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【みなみけ】桜場コハル Part4【今日の5の2】

1 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 23:45:37 ID:X6yQjEWB
桜場コハルの作品のエロパロを書いてみたり
ワクテカしたりしてマッタリするスレです。

前スレ
【みなみけ】桜場コハル Part3【今日の5の2】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196425709/

過去スレ
[みなみけ][今日の5の2]桜場コハル作品でエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1166541408/

みなみけでエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119754346/

保管庫
http://sakurabakoharu.web.fc2.com/

2 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 23:54:58 ID:X6yQjEWB
立てたついでに聞いておきたいんだけど、次スレはどのタイミングで立てるべきだ?
前スレじゃ>>980って書いてあったけど、正直予想外(良い意味で)の消費と速度だったからさ。
>>950過ぎた辺りとか、容量が470KBを超えた時とかか?

3 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 00:05:44 ID:UmbHjfBS
投下させて頂きます

4 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 00:06:29 ID:QyIXGqju
>>2 容量優先で容量余裕あれば>>980でいいんじゃない?

5 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 00:19:09 ID:Mb1/LJSQ
>>3
ドゾー


6 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 00:26:45 ID:9Wp74tNB
@@@@

7 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 01:14:22 ID:UmbHjfBS
宣言しておいて遅れてごむんなさい
今から五レス投下します

8 名前:ぶつ霧:2008/01/18(金) 01:15:55 ID:UmbHjfBS
私はまず、愛液にまみれた手を洗った。今になって自分がなんとも恥ずかしい行為をしていたことに気づいた。
藤岡、『私の』に気づいたかな…。『それ』に気づいて欲しい反面、恥ずかしさから気づかないでいて欲しいとも思った。
「藤岡…」
きゅん。私はやはり、期待しているのか?アレの日が近いわけでもないのに、こんなにも欲情している。

「おい。」
「えっ!?」
いきなり声をかけられて私は驚き振り返った。
「な、なんだ?」
「手を洗わせろ。いつまで洗っているつもりだバカやろう。」
「え?あ、ああすまなんだ。」
私は慌てて蛇口を捻る。

しゅばー

「ひゃっ」
「うわっ」
し、しまった!逆に回してしまった。激しく水が渋く。
「ばっ、バカやろう!早く止めろ!」
「ご、ごめん!」
私は蛇口を急いで閉めた。
「ほら、さっさとどけよ。」
私はどかされた。
「ったく…」
「あははー」
私は笑ってごかそうとしたが、チアキに睨まれた。
「うっ…」
私はそそくさと洗面所を後にした。


9 名前:ぶつ霧:2008/01/18(金) 01:17:17 ID:UmbHjfBS
カナが洗面所を去った。何故手を洗っていたのだろう…。でもまあそんなこと私には関係ない。
私も手を洗おうと蛇口に手を伸ばしたが、思い出す。この手、指先が触れた『藤岡』を。
とくん。先ほどの興奮が蘇る。私はとても恥ずべき行為をしたのだ。顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかる。
しかし、その反面嬉しい。というよりは、カナより先の領域に踏み込めたという達成感があった。
必ずや、藤岡を我がものに!

私は皹にならぬようにしっかりと手を拭く。
もし藤岡とまた素手で手を繋いだとき、綺麗な方がいいからな。

居間に行くと、炬燵にはハルカ姉様しないなかった。
「ただいまです。」
「お帰り、チアキ。」
私はすかさず炬燵に入る。
「寒かったでしょう?すぐお風呂に入る?」
炬燵に入ったばかりですぐに出るのは気が引けるなあ…。
そう思った矢先、カナが居間にやってきた。
「先風呂入るけど、いいか。」
「…ああ。次入る。」
私の返事を聞くや否や、カナは浴室へ飛んでいった。

10 名前:ぶつ霧:2008/01/18(金) 01:19:34 ID:UmbHjfBS
ちゃぽん。
私は肩まで湯に浸かる。あったけー。

「…はぁ」
私は今日を振り返ってみた。私は、一日中藤岡のことを考えていた。今までこんなことなかった。
藤岡が恋しくて恋しくて、どうしようもないくらい恋しくて仕方がない。
今の私は、少し触れられただけで悶えてしまいそうだ。もしこの四肢、躰が奴の思うがままにされた日には…。
ふと、胸を見る。最近成長がやたらと速い気がする。中学生の時と差は歴然だ。
といっても大きすぎるわけじゃあない。 我ながら掴みやすい大きさだ。藤岡は気に入ってくれるかなぁ…。
私の胸を見てなんと言うだろうか。触ってみてなんと言うだろうか。どう弄るだろうか。吸ったり、その、挟んだりするんだろうな。

嗚呼、カナ沈没。ブクブク。
暫くもしないうちに息が苦しくなったので沈没をやめた。チアキも早く入りたいだろうからそろそろ出てやろう。

11 名前:ぶつ霧:2008/01/18(金) 01:21:42 ID:UmbHjfBS
床に就いても私の中の熱い感情は治まらない。しかし、何故かオナニーをする気にもならない。し過ぎたかな。


うーむ、藤岡と話したくて仕方がない。携帯電話を手にする。しかし、時間が時間だ。もう眠っているだろう。メールも然りだ。

暫く適当に携帯電話をいじっていてふと思いつく。
私はカメラを起動させ、フラッシュモードにする。そして、下半身に着ているものをすべて脱ぎ捨てた。
「よ、よし!」
何が良しなのか兎も角、体育座りをして性器に手を伸ばし、クリトリスを弄る。
「ふみゅっ…」
必死に声を抑える。しかし今回はオナニーが目的ではない。すぐに濡れてきたので指を離す。
乾かぬうちに、私は左手で『くぱぁ』した。そして右手には携帯。なんかいざとなると、背徳感が襲ってきたぞ。でも私はやめない。
なるべく奥まで見えるように開いて、後は撮るだけだ。決定ボタンを押すだけだ。

ぽちっ。かしゃっ。


私は、恐る恐る画面を見る。
「…あ、ぅぅ」
みなけりゃ良かった。一言で表すと、水浸し。それは想像以上に変態な性器で、グロテスクだった。


「まあ、いっか。」


私は、送信した。

12 名前:ぶつ霧:2008/01/18(金) 01:40:43 ID:UmbHjfBS
ちゃぽん。
私は肩まで湯に浸かる。温かい。

「はぁ。」
私は今日を振り返ってみた。というより、先ほどの藤岡とのやり取りをだ。
我ながら大胆なことをしたものだ。この指先は、藤岡の性器に触れたのだ。考えただけで心が躍起し、感情を高ぶらせる。
私は、その指先を舐めてみた。なんてことはない、最早清潔な指先だ。だが、この指先は記憶している。藤岡を、藤岡の熱を!
私はその指先を、自分の秘部に触れさせた。ぴくりと反応した。
「ふぅ、じ…ぉかあ」
嗚呼、切ない。胸が熱く苦しくなる。愛おしい。藤岡が愛おしい。今まで、ここまで苦しくなることはなかったのに…
ただ単純に『好き』だっただけなのに、その感情はこんなにも激しい想いへと変貌を遂げた。


全ての元凶は奴だ。カナ!カナよ、お前さえいなければ、こんなことには!
「んふっ…んん」
湯のなかで必死に性器を弄る。決して気持ちよくはない。だが、そうせずにはこの欲望は抑えきれない。


分かっている。分かっているんだ。藤岡は、真の意味で振り向いてはくれない。積年の想いが漸く実ったのだ。
藤岡は、カナというとても熟れた、彼奴にとって甘美な果実を手に入れたのだ。
私は選ばれなかったのだ。


マイナス思考回路が働く中、私は果てた。

13 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 01:41:35 ID:UmbHjfBS
続く

14 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 01:52:18 ID:KjHexaJV
>>1
乙野郎!1乙なの知ってるよ!乙野郎!

>>13
み な ぎ っ て き た 。

15 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 08:23:06 ID:YCEwuXOh
「まあ、いっか。」っておまww
超乙

16 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 16:48:55 ID:6rwrT22J
ぶつぎり氏待ってた!
GJ

17 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 18:15:36 ID:w1bp7729
俺の日記

なんか今知らないアドレスから女性器の画像付きメールが来た。多分宛先間違えたんだろう。
とりあえず抜いた。
本当にありがとうございました。

18 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 21:37:41 ID:UmbHjfBS
エロなくてごめんなさい

19 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 22:17:10 ID:y7Mb81L3
まずは>>1乙!
そしてぶつ切り氏キター!夏奈のとんでもないがいかにも夏奈らしい行動がいいな。あと千秋、やっぱ頭いい子だけに察してたんだな。
続き楽しみにしてます。それはそれとして、後から新たに来る人のためも含めて、コテはそのまま継続してもらえるとありがたいかも

20 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:48:12 ID:84y2l34X
素晴らしいことに、相変わらず流れが速いw とにかく、ぶつ切り氏乙。

21 名前:ぶつ霧:2008/01/19(土) 00:55:20 ID:iY6zR1NV
床に就いても私の中の熱い感情は治まらない。しかし、当然ながら自慰をする気にはならない。じゃないとバカになる。
カナよりバカになったらおしまいだ。それだけは勘弁。


眠りに就こうと目を閉じても藤岡が現れて私に微笑みかける。
『チアキちゃん。』
私の耳元で甘く囁かれただけで、私は、もう!
『大好きだ。チアキちゃん。』
そう言うと私を優しく抱きしめてきた。私は答えるように藤岡に身を委ねる。
『ふじおかぁ…』
強く抱きしめる。嗚呼、藤岡の躰、温かくて柔らかい…え?


「ふぁ?」
気づくと、私は布団にしがみついていた。
「え、えぇ?」
私は困惑する。確かに藤岡が居て、でもここは家で…
ああそうか。たまにあるよな、夢と現とが混ざり合った感じの感覚。つまり幻。残念…。
なんか、どっと疲れたな。これならすんなり眠れそうだ。

「ふじおか、おやすみ。」
私はふじおかの頭を撫でて、それから眠りに就いた。

22 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 00:59:39 ID:iY6zR1NV
また次回

23 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 01:37:09 ID:uwPZtR77
ぶつ切り氏GJ!
みなみけ3姉妹には淫乱の血が流れているんだなあ。
そうするとこの頃大学生のはずのハルカ姉様は「言い寄る男を片端から寝倒した千人切り女番長」
とか新たな伝説を作っているのだろうか?

24 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 02:07:08 ID:6fvDSsJd
>寝倒した
何を言っている。全盛期の姉様なら水着でグッとガッツポーズしただけで千人はイケるのに

25 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 03:18:15 ID:uwPZtR77
南家の血筋では「全盛期」は小学5年生ではなかったのか(ぉ

26 名前:お正月:2008/01/20(日) 00:58:31 ID:LqaWUrU7
藤×カナ


1月1日 オレは電話を握りしめたまま、30分ほど机に向って座っていた。
理由は、南を初詣に誘うためだ。
本当は昨日のうちに誘っておきたかったんだけど、受話器が上がっていたのか何度かけてもつながらなかった。

「カナちゃ……やっぱりカナさんで良いか…」

オレは思い切って南の家へ電話をかけた。
昨日とは違い呼び出し音がなっている……ガチャッ…
向こうが電話に出ると、オレはフライングして話し始めてしまった。

「もしも……」
「あっ、あの…藤岡ですけど、カ…カ……」
「なんだ藤岡か。正月早々なんだよ?」
「…えっと、…もしかして南?」
「はぁ?お前がこの南家に電話したんだろ?何言ってんだ?」

…そう言えば、3分の1で南が出ることを想定していなかった。
しかし電話は南に繋がった…後は初詣に誘うだけだ。

「あ…あのさ、もし良かったら一緒に初詣いかない?」
「うーん…ヤダ。」

……昨日からあんなに緊張して、やっと繋がったのに…返事は酷いものだった。
どうやら南は、正月の特番を見たいのと、外の寒い空気に当たるのが嫌らしい。
…しかしこんな所で挫ける訳にはいかない、オレはとっておきの作戦にでた。

「あのさ、正月3が日は神社で出店もいっぱい出てて楽しいと思うよ?」
「お前なぁ…出店が出て楽しいのは金持ちだけだろ?お金の無い私が行っても惨めになるだけだろ。」
「…オ、オレお年玉たくさん貰ったから奢るよ!」
「………んー…」

南が悩み始めている…おそらくあと一押しで家から引きずり出せそうだ…。
後は南が喜ぶような…なにか決定的な物が必要だ。

「…う〜ん……出店で食べ放題……しかしテレビも……」
「南、冬休みの宿題とか終わった?」
「はぁ?そんなもの終わる前日にやるのが常識だろ?」
「あの…一緒に初詣行ってくれたらオレの宿題見せ……」
「何所に集合だ!?」
「…へ?」
「だから、どこに集合すれば食べ放題で宿題見放題なんだ?!」

…来てくれるのは嬉しいんだけど、食い気と宿題で…複雑な気分だ。
オレは指定の場所を告げ、急いで待ち合わせ場所に向かった。
南は相当張り切って来たのか、宿題が入っていると思われるカバンを片手に、既に目的地で待っていた。
南はこっちに気づいた様子で、クリスマスにあげた手袋を付けた両手をブンブンふっていた。



27 名前:お正月:2008/01/20(日) 01:00:26 ID:LqaWUrU7
>>26

「おーぃ!藤岡!ココだココ!!」
「ごめん、おまたせ。…その…手袋使ってくれてるんだ。ありがとう!」
「そんなのいいから早く行くぞ!私は何も食べて来なかったかったからお腹ぺこぺこなんだ。」
「そんなのって…じゃあ行こうか。」

オレ達は神社に向かって歩き始めた。
神社の前に到着すると、南は神社に目もくれず一目散に出店の方へ走って行った。
オレは南のスタートダッシュに着いていけず、あっという間に人ごみで南を見失ってしまった。
すると人ごみの中で、ぴょんぴょんとジャンプしながら首を伸ばす南を発見…
南もコッチに気づいたのか、凄い形相でこっちに向かってきた。

「コノヤロー!お前何してるんだ!スポンサーがいなけりゃ何も食えないだろ?!」
「スポンサー…?」
「そーだ!私は奢ってもらえると聞いて、お金はおろか財布さえも持ってきていないんだからな!」
「あぁ…ごめん。」
「まったく…とにかく私から離れるなよ!」

南はそう言うと、はぐれない為にオレの手を掴み目的の店へと走り出した。
南は何も意識していないんだろうけど、オレ達は今手をつないで歩いている…
オレはその事実だけで、今日来て良かったと思っていた。
…しかしその代償……3000円。…しかも食べ物ばかりだ。
食べたものは、南のこの細い体のどこに入って行っているのか…不思議で仕方無かった。

満腹になったのか南は満足そうな顔をして、ついでにお参りしていく感じで神社へ向かった。
今年の目標…オレはもちろん今年こそ南に気持ちが届くように願った。
しかし南は適当に手を合わせ、出店の時とは違い興味なさそうに階段を下りて行った。

「あのさ、南はどんな願い事したの?」
「…ん?私か?私は焼肉をお腹いっぱい食べたいって願ったよ。」
「え?…あ、あんなに食べたのに?」
「あんなにって…あれじゃあ腹5分が良い所だよ。」

そう言って南は出店の方を見て、ペロリと舌をだした…どうやら本当にまだ食べる気らしい。
もうどうせ食べるなら…オレは思い切って焼肉を食べに行くことにした。

「南、あの…駅前の焼肉屋は正月もやってるんだけど…良かったら行かない?」
「なに?!藤岡…焼肉だぞ?あの、網で牛肉を焼くあれだぞ?」
「うん。まだ財布の方も余裕あるから。」

オレがそう言うと南は口を開き、目をパチパチしながらこっちを見つめている。

「お前…やる時はやる男だったんだな。見直したよ!…いや、もう大好きだよ!焼肉ばんざーい!!」
「ほ…ほんとに?!」
「あー…でもこんなに簡単に願いがかなうなら、もっと考えて願えば良かったよ。」
「あははっ、南らしいけど欲張ってもいい事ないよ?」
「ふーん、そんなもんなのか?…そう言えばお前は何をお願いしたんだ?」
「オレ?…えーっと……オレは…」

思わず黙り込んでしまいそうになったが、こんなチャンスは次いつ来るか…
オレは意を決して口を開いた。



28 名前:お正月:2008/01/20(日) 01:03:20 ID:LqaWUrU7
>>27


「オ…オレは…南に気持ちが伝わりますようにって…」
「……は?」
「だから…その……前にも言ったけど、オレは南の事が好きって言う……気持ちって言うか…」
「……お前何言ってんだ?」

南は難しそうな顔をしながらそう答えた。
はぁ…はたして南には、いったい何と言えばオレの気持ちが伝わるんだろう……
途方にくれていると南はオレの手を握り、グイグイ引っ張って歩きだした。
上手く表現できないが、出店に向かう時に掴まれたのと違い、手を握ると言った感じだ。

「いいか藤岡、これから焼肉屋に行くんだ。スポンサーのお前とはぐれたら大変だからな。」

そう言ってオレと南は人通りの少ない道を、二人で手をつなぎ歩いていた。
ココでどうやってはぐれるのか…それとももしかしてオレの気持ちに気づいて…?

「…なぁー、藤岡。」
「な…何?」
「私は明日この神社に再び現れ、お寿司を食べたいとお願いしにくるつもりなんだが…お前も来るか?」
「え…っと…行きたいのは山々なんだけど…たぶん焼肉食べたらお金が……」
「…はぁ?私は願いに来るだけだぞ?……別に食べに行けるのは後々でいいんだ…。」

これは…デートの誘い的なものと取っていいのだろうか?
考えていると答えるのが遅いオレに対して、南はイライラして来た様に見える…

「い…行く!オレもいくよ!」
「そっか…仕方無い。御共させてやるよ。」
「ははぁ!…ありがたき幸せです。」
「うむ、…で、ソチは何を願いに来るのじゃ?」
「そうだなぁ…御供のお礼にキスでもお願いしようかな。なーんて…」

オレが冗談を言うと、南の手を慌てて離して、顔はみるみる真っ赤になり頭から煙のワッカが出たように見えた。

「ふ、藤岡!そんなの急に無理に決まってるだろ!」
「?神様に願うだけで、オレもキスは後々でいいんだけどなぁ。」
「え?…そっか……後々…な。…わかった……その、が…がんばってみるよ……。」

南の表情を見る限り、どうやらオレの南への思いは伝わったと思われる…
とりあえずオレは、最高のスタートを切り2008年をスタートする事が出来た。

「藤岡、もたもたするな!焼肉が待ってるぞ!…それから宿題見せるとか言って家でおかしな事するなよ!」
「なっ…何言ってんだよ!そんな事するわけな……」
「あはははっ、ほら早く来いよ!」

気がつくとずいぶん前を走っていた南が、笑いながら手を差し伸ばしてオレを待っていた。


終わり

29 名前:お正月:2008/01/20(日) 01:19:25 ID:LqaWUrU7
南の手を慌てて離して じゃなくて、
南は手を慌てて離して でしたorz 

30 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 01:35:58 ID:DQwpNMXW
いいよいいよ
やっぱ藤カナは最高だな

31 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 04:53:32 ID:R6rNniX6
激しくGJ

32 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 09:18:26 ID:+SS+PIYz
GJ!!!
藤カナは安心して読めるなwww

33 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:36:12 ID:bX0CugUZ
前スレラストの5の2ネタの人gj。

しかし、ナツミとメグミとかなんでおれのすきな2大キャラしってるんだろう。

34 名前:お正月:2008/01/21(月) 06:38:17 ID:EaLPMMrz
コメントありがとうコノヤロー(゚Д゚)ノ

今週のみなみけは内田多くて良かったよ。
なんだかんだでマコちゃんは男でも可愛かったよ。
ハルカと藤岡の間に入った千秋可愛かったよ。

でもあのオリキャラはなんなんだよ。
千秋とカナが相部屋なんて聞いてないよ。
急に電話が代わって、ディスプレイねーよ!
いままで、この野郎で書いたの全否定されたよ!
来週も楽しみに待ってるよ!

35 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 13:24:44 ID:Lftsv16Z
あと1週間ほどで「5の2」DVDBOX発売か。
高いけど(2度買いになるけど)「ミズカケ」は超期待大!


36 名前:学芸会カズミ編:2008/01/21(月) 22:52:33 ID:VIa2GBKZ
本来書くつもりはなかったけど、何か思い浮かんだから書いてみました。
一応、昨日前スレに流したものの続きです。

37 名前:学芸会カズミ編:2008/01/21(月) 22:54:07 ID:VIa2GBKZ
あれから何のトラブルもなく劇は進み、無事に終えることができた。
しかし、リョータは自分達の劇が終わってしまって残念に思っていた。
他のクラスの劇を見ているよりも、体を動かしていた方が楽しかったというのもあるが、何より…
「あっ 佐藤くん!」
ナツミがリョータを見つけ、歩み寄ってきた。
「もう! 劇の間ずっと怖かったんだからぁ!」
「仕方ないだろ。仕事やらないわけにもいかないんだからさ。」
またあの妙なスリルを味わう羽目になるからだ。
ナツミも裏方だったのだが、暗闇を怖がっていて、あまり戦力にならなかった。
まさか手をつなぎながら作業をするわけにもいかなかったし、
メグミのこともあったので、ナツミのことまでは気が回すことはできなかった。
だから、そんな胸をポカポカ叩かれても困るだけである。
案の定、残りのクラスの劇を見ている間ずっとナツミはリョータの手を握っていた。
自分達の劇の間はリョータがそばにいなかったせいか、先程よりも力が込められていた。
(もう少しだ! 残りは3組と6年生のだけだ!)
などと自分を励ましていたが、その残りのクラスの劇は1日目よりもずっと長く感じた。

「あ〜、もうおしまいかぁ。案外終わるの早かったねぇ〜。」
何をあっけらかんと言ってるのか。リョータにとってはとてつもなく長い時間だった。
人間嫌な時間は長く感じるものだと認識させられた。
「ホント言うと、ボク学芸会って嫌だったんだぁ。暗い状態が長く続くんだもん。昨日も本当は嫌で嫌で学校に来たくなかったんだけど、佐藤くんのおかげで何ともなかったよ。」
「あぁ、そうかい。それは良かったな…。」
「うん! 今日はボク達の番の時は怖かったけど、さすがにそれはしょうがないよね。」
「…人の胸を散々叩いてくれたじゃないか。」
「あははは…。とにかく、佐藤くんのおかげで助かったよ、本当にありがとう!」
とびきりの笑顔でそんなことを言ってきた。
とんだ羞恥プレイを強制されたものだが、感謝されることは悪い気分ではなかった。

38 名前:学芸会カズミ編:2008/01/21(月) 22:55:10 ID:VIa2GBKZ
無事に学芸会2日目を終え、HRのために生徒達は一旦教室へ戻る。
体育館の出口にあっという間に人だかりができ、中々前へ進むことはできない。
リョータもその人だかりに混ざってしまいギュウギュウな状態の中、いきなり手を掴まれた。
「…相原よ、これは何のつもりだ?」
「……別に。」
横を見るとカズミがいた。しかし、何故手を掴まれなければならないのか理解できない。
ナツミみたいに暗闇が怖いわけではないだろうに。というか、今は暗闇じゃない。
「もしかして、人ごみが怖いのか?」
「違うよ。」
「なら離してくれ。正直落ち着かないんだ。」
「…ナツミちゃんやメグミちゃんとは手をつないでたのに?」
「げっ! 見てたのかよ!?」
思わず大きな声を出してしまう。そんな所を見られていたと知ったら、恥ずかしさで顔が熱くなっていた。
「…いいの?」
「何が!?」
「バレちゃうかもしれないよ?」
大声を出してしまったために、周りがリョータに注目していた。
非常にまずい状態だ。今カズミと手をつないでる状態をコウジやツバサに知られたら、
何を言われるかわかったものじゃない。 
いや、もしかしたらそのことだけを言っているのではないのかもしれない。
「…わかったよ。」
仕方がなく、カズミのやりたいようにやらせることにした。周りにバレて冷やかされるのは避けたかった。
何で今日はこんなことばかりなのだろう、しかもナツミやメグミの時と違って今回はわけがわからない。

まさか学芸会が終わってからも、こんなことになるとは思わなかった。
ただ、今回は人ごみの中であるため、手をつないでいるのはバレにくい。だが、
「あのさ相原、暑くないのか?」
「暑くない。」
密集されていて、周りに押し潰される形になるため、暑苦しい。あっさり否定されたはしたが。
「いや、手も汗でびしょびしょになってるだろ?」
「それとこれとは話は別。」
「それに顔も赤いし。」
「…うん、暑い。」
「なら…。」
「ナツミちゃん達の時は自分から手をつないだくせに。」
「すみません、生意気言いました。」
説得を試みようと思ったが、その前に見破られて失敗に終わった。

やがて集団が進みだし、人ごみもなくなる兆しを見せるとカズミは手を離し、
自分だけさっさと教室に向かっていった。
(全く、何だったんだろうね?)
などと考えても、答えを出せるわけがなかった。

39 名前:学芸会カズミ編:2008/01/21(月) 22:58:55 ID:VIa2GBKZ
カズミ編と書いておきながら、ナツミも目立ってしまいました…。
他にはネタが思い浮かばないので、多分これで終了です。

40 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 23:12:53 ID:VIa2GBKZ
>>33
コメントありがとうございます。元々ナツミで何か書けないものかと思い作ったものですが、
ナツミで書いた後、すぐにメグミでもネタが思い浮かんだんですよ。

41 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 23:32:13 ID:bX0CugUZ
ナツミさいこうでぜ

42 名前:この野郎:2008/01/22(火) 02:01:32 ID:7kn094g7
前スレの>>953の続きですorz
2レス程お邪魔します。

43 名前:この野郎:2008/01/22(火) 02:03:22 ID:7kn094g7
>>42

藤岡の日記


千秋ちゃんは少し疲れたと言い、その場に横になった。
最初は少し寝むれなさそうにしていた千秋ちゃんだったが、すぐにスースー寝息を立てて眠ってしまった。
こうやって寝顔を見ていると、まだまだ子供と言った感じか…オレはそっと千秋ちゃんの頭に手を置いた。
何かいい夢でも見ているのだろうか?軽く頭を撫でると千秋ちゃんは眠りながら少し口元を緩めていた。
いつものクールな感じとは違い、とても幸せそうに笑顔を浮かべていた。
…と、その時突然玄関の扉が開く音がした。………ガチャッ…

「タラララッタラ〜♪カナ様のお帰り…うわっ!……(バタンッ!!)…イテテッ…ァ…アハハハハッ!」

そこに現れたのは南だった…玄関で転びその場で笑いながらうずくまっている…
普段から少し変わってはいるけど、いつもに増して様子がおかしい…
だいたい、時間はまだ11時前だ…南達は今日は帰ってこないんじゃなかったのか?
…すると、更に玄関から春香さんが申し訳なさそうに顔をのぞかせた。

「藤岡君…実はカナが先輩にお酒を飲まされたみたいで…まぁ、ごらんの通りなのよ…。」
「はぁ…」
「でね…これから先輩達と初詣に行くんだけど、カナは行けそうにないから面倒見てもらえないかな…」

面倒見の良い春香さんの事だ、いつもなら迷う事無く南とこのまま家に残っていただろう…。
しかし、後ろで何度も春香さんの名前を呼ぶ声が聞こえる…恐らく先輩の誘いを断れなかったのだろう…。
オレは笑顔でうなずき、玄関で転がっている南を抱えて居間へ運んだ。

南はポーっとした顔で宙を見つめていた…口と言うか、体中からお酒の匂いがする。
すると今度は急にしゃきっと座り、そばで寝ている千秋ちゃんをじーっと眺め始めた。

「藤岡…なんれ千秋はこんな時間から寝てるんら?」
「なんだか疲れてたみたいで…12時前になったら起こしてって言われたよ。」
「…ふ〜ん。…で、お前らずいぶん仲良くなったんだな。」
「え?」

突然そう言って指をさしたその先には、さっきまで撫でていた左手にじゃれる様にして抱きつく千秋ちゃんがいた。
眠りながらも、いつもからは考えられない様なひとなつっこい笑顔で手に顔を擦りつけている。



44 名前:この野郎:2008/01/22(火) 02:04:53 ID:7kn094g7
>>43


「えっと…これは……」
「…お前、千秋におかしな事したのか?」
「なっ?!き…急に何言い出すんだよ!」
「…なんら…お前、女と二人きりらったのに何にもなしらったのか。」
「当たり前じゃないか?!千秋ちゃんはまだ小学生なんだよ!」

オレがそう言った言葉ははたして南に通じたのか…南はまた宙をボーっと眺めていた。

「ほーか…千秋は小学生だから、らめなのか。」
「そうだよ。…南、大丈夫か?」
「…うーん……じゃあ私とおかしな事してみるか?」
「はぃ?!どうしてそうなったん……」
「いや…千秋が至らなかった所は、姉である私がフォローせねばならるらろ?」

南はそう言うと、ふらりふらりとオレに近寄って来た…
今すぐこの場から非難したかったのだが、どんなに引っ張っても千秋ちゃんがガッチリと左手を掴んで離さない…
結局右手だけで応戦したものの、南は右手を押さえつけオレの顔に自分の顔を近づけた…

「み…南、落ち着いて!ほら、千秋ちゃんもいるし!」
「…大丈夫ら、千秋は寝ているだろう?」
「そう言うわけじゃなくて…あの、オレ今彼女がいて……だからこう言うのはマズイんだ!ごめん!」

…正直、南は可愛いし元気もいっぱいで好きだ…。
普通に思いが伝わっていたなら、南と付き合っていたかもしれない。
でも、今はオレには千秋ちゃんがいるんだ…寝ているからってそんな事をするわけにはいかない。

「…じゃあ、その彼女とおかしい事してるのか?」
「え?!…そ、それはまだだけど……」
「じゃあ、練習と思えばいいらろ。……んー…っ……」
「んん…っ…!!」

なんて言うか…南の舌が猛烈なお酒の匂いと共に、強引にオレの口の中へ入ってきた。
必死に拒否しようとするオレの舌を、南は舌を絡ますように舐めている…
しばらくして南がオレの口から離れた時には、南の唾液が大量に注がれたのか…オレの口までお酒臭くなっていた。
すると南はトロンとした目で、今度はオレの股のあたりをさぐり始めた…



45 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:06:24 ID:lriEN0RE
カナかわいいよカナ

46 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:35:29 ID:5Q2ge8dN
ハルカは何と言う爆弾を置いてってくれたんだw

47 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 03:03:51 ID:DbWRr7UX
ハルカは大変な爆弾を置いていきました
H.K.番長は爆弾魔なのか?
最終爆弾魔姉

48 名前:この野郎:2008/01/22(火) 15:28:08 ID:7kn094g7
2レス投下します(゚Д゚)ノ

49 名前:この野郎:2008/01/22(火) 15:29:09 ID:7kn094g7
>>44
千秋の日記


私は少し横になるだけのつもりだったのに、いつの間にか眠っていたらしい…
気がつくと何かを抱き枕の様にしていた……おそらく藤岡の腕だ。
いつの間にか知らないうちに腕を抱いていたらしい…
私は寝ていた自分に『gj!』と思いながら、寝た振りをして藤岡の手に頬ずり等をしていた。

「なっ?!き…急に何言い出すんだよ!」

? …藤岡、お前こそ急に何を言い出すんだ?
私は突然藤岡が独り言を言い出したので驚いていた。
すると、今度は他の声が聞こえた…

「…なんら…お前、女と二人きりらったのに何にもなしらったのか。」

ろれつの回らない女の声…しかしこの声、聞き覚えがある……と言うか、目を開けなくても誰か分かる。
私は一応確認の為にうっすらと目を開けてみた……やはりカナだ。
何故ここにカナがいるのか?そして何の話をしているのかさっぱり分からず、私はカナに問いただそうとした。

「当たり前じゃないか?!千秋ちゃんはまだ小学生なんだよ!」
「ほーか…千秋は小学生だから、らめなのか。」

しかし、藤岡が少し大声で言ったこの少し興味深い答えに、私は起き上がるのをやめた。
なんなんだ…話が全く見えない…私が小学生だから何がダメなんだ…?
私は、とりあえずもう少し様子を見てみる事にしてみた…

「…うーん……じゃあ私とおかしな事してみるか?」

そう言うと、カナは藤岡にグイグイ近づいてきた。
…藤岡は私が小学生だからおかしな事をしなかったのか…?
そしてカナは中学生だから、藤岡とカナはおかしな事をするのか?
…そんなのは嫌だ!藤岡は私の恋人なんだ…おかしな事だって、私とだけする義務があるはずだ!
私は今度こそ意を決して、カナにパンチの一つでもお見舞いしてやろうと思った。

「み…南、落ち着いて!ほら、千秋ちゃんもいるし!」

しかし藤岡のこの一言で、またもや私の動きは止まった。
…そうだ、藤岡の事だからきっとこの誘いを断って、私を選ぶはずだ。
これはちょっとした恋の試練ってやつなのかも知れない…私はもう少し様子を見ることにした。

「…大丈夫ら、千秋は寝ているだろう?」
「そう言うわけじゃなくて…あの、オレ今彼女がいて……だからこう言うのはマズイんだ!ごめん!」

良く言った、でかしたぞ藤岡! 私は寝たふりをしながらも、口元が少し緩んでしまった…
でもそうだろう?藤岡は前までカナの事が好きだったのは事実なんだ…
だからもし順番を付けるなら、おそらくカナは私の次…藤岡が2番目に好きな女だろう…
その女からの誘いを断ったんだ…コレを喜ばずにいられるものか!

その後も二人は何かを話しているようだが、カナの言ってる事はいまいち聞き取り辛かった。
しかしそんな事はもう問題ない。私は安心してもう少し眠る事にした。
…すると急に話がストップし、何やら『クチュクチュ』と変な音が聞こえてきた…
気になった私がもう一度目を開けてみると、そこには強引にキスをしたと思われるカナの姿があった…。



50 名前:この野郎:2008/01/22(火) 15:30:56 ID:7kn094g7
>>49

藤岡の右腕を押さえつけ鼻を摘み、無理やりに舌をねじ込むカナ。
カナが離れたと思うと、息継ぎをし再び藤岡の口の中へ…
ようやくキス終わった頃には、カナの唾液が藤岡の口へ相当注がれたのだろうか…
藤岡とカナの口は糸の様な唾液でつながり、カナと藤岡の口の端からは唾液が垂れていた。

私はそれを黙って見ていることしかできなかった。
出来る事ならカナを殴ってでも止めたかったのだが、あまりのショックで体が動かなかったんだ。
本当に情けない……と言うか、藤岡の奴…なんで顔を赤くしているんだ!
さっきは威勢良く断っていたのに…場の空気にでも流されたって言うのか!優柔不断なんじゃないのか?!

私はカナへの怒り…藤岡への怒り…自分への情けなさ…それらが混ざり合って、少し頭が混乱していた…
すると、あろうことかカナはふてきに笑いながら藤岡の股へ手を伸ばした。

「み…南?!なにするんだよ!」
「何って…おかしな事らろ?…大丈夫ら、すぐに気持ち良くしてやるよ!」
「いや…そう言う事じゃなくて、ダメなんだっ………うわっ!!」

最初に私の凍りついた視線に気づいたのは藤岡だった。
私がスッと立ち上がると、続いてカナも気がついたらしい…

「こ…の……大ばか野郎ーー!!!」

私は机に置いてあったふじおかを手に取り、大きく振りかぶってカナに投げつけ、
更に、周りに置いてあるクッションなどもすべて投げつけた。
そして倒れこんだカナにとどめの一撃を加えようと、馬乗りになり拳を握り締めた。
…しかし後ろから藤岡に抱きかかえられ、私はカナから引きはがされてしまった。

「離せっ!藤岡!邪魔をするな!!…そんなに……私よりカナが大事なのか!」
「そんな事無いけど…でもダメだよ千秋ちゃん!南はもうとっくに…その、寝ちゃってるよ…」

…確かに、気絶したのか寝ているのかは分からないが、実に幸せそうな顔をしている…
しかし私の怒りはコレくらいでは収まるはずもなく、怒りの矛先は藤岡に向けられた。

「藤岡!きさま…なぜちゃんと断らなかった!」
「それは…断ったんだけど無理やり…」
「バカ野郎!お前男だろ!カナなんかに力負けするんじゃないよ!」
「それは千秋ちゃんが左腕を掴ん……」
「うるさいうるさい!良い訳するなよ!顔だって真っ赤にしてたじゃないか!!」
「それは…」
「もういいよ…お前、帰れよ。」
「…え……でも…」
「いいからサッサと帰れって言ってるだろ!!」

私はそう言って自分の部屋へ入った。
藤岡が悪くない事は分かっていたんだ…きっとこれは私のヤキモチみたいな物なんだろう…
藤岡に当たり散らすなんて情けない…私は布団にもぐって、声を殺して泣いていた。



51 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 18:37:55 ID:KgqS8Qw8
ど、ドラマCDが最高に面白いぜ。


52 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 21:28:15 ID:gn8cZpc6
keskkwsk


53 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 21:31:32 ID:DbWRr7UX
>>50
いいぞもっとやれ。いや(ry

54 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 02:02:44 ID:bieh2Ix0
>51
どう面白いのか説明しろ、してください

55 名前:この野郎:2008/01/24(木) 02:30:14 ID:KE9XHzOE
4レス程投下します。
エロパロとはかけ離れてる気もしますが…
今後の繋ぎと言う事で見ていただければ幸いですorz

56 名前:この野郎:2008/01/24(木) 02:32:02 ID:KE9XHzOE
>>50
千秋の日記

私が布団にもぐりこんでどれくらい時間が経っただろう…
しばらくすると、部屋の扉をたたく音が聞こえた。

…トントン……

「…千秋ちゃん、それじゃあオレ今日は帰るね…その、気を悪くさせてごめんね。」
「…あぁ。」
「えっと…オレが出た後、ちゃんと鍵を閉めておいてね。」
「わかった。」
「…それじゃあ良いお年を。」
「………」

藤岡はそう言い残し、扉の前から姿を消したようだ。
どうして私は、もっと素直な性格になれないんだろう…藤岡は悪くないのは分かってるんだ。
さっきだって、部屋を出て一言謝れば一緒に楽しくカウントダウンでもできただろうに。
廊下から藤岡の足音が消え、玄関の扉がガシャンと閉まる音がする…
私はカナへの怒りと、藤岡が帰ってしまった悲しさ…そして自分への情けなさが入り混じり、再び涙が溢れてきた。

『あけましておめでとー!!』

しばらくすると、つけっぱなしだった居間のテレビから、賑やかな声が聞こえる…
どうやらこうやって布団にもぐっているうちに、年は明けてしまったらしい。
まったく…最悪の年明けだ。
少し落ち着いてから、私は自分が荒らしてしまった部屋を片付ける為リビングへ戻った。

「…あれ?」

確かに一時間ほど前に私が荒らした部屋は、元通りに綺麗に片づけられていた。
そしてその場で寝てしまっているカナには、毛布まで掛けられている。
藤岡が片づけて言ってくれたのだろう……巨悪の根元は幸せそうにスースー寝ている。

ふと机に目をやると、ふじおかの下に手紙らしきものが挟まれている…

『千秋ちゃんへ
突然の事だったとは言え、気を悪くさせてごめんね。
春香さんが言っていたけど、南は先輩にお酒を飲まされたらしくて酔っぱらってたみたいなんだ…
だからあまり南の事を暴行しないで上げてください。(笑)
それでは足が治ったら一緒に初詣に行こうね。
  藤岡。』




57 名前:この野郎:2008/01/24(木) 02:33:34 ID:KE9XHzOE
>>56

よかった…どうやら嫌われてはいないようだ。
私はその手紙を持ち、一度部屋に戻り鍵付きの引出しに大事にしまった。
…それにしてもカナの奴酔っぱらっていたのか?…そう言われてみれば部屋中酒臭いな……
でも酔っぱらったからって何でもしていい訳じゃない!藤岡には悪いがこれはケジメだ!
私はそう思い、幸せそうにニヤニヤしながら寝ているカナにまたがり拳を握りしめた。
…と、丁度その時玄関が開く音が聞こえた。

「ただいま!あけましておめで……ってどうしたの?!」
「あっ…ハルカ姉さま。あけましておめでとうございま……わっ…!」

カナに馬乗りになり、今まさに拳を振り降ろさんとする私の姿を見てハルカ姉さまが私を取り押さえた。

「ハ…ハルカ姉さま離してください!これはケジメなんです!」
「ケジメ?」
「このバカ野郎は…藤岡に……藤岡に無理やり…」
「…キスしたの?」
「はい!そうなんです!キスを……あれ?」

どうしてハルカ姉さまがその事を知っているんだろう…?
私が不思議そうな顔をしていると、ハルカ姉さまは申し訳なさそうな顔をしながら謝り始めた…

「ごめんなさい…!」
「…えっと……話が見えないのですが…??」
「実は…カナってばお酒飲んで酔っぱらったら…その……キス魔になっちゃったのよ。」
「キス魔…ですか?」
「そう、私たちもカナに無理やりキスされちゃって…大変だったから家に置いて行っちゃったんだけど…悪い事したわね…」

…まったくたちの悪い話だ……そんなのを連れて外なんて歩けるわけがない。

「…そう言えば藤岡君……調子でも悪かったのかな?」
「えっ?…藤岡がですか?」
「なんだか顔色が悪かったみたいだし…」
「藤岡とどこかで会ったんですか?」
「どこかって…今ちょうど玄関の前で会ったけど?」

…おかしい。そんなはずはないんだ!
今の時間が12時30分…藤岡が帰ったのは11時頃……1時間半も前なんだ!




58 名前:この野郎:2008/01/24(木) 02:35:24 ID:KE9XHzOE
>>57

「…調子悪いなら言ってくれれば良かったのに・・・…悪いことしたわね…」
「悪い事…?」
「私が千秋が心配だから泊って行って…ってお願いしたから、私が帰ってくるまで待っててくれたんじゃないかな…って。」

…それじゃあ藤岡は私が心配で守ってくれていたのか?
そう言えば玄関の鍵を閉める様に言われたのに、すっかり忘れていた…
なのに私は出て行けとか言っちゃって…あいつはこの寒い中外で……あっ…!
私は大変な事を思い出し、ハルカ姉さまに問い詰めた。

「ハルカ姉さま!藤岡は…服は……服は何色でしたか?!」
「服?…黒っぽい服だったかな…?良く覚えてないけど…そう言えばすっごく薄着だったような……」

…やっぱりだ。藤岡の上着はご飯を食べに行った時に、雨で濡れてびしょびしょだったんだ。
一応部屋で干してはいたけど、そんな短時間で乾くわけがない。
つまり藤岡はあの薄いシャツ一枚で外にいたんだ…。

「…私……謝らなくちゃ…。」
「? 千秋…どうしたの?」
「……えっと…藤岡に忘れ物を届けてきます!」

私はそう言って家を飛び出した。
藤岡がさっきまで家の前にいたのなら、まだそう遠くには行っていないはずだ…
私は、藤岡が家に来る日はベランダから覗いているので、だいたいの方角は分かっていた。
足が痛いとかそんな事言ってられない…とにかく私は急いだ。

元旦と言う事もあって、深夜にも関わらず神社帰りの人が結構歩いている…
完全防備と言わんばかりにコートなどを着ている人たちの中、ただ一人薄着の藤岡を見つけるのは簡単だった。
…しかし急いでいるとは言え片足を引きずっている私は、寒いせいか少し早歩きの藤岡になかなか追いつけない…
約50m程…何度か名前を呼んだが気づく様子もない。…あと少しで追いつきそうなのに……

「…おか…ふじおか…スゥー……藤岡っ!!!」

…私は大きく息を吸って大声で藤岡の名前を呼んだ。
すると藤岡と一緒に、周りの人間すべてが私の方へ振り返った。
状況を把握できていないのか、キョトンとしている藤岡に私は駆け寄り飛びついた。

「藤岡!すまない…私……その、えっと…ごめんなさい。」
「ど、どうしたの千秋ちゃん?…とりあえず落ち着いて。」

そう言った藤岡を見ると、顔は真っ白で唇は真っ青になって震えていた。
全部私のせいだ…話は後回し、とにかく藤岡を暖かい所へ連れていって温めてあげないと…
私は藤岡を急いで家に連れて帰ることにした。



59 名前:この野郎:2008/01/24(木) 02:35:53 ID:KE9XHzOE
>>58

「藤岡、とりあえず家に来い!そんなんじゃ風邪をひいてしまうだろ!」
「アハハ…大丈夫だよ。だってココ……」
「ダメだ!お風呂に入って…紅茶でも飲んで、それから…それから……と、とにかく早く暖まらないと!」
「それもそうだけど…千秋ちゃんは大丈夫なの?」
「…私?」

そう言われて見れば私も急いで飛び出したので、薄い上着とスカートで、コート等を着てくるのを忘れていた…
さっきまでは必死で気付かなかったけど、良く見ると自分もガタガタ震えていた。
すると藤岡は私を抱きかかえ、すぐ近くの家へ入ろうとした。

「藤岡!いくら寒いからと言って、ひとの家に勝手に入るのはダメだぞ!」
「え?……あははっ、さっきも言おうとしたんだけど、ここオレの家だから大丈夫だよ。」
「…え?」

確かに表札を見ると『藤岡』と書いてある。
藤岡は私を抱えたまま玄関の扉を開けて中へ入った。

「あんまり綺麗な家じゃないけど…外よりは暖かいと思うよ。」
「…えっ?!いや、十分きれいだし大きいじゃないか!」
「そうかなぁ…千秋ちゃんの家の方が綺麗だけど…ちょっとここで待っててね。」

藤岡はそう言うとリビングのソファーに私を降ろし、エアコンをつけてキッチンで何やらごそごそし始めた。
これが藤岡の家か…自分の家とは違うにおい…なんだかすごく良い匂いがする…
私が部屋をキョロキョロしていると、藤岡が紅茶を入れて持ってきた。

「美味しいかどうか分からないけど…体は温まると思うから飲んでね。」
「あ…あぁ……ありがとう。」

藤岡が入れてくれた紅茶なんだ、美味しくない訳がない。
私が幸せそうに紅茶を飲んでいると、突然電話が鳴り始めた。
藤岡は電話の方へ行ったが…もう夜中の1時だぞ?元旦とは言え迷惑とか考えないのか?
私がそう思いながら紅茶をすすっていると、しばらくして藤岡が戻ってきた。

「千秋ちゃん家を飛び出したんだって?」
「…え?」
「今、春香さんが心配して電話をかけてきたんだよ。」

そう言えば、こんな夜中に小学生が家から出て行けばだれだって心配するか…
ハルカ姉さまに心配かけちゃったな…帰ったらちゃんと謝まらなきゃ……

「それでね、今日はもう遅いから家で千秋ちゃんを泊めるって事になったんだ。」
「そうか…悪いな。………えぇ?!」
「家まで送って行くって言ったんだけど、春香さんが夜も遅いから危ないって言うんだよ。」
「……でもハルカ姉さまなら迎えに来そうなものだが…」
「それがカナちゃんが酔っ払ってるから、心配で一人に出来ないんだって。」
「…そうか。ハルカ姉さまは心配性だからな…。でも藤岡の親は…良いのか?」
「あれ?うちの親は旅行に行っていないって言わなかったっけ?」
「…えーっと……そう言えばそんな事も言ってたかな。……じゃあ二人っきりだな…。」
「……えっと…。」
「………」

私がボソッとそう言うと、一気に場の空気がおかしくなった。
暖かい部屋で温かい紅茶を飲んだせいかな…ほっぺたが熱くなっているのが分かる。
こうして私は、藤岡の家で正月の夜を二人で過ごす事になった。



60 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:50:21 ID:ApnJfRew
なんという展開
wktkがとまらない(*´∀`*)

61 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:55:51 ID:15mMeLMa
舞台は藤岡家へw

62 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:58:56 ID:9cHp/ZqM
DVD4巻の特典CDをフィーチャーするのだろう?
順当にいけばトウマだろうが、マコちゃんであってほしい。


63 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 07:27:22 ID:Qk5mFzyt
ドラマCDでケイコでる?

64 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 13:54:03 ID:kZKr5Y4O
>>63
残念、ケイコは出ていない。
でもマコトではなくマコちゃんが出ている。
ぶっちゃけ出ているのは、春香、佳奈、千秋、マコちゃん、内田、吉野嬢、
ヨシキ、トウマ、、3男、藤岡、保阪、マキ、春香の友人2人。

65 名前:この野郎:2008/01/25(金) 17:02:05 ID:z6PFP4Uh
2レス投下します(゚Д゚)

いいかげん「いつまで書いてるんだ!」と言われる前に、
そろそろ終わらせます。orz

66 名前:この野郎:2008/01/25(金) 17:02:36 ID:z6PFP4Uh
>>59

千秋の日記

しばらく藤岡とテレビを見ていたが、このソファーと言うのはしっくりこないな…
家にはソファーなんて置いてないから、座りなれないと言うかなんと言うか…
私はそう思い、いつものように床に座っている藤岡の膝元へ向かった。

ふぅー……うん、やっぱりココが一番落ち着く。
私は藤岡に寄りかかり、紅茶を飲みながらテレビの続きを見ていた。
さすがは元旦と言った所か、深夜にも関わらずテレビはどこの局も賑やかだ。
藤岡と私は漫才を見ていたのだが、私はこの漫才と言うもので笑った事がない。
…と言うか、最後にお腹を抱えて笑ったのっていつだろう?そんなどうでもいい事が急に頭をよぎった。

「なぁー、藤岡。 お前私が声を出して笑ってるところ見たことあるか?」
「どうしたの急に?…うーん……そう言えば見た事無いかな…?」
「そうか…私も自分が声を出して笑った記憶が無いんだが、もしかして私は笑った事がないのか?」
「それは分からないけど……じゃあオレが千秋ちゃんを、苦しくなるくらい笑わしてあげるよ!」

そう言うと藤岡は、後ろから私の脇腹に手を回しくすぐり始めた。

「おい藤岡、そんな事したらくすぐったいだろ?」
「こちょこちょー……って、あれ?そう言う時に笑う物なんじゃないのかな?」
「そうなのか?…すまん、じゃあくすぐったく無いのかもしれないな。」
「…うーん……じゃあこれでどうだ!」

藤岡はそう言うと、今度は脇腹だけではなく体全体をくすぐり始めた。
さすがの私も、これは少しくすぐったい…藤岡は更に激しくくすぐり続けた。

「ふ…藤岡、これはさすがに少しくすぐったいぞ。」
「でしょ?じゃあ笑って笑って!」
「えっと…んー……笑うとは少し違うような…んっ……」
「? じゃあどこが一番くすぐったいの?」
「…うーん……耳と、太ももと…後は胸とか……んぁ…っ……後、そこ…そこももくすぐったい…。」
「えっ?!…あっ、ご…ごめん!えっと…そんなつもりじゃ…」

藤岡はそう言うと、何故かくすぐるのをやめてしまった。
藤岡は私を笑わすと言っていたが、私からすれば気持ち良かったくらいだ。
おそらく温泉などでマッサージされて、気持ちいいって言うのはこう言う気分なんだろうな。

「藤岡、お前マッサージの才能があるんじゃないのか?」
「???」
「そう言えば…私も藤岡が笑ってる所をあまり見た事が無いな……ニヤッ…」
「えっ?ちょっと…千秋ちゃん……?」
「藤岡、観念しろ!!」

私はそう言って、後ろから藤岡をくすぐろうと立ち上がった。
しかし、走った時にさらに痛めたのか、思っていた以上に足に力が入らず、私は藤岡をそのまま押し倒してしまった。
藤岡の顔が近い…そう言えば数時間前に藤岡のこの唇にカナの唇が……



67 名前:この野郎:2008/01/25(金) 17:08:04 ID:z6PFP4Uh
>>67

「…あの……千秋ちゃん?」
「藤岡、少し動くな!」
「え?…どうし……んん…っ……」
「…んっ……」
「ぷはっ…ど、どうしたの急に?!」
「……消毒だよ。」
「え?消……んん…っ……!」

そう、これは消毒…藤岡の唇から、カナの唇の感触を忘れるまで……
藤岡の唇は、私の唇の感触だけを覚えていればいいんだ。
私はそう思いながら数分間に渡り、藤岡の唇に私の感触を刻み込む様にキスを繰り返した。

「…んー…っ!…ぷはぁ!…ハァ…ハァ……よし、これくらいで大丈夫だろ。」
「……ハァ…こ、これくらいで大丈夫って…?」
「藤岡は何も気にしなくていいんだ。私としたキスの事だけ考えてろ。」
「えっと…そりゃ、まぁ…今はそれしか考えられないけど…。」
「ならそれでいいんだ。」
「?」

私はそう言って、再び藤岡とテレビを見始めた。
相変わらず漫才は笑えない……と言うより、さっきの消毒の事で頭がいっぱいだ。
私とした事が少しやりすぎたかな……あれじゃあ酔っぱらったカナと一緒じゃないか。

しかし本当の所は、やりすぎどころか全然足りない。…私の体はまだ藤岡を求めているんだ。
テレビがCMになると私は藤岡の方を振り向き、物足りなさを目で訴えてみた。

「……じぃー…」
「……?」
「…じぃーー……」
「…ど、どうしたの?」
「……」

だめだ、藤岡の奴…鈍感なんじゃないのか?こんなに目を見て訴えているのに気付かないなんて!
その時の私は、よほどキスがしたかったのか目をつむり、あごを少し上にあげてキスを待ってみた。

「えっと…これはキス…してもいいって事なのかな?」
「……」

私は無言で少し顔を縦に振った。
藤岡の唇が軽く私に触れる…たった今あんなに激しくキスをした所なのに、それよりももっと何かを感じる…
もしかしたらキスはするよりも、される方が気持ちいいのかもしれない……
私は無意識に力が入っていたのか藤岡の服を強く握り、キスが終わった頃には藤岡の服はシワがついていた。

その後も、私はCMごとに藤岡の方を振り向きキスを求めた。
もう漫才なんて3分漫才、5分CMでもいいくらいだ。
藤岡も3回目くらいからは、私が振り向くと笑顔ですぐにキスをしてくれる様になっていた。
…しかし私には、もう一つ消毒をしなければならない場所があった。
それは藤岡の口内だ…あの中にはカナの舌や唾液が……
私は何か良い方法がないか考えながらも、とりあえず藤岡と今日7度目のキスを楽しんでいた。



68 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 17:28:18 ID:34aoZpYY
CM待つ必要あるのかw

終わらせるのは別にこの野郎さん次第だけど、負担にならんならいっぱい書いて欲しいよ

69 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 19:53:17 ID:1DRpx+jl
千秋がものすげー可愛いけど、想像すると絵的に危ないなw
俺としては「いつまで書いてるんだ!」というより「いつまでも書いてください!」って感じだ
まだ文句言われたわけじゃないんだし、無理に縮めたりしないでこの野郎氏の思うように書けばいいと思う

70 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 21:38:15 ID:3F+PatP+
さほど年齢差があるわけじゃないから、藤岡をロリコンというのは酷だな・・・
しかし背徳感が拭い去れない関係ではあるな(*´Д`*)/ヽァ/ヽァ

71 名前:この野郎:2008/01/25(金) 22:08:30 ID:z6PFP4Uh
コメントありがとうございます
そう言ってもらえるなら3か月くらいは書き続けます。'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

他の人が書いてるのを見に勉強の旅に行ったら、
みんな始まりから終わりまでをワンセットで書いてたから、そう言うルールみたいのがあるのかと…\(^o^)/オワタ
もはやSSじゃないけどよろしくお願いしますorz

今日中にもう2レス程投下できれば良いな。(゚Д゚)

72 名前:この野郎:2008/01/25(金) 23:09:37 ID:z6PFP4Uh
2レス投下します。(;´Д`)

73 名前:この野郎:2008/01/25(金) 23:10:07 ID:z6PFP4Uh
>>67
千秋の日記

ところで、1つ気になっている事があるんだが…舌を入れたりするキスはなんて言うんだ?
藤岡にキスをしてくれと言ったところで、唇が触れるだけのものだろうし…それとも何か他に名称があるのか?
…そう言えば学校でバカな男が何か言った時に、一部の女がエッチとかなんだかキャーキャー騒いでたな…
もしかしてあの時言っていた言葉が……う〜ん…思いだせ…あの時なんて言っていたんだ…?
…えっと…確か………あっ!そうだ、思いだしたぞ!

「おい、藤……んんー…っ!…バ、バカ野郎!何でいきなりキスするんだ!」
「えぇ?!…いきなりって、さっきまで振り向いた時はずっとしてたのに?」
「…そう言えばそうか。いや、それよりも藤岡にお願いしたい事があるんだ。」
「何?」
「……その、恥ずかしいんだけど…せ、セックスがしたいんだ!」
「……ぇ?」
「だから…恥ずかしいから何回も言わすなよ!……わ、私と…セックスしてくれ!」
「セックス…それってあのSEX…?」
「…多分。」

さすがに女から、舌を入れるキスを要求するのはおかしかったのか…?
藤岡は魂が抜けたように宙を眺めている。
でも私だって、ここまで言って後戻り出来る訳がない…何としても藤岡の口に私の舌を……

「藤岡…私とセックスするのがそんなに嫌なのか…?」
「え…嫌と言うか…まだオレ達子供だし……」
「じゃあいつになったら良いんだ?」
「良く分からないけど…せめて高校生……できれば卒業してからかな…?」
「なっ!…そんなの待てるわけ無いだろ!…それに藤岡だって中学生なのにカナとセックスしてたじゃないか…」
「えぇぇ?!そんなのしてないよ!」

藤岡が何を言っているのか分らない…私は目の前でカナの舌が藤岡の口に入るのを見たんだ。
カナが酔っていたとは言え、私の目の前でセックスしておいてそのいい訳は通じないだろ…
…しかしそんな事は今はどうでもいい、とにかく藤岡を説得しなくては……

「私は…藤岡とキスしてるだけじゃ物足りなくて…どうしてもセックスがしたくなったんだ…」
「……えっと、ひとつ聞くけど…千秋ちゃんは…その、セックスの意味分かってるのかな?」
「それは…入れたり入れられたりするんだろ…?」
「それは…まぁ、そうだけど……でもやっぱり子供どうしでそれは…」
「だから大丈夫だ!私は少なくとも、カナのバカ野郎よりは中身は確実に大人だ!」
「…でもこう言うのは中身よりも、体が大人にならないと……」

なんだ藤岡の奴…キスは結構あっさり受け入れたのに、セックスはかたくなに拒否か…
そもそも舌を入れるだけなのに、体が大人にならないとってどう言う事だ…?
そんなに差があるのか…?それとも、私では経験不足とでも言うのか…?
…しかしさすがにこれ以上粘っても無理そうだ。私はとりあえず今日はあきらめることにした。

「…わかった。とりあえず今日はあきらめるよ。」
「えっと…ごめんね……。」
「いや、私こそ急に言って悪かったな。藤岡が認めてくれる様に頑張って大人になってくるよ。」
「がんばる?」



74 名前:この野郎:2008/01/25(金) 23:10:44 ID:z6PFP4Uh
>>73


…そうだ、経験が足りないと言うなら練習をすればいいだけなんだ。
トウマなら女だし、セックスとかしても浮気にはならないだろう…

「明日からしばらく、トウマとセックスの練習をしてみるよ。」
「…えぇぇ?!そ、そんなのダメよ!」
「仕方ないだろ。てっとり早く大人になるには経験を積むしかなんだ。」
「だからってそんな…トウマとセックスなんて……絶対にダメだよ!」
「…藤岡、なんでそんなに怒るんだ?……トウマはおん……あっ…」

そうか…そう言えば藤岡はトウマを男と思っているんだった。
って事は私は今、他の男と舌を入れるくらいのキスをすると藤岡に言った事になるのか…
それは練習でも怒って当然だな…

「藤岡、今のは無しだ。トウマとのセックスは無し!」
「そう…それならいいけど…。」
「うん、内田や吉野とセックスの練習するよ。」
「……えっと…それも出来ればやめた方が…。」
「藤岡?お前なんでそこで赤くなるんだよ?じゃあ誰とならいいんだ?」
「それは……やっぱりオレ以外の人は嫌…かな。」
「それは私だって藤岡意外とするのは気が乗らないけど…藤岡は私が大人にならないとダメなんだろ?」
「…………」

…んっ?藤岡が何か真剣に考え出している…もしかして気持ちが揺らいでいるのか?
よし、あと一押しだけしてみる価値はあるかもしれないな…

「藤岡、お前だって外でセックスするのは恥ずかしいだろ?」
「そ、そりゃそうだよ!」
「…って事は、必然的に家で二人きりの時しか出来ない訳だ。」
「…まぁ。」
「じゃあ次はいつ家で二人きりになれるんだ?」
「それは…」
「藤岡…私はセックスなんて初めてで恥ずかしいんだ。…でも初めての相手は内田とかじゃなくて藤岡が良いんだ!」
「…千秋ちゃん……本当にいいの?」
「あぁ!」

私がそう言うと、藤岡は真剣な顔で何かを決意した様だ…。
すると何故かリビングのテレビを消し、藤岡は私を自分の部屋のベッドへ運んだ。
なぜリビングでしなかったのか…少し疑問はあったが、私は藤岡とセックス出来るならどこでも良かった。
一刻も早くカナの毒牙に侵された、藤岡の口内や舌を消毒しなくては……その事で私の頭はいっぱいだった。



75 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:49:46 ID:Z+loHd/4
よし! 藤岡、男なら決めろっ!

ただただGJ ぱちぱちぱち、と拍手したい気分
おあずけが長かったからねえ

76 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 02:30:48 ID:VMT5osh+
藤岡、チキンなのか身分を弁えているのか。

それはそうと、3ヶ月書き続けられるほどネタがあるのに驚きだw 良い意味で。
あと、この板は連投制限があるみたいだし(詳しくは知らんけど)、
長編だとワンセットは厳しいから、その辺りは仕方ないと思う。

まぁ何にせよ、頑張ってくれ。

77 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 02:47:32 ID:HJcfkPrD
毎日 楽しみですー。
ぐっじょぶです。

78 名前:この野郎:2008/01/26(土) 04:16:38 ID:5ALrR1Lb
コメントありがとうございますorz
見てくれている人がいなくなるか、就職するまで書き続けるよ!(゚∀゚)就職は皆無。

ネタは今の所、
この藤岡×千秋
内田×保坂 2
マコちゃんで性の勉強。(講師カナ 生徒内田 見本マコちゃん)
千秋をからかう吉野(傍観者内田)

と、内田が絡むのは仕様です。'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

79 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 15:34:36 ID:BKzedY9k
(・∀・)グッジョブすぎるぞこの野郎

80 名前:この野郎:2008/01/26(土) 16:05:02 ID:5ALrR1Lb
2レス投下します(゚Д゚)

81 名前:この野郎:2008/01/26(土) 16:05:52 ID:5ALrR1Lb
>>74

藤岡の日記

オレはとりあえず千秋ちゃんをベッドに座らせた。
…ハッキリ言ってオレだってこんな事するのは初めてだし、ほとんど知識も無い。
…しかし服を着ていてはどうにもならないので、とりあえず千秋ちゃんの服を脱がすことにした。

「千秋ちゃん、ちょっとバンザイしてみて。」
「え?…んー、こうか?」

千秋ちゃんが手を上にあげると、オレはそのまま服を脱がした。
そう言えば慌てて家を飛び出したって言ってたっけ…千秋ちゃんはこの薄い服一枚しか着ていなかった。

「えっと…どうして私は服を脱がされたんだ?」
「どうしてって言われると……その、たぶん普通はこうすると思うんだけど…」
「そうなのか。じゃあ藤岡も脱ぐのか?」
「うん、そうだよ。」

オレはそう言って上着とジーンズを脱いだ。

「ちょっ…ど、どうして下まで脱いだんだ?」
「え?だから普通はこうすると思うんだけど…」
「…そうか。…その、…やっぱり私も脱いだ方がいいのか?」
「えっと……出来れば…。」
「…分かった。」

そう言うと、千秋ちゃんは足が痛いためか座ったままスカートを脱ぎ始めた。
これから裸にもならないといけないと言うのに…
スカートを脱ぐ際に見える下着に、いちいちドキドキしている自分が情けなかった。
気がつくとオレは千秋ちゃんの方を見ないように天井を眺めていた。

「藤岡、スカートも脱いだぞ。」
「あっ、えーっと…じゃあ…その……」
「なぁ、藤岡。…その……少し恥ずかしいんだが…。」
「え?でもお風呂場では…」
「と、とにかく恥ずかしいんだ。…その、電気を消してくれないか?」

今は下着だって身につけてるし、お風呂場では裸でも全然平気だったのに…
そう言えばお風呂を出て、友達から電話がかかってきたあたりから少し様子がおかしいような…
…でも電気をつけっぱなしと言うのは確かにおかしい。オレは手元のリモコンで電気を消した。

「…で、この後はどうすればいいんだ?」
「じゃあ…とりあえず寝転がってキスしてみようか。」
「…わかった。」



82 名前:この野郎:2008/01/26(土) 16:06:30 ID:5ALrR1Lb
>>81

そう言ってベッドに横になり、オレは千秋ちゃんと5分ほどキスを繰り返していた。
そしてキスをしながら、オレはある事に気づいた。
…なんだか途中から、キスの最中に千秋ちゃんの口が開いている様な気がする。
すると、千秋ちゃんは少し震えながらオレの口に舌を入れてきた…。
…とは言えディープキスと言うにはほど遠く、ほんの少し舌先を入れる程度だ。
それでも千秋ちゃんなりに真剣に…そして恥ずかしそうにオレの舌先をペロペロと舐めている。

しばらくすると千秋ちゃんからのディープキス?は終わり、千秋ちゃんは何かやり遂げた満足げな顔をしている。
千秋ちゃんが勇気を出してしてくれたんだ…オレもお返ししない訳にはいかない。
ディープキスに関しては、災い転じて福となすと言うか…酔っぱらった南とした事があるので多少の知識がある。
オレは千秋ちゃんの体を抱きよせ上にかぶさり、南にされた様に千秋ちゃんの舌に絡ませるようにキスをする。
時間は10秒ほど…しかしさっきまでのキスより長く感じた。
キスが終わり離れても、少しの間オレと千秋ちゃんは唾液の糸でつながっていた。

「ふ…藤岡、あんまり激しくするな…バカ野郎……」
「どうして?」
「そ、それは……あんまり激しくしたら…その……赤ちゃんが出来ちゃうんじゃないのか…?」

さっきまでセックスがしたいと言っていたとは思えない、キスで赤ちゃんが出来ると言ういかにも子供らしい発言。
とりあえずその心配がない事を告げると、千秋ちゃんは少しホッとした様子だ。

「じゃあ…いくらしても赤ちゃんは出来ないんだな?」
「うん、大丈夫だよ。」
「…そうか……じゃあもう一回私からしてもいいか?」

千秋ちゃんはそう言うと、さっきのオレの様に上から覆いかぶさり顔を近づけキスを始めた。

「…あむっ…んー…っ………藤岡…?」
「ど…どうしたの?」
「えっと…口を開けてくれないと、舌を入れることが出来ないんだが…」
「えっ…あっ、ごめん…!」

情けない…緊張していたのか、オレは口を固く閉じたままだった…
口を少し開くと最初の時とは違い、しっかりとオレの口に千秋ちゃんの舌が入ってきた。
名誉挽回とばかりにオレも舌で応戦する…舌を入れているのは千秋ちゃんだが、
オレがその舌を舐め返すと、千秋ちゃんの体はその度ビクッと反応した。

キスが終わると千秋ちゃんは、ドサッと崩れ落ちる様にオレの横に寝転がった。
長いキスのせいか息づかいが、最初の時よりさらに満足そうな顔をしている。
…これだけキスも繰り返した事だし、そろそろ次に行ってもいいのだろうか…?
オレは恐る恐る千秋ちゃんの胸へ手を伸ばした…。



83 名前:この野郎:2008/01/26(土) 16:10:58 ID:5ALrR1Lb
最後は、息づかいが荒い…でしたorz

84 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:52:39 ID:gbXT/99+
いいよいいよー

85 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 22:28:51 ID:JpErKE51
進み具合がやけに慎重と言うか、スローペースだな。
いや、中学生・小学生が坦々と行動できても、何か変だからそれでいいのか。

>内田×保坂
小5と高3、年齢差がやばい組み合わせだw

86 名前:この野郎:2008/01/27(日) 02:17:39 ID:esJ7SqdE
2レス程投下を(゚Д゚)


87 名前:この野郎:2008/01/27(日) 02:18:33 ID:esJ7SqdE
>>82

藤岡の日記

千秋ちゃんの胸に手を当てると、かすかに膨らみがある…そして柔らかい。
どうしたら良いのかよく分からないので、オレは少し手で触りながら千秋ちゃんの様子をうかがってみた。
……あれ?キスの時とは違い、えらくクールな眼差しだ…。

「藤岡、なぜ胸を触るんだ?」
「何故って…それは……」
「ハルカ姉さまの胸ならいざ知らず、私の胸なんて触ってもつまらないだろう。」
「でも千秋ちゃんだって…そりゃ春香さんに比べれば小さいかもしれないけど、柔らかくて気持ちいいよ。」
「…そうか。まぁ藤岡がそれでいいと言うなら、私はいっこうに構わないが。」

とりあえず千秋ちゃんの許可は取れたが、その表情は気持ちいとはかけ離れた様子だ。
もしかして、胸を触るだけでは気持ち良くならないと言う事なのだろうか…?
そう思ったオレは、千秋ちゃんの胸に舌をはわせてみた。
さっきまでとは明らかに違い、体を小刻みに震わせている…気持ちいいのだろうか?

「……くっ…ふふ…っ…藤岡…それは少しくすぐったいぞ……あははっ…。」

…思わぬところで千秋ちゃんの笑い声を聞く事が出来た…が別に気持ちいいと言うわけではなかったらしい。
とにかく今はコレくらいしか思いつかない。オレは舌を千秋ちゃんの胸の先へと移した。

「……ふはは…っ…藤岡、そこはもっとくすぐった……んっ…ハァ…ッあれ……」
「?」
「…ははっ…ん…っ…くすぐった…ぃ……はぅ…ハァ…ッ……んん…っ……!」
「くちゅ……ぺろっ…」
「…んー…っ!…ハァ…ッ…んっ…ぁぅ…っ…!いっ…ぁ……」

…しばらく続けていると、千秋ちゃんの様子が変わってきた。
最初は笑っていただけだったけど、だんだんと気持ちよさそうな声を出してきている…
その様子を確認し、オレは最後の関門…千秋ちゃんの股へそっと手を伸ばした。

「……きゃ…っ!やだっ…ダメっ……!」
「…え?」

…これには驚いた。
千秋ちゃんの言った内容ではなく、あんな声で更にあんな事を言うなんて想像もしていなかった。
おそらくその声を出した千秋ちゃん自身も驚いていたのだろうか…目をパチパチしながら口を押さえている。
暗くて良く顔が見えないのが悔しい…おそらく今の千秋ちゃんは、ゆでダコの様に真っ赤になっているんだろうな…

「ふ、藤岡…今のは違うぞ!あんなの…わ、私じゃない!」
「でもココにはオレと千秋ちゃんしかいないよ?」
「でも違うんだ、とにかく違うんだー!」
「…でもさっきの声可愛かったよ?」
「ば…バカ野郎!だから私じゃ無いと言って……はっ…んん…っ!」

何か恥ずかしそうに慌てている千秋ちゃんを見ていると、悪いと思いつつ悪戯をしてしまった。
千秋ちゃんが話してる途中に中指を少し動かすと、千秋ちゃんは慌てて口を押さえて声を出さないようにした。
口を押さえて声こそ出さないが、千秋ちゃんの瞳は確実にオレを睨みつけて何かを訴えている。
…しかし再び指を動かすと、再び目を閉じて首を振りながら悶えはじめる。…なんだか可愛い。
しかし嫌がるのを続けるのも可哀そうだ…オレは千秋ちゃんの股から手を離した。



88 名前:この野郎:2008/01/27(日) 02:20:54 ID:esJ7SqdE
>>87

「藤岡、ど…どう言うつもりだバカ野郎!」
「その…ごめん、千秋ちゃんが可愛い表情するからつい……」
「『つい』じゃないだろう、私が目でやめろと合図したのが分からなかったのか!」
「…えっと…ごめんなさい…。」
「まったく…。」

千秋ちゃんは大そうご立腹だ。…正直ここまで怒られるとは思っていなかった。
しかし自分が調子に乗りすぎたのは事実だ、もう一度ちゃんと謝っておこう…
…そう思い千秋ちゃんの方を見ると、何かモゾモゾしている。
そして布団の中から何かを取り出した。

「…千秋ちゃん、それって……」
「?見ての通りパンツだけど…?…って暗くて見えないのか?」
「えっと…そうじゃなくて、どうして脱いだの?」
「いや、内田がこう言う事すると、変な汁が出てびしょびしょになると言っていたからな。」
「内田…ってあの電話してきた子だっけ?」
「そうだ。私は今これしか下着がないから濡れたら困るんだ。…なのにお前ときたら……」

どうやら千秋ちゃんはオレのした行為に対して怒っていたのではなく、下着が濡れるのが嫌だったらしい。
その後オレは千秋ちゃんの言う通り、タオルを一枚持ってきてベッドに敷いた。
千秋ちゃんも納得したらしく、そこに横になった。
すると、続きをしてもいいと言う事か…千秋ちゃんが上目遣いでじっとこっちを見ている…
本当は今すぐ続きをしたいところだけど…せっかくなので、少し意地悪をしてみることにした。

「…ふ…藤岡。……その、い…いいぞ。」
「…ん?」
「だっ、だから…その……さっきの続きを…」
「えっと…キスの続きだっけ?」
「いや、そうじゃなくて…あの……えっと……」

千秋ちゃんはそう言葉を濁してモジモジしている。……本当に何をしても、いちいち可愛い。
すると千秋ちゃんは大きく息を吸い込んだ後、オレの手を掴み自分の恥ずかしい所へ自ら手を運んだ。
そこへ触れた瞬間に、千秋ちゃんの細い体は大きく反応した。

「…あぅ…っ…今日の藤岡は…んっ……なんだか変だぞ…?」
「へん?」
「そ、その…少しイジワルと言うか……本当は気づいてたんだろ…?」
「…えーっと、なんの事だろう?」
「…んっ……ば…バカ野郎……。」

千秋ちゃんはイジワルや焦らした事に対して、怒る訳ではなく恥ずかしそうにそう言った。
あれから時間が立ったにも関わらず、オレの手に触れる千秋ちゃんのソレはびしょびしょに濡れている。
もしかしたら千秋ちゃんは、普段はクールだけどこう言う時はMっ気があるのかな…?
オレはそう思い、千秋ちゃんに少しイジワルな事をしながら続きをする事にした。



89 名前:この野郎:2008/01/27(日) 02:29:51 ID:esJ7SqdE
うっかりしてましたがコメントありがとうございますorz
保坂×内田は、この前の続きなのでエロ要素少なめで大丈夫なはずです'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
今日はドラマCDをニコニコで61分聞いたけど(買わなくてサーセンorz)、内田の出番がそこそこあって良かった。
内田かわいいよ内田(;´Д`)ハァハァ


90 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 09:34:45 ID:FUfeFOWM
交換日記プレイ?

91 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 12:14:40 ID:RgcC6ptR
この野朗氏、個人的にマコちゃん編も書いてください。

92 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 19:31:19 ID:BhlZsRoU
マコちゃんといえば、冬馬だぜ

93 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 20:04:56 ID:BhlZsRoU
ageてしまった、すまんm(__)m

94 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 21:42:46 ID:34AoPjJ3
誰か保管庫の更新を…

95 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 21:44:25 ID:JTFVrvCx
中学生にして焦らしプレイか。 藤岡、恐ろしい子!

96 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 22:07:31 ID:Do9ZW9ml
>>94
保管庫の更新って誰でも出来るのか?
出来るなら明日休みだからやってもいいんだけど

97 名前:この野郎:2008/01/27(日) 23:29:27 ID:esJ7SqdE
話の途中みたいだけど、投下して大丈夫かな?かな? ・3・

98 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 23:38:36 ID:Do9ZW9ml
>>97
特に返答もないようので問題ないかと

99 名前:この野郎:2008/01/28(月) 00:47:54 ID:eT+HmhoR
コメントありがとうございますorz
マコちゃん編は、もうすぐ千秋×藤岡がひと段落つくのでその時に書きます(;´Д`)ハァハァ

お言葉に甘えて2レス程投下します(´Д`)

100 名前:この野郎:2008/01/28(月) 00:49:49 ID:eT+HmhoR
>>88
藤岡の日記

千秋ちゃんは自ら恥ずかしい所へオレの手を運んだが、オレはしばらく動かさずそのままにしてみた。
口には出さないが、千秋ちゃんは明らかに不満そうな顔をしている。

「…藤岡、その…う、動かさないのか…?」
「動かすって……何を?」
「だから…その……お前の手を…」
「…あっ、そうか!気づかなくてごめんね。」

オレはそう言って千秋ちゃんに触れていない、もう片方の手で千秋ちゃんの頭を撫でた。
千秋ちゃんは何か不思議そうな顔をしてこっちを見ている。

「ふ、藤岡?これはどう言う事だ…?」
「…え?千秋ちゃんが手を動かせって言ったから動かしてるんだけど…」
「いや、私が言っているのはそっちの手じゃなくて…もう片方の手を……」
「こっちの手で頭を撫でろって事かな?」
「そうじゃなくて…今触ってる所をだな……」
「今触ってるところって…どこかな?」
「…お前、知ってて言っているんだろ…?やっぱり今日のお前少し変だぞ?」

確かに千秋ちゃんの言う通り、今日のオレは少しおかしい気がする。
いつもは千秋ちゃんを可愛がっているのに、何故か今はイジワルがしたくてたまらない。
普段ツンッとしている千秋ちゃんが、こんなに恥ずかしそうにしている…そのギャップがたまらない。
一種のツンデレみたいな物だろうか?オレはもう少しだけイジワルをしてみた。

「なんの事かサッパリわからないよ?どうしたらいいのか教えてくれるかな?」
「うぅ…っ……だから、その…今私の恥ずかしい所触ってる手を動かせばいいんだ…。」
「恥ずかしいところって…どこ?」
「…なっ!…そんな……な、名前なんて知らないよ!」
「じゃあ教えてあげる。…その恥ずかしい所の名前は……ヒソヒソ…」

オレが耳元に小声で名前を教えると、千秋ちゃんはとても恥ずかしそうにしている。
正直これはセクハラと言われても過言ではないよな気がする…



101 名前:この野郎:2008/01/28(月) 00:54:10 ID:eT+HmhoR
>>100

「じゃあもう一度、ちゃんと手を動かして触って欲しい所の名前を言ってくれればオレも分かるから。」
「…うぅー…っ…えっと……私の…ぉ…おま…ん……うにゃうにゃ…」
「?良く聞こえないよ?」
「だから、私の…ぉ……おま…ん……こ…を…手を動かして触って欲しい…。」
「…?もう一回言ってく……」
「……こ…この……バカ野郎ー!!」
『バキッ!!』

どうやら恥ずかしさに耐えきれなくなったのか…千秋ちゃんの左ストレートがオレの顔面をとらえた。
さすがに自業自得といった所か…オレは千秋ちゃんに謝り、言う通りに割れ目に沿って手を動かし始めた。
テレビも電気も消えた静かな部屋に千秋ちゃんの荒い息遣いと、下半身からはクチュクチュといやらしい音が響く。
千秋ちゃんは荒い息づかいを必死に隠したいのか、人差し指で口を軽く押さえる様に咥えて悶えている。
しかしどうしても、その口からはエッチな声が漏れてしまっていた。

「…んっ……んん…っ!…ハァ…ッ……は…ぅ……!んー…っ!」
「…千秋ちゃん、声が出て恥ずかしいの?」
「バ…んはぁ…っ…バカ野…郎、声なんて…ぁぅ…ぅっ…で、出てない…だろ……!」
「じゃあこの手を退けても大丈夫だよね?」
「…え?」

そう言って口を軽く押さえていた手と、もう片方の両手を掴み、頭の上で軽く押えながら恥ずかしい所を攻め続けた。
口では強気でも女の子だ、軽く押さえるだけで千秋ちゃんは抵抗できなくなってしまった。
千秋ちゃんは恥ずかしさのあまり、泣き出しそうな目で口を閉じたまま首を横に振っている。

「んー…っ!んん…ーっ!!……んっ…んー!」
「…何?ちゃんと言わないと分からないよ?」
「ん…っ……藤…んぁ…っ!…手を……はぅ…ぅっ…せ…っ……」

千秋ちゃんは必死に話そうとしているが、ほとんど声になっていない。
もしかしてこんな事をして楽しむなんて…オレは実はSなんだろうか?
…でも千秋ちゃんも口ではああ言ってはいるが…オレの手をびしょびしょに濡らす程感じている…
つまりオレがSで千秋ちゃんがMなら何も問題ないはず…普段と逆と言うのも楽しいものだ。
オレはしばらくそのまま、千秋ちゃんの体を弄ぶように攻め続けた。

「ハァ…ッ…ふ…藤岡、残念だったな……わ、私はずいぶんと…馴れてきた様だ……フフッ…んっ…!」
「そうかな?とてもそんな風には見えないけど?」
「本当だぞ…ハァッ…ハァッ……呼吸のタイミング…んっ!…さえつかめば…こっちの……ものだ…」
「…じゃあ、こうしたらどうなるかな?」

そう言ってオレは、千秋ちゃんの口へ舌を入れキスをした。


102 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 02:30:52 ID:yj91BJzP
もう少しでチアキ×藤岡も一段落か。好きな組み合わせだけに少し悲しくなるな。

103 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 18:58:14 ID:lcO4M86U
>71そう言ってもらえるなら3か月くらいは書き続けます

だとさ。まだまだ続くぞ〜『この野郎』のターン!

104 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:36:26 ID:zjekT28T
保守

105 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 23:54:21 ID:fUR9JrYY
前スレに内田と藤岡のSSがあったけど、
その数日後にヤンマガで内田と藤岡の話が出てきたと知った時はビックリだった。
俺はコミックス派だから、ちゃんとは確認してないけど。

106 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 00:11:18 ID:Qq27ftmT
初投稿。駄文ですが6レスほど借ります。

107 名前:えるおー@:2008/01/30(水) 00:12:29 ID:Qq27ftmT
『逮捕されたのは、東京都の自動車修理工、安倍孝和容疑者32歳……』
すっかり日も落ちた夜の6時――。冬のこの時間ともなれば既に辺りは暗い。
そんな中、南家の三姉妹は少し早めの夕食を迎えていた。
『安倍容疑者は○○日、午後四時頃、帰宅途中の女子小学生に声をかけ、路地裏に連れ込むと……』
食卓を囲むテーブルからはクリームシチューの甘い臭いが漂っている。
そしてそんなシチューのごとく暖かい団欒の空気とは相容れないような、冷たい機械的なニュースキャスターの声がテレビから流れてくる。
『嫌がる女子小学生に対し、無理やりに猥褻な行為を行った疑い……ピッ』
『――毎年恒例のツナギ祭りが今年も○○公園のトイレで開催され、多くの予備校生が参加し――』
「あー! 何でチャンネル変えちゃうんだよー、ハルカー!」
「一家の団欒にはやっぱりN○Kよねー」
まじまじとテレビを見ていたカナは、突然のチャンネル剥奪という制裁を下した姉に不平を述べた。
「別にいいじゃん、この私が夕方のニュースを真面目に見るだなんてそうはないぞー。もしかしたら今世紀最大の珍事かも」
相変わらず口をとがらせ続ける妹の耳に、ハルカは口を寄せて囁いた。
「(チアキの前でこんなニュースまずいじゃない……。不健全だし、まだ早いわよ……)」
「(そうかなー、逆にこういうニュースこそチアキに見せて、日頃から下校中は注意するよう促すべきじゃないかなー)」
珍しく正論を吐くカナに、ハルカは軽い驚きを覚えつつも、なんとか廻り続けるその舌を抑えこむことに成功した。
が、しかし、
(うっ……!)
当のチアキはハルカのことをまじまじと見つめているではないか。
相変わらずのいつもの眠そうな半目ではあるが、
その顔には、今流れていたニュースの詳細について尊敬する長姉に満足のいく説明をしてもらいたい旨の願望が、
ありありと現れているように感じられた。
このままだと不味い――。ハルカは直感でそう悟った。


108 名前:えるおーA:2008/01/30(水) 00:13:47 ID:Qq27ftmT
「そ、そう言えばチアキの好きな炭酸がもう切れてたわね〜、あ、あと明日の朝食用の食材も買ってなかったわ〜。
 すぐに買いに行かなくちゃ〜、というわけで行って来るわね!」
「ぇ……ハルカ姉様、今日学校帰りに買い物に寄ってきたのでは……」
「急がないとスーパーが閉まっちゃうわ〜」
「……………………」
ポカンと呆けた顔をして、そそくさと出て行った姉の姿を見つめているチアキ。
「ちっ、逃げたか」
二人の様子を交互に見て、カナは吐き捨てるように言った。
そしてハルカの姿が見えなくなったことを確認すると、チアキは口を開いた。
「オイ、バカ野郎――」
「社会の流れに常にアンテナを張り巡らせるべく、
 夕方のニュースのチェックに余念がないこの知的好奇心の塊のような私に向かってなんだいその言い草は」
「お前が本気で社会の出来事に関心を持つようになったということならば、
 それはつまりお前に関心を持たれるような社会自体のレベルが著しく低下しているということだ。日本の行く末も暗いな」
いつもならこのような皮肉には黙っていないカナであったが、
「それより――『猥褻な行為』ってどういう行為だ?」
チアキの最後の台詞が耳に届くや否や、急にヌーの群れを発見した肉食獣、
もといティラノサウルスの白骨模型を目の前にした範○勇次郎のような目つきになった。

109 名前:えるおーB:2008/01/30(水) 00:14:35 ID:Qq27ftmT
「なんだいお前、『猥褻』って言葉の意味も知らないのか? これだから小学生は……」
カナが言い終わる前に、チアキは口を開いた。
「(1)いやらしいこと。みだらなこと。また、そのさま。
(2)いたずらに性欲を興奮・刺激させ、普通人の正常な羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反すること。また、そのようなさま」
「……まるで単語をそのままgoogle検索にかけて一番上に出てきたページの内容をそのままコピペしたかのような模範的な回答だねぇ。
 じゃあさ、チアキよ。具体的に猥褻な行為っていうのはどういうことかわかるかい?」
「ぇ……それは……」
チアキが言葉に詰まるのも無理はない。元々それがわからないから聞こうとしたのだ。
性に無知な小学生である上、人一倍『おりこうさん』なチアキにとってはその手の話題は一番縁遠いものだ。
クラスで下品な男子がそういったエロ話に興じているのを、侮蔑の念と共に苦々しく眺めるか、
せいぜいその輪に嬉々として加わろうとするマコトをぶん殴るぐらいしかの選択肢しかないのである。
そんなチアキにまさか具体的な『行為』の概要など浮かぶべくもない。


110 名前:えるおーC:2008/01/30(水) 00:15:46 ID:Qq27ftmT
「そうか〜。頭のよろしい千秋様でもこれは知らないのか〜。ふ〜ん」
馬鹿にするように目を細めるカナに、チアキは真っ赤になって反論する。
「五月蝿いッ! 私はまだそんなこと知らなくてもいい歳なんだッ!」
「まあそんなカッカするなって。なんならこのカナ様が教授してあげようではないか!」
「……教授って、お前は知ってるのか? 私が知らなくてお前が知っていることなんて、
 バカでも如何に平穏に日常を過ごすかの処世術ぐらいのもんだと思ってたぞ」
「当たり前じゃないか。中学生をなめるな。あと一言余計だ」
腕を組み、得意げに鼻を鳴らすカナ。そしてチアキもチアキで興味が無かったわけではなった。
だからだろうか、普段はこのバカな姉に得意げにモノを語られることなど我慢できないのではあるが、
この時ばかりはその教授とやらに耳を傾けるつもりになってしまったのだった。が、
「まずね、『猥褻な行為』っていうのはお前みたいなちんちくりんな子供が対象になるんだよ」
やはりバカはバカだったのか――。カナはわけのわからないことを言い始めた。
「私みたいな……子供??」
首を傾げるチアキにもお構いなしに、カナは捲くし立てる。
「そうだ。男っていう生き物は皆、お前みたいな幼い女の子に劣情を催すもんなんだよ。
 さっきのニュースでもやってたろ? あーいうのは別に珍しいことじゃないんだ」
チアキは先程のTVのニュースを思い出す――。
確かにあのような事件が起こったことは事実であり、そういう嗜好を持つ男性が世にいることは間違いないのであろう。
だがどうしても腑に落ちない。納得できない。それはあくまでも『特別』な例であり、『一般』な例ではないのでなかろうか。


111 名前:えるおーD:2008/01/30(水) 00:16:47 ID:Qq27ftmT
「やはりお前はバカだな。そんなわけあるか。嘘をつくんじゃないよ」
「嘘なんかじゃないさ。私はこの目で見たんだよ?」
「何をさ。まさかさっきのニュースひとつでそう決め付けたんじゃないだろうね。
 だとしたらカナ、お前は早急に統計学を学んだ方がいいぞ」
「そんなことないよ。所詮ニュースなんていうのは又聞きみたいなもんだからね。
 この目で見たことには叶わないよ。百聞は一見に如かずって諺、お利口なチアキなら知ってるだろう?」
チアキは自信満々な姉の様子に珍しく戦慄した。
この自信はどこから来るのだろう? いくら筋金入りのバカとはいえ、ここまで自分を過信することなんて出来ないはずだ。
「じゃあもったいぶらずに言ってみろよ。世の男たちが余さず幼女好きだって言うその根拠を!」
すると、カナは今まで散々もったいぶっていたのが嘘のようにあっさりと言い放った。
「今日な、クラスの男子がエロ本を先生に取り上げられてたんだよ。
 その内容がな、まあ有り体に言えばお前の歳位の女の子ばっかり出てくるヤツだったんだよ」
「はぁ?」
「お前は知らないだろうが、中学生って言うのは一番そーいうことに貪欲な年頃らしい。
 そんな歩く性欲みたいな中学生がロリのエロ本を持ってたっていうんだからコレは決まりだろう。
 男ってのは皆幼女好きなんだ。お前みたいな幼女に猥褻なことをしたくてしょうがないんだ」

112 名前:えるおーE:2008/01/30(水) 00:20:48 ID:Qq27ftmT
呆れた。いや、呆れたを通り越してこの姉が不憫にまで思えてきた。
たかがクラスの男子がそんな本を持っていただけで、その性的嗜好をこの世の男子総共通のものとして扱うにまで発展させる。
そんな超飛躍的発想の持ち主はもはやバカを通り越して一種の天才と言わざるを得ない。
チアキはこのやり取りを交わしていた数分の時間を、心底ムダだったと恥じた。
「もういいよ。お前、もう風呂はいって寝れ」
「うーん、まだ寝るには早いなー。って、なんだよー、信じてないのかー?」
「信じるわけないだろう、バカ野郎」
「そこまで言うなら、私の仮説が真実か否か、実際に男子に聞いてみようじゃないか」
と言うと、カナはチアキの顔を見つめていた視線を少し上げると、意地悪く微笑んだ。
「南……やっと僕に話を振ってくれたね」
そこにはチアキを膝の上に乗せたまま、終始無言でこの気まずいやり取りを見守っていた藤岡がいた。
「と言うか、何でお前ここにいるんだっけ? そんなマイルのGIレースで首差の2着になったみたいな顔しやがって。
 お前のせいで私の馬券は外れたぞ。ダイワ○ジャーは買っていたのにだ」
「南が夕飯ご馳走してくれるって言って呼んだんじゃない……っていうか俺はスーパー○ーネットになんか騎乗してないよ?」
つっこむところはそこじゃないような気もするが藤岡は冷静にスルーし、カナの二の句をうかがった。
「それよりどうだい、藤岡? チアキみたいなストライクど真ん中の幼女とそんなに密着して興奮してるんだろ?」
「どうだいって言われても……ねえ……」
藤岡は所在無さげに視線を彷徨わせた。なんとも面倒なことになりそうな予感がしていた。

113 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 00:24:06 ID:Qq27ftmT
今日は以上です。続きます。
やめとけやめとけと頭の中で天使が囁いていたのにも関わらず、わかりにくいネタを使ってしまいました。

何かとお見苦しいところございますが、またお付き合いいただければと思います。

114 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 00:26:34 ID:xcZ62oHD
リアルタイムで見てたのに、お預けかよバカ野郎!!(゚Д゚)
これからって時に…これからって時に!!

gj ・3・

115 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 00:27:02 ID:xcZ62oHD
sage忘れたorz

116 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 07:27:37 ID:G3kYjxti
>>111
そこでえるおーかw
そして居たのかよ藤岡w

GJ!

117 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 12:35:01 ID:aqjclpmf
これは3Pの予感

118 名前:この野郎:2008/01/30(水) 18:48:39 ID:xcZ62oHD
昨日は妹が6時間にわたり部屋に籠城していて書けませんでした。orz

4レス程投下します(;´Д`)

119 名前:この野郎:2008/01/30(水) 18:49:35 ID:xcZ62oHD
>>101

千秋の日記

私は今ちょっとした危機的状況にある。
両手を頭の上で押えられ、口はキスで封じられ、体は藤岡のもう片方の手で犯されている…
私が出来る事と言えば、こうして足を内股にしてジタバタ抵抗する程度だ。
しかしその抵抗も長くは続かなかった…時間が経つにつれ、体の力がうまく入らなくなってきた。
それどころか私はさっきまでは閉じていた足を、自分の意志で少しづづ開き始めてしまっていた。
私の中で『恥ずかしい』と言う気持ちより、『もっと気持ちよく…』と言う気持ちが勝ってきていたのかもしれない…。

藤岡の長いキスから解放された私は、半ば放心状態と言ったところか…頭がボーっとしている。
それになんだか体…と言うか、お腹の中が熱い気がする…
さっきまで硬く閉じていた口もだらしなく開いたままになって、私の恥ずかしい声が部屋中に響いていた。

「…あっ…!…ん…ハァ…ッ……んっ……あっ…ぅ……」
「どうしたの千秋ちゃん?」
「ハッ…んっ……はな…せ……んん…っ!バカ…野郎……あぅ…っ…」

今の私には、この一言を発するだけで精一杯だった。
まぁこんな事いっても止める訳は無いと思うし、私だって藤岡にやめてもらおうなんて思っている訳じゃない。
ただ、一応女として恥じらいの様なものを見せておいた方が良いかと思ったから言っただけだ。
本当の事を言うなら、もっとキスをして藤岡のその手で私を辱めてほしい。
…しかしそんな事いったら私はただの変態…痴女じゃないか。だから一応抵抗したんだ。

なのに藤岡の奴と来たらどう言うつもりだ…私が離せと言ったら簡単に離しやがった。
解放した私の体を抱きしめ、頭を撫でながら『イジワルしすぎてごめんね。』…と。
…いや、別にこの普段の優しい藤岡が嫌な訳じゃないんだ。でも今はそう言う空気じゃなかっただろ?
そう、今は私の事をもっと辱めるイジワルな藤岡…そう言う一種の遊び…役みたいな物だったんだ。
それなのに藤岡ときたら……まったく空気の嫁無い奴だ!
私は自分で離せと言っておきながら、本当に離した藤岡に理不尽な怒りを感じながら藤岡に背を向けて寝ることにした。



120 名前:この野郎:2008/01/30(水) 18:50:18 ID:xcZ62oHD
>>119

……おかしい。あれから5分は経ったはずなのに、お腹の中がまだ熱い…きっと藤岡の奴が途中でやめたりしたからだ!
そうだよ、藤岡の責任だ。これは全部藤岡のせいだ!…だから今からする事も全部藤岡のせいだ……
私はそう思いながら藤岡の方をチラッと振り返る……よし、藤岡は寝息を立てて眠っている。
私はすぐ後ろにいる藤岡に気づかれないように、自分の手を先ほどまで藤岡に犯されていた所へ運んだ。

やはり思った通りだ…時間がたったと言うのに私のそこはびしょびしょに濡れたままだった。
私は普段はハルカ姉さまのお手伝いも、勉強もする日本を代表する様なお利口さん…
だから普段はこんなおかしな事は絶対にしない……そう、これは全部藤岡が悪いんだ……
さっきまで藤岡の指が入っていたそれは、私の指などたやすく呑み込んでしまった。
藤岡の指程ではないが、それなりに気持ちは良い…私は体を震わせながらも声は出さずに我慢していた。

時が経つにつれ私は後ろにいる藤岡を気にする事も忘れ、夢中で自分の体を弄んでいた。
もちろん私の頭の中では、今ここに指を入れてかき回しているのは藤岡だ。そう考えるだけでも興奮する…
体の中が焼ける様に熱い…。もう少しで何か…はっきりとは分からないけど、何か波様なものが来る気がする…
しかし、この行為は思いのほか体力を消費するのか…はたまた私が非力なだけなのかは分からないが、
腕が痛くなって手を動かすスピードは落ち、その何かに達するまであと一息と言うところで失速してしまった。
私は仕方なく腕の力が回復するまで、少しの間休息をとることにした。
……しかしその瞬間に私の後ろからスルリと手が伸び、私の中へゆっくりと指が入ってくるのが分かった…

「…うわっ!…ふ、藤岡?!」
「千秋ちゃんが疲れちゃったみたいだから、交代してあげようかなと思ってね。」
「ちょっと待て、お前いつから起きてたんだ…?」
「えーっと、いつからって言うか……寝てなかったけど?」
「じゃあなんだ…藤岡は私がしていた事を一部始終見ていたと言うのか?」
「体を震わせながら自分でさっきの続きをしている千秋ちゃんは可愛かったよ?」
「…なっ……お前…もしかして途中でアッサリ止めたのもわざとだったのか…?」
「なんの事かな?」

私がそう聞くと、藤岡はにっこり笑いながらそう答えた。
私とした事が…まんまと藤岡の手のひらで踊らされていたと言うのか…。
藤岡の見ている前で、私は息を殺し…体を震わせながら淫らな行為をしていたと言うのか?!
考えただけでも恥ずかしい…今すぐココから消えてしまいたいくらいだ……。
そんな事を考えていると、藤岡の指は私の中を掻き回すように動き始めた。
やはり自分の指よりも少し長く、少し太い…おそらく私の中はこのサイズが一番気持ちいいのだろう…。

「…ん…ぅっ…はぅ……っ!やめろ…藤岡…んっ…!」

しかしあまりの恥ずかしさに、私はたった今まで言った事を後悔していた言葉を繰り返してしまった。
…ところが今度は藤岡は止めることもせず、指を動かし始めた。

「確かさっきはそう言った時に止めたら、空気の嫁無い奴って言ってたもんね。」
「え…?」
「千秋ちゃん、気づいてなかったのかもしれないけど結構声にでてたよ?」
「なっ…そ、それは……。」

まずい事になった…心の中で言っていたつもりだったのに…
しかし私の性分と言うか…そう言う事を言われると反発せずにはいられなかった。



121 名前:この野郎:2008/01/30(水) 18:50:54 ID:xcZ62oHD
>>120


「んっ…と、とにかく!離せ…!」
「…って事は続けろって事かな?」
「ち…ちがう、本当にもうやめろって言ってるんだ…あっ……」
「…って事は本当にもっとやれって事だね?」
「ち、ちがっ…んっ……とにかく指を…抜いて……んんー…っ!」
「…もっと指を入れてって事かな?」
「ダ…ダメだ!そんなに入れた…きゃ…うっ……ダメだって…ハァ…ッ…言ってるだ…ろ……」

…また藤岡はあのイジワルな藤岡になってしまったらしい…。
天の邪鬼な事を言われるなら、やめてもらうには逆に『続けろ』と、恥ずかしい言葉を言わなければならない…
…しかしこれも自業自得か…。私はそう思い口を開いた。

「藤岡、その…もっと私を辱めろ。…指を奥まで入れて……虐め続けるんだ。…や、止めるんじゃないぞ…。」
「うん、わかった。」

さわやかな笑顔で答えた藤岡に、少しの間私は言葉の意味を理解できず開いた口がふさがらなかった。
そしてハッと気を取り戻し、藤岡へ反論を述べた。

「ちょっ…ちょっとまて、どう言う事だ!これじゃあどう言っても止めてもらえないじゃないか!」
「そう言う事になるかな?」
「そう言う事って…お前!そんなのずるいじゃないか!」
「じゃあ千秋ちゃんは本当はどうしてほしいの?」
「…え?」
「じゃあこれが最後、本当の事を千秋ちゃんが言って、オレはその通りにするから。…して欲しい?やめてほしい?」

藤岡はそう言うと私の中から指を抜き取り、余裕の笑顔でそう言った。
…くそっ、藤岡の奴は全部分かって私にそんな事を聞いてきたに違いないんだ。
私がして欲しいのを分かっていて……だからあんなに余裕なんだ…。
中学生と言えばカナと同じと侮っていたが…さすがは中学生か……はぁ…

「藤岡、今日の所は私の負けにしといてやるよ。」
「…どう言う事?」
「その…続きをしてもいいぞ…。」
「してもいい?」
「…あぁー! もう、してください!私の中に指を入れてください!ほら、これでいいだろ?さっさと続けろ!」

そう言うと藤岡は私の中へ再び指を挿入した。
一気に体全体が熱くなり、そして体に力が入らなくなっていく…
そして、その何かに達する直前に、頭の中が真っ白になり私は完全に脱力してしまった。
気がつくと外がまぶしい…私はあのまま寝てしまったのか?
しかし毛布がかけられていたものの、そこはベッドでは無くソファーの上だった。
目をこすりながらゆっくり体を起こすと、床では寒そうに藤岡が寝ていた。



122 名前:この野郎:2008/01/30(水) 18:51:19 ID:xcZ62oHD
>>121


「藤岡、おい!そんな所で寝てたら風邪ひいちゃうだろ?ベッドに戻れ!」
「ん……ん?千秋ちゃん?…ふぁー…おはよう。」
「おはようじゃねーよ、どうしてお前そんな所で寝てるんだ?」
「えーっと…それは……」

藤岡はそう言いながらベッドへ目をやった。
私も見てみると、そこにはとても大きな世界地図が描かれていた。

「その…次こう言う事する時は、ハンドタオルじゃなくてバスタオル敷こうね。」
「…え?」

藤岡が言うには、私が意識を失うとほぼ同時に大量のおしっこの様なものを吹き出したらしい。
ただ、それはおしっこの様でそうでは無い…気持ち良くなると出る事があるとか意味の分からない事を言っていた。
とりあえずよく分からないが私が汚したのは事実らしい…私は藤岡に謝罪し、次からはバスタオルを敷く事にした。
…その時、まだ朝の10時と言うのに、藤岡家のインターフォンが騒がしく鳴り始めた。

「こんな早くに誰だろう?ちょっと待っててね。………はぃ、どちら様で…」
「千秋ちゃんを迎えにきたものですが。」
「え?」

私はその聞き覚えのある声に反応し、玄関へ向かった。

「お前…タケル何してんだこんなところで?」
「何って…新年のあいさつに行ったら千秋ちゃんがここにいるって聞いてハルカちゃん達と迎えに来たんだよ!」
「ハルカ姉さま達と?」

玄関の外を覗くと、車の中でハルカ姉さまとバカが手を振っている。
…しかしいくらなんでも時間が早すぎるんじゃないのか?

「それにしても男の家に泊まるなんて…おかしな事になるかもしれないだろ?」
「…あぁ、やっぱりそんな事か。」
「そんな事って…あのね、千秋ちゃ……」
「もういいからサッサと行くぞ。……じゃあ藤岡、またな。」
「うん、足が治ったら初詣行こうね。」
「あぁ。…えっと……たまにはあんな藤岡も新鮮で楽しかったぞ。じゃあな。」

私はそう言って車へ乗り込んだ。
車の中では初夢の話でカナがバカみたいに…と言うかバカなんだが……騒いでいた。

「私は今年は凄い初夢を見たぞ!何と 1藤 2鷹 3なすび 全部見たんだ!」
「どんな夢だよバカ野郎。…ってか富士……藤…?」
「いやー、それがさぁ〜『富士』と言っても藤岡の藤なんだよ。」
「……」
「でさっ、藤岡になすびがついてて、それを食べよう…て言うか何故かしゃぶろうとしたんだよ!」
「………」
「そしたら鋭い目付きの鷹に襲われてさぁー…夢とは言え痛かったよ。しかしこれで私は一年安泰だ!!」
「…………」
「…な、なんだ妹よ…その姉を哀れむような目は……」
「…いや、それははたして夢だったのか…と思ってな。」
「は?」

そんなバカな話をしながら、私は南家へと帰宅した。


おまけ藤岡へ続く。

123 名前:この野郎:2008/01/30(水) 19:01:49 ID:xcZ62oHD
癖で空気嫁って書いてたorz
あと>>120
 ×波様なもの  ○波の様なもの でしたorz
パソコンを奪われる前に慌てて書いたんで勘弁してあげてください(;´Д`)ハァ

124 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 21:14:49 ID:MrDSiROm
GJだよ馬鹿野郎。


あと妹さんを僕にください。

125 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:02:59 ID:DHNHAbSg
なんというGJ
言われるまで波様を波紋と見間違えてて珍しい表現だと思ってたのは内緒だ

126 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:57:25 ID:Qq27ftmT
>>123
み な ぎ っ て き た 

それに比べて拙作は微エロのドタバタですけれども投下します。
約6レス借ります。
あと申し訳名ありませんが3Pにはなりません。なぜならそこまで描写する文章力がな(ry

>>112 の続きです。

127 名前:えるおーF:2008/01/30(水) 22:58:40 ID:Qq27ftmT
藤岡はいつものごとくチアキを己の膝の上に乗せた状態である。
チアキの小さいけれど確かな柔らかい臀部の感触が伝わってくるのは否応もない事実だ。
確かに女の子とこんなに密着している状況で少しも心動かないと言えば嘘になる。
だが自分にあるのはちょっとした気恥ずかしさだけだ。あくまでも妹を慈しむ兄に似た気持ちしかない。
それに何よりも自分が本当にそういう異性に対する性的興奮を覚えるだろうことがあるのなら……
それは目の前で熱弁を振るうカナと密着した時の方が相応しいだろう、そう藤岡は考えていた。
黙りこくってしまった藤岡を横目に見上げ、顔から火が出そうになるほど気恥ずかしくなったのはチアキの方だった。
「お前……! 藤岡にヘンなことを聞くな!」
そんな罵倒もどこ吹く風、カナは顎に手を置いて「おかしいなー、幼女と密着して硬くしない男なんていないはずなのに」
とか、わけのわからないことを嘆いている。勿論、チアキには何を硬くするのかなどわからず、当の藤岡だけが、
さっきより100倍は気まずそうにひたすら視線を彷徨わせているだけだ。
「そうか! 私服なのがいけないんだ! チアキ、ちょっと来い!」
「な、いきなり何するんだ!」
するとカナはチアキを無理やり引きずり、ふすまの奥、隣の部屋へと消えていった。
一人残された藤岡が、後にこの時にこっそり逃走しておくべきだったと心底後悔することになるのは、勿論知る由もない。

128 名前:えるおーG:2008/01/30(水) 22:59:54 ID:Qq27ftmT
「ほら、コレでどうだ藤岡! 興奮するだろう?」
数分後、隣の部屋から出てきたカナ、その後ろには小学校の制服に身を包み、赤いランドセルを背負ったチアキがいた。
「興奮するって……ただの制服じゃない」
「ただのじゃないよ! 幼女の制服だよ? しかもランドセルのおまけつき!
 ロリコンならその赤い色を見ただけで草むらに連れ込みたくなる魔性のアイテムじゃないか!」
「南……俺は闘牛じゃないよ……。それにチアキちゃんの制服姿なんて、何度も見たことあるよ」
「721!? お前はもしや制服くらいのオプションじゃ反応しない真性のロリコンか!? 仕方ない次の手だ! 来いチアキ!」
「いや、そういう意味で言ったんじゃ……」
「今度はなんだー!?」
抵抗するチアキを無理やり引っ張り、また隣の部屋へと消えていったカナ。
そして藤岡は、カナは自分をロリコンだと疑っていると思うと酷く泣きたくなったのであった。
ついでに『猥褻な行為』についての話が、どうしていつの間にか自分がロリコンか否かの話になってしまったのか、
とにかく甚だ疑問なのであった。


129 名前:えるおーH:2008/01/30(水) 23:01:15 ID:Qq27ftmT
「ほら……これならどうだ!」
また数分後、自信ありげにそう言ってカナが連れてきたチアキは……、
それはそれは真冬の雪のような純白の体操着と剥き立ての果実のようにつやつやのブルマを身に纏っていた。
純白に生えるチアキの白い肌はそれこそ新雪よりも眩しく、
ブルマから伸びた脚は歳相応の『健康的』という表現の範疇を出ていないものの、背徳的な艶かしさを感じさせる。
ホンモノのロリコンなら、即座に喰らいついて舐め回す妄想で頭がいっぱいになってしまうくらいの代物だろう。
「ほら、コレで完璧だ! どうだ藤岡、興奮するだろ!? 小学生のブルマ姿だぞ!?」
「何で真冬にも関わらず体操着なんか着てるんだ私は……。全てはこのバカのせい……」
ハイなカナとは対照的に、チアキはもはや何かを諦めたような表情だ。このバカな姉をぶん殴る気も起こらないらしい。
とにかくさっさと着替えてこの場から離脱したいという気持ちが、眠そうに伏せられた瞳からありありと窺える。
さて、そして肝心の藤岡の方はと言えば……、チアキ以上に何かを諦めた表情をしていた。
「いや……どうって言われても……」
「ほらほら〜、感想を言ってごらん〜?」
悪ノリここに極まりのカナ。そんな愉快犯の典型のようなカナに迫られ、藤岡は渋々と口を開いた。
「何ていうか……うん、いや……その、チアキちゃんは細くて、肌もキレイで、凄く女の子らしいよね」

130 名前:えるおーI:2008/01/30(水) 23:01:49 ID:Qq27ftmT
「「…………っ!!」」
その台詞を聞いた途端、姉妹が同時に息をのんだ。無意識でもこのシンクロ具合、やはり姉妹と言うべきか。
カナはこの状況が楽しくてしょうがないという悪ガキじみた笑みを浮かべ、
チアキは恥ずかしそうに頬を染めると俯き、体操着の裾を掴むと、露になった太股を僅かにその布で隠した。
「ほ〜ら、やっぱりそうだ! 藤岡はロリコンだ! つまり男は皆ロリコンなのだ〜ッ!」
「い、いや……そういうつもりで言ったわけじゃ……」
先の発言を藤岡の幼女嗜好の表れと解釈したカナは、自説が正しいことを証明された喜びで舞い踊っている。
今にも声優三人くらいが集まって歌っている曲に乗って、ケツを振り出しそうな勢いだ。
それに対し、藤岡の進退はここに窮まった。
彼のような思慮と思いやりの塊のような男がチアキに対し、
まさか「可愛いとも思わないし、全く興奮しない。俺はそのケは無いし、キョウミネーヨ」と言えるわけもない。
チアキの姿に対して、素直に思ったことをなるべく過激に解釈されてしまわないようオブラートに包んで言ったつもりだったのだ。
勿論、これは爽やかイケメンな中学生男子の藤岡にだから許される発言であり、30代の男ならば即職務質問だろうが。
しかし、結果的にはこの発言が更にカナに火をつけ、藤岡はとうとう本気でこのままベランダから飛び降りることを検討し始めた。


131 名前:えるおーJ:2008/01/30(水) 23:02:30 ID:Qq27ftmT
そして、肝心のブルマ少女チアキはといえば、先の藤岡の発言が何度も脳内で鳴り響いていた。
『細くて肌もキレイで……』『凄く女の子らしい……』
チアキは思う。正直、自分は性にそんなに詳しくない。どんなに大人ぶってもまだ社会的には無知な子供だ。
それでも自分に女性的な魅力が欠けている――例えばハルカ姉様のような精神的・身体的にも当てはまる女性らしさ、
そんなものはまだ皆無だと思っていたのだ。
それがどうだろう! 藤岡はこんなちんちくりんな子供の自分のことを『キレイで』『女の子らしい』と言ってくれた!
ロリコンがどうのこーのも関係ない。自分が藤岡のことを憎からず想っていることも事実だが、それも今は関係ない。
とにかくチアキは藤岡の言葉が嬉しかった。それこそ――もう少しだけこの茶番に付き合ってもよいかと思ってしまう位に。
が、しかし、
(待て待て! 落ち着けチアキ! このままじゃカナの思う壺だ!)
これ以上藤岡の自分への評価が聞けなくなるのも口惜しいが、このままカナの思う通りの操り人形になることの方がもっと口惜しい。
そう思ったチアキは舞い踊るカナのツインテールの右側をわっしと掴むと、
「おい。もう満足だろう。いい加減着替えさせろ」
「アイタタタタ……髪を引っ張るなよ……ってもう満足なのか?」
「当たり前だ! と言うか満足以前の問題だッ!」
「いや、まだだね!」

132 名前:えるおーK:2008/01/30(水) 23:04:01 ID:Qq27ftmT
するりとチアキの手からツインテールを抜き取ったカナは藤岡に目をやった。
「まだだ。藤岡はまだ『硬く』していないッ!」
そしてビシッと指をさした――藤岡の股間目掛けて。
その指の先を無意識で追ってしまったチアキも見てしまった。何って、股間を。
(硬くなる!? アレが!?)
チアキが驚くのも無理はない。いや、いくらチアキでも男の股間に何がついているかぐらいは知っている。
が、それが硬くなるとは一体? 勿論、見たことなんてあるわけもない。
「か、硬くって……み、南……それはちょっと……」
慌てて股間を両手で押さえる藤岡。もう男のメンツ丸つぶれ。とりあえず帰りに練炭買おうと心に決める。
「と言うわけで、藤岡はまだ興奮していない。これでは証明にならない。というわけで来い、チアキ!」
「まだやるのかーッ! いい加減にしろー、バカ野郎ッ!!!」
抵抗も空しく、また隣の部屋へ引っ張られていくチアキ。そしてバタンと襖が閉まった。
取り残された藤岡……。
「いくらなんでも勃ったらマズイでしょ……」
(正直、想い人である南の体操着姿でだっておったてたことなんか……無いとはいえないけど、自重はしてる。
 なのに小学生のチアキちゃんのそれでおったてていたら、それこそ自分は本当に変態だ……)
それ以前にチアキをそんな性の対象として見るなんて、酷く罪悪感を感じてしまうことだろうと藤岡は思った。
さて、それにしても隣の部屋からカナとチアキはいつまでたっても出てこない。
果たして今度は何に着替えさせられていることか……。
「…………そんなに時間がかかるようなことを?」
嗚呼、悲しき男の性。気になってしまったが最後。
藤岡はダメだと自分に言い聞かせつつも、いつの間にか襖に耳を当ててしまっていた。

133 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:08:12 ID:Qq27ftmT
次回で終わります。
ガチのエロ期待している方申し訳ないです。
完全に藤岡涙目wwwww のドタバタになりつつありますw
それではまた。

134 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:57:38 ID:b0jdab3W
藤岡よ いまのうちにトイレで一発抜いておく という手段があったろうに………


gjだお^ω^

135 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:10:53 ID:c76TwBVI
藤岡…お前はやはり振り回される運命なのか。


136 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 02:07:18 ID:0ohRzFLt
藤岡が、うらやましい俺は・・・


はげしくgj

137 名前:この野郎:2008/01/31(木) 02:26:02 ID:8qrtTRvI
コメントありがとうございます(;´Д`)ハァハァ
おまけの藤岡編で1月1日編は終わりにします\(^o^)/オワタ
次は、カナ×内田×マコちゃん編を書きます。
あと、今日誕生日なんで誰か祝ってください(;゚Д゚)

>>124 
妹は一度布団に入ってくると、なかなか出ていってくれません。
PCの使い方がよく分からないので、操作させられます。
しきりにお菓子ちょうだいと言ってきます。
こんな妹でよければいくらでもどうぞorz

>>125
そんな事になっているのなら言うんじゃなかった!(゚Д゚)ノ
やはり見直しチェックはちゃんとしないと…orz
これからは誤字を減らしていくつもりですorz



138 名前:この野郎:2008/01/31(木) 02:26:41 ID:8qrtTRvI
>>122
おまけ的 藤岡の日記

「…あぁー! もう、してください!私の中に指を入れてください!ほら、これでいいだろ?さっさと続けろ!」

…そう言った千秋ちゃんにオレは中指を入れた。
すると、すでに限界寸前まで我慢していたのか千秋ちゃんはすぐに達してしまったらしい。
腰を跳ね上がる様に大きく浮かせ、体を震わせている。
それと同時にオレの手元が濡れてゆくのが分かった。さっきまでのトロッとした液とは違い、明らかに水っぽい液…
学校で耳にしたくらいでハッキリした事は分からないが、おそらく潮吹きと言う奴だろうか…?
とにかく、もしそうなら良かった。確かこれは女の人が気持ち良い時に出るような事を言っていたからだ。
…と言う事は千秋ちゃんもそれなりに気持ち良かったと言う事だろう。

そしてオレはその変な満足感を心に、いよいよ本番に取りかかろうとした。
本番…それは千秋ちゃんが何度もしたいと言っていたセックスだ。
最初は『子供同士でそんな事』…と思っていたが、今となっては話は別…自分もその行為に興味を持ち始めていた。
だいたい、千秋ちゃんがすぐ横で裸で…さらに下半身はこんなにもビショビショにしているんだ。
この状態でその行為に興味を持たない男なんているのだろうか?…いや、いないだろ?
その上普段は絶対見せない色んな表情や、絶対出さないエッチな発言や喘ぎ声を聞いたんだ…
興味を持たないどころか、その行為に及ばない男がこの世にいるのかすら疑問だ。
オレは一度大きく深呼吸し、話を切り出した。

「ち…千秋ちゃん、その…そろそろ始めようか…?」
「………。」
「…?千秋ちゃん?」
「……スー…スー………。」

…なんて事だ。千秋ちゃんは疲れ果てたのか眠ってしまっている…その時オレの頭の中で天使と悪魔が囁き始めた。

『大丈夫だ、どうせヤッてるうちに目を覚ますさ。こんなチャンス次はいつ来るか分からないぞ?いいのか?』
『いけません、そんな行為は非人道的と言っても過言ではありませんよ?千秋ちゃんの事を考えてあげなさい!』

頭の中では天使と悪魔が壮絶なバトルが繰り広げている…。たいがいこう言う場合は天使が勝つ。
…しかし今回に関しては悪魔が優勢だ…だって千秋ちゃんだってその行為を望んでいるんだから…。
オレの頭の中で天使の姿が薄れていく…しかし消える寸前に天使は最後に一言だけ…と言い残した。

『こんなに幸せそうに寝ているのに…千秋ちゃんは知らない間に処女膜を奪われてしまうんですね……。
それにこんなに幸せそうに安心して寝ているのは、きっとお前の事を信用しきっていたんでしょうね…可愛そうに。
激痛と膣からの出血で目が覚めた時に、そこにいるのが一番信頼していたお前なのd…』

その後も天使の長〜い一言は続き、オレは平静を取り戻した。
確かに女の人は初めては痛いと聞く…それを寝ている間にするのはあまりにも酷だ。
オレは仕方なくトイレに入った…三擦り半とはよく言ったものだ、トイレに入って達するまでの時間約十秒…新記録だ。
自分自身も限界だったんだ…よく我慢したよ。オレは自分で自分を褒めながら部屋へ戻った。
部屋では幸せそうに微笑みながら千秋ちゃんが眠っている……この笑顔を守ることができたんだ、オレはがんばったよ。
そう思い、オレは千秋ちゃんを濡れていないソファーに運び少し狭いが一緒に眠ることにした。

朝起きるとオレは何故か床で寝ていた……みぞおち辺りが痛い。
千秋ちゃんは、初夢で南と喧嘩して急所を突いて叩きのめしたと笑顔で言っていた。
オレは何となく落ちた理由を理解したが、笑顔で『良かったね』…と答えた。
千秋ちゃんの笑顔のために、オレはこれからも頑張るつもりだ。


139 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 02:31:09 ID:c76TwBVI
藤岡、何て健気な子。
いい奴だなお前は。

140 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 02:37:33 ID:MYlNPUoa
天使と悪魔のバトル吹いたw
藤岡、善良な子っ……!

141 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 23:30:46 ID:HvNzcybU
tst

142 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 23:44:19 ID:I3sT4UwP
えるおーさんもこの野郎さんもGJ!

ところで今日誕生日の人おめでとう
でもそれは自重しろよw

143 名前:この野郎:2008/02/01(金) 02:21:22 ID:EG3w2nzs
2レス投下します(゚Д゚)ノ

144 名前:この野郎:2008/02/01(金) 02:22:43 ID:EG3w2nzs
3ばかトリオ。


正月真っ只中の1月3日…この日マコちゃんは朝から南家へ向かっていた。
昨日の夜にカナから電話がかかってきて、大事な用があるから集合!…と言われたからだ。
正直カナの大事な用なんて、実際大した事は無いと言うのはマコちゃんにも分かっていた。
それでも文句ひとつ言わずに寒い中、南家へ向かった理由はただ一つ…ハルカに会うためだった。
マンションに到着し、震えながらエレベーターを待っていると中から何故かオシャレな服を着た千秋が現れた。

「あれ?マコちゃん、どうしたんだ?」
「えっと、カナに大事な用があるって言われて…」
「そうか。マコちゃんもバカな先輩を持って大変だな。」
「ア…アハハハハ……と、ところで南はそんなにオシャレして何所に行くんだ?」
「えっ…私は……その、初詣に…」
「…一人で?」
「……と、とにかく私は急ぐから!じゃあな。」

そう言うと南は心なしか足が痛そうにしながらも、顔を赤くして行ってしまった。
家に到着し、インターホンを鳴らすと何故か内田がマコちゃんを迎え入れた。

「マコちゃん、いらっしゃーい。」
「あれ、内田?お前も呼ばれてたのか?」
「そうなの…私寒いの苦手だからあんまり出たくなかったんだけど…カナちゃんが来いって…。」
「…で、そのカナはどうしたんだよ?」
「コタツに入ってテレビ見てるよ。立ち話もなんだしマコちゃんも早く入りなよ。」
「あ…うん、おじゃまします…。」

こうしてマコちゃんは南家に来たのに内田に迎え入れられ、居間へ向かった。
そこにはダラケきった人間の見本の様なカナがコタツでみかんを食べながら溶けていた。
すかさず内田もコタツに飛び込み、幸せそうな顔をして溶けていく…。
そして同じくコタツに入ったマコちゃんは、家の中をキョロキョロと見渡しハルカの姿を探していた。

「なぁカナ、ハルカさんはいないのか?」
「おぉ〜…マコちゃん着てたのか。ハルカなら風呂に入ってるぞー。」
「そっか…そう言えば南とさっき外で会ったんだけど、一人で初詣に行ったのか?」
「千秋…?あぁ、なんだか3日までしか出店が無いから絶対に今日藤岡と行くとか言ってたかな…。」
「藤岡…ってカナの友達だろ?なんで南とカナの友達が一緒に行くんだ?」

マコちゃんがそう聞くと、さっきまで溶けていた内田の目が大きく開きシャキッと座った。

「それはやっぱり千秋が藤岡君の事をなんて言うか、あ…いや、そこまでは言わないけど、ねっ!いや〜、若いって良いね!」
「内田?何言ってるんだ?」
「だ・か・ら、特別な思いを…愛って言うか……いやいや、そんな恥ずかしい…エヘヘッ!もうまいっちゃうよねっ!」
「…?」

内田は一人でテンションを上げて、何故か自分が顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに話し続けていた。
マコちゃんはその内田を放置し、カナに今日呼ばれた理由を聞く事にした。



145 名前:この野郎:2008/02/01(金) 02:23:21 ID:EG3w2nzs
>>144

「ところでカナ、今日呼びだした用って何なんだ?」
「……マコちゃんよ、お前は今日私に呼ばれて来たんだよな?」
「…?そうだけど…?」
「なんで最初にハルカの話題、次に千秋…そして最後にこのカナ様……ちょっと順序がおかしく無いか?普通私が最初だろ!」
「はぁ…それは悪かったけど……で、用って何かな?」
「あぁ、正月特番にもそろそろ飽きて私は暇なんだ。だから遊び相手をしろ!」
「…暇なら南達と一緒に初詣に行けば良かったんじゃないのか?」

マコちゃんがそう言うと、先程まで一人で壁に向かってヘラヘラと喋っていた内田が二人を見て熱弁しだした。

「ダメダメッ!そんな事したら、千秋はすー……っごく怒ると思うな!」
「…どうしてだよ?」
「どうしてって…それは……その…エヘヘッ…恋する乙女…って言うか…ヤダヤダっ!も〜、恥ずかしいよ…アハハッ…」
「…カナ、内田はいったいどうしたんだ?」
「うん…まぁお正月だからねぇ……頭にお花畑でも出来てるんじゃないの?……おぃ!内田、よだれ よだれ!」
「そうなのか…。」

そう言いながらマコちゃんとカナは、脳内花畑を走り回る内田を気の毒そうに眺めていた。
そんな内田をしばらく眺めていると、マコちゃんは何かを思い立った様に立ち上がった。

「カナッ!このお年玉で買ったんだけど、このスカートどうだ?ハルカさんは気に入りそうか?!」
「あー…そうだな、この寒い中ミニスカートを穿いてきた心意気はハルカも認めるだろう。」
「ほんとに?そうか…ハルカさんも喜んでくれるか……エヘヘ…」
「だが!…お前、ミニスカートの下にトランクスはどうかと思うぞ?」
「…え?」

この時マコちゃんが穿いていたスカートは短く、少し動けばトランクスが見えてしまうほどだった。
更に座っているカナには、動かなくとも立ちあがったマコちゃんのトランクスは丸見えだった。
ちなみにトランクスと言う言葉に反応した内田にもバッチリ見えていた。

「カ、カ…カナ!オレはいったいどうすればいいんだ!?」
「まぁ落ち着けマコちゃんよ…」
「そうだ!カナ、オレにパンツを貸してくれ!」
「バカヤロー!どこの世界に男にパンツを貸してと言われて貸す女がいるんだ!」
「…いたい…ぃたいよぉ……ほめんらはぃ…ごめんらはぃ……はぅぅ……ん?」

その時、カナにほっぺをつねられるマコちゃんの目に内田の姿が映った。
内田もスカートだが、マコちゃんより遙かに長いロングスカートだ…。

「内田!今パンツ穿いてるよな?」
「えぇ?!…そ、そりゃ穿いてるけど…。」
「500円上げるからそのパンツ貸してくれ!ちゃんと洗って返すから!」
「えぇぇぇ?!」
「……誰が穿いてるパンツ貸すんだよコノヤロー!」
「うわぁ!……ごめんなさい、ごめんなさい…。」

カナはマコちゃんの頭にチョップ連打している。
(マコちゃんの頭には、パンツではなく長いスカートかズボンをカナちゃんに貸しりると言う事は思いつかなかったのかな…)
内田はそう思いながらスカートの中のパンツにかけた手を、カナに気付かれない様にそっと離した。



146 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 03:29:47 ID:SmnArdRY
毎回、楽しみにしてます gj!


今、夜勤中なんだけど朝まで頑張れそうです……

147 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 06:17:17 ID:SzZs6sNP
GJ!
3ばか編これからも楽しみにしてます!
内田脱ぐなw

148 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 07:41:00 ID:c7vyaRzK
ニヤニヤしちゃったよ馬鹿野郎っ
それはそうと内田がきもちわるい先輩に似てきた気g…いやなんでもない

149 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:33:24 ID:lB31SvUG
大学が休みになったんで、書いてみました。
そういうわけで投下します。

150 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:33:55 ID:lB31SvUG
いつものように藤岡の膝の上に座り、まったりとしているチアキ。
藤岡も初めてされた時は少し戸惑ったものの、それ以降はごく自然なこととしている様子だ。
そんな2人の様子を見て、微笑ましく思うハルカ。
(ふふ、私がお父さんに甘えていた頃もあんな感じだったのかしら。)
藤岡に父親の面影を見てしまうのは、チアキだけじゃなかった。
チアキをそうさせたのはハルカであり、最初に藤岡からそれを感じ取ったのも彼女である。
そのためか、晩御飯をご馳走した後、少しお喋りをする程度のはずがかなり話し込んでしまい、
藤岡が帰る頃には夜遅くだったということも珍しくない。
その日はそれが普段以上にひどく出てしまい、気づいた頃には日が変わろうとしていた。
「ごめんなさい、こんなに遅くなるまで付き合わせちゃって。」
「いえ、明日は休みですし、大丈夫ですよ。それじゃあ、また来ます。」
藤岡が帰ろうとすると、チアキがあることを提案した。
「そうだ。最近は何かと物騒だから、夜道は危ない。今日は泊まっていくといいよ。」
「ええ!? いいよ、さすがに悪いから!」
藤岡としては女の子と、ましてや自分が惚れている相手と同じ屋根の下で寝泊りするとなって、
平気でいられるわけがない。その動揺は大きい。
「そうそう、別にか弱き乙女でもないから大丈夫じゃないか? 番長なんだし。」
「そういう問題じゃないだろ、バカ野郎。」
「とにかく、チアキの言う通り心配だから、泊まっていって、ね?」
何か心配されているようなので、断っても変に気を使わせることになるかと思い、
やっぱり泊まっていくことにした。
「う〜ん。じゃあお言葉に甘えて…。」
「だけどさ…。」
カナがある疑問を投げかけてきた。
「泊めるのはいいんだけどさ、コイツをどこで寝かせるつもりなんだ?」
「毛布を貸してもらって、居間で寝ることにするよ。」
「待て。そんなことして風邪でも引いたら、どうするんだ? ちゃんとした所で寝ろよ。」
「そうは言っても、他に寝る場所なんてないだろ?」
「おい、カナ。ちゃんと考えろ。」
などと色々話し合っていると、ハルカがある提案を持ち出した。
「居間で寝てもらうのは悪いから、藤岡君には私の部屋を使ってもらって、
 私はカナかチアキの部屋で寝かせてもらうというのはどうかしら?」
「うぅん、まあいいんじゃないか?」
「それならハルカ姉さま、私と一緒に寝ませんか?」
「うん、ありがとうチアキ。藤岡君もそれでいい?」
「え? あっ はい。」
そんな簡単に男に部屋を貸していいものなのかと不思議に思いつつ、
せっかくの好意を無下にするのもいい気がしないので、承諾しておいた。

151 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:35:20 ID:lB31SvUG
「じゃあ、ちょっと待っててくれる? 私の部屋片付けてくるから。それと、寝巻きも持って来るわね。」
「はい、ありがとうございます。」
「ハルカ姉さま、手伝いましょうか?」
「うぅん、いいわ。それじゃあ、ちょっと待ってて。」
こうして話がつくと、カナとチアキは自室に戻り、ハルカは自分の部屋を片付けに行った。
藤岡は電話を借り、家族に「友達の家に泊まる」と伝えておいた。
それから居間で少し待っていると、ハルカが寝巻きを持ってきてくれたので、それに着替えた。
しかし、この寝巻きは曰く付きであった。
(やだ! こうして見るとますますお父さんみたい…。)
そう、ハルカが持ってきた寝巻きは父親が使っていたものだった。
別に何かを意図して持ってきたわけではなかったのだが、
相手はまだ中学生だというのに、父親の面影をより強く見出してしまっていた。
「あの、どうかしましたか?」
「え!? うぅん、何でもない!
そ、それより、納戸にしまってあったお父さんの寝巻きなんだけど、どう、サイズとか問題ない?」
「はい、少し大きいですけど、大丈夫です。この方が寝やすいですし。」
「そう? ならいいけど。何かあったら呼んでね。それじゃあ、おやすみなさい。」
「はい、おやすみなさい。」

藤岡が寝る頃には既に0時を過ぎていた。本来なら眠くなっていてもおかしくはないのだが、
「………眠れない。」
眠れなどしなかった。ここは女性の部屋である。
今自分が使っている布団だって、普段はハルカが使っているものだ。変に意識してしまい、落ち着けない。

それからしばらく経ったが、悶々とした気分は続いていた。
どれほどの時間が経ったのかわからないが、眠気は少しずつ強くなってはいるものの、中々寝付けない。
トイレの水が流れる音が聞こえるが、自分のこの興奮までは流してくれない。
とにかく自分を落ち着かせようと頑張っていると、突然ドアが開いた。誰かがこの部屋に入ってきたようだが、
半端に起こっている眠気のせいで起き上がって確認しようとするものの、できない。
その何者かは、あろうことか布団の中に潜り込んできた。その時、ようやく侵入者の正体がわかった。
「ハ、ハルカさん?」

トイレから寝床に戻る際、ウッカリ自分の部屋に戻ってきてしまったのだろうか。
しかも困ったことに名前を呼んでも反応してくれない。
藤岡の存在に気づきもしないで、すっかり寝入ってしまっているようだ。
(困ったなぁ。ひとまず起きてもらわないと…。)
そう思い、ハルカを起こそうとすると、いきなり抱きつかれ、
女の柔らかな感触やシャンプーの匂いなどを強く受けてしまった。
思いもよらぬハルカの行動にロクに声も出せずに固まってしまい、
これが女の感触や匂いなのだと、思わず今の状況を堪能してしまう。

152 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:35:57 ID:lB31SvUG
(いや、駄目だ! 俺には南がいるんだ!)
今の状況に流されかけるも、カナの顔を思い浮かべ、何とか解こうとする。
しかし、意外にハルカの力は強く、生半可な力では解けない。
かと言って、無理に力を入れるとハルカに怪我をさせてしまうのではないかと悩んでしまう。
大声を出すというのも、カナやチアキまで起こしてしまう恐れがあるから、できない。
特にカナには誤解されたくないし、今の状況を見られたくない。
どうやって、この状況を抜けるかを考えていると、
「…お…さ…。」
ハルカが寝言を口にしている。どんな夢を見ているかは知らないが、
藤岡とは対照的にぐっすりと眠っている。
「…お父さん。」
ハルカはそう口にすると、途端に笑みを浮かべた。何か良い夢を見ているらしく、その笑顔は幸せそうだ。
それを見てしまった藤岡は起こしては申し訳ない気分になり、起こすことができなくなった。
(仕方ない。このままやり過ごそう。)

「う、うぅん…。」
日が昇り始めた頃、ハルカは目を覚ました。良い夢を見たからか、やけに目覚めがいい。
そのためか、今の自分が藤岡を抱きしめている状況を早く認識できた。
「…あ、おはようございます。」
ハルカが起きたことを確認すると、藤岡はとりあえず挨拶をした。
ハルカとは違い、藤岡の方は寝ようとはしたものの、全然眠れやしなかった。
そもそも、女に抱きつかれたまま、平然と寝ることができる男ではない。
「あ、あれ、藤岡君!? な、何で!? ……あぁ、そうか!」
慌てて離れるも、意外なことに早く事の成り行きを理解した。
「ごめんなさいね、私…。」
「い、いえ。気にしないでください。ここはハルカさんの部屋ですし、仕方ないですよ。」
申し訳なさそうにするハルカを見て、起き上がって何とかフォローしようとするもロクな言葉が出てこない。
「そうは言っても、……あっ。」
突然ハルカの視線が藤岡の股間に集中しだした。
「え? ……あっ。」
藤岡の方も自分の股間を見ると、そこは大きく膨らんでいた。無理もない。
一晩中女に抱きつかれたまま過ごしていたのだ。健全な中学生には刺激が強かった。
「…え、えぇと。…その、すみません。」
ズボン越しとは言っても、あまりの恥ずかしさに思わず両手で隠してしまう。
それでもハルカの視線が外れることがなく、より一層羞恥心が高まる。
「………ねぇ。」
藤岡がそんな恥ずかしさからどうにかなってしまいそうになっていると、
呆然と藤岡の股間を見つめていたハルカが声をかけてきた。
「…これって私のせいでこうなっちゃったの?」

153 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:36:35 ID:lB31SvUG
顔を見上げて、今度は藤岡の目を見つめてきた。
股間から視線が外れたのはいいが、これはこれで恥ずかしくてたまらない。
「い、いえ、そんなことは…。これは朝の生理現象というか…。」
ハルカの台詞で淡い期待を持ってしまったが、さすがにそういうことはあってはならない。
ましてや、自分には他に好きな人がいるのだ。そういう思いもあったが、
「でも、何か苦しそうだし…。」
そこで引いてくれればいいのに、中々引いてくれない。
夜中は生殺し状態だったと言うのもあって、藤岡の理性は脆く、既に崩壊しかけている。
このままハルカの言葉が続いてしまったら、今度こそ流されるだろう。
「私が、…してあげるね。」
何故そんなことをする気になったのか、見当がつかない。
しかし、今の藤岡にそれを深く考える余力はなく、結局誘惑に負けてしまう形になった。

「えっと、ベッドに腰掛けてくれると、やりやすいかな…。」
ハルカの声につられ、藤岡はベッドに腰掛け、ハルカも藤岡の前に座り込んだ。
2人ともやけに落ち着いているように見えるが、実際は心臓がバクバク言っていて、緊張している。
「…あっ、そうだ。…まず脱いでもらわなきゃね。」
そう言ってハルカがズボンを下着ごと脱がそうとしたので、藤岡も脱がされやすいように腰を少し浮かす。
ズボンと下着は脱がされ、藤岡のペニスが姿を現した。
「………わぁ。」
初めて見る男性器に驚きを隠せず、思わず声が出てしまった。
一方、藤岡のペニスもハルカの声に反応したかのようにピクンと動いた。
そして、早く早くと催促するかのように脈を打っている。藤岡自身の期待と興奮も高まっていた。
「えぇと、それじゃあ、するわね?」
「は、はい。その、…お願いします。」
一応改めて了承をとって、ハルカは肉棒に手を近づけた。

軽く握っただけで、それは過剰な反応を見せた。
その温かい肉棒にハルカの冷たい手がこたえたためか、藤岡の興奮がより高まったからか。
「うぅ!」
「へぇ、男の人のって、こうなってるんだぁ…。」
男性器に興味を示しだしたのか、ハルカは色々な部分に触れ始めた。
亀頭から竿、玉にかけて軽く握るだけでなく、擦ったり揉んだりして男性器の形を確かめているような動きだ。
1つ1つ丁寧に確認されていくことに羞恥心も高まるが、同時に快感も見出している。
しかし、決して強い刺激ではないので、じれったさも感じてしまう。
「ハ、ハルカさん。あの…。」
「あっ、ごめんなさい、つい…。 …えぇと、確かこうすればいいのよね?」
じれったさに耐え切れなくなった藤岡の催促により、ようやくハルカは肉棒を扱き始めた。
その手つきはぎこちなく、決して上手いものとは言えない。
だが、それでも刺激に慣れていない藤岡には十分気持ちのいいものだった。

154 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:37:03 ID:lB31SvUG
いつの間にか、ハルカの部屋に静寂が漂っていた。
藤岡は快感を味わうことに、ハルカは奉仕することに夢中になっていたためである。
聞こえるのは、両者が興奮のあまりに出す荒い声や息遣いとハルカによる手淫の音だけである。
最初はぎこちなかったハルカの手も徐々に早くなっていき、リズミカルなものになっていく。
「ハルカさん! オレ、もう…!」
限界が近くなった藤岡が声を抑えきれずにそう口にした。
それを聞いたハルカの手はより早いものになっていく。そして、
「うぁ!!」
ハルカの顔めがけて、思いっきり精液を放ち、ハルカの顔を白くしていく。
特に口元に集中し、口の中にも少し入ってしまっていた。
(……変な味…。)
呆けながらも、精液の味を確認するハルカ。
溜まっていたものを出して落ち着きを取り戻した藤岡は慌ててしまう。
「すみません! オレ、我慢できなくて…!」
「(ごくっ) …うぅん、いいのよ。元々私のせいなんだし…。」
そこでお互いの顔が合い、2人ともこれまでのことを思い出した。
冷静に考えると自分達はとんでもないことをしたと改めて自覚し、恥ずかしくなり、
2人して顔をそむけ、顔を赤くし黙り込んでしまった。

「わ、私、ちょっとシャワー浴びてくるね!」
沈黙を破ったのはハルカの方だった。実際自分に付いた精液を洗い落とす必要もあるが、
この妙な雰囲気から逃れたいがための発言だった。
「え、あ、はい。わかりました。それと…、さっきは本当にすみませんでした。」
「い、いいのよ、もう。あ、あと、まだ朝早いし、寝てていいからね!」
ハルカはそう言いながら出て行ったが、とてもそんな気分にはなれなかった。
(オレには、南がいるのに。何やってんだよ、オレは…。)
冷静になってから、自責の念がこみ上げてくる。
結局その場の雰囲気に流され、カナ以外の女に性欲処理をさせた自分が許せなかった。
自分の想いはその程度のものだったというのか。

『…お父さん。』

不意にそう口にし、微笑んでいるハルカの寝顔が頭に浮かんだ。
それが頭に浮かぶなどとは、自分は何を思っているのか、何がなんだかわからなくなった。

155 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:37:36 ID:lB31SvUG
「…何であんなことしちゃったんだろう。」
シャワーを浴びながら、自分の行動の理由を考える。
そういうことに奥手な自分があんなことをしていたなんて、未だに信じられない。
父親に雰囲気が似ているというだけで、するものでもないだろうに。
(あの時、私が魔をさしたのがいけなかったのかな?)
実を言うと、ハルカは寝ぼけて普段どおりに自分の部屋に入ったわけではない。
藤岡が寝ていることを承知で、ベッドの中にまで潜り込んだのだ。
とは言っても、別に何も藤岡が泊まることが決まった時から計画していたわけではない。
夜中に1回起きたのも偶然である。確かにトイレで用を済ませた後、うっかり自分の部屋へ戻りかけた。
しかし、途中で藤岡に自分の部屋を貸していることを思い出したのだが、
そこで、藤岡が自分の部屋で寝ていることを、父親の寝巻きを着ている藤岡を意識してしまったのだ。
一度そんなことを考えると、頭より先に体が動いていた。
(最初はちょっとだけ、甘えるつもりだったのに。)
以前から、自分もチアキみたいに甘えたいと思うことが少しはあった。いつも妹達の面倒を見ているのだ。
たまには自分も甘えたいと考えてしまうことがあっても、無理はないはずだ。
だから、その時はチャンスだと思ってしまい、行動に移してしまった。
起きている時にはできないけど、寝ている時ならばと。
本当なら、少し布団の中に入って余韻に浸るだけのつもりだったのだが、
藤岡の温もりが想像以上に心地よくなってしまい、そのまますぐに眠ってしまったのだった。
そのため、ハルカはその時藤岡が起きていたことに気づいていない。
もっとも、藤岡は一睡もしていないのだが。

(早くあがって、朝ご飯の準備しなくちゃ。)
シャワーを止め、他のことをしようと考えた。気を紛らわせたかったからだ。
自分のしでかしたことの理由を考えても、答えは出てきそうにない。
とにかく意識しないようにすれば良いのだ。それなのに、
(さっきは藤岡君の…、あれをこの手で触っていたのよね。)
ちょっとしたことでも、すぐに先程のことを連想してしまう。
藤岡の肉棒を扱いていた方の手を見てしまい、興奮が蘇ってくる。
(あれが…、ここに入るのよね?)
その手で自分の股間に少し触れる。すると、体が少しすくんだ。
しかし、その手をそこから離すことはしない。今度は割れ目の部分を軽く撫でる。
「……ふっ、…くぅ!」
その程度の刺激なのに声が思わず漏れる。これ以上刺激を強くしたら、声もそれだけ大きくなりかねない。
だが、ハルカの指は更に快感を高めようとする。割れ目の奥へと潜り込もうとしていた。
(ダメ!)
しかし、恐怖が残っているのか、深くには入れられなかった。浅い部分への刺激で留めておくことにした。
指が深く入らないように指の腹で割れ目を擦る。
次第に割れ目から粘りがあるものが出てきて、快感も大きくなるのだが、何か物足りない。
恐怖はあるものの、いつしか快楽を求めるようになったハルカは反対の手をクリトリスへと伸ばす。

156 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:37:57 ID:lB31SvUG
「ん!!」
思わず大声が出そうになる程、強い快感が襲ってきた。先程よりもずっと気持ちいい。
その刺激がきっかけとなり、ハルカの指の動きはより一層激しいものとなる。
それにつられるように息遣いも激しくなる一方で、
股間も既にかなりヌルヌルとしていて、快感を大きくさせるのを手伝う。
両手による女性器への刺激はどんどん激しさを増していき、ついに、
「―――!!」
ハルカは絶頂に達することができた。その際、唇を思い切り閉ざし、できるだけ声を出さないようにした。
こんな所を誰かに聞かれて駆け付けられたら、たまったものではない。
「………。」
何故朝ご飯の仕度をするはずが、こんなことをしているのか。
事が終わって、また考え出してしまう。しかし、今度こそ考えることをやめ、
早々にシャワーを浴びなおし、あがることにした。

とにかく何も考え込まないようにしたためか、あがってからの行動は速かった。
急いでバスタオルで体を拭き、服を着て、すぐに朝ご飯の仕度にかかった。

トンッ トンッ トンッ トンッ

仕度している最中に妹達も起き、食卓につく。後、来ていないのは藤岡だけだ。

 ガタッ!

「ど、どうしたハルカ!?」
「な、なんでもない!」
突然包丁のリズムが乱れたことに驚いた妹達に、
藤岡のことを頭に浮かべたら動揺してしまった、なんて言えるはずがない。
とにかく仕度に専念し、気持ちを紛らわせようとするも、
「おう、おはよう藤岡。」

ゴスッ!

「ハ、ハルカ姉さま!?」
「おい、藤岡! 何かハルカの様子がおかしいんだ! お前、何か心当たりないか?」
「い!? いや、知らないよ!」
まさか早朝の出来事を言うわけにもいかず、心当たりはあっても、しらばっくれるしかなかった。
何はともあれ、今の状態のハルカに朝ご飯を作らせるわけにもいかないので、
止むを得ず、その日の朝食はカップラーメンとなった。

157 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:41:31 ID:lB31SvUG
正直エロはない方が良かったんじゃないかとか、それ以前に無謀なんじゃないかとか色々思う所があった。
更に無謀なことにこれ続きものだったりする。今は反省している。

でも、よろしくお願いします。

158 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 23:20:54 ID:8Q/9NRlH
>>157
ふむふむ、春香×藤岡とは斬新……と言うか新鮮だなw
よし、続きを期待するぜ

159 名前:この野郎:2008/02/02(土) 02:00:54 ID:jfZVNscq
すみません…時間がなく1レスだけ投下します。orz

コメントありがとうございます。(;´Д`)

>>146
こんな私でも仕事している人の役に立ててるなんて光栄ですw

160 名前:この野郎:2008/02/02(土) 02:01:40 ID:jfZVNscq
>>145
3バカ  内田ビジョン

「あぅぅ…っ……酷いよ、いたいよぉ……」

カナちゃんに連打チョップをお見舞いされたマコちゃんは、その場で涙を浮かべ頭を押さえてうずくまっていた。
私はそんなマコちゃんがあまりにも不憫で、先ほど思いついた事を提案する事にした。

「あのねマコちゃん…その…パンツを借りるんじゃなくて、カナちゃんにズボ……んんー…っ!!」

マコちゃんへの助言を私が途中まで言ったところで、カナちゃんが強引に私の口を押さえた。
カナちゃんの顔を見ると何やら、『面白い事を思いついた』…と言わんばかりに不気味にニヤケている…

「マコちゃん、喜べ!良い事を思いついたぞ!!」
「…ほ、ホントか?!」
「あぁ、良く考えればそんなもの穿いてるからスカートの裾から見えちゃうんだ、脱いじゃえば問題ないだろ?」
「…でも……それって逆効果なんじゃ無いのか?」
「大丈夫だ、私を信じろ!脱いでしまえばスカートがめくり上がらない限り何も見えないだろ?」
「…でも……」
「お前…今ハルカにそのトランクスが見られたら、一生お前は女装趣味のある変態男と思われるんだぞ!」
「うぅ……それは…」
「だが脱いでみろ!見える確率はグンと下がる!万が一見えたとしても、女装趣味の変態男と思われるだけだ!」
「…え?…それじゃあ同じ結果なんじゃ…?」
「…お前バカなのか?同じ結果になるなら、そうなる確率の低い方がお得だろ?ほら考えてみろ、どっちが得だ?」
「それは…えっと……あっ!…脱いだ方が得なのかも!」

私はその一連の話をただ聞いているだけだった……そしてこう思った…さすがは中学生、頭が良い。
確かにバレた時に同じ結果になるなら、少しでもバレにくい方が得だもん!
マコちゃんも納得した顔で、カナちゃんにお礼を言いながらトランクスを脱ぎ捨てた。
カナちゃんの言葉に納得していたとは言え、さすがに恥ずかしいのかマコちゃんはスカートの裾を下に引っ張っている。
…そうこうしていると玄関の近くから扉が開く音がし、ハルカちゃんがお風呂から出てきた。

「はぁー、いいお湯だった。…あら、マコちゃんも来てたの?あけましておめでとう、今年もよろしくね。」
「…ぁ…あぁ…あけまししし……おめ、おめで……」
「…おいハルカ、一応こんなんでも客人なんだからバスタオル1枚で出てくるなよ。」
「えっ?…あ、ごめんなさいね。」

―――パサッ…
そう言うと同時に、ハルカちゃんの胸元で止めていたバスタオルが床に舞い落ちた。

「おっと…失礼。…最近バスタオルを巻いてもすぐ落ちて困るのよね…。」
「…お前、それは胸が大きくなりすぎてタオルが上手く巻けないと自慢しているのか?」
「そ、そう言う事じゃ……」
「あ…あははっ……技が…すごい技が……アハハ…」
「!!…カ、カナちゃん、大変!マコちゃんが目をまわして倒れちゃった!!」
「え…?!た、大変!大丈夫マコちゃん?!」
「おいハルカ!マコちゃんを殺す気か!!ここは私たちが何とかするからハルカは早く部屋で服を着てこい!」
「…え?」

カナちゃんはそう言ってハルカちゃんを部屋に追い返した。
マコちゃんは目をまわして倒れたまま天井を見上げ、いぜん技がどうとか一人で呟いている…。
するとカナちゃんは、マコちゃんのスカート辺りを見て私に話しかけてきた。

「なぁ、内田。こいつを見てどう思う?」
「こいつ…って?」
「このスカートの膨らみだよ。せっかく私が名案を出してやったのに…さすがにこれじゃあマズイだろ?」

確かに…マコちゃんのスカートの真ん中あたりが少し膨らんでいるような気がする…
カナちゃんはスカートに手を伸ばし、そのまま勢いよくスカートをめくり上げた。


161 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 02:06:18 ID:jfZVNscq
>>150-156

gj(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
ハルカネタって珍しいから新鮮だわぁ(;゚∀゚)=3

162 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 22:11:53 ID:WLzlh8d2
うん、いいね gj!

163 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 22:41:38 ID:PyihZ4xV
>>157
いや
エロがあってよかったぜ!

164 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 23:10:36 ID:DEe7bi1V
3レス投下

165 名前:ぶつ:2008/02/02(土) 23:27:04 ID:DEe7bi1V
朝だ。何故か今日は、いつもと違って目覚めが良く、すんなりと起き上がることができた。時計を見るといつもより三十分も早かった。
洗面所に向かうと、そこの鏡にはメデューサが写っていた。特に気にもせず冷水で顔を洗う。
居間には、既に千秋が腰掛けていた。朝食の良い匂いもする。キッチンで春香が卵焼きを焼いていた。
「おはよぅ。」
私は二人に声をかけながら腰掛けた。
「よっこらせっと。」
「おはよう。珍しく早いじゃない。」
「ああ。なんかな。」
「いつもこのくらい早く起きたくれたら良いのに。」
春香は嬉しそうだ。残念ながらその要望には答えられない。
「おはよ。」
千秋は半ば眠たげな・・・、いやまあいつも眠たげだが、そんな目でテレビを見ている。こいつはいつか私が教育してあげないといけないな。うん。
テレビのCMが終わると、クリスマスの特集をやり始めた。
「クリスマスかあ・・・」
昨年まで、クリスマスといえば、何か美味しいものを飲み食いする日でしかなかった。しかし、今年はどうだろうか?
今の私には、藤岡という素晴らしき彼氏がいる。もしかして藤岡とデーt・・・

ぼっ

それを考えただけで私の思考回路が乱れる。
ふじおかよ 嗚呼ふじおかよ ふじおかよ
ハァハァ・・・・・




春香姉さま、こいつ、もう手遅れです。

166 名前:ぶつ:2008/02/02(土) 23:41:28 ID:DEe7bi1V
朝。
私はいつものようにてきぱきと身支度を済ませて、居間へと向かった。キッチンでは既に春香姉さまが朝食の準備をしていた。
「おはようございます。」
「おはよう。朝ごはん、もう少し待っててね。」
「はい。」
私は腰掛けて、テレビを点けた。
『・・・ぃ週のクリスマスは・・・』
クリスマス特集をやっている。そうか、もうそんな時期なのか。街はカップルで賑わうのだろうなあ・・・。

カップル・・・か。
私はふと、昨日の出来事、藤岡との出来事を思い出す。
昨晩、藤岡といちゃついてる夏奈を見て私は激昂した。しかし藤岡に誘われて公園に行って、そして、そして私は・・・・・・ッ!
「・・・はあぁ。」
激しく後悔。何故に私はあんな破廉恥な行為に及んだのだろうか。理解できない。夜はテンションが上がるというが、それにしてって・・・。
それに、過度に夏奈に当たっていたような気がしないでもない。
そもそも、何故私はあんなに腹が立ったのだろうか。・・・藤岡を盗られたからか?だとしたらかなり理不尽だ。
藤岡は夏奈をずっと想っていて、そしてそれは成就した。それの邪魔をする権利など私には、いや誰にもない。



そして、原点回帰。私は藤岡のことを本当に好きなのか?

167 名前:ぶつ:2008/02/03(日) 00:09:24 ID:JoFVXDxs
そんなことを思っていると、珍しく夏奈が早く起きてきた。
「よっこらせ」と親父くさい仕草で腰を下ろして、テレビに注目した。
「クリスマスかぁ・・・」
そう言って暫く黙ってそれを見ていたら、突然俯いてブツブツと呟きだした。
恐る恐る様子を伺ってみると・・・・・・うわっ、物凄い形相だ。ニヤついてるどころじゃない。完全に浮いている。
姉さま、こいつもう手遅れです。いやもう本当に。大丈夫なのか、これは。
「おい、夏奈。」
声をかけると、我にかえったのか、はっと顔を上げた。その顔はこれでもかって言うほど赤かった。
「な、なんだぃ?」
「・・・それはこっちの台詞だ。ニヤニヤしながらブツブツ呟かれたら気にもなる。」
「え・・・?あ、あはははは!そ、そうだな、す、すまんすまん。」
笑って誤魔化しているつもりなのか。まあ、大方何を考えていたのかは分かる。
「藤岡か。」
私がそういうと夏奈の動きが止まった。
「藤岡とクリスマスを過ごす妄想でもしてたんだろ?」
夏奈はまた俯いてしまった。なんか調子が狂うな。もっと反論なりなんなりしてくると思ったのだが。
「あんまり浮かれすぎるなよ。さっきみたいなニヤニヤ顔を移されたら堪ったもんじゃない。」
「べ、別に、浮かれてなんか・・・」
こいつ、本当に夏奈なのか?
「ま、ヘマをして嫌われないようにしなよ。」
「・・・妬いてる?」
「は?」

「妬いてる?って聞いたんだ。」
私は、千秋に再度聞いた。私は知っている。千秋もあいつのことが好きだってこと。
半ば地雷な質問かもしれないが、私は、千秋が怒ってるんじゃないかと心配になった。
昨日みたいに、物凄い形相で睨み付けて来る。そう思ったのだが・・・
「何故私が妬かなくちゃならないんだ。」
「へ?」
「まるで私が藤岡のことが好きみたいじゃないか。」
「え?あ、ああ、そうだね・・・。うん?」
「別に私は藤岡のことをなんとも思っちゃいないよ。」
「ほ、本当に?」
「本当だ。」
「ふ〜ん。」
そこまで断言されたら反論のしようがない。はて、私の思い込みだったのだろうか。

「お待たせ。」
春香が朝食を運んできた。
ま、いっか。

あれ、こんな感じのこと昨日も・・・・・・。

168 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 00:09:59 ID:JoFVXDxs
本当にぶつぶつで申し訳ないです。

169 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 00:19:29 ID:8yRL/z/t
>>168
いやいや楽しませてもらってるから
本当なら万の言葉を用いてぶつさんを褒め讃えてやりたいんだ。でもいかんせん私のタイピングはそんなに速くないんだよ

170 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 01:12:50 ID:FuPSIKlD
スレが活発になってきて毎日wktkが止まりません。

6レスほど借ります。

171 名前:えるおーL:2008/02/03(日) 01:14:08 ID:FuPSIKlD
>>132

『ちょ……今度は何なんだ……って、無理やりに脱がすなーッ!』
『何言ってんだい。女らしくパーッと脱いで見せなさいよ……って、お前やっぱりぺったんこだよな〜』
『五月蝿い。お前だってたいして大きくはないだろ。私だってまだこれからだ』
『どうして藤岡はこんな理想的なつるぺたにも反応しないのか……うーん』
『無視かよ!』
聞こえてくる二人の声から察するに、どうやらチアキはカナによって完全に剥き身にされてしまったようだ。
藤岡は息を呑んだ。
『もうこうなったらこれしかないな。ハルカのような成長しきった女には似合わない、幼女にこそ許された最強のアイテム……、
 このスクール水着だ!!』
『バカ野郎! 藤岡は私達と海に行ったことだってあるじゃないか。今更水着を着て意味があるか?』
『わかってないね〜。普通の水着とスク水じゃ破壊力は豆鉄砲とショットガンくらい違うんだぞ?
 チアキのような幼女が着れば破壊力は更に倍、ドンと核爆発レベルだ!』
『お前の頭の中が核爆発で破壊されてしまえ』
『あれ〜、どうでもいいけどどうしてお前、胸のところの名札が「5の2 南」なんだよ。
 そこはたどたどしくひらがなで「5の2 みなみちあき」とかにしといた方がポイント高いんだぞ? 
 私が見たエロ本でもそうだったしさ』
『話を聞け〜ッ! って言うかお前見たのかその本を〜!』
これは想像以上に酷いことになっている……藤岡は今度こそ睡眠薬をありったけ口に放り込みたい気分になった。
そして実際、スク水と言うのは魅力的だった。
いつのことだったか、男女合同のプールの授業で始めてカナのスク水姿を目にしたときは、
急な腹痛が襲ってきたとわざとらしい嘘をついてまでもトイレに避難してその時間をやり過ごさねばならなくなったほどだった。
え? トイレで何をしていたのかだって? それを藤岡に聞くのは余りに酷だろう。察してやってくれ。
そう。酷、こく……『コク』だからね。

172 名前:えるおーM:2008/02/03(日) 01:15:35 ID:FuPSIKlD
(ヤバイ……スク水となれば話は別……あれは禁忌の破壊兵器だ)
藤岡は戦慄した。とにかくスク水はヤバイ。
チアキに対し、邪な感情はないにしても、アレを着られると話は別だ。
おったてるまではいかなくともうろたえてしまう可能性はある。
そうすればカナは確実に藤岡をロリコンと認定するだろう。
(好きな女の子ににそんな風に思われたら……生きていけない)
思わず身構えた藤岡。しかし、ふすまの向こうの様子がどうにもおかしい。何やら騒いでいるように聞こえる。
「どうしたんだろう……」
するとふすまの奥からはチアキの興奮しきった声が聞こえてきた。
『いい加減にしろよ! どうして私ばかりが恥ずかしい格好をしなくちゃいけないんだ!』
『だって、チアキは小学生じゃないか。藤岡はロリコンなんだから、お前じゃないと対象にならない』
既に完全にカナにロリコンと断定されていた。藤岡は口にショットガンを咥える覚悟を決めた。
『ちょっと待てよ! お前の話じゃロリコンって言うのは幼い女の子を好むことを言うんだろう?
 だったら大きな視点で見れば、カナ、お前だって立派なロリじゃないか!?』
『へ……? いや、だって私は中学生だし……』
反論するカナだが、チアキの論理的な話出しに乗ってしまったからには、既に勝ち目はなかった。
『そんなことはない! 世の男たちの平均的な年齢から考えれば、中学生だって十分に対象じゃないのか!?』
『いや……そうだとしても、肝心の藤岡は私と同い年……』
確かに藤岡がロリコンならば、同い年のカナになど興味は持たない。カナを脱がそうが、何を着せようが無意味。
が、この場ではそれは既に詭弁に過ぎなかった。
社会的にみて中学生も十分ロリコン――そうチアキが判断してしまったからには、もう止まらない。

173 名前:えるおーN:2008/02/03(日) 01:18:30 ID:FuPSIKlD
『関係あるか! だからお前も脱げッ!』
『どうして私が脱がなくちゃいけないんだー!』
何かとんでもない展開になっている…・・・藤岡は背筋を凍らせた。あと正直少し、ワクワクしてしまった。
『五月蝿い脱げッ!』
『わわ、無理やり服を引っ張るな!』
『五月蝿い五月蝿い五月蝿い!』
もはや怒号に混じって姉妹が入り乱れ身体をぶつけ合う音まで聞こえてくる。
藤岡は己の息子の胎動を感じた。
(ヤバイ……だから鎮まれってッ……)
そして――
「「わっ!!」」
もつれ合った二人はそのまま転倒し、ふすまに激突。
突き破って隣の部屋――つまり藤岡の目の前へと投げ出されたのだった。
(――!! この展開はお約束過ぎるよ……!)
藤岡が涙目になっても時既に遅し。目の前にはあられもないカナとチアキの姿が……。


174 名前:えるおーO:2008/02/03(日) 01:18:54 ID:FuPSIKlD
「う」
藤岡が思わず呻くのも無理はない。
まず仰向けになりながら転倒の際に打ったと思われる頭をさするチアキ。
カナに無理やり着させられようとしたためか、スクール水着は彼女の身体を全て覆うことなく、
そのせいで、真っ白な肩と……まだ女性としては未成熟な胸……、
しかしそれでも己が女性であることを立派に主張する小さなピンク色の突起がふたつ……完全に露になっていた。
(ぇ……藤岡が私のことをまじまじと見ている……)
しかし、チアキの脳内に去来したのは己のあられもない姿を異性に見られる恥辱ではなく、仄かな興奮だった。
(私のような……女らしくない身体でも藤岡は……)
チアキは無性に嬉しくなってしまった。
(藤岡がもし本当にロリコンだったら、きっと私のこと……)
普段は正反対でもやはり姉妹と言うべきか。チアキの思考の飛躍具合はカナのそれといい勝負だったらしい。
が、この場合、少し当たっていた。
(ヤバイ……スクール水着……しかも半脱げ……微妙に露出した肌……これはヤバすぎる)
即座に藤岡は己の息子が目覚め、存在を主張し始めるその胎動を予感した。
(オイ……! 鎮まれッ……! ここで勃てたら全て終わりだ! もう南に完全にロリコンとして認定されるぞ!)
必死になって素数を数える藤岡。無理やりに目を閉じ、何とか心を無にせんとする。
(ふぅー……なんとか落ち着いてきた。これなら冷静になれる……とりあえず……)
「とりあえずチアキちゃん、服を……」
藤岡が気を取り直して、目を開けたその時だった。

175 名前:えるおーP:2008/02/03(日) 01:19:24 ID:FuPSIKlD
「あたたたた……全く、チアキはどうして素直にならないかね……」
同じくもつれ合って倒れていたカナが声をあげた。
藤岡はそれにつられて、視線をカナに向けてしまった。
「あ」
見れば、もうそのまんま。カナも完全に半脱げ。
無理に上着を脱がされたので上半身は下着のみ。
吸い付きたくなるようなつやつやの首筋。綺麗な彫刻のような鎖骨。
中学生らしい純白のブラジャー。それに包まれるは控えめながらも確かなふくらみを持つ乳房。
小さくて可愛らしいおへそ。ついでにスカートがめくれてパンツも完全にご開帳。
藤岡がカナを見る目が如何に美化されたそれであったとしても、想い人のあられもない姿はあまりに刺激的で、
つまりはただの中学生の男子の理性を粉々に破壊するには十分な威力であったわけで。
ついでに言えば、半脱げと言う異様なシチュエーションが逆に藤岡の性欲を駆り立ててしまったわけで。
(こ、これは……いつぞやの露天風呂で全裸を見てしまった時より……エロいかも)
どうやら藤岡君は少し特殊な性癖をお持ちだったらしい。これからもカナもチアキも苦労することだろう。
そして、
(ア、モウダメダ)
藤岡2号が覚醒した。

むくむくむく。

「「あ」」
同時に声をあげるカナとチアキ。
勿論その視線の先には、まるで尺取虫のごとく質感を持って反りあがった藤岡のアレが……。

176 名前:えるおーQ:2008/02/03(日) 01:20:19 ID:FuPSIKlD
「勃った! 藤岡が勃った!!」
まるで障害を克服した我が子が車椅子から立ち上がったかのような喜びの声をあげるカナ。
「あれが……藤岡の……」
対照的に呆けたような声を上げ、熱の篭った視線でじっとそれを見つめているチアキ。
「…………」
そして自らの安らかな死を受け入れ、涙を流す藤岡。
まさに三者三様。これが戦いの先にあった、それぞれの終末であった。
「ほうら、見たかチアキ! やっぱり藤岡はロリコンだったんだ!!」
「そんな……藤岡……こんな私でもいいと……?」
この世の始まりのように騒ぐカナと、何やら違う意味での感情の篭った視線で自分を見るチアキ。
藤岡の気まずさここに極まれり、だ。
「いや、その、これは」
そんなチアキを前にして優しき男、藤岡は言えるはずも無い。
まさかこれがチアキでなくカナの半裸を見ておったてた結果だなんて。
(つーか、気付いてよ南……今自分がどんなカッコになってるか……)
心の中でさめざめと泣く藤岡に対し、カナは己の醜態に気付いていない。
そのせいで余計に下着はズレ、今度は微妙にピンク色の乳首まで見えてしまう。
「う」
「ゎ」
また一段と硬くなってしまった……。
しかもその様子をバッチリとチアキに見られている。ひじょーに熱の篭った視線で……。


177 名前:えるおーR:2008/02/03(日) 01:21:32 ID:FuPSIKlD
「藤岡はロリコン! やっぱり私は正しかったんだ! 私こそ正義!!」
「ふじおか……私はお前が相手なら別に……」
次女のバカ騒ぎと三女の変な意味での覚醒――。
両極端な結果を残して、藤岡ロリコン疑惑騒動は終わった。
そしてその晩、可哀想な藤岡は想い人であるカナにロリコンと認定された悲しみで枕を濡らすのであった。
ちなみに勿論、カナのあられもない姿は今でも目に焼きついている。
仕方ないのでそれを思い出し(自主規制
ちなみに実を言うとチアキの半脱げスク水姿も脳裏に焼きついてしまっている。
(しかもあれもあれで南とは違った趣向がありまた悪くない……って俺は何を考えているんだ!)
でもそれを思い出し(自主規制

その夜、新調したばかりのはずの藤岡の部屋のティッシュ箱は、あっさりと翌朝ゴミ箱の中で発見されたと言う。

ここから先は余談であるが――。
カナは『男は皆ロリコン説』に更なる確信を得ようと躍起になり、
藤岡をコレまで以上に頻繁に家に招いては『実験』に勤しむようになった。
そして毎回のごとくそれに付き合わされるチアキ。普段ならばカナの言うことなど相手にせず、
決してそのような茶番に付き合うこともないはずであるが、
ふとしたことから芽生えた藤岡への淡い気持ちに気付いてしまった今では、逆に喜んで『実験』に付き合うようになってしまった。
一昨日は幼稚園児ルック、昨日は旧式スク水……もはや南家はコスプレ喫茶と化した。
そして何も知らないハルカは、不本意にも自身が姉妹の中で最も性的知識に疎い存在になってしまったことにも気付くことはなかった。
最後に毎日毎日繰り返し行われる実験に辟易した表情と止め処もない涙を浮かべている藤岡。
正直羨ましいぞこの野郎――。イッパツ殴らせろ。

終わる

178 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 01:23:48 ID:FuPSIKlD
終わりです。
絡みもなく中途半端でスイマセンw

ちなみにワタクシ、タイトルの元になったエロ本はガチロリコンの友人の家で読んだのみですw
正直あれはキツかったなあ。

ご縁がありましたらまた逢いましょう。


179 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 02:02:25 ID:LsH+65pI
えるおー氏(?)GJ!

藤岡もそれだけの眼福に与れたのなら、ロリコンの汚名を着せられても
なおあまりあるように思うがなあ。

180 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 02:21:27 ID:xSqQmqyJ
知ってるよ!うp主がロリコンなの知ってるよ!!白状しちゃいなさいよ!!!
全部リアルタイムで読んだけどエロあり笑いありで楽しかった。 gj (;´Д`)ハァハァ

181 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 02:29:04 ID:FuPSIKlD
誓って言いますが自分はロリコンじゃ(ry
あーいう漫画を見ると興奮より先に罪悪感を感じてしまいますw

でも内田やマコちゃんが可愛くてしかたな(ry

すいません。己の性癖を受け入れてたくましく生きていくことにします。
それではおやすみなさいw


182 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 08:10:49 ID:acbi17nx
ちくしょう、どいつもこいつも俺をwktkさせるじゃないか。

183 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 20:24:01 ID:/4VnBl/N
えるおーさん乙です。
ただ一点だけどうしても気になったんですが、Qでの「あれが」は「これが」の方が適切ではないでしょうか?
話の流れからして位置的におかしいカナな、と。

184 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 21:01:16 ID:DSiSI2+W
藤岡ウラヤマシス

185 名前:4-149:2008/02/04(月) 00:15:39 ID:ram6exRg
レスくれた皆さんありがとう。
続き投下します。

186 名前:4-149:2008/02/04(月) 00:16:27 ID:ram6exRg
「え? ハルカさん、風邪引いたの?」
「そうなんだよ、こないだお前が帰った後、夕方頃だったかなぁ。とにかくその頃熱が出てきてさ。」
「そ、そうなんだ。」
「あの日、ハルカの様子が朝からおかしかったのはわかってたけど、風邪引いてたとはねぇ。」
あの日を話に持ってこられたのには内心焦ったものの、バレてないようなので、ほっとした。
あれから、ハルカと藤岡はお互い何とか普段通りに徹しようとしていたが、
上手く隠し通せず、何か様子がおかしかったのはカナとチアキから見ても明らかだった。
他の2人には何とか普段どおりに接することができても、お互いの顔を合わせることなどできなかったのだ。
そして、ハルカに変に気を使わせるのも気が引けたし、自分も居づらいというのもあり、
藤岡は朝食をご馳走になった後、大して時間も経たないうちに帰ったのであった。
「それで、具合はどうなの?」
「それが全然熱が下がらなくてさ。全く、残された私とチアキにはたまったものじゃないよ。
ロクなご飯を食べてないしさ。」
軽口を叩いているが、いつもの元気はない。何だかんだ言って姉を心配している様子だ。
「オレ、今日は部活もないし、帰りにお見舞いに行くよ、メロンでも買ってさ。」
「そうだね。いい心がけだよ。」
「…だから、そんな心配しないで、ね?」
「し、心配なんてしてないよ!」
励まそうとしたら、照れくさかったのか、ローキックを放ってきた。
「い、いたたた…。」
「全く、失礼な奴だね。」
「でも、少し元気が出たみたいで良かったよ。その方が南らしいからね。」
「こ、この! まだ言うか!」
蹴られた足を擦っている藤岡に、更に追い討ちをかけてきたのだった。
痛い思いはしたが、カナを元気付けることができたので、良しとした。

学校が終わると、藤岡はお見舞いの品を買いにスーパーへと向かった。
カナは先に帰った。やはり、ハルカのことを心配しているのだろう。スーパーへ向かう途中、チアキと出会った。
「藤岡!」
藤岡を見るやいなや、勢い良く抱きついてきた。少しよろけるものの、何とか持ちこたえる。
今は見えないが、抱きつかれる前の顔は今にも泣きそうな顔をしていた。
「藤岡、ハルカ姉さまが…。」
「うん、南から聞いたよ、風邪を引いてるんだって?」
「あぁ、けど、ちっとも治る気配がないんだよ…。」
「そんなにひどいの?」
「薬を飲んでも、少しの間良くなるだけで、その後にまた悪くなるんだ。」
余程ハルカのことを心配しているのだろう。チアキはすがるように訴えかけてきた。
「…なぁ、藤岡。ハルカ姉さま、大丈夫だよな? このままよくならないなんてことはないよな?」
「大丈夫だよ。」
即答されたチアキは思わず顔をキョトンとしてしまった。

187 名前:4-149:2008/02/04(月) 00:17:17 ID:ram6exRg
「だって、南やチアキちゃんがこんなに心配してるんだから。勿論、オレだって。
それを裏切ったりするようなハルカさんじゃないでしょ?」
「当たり前だ! ハルカ姉さまが私たちを裏切ったりするもんか!」
チアキが大声を上げると、藤岡はチアキの頭を軽く撫で、笑いかける。
「だから、大丈夫だよ。さあ、早く買い物をすませて帰ろう。」
「…そうだよな。何であんなに心配する必要があったんだろう。」
チアキは先程よりもきつく抱きしめてきて、顔を見上げてきた。
「ありがとう、藤岡。」
不安は完全に消えたわけではないだろうが、先程まで深刻な顔をしていたとは思えない笑顔だった。

買い物をすませた後、すぐに南家へと向かい、上がらせてもらう。
チアキは晩御飯を作るために台所に向かい、藤岡はハルカの部屋へ向かった。
軽くノックをし、部屋に入るとトウマも来ていた。
「トウマ、来てたのか。」
「そういう藤岡も見舞いに来たのか? けど、ハルカなら今寝てるぞ。」
「そうか。けど、確かにハルカさん、あまり良くなさそうだな。」
「あぁ。」
ハルカは眠ってはいるが、うなされている。藤岡が泊まった時に見せた寝顔とは大違いである。
「熱がかなり高いんだけど、頭痛の方がひどいみたいでさ。
さっきまで内田と吉野が来てて、その時は起きてたけど、その時も辛そうにしてたな。」
「そうなんだ。」
藤岡に今の状態のハルカのことを説明しながら、トウマはハルカの額に乗せていた濡れタオルを取り、
水を汲んである洗面器に浸す。十分浸した後に搾り、丁寧にたたんで再びハルカの額に乗せる。
「南は?」
「多分台所で飯でも作ってるんじゃないか? 
よくわからないけど、ハルカがこんな状態だってのに何か張り切ってたぜ?」
チアキが買い物に出かけていて、カナが台所で料理しているのならば、他に看病する者が必要だ。
トウマはその役目を引き受けたのだと推測できた。
「ハルカさんの面倒はオレが見るから、トウマは休んでていいぞ。」
「いいよ、まだそんなに時間経ってないから。それに、オレはハルカの弟分だからな。」
「そっか。偉いな、トウマは。」
「よ、よせよ。」
「はは、照れるなよ。」
藤岡がトウマの頭を撫でようとすると、トウマは恥ずかしがって、それを避けた。
そんな2人のやり取りに反応したかのように、ハルカが寝返りをうち、藤岡達の方に顔を向けた。
それにより、タオルが額から落ち、手も片方布団からはみ出した。
「やれやれ、しょうがないな、ハルカの奴…。」
トウマがタオルを拾おうと、藤岡がハルカの手を布団の中へ入れようとすると、
ハルカが藤岡の手を掴んできた。
「ハルカさん?」

188 名前:4-149:2008/02/04(月) 00:17:54 ID:ram6exRg
藤岡の手を掴むと、ハルカは先程うなされていたとは思えないような笑みをこぼしていた。
それを見た藤岡も思わず笑みを浮かべてしまい、掴まれた手を握り返した。


「あ、ハルカさん。起きちゃいましたか?」
「? あ、あれ? 藤岡君?」
ゆっくりと体を起こし、藤岡を見つめる。
「お、おい、起き上がって大丈夫なのか?」
トウマの声も聞こえず、ただ呆然としている。未だに自分が目を覚ましたことを実感できていない。
「あの、ハルカさん?」
「おい、ハルカ! ちゃんと意識はあるのか?」
「え? うん、少し寝たから、良くなったみたい。」
2回目のトウマの問いでようやく自分が起きたことを実感できた。
そして、自分が藤岡の手を掴んでいることにも気づく。
「あっ! ごめんなさいね。…その、迷惑かけちゃったみたいで。」
「い、いえ、気にしないで下さい。」
慌てて藤岡の手を離す。すると、妙な名残惜しさを感じたが、
カナが部屋に入ってきたせいで、それに対する疑問は一時吹き飛んだ。
「あ! おい、ハルカ! 起きて大丈夫なのか!?」
「うん、まだ痛みとか残ってるけどね。」
「いや、お前、さっきまで具合悪そうだったじゃないか?」
「そう言われてもねぇ。寝たから良くなったんじゃないかしら?」
自分で具合の良さを調節できるわけではないので、問い詰められても困る。
「ところで、カナ。台所で何かやってたんじゃなかったのか?」
「いや、せっかく私が自信作の創作料理を作ろうとしたら、チアキが邪魔してきてさ。
 チアキが買ってきた食材も入れようかとも思ったんだが、止められて、追い出されたんだよ。」
「…で、何を作ろうとしていたんだ?」
「お粥だよ、フルーツヨーグルト粥。藤岡がメロン買ってくるって言ってたし。」
「何だよ…、その初心者が陥りやすい過ちを見本にしたような創作料理は…。」
トウマが呆れ気味に言い放つが、正直邪魔されて良かったと他の2人も思った。
しかも、チアキが買ってきた食材も入れようとしたって何を入れようとしたと言うのか。
「じゃあ、ハルカさんの具合が少し良くなったみたいだし、オレ、そろそろ帰るよ。長居しちゃ悪いから。」
「あ、ならオレも帰るよ。藤岡、一緒に帰ろうぜ。」
帰ろうとする2人のやり取りを見て、ハルカは少しだけトウマを羨ましく思った。
何故だろうか、今まではそういったやり取りを微笑ましく思っていただけなのに。
「じゃあな、ハルカ。お大事にな。」
「それじゃあ、また。チアキちゃんによろしく。」
「うん、2人ともありがとね。」
「じゃあ、玄関まで送ってくるよ。」

189 名前:4-149:2008/02/04(月) 00:18:32 ID:ram6exRg
3人が出て行き、ハルカは部屋で1人になる。
こないだあんなことがあったのに、不思議なことに何事もなかったかのように自然に過ごせた。
それは確かに自分達にとって良いことなのだろうが、それはそれで、何か不服だった。
(あれ? どうして?)

「送ってきたよぉ。」
2人を見送ったカナが戻ってきた。
「まだ、寝てなかったのか。しつこいようだけど、寝てなくて大丈夫なのか?
 本当、藤岡が来る前とえらい違いだな。」
「そ、そう?」
突然、藤岡が話に出てきて動揺してしまう。
「ふぅむ、あいつはどうも人を元気付けるのが得意みたいだね。
やっぱ番長だからか? 今朝だって学校で、…あっ いや、何でもない…。」
感心したり顔を赤くしたりするカナの言葉を聞いて、ハルカは再び考え出した。
さっきから何故自分は藤岡のことを考えているのかを。
そして、今まで自分が見てきた藤岡を思い返してみた。

チアキを膝に乗せて甘えさせている藤岡。トウマをまるで自分の弟であるかのように可愛がる藤岡。
散々な目に合わされているだろうに、カナの頼みごとをきいてくれる藤岡。
いつも藤岡は嫌な顔をせず、優しく皆に接してくれていた。

そんな藤岡だからこそ、自分の部屋を貸すことができた。
だから、簡単に甘えたい衝動に駆られてしまったのだ。
あんなおかしなことをしてしまったのは藤岡にもっと自分を見てもらいたかったからだ。

先程自分が起きた時、優しく自分を見つめていた藤岡の顔を思い浮かべる。
自分は単に父親の影を追っていたと思っていたが、違ったのだ。

「? ハルカ?」
(そっか、私は…。)
「おーい、どうしたんだぁ?」
(藤岡君のこと、好きだったんだ…。)
自分の気持ちに気づくことができたのだった。

190 名前:4-149:2008/02/04(月) 00:19:35 ID:ram6exRg
「ハルカさん、具合が良くなって良かったよ。」
「…あぁ、そうだな。オレもそう思うよ。」
素直に喜んでいる藤岡に対し、トウマの顔は少し曇っていた。
ハルカの風邪が良くなったことを喜んでいるのは本心だろうが、考え事をしていた様子だ。
「どうしたんだ、トウマ? 何か考え事?」
「いや、何でハルカの奴、藤岡の手を握った途端に笑ったのかなって…。」
「何でかは知らないけど、いいことじゃないか。良い夢でも見てただけかもしれないぞ?
あっ でも、オレが部屋に入った時は苦しそうだったな。」
「そうなんだよなぁ…。」
腑に落ちないといったような表情でいる。
何でそんなことを疑問に感じているのかを藤岡には理解できなかった。
「…そういやあの時、藤岡は藤岡で何か笑ってたよな。」
やがて、何かを思い出したようにトウマはつぶやいた。
「え? うなされていたのが笑えるようになって良かったと思っただけだけど、それがどうかしたか?」
「そうか? それにしては、オレやチアキには見せたことない顔だったぞ?」
トウマは少しむくれたように言う。
「トウマ、もしかしてハルカさんのこと好きなのか?」
「そんなわけないだろ!」
少しそう思っただけに過ぎないのだが、トウマを怒らせてしまった。
そこから別れるまでの間、藤岡はトウマをなだめるのに一苦労したのだった。

(結局トウマの奴、一体何を言いたかったんだ?)
トウマと別れ帰宅した後、考え事をしだした。
(けど、トウマやチアキちゃんには見せたことない顔、か…。)
考えてみれば、確かにハルカに対する接し方と2人に対する接し方は違っていた。
しかし、それは年上と年下の違いじゃないのかと自分の中で仮定を出す。
(だったら、南はどうなるんだ?)
カナに対するそれは、どちらかというとチアキやトウマに近いのかもしれない。
だとすると、ハルカにだけ違う接し方をしているということになる。

『…お父さん。』

不意にあの時のハルカの寝顔が頭に浮かんだ。
トウマは何を言いたかったのか、何故唐突にハルカの笑顔が出てくるのか、
結局どちらの答えを見出せずにその日を終えるのだった。

191 名前:4-149:2008/02/04(月) 00:22:33 ID:ram6exRg
今日はここまでですが、まだ続きます。
よろしければ、もう少しお付き合いください。

192 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 00:25:03 ID:+gsDYfbe
>>191
wktkGJ!

193 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 00:56:51 ID:J/Xysbs6
続き大いにwktkだぜ!

194 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 02:50:38 ID:2nysKNAl
今日もクオリティタカスな投下があってwktkが止まらない。

そしてさっきまで2期第5話を見て余りのホラーっぷりに戦慄して勢いで書いた。後悔はしていな(ry
しかし全然ホラーではない。

原作第74話、アニメ2期第1話、あの温泉話の二次創作補完ストーリーを考えてみました。
原作でもアニメでも見事なスルーっぷりだったので。
5レスほど借ります。


195 名前:温泉後日談(1):2008/02/04(月) 02:51:33 ID:2nysKNAl
「どうして……あっちは男湯だったんじゃ……」
溜息を吐き、今にも口にショットガンを咥えて引き金を引きそうにな顔をしている少年。
何も彼は望んでいた成功を手にしたと思ったら逆にそれが原因で挫折したヤク中だったりするわけではない。
どこにでもいるただの中学生。同級生の活発な女の子に淡い恋心を抱いている純粋な少年に過ぎない。
そんな彼の名前は藤岡。下の名はまだない。
「まさか……南の裸を……」
そう。彼は期せずして何度妄想の中で思い描いたか知れない想い人、南カナの全裸を見てしまったのだ。
安らぎを得るはずの温泉旅行で、今まさに彼が得ているのは戸惑いと気まずさという安らぎとは最もかけ離れたものだった。
しばらく浴場前の廊下で悶々としたあと、藤岡は仕方ないので今度こそカナと遭遇した方とは逆の温泉に入ることにした。
このまま廊下で悶々としていても仕方ないし、戻っていずれ風呂から出てくるだろうカナ達と合流するのは更に気まずいからだ。
とりあえずの己の隠れ場所として、男湯を選んだのだ。
先のような失態がないよう、藤岡は腫れ物に触るかのようにおそるおそる浴場の戸に手をかけた。
覗き込むと、浴場はガラガラだった。唯一、小学生くらいの少年らしき人影が湯船に使っているのが見えるだけだ。
少年は何故か「マコちゃん」に似ている気がしたが、今の藤岡にはそれ以上深く考える余裕がなかった。
ついでに言えば先に入っているはずのトウマもいない――。
それに関しても、男の子らしい、随分なカラスの行水だということが思考を少し掠めただけだった。
藤岡が身体を流し、湯船に浸かると、先に入っていたはずの少年は何やら慌てたような様子で、
そそくさと逃げるように出て行ってしまった。が、今の藤岡にはそれすら思考の端にも引っかからない。
思い出すのはつい先刻、己の目に焼きついてしまったカナの裸体だけ――。

196 名前:温泉アフター(2):2008/02/04(月) 02:53:19 ID:2nysKNAl
(南……想像してたよりもずっと……胸があって……しかもピンクで……腰も抱きしめたら折れそうなくらい細くて……)
熱い湯船の温度に浮かされたのか、藤岡の思考が火照る。そして火照ったのは思考だけでなく……、
「うわ……痛いくらいにビンビンだよ……」
彼の愚息もまた、しっかりと熱を帯び、硬くなってしまっていた。
濁った湯船の中でも、いきり立つその肉棒のシルエットが黒くグロテスクに浮かんでいる。
「だめだ……このままじゃそれこそ鼻血がでそうだ……」
とりあえず風呂から上がり、外の風にでも当たって気持ちを落ち着かせよう。
そしてなるべく南に逢わないよう気をつけて部屋に戻り、今日はさっさと寝てしまおう。
藤岡はそう考え、湯船から上がるとそそくさと浴場を後にした。
身体を拭き、着替えて適当に髪を乾かした。
「流石に南達ももう出て部屋に戻っているだろうから……」
ここで気まずい遭遇はまずない。そう考えて暖簾をくぐった藤岡が見たものは、
「随分と……長風呂だったじゃないか」
浴衣に着替え、髪は下ろしたままのカナだった。心なしか顔も上気している。

197 名前:温泉アフター(3):2008/02/04(月) 02:54:06 ID:2nysKNAl
「み……南……」
そう言ったきり、藤岡は二の句が全く浮かんでこなかった。
それも当然であろう。
つい先だって全裸を見てしまった異性に対し、藤岡のような初心な少年がこの場で口に出せるような気の利いた台詞など何もない。
とにかくこのまま浴場に引き返し、服を着たままでもいいから湯船に飛び込み、そのまま熱湯に埋まってしまいたい気分だった。
そして藤岡の脳内を占めていたもう一つの思いは、なぜカナがここにいるかということだった。
裸体を見られてしまった相手の前になど、普通は姿を見せることなんて出来ないはずだ。
「私がどれだけお前が出てくるのを待っていたかわかるか? 風邪でもひいたらどうしてくれる」
「……………」
藤岡はいまだ言葉を発せなった。
「それにして……まさかお前があんなに堂々と女風呂を覗く変態だったとはな」
が、カナのこの一言で藤岡は我に返った。とにかく何よりも先にいわねばならぬ言葉があるはずだ。
「南……そのゴメン。あれはわざとじゃなくて……」
「わかってるよ――不幸な事故だった、そう言いたいんだろう?」
カナは落ち着いてそう言い切った。
実のところ、カナにも藤岡が女風呂の戸を開けた理由は想像がついていた。
トウマとマコちゃんの実の性別とそれに関する藤岡の認識――それら全てを把握した上で操っている主犯格にとっては、
藤岡がどういう経緯で男湯と女湯を間違えるという勘違いに至ったかを導けるのも当然のことだろう。
「それでもしばらくは全く冷静になんかなれなかったけど……」
「え……南、今なんて……」
「何でもないよ。それより藤岡――」
カナはさっきまでの落ち着いた雰囲気はどこへやら、威圧感を持った視線で藤岡を射抜いた。

198 名前:温泉アフター(4):2008/02/04(月) 02:56:00 ID:2nysKNAl
「過程はどうあれ……結果としてお前は見てはいけないものを見てしまった」
「あ……」
「乙女の柔肌――神秘のベールに包まれた禁忌の果実をお前は暴いてしまったわけだ」
「う……」
「そして私は期せずしてお前の半裸まで見せられてしまった――プールの授業とはわけが違う、風呂場という特別な状況だ」
「お……」
「これは……生半可なことじゃないぞ――重罪だ」
「……………」
カナの毅然とした物言いに、またもや藤岡は黙り込んでしまった。
そして心の中では死刑宣告を受けたに等しき絶望が渦巻いていた。堪え難いほどの絶望が、だ。
それは自分が変態扱いされたことでも、それについて責められていることに対してでもない。
想い人であるカナに、これで完全に自分は嫌われてしまったのだ――藤岡には何よりもそれが堪えられなかった。
もう学校で気軽に顔を合わせることも、笑い話に興ずることも出来ない。
ましてや家に招かれ、食卓を共にし、行動を共にし、時にはその気まぐれに巻き込まれることも、もうない。
藤岡は目の前が真っ暗になった。
(ああ……本当にこのまま風呂に引き返して、温泉に埋まってしまおうかな……)
そんな考えが浮かんだ――が、事態は藤岡の思わぬ方向に動くこととなる。
そのキッカケは次のカナの一言だった。
「だから……責任を取れ」
心なしか顔を赤らめていたように見えたのは、風呂上りで上気したからというだけの理由ではない気が藤岡にはした。

199 名前:温泉アフター(5):2008/02/04(月) 02:57:21 ID:2nysKNAl
「責任……」
「そう、責任だよ」
「そんなことを言ってもどうすればいいのか……」
「人の裸を見ておいてそんなことを言うか」
「……ッ! でも、俺にはわからないよ……。
 確かに南の言うとおり、いくら事故とはいえ、自分がとんでもないことをしたってのはわかってる……。
 でもどうすればその……南が納得してくれるかなんて……俺にはわからないよ……」
もしそんな魔法のような方法があったなら藤岡も最初から使っている。
寧ろそれで一向に自分に向かないカナの気持ちをも、何とかすることさえ出来るかもしれないと思った。
「藤岡がそんなんじゃ、私だって困る……。私にだってそんなこと、わかるわけないよ……」
すると今度はカナがこの世の終わりのような憂鬱に表情を曇らせ、俯いてしまった。
「「…………」」
しばらくの間、両者の長い沈黙が辺りを支配した。
不思議と温泉に入ろうと通りすがる他の客も全く現れなかった。
(やっぱり……もうダメなのかな……)
沈黙の余りの気まずさに耐え切れず、とうとうその場を逃げるように離脱しようとした藤岡。
すると、カナが何かを決意したかのようにキッと藤岡を見据えると、
「じゃあこうしよう……。 お前の裸を――私が見る!」
これまた、トンでもないことを言い出した。

200 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 02:59:00 ID:2nysKNAl
続きます。
投下してから
「日が変わったわけでもねーのに後日談ってのはおかしいだろ」
ってことに気付いてアフターに変えました。アホですね。

読み返すと誤字・脱字もあるし……精進します。
それではまた。


201 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 03:15:07 ID:+gsDYfbe
>>200
うおおぉぉぉぉっ!!! ワクテッカァァァァァーーーーー!!!!!(反物質粒子砲もどき
続きが気になってにやにやが止まらねぇw
GJ!

202 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 12:03:40 ID:Iu5qYoh/
>>195
>そんな彼の名前は藤岡。下の名はまだない。

w

203 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 15:24:23 ID:TUr0yhPa
春の新作ぞくぞくだな

204 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 22:24:05 ID:O7s++h3r
皆さんGJ!
春の新作wktk祭だなw

205 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 22:49:10 ID:9VSzwBtM
ここにきておれの中のハルカの株が急激に上がっているwwww


何はともあれgj!!!!!!!!!1111111

206 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 00:08:37 ID:LHl4NTVF
>>199
の続き。


6レスほど借ります。

207 名前:温泉アフター(6):2008/02/05(火) 00:10:37 ID:LHl4NTVF
「え……ええっ!? どうして!? 南が!? 俺の裸!?」
まさかそんなことを言われるとは思っていなかった藤岡は狼狽して、声を上ずらせた。
「私はお前に全裸を見られたんだ! だからお前は私に全裸を見られる! これで平等だ!」
「そ、そんな……」
「そんなもこんなもない! 本当なら乙女の神聖なる裸と野郎の裸じゃ釣り合いなんて取れないところを、
 特別にそれで許してやるって言っているんだ! このカナ様の女神の如きご慈悲に感謝して、素直に脱げぃ!」
カナはまるでタミフルを飲用して発狂したかのように声を荒げ、藤岡を捲くし立てた。
藤岡としてはたまったもんじゃない。これなら風呂覗きの変態と罵られて、黄金の右でもお見舞いされた方がマシだった。
「み……南、それはちょっと……マズイって言うか……。それに男の裸なんて見ても楽しくないよ!?」
放っておけば今にも飛び掛ってきて、己の浴衣を剥ぎそうな勢いのカナを何とか諌めんとする。
と、言うのも藤岡君、今脱がされたらとってもヤバイ。いや、今じゃなくても女子の前で脱ぐのはヤバイのだが。
なぜなら今は藤岡君の息子がいきり立ったままなのだ。
そりゃ、想い人の裸をみて、すぐに息子の屹立が収まるなんてことはないわけで。
寧ろ、過去に類を見ないほど、痛いぐらいにカチンコチンになってしまっているわけで。
「……藤岡は私のを見て楽しかったのか?」
と、突然カナは尋ねた。
「いや……それは……」
正直、全く嬉しくなんてなかったといえば嘘になる。股間の様子が、それを証明している。
「じゃあ、楽しくなかった?」
「いや……そんなことも……」
「……っ!! とにかく脱げ〜っ!!!」
ついにカナは飛び掛って、もつれて仰向けに倒れた藤岡の浴衣に手をかけ、無理やりに引っ張る。

208 名前:温泉アフター(7):2008/02/05(火) 00:11:52 ID:LHl4NTVF
これでも一応は運動神経に秀でる男子たる藤岡ならば、そんなカナを力任せに引き剥がすことも可能だった。
しかし、吐息が掛からんほどに近付く顔、肌に触れる洗い立ての長い黒髪のくすぐったい感触、
そして何よりも密着した柔らかい身体の感触は藤岡から抵抗する力という力を奪ってしまった。
「ちょ……南、危ないって……」
「お前が脱がないなら私が脱がすぞぅ!」
押し付けられる柔らかい感触、今までで一番近くで聞くかもしれない吐息混じりの声、
そしてモゾモゾと己の身体に這い蹲る細い指の感触――それらに蹂躙され、藤岡は……とうとうキレた。
「さあ潔く脱げ……って、わっ!!」
カナは突然力任せに己の身体が押し返されるのを感じた。
そして目の前には半身を起き上がらせ、俯く藤岡。髪で隠れ、その表情はカナからは窺えない。
「南は……」
藤岡の手がカナの両肩を掴んだ。
「南は……何もわかってない」
「ぇ……ふじ……おか?」
いきなりの豹変振りに驚いたカナは身体を硬直させた。
さっきまでうろたえて声を上ずらせていたはずの藤岡が、今では重苦しいトーンで自分に語りかける。
「俺が……南の裸を見て、どんな気持ちになったか。そして俺が今どんな状態になっているか。南はわかっていないよ」
「ちょっと……お前、どうしたんだ?」
カナが目を丸くして尋ねても、藤岡は問いかけに反応する素振りすら見せない。
「わかった、南の言うとおりにする。 取るよ――『責任』を」
すると藤岡は立ち上がり、己の浴衣に手をかけた。

209 名前:温泉アフター(8):2008/02/05(火) 00:13:17 ID:LHl4NTVF
「ぇ……ちょっと……こ、これは……」
カナはその『信じられないモノ』を見ると、即座に恥ずかしそうに目を伏せた。
「そんな汚いものを見るように目を逸らさないでよ。見たいって言ったのは南のほうでしょ?」
藤岡の声はまるで人格が入れ替わったかのように冷たかった。
「そうは言ったけど……まさかこんな……」
「これでわかったかな? 俺が南の裸を見てどう思ったか。そしてどうなったか」
無論、カナが目にしたのははち切れんばかりに膨張してしまった藤岡の息子だ。
「どうしてお前、こんなにしてるんだ……?」
「『どうして』だって? 南もおかしなことを聞くね。大好きな女の子のあんな姿を見て、こうならない男はいないよ」
「大好きって……」
今度こそカナはまともに前を、藤岡の顔を見れなくなった。
過去に告白じみたラブレターをもらったこともあったが、今は状況が全然違う。
己の局部を晒しての愛の告白だなんて異常な状況、まともに受け入れられる方がどうかしている。
「さっき南はこう聞いたよね。『私の裸を見て楽しくなかったのか』って。愚問だよ、あれは」
「あれはそういうつもりで聞いたんじゃなくて……」
形勢逆転。先程まで散々カナに攻め立てられていたはずの藤岡は、何のスイッチが入ったのか、カナをこれでもかと追い詰める。
「いいよ。俺だって男だ。一度責任を取ると言った以上、南が納得するなら何だってするよ――」
「…………」
「南がきっと俺なんかに裸を見られて恥ずかしかったって言うなら、それ以上の恥辱を俺に与えてくれてもいい――」
「…………」
「何なら……男がこういうときに、好きな女の子に対して抱いた劣情をどう慰めるのか、南の目の前で実践してみせようか――」


210 名前:温泉アフター(9):2008/02/05(火) 00:15:09 ID:LHl4NTVF
カナの進退ここに窮まる。藤岡のあと一押しで、陥落――そう思われた時、
「――の……」
カナが小さく何かを呟いたのを藤岡は聞いた。
「?」
「――もの……」
「南、何か言ったかい?」
「こ の バ カ モ ノ ー ッ ! ! 」
「ッ!」
何と、カナは旅館中に響き渡りそうな大声を上げると、立ち上がって黄金の右ローキックを放った。
浴衣が翻り、健康的な太股を晒しながら、キックは美しい弧を描いて藤岡の脚を捉えた。
そして危なかった藤岡。
もし、下手にキックをかわしていようものなら、脚でなく剥き出しのいきり立った息子にキックが命中するところだった。 
的確に軸足を捉えられた藤岡は、普通なら女子のキック如きでダメージを受けることもないはずが、
余りの驚きで尻餅をついて倒れこんでしまった。
そして興奮したようにハアハアと肩で息をして、目を血走らせているカナ。
その様子を見て、藤岡はさっきまでの鬼畜的別人格はどこへやら、急に波が引くように冷静になった。
(な、何てことを言ってしまったんだ……俺は……!!)
後悔してももう遅い。カナは見るからに怒っているではないか。
(もう駄目だ。俺は喜んで自分のチ○コを晒す変態……。南に嫌われた……)
と、立ち上がったカナが平手打ちの体勢で右手を振り上げた。
「……ッ!!」
藤岡は目を瞑り、来るべき衝撃に身を硬くし、備えた。
が、一向にその平手が振り下ろされる気配はない。
不審に思っておそるおそる目を開けると――そこには何と、ポストのように顔を赤くしたカナがいた。
そして、カナは振り上げた右手をゆっくりと下ろすと、まるで腰から下が液状化してしまったかのように、
ペタリと床に座り込んでしまった。

211 名前:温泉アフター(10):2008/02/05(火) 00:16:11 ID:LHl4NTVF
「えーと……南?」
「…………」
「その、俺、どうかしてた。ゴメン」
俯く真っ赤なポストに、冷静さを取り戻した藤岡は、慌てて浴衣で己の股間を隠し、言葉少なに謝罪を口にした。
「でも俺が南のことを好きだっていうのは決して嘘じゃないし、南のあんな姿をみてこんなにしちゃったのも事実なんだ。
 きっと……幻滅されたと思うけど……やっぱり自分の気持ちには嘘がつけなかった。……ゴメンよ」
「…………」
懸命に言葉ばをつむいでも何も返ってこない。今のカナに、もう何を言っても無駄かもしれない。そう思った藤岡は、
「……部屋に戻るね」
そう言い残し、立ち去ろうとした。すると、
「藤岡の方だよ……」
黙りこくっていたはずのカナが意を決したように口を開いた。
「わかっていないのは……藤岡の方だよ」
「え……?」
「私がお前にあんな姿を見られて……どんな気持ちになったか。わかっていないのは藤岡の方だよ」
カナの顔は、もう茹で上がってしまいそうだ。

212 名前:温泉アフター(11):2008/02/05(火) 00:17:35 ID:LHl4NTVF
「南……」
「恥ずかしくて……とにかく恥ずかしくて……もうこのまま温泉に住んじゃおうかと思ったくらいだよ」
「そうだったんだ……」
「でも……何ていうか、不思議と嫌な気分はしなくて……寧ろ身体の芯の方がこう、何か熱くなってくるような気がして……、
 何がなんだかわからなくなって、風呂を出て部屋に戻っても居てもたってもいられなくなって……、
 気付いたらここにいた……。そんな私の気持ちをわかっていないのは藤岡の方だよ」
ぽつぽつと隠していたはずの本心を吐露するカナに対し、藤岡は己を恥じた。
どうして自分だけが耐え難い気まずさと戸惑いを抱え込んだなんて思っていたのだろう? それはカナの方も同じだったのだ。
事故とはいえあんな状況に遭遇して、どう自分の気持ちを処理していいかわからなくなって、悶々としていたのはカナも同じだったのだ。
そして藤岡は目の前で小さくなって、座り込み、顔を茹蛸のように赤くして、搾り出すように己の心情を吐露するカナが、
普段は誰よりも活発で、休むことなんて知らないと思うくらいに暴れまわって、台風の目のように周囲を巻き込む元気なカナが、
自分という異性に己の裸体を見られたことによって、ここまで動揺し、壊れそうになっているカナが、
本当にもうたまらなくどうしようもないくらいに愛おしくなってしまった。
そして気付いた時には、目の前のカナを力いっぱいに抱きしめてしまっていた。

213 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 00:21:48 ID:LHl4NTVF
以上、続きます。

藤岡を鬼畜にしたい衝動に駆られる今日この頃。
アニメ2期だと空気化しているから頑張って欲しいなあ……。

214 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 00:27:29 ID:ooY8hyzp
>>213
再びワクテッカァァァァァーーーーー!!!!!
よし目が冴えた。俺、眠れそうにねぇや……
GJ!

215 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 01:36:38 ID:XpqqSd0I
イイネイイネー

216 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 22:28:11 ID:uPb+1eSJ
原作ではこのスレの藤岡×カナ、藤岡×チアキみたいな
絡み(エロじゃない)ってあるの?
アニメじゃ全然そういうのないけど
スレ違いかもしれんが教えて

217 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 22:37:43 ID:c/U/G5MO
>>216
絡みというかなんというか……

とりあえず原作を読んでから話ししようか

218 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 22:38:11 ID:rfSwi5VS
>216
読めばわかる

219 名前:4-149:2008/02/05(火) 23:10:14 ID:yBxf1yXN
流れぶった切って、続きを投下します。

220 名前:4-149:2008/02/05(火) 23:10:45 ID:yBxf1yXN
ハルカが自分の気持ちに気づいてから2週間近くが経った。
あれからは何も問題はなく、ハルカも藤岡もいつも通りに日常を過ごしている。
そのはずではあるが、ハルカには変化があった。藤岡が遊びに来ると藤岡に視線を送ることが多くなり、
チアキやトウマが藤岡に懐いているのを見ると2人を羨ましく思ってしまう。
また、藤岡がカナと一緒にいるのを見ると切なくなる。元々藤岡はカナにラブレターを送った人物なのだ。
当時はチアキのせいで何事も起こらなかったし、今でもカナのことが好きなのかは確信できないが、
その可能性は十分あり、ましてや自分の方を向いているなどとは思えなかった。

「ふぅ…。」
買い物の帰り道、ハルカはため息をつく。自分の想いをはっきり伝えたいとは思っているが、
やはり断られることに対する恐怖が大きい。それを抜きにしても、
藤岡は大抵誰かと一緒にいるので、2人きりになる機会がない。
「あ、ハルカさん、こんにちは。」
自分を悩ます張本人と出会った。内心では驚きつつも、平静を保つことに専念する。
「あら、藤岡君。こんにちは。」
ほんの少し間があったが、藤岡には不自然に思われずに済んだ。
だが、これは思ってもいないチャンスかもしれない。
「買い物の帰りですか?」
「うん、そうなの。藤岡君は学校の帰りってわけじゃないわよね? 制服じゃないし。」
「はい、ちょっと散歩を。それにしても、凄い量ですね。良ければ持ちますよ?」
藤岡の方からチャンスを大きくしてくれた。ハルカにとっては願ってもないことだ。
「あはは、食材切らしちゃって、その分いっぱい買い込んだの。せっかくだし、お願いしちゃおうかしら?」
「はい。じゃあこっちの重そうなの2つ持ちますね。」
「ありがとう。 そうだ! お礼もしたいから、今日晩御飯食べていかない?」
「え? いいんですか? ありがとうございます!」
「いいのよ、藤岡君が来てくれるとチアキも喜んでくれるし。」
上手く家に招くことはできたが、ここで自分も嬉しいことを口には出せなかったことが口惜しい。
また、帰り道藤岡に打ち明ける勇気も出なかった。藤岡とこうして出会ったのは偶然なのだ。
腹を決める時間もなしに、いきなり告白できるほどハルカは強い心を持っていなかった。
しかし、恐いからと言って、このチャンスを逃すわけにもいかない。
「…ねぇ、藤岡君。」
今ここで告白できる勇気はない。話を切りがいい所で切り上げ、時間を稼ぐ作戦に出た。
「何ですか?」
「今日、泊まっていってくれない? 2人で話したいことがあるの…。」
幸いなことに他に客が来る予定はない。
「え? ならここで…。」
「お願い…。」
ただならぬハルカの様子に、藤岡は断ることができなくなった。
「…えぇと、わかりました。」
「……ありがとう。」
今はまだ怖い。覚悟を決める時間が欲しい。そんな必死な思いでいっぱいだった。
藤岡はハルカの妙な雰囲気に飲まれてしまい、2人はその後無言で南家へと向かった。

221 名前:4-149:2008/02/05(火) 23:11:21 ID:yBxf1yXN
「お邪魔します。」
「あれ? 藤岡じゃないか。どうしたんだ、お前?」
「あのね…。」
カナとチアキには、藤岡は今日家族がいなくて家で1人だったらしいので、
ならば藤岡に自分達の家で泊まっていったらどうだと勧め、連れて来たと誤魔化しておいた。
2人は断る理由がなかったし、チアキに至ってはむしろ歓迎し、藤岡が泊まることを拒まなかった。
後に藤岡は2人の目を盗み、電話を借りて、両親に「友達の家に泊まることになった」と伝えておいた。

「それじゃあ、晩御飯作るから待っててね。」
ハルカがそう言って台所へ姿を消したのを確認すると、カナは藤岡に声をかけてきた。
「おい、藤岡。来る途中、何かハルカに変わったことはなかったか?」
「え!? な、何で?」
ハルカは「『2人で』話したいことがある」と言っていた。
おそらく来る途中のことは喋って欲しくないのだろうと気を利かせ、伏せておいた。
「実はさ、風邪が治ってからもハルカの様子がおかしいんだよ。最初は風邪のせいだと思ってたんだけど。」
「そうなの?」
「ああ、何か考え事をするようになったのか、よくボーッとすることが多いんだ。」
(考え事? まさか…。)
泊めてもらった時のことを思い出し、青ざめてしまう。今まで忘れかけていた自分の愚かさを呪う。
「どうしたんだ? 藤岡。」
「え? いや、何でもないよ!」
先程から藤岡の膝に座っているチアキが少し心配そうに聞いてきた。
だが、カナは藤岡の様子を逃そうとしなかった。
「お前! 何か知ってるな?」
「い、嫌だなぁ、そんなことないよ!」
「そうだぞ、カナ。何で藤岡が知っていると言うんだ?」
「うっ! それもそうだな…。」
チアキの横槍のおかげで、何とか事が表向きにならずに済んだ。
それからは他愛のない話になり、ハルカが晩御飯を持って来るまで待った。

「で、コイツをどこで寝かすんだ? 前と同じか?」
そろそろ寝る頃かという時にカナが質問してきた。
「そうね、そうしてもらいましょう。藤岡君もチアキもそれでいい?」
「は、はい。」
「わかりました、ハルカ姉さま。」
ハルカを慕っているチアキは一緒に寝ることができるのを素直に喜び、
2人になる機会を窺っていたハルカにとっても都合の良い提案だ。
来る途中に2人で話すと約束をした手前、藤岡は断るわけにもいかない。
これはハルカが自分と2人になるように仕向けたこととわかったからだ。
以前のように藤岡はハルカの部屋を使い、ハルカはチアキの部屋で寝かせてもらうことが決まった。

222 名前:4-149:2008/02/05(火) 23:11:56 ID:yBxf1yXN
それから、しばらく時間をおき、チアキが寝るのを待つ。しかし、ただ待つだけではない。
自分に勇気を与える時間でもある。自分がこれから行うことに思いを巡らす。
あの時は偶然が重なった結果だったが、今度は違う。偶然は全くない。ちゃんとした自分の意志で行うのだ。
腹を括った後、チアキの様子を見る。眠っているようだ。それは決行の合図でもある。
チアキが眠っていることを確認すると、藤岡がいる自分の部屋へと向かった。

コンッコンッ

「はい、どうぞ。」
藤岡もちゃんと起きていてくれていた。これでもう後には引けない。
「ごめんなさいね、こんな遅くに。」
「いえ、大丈夫ですよ。」
自分の部屋に入ると、藤岡がベッドに腰掛けているのを確認できた。
藤岡を見るだけでドキドキしてしまう。覚悟を決めたはずなのに、どうしても恐れを拭えなかった。
しかし、それでも何とか足を動かし、藤岡の隣に座った。
「それで、話って何ですか?」
ハルカが座るのを確認すると、藤岡は本題に入ってきた。
「……えっと、…そのぉ。」
やはり実際に本人を前に話そうとすると緊張する。中々切り出せない。
「…その、もしかして、…この前オレが泊まった時のと関係ありますか?」
「この前、………あっ!」
ハルカが中々切り出せないでいると、藤岡から話を出してきた。
確かに関係ないわけではないが、その話を持ってこられて、ますます萎縮してしまう。
「あの時は本当にすみませんでした!」
ハルカの方を向き、藤岡が土下座をしてきた。
「い、いいのよ! あの時は私が悪かったんだし! それにそれとはまた話は別なの!」
顔を赤くしながらも、何とか藤岡をなだめようとする。
「え!? 違うんですか?」
「う、うん。まぁ、その…、全く関係ないわけではないけど…。」
藤岡は少し意外に思った。自分が思い当たるのはそのぐらいしかなかったからだ。
(…じゃあ、南達は何を心配しているんだ?)
考えても他に見当がつかない。
「何か困ったことでもあるんですか? それだったらオレ、相談に乗りますよ?
 南やチアキちゃんも最近様子がおかしいって心配してましたし。」
「…カナやチアキ、か…。」
藤岡が妹達を話に出してきたことで、ハルカは急に暗い顔をした。
「藤岡君はさ、いつもカナやチアキの相手をしてくれるよね。
 私も妹達のことは大好きだし、そうしてくれるのは嬉しいの。私に対しても優しいし、
この前お見舞いに来てくれた時なんか本当に嬉しかった。だけど…。」
ハルカはゆっくりと藤岡の胸に寄りかかってきた。
反射的に受け止めるが、突然のことで藤岡はうろたえてしまった。

223 名前:4-149:2008/02/05(火) 23:12:31 ID:yBxf1yXN
「ハ、ハルカさん!?」
「だけど、それはあの子達に対してとは違うって思っちゃうの。
 私、藤岡君よりも年上だけど、それでも風邪を引いちゃった時みたいに
甘えさせて欲しいって思うときがあるというか…。」
それで藤岡にも少しわかった。ハルカはずっと妹達の面倒をみてきた。
家庭の事情はよくわからないが、長い間自分を省みず、妹達の世話をし続けてきたのだろう。
こういった弱音を普段抑えていたとしても、おかしくはないと思った。
「…続けてください。」
ハルカの頭を優しく撫でる。それが今藤岡にできる精一杯である。
「…ありがとう。」
ハルカも満更でもない様子で、一旦顔を見上げ、微笑んできた。
不覚にも、そのハルカの笑顔に思わず見とれてしまった。
「でも、どう言えばいいのかな? あの子達と同じようにして欲しいといえば、ちょっと違うし…。
 ……うぅん、ちゃんと言うべきことはわかってるの…。」
ようやく決心がついたのか、ハルカは藤岡から離れ、真剣な顔で藤岡を見た。
「散々勿体つけてごめんなさい。用件を言うね。」
少し間をおく。しかし、今度は踏みとどまらない。しっかりと、その言葉を口にした。
「私は、藤岡君のことが好きなの。」

藤岡は驚きのあまり固まってしまった。自分の耳がおかしくなったのではと疑ったぐらいだ。
お互いベッドの上で正座したまま、ほとんど動かない。
「…えっと、藤岡君?」
固まったままの藤岡を不安そうに見る。藤岡も声をかけられたことで我に帰る。
「…すみません、ちょっと戸惑っちゃって。告白されるなんて思ってもいなかったから…。」
「そうなの? 藤岡君なら、そういうことあるんじゃないかと思ってたんだけど…。」
良くも悪くも、カナ一筋な藤岡は自分がどれだけモテているかなど考えたことすらない。
そう、藤岡にはカナへの想いがある。だから、ハルカの想いには応えられない。
(そうだ、ここでハッキリと断るべきだ! 変に期待をさせちゃハルカさんにも悪い。)
しかし、何故かそれを言葉に出すことができなかった。
バレンタインの時だって、カナ以外からのチョコは受け取らなかったというのに。
藤岡が考え込んでいると、ハルカが口を挟んできた。
「…藤岡君は私のこと、どう思ってるの? 教えて?」
「…オレが、ハルカさんをどう思っているか…。」
ハルカが返事を催促してきたことで、藤岡は自分の思いを振り返ってみた。
考えてみれば、今まではカナに夢中で周りをよく見ていなかった。
ハルカの見舞いに行った日、少しだけ考えたことは考えたものの、あの時は明確な答えが出なかった。

自分がハルカをどう思っているか。
ハルカは妹思いの優しいお姉さん、そして家庭的で妹達の母親代わりも務めるしっかり者。
ハルカに対する印象はその程度のことだったはずだ。しかし…

224 名前:4-149:2008/02/05(火) 23:13:00 ID:yBxf1yXN
『…お父さん。』

以前泊まった時の甘えたようなハルカの寝言、その時の寝顔が頭に浮かんだ。
自分よりは年上だが、ハルカだって人の子であり、まだ未成年だ。あんなふうに誰かに甘えても良いはずである。
思えば、あの時から自分の中でハルカの存在が大きくなったのかもしれない。

ハルカの見舞いに行った日の帰りにトウマに指摘されたことを思い出す。
ハルカが笑った時自分も笑っていた、ハルカだけに見せた笑顔だったと言っていた。
あの時点で既にハルカはカナよりも大きな存在になっていたのだ。
(そうか、オレはハルカさんのあの笑顔が見たかったんだ…。違う、これからも見続けていきたいんだ!)

自分の中で結論を見出すと、ジッとハルカの方を見つめ直し、ハルカの両肩に手を乗せた。
今まで見たことがない藤岡の表情にハルカの胸は高まった。
「ハルカさん、オレ、あなたのことが好きです!」
カナへの告白よりもずっと力強く、はっきりと口にした。
「…え?」
まさか、自分の告白が受け入れられるとは思わなかった。
藤岡の返事を聞いた途端、思わず口に両手を当て、涙が出てきた。
「それじゃあ…。」
「オレと、…付き合ってもらえますか?」
再び藤岡の胸へと飛び込む。藤岡も今度はそれをしっかりと受け止めた。
「うん…。」
ハルカもちゃんと答えようとしたが、嬉しさのあまり口が上手く動かなく、小さな涙声しか出なかった。
しかし、それとは反対に藤岡の背に回した腕の力はとても強いものだった。
しばらく時間が経つと、2人はお互いの顔を見つめ合うと、互いの唇を静かに重ね合った。

部屋が静寂に包まれて間もなく、ハルカは積極的に藤岡の口に舌を入れ始めた。
藤岡が奥手なハルカの思いがけない行動に戸惑っているのをよそに、
ハルカの舌は藤岡の口の中を隅々まで動き回る。
藤岡の舌を感知すると、お互いの舌と舌を積極的に絡め合わせようとする。
「…んっ。」
口を離しても、お互いの口はまだ粘液の糸で繋がっていた。
「藤岡君…。」
恍惚とした顔を浮かべ、ハルカは藤岡をじっと見る。
「ハルカさん…、いいんですね?」
鈍い藤岡でもハルカが今何を要求しているかはわかる。
ハルカが無言で頷くのを確認すると、優しくハルカを押し倒した。

上着をたくし上げ、胸を露出させる。ブラジャー越しにハルカの胸に手を添え、揉み始めた。
「ん…!」
その程度のことでも、この手の刺激には慣れていないのか、わずかばかりの反応を見せる。
藤岡も少しずつ力を入れ、刺激を強くする。

225 名前:4-149:2008/02/05(火) 23:13:41 ID:yBxf1yXN
「藤岡君…、もっと……、直に触ってぇ…。」
背中を若干浮かせながら反らし、ブラジャーを取るように催促する。
藤岡は催促に従い、背中に手を回し、ブラジャーのホックを外し、ハルカの乳房を露にした。
自分からそうするように促したものの、やはり直に見られるのは恥ずかしいのか、ハルカは顔を両手で隠す。
「綺麗ですよ、ハルカさん。」
ハルカの両手をどかし、ハルカの表情を窺う。
顔を見られたからか、藤岡の言葉に反応したのかは定かではないが、ハルカの顔がより赤くなる。
その仕草を可愛く思い、藤岡は再びハルカの唇に口を付けた。
ハルカも藤岡の首に腕を回し、口付けに懸命に応える。
唇を貪りながらも、胸への愛撫を少しずつ激しいものにする。
胸と唇を同時に責められ、ハルカの快感は高まっていく。
「!! んん!」
今度は下半身の方へと藤岡の手が伸びる。しかも、今度は一気に下着の中に滑り込ませ、大胆に責めてくる。
責められる所が3ヶ所に増え、ハルカは絶頂に近づく。
「ん、……ぷはぁっ! ま、待って!」
唇を離し、下半身を責めている方の手を止め、一度中断させる。

「どうしたんですか?」
「ごめんなさい…、けど藤岡君が凄いから、その、驚いちゃって…。」
実際自分が一方的に責められていることに恥ずかしさを覚えていた。
「あ、あの、この前は自分だけ気持ちよくなってたから、
ハルカさんにも気持ちよくなってもらいたいなぁと思いまして、つい…。」
自分の行動の激しさを指摘されて、藤岡も顔を赤くしてしまった。
そんな藤岡の様子に思わず笑ってしまったが、藤岡なりの気遣いを嬉しく思った。
「ありがとう。でも、どうせならこれで気持ちよくなりたいな…。」
藤岡の股間にそっと触れる。そこにあるものは既に硬くなっている。
「…その、大丈夫ですか? 無理しなくてもいいんですよ?」
「大丈夫、私、したい…。だから、お願い…。」
そこまで言われてしまえば、引くわけにもいかない。
ハルカの寝巻きと下着を丁寧に脱がし、自分も下半身を曝け出した。
「きて…。」
ハルカは風呂場の時とは凄い違いだと、自分をおかしく思った。
ただ今考えると、あの時思い止まったのは恐怖ではなく、藤岡にちゃんと処女を捧げたかったからかもしれない。
「それじゃ、いきます…。」
少しずつ肉棒がハルカの中へと入っていく。藤岡は慎重に奥へ入れていったつもりなのだが、
処女膜はあっけなく破れ、ハルカに痛みをもたらす。
「痛!!」
「! ハルカさん! 大丈夫ですか!?」
見ると股間から血が出ていて痛々しい。藤岡が慌てて引き抜こうとすると、
ハルカの脚が藤岡の腰に回り、それを妨害してきた。

226 名前:4-149:2008/02/05(火) 23:14:13 ID:yBxf1yXN
「…大丈夫、すぐに痛みはなくなると思うから。」
「けど…!」
「ありがとう、気にしてくれて。でも、続けて?」
痛いはずなのに笑顔を絶やそうとしないハルカに心打たれた。
ハルカにできるだけ負担をかけないようにと、ゆっくりと腰を動かした。
「…!!」
藤岡は気持ちいいが、ハルカの方はまだ痛みが残っているらしく、
時々快感ではなく、痛みに耐えるような声を上げる。痛みを紛らわせようと、ハルカの唇を自分の唇で愛撫する。
「んふっ!」
痛みよりも快感が上回ったのか、痛みに耐える仕草はなくなってきた。
藤岡も安心して、少しずつ腰の動きを早くしていく。
「あっ ……やぁ、アァッ…!」
ハルカも少しずつ気持ちよさを感じるようになり、快感に喘ぐ声を出し始めた。
このままいけば、やがてハルカも絶頂に達するだろう。
しかし、それまで藤岡の方が持ちそうになかった。
「ハ、ハルカさん! オレ、もう!」
「お願い! このまま出して!」
ハルカの了承を合図に、藤岡はハルカの中に思いっきり射精した。
手でされた時も気持ちよかったが、今回はそれ以上だ。以前よりも長く射精が続く。
まだ抜いていないが、射精した時の快感から、相当出しただろうと確信が持てた。
余韻に浸り、抜こうとすると、再びハルカが藤岡の腰に脚を回してきた。
「………え?」
「ごめんなさい。でも私、まだ満足してなくて…。」
藤岡の返事を待たずに、腰を動かし始めた。



「ごめんね、藤岡君。何度も何度も…。」
「…いえ、気にしないでください……。」
申し訳なさそうに謝るハルカの横で藤岡は力なく、横たわっていた。
あれからどのくらい時間は経ったかわからないが、ハルカが満足するまで付き合わされた。
それは1回の絶頂では済まされず、何度も行われたのだった。
(今まで誰かに甘えられなかった反動なのかな?)
いくら妹達のことが好きとはいえ、それでも辛く思うことはあるのだろう。
そんな思いを少しでも和らげることができたのなら、良かったと思う。
「…ねぇ、藤岡君。」
思いに耽っているとハルカに声をかけられた。
声がした方へ振り向くと、心底幸せそうに微笑んでいるハルカを確認できた。
「これからも、ずっと私と一緒にいてね。」
愛する人の微笑みを絶やすまい、守り抜こうという決意を込め、藤岡はハッキリと返事をした。
「はい!」

227 名前:4-149:2008/02/05(火) 23:16:22 ID:yBxf1yXN
これで終わりです。
読んでくださった方、ありがとうございました。

228 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:10:26 ID:rHCuWHKF
>>227
乙テッカァァァァァーーーーー!!!!!
ついでにボルテッカァァァァァーーーーー!!!!!
春香姉様えろいよ春香姉様。
春香姉様可愛いよ春香姉様。
こいつが超GJ(スーパーグッジョブ)!!!

229 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:32:43 ID:Q56I0CRH
>>227
シモンgj
乙です

230 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:36:55 ID:yvnSXZsr
>>227GJ!
それに異存はない。


ただ、何というか・・・・・この三姉妹は藤岡に依ってしか満たされることはないのだろうか?
ふとそんなことを考えてしまった。

231 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:38:38 ID:O41By9/b
最初の出だしは凄い人だと思ったけど、最後まで読んで凄い人じゃないと思った。
人じゃなくて、ただの神だった。
面白すぎて読んでて疲れなかったよバカ野郎!おかわりを要求する!!


232 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 02:10:43 ID:yvnSXZsr
おかわりは要求しちゃいかん、バカ野郎!
それはわれわれにとって禁句となったw

233 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 02:54:43 ID:5dLRNMgi
ここはSな藤岡も優しい藤岡も楽しめていいところだ。GJ!

234 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 21:54:02 ID:LW+49yL+
そろそろケイコとかリコとかの話が出てもいいはず………………

235 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 23:57:34 ID:tij0eTZV
自分で出せばいいじゃないか、頑張れ。

236 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 00:35:26 ID:UCiPtCkF
>>212

の続き、投下します。
6レス借ります。

237 名前:温泉アフター(12):2008/02/07(木) 00:36:46 ID:UCiPtCkF
「ちょ、いきなり何すんだっ……!」
「何というか身体が勝手に……」
「私にだって心の準備ってものが……。それに少し……苦しいよ」
「……! ああっ、ごめん!!」
そう言われて、抱きしめる腕の力を緩めてみたはものの、
己の身体自体をカナから離すことは到底出来そうにもない――藤岡は心底そう思った。
さっきから鼻腔をくすぐる洗い立ての髪の匂い、小さな肩の感触、胸板に僅かに触れる胸の柔らかさ……、
一つずつあげていったらキリがないほど、カナの全ての要素が藤岡を抱擁に駆り立てていた。
そしてカナもカナで、浴衣のはだけた半裸の男子にきつく抱きしめられている状況を、
実のところ、そこまで不快だとは思っていなく、いや寧ろ心地よくすら感じていたのだった。
それは何のことはない。自分のことを嘘偽りなく『好きだ』と言ってくれる存在に対して、
いつの間にやら我が家に招くことに何の抵抗もなくなっていた藤岡に対して、
同年代の男子の中で一番自分に近い存在として深層心理で認識していたことを気付いたからであった。
勿論、それを自覚するに至ったキッカケとなる出来事は先の浴場での遭遇に他ならないのであるが。
「うん。これくらいなら苦しくないし、ちょうどいい……かな」
「そ、そう?」
どのくらいの間、抱き合った状態のままでいたのだろうが。
よく考えればここは大浴場前の廊下だ。非常に目立つことこの上ない。
それなのにやはりさっきから誰も通りかからないのは、自分達以外に宿泊している客が少ないということを加味しても、
何かの陰謀と思ってしまえるくらいに出来すぎた状況だ。
と、余りの歪な状況と辺りの静寂に堪えかねたのか、カナが口を開いた。
さっきから気になって仕方なかったことを藤岡に指摘するためだ。

238 名前:温泉アフター(13):2008/02/07(木) 00:38:08 ID:UCiPtCkF
「藤岡……ちょっといいか?」
「ん、何?」
「さっきから……そのお前の『アレ』が……当たってる」
「ッ!!」
ここで藤岡はやっとのことで身体を離すに至った。
カナの言う『アレ』とは勿論藤岡の立派に育った息子のことに他ならない。
未だに収まりのつかない藤岡の息子は、カナと密着したことで更に硬度倍、もはやオリハルコンと見紛う程の状態になっていた。
「こ、これは……そのっ!!」
慌てて弁解しようとする藤岡だが、この場合は何を言っても無駄と言うものだろう。
そもそも硬く膨張した己の息子を、先程は自らカナの目の前に晒すという暴挙まで犯している。
「――わかってるよ」
そんな藤岡に、まるで聞き分けのない子供を諭すかのようにカナは顔を近づけた。
「私のせいでこんなになっちゃったんだろ?」
小学生の妹にバカと罵られる普段のお気楽なカナからは想像もつかないような、色を孕んだ声――。
「だったら……とらなくちゃな、『責任』を」
おかしい――。いつのまにか責任を取るべき立場が逆転している――。
そんな矛盾も、愛しさと興奮に白濁する藤岡の思考では落ち着いて認識することが出来なかった。
そしてカナは不器用な手つきで藤岡の股間をはだけさせ、ソレを露出させた。

239 名前:温泉アフター(14):2008/02/07(木) 00:39:25 ID:UCiPtCkF
「こういう時は……とりあえず手で擦ればいいんだろ?」
女だらけの家庭で育ってきたカナの、知りうる限界の男子の悦ばせ方であった。
「うっ!」
カナに直に触られ、僅かにその手を上下させられただけで、藤岡はうめきを上げ、顔を歪ませた。
「!? どうした藤岡? もしかして気持ちよくなかったか?」
藤岡の表情を見て、カナは己の失敗を危惧した。
だがそれは杞憂も杞憂。藤岡にしてみれば愛する女性の手で自分のモノを触られるなど、それだけで昇天モノの気持ちよさなのだ。
「いや……続けて」
「あ、う、うん。わかったよ」
懸命に手を動かすカナ。
正直その手の挙動は、藤岡がいつぞやクラスの悪友の家で見たAVの女優に比べると、月とスッポンと言っていいくらいのぎこちなさだった。
(でも……滅茶苦茶イイ……!! 自分でするより……全然イイ!!)
もはや藤岡にとってはカナが自分の息子をシゴいているという事実だけで十分なのだ。
「ごめんな藤岡、私はお前がどうやったら気持ちよくなるかなんて、そんなによくは知らないんだ。
 こんなことだったらハルカに教わっておけばよかったよ」
残念なことにハルカの性的知識はカナと同レベルである。
そんなことはカナも藤岡も知る由もないが、藤岡にとってはカナが自分のためにそこまで一生懸命になってくれるだけで嬉しかった。


240 名前:温泉アフター(15):2008/02/07(木) 00:41:33 ID:UCiPtCkF
「今だから言えるけど――」
と、カナが何かを言いかけた。
藤岡の息子をシゴキながら真剣な面持ちで口を開いたその姿はある意味とてもシュールではあったが、
藤岡にとっては最高に猥雑で愛しい、崇高な天使だった。
「もしかしたら私がお前を待っていたのは……こうなることを望んでいたからかもしれないな」
そしてその言葉を聞いた瞬間、藤岡の中で一度は目覚め、すぐに眠ったはずの嗜虐心が、再度首をもたげた。
カナはこの行為を嫌がってはいない。だったらもう少し要求をしてみてもいいだろう。
何せ自分が毎晩のように妄想し、夢にまで見た状況なのだから――。
藤岡は意を決して口を開いた。
「南……そしたら今度は、口で咥えてみて」
するとカナは手の動きを止め、目を丸くして藤岡を見た。
「……え!? く、口で?」
「うん、そう……口で」
「咥える!? コレをか!?」
カナは心底驚いている。無理もない。男のいきり立ったアレを見るのなんて、勿論初めてだったであろうし、それを触るというだけで重大なことだ。
ましてや咥えろだなんて、カナにとっては不味いゲテモノ料理を喰えと言っているのと大して差はないようなものだ。
「ダメ……かな?」
カナは黙り込んでしまった。
藤岡は「失敗したな」と思った。流石にいきなりフェラチオはハードルが高すぎたかもしれない。
多少カナもその気になっているとは言え、多少Sっ気の強すぎる要求だったのは事実だ。

241 名前:温泉アフター(16):2008/02/07(木) 00:44:42 ID:UCiPtCkF
が、カナは数秒目を泳がせた後、
「いいよ――」
極めてあっさりと了承してしまった。
「本当にいいの? 無理しなくても……」
我ながら白々しい発言だと藤岡は思う。
既に視線はカナの瑞々しい唇に固定され、それが己の息子に触れるヴィジョンで頭の中は一杯だというのに。
それでもこれは嘘偽りない願望だし、全てはカナを愛しく思う気持ちから派生した感情――誤魔化せようもない。
「いや、大丈夫だと思う……」
それでもカナは藤岡が望むなら、と全ての躊躇を脳内で霧散させつつあった。
「正直、ハードルは高いよ。これがもし他の男子のだったら、きっと『してくれ』って言い終わるのを待つ前に拒否して、
 ついでに黄金の右を食らわせて警察に突き出してるだろうさ。
 でも、なぜだろう。藤岡のは全然汚いとか嫌だとか、そーいう気持ちにはならないんだ」
藤岡は今このままショック死をしても、世界で一番死に方をした男だと自負できるだろうと思った。
もしくは、何故かこの場に突如車が突っ込んできて轢かれて死ぬなんていうどこぞの理不尽メロドラマのような展開があっても、
カナの傍で逝けるならそれはそれで幸せだろうとも思ったくらいだ。
「咥えればいいんだな。いくぞ……」
そしてとうとうカナは唇を亀頭に寄せ、小さく口を開けるとそれを包み込んだ。

242 名前:温泉アフター(17):2008/02/07(木) 00:47:33 ID:UCiPtCkF
「ほれれ、いいのふぁ?(コレでいいのか?)」
正直歯が当たって少し痛いとも感じたが、モノを咥えながら上目遣いでこちらを窺うカナを見たら、何も気にならなくなった。
また、咥えたまま喋ろうとする様子も滑稽ではあるのだが、やはりそれも右に同じだ。
「うん……そしたら、そのまま……上下に動かす感じで……」
「ほうふぁ?(こうか?)」
ぎこちない動きで、啄木鳥の如き上下運動を始めるカナ。
「うん……そう。凄くいい」
「ふぁ……おおひすひてれんぶふぁいらない……(ふぁ……大きすぎて全部入らない)」
別に大きいことはないだろう。そう思うのはカナに比較対象がないからだ。
それでも藤岡は嬉しかった。それはつまりカナが初めて咥えた異性のモノは自分のソレに他ならないという事実をより強固に印象付けてくれるからだ。
そんな歪んだ支配欲に脳の3分の1くらいを犯されながらも、目を瞑ると天使が「こっちへおいで〜」と手招きさえしているのが見えた。勿論、天使はカナの顔をしている。
(……!! 駄目だ! いくら気持ちよすぎるからって、まだ早いぞ!!)
藤岡は下半身に気合を入れなおした。
男たるものの、好きな女の子に悦ばせられてばかりではいかん。
寧ろ、相手が昇天するまで悦ばせてこそなんぼなのだ。
「南……そろそろ」
「ふぇ?」
藤岡の目にただならぬものを感じ取ったのか、カナは口を離した。
「次は……俺が南を気持ちよくさせる番だね」

243 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 00:48:19 ID:UCiPtCkF
終わりです。続きます。
次の投下で完結できるよう、頑張ります。

244 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 00:52:06 ID:Jtc5OwRf
gj (゚Д゚)
レスを取得ボタンを連打してた。w
最近何故かリアルタイムで見ることが多いw

危うく温泉アフターの途中に3バカトリオ投下する所だった。
念のためレス取得しといて良かった。w

245 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 00:56:26 ID:m7OxQpvD
>>243
夏奈可愛いよ夏奈
GJなんだぜ!

246 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 01:03:16 ID:2jcrUd99
GJ
場所は廊下で誰かに見られる可能性がある訳だよ…誰が目撃者になるかな?

247 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 01:05:13 ID:KpnA+8Bc
三姉妹藤岡争奪戦・・・wktk

248 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 01:08:53 ID:Jtc5OwRf
>>246

意外とみんなこっそり見てたりしてなw

249 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 01:13:44 ID:KpnA+8Bc
>>244
3バカトリオの投下も期待

250 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 03:24:42 ID:MXRGJfsP
温泉さん超GJ

251 名前:この野郎:2008/02/07(木) 03:41:44 ID:Jtc5OwRf
最近力作が多くて自重してましたが、脳内メモリーが一杯になってきたのでひっそりと2レス投下しますorz
(脳内メモリーではすでに藤岡と付き合っている千秋が保坂の膝に座っています。(゚Д゚))


252 名前:この野郎:2008/02/07(木) 03:45:11 ID:Jtc5OwRf
>>160
3バカトリオ


カナが勢いよくマコちゃんのスカートをめくると、そこにはマコちゃんなりに大きくしたソレが姿を現した。

「キャ…ッ!ちょ、ちょっとカナちゃん!!」
「ふむふむ……」
恥ずかしそうに両手で顔を押さえて恥ずかしがる内田と、頬を赤らめながらも興味津津と言わんばかりに眺めるカナ。
「…カ、カナちゃん!そんなの見せないでよ!!」
「…内田、お前みたいのか見たくないのかハッキリしろよ。」
「ハッキリしろって…さっきから私は、見せないでってハッキリいってるよーっ!」
「…いや、でもお前指の隙間からばっちり見てるじゃないか。」
「………ぎくっ…」

内田は顔を両手で覆っていたものの、指の隙間からこっそりとマコちゃんのそれを覗きこんでいた…
…と言うよりカナと話している最中も、こっそりとは言えない程指を大きく開いて凝視していた。

「あのなぁ、内田…いいか?年頃の女の子が男の子の体に興味を持つことは恥ずかしくない事なんだ。」
「…はぃ。」
「だからこれは勉強だ!内田も恥ずかしがらずに見るんだ!マコちゃんの男っぷりを!!」
「そ、そっか…これは勉強……うん!わかったよカナちゃん!」

そう言うと内田は正座して両手を膝に置き、ジッとマコちゃんのそれを見つめだした。

「どうだ内田?なにか分かった事とか感じた事はあるか?」
「う〜ん…ずっと大きくなったままピクピクしてるみたい…。」
「確かに……まったくマコちゃんの奴…ちょっとハルカの裸を見たくらいでこんなに大きくしやがって!
 もしかして普段から私たちの事見ても、勝手に想像して大きくしてるんじゃないのか?」
「……でも私の裸見た時は別に大きくならなかったょ…。なんでかな…かな……。」
「…えぇ?!」

内田がその言葉を言った時、それはそれは内田とは思えないほど顔に影を落とし暗い顔をしていた。
カナからしても今の発言はツッコミどころ満載だったのだが、その顔を見てつっこめる訳がなかった…
カナはとりあえず話題を変えたい為に、半ば強引に話を進めた。

「よ、よ〜し!じゃあ見た後は触ってみよう!!」
「…さ、さわるってコレに?」
「当たり前だ!さぁ内田、触れ!握れ!いじくりまわせ!!」
「えぇ?!私が触るの?!…ヤ、ヤダよ…汚いよぉ……」
「…内田、お前好きな人が出来たとか言ってたよな?」

カナがそう聞くと、内田は顔を赤くしながら語り始めた。



253 名前:この野郎:2008/02/07(木) 03:52:59 ID:Jtc5OwRf
>>152

「…エヘヘッ……うん。出来たよ!名前は分からなかったんだけど…マキちゃんと一緒にいたからね…
ハルカちゃんなら名前知ってると思って特徴を言ったら、保坂先輩と思うって言ってた!!」
「そうか…で、もしその保坂先輩とやらがお前と付き合ったとしよう。」
「え…えぇー!!そ、そ、そ…そんな急に付き合うなんて!…えっと……カ、カナちゃん、私…どうしよう!」
「落ち着け内田。まだ付き合った訳じゃない…いや、むしろお前には付き合う事など到底無理な話だ。」

そう言うと内田は、赤くしていた顔をあっという間に真っ青に変えた。

「どうして?!ねぇ、カナちゃん。どうして私は付き合えないの?何がいけないの?!」
「…だってお前、男女が付き合うと言うなら…いずれそれはそれはおかしな事が起こるだろ?」
「え…えーっと、…う、うん。」
「その時にだ!お前は保坂先輩と言う男のソレを見て、今みたいに『汚いから触りたくない』とか言うのか?」
「えっと…好きな人のなら平気と思うけど…」
「あまーい!!お前、好きなのはハルカの先輩なんだろ?…って事はマコちゃんのなんて目じゃないくらい大きいんだぞ?」
「…そ、そうなの?!」
「それに毛とかも生えててグロテスクなんだぞ!お前、いきなりそんなもの触ったりできるのか?」
「…うぅ……それは…。」
「だから今マコちゃんで練習するんだ。幸いマコちゃんのココは毛も生えて無いし、モノ自体も小さい方だと思う。
今後の自分のためと思ってひと思いに握れ!擦れ!咥えるんだ!!」

意を決した内田は、カナの命令が酷くなっている事を気にもせずマコちゃんの股間へ手を伸ばした。
―――ムギュッ!!!……内田は残酷なほどに力いっぱいマコちゃんのそれを握った…。

これには、さすがに目を回していたマコちゃんも痛みで飛び起きた。
それに気づき、『これは…その、違うの!!』と言って慌てて手を離す内田。
その起き上がったマコちゃんを押し倒し、上に乗るカナ…この間約3秒だった。

「いてて…おい、カナ!どう言うつもりだよ!!」
「勉強だ、内田の未来のためだ、私の暇つぶしのためだ!これくらい我慢しろ!」
「はぁ?!そんなの知らないよ!いいから退いてくれよ!!」
「……ほーぅ…私にそんな口きいていいのかマコちゃん?」
「…な、なにがだよ…?」
「お前のこの家での地位を、『私の可愛い後輩』から『女装が趣味の変態』に落とすこともできるんだぞ?」
「…なっ……」
「いやー、それだけじゃないな。ハルカと千秋をだましていたと言う事で…確実に我が家を永久追放だな。」
「ず、ずるいぞカナ!そんな横暴が許され…イタッ……ほめんなはぃ…ほめんなはぃ……」
「まぁなんとでも言え……さて、じゃあ私は今からマコちゃんの言う通りここから退こう…。
その後立ちあがって私たちを拒否するか、寝たまま勉強に付き合うかはマコちゃん次第だ。」
「…うぅ……」
「安心しろ、痛くはしない……それどころか気持ち良よくしてやるぞ?
それにお前だってハルカとおかしな事になった時に、それが始めてだなんて恥ずかしいだろ?」
「えぇ?!オレが…ハ、ハルカさんとおかしな事?!…そんな事………あ、あるかも!」
「だろ?…だったら私たち3人の答えは一つじゃないか!」

カナはそう言ってマコちゃんの上から退いた。
内田は気まずそうにマコちゃんと目を合わせないよう辺りをキョロキョロしている。
そしてマコちゃんはその場に寝転がったまま言い放った。

「よし!内田!!どこからでもかかってこい!!オレと勉強してください!!」

こうして内田、カナ、マコちゃんの勉強会は開催された…。

254 名前:この野郎:2008/02/07(木) 03:58:31 ID:Jtc5OwRf
>>152じゃなくて>>252でしたね…orz


255 名前:sage:2008/02/07(木) 04:00:24 ID:kbSbcrAq
(=゚ω゚)=3 むっはー!GJ!!

256 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 06:52:32 ID:ULEN0GIU
朝からgj!!

257 名前:ぶつ:2008/02/07(木) 21:41:27 ID:MlirPMyr
続きがつまってる訳じゃないんです…。期末テストが土曜日まであるので次の投下は来週以降です。


うざったいと感じられた方はNG推奨です。

258 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 22:27:48 ID:9chpl6D5
自分語りは不要

不意打ちの様に投下するのが貴方では無かったか

259 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:04:59 ID:Nx+tBuSE
保管庫を作ろうと思うんだが、俺一人では大変そうなので、IDやパスを共有して皆で管理できるようにしたいと思う
そこで訊ねるが、このスレにはHTMLやFTTPが分かる人間はどのくらいいる?

260 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 00:03:16 ID:XHUwpuq6
>>259
保管庫ならwikiがお勧め。

261 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 00:11:32 ID:w1bpWV/t
>>259
その設計思想ならwikiを薦める、レンタルもできるし。

262 名前:この野郎:2008/02/08(金) 00:51:02 ID:48msz09/
空気読まずに投下してもいいですか?(゚Д゚)
…ダメって言われても2レス投下します'(*´Д`*)

263 名前:この野郎:2008/02/08(金) 00:54:01 ID:48msz09/
>>253
3バカ

「よし!内田!!どこからでもかかってこい!!オレと勉強してください!!」

マコちゃんはそう言うと、その場に大の字になって寝転がった。
その姿を見てカナは『よくぞ言った!』…と言わんばかりに頷き、内田の方へ目線をやり
その合図を受けると内田はゴクリと唾を飲み込み、何故か目をつむって手を合わせた後スカートへ手をかけた…
…と同時に内田が大声をあげた。

「カ、カナちゃん大変!!マコちゃんのおちんちんが…っ!!」
「おぃ、内田空気を読め!kyすぎるぞ。今まで『ソレ』とか『アレ』で具体的な言葉は誤魔化してきたのに…
 その…なんだ、…お、おち……おちんちんはちょっとダイレクトすぎやしないか?」
「…えっ…あー…っ……ご、ごめんなさい!でもマコちゃんのおちんちんが大変なの!!」
「…お前全然分かってないな…。……で、マコちゃんのそれがどうしたんだ?
 もしかしてさっき私に上に乗られて、今度は内田にソレを見られて興奮してはち切れそうなのか?」
「…えーっと……その、逆に小さくなったと言うか…萎んだと言うか……」
「…なにっ?!」

カナがマコちゃんのソコへ目をやると、先程までは大きくなっていたソレが確かに小さくなっていた。
そしてカナは不機嫌そうにマコちゃんの頭のあたりへ向かった。

「おぃ、マコちゃん…これはどう言う事だ?なんで小さくなってるんだよコノヤロー!!」
「そ、そんな事言われても…さっきはハルカさんがあんな事になったからつい大きくなっただけで……」
「お前、私に乗りかかられたり内田にそこを見られたりして興奮しないのか?お前のソレは元気出ないのか?!」
「…えーっと……その…特に……」
「…って事は何だ?お前はハルカの裸には反応して、私たちには反応しないと…そう言うのか?」
「……そうなるのかなぁ…。」
「…コ……コノヤロー!!良いよ、わかったよ。脱げばいいんだろ!脱げば!!」
「えぇ?!カ、カナちゃん!なにもそこまでしなくても…」
「何言ってるんだ!内田には女のプライドって物がないのか!?いいから早く脱げ!!」
「…え?もしかして…私が脱ぐの…?」
「?」

カナはさも当たり前のように頷き、嫌がる内田の服を引っ張り始めた。
内田の抵抗も空しく、ものの3分で半ベソで素っ裸の内田が出来上がった。



264 名前:この野郎:2008/02/08(金) 00:57:47 ID:48msz09/
>>263


「うぅ…グスッ……恥ずかしいよぉ…寒いよぉ……風邪ひいちゃうよぉ………」

自分の肩を抱きながら涙を浮かべ震える内田…カナは内田をその場へ立たせ、今度はマコちゃんに迫った。

「どうだマコちゃん!内田もハルカと同じ裸だぞ!じっくりと見るんだ!イヤラシイ目で舐めまわすように!!」
「じっくりって言われても…うーん……  じぃー……」
「…ャ、ヤダ…マコちゃん…そんなにじっくり見ないでよ、…もうヤダ…帰りたいよぉ……おかぁさん…うぅっ…」
「泣くな内田!これはお前の為でもあるんだぞ!お前の好きな保坂先輩に見られてると思うんだ!!」
「えっ…保坂…先輩に?…って、ダ…ダメだよそんなの!余計恥ずかしいよ!!」

内田はそう言うと、その場にしゃがみ込んでしまった。
マコちゃんの方も反応はイマイチ…と言うかまったくの無反応だった。
そしてそれを見てカナはあることを思い出した…
(あぁ…そう言えば内田の裸見ても大きくならなかったって内田本人が言ってたな……。)
しかし今更そんな事を言っても後輩の信頼を失うだけなので、カナは何も無かったように話を進めた。

「よし!内田、お前はそんなに寒いなら服でも着てろ!あとは私に任せろ。」
「うん…って言うかもう着させてもらってるんだけど……任せろってカナちゃんどうするの?」
「…私が脱ごう。幼児体型の内田では無理だったが、私の大人の魅力でマコちゃんもあっという間に元気100倍だ!」
「…あれ……なんでだろう……さり気無く…すごく傷つくな……うぅー…っ。」
「と、とにかく!私の手をもってすればマコちゃん程度…上を脱ぐだけで十分だ!」
「え…えぇー!私は裸にされたのに…自分は恥ずかしいんでしょ?…カナちゃんずるいよ〜!」
「う…うるさい!これは余裕だ!!」

カナはそう言って上着とブラジャーを外した。
そしてマコちゃんに見えやすいように顔の近くに胸を持っていく……と何故か内田のテンションが上がった。

「うわぁ、カナちゃんって意外と胸あるんだね……羨ましいなぁ…。」
「フフフ…まぁな、私は着やせするタイプなん……ってコラ!内田、触るな!揉むな!!」
「すごい柔らかーい…あーぁ、私もコレくらいあればなぁ……フニフニ…いいなぁー…ムニッ…」
「…こ、こら!やめろ!……んっ…あんまり触るんじゃない!バカ…ヤロー…ッ!
 そんな事よりお前は早くマコちゃんのアレをチェックしろ!」
「アレって?……あぁ、おちんちんね!分かった!!」

そう言って内田はマコちゃんのスカートの中を覗き込んだ。


265 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 01:12:32 ID:qusawGCO
これは素晴らしいバカですねw
続き待ってるよ

266 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 23:29:24 ID:MzKqIUpD
3バカトリオは終始カナのペースで進むから、軽快でサクサク読めていい
そして哀れな内田は想像しやすいなぁ

ところで、>>260>>261の意見を受けてwikiをレンタルしてみた
ttp://www40.atwiki.jp/sakuraba/
俺はwikiの編集というのをやったことがないのでこれから調べるが、分かる人は勝手にいじっておいてくれ

267 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 23:34:23 ID:GcewT9fS
>>266
G・J!

268 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 22:51:33 ID:9mxC15Rz
ここにきてスレの速度が一気に下がったな

269 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 00:00:39 ID:tKgHuFb2
マコト×内田で幼い知識と青い性欲によるエロを書こうと妄想してたら後半がおかわりも真っ青な暗い話になってしまった


270 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 00:04:59 ID:wHk2E46D
だれもスレを進めないなら、自重せずに3バカ編を進めても良い空気なのか?(^ω^)

271 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 00:08:37 ID:oMQs8Bj5
>>270
どうぞどうぞ、流れを変えるためにも是非進めちゃってください

272 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 00:09:37 ID:TuLAujhN
ああ、OKだ。どんと来い。

ただ申し訳ないが、俺が見るのは明日の夜になりそうなんだw

273 名前:この野郎:2008/02/10(日) 02:03:31 ID:YkS9u+eB
3レスほどいただきます(゚Д゚)


274 名前:この野郎:2008/02/10(日) 02:04:55 ID:YkS9u+eB
>>264
3バカ

カナにスカートの中をチェックするように言われ見に行く内田…しかしそこには残念な光景が広がっていた。

「どうだ内田!マコちゃんのソコはもう爆発寸前なんじゃないか?」
「…えっと、それが……」
「何しろこのカナ様の裸を見ているんだ、欲情しない訳があるまい!」
「……えっと…」
「…なにグズグズしてるんだ内田!早く戦果を報告しろ!!」
「……い、異常ありません!!」
「……は?」

カナが振り返ってみると、マコちゃんのそれは萎んだままであった…。
上半身裸で馬乗りになっているのに無反応……大きく息を吸い込み、更にカナは目を不気味に細めた。
内田は目つきが恐ろしいカナと目を合わせない為に、正座をして斜め下を見たままビクビク震えていた。
するとカナの首がぐるりと回りその恐ろしい目はマコちゃんに向けられた…。

「おぃ、…これはどう言う事か説明してもらおうか。」
「説明って言われても……こればっかりはどうしようも…」
「お前、この私の裸を見て何も思わないのか?そりゃーハルカ程ではないが、胸だっていい感じに育っているだろ?!
 それにこの自慢の腰のくびれ!さらに細すぎず太すぎず…人間味あふれる足!どれをとっても天下一品だろ?!」
「でも…やっぱりオレはハルカさんの大きな胸が好きなn……」

―――ゴスッ!!――
マコちゃんが話し終えるのを待たずに、カナは手を大きく振り降ろしチョップをお見舞いした。

「…イテテッ……酷いよ、横暴だぞ!!オレはハルカさんの大きな胸を見ちゃったんだ、だからカナの胸を見たって……」
「つまりお前はハルカの胸を見たから、それ以下の私の胸を見ても嬉しくないから大きくならない…と言う事だな?」
「そ、そう言う事だと思う!オレの頭にはハルカさんの胸の大きさと、綺麗な形が頭に焼き付いてるんだ!」
「…うぅ…なんだかマコちゃん変態さんみたい……ねぇカナちゃん、もうこんなの止めよ……」
「うるさいぞ!外野は少し黙ってろ!」
「外野?!…私って外野だったの?!」
「…マコちゃん、確かにハルカの方が胸は大きいかも知れん…だがお前はハルカの胸を揉んだことがあるか?」
(…あれ?……カナちゃん…私との話はアレで終わりだったの…?)

「…そ、そんなのあるわけ無いに決まってるだろ!」
「…だろうなぁ、…だが私はある!そしてその時に分かった事実…それが私の方が胸が柔らかいと言う事だ!」
「なっ…そうなのか?!」
「あぁ、大きさではハルカだが触った感触は私の方が上だ。内田もさっき触って知っているはずだ。」
「……えっ、私?!あ…うん!!カナちゃんの胸はすっごく柔らk…」
「どうだマコちゃん、ハルカより柔らかい私の胸……もう一度よく見てみろ。」
(…あぅぅ……私に話を振ったんじゃなかったんだ……。)



275 名前:この野郎:2008/02/10(日) 02:12:19 ID:YkS9u+eB
>>274

カナはそう言うと再びマコちゃんの顔に胸を近づけた。…先程に比べ幾分かマコちゃんの顔が赤い気がする。
すると完全にカヤの外だった内田が大きな声をあげた。

「カ、カナちゃん!!マコちゃんのおちんちんが少し大きくなってきたかも!!」
「ち、ちがっ…これはその、そんなんじゃなくて…オレはハルカさん一筋なんだ!」
「……ほぅ、マコちゃんにしては頑張るじゃないか。…それじゃあこんなのはどうだ?」
「こんなのって何だ……うぷっ…んんーー…っ!!」

カナはそう言うと、マコちゃんの顔に自分の胸を押しつけ体を左右に揺らし始めた。
さすがに顔を挟むとまではいかないが、マコちゃんに柔らかい感触を与えるには十分それでだった。
内田も興味があるのか、命令された訳でもないのにマコちゃんの少しづつ大きくなるソレを手でペタペタ触っていた。
そして時間が経つにつれ、内田の微妙なソフトタッチもあってマコちゃんのソコもどんどん大きくなっていった。

「カナちゃん!マコちゃんのおちんちんがハルカちゃんの時と同じくらい……うんぅん!それ以上に大きくなった!!」
「ちょ……カナ…もうオレ……我慢できないよぉ……」
「なんだマコちゃん、大口叩いたわりに情けないぞ?…内田、もっと激しくマッサージしてやれ!」
「うん!任せて!!…えっと……どうしたらいいの…?」
「……まったく…いいか、ここをこう持って上下に……はっ!!」

カナがどうするか内田に伝授しようと振り返ると、扉越しにハルカの姿が見えた。
カナ達はうっかりしていた…そう、この家にはハルカがいると言う事をすっかり忘れていたのだった。
どんどん扉に近づいてくるハルカの影を見てカナはマコちゃんから降り、慌てて上着を着た。
しかし背後のハルカの影に気づきもしない内田は、今だマコちゃんのソレをペタペタと触っていた…

「んー…ココを持って上下に……こうかな…?マコちゃん気持ちいい?」
「うぅ…っ!…内田、本当に止めてくれ…じゃないと……オレ…」
「なになに?…ビクビクして……もしかして気持ちいいの?!私って上手なの?!…じゃあコレで保坂先輩も……エヘヘッ…」
「エヘヘ…じゃねー!内田、おしまいだ!緊急事態だ!!」
「えぇー…?…もう少しでコツが掴めそうだから、あとちょっとだけ……」

―――がちゃっ…――

内田がマコちゃんのソレをいじってる最中、ついにハルカが扉を開いてしまった…。
カナは何とかマコちゃんのソレを隠さなければと思い、とっさに内田の頭を片手でそこへ押しつけてソレを隠した。



276 名前:この野郎:2008/02/10(日) 02:14:59 ID:YkS9u+eB
>>275


「カナー?そっちに私のマフラーなか……」
「お、おぉハルカ!…ど、どうした?」
「んんーっ!…カナちゃ……口に……んん……っ…」
「…ばっ…内田!お前何……うぅ…っ!」
「…ん……んんっ?!…ゴホッ……何こ……ヤダッ…んんっ!!」
「……………」
「なんだハルカ、用あったんじゃないのか?」
「え…あ……私、買い物…言ってくるね!」

―――バタンッ!!

カナはマコちゃんのソレを隠しただけのつもりだったが、ハルカからすれば見方が全然違った。
マコちゃんは女の子と思っているハルカからすれば、女の子の恥ずかしい所に顔をうずめる内田…
それに対して体を大きく跳ねあげビクビクしだしたマコちゃん……コレを見たのだから勘違いするもの仕方はなかった。

ハルカが扉を閉めたのを確認すると、カナはようやく内田の頭を押さえていた手を離した。
すると内田は眉をひそめ、口を閉じたまま首を左右に振って何かを訴えていた…。
一方マコちゃんはと言うと、幸せそうな顔をしたままその場でボーっとしている…。
カナが何が何だか分からないでいると、内田が顔を少し上にあげ口を開いた。
口の中には白い液体が大量に入っており、内田は必死にマコちゃんのソレと自分の口を交互に指差している。
ようやく内田のジェスチャーが伝わり、カナはティッシュを差し出し内田はそこに口の中の液体をすべて出した。

「…うぅ…臭いよぉ……気持ち悪いよぉ……うぁ……わぁぁーん!」
「な、泣くな内田!そんなの水でうがいすれば平気だ!」
「うぅっ…カナちゃんは人ごとだから平気なんだよー……そうだ…カナちゃんも同じ味を……」
「お、落ち着け内田!確かに私も悪……んんー…っ!!」

一方その時扉の向こうでは、ハルカが一人頭の中で何やら葛藤していた…。
…あれは自分の見間違いだったんじゃないんだろうか…?そもそもカナもいるんだから、そんなはずは……
そう思いたかったハルカは、勇気を振り絞り再び扉を開いた…。

―――ガチャッ!
「カナ、さっき私……」

しかしそこでハルカが見たものは、抵抗するカナの口に舌を入れ激しくキスをしている内田の姿だった。
もちろん内田によるカナへの仕返し…と言う風に取れる訳はなかった。
ハルカの存在に気がついた内田は、慌てて事情を話そうとしたが顔を真っ赤にしたハルカの耳には届かなかった。

「その…えっと……ほ…ほどほどに…ね…。」

ハルカはそう言って買い物へ出かけた…。
内田はカナにどうしたらいいか聞こうとしたが、カナは黙って目をつむったまま首を振っていた…
この後南家から内田の泣き声が響き続けたのは言うまでも無い…。

3バカ編 終わり。

277 名前:この野郎:2008/02/10(日) 02:18:40 ID:YkS9u+eB
3バカ編終わったので、藤×千秋の続きか内田×保坂の続きを書いていきます。(゚Д゚)
もちろん書かなくても良いと言われても書きます。(;´Д`)ハァハァ

278 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 02:20:32 ID:/H/KBYDK
GJ
「異常ありません」にはマジ吹いたw

279 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 06:45:29 ID:BpT/JE5d
異常なしww


gj!!

280 名前:この野郎:2008/02/11(月) 00:20:39 ID:QuAKVMAU
1レスだけ投下して頭冷やして来ます。orz


281 名前:この野郎:2008/02/11(月) 00:21:46 ID:QuAKVMAU
>>276
前回の藤×千秋>>122

千秋の日記

藤岡の家に泊まった夜から早くも二日が経ち、三が日の最終日1月3日を迎えた。
私は目が覚めると朝一番に藤岡の家に電話をし、藤岡と初詣に行く約束をした。
正直足はまだ少し痛むが、今日を逃すと神社は逃げないが出店がなくなってしまう…
つまり藤岡と最高に楽しく初詣に行くには今日しかなんだ!

いつもに駅前に10時に約束…足が痛いとは言え15分あれば十分つくだろう…私はそう思って9時30分に家を出た。
玄関を出るとマコちゃんと出くわした…どうやら正月早々カナの暇つぶしに誘われたらしい…内田と言いご苦労な事だ。
マコちゃんには悪いが私は急いでいたので、話を早々に切り上げ駅へ向かった。
まず最初に私はマンションの出口のあたりで周りを見渡し、そして大きなため息をついた。

「はぁ……何を期待しているんだ私は、バカらしい…。」

確かに約束したのは駅前に10時だ……
しかし心の中では、前回の如く藤岡が家まで迎えに来ているのではないか等と淡い期待してしまっていたらしい。
私がその場で少しそんな事を考えていると、後ろから人影が近づいてきた……最近引っ越してきた冬樹だ。

「あけましておめでとう。今年もよろしくお願いします。」
「…………。」

正直こいつは一目会った時からどうも気に食わない…こう、なんて言うか……生理的に受け付けない。
それにコイツは何故か二人っきりになると意味の分からない言葉をしゃべりだすんだ……気持ち悪い。
何所の方便かは知らないが、ここに住んでいる限りは標準語で話してほしい。ハッキリ言って迷惑だ。
そして一番気に食わないのが妙にハルカ姉さまに好かれている事だ……早く何所かに引越せばいいのに。
そんな事を考えているとさらに時間が経ってしまい、時計を見てみると9時40分を過ぎようとしていた。
私は無駄な時間を取らせた冬樹をキッと睨みその場を後にした……。

駅に向かう途中、急ぎながらもどこかで藤岡が私をおどかす為に隠れているんじゃないかと思い、
曲がり角等がある所では、少し期待をしながら覗き込んでみたりしていた……
しかし結局藤岡と会う事はなく、10時5分前…私は待ち合わせの駅に到着してしまった。
…ところが10時を過ぎても一向に藤岡の姿が見えない…あいつが時間に遅れるなんて珍しいな……
そんな事を考えていると、タイミング悪く救急車が目の前を通って行った…。
遅れているとは言え時間はまだ10時5分だ……でも何か気になる…胸騒ぎって言うのはこう言うのじゃ無いのか?
正月に飲酒運転の事故…ニュースなどでは毎年よく聞く話だ。私は藤岡がいないかブロックに上り辺りを探し始めた。

「おーい!千秋ちゃーん!!」
「…ん?…あぁ、こっちだ。」

するとちょうどその時、藤岡が道路の向こう側から手を振って私の名前を呼んだ。
何故遅刻したのか…聞きたい事は山ほどあったが、とりあえずは藤岡の無事を確認できホッとした私は少し手を上げて答えた。
(…しかし藤岡の奴……走ってきてくれるのは嬉しいが…ちゃんと信号は見ているのか?)
私の心配をよそにスピードを落とさず、赤信号の横断歩道に近づいてくる藤岡……そして走ってくる一台の車…
私の頭の中で、テレビドラマ先生と二宮君のあの場面が頭をよぎった…。

「藤岡!信号!!信号が赤だぞ!!」


282 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 01:01:20 ID:EIWeV3GM
恋するチアキもいいが、
ベタな二宮君路線だけはご勘弁を・・・

283 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 01:20:37 ID:EIWeV3GM
レスが遅れたが、3バカ編GJ!
おおらかでいいね。

284 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 01:46:54 ID:QuAKVMAU
ココで二宮君的に藤岡に記憶を失われては、
今後の内田×保坂編 保坂×南家編にも支障をきたすから大丈夫のはず(´Д`)ハァハァ


285 名前:この野郎:2008/02/11(月) 03:34:02 ID:QuAKVMAU
もう1レス落としてニコニコへみなみけ見に行ってきます(゚Д゚)ノ

286 名前:この野郎:2008/02/11(月) 03:34:23 ID:QuAKVMAU
>>281
千秋の日記

私の言葉に藤岡が気づいたのは赤信号の横断歩道の一歩手前…走っていた藤岡は慌ててブレーキをかけた。
一歩間違えれば藤岡ではなく、車の方が急ブレーキを踏む所だった。…それ所か病院行きだったかもしれない…
藤岡は私や周囲の人への照れ隠しのつもりなのか、頭に手を当てて恥ずかしそうに私の元へ走り寄ってきた。

「ごめんね!急に親戚のおばさんが新年の挨拶に来て…」
「バカ野郎!!お前…信号ぐらいしっかり見ろ!もうちょっとで車に轢かれちゃう所だったんだぞ!!」
「えっと……その、ごめん…。オレ、千秋ちゃんを待たせちゃ悪いと思って…それで……」
「言い訳するなよ!急いでても信号ぐらいちゃんと見ろよ!お前が事故でもしたら…私は……っ!」
「…ごめん、本当にごめん!」

……私とした事が…つい感情的になってしまった…なんだか藤岡といるとこう言う事がよくある…。
親戚がいきなり訪ねてきたんだから、別に藤岡が悪いわけでもないのに…
私だって待たされた事に怒ってるんじゃなくて、藤岡が怪我をしていたらと思うと…怖いだけなんだ。
…すると藤岡は何やらポケットの中をガサガサしだした。

「千秋ちゃん…これ、良かったら…。」
「…なんだよコレ?」
「何って…ハンカチだけど…。」
「そんなの見ればわかるよバカ野郎!!ソレがどうしたって聞いてるんだ!」
「その…拭いた方がいいかなって……」
「…?」

そう言うと藤岡は私の顔をハンカチで拭き始めた…拭いた後のハンカチを見ると少し濡れている…
その時ようやく私は自分が泣いていた事に気がついた。
何で泣いているのかは良く分からない……安心したら気が緩んだんだろうか?
私は唇を噛んで声は出さないようにしていたが、しばらく涙だけがポロポロと止まらなかった。

「……グス…ッ……うぅ…っ……」
「千秋ちゃん、本当にごめんね。」
「……………グス…ッ…」
「あっ、そうだ!丁度いいもの持って来たんだった!」
「………?」
「はぃ、コレ!」

藤岡はそう言うと、ポケットから今度は紙切れを取り出した。
開いて中を見てみると、何やら変わった電話番号の様な数字が書いてある。

「なんだ…コレ?」
「それオレの携帯電話の番号だから…今度こんな事があった時は公衆電話からでも掛けてくれれば…」
「バ…バカ野郎!!今度こんな事って…お前はまた私に心配かけるつもりなのか!」
「い…いや、そう言う訳じゃないけど……それにさ!他にも家から掛けてくれればいつでも出るから!」
「……いつでもか?」
「うん!朝でも昼でも夜でも…なんなら夜中でもいいよ。絶対に出るから!」
「絶対だぞ…?出なかったら怒るからな!」
「もちろん!もし電話に出なかったら、千秋ちゃんの言う事何でも聞くよ!」
「面白いじゃないか、…じゃあ……とりあえずこれは貰っておくよ。」

そう言いながら私は平静を装い、財布の中へ藤岡の電話番号を大事にしまった。
まったく…貰った瞬間にとび跳ねて喜びそうになる気持ちを隠すのも大変だ…。
気がつくと時間はすでに10時30分頃になっている。…私たちは予定より30分遅れで初詣へ向かった。



287 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 07:32:47 ID:s2tGuro1
この野郎氏
冬樹の登場は今後も含めてこれだけですよね?

288 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 15:09:07 ID:Lk3E205E
ここでも嫌われてるなあw

289 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 15:49:04 ID:lWikXbXl
そりゃ面白くないしなぁ。好きになる要素がない。哀れな事だがw

290 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 17:20:23 ID:QuAKVMAU
フユキはいい子だと思う。ただ九州弁って言うのでみんなの印象が悪くなっていると思うんだ。
だから標準語にして6話の廊下での雪合戦の話を、少し改善してみたら凄くいい子になった。


「お前みてるとイライラするんだよ。」
そう言って足元にあった雪を掴みフユキの顔にぶつける千秋。
「何でお前にそんな事言われなくちゃいけないんだよ!!」
フユキは大声でそう言いって千秋に雪を投げ返した。
その雪は見事に千秋の顔を捕え、千秋はその場でよろけた…
「イテテッ…お前ちょっと待……うわぁ!!」
よろける千秋に向ってフユキは何かが切れたように、千秋に雪を投げ続けていた。
最初の時とは違い、手でギュッと固めた雪玉はさながら石の様な硬さだ…
その石の様な雪玉をいくつも体にぶつけられ、千秋はその場にうずくまってしまった。

「やめろ…もう止めてくれ。…痛い……ハルカ姉さま…助けて…。」
「何言ってるんだ!お前から投げ始めたんじゃないか!」
そう言って再び投げられた雪玉は千秋の顔へと一直線に向かって飛んでいた。
千秋は痛む体を起こし、なんとかヨタヨタと雪玉を交わし下に落ちそうになりながら手すりに掴まった。
そんな千秋にフユキはトドメの雪玉を投げつけようとした……
「これで終わりにしてやるから、覚悟しろよ。」
「…うぅ…っ……」

『おい!お前何してんだよ!!』
その声に気づき、千秋が硬くつむった目を開くとそこにはトウマがいた。
「だ、誰だよお前!」
「オレは千秋の弟だ!お前こそ誰だ!!」
「そ…そんなのお前には関係ないだろ!」
「何言ってるんだ!千秋はオレの弟って言っただろう!だから千秋を虐める奴はオレの敵だ!!」
「……トウマ…。」
「……くっ…それならお前も一緒に…!」

その時南家の玄関の扉が開き、中からカナとハルカが出てきた。
「なんだなんだ騒がしいなぁ。ん?トウマこんな所で何してるんだ?」
「何って…カナが昨日来いって言ったんじゃないか!」
二人がそんな事を言っていると、ハルカは足もとにうずくまる千秋に気がついた。
「…!! ち、千秋!どうしたの?!」
「…ハ…ハルカ姉…さま……。」
「どうしたの?何があったの?!」
「…そいつが千秋の事を虐めてたんだよ。オレが来たとき千秋が下に落っこちそうになっててさ。」

トウマがそう言うと、ハルカとカナは凍りついた様な目でフユキを睨みつけた。
「フユキ君。あなたは町内でもいい子って評判だけど…でも千秋やトウマは私の大事な家族なの。
 その二人を虐めるって言うなら……私はあなたを許さない!二度とうちの子たちに近づかないで!!」
「そ、そんな…違うんです…これは…!」
「フユキ、いい訳するなよ。私たちはこの現場を見ちゃったんだから。」
そう言ってハルカ・カナ・千秋・トウマの4人は家へと入って行ったとさ。


コレを見た人のフユキへの高感度が上がることを祈っています。

291 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:48:47 ID:EIWeV3GM
そりゃあ九州弁の大嫌いなみなみけファンの前に九州弁キャラを出せば当然そうなるだろう、
という自分の解釈は間違ってるか?

292 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:52:34 ID:J9yzW9Hu
ちょwおまそれ逆効果w

293 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:02:12 ID:4SQRv7mq
いま見直したら、トウマがうっかり『千秋はオレの弟だ』とか言っちゃってるけど、
それはトウマが興奮しすぎて間違ったって事で。(;^ω^)



294 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:04:01 ID:3VgcAO8H
4話じゃハルカが冬樹をヨイショした結果、あんな短気キャラになっちゃったしなぁ。疫病神っぽく見えてしまうw

というか、冬樹を頻繁に登場させるくらいなら、もう少し原作活かした話作ってもらいたいと思う。
私情をもっと入れるとだ、藤岡とトウマの関係が疎かにされて、俺は1期から涙目なんだ。

295 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 22:25:24 ID:gpYOja8D
>>242
の続き。12〜13レスぐらい投下します。

296 名前:温泉アフター(18):2008/02/11(月) 22:26:40 ID:gpYOja8D
「え……私を? 藤岡が?」
「うん……」
「ちょ、ちょっと待って、まだ心の準備が、あ……」
本気になった男子の力に女子が叶うべくもない。反論の隙を与えられる暇もなく、カナは藤岡に押し倒された。
そして即座に藤岡の手が、己の浴衣にかけられる感触を感じる。
「え! もしかして脱がすのか!?」
「もしかしなくても、脱がすよ。じゃないと南を気持ちよくさせられない」
いくら全裸を見られていたと言えども、偶発的な事故で肌を露にしてしまったのと、
異性に故意に脱がされて肌を露にしてしまうのでは、感情の振れ幅も大きく違う。カナのアタマが一気に沸騰する。
「それはいくらなんでも恥ずかしい!!」
「俺のを咥えていた時は恥ずかしくなかったの?」
「え……それは……」
「南……初めての割には結構積極的に咥えていたように見えたけど。エッチな音一杯たててさ」
「!!」
藤岡はそう言ってにやりと笑った。勿論、カナの浴衣をはだけさせる手は止めずに。

297 名前:温泉アフター(19):2008/02/11(月) 22:27:32 ID:gpYOja8D
「藤岡……お前、こういう状況だと性格変わるんだな……。
 それよりさっきの話……お前の言うとおり、そんなに恥ずかしくなかったのかもしれない。
 そんなこと考えるより、何ていうかいっぱいいっぱいだったよ……。
 少しでも藤岡が気持ちよくなればいいなー、なんて……」
消え入りそうな声でそう囁くカナ。
「南って、もしかして痴女だったのかな?」
「な! ち、違うッ!!」
「嘘だよ。それを聞いて俺、正直嬉しくてしょうがない。南を好きになってよかったよ」
カナはまた一気に顔面の温度が上がったような錯覚に襲われた。
そして藤岡はすかさず、露になったカナの柔肌、お腹の辺りに口付けた。
「ヘンなところを……舐めるんじゃ……ぁ……」
「ここならもし跡になっちゃってもそんなに目立たないでしょ?」
そんな軽口を叩きながらも、藤岡はしっかりと柔らかい肌の感触を味わった。
口を離すと、案の定赤いキスマークが、カナのへその横あたりに残ってしまっている。
「うう……お前……なんてことを……」
「次はこっちかな……」
ぶーたれるカナを尻目に、藤岡は今度は控えめに膨らむの双丘に目をつけ、
手際よくブラをずらしあげると、ピンク色に輝いて見える乳首に唇を寄せた。

298 名前:温泉アフター(20):2008/02/11(月) 22:28:25 ID:gpYOja8D
「ぁ……だ、ダメっ……」
小さくあえぐカナを見て、効果覿面と悟った藤岡は、余ったもう片方の胸を手で愛撫し、攻め立てた。
「南って、結構着やせするタイプ?」
「ん……そ、そんなことないと……おもっ、ぁ……」
「そうかな。結構大きい方だと思うけど」
(かく言う自分も、比較対象なんてないんだけどね)
藤岡は興奮に霞がかる頭の中でそんなことを考えながら、舌と手を動かし続けた。
「あっ……やぁ、あぁっ……!」
やがて何とかせき止めていたカナのあえぎ声が、一段と大きくなる。
自分が普段は全く出さないような『女』としての声をあげていることに驚いたのか、
カナは必死に右手で自分の口を塞いでいた。
「? なんで塞いじゃうの? 可愛い声、もっと聴きたかったのに」
真っ赤になって目を瞑り、口を塞いだままふるふると首を振るだけのカナ。
こうなったら何としても我慢できないまでに快感の喘ぎ声を引き出してやろうと、藤岡は思った。
同時に、やはり自分にはS寄りの性癖があるなと感じて自嘲気味に笑ってみせる。
そしてするすると藤岡の手は、カナの身体の下のほうへ伸びた。
既にパンティまで露になっている下半身。藤岡の手はその太股の辺りを執拗になで上げ続けながら、
徐々に中心点であるソコに目掛けて這うように進んでいく。
太股を撫で上げるたびにビクッと震え上がり、より強く口を抑えんとするカナの姿がどうにも可愛らしい。

299 名前:温泉アフター(21):2008/02/11(月) 22:29:45 ID:gpYOja8D
「……!!」
下着の上からではあったが、その周辺を触らんとすると、これまで以上にカナの身体が跳ね上がる。
が、それをきっかけにか、カナは脚をぎゅっと閉じてしまい、藤岡の手の侵入を拒み始めた。
「困ったな、このままじゃ南を気持ちよくさせてあげられないよ?」
藤岡が何を言ってもカナは目を瞑って首を振るのみだ。
まあその仕種など小動物っぽくて、藤岡にとってはやはり破壊的な可愛らしさではあるのだが。
仕方なく藤岡は中心の周辺を撫で上げるように、ひたすら愛撫し続けた。
すると徐々に脚のガードが甘くなる。藤岡はすかさずソコに手を滑り込ませた。
「うわ……凄い――」
下着の上からでも手に滑り気が染み付くぐらいの、カナの具合のよさに思わず藤岡は声をあげた。
「――もうこんなに濡れてる。これは……あとでもう一回お風呂に入らなくちゃね」
そう言って意地悪く微笑んで見せると、カナがやっとのことで口を開いた。
「う、五月蝿い……藤岡……お前、あとで覚えて……あふっ!」
しかし藤岡が下着の上から指を動かして刺激して見せると、カナの口はまた塞がれた。
が、今度という今度はその喘ぎ声を全て押し殺すのが難しいほど、カナの身体にはこれまでに経験したことのないような、
得体の知れない感じが襲い掛かっていた。これが所謂快感というものだとは、カナはまだ気付かないようではあったが。
そしてついに下着の中へと手が差し込まれ、その指が僅かに動いた時、
「――!!」
とうとうカナは手でも抑え切れないほどの喘ぎ声を上げてしまった。

300 名前:温泉アフター(22):2008/02/11(月) 22:30:56 ID:gpYOja8D
「ふじおか……」
カナは力の抜けた身体を何とか動かし、藤岡の腕を掴んだ。
上気した顔、そして何かイケナイ薬をキメてしまったかのようにとろんと溶けた瞳で見つめられ、藤岡は思わず手を止めた。
「……どうしたの? もしかして……ちょっとやり過ぎた?」
「そうじゃない……。でも、私もうダメそうだ……」
「ダメ?」
「もう……声が抑えられそうにないよ」
「俺は別に構わないよ。南の声、可愛いし」
「バカ……お前が良くても私が良くないよ……。
 こんな大きな声出ちゃったら……その内誰かに気付かれちゃう」
確かに。ここは浴場前の廊下、声もよく通る。人気がないとはいえ、いつ誰が通りかかるともわからない。
じゃあこの状況を、猛りきった己のアソコを、ビショビショに濡れたカナの身体を、どうすればいい?
藤岡は考えるものの、興奮しているせいか、上手く頭が回らない。
すると、
「続きは……お風呂でしよう?」
カナは驚くようなことをのたまった。
「え? ふ、風呂で? って言ってもどっちで……」
するとカナはおもむろに女湯の暖簾を指差した。
「お、女湯〜!!??」
もはやこういう状況になってしまったとはいえ、藤岡にとっては女湯は鬼門。トラウマの元だ。
「だいじょうぶ……今日この旅館に、私達以外の女性客はいないらしいから……」
本当か? と疑いつつも、カナの淫靡にそまったようなとろーりと溶けた瞳を見ると藤岡は何も逆らえないのだった。

301 名前:温泉アフター(23):2008/02/11(月) 22:31:47 ID:gpYOja8D
「やっぱり湯の中の方があったかいね」
流れでとはいえ、女湯に入ってしまった気まずさに、藤岡は苦し紛れの感想を漏らした。
が、カナは聞いていない。その瞳が求めているのは……
「わわっ!!」
力が抜けたようにもたれかかってくるカナを受け止める。
「つづき……」
長年の念願かなって、こうして生まれたままの姿で隣り合っている想い人に、
色を孕んだ声色でそう言われて、冷静でいられるほど藤岡も人間が出来ていなかった。
「うん……」
短く答えて、藤岡はもう一度カナの中心に触れた。湯船の中では、遮る下着もあろうはずがない。
「あっ……!!」
感度十分。今やカナの身体はこの湯船のお湯より熱く火照りあがっている。
(これは……そろそろいいかもしれない)
藤岡は思った。
流石にいきなりここまでいくのはやり過ぎだろうという思いもあったが、もう止まらない。
大好きな女の子のこんな姿を見せられて、止まる男なんて逆にどうかしてる。
股間の息子も、もう我慢できんとエンドレススタンドアップ状態だ。
「南……そろそろ……いいかな」
この場には二人しかいないのに、わざわざ耳元で囁くあたり、藤岡はやはり手練だ。 


302 名前:温泉アフター(24):2008/02/11(月) 22:32:54 ID:gpYOja8D
「最初は……こんなことになるつもりはなかった……」
カナが小さく答えた。その口ぶりに、一瞬藤岡は心配になった。さすがに『ソコ』までは拒絶されるんじゃないかと。
「でも今お前とこうなってみると……やっぱり私は最初からこうなることを望んでいたんだみたいだ」
「……じゃあ」
「私の負けだよ、藤岡。どうやら私はお前のことを好きになってしまったみたいだ――。
 いや、もしかしたら初めてお前に手紙をもらったその時から……気付いていなかっただけで……」
そこまで聞けばもう十分だろう。藤岡は嬉しさと興奮に身を震えさせ、改めてカナの身体を抱きしめた。

「じゃあ……挿れるよ?」
「いや……ちょっと待って」
「え?」
まさかここまできてやはり拒絶か? 藤岡は身を硬くしたが、
「その前にまず……こっち……」
カナは目を瞑って己の唇を指差した。
成る程、すぐに合点がいった藤岡は、躊躇いもなくカナに口付けた。
ちょっと触れるだけのような、軽いキスではあったが、二人にはそれで十分だった。
「ごめん……。そう言えば順番が全然違ってたね」
カナは恥ずかしそうに俯いて、
「もう大丈夫だ……。いいよ……」



303 名前:温泉アフター(25):2008/02/11(月) 22:33:37 ID:gpYOja8D
「もうちょっと腰を上げて……」
風呂場でという初めてにしてはかなり異様な状況ではあるが、二人とも気にならなかった。
浴槽の側壁の上にカナを座らせ、脚を広げさせた。
「うん……綺麗だ……」
「こんなところ……綺麗なわけないだろ」
「そんなことない。それこそ南のが汚いわけない」
「本当に……どうしてお前は平気な顔してそんな恥ずかしいことを言えるんだ?」
「どうしてだろうね……」
「もう……うん、わかったよ。私も覚悟を決めた。藤岡、お前のなら大丈夫だ。
 ソレがここに入るのかと思うとちょっと怖くもあるけど……それでも大丈夫だ。
 私の初めてを、お前に捧げるよ」
「うん」
「!! もっと嬉しそうな顔をしろよ! このカナ様の初めてをあげると、そう言っているんだぞ!?」
「ははっ、いつもの南に戻ったね」
スタスタ
「……バカ! 早く……しろ」
ガチャ
「うん……」
そして、二人の中心が近付き、合わさらんとした時、

「おーい!! いるかバカ野郎!!!」


304 名前:温泉アフター(26):2008/02/11(月) 22:34:27 ID:gpYOja8D
突如背後から聞こえてきた罵声に聞き覚えがありすぎるほどあったカナは、
とっさに藤岡のアタマを押さえ込むと湯船の奥底に押し込んだ。
浴槽の底に後頭部が当たったような鈍い音と、「ぐはっ」なんていう断末魔の叫びが聞こえたような気もするが気にしない。
そして湯船に押し込まれた藤岡の腹に腰掛けると、カナは何事もなかったかのように振り返った。
そして罵声の主は、湯気に包まれた浴場内の詳細をやっと正確に視認するに至ったようだ。
「何だお前、こんなとこにいたのか。探したんだぞ」
罵声の主は誰あろう浴衣に身を包んだチアキである。
「あ、あれー。チ、チアキ、どうしたんだー、こんなところに」
「??? 何でそんなに棒読み口調なんだお前。中の人が泣くぞ。
 って、それよりお前、ハルカ姉様が探しているんだぞ。もうご飯の時間だって。
 部屋に料理が来て、みんな待ってるぞ」
「えー、そうだったのかー、それは知らなかったなー」
「知らなかったじゃないよ。それよりどうしてお前また温泉入ってるんだよ。まさか本当にここに住むのか?」
「あははは、ちょっと泉質が気になってねー。あははは……」
「全く早く出てこいよバカ野郎」
そう言い残し、チアキは浴場から出て行った。

305 名前:温泉アフター(27):2008/02/11(月) 22:35:38 ID:gpYOja8D
「はぁー……危なかった……」
胸を撫で下ろすカナ。姉の処女幕が今にも貫通されんとするところなど、妹に見られたらたまったものではない。
それこそ本当に温泉に永住したくなるというものだろう。
「チアキのヤツ……全然入ってくる気配を感じなかったぞ……。末はスパイかスナイパーか?」
そんなことはない。ちゃんと足音も戸を開ける音もたてている。
それに気付かなかったのは藤岡との行為に夢中になっていたカナの方である。
「おい、カナ」
「全くもう少し育て方を考えないとって……ギョエー!!!」
「五月蝿いよバカ野郎」
いつの間にかまたチアキが浴場の戸のところに立っているではないか。
「そう言えばお前、藤岡知らないか? アイツもさっきから姿が見えないんだ」
「し、知らない知らない知らない!! 全然知らない!!」
「そうか。まあ藤岡はお前ほどバカでもないし、きっともう戻っているだろうな。
 カナも早く出てこいよ。いい加減にしないとお湯に溶けてなくなっちゃうぞ」
そして、今度こそチアキは浴場を出て行ったようだ。
「危なかった……。あ……そう言えば藤岡!!」
そう言えばではない。さっきから自分の尻の下にその身体を敷いているのだからすぐ気付きなさい。

306 名前:温泉アフター(28):2008/02/11(月) 22:36:39 ID:gpYOja8D
「いやー……三年前に死んだおじいちゃんの顔が見えたときは本当に覚悟したよ」
藤岡は底に打ちつけたせいでこぶの出来た後頭部を撫でながら、そう語った。
「チアキがいきなり入ってきたからさ。仕方なかったんだよ……。
 それにしてもアイツ……計ったようなタイミングで入ってやがって、もしかして狙ってたのか?」
そこまで言ってカナは今の状況に気付く。浴槽の中、一応は気持ちが通じ合った格好の男女二人。
しかも先程までしようとしていた行為はと言えば……。
「ぅ……」
カナ沸騰。そして撃沈。
「どう……しようか」
そんなカナを見て、藤岡が控えめに尋ねた。
「すぐ戻らないと……皆待ってるって……」
あのチアキのことだ。戻りが遅いと見るや、またここにやってくるのは明白だ。
「そうだね。戻ろうか」
すると意外にも藤岡はあっさりそれを了承した。カナはそれを意外に思った。
あれだけ高まっていながら、もうそれを諦められると言うのだろうか。
(だとするとちょっと納得がいかないな。私だってちょっと……いやかなり残念なのに)
と思って顔をしかめかけると、ふと藤岡の股間が目に入った。相変わらずのギンギン状態だ。
(ん……藤岡もきっと同じ気持ちだよね、やっぱり)

307 名前:温泉アフター(29):2008/02/11(月) 22:37:31 ID:gpYOja8D
「今日はチョット急ぎすぎたね」
が、藤岡は苦笑いを浮かべそう言った。
「焦ることないのかもしれない。俺たちは俺たちのペースで行けば」
「そう……なのかな」
「そうだよ。少なくとも俺はこれからもずーっと南のことを好きでい続ける自信あるし」
「……!! だからお前はどうしてそーいう恥ずかしい台詞が堂々と言えるんだっ」
「好きだから?」
「……っ!!」
そんなこんなで藤岡とカナは、どちらからでもなく自然に互いの顔を寄せ合い、キスをした。
「と、とりあえずこれからよろしくな」
「うん」
「あ、あと今日みたいなこと、私はそうそうさせないからな! 私は安い女じゃないんだ」
「うん」
「とりあえず私のことを南と呼ぶのは止めろ。チアキと同じく下の名でな……」
「わかったよ、カナ」
「――ッ!! 何だいきなり呼び捨てか!? 最初はちゃん付けとかじゃないのか!?
 そして何か!? 私はそう呼ばれて嬉しいのか!? 顔赤くしてるのか!? あー!!??」
(ちゃん付けも結構恥ずかしいと思うけど……)
そんなことを考えながら藤岡は頭を抱えてくるくる廻っているカナを見ていた。


308 名前:温泉アフター(30):2008/02/11(月) 22:38:41 ID:gpYOja8D
ああ、それにしてもだ。
百歩譲って本番お預けで部屋に戻るのはいいとしても、だ――。
このいきり立った息子の始末ぐらいは何とかならないものかなと藤岡は思った。
とは言え、完全にそういう雰囲気ではなくなってしまったカナにそれを求めることはしたくない。
(仕方ない……。夕飯のあとこっそりトイレで……)
オカズなら今日はいくらでもあるから――と考えながら浴槽から上がった時、カナがおもむろに耳を寄せてきた。
「そのさ……今すぐには無理だけど……夕食の後落ち着いたら……せめてソレくらいは処理してあげるから」
そう言って、カナはそそくさと浴場を後にした。二人一緒に戻るのも怪しまれるので、自分が先に戻ろうという意思の表れだろう。
「だってよ……よかったな、お前」
藤岡は自分の息子にそう声をかけてみた。答えが返ってくるはずもなく、シュールと言うにも下品すぎて空しい。
ああ、これはきっかけだったんだな――。
藤岡は何となくそう思った。自分が偶然全裸のカナに遭遇してしまったのも、つまりは俺の肩を押さんとする何かの力が働いたということ。
都合のよすぎる解釈だとは思ったが、藤岡はそう結論付けることにした。
どんな因果にせよ、この唇に残る温もりは確かなのだから――。
「はあ、それにしても夕食の後まで待つのもきついなあ」
それこそこの場でイッパツ抜いてしまおうかとも思ったが、瞬間カナの不満そうな顔が脳裏に浮かんだ。
そして藤岡も浴場を後にした。その顔は、消化不良で終わったにもかかわらず至極幸福そうだったと言う。

※その後、宴会場でみなで集まった夕食の席で、藤岡は女性陣の前では何とか己の股間を隠すことに成功したものの、
(隠そうと奮闘する自分を見て、居心地悪そうに目をそらしていたカナがいたことも注記しておく)
男の前だからと油断した瞬間に、しっかりとトウマに股間のふくらみを見られてしまい、
彼女に拭いきれないトラウマを与えたことを追記しておく。

終わり

309 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 22:42:11 ID:gpYOja8D
終わりです。
感想くれた方、ありがとうございました。

昨日の夜、「さあ明日も休みだし、おかわりでも見て頑張って続き書くかー」と思ったところに、
あの世にも素晴らしい第6話を見せ付けられてしまったお陰で、随分と意欲が削がれましたw
が、何とか終わってヨカタw

オリキャラに三姉妹とのラッキースケベを全部持ってかれるぐらいなら、
いっそのこと藤岡を鬼畜にして三姉妹みな肉○隷に……とか考えながら書いてましたよw

それではまた会いましょう。

310 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 22:46:42 ID:EIWeV3GM
寸止めGJ!!(w

たまには一線を越えて欲しい気もするけど、これはこれで

311 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 23:13:05 ID:QuAKVMAU
GJ!!(;´Д`)ハァハァ
また目が覚めたらタイムリーでした。
千秋は好きだが、今回ばかりはタイミング悪い少し千秋を少し恨みます(゚Д゚)

『お前、弟決定!』って書かれた絵で、みなみけ三姉妹と一緒にコタツにいるフユキ…
……弟はトウマじゃ無いのか? 監督はトウマの事が嫌いなんだろうか…?…( ゚Д゚)
これ以上フユキが出しゃばるならPCに保存してあるおかわりを全部抹消します。

312 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 23:24:03 ID:gpYOja8D
>>310-311
ありがとうございます。

たぶんフユキはまだまだ出しゃばりまくるでしょうね。
名前に冬が入ってる時点で嫌な予感はしたんですが、このままだと視聴者が一番望んでいない展開になりそうです。
アニメ板とかもうお通夜状態ですよ……。

おい、藤岡。お前何とかしろよ……。本来ならお前の位置のキャラがそーいうのやらなあかんやろということで。
今後の創作のエネルギーにでもしますわ。じゃないとやってられんす、ホントw

313 名前:ぶつ:2008/02/12(火) 01:11:28 ID:nnSkwM0q
明ける前までに2レス程。
どうやらみなみけのバレンタインは4月頃になりそうです。

314 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 01:14:48 ID:NPKl1IdF
wktk

315 名前:ぶつ切り:2008/02/12(火) 02:22:33 ID:nnSkwM0q
妄想もそこそこに、今日も藤岡に会うべく学校の準備をする。
さて、身支度を済ませていざ出陣!という時に、昨晩、自分がいかがわしいモノを藤岡に送りつけてしまったということを思い出した。
私は慌てて携帯電話を開いた。…しかし、そこには「送信できませんでした」の文字。私はほっと一安心する。
危なかった。もしもアレが藤岡の目に入ったら、藤岡はきっと興奮して眠れなくなって、今日学校に来られないところだった。

316 名前:ぶつ切り:2008/02/12(火) 02:24:54 ID:cQiaDRdc
困ったことに、今朝起きるのが早すぎたせいで、いつもよりとても早く学校に到着してしまった。教室に誰もいない。
当然だ。朝のHRの開始時刻が八時半。今はまだその四十五分前だ。私は鞄を置き、ストーブを点けた。誰もいないので寒さが増している。
私はストーブの前で縮こまって、点火のときを待つ。
「ゔぅぅ・・・、寒いょぉ」
こんな時、藤岡が隣にいたら、どうしてくれるだろう?
手を握ってくれるだろうか。マフラーを一緒に使わせてくれるだろうか。それとも、肩を抱き寄せてくるのだろうか。
私は再び妄想に浸る。
「藤岡・・・。」
そう呟くと、私のすぐ後ろに気配を感じた。振り返る。
「おはよう、南。」
驚きのあまり言葉を失う。そこには、相変わらずクールなマイダーリン、藤岡が居た。
「どうしたの?」
「・・・べ、別に。何でもない。」
藤岡の顔をまともに見られず、私は顔を伏せてしまった。
「・・・寒いの?震えてるよ。」
「ああ。寒いよ。寒くて仕方がないよ。だから、何とかしろ、藤岡。」
「な、なんとかって・・・」
「いいから。なんとかしてくれ。」


317 名前:ぶつ切り:2008/02/12(火) 02:25:23 ID:cQiaDRdc
俺はサッカー部に所属している。幼い頃からやっていたおかげで、自分で言うのもなんだが同学年の中では俺が最もうまくて、リーダーを任せられていた。
任せられた以上は、しっかりせねばなるまい。そう思い、学校には誰よりも早く来て、誰よりも早く練習をする。そんな毎日が続いていた。
今日も、いつも通り早く学校に来たのだが、教室には既に人がいた。南だ。珍しい。
そっと後ろから近づいてみると、何やら呟いているようだった。耳を澄ませて聞いてみる。
「藤岡・・・」
いきなり名前を呼ばれて俺は驚き、返事が遅れる。そして、南が振り向く。
「オハヨウミナミ。」
慌てるあまりに、片言になったような気がしないでもない。もっとも、こんなに可憐な彼女の前では仕方なのないことだ。
しかし、なんだか元気が無さそうだ。よくみると、震えている。
「どうしたの?」
「・・・べ、別に。何でもない。」
そうは言うが、見るからに寒がっている。
寒いの?そう聞くと彼女は、俺に何とかするように訴えた。なんとかって、いきなり言われても・・・。
少し悩んでいると、南が俺の着ているコートの裾を引っ張って、俺は隣に座らされた。その時、俺は条件反射的に南の手を握っていた。
そしてやはり、南は握り返してきた。
俺が微笑むと、南は頬を染めて、「バカ」と一言だけ俺に告げた。


なんというか、嬉しさとがっかりとが混ざり合った気分だ。もっとリードしてくれてもいいもんなんだがな。もっと大胆にきてくれて構わないんだがなあ・・・。はぁ。
かといって、この状況が嬉しくない筈もなく、私は二人に対して「バカ」と告げたのだ。


318 名前:ぶつ切り:2008/02/12(火) 02:26:59 ID:nnSkwM0q
ここまで

319 名前:この野郎:2008/02/12(火) 17:49:35 ID:ItHBEmMZ
光の速さで4レスいただきます。
フユキ氏ね。

320 名前:この野郎:2008/02/12(火) 17:50:17 ID:ItHBEmMZ
>>286
千秋の日記

神社へ向かう最中、人ごみではぐれない様に私は藤岡の服の裾をつかんで歩いていた。
あの日の夜にあんな事をしておいて何だが、どうも人前で手を繋ぐのが恥ずかしい…
いや、つないでしまえばとうって事無いんだが…なんて言うか駅での一騒動で手をつなぐタイミングを失ってしまった。
会った時にすぐに手をつないで出発!…ってのが理想だったんだけど……はぁ…。
だいたいこう言う時は男がリードするもんじゃ無いのか?藤岡の奴、あの時はあんなに積極的だったのに……

「? どうしたの千秋ちゃん?顔が真っ赤だけど…」
「……へ?…はっ!…な、何でもない!」
「そう?だったらいいんだけど…。………」
「ん…なんだ?何か言いたそうな顔だな?」
「えっ?…いや、あの……千秋ちゃんがもう怒ってない?」
「? 何で私が怒るんだよ?」
「いや、駅を出発してから千秋ちゃん全然喋らないから…。」

…そう言えばずっと手をつなぐタイミングを探してたから気がつかなかったが…私は一言も喋っていなかったらしい。
だがそれは藤岡も同じ事で、駅を出発してからこわばった顔をしたまま一言も喋っていない。


「別に怒ってなんてないよ、…ちょっと考え事をしていただけだ。」
「そっか、良かった。安心したよ…」
そう言うと藤岡の顔がようやくいつもの笑顔に戻った。藤岡の笑顔だけでドキドキしてしまう私は末期症状なのだろうか…
「だ、だいたいお前だって一言も喋らなかったじゃないか!」
「千秋ちゃんが怒って無いかって、ずっと考え事をしてたからね。……千秋ちゃんは何を考えてたの?」
「私はただ藤岡と手をつなぐタイミングを……」
「手?…あっ、気がつかなくてごめんね。」
「…気がつくのが遅いよ…バカ野郎。」

私がそう言うと藤岡は私の頭を軽く2・3回撫で、私の手を取りギュッと握った。
神社に向かっていると、前方から初詣を終えたと人たちとすれ違う度に、チラッと藤岡の方を見ていく女が多い事に気づいた。
この前も思ったが、やはり藤岡は私以外の女が見てもかっこ良いようだ…。
その藤岡とこうして手をつないで歩いているんだ…私はもはや誰が見ても藤岡の彼女に見えていることだろう。
そんな事を考えて一人ニヤニヤしていると、前方から藤岡のクラスメイトと思われる女の人が現れた…。



321 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 17:53:23 ID:ItHBEmMZ
>>320

「ふ…藤岡君!あ、あけましておめでとう。」
「…えーっと……確か同じクラスの…」
「リコ!リコです!!」
「そうだ、うっかりしてた…ごめんね。えっと、あけましておめでとう。」
「こと…今年……今年もよろしくね!」
「…うん、よろしくね。」
別にたわいのない年始の挨拶だ。…だが藤岡が知らない女の人と会話をしていると、どうにも心がモヤモヤしてしまう…。
「…おぃ、藤岡。この女の人は誰だ?」
「あ、えっと…同じクラスのリコさん。……で、こっちが千秋ちゃん。」

藤岡がそう言うと、そのリコと言う女は真剣な顔で私の顔を覗き込んでじーっと見つめてきた。
そしてしばらくすると、急に笑顔になりこんな事を言いだした…
「可愛い妹さんですね!…藤岡君に妹さんがいたなんて知らなかったわ。」
妹…?何を勘違いしているんだこの女は…私は彼女であることを認識させるために、藤岡の右手に抱きついてみせた。
するとこのリコと言う女…まだ勘違いしているらしく、
「ウフフッ、大丈夫よ。今から一緒に初詣に行くんでしょ?すぐにお兄さん取ったりしないから…。」
等と私の耳元で言いだした。

すぐに取ったりしない?…って事はなんだ、いずれは私から藤岡を奪うつもりなのか?
そんなわけには絶対にいかない、そう思った私はこのリコと言う女にハッキリと彼女である事を伝える事にした。

「あの…何か勘違……」
「あの、実は千秋ちゃんは妹じゃなくてオレの彼女なんだ。」

しかし私が説明するのとほぼ同時に、藤岡が恥ずかしそうに顔を赤くしながらそう言った。
心の中で、藤岡!良く言った!!と喜んでいると、そのリコと言う女の顔が目に入った。
……固まっている。遠くの方を見たまま瞬き一つしないで固まっている…。
もしかして既にこの女も藤岡の事が好きだったんだろうか…?
なんだか悪い事をしたような気がしないでもない……しかしコレばっかりは譲れない。
私は藤岡の手をぐいぐい引っ張って、神社へ突き進んだ。

「うわっ、千秋ちゃんどうしたの急に?なんだかリコさん様子が変だったから心配なんだけど…」
「…今はほおっておいてやれ。多分それが一番いいと思う。」
「…そうなの?」
「少なくとも私ならそうしておいて欲しいよ。」
そう言って私は振り返ることなく神社へ向かった。…いうなれば同士の屍を越えていった気分だ。

しばらく歩いていると、寒さのせいか私は尿意に襲われた。
神社にトイレは無い…私はトイレを探し辺りをキョロキョロしながら歩いていると、目の前にデパートが現れた。



322 名前:この野郎:2008/02/12(火) 17:53:47 ID:ItHBEmMZ
>>321

「ふ、藤岡。少しデパートによらないか?」
「…え?でも神社はすぐそこだよ?…お参りしてからゆっくり来ない?」
「…い、今じゃ無いとダメなんだ…それまで我慢できそうにない…。」
「?…どうして?」
「……さ…察しなさいよ!!」

私はトイレを我慢しているため、ずっとモジモジしていた。
藤岡もようやくそれに気がついたのか、私に謝りながらデーパートへ向かった。
……なんて事だ。考える事は皆一緒…トイレには約10人…いや、中にも人はいるだろうから15人は待っているだろうか…
しかも振袖を着ている人がチラホラいる為になかなか前に進まない…。はたして私は我慢できるのだろうか…
そんな事を考えていると、私の後ろに並んでいた二人組が男子トイレに入って行ったではないか…
確かに女子トイレと違い、男子トイレはガラガラ…だからって女が入っていいのか?!私は手招きをして藤岡を呼んだ。

「お、おい!今男子トイレに女が入って行ったんだが…いいのか?」
「あぁ、たまにいるんだよ。女子トイレが混んでるからって男子トイレに入ってくる人…」
「……藤岡はそんな女は嫌いか?」
「うーん…まぁ常識が無い人に見えてあんまり…」
「……そ、そうか…。」
「……………どうかしたの?」
「……………なぁ、藤岡…。じゃあ男子トイレに入る女と、お漏らしをする女…どっちが嫌いだ?」
「……もしかして…我慢できないとか…?」
「……コクリ…。」

私は恥ずかしながら首を縦に振り、誰もいない時に藤岡に付いてきてもらい男子トイレに入った…。
出た時に男の人と出くわすのも恥ずかしいので、扉の前で藤岡に待ってもらい、誰もいない時に脱出する事にした。
…しかし藤岡が扉のすぐ前にいると思うと、…水をはじく音などが恥ずかしくてなかなか出来ない…。

「おぃ藤岡、お前ちょっと耳をふさいでろ!」
「耳?こうでいいのかな?」
「ちゃんとふさいだか?絶対だな?」
「…うん。」
「バカ野郎!聞こえてるじゃないか!もっとちゃんとふさげ!」

そんなやり取りをし、藤岡の返答がなくなったので私は早く用を済ますことにした…
静かなトイレでチョロチョロと音が響く…なぜおしっこをするだけでこんなに恥ずかしい目に合わなくてはいけないのか…
とりあえずスッキリした私は藤岡に外に誰もいないか問いかけてみた。……返事がない。
そう言えば耳をしっかりふさいでたら、こんな小声聞こえる訳もないか…。しかし大声を出すわけにもいかない。
私はそっと扉を少しだけ開き、藤岡の服をちょんちょんと引っ張った。
すると私に気づいた藤岡は、何やら慌ててトイレの扉を閉めた…どうやら人がいたらしい。



323 名前:この野郎:2008/02/12(火) 17:55:03 ID:ItHBEmMZ
>>322

「ダメだよ千秋ちゃん!今人が3人も…」
「そうか悪かったな…でも声をかけたけど聞こえなかったみたいで…。」
「そっか…こっちこそ気がつかなくてごめんね。」
「いや、それはお前が私の言う通りちゃんと耳をふさいでたって事だろ?むしろ有難いんだが…」
「…有難いんだが……?」
「…お前、何で扉の中にいるんだよ。」
「……あ。」
「…あ、じゃねーよ…バカ野郎。」
「あはは、ごめんね。」

能天気に笑う藤岡をよそに、私は耳を澄ましてトイレから人がいなくなるのを待っていた。
…するとさっきまで能天気に笑っていた藤岡が、急に真剣な顔になりソワソワしだした。

「なんだお前、もしかして藤岡もおしっこしたくなったのか?」
「いや、そう言う訳じゃないけど……」
「そう言う訳じゃないなら、どう言う訳だよ?」
「…えっと……なんかドキドキしない?」
「…私は男子トイレに入る時からドキドキしてるぞ?」
「うーん…それもそうなんだけど…ちょっと違うって言うか…」
「…?なんだよ、ハッキリ言えよ。」
「だから…こう言う狭い密室で二人きりでいるとドキドキしない?」
「……え?」

そう言えばそうだ…この半畳程のトイレに藤岡と二人っきり…外には人がいて出れない。
藤岡がそんな事を言うもんだから、こっちまでドキドキしてきてしまった。
私は洋式のトイレに座っていて、藤岡はその場に立っている…つまり目の前には藤岡のソレがあるわけで…
藤岡がおかしな気を起こしたりしたら私は……ってそんな事藤岡に限って絶対ないな。
そう思ってソコを見ないように、私が顔をあげると藤岡は何を勘違いしたかキスをしようとしてきた。
(…まぁ密室だし…誰も見ていないわけだから一回くらいならいいか……)
私はそう思い、一度だけ藤岡のキスに答えてやることにした。





2レス目で画面が真っ白になってPCが固まったorz
うっかりageてスマンかったorz

324 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 18:25:28 ID:LYalbblR
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com

325 名前:wikiの中の人:2008/02/12(火) 21:05:41 ID:OEVMD76u
どうも俺一人で編集することになりそうだな
まぁそれはいいとして、実は保管庫を作っておきながらログを持っていなかったりする
なので誰か1〜3スレ目までのログをうpしてもらえないだろうか? できればHTMLで
とりあえずはこのスレから保管作業をはじめる

326 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 21:44:25 ID:5B4MKMg+
HTMLとかよくわからん
前の保管庫にないやつのは全部あると思うけど
順番とかぐちゃぐちゃ

327 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 23:47:23 ID:jk3EazSW
ヤヴァイ、にやにやが止まらないww


とにかく、GJってことだ。

328 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 00:40:13 ID:AG0AyrUV
>>325
ギコのDATでよければ

329 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 04:41:25 ID:yAw/WK8z
GJ!!

このスレに居る全ての職人さんにGJ!

これはあくまで要望なんですが。トウマで誰かエロ書いてくれないでしょうか?
本来なら自分で書くべきなんですが。俺は語彙にも文才にも乏しいもので・・・orz

トウマ×千秋+(吉野or内田)と言うのが理想なところです(@^=^@)
いつまででも待ちますんで、頭の片隅に入れておいてくれると幸いですm(_)m

330 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 10:04:52 ID:fLT2UsmA
あぁ、なんかここのSS見てるとメガネでたまった毒が抜けるな〜

331 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 10:26:22 ID:fLT2UsmA
おっと大事なことをいい忘れてました。職人さん達GJ!

332 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 18:42:06 ID:hw/1B9b6
昨日夢にフユキが出てきた。\(^o^)/オワタ
そんな悲しい過去を忘れる為にも3レス投下します(゚Д゚)

保管庫整理中にスミマセンorz
あとコメントありがとうございます。
皆の言う『達』に自分が含まれていることを願います(;´Д`)ハァハァ

333 名前:この野郎:2008/02/13(水) 18:47:06 ID:hw/1B9b6
>>323
最近ずっと千秋のターン

私が上を向いた際に勘違いしてキスを迫ってくる藤岡…
私も一度だけなら…と思いキスを受け入れることにしたのだが、藤岡は一度だけのつもりなのだろうか…?
藤岡の顔が近づき唇に触れる寸前…私は藤岡の唇を人差し指で止め、一度だけと言う約束をさせることにした。

「……ん?…どうしたの?千秋ちゃん。」
「いや、場所も場所だからな…その、一度だけだぞ。」
「うん、わかってるよ。」
「そうか…なら……よし、来い。……ん…っ………んん…っ?!」

そう言って目を瞑り、藤岡の唇を止めていた指を離すと勢いよく藤岡の舌が口に入ってきた…。
正直こんな所でするキスだ…私は唇が触れる程度のソフトな物だと思っていた。
そんな予想を覆し、口の中を掻き回す藤岡の舌に驚いた私は思わず藤岡を突き放してしまった。

「ちょ…ちょっとストップだ!」
「…どうしたの?もしかして嫌だった…?」
「えっと…そう言う事じゃないんだが……ちょっと刺激が強すぎやしないか?」
「そうかな?」
「いや、そうだよ。こんな所でするなら普通…唇が触れる程度のソフトな物じゃないか?」
「そっか…ごめんね。こう言うところでするのなんて初めてだから…」
「それにお前…私がトイレの順番待ってる間にジュース飲んだだろ?」
「えっと…その、結構時間がかかりそうだったから……でもどうして分かったの?」
「…お前の舌が入ってきた時に甘かったんだよ。……じゃあ今度こそソフトなやつだぞ。激しいのはダメだからな!」

私はそう言って再び目を閉じた……口の中がまだ甘い…そっか、今私の口の中は藤岡と同じ味なんだ…。
なんだかそう考えるとドキドキしてきたぞ……って何を考えてるんだ私は!これじゃあまるで変態じゃないか!
…それにしても藤岡の奴…何やっているんだ?なかなかキスをしてこない。
ちょっと気になって片目を少し開けて様子をうかがうと、藤岡は扉に耳を当てて外の様子をうかがっていた。

「…藤岡?何してるんだ?」
「ん?人がいなくなったか外の足音を聞いてるんだよ。」
「いや、それは何となく分かるんだが…その……キスはもういいのか?」
「うーん…残念だけど千秋ちゃんと一回だけって約束をしてるからね。また今度の楽しみにしておくよ。」
「…え?…あっ、そうか…そう言えばそんな約束もしていたな。」

…まぁ約束をちゃんと守るのが藤岡のいい所と言えばそうだが…こう言う時は別にいいんだけど…。
なんて…そんな事を言えるはずもなく、私はずっと扉に耳を当てる藤岡の後姿を眺めていた。
はぁ…自分で約束させておいて何だが物足りない…。
今も口の中は藤岡の味がする…こうして舌を動かすだけで藤岡にキスをされている気分にすらなる。
心臓がドキドキする…。そうだ、これは一種の病気なんだ。…そしてこの病気を治すには藤岡のキスが必要なんだ。
そう自分に都合のいい解釈をし、気がつくと私は藤岡の服の裾を引っ張っていた。



334 名前:この野郎:2008/02/13(水) 18:51:39 ID:hw/1B9b6
>>333

「藤岡、やっぱりあれだ…さっきのは私が驚いて、無理やり突き放したからノーカウントだ…。」
「…ホントに?」
「あ…あぁ!だからもう一回だけしてもいいぞ……ほら…。」
私は藤岡の返事を待てず、そう言って目をつむりキスの準備をした…しかし藤岡の返事は私の想定外のものだった。
「……やっぱり止めておくよ。」
「…え?」
「えっと…こんな所でキスするのって……やっぱり千秋ちゃん恥ずかしいでしょ?」
「…そんな…何を今更……ん?」

その時、私はふとそう言った藤岡の腰に目が行った……ジーンズの上からでも分かる…明らかに最初より大きい。
藤岡も我慢をしてるのか…?……私が良いと言っているのだから素直にキスをすればいいものを…
…まったく仕方のない奴だ……そうだ、この前はベッドで藤岡に好き放題されたからな…
丁度いい……これはその仕返しだ。…そう思い私は藤岡の首に手を回した。

「藤岡、お前…私がキスしていいと言っているんだから、したいなら素直にしたらいいだろ?」
「…でもやっぱり……オレは…」
「ココをこんなに大きくして……何をいまさら言っているんだ?」
そう言って私は藤岡のソコを、自分の太もも辺りで擦りながら問いかけてみた…
…思っていた以上にソレは大きくて硬い……驚きながらも私は藤岡に悟られないように平静を装った。
「ほ…ほら、ココもビクビクして私とキスをしたいと言っているぞ?」
「うぅ…っ…千秋ちゃんそんな事…何処で覚えたの?!」
「昨日カナが言っていた、男はドキドキするとココが大きくなって硬くもなると…今私に触られてドキドキしてるんだろ?」
「…やっぱり南か……妹に何を教え…んん…っ!」

私は驚かそうと、藤岡が話している途中にキスをしてやった………いや、本音を言うと私の方が我慢出来なかった。
…とは言え、私が主導権を握っていることに違いはない。…私は思い切って自分から舌を入れてみた。
やはり自分の口の中と同じ味…甘い匂いがする。そしてしばらくし、そろそろ藤岡の口を解放してやることにした…
…ところが藤岡に舌を吸われ引っ込めることが出来ない…どうやら知らない間に主導権は藤岡に移っていたらしい。
気がついた時には、私の舌は藤岡の口の中で弄ばれていた。…やっぱりなれない事はするもんじゃないな…
そんな事を考えていると突然私の舌は解放され、今度は藤岡の手が私の股へと伸ばされた。



335 名前:この野郎:2008/02/13(水) 18:55:21 ID:hw/1B9b6
>>334


「なっ…藤岡、どう言うつもりだ!!」
「しぃー……大きな声を出したら気付かれちゃうよ?」
「だ、だってお前…こんな所でこんな事……」
「…だって千秋ちゃんだって…オレの触ってるでしょ?」
「いや…これはその……んん…っ!こら、バカ野郎!ソコをぐりぐりするな……んぁ…っ…!」
「ほら、また声が大きいよ?静かにしないと…」
「…だったら……ふ…ぁ…そこを触る……ハァ…ッ…やめっ……」
「ん?どうしたの?」
「だから…っ……ダメだ…んっ、藤岡…ホントに声が…はぁ…ん…っ……我慢…できな……んん…っ!」

すっかり忘れていた…藤岡はこう言う時はイジワルになるんだった…
これ以上声を殺すことを我慢できなくなった私は、とっさにトイレの水を流し声をごまかした…。
体の力が抜け頭がボーっとする…藤岡の首に回されていた手も解け…私はヘタッとトイレに座ってしまった。
すると藤岡は更に私の足を開き、下着の中にまで指を入れてこようとした…。
…待て、私はさっきおしっこしたばかりなんだ…そこを触られる?……それだけは阻止しなくては…!
そう思い私は藤岡をキッと睨みつけ、残った力で耳を思いっきり引っ張った。

「いたっ…いたたたたっ!」
「バ…ハァ……バカ野郎!ちょ、調子に乗るんじゃない!」
「ご、ごめん。つい……」
「つい…じゃないだろ。見てみろ、お前のせいでパンツがビショビショじゃないか。」
「あっ…ごめん…。」
「まぁ幸いここはデパートだ…お前には新しい下着を買ってもらうからな!」
「うん、オレのせいだしね…好きなのを買ってあげるよ。」

そう言って私たちを隙を見てそそくさとトイレを後にした…。
その後、気にいった下着を見つけ罰ゲームと称し藤岡に渡し買ってくるように命令してやった。
周りの冷たい視線の中、女の子用の下着を恥ずかしそうに買う藤岡…さぞかし周りには変態と思われたことだろう。
新しい下着が手に入り、なおかつ女のライバルを減らす…我ながらなかなかの作戦だった。
トイレの空きを待ってる時間がもったいないしスカートだったので、藤岡を待たせて私は人気のない所でパッとはき替えた。

そして気持も下着もスッキリした私は藤岡と初詣へ向かった。
ココからなら2・3分で到着だ!私は藤岡と手をつなぎながら意気揚々と神社へ向かった。

「藤岡、楽しみだな!」
「そうだね。」
「藤岡!」
「ん?どうしたの?」
「…このパンツどうしよう?」



神社への道のり編終わり。(;´Д`)
初詣編へ…(´Д`)

336 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 20:23:24 ID:8bA7BOLA

っ旦~

337 名前:wikiの中の人:2008/02/13(水) 21:20:40 ID:Zpqw0AQB
>>328
是非頂きたい

338 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 22:17:57 ID:VUJ8owTF
この野郎氏がんばってますなあ。藤千が順調に進展しているようで結構結構。なにせ第三者に恋人宣言したくらいだし。
しかし宣言された第三者がリコとは、なんとも気の毒なw 続きも楽しみにしております。

そういえばこの野郎氏は、別の話では藤カナマコ内でやってましたな。カップリングに対しては柔軟に書ける方とお見受けしました。

ぶつ切り氏のは、カナの「マイダーリン」の一言がさりげなくキョーレツでしたw確かにカナならこういうノリで行きそう…って、前も書いたなこんなこと。

温泉アフターの方もよかったです。なかなかに旨く展開させてましたしね。一線を越えなかったのもそれはそれでよしというところでしょう。

339 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:54:13 ID:2wN94gqk
「…このパンツどうしよう?」

337 :wikiの中の人:2008/02/13(水) 21:20:40 ID:Zpqw0AQB
>>335
是非頂きたい

と読んでしまった。失礼。

340 名前:4-149:2008/02/14(木) 00:49:13 ID:h80rIwEb
以前投下した時に「これで終わり」とか書いておきながら、続きを書いてしまいました。
よろしければ、見て下さい。

341 名前:4-149:2008/02/14(木) 00:49:45 ID:h80rIwEb
今日もカナと藤岡が親しそうに話している。それに比べ、自分は藤岡とそれほど親しくなっていない。
そのような嘆きを持ちつつも、リコはいつも通り視線を藤岡に送り、2人の会話に耳を傾けていた。
しかし、今日のそれはいつもとは違い、リコに大きな衝撃を与えることとなる。
「藤岡、お前今日は部活なかったよな?」
「うん、ないけど、どうして?」
「いや、ハルカに伝言を頼まれたんだ。4時にスーパーでってさ。」
「うん、わかった、ありがとう。」
「全く、お前達ときたら買い物ばかりじゃないか。付き合ってるんなら、デートの1つでもしたらどうだい?」
「ははは、付き合いだしたばかりからね。」
(え? 付き合ってる!?)
2人の会話を聞いて動揺しつつも、自分の側を通りかかったクラスメートに尋ねることにした。
「ケイコ! どういうこと!?」
「キャァ!!」
友人ケイコのスカートの端を掴んで立ち止まらせ、今の会話について聞こうとする。
「ちょ、ちょっと、リコ! スカート掴まないでよ!」
スカートを掴まれたことを抗議するも、リコはおかまいなしに聞いてきた。
今までとは比べものにならないほど、必死な様子が伝わってくる。
「藤岡君、誰かと付き合ってるの!?」
「え!? えぇと…。」
ケイコは既にカナから藤岡に彼女ができたことを聞かされていた。
さすがに今回のことはケイコも言いづらいが、いずれ知ってしまうことだ。
仕方なく、自分がカナに聞かされたことを喋ることにした。
「…カナが言うには、藤岡君はカナのお姉さんと付き合うことになったそうなの。
 まだデートもロクにしてないみたいなんだけど…。」
「そ、そんなことって…。」
それを聞いた途端、リコの手がケイコのスカートから力なく、離れていった。
落胆したリコを何とか慰めようとケイコが何かを言うが、それはリコの耳には届かなかった。

(…藤岡君に、彼女ができた。)
学校が終わり、家へ帰る途中でもケイコが言っていたことが頭から離れなかった。
本人に直接確認を取ったわけではないし、実際に現場を見たわけではない。信じたくない気持ちが強かった。
(…そうだ、確かスーパーに4時って言ってたわよね?)
既に4時は過ぎていたが、買い物をすると言っていたから、まだそこにいるだろう。
確認を取ろうとスーパーへと走り出した。恋人と言ったら普通レストランに行ったり、
2人でもっとオシャレな所へ行くものだ、それがスーパーなんて生活感溢れた場所に行くわけがない、
だからただのお使いみたいなものだろうなどと苦しい言い訳を自分に言い聞かせた。

「……着いた。」
走ってきたため、呼吸が荒い。しかし、どんなに体は疲れていても、確認だけは取っておきたい。
急いでスーパーの中に入ろうとすると、藤岡が買い物袋を持って出てくるのを確認できた。
(あっ…。)

342 名前:4-149:2008/02/14(木) 00:50:29 ID:h80rIwEb
だが、出てきたのは藤岡だけではなかった。藤岡は女子高生と一緒だったのだ。
藤岡はその女子高生と腕を組んでいるわけどころか、手をつないでいるわけでもない。
しかし、2人の、特に藤岡の顔を見ただけで、自分の淡い期待は完全に裏切られたのがわかってしまった。
藤岡は今まで自分が見たことのない、藤岡と親しいカナにすら見せたことがないほどの眩しい笑顔で
ごく自然に女子高生と接している。その女子高生も同じように微笑んでいた。
「そんな…!」
この世の終わりであるかのような絶望感に包まれ、涙があふれ出てきた。
辛い現実を突きつけられ、リコは言葉を出せず、ただその光景を傍観することしかできなかった。
そんなリコのことなど知りもせず、2人はリコに背を向け、彼女とは反対の方向へと歩いていく。
追いかけたい衝動に駆られるが、藤岡が別の女と一緒に自分から離れていく悲しみに、足が動かなかった。

「……南ハルカ。」
横から男の声が聞こえてきた。声がした方を見ると、いつの間にか見知らぬ男が自分の横に立っていた。
しかも、その男も自分と同じように2人を見つめながら、涙を流している。
おそらく今の自分と同じ状況なのだろうと直感した。
だが、その男は自分とは違い、どういうわけか笑みを浮かべたのだ。
「喜ばなくてはいけないな、……お前がそんな笑顔ができるようになったんだからな。」
リコはその男の発言に驚いた。男は自分と同じように見たくない現実を目にしたはずだ。
それなのにそんな言葉を口にした男に思わず訊いてしまった。
「…どうしてですか?」
声をかけられたことで、男もリコに気づいたようで、顔をリコの方に向けた。
「あなたはあの女の人が好きだったんじゃないんですか?」
「…そうだな、オレは南ハルカにバレー部のマネージャーになってもらい、
 このオレの汗を拭いてもらいたかった。」
言っていることはよくわからないが、とにかく自分が感じた通り、あの女子高生に惚れていたことは確かだ。
「それならどうしてですか!? どうしてあなたはそうして笑っていられるんですか!?」
「簡単なことだ、オレは南ハルカのことが好きだからだ。」
その男の言葉に呆気に取られる。ならば、尚のこと笑っていられるわけがないし、そもそも答えになっていない。
「好きならどうして…。」
「好きだからこそ、オレは南ハルカに幸せになってもらいたい。」
「!!」
リコは男の言葉に思わず体が振るえあがった。男は言葉を続ける。
「勿論オレ自身が幸せにしたいという気持ちはあった。しかし、見ただろう? あの2人の様子を。
あれを壊そうとしたら、南ハルカは悲しむだろう。悲しむ南ハルカの姿なんてオレは見たくない。」
男は少し切なそうな顔をして空を見上げた。
「…だから、オレは南ハルカを笑顔で送れたんだ。」
目を瞑り、悟ったように言う。だが、それには全く邪なものは感じられず、
むしろ相手のことをちゃんと思っているからこその発言だと思えた。
リコの目にはこの男が何か輝いているようにも見えた。しかし、
(何でこの人、上着をはだけさせてるんだろう…。)
わけのわからない露出がその輝きを台無しにしていた。

343 名前:4-149:2008/02/14(木) 00:51:16 ID:h80rIwEb
「その、何と言うか、ありがとうございました。」
とにかく男のおかげで考え方を改めることができた。何者かは知らないが、この男の言葉は一生忘れないだろう。
リコがお辞儀して頭を下げると、男は髪をかきあげ、無駄に汗を撒き散らした後、微笑んで去って行った。
男を見送り、その姿が見えなくなると、自分も帰宅するのであった。

自分の家へ向かう途中、川の側で座り込んでいる少年がいた。その少年は見るからに落ち込んでいる。
先程のわけのわからない男のおかげで少し元気が出てきたリコは、少年のことを気にする余裕ができていた。
また、落ち込み方がさっきまでの自分と似ていたため、放っておくことができなかった。
「……ハルカさん。」
近づいて話し掛けようとすると、少年はため息をつきながら呟いた。
変な男が話していた女子高生と同じ名前だったので、もしやと思った。
「どうしたの? そのハルカって人にふられちゃったの?」
話し掛けると少年は勢いよくリコの方を振り向いた。驚きを隠せない様子だ。
「ど、どうして、わかったんですか!?」
「…さっきの私と同じように落ち込んでたからかな。」
リコの返答を聞くと、少年は驚いた様子を見せた。
「…お姉さんもふられちゃったんですか?」
「少し違うわね…。私、告白すらしてないから…。」
再び驚いたためか、少年の体はわずかに震えた。そして、顔を俯けた。
「…オレも告白しませんでした。」
「そう…。」
「けど、それは南がオレを家に上がらせてくれなかったせいでもあったんです。
 …オレだってちゃんと家に上がらせてくれさえすれば、ハルカさんに告白ぐらいできたんだ。」
俯いた状態で胸の内にある思いを吐き捨てるように言い出した。
「女装なんてせずにちゃんと男として話ができた、そうすれば、こんなことにはならなかったのに…。」
胸の内を開けてからは溢れ出る涙を手で拭いながら、ただ黙って泣きじゃくっていた。
「…ダメよ、そんな顔しちゃ。」
リコは優しく話し掛けた。少年は不思議な顔をしてリコの方に顔を向けた。
その顔は涙と鼻水で濡れていて、赤く染まっていた。
「君はそのハルカって人が好きなんでしょ?」
少年はコクンと頷く。もうロクに声を出せないのだろう。
「幸せになってもらいたいでしょ?」
再び頷く。何故そんな当然のことを聞くのかと言わんばかりに。
「じゃあそんな顔してちゃダメよ。そんな顔見たらハルカって人が困っちゃうわよ。」
リコはハンカチを取り出し、少年の涙を拭き取る。
「好きだったのなら、その人が幸せになるのを笑顔でお祝いしなくちゃ。
 そりゃあ、相手が自分に越したことはないんだけど…。」
先程スーパーで見た藤岡とハルカの顔を思い浮かべながら、少年に言う。
「そのハルカって人が選んだ男の人なら大丈夫、きっといい人に決まってるわ。
 だから、ちゃんと幸せになってくれるわよ。それならいいじゃない、ね?」
少年はリコのハンカチを奪うと、あろうことかそのハンカチで鼻をかんだ。

344 名前:4-149:2008/02/14(木) 00:51:58 ID:h80rIwEb
(あ!)
「…そうですよね、ハルカさんが幸せなら、オレも嬉しいです。」
元気が出てきたのか、もう涙も鼻水も流していなかった。
晴れ晴れとした少年の表情とは対照的に、リコの表情は少し引きつっている。
「ありがとうお姉さん。オレ、明日ハルカさんにお祝いしてきます! それじゃ!」
満面の笑みを浮かべたまま、少年は走り去って行った。
(あぁもう! ハンカチ台無しにしてくれちゃって…。)
鼻水が付いた部分が表面にならないようにハンカチをたたみ、しまいこんだ。
最初はハンカチを汚されて少し気が滅入ってしまったが、
少年の元気な姿を見送っている内に、些細なことと思えるようになり、
自分と同じ思いをした者を立ち直らせたことを嬉しく思った。
自分の恋は失恋と言う形で終わったが、その恋が今の自分へと導いてくれたのだ。
決して無駄なことではない、むしろいい経験であったと喜び、帰宅するのであった。



翌日、失恋から立ち直ったマコトは元気よく登校した。
「おはよう!」
「おはよう、マコト。良かったよ、元気を取り戻したみたいで。」
マコトの挨拶にシュウイチも返事をする。
昨日までのマコトは元気がなく、シュウイチを始めとした友人達の何人かは気にかけていた。
数日前、内田と吉野がチアキから藤岡とハルカが付き合っていることを聞かされた際に、
それがマコトの耳にも入ってしまったのがいけなかった。マコトはすぐにチアキに寄り、
そのことを問いただそうとしたが、逆に怒鳴りつけられてからはずっと落ち込んだままだったのだ。
だから、シュウイチは今日の友人の元気な様子を見て、ほっとできた。
「(内田、今日ハルカさんの所へ行くから、協力してくれ。)」
シュウイチへの挨拶をすませた後、マコトは内田に近寄って小声で話し掛けた。
「(うん、いいけど、マコトくん、もう大丈夫なの?)」
「(ああ! ハルカさんに笑顔でお祝いしなくちゃな!)」
何故かは知らないが、マコトが立ち直った様子を見て、内田はほっとした。
しかし、内田はマコト以上にチアキのことが心配だった。
今は普段通りに吉野と何か喋っているが、先日マコトに怒鳴りつけた時は教室にいる全員を黙らせたほどだ。
怒鳴ること自体が珍しいが、大抵は冷たくあしらうだけのマコト相手に怒鳴ったのだ。内心穏やかなわけがない。
あれほど気に入っていた藤岡が他の女、ましてや自分の姉と付き合いだしたというのに、
チアキが平気でいられるとは思えなかった。

345 名前:4-149:2008/02/14(木) 00:56:41 ID:h80rIwEb
また続きますが、以前より間が空いてしまうかもしれません。
ご容赦ください。

346 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:59:24 ID:iBsADCon
乙です

悲劇の連鎖w

347 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:14:57 ID:+1HuI9Fq
>>328
すまん
明日の夜まで待っててくれ

348 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:18:38 ID:+1HuI9Fq
保坂先輩カッコイイよ保坂先輩www

349 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:48:01 ID:yubbn3N5
リコちゃんいいよリコちゃん

350 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 02:07:21 ID:2MLWM8i6
なんてすばらしい作品ばかり何だ…!
あとフユキはいらない。
俺の家での標準語は福岡弁だが、無理して福岡弁使わせてる感があるから嫌。


そういえば、誰か冬馬を求めていたな。
藤岡×冬馬なら、時間くれれば作るけど。

351 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 04:48:05 ID:drVUN8k8
>>350
なんという、魅力的な提案。お願いします!

352 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 06:38:14 ID:jcy7HSGq
>>350
是非!

353 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 09:40:34 ID:CaGIUoXE
是非書いて下さい!

保坂先輩カッコいいな〜。相変わらず気持悪いけどw

354 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 21:23:36 ID:5E0KyKSR
トウマ祭りの予感だから参加する(;´Д`)ハァハァ
もう少し後の予定だったけど少し出番を速めても問題ないから
初詣編をサッと終わらせた後にトウマのあそこを千秋にちゅっちゅさせてやんよ(*´Д`)

355 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 21:29:03 ID:4OolIjJh
ナツキ×ハルカとかってアリっすかね?

356 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:21:27 ID:Kw/1B/UY
君が書きたいと思ったその瞬間からアリだ

357 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:35:22 ID:hz3miLQP
アニメよりもこっちを期待してしまうな

358 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:37:02 ID:hz3miLQP
「を」じゃなくて「に」だな…。

359 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 01:15:45 ID:j1fa4aTT
>>355
大アリだ。むしろ読みたくてたまらない。

360 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 01:26:03 ID:J+97jZo6
藤岡×冬馬

今日も今日とて、みなみけではいつもの光景が繰り広げられている。
「おい、藤岡」
「なんだい、南?」
「お前はいつから千秋だけじゃなく、冬馬にも藤岡椅子をするようになったんだ?」
「え?」
言われてから気が付いた。
そういえば、いつの間にやら冬馬も藤岡椅子に座っている機会が多くなった。
道理でさっきから千秋から痛い視線でこっちを見ていると思った。
「うーん、何でだろう。気が付いたらこうなってたな」
「ああ、オレもいつの間にかお前の膝に座ってた。座り心地がいいんだよな。藤岡椅子」
「そ、そうなんだ…」
自分の膝がどれくらい座り心地がいいかなんて、藤岡には分からない。
「おいカナ、さっきから何してるんだ?」
「見て分からないのか? 私はゴロゴロしてるんだ」
部屋の床をごろごろと転がるカナ。
「冬馬、藤岡、お前も一緒にやらないか?」
「うわ、こっちにくるなよな!」
ゴロゴロと転がってくるカナを足で追い払おうとする冬馬。
ちなみにこの間も冬馬は藤岡椅子に座ったままである。
まあ、藤岡は冬馬を男と見ているので、もぞもぞ動いたりしてもなんら反応を示さない。
これがもし、一般の男子だったらなら、冬馬の尻がある場所が即やばい事になっているかもしれないが。
「と〜う〜ま〜」
「だから来るなって!」
「ちょ、暴れるなって冬馬。危ない」
迫るカナに追い返そうと暴れる冬馬。そして冬馬が座っている藤岡椅子。
当然のことなのだが、このような状況で暴れればお約束ともいえる事が起こる。
「「うわあ〜!」」
カナがもろに二人にぶつかった。
ちなみに今の状況は、藤岡が下敷きになり、冬馬が藤岡に抱き付いているようにも見えなくもない倒れ方をし、カナはぶつかった拍子にテーブルの足に頭をぶつけた。
「いっててて…」
「〜〜〜〜〜!」
一人頭を押さえてのた打ち回るカナ。
藤岡も冬馬も気にも留めなかった。
と、言うより、気付いてもらえていなかった。
「大丈夫か、冬馬」
「なんとかな。藤岡は?」
「俺も大丈夫だ。それより…とりあえず、起きれないからどいて欲しいんだけど」
「え?」
冬馬はこのとき初めて、今の自分の状況を理化した。
事故とはいえ藤岡に抱きついている。
「うわ!」
咄嗟に冬馬は藤岡の上から飛びのいた。

361 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 01:36:08 ID:Ud0VaQM2
>>337
ttp://www2.uploda.org/uporg1251830.zip.html

解凍パスは sage


362 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 01:42:55 ID:J+97jZo6
「すまん、藤岡」
「そんな腫れ物に触るように飛びのかれたら、ちょっとショックだ」
「おい、お前達」
一人忘れ去られていたカナは不満そうな声を出した。
「いちゃつくのはいいんだけどさあ。そういうのは二人っきりの時にしてくれないか? 私の存在を綺麗にスルーするな」
「別に俺は、冬馬といちゃついて居ないけど。男同士でいちゃついたら変態じゃないか」
あんなに体が密着していたにもかかわらず、藤岡はまだ冬馬が女だと気付いていないようだ。
「おい、馬鹿野郎。そんなところに寝てたら邪魔だぞ」
「おお、誰かと思ったら千秋じゃないか。誤植でお前が最初から居る事になってたぞ」
「何訳分からない事いってるんだ、馬鹿野郎」
「やあ、お帰り千秋ちゃん」
「おお、来てたのか藤岡」
「オレもいるぞ」
「冬馬も来てたのか」
「カナに呼ばれてな。藤岡もそうだぞ」
「藤岡に迷惑をかけるな、馬鹿野郎!」
千秋は寝転がったままでいるカナにストンピングをした。
「あれ? なんで私が踏まれるんだ?」
「あら、藤岡君に冬馬、いらっしゃい」
「あ、お邪魔してます。ハルカさん」
どうやら千秋とハルカは買い物帰りのようだ。
「二人ともご飯食べていく?」
「はい、ご馳走になります」
「オレも兄貴達に連絡入れとかないと。ハルカー、電話借りるぞー」
「いいわよ〜」
買った物を台所にもって行きながらハルカは返事をした。

この日が全ての始まりだと、誰も知る由も無い……

363 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 01:45:40 ID:J+97jZo6
とりあえずプロローグ的なものを投下してみた。

満足してくれるかどうかは分からないけど。

364 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 01:53:10 ID:Ud0VaQM2
続きwktk

365 名前:この野郎:2008/02/15(金) 02:47:39 ID:vjql6PJO
2レス投下します(゚Д゚)

366 名前:この野郎:2008/02/15(金) 02:52:00 ID:vjql6PJO
>>335
藤岡日記

なんだか神社に来るまでにいろいろな事があったが、ようやく俺達は神社にたどり着いた。
入口から境内へ向かう道の両脇には出店がたくさん並び、御参りに来た人でにぎわっていた。
はぐれたりしたらたまったもんじゃない…オレは千秋ちゃんの手が離れない様に強く握った。

「…よし、藤岡。とりあえず先にお参りを済ませてしまうぞ。出店はその後だ。」
「…え?先に出店に行くんじゃないの?」
「ん?なんだ、藤岡は先に出店に行きたかったのか?」
「えっと…そう言う訳じゃないけど……。」

そう言う訳じゃないけど……何となく千秋ちゃんは御参りなんかそっちのけで出店に走るような気がしていた。
と言うか…ハッキリとは覚えてないけど、なんだか前にココに来て…その時は出店に走って行った気がする。
それで確か…はぐれて……でも、もちろん千秋ちゃんと二人で来るのは初めてだ…。

「お前なぁ…まずは御参り、その後に出店が基本だろ?」
「そうなの?」
「まぁ…カナのバカなら御参りなんてそっちのけで出店に走って行くと思うけどな。」
「南…」
「あいつの事だ…食い意地が凄いから、きっと食べものの店ばっかり行くぞ。」
「食べ物……あ…っ!」
「ん?」

千秋ちゃんの話を聞いてすべて思い出した…そうだ、忘れていた。……いや、正確には忘れようとしていた。
去年の正月オレは南とこの神社に来たんだ。…あの時オレは南の事が好きで元旦に初詣に誘ったんだ。
電話をしたら断られ…それで出店で食べ放題と宿題を見せる約束をして来て貰ったんだっけ…
結局南は食べ物だけを3000円分も食べて、帰りに焼肉まで奢らされ…宿題を持って帰ったんだよな。
あの時南に「お前何をお願いしたんだ?」って聞かれて恥ずかしがって「焼肉が食べたいって…」と言ったのが悪かった。
本当は「南に気持ちが伝わりますように…」って願っていたのに…。
…もしあの時本当の事を言えていたら未来も変わっていたかもしれない……。

「…藤岡?大丈夫か?」
「……え?」
「いや、お前さっきから黙りこんだまま…なんだか悲しい顔してるぞ?」
「そ、そうかな?そんな事無いよ!うん!あは…あははは!」
「そうか?ならいいんだけど…先に出店に行きたいならそっちに行ってもいいんだぞ?」
「そんな、先に御参りに行こう!じゃないといろいろ思い出しちゃいそうだし!」
「…?」

気がつくと、千秋ちゃんはずっとオレの事を心配そうに見ていたらしい。
そうだ、あの時南に気持ちが伝わらなかったお陰で、こうしてオレは千秋ちゃんと付き合えているんだ。
むしろそれで良かったじゃないか?…そうだよ、良かったんだ!むしろよくやったよオレ!!
自分にそう言いながら御参りの列に並んでいると、ふとオレの目に知っている顔が映った…。



367 名前:この野郎:2008/02/15(金) 02:59:38 ID:vjql6PJO
>>366


「あれ?…千秋ちゃん、あそこで御参りしてるのって…確か千秋ちゃんの友達の…」
「ん?…あれ?なんでこんな所に内田が?」
「あっ、そうだ内田さんだっけ……一人で来てるみたいだけど…大丈夫かな?」
「おかしいな…内田とマコちゃんは、私が家を出る時『カナに呼び出された』…って言って朝から家に来ていたぞ?」
「…でも何か呟いて、泣きながら御参りしてない?」
「…ちょっと何を言ってるか調べてみるよ。」
「調べる…ってずいぶん遠くて声なんて聞こえないけど…」
「私は口の動きで少しは分かる。いわゆる読唇術ってやつだ。」

千秋ちゃんは何やら凄い事を言って、半分とじた目をグッと開き彼女の口元をじっと見だした。
『…カナ…マコちゃんの……白い液が…口いっぱい…ハルカちゃんに……誤解…』
そう言うと千秋ちゃんの目は半分閉じた。もしこれが本当なら凄い事だ…しかしなんの事か意味が全然分からない。
とにかく心配なのでオレと千秋ちゃんは、彼女の元へ向かう事にした…と、その時一人の男が彼女に近づいた。

どうも知り合いの様だが、どう見てもオレより年上…いやもしかしたらハルカさんより年上じゃ無いか?
しかしその男と会った途端に泣いていた彼女は慌てた様子の後、急に元気になったようだ…
とりあえず良かった…そう思い千秋ちゃんの方を見ると、千秋ちゃんは目をグッと開いていた。千秋ちゃん目こわっ!
『床…どうしたんだ……良かったら…来ないか?』…千秋ちゃんはそう言うと、再び目を半分閉じた。

「えっと…知り合いなのかな?」
「何所かに誘っている辺り…おそらく知り合いなんだろう。しかし『床』ってなんだ?」
「床…なんだろうね……でも知り合いみたいで良かったよ。オレはてっきり誘拐でもされるのかと…」
「…!そうだ、あいつは内田だった!それもあり得るぞ!あいつチョコか何かくれるって聞いて元気になって…」
「それで男のあの言葉がもし『良かったらもっとお菓子あるから着いてこないか?』…だったら……」

オレは千秋ちゃんと顔を合わせてハッとし、もう一度彼女の方を見た…がすでにそこには姿がない!
慌てて探し始め、発見した千秋ちゃんが神社の入り口の方を指差した。
しかし彼女はその男と、黒い大きな車には乗り何所かに行ってしまった…

「ど、どうしよう。大丈夫かな?」
「お、落ち着け藤岡、まだそうと決まったわけじゃ無い!」
「でも…あの子ちょっと抜けてる所があるっていうか…」
「…いくらバカでもさすがに……ぃゃ…ありえないと言いきれないか…。」
『あれ?千秋ちゃん?』
しばらくオレ達があたふたしていると、そこに2人の女の人が現れた。

「ん?なんだ、あつこ達も来てたのか。」
「ちょっと、達ってどう言う事よ!達って!」
「まぁまぁ…マキ落ち着いて。」
「私は落ち着いてるよ!…あ、そう言えばさっき…えーっと……内田さん…だっけ?」
「内田…内田?……内田…?! そうだった、いま内田が誘拐…」
「なんで保坂先輩といたんだろうねぇ?」
「保坂…先輩?」
「うん、なんだか家に誘われてたみたいだけど…いつの間にあんなに仲が良くなったんだろうね。」
「その…誘拐犯じゃ無いのか?!」
「…誘拐犯?あははっ、保坂先輩ならあり得るかもね!なんせ気持ち悪い人だから!」
「…そ、そうなのか?!」
「ちょっと、マキ…大丈夫だよ。保坂先輩は少し変わってるけど良い人だから。じゃあお邪魔みたいだし私たち行くね。」
「御二人ともお幸せに〜♪」
「なっ…!おぃ!ちょっと、この事は……」

そう言って二人は出店の方へ向かって歩き出した。
…どうやらオレ達の取り越し苦労だったらしい……そうこうしている内にオレ達はさい銭箱の前にたどり着いた。


368 名前:この野郎:2008/02/15(金) 03:06:17 ID:vjql6PJO
>>366の話は、前に書いた>>26と微妙に繋がってるのでご了承ください。orz


>>363
この乙野郎!藤岡許せん!

369 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 07:06:47 ID:Qhc50HPz
ここは何て創作意欲の刺激されるスレなんだろうか
早速原作を買い込まねば

370 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 16:26:28 ID:J+97jZo6
>>368
藤岡許せん! って、何故に!?

371 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 16:36:59 ID:jB4KNLDl
おかわりOVA企画書
【概要】
おかわり最終話、みなみけ3姉妹を肉奴隷化したフユキの回想を軸とした18禁
全4巻

1巻『春と冬』
優しかったハルカが堕ちていく過程を描く
見所はトイレ盗撮動画を見せられ唖然とする場面

2巻『夏と冬』
脳天気だったカナから笑顔が消えていく過程を描く
見所は初めてアナルで感じてしまい、ベッドで膝を抱えてすすり泣く場面

3巻『秋と冬』
大好きな姉たちがすでに肉奴隷に堕ちており、しかもフユキの関心を買うため
自分を差し出そうとする様子に絶望するチアキ
見所は初めてを奪われたあと、児童相談所に連絡しようとするも
姉の将来を思い躊躇う場面
最終巻『日本には四季があってよかったね』
フユキと3姉妹の淫欲の日々を描く
見所は、フユキに命令され、トウマを呼び出した3姉妹が「ごめんなさい」と言いながらトウマを取り押さえる場面

372 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:15:22 ID:FPPGUzdY
主役をマコちゃんに差し替えればゴーサイン

373 名前:wikiの中の人:2008/02/15(金) 20:23:08 ID:L2a1RmmQ
>>361
ありがとう、確かに受け取った

>>371
よく分からないが、NTRや鬱展開を含む作品が投下されないことに対する憤りでも伝えたいのか?

374 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:08:48 ID:fTtKppqZ
まあ気にしないで。
この辺でよくあるフユキ嵐の一種だよ。

375 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:46:24 ID:w/lDDI/s
>>370
この先トウマフラグにより千秋が悲しむ事があるなら許せん!と言う意味で。(^ω^)

しかしフユキと聞くだけで続き書く気がドッと無くなったw

もういいよ。もう寝るよ。
フユキ氏ね。

376 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 03:03:41 ID:OBmhG+II
間違えて海外製のジュースを飲んで、いろいろと大変な事になってる南家+トウマ。
原因であり唯一シラフなカナに電話で呼び出された藤岡は、そこで何を体験するのか……!

一期見直してたらそんな妄想が浮かんだ。

377 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 10:15:06 ID:bGppsMxG
>>376
き、気になるじゃないか。
チアキとトウマが藤岡にべったりしてカナが嫉妬みたいな展開ですかね?

378 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:40:33 ID:fkrtUyAo
その展開なら乱交・酒池肉林も自然だな。

379 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:43:20 ID:XIqyZard
>>376
酔っぱらいのオモチャになてっる藤岡が見えたw

380 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:44:40 ID:Up2i8NIp
>>376
むしろ藤岡にまで酒を飲ませて襲われるカナとか。


381 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:59:28 ID:0BFWHBVC
フユキの部屋でエロ漫画をみつけてしまうカナとか

382 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:55:48 ID:LQZoHLjF
>>376
さあはやく妄想を文にするんだ!

383 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:15:15 ID:sQG7U1TB
>>376の人気に嫉妬w

384 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:50:02 ID:OM1s1ixa
>>377
でも、カナって藤岡が他の女とせっくるしたら嫉妬するのかなあ?
とか普通に考えてしまった

385 名前:この野郎:2008/02/17(日) 00:21:58 ID:yq6VswHn
>>376の人気に嫉妬しつつ2レス投下しますw


386 名前:この野郎:2008/02/17(日) 00:25:57 ID:yq6VswHn
>>367
初詣

御参りを済ませた藤岡と千秋は、第二のメインとも言える出店へ向かった。
普段滅多に小遣いなど貰わない千秋だったが、この日はハルカに貰った1000円のお小遣いを持っていた。
右手で綿あめを食べながら左手にはヨーヨー…普段なら、「砂糖でも舐めてろ」や「そんなもの使い道無いだろ」等、
お金の無駄遣いと言って買いそうに無い千秋だが、祭りの雰囲気にのまれてか意外と楽しんでいるようだった。
いろいろな店を回り、気がつくと所持金はあっという間に300円になっていた。
「…あっ。」
突然足を止めた千秋の目の前には、くじ引き屋…それこそ良い物の当たりが入ってるか等疑わしいものだ…
しかし千秋の目線の先にある人形は、まさしくふじおかの色違いと思われるクマだった。

「おい、藤岡…あのクマの人形はどうやったら貰えるんだ…?」
「くま?…えっと、あの辺りにあるのは…多分5等だと思うよ。」
「そうか…ちょっとやってくる。」

そう言って千秋の引いたくじの番号は137番……それはクマから遥かに外れた番号だった…。
普通なら「残念だったね。」と、足もとにある何に使うかよく分からないおもちゃに手を伸ばすのだが…
この店の若い兄さんは「お嬢ちゃん可愛いからオマケしとくよ。」と言って、8等と書かれた箱から賞品を選ばせようとした。
しかし千秋は初めてするこのくじ引きのシステムがイマイチ分かっていなかった。

「えっと…私はそっちのクマの人形が欲しいんだけど。」
「えぇ?いや…これは流石にねぇ…」
「まぁそう硬い事言わず。5等も8等も似たようなものじゃ無いか。差別は良くない…8等のおもちゃが泣いているぞ。」
「…?」
「つまり私にそのクマの人形をくれまいか?」
「…でもね、この人形は2000円くらいする物だから…ごめんね。」
「…そうか、ならば私と物々交換してくれないか?」
「物々交換?いったい何と?」

店の人がそう言うと、千秋はかばんの中をゴソゴソあさり始めた。
「お…あったあった。これと交換してくれないか?」
「あの…ソレって……」
千秋の手に持っているのは、神社に着いた時からどうしようか困っていたデパートで脱いだ下着だった。
「ちょっと事情があって少し汚れてはいるが…これは3000円くらいだったんだ。」
「………。」
「もしお前に妹でもいるのなら洗って使…」
「よし、このクマの人形はお譲ちゃんにあげよう!」

…交渉は即決だった。
くじ引き屋のお兄さんは下着を手に入れ、千秋はクマの人形を手に入れた。
座って待っている藤岡の元へクマを持って走って行くと、そのクマをゲットした姿を見て藤岡は驚いた。

「え?!千秋ちゃん本当にクマの人形当たったの?」
「当然だ。…と言いたい所だが物々交換で貰ったんだ。」
「物々交換?」
「あぁ、…まぁ、あの人に私と同じくらいの妹がいて助かったよ。」
「妹?」

何が何だか分からない藤岡に対して、千秋はそのクマの人形を藤岡に差し出した。



387 名前:この野郎:2008/02/17(日) 00:35:23 ID:yq6VswHn
>>386

「これ、藤岡にやるよ。」
「え…でも千秋ちゃんが欲しかったんじゃないの?」
「いや、私にはふじおかがいるから。」
そう言うと千秋は、かばんからふじおかを取り出した。…どうやら千秋は外出の時も常備持っているらしい。
「私はクリスマスプレゼントとかあげてなかったからな、少し遅いが私からのクリスマスプレゼントだ。」
「じゃあ…ありがたく貰っておくね!ありがとう。」
藤岡がそう言ってクマを受け取ると、千秋も満足そうに「うんうん」とうなずき、今度は少し恥ずかしそうに話はじめた。

「藤岡、そのクマは設定上ふじおかの彼女と言う事になっているんだ。」
「そう言えば…聞き流してしまってたけど、そのクマふじおかって名前になったんだ…。」
「まぁ、それはさておき……あまり長い間離れ離れになるとふじおか達が悲しむことになる…」
「はぁ…(なんだかややこしいな…)」
「だから…お前は今までよりも多く私の家に来て…その……ふじおかにそのクマを合わせる義務があるんだ。」
ここまでの千秋の話を聞いて、藤岡も大体の意図が分かってきた。
つまりは藤岡に会うための口実のためにクマを藤岡に渡したのだ。
そうと分かると、藤岡は千秋をからかわずにはいられなかった。

「そうか…じゃあ……このクマの名前はチアキにしようかな。」
「…は?!お前、急に何を言い出すんだ?」
「いや、千秋ちゃんの持ってるクマのふじおかの彼女なんだから、チアキがいいかな…って。」
「そ…そうか。…だがその名前を付けるからには大事にしないと承知しないからな。」
「分かってるよ。寝る時もチアキと一緒に寝る様にするし、たまにはチアキをお風呂にも入れてあげないとね。」
「そ…そうだ!すっごく、すっごく大事にしろ!」
クマの事とは言え、これでは自分が呼び捨てにされているようだ…そう思いながら千秋は顔を赤くしていた。

「さてと…それじゃあそろそろ先に進もうか、チアキ。」
「な…っ、おぃ!今私の事呼び捨てに…」
「ほら、千秋ちゃんも行くよ。」
「えっ?…あっ、なんだ…そっちのチアキか…。」
そう言いながら千秋は更に顔を赤くして俯いた。
「ん?さっきから顔が赤い様な気がするけど…大丈夫か?チアキ。」
「だ、大丈夫も何もお前がそんな事言うか…」
「あれ?千秋ちゃんまで顔が赤いけど大丈夫?」
「……藤岡、お前…わざとやってるだろ?」
「わざとって…なんの事だろうね?チアキ。」
「…ふ、藤岡〜!!もう、私の前でそのクマをチアキと呼ぶの禁止だー!」

千秋はそう言うと拳を振り上げ、藤岡は笑いながら逃げ出した。
しかしサッカーで鍛えられている藤岡に千秋が追いつける訳もなく、千秋は疲れて追いかけるのを止めてしまった。

「ハァ…ハァ……藤岡…もう逃げるな…。私はカナと違って体力バカじゃないんだ。それに足だってまだ治りきっていない。」
「ごめんごめん、つい面白くて。」
「ハァ…つい面白くてじゃねーよ、バカ野郎…。ハァ…ハァ……疲れちゃっただろ。」
「うーん…そうだ!じゃあ自動販売機で千秋の分もジュース奢ってあげるから、ねっ。」
「あのなぁ…クマの人形がジュースなんて……」
「そっちじゃなくて、こっちの千秋に奢るって言ってるんだけど?」
「…え?……その…それは私の事か…?」
「うん。さぁ、早く行こう。」
「あ、あぁ…そうだな。のど乾いちゃったしな…。」
そう言って千秋は藤岡の差し出した手を取った。

「…藤岡、カナ達の前では…その、恥ずかしいから今まで通り千秋ちゃんで頼む…。」
「うん、家ではそう呼ぶようにするよ。…千秋?」
「な、…なんだ?」
「顔が赤いよ?」
「…余計な御世話だ…バカ野郎…。」


388 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:39:45 ID:yq6VswHn
果てしなくエロから離れている様な気がするけど、もうすぐ…もうすぐエロパロっぽくするから!(´Д`)

389 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 01:04:22 ID:5eFGFVgt
気にせずに心の赴くままに書いてくれい

390 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 01:25:21 ID:Cq/uE2BZ
藤岡カッコいいな〜。このラブラブっぷりに悶えました。GJ!

391 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:08:26 ID:2/99V/lC
藤岡〜! 千秋と呼ぶまでのやりとりがさりげなさ過ぎるぞ!

なんていい男なんだ! 感動した!!

392 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:39:39 ID:cNxbwygx
4レスほど借ります。

393 名前:彼女が髪を降ろすとき(1):2008/02/17(日) 23:41:06 ID:cNxbwygx
「ねえ南――」
夕焼けに染まる放課後の帰り道。
藤岡はふと、自分の隣で意気揚々と鼻歌を歌いながら歩くカナに声をかけた。
「お前さぁ、二人きりの時はカナと呼んでいいと言ったろう?」
カナは立ち止まると、キッと藤岡の顔を睨み、呆れたように口を尖らせた。
「いや、それもなんか恥ずかしくてさ……」
「じゃあやっぱり『カナちゃん』の方がいいか?」
「それだともっと恥ずかしいよ……」
藤岡とカナは、紆余曲折を経てこの度恋人同士として付き合う関係になっていた。
元々は藤岡の片思いから始まり、鈍いカナもやっとのことでその想いを受け止め、今に至る。
学校帰りの通学路を共にしたり、カナの暇つぶしに藤岡が付き合わされたり、と、
付き合いの中身自体はごくごく中学生らしいケンゼンなものではあったが、二人とも十分に満足しているのであった。
なぜなら、こうして好きな相手と同じ時間を共有できるだけでも、二人にとっては何よりの至福なのだから。
「で、どうしたんだ? 何か聞きたいことでもあったのか?」
珍しく神妙な口ぶりで話を振ってきた彼氏の様子が、カナも少しだけ気になっていた。
「うん。あのさ、南は髪型を変えたりしないの?」
「髪型ぁ?」
「そう。例えば髪を降ろしたりとか……」

394 名前:彼女が髪を降ろすとき(2):2008/02/17(日) 23:41:58 ID:cNxbwygx
藤岡はカナに心底惚れているわけであって、特段普段のカナの格好や髪型など気にしたこともなかった。
しかし、いつぞやの温泉や南家で見た、ツインテールを解き髪を降ろしたカナの姿が無性に気にかかっていたのだ。
普段のツインテールはいかにもカナらしい活発な少女のイメージ。
髪を降ろすと、歳相応の少女の持つ仄かな色気をも醸し出すような、少し洗練されたイメージ。
(正直言うとあのギャップがたまらなかったんだよね……)
そんなことを言葉に出せるほど、藤岡の口は軽くなかった。
が、カナの方は突然の藤岡の問いかけに大いに驚いたようだった。
「降ろす? 髪を? 私が? 解いて? ツインテールを?」
まるでそんな自分を想像もしなかったような口ぶりである。
「そりゃ、風呂に入るときとかは髪を降ろすけど……またどうしてそんなこと聞くんだい?」
「髪を降ろした南もなんかいいなと思ってさ」
「え……」
カナは赤面した。まさかそんなことを言われるとは思っていなかった。
「お、お前! いきなり何ヘンなこと言い出すんだ!!」
懸命に取り繕うと声を張り上げるカナだが、やはり顔の高潮は隠せない。
「もしよければ今度髪を降ろして学校来てみたり……しない?」
「するかするか!! この2本の尻尾を切り離されたら、私は私でなくなってしまう!!」
そんなわけあるかとも思うが、世の愛好家からすれば頷ける意見でもある。
とりあえず藤岡はそれ以上無理強いするのを止め、微妙に気まずい雰囲気のまま、カナを家まで送ると二人は別れた。


395 名前:彼女が髪を降ろすとき(3):2008/02/17(日) 23:43:39 ID:cNxbwygx
「髪を降ろすか……。藤岡め、そんな趣味があったのか」
家に戻ると、部屋で一人悶々とするカナがいた。
物心ついたときから自分は、外に出る時はいつもツインテール。
別にこだわりがあったわけではないが、それが当たり前になっていた。
が、藤岡の頼みともなると無碍にも出来ない。寧ろ、藤岡が悦ぶなら……と思ってしまう自分もいる。
翌朝。眠気と闘いながら布団から這い出し、朝食を済ませ、部屋で制服に着替えていたカナ。
姿見に映る自分の髪を凝視し、おもむろに髪留めを外してみた。
「うーん……やっぱりコレはないよなぁ」
制服を着て髪を降ろしている自分の姿にはやはり違和感がある。このまま登校するのは考え物だ。
「でも藤岡がいいって言うんだから……いやいや、私が私でなくなったら……あ〜、もうわかんないよ〜」
悩みに悩んでいたその時、カナはふと、以前にトウマの兄で後輩のアキラが言っていたことを思い出した。
『僕は髪の長いストレートの女性なんか、タイプですね〜』
「……!! まさか藤岡もそういう女の子の方がタイプなのか!?」
自分も髪は長い方ではあるが、ツインテールにしている限りストレートとは言えない。
「もし藤岡がそういう嗜好の持ち主だとしたら……私はストライクゾーン外れてるじゃないか!!」
思いっきり勘違いではあるが、カナの場合一度そう思い込んだら止まらない。
「すると……藤岡も実はケイコやリコのような女の子の方がタイプ……?」
一寸、カナの脳内には自分以外の女子が藤岡と仲良く通学路を共にする映像が浮かんだ。
「それは……とてつもなくイヤだな」

396 名前:彼女が髪を降ろすとき(4):2008/02/17(日) 23:44:37 ID:cNxbwygx
「ん、どうしたんだ? 今日はいつもの髪型じゃないのか?」
着替えて居間に戻ってきた姉のいつもとは違う様子にチアキが最初に気付いた。
「あら、本当。カナが髪を降ろしたまま学校に行くなんて珍しいわね。どうしたの?」
すぐにハルカも意外そうに尋ねる。
「あー、まあなんていうかイメチェンだよイメチェン。毎日朝食に白米ばっかり食べていてもいつかは飽きるだろう。
 たまにはパンだって必要だ。私はそう思う。つまりはそーいうことだ」
「意味がわからないよ」
「確かに……。それにウチの朝食は毎日違うわよ? 今日は納豆に味噌汁だけど、昨日の朝食はパンだったじゃない」
二人とも、カナのわけのわからない言い分に疑問を抱いたようだ。
「たまにはいいだろう? 二人とも、新鮮な私の姿を見て何か感想はないのかい?」
「見た目だけ変えても中身がバカのままじゃ、仕方ないだろう」
チアキが毒を吐く。カナも黙ってはいない。
「チアキ……お前にはわからないのかい? 人間ってのは見た目を変えただけで、生まれ変わったような気分になれるもんなんだ。
 私のような可憐なうら若き少女なら尚更だぞ? それに周りの私を見る目だって変わる!」
「それは藤岡君のことかしら?」
ハルカがにやけてそう言うと、カナは見るからに顔を赤らめた。
「う、五月蝿い!! とにかくたまにはいいだろ!! それじゃ今日はもう先に出るからな!!」
そして残された二人。
「あらあら。あんなにムキになって、きっといつもと違う自分を藤岡君に見せたくて仕方ないのね。
 カナったら、すっかり恋する乙女なんだから」
「全くですね、ハルカ姉様。でもあれじゃあ、藤岡も苦労します」
既にハルカとチアキには、カナと藤岡との関係はバレバレであった。
そうして二人は真っ直ぐに伸びた長い黒髪を揺らしながら出て行くカナの姿を見送った。

397 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:45:54 ID:cNxbwygx
以上です。続きます。

温泉とかのシーンで髪を降ろしたカナが可愛かったので、むしゃくしゃして書いてみました。
今は反省しています。


398 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:53:09 ID:ViLPAGd0
続きwktk!

399 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:13:55 ID:ydIbH/RO
やはり温泉の続きか!
でかしたぞ>>397!よくやった!!

400 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:13:55 ID:nEy3Wk7P
グッヂョブ
みなみけっぽくて、こ〜ゆ〜の好き。
続きワクテカ

401 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:59:42 ID:nUyGl8Pp
GJ
30分後に訪れる地獄絵図の前に良作を読めて助かりました。

402 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:00:39 ID:kGhdK+I9
また今日も地獄なんだろうな
とか思いながら見てしまう

403 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:20:55 ID:e9P9t1dK
このスレでパラレルに進むSSで、3姉妹すべてとそれぞれ付き合う藤岡。
いいポジションだよな。

404 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 02:50:02 ID:8qXsl5yv
今はおかわりを見るよりこのスレを覗く方が楽しみが俺がいる

>>397
GJ!
続きwktk

405 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 02:51:12 ID:8qXsl5yv
楽しみな俺、ね

406 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:09:59 ID:3w6d+5tp
朝ですが、投下します。

407 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:11:04 ID:3w6d+5tp
藤岡とハルカが結ばれてから数週間が経った。とは言うものの、2人のやり取りに変化はあまりない。
以前と同じように藤岡が南家へ立ち寄るだけで、デートもロクにしていない。
せいぜいよく2人で買い物をするようになったぐらいだが、本人達はそれで満足している。
一応2人が付き合い始めたということは周りに広まっていったが、未だに実感を持っていない者は少なくない。
ハルカの妹達も例外ではなく、最初に聞かされた時など何の冗談だと思ったほどだ。

ある日ハルカが買い物に出かけたのを確認すると、カナはチアキに話を持ち出した。
「なぁチアキ、お前はどう思う?」
「何がだ?」
「決まってるだろう、ハルカと藤岡についてだ!」
何が決まっているのかは知らないが、やけに落ち着いていない状態だった。
「…やれやれ、2人が付き合うことに何の問題があるんだ?
別に悪いことをしているわけでもないし、以前とそれ程変わらないじゃないか。」
「そうは言ってもだな、おまえは気にならないのか?」
「別に。」
そっけなく言うが、チアキも内心ではかなり気にはなっていた。本人達はそうと言っているが、
2人のやり取りを見ると、あまりそのようには見えない。本当にそんな関係になったのかと疑問に思う。
少なからず慕っていた藤岡を、尊敬しているハルカに取られたなどと思いたくないという現実逃れかもしれない。
「う〜ん、やっぱ恋人同士なら何かあってもいいと思うんだがなぁ。」
「本人達が納得しているんだから、いちいち茶々入れなくていいと思うよ。」
またロクなことを考えてなさそうな姉を見て、呆れかえる。
「…やはり、ここは私達の目が届かない所を見張るしかないな。」
「どういうことだ?」
「あの2人の様子が変わっていったのがいつ頃からかわかるか?」
「そうか! 藤岡がここに泊まった時!」
実際1回目の時は妙に余所余所しくなり、2回目の時に2人は付き合いだしたと言い出した。
ハルカが風邪を引いたのも藤岡が泊まった日の夕方頃だった。
「そうだ、つまりもう一度藤岡をここに泊めて、夜中に2人の様子を窺えばいいんだ。
2人きりになれば、奴らは必ずや普段とは違う行動、それこそおかしなことの1つや2つはするだろうさ。」
「そうは言っても、肝心の藤岡が…、あっ!」
「気づいたようだな、チアキ。そう、十中八九間もなく藤岡はここに来るだろう。
ハルカの買い物の荷物持ちとしてな、フフフ…。」
(コイツは…。)
普段はバカ野郎の代表格なのに、妙なところで頭が冴える姉に呆れるを通り越して感心してしまう。
しかし、2人には申し訳ないと思うものの、自分達の前では変化がない藤岡とハルカが
2人きりになるとどうするのかは気になってしまう。チアキがそのような葛藤と戦っていると、
カナの予想通り、ハルカは藤岡を連れて帰ってきた。

「え? 泊まっていってくれ? どうして?」
「え? えぇと、ほらあれだ! 1人でも多い方が賑やかになるだろ?」
「オレはいいんだけど…、大丈夫なんですか?」

408 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:11:36 ID:3w6d+5tp
そんな怪しい理由で聞いてくれる藤岡のお人よし加減もどうにかならないものかと思ってしまう。
「そうね。せっかくカナがそう言ってくれてるんだし、泊まっていって? チアキもいいよね?」
「もちろんです、ハルカ姉さま。」
条件反射で答えてしまった。藤岡が泊まってくれること自体は嬉しいが、
カナの企みまでは口に出せず、罠にはめたような気持ちになり、少し罪悪感が出てきた。
「じゃあお言葉に甘えて、泊めてもらおうかな?」
「ああ、是非そうするがいいさ。」
2人は何も怪しむことはなく、カナの申し出を受けたのだった。
ハルカは久しぶりに藤岡が泊まることを素直に喜んでいる様子で、藤岡もそんなハルカを見て微笑んでいる。
仲良く会話をしている2人を見て、カナは計画が順調に進んでいることに密かに笑みを浮かべ、
チアキは2人に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

「さてハルカ、確かお前は藤岡と恋人同士だったよな?」
晩御飯を食べ終え、後片付けをした後、カナは唐突に尋ねてきた。
「え? うん、そうだけど、それがどうかした?」
「なら別に藤岡と一緒の部屋でも構わないな? 恋人同士なんだから。」
「(! ちょっとカナ! こっちに来なさい!)」
ハルカは顔を赤くし、カナの腕を掴み、チアキから離れた場所へ移動した。
「(チアキがいるんだから、教育上まずいでしょ! 若い男女が1つの部屋で一緒に寝るのは!)」
「(その辺は心配いらん。チアキは男女で行うおかしなことに関しては無知だからね。)」
「(ちょ、ちょっと!!)」
既にそういう関係を持っているものの、妹に指摘されるとやはり恥ずかしいものがある。
しかし、カナがどこまでわかっていて言っているかはわからなかった。
「どうかしましたか? ハルカ姉さま。」
チアキが何をもめているのか、不思議そうに聞いてきたのに対し、焦ってしまう。
「(…そうね、変に拘っても不信に思われそうだし。)」
「(よし、決まりだな!)」
チアキに妙な疑問を持たれても困るので、ハルカは自然に振舞えるように仕方なしにカナの提案を呑んだ。
だが、やはり以前のような小細工なしに藤岡と堂々と同じ部屋で眠れることは嬉しかった。

それから時間が経ち、就寝時間についたというのに、チアキは全く眠くならなかった。
カナと同じように、藤岡とハルカのことが気になっていたため、目が冴える。
結局カナを止めることができなかったが、せめて自分だけは覗き見る真似はしまいと誓い、寝ようとする。
(いや、カナを止めなかったのは正解かもな。カナに確認させつつ、私はそんなことしなくて済むし。)
自分でもよくここまで邪なことを考えられるものだとおかしくなる。
それから、カナの暴走は上手く使えるんじゃないか、やはり自分の目で確認したいなど
色々考え込んでしまい、普段ならとっくに眠っている時間でも眠れなかった。

『当たり前だ! ハルカ姉さまが私たちを裏切ったりするもんか!』


409 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:12:04 ID:3w6d+5tp
ハルカが風邪を引いていた時に藤岡に言った言葉を思い出す。
あの時は藤岡に本当に元気付けられたものだ。プールで溺れかけた時に助けてくれたこともあったし、
優しいだけでなく、頼りにもなる藤岡にチアキは惹かれていた。
ハルカがそんな藤岡を自分から奪うわけがない、だからあれは何かの冗談だ、
現に2人はそんな素振りを見せていないじゃないかと何度も自分の都合の良いように考えようとしていた。
しかし、結局はハルカと藤岡のことが気になってしまい、2人がいる部屋の様子を見に行くことにしたのだった。

ハルカの部屋の前にたどり着いたが、カナの姿が見当たらなかった。
しかし、今のチアキにとってはどうでもいいことなので、気にせずドアに近づく。
ドアは閉まっているが、何やら物音が聞こえる。それはベッドが軋むような音で、思いのほか激しい。
何がなんだかわからないチアキは、物音を立てないようにドアを開け、部屋を覗き見た。

その先には藤岡を上に裸で抱きしめ合っている2人の姿があった。
ただくっついているだけではなく、激しく腰を振っていて、顔も2人とも興奮しているのか、頬を赤くしている。
普段の穏やかな2人からは想像もできない動き、表情だった。
(何だ? 何だ、…これは。)
2人の行為にただ唖然と見ているしかなかった。
何故裸で腰を振っているのかまでは理解できなかったものの、その光景には何か嫌なものを感じた。
「…藤岡君! ……私、…そろそろ!」
ハルカは息を乱しながらも何かを訴える。何がそろそろなのかは理解できない。
「……オレも、すぐに!」
ハルカの言葉を合図にしたかのように、藤岡はより一層激しく腰を振り始めた。
それに合わせるかのようにハルカも動きを激しくする。
「―――!!」
突然ハルカが背中を反らせ、今まで自分が聞いたこともない声を出したのにチアキは驚いた。
藤岡もハルカから腰を離し、何かをハルカの体めがけて飛ばした。それは胸やお腹を白く染め上げようとする。
(何だ、あれは? おしっこじゃないよな?)
混乱しているチアキをよそに2人は行為を終えていた。
行為を終えても呼吸は荒いままで、2人は体制を変えずに呼吸を落ち着かせようとしている。
いや、余韻に浸っているというのだろうか。
(どういうことなんだ? 一体2人は何を…。)
呆気に取られている間に2人は既に別の行動をしようとしていた。
2人は微笑みながら見つめ合い、お互いの顔を近づけていく。
(!! や、やめ…。)
悲痛な叫びも声にならない。衝撃的な光景を次々と見せられたが、一番見たくないものを目にしてしまった。
やはり藤岡とハルカはそういう関係になっていたのだ。チアキの中で絶望が大きくなる。
(……嘘だ。ハルカ姉さまが、藤岡と…。)
あまりの絶望に体制を崩したことでドアにぶつかり、大きな音を立ててしまった。
ドアはわずかに開いていたので、チアキがよりかかったことにより、大きく開き、
チアキはハルカの部屋に入ってしまう形になった。

410 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:12:36 ID:3w6d+5tp
「チアキちゃん?」
2人は一斉にドアの方を向いた。ハルカに至っては驚きのあまりなのか、声すら出していない。
チアキは藤岡の声で我に帰ったものの、何て言えばいいかわからない。
「あ…。」
2人の視線を浴びてしまい、言いたいことを上手く言葉として表せない。
ハルカに藤岡を奪われた、いや、藤岡にハルカを奪われたとも言い換えることもできるのか。
とにかく、こうしてあってほしくない現実を突きつけられているのは確かである。
しかし、大好きな2人を憎めるわけがなく、ただ悲しみで涙が溢れていた。
「ハルカ姉さまぁ…、藤岡ぁ…。」
2人の名を呼んでも、より悲しみが増すばかり。それに比例して涙の量も増えていく。
藤岡は泣きじゃくるチアキをただ見ることしかできなかった。
「…ごめんね、チアキ。」
体を起こし、体に着いたものをティッシュで拭き取ると、ハルカがチアキに歩み寄ってきた。
チアキは逃げ出すことを考えるが、足が言うことを聞いてくれない。
「そんな、…謝らないでください。」
謝られると余計に惨めな思いになるから、止してほしかった。
しかし、ハルカは立ち止まることなくチアキに近づき、その体を引き寄せ、抱きしめた。
「!!」
抱きしめられても引き離す所か、ロクに抵抗する気も起きない。
チアキは例え裏切られたとしても、この姉のことが好きで、嫌いになれないのだ。
「うっ……、うっ…。」
抵抗することなく、抱きしめられたまま、ハルカの胸で泣き崩れるのだった。

「落ち着いた?」
チアキが泣き止むのを確認すると、ハルカは優しく声をかけた。
「…はい。」
その返答に偽りはなく、胸の中の蟠りが大分減っていた。
ハルカもそれがわかったのか、チアキを自分から離し、自分の部屋のドアを閉めた。
「カナ、起きちゃったかしら? でも、起きてここに来ないってことは大丈夫よね。」
今更である心配を焦ることなく口にし、ハルカは再びチアキの方に笑顔を向ける。
「さっきも言ったけど、ごめんね、チアキ。
私、最近自分のことばかりで、チアキのことをちゃんと見てあげられなかったわね。」
「いえ、そんな…。」
改めて謝られると妙にくすぐったくなり、照れくさくなる。
「私、チアキがこの部屋に入ってくるまで、全然気づかなかった。姉として恥ずかしいわ。」
そっとチアキの頭を撫で、ちらっと藤岡の方を見た。
「チアキも藤岡君のこと、好きだったのね?」
「「!!」」
チアキはハルカに気づかれたことに体を震わし、藤岡はチアキも自分に惚れていたことに驚愕した。
ハルカは驚愕している藤岡を見て、やっぱりと言うような表情で言い出した。

411 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:13:59 ID:3w6d+5tp
「藤岡君、私が言うのも何だけど、気づかなかったの?」
ハルカの時も言われるまでは気づかなかったぐらいだから、当然といえば当然なのかもしれない。
「…あ、いや、てっきりオレがハルカさんを取っちゃったからだと思いました。
 チアキちゃん、ハルカさんのこと本当に慕ってますし…。」
「あっ、そっか。そうだったわね…、チアキは私のこと、大切にしてくれるものね…。
バカね、私。そんなこと、わかっていたはずなのに。」
藤岡に言われて、思い出したかのような顔をし、ハルカは少し悲しそうにしながら笑みを浮かべた。
「そんな! ハルカ姉さまはちゃんと私の気持ちに気づいてくれたじゃありませんか。
 それでいいんです、十分です。」
ハルカも藤岡も自分のことを完全にわかっているわけではない。
しかし、2人がそれぞれ自分なりに自分をちゃんと考えてくれたことは嬉しく思った。
それに、藤岡が気づかなかったことをハルカが、ハルカが気づかなかったことを藤岡が気づいてくれたという
お互いが気づかなかった点を補い合う形になったのが不思議と嬉しさに拍車をかけていた。
「ありがとう、チアキ。私も藤岡君もあなたから離れたりはしないわ。ずっと側にいる。」
「はい、ハルカ姉さま!」
ハルカは再びチアキを抱きしめ、チアキもまたハルカに応えるように抱きしめた。
藤岡はその様子を微笑みながら見守っていた。それで今回は無事解決となるはずだった。

「…藤岡、頼みがあるんだ。」
チアキはハルカから身を離すと、今度は藤岡の方を向いた。何やら1つの決意をしているように見える。
「何だい?」
「私にも、…その、ハルカ姉さまと同じ事をしてくれないか?」
「え!?」
チアキの頼みごとに思わず戸惑ってしまい、返答に困ってしまう。
困った顔をした藤岡を見て、チアキは上目遣いで悲しそうに見つめてきた。
「…ダメか?」
「そうは言っても…、オレにはハルカさんがいるし…。」
「私は、別にいいと思う。」
藤岡にとって、今日は本当に驚きの連続だ。しかし、おそらくこれ以上に驚くことはもうないだろう。
よりによって、ハルカがそんな二股行為を許すとは思いもしなかった。
しかも、その相手が小学生で、しかもハルカの妹であるチアキだから尚更だ。
藤岡が驚きで固まっていると、ハルカはそれがおかしかったのか、少し笑い出した。
「やっぱり驚くよね。確かに私もさっきまではそんな考え、思いもしなかった。
 チアキには、そういうこと知るのも教育上まだ早いとも思っていたわ…。」
「ハルカ姉さま…。」
「でもね、さっきのチアキ見て考えたんだけど、教育上良くないとか倫理がどうとかって考えでチアキを
 縛り付けるのも良くないって思ったの。それでチアキが納得なんてできるとは思えないから。」
言っていることは明らかに道徳に反しているが、ハルカなりにチアキのことを考えたのだろう。
藤岡もハルカの言うことには異論はない。

412 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:14:25 ID:3w6d+5tp
「…私の意見はここまで。藤岡君に強制はできないし、後は藤岡君がどうするかね。」
「藤岡…。」
チアキはまだ藤岡を不安そうに見つめている。ハルカはチアキを抱くことを了承し、チアキもそれを望んでいる。
この2人のことを考えれば、断る理由はなかった。
「……ごめん、チアキちゃん。…やっぱりオレにはできない。」
だが、藤岡の抵抗はそれでも拭えなかった。チアキはショックを受けながらも、疑問を投げかけた。
「どうしてだ?」
「…チアキちゃんを抱くと言うことは、ハルカさんと同じように見るということになるから。」
チアキは少しわけがわからないというような顔をしているが、藤岡はそのまま続けた。
「勿論チアキちゃんのことは好きだよ。だけど、それはハルカさんに対するものとは違うし、
オレにはチアキちゃんとハルカさんを同じように見るなんてことできないんだ。
それなのにチアキちゃんとそんなことするわけにもいかないよ。」
「…つまり、私を恋人として見ることはできないというわけか?」
チアキに言いたいことが伝わったとわかると、藤岡は無言で頷いた。
「藤岡、お前は少し勘違いをしているぞ。」
このチアキの一言を藤岡は意外に思った。意外そうにした藤岡の様子を見て、
チアキは少し笑い出した。先程のハルカを彷彿させる。
「本音を言えば、確かに私はお前の彼女に、この際愛人でもいいからなりたいと思ってるぞ。
ハルカ姉さまもそれを許してくれるだろうけど、ハルカ姉さまの彼氏とそんな関係にはなれるわけないだろ。
私はハルカ姉さまのことも大好きなんだからな。」
これはハルカにとっても予想外の台詞であるが、やはり後を引くものがあるのだろう。
「けど、それでも、こんな我侭を言ったのは、はっきり私の記憶として欲しいからなんだ。
 私が、お前のことが大好きだったという証明できるものを。」
チアキは藤岡の目を見つめてきた。その瞳からは意思の強さを感じさせた。
「…何より、お前に感じてほしい。私が、お前が大好きなことを。だから、ダメか…?」
それでも、やはり拒絶に対する恐怖なのか、語尾の方の声が小さくなった。
そこまで言って中々引いてくれないチアキに、藤岡は根負けしてしまった。
「…わかったよ、チアキちゃん。けど、本当にオレでいいの?」
「今更何を言ってるんだよ、だから藤岡に頼んだんだろ?」
「そうだね。ただし、チアキちゃんとはこれが最初で最後だからね。」
チアキは藤岡の念押しに頷き、ハルカに断りを入れた。
「…すみません、ハルカ姉さま。本当はこんなこと許されるはずがないのに…。」
「いいのよ。逆の立場だったら、私もチアキと同じ事を考えたと思うから。」
ハルカの笑顔での了承を確認すると微笑みだし、藤岡の方に顔を向けた。
そして、藤岡に飛び込み、自分の唇を藤岡の唇に押し当てたのだった。

「…それから、どうすればいいんだ?」
唇を離した後、チアキが質問をしてきた。性知識に関しては全くの無知とも言えるので、当然の質問ではある。
「そうねぇ、藤岡君にはベッドに座ってもらった方がいいんじゃない?
 ほら、…その、まず藤岡君には大きくしてもらわなきゃいけないし……。」

413 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:14:56 ID:3w6d+5tp
チアキの後ろからハルカが口を挟んできた。チアキには何を大きくしなければならないのかはよくわからないが、
ハルカは口を挟んだ後、恥ずかしそうにしている。実際ハルカもそんな慣れているものではない。
今日だって久しぶりのことであったし、藤岡と初めて結ばれた日以来である。
「えぇと、それじゃあ…。」
一旦チアキに離れてもらい、藤岡はベッドに腰掛ける。
最初にハルカにしてもらったことを思い出し、何とも言えない気分になる。
チアキは先程とは違い、小さくなっている藤岡のペニスを不思議そうに見る。
「…さっきとは形が違うんだな。」
藤岡の前に座り、試しに指先でつついてみると、それは何か脈を打ったような動きをする。
その動きを面白く思い、何回か繰り返してみる。
「チアキ、軽く握ってみて。」
ハルカがチアキの後ろに回り、チアキの手を藤岡の肉棒へと導く。
チアキはハルカに言われたとおりに藤岡の肉棒を軽く掴んだ。
「で、こうして優しく擦るの…。」
チアキの手を動かし、上下運動をさせた。藤岡のペニスはそれに応えるかのように大きくなっていった。
「……凄いな、藤岡。ここまで形が変わるものなんだな…。」
部屋を覗いていた時の形に戻ると、一種の感動を覚えた。
チアキが藤岡のペニスに見入っていると、ハルカがチアキのズボンに手を入れてきた。
「ハ、ハルカ姉さま!?」
チアキが驚いていることもお構いなしにそのままパンツの中にまで手を滑らせてくる。
「チアキの方も準備しなきゃね。」
「じゅ、準備!?」
てっきり藤岡のものを大きくさえすればいいと思っていただけに、この不意打ちにはビックリした。
ハルカはその間にチアキの割れ目を手を伸ばし、弄ってきた。チアキは何かムズムズした感覚に陥った。
「ハルカ姉さまぁ…。」
「ダメよ、チアキ。藤岡君のも気持ちよくしてあげないと。」
「…気持ち、よく?」
「そうよ、今チアキが感じているようにね。」
言い終わらないうちに、チアキへの愛撫を少し強くしてきた。
「ヒッ!」
思わず声を上げてしまい、藤岡のものから手を離した。未知なる感覚に戸惑い、思わず力が抜けてしまった。
その拍子で体が前に倒れ、倒れたと同時に何か鈍い音がした。
「!! おっ、おぉ…。」
「す、すまん! 藤岡!」
藤岡のボールにヘディングをしてしまった。チアキは咄嗟に頭を離し、
藤岡は両手で股間を抑え、激痛に耐えながらも、それでも悶えてしまう。
ハルカはその様子を苦笑いしながら、見守っていた。
「大丈夫? 藤岡君。」
「本当にすまん、藤岡…。」
「い、いや、いいよ。気にしないで…。」

414 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:15:33 ID:3w6d+5tp
時間が経ち、ようやく顔を上げた藤岡に対し、チアキはもう一度謝った。
藤岡は笑顔で許してくれたが、痛みはまだわずかにあるらしく、顔が少し青かった。
「ちょっとよく見せてくれ、せめて擦ることだけでもさせてくれないか?」
「う、うん、わかった。」
痛みはまだあるはずなのに、藤岡のペニスは衰えていなかった。
「…強いんだな、藤岡のここは。」
変な感心をしながら、チアキは優しく擦ってくれている。小学生の視線を浴びて、
愛撫されている様を見せ付けられ、背徳的なものを感じるが、快感も含まれていることは否めなかった。
尚、ハルカは自分が引き起こしたことを反省して、自重して成り行きを見守ることにした。
「ありがとう、もう大丈夫だよ。」
痛みもなくなったし、このまま続けさせていると射精しかねないので、止めさせた。
「それじゃあ、仰向けになって寝てくれるかな?」
「え? じゃあ?」
ついに自分が望んだことをしてもらえるのである。チアキは喜びと緊張が混ざった心境で、藤岡の指示に従った。
チアキが仰向けになったのを確認すると、藤岡もチアキの腰付近に近づく。
「チアキちゃん、腰を少し浮かせてもらえるかな?」
無言で藤岡に言われた通りにする。ズボンと下着が脱がされ、チアキの下半身が露になった。
ハルカに愛撫されたからか、藤岡のものを触って興奮したのか、割れ目は濡れていて、藤岡を迎えられる状態だ。
藤岡に見られて恥ずかしくなったが、2人だって裸なのだからと気持ちを落ち着かせた。
「…よし、いいぞ、藤岡。」
腹を括り、藤岡を受け入れる準備ができた。
チアキが準備できたとわかると、藤岡も自分の肉棒をチアキの割れ目にあてがう。そして、
「!!」
強烈な快感が襲ってきた。おそるおそる自分の股間を見ると、
藤岡は自分の肉棒を自分の中には入れず、割れ目に擦りつけていた。
「…何かこうして見ると恥ずかしいな。」
照れたようにチアキが呟いた。その様子を見て藤岡は内心ホッとしている。
いくらチアキの要望とはいえ、小学生に挿れるのには抵抗があった。別に世間の目が気になるわけではない。
高校生であるハルカも最初の時は痛がっていたのだ。まだ体が小さいチアキは更に痛い思いをするだろう。
そう考えた藤岡はお互いの性器を擦り合わせるということでその場を凌ごうとし、
上手く性知識がないチアキを何とか誤魔化すことができた。
「チアキちゃん、可愛いよ。」
この男、本当は確信犯なのでは疑いたくなってしまうほどだが、チアキは素直に喜んでしまった。
恥ずかしくなるような台詞を言うと、藤岡は更に激しくチアキの割れ目にペニスを擦りつけてきた。
藤岡が与えてくる快感に飲み込まれそうになりながらも、チアキは藤岡の首と背中に腕を回した。
「チ、チアキちゃん!?」
藤岡に絡みつくかのように抱きつくと、チアキも藤岡に負けまいと腰を振り始めた。
自分で頼んだことだが、このまま藤岡にされっぱなしと言うのも癪になり、藤岡の困った顔が見たくなった。
実際藤岡の意表を突かれた顔が見ることができて、チアキは満足した。
「うぁ!」

415 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:16:02 ID:3w6d+5tp
この手の刺激に慣れていないためか、気を抜いたら自分が何かに飲まれようとしているのを自覚した。
それが何かはよくわからないが、ハルカが見守っていてくれて、藤岡と一緒なら怖くはなかった。
だから、無理に我慢しようとはせず、そのまま身をゆだねることにした。
「! チアキちゃん!」
「藤岡ぁ!!」
2人の絶叫と共に、チアキからは潮が吹き、藤岡の精液が2人の、主にチアキのお腹を白く染め上げた。
チアキは藤岡の精液の温かさを感じながら、疲れて眠りについたのだった。

「…チアキちゃん、ぐっすり眠ってますね。」
「無理もないわ、あれだけ激しく動いてたんだもの。私だってビックリしたわ。」
あの後藤岡とハルカは後始末をして、今は1つのベッドに3人で川の字になって横になっている。
「私、今回のことで思ったことがあるの…。」
ハルカは少し暗い顔をして話し出した。
「あの、初めて藤岡君がうちに泊まった日から、私は藤岡君を意識するようになったの…。
 それで、いつの間にか藤岡君のことしか考えられなくなってた…。」
「ハルカさん…。」
「藤岡君に甘えちゃって、妹のこと気づかってあげられなくなって、
 チアキを傷つけることしちゃった…。チアキは許してくれたけど、私ってダメね。」
「そんなことありませんよ。」
断言してきた藤岡にハルカは思わず顔を向けた。藤岡は真剣な眼差しでハルカを見つめる。
「ハルカさんは今ちゃんとチアキちゃんのこと考えてるじゃないですか。
そんなに自分を責めることないんじゃないかと思いますよ。」
「…ありがとう。」
藤岡は微笑み、ハルカの頭を軽く撫でてきた。少し照れくさいが、ハルカも心地よくなる。
「でも、やっぱりちゃんと妹達の面倒を見るのが姉の役目だし、ある程度は頑張らなくちゃ。
 勿論チアキだけじゃなくてカナのこともちゃんと見ないとね。」
「大丈夫、ハルカさんならできますよ、なんて言ったら少し偉そうですね…。」
藤岡は行き過ぎた言葉を口に出してしまったと思っているようだが、
ハルカはそうやって自分を励ましてくれる藤岡の優しさを嬉しく思った。
「あっ、それにチアキちゃんにもちゃんとハルカさんの想いが伝わったと思いますよ。」
藤岡はハルカから視線を外し、チアキの方に目を向けた。
「だって、今チアキはこんな顔をしているんだから。」
そっとチアキの頭を軽く撫で、チアキに対しても微笑みかける。ハルカも藤岡が目を向けている方を見てみる。
そこにはハルカに手を握ってもらい、大好きな2人に挟まれ幸せそうに笑っているチアキが眠っていた。

416 名前:4-149:2008/02/18(月) 08:20:04 ID:3w6d+5tp
ひとまず今日はこれまでですが、まだ続いてしまいます。

それにしても、他の書き手の方々のと違って、自分のは全然ほのぼのしてませんな…。

417 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 08:24:32 ID:Sp8lVuyu
いいぞもっとやれ

418 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 14:29:05 ID:104kAr64
む?
カナはどうしているんだ?

419 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 17:48:22 ID:e9P9t1dK
藤岡うらやましい展開だな
カナも巻き込んで夢の3姉妹ハーレムだ!

420 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:14:53 ID:X7gYEpfg
最近のみなみけを見てて、だんだん三姉妹が嫌いになっていたけど、
(最近マコちゃんと内田とトウマだけで良いと思い出した)
これを見て歯止めがかかりましたww


421 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:43:50 ID:+1ArFist
藤岡ってここでは人気あるんだな。
某所ではぶっちぎり保坂が人気高いし感想サイトでも触れられることが
少ないけど、エロ小説ではほぼ全ヒロインと知り合いかつ使いやすい性格で
書きやすいってことで作品数が多いのか。

422 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:37:22 ID:nUyGl8Pp
GJ
夏奈にこんな良質なオモチャを与えたらダメでしょうw

423 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:19:53 ID:wQniW4vi
保坂をまともに恋愛ネタに絡めるには、ある程度保坂に自重……というか落ち着いて貰わないといけない
そんな条件が付きまとう気がするんだぜ

424 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:36:03 ID:v2s03+ri
保坂の恋愛ネタってあんまり想像できない、というかしたくねぇ

425 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:55:10 ID:ARZPhUkE
昨日のおかわりは某メガネの出番が少なかったのでまあ見れる内容だった。
が、絶望した!! カナが変貌していたのに絶望した!!
あれじゃ愛すべきバカ野郎じゃなくてただのうざいDQNだよ……。

と、いうのは置いといて。

>>396の続きで、
8レスほど借ります。

426 名前:彼女が髪を降ろすとき(5):2008/02/18(月) 21:57:01 ID:ARZPhUkE
「……どうしたの? その髪型」
教室に入り、席に着くと、隣のケイコが驚いたような声をあげた。
「ん? まあ、なんとなくだよ。別に初めて見るってわけでもないのに、そんなに驚かなくてもいいじゃないか」
「そうだけど……カナが髪を降ろして学校来るのって、初めて見た気がするから」
気がするのではなくて、間違いなく初めてだ。カナはそんなことを考えながら教室を見回した。
普段と違っている自分の姿に興味津々といった感じでクラスメイトが自分を見ていることに気付く。
(何か少し恥ずかしいな……)
カナは少しだけ後悔した。ちなみに、どうやら藤岡はまだ来ていないらしい。
「きっと藤岡君が見たら驚くね」
「当たり前だ……アイツのためにわざわざ……って、何を言わせるんだー!! 誘導尋問とは……ケイコ恐るべし」
「……べ、別にわざと言わせようとしたわけじゃ……」
ちなみにクラスの中ではカナと藤岡の関係はケイコを除いて秘密になっている、はずだ。
しかし以前に「比較的仲のいいクラスメイトぐらいには伝えておこうか」
と、リコにそのことを話そうとしたカナは、ケイコに全力で止められた。
しかも「それは流石に残酷だよ……」とかいう冷め切った声色でのお咎めというおまけつきだ。


427 名前:彼女が髪を降ろすとき(6):2008/02/18(月) 21:58:28 ID:ARZPhUkE
(藤岡の奴……この髪型を見たら何て言うかな……)
その後、カナはぼーっと藤岡の顔を思い浮かべ、窓の外を見ていた。すると、
「あ、おはよう藤岡君」
隣でケイコの声が聞こえた。
「うん、おはよう。南もおは……」
藤岡の身体が、カナの姿を見た瞬間に氷のように固まった。
「南……その髪型……」
「別に。ただの気まぐれだよ」
「いつものやめて、降ろしたんだね……」
「だからただの気まぐれだって! 別にお前が言ったから降ろしたわけじゃ……!」
思わず声を荒げてしまった瞬間、クラス中の視線が自分に集まっていることに気付き、カナは慌ててに再度視線を窓の外へやった。
我ながらドコのベタなツンデレ少女だ、と思いながらも、
カナは自分のいつもと違う姿を藤岡に凝視されていることに緊張してしょうがなかった。
藤岡もそれっきり、周りの空気を察したのか、
「そうなんだ……。ハハ、似合うと思うよ」
そう言ったきり、バツが悪そうに自分の席へと移動していってしまった。

428 名前:彼女が髪を降ろすとき(7):2008/02/18(月) 21:59:09 ID:ARZPhUkE
そして朝のHR、午前の授業中、給食、昼休み、午後の授業中……。
流れるように過ぎていく時間。
その間で、カナは終始窓の外を見やっているフリをしながらも、離れた藤岡の様子を観察しきりだった。
正直に白状して、その反応が気になってしかったなかったのだ。
が、藤岡は自分とは目を合わせようともせず、ずっと違う方向を見てばっかりいる。
カナにはそれがえらく不満だった。
(何だよ……。せっかくお前が言うから髪を降ろしてきたっていうのに、少しくらいは気にかけてくれたっていいじゃないか)
『髪を降ろした南もなんかいいなと思ってさ』――藤岡の言葉を思い出す。
あれはもしかしてただの冗談だったのだろうか?
そのせいで自分は悶々と悩み、果てはこうして好奇の視線を浴びて恥ずかしい思いをすることになった。
だとすれば、藤岡の股間に黄金の右を食らわせてやるぐらいしないと気がすまない。
カナのフラストレーションは溜まる一方だった。
そして一日は終わり、放課後――。
クラスメイト達は部活へ行く者、帰宅する者と、思い思いの場所へ散っていく。
そんな中でカナは、のほほんと佇む藤岡の席まで行き、連れ出して強制的に事情を聞くつもりだった。
が、意外なことに藤岡の方からカナの元へと歩み寄ってきたのだ。


429 名前:彼女が髪を降ろすとき(8):2008/02/18(月) 22:00:16 ID:ARZPhUkE
「南……ちょっと」
「何だ? 藤岡、お前は今日部活があるんじゃないのか?」
「まあ、そうなんだけど……」
藤岡に部活がある日は、カナは先に帰ってしまうことが多い。
本当は待たされてでも彼氏と一緒に帰りたいと内心では思っているカナではあるのだが、
「待たせるのは悪い」という藤岡の言葉にいつも従ってしまうのだ。
空気の読めない奴だと思う一方で、そういう日は必ず家に寄ってくれるなどマメな点もあり、カナとしては嬉しくも……、
(……っておい! 私は今から藤岡に黄金の右を食らわせなくちゃいけないんだぞ! 惚気てどうする!)
何とか我に返ったところで、藤岡は何も言わず急にカナの腕を掴んだ。
「!! な、なんだいきなり!!」
それでも藤岡は何も言わず、カナは腕を引っ張られるままに教室の外へと連れ出されていった。
そして、連れて行かれたところは校舎の外れの空き教室。
文化部の道具や古い教材などの物置のように使われている場所で、普段は立ち入る人間など殆ど居ないところだ。
「こんなとこに連れてきて……一体何なんだよ」
まるで好きな異性を呼び出して告白するようなシチュエーションだ。
が、既にその段階を突破している二人が、こんな人気のない所に来る理由がカナには思いつかない。
否、一つ思いつくが、あまり口には出したくない。
「そうだ! それより藤岡、お前一体どういうつもりなんだ!!」
当初の目的を思い出したカナは、藤岡を責めたてはじめた。
「本当はな……お前が見たいって言うからわざわざこの髪型に……っ!!」
そこまで言ったところで、カナの言葉は止まった。否、正確には止められた。藤岡の突然の抱擁によって。


430 名前:彼女が髪を降ろすとき(9):2008/02/18(月) 22:01:50 ID:ARZPhUkE
「わわっ!!……どうしたんだお前、おかしいぞ!?」
抱きしめられること自体は初めてではない。しかし、慣れるわけもない。
カナは驚きと緊張に身を硬くしていた。
すると、
「今日一日さ――」
カナを抱きしめながら、藤岡はぽつぽつと話し始めた。
「気が気でなくてしょうがなかったんだ」
「何でだよ……悪いものでも食ったのか?」
カナは顔から火が出そうながらも、その抱擁が心地よく抵抗せずにあっさりと受け入れていた。
と、藤岡は急に抱きしめていた腕を緩めると、そのまま手を上に移動させ、カナの髪を触った。
「やっぱり、降ろした長い髪の南も可愛いね」
「……その割には、今日一日ちっとも気にしてくれなかったじゃないか」
「それはまともに見たら俺、どうかなっちゃいそうだったから」
カナは己の心臓が跳ねる音が聞こえた気がした。
「……というかもうどうにかなってるんだけど」
藤岡は手のひらにカナの髪を乗せ、まじまじと見つめている。
「南……もしかして昨日俺がああいうことを言ったから、髪を降ろしてきたの?」
この状況で、ベタなツンデレを演じられるほど、カナの機転は利かなかった。
「……そうだよ。お前が喜ぶと思って……。やっぱり長い髪の子の方が好きなのか?」
そしてカナは核心をつく質問を藤岡に投げかけた。
「ん……いや、俺は別に髪の毛が好きなわけじゃなくて、『南夏奈』が好きなんだから、 普段の髪型の南も、今の髪型の南も大好きだよ。
 それより、俺のためにわざわざ髪を降ろしてきてくれた、っていう事実の方が俺は嬉しくて」
「……そうなのか」
(何を言うか藤岡め。私のほうこそ、嬉しくてどうにかなっちゃいそうだよ)

431 名前:彼女が髪を降ろすとき(10):2008/02/18(月) 22:02:39 ID:ARZPhUkE
と、藤岡はカナの髪を手ぐしで梳くように弄び始めた。
「でもやっぱり、髪を降ろした南も普段と違ったものがあるというか……」
「何だよ、やっぱりこういうの好きなんじゃないか」
「ははは」
「笑ったって誤魔化されないぞ」
「ごめん。それより思ったとおりだね。やっぱり南の髪は綺麗だ」
「別にそんな……」
「しかも滅茶苦茶いい匂いがする」
「な……!! 馬鹿!! 鼻を寄せて匂いを嗅ぐなー!!」
だんだんと危ない雰囲気になりつつある。カナは瞬時にそう察した。
しかしここで藤岡を無理やり振りほどくなどどいう選択肢があろうハズもない。
そして密着していることでカナは重大なことに気付く。
「藤岡……お前、何硬くしてんだよ……」
「あ」
「あ、じゃないよ……。お前変態か?」
「そんなことないよ。南の髪だから、こうなるんだ」
そう言って藤岡はぐるりとカナの身体を回転させ、今度は後ろから抱きしめるような形になった。


432 名前:彼女が髪を降ろすとき(11):2008/02/18(月) 22:03:21 ID:ARZPhUkE
「ちょっとお前、何するつもりだ!?」
「いや、出来ればもうちょっとこのままで……」
「顔をうずめるなー!!」
言葉ではそう言うものの、力が入らず、カナには抵抗することがままならない。
しかもお尻の辺りには容赦なく剛直化した藤岡のモノが当たっている。
まるで、狙っているかのようにピンポイントだ。そのせいで下半身はもはや使い物にならない。
今にも腰砕けでその場にへたり込んでしまいそうになるくらいである。
「…………」
藤岡はといえばひたすら無言で長い黒髪に顔をうずめている。
(大分気に入ってるみたいだな……。やっぱり思い切って降ろしてみてよかったのかも……)
カナはやはり少し嬉しかった。
ちょっと恥ずかしい思いもしたし、今のこの状況はもっと恥ずかしいが、
藤岡が気に入ったのなら、全てチャラにしてしまってもいいくらいだった。
(でも……これはちょっとやばいぞ。私もおかしくなりそうだ……)
熱に浮かされる思考の中でおぼろげにそう考えた瞬間、カナは己の下半身の一点が著しく水っぽいことに気付いた。
(私……こんな状況で濡れてるのかよ。藤岡に髪の毛に顔をうずめられただけで……もしかして私も変態なのかも……)
そこでカナの意識は途切れた。

433 名前:彼女が髪を降ろすとき(12):2008/02/18(月) 22:04:56 ID:ARZPhUkE
「あ、藤、岡」
目覚めると、心配そうに自分の顔を覗いている藤岡の姿が、まずカナの視界に入った。
「み、南!! 大丈夫!? 突然倒れたから俺びっくりしちゃって……」
おろおろとする藤岡の顔を見ながら、カナは恐ろしい事実に気付いた。
(私……イッたんだ。藤岡に髪の毛を弄ばれてイッたんだ……)
そして穴があったら入りたいくらいに恥ずかしくなった。
「でも気がついてよかったよ……。もしかして俺、少しやりすぎたかな?」
「……バカ野郎」
「髪を降ろした南があまりにも可愛いから、つい。ごめんね」
そう言って藤岡はおもむろにまたカナの髪を触った。
「!」
その瞬間、カナは身体中に稲妻が走ったような身震いを感じた。
「調子にのるなーっ!!」
黄金の右が炸裂。しかも藤岡の股間に。哀れ藤岡撃沈。
「ヤバイ……。藤岡のせいで髪を触られただけで反応するようになっちゃったじゃないか……。
 ああ〜、私は変態なのか!? 髪の毛触られただけで反応するベクトルのいかれた淫乱なのか!?
 ああ〜、もぉ〜っ!! 全部お前のせいだ藤岡ぁ〜!!」
人気のない空き教室に、カナの悶々とした叫び声だけが響き渡っていた。

それ以来、カナが髪を降ろして学校にくることはなくなった。
が、藤岡と二人きりの時に時たま、そして二人の仲がもう少し進展して「そーいう」関係を持つ時にこれまた時たま、
まるで気まぐれに与えられるご褒美のように、その綺麗な黒髪を降ろすことがあったという。

終わり

434 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:06:46 ID:ARZPhUkE
終わりです。
本番なしですいません。純粋に本番の描写は難しいですわorz

保坂視点の話の需要がありそうなので、挑戦したくもあるが、やっぱりコイツはどうにも動かしずらいw

435 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:44:42 ID:HmVeyBQM
gj!

436 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:53:07 ID:v2s03+ri
(・∀・)イイ!!

437 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:54:29 ID:EpzS0aCM
っ旦~

438 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:14:48 ID:ydIbH/RO
乙!
個人的には保坂よりもこのまま続けてもらったほうが楽しみだw

439 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:38:56 ID:tTrAGAoi
保管庫って更新されないの?

440 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:48:20 ID:X7gYEpfg
知ってるよ!>>434が乙なの知ってるよ!!

441 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:08:32 ID:i1NuOoa9
よし、>>434の名前は今日から山田だ

442 名前:この野郎:2008/02/19(火) 02:05:18 ID:R1rYg1pJ
昨日一人で迷子になったけど帰ってこれたので、3レス投下します。


443 名前:この野郎:2008/02/19(火) 02:06:04 ID:R1rYg1pJ
>>387
初詣

二人がジュースを飲みながら神社を出ようとすると、お守りを売っているのが目に入った。
藤岡は何かを思いついた様に、千秋の手をひいてそちらへ向かった。
「千秋、せっかく神社に来たんだしお守り買って帰ろっか!」
「お守り?…私はいいよ、もうお小遣いも使っちゃったしな。」
「大丈夫、大丈夫!オレが千秋の分も買うから、…ねっ?」
「…いいのか?」
千秋がそう言うと、藤岡は笑顔でうなずきお守りを選び始めた。
「うーん…あっ、コレなんかどうかな?」
そう言いながら差し出した藤岡の手にあるお守りには『恋愛成就』と書いている。
まぁカップルで来たら一番買いそうなお守りだ。
しかし千秋はそのお守りを見てこんな事を言い出した…。

「なぁ藤岡、私たちの恋愛はすでに成就しているんだから、これは必要ないんじゃないか?」
「…そう言えば……そうなのかな?」
「良く分からないけど多分そうじゃ無いか?」
千秋はそう言ってそのお守りを箱に戻し、他の箱からあるお守りを取り出した。
「藤岡にはこれがちょうど良いいよ。」
「…これって……交通安全?」
「そうだ、今朝みたいなことが二度とないようにそのお守りを大事に持っておけ。」
今朝事故を起こしかけて千秋を泣かした藤岡は、その言葉に何も言い返せないまま結局交通安全のお守りを購入…
さらに藤岡は学業成就のお守りが入った箱から、一つだけ残っていた可愛い赤色のお守りを選び千秋に手渡した。



444 名前:この野郎:2008/02/19(火) 02:06:32 ID:R1rYg1pJ
>>443

「藤岡、私のはどんなお守りを選んでくれたんだ?今開けてもいいか?」
「うん、その色は最後の1つだったんだ。千秋ちゃんにぴったりだと思うよ。」
その話を聞いて期待に胸をふくらませ、紙袋をあける千秋…そして中のお守りを取り出した。
 『安産祈願』
…確かにそのお守りにはそう書いてあった。
…そう、藤岡が最後の一つと選んだお守りはただ単に誰かが間違えて学業の所に入れてしまった安産のお守りだった。
先日までの千秋なら、意味もよく分からずに首をかしげているだけだっただろう…
しかしトイレでの出来事同様に昨日、千秋は子供がどうやったらできるか…という話をカナに聞いたばかりだった。
千秋の頭にはすでに、安産祈願=子づくり=本当のおかしな事…という方程式が出来上がっていたのだ。
しかしそんな事など知らない藤岡は、千秋のリアクションを楽しみに様子を伺っている…
それに対し千秋は顔を赤らめながらも、いくらなんでも早すぎると思い口を開いた。

「…藤岡…その、私はまだ小学5年生だし…コレは流石にまだ私には早すぎるんじゃないか?」
「そうかな?…でも千秋ちゃんは良い中学に行きたいんだよね?」
「うん、私はたくさん勉強してハルカ姉さまに恩返ししたいからな。」
「じゃあ今からでも早すぎる事はない…って言うかこう言う事は早い方がいいよ!」
勉強は早い方がいいと熱弁する藤岡…しかしその熱意は千秋には1%も正しく伝わる事は無かった…。
「…でも早い方がいいって言っても……その、いつぐらいにするべきなんだ?」
「うーん…出来るなら今日からでもいいと思うよ?」
藤岡がそう言うと、千秋は更に顔を赤くした。

「きょ…きょ、今日って…そんないきなりしちゃう物なのか?」
「いきなり? (…あれ?勉強なんていつも千秋ちゃんしてるのに何言ってるんだろう?)」
「そ、そうだ。いくらなんでも早すぎる!(藤岡め…自分が何を言っているのか分かっているのか?)」
「…あっ、もしかして千秋ちゃん分からない所とかがあるの?」
「あ、あたりまえだ。むしろはじめての事で分からないことだらけだよ。」
「そっか……じゃあ良かったらオレが教えてあげよっか?(小学5年生くらいの問題なら大丈夫だよね…)」
「!!…お、教えるって…あの…今日か?(藤岡…それは今日私とおかしな事するって事なのか…?)」
そして二人の会話はその後も微妙にずれながら進んでいった…。



445 名前:この野郎:2008/02/19(火) 02:09:13 ID:R1rYg1pJ
>>444

初詣からの帰り道、千秋は意を決して藤岡の家に泊まりに行こうとしたのだが、その時ある事を思い出した。
今日は内田とトウマの二人が家に来て、お泊りのパジャマパーティーの約束をしていたのだ。
「あっ…藤岡、悪い。今日は内田とトウマとパジャマパーティーの約束をしていたんだった。」
「そうなの?じゃあ今日は中止にしてまた今度にしようか。」
「そうだな…流石にあの二人がいるとな…(あの二人の前でおかしな事するわけにいかないからな…)」
「アハハッ…そうだね、あの二人は興味なさそうだしね。」
これによりおかしな事は無しになった。…千秋は残念に思いながらも、心のどこかで少しホッとしていた。

気がつくともうマンションの前…このまま別れるのも淋しいので、千秋は藤岡もパジャマパーティーに誘う事にした。
「……そ、そうだ。そう言う事は出来ないけど…良かったら藤岡も今日うちに来ないか?」
「え?…でも行って良いの?」
「あぁ、この前は私が泊めて貰ったからな。…それに2人も3人も変わらないよ。」
「んー…じゃあお言葉に甘えてお邪魔しようかな。」
「よし、じゃあ私は家で準備するから…5時に集合だぞ。絶対遅れるなよ!」
「うん、一度帰って用意したら急いで行くよ。」
「あぁ、楽しみに待ってるぞ。」
「それじゃあ5時に…!」
藤岡はそう言って家の方へ走りだし、最後にこう言い残した。
「…あっ、それと今日は中止って言ったけど、あの二人が早く寝たら今夜からするから覚悟しといてね!」
「えっ…!あ…っ…オイ!……行ってしまった…。」

こうして藤岡は内田とトウマが早く寝たら勉強をする約束をし、千秋は二人が早く寝たらおかしな事をする約束をした…
…と、それぞれに違う事を考えながらパジャマパーティーを迎えた。

446 名前:この野郎:2008/02/19(火) 02:13:28 ID:R1rYg1pJ
今回はパジャマパーチーへの繋ぎってだけの話になってしまった。orz

…で、もう保坂と内田の話をぶっ飛ばしてパジャマパーチーに行くか、
当初の予定通り内田×保坂を書いてパジャマパーチーへ進むべきか迷ってます…
どうしたらいいか教えてエロい人。(;´Д`)

447 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 02:59:00 ID:G6xNXUYU
GJ
内田保坂組を希望します。

448 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:23:18 ID:2+nnOUNj
GJ!
私はパジャマパーチーを希望します

449 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 05:28:36 ID:juI01EA/
GJです!
勘違い良いねー。ニヤニヤしちまいました
先にパーチーを希望します。

450 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 07:13:34 ID:KtVAi8c7
GJ!
俺もパーチーを希望する

451 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 08:08:00 ID:f1qlXjfO
ハーレムルートwwww?

452 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 10:41:44 ID:syKzb+r2
みんな沢山の意見をありがとう(^ω^)
そして一番最初の人が内田×保坂で、人数的にはパジャマパーチーと言うミラクルな結果をありがとう…orz

せっかくなので今日中に内田×保坂を書いて、パジャマパーチー風呂編・千秋×トウマまで書きます。
…職安行く時間を削って。\(^o^)/人生オワタ

ちなみに「また風呂かよ!」なんて苦情は受け付けません。(^ω^)
千秋×トウマ→ 藤岡×カナ→ 内田×保坂→ マコト×ハルカの順で4組分あるから当分風呂なんだ。orz

453 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:19:26 ID:KtVAi8c7
これは期待せざるをえない

454 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:57:30 ID:pvR3gayc
保坂は正直何考えてるかわからんから想像がつかん

455 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 12:31:50 ID:J/oAzl9v
俺は保坂でエロやるとすれば、
・ハルカ相手だけど、保坂の妄想オチ(実際1スレ目か2スレ目であった気がする)
・マキやアツコを相手に、性技や口説き文句の練習(マキに告白の練習した時みたいな流れ)
程度しか思いつかんな。

だから、内田でどうやるのか楽しみだったりするw

456 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 16:28:17 ID:3UbkLlt2
保管庫更新しようとしたら、アカウントがないとページが作れない仕様なわけだ。
これでは更新できないわけだ。

457 名前:この野郎:2008/02/19(火) 17:05:10 ID:R1rYg1pJ
最初に期待してくれた全国のみんなに謝りたい。orz
これまたパジャマパーチーへ保坂を連れて行くために作った話なので、
過度のエロを期待しない心の広い人だけ見てくれ(;´Д`)
とりあえず4レス使います(´∀`)

458 名前:この野郎:2008/02/19(火) 17:05:43 ID:R1rYg1pJ
>>445
内田とPAPA

「あれ?…千秋ちゃん、あそこで御参りしてるのって…確か千秋ちゃんの友達の…」
「ん?…あれ?なんでこんな所に内田が?」

さかのぼる事約一時間前……内田は千秋と藤岡に神社で発見されていた。
内田は南家でのハルカに誤解されひとしきり泣いた後、一人で神社にきていた。
 「うぅぅ…っ……神様仏様…どうか今日あった事をすべて無かった事にしてください…
 カナちゃんに家に呼ばれた事も…それからマコちゃんから出た白い液体が口に入っていた事も…
 それからそれから…ハルカちゃんに誤解されている事も…全部無かった事にしてください!」
その時、内田に一人の男が近づいていた…

「……あっ、あとついでに親戚のおじさんがお年玉をいっぱいくれたり…それから恋の方も…」
「やはりユカだったのか。…今日は一人で初詣に来ているのか?」
「…その、保坂先輩と結ばれ……ぇ…?ほ、ひ…保坂先輩?!」
「ユカ、そんな他人行儀な呼び方をせずとも、前にも言ったが俺の事はパパと呼ぶといい。」
「は…はぁ。…それで保……パパはどうしてこんな所にいるんですか?」
「うむ、初詣に来て帰ろうとしたらユカを発見して今に至る…と言った感じか。」
「そうだったんですか…。でも嬉しいです!こんなに人が大勢いるのに私なんかを見つけてくれて!」
内田はそう言うと、さっきまで悩んでいたと思えないくらい満面の笑みで保坂を見つめていた。
「そうだ、丁度いい。これから少し時間を貰えるか?」
「…?」
「この前話していたパフェの事なんだが、昨日レシピが完成してな。良かったら今から家へ来ないか?」
「良いんですか?!」
「もちろんだ。娘が家に来るのは当り前じゃ無いか。」
そう言うと、二人は保坂の家へ向かった。


459 名前:この野郎:2008/02/19(火) 17:06:18 ID:R1rYg1pJ
>>458

人ごみの中をかき分けるように出口へまっすぐ進む保坂と、幸せそうな顔をして着いて行く内田。
しかし人とぶつかってもビクともしない保坂と違い、内田は少しでもぶつかるとよろけてしまう…
「イテテ…ッ、ごめんなさい。……アイタッ…すみません。…イテテッ……ふぅ…あれ?」
気がつくと内田の前に保坂の姿は無く、目の前には人山が出来ていた。
しかし途方に暮れていると、前方の人の波が割れて行き再び保坂が現れた。
「ユカ、ちゃんと着いて来ないとダメじゃ無いか。」
「ごめんなさい…人にぶつかって上手く前に進めなくて……」
「……いや、良く考えれば娘の事も考えずに先々行った俺の方悪かったな。」
「そんな…パパは悪くないよ。私がちゃんと着いていけな…」
「こんな不出来な父親をかばってくれるのか…本当にユカは優しい子だ。」

そう言うと保坂は内田の頭を撫で、人形でも抱くように片手で内田を抱きあげた。
「うわぁ…っ!パ…パパ?!」
「よし、これではぐれる事は二度とないぞ!ユカ、しっかりつかまっていろ!」
内田は保坂の腕に座るような体制で抱かれ、下に落ちないように保坂の肩に抱きついていた。
落ちないようにするためとは言え、内田の心臓は今年最速で動いていた。
「(保坂先輩の体…筋肉がいっぱいですっごく硬いなぁ……それにシャンプーのいい匂い…)」
内田が一人でそんな事を考えているとあっという間に神社の鳥居に到着し、人ごみも無くなっていた。
「うむ、ここまで来れば安心だな。」
保坂はそう言って内田を腕から降ろすと、内田はなごり惜しそうな顔で保坂の腕を見ている…
すると保坂はその場で前方を指差した。
「あそこに止めてあるのがそうだ。ユカは後ろの席でいいか?」
そこにはあまりきれいとは言えない自転車が一台止まっていた。



460 名前:この野郎:2008/02/19(火) 17:06:39 ID:R1rYg1pJ
>>459

しかし内田からすればそんな事はどうでも良かった。
そんな事よりも、自転車で二人乗り=再び後ろから保坂に抱きつける…内田はこれだけで十分だった。
ところが内田がその自転車にあと少しで到着すると言うところで、見知らぬおじさんがその自転車に乗って行ってしまった…
「あれ?パパの自転車が…」
「…?何を言っているんだユカ。俺は車で来たんだぞ?」
「くるま?」
確かに自転車の後ろには一台の乗用車があった。
「すごいすごい!!パパ車の免許持ってるんだ!」
―――ブォー…
しかし内田がその台詞を言ったと同時に、その乗用車は出発してしまった。
首を傾げる内田に、保坂はあっちの車だと指差している…その先には内田でも分かる高そうな車が止まっていた。
今度はほかの人の所有物ではないのかと、さすがの内田も注意深く車内を見てみた…
「(…あっ、やっぱり運転席には人が座ってるや……と言う事は、この車の後ろかな…?)」
内田がそんな事を考えていると、運転席に座っていた人がこちらを見たと思うと、車から降りて何故か頭を下げ、
それに対し保坂は片手をあげ応答し、運転席に座っていた人は後ろの席のドアを開き保坂は当り前の様に乗り込んだ。

「すまない、少し待たせてしまったな。」
「いいえ、坊ちゃんを送り迎えするのが私の仕事ですから。……ところでそちらのお嬢さんは?」
「…おい、娘の前で坊ちゃんは止めてくれ。 この子はユカ、最近俺の娘になった子だ。」
「さようでございましたか、それは失礼いたしました。ユカお嬢様、よろしくお願いします。」
「お、お譲様なんて…ユカでいいですよ。」
内田はこの後も、ただただ呆気に取られボーっとしていた。
保坂と内田を乗せた車は、町内を出て保坂の自宅に到着した……そしてそこにはまさしく豪邸が建っていた。



461 名前:この野郎:2008/02/19(火) 17:08:55 ID:R1rYg1pJ
>>460

「ユカ、和室と洋室どちらが好きだ?」
「えっと…和室の方が好きかなぁ…。」
「そうか、それではパフェが出来るまで部屋で待っててくれ。」
そう言うと保坂は厨房へ向かい、内田は部屋へと案内された。
「わぁ…すごいや。私の家と同じくらいの大きさの部屋だ……。」
30畳はあるかと思われる部屋に内田は一人ポツンと座って保坂が来るのを待っていた…
「…それにしても……こんなに広いとさすがに寒いなぁ……へっくち…っ!…うぅ……」
内田はプルプル震えながら腕を組んで寒さをしのいでいた。
すると、そのくしゃみを聞いたのか車を運転していた男が慌てて部屋へやってきた。

「申し訳ありません、坊ちゃんは極度の暑がりなのでうっかりしておりました。」
そう言うと手際よく部屋にコタツを用意し、さらに内田にはコートを着る様に渡した。
「あったかーい……ありがとうセバスチャン。助かったよー。」
「セバスチャン…?その、私その様なたいそうな名前では無く野村と申します。」
「そうなんだぁ…私はてっきり全国のお手伝いさんは皆セバスチャンと思ってたよ…。」
「ハハハッ…それではこの家だけでもセバスチャンが5人いることになりますよ。」
そう言うと男は失礼しますと言って部屋を後にした。
内田からすれば、野村がセバスチャンじゃ無いと言う事より、後4人お手伝いさんがいると言う事に驚いていた。
そうこうしている内に、保坂がパフェを作り終わり部屋へやってきた。
「ユカ、待たせたな!これが完成したユカスペシャルだ!」
さまざまな地方・国から集めた厳選素材を使って作られたパフェは、一目で内田でも凄いと分かった。

…しかし内田にはパフェ以外にもう一つ気になるものがあった…それは座っている保坂の膝の上だ。
普段千秋が藤岡にして貰っているように、自分もして貰いたい……それは内田のちょっとした憧れでもあった。
内田はどうすればそのポジションに行けるのか…パフェも食べずにずっと考えていた。
「…どうしたんだユカ。早く食べて感想を聞かせてくれないか?」
「えっ、あ…あの…あんまり綺麗だからどこから食べればいいのかなーって考えてて…アハハ……」
「なんだ、そんな事だったのか。…それなら俺が食べさせてやろう。」
「えっ、だ、大丈夫です。自分で食べれま…きゃ…っ!」
「遠慮する事はない。」
保坂はそう言って内田を自分の前に座らせ、スプーンでパフェをすくって内田の口へ運んだ。



462 名前:この野郎:2008/02/19(火) 17:11:14 ID:R1rYg1pJ
あまりにも字を打つのが遅すぎて5時までに前置きまでしか書けんかったorz
また夜に頑張ってみる。(;´Д`)ハァ

463 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:32:51 ID:zi6vMsCm
>>462
GJ
自分のペースでいいんだよw

464 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:35:06 ID:pvR3gayc
そういやwikiってなかったっけか

465 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 23:24:58 ID:xH1WFOjs
HOSAKAwwwwwwwwwwwwww





466 名前:この野郎:2008/02/19(火) 23:36:48 ID:R1rYg1pJ
内田×保坂\(^o^)/オワタ
4レス投下しますorz

467 名前:この野郎:2008/02/19(火) 23:37:32 ID:R1rYg1pJ
>>461
内田とPAPA

「…ぁー…んっ。…モグモグ…んーっ!おいひぃ♪」
「そうか、美味しいか。よし、まだまだあるからどんどん食べるんだ。」
「はぁーぃ。…あーん……♪」
内田は保坂の作ったパフェを食べて大絶賛していた。
何しろこの状況…内田は保坂の左足に座り、背中は左手で抱かれパフェを食べさせてもらっている…
気分はお姫様。…万が一にでもこのパフェが美味しくなかったとしても内田は幸せだっただろう。
内田はまるで餌をもらう鳥の雛のように、口の中が空になるとすぐに口を開いて待っていた。
…しかしパフェの量が減るにつれ、だんだんと内田は口を開くのを渋りだした。

「どうしたユカ。少し量が多すぎたのか?」
「そ、そう言う訳じゃ無いいんですけど…(やっぱり食べ終わったら退かなきゃダメなのかな…)」
「…もしやこの下層の方があまりユカ好みの味では無かったのか?」
保坂が心配そうにそう言うと、内田は慌てて口を開いた。
「そ、…そんな事無いです!凄く美味しいよ、うん!…あーん……。」
「そうか、ならいいんだが……よし、これで最後だ。」
「モグモグ…ごちそう様でした……。」
この食べ始めと違い、明らかに低くなった内田のテンションには保坂も気が気ではなかった。
「ユカ、やっぱり少しおかしいぞ。もし気に入らない所があるならハッキリ言ってくれないか?」
「……えっと、パフェは凄く美味しかったんだけど…食べ終わったからココから退かなきゃダメかなって…。」
「? ユカはココにに座るのが好きなのか?」
「うん、すっごい好き!…だって、こうしてもらってると幸せな気分になるんだもん…。」
「…そうか、それは良かった。…うむ、ユカが幸せなら俺も幸せだぞ。」
「…え?……じゃあもう少しココにいても良いの?」
「ハッハッハッ、何を言っている!もう少しと言わずにずっといたって構わんぞ!」
「ホントに!?やったー!…パパ大好き♪」
内田は保坂の膝の上の永住権を確保し、保坂に飛びつくように抱きついた。



468 名前:この野郎:2008/02/19(火) 23:38:42 ID:R1rYg1pJ
>>467

パフェも食べ終わったので、二人は適当にテレビを見ることにした。
…ところがこの体制では内田は横向きなのでテレビが見えずらかった。
そこで内田はこのチャンスを逃すまいと、お尻をスッと移動させ千秋が藤岡にする様に保坂の前に座った。
保坂の体に寄りかかり、更に保坂の両膝に手を置いて至福の時を迎えた内田…
その顔は目を細め口を三角にし、まさに千秋と同じ表情で…唯一違うところはよだれが少し出ている所くらいだった…
「(はうぅ……凄いなぁ…私もう幸せすぎて死んじゃいそうだよ。…なんて言うか…なんて言うか……すごい良い…。)」
…などと考え、内田が一人で頭の中のお花畑を走っていると、突然保坂がそのまま後ろへ倒れこんだ。

「アイタ…ッ!…テテッ……あれ?…保坂先輩?保坂先輩?!」
「…ん…?ユカか…。すまん、どうやら少し寝てしまっていたようだ。…あと、パパと呼べ。」
「寝てた…?…はぁー…良かった…。いきなり倒れちゃったから私びっくりしちゃった。」
「それは驚かせて悪かったな。実は昨日このパフェを完成させるのに厨房に籠って徹夜をしてしまってな。」
「そうだったんだ…。しんどい思いさせてごめんなさい、私が変な約束させちゃったから……」
「何を言っている、俺はユカが喜んでくれた…それだけで徹夜して良かったと思っている。…ただ、少しだけ眠ってもいいか?」
「うん、良いよ。私もパパと一緒に少しお昼寝するよ。」
そう言って内田は保坂の腕に頭を置いて、一緒に横になった。
そして保坂は内田の頭を抱き寄せる様にして、腕枕をしている方の腕で内田の髪を撫で、再びウトウトし始めた…

「…ユカは髪の毛がとても奇麗だな…こうして触っているだけでも気持ちがいいぞ。」
「髪の毛が長いといろいろ大変なんだよー。……でもパパが気に入ってくれるなら頑張ってお手入れするね!」
「そうか…ユカは顔も可愛い顔をしているからな。…きっと将来は美人になる事間違い無しだな。」
「そ、そうかな?!私美人になれるかな?…そうしたら……そうしたら保坂先輩も私の事もっと好きになるかな?」
「何を言っている…ユカはオレの大事な娘なんだ……俺は今でもユカの事が好きにきまって……あと、パパと呼べ…。」
保坂がそう言うと内田は何か考え込んで、しばらくしてから真剣な顔で口を開いた。

「やっぱり私…パパじゃなくて保坂先輩って呼びたいな…だってお父さんとは結婚できないし…付き合う事だって出来ないし…
 私は…私は本当に保坂先輩の事が好きなんです!…今はまだ子供だけど、きっとこれから背も伸びるし胸だって大きく…
 だ、だから私が大きくなるまでもう少し待っていてください!そして私をお嫁さんにして下さい!!」
それは内田からの真剣な告白…と言うよりプロポーズだった。



469 名前:この野郎:2008/02/19(火) 23:39:14 ID:R1rYg1pJ
>>468

内田が告白をして約10秒…何の返答も無く、内田はずっと目を閉じて答えを待っていた。
しかしあまりの間に、我慢できなくなった内田はそっと目を開いてみた…するとそこには5cm程前に保坂の顔があった。
「ほ…保坂先輩?!…えっと、この目をつむっているのはキスとかじゃなくて…あの……っ…」
この状況をキスをされそうになっていると思った内田は、顔を真っ赤にして慌てだした。
「えっと、キスが嫌とかじゃなくて…いや、むしろ嬉しいんですけど…その、心の準備が………って、あれ?」
「…スゥ…スゥー……」
ココでようやく内田は保坂が寝息を立てている事に気づた。
どうやら内田が黙っている間に寝てしまい、寝がえりを打って内田の顔の近くに来てしまっていただけらしい…
内田は自分の勘違いを恥じながらも保坂の寝顔をじっと見つめ、一人で話しだした。

「保坂先輩は私の為に頑張ってくれたんですよね……そうだ!保坂先輩覚えてますか?
 この前は私…保坂先輩がパフェ作ってくれて、お礼にほっぺにキスしたじゃないですか。
 それで、『今度もっと美味しいの作ってくれたら、私ももっと凄いお礼する』って言ったの……
 えっと…今日のパフェはすっごくすっごく美味しかったですよ!…だ、だからこれはお礼です!……んッ…。」
内田は長い独り言を終えた後、保坂の唇へキスをした。
そして内田も朝早くからカナに呼び出されたせいか眠くなり、保坂の腕の心地よさでいつしか眠ってしまっていた。

「ん……っ…あれ?…私いつの間に寝ちゃったんだろう…?」
内田が目を覚ますと、そこには保坂の姿はなく体には毛布が掛けられていた。
「おや、ユカお嬢様お目覚めですか?」
「あれ?セバスチャン…?あの、保坂先輩はどこに行ったんですか?」
「何やら先程起きてモーニングコーヒーがどうこう言ってましたが……後、私は野村です。」
そんなやり取りをしていると、両手にコーヒーカップを持った保坂が現れた。
「目が覚めたかユカ。…さぁ、一緒にモーニングコーヒーを飲むのだ!ちなみにユカのはコーヒー牛乳だ!」
「保…じゃなくてパパは起きてすぐなのに元気なんですね…ふぁー…ぁ……いただきます。」



470 名前:この野郎:2008/02/19(火) 23:39:37 ID:R1rYg1pJ
>>469

内田は保坂の入れたモーニングコーヒー牛乳をすすりながら、ふと時計を見た…4時30分……
「あーーっ!!」
内田は5時からのパジャマパーティーの事を思い出し大声をあげた。
千秋の事だ…時間に遅れたりしたらイライラがたまって家に入れてくれないかもしれない…
内田は保坂に事情を話し、とにかく家まで送ってもらう事にした。

「……と言う事はユカは今日南ハルカの家に泊まる訳だ…。」
「はぃ…あぅぅ…でも私寝すぎて遅れそうなんです…。」
「なるほど…ユカとトウマが泊る訳だ…そして南ハルカとその娘がいる訳だ……」
「?…あの、いるのはハルカちゃんの娘じゃなくて妹ですよ?」
「なに?!…では姉妹だけで暮らしていると言うのか?」
「はい。」
「そうか……とにかくこの5人がそろう訳なのだな?」
「…?」
「うむ…そうか……そこに俺が入って6人な訳だ…。」
「…保坂先輩も呼ばれてるんですか?」
「いや、呼ばれてはいない。……しかしまいったな…家族がそろうのに俺だけ行かない訳にもいくまい…」
「…大丈夫と思いますよ?よく千秋は『2人も3人も変わらない』…って言ってるし…パパが来た方が楽しそうだし!」
「そうか…よし、それでは今から南ハルカの家へ向かおう!車を一台、大至急準備だ!」
「わーい、パパとお泊り楽しそうだなぁ♪」

こうして内田と保坂は車に乗り、夕飯の食材を持って南家へと向かった。


471 名前:この野郎:2008/02/19(火) 23:40:53 ID:R1rYg1pJ
職安に行く時間削るどころか行かなかったのにここまでしか書けんかったorz
不出来な野郎でごめんなさい。おやすみ。

472 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:03:59 ID:4Q9+0DC+
>>471
GJ! 寧ろこのスレに就職して欲しい。


ちょっとこのスレの皆様に聞いてみたい。
ここはハーレムものとか、ちょっと鬼畜入ってる系のものとか大丈夫なんでしょうかね?

473 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:10:59 ID:V09S3RMA
イインダヨー

474 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:22:07 ID:Z+uEfw+i
藤岡×冬馬A

食事も終わり、一息ついて、おしゃべりに花が咲いていたが、
ふと時計を見るとかなりの時間になっていた。
「あれ、もうこんな時間か」
「あら、ホント」
「えっと、俺はこれで失礼します」
「あ、じゃあ、オレも帰るか。あんまり遅いと兄貴達も心配するだろうしな」
藤岡と同時に立ち上がった冬馬。
「あ、俺冬馬を送っていきます」
「え? いいよ。一人で帰れるし」
「良くないよ。いくら冬馬が男だって言っても、小学生がこんな時間に一人で歩いてたら危ないだろ」
確かに藤岡の言う事も一理ある。
「そうね、藤岡君なら脚力もあるし、いざという時は冬馬を背負って逃げる事も出来そうだし」
サッカー部のエースだけあり、足には自信がある。
何より冬馬と藤岡は仲がいいことをハルカは知っている。
「おい、藤岡ぁ、夜道に二人っきりだからって変な事するなよ」
なにやら含みを持った言い方をするカナ。
勿論、冬馬を男と見ている藤岡はカナの言葉に含まれている意味に気付きはしない。
「そんな事しないって」
「そうだぞ馬鹿野郎。藤岡がそんな事するわけないだろう」
何故か千秋にも否定された。
「えっと…じゃあ、俺はこれで」
「じゃあなー、ハルカ、カナ、千秋」
「またいらっしゃーい。気をつけてね」
「藤岡、またいつでも来てくれ」
千秋とハルカに見送られ、藤岡と冬馬の二人はマンションを後にした。

その帰り道、藤岡に送ってもらってよかった冬馬は思った。
何故か今日の帰り道はいつもよりちょっと暗い。
変質者がいつ出てきてもおかしくない。そんな夜だった。
「なあ、藤岡」
「ん?」
「今度の2010年サッカーワールドカップ南アフリカ大会、日本代表は何処までいけると思う?」
「そうだなあ、過去の大会の記録を見ても予選リーグ敗退、日韓ワールドカップでもベスト16だったし…本大会に出てみないと分からないかな」
「そうか。オレはまた予選リーグ敗退だと思うけどな」
「どうしてそう思うんだ?」
「だってさあ、ヨーロッパとかと比べたら、パワーもテクニックも劣ってるし」
「うん、それはいえてる」
そんな他愛もない話をしながらの家路は何だか楽しかった。

475 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:39:17 ID:DtehIj+C
おわり?

476 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:44:22 ID:Au5ZfWv9
>>474
ここからどう鬼畜もの、あるいはハーレムものに展開するのかワクテカしていたのだが・・・

477 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:44:39 ID:Z+uEfw+i
藤岡×冬馬B

一方その頃、もう一つの南家では…
「遅い! 冬馬は何をしている!」
名もなき長男が冬馬の帰りが遅いのをかなり心配していた。
「南さん家に遊びに行ったら、いつもこの時間に帰ってきてるぞ」
と、ナツキ。
「そうだよ。それに、さっきカナさんから電話があって、藤岡って人が家まで送ってくれるみたいだし」
と、アキラ。
「藤岡? 誰だそれは」
「冬馬が仲良くしてる人だよ。何でも、サッカー部のエースらしいけど」
「サッカー部のエース…いかん、将来の日本代表になってワールドカップ初優勝も決まった様なものではないか」
「兄貴、今の会話でどうやったら、そこまで考えられるんだよ」
南家3兄弟が不毛な会話をしているそのさなか、冬馬が帰ってきた。
「ただいまー」
「あ、帰ってきた」
「よし、藤岡なる人物がどの様な奴か俺が確かめよう」
そういうなり、名も無き長男は玄関へと向かった。
なんとなく気になったので、ナツキとアキラも玄関に向かった。
「冬馬、お帰り。そして藤岡なる人物はどいつだ」
「どいつだって、どう考えたって一人しか居ないだろ馬鹿兄貴」
そういって冬馬が指差したのは、アキラにとっては恐怖の存在でしかない人。
「え、え〜!」
「あれ、君は…」
ばったりと、まさかこんなところに居ないはずの藤岡の存在を見たアキラは心底おどいた。
「ば、番長さん!」
「? アキラ、藤岡と知り合いだったのか?」
「君、冬馬のお兄さんだったんだ…」
「は、はい!」
「………負けないよ」
「え?」
「南は、そう簡単に君には渡さないから」
綺麗に存在をスルーされた長男とナツキ。
「じゃあ、冬馬。俺はこれで」
「おお。気をつけて帰れよ」
「ああ、そうするよ。じゃ」
ぺこりと長男とナツキに頭を下げ、藤岡は帰路に着いた。

(ちょっと変わったお兄さんだな…)
それが長男を見た藤岡の第一印象だった。

478 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:48:33 ID:Au5ZfWv9
>>477
口を挟んで済まなかった。
ここからもうひとつの南家でのやおいハーレムものに展開していくんだな。

479 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:53:24 ID:5mWqggSc
>>748
IDが違うから他の人ジャマイカ?
違うなら違うで読めるSSが増えて楽しみだが(;´Д`)ハァハァ

480 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:54:04 ID:5mWqggSc
間違えたorz
>>478

481 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 01:05:54 ID:Z+uEfw+i
藤岡×冬馬C

それから数日後、例のごとくカナに呼び出され、藤岡は南家へとやってきた。

ピンポーン

「はーい」
呼び鈴を鳴らすと、中から出てきたのは冬馬だった。
「おお、来たか藤岡。さあ、入れ」
「うん。お邪魔しまーす。ってあれ? 冬馬だけ?」
冬馬に招き入れられ、藤岡はリビングへやってきた。
「カナに呼び出されたんだけどさ。カナのやつお菓子買いに行っちまった」
「そ、そうなんだ」
「全く、呼び出した張本人がやる事じゃないって」
「おーす、藤岡〜!」
「うわあ!」
「え、ちょ!」
突如現れたカナに背中を押された藤岡はバランスを崩し、そのまま冬馬を押し倒すように倒れこんだ。
「あれ? 軽く押したつもりだったんだけど…」
ちなみに、今の藤岡の体制は事情を知らない第3者が見たら、藤岡が冬馬を押した風にしか見えない。
藤岡がうまく四つん這いになって、冬馬を押しつぶすのを回避しても、やはり押し倒したという風にしか見えない。
「ご、ごめん…冬馬。大丈夫か?」
「だ、大丈夫だ!」
何故か分からないが、冬馬は自分の顔が少しだけ赤くなっていた。


482 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 01:07:46 ID:Z+uEfw+i
あ、間違えた。
正しくは「冬馬の顔は少しだけ赤くなっていた」だった!
そのつもりで読んで。

とりあえず今日はここまで!

483 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 02:29:04 ID:5JD5fjxa
投稿する時は何レスするか書いて、まとめて投稿した方がいいんだZE!

484 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 02:30:52 ID:Z+uEfw+i
了解! 以後気をつけます!

485 名前:この野郎:2008/02/20(水) 18:38:02 ID:5mWqggSc
初詣編も終わって、ついカッとなって関係ない話をやった。
今でも後悔はしていない。
マコちゃん可愛いよ(*´Д`)/ヽァ5レスいただきます。


486 名前:マコちゃんと悪戯:2008/02/20(水) 18:42:06 ID:5mWqggSc
>>485

『あの……実は…オレは男です!!』
その日リップクリームで口の滑りが良くなったマコちゃんはついに千秋とハルカの前で本性を明かした。
もちろん千秋とハルカの二人は、「どうせまたカナがまたバカな事をさせている」とくらいにしか思っていない。
「―――へぇ〜。」
そう力無く適当に答えると、二人は夕飯の支度のために台所へ向かった。
しかしこの日のマコちゃんはそれを察知して、二人の前に回り込み再び二人に自分が男と言った…。
「…どうしたの?カナが変な事いったなら気にしなくてもいいのよ?」
「…いや、そうじゃ無っくてオレは……」
「そうだ、あんなバカ野郎に付き合ってたらマコちゃんまでバカ野郎になっちゃうぞ。」
この千秋の声を聞いたカナは、凄い勢いで走って自分への濡れ衣をはらそうとすかさずマコちゃんに加勢する。
「ちょっと待て、何故私がバカ野郎呼ばわりされているんだ!だいたいマコちゃんの言う事も少しは信用してやれ!」
「…はぁ?カナ、お前何言ってるんだ?こんな可愛い男がいる訳ないだろう。…このバカ野郎。」
千秋は鼻で笑いながらカナをバカにして、さらに言葉でもバカ野郎と罵っている。
「そうよ、カナ。マコちゃんは真面目なんだから…あんまりからかっちゃダメよ?」
当然ハルカもカナを信用せず、カナはますますムキになっていった。

「そうか…お前たちがそんなに信用しないなら証拠を見せてやるよ!」
「証拠?証拠って何だよ、バカ野郎。」
「…なっ…まだ私をバカ野郎と言うか……まあ良い。本当の事が分かった時に謝らせてやる…。」
「で、証拠って…どうやって証明するんだよ。バカ野…」
「あるだろう!体で男と女に決定的に違う部分が!!」
カナは千秋の話を途中で裂くようにして大声をあげ、千秋とハルカは顔を見合せてカナが何を言っているのか考えた。
「…えっと、…胸が無くたって女の子は女の子なんだから…そんな事は証拠にならないわよ?」
「そうだ、お前の理屈では小学生はほとんど男……それにお前だって半分男じゃ無いか。」
「なにを?!千秋それだとお前なんて完全に男じゃ無いか!!…と、そうじゃなくてココだよ、コ・コ!」
そう言うと、カナはマコちゃんのスカート辺りを指差した。



487 名前:マコちゃんと悪戯:2008/02/20(水) 18:45:31 ID:5mWqggSc
>>486

「…お前、ココって…そりゃそうだけど……それはマコちゃんに酷だろ?私だってそんな所見せるのは恥ずかしいぞ。」
「そうよカナ、いくらなんでもマコちゃんが可哀そうよ。」
「…ふんっ、どたんばになって怖じ気づいたか!姉…そして妹よ!!」
カナは勝ち誇った顔で二人の方を指差し、さらに見下す様な目でほくそ笑んでいる。
その時、ようやく当事者のマコちゃんが口を開いた。
「…えっと、カナ。さすがにソレはちょっと恥ずか…」
「うるさい!お前には黙ってろ!男になりたくないのか?!」
「……そんなぁ…。」
そう言ってマコちゃんを黙らせると、カナはマコちゃんを後ろから動けなくして二人にある提案をした。
「もしお前らの言う通りマコちゃんが女だったら私がマコちゃんを含む全員にケーキを御馳走しようじゃ無いか!」
その言葉に二人は反応する…
「おいカナ、ケーキってドコのどのケーキだ?」
「そうだなぁ…駅前の角のあの店の1日10個限定ケーキを、私が日曜の朝から並んで買って来てやろう。」
「…面白い……お前を日曜の朝の6時から駅前に送り出してやるよ。覚悟しろバカ野郎。」
「望むところだ…だが私が勝った場合はお前らに言う事を聞いてもらうからな。」
二人が火花を散らす中ハルカはと言うと、いち早くマコちゃんのスカートに手を入れ下着を脱がそうとしていた。
「ハ…ハルカさん?!」
「えっと…ごめんね。ちょっと我慢してくれたらマコちゃんにも限定ケーキくれるって言ってるし…ねっ!」
「えっ…あの、まだ心の準備が…っ!!」
マコちゃんがそう言うと同時にケーキに目がくらんだハルカは下着を勢いよく足首まで下げた。
この綺麗な細い足の何処が男の子なのか…そう思いハルカは依然自信満々…
後はこの短いスカートをめくるだけで、マコちゃんのすべてが証明される…ハルカはゆっくりとスカートをめくりあげた。



488 名前:マコちゃんと悪戯:2008/02/20(水) 18:49:40 ID:5mWqggSc
>>487

「ほら、私たちの言った通りマコちゃんは女の……」
ハルカはしばらくスカートをめくったまま、目を丸くしてパチパチ瞬きをしながら固まっている。
千秋も頭の上に?マークをだし、スカートの中を覗き込んだ。
「ハルカ姉さまどうしたんですか?…まさか本当に……うわぁ…っ!」
スカートの中から現れたのは、マコちゃんの小さな男気だった。
二人はそれを見て驚き……さらに顔を赤くしながらも、はじめて見るソレを思わず凝視してしまう二人。
「どうだ、これでどっちが正しいか分かっただろ?」
カナのその声に我を忘れていた二人は顔を見合わせ、ハルカは慌ててスカートを下ろした。

「えっと…あの……マコちゃんは…男でした…。」
「……た、確かに…あれを見せられてはバカ野郎の勝ちかな…。」
先程まで強がっていた二人が真っ赤になって縮こまって行く姿がカナにはたまらなく爽快だった。
「そーか、そーか!よし…じゃあ何をやってもらおうかなぁ……」
カナのこの言葉で千秋とハルカは、勝負の際にさりげなくカナが約束させた言葉を思い出した…
「そ…そう言えば言う事聞くんだっけ…。」
「……どうせカナの事だ、駅前のケーキを私たちに買いに行かせる気なんだろ。ケーキは食べたいけどメンドクサイなぁ…」
千秋とハルカはそう言うと深いため息をついた。
「…おい、お前たち!私の命令を勝手に決めるなよ!」
…ちなみにカナもそう命令しようと思っていたのだが、二人に見透かされているのがどうにも面白くなかった。
あごに人差し指を当てて、天井を見上げて何かを考えだすカナ……部屋中に嫌な空気が流れる…。
「…そうだ、二人には性的悪戯をマコちゃんにしてもらおう。」
カナのこの突拍子もない発言に、千秋はいち早く顔を真っ赤にして怒り始めた。
「お前、何言ってるのか分かってるのか?!…だ、だいたいそれじゃあマコちゃんまで罰ゲームじゃ無いか!!」
「…おやおや、さすがは千秋様。性的悪戯でそんなに過剰に反応するとは……いったいどんな想像をしたのやら。」
カナがそう言うと、千秋の顔はますます真っ赤に…信号機の様になっていった。



489 名前:マコちゃんと悪戯:2008/02/20(水) 18:53:38 ID:5mWqggSc
>>488

「と、とにかく!そんな横暴は聞き入れられん!却下だ、勝負も無しだ!少しは頭を冷やせバカ野郎!」
千秋はそう言って部屋を後にしようとする…
「ほぅ……と言う事はケーキ欲しさにバカにしていた姉と勝負し…そして敗れ、更に約束まで破ると言うのか…。
 千秋、お前も落ちたな…。私は勝負に負けていたなら潔くケーキを買いに行ったがな。もういいよ……この卑怯者!」
その言葉にピクッと反応し振り返った千秋は歯を食いしばりカナを睨みつける……それに対してカナは涼しい顔のままだ。
「……くそっ!何をすればいいんだ…」
「さすがは千秋…プライドの高いお前なら必ず罰ゲームまでやり遂げると信じていたよ。」
「いいから何をすればいいか言え!……あと、ハルカ姉さまは許してやってくれ。」
「ふんっ…姉思いなのは良いが何故その尊敬をもう一人の姉にも注がんのだ…。
 …まぁいいだろぉ……だいたいハルカは役に立ちそうに無いしな。」

この時すでにハルカはカナの言った「性的悪戯」と言う言葉を聞いて、目をまわして倒れてしまっていた。
「その代り千秋、お前にはハルカの分も頑張ってもらうからな。」
「…分かってるよ。…で、何をすればいいんだ?」
「……うーん…よし、まずはマコちゃんのスカートをめくれ。」
「…こ、こうか。」
千秋はしゃがみ込んで、顔を伏せたままソレを見ない様にスカートをめくった。
いつも生意気な妹が、自分の言う事を聞き足元でひざまずき恥ずかしそうしている…この姿はカナに感動すら覚えさせている。
「おい、千秋。ちゃんと見ろ!スカートの中に何が見える?」
「…そ、そんなの決まってるだろ!」
「…私は何が見えるのかと聞いているんだ。……まぁ千秋が答えないならハルカを起こすしかないな。」
カナはそう言っていまだに倒れているハルカの方を見た。
「…ま、待て!…言う、言うからハルカ姉さまに手をだすなバカ野郎!」
「なんだ、そんな口をきく元気があるなら大丈夫そうだな。…ほら、言ってごらん?」
千秋はカナをキッと睨みつけてからマコちゃんのスカートの中に目をやった。
「……その…男性器が…」
「え?なになに?そんな難しい言葉じゃ私はバカ野郎だから分からないぞ?」
「…く…っ……その………お……ん…ぃ…んが…」
「なんだなんだ?良く聞こえないぞ?ほらもっと大きい声で言ってごらん。」
「…だ、だから……お…おちんちんが見えるって言ってるんだ、バカ野郎!」
千秋はそう言ってマコちゃんのスカートを元に戻した。
「これでもう満足だろ。私はハルカ姉さまを起こして夕飯を作るんだ。お前みたいに暇じゃないんだよ!バカ野郎!」
そう言って千秋は、ハルカの元へ行き体を揺さぶっている。
「……ハルカ姉さま、大丈夫ですか?」
「あれ…千秋?…私いったい……」
「何も思い出さないで良いんです。…もうすべて終わりました。」
「?……そうなの?」
そう言って千秋はハルカの体を起こしてキッチンへと向かおうとした…



490 名前:マコちゃんと悪戯:2008/02/20(水) 18:57:43 ID:5mWqggSc
>>489

「ちょーっと待ったー!」

その時カナが再び大声をあげた。
「お前たち何を勘違いしているんだ?私の罰ゲームはまだ始まったばかりなんだぞ?」
「…何を言っている。もうお前のターンは終了したんだよ。願いは叶っただろう?良かったなバカ野郎。」
「…なぁ千秋、だれが一つだけ言う事を聞けと言った?私との約束をよーく思い出してみろ。」
「はぁ?」
千秋はそう言いながらも一応約束の件を思い出してみた。…確かあの時カナは……

『望むところだ…だが私が勝った場合はお前らに言う事を聞いてもらうからな。』

…そう、カナは確かに言う事を『一つ』とは言っていなかった。
「き、きたないぞカナ!そんなのこの私が聞き入れる訳……」
「そーか、やっぱり千秋は卑怯者だったのか……千秋、残念だよ。私はお前を少しかいかぶり過ぎていたようだ。」
「な…っ!お前って奴は…!!……いや、待てよ…。」
千秋はふと思った…先ほどと違い今はハルカも起きている…あのハルカがこんな事止めないはずがない…と。
千秋は反撃ののろしを上げんと、ハルカの方へ振り向いた。
「ハルカ姉さま!カナのバカ野郎がまたバカな事を……って、あれ?…ハルカ姉さま?」
千秋が振り返るとそこにはハルカの屍……いや、気絶したハルカがいた。
「おい、カナ!お前ハルカ姉さまに何……うわぁ…っ!!」
再び千秋がカナの方を見ると、マコちゃんのスカートをあげてソレが丸見えになっていた。

「いやぁー、記憶が飛んでるみたいだったからさ、ハルカにもう一度見せたら倒れちゃった。…エヘッ♪」
「エヘッ♪…じゃねーよ!バカ野郎!!」
「まぁそう言うな。…だいたいお前がハルカの分も頑張るって言ったのに…ハルカに助けて貰うなんておかしいだろ?」
「そ、それは……」
「…さて、それじゃあ罰ゲームの続きするか!」
「…その前に一つだけ約束しろ!今が5時だから…この罰ゲームは6時で終わりだ!
 こうでもしないとお前は永遠に罰ゲームを続けかねん!いいな?」
「フンッ…さすが我が妹、鋭いじゃないか。…まぁいいだろう、罰ゲームは6時までだ。…それじゃあこっちへ来い。」
カナはそう言って千秋とマコちゃんを自分の部屋のベッドへ連れていく事にした。
そこへ向かう途中千秋はずっと不思議に思っていた事を聞いてみる事にする…
「おいマコちゃん、お前はこれで良かったのか?」
「…あはは……もう好きにして下さい…。」
もしかしたら一番の被害者はマコちゃんなのかもしれない…そう思いながら3人はカナの部屋へ到着した。

その後カナの部屋では本格的に「性的悪戯」と称した何かが行われていた…


この物語がその辺りの話へ続くかどうかは未だ定かではない…。orz

491 名前:この野郎:2008/02/20(水) 19:01:30 ID:5mWqggSc
最初は1・2レスで終わらせるつもりだったのに、マコちゃんの事になると熱くなりすぎて長くなりすぎたorz
むしろ5レス使っても全然足らんかった。(´Д`)

正直今みなみけでマコちゃん(マコトとしても)が一番好きなオレはもうノンケじゃないのだろうか…。(;´Д`)ハァハァ

492 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 21:16:10 ID:DtehIj+C


493 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 21:17:47 ID:cBvAzGMX
>>456それらしき書き込みがありますが間違ってたらゴメン>>361

>>476
もし投下するのでしたら[凌辱モノ]って感じで前もって書いて頂けますっと助かります。

両氏
GJです。

494 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 21:33:54 ID:lxoaTpHy
>>この野郎氏
もしマコちゃん編を続けるのであれば、もっとハルカを絡ませてもらえませんか?
以前のパジャマパーティの時も結局叶わなかったカップリングだったので、是非お願いします。

495 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:10:49 ID:DtehIj+C
カナってMって認識でよろしいかな

496 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:12:54 ID:6/C9MIMT
>>495
藤岡相手の純愛なら十中八九ドM

497 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:21:08 ID:DtehIj+C
ドMか
サンキュー今日もいい妄想で眠れそうだ

498 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:47:50 ID:faPwYMZ/
いい夢みろよッ!

499 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 23:05:08 ID:o+GMrH2K
この野朗氏の文章構成力は凄まじいな…
俺にもこれ位のものが書ければ…orz

冬馬×千秋も予定していらっしゃるようなので、期待させてもらいます。
ちなみに俺の中の冬馬の需要はレベル5(最大レベル)なのでwktkが止まりませんw

500 名前:この野郎:2008/02/20(水) 23:17:39 ID:5mWqggSc
>>494

ハルカは大晦日の夜に速水によって教えられたように、マコちゃんのソレを胸で挟みゆっくりと上下に動かし始めた…
「…あっ……う…っ……」
「ねぇマコちゃん、どうしてココがこんなに硬くなってるの?」
「そ…それは……んん……っ…」
「おい、ハルカ姉さまがどうして硬くなってるかって聞いてるんだ、早く答えろ。……んっ…。」
「おいおい千秋、お前がそんなに激しくキスをしてるとマコちゃんが話せないだろ?」
「…そうか、それもそうだな。」
千秋はそう言って、少し物足りなさそうな顔をしてマコちゃんから唇を離した。
最初はカナの命令と言う事もあって抵抗していた千秋であったが、それは最初だけだった…。
この頃になるとずいぶん慣れてきた……と言うよりも自分からマコちゃんを求める様になていた。
「おいマコちゃん早く答えろ。……じゃないと私が続きを出来ないだろ?」
「…えっと……あの…ハルカさんの胸で挟まれて…すごく気持ちいです…。」
「…良く言えました♪…それじゃあ……ご褒美上げないといけないわね。」
そう言うとハルカは胸の間から顔を出すマコちゃんの性器の先を口に含くみ、胸は更に激しく上下に動かした。
もう恥ずかしいと言う気持ちも一切なくなったマコちゃんは、
あまりの気持ちよさに全神経が性器のその先に集中しているかの様な気がしていた。

しかしそれを一人心地よく思わない者が一人……千秋である。
「おいマコちゃん…私だってあんなにキスをしたのに…お前を気持ち良くしてるのはハルカ姉さまだけなのか?」
「うう…っ……ふ…ぁっ……」
千秋のその問いは、必死に快楽を求めるマコちゃんの耳には届かなかった…
千秋は更にムッとして、その場を離れ今度はハルカの方に向かった。
「…ハルカ姉さま、どうか私にも神の舌技を教えてください。」
「どうしたの?千秋もマコちゃんのコレ…欲しくなっちゃったの?」
「…いえ……そうではないのですが…と、とにかくコイツに私のおかげで気持ち良くなったと言わせたいのです!」
「そうねぇ…でも千秋は胸がないから……じゃあまずこの辺りを軽く握ってみて。」
そう言われ、千秋はハルカの言った通りマコちゃんの性器を軽く握った。
「こ…こうですか?……な、なんだかヌルヌルしてますね…。なんだか少し気持ち悪いと言うか…。」
「それはさっき私が滑りを良くさせる為に唾液を垂らしたから…ごめんなさいね。」
「そ、そうと分かっていれば気持ち悪いなんて言わなかったのに!私…ハルカ姉さまの唾液なら口に入っても平気です!」
「あら、本当かしら?」
「本当です…私はハルカ姉さ…・・んん…っ……!」
千秋が話している最中にハルカはその口をふさぐ様にキスをし、さらに舌を千秋の口の中へ滑り込ませた。
そしてさらにその中へ唾液を注ぎ込み、ハルカはキスを終えた…。
「…どう?平気だった?」
「…は……ひゃぃ…あの、私……ハルカ姉さまのキス…もっと欲しいです。」
そう言うと、千秋は少しトロンとした目でハルカを見つめ口を開いた。

「おぃおぃ、お前たち二人で盛り上がるのもいいけどマコちゃんも相手してやれよ。」
「…それもそうね。じゃあ千秋、私と一緒にしよっか。」
「はい、ハルカ姉さま…。」


そんな今日のみなみけ。


もしハルカ姉さまを入れるとこんな感じかな(;´Д`)ハァハァ
レス見て即興で作ったから誤字脱字があるかも。orz

501 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 23:32:19 ID:5mWqggSc
>>499

こんなのは1%の努力と、99%の妄想で誰でも掛けるんだZE!!
自分もこの前スレで初めて書いたけど、今どころでは無い程それはそれは目も当てられない内容で…
すると皆が「もっとここをこうしたらいい」とか「こう言うのはやめた方がいい」とか色々教えてくれたよ(;´Д`)ハァハァ

つまり私が言いたいのは、>>499はその需要を生かしてL5のトウマのssを(ry

502 名前:494:2008/02/20(水) 23:36:18 ID:ST9KPYEV
>>この野郎氏
すばらしい! 流石この野郎氏ですね!
図々しい申し出と思いましたが、何も心配は要らなかったようで安心しました。
これからの展開に期待させていただきます。

503 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:02:08 ID:4Q9+0DC+
7レスほどお借りします。

以下の話は、
「どこぞのポッと出メガネに三姉妹ハーレム形成されるぐらいなら、その前に俺がやってやるよ」
ということで、藤岡君が頑張るお話です。

当初の予定と違い、あからさまな鬼畜・陵辱描写はありませんが、ハーレムモノなので藤岡君が若干黒く、Sです。

以上、但し書きまでに。

それでは投下します。

504 名前:くろおか〜プロローグ〜:2008/02/21(木) 00:03:40 ID:4Q9+0DC+
最近、南家に頻繁に出入りしている少年がいるらしい。
何でも隣に住んでいて、チアキちゃんと同じ学校に通う小学生だとか。
気になった俺は南家にお呼ばれした時に、何気ない日常会話を装ってそのことを聞いてみた。
なるほどね……。南たちと楽しく雪合戦、あまつさえ一つの毛布にくるまるとは……。
「つまり、勝負しようっていうことか」
「ん? 藤岡、何ヘンな独り言を言ってるんだ?」
顎の下でチアキちゃんが訝しげな声をあげた。
ああ、ちなみに言い忘れていたけど俺は藤岡。ただの中学生の男子だ。下の名前は例のごとくまだない。
「――とうとう俺も本気を出す時がきたようだね」
「??? 今日の藤岡、なんかヘンだぞ」
「ごめん、今日はもう帰るね」
「ん? ああ……」
「あれ? 藤岡君、もう帰るの? 折角なら夕飯を……」
「それには及びませんよ、ハルカさん。今日はもうウチに用意してあるみたいなんで」
「なんだよー、折角のウチのボスの手料理を食ってかないなんて罰当たるぞー」
「ははは、勘弁してよ南。それじゃまた明日学校でね……」
そうして俺は南家を後にした。
その時の俺の口の端が、僅かに邪悪に歪んでいたことには、三姉妹のうちの誰も気付かなかっただろう。

505 名前:くろおか〜プロローグ〜:2008/02/21(木) 00:05:02 ID:4Q9+0DC+
寒空の下を一人歩きながら考えた。
こうなったら、誰かに手を出される前に俺が南家を支配してやろう、と。
ドス黒い欲望に心の中が燃えていた。
そうさ。俺はもともと、こういう人間だ。
外では大人しいただの中学生に見えるかもしれないがな。
気に入ったものはどんな手を使ってでも手に入れる。それが俺の正義だ。
さて、決意は固めた。次に野望達成への戦略だ。
まずはどこから攻めるべきだろう。
肝心要の次女の南……もといカナは、ラブレターを出すという直接的なアプローチを仕掛けても随分と反応が鈍かった。
相変わらずこちらのアプローチに気付く様子もないし、一筋縄ではいきそうにない。
まあ、そんなところが俺を燃えさせるのではあるが。
少し気を見せただけでなびくようなほかの女とは大違いだ。全く最近の女は……おっと、話が脱線した。
とにかくカナを落とすのは時間が掛かる。ならばまず外堀から埋めていくのが得策。
つまりは三女のチアキちゃんと長女のハルカさん――この二人だ。
元々南にしか興味の行っていなかった俺ではあるが、南家に出入りしてこの二人に出会ってからはその認識も少し変わった。
チアキちゃんはどうも俺になついているらしく、家に行くたびに『特等席』に座られる。
『ふじおか』という名前をつけられたらしいあのぬいぐるみも、随分と大事にしているという話だ。
まだ小学生なのが玉に瑕だが、十分に可愛らしく将来性も抜群だ。今のうちに手をつけておいて損はないだろう。
ハルカさんは容姿端麗、気立てもよく、家事も得意で……と女性の鏡のような存在だ。
きっと学校では先輩の男子に好かれるタイプだろう。それももの凄くナルシスティックな男に……随分具体的だが、まあ兎に角魅力的ということだ。
年上なのはこれまた玉に瑕だが、何度か会って話した感じから判断するに、まだ男経験はそうは多くないだろう。
ある意味母性の象徴のような存在。そんな完璧な女性がまだ誰の手にも染まってない可能性があるというのなら、やる価値は十分だ。
腹は決まった――。あとは実行あるのみ――。
有り得ないくらいに黒い自分に、多少驚きはしたものの、すぐに受け入れ、俺は家路を急いだ。
だって、もともとこの人格こそ本当の『俺』かもしれないのだから――。

506 名前:くろおか〜プロローグ〜:2008/02/21(木) 00:06:40 ID:4Q9+0DC+
さて、最初の標的を三女のチアキと長女のハルカに絞った後は、まず先にどちらを落とすかという問題になる。
この問いに対する答えは簡単だ。
「まずは――チアキちゃんだろうね」
チアキちゃん。南家の誇る最強のお利口さん。
小学生とはいえ、頭の回転も速く、性格も一癖あり、一筋縄では行かないクールタイプの少女だ。
しかし、そんな油断も隙もないチアキちゃんに対して、俺には勝算があった。
と言うのも、理由はわからないがチアキちゃんは、特等席やぬいぐるみのことでもわかるように、俺になついているフシがある。
最初は年上の男に対しては皆そういう反応をするものなのかと思っていたが、ハルカさんの話ではどうもそうではないらしい。
つまりは多少俺のことを憎からず思ってくれているということ。
チアキちゃんには悪いが、その好意を利用させてもらうことにした。
あー、こんなこと言って「藤岡死ね」なんて弾幕でディスプレイを埋めないで欲しい。
俺はああいう類のバカとは違う。ヘタをうって、チアキちゃんに殺されたりなんかしない。
それに俺には欲望もあるが愛だってきちんとあるんだ。
さあチアキちゃんの好意に、思いっきり応えてやろうじゃないか。

507 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/21(木) 00:07:35 ID:4Q9+0DC+
さて、一気に場面は飛んで、俺は今南家の居間にいる。
ある日、ちょうどいい時に南が夕食に誘ってくれたのだ。この出来すぎた成り行きには何かしらの因縁を感じるくらいだ。
が、肝心の南の姿は見えない。
「あのバカ、自分で藤岡のことを呼んでおいて忘れてるとは何事だ」
チアキちゃんが不機嫌そうに眉をしかめている。心なしか、頭頂部の特徴的な毛が揺れているように見える。
「南、まだ帰ってこないんだって?」
「ああ。何でも友達の家で宿題を見せてもらうとか……普段の勉学に対する怠惰さが招いた結果だね。嘆かわしいよ」
「ははは、チアキちゃんは厳しいなー」
「ハルカ姉様も学校の用事で今日は遅くなるって言ってたし……」
「え、そうなの? ハルカさんがいないのに夕食にお邪魔しちゃってよかったのかな?」
これも好都合だ。我ながら出来すぎた状況に恐ろしくすらなる。
「あー、その点は心配するな。元々今日は昨日カナのバカが調子に乗って作りすぎたカレーを食べてもらおうと思ってたんだ」
まるで残飯処理班だな、俺。でも悪い気はしない。そういう時に最初に頼りにされる男であるということでもあるからかな。
「じゃあ、とりあえず二人が帰ってくるまで待とうか」
「そうだな、仕方ない」
チアキちゃんは大きく溜息をついて同意した。さて、ここからが問題だ。
二人が帰ってくるまでに、どうにかして……。

508 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/21(木) 00:08:27 ID:R9ZSTQrj
その後、チアキちゃんは俺にもたれかかるようにいつもの特等席に座り、二人で他愛のない話をしていた。
そして、ふと話題が学校の話に及んだ。俺はこの話題をきっかけとすることにした。
「全く内田もマコトも本当に手のつけられないバカだよ――。家にもバカ、学校にもバカ、私は困らされてばっかりだ」
「ははは。でもチアキちゃん、何だかんだで学校、楽しそうじゃない?」
「ん、まあ退屈ではないのかも……」
「そうだ。学校の話で思ったんだけどさ――チアキちゃんはクラスで気になる男の子とかいないの?」
突然の問いかけに、チアキちゃんは目を丸くして俺を見上げた。
「なななな、何言ってんだ!?」
「いや、最近の小学生、特に女の子は進んでるって言うしさ。もしかしたらチアキちゃんにもクラスで好きな男の子とか……」
「そんなのいないぞ!? 断じていない!!」
慌てて力いっぱいに否定するチアキちゃん。勢い余ってか、ふじおかをワタが飛び出そうなほど握りしめている。
そしてこの答えもある程度予想の範囲内。普通、こういう質問に対してこれだけうろたえるということは、
何かしら思い当たるフシがある図星という風に思われるだろうが、チアキちゃんの場合は違うだろう。
やはり、この子は純粋にそういう類の話に耐性がないようだ。クラスメートの男の子を異性としても認識していないのだろう。
つまり、この狼狽っぷりはただ単に俺の質問が余りに突然かつ意外だったことによるものだ。
まあ小学生らしいとも言えるし、そういうところが可愛らしいと思うのだけれどね。
「そうか〜、意外だな〜」
「何を言ってるんだ。藤岡、お前まさか私のことを何か勘違いしてやしないか?」
「そんなことないと思うよ――だってチアキちゃんは凄く可愛いし」
「!!! なななな、いきなりなにをいいだすんだおまえは」

509 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/21(木) 00:09:35 ID:R9ZSTQrj
「いや、俺はそう思うよ。仮にもし俺がチアキちゃんのクラスメートだったら、きっとチアキちゃんに――」
「お前、本当におかしいぞ!? もしかしてお前は藤岡の皮を被ったカナか!? 悪ふざけにも程が……」
「いや、本心だよ」
そう言って俺はさっきからチアキちゃんの脚の傍に置いていた手を、おもむろにその太腿に触れさせた。
「ぁ」
小さく声をあげるチアキちゃん。
全くもってその手の話に疎かった少女にいきなりのこの展開は些か無理があるかもしれない。
その無知さと無関心さにより、「何言ってんだ。顔洗って出直して来いバカ野郎」の一言で切って捨てられる可能性だってあるのだ。
しかし、そんなある意味難攻不落の彼女だからこそ、これぐらい強引な押しをしないとダメなのだ。
と、俺の雰囲気が明らかに変わったのを察したのか、チアキちゃんは困ったようにもじもじと身体をよじると、
体勢を変え、俺に向き合い、上目遣いでこう言った。
「だったら、試してみろよ……」
「ん? 何を?」
「『おかしなこと』をだよ……」
ああ、そう言えば南から聞いたことがある。
チアキちゃんが男女でする『おかしなこと』にやたらと興味を持ってしまい、ハルカさんを困らせていると。
「『おかしなこと』がどんなことなのか……私にはわからなった。
 でもクラスの奴らに聞いてみるうちに少なくともそれは『互いにいいな、と思った異性の間で行われること』だってわかったんだ。
 藤岡……お前、私と『おかしなこと』をしたいと思ってるのか?」



510 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/21(木) 00:11:09 ID:R9ZSTQrj
その瞬間、俺の中の悪魔が『計画通り!』と邪悪な笑みを浮かべた。
自分でもここまで黒くなれることが軽く驚きだ。
「うん。したいと思ってるよ」
「……本当か?」
「本当だよ――」
そこから先に特に飾り立てた言葉は要らないだろう。チアキちゃんに身をもって『おかしなこと』とは何なのかを教えてあげるまでだ。
まあ、上目遣いで微妙に瞳を潤ませながら俺に迫るチアキちゃんの可愛らしさには大層破壊的なものがあり、
計画とかそういう大義名分抜きにしても、思いっきり抱きしめたくなってしまったのも事実だ。そしてすぐに実行。
「ふ、じおか……? ん……」
まずはゆっくりとチアキちゃんの小さな唇を蹂躙する。
ほのかな桜色に染まったその唇の感触は、言葉には出来ない感覚の瑞々しさを湛えていた。
どれくらいの間、唇を合わせていたのであろうか。
最初は戸惑って身体も硬く、震えていたチアキちゃんも徐々にリラックスしてきたようで、
今では自分から唇を押し付けてくるような僅かな圧力すら感じるほどだ。
「ぷは……」
やっとのことで唇を離す。チアキちゃんの唇から唾液が糸を引く様子が何とも背徳的な艶かしさだ。
「藤岡……お前……」
チアキちゃんはとろんと溶けたような瞳で、じっと俺を見た。
さて、ここまでは順調。あとは少しずつ、チアキちゃんの理性の皮を剥いでいくのみ――。

511 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:13:17 ID:R9ZSTQrj
中途半端なとこですいません。

チアキ編書き終わり次第、続き投下します。

尚今回は内容がないようですので寸止めにはなりません。頑張って書きます。

ちなみに藤岡は実は結構黒いと思ってます。
原作の「勝負しようってことだね?」の時の表情がツボです。

512 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 01:29:52 ID:ojHVZ/Nj
GJ
くろおかの次は冬馬・吉野・内田を襲うくろ春香っていうのはどうでしょうか?

513 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 01:32:37 ID:LBuB4IoP
冬馬×マコちゃんの倒錯した愛てあんま需要ないんだね

514 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 08:16:30 ID:9COOJMOV
>>513
全裸で待ってるから早く書いてください。

515 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 15:24:02 ID:Hj3O9d4d
くろおかイイ! >>511さん、GJっす!
続き楽しみにしてます!
春香攻略も楽しみです。

516 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:01:11 ID:rflZydSO
ちょっ…ww職安来たら南製作所ってあるんだけど…wktkしてきた!
ちょっと就職して来る。(^ω^)


517 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 17:56:16 ID:pvLpQCzs
そういえばまとめwiki少しずつ増えてるな、是非頑張って欲しい

518 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 18:21:08 ID:Kvo/C0Fu
ほんとだ、いつの間にかドンドン進んでる。
作ってくれている人達乙&gjです!

519 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 19:47:08 ID:5iGFRzre
ひとつ質問ですけど、エロないと投下しちゃまずいですかね?

520 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 20:08:30 ID:lLq1g3Q0
個人的に全然問題無し。
むしろそーゆースタンスの人がいてもいいと思う

521 名前:この野郎:2008/02/21(木) 22:46:06 ID:Kvo/C0Fu
マコちゃんと悪戯を終わらせてからパジャマに取りかかります(´Д`)
この4レスで終わりです'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

522 名前:この野郎:2008/02/21(木) 22:48:11 ID:Kvo/C0Fu
>>500

ベッドに寝かされ、両手はカナに抑えつけられながら下半身はハルカと千秋に攻められるマコちゃん。
しかし自分の大好きなハルカに口でされていると思うだけで、マコちゃんのソレはどんどん大きくなっていった。
「ハ、ハルカ姉さま…!なんだかまた大きくなってませんか?」
「そう言われてみると……あむ……ぷはぁ…っ。大きくなった気がするわね…。」
ハルカはマコちゃんのそれを一度根元まで口に含みそう言った。
「ハルカ姉さま、次は私にさせてください。」
「うーん……でも千秋の口に入るかしら?」
「…はい、大丈夫だと思います。」
千秋はそう言うとマコちゃんの足元に座り、一度深呼吸してから大きく口を開け顔を埋めた。

「……んん…っ……はれ?…んー…!!……イテテッ…やっぱりちょっと大きいかも…。」
マコちゃんのソレはさほど大きいものではないのだが、千秋の小さな口には少し大きかったようだ。
「千秋、無理しちゃだめよ。顎が痛くなっちゃうわよ?」
「…そうですね……ではこうしてみます。」
そう言うと千秋は先っぽの方だけを口に含み、先の方だけを舌で舐め始めた。
「…ほぉら?…きもひぃほは?」
「……あぅぅ…ッ…ぅ…っ…。」
目をギュッと瞑り気持ちよさそうにしているマコちゃんを見て千秋が口に含んだ状態で言葉をしゃべると、
その振動がそのまま伝わり、マコちゃんは思わず男とは思えない可愛らしい声をあげてしまった。
「…ぷはっ…、なんだマコちゃん……女みたいな声出してんじゃ無いよ。」
「そんな事言ったって…南が……」
「……あむっ!…ちゅぱっ……ちゅ…っ……」
「うわ…ぁ…ぁ……はぅ…」
千秋は口ではそう言ったが、マコちゃんがハルカの時と同じリアクションをしている事がたまらなく嬉しかった。
そして千秋の行動も過激になってゆく…今度は先を舐めるだけでなく、ハルカが言った様に根元も手でゆっくりと擦りだした。
この行為を開始すると同時にマコちゃんはカナの手を振り払いシーツをギュッと掴み、必死に何かに耐えているように見える…
痛いや苦しい等とは違い、気持ちいいのを必死に我慢している。…そう千秋にもハッキリと分かった。



523 名前:この野郎:2008/02/21(木) 22:51:38 ID:Kvo/C0Fu
>>522

そうと分かると千秋は口を離し、手でその先を弄りながらマコちゃんに問いかけた。
「どうしたんだ?さっきから様子がおかしいじゃないか、痛いのか?」
「い…痛くないよ。その、…だ、大丈夫だから!」
「大丈夫だから何なんだ?」
「…だ、…大丈夫だから…えっと……その…」
さすがは姉妹と言ったところか…最初にハルカがしたようにイジワルな質問をして、
答えるのが恥ずかしそうにするその姿を見る千秋……「もっと虐めたい」…千秋の中に眠る何かが覚醒しようとしていた。
「ほら、ちゃんと言わないと続きをしてゃ…ひゃ…っ!!…ハ、ハルカ姉さま?!」
千秋がまさにドSに目覚める寸前、ハルカが千秋の後ろに回り込みパンツの中へ手を忍び込ませた。
「マコちゃんばっかり気持ち良くなるなんて…千秋が可哀そうでしょ?」
「…そ、そんな事は……はぅ…ぅ……っ!!」
「大丈夫よ、私がちゃんと千秋の事も気持ち良くしてあげるからね…♪」
ハルカはそう言うと千秋の中にゆっくりと指を入れ、上下左右にかき回し始めた。
マコちゃん同様ハルカが大好きな千秋は、その攻撃に通常の何倍もの快楽を感じ前のめりに倒れてしまう。

「…だめよ千秋。ちゃんとマコちゃんのをしてあげないと…。」
「は…っ……はぃ…ぃぃ…。……あむっ…ん…っ!…はぅ…ぅ……ちゅっ……ちゅ…っ…」
ハルカに言われ千秋は断る事も出来ず、四つん這いになったまま上の口ではマコちゃんを…下の口ではハルカを感じていた。
必死に耐えるマコちゃんはシーツでは我慢できなくなったのか、枕を抱きしめて我慢をしている…。
それに対し千秋はハルカの攻めに耐えきれず、マコちゃんのそれから口を離し、手だけを動かしていた。
シーツに顔を埋め大きな声を必死に殺そうとする千秋に、ハルカは容赦なく動きを止めるどころか早くしていく…。
「ハ、…あん…っ…ハルカ……姉さま…!…わ、私!…もう…っ……ふぁぁぁぁ…っ!!」
千秋は大きな声をあげ、呼吸を荒くしてつぶれる様にその場に倒れた。
「どうしたの千秋?」
「…ハァ…ッ…ハッ……すみません…私にも……何が何だか…。ただ気持ち良くなったと思ったら力が…」
千秋はそう言いながら虚ろな目をしている。
「…仕方ないわねぇ…じゃあ続きは私が……。」
ハルカはそう言うと、再びマコちゃんへ近づいた。



524 名前:マコちゃんと悪戯:2008/02/21(木) 22:55:04 ID:Kvo/C0Fu
>>523

「ごめんなさいね、マコちゃん。千秋ったら自分だけ気持ち良くなっちゃったみたいなの。」
「そ、そうなんですか…。でも良かったです…オレももう我慢できそうに無かったし…。」
「ナニが我慢できなかったの?」
「それは…えっと…もう少しで南の顔に……その…」
マコちゃんが言葉を濁すとハルカは手で、千秋がずっと舐めていた先を撫で始めた。
「マコちゃんは気持ち良くなりたくないの?」
「はう…ぅっ……それは…」
「ハッキリ言わないと分からないわよ?」
言いたい事は分かっているのにハルカはイジワルな質問を続ける。
「その…なりたいです……。」
「…じゃあ私にどうしてほしいの?どこで気持ち良くなりたい?」
「…その……口と胸で…。」
マコちゃんがそう言うとハルカはにっこりと笑顔を見せた。
「…はぃ、よくできました。」
そう言ってマコちゃんの頭を撫で優しくキスをした後、その口を下半身へとはわせて行くハルカ…。
マコちゃんなりにはち切れそうなほど大きくしたソレを胸で挟み、口でも咥えて行く…
それだけでも今のマコちゃんは十分にイッてしまいそうだった。
「…ハ、ハルカさん!オレ本当にもう……」
「ダメよ、まだ何にもしてないでしょ?」
ハルカはそう言うとゆっくり胸を上下させ、わざと音が鳴る様に口で咥え動かした。
「…ぐちゅ…っ……ぴちゃっ…んっ……んー…っ」
「……う…ぁ…っ……ダメです…オレ本当に……うわぁぁっ!!」
マコちゃんがそう言って体をビクつかせると、ハルカの口へ大量の精液が注ぎ込まれた。
ハルカはマコちゃんの体からでる液が止まると、ゆっくりと口を離し喉を鳴らした…

「―――ゴクッ。……ごちそうさま。」



525 名前:マコちゃんと悪戯:2008/02/21(木) 22:59:35 ID:Kvo/C0Fu
>>524

ハルカがそう言うと、ようやく少し回復した千秋が不思議そうな顔をして寄ってきた。
「ハルカ姉さま、何がごちそう様なのですか?」
「何…う〜ん……マコちゃんが気持ち良くなると精液って言うのが出るの。」
「…それは美味しいのでしょうか?」
「苦くて少し臭いから…美味しくはないかな。」
ハルカのその答えに千秋の謎は深まるばかりだ。

「では何故そんな物を飲んだりしたのですか?」
「その精液って言うのを飲むと綺麗になる……って速水先輩が言ってたのよ。」
「…なんと……っ!それでは私もいっぱい飲めばハルカ姉さまの様に…」
千秋はそう言うとマコちゃんの方へ走り寄ってきた。
「おい、マコちゃん!もう一度出せ!…いや、二度でも三度でも!」
「そ、そんなぁ…いまイッたばかりなのに無理だよ…。」
「うるさい、さっさと出せ!!」
必死にマコちゃんの肩を掴み振り回す千秋…
千秋のこの行動には、自分も責任があるので文句を言えないハルカは苦笑いをしている。
カナはと言うと「面白くなってきた」とでも言わんばかりニヤニヤしながらに高みの見物だ。
「…と、とにかくもう少し待ってくれないとダメなんだってば!」
マコちゃんはマコちゃんで必死に千秋を説得しようとしている。…もちろんカナとハルカの助けは無い。
しかしそんな事はお構いなしに千秋の勢いは加速していく…
「ハルカ姉さまには出したじゃないか!私にもよこせ!!」

そしてこの後、千秋の口から例の言葉が発せられたのは言うまでも無い…。


『おかわりだ!!バカ野郎!!!』



終わり。


>>500でだいぶ中略したけどこれで終わりですorz
明日からはパジャマパーチー書きます'(*´Д`*)'`ァ,、ァ

526 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 23:21:30 ID:5iSuLRXw
グッジョブだぜ!

527 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 00:11:40 ID:BJdk0P54
GJ
即興で創った話をここまで広げるなんって凄い。

528 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 00:37:11 ID:X3rI+NZp
>>512
黒春香なんて某閣下しか思い浮かばないから困る

529 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 02:08:24 ID:F42zjETZ
この野朗氏GJだぜ!もうこのスレの顔だなこの野朗氏はw
パジャマってことは冬馬編も近いに違いない。
この野朗氏の文才で冬馬をエロく書いていただけたら、最高ですww
続き頑張って!

530 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 14:20:36 ID:0uh48w8V
いつも感想ありがとうございます。その何気ない一言が自分の頑張る活力です'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
…で、今更ながらひとつ気になってるんだけど、トウマ×千秋って百合ですよね。
このスレって百合は大丈夫なんでしょうか?
一応今後の予定で危なそうなのをいくつかあげるので、アウアウッがあったら教えてください。orz

1 次のトウマ×千秋。(お風呂編・百合)
2 ハルカ×マコト。 (お風呂編・ショタ)
3 トウマ×カナ。 (就寝編・ベッドでガチ百合)

内田×保坂は年の差があるけど、あんな感じなので大丈夫と思いますが…
この三つだけ大丈夫なのか気になるので、アウアウッかセフセフッなのか教えてくれれば助かります(;´Д`)ハァハァ

531 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 14:26:55 ID:F42zjETZ
>>530
全然おkだと思います。前にも百合話しあったような。
俺個人としての意見で申し話いけないですがorz

トウマを二回も見れるのかww嬉しすぎるぜw
この野朗氏、あなたは神ですかw

532 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 15:06:27 ID:BJdk0P54
>>530
投下しても大丈夫だっと思います(裏付けなし)

正直言って自分は百合モノも大好物なので書いてほしい、よくを言えば千秋総攻めを読んでみたいです。

533 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 16:17:04 ID:dTw/VAYl
>>530
個人的な意見だけど、それらが1つの話として繋がっているのなら、問題ないと思う。
前みたいにチアキ×ハルカはあったけど、藤岡×カナとも繋がっているという感じなら。
2はまぁ男女だし、それ単独でも問題ないだろうさ。

百合オンリーストーリーだったら、百合スレの方が無難だと思うが。

534 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 16:58:50 ID:bPiJlMvR
俺も個人的に百合は大好物。
百合を期待してこのスレに来たのに全然百合がなかったのには残念だった。
数スレ前にカナ攻めのがあったので、今でもそれ読んでニタニタしてます。
てな訳でどんと投下お願いします。

535 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 21:48:21 ID:GKDMh+LL
みなみけで百合
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1191843019/

536 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 00:03:28 ID:c62NWxti
とりあえず投下マダー?

537 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:25:49 ID:SPzI2u0I
少し暴走気味になってしまいましたが、最終回を投下します。

538 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:26:21 ID:SPzI2u0I
あの一夜のおかげでチアキは心から藤岡とハルカを祝福できるようになった。
自分の想いはまだ消えたわけではないが、2人が自分のことを大事にしてくれるだけで満足だった。
自分自身にはもう問題はない。しかし、カナのことが気になっていた。
藤岡が3度目の宿泊をしたあの夜、ハルカの部屋の前にカナはいなかった。
あれほど2人の様子が気になっていたのに関わらずだ。
ただ単に寝過ごしたのなら、盛大に悔しがるはずなのに、そんな素振りを見せない。むしろ大人しかった。
それが不気味でどうしたんだと聞いても、本人はただはぐらかすだけであり、
カナ自身がバカなことを考えているとしか掴めない性格のため、様子がおかしいと確信を持って言えなかった。

ハルカが藤岡を買い物に誘おうと電話をかけたら、用事があるからと断られた日のことだった。
「珍しいですね、藤岡が断るなんて。」
「そうね、でも用事があるんじゃ仕方ないわ。」
「それじゃあ、代わりにチアキでも連れて行ったらどうだ? チアキもハルカの助けになりたいだろ?」
ハルカの電話でのやり取りを聞いていたカナがそんなことを提案してきた。
チアキはハルカの手伝いをしたいので、一緒に出かけることにする。
「カナも一緒に来る?」
「いや、私はいいよ。」
何かと積極的に行動したがるカナにしては珍しい返答だった。
「おい、カナ。せっかくハルカ姉さまが久しぶりに買い物に誘ってくれたというのに、何断ってるんだよ。」
「いいじゃないか、別に。私にだって気分というのがあるんだ。」
「カナ、どこか具合が悪いの?」
「いや、そういうわけじゃないよ。私は平気でゴロゴロしてるから、早く買い物に行ったらどうだ?」
ハルカもチアキもこれほど乗り気じゃないカナを不思議に思うが、
無理に誘うのも良くないとハルカは判断し、2人で出かけることにした。
2人が出かけたのを確認すると、カナは起き上がり、電話を手にとった。

少し時間が経った後、インターホンが鳴った。カナが客を呼んだからである。
「あの、藤岡だけど…。」
「…待ってたぞ、今開ける。」
返事をすると玄関へ向かい、藤岡を迎えた。
「どうしたの? 話って何? ハルカさん達にも内緒なんて言ってたけど…。」
「ここで話すのもあれだ、中に入るといいよ。」
藤岡はひとまず言われたとおりに上がらせてもらうことにした。
居間に入ると、コタツと一枚の座布団が用意されていた。
(何でコタツが? こんな暖かい時期に。)
「とりあえず座布団の上にでも座りなよ。話はそれからだ。」
「あ、うん。ありがとう、南。」
藤岡がコタツの近くにある座布団に座るのを待っている。
何をしようとしているのかわからないが、とりあえず座布団に近づき、座ろうとした。
「今だ!!」

539 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:26:55 ID:SPzI2u0I
座布団の上に立つと、突然カナが大声を上げて藤岡に向かって突進してきた。
藤岡が思わずカナの方を向いた時、いきなりコタツから手が出てきて、藤岡の足首を抑えてきた。
「え!?」
左足を捕らえられ、藤岡は身動きが取れなくなった。
カナは藤岡の右足に抱きつくと、それを持ち上げ、藤岡を転倒させた。
「うわ!」
藤岡が倒れ、室内に大きな音が響く。サッカーで鍛え上げた運動神経のおかげか頭を打たずにすんだが、
右足はカナに捕らえられ、左足もコタツの中にいた誰かに捕まったままだ。
左足を捕らえた人物はコタツから顔を出し、藤岡の左足に抱きつく形をとった。
「トウマ!? どういうことだ?」
「………。」
藤岡の質問にトウマは答えない。そして、藤岡を軽蔑するかのように睨んでいる。
「南! どういうこと!?」
カナは捕らえた足を開かせ、自分の左腰に引き寄せてガッチリと掴む。
トウマもカナと同じように藤岡の足を開かせ、自分の右腰に固定した。
「ふふふ、これは罰だよ、藤岡。やはりお前に気を許したのは間違いだった…。」
「いや、だから…。」
状況の把握ができていない藤岡などおかまいなしに、カナは言葉を続ける。
「問答無用! もうこれを使ってのオイタができないようにしてやる!」
「わ!? 南、何を!?」
何をしようと言うのか、藤岡の股間に足を乗せてきた。トウマも黙って同じようにする。
ここまで来ると2人が何をしようとしているか予想できた。
「やるぞ! トウマ!」
カナが合図を出すと、2人はそのまま足を揺すって、電気あんまを仕掛けてきた。
「うわあぁ!!」
強い振動に藤岡は思わず悲鳴を上げる。カナはその様子を愉快だと言わんばかりに笑い、眺めている。
「いい気味だね、藤岡。どうだい? 自分の大事なものを足で弄ばれる気分は、っておやぁ?」
藤岡の股間の変化を足で感じ、カナは意地悪く笑みを浮かべた。
「おやおや、足で大きくしちゃったのか、この変態め。どう思う、トウマさん?」
「呆れて言うことがない、ね!」
台詞と共に振動を強くしてきた。トウマに合わせてカナも力を強めてきた。
今始めて喋ったトウマの方を見ると、やはり侮辱するような目でみている。
(というか、何でトウマにも踏まれてるというのに、気持ちよくなってるんだ!?)
大事なところを踏まれて、勃起させているだけでも変態と言われても仕方がないのに、
男にも踏まれて気持ちよくなっている自分を不甲斐なく思った。
残された手で何とか2人の足をどかそうとしても、今の自分の体制からはとても抜け出せない。
「ふふ、自慢の足を封じられてしまったら、どうしようもあるまい!」
無駄な抵抗をしてもがいている藤岡を見て、カナは気分を良くする。
藤岡はなるべく快感に抗おうとするも、自分が感じてしまっていることは偽れない。
抵抗空しく、そろそろ限界に達しようとしていた。

540 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:27:29 ID:SPzI2u0I
「イってしまえ! この変態!」
カナの叫びを聞いたと同時に、藤岡も自分の下着の中で精液を撒き散らすはめになってしまった。
藤岡のペニスが激しく脈を打っているのをカナやトウマも足越しに感じることができた。
「凄い…、こんなにドクドクいってる…。」
トウマは恥ずかしがりながらもその感触を興味津々で確かめ、カナは勝ち誇った顔をしている。
「今のでイってしまったようだな。思い知ったか、藤岡!」
2人の言うことなど藤岡は聞いてはいなかった。
(…オレは、男相手に。)
未だにトウマを男と思っている藤岡は男にもイカされたと思い込み、ショックを受けていた。
しかし、そんなショックからもすぐに立ち直ざる得なくなる。
右足が解放されたと思ったら、カナが藤岡のズボンを脱がそうとしていたからだ。
「ちょ、ちょっと、南!」
「トウマ!」
藤岡が抵抗しようとすると、トウマがカナの呼びかけを合図に藤岡の股間を踏みつけた。
「うっ!」
「大人しくしてろよ、今度は蹴らせるからな。」
藤岡が抵抗するのをやめたと判断すると、トウマの足をどかせ、再び脱がせにかかった。
そして、カナの脅迫で大人しくなった藤岡はズボンを下着ごと脱がされてしまい、藤岡のペニスが露になった。

「あ〜あ、パンツの中が凄いことになってるじゃないか。そんなに気持ちよかったのか?」
侮辱しながらカナはまじまじと力をなくしている藤岡のものだけでなく、パンツの中も観察し始めた。
藤岡が出した精液の感触を指で確かめたりして、こんなことにも好奇心が強い様子がわかる。
トウマも興味があるらしく、藤岡の足を抑えたまま顔を赤くして見つめている。
「ベトベトするし、変な匂いがするね。これをハルカやチアキにぶちまけたんだ…。」
「え、チアキちゃん!?」
チアキの名前が出てきて慌てた藤岡をカナは急に睨みつけてきた。
「とぼけるんじゃないよ! あの夜私は見たんだ!
お前がハルカだけでなく、チアキにも手を出していた場面をね!」
ようやく動機が理解できた。夜のことをチアキだけでなく、カナにも見られていたのだ。
しかし、あながち誤解とは言えないので、どう説明をするか言葉が詰まる。
「…藤岡。私はな、お前がハルカと付き合うことをこれでも認めていたんだぞ。」
藤岡がどう説得するか考えている際中に、カナが暗い顔をして喋りだした。
「少なくともタケルよりは役に立つし、お前ならハルカを任せられると思ってた…。」
今度は藤岡の目を怒りで篭った目で睨んできた。
「それが何だ、お前は! 小学生であるチアキにも手を出しただと!? ふざけるな!」
今まで内に秘めた怒りを吐き出すかのように怒鳴りつけて藤岡を罵倒する。
しかし、怒鳴り終えると急に落ち着き、不気味に笑みを浮かべた。
「もう二度とあんなことができないように搾り尽くしてやる…!」
冷たく言い放った瞬間に背筋が凍る。かつての自分が見とれていたカナとはまるで別人だ。
藤岡が慌てて起き上がり、カナを止めようとすると、カナは藤岡の玉に手をかけた。

541 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:28:09 ID:SPzI2u0I
「…どういう意味かは、わかってるね?」
弱みを握られた藤岡に抵抗できるわけがなく、再び仰向けで倒れるしかなかった。
大人しくなった藤岡を見て、機嫌を良くしたカナはトウマに声をかけた。
「ずっとそれじゃ疲れるだろ? トウマも一緒にどうだ?
ほら、他にもっと効率よくしつけてやる方法があるかもしれないし。」
「わかった…。」
カナの言葉に納得したトウマも藤岡の足を離し、藤岡を軸にカナとは対称の位置に座り込んだ。
抵抗があるのか、カナとは違い、指で突付く程度のことしかしてこない。
「トウマ、こんなもの見慣れてるんだから、別に楽しくはないだろ? 南を止めてくれ!」
「そうだな、昔はよく兄貴達のを見たっけ。」
カナを説得するのは難しいと判断した藤岡はトウマを説得しようとするが、
トウマは藤岡が困っているのが楽しくなったのか、むしろ積極的になっていった。
徐々に突付くテンポが速くなっていく。
「男って不便だよな…。こんなものがあるんだから。
現にさっきから藤岡はカナに握られただけで動けないもんな。
藤岡には胸を触られたこともあるし、この場でたっぷりとお返しさせてもらうとするか。」
「む、胸? あぅ!」
指で突付いているうちに抵抗がなくなったのか、いきなりデコピンで弾いてきた。
弾かれて思わず声を上げた藤岡を見て、悪戯を楽しんでいる様子で笑う。
「ホント、オレにはついてなくてよかったよ。」
「え? ついてないってことは、トウマ、女の子なのか?」
「あっ…。」

何気ない一言で自分が女であることをバラしてしまったことで、先程とは打って変わり、顔は青ざめる。
藤岡ので遊ぼうとしているうちに興奮して、普段気をつけていることに頭が回らなくなってしまっていた。
藤岡も胸を触っても気づかないぐらい鈍感なくせに、何故言葉は聞き流してくれないのか。
「そうなんだな?」
「う…!」
さっきまで情けない声を上げていたというのに、藤岡は今度は真剣な顔になり、トウマはそれに呑まれる。
実際藤岡としても、何とか切り抜けられる糸口を見つけようと必死だったので、
ここからどうにか脱出しようとトウマを説得しにかかったのだ。
「トウマ、今からでも遅くない。こんなことはやめるんだ。
 女の子なら、尚更初めてがこんな形になるのは良くないよ。」
「…今更何言ってるんだ、チアキには手を出したくせに。」
何を思ったかいきなりズボンを脱ぎだした。これには藤岡だけでなく、カナもギョッとした。
そもそも普段は女としての恥じらいを持っているのに、この計画に乗ってきたのも考えてみれば不思議だった。
そこまでなら藤岡に対する怒りで忘れていたのだと何とか思えるが、脱ぎだしたのは予想外だ。
一方藤岡はトウマの下着から膨らみが見られないことから、改めてトウマが女であることが認識できた。
しかし、それが逆に取り返しのつかないことになるんじゃないかと焦りを大きくする。
何故かはわからないが、とにかく説得するどころか、むしろ火に油を注いでしまったことは明らかだった。

542 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:29:10 ID:SPzI2u0I
「チアキちゃんの時だって気は進まなかったんだ。
 体にも負担がかかるし、本当ならせめてもうちょっと成長した後にするべきなんだ。だから…。」
「ごちゃごちゃうるさいよ!」
喋り終えないうちにトウマは藤岡の顔面に股間を押し付けてきた。
藤岡は鼻で呼吸はできるものの、喋ることはできなくなった。
「チアキにはできたってことには変わりないんだろ? なら、オレにもできるはずじゃないか?」
説得を続けようとする藤岡に怒っている様子で、涙を浮かべている。
「オレとチアキの何処が違うんだ!? 答えろ! 藤岡!」
先程怒りを露にしたカナと同じように怒鳴った。藤岡はトウマの悲痛な叫びに唖然とした。
仮に口を塞がれてなかったとしても、何も言えなかっただろう。
トウマは藤岡がハルカと付き合っているのに、チアキに手を出したことだけを怒っているわけではなかった。
それ自体も勿論許せないが、自分は男と思われていたから、最初は藤岡を懲らしめるだけのつもりだった。
しかし、自分が女とわかっても、自分を受け入れようとしない藤岡に更に腹が立ち、我慢の限界がきたのだ。
自分と同じ小学生であるチアキにはできて、自分にはできない。
自分だけのけ者にされたようで気に入らなかったのである。
「心配するな、トウマ。こっちを見てみろ。」
トウマの心中を知ってのことか、カナはトウマに声をかけた。
トウマがカナの方を振り向くと、そこには勃起している藤岡のペニスがあった。
「やっぱり小学生のアソコでも興奮するようだな。お前も女だってことだ。」
「…なら、オレでも文句はないよな。」
自分に欲情したことに満更じゃない様子で藤岡を見つめる。
「ふがっ…!」
「わ…!」
説得力はないが、違うと否定しようとしても、トウマに口を塞がれていて喋れない。
喋ろうと口を動かすのが刺激となり、トウマも少し反応してしまった。
「ふ、藤岡…。急に口を動かすなよ…。」
「おいおい、トウマ。今動くんじゃないよ。藤岡が起きちゃうだろ。」
わずかな刺激で体が過剰反応してしまったトウマにカナは気を抜かないように注意をした。
トウマが再び振り返るとカナはいつの間にか下着を脱ぎ、
藤岡の肉棒を掴み、亀頭と自分の割れ目をあてがっていた。
自分の行動を邪魔できないようにしろという意味もあったのだ。
「お、おい、カナ!?」
「!! んぅ!!」
「ふふ、悪いな、トウマ。まぁお前はまだ子供だし、そこで見ているんだな。」
トウマはカナがこれから行おうとしていることに驚き、
藤岡もペニスに伝わる感触で何をされようとしているかがわかり、トウマにカナを止めるように頼もうとする。しかし、喋ることができないので、唸ることしかできなかった。
カナは抵抗できない状態の藤岡の必死な様子がおかしくてたまらなかった。
「お前はハルカやチアキを調教し、いずれは私も調教するつもりだったんだろうが、
 その野望は失敗に終わる。逆に私がお前をこれから調教するからだ。」

543 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:29:41 ID:SPzI2u0I
そんな誤解をされていたのかと今更ながら気が滅入った。
しかし、今はカナとするのを避けることが第一である。
もちろん今はハルカがいるから、カナとすること自体が考えられないが、
カナに惚れていた時だったとしても、こんな形では納得できなかっただろう。
「いくぞ、覚悟しろ…!」
しかし、喋ることすらできない今の藤岡にはどうしようもなく、
ついにカナが藤岡のものを飲み込んだのである。

「…くぅ!」
カナの顔が痛みで歪み、結合した部分からも血が溢れ出てきた。
そんなカナの様子を見て、トウマはさすがに心配になった。
「カナ! 大丈夫か!?」
「…何だよ、痛いじゃないか。話が違うぞ、藤岡め…!」
痛みに耐えることができず、カナはつい正直に話してしまった。
「チアキはあんなに、気持ちよさそうだったのに…。」
カナには激痛が走っているが、藤岡は違い、快感にペニスが脈を打っていた。
脈を打つたびにカナが受ける痛みが大きくなるはずなのだが、どういうわけか笑っている。
「ふふ…、だけど、藤岡には効いているようだね…。なら、痛がっている場合じゃないか…!」
強がってはいるが、やはり痛いのか積極的に動かそうとはしないで、あくまでゆっくり腰を動かす。
それでも藤岡に与える快感は決して小さいものではなく、藤岡も気持ちよさに息が荒くなる。
「ふ、藤岡、くすぐったい…。」
パンツ越しではあるが、藤岡の息が当たり、それがトウマへの刺激となった。
兄貴分として慕っている藤岡に股間を押し付けているだけでも妙に興奮するのに、
さらに藤岡に刺激されると、必要以上に敏感に反応してしまっていた。
快楽に飲まれそうになりながらも、そのトウマの様子を見て藤岡はあることを思いついた。
「藤岡、何を…!?」
まずトウマにどいてもらわなければ、カナを止めるどころか、喋ることもままならない。
そこで藤岡はトウマをイかせることで、力が抜かした後にどかす作戦に出た。
舌でトウマの割れ目をなぞり、優しく愛撫を始めた。トウマは初めての経験に翻弄されるばかりだ。
「や、やめ…。」
藤岡に性経験はまだ数回しかなく、女を悦ばせるテクニックも未熟なものの、
未経験のトウマに快感を与えるには十分なものだった。
しかし、その間もカナに責められ、自分も気持ちよくなってしまっている。
しかも、トウマを責めていることで自分の興奮も高まっていて、
気を抜いたらあっという間に搾られそうである。
「よし、少しは痛みが引いてきたな…。さあ、どんどんいくぞ!」
その言葉は本当なのか、カナはどんどん腰の動きを早くしてきた。
強くなった快感に藤岡は呼吸が乱れ、トウマへの愛撫も中断してしまう。
このまま自分が先に果ててしまったら、それ以降自分は抵抗し続ける自信がなくて怖かった。
そうならないためにも、早くトウマにどいてもらい、カナに話を聞いてもらうしかない。

544 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:30:07 ID:SPzI2u0I
「も、もっとぉ…、藤岡ぁ…。」
自分に迫る快感が止むと、トウマは藤岡の頭を掴み、さらに股間をグリグリと押し付けてきた。
少し上目遣いをして様子を見ると、藤岡から受ける快感に夢中になっている表情だった。
先程まで拒絶していたというのに、今は恍惚としている。
呼吸が難しくなったが、後一押しと判断した藤岡は集中してトウマをイかせようとする。
「ん…? トウマ?」
カナがトウマの様子の変化に気づき、責めを中断させた。
(よし、今だ!)
腰の動きが止まったことを感じると、藤岡はチャンスとばかりに一気にトウマを責めた。
「アアアァァ!!」
藤岡の愛撫によってトウマは絶頂に達し、体中の力を奪われ、崩れるように倒れた。
何が起こったのかと少し混乱したカナだが、トウマの愛液で濡れている藤岡の口元を見てすぐに状況を理解した。
「トウマのやつ、イカされたのか…。」
「…み、南。」
トウマが藤岡から離れてくれたため、藤岡はようやく喋ることができた。
しかし、呼吸をしにくい状態が続いていたので、息が乱れている。今のもはっきりとは喋れていない。
誤解を解こうとするも、呼吸器系がそれを許してくれず、呼吸を整えることを強制している。
「だが、お前はまだ起き上がるだけの体力が戻っていないようだな!」
抑え役が力尽きても、冷静に藤岡の状態を見極めた。
実際体が酸素を欲しがっているのもあるが、先程足でやられたのも効いていた。
「私はトウマのようにはいかないぞ…!」
藤岡の体力が戻らないうちに徹底的に犯してしまおうと、カナは再び腰を振り始めてきた。
カナの膣はハルカのよりも狭く、藤岡に射精させようとする締め付けの力が凄い。
また、女性器を押し付けられ、自分はそれを愛撫するという状況に少なからず興奮していたためか、
迫ってくる快楽に対する抵抗力が大幅に削られ、もはや限界が近づいていた。
「も、もうダメだ…! 南、離れて!」
自分に限界が来ていることを伝えても、カナはどこうとしない。それどころか、逆に腰の動きを早くしてきた。
「ダメだね! このままイってしまえ!」
電気あんまの時と同じく、カナの言葉を合図に射精してしまった。
射精の度に打たれる脈動を感じながら、カナは勝ち誇ったように笑い出した。
「はははは! もう終わりか、藤岡! 私の圧勝もいいところだな!」
藤岡とは違い、カナは未だにわずかとはいえ、痛みを感じていたため、気持ちよさはほとんど感じていなかった。
しかし、一方的に藤岡を陵辱できたので、かなり満足していた。
「うぅ、南…。」
2度目の射精で疲労を隠せないが、とにかく誤解だけは解いておきたいと思い、カナに話し掛ける。
「オレは別に2人を自分のものにしようとなんて思ってないよ…。
 ただ、2人が大好きなだけなんだ…。もちろんトウマ、それに南のことも凄く好きだ…!」
藤岡からカナに何回か送られた言葉、それは余韻に浸っているトウマの体を反応させた。
カナもその言葉を聞く度に心を動かされていたが、それは自分の隙を突くためのものだ、
そう何度も騙されるかと思っても、やはりときめいてしまうものがある。

545 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:30:26 ID:SPzI2u0I
「だから、もうやめよう。こんなことしても、何にもならないよ…。」
「藤岡…。」
藤岡の言葉にトウマは我に帰り、心が揺らいだ。カナの心も同じように揺らぐ。
今までならチアキの言葉で何とか切り抜けてきたが、今回はチアキを頼りにはできない。
自分だけで考え込むと、あっけなく雰囲気に流されてしまう。
「お前は、何でそんなふうに言えるんだ…?」
害を加えられながらも自分に愛想を尽かさない藤岡を不思議に思う。
怒ることなんてせずに、ハルカが風邪を引いた時なんかは頼みもしないのに励ましてくれた。
本当は藤岡は悪い奴じゃないと心の隅でわかっていたのだ。それを認めようとせず、
ハルカやチアキに手を出したなどと言って、トウマと一緒にこんなことをした。
それでも藤岡は自分のことを『好き』と言う。
「はは、チアキにバカ野郎呼ばわりされても文句は言えないな…。」
藤岡は本当に自分のことが好きだったし、自分もずっと一緒にいてくれる藤岡に惚れていたのだ。
それなのに自分でそれを蹴飛ばしてしまった。自分のバカさ加減に泣いてしまうほどだった。
「南?」
急に涙を流し始めたカナを見て、藤岡は戸惑う。
トウマも唖然とし、その様子を黙ってみることしかできなかった。
「…最初はお前とハルカが前とあまり変わらないから、こっちも煮え切らないって思ってた。」
藤岡とハルカの夜の様子を覗き見しようと企んだのは、全然進展を見せない2人に痺れを切らしたからだ。
いくら2人でも夜になれば、おかしなことぐらいはするだろうと思い、それを確認するための計画だった。
しかし、何故それを確認したかったのかまでは、ちゃんとわかっていなかった。
「自分の気持ちに決着を着けたかったんだ…。」
2人の恋人らしい場面を見て、諦めをつけたかったのだ。
そのつもりだったのだが、藤岡がチアキにも手を出している場面を見てしまい、気持ちが暴走した。
そして、トウマを呼び出し、制裁という名目で藤岡を犯すことにしたのだった。
藤岡自身がハルカ以外に手をつけたのだからと自分を正当化して。
「お前が…、お前がいけないんだ、この大バカ野郎…。」
泣きじゃくりながらカナは体を倒し、藤岡にゆっくり抱きついてきた。
「…ごめん、南。」
藤岡もカナの背中に手を回して優しく抱きしめた。
藤岡に抱きしめられたカナはそれを拒むことなく、静かにすすり泣くのだった。

それから少し時間が経過し、突然買い物袋が落ちる音がした。
「お、お前ら…。」
3人が音をした方を見ると、予定よりも早く買い物を終えたチアキが呆然と突っ立っていた。
下半身裸で抱き合っている藤岡とカナ、浮気現場と思われてもおかしくない光景だ。
チアキもそう判断し、罵倒の言葉を吐き出そうとした時、チアキの肩に手が置かれた。
「待って、チアキ。」
後から入ってきたハルカが優しくチアキをなだめた。

546 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:30:54 ID:SPzI2u0I
「まず3人ともお風呂に入ってきて。話はそれから聞くから。」
怒るどころか優しく対応するハルカに全員従うのだった。

最初にカナとトウマが風呂に入り、ハルカとチアキに事情を話した。
汚してしまったトウマの下着は洗濯され、今はチアキのものを借りている。藤岡はまだ入浴中である。
「ちょ、調教? もぉ、藤岡君が私達にそんなことするわけないじゃない…。」
ハルカもチアキも夜のことが見られていたと知って、顔を赤くしてしまう。
「いや、現に私はだな…。」
「あれは、その、…私がお願いしたからだ。…言わせるなよ、バカ野郎。」
チアキが藤岡を気に入っていたのは知っていたため、カナもトウマも納得できた。そのチアキはと言うと、
自分からはしたない頼みごとをしたことを伝えたと更に恥ずかしくなり、話をそらそうとカナに尋ねてきた。
「そ、そうだ! お前、あれだけ張り切っていたのに、何であの時いなかったんだよ?」
「あ〜、あれねぇ…。うっかり寝過ごしちゃったんだよ。」
カナはバツが悪そうに答えた。さすがに自分でも情けなく思っている。
「…まったく、そのせいでこんな厄介なことになったのか。」
「いや! 元はといえば、お前が藤岡に変なこと頼むからだろう! それを許すお前らもお前らだ!」
責任転換をするようにハルカに指を指した。
「え? 私はただ自分がチアキの立場だったらって考えて思うようにしたの。
 カナとトウマだって私達に何の相談もなしに、その、藤岡君のこと…。」
ハルカの言葉でトウマは体をビクッと震わせ、体育座りをして体を丸めた。
「オレ…、藤岡にひどいことしたんだよな…。」
トウマが呟くように喋った。藤岡の無実がわかると罪悪感で押しつぶされそうになった。
それだけではない。今回のことで藤岡に嫌われたと思い、藤岡と顔を合わせるのが怖かった。
そんなトウマの心中がわかったのか、ハルカはトウマの肩に手を置き、優しく言葉をかけた。
「そんなに心配しなくても、藤岡君はトウマを嫌ったりしないわよ。」
「でも…。」
トウマが何かを言いかけた時、藤岡が風呂から上がってきた。
「いいお湯でした。」
「いいえ。」
藤岡はハルカが納戸から出した南家の父親の服を借り、それを着ていた。
やはりカナとトウマのことが気になるのか、藤岡は2人をちらっと見る。
「安心して。もう変な誤解はしてないと思うから。」
それに気づいたハルカは心配ないことを藤岡に伝えた。藤岡はそれを聞いて安心する。
トウマも藤岡の視線に気づき、泣きそうになりながら藤岡を見つめる。
「トウマ、さっきも言ったけど、オレはトウマのことだって好きだよ。」
トウマが自分を見ていることに気づくと、藤岡はトウマに微笑んだ。
「だから、またサッカーの話しような。」
藤岡がそう言うと、トウマは嬉しくなり、思わず藤岡に抱きついた。
「ごめん…。ごめんな、藤岡…。」
泣くのをこらえて謝ると、藤岡の胸で思いっきり泣き出すのだった。

547 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:31:26 ID:SPzI2u0I
「トウマ、いつまでそうしてるんだよ? 藤岡から離れろ。」
トウマが落ち着きを見せ始めると、チアキはもう我慢する必要がないと判断し、ようやく言いたいことを言った。
「え? あっ!」
指摘されて、トウマは自分が藤岡に抱きついていることを自覚する。
急に恥ずかしくなって、慌てて藤岡から身を離した。
「トウマ、もう落ち着いたみたいね…。」
事の成り行きを見守っていたハルカが立ち上がった。
「何だ? ハルカ。晩御飯の仕度か?」
「それは後でね。今はカナとトウマに言っておきたいことがあるの。」
2人に近づき、いきなり2人の前頭部を鷲掴みにした。された2人だけでなく、藤岡とチアキもギョッとする。
「ロクに確認もしないで、もうひどいことしちゃダメよ。ましてや無理矢理だなんて…。
 何かおかしいと思ったら、ちゃんと話し合って確認すること。いいわね?」
こめかみを掴んでいる部分に少しだけ力を入れてきた。2人にわずかな痛みが走った。
「わ、わかりました!」
「ですから離してください!」
2人が理解したことがわかるとハルカは手を離し、今度は2人の頭を優しく撫でて微笑んだ。
「わかればいいのよ。」
こうして、この騒動は解決したのだった。

それからというもの、何事もなくいつも通りの日常に戻っていった。
落ち込んでいたマコトはまたマコちゃんとして南家を訪れるようになり、
チアキの機嫌が直ったことがわかって、内田も安心することができた。
藤岡はトウマが女とわかっても、男と思い込んでいた時とさほど変わらない接し方をし、
カナに無茶苦茶なことを言われ、悲惨な目に合うのも変わらなかった。
尚、あれから藤岡がハルカ以外と関係を持つこともなかった。

「お前らはいつまで買い物デートで満足しているんだよ?
 もっと2人で他のところに行ったらどうだい?」
ある日、2人にも中々変化が見られないので、カナはそういった不満を口からこぼす。
口には出さないが、チアキやトウマも同意見だ。
「別にそんな焦ることもないと思うけど。」
「そうよ、時間だってまだたっぷりあるんだから。」
カナはあからさまに、チアキとトウマは内心で呆れてしまう。しかし、
「それに何て言うかな、皆と一緒でも楽しいよ。」
「私もそう。だからまだしばらくはこのままでもいいんじゃない?」
そう言われると、嬉しくなってしまうのも事実だった。

これからも藤岡とハルカは支え合いながら、皆と共に過ごすだろう。
2人はお互いに微笑みかけ、それができる喜びを確認し合うのだった。

548 名前:4-149:2008/02/23(土) 00:34:37 ID:SPzI2u0I
最終回なのにメインのはずの藤岡×ハルカ分が少ないですが、今度こそこれで終わります。
今までご声援・ご愛読してくださった方、ありがとうございました。

549 名前:この野郎:2008/02/23(土) 00:40:24 ID:TbqYuLwK
大丈夫…と思われるので投下しますがアウアウッになり次第↑のみなみけで百合に行きます。(;゚∀゚)=3
いろいろ意見くれた方々ありがとう。(*´Д`)/ヽァ/ヽァ

5レス投下しますがお風呂までいけませんでしたorz

550 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 00:44:56 ID:TbqYuLwK
見事にダブったので投稿は少し自重して後で出直します( ゚Д゚)
…と言うか4−149sのを見てきます。(;´Д`)ハァハァ


551 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:01:43 ID:ectboQyB
投下乙です
言い終わり方でしたねw次回作期待しております!

この野朗氏こんばんわです。
自分のペースで大丈夫ですよ^^
俺はこの野朗氏がトウマSSを書いてくだされば十分ですのでw


552 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:28:53 ID:QSkK87x2
GJ!
>>538->>539あたりでは「みなみけデイズ」にでもなるのかと
どきどきしながら読んでました。
まずはめでたしめでたしということで。

553 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:54:13 ID:TbqYuLwK
やっと回復したのか(´Д`)ハァ…

>>548
gj&長文乙野郎!(;´Д`)ハァハァ
同じく途中までnice boatになりゃしないかとソワソワしながら見てたwww
次はマコちゃんを…マコちゃんを!!



書き込めるようになったので5レス投下します。

554 名前:異聞:2008/02/23(土) 01:59:51 ID:QSkK87x2
・・・カナに局部を切り取られ、出血多量死した藤岡には
週刊誌には「3姉妹を手玉にとった絶倫中学生」云々と書き立てられ、
名誉も何も残らなかった。

一方南家もまた週刊誌に「淫乱3姉妹の顛末」と好奇の目で書かれて
夜逃げ同然でマンションを去り、その行方は誰も知らない。

かつて南家の住んでいた街では「女の子に季節のついた名前を付けると淫乱になる」
という都市伝説が語り伝えられたという。

BAD END

555 名前:この野郎:2008/02/23(土) 02:09:40 ID:TbqYuLwK
>>470
パジャマパーチー

1月3日午後4時30分。千秋はいつ藤岡が来てもいいように張り切って部屋を掃除していた。
―――ピンポーン。
チャイムの鳴る音にいち早く気づいた千秋は、早る気持ちを抑えきれず玄関へ駆け出した。
「なんだ、ずいぶん早いじゃないか。…も、もしかして私に早く会いたくて……」
「……何言ってんだ千秋?」
「…あれ?」
そこにいたのは藤岡ではなくトウマであり、それに気づくと千秋はいつも通りのテンションに下がった。
「なんだ、トウマか。まだ約束の時間じゃないだろ?」
「なっ…、おい千秋!なんかあからさまにさっきの対応と違いすぎないか?!」
「うるさい。玄関が空いてたら部屋が寒くなるだろ、さっさと入れよ。」
「…なんだよ、まったく。」
トウマはそう言って何故か不機嫌な千秋の後に続き部屋へと入って行く。
部屋に入ると千秋は掃除機を片づけ始め、コタツの中ではカナがせんべいを食べながらテレビを見ていた。
トウマはカナにそっと千秋が不機嫌な理由を尋ねることにした…。
「おぃ、カナ。…なんか今日千秋の機嫌悪くないか?」
「え?そうかな?さっきまで珍しく鼻歌歌いながら掃除してたけど…」
「いや、でもあきらかに…」
「おいお前ら!ごろごろしてる暇があるなら部屋でも片付けてろ!バカ野郎!!」
「……な?やっぱり機嫌悪いだろ?」
「…確かに。お前が来てから機嫌が悪くなったみたいだな。…お前なんかしたんじゃないの?」
「オレ?!…でもオレが来たときにはもうあんなだったぜ?カナが原因なんじゃ無いのか?…パリパリッ。」
「私は何もしていないぞ。ずっとコタツで平和に過ごしていたからな。―――パリッ。」
カナとトウマがそう言いながらせんべいをかじると、千秋がさらに機嫌悪そうにカナとトウマの方へやってくる…。



556 名前:この野郎:2008/02/23(土) 02:11:56 ID:TbqYuLwK
>>555

「おいバカ野郎共、私が綺麗に掃除したのに何せんべい食ってんだよ…」
「なっ…何を言う!…ならば何故私がせんべいを食べているのにこの辺りを掃除したりしたんだ!!」
「藤岡が来るからに決まってるだろう!この、大バカ野郎!!」
千秋はきっぱりとそう言い切った。
「…おいおい、それじゃあまるで藤岡しか来ないみたいじゃ無いか。一応トウマや内田も入れてやれ。」
そんなやり取りを聞いてたトウマは、ある一つの事に気づいた。
「あれ?今日って藤岡も来るのか?」
「…あぁ、そう言えば言ってなかったか。…一人や二人増えたってどうって事無いと思って誘ったんだ。」
「ふーん…まぁオレは良いけどな。今日は夜通しサッカーの話で盛り上がれそうだし。」
トウマのその一事を聞いて千秋はハッとする……そう言えばこの二人サッカーの話になると夢中になる…。
そして千秋はいつも完全にカヤの外と言った感じでその姿を見ているだけなのだ。
千秋はそれだけは何としても阻止しなければならなかった。
「ちょ、ちょっと待て!今日はサッカーの話は無しにしよう!」
「…なんでだよ?」
千秋のいきなりの訳の分からない提案に、トウマは首をかしげながら答える。
「と、とにかくダメなものはダメだ!こ…ここは私の家だ、私の言うルールに従ってもらう!」
「なんだよそれ!…やっぱり今日のお前少しおかしいぞ?どうしたんだ?」
「う…うるさい!とにかく言う通りにしろ!」
千秋がそう言うと、トウマはスッと立ち上がり千秋に近づいて行く…
「嫌だ、オレは藤岡とサッカーの話をするんだ!どうしてもと言うなら力ずくで言う事を聞かせてみろ!」
「…じょ、じょうとうだ!!かかってこい!!」
―――ピンポーン。
南家がヒートアップする中、再び家のチャイムが鳴った。
千秋とトウマは、にぎやかに争っていてチャイムに気付いていない……カナは渋々重い腰をあげ玄関に向かった。



557 名前:この野郎:2008/02/23(土) 02:14:17 ID:TbqYuLwK
>>556

「おぉ、藤岡か。」
「…あれ?南が出てくるなんて珍しいね。」
「いやー、お子様方が元気ありすぎて困ってるんだよ。」
「…?」
「ほら、あっち。…いやー、それにしてもトウマは強いなぁ…一方的だよ。」
カナが居間の方を指差すと、そこには馬乗りになっているトウマと下でジタバタしている千秋がいた。
千秋は暴れながらも玄関に藤岡の姿を発見すると大声で叫んだ。
「藤岡!突っ立ってないで早く助けろ!」
玄関に入って即そう命令された藤岡は、急いで千秋の救出へ向かった。
「こらトウマ、前から何回も女の子と喧嘩するなといってるだろ!」
「そんな事言ったって…こいつが……」
「男なら言い訳するな!」
「…………。」
こうしてトウマは今までにも同じように何度も藤岡に叱られていた。
それでも自分が女である事を言わなかった理由…それはこの後にある。
「…とにかく、トウマはここでじっとしてろ。」
「…ちぇっ、分かったよ。」
そう言って藤岡は、いつもと同じようにトウマを自分の前へ…つまり千秋の特等席へトウマを座らせた。
しかしこの席はトウマにとっても特等席である。ここに座っていると誰にも邪魔されずサッカーの話ができるからだ。
トウマは先ほどの仕返しに思う存分サッカーの話をしようと思い、試合に負けて勝負に勝ったと言うような顔で千秋の方を見た。
するとこの日の千秋は怒る……と言うより羨ましそうな顔でトウマと藤岡を見ている。
「ん?なんだトウマ、今日はサッカーの話はしないのか?」
「え?…いゃ……まぁ…。」
そう言いながらトウマがもう一度千秋の方を見ると、今度はツマラナイといった顔で俯いていた。
こうなるとトウマは弟と言う設定ながら、気分はワガママな妹をもった気持ちだ。
トウマは特等席から立ち上がり千秋の方へ近づいた。



558 名前:この野郎:2008/02/23(土) 02:16:55 ID:TbqYuLwK
>>557

「千秋、お前藤岡の所に行けよ。」
「…え?」
「…だから藤岡の前に座って良いって言ってるんだ。」
「い…いいのか?」
千秋は戸惑いながらも少し恥ずかしそうに尋ねた。
「先に座ってたオレが良いっていてるんだ、良いに決まってるだろ。」
「そっか、…あの、…その……さっきは悪かったな。…ごめん。」
「なんだよ、お前が謝るなんてらしくないぞ。さっさと行けよ。」
トウマにそう言われ千秋はいそいそと藤岡の前へ向かった。
いつもの特等席に座った千秋は、藤岡の胸元に頭を置いて幸せそうな顔をしている…。
当然その姿はトウマの目に羨ましく映ったが、その気持ちを気付かれない様にテレビを見て誤魔化していた。
すると今度は千秋の方からトウマへ話しかけてきた。
「…おい、トウマ。」
「ん?なんだ?」
トウマが振り向くと、千秋は体を半身左にずらし話し始めた。
「藤岡とサッカーの話をしたいんだが専門用語が分からなくてな。…お前、こっち来て私にルールとか教えろ。」
「…でもそんなの藤岡に聞けばいいんじゃな…」
「…良いから来い!」
千秋はそう言って立ち上がりトウマの手を掴み、藤岡の右足にトウマを座らせ自分は左足に…トウマと向かい合うように座った。
どうやら千秋にもココがトウマの特等席である事は分かっているらしい。
「…こ、これで貸し借り無しだからな。」
千秋は何か恥ずかしそうにそう言うとトウマまでなんだか恥ずかしくなり、つい正直に『ありがとう』と言えなくなってしまう。
「……さ、最初からオレが座ってたんだから貸し借り無しにはならないだろ。」
「な、なんだと?!私が親切にしてやったと言うのに!!」
そうやって第二戦が始まろうとした時、玄関の扉が開いた。今度はチャイム無しだ。
「ただいまー。」
「…ハルカ姉ひゃま……ほはえりははい。」
「おぉハルカ、ほじゃはしへるほ。」
「……えっと、まずどう言う状況か説明してくれるかしら…?」
ハルカは藤岡の膝の上でほっぺたを引っ張り合う二人にそう訪ねる。
…すると二人は手を離し、逆にハルカに質問を問いかけた。



559 名前:この野郎:2008/02/23(土) 02:20:42 ID:TbqYuLwK
>>558

「あの、ハルカ姉さま。その後ろのは…」
「ん?…あっ、そうそう!帰ってくる途中にマコちゃんと会ってね、せっかくだから御泊りに誘ったらOKだって!」
「そうだったんですか。実は私も藤岡を連れてきまして……現在に至ります。」
すると今度はカナが手招きをしてマコちゃんを呼びよせた。
「おい、お前…家に来る予定もないのに女装していたのか…?まさか本当に目覚めてしまったのか?」
「ち、ちがっ…ただオレは新しい服を買うために…」
「……それホントに本当か?」
カナとマコちゃんがそんな話をしていると、ハルカは張り切ってキッチンへ向かった。

「さて、それじゃあ今日は大人数になりそうだし頑張って夕飯の支度しなくちゃね!」
「あっ!ハルカ姉さま、私もお手伝いします!」
千秋がそう言うとハルカは何か少し考えている。
「千秋、夕飯の手伝いはいいから先にトウマとお風呂済ましちゃってくれる?」
「でも…」
「ほら、藤岡君もいるし内田さんだって来るんでしょ?だから先に済ましてくれると助かるんだけど…」
「…わかりました。ハルカ姉さまがそう言うならお風呂をお先に失礼します。」
千秋はそう言って、居間で藤岡と何やら楽しそうに話しているトウマの元へ向かった。
「トウマ、一緒にお風呂に入るぞ。」
「え?内田も来てないし…まだちょっと早くないか?」
「ハルカ姉さまの命令だ。」
「…そうか、ハルカの言う事なら聞くしかないか……じゃあ藤岡、続きはまた後でな。」
そう言って二人は脱衣所へ入って行った。
この女の子二人でお風呂に入る行為…それ自体は何の問題も無いのだが……
藤岡には小学5年生とは言え、男女が一緒にお風呂に入っているようにしか見えていない。
その女の子が自分の彼女…千秋となればますます心配だ。
「南、その…千秋ちゃんとトウマ一緒にお風呂入って言ったけど大丈夫かな?」
「はぁ?大丈夫って…何言ってんだ?」
「だからその……お、おかしな事にならないかな?」
「なんで千秋とトウマがおかしな事になるんだよ。」
…もちろんカナからしてみればその通りだ。しかしここでカナは藤岡がトウマを男と思っている事に気づいた。
「いや、まぁなんだ…あの二人は大丈夫だよ……うん。」
カナなりにフォローはしたつもりだが藤岡には全く伝わらず、気づくと藤岡は脱衣所の前をうろうろしていた。



560 名前:この野郎:2008/02/23(土) 02:22:56 ID:TbqYuLwK
コレでやっとお風呂編へ行けますorz
おやすみなさい(;´Д`)ハァハァ

561 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 02:55:08 ID:d/PDe4VP
乙。
GJです。ものすごく

562 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:49:07 ID:QSkK87x2
昨日紹介があったので初めて百合スレ読んだよ。
男の影があるだけでキャラが敬遠されてしまうほどの心性とは正直驚いた。

でもその割にマコちゃんモノがないのはなぜなんだろ?

563 名前:wikiの”管理”人:2008/02/23(土) 22:26:06 ID:VyUluZ2s
保管作業も3スレ目に入ったが、この野郎氏に尋ねたいことがある
初投下のお泊り長編と、メルトから続く藤岡×チアキの話は繋がっているのだろうか?
レスを読んでいけば分かるのかもしれないが、出来れば保管を始める前に把握しておきたい
あと、お泊り長編にタイトルがあればそれも合わせて教えて欲しい

564 名前:wikiの中の人:2008/02/23(土) 22:34:16 ID:VyUluZ2s
名前欄が変になっているので調べてみたら、削除人などの騙りを防止するためのようだ
気になるので以前のものに戻すことにする

565 名前:この野郎:2008/02/23(土) 23:10:26 ID:TbqYuLwK
>>563 wikiの中の人
御苦労さま 乙野郎です。

ややこしくてスミマセンorz
最初のお泊り編とメルトは別物なんですヾ(゚д゚;)
途中でごちゃまぜになって申し訳ないorz
お泊り長編はそのままタイトルにしてくれればありがたいです(;´Д`)ハァハァ

566 名前:この野郎:2008/02/23(土) 23:27:25 ID:TbqYuLwK
書いてる途中にレスが消えた悲しみを乗り越え,
3レス投下しますorz

567 名前:この野郎:2008/02/23(土) 23:30:35 ID:TbqYuLwK
>>558
お風呂編
トウマと千秋と時々藤岡

脱衣所に到着すると千秋とトウマは服を脱ぎ始めた。
千秋が先に裸になり、何気なくトウマが服を脱ぎ終わるのを見ていると千秋はある異変に気づく…
「…トウマ、何だそれ?」
「ん?…あぁ、これか。最近サッカーしてると邪魔だからな、付ける様にしてるんだ。」
そう言ったトウマの胸元には、スポーツタイプのブラジャーが付けられていた。
そのせいで普段はあまり気付かなかったが、トウマがその下着を脱ぐと小ぶりながらも立派な胸が姿を現した。
すると千秋は、そのトウマの胸をまじまじと見ている…。
…ちなみに藤岡が脱衣所の前をうろうろしだしたのが丁度この時だった。

「お前……そんなに大きかったのか。」
「えぇ?!」
千秋にそう言われ、トウマは千秋の目線が自分の胸へ集中している事に気づいた。
トウマはジッと見られ恥ずかしくなり、腕で自分の胸を覆うように隠し千秋に背中を向けた。
「あ、あんまりジロジロ見るなよ。恥ずかしいだろ…。」
「…何故だ?大きい事はいい事じゃ無いのか?」
千秋は不思議そうにトウマの方を見ている。
「そりゃ…大きい方がいいって言う人もいるけど……オレは邪魔だからこんなのいらないよ。」
「そうなのか…しかしなんと言うか……ちょっと触っていいか?」
そう言うと千秋はトウマの返事を聞く前に後ろから抱きつき、トウマの腕を退けて胸を揉み始めた。
「うわっ……や…っ!やめろ!」
「別に少しくらい良いじゃ無いか、減るもんでもあるまいし。…それにしても思っていたより柔らかいな…。」
「だ、だから止めろって言ってるだろ!こ、これ以上大きくなったら嫌なんだよ…。」
トウマがそう言うと千秋は再び不思議そうな顔をして、トウマに問いかける。
「ココを触ったり揉んだりしたら大きくなるのか?」
「…んっ……多分な。…確か学校で誰かが言ってた。」
トウマがそう言うと、千秋は少し離れジッと自分の胸を見ていた。
千秋はそっと手を当てて見るが、そこには残念なくらいぺったんこな胸があった…。
それを見たトウマはすかさず千秋の後ろに回り込み、何かを思いついたようにその胸に手を当てた。


568 名前:この野郎:2008/02/23(土) 23:34:22 ID:TbqYuLwK
>>567

この事の一部始終を、見てはいないが聞いていて崩れ落ちた男が一人……そう、Mr勘違い…藤岡だ。
「お前……そんなに大きかったのか。」
「えぇ?!」
この千秋がトウマの胸を見て言った会話……しかしトウマを男と思っている藤岡にはもちろんそう伝わっていない。
その後の会話も、扉一枚挟んだ藤岡には全く違うように聞こえていた。
…つまり藤岡は、千秋がトウマの男性器に触れて揉んだりしていると思っていたのだった。
「(…やっぱりトウマと千秋ちゃんを一緒にお風呂に入れたのはまずかったんだ……)」
藤岡がそんな事を考えながら落ち込んでいると、扉一枚向こうからとんでもない声が聞こえてきた。

「や、止めろトウマ!…そんな事……」
「何言ってんだ、千秋だってオレの触っただろ?…千秋の胸はほとんど無いんだからオレが揉んで大きくしてやる!」
この一言は藤岡の耳にもしっかりと聞こえた。…しかし藤岡の何かの聞き間違いだと思った。…と言うより思いたかった。
「ト…トウマ、やめっ…ダメだって……あぅ…っ、言ってるだろ…っ!」
「なんだ千秋、……もしかして気持ちいのか?」
「…うるさい!…い、いいから離せバカ野郎!!」
その声を聞いて藤岡は再び立ち上がる……今のは明らかに千秋が嫌がっている声……そう、千秋はトウマに無理やり…!
そう思いこんだ藤岡は思い切って脱衣所の扉を開いた!

「千秋ちゃん!なんだか大きな声が聞こえたけど大丈…」
そこには涙目で嫌がる千秋に、後ろから抱きつき胸を揉むトウマの姿があった。
しかし、藤岡が入ってくるのを見るとトウマは慌てて胸を隠し風呂場へと逃げ込んだ。
藤岡はそれを見て、とりえず先に千秋の安全を確保しようとした…。
「千秋ちゃん、もう大丈……っふぁ!!ちょ…あれ?……千秋ち…わっ!!」
話している途中の藤岡に、千秋から次々と勢いよくバスタオルが投げつけられる…
「バカ野郎!!お前…何堂々といきなり入ってきてんだよ!コレは覗き……いや、ただの変態だぞ!!」
「え?!ちがっ…オレは千秋ちゃんが心……わ…っ!」
そのまま千秋は藤岡を脱衣所の外へと押し出し鍵を閉めた。
千秋は裸を見られた事よりも、トウマにあんな事をされている所を藤岡に見られたのが恥ずかしくてたまらなかった。
一方藤岡は何が何だか分からないといった顔で、カナがいる居間へフラフラと戻って行った。
「南…えっと……男のトウマがたくさんのバスタオルで…怒ってオレは変態なのかな…?」
「…はぁ?……うーん…まぁ、そうなんじゃないの?」
カナはせんべいを食べながら適当にそう答え、藤岡は完全に撃沈していった…。



569 名前:この野郎:2008/02/23(土) 23:38:33 ID:TbqYuLwK
>>568

そのころ藤岡を脱衣所から追い出した千秋は、湯船に浸かりながらもさっきの事を考えていた。
「(まったく…藤岡は何を考えてるんだ。…それにタイミングが悪すぎるだろ!)」
そう考えていると千秋は、何故トウマに自分の胸を揉まれる事になったのか…それを考えだした。
ゆっくりと先ほどの事を思い出していく千秋…
「(…確か自分が揉まれる前に私がトウマの胸を……では何故私はトウマの胸を…?)」
そう考えながら千秋は、何となく頭を洗っているトウマの方を見てい考えている……
そしてトウマが頭を洗う最中にも、わずかながら揺れる胸を見て千秋は思った。
「(そうだ、トウマの胸が大きいからあんな事になったんだ。)」
そしてさらに千秋はこうも思いだした…
「(それにしてもトウマの奴め…いくら女とバレたくないからと言って私を放って逃げるとは…許せん!
 おかげで私がどれほど恥ずかしい目に会ったか……そうだ、トウマにも同じくらい恥ずかしい思いをさせてやる…!)」
千秋はそう思い、湯船から出てトウマの後ろに立った。

「ん?千秋、どうしたんだ?」
「いや、せっかくこうして一緒に風呂に入ったんだ。背中ぐらい流してやるよ。」
千秋はそう言ってボディーソープを手に取った。
「そーか?…じゃあせっかくだし頼むよ。…その代り綺麗に洗えよな!」
「…そうだな、体の隅々…いや、中まで洗ってやるよ。」
「…ん?なんか言ったか?」
トウマがそう言うと、千秋は手に着いたボディーソープをトウマの背中に塗り、擦り始めた。
「あれ?タオルとかは使わないのか?」
「アレはな、毎日擦ると必要な角質まで削ってしまって良くないらしい。だから手で洗うよ。」
千秋がそう言うとトウマは納得した顔で体を千秋に預けた。
しばらく丁寧に背中を洗う千秋にトウマも極楽と言った顔だ…。
しかし次の瞬間トウマの両脇から千秋の手が伸び、トウマの胸をガッチリと掴んだ。

「…うわぁっ!…おい、千秋。さっき藤岡にバレ掛けたんだ…もうこんな事止めようぜ。」
トウマがそう言うと、千秋は不敵な笑みを浮かべている…
「何言ってるんだ。私はお前の体を洗っているだけだぞ?…隅々までな。」
千秋はそう言ってトウマの胸……特にその先の硬くなった部分を指で擦る様に摘みあげた。
トウマは痛みと気持ちよさの二つの感覚に教われ、背筋をピンと伸ばして声が出ない様に口を閉じている。
その姿を見て千秋は右手を離し、トウマの股の間へ手を伸ばした。
「…??!!…おい!…なっ、何してるんだよ!」
「何って……体の隅々…中まで洗うって言っただろ?」
千秋はそう言って股を擦った後、ボディーソープで滑りがよくなったトウマの割れ目に指を差しこんだ。





>>567の安価間違えてるねorz

570 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 23:55:41 ID:d/PDe4VP
GJです。
wktkが止まらない。

571 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 01:27:15 ID:kFeCnTci
>>510
の続きです。

8レスほど借ります。


572 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/24(日) 01:28:09 ID:kFeCnTci
「キス、もしかして嫌だった?」
「いや、そんなことはない……寧ろ気持ちよかったかもしれない。
 でも、これは私のファーストキスだぞ。まさかファーストキスをお父さんに奪われるなんて……」
「お父さん?」
と、チアキちゃんが発した言葉は、俺の予想の範囲外だった。
「ああ……。ハルカ姉様が言っていたんだ。藤岡はお父さんに面影が似てるって」
そこまで聞いて、俺はやっとのことで合点がいった。勿論、何故チアキちゃんが自分に懐いているのかという理由についてだ。
どういう事情かは知らないが、南家に両親はいない。
そして三姉妹の中でも、末っ子のチアキちゃんは特に、両親の温もりをよく知らない可能性が高いことは想像できる。
母親代わりならハルカさんが精一杯今まで努めてきたのだろう。しかし父親はいない。チアキちゃんが父性に飢えるのも当然だ。
さて、そんなに自分に父性があるのかどうか、それはわからない。
しかも、そんなチアキちゃんの純粋な父親への憧れに似た自分への親愛の念をこうして利用する形になってしまったことにも多少罪悪感が沸く。
それでも俺はチアキちゃんの身体を抱く腕を緩めるようなことはしない。
俺に父親の面影を見ているなら、逆に思いっきり愛してやらなきゃ、父親失格というものだろう。
「そうだったんだ。俺もチアキちゃんみたいな娘がいたら凄い嬉しいかも。
 でも、俺は今だけはチアキちゃんを一人の可愛い女の子としてみるよ――それにこんな可愛い娘がいたらたとえ父親だって我慢できない」
「ぁ……」
俺はそこまで言うともう一度チアキちゃんに口付け、ゆっくりと服を脱がしていった。
抵抗も動揺もあまり感じられない。キスだけで完全に力が抜けてしまったのだろう。

573 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/24(日) 01:29:05 ID:kFeCnTci
「『おかしなこと』っていうのは裸になってするものなんだな。吉野や内田が言っていたことは本当だったのか……」
チアキちゃんの学校では性教育はやらないのだろうか? 少なくとも俺が小学生の時には……。
しかもどうやらチアキちゃんはあの友達たちよりも性の知識が少ないらしい。その他のことには博識な割に、だ。
そういう可愛いところがまた何とも男の嗜虐心をそそるのであるが。
と、いつのまにか俺は上半身を下着まで脱がし終わっていた。
我ながら笑えない手際の良さだ。サッカー部のクセに手まで器用だったのか俺は。
「……あんまり見るな」
うーん。やっぱり何だかんだでまだ小学生。ぺったんこである。
「だから見るなって」
でも南も割とあるように見えるし、何よりハルカさんがアレだから、チアキちゃんもこれから……。
「恥ずかしいんだって」
ああ、言っておくが肌は白くて滅茶苦茶綺麗だ。今にも理性を捨てて吸い付きたいくらいだ。
「だからじろじろ見るなーーーっ!!!」
「うわっ!! ごめん! でもどうしてそんなに怒るの?」
「だって……私はハルカ姉様みたいに胸があるわけじゃないから……。それにクラスの他の女子にだって負けてるんだぞ……」
成る程。これはチアキちゃんなりのコンプレックスなわけか。
性には無自覚だった割に、こういうところで意地があるのはやはり女の子と言うべきか。
「気にしないよ。寧ろ、凄く可愛い――」
そして俺は、白い肌に美しく映えるピンク色の乳首に、おもむろに舌を這わせた。
「ゃ……そんなとこ……舐めるな……猫か……お前は……」
「チアキちゃんのこんな可愛い姿を前にしたら、発情した猫にもなるよ」
「ぅゎ……駄目だ……声が出ちゃ……」
俺はひたすらに舌で愛撫を続けた。

574 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/24(日) 01:31:12 ID:kFeCnTci
「チアキちゃん、凄く可愛い――」
「そ、そんな……私みたいな子供……が、か?」
「子供だって? チアキちゃんはわかってないな。子供が乳首を舐められてそんな可愛い表情で声をあげたりしないよ?」
そして俺はチアキちゃんのスカートの中に手を入れた。
「それに……もうこんなに濡れてる。こんなエッチな女の子をふつう子供とは言わない」
「ぁぁ……どこを触るんだバカ野郎……」
ああ、馬鹿にもなるさ。こんな極上の天使が身体を高潮させるのを前にして、真面目腐る方が罪悪だ。
「下、脱いじゃおうか」
「なななな!! 駄目だ!! いくら藤岡でもそれは駄目だぞ!!」
真っ赤になって抵抗するチアキちゃん。まあ、当然の反応か。
「なんで?」
「なんでと言われても……わからないが、とにかくそれはいけない! 何となく私にはわかる!」
成る程。無意識のうちにソコが自分が女であることを証明する中心の部分たることを悟っているのだろう。
「でも下を脱がさなきゃ、『おかしなこと』は出来ないよ?」
「そうなのか……っ!?」
だが、俺には確信があった。チアキちゃんは押しに弱い。
それこそ本当の父親にでもなったつもりで威厳をこめて求めれば……。
「ここまで来て止まれるほど、俺はできた人間じゃないし」
「ぅ……」
もう一押しだ。
「それにチアキちゃんの可愛い姿、もっと見たいな」
「ぁ……」
決まりだ――。
チアキちゃんはしおしおとチョコレートが溶けたような表情を浮かべ、あろうことか自分から脚を広げていたのだ。

575 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/24(日) 01:32:24 ID:kFeCnTci
「綺麗だ――」
俺は思わず本心からそう感嘆してしまった。
毛一本生えていない、幼いそれではあるのが、それが余りに神聖で美しい。
チアキちゃんのアソコはまさに神代の遺物なんじゃないかと思うほどの代物だった。
いつぞや友達の家で見た裏ビデオのAV女優の真っ黒でグロテスクなソレと、
チアキちゃんのコレが同じ生殖器であるなんて信じられないくらいだ。
「ぅぅ……あまりじろじろ見るな……。恥ずかしくて、顔が熱くて死んじゃいそうだよ……」
「大丈夫だよ。すぐにそんな恥ずかしさも忘れる」
そう言って俺は顔をチアキちゃんのアソコに近づけた。
「な! お前、何するつもりだ!?」
「何って、舐めるんだよ?」
「! バカかお前! そんなとこ汚いぞ!!」
「汚いわけないさ。今からそれを証明してあげるよ」
そして俺はチアキちゃんのアソコを思いっきり唇と舌で愛撫した。
「……っ! あぁっ!! そこは……だめ……だって……!!」
その喘ぎ声があまりにも可愛すぎて、自ずと舌を動かすスピードも速まってしまう。
そして数分それを続けると、あれよあれよという間にチアキちゃんのアソコからは愛液がたっぷりと溢れ出てきた。
「なななな……なんだこれ!!?? もしかして私、この歳にもなってお漏らしを……!」
「違うよ。これはチアキちゃんが感じている証拠。俺の舌で気持ちよくなっている証だよ」
「そんな……コレがか?」
「うん、そう。それにチアキちゃんが余りにエッチだから、こーいういやらしい汁が一杯出てきちゃうんだ」
「そんな……私が……えっちで……いやらしい……」
チアキちゃんは完全に女の表情になっていた。もはや色っぽいといって全く差し支えもない。

576 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/24(日) 01:32:58 ID:kFeCnTci
思うに、チアキちゃんは今まで家でも学校でも完璧なお利口さんを演じてきていたのだろう。
勉強もできる。要領も良い。友達を惹き付けるだけの信頼もある。
そんな完璧少女が、今、アソコから愛液を溢れ返させる一人の女になった。
どんな状況にも動じない、冷静沈着、頭脳明晰な女の子が、今うつろな瞳で性的興奮をひたすら貪っている。
「エッチでいやらしい」――この言葉で、チアキちゃんの一方の自我は崩壊し、もう一方の本能が目を覚ました。
とにかく、チアキちゃんをこうしたのは間違いなく、俺。この事実以上に俺の心を充足させることなど、他にはない。
「よし。いい感じに濡れてきた。これなら大丈夫そうだね」
「ふじおか……」
もはやチアキちゃんの理性のタカは完全に外れたようだ。後は完全にチアキちゃんの身体に、俺の痕跡を刻み付けるのみ。
「そろそろ、挿れるよ?」
「…………」
チアキちゃんは答えない。
その表情には、動揺しているどころか、寧ろそれを待っているかのような期待の色すら窺える。
俺はここぞとばかりにズボンを下ろし、さっきから臨戦態勢でスタンバイの息子を露にさせた。
その剛直をはじめてみるだろうにも関わらず、チアキちゃんは相変わらず無言だ。
「あれ、驚かないの? 見るの初めてでしょ、こんなの」
「うん……」
「これからコレをチアキちゃんのアソコに挿れるよ。大丈夫? 怖くない?」
「大丈夫だ……確かにちょっと怖いけど、藤岡のならへいきだって、なんでかよくわからないけど、そんな確信があるんだ」
「ありがとう――」
そして俺はチアキちゃんの小さな割れ目に己の剛直をそっとあてがうと、ゆっくりと貫いた。

577 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/24(日) 01:33:33 ID:kFeCnTci
「あっ!! うわっ!! これはちょっといた……いっ!!」
チアキちゃんは自分を『子供』たらしめていたモノが貫かれると、途端に苦痛に顔を歪め始めた。
やはりこれは痛いか。現に先っちょが辛うじて入ったものの、あまりに小さすぎてそれ以上進まない。
あまり無理に挿れてこれ以上痛がらせてしまうのもまずいと思ったが、
それより今俺を支配するのは、チアキちゃんを確かに自分のモノにしたという達成感だった。
正真正銘、これで俺はチアキちゃんの初めての男となったわけだ
「大丈夫。ゆっくりするから。無理だったら無理って言ってくれてもいい」
「そんな……誰あろう藤岡のを受け入れているんだ……ちょっとくらい痛くたって我慢するよっ」
「そうか。チアキちゃんはいい子だね――」
そしてチアキちゃんにとっては俺は最初の男で最後の男――。
今からそうなるようにしてみせる。
そしてやがて俺の剛直の4分の3ほどがやっとチアキちゃんのアソコに飲み込まれ、俺はゆっくりと腰を動かし始めた。
「あっ……んっ……ふじ、おか……」
「大丈夫? まだ痛い?」
「いや……ちょっと痛みは紛れてきた……むしろ……」
「もしかして気持ちよくなってきたとか?」
「ぅ……わたしには、よく……わからな……あっ」
「もしかしたらチアキちゃんは才能があるのかもね」
初めてでここまで早く苦痛より快感を覚えようとは、俺も想像しなかった。
「それじゃあ、もう少し激しくしてみる?」
「うん……藤岡の好きなように、わたしに『おかしなこと』をしてくれ」


578 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/24(日) 01:34:19 ID:kFeCnTci
俺は一気にピストン運動を激しくさせた。
互いの性器が水気を持って擦れあうイヤらしい音が誰もいない今に響き渡り、
それを打ち消すがごとく、普段の落ち着きからは創造もできない激しさでチアキちゃんは喘いだ。
ヤバイな……。あまりにもキツく、締め付けが強すぎて俺もそろそろ限界だ。
「チアキちゃん……そろそろイクよ」
「ぅ……ん……イク……一体ドコに?」
そうか。チアキちゃんは『イク』という概念自体知らないのか。自慰すらもしたことがなさそうだからな。
「さあ、どこだろうね? 何ならチアキちゃんを先に連れて行ってあげるけど」
俺はあえて意地悪く微笑むと、正常位のピストン運動を止めないまま、チアキちゃんに口付けた。
同時にその小さな咥内で、互いの舌とありったけの唾液を混じり合わせながら、俺はチアキちゃんを貫き続けた。
「ふじおかっ!! あっ!! なにかへんだ!! わたし! なにか……っ!!」
いつの間にやらチアキちゃんは両手で俺の背中を掴んでいる。服越しにも食い込む爪の感触が絶頂の接近を感じさせ、
ついに、
「――――――っ!!」
小学生とは到底思えないような、声にならない淫靡な声をあげて、チアキちゃんは果てた。
それを確認すると、俺は跳ね上がるチアキちゃんの身体をしかと抱きしめ、座布団の上に優しく寝かすと、すかざず己の肉棒を抜く。
「危なかった。ここまで苦戦するとは。でもギリギリで俺の勝ち。先にイッたのはチアキちゃんの方だったね」
流石に初めてで小学生相手に中出しはまずい。俺は時間差で、果てるチアキちゃんの白い肌に溜まりに溜まった白濁液を撒き散らした。


579 名前:くろおか〜チアキ編〜:2008/02/24(日) 01:35:21 ID:kFeCnTci
「ん……あ……私は気絶していたのか」
しばらくするとチアキちゃんが目を覚ました。
ちなみに白濁液にまみれたチアキちゃんの姿があまりにもそそるものだから、気絶してる間に何故か携帯で写メまでとってしまった。
別にコレで後で脅迫するネタにするとか、そんなことはない。ただ今度の夜のオカズにでもしようと思っただけ。
それにもはやそんな脅迫なんてバカなことすら、必要はない。
「ん。大丈夫だった、チアキちゃん?」
俺がそう声をかけると、チアキちゃんは相変わらず溶けたような酩酊した目つきで、
「まさか……あんなのが『おかしなこと』だったなんて」
「びっくりしたかな……」
「少し……でも不思議とイヤじゃなかった。きっと藤岡が相手だったからだな」
「そう言ってもらえると嬉しいよ」
「その……これからも『おかしなこと』するのか?」
「うん。チアキちゃんがよければ俺はしたい」
「…………わかった」
このチアキちゃんの口ぶりから察するに、まだ俺は完全にチアキちゃんをモノにしたとは言えないだろう。
それこそ「『おかしなこと』をさせてくれ」、と向こうから懇願してくるぐらいじゃないとまだまだだ。
が、俺は確実にチアキちゃんの初めてを奪い、女にした。
チアキちゃんがいずれ、完全に俺のモノとなるよう、これからも頑張らないとな。
「その代わり……私がおかしなことをするのは藤岡とだけだぞ。それは肝に銘じておいてくれよ」
そして、その日が来るのもそう遠くはないと、俺は感じていたのだ。

チアキ編 終わり

580 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 01:37:16 ID:kFeCnTci
終わりです。

次はハルカ姉様編ですね。

本番描写に色々とショボイところもありますが、何とか精進したいと思います。

581 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 02:51:49 ID:i0Sb7P5s
両氏本当にGJです。
余談ですが500KBで埋まるですよね?

582 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:26:08 ID:K7o4cTiC
両氏、本当にありがとう!GJです。
この野郎氏の方もくろおかシリーズの方も続きが楽しみすぎます。
両氏だけでなく、ここで書いてくださってる方々、ありがとう!

583 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 18:03:16 ID:PQzchXoX
わっふるわっふる

584 名前:この野郎:2008/02/24(日) 23:07:40 ID:BRZE13DO
今日はなんだか以上に冷えますが3レス投下します。
毎日チビチビ投下してすまんです(;´Д`)ハァハァ

585 名前:この野郎:2008/02/24(日) 23:09:44 ID:BRZE13DO
>>569

千秋がトウマの中へ指を入れると、トウマは慌ててその後ろから伸びる千秋の腕を掴み更に足でもがっちりブロックした。
二人の力の差は歴然、千秋の指はあっという間にトウマの中から引き抜かれてしまった。
「おい、千秋。なにするん……――――っ!!」
トウマが何か言おうとした瞬間に、千秋は再びトウマの胸の先を摘みあげた。
「……おぃ…千秋、…ハッ…いい加減……んん…っ!……しろ…。」
しかしトウマがそう言っても千秋はその手を放そうとはしない。
この時トウマが痛い等と言っていたなら千秋も手を離していただろう…しかしトウマの表情が千秋には嫌そうに見えなかった。
トウマは胸の先を摘ままれた瞬間に肩を上げ、顔を少し赤くして口からは何やらイヤラシイ声まで漏れている。
すっかり体の力が抜けてしまったトウマ中へ千秋は再び指を滑り込ませた。

「やっ…ヤメロって!……そんなトコ…っ!」
「何故だ?私はお前の体を洗うと言って、お前はそれを承諾したじゃ無いか。」
「…それはそうだけど……その…そんな所汚いだろ。」
トウマがそう言うと千秋はあきれたような顔をしている。
「お前なぁ…お風呂で汚れている所を洗わないでどうするんだよ。」
「でも……じゃあ千秋は洗ってるのかよ?」
「当たり前だ。毎日ちゃんと奥まで洗ってるに決まってるだろ。」
千秋は普段通りの表情でキッパリとそう『嘘』を言った。
「そ、そうなのか?!……でもなんだか恥ずかしいな…やっぱりココは自分で洗うよ。」
「…そうか?」
そう言うと千秋は案外あっさりと手を離し、トウマの横から自分で洗うその姿を覗き込んで見ていた。
千秋に横で見られる事でトウマの顔は更に赤くなっていく……
「おい、もうちょっとあっちに……」
「何細かいこと言ってんだ、お前それでも男かよ。」
「……いや、どう考えても今はオレおん…」
「良いから早くしろ!」
千秋にそう言われ、トウマは結局何も言い返せないまま自分の中へ指をゆっくりと差しこんだ。



586 名前:この野郎:2008/02/24(日) 23:13:35 ID:BRZE13DO
>>585

「――――つ…!」
トウマは千秋に見られながら、目と口を閉じてゆっくりと自分の中へ指を差しこんでゆく…
もうどれくらい差し込んだか……しかしトウマがゆっくりと目を開くと指はまだ第一関節あたりまでしか入っていなかった。
「ほら、トウマ。もっとおくまで入れないとちゃんと洗えないぞ。」
「わ…分かってるけど……こ、こっちは恥ずかしいんだぞ。」
「何が恥ずかしいんだ?…だいたいお前そんな足を閉じてるから奥まで入らないんだ、もっと足を開けよ。」

千秋はそう言うと再び後ろに回り椅子からトウマを降ろすと、体育座りをするトウマの足を掴み左右に開いた。
「お、おい!こんなかっこ……」
「これで奥まで入りやすくなっただろ?…ほら、ちゃんと出来るか見ててやるからやってみろ。」
正面の鏡には両足を開いて自分の割れ目がはっきり見えていると言う、屈辱的なほど恥ずかしい姿が映っていた。
恥ずかしい部分を手で隠したトウマは、この状態の事に関して千秋にはいろいろ言いたい事はあったが
トウマはとにかくこの状態を早く終わらせたくて、再び指を自分の中へ入れた。

「……ぁ…っ…ハッ…んんっ…うぅ…っ……」
自分の中を指でなぞり、トウマははじめての感覚につい女らしい声を出してしまう…。
「なんだトウマ女みたいな声出して。」
「そんな事言ったって……なんていうか…その、変な気分になるっていうか……ぁ…っ!」
「…もしかして気持ちいいのか?」
千秋のその質問に、トウマは恥ずかしそうに目をそらしながらコクリとうなずいた。
恥ずかしそうにしながらもゆっくりと自分の中を洗うトウマ…するとそんなトウマにある異変が起きた。
ボディーソープなどとは違い、それは気持ちよさと比例して自分の指に絡みつく液体……。
トウマは気になって指をゆっくりと抜いて、指で確かめる様に触ったり見たりしていた。
「…ち、千秋!大変だ!…なんか変な液体が……。」
「……ん?あぁ、それは毒素みたいなもんだよ。」
「えぇ?!毒素……ってこれ毒なのか?!」
トウマはそう言うと慌ててシャワーを手に取り、指を割れ目に差し込み中の液体を掻きだすように洗い始めた。
「おぃトウマ。毒素って言っても『毒』って訳じゃないんだぞ?」
千秋がそう言うとトウマはピタッと動きを止めた。
「え…?そうなのか?…な、なんだよ驚かせやがって。」
トウマはそう言ってシャワーを置き、指も自分の中から抜き出した。



587 名前:この野郎:2008/02/24(日) 23:17:17 ID:BRZE13DO
>>586

そんなトウマを見て千秋は淡々と語り続ける。
「しかし毒素が溜まれば体に悪い事に違いはないんだぞ。」
「…そ、そうなのか?」
「あぁ、…お前の場合ずっと洗ってなかったから結構溜まってるんじゃないのか?」
「じゃ、…じゃあどうすればいいんだよ?」
この日の千秋は嘘が冴えわたっていた。
そしてトウマにそう聞かれ、大晦日の夜藤岡にされたことを思い出していた。
「(確かあの時は…おしっこみたいな液体がいっぱい出て…あとそれから……うわぁ…っ……)」
千秋はあの夜に藤岡にされたことを思い出し、一人で顔を赤くしていった。
「……?おい千秋、どうかしたのか?」
「―――はっ?!…い、いや、何でもない!」
「そうか、だったらいいんだけど…で、どうしたらいいんだ?」
「……その…そうだ!ずっと続けてるとおしっこみたいな液体がいっぱい出るんだ。おそらくソレが毒素だ。」
「そ、そうなのか…よし、だったら……」
トウマは千秋にそう教えられると、再び指を入れて動かし始めた。

「―――グチュ……く…っ…ぅ……んん…っ!…あ……っ」
トウマのそのイヤラシイ声と共に、風呂場にはトウマの中から聞こえるクチュクチュという音が響いていた。
それでも体が揺れる程に差し込んだ指を大きく動かし、息を荒くして悶絶するトウマ。
それから2・3分…そんなトウマの姿を見て千秋はある事を思い出す…
「(そう言えば私もあの日藤岡の隣で一人でして…結局10分はしたけど途中で力尽きたんだったな……)」
千秋はそう思いだし、力いっぱい自慰行為をするトウマにさりげなく助言する事にした。

「おいトウマ、お前そんなに力いっぱいしてたら体力がもた…」
「…く…っ、ハァ……あ…んぁ……ふ…あぁぁぁぁぁぁ!!」
「……え?」
千秋が話し始めるとほぼ同時にトウマはその場に仰向け倒れこみ、割れ目からは大量の汁が噴き出した。
時間はまだ2・3分しかたっていないというのに…千秋はそう思い驚いていた。
しかしそんな千秋をよそに、トウマは目を硬くつむって倒れこんだまま尚も自慰行為を続けていた。
「…んっ……ハァ…ハ…ァ……体が熱い……ふぁ…ぁぁっ!…千秋、今…毒素とか言うの…んっ…でてるのか…?」
指を動かすたびに割れ目からどんどんあふれ出す濃い液体と、入口付近から噴き出す薄い液体…
「そ…そうだな……。……ん…っ…」
千秋はトウマのその姿を見ていると何故かドキドキし、気づくと自分も割れ目に手を当てていた…。

588 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 00:56:49 ID:yjhMtSZK





冬馬可愛いよ冬馬(;´Д`)ハァハァ

この野朗氏かこいいよこの野朗氏(;´Д`)ハァハァ
レズものとは俺の大好物w
可愛いすぎるよ2人とも この野朗氏の文才は
ランクSだぜb
もっと読みたいんだぜ
ガリガリ君食べて待機してるぜw ガリガリ君
んまいぜ
ガリガリ君冷たいぜw
ッンデレは日本の宝だぜ(関係ないが
てんてーみたいになりたいぜw俺もガンガルぜd(^^)b





589 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 03:02:46 ID:CDgIpEt1
・ハルカ姉様が白衣の保坂に凌辱されてどんどんMになる
・藤岡とカナが教室で発情して対面座位でワッフルワッフル、それを影から見るリコ

こんな夢を今朝見たんだが、誰か書いてはくれまいか。

ちなみにチアキは普通だった。

590 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 07:56:25 ID:4CFYPjKb
もうちょっとあらすじとか詳しく

591 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 12:02:40 ID:BMYBdK/z
読んでみたい

592 名前:この野郎:2008/02/25(月) 23:06:12 ID:VHzqiIph
釘宮病に感染しかけのオレが4レス投下します'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

593 名前:この野郎:2008/02/25(月) 23:08:35 ID:VHzqiIph
>>587
トウマと千秋

気がつくとトウマが風呂場の床に崩れ落ちてから約5分ほど経とうとしていた。
トウマは時間が経つにつれ、体を小さく丸めながらも手ではしっかりと自慰行為を続けている。
千秋も足元で顔を赤らめて小さな声で喘ぐトウマを見ながら、立ったまま同じく自慰行為を続けていた。
「…は……っ…うぅ…ち、千秋!オレまた…出そう…っ!」
「なっ…お前さっき出したばっかりだろ!少しは我慢しろ!」
「そ…そんな事言っても……毒素なんだから出さないと……あ…っ!うわぁぁぁぁ…っ!!」
トウマは大きな声をあげて体を数回ビクビク震わし、千秋の言う『毒素』を再び噴き出した。
一方の千秋はと言うと、腕が疲れて来たのかスピードが落ちてイケそうでイケない…そんな状態だった。
「( くそっ…トウマの奴め、自分ばっかり2回も気持ち良くなりやがって……!)」
千秋には、寝ころんだまま息を荒くして感じているトウマが羨ましく見えていた。
すると、そんな千秋をしり目にトウマは3回目の自慰を開始しようとしている…

「おい、トウマ。もう充分だろ?」
「…え?そ、そうなのか?」
「あぁ、2回も出したんだ……当分は大丈夫だ。」
千秋がそう言うと、トウマはその場に座って残念そうに自分の体の中から指を抜き出した。
「なんかさ、最初は恥ずかしかったんだけど…途中から気持ち良くなって訳わかんなくなったよ。」
「……んっ…そ、そうか。」
「…?あれ?千秋も綺麗に洗って毒素抜いてるのか?」
トウマは丁度座った目の前で、立ったまま自慰をしている千秋に向って言った。
「あ…当たり前だ!私は毎日綺麗にしてると言っただろ。」
「そう言えばそうだったかな。……まだ毒は出ないのか?」
そう言ってトウマは千秋が一人でしている姿をマジマジと観察し始めた。
「…お、おい……そんなジロジロみるなよ…。」
「別にいいだろ?オレはもう終わっちゃたんだし。」
「……いや…でも…。」
散々トウマにして来たことを考えると、千秋は「恥ずかしいから見るな」…なんて事は言えるはずもない。
千秋はジッと見られる恥ずかしさに耐えきれずに自慰を止めてしまった。



594 名前:この野郎:2008/02/25(月) 23:11:08 ID:VHzqiIph
>>593

「あれ?千秋まだ何も出てないんじゃないのか?」
「いや、私は毎日しているからほとんど出ないんだ。」
千秋がそう言ってはぐらかそうとすると、トウマは何かに気づいた様に千秋に詰め寄った。
「千秋…お前もしかして……」
「?!…ななな、なんだよ!」
千秋は恥ずかしがったのがバレタのかと慌てる…
「…腕が痛くなったんじゃないのか?」
「…はぁ?」
トウマのその言葉を聞いてホッと胸を撫でおろす千秋。そしてさっきとは違い堂々と答えた。
「あ…あぁ、そうだ。私はお前と違って非力な女の子だからな。腕が痛くなったんだ。」
「やっぱりな。そんな事だろうと思ったよ。…でも毒素なんてためてたら体に毒なんだろ?」
「……な、…うわぁ……っ!!」
トウマはそう言うと千秋にさらに近寄り、千秋の割れ目から指を一気に差し込んだ。

「な、何するんだバカ野郎!!」
「何って…毒素ってのを出すの手伝ってやろうとしてるんだよ。」
トウマはそう言うと千秋の中に挿入した中指をグイグイと動かし始める。
「……っ!…トウマ、もっとゆっくり……ふ…ぁっ……」
思わず前かがみになって、トウマに抱きついてしまう千秋。
「おい、そんなにひっついたら腕が動かしにくいだろ?もう少し離れろよ。」
「そ、…そんな事いって……ん…っ……ぁ…足に…力が入ら……あ…ぁ…っ…」
千秋がそう言うと、トウマはいったん浴槽の淵に千秋を座らせて続きを始めた。
「千秋はここに座ってればいいから。」
「わ…わかった。……よろしく頼む。……っ!」
しばらくそうしてトウマは千秋の足元にしゃがみ、中指で千秋の中をかき回し続けた。
「…千秋、少しづつ何か出てきたぞ。…なんかベトベトしてて……オレもさっきこれが出たら毒素も出たからもう少しだぞ!」
「……ん…っ、ハァ……そ、そうか……ぁ…んっ!」
トウマはどんどん指を動かすスピードを上げていく…その時千秋の頭に昨日カナが言っていた事が浮かんだ。


『それで…そのフェ…なんとかをすれば男は喜ぶのか?』
『フェラチオだ!そんなの喜ぶに決まってるだろ!』
『そ、そうか。…その、……男性器を口で咥えればいいんだな。』
『あぁ、…あっ、あとそれと逆に男が女の恥ずかしい所を舐めると言うのもある。』
『?!…なんでそんな事するんだ?』
『…そりゃー……気持ち良いからじゃないの?』



595 名前:この野郎:2008/02/25(月) 23:14:10 ID:VHzqiIph
>>594

千秋はその事を思い出し、昨日からどうしても試してみたかったのだ。
…しかしコレばっかりは自分で試す事も出来ないし、かといって藤岡にいきなりしてくれと頼むのも気が引ける…
そんな時に巡ってきたこの大チャンス。千秋は腹をくくってトウマに頼んで見ることにした。
「…ト、トウマ。…その…腕、疲れないか?」
「?平気だから気にするなよ。」
トウマはそう言って手を止める事無く動かし続けながら答えた。
「いや、お前は気づいてないかもしれないがスピードが落ちている。…これではとても毒素は出ないぞ。」
「そうかなぁ?」
「そうだ!だ…だから……その、く…口で……」
「…口で……??口でどうしたんだ?」
「く…口で私のソコを舐めるんだよ、バカ野郎!!」
千秋は恥ずかしさのあまりか、うっかり必要のないバカ野郎を言ってしまった。
しかしトウマはそんな事など気にせず、自分の指の刺さった千秋の割れ目をじっと見ている。

「……ソコって…この指を入れている所を舐めるのか?」
―――コクッ…。千秋は顔を赤くして黙ってうなずいた。
「…でもさすがにソレはまずく無いか?そんな事したら毒素が口に入っちゃうんじゃ……」
「あ、安心しろ!この毒素は口からは移ったり毒になったりしたりしないんだ!」
…千秋は我ながらめちゃくちゃな事を言っていると思っていた。
しかしトウマはその言葉を信じている…が、さすがに口でとなると抵抗があるようだ。

「その…千秋だからって訳じゃないんだけど…やっぱりこう言うところは不衛生だし舐めるもんじゃ無いだろ?」
トウマのその真っ当な意見に、千秋はやはりこの一言で応戦する…。
「お、…お前!それでも男か!!」
「……ちょ…ちょっと待て!それは男とか関係あるのか?」
まったくもってその通りである。…しかし千秋ももう後には引けなかった。
「…ある!男なら喜んで舐めるはずだ!」
「…でもオレだって体は女……」
「つ、つべこべ言うな!」
千秋はそう言ってトウマの頭を無理やり自分の股へ押しつけた。



596 名前:この野郎:2008/02/25(月) 23:18:10 ID:VHzqiIph
>>595

「ん?!!…んんー!!」
何やら首を振りながら悶えるトウマ……おそらくいきなりの事で少々驚いているのだろう…
しかしその首を振る際に擦れるトウマの唇…さらに声を出した時に感じる振動……千秋の体には凄い衝撃だった。
「ふわ…っ!……は…ぅ…ぅっ!!…は…ぁ……ああっ!!」
「…………。」
先程までの千秋とは全然違う表情をしている千秋。そんな千秋を見ているとトウマは少しだけ続ける気になっていた。
…と言うより、トウマ自身も最初は驚いたものの不思議と嫌ではなかった。
「―――くちゅ…っ、…あむっ……んんー…っ!」
「う…ぁぁぁ、…く……っ!……んぁ……はぅ…っ!」
トウマが激しく舌を動かすと、それと一緒に千秋の声も激しくなってゆく。
そして千秋が突然トウマの頭を抱きかかえながら体をくの字に曲げた……
「あ…あぁぁぁ!!…ふぁぁぁぁぁ!!ダメだ…トウマ…っ!もう私……ん…んぁぁぁっ!!」
「………?!」

しばらくトウマの頭を抱きかかえたまま余韻に浸る千秋……しかし頭を開放するとトウマの顔は大変な事になっている。
「千秋…その……最後は頭を押さえつけるなよ…。」
「…えっ、……あぁっ!…す、すまん。」
千秋がトウマの顔を見ると口元…鼻はもちろん、その下の胸やお腹まで千秋の愛液でビショビショになっていた。
「そ、…その。…お風呂場だし良かったじゃないか。」
「…あぁ、そっか。そうだよな、お風呂場だもんな♪……って、この野郎!!」
…結局その後トウマは千秋に抱きつき、二人とも愛液まみれになって体を洗いなおし風呂場を後にした。


「お風呂出たぞー……ってあれ?藤岡元気ないな。…覗きの件なら事故みたいなもんだし気にしてないぞ?」
「…千秋ちゃんとトウマが……二人の…胸を……変態が…」
「…??なんだ?…おい、カナ。藤岡どうしちゃったんだよ。」
「いやぁー、それがさぁ。さっきからずっとこんな調子なんだよ。」
カナはそう言うと、風呂場で水でもかぶってこいと言って藤岡に風呂へ入る様に促す。
そして千秋は風呂場であったことを秘密にさせる為に、トウマを連れて自分の部屋へ向かった。

「はぁ…オレ……千秋ちゃんに嫌われてないかな…ってかトウマの奴…っ!」
藤岡はそんな事を考えながらカナの言う通り、水を出したシャワーを頭からかぶっていた。
……と、その時何やら風呂場の扉が開いたような音がし、藤岡はふとそちらを向いた。

『お・ま・た・へ♪』

顔を真っ青にして口を開いたまま固まる藤岡……
その目線の先には千秋同様にハンドタオルを一枚前にかけたカナが立っていた。


597 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:24:07 ID:rwCIId5U
リアルタイムGJ
投下するの相変わらず早いな

それにしても藤岡……

598 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 00:18:02 ID:MYTrBGCH
>>579
の続き

6レス借ります。
ハルカ編の導入だけですけど、お付き合いください。


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