テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル


■戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 最新50  

☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第53話☆

1 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:43:02 ID:uJDMPbjt
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。


『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

『注意情報・臨時』(暫定)
 書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
 特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
 投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。

リンクは>>2


2 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:43:41 ID:uJDMPbjt
『リンク』

【前スレ】
 ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第52話☆
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202876946/l50

【クロスものはこちらに】
 リリカルなのはクロスSS倉庫
 http://www38.atwiki.jp/nanohass/
 (ここからクロススレの現行スレッドに飛べます)

【書き手さん向け:マナー】
 読みやすいSSを書くために
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/

【参考資料】
 ・Nanoha Wiki
  ttp://nanoha.julynet.jp/
 ・アリサだもんっ!
  ttp://homepage3.nifty.com/damenahito2000/
 ・R&R
  ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/data_strikers.html
  (キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)

☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html  (旧)
 ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/  (wiki)


3 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:50:16 ID:raEBNSPU
>>1乙です。

それでちょっと質問なんだが、ここの職人達って一日に何時間くらいSSの執筆に費やしてる?
俺は最近は一時間くらいしか使えないんだが

4 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:57:34 ID:1/aeu9iV
>>3
普段は仕事で集中力切らしてるから、時間があってもだらだらゲームとかしてほとんど書かない。
休みの日に半日潰して一気に書き上げる。

5 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 19:01:21 ID:UGjwnFQv
>>3
毎日ひまだから毎日書いてる。一日六時間くらい。

6 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:06:50 ID:dagoVFUB
20時以降くらいから一気に書き上げる。
1時位までに仕上がればいい方かな?

7 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:24:11 ID:UibBIDot
>>3
昼間、外いる時に思いついた話の内容を夜に書けるだけ書く。6時間まではいかないまでも4時間、5時間。
昼間、外にいる時に思いつかなかったら書けない。職業、殺し屋。という全年齢対象の健全でさわやかなマンガを読んでエロの勉強。

8 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:33:34 ID:M7S9WLne
>>7
ヤングアニマルってよく年齢規制対象にならないよな。
売ってる側として常々思うわ。

9 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:55:01 ID:UGjwnFQv
ふたりエッチも含めてか。俺も本屋でバイトやってるけど、このまえ小学生が買っていったぞ。

10 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 21:14:16 ID:EWwIwcOw
>>1
乙です
職業殺し屋だとムシムシ兄弟が好きだなぁ
最近のお気に入りは嘘食いとキングダムで夜行さんと王騎、コココwああいうキャラ作れたらいいなぁ
>>3
短編だと3時間ぐらいですかね

11 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:08:09 ID:ULvIhBtc
>>1
乙です。

>>3
1時間〜2時間くらいかな。後、移動中はケータイで書いてパソコンに送って編集している。

>>8
僕は嵐の方を読んでますね。ナナとカオルっていう凄くツボなのが始まったので。

12 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:54:34 ID:WYNMjhVt
むしろ職人がこんなに居る事に驚いた

>>3
巡回サイト巡ってからだから2〜8時間くらい、休みの日は長い

13 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:24:36 ID:Say+NjYI
>>1

>>3
忙しいと最低3分、暇な日なら10時間くらい。

14 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:40:11 ID:vjoLcWpF
仕事が終わって家に帰ってから、寝るまでの間の時間から、だいたい2時間くらいを使ってるか。
休みの日は、外に出ない限りずっとパソコンの前だな。

15 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:42:14 ID:UibBIDot
>>1乙ーライトブレイカー

16 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:31:02 ID:WKoVrriB
            ∠二: : : :`ヽ/´  ̄ ̄ `丶
         , '" ̄: : : : : : : : : : : : : : : :、:\/⌒\
        /:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\.:.:.:.: ヽ
       l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ \.:.:.:.:',
         /.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l.:.:.:.:.ヽ.:.:.l
.         l.:.:/.:.:.:.|:l.: レ仟圷ヽl ヽfチ圷 |.:.:l:|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
.         |:/!.:.:.: 从.:.{. V;;リ    V;;リ 'j.:.,' |.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |   呼んだ?
.          j:ハ.:.:..Wト :.ゝ   '    /.:/レ|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
              \:{ヽ|:小    V 7  彡'.:.|│l.:.:.:.:.:.:.:.:.|  
               ` Y:| ヽ、  ´ ,.イ! .:./ |.:l.:.:.:.:.:.:.:. |  
               ヾ:ゝ ト≧≦ュ| リ/   |.:l.:.:.:.:.:.:.:.:|
             ____, /| >tく |ヽ、____|_l.:.:.:.:.:.:l.:.|  
          /ヽ::::::::::::::::/  |/ l只lヘ|  l:::::::::::::::: ̄ヽ.:l.:|
          |:::: ヘ ̄ ̄ {____|{{<ハ>}}_j ̄ ̄`メ:::::::::|.:l:|
          |::::{ \   / ∨⌒∨ \   / l::::::::|.:.l|
        /ll::::}\ ∨ \  ,VCV  ∠ _∨ |::::/ハ :l|
        { }}:::::ン  ̄}__/ ̄`^<_/ /,弖  l ::{{ }:|
        V__/   / /   /:/`\r'〃ニフ   }::V/ :|
        {´ /了 ̄|l   /:/      ̄ ̄`ヽ ヽ:/:.: |

【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第53話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203068582/l50

17 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:36:05 ID:WKoVrriB
消えたと思ったらゴバークしてた…
スマソ吊ってくるわ

18 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:38:37 ID:LgUDZVBa
>>16-17
今回も埋めAA乙!


19 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:43:11 ID:wgALMWRW
>>17
面白かった。
淫語を言わせたいランキングに幼女なのはさんが上位に食い込みました。
1位はチンクで不動だがな!

20 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:43:31 ID:KJV0fbPy
埋め乙。キャロがツボだったw


21 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:04:09 ID:JFnBN969
10kbを30分で書き上げた〜とか言ってる人もいるけど、そんなミラクル起こり得るのかね?
俺なんかどんなに筆が乗ってても3時間は切れん。
もし本当なら単純計算で約5000字な訳だから、分速166字、一秒間に約3字、ローマ字入力・変換含め6〜9回はタイピングしてる事になる……お前は天津飯かよ、ってなw
1時間にしたところで秒速タイピングは約2.3回だしなぁ。

22 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:06:39 ID:Sya6BxNT
スレ立て・埋め乙
13回もレイハさんにクソッタレと言わせるなんて

23 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:08:37 ID:wgALMWRW
どう考えても容量よりも執筆速度よりも執筆時間よりも内容です。本当にありがとうございました。

24 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:11:27 ID:YZy+oCwx
絶対覚えれないと思ってたナンバーズのメンバーが今ではそらで一から言えます
このスレのおかげです、本当にry

25 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:21:25 ID:XTtBZXGT
>>21
ある程度のスキルがあれば不可能ではないと思うよ。
頭の中で文章が出来上がってたら、それを打ち込むだけだし。
ただ、誤変換を修正する余裕は無いかも知れないけど

26 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:36:38 ID:yawmPPMD
>>21
改行が多いと容量が増えると聞いたことがあるけど
俺も速度には自信がない
30kbを二日がかり。実時間は10時間弱

27 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:48:10 ID:uJI9alJn
>>1のテンプレの保管庫の(旧)の方って見れなくなってんのかな?

28 名前:B・A:2008/02/16(土) 01:52:59 ID:JI9uaItv
スレは立ったけど、まだ誰も投下していないのか・・・・・後日談落して良いですか?
もう少し書き溜めてからにするつもりだったんですが、やっぱり板にSSがないと寂しいですし。

29 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:54:56 ID:aZzr6cxU
 歓 迎 

30 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:55:18 ID:QwjeG3/f
>>27
普通に見れるが?

31 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:10:33 ID:TlRlJH8f
っていうか早く投下してください、もう辛抱できません!

32 名前:B・A:2008/02/16(土) 02:13:52 ID:JI9uaItv
では、投下します。

注意事項
・20歳verエリオ×ルーテシア
・非エロ(ところにより微エロ)
・「Ritter von Lutecia」要読
・前作から10年後、故に捏造のオンパレード
・おっきなエリオキュン、ルー子、ヴィヴィオが見たくない人にはお勧めできません

33 名前:Nach dem eines Speerritters 第1話@:2008/02/16(土) 02:16:45 ID:JI9uaItv
高速でぶつかり合う2つの閃光。
飛び交う魔力光は黄色と虹色。いや、彼のためにも訂正しよう。飛び交う魔力光は金色と虹色だ。
金色の魔力光を纏うのは隻眼で赤い髪の青年だ。まだ20代だろうに、身に纏ったオーラは多くの修羅場を潜り抜けてきたかのような風格がある。
対する虹色の魔力光を纏うのは金髪をサイドテールにした少女だ。まだあどけなさが残るが、その目つきは獲物を狙う狩人のそれだった。

「でやぁぁぁっ!!」

10年という月日をかけ、神速の領域にまで高められた突きが虹色の光を狙う。雷撃を纏ったその一撃は正しく必殺。
標的はバリアを展開しておらず、その華奢な体に槍の穂先が突き刺さる様を誰もが想像した。
故に、次に起きた出来事にその場にいた全ての人間が驚愕した。

「甘いよ・・・お兄ちゃん」

「確かに・・・・噂には聞いていたけど、これほどとはね」

槍は少女の皮膚によって受け止められていた。柄に伝わるのは肉の柔らかさではなく鉄に槍を突き立てた時のような堅い感触だ。
目の前の仄明るい虹色の光に包まれた少女の底力に、青年は嬉しそうに笑った。

「さすが・・・・あの人の娘ってことか」

跳躍し、槍を構え直す。必殺の一撃を防がれたというのに、まるで気にしていないといった風だ。

「その言い方は・・・・あんまり好きじゃないな」

僅かに少女の表情が曇る。かつての彼女なら、そう呼ばれれば嬉しさで頬を綻ばせていただろうに。
改めて、10年という時間の流れを感じさせられる。

「僕は嫌いじゃないけどね、そういう呼ばれ方・・・・は!」

その瞬間、青年の姿が掻き消えた。
咄嗟に少女は自身が持つ防御を最大にまで展開する。
溢れる虹色の光が空間を染め上げ、背後から繰り出された槍は彼女の首の皮すら裂けずに受け止められた。


34 名前:Nach dem eines Speerritters 第1話A:2008/02/16(土) 02:18:31 ID:JI9uaItv
「利かないって・・・・言っているのに!」

魔力を乗せた回し蹴りがと拳がぶつかり合う。
吹き飛ばされたのは青年の方だった。どれほどの魔力を込めた一撃も、あの虹色の防壁の前では完全な無力と化す。
常時展開されては、不意打ちすら通用しない。

「つまり・・・力技で抜くしかないってと・・・か!」

身を捻り、背後から飛んできた虹色の光球をかわす。光球は1つだけではない。
2つ、3つ、4つ・・・・・実に12個もの光球が青年目がけて四方八方から降り注ぐ。
アクセルシューター。
魔力弾を消去する機能を持つ、極めて強力な誘導操作弾だ。制御が難しい反面、一度放てば攻防一対。
術者の反応速度と空間認識能力が高ければ高いほど威力を増す魔法だ。

「けど、制御がまだ甘い! デバイスに頼っているね!」

形成されたスフィアから金色の槍が飛ぶ。青年を狙い打つことに専念するあまり少女の反応が遅れ、迎撃が間に合わない。
慌ててアクセルシューターを戻すが、高速の魔力弾に追いつける訳もなく、魔力弾は制御のために身動きが取れなかった少女の顔面へ
見事にクリーンヒットした。もちろん少女は無傷だが、衝撃で術式が乱れたのか、12個のアクセルシューターは霧散して消えてしまう。

「むぅ・・・レイジングハート、大きいのいくよ」

『All right, lady. Exceed Mode』

その瞬間、見守っていた全ての人間が凍りついた。

「ま、待って・・・模擬戦だよ、これ・・・・」

「問答無用。レイジングハート!」

『Restrict Lock』

青年の体が虹色のリングで拘束される。
同時に、空間に散らばっていた魔力残滓が少女の持つデバイス―――レイジングハート・エクセリオンへと集まっていく。
極大に膨れ上がっていくスフィアに、青年―――エリオ・モンディアルはこの世の終わりを見たかのような絶望と安堵が入り混じった複雑な表情を浮かべた。

「全力全開! スターライトッ、ブレイカァァッ!!!」

そして、虹色の魔力光が世界を埋め尽くした。





35 名前:Nach dem eines Speerritters 第1話B:2008/02/16(土) 02:22:33 ID:JI9uaItv
「のわっ・・・いやだっ、死にたくない!?」

医務室の簡易ベッドから落下したエリオは、頭を抱えてもんどりを打った。
瞼に浮かぶのは視界を埋め尽くす虹色の光。自分の母親も彼女の母からあの一撃を受けたと聞いたが、
よくぞまあトラウマにならなかったものだ。

「エリオ・・・大丈夫?」

不意に凡庸とした無感情な声が聞こえ、エリオは顔を上げる。
そこにいたのは、紫色の髪を腰まで伸ばした絶世の美女だった。エリオの恋人であり、上司でもあるルーテシア・アルピーノだ。
どうやら、ずっと看病していてくれたようだ。

「やあ・・・・ひょっとして、さっきの模擬戦見てた?」

「みんな見てた」

みんな、とはつまり自分が所属する機動六課準備室のことをさすのだろう。
色々あって前科者になってしまったエリオは、出所後、現課長の計らいで、遺失物管理部機動六課準備室で働くことになった。
かつて、エリオが所属していた部隊と同じ名を持つこの部隊は、ロストロギア事件に速やかに対処するための戦力を集めている途中であり、
エリオはその実力を買われてルーテシアが指揮するライトニング分隊の副隊長の席に就いている。だが、あの無様な負けっぷりをみんなに
見られたとなっては、明日からどうやって生きていけば良いのだろうか?

「格好悪いところ見せちゃったね」

「相手がヴィヴィオじゃ仕方ないよ。管理局でもあの娘の防御を抜ける人はあんまりいないし」

ヴィヴィオ・T・スクライア。先ほど、エリオをSLBで吹き飛ばした少女の名だ。彼女の持つ先天固有スキル“聖王の鎧”は、
Sランクの砲撃にも耐えられる防御力を誇り、純粋な魔力ではなく武術で戦うベルカの騎士とは非常に相性が悪い。


36 名前:Nach dem eines Speerritters 第1話C:2008/02/16(土) 02:27:28 ID:JI9uaItv
「まあ、攻撃が当たらないわけじゃないから、魔力切れまで粘れば・・・・・」

「そういうのをさせないために、シューター系を習得したんだよ」

扉が開いて、制服に着替えたヴィヴィオが医務室に入ってくる。その胸には、ビー玉と同じくらいの大きさの赤い宝石が輝いていた。

「やあ。誰かと思えば顔面クリーンヒットを食らったヴィヴィオちゃんじゃないか」

これ見よがしにエリオは反撃に出る。戦闘では敵わないかもしれないが、舌戦なら話は別だ。
特にヴィヴィオは若さ故に情緒を欠きやすいため、エリオにとっては良いカモだった。

「むぅ・・・・そのわたしに吹っ飛ばされたのはどこの誰?」

「確かに。前に師匠やなのはさんのバリア抜きを気合で成功させたことはあるけど、ヴィヴィオのは別格だ。
けど、堅いだけで攻撃面はまだまだ。特にあのアクセルシューターは半分以上遊ばせていたでしょ?」

『お嬢様は、純粋魔力の放出は得意なのですが、精密射撃は不得手でして』

ヴィヴィオに代わり、彼女の胸の宝石が答える。ヴィヴィオの母、なのは・T・スクライアから受け継いだ魔術師の杖“レイジングハート・エクセリオン”だ。

「もう、レイジングハートまでそんなこと言う。魔法っていうのはね・・・・こう、バーンってやってドーンってなれば良いのよ」

『お嬢様、マスターはそこまで大砲主義ではありませんでしたが・・・・・』

「ママはママ、わたしはわたし。ママを超えるには、ママと同じじゃダメなんだから」

わいのわいのと2人は言い合いを始める。
エリオが機動六課に来て3ヶ月弱になるが、2人のこんなやり取りは日常茶飯事だった。
どうも、ヴィヴィオは母親と同じというのが気に入らないらしい。その実、使用する魔法は
ほとんどが母親と同じであり、デバイスもお下がりなのだから、単に気恥ずかしいだけなのかもしれないが。

「良いわ、これから特訓よ! 次こそは完璧にシューターをマスターしてみせるんだから!」

そう言って、ヴィヴィオは医務室を飛び出した。嵐のような騒々しさが去り、再び医務室に静かな時間が戻ってくる。


37 名前:Nach dem eines Speerritters 第1話D:2008/02/16(土) 02:29:27 ID:JI9uaItv
「やれやれ、騒々しい娘だ・・・・・どうしたの?」

先ほどからずっと黙っているルーテシアに目をやる。何故か、彼女はジト目でこちらを見つめていた。

「楽しそうだった」

それが、ヴィヴィオとの会話を指していることに気づくのに、そう時間はかからなかった。

「え? あ、ああ・・・・いや、えっと・・・・・」

「やっぱり、エリオは強い娘が好きなんだね・・・・・私なんか、後ろから命令するだけだし、戦闘は召喚蟲に任せっきりだし・・・・・」

見ていて気持ちが良いくらいの自虐っぷりに、エリオは慌てて弁解する。10年前は恋の盲目故に気づかなかったが、
ルーテシアはかなり嫉妬深い。しかも、感情のベクトルが内側に向かっていくため、何かあるとすぐに自虐的な行為に走ってしまう。
最近は、もっぱらエリオが他の女の子と会話をしていると起こりやすい。

「ほら、ルーにも補助魔法とか遠隔召喚とか、色々と役割があって・・・・」

「けど、ヴィヴィオみたいにエリオを喜ばせてあげられない・・・」

「違うよ! そりゃ、強い人と戦うのは好きだけど、ヴィヴィオは妹みたいなものだし・・・・」

「妹も恋愛の範囲内だって、本に書いていた」

「そんな本燃やしちまえ! あぁっ、もう!」

放っておけば自分で穴を掘って埋まってしまいそうな勢いに、エリオのイライラも募っていく。
きっと頭に血が昇って混乱していたのだろう。気づくと、エリオは自分の唇でルーテシアの口を塞いでいた。

「うぅっ!?・・・・んぅ・・・」

「・・・・・これで、わかったかい?」

こういうジゴロ地味たやり方はらしくないと頬を染めながら、エリオは囁く。
ルーテシアは何が起きたのか理解できなかったのか、しばし呆けた後、消え入りそうな声で呟いた。


38 名前:Nach dem eines Speerritters 第1話E:2008/02/16(土) 02:30:57 ID:JI9uaItv
「ずるいよ」

「え?」

「卑怯・・・反則・・・姑息・・・エエカッコシイ・・・女ったらし・・・」

「ちょっ!?ちょっと!」

最後のは違う。自分は10年前からルーテシア一筋だ。

「そんなことされたら、もっと好きになるよ・・・」

「なら、僕はそれ以上に好きにならないとな」

ポスンっと胸に飛び込んできたルーテシアの体を抱き締める。職場では凛々しくて冷めた印象が強いが、
自分の前では彼女はこんなにも感情豊かで折れそうなくらい脆い。そんな風に弱さを見せてくれるのが自分だけだと思うと、
エリオはこのか弱い上司が前よりもずっと愛おしく感じられた。

「ルー」

「エリオ・・・」

そっと、ルーテシアは唇を差し出す。エリオはほんの少しだけ気恥ずかしそうに鼻をかくと、
彼女の小さな顎を指で持ち上げ、自分の唇を近づける。

「うっ!?」

2人の唇が重なりあう寸前、ルーテシアはエリオの体を突き飛ばした。
そして、口を押さえて洗面台まで走り、恥も外聞もかなぐり捨てて思いっきりえづいた。

「おえっ・・・・うえぇぇっ!!」

「ル、ルー?」

突然の事態に、エリオの頭はパニックに陥る。
古今東西、キスをしようとした瞬間に恋人にえづかれた男がいるだろうか? 
いや、ここに1人いるが、そんな事実は気休めにもならない。
ややして、ルーテシアが顔を真っ赤に染めて戻ってきた。心なしか、頬がこけて見える。


39 名前:Nach dem eines Speerritters 第1話F:2008/02/16(土) 02:32:27 ID:JI9uaItv
「えっと・・・・大丈夫?」

「うん・・・・最近、調子が悪くて。食欲もないし、眠気も酷くて・・・・」

「働き過ぎじゃないの? ルーは頑張り屋だから」

「そんな・・・・ことは・・・・・」

不意に、ルーテシアは足をもつれさせてエリオに覆いかぶさるようにベッドへ倒れ込んだ。

「きゃっ!?」

「おっと・・・・やっぱり疲れているんだよ」

体をずらしてスペースを空け、そこにルーテシアを寝かす。丁度、ベッドの上で向かい合う形になった。

「子どもの時みたいに、一緒に寝ようか?」

「誰か来たら、どうするの?」

「その時は、『取り込み中だ』とでも言ってお暇願うよ。それとも、今日はダメな日かい?」

「・・・・・ううん、今月はまだ来てないよ」

「そう・・・・なら、安心だ」

そう言って、エリオはルーテシアの体を抱きしめ、その瑞々しい香りを堪能するように顔を近づける。
そうしながらも、彼の左手は器用にルーテシアの制服を脱がしにかかっていた。
ルーテシアは少し悩んだ後、仕方がないなという顔をしてエリオに身を任せた。





40 名前:Nach dem eines Speerritters 第1話G:2008/02/16(土) 02:34:09 ID:JI9uaItv
結局、留守にしていた医務室の先生が戻ってきてしまい、お楽しみは中途半端に服を脱がしたところで終ってしまった。
「神聖な医務室で何て破廉恥なことをしているんだ!」とこってり絞られたが、エリオはそんなことなどまったく意に介さず、
「続きは今晩ね」と悪戯っぽく笑っていた。
彼の横を歩きながら、ルーテシアは自分が先ほど口にした言葉を思い返した。
今月は、まだ来ていない。
月経のことだ。
青春の全てを塀の中で過ごしたせいか、エリオは欲望にはかなり奔放な大人になっていた。
それでも幼い頃に見られた紳士的な性格は健在であり、独りよがりな振る舞いに走ることはない。避妊を気にするのが良い例だ。
だから、嘘をつくのが辛かった。まだ確証を得たわけではないのだ。エリオは管理局に復帰してまだ日が浅いため、
色々と身辺がごたついている。彼のことだから、この事実を知ったとしてもちゃんと受け入れてくれるだろうが、
それでも迷惑がかかることに変わりはない。せめて、もう少し身辺が落ち着くまで待った方が良い。

(ごめんね・・・・エリオ・・・・)

悟られぬように下腹部を撫でる。
月経は、2ヶ月近く来ていなかった。

                         to be continued

41 名前:B・A:2008/02/16(土) 02:39:26 ID:JI9uaItv
以上です。
みんなが求めているのはこういう話じゃないとわかっています。けど、思いついちゃったんです。エリオに降りかかる人生最大の試練。つまり妊(ry

タイトルの意味はドイツ語で「槍騎士のその後」、前作で大立ち回りしたエリオのその後(そして、できる限り他の六課メンバーも出したい)を描きます。
それにしても、「燃え上がる〜」を読んだ後に読み返すと、ヴィヴィオがまるでアリサみたいになっている・・・・orz


42 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:42:20 ID:TlRlJH8f
もう最高です、この惜しみないGJをもらってください。

っていうか受胎ネタ来たあああ!! 元気な子を産んでくれルー。
そして男として責任とれエリオ。

43 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:43:36 ID:ustr2n7D
>>41
GJッス
やっちまたなエリオ・・・
10年後ということなのでカレルやリエラも出たりとかしないのかな?

44 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:45:07 ID:TfJfhqoR
エリオきゅんも遂に人生の墓場の鬼太郎に。
GJ。

45 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:47:29 ID:L2jp4M/j
>>41
予想とは違うが最大の試練GJw
結婚自体に今さら反対する奴は(身内には)いないだろうが、
新6課立ち上げ直前に分隊長が産休では、世間の風はかなり冷たそうw

46 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:48:16 ID:LgUDZVBa
エリルーの話なのにヴィヴィオが良いキャラが過ぎて困るw
しかし楽しそうな姉ちゃんになってるな、ヴィヴィオは

47 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 03:47:20 ID:+fUV7pie
>>41
GJ!!
ちょ、最大の試練ってそういうこと。いい意味で期待を裏切られましたw
燃えも良かったが、萌えも最高だともう一つ氏にGJ!!を送りたい
エリオお前、ここまでルーのことをなにがあっても守ると誓って行動しておいて裏切るのは最悪だぞ
絶対責任とってやれ!!!
キャロと浮気に走ったら100%nice boatだよエリオくん

今更だが小さな騎士の人GJ!!
読んでなかったことに気づいて本当に良かった
あやうく萌え転がる大切な機会を一つ見落とす所だったぜ
けなしながらも大好き言うティアにニヤニヤが止まらんかった
バトルシーンでも以前同様、綿密な策が練りこまれている所にプロの技を感じました
そしてエロありの続きが見たいよママン

48 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 06:02:45 ID:pXhsejr8
>>41


GJだ!
ちょ、最大の試練ってそっちかよ!!
俺はてっきり、
エリオ「お嬢さんを僕にください!」
ガリュー「!!!(お前の様な青二才にルーテシアはry」
となって、親父モード全開のガリューと殴り合って、ルーを貰いうけるのかと……



>古今東西、キスをしようとした瞬間に恋人にえづかれた男がいるだろうか? 
少し違うが、碇シ○ジを思い出した

49 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 06:15:42 ID:VKo2pXMq
「アルプス伝説」ってマンガでは、ゲロをはいた直後にキスというのはあった。
「ファーストキスはゲロの味(in便所)」ってやつ

50 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 09:17:14 ID:kpQfkKNF
キシャー(お嬢様を泣かせたら斬る)

51 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 09:28:10 ID:2ej7G5CC
>>41
ガリュー「キシャー(殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す)」

52 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 09:29:03 ID:3AHhc6SX
ガリューってかキシャー自重www

53 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/02/16(土) 09:52:57 ID:Bre7rkz7
最近ネタが溢れすぎて逆に困ってる私です。
こんな時間ですが投下させて頂きます

・ユーノ×色々
・ユーノ君が自分と色々な人のカップリングを妄想しながら自慰に浸るお話。
・あきらかにあり得ないシチュエーションや鬼畜な所もあるけど、あくまでも『淫獣妄想』なので。
・でも一応注意
・何故かウホッ妄想もあり。
・男なんて所詮こんなもんですよ
・でも妄想するだけなら良いじゃありませんか
・妄想エロス
・特に意味は無いけど時期的にはなのはとユーノはケコンした後と言う設定

54 名前:淫獣大妄想 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/16(土) 09:54:36 ID:Bre7rkz7
僕の名はユーノ=スクライア。職業は時空管理局内にある無限書庫の司書長さ。
現在僕はトイレの個室に篭って自慰の真っ最中。ここなら紙もあるし、直ぐに流せるしね。
それに自慢じゃないけど僕の周囲には魅力的な女の子が沢山いるんだ。
僕は無限書庫司書長と言う立派な肩書きを持っているし、ガチで女の子と勘違いされて
よりにもよって男にレイプされそうになった事もある位美少女顔だけど…立派な男の子なんだよ。
女の子に興味が沸かないワケは無いじゃないか。その女の子達が魅力的ならなおさらさ。
でも…やっぱり現実にその女の子とやったりってのは流石に無理があるから
今こうして僕と女の子達それぞれの交わりを妄想しながら自慰に浸っていたのさ。
フフ…我ながら渋格好悪い。だがそれが良い。渋格好悪くたって良いじゃないか。
何でも格好良ければ良いってワケでも無いんだよ。

97管理外世界のとある格闘漫画の主人公は自己暗示によってイメージの対戦相手を作り出して、
それを相手に物理的ダメージを感じる位にまでリアルなシャドートレーニングをやったり
していたけど…僕にもそういう事が出来れば良いのにね。これでイメージの女の子と
リアルなシャドーセックスとかしたりするのに…。でもやっぱりそんな事は出来るはずがない。
だからこうして僕は洋式便器に座り込んで、女の子達の妄想しながらチ○ポ扱くのみさ。

まず僕が妄想したのはフェイト=T=ハラオウン。僕の幼馴染の一人で、長い金髪と赤い瞳が特長の美少女。
そのままでも綺麗な彼女だけど…特に素晴らしいのが新・ソニックフォームと言われる形態。
機動力優先で防御を捨てた形態だから、殆ど水着も同然のピチピチのバリアジャケットで、
彼女の美しい身体のフォルムが嫌でも分かる。むしろ裸より恥かしいんじゃない? って思える位。
でも…僕は思うんだ。あの下はどうなっているんだろうか? ってね?
あのソニックフォームの下にはちゃんと下着を付けているんだろうか……。
いやいや、もしかしたら軽量化の為に下着さえも付けて無いのかもしれない。
だとしたら…それは僕的に素晴らしい事だと思う。新・ソニックフォームの下は
ノーパンノーブラなフェイト………こんなに素晴らしい事は無いじゃないか。
そして…新・ソニックフォームの姿で空を縦横無尽に飛びまわるフェイトの背後に
僕が忍び寄って…思いっきりそのボインボインのオッパイを握り締めるんだ。
「キャッ! 何をする!?」
ちょっぴりクールで強気な彼女は僕を睨み付けるけど、僕はひるんだりしないよ。
構わずにフェイトの薄いバリアジャケットの上からオッパイ揉み解すし、乳首だって摘んじゃう。
バリアジャケットの下には下着を付けて無いから、乳首だって直ぐに浮き出るだろうしね。
「キャ! や…やめ!」
バリアジャケットの上からでも乳首摘まれたらフェイトは感じるんだろうね。うん。
やっぱり乳首は敏感な所だもんね。でも僕としてはこの位は耐えられる様になって欲しいよ。
いつかはフェイトも誰か男の人と結婚して…赤ちゃんを産む事もあるかもしれないよ。
そしたらフェイトのボインボインのオッパイは赤ちゃんにお乳をあげる事に生かされるんだ。
多少摘まれる位我慢しないと…そうなった時大変だよ。赤ちゃんにお乳あげられないよ。
だからその時の為に僕がいっぱいフェイトの乳首弄ってあげるからね。
おっと、勿論お尻やお股をさわさわしてあげるのも忘れないよ。
ま、そんな事実際にやろう物ならぶっ殺されるのは確実だけどね………。

55 名前:淫獣大妄想 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/16(土) 09:55:33 ID:Bre7rkz7
次に妄想したのは同じく幼馴染の一人の八神はやて。彼女も素晴らしい。
そのままでも十分美しい彼女ではあるけど、やはり家庭的な面も持ち合わせている点が強い。
ヴィータいわく、彼女の料理はギガ美味だと言う話だからね。僕も一度彼女の料理を食べてみたい物だ。
そして…はやてが僕の為だけに料理を作ってくれる。裸エプロンで。
席に付いて料理が出来るのを待っている僕だけど、裸エプロンなはやての後姿が
余りにもセクスィ〜で…僕も思わず興奮してしまい…台所だと言うのにはやてを押し倒してしまうんだ。
「な! 何するん! こんなんじゃお料理作れへんやん!」
「君の作った料理より…君自身を食べたくなったんだ。」
「そ…そんな…堪忍や……あぁ……。」
こうして……台所を舞台にした僕とはやての壮大なSEXが幕を開けるんだ……うんうん。良い感じ。
ま、そんな事実際にやろう物ならぶっ殺されるのは確実だけどね………。

はやてと言えば、彼女を護るヴォルケンリッターも素晴らしいね。
フェイトさえ凌駕するナイスボインを誇るシグナム、人妻好み向けのシャマル、ミスエターナル幼女のヴィータ、
それぞれの好みに合わせた需要を満たす三者三様な所が彼女達の魅力だ。
え? ザフィーラ? う〜ん………彼は同性愛&獣姦要因じゃないかな? いずれにせよどうでも良い。
とりあえずこの三人の中で僕が一番と思うのはやっぱりミスエターナル幼女のヴィータかな。
シグナムのナイスボインも悪くない…って言うかむしろ味わってみたくはあるけど…
ヴィータ本人が身体も心も幼いけども、本人は大人を気取っていると言う点が強い。
「ヴィータが大人ならセックスだって勿論出来るよね〜?」パコパコパコパコ
「痛ぇぇ! 痛ぇぇよぉぉ!! 何でこんな事しなきゃならねぇんだよぉぉ!」
「頑張ってヴィータちゃん! これを乗り越えて初めて貴女は大人への階段を上がれるのよ!」
「そうだ………耐えるんだ……。司書長と交わえるだけでも栄誉な事なのだぞ。」
強気なヴィータも破瓜の痛みの前には思わず泣き叫びながら僕に抱かれるけど、そんな彼女を
シャマルとシグナムが応援するんだ。そこが泣かせるじゃないか。この世で完璧な物があるとするなら
それはヴォルケンリッターの友情だ……なんちゃって。まあそこは置いといて、
ヴィータも僕に突かれている時はきっと大声で泣き叫んじゃうんだけど…終わった後は…
「こ…これで…あたしも…正真正銘…大人の…仲間入りだ…ヘヘヘ…。」
と、満足げな顔しながら倒れ込んだりするんだ。そこがまた可愛らしいね。
ま、そんな事実際にやろう物ならぶっ殺されるのは確実だけどね………。

スバル=ナカジマとティアナ=ランスターの二人も中々良い線言っていると思う。
スバルはメカッ娘好きの需要を満たしてくれるだろうし…………
ティアナは、自分の事を凡人だと過小評価しているけど、セックスに関しては
決して凡人とは言えない物があると個人的に思ったりしてる。
「ユーノ先生ってなのはさんの魔法の先生なんですよね?」
「ああそうだよ。」
「じゃあもしかして………アレの先生でもあったりするんですか?」
「ああ当然じゃないか。」
きっと二人の尊敬する相手の先生でもある僕の事もきっと尊敬してくれるに違いない。
そして一体彼女が二人にどれだけの事を教え込んだのか…僕がその身を直接抱く事で調べたりもする。
「そらそらそら! こんな事で音を上げるなんて一体彼女の下で何を学んで来たんだい!?」パコパコパコパコ
「あっ! ユーノ先せっ…や! 激し!」
「んあぁ! 腰が…腰が抜けちゃいます!」
彼女には認められた二人だけども、僕にとってはまだまだ新人。けどそこが実に可愛らしいね。
ま、そんな事実際にやろう物ならぶっ殺されるのは確実だけどね………。

56 名前:淫獣大妄想 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/16(土) 09:56:22 ID:Bre7rkz7
キャロ=ル=ルシエも中々可愛いね。やはり幼女は良い。成熟した大人の女性とはまた違う
魅力を感じさせてくれる美少女さ。その上ピンク色の髪が僕を誘っている様さえ感じる。
そんなキャロの幼くて未成熟なオマ○コに挿入したら何て声を出して泣くだろうか。
自慢じゃないけど僕のチ○ポって結構大きめだからね。下手すれば裂けちゃうかもね。
でも僕は構わずに押し込むのさ。我ながら鬼畜だろ? 鬼畜でも良いよ。鬼畜らしいやり方で
キャロの処女は奪わせてもらうからね。けど、ただキャロを犯すだけじゃ面白くない。
あわよくば…………
「そらそらそら! もっと一生懸命腰を動かして!」パコパコパコパコ
「あっ! 痛い! 痛い! 痛いよぉぉぉ!! エリオ君助けてぇぇえ!」
「やめろぉぉぉ!! キャロを離せぇぇぇぇぇ!!」
と、バインドで動けなくしたエリオの目の前でじっくりキャロを犯すって言うのもアリだね。
そして最初は嫌がっていたキャロも…僕に突かれ続けて行く内に感じて来て…
ついには僕が何もしなくても自分で腰を動かす様になるんだ。
破瓜の痛みより、僕の突きによってキャロに与えられる快感が勝ったってワケさ。
「そらそらそら! 今夜は眠れると思うなよ!」パコパコパコパコ
「あ…気持ち良い…何だか気持ち良いよぉぉぉぉ…。」
「そ…そんな…キャロ…そんなぁぁぁぁ!」
そうなればもうこっちの物さ。キャロは僕の虜になってしまったんだ。
僕とキャロが親密に交わる光景を見ながらエリオもきっと絶望に打ちひしがれるに決まっている。
寝取りは男のロマンだね。ま、そんな事実際にやろう物ならぶっ殺されるのは確実だけどね………。

そうそう、そう言えばエリオ=モンデュアルも中々良いね。彼は男の子だけど…とっても可愛いと思うよ。
彼を見ているとまだ幼かった頃の自分を思い出す。特にあの半ズボンから浮き出たプリプリしたお尻の
魅惑のフォルムはとっても可愛らしくて…僕を魅了させてくれる。まさに魔性のお尻だ。
何時の日か、彼とは面と向かって話をしたい物だ。そしてあわよくば………
「そらそらそら! もっとしっかりケツ穴を絞めなさい!」パコパコパコパコ
「アッ―!!」
「嫌ぁぁぁぁ! エリオ君! エリオ君を離してぇぇぇ!! エリオ君が痔になっちゃうよぉぉぉ!!」
と、バインドで動けなくしたキャロの目の前でじっくりエリオの尻を掘るって言うのもアリだね。
そして最初は嫌がっていたエリオも…僕に突かれ続けて行く内に感じて来て…
ついには僕が何もしなくても自分で腰を動かす様になるんだ。
尻を掘られる痛みより、僕の突きによってエリオに与えられる快感が勝ったってワケさ。
「そらそらそら! 今夜は眠れると思うなよ!!」パコパコパコパコ
「アッ―…気持ち良い…何だか気持ち良いよぉぉぉぉ…。」
「そ…そんな…エリオ君…そんなぁぁぁぁ!」
そうなればもうこっちの物さ。キャロは僕の虜になってしまったんだ。
僕とエリオが親密に交わる光景を見ながらキャロもきっと絶望に打ちひしがれるに決まっている。
やっぱり寝取りは男のロマンだね。ま、そんな事実際にやろう物ならぶっ殺されるのは確実だけどね………。

57 名前:淫獣大妄想 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/16(土) 09:58:19 ID:Bre7rkz7
リインフォースUとアギトのおチビちゃんコンビも可愛い。あのお人形さんみたいな
小さな身体が良い。でもあんなに小さいと普通のプレイなんて絶対不可能だよね。
精々僕のチ○ポにしがみ付かせてペロペロって嘗めてもらう位………
けど…僕がフェレットに変身すればどうかな? フェレット形態ならばサイズ的にも
二人とピッタリの大きさになるし、獣姦3Pなんてアリかもしれないね。
で、まず一匹と二人でお風呂に入る所から始まるんだ。
「フェレットさん、フェレットさん、お背中流してあげるです。」
素直で心優しいリインUは自分から僕の背中を流してくれるだろう。
「べ…別にてめぇの為にやってんじゃねぇよ! あたしは例えこう言う形でも
バッテンチビに負けちまうのは嫌なだけなんだよ!」
と、アギトも少しツンデレ気味に僕の背中を流してくれるに違いない。
そして三人で身体を綺麗にした後が本番。ついにフェレットとユニゾンデバイス二人の
獣姦3Pがスタートするのさ。勿論その時も……
「何時も君ははやてや守護騎士とユニゾンするけど、今日は僕が君にユニゾンしよう。」パコパコパコ
「あっ! フェレットさん! フェレットさん! もっと優しく! もっと優しくです!」
素直で心優しいリインUは自分から僕に抱かれてくれる。そしてちょっぴり
嫌がりながらもまんざらでは無い表情を見せてくれるんだ。
「べ…別にあたしはお前なんかきったねぇイタチは大っ嫌いだ! でもな…例え
こう言う形でもバッテンチビに負けちまうのだけは嫌なんだよ!」
と、アギトも何だかんだでツンデレ気味の僕に抱かれてくれるだろう。
ま、そんな事実際にやろう物ならぶっ殺されるのは確実だけどね………。
リインUはともかくとして…アギトの方には確実にね………

これまで色んな美少女とのカップリングを妄想して来たけど………
やっぱり僕にとって真に一番と言える女性は一人しかいない。
彼女の名はなのは=T(高町)=スクライア。つまりは僕の妻さ。
約十年前のジュエルシード事件の時に運命的な出会いを果たして……今年結婚した。
もうすぐ子供も生まれる。なのはは僕にとって最愛の相手さ。けど………
他の女の子達と違ってなのはで妄想する事は出来なかったりするんだよね。
まあ妄想する余地が無い位僕となのははリアルで色々やってるからね。多分そのせいだろう。
おっと! そんな事考えたら射精してしまった。なるほど………このタイミングで
出てしまうとはやっぱりなのはこそ僕にとって最高の女性と言う事か……。
それを改めて知る事が出来たよ。

僕がこんな妄想しながら自慰してるなんて…他の人が知ったりしたらきっと気持ち悪がるに決まってる。
けど…僕自身はそれは悪い事だとは思わないね。まだ妄想と自慰で済んでいる内は良い方だ。
世の中にはそれで済まなくて…実際に性犯罪を起こす酷い人もいるんだ。
それで一体何人の女の子が泣かされているのかと思うと……僕も心苦しい。
そう言う意味では例え妄想の内容が酷くても…妄想と自慰の中で完結出来てる僕は
まだまともな方だと思う。だからこれからも僕はこういう妄想と自慰は止めない。
女の子と自分のカップリング妄想しながらの自慰こそは…無限書庫の辛い仕事で疲れた僕の
心を癒すささやかな心のオアシスなのだから………。
                  おしまい

58 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/02/16(土) 09:59:22 ID:Bre7rkz7
妄想と言う事を良い事にユーノに酷い鬼畜妄想させまくってスマソ
けど、大体人間ってこんなもんじゃないでしょうか?
妄想なら何だって自由なんだし。一見真面目な人だって何妄想してるか分かったもんじゃない。
その妄想した通りの事を実行に移したりしないのが『理性の力』と言う物だと思いますし。

59 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 10:47:15 ID:2ej7G5CC
淫獣死ねwww
と言いたいだけのオレ、参上。

60 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:06:15 ID:xKlaup9S
>>59
ユーノとモモタロスに謝れ。
そしてお前が死ね。

61 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:38:38 ID:b/kRtIYY
>女の子と自分のカップリング妄想しながらの自慰



エリオ・・・

62 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:49:15 ID:Sya6BxNT
吹いたw

63 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:50:47 ID:ocrAnpNu
淫獣GJ!良い妄想だ。

64 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:57:57 ID:FoubLOU7
文字通り以上のオナニー小説キモイ

65 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:59:49 ID:+fBg8kxF
 妄想を現実にしたら、すべて死亡ルートなのは二次も三次も変わらんなww
社会的に抹殺は怖いですよね……。

 でもグッジョブ!

 

66 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:05:43 ID:kpQfkKNF
荒れる前に言っとく


キシャー

67 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:08:00 ID:pvyPVEOI
ちょwwwたった三日来なかっただけで何故次スレにいってるんだwww
とりあえず遅いけど>>1

68 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:14:41 ID:y0gSEGeo
1週間こなければスレが1つ抜けますよ。

さて注意事項
・まぁ、さらっと捏造ってます
・正直アリサ強杉。どこの跳躍系だ。
・「レジアス? ああヴィータにバカにされてたやつな」と思っている人は読まないほうが吉です。
・あぼーんキーワードは「熱い彗星の魔導師たち」

69 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:15:12 ID:KJV0fbPy
キシャー流行りすぎwww

ところでアスクレピオスはママのお下がりな訳だけど
ガリューはメガーヌにも仕えてたんだろうか?

70 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-01/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:15:38 ID:y0gSEGeo
 コンテッサ自治世界────

 ズドォォォンッ
 爆発音がして、建物の中を炎が一気に舐めた。
「くっ、自爆!?」
 時空管理局・第5陸士隊所属、クイント・ナカジマ二等陸尉は、険しい表情でそう言っ
た。
 建物の中は、化学か何かの研究施設だった。
『統合本部、応答してください、本部!』
 クイントは思念通話で呼びかけるが、だが、応答はない。誰とも、念話を通すことがで
きなかった。通信ジャミングかかけられている。
「二慰!」
 直接の声で、部下の陸士隊員が悲鳴の声を上げる。
 ガシャン、ガシャン……
 魔力によって自律作動する戦闘機械、“傀儡兵”。
 かつてプレシア・テスタロッサが、『ジュエルシード』事件の際に使用したそれは、西
洋甲冑を模したものだったが、目の前のものは、風呂釜に手足が生えたような、不恰好だ
が一方で無駄な装飾がなく、直線的な意匠だった。
「どいてて!」
 クイントは言うと、陸士隊員の前に躍り出る。
『Revolver Knuckle, Load Cartridge』
 ドンッ
 両手に嵌ったサブデバイス、『リボルバーナックル』の、右手のガントレッド部に装備
されたカートリッジシステムが、撃発工程を行う。
「はぁぁぁっ!」
 腕を腰だめに構え、ストレージデバイス『ソニックキャリバー』に機動させて前に躍り
出ながら、それを放つ。
『Knuckle bunker』
 ドゴォンッ
 一瞬、障壁にも見えたそれを、衝撃波として撃ち出す。群れる傀儡兵を薙ぎ払う。
 同じ頃──同施設、より深部。
 ドンッ、ドガンッ
 小爆発が連鎖して起こり、建造物の破壊を進ませる。
「っはぁっ、ふぅっ……はぁっ……はぁっ……」
 白いジャケットのバリアジャケットを纏った、次元巡航警備部執務官は、よろけながら、
荒い息をしている。
 そのバリアジャケットは、消耗して全体的に擦り切れたようになっている。全身に打撃
を受け、打撲の痕がある。額も大きく切れ、かなりの出血がある。彼自身も、かなり消耗
していて、何とか立っているという感じだ。それでも、右手のデバイスだけは、しっかり
と握っている。
「ほう、まだ立てるか」
 ボディアーマー状の装甲を部分的につけた、レオタード状の青いスーツを、全身に纏っ
た、長身の女性が、発言し、冷淡そうな眼で、彼を見る。
 紫がかった青い髪、やや男顔の美形。ボディアーマー部分の首のところには、“III”
の刻印がある。
 もっとも、彼女もまた、全身に打撃を受けた後がある。右腕のひじ間接は、まるで電車
などの大電力機器が物理的に破壊されたように、バチバチと火花を散らしている。
「執務官程度にこれほどのダメージを負わされるとは、まだ改善の余地ありか」
 火花を散らす関節を見て、そう言うと、女性は目の前の執務官に視線を戻す。

71 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-02/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:16:00 ID:y0gSEGeo
「だが、ドクター達が脱出するまで、死守しろと言うのが命令でな。すまないが、ケリを
つけさせてもらう」
 そう言って、女性は、手首足首の4箇所に生えた魔力刀のうち、左手首のそれを、ひと
きわ強く煌めかせた。
 ────その時。
『Ray Lance, Clash mode』
 6発の青白い魔力弾が、女性目掛けて迸る。
「くっ」
 女性は、魔力光のシールドを展開する。しかしそれは、円形ではあるが、既存のミッド
チルダ式とはまったく異なる駆動式を再現していた。
 ダン、ダン、ダン、ミシッ……
 命中した何発かが、光の盾にヒビを入れた。
「何!?」
 女性は驚きの声を出したが、しかし、身体は既に、迫る新手に対して、構えている。
『Fire slash』
 ヒュッ
 周囲を舐める炎にも負けない、鮮やかなオレンジ色の光を纏って、『レイジングハート
・アクセル』は、空を切り裂き、女性に迫る。
 ガキィィィィンッ!!
 女性は、左手首の魔力刀で受け止める。バチバチと激しい火花を散らした。
『AMF作動しますわ、阻止率50%……展開』
 女性の脳裏に、思念通話で、どこか酷薄そうな声がそう告げる。
『Caution, developed A.M.F.』
 レイジングハートが、その持ち手、アリサ・バニングスに告げる。
 Anti Magic-source link Field。
 魔術式と魔力素の結合を妨害する、近年出現した対魔術フィールド。
 魔術式によって発生装置は異なるが、大抵は、現状主力となっているミッドチルダ式と、
一部に再興の兆しが見える古代ベルカ式の照射装置が一体になっている。近代ベルカ式と
いうものもあるが、これはミッドチルダ式によるベルカ式の再現であるため、ミッドチル
ダ用のAMFで阻害される。また、異なる魔術式のものでも、ある程度の妨害効果は期待
できる。
「この、手間とらせんじゃないわよ!」
 アリサは間合いを取って、不機嫌そうに怒鳴る。右手でレイジングハートを構えたまま、
左手を何かを掴むように上げる。
「行くわよ、ローウェル!」
『O.K.』
 アリサ本人のそれにも聞こえるような声が応じる。左手に、レイジングハートを小さく
したような、オレンジ色のコアを持つ、やや長めの刀身の短剣──アキナス型のデバイス
が出現し、握られる。
『Load Cartridge』
 ドンッ
 CVK-695A、高圧シングルチャンバー式カートリッジシステムが、カートリッジを撃発さ
せる。
「切り裂け、『ホーンテッドクリムゾン』!」
 ピシッ
 アリサがホーンテッドクリムゾンを振り下ろす。その刀身が空中に“切れ目”を入れて
切り裂いたかと思うと、まるで薄いガラスが砕けるように、展開されたAMFが“砕け散っ
た”。

72 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-03/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:16:20 ID:y0gSEGeo
『Fire slash』
 キィン
 レイジングハートは、オレンジ色の斬撃補助魔力を、纏いなおす。
 ガキィン!
 仕掛けてきた相手の女性の斬撃を、垂直にしたレイジングハートで受け止める。
『何ですの!? A.M.F.を、砕いた?』
 先ほど、A.M.F.の展開を宣言した声が、悲鳴のような声を、女性に届かせる。
『トーレ、クアットロ、もう良い』
 別の女性の声が、アリサと対峙している女性の頭に、届いた。
『ウーノ姉さん、しかし……』
 女性は念話を返しつつ、視線は目の前のアリサを捉え、身体を構えさせる。
『ドクターの安全は確保した。8番と、10番、11番、12番は放棄する。残念ではあるがな』
 それを聞き、女性はちっ、と軽く舌打ちした。しかし、それはアリサの耳にまでは届い
ていない。
「ライドインパルス」
「なっ!?」
 術式を展開したかと思うと、女性は手足の魔力刀を翼のように羽ばたかせつつ、急機動
で、後ろに退いた。
「ま、待ちなさいよ……」
 アリサは、反射的に追いかけようとしたが────
 ドサッ
「ぐ……ううっ……」
 背後で、人が倒れる音がし、うめき声があがった。
「…………っ」
 アリサは口惜しそうに追跡を諦め、すぐさま、倒れた執務官に駆け寄った。
「しっかりしてください! しっかりして、今、外に連れて行きますから!」
 アリサは執務官の肩口を抱きかかえ、呼びかける。
「は、はは……締まらないな……『流星のランスター』ともあろう者が、アンタみたいな
女の子に遅れをとるなんて……ぐっ」
 執務官は苦笑交じりに、力なく言う。しかし、その直後に、苦悶の声を出した。
「ティーダ・ランスター……アンタは?」
「アリサ・バニングス、第97管理外世界駐在、非常勤顧問……応援要請で来ました。しっ
かりしてください!」
 アリサは名乗りつつ、心配そうな表情で、ティーダを覗き込む。
「バニングス……そうか、アンタが『燃え上がる炎』の2代目……ぐっ、ごほっ!」
 ティーダはいい、しかし、直後に、咳を伴って吐血した。
「喋らないで、今すぐ外に……」
 飛行魔法を展開させようとしつつ、そう言いかけたアリサを、ティーダは、震える手で
制した。
「俺の……妹が、1人で……頼、む……がはっ」
 ひときわ多い量の、黒ずんだ血を吐き出したかと思うと、ティーダの身体から、力が抜
けた。
 炎が支配する中で、ティーダの身体だけが、急速に熱を失っていく。
「しっかりして、しっかりしてください、ランスター執務官、ティーダ・ランスター!!」
 もう、彼はアリサの呼びかけに答えない。二度と、答えることはない。
「…………っ、あ、ぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 アリサの慟哭は、激しくなり始めた爆発の音に、かき消された。

73 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-04/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:16:57 ID:y0gSEGeo

 物語より3年前。ジェイル・スカリエッティ博士による、魔術駆動戦闘サイボーグ“戦
闘機人”密造事件が発覚。第97管理外世界からも近い辺境である、コンテッサ自治世界の
施設に、時空管理局は強制捜査をかけた。
 施設そのものは、必ずしも非合法のものではなく、時空管理局からも出資されているも
のだった。だが、スカリエッティは施設の一部を無届で改造し、“戦闘機人”や、“人造
魔導師”の量産化の研究を開始していた。
 そして、強制捜査の名目は、スカリエッティが量産を前提とした戦闘機人12体を、やは
り無断で製造していたことに拠る。
 しかし、強制捜査自体は奇襲の形を成功させたものの、既に稼動していた5体の戦闘機
人により、施設は放火・破壊されてしまった。
 状況悪化に、周辺の世界から予備人員の動員まで行っておきながら、スカリエッティと
稼動中の戦闘機人5体には、本格稼動前の3体を持ち出しつつ逃亡を許してしまう。
 管理局は再調整停止中の1体、試運転中の2体、稼動前の1体差し押さえたが、情報設
備を破壊されたため、スカリエッティの逃亡先や研究の全貌は不明のままとなった。
 さらに、格闘戦型戦闘機人・トーレの攻撃により、執務官1名の殉職者を出してしまう。
 ────殉職者、次元巡航警備部、ティーダ・ランスター。


 ────────胸に宿る熱い彗星は、始まりの鼓動へ。



74 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-05/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:17:25 ID:y0gSEGeo

熱い彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
 Prolog

 ミッドチルダ、首都クラナガン──聖王教会・ミッドチルダ本部。
「騎士カリム、八神二佐をお連れしました」
 男性の修道僧が、聖王教会騎士団、カリム・グラシアの個室で、そう告げる。
「はい、お入りになってもらってください」
 中から、その答えが返ってくると、修道僧は「どうぞ」と、手振りで、訪問者にそう促
した。
「入るで、カリムー」
 地球は日本国のいち地方の方言を発しつつ、八神はやては室内に入った。
「いらっしゃい、はやて」
 友人に語りかける口調で、笑顔の女性が穏やかに言う。
 透明感よりも鮮やかな発色の金髪は、ミッドチルダ人よりも、地球のアングロサクスン
に良く見られる髪質。それを、背中の下の方まで伸ばしている。ストレートよりは、若干
癖がかかっている。
「忙しい思うたんやけどな、ちょぉおもしろない事態になってきてしもて、一応話し通し
とこかと思うて」
 はやては苦笑混じりに言い、カリムに促されてソファに腰を下ろす。
 カリムは、はやての向かい側に、腰を下ろした。
「こちらにも情報は来ています。地上本部の要求ですね?」
 カリムは、憂い気な表情で、はやてにそう言った。
「ん、それや」
 はやても、表情をさらに苦くして、そう言った。
「失礼します」
 ピンクがかった赤紫の、ベルカ出身者に見られる髪を、それにしてはかなり短めにした、
まだ少女といって呼んでいい年恰好の女性の修道僧が、ティーカップとソーサーの乗った
トレイを持って、入ってきた。
「お茶をお持ちしました」
「ありがとう、シャッハ」
 カリムはそう言って、シャッハと呼ばれた修道僧に軽く会釈をする。
「機動6課フォワードに、1個小隊を、地上本部の人選で追加設置すること……保有ランク
に関しては、小隊ごとの平均値ですから、あまり問題はないですか……」
「当然、思惑あるっちゅうか、獅子身中に虫を飼えっちゅうことやね」
 困惑気に言うカリムに、苦笑しながら、はやては言った。
「しかし、受け入れなければ、機動6課の捜査活動に対して、地上本部は一切の強制力の
権限を認めず、協力もしない……拒否するわけには、いきそうにありませんね」
 カリムはそう言って、軽くため息をついた。
「それに、内定している隊長、副隊長の人選にも結構、な……」
 はやてが、苦笑混じりのまま、決まり悪そうに言った。
「もう、そこまで話が進んでしまってるんですか?」
 カリムも、困惑気な表情のまま、はやてに聞き返す。
 すると、はやては、デジタルコピーの写真のついた、書類を、2人の間にあるテーブル
に置いた。
「隊長内定者、第97管理外世界駐在非常勤顧問、アリサ・バニングス、副隊長、同ユーノ
・S・バニングス」

75 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-06/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:17:50 ID:y0gSEGeo
「…………」
 カリムは、一瞬、眼を円くした。その名は、ミッドチルダにまで響いている。
「『ジュエルシード』事件と、“最後の”『闇の書』事件に、多大な尽力をした、魔導師
ですね。公式ランクはC+。ただし、非公式にSS-との評価あり」
「そや。浅からぬ因縁もあってなぁ、どうにも難しいねん」
 淡々とした口調で言ったカリムに、はやては決まり悪そうに、答える。
「他の2名も、レジアス中将の肝いりということに、なりそうですね」
 そう言って、カリムは、軽くため息をついた。

76 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-07/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:18:16 ID:y0gSEGeo

 ミッドチルダ地上本部、トランスポーター室。
 時空管理局本局や、統一時空管理法下の各世界との転移ポーターが据えられているが、
次元航行船と異なり、輸送単位は限定的なものになる。その事もあり、基本的に管理局員
用の設備で、民間人の利用も皆無ではないが、かなりの制限がある。
「はぁ、ようやく羽を伸ばせるわ」
 浮かび上がった、涙滴型のオレンジ色の宝石が、そう声を発しつつ、ポンッ、と、10歳
ぐらいの年恰好の少女の姿になった。ただし、その身長は、40cm程度の、コビトサイズだ。
「アンタはいつも、勝手に羽伸ばしてるでしょーが」
 少し苛ついたような口調で、アリサ・バニングスはそう言った。
「ぶー、だってうちの方だと外出たりするのに大きくなってなきゃならないし、すぐお腹
すくし」
 そう言ってむくれるコビトの少女は、アリサが10歳の頃、ほぼそのままの姿をしている。
ただし、左の二の腕は、金属の外板でできており、むき出しになっている。来ている衣装
は、古代ベルカの民族衣装に近いデザインだった。
 擬人化機能付、A・A.M.F.特化アキナス型インテリジェントデバイス『ホーンテッドク
リムゾン』。アリサ・バニングスが、『闇の書』の中から回収した、結晶体RoiS(Remnants
of "idea seed")に記録されていた思念体、アリサ・ローウェルを管制人格として使用し
ている。
 『ホーンテッドクリムゾン』の命名は、“本人”によるものだが、アリサ(バニングス)
は、あまりそれを気に入っていない。そのため、人間形態の時は、基本的に“ローウェル”
と呼んでいた。
「大体この前だって、あたしの知らない間に『マッハ軒』の特大チャーシューワンタンメ
ンの賞金1万円に挑戦してるし。おかげで恥かいたわ」
 アリサは、ブツクサと言う。『マッハ軒』とは、アリサの地元である海鳴市の小田急電
鉄海鳴駅前にある、ラーメン屋だ。特大チャーシューワンタンメンで賞金1万円とは、カ
ロリー量で平均男性の4食分に相当するという巨大どんぶりのそれを、1時間で完食すれば
賞金が出る、と言うものだ。
「別にいーじゃない、お金持ってったわけじゃないんだし」
「アンタの姿はうちの身内だって即バレるのよ! 昔のあたしそのまんまなんだから!」
 アリサはローウェルに掴みかからん勢いで、そう怒鳴りつける。
「ちょっと、アリサ! ローウェルも……その辺にしとこうよ」
 後ろから、小走りに距離を縮めて、ユーノ・S・バニングスは、困ったように苦笑しな
がら、アリサの背中越しにそう声をかける。
 今のユーノは、法律上、日本人である。その経緯には、公にできないような事情もあっ
たりするが、その辺は、割愛させていただく。
 2人は高校卒業と同時に、既に籍を入れている。9歳時の出会い以来の付き合いだし、ア
リサの両親も、今となってはユーノの義親のようなもので、つまり、いつ“間違い”が起
こっても良いように、と言うもの。対外的には、大学卒業後に披露宴を行うことになって
いる。
 この2人、私立風芽丘高校を卒業、東西京北大学、アリサは経済学部、ユーノは法学部
に、それぞれ入学しているが、時空管理局のとある人物の招聘に応える為、1年間の休学
をすることになった。
 ────閑話休題。
「う゛ー」
「ぎぃー」
 ユーノの言葉に、アリサとローウェルは睨み合いを続けているものの、とりあえず口論
は中止して、アリサは歩行を再会する。

77 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-08/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:18:48 ID:y0gSEGeo
「羽のばすって言ったけど」
 歩きながら、アリサは隣を浮遊魔法で進むローウェルに、横目で、未だに棘のある口調
で、言う。
「アンタはリニスにチェック頼んであるんだから、今日は本部の技術部よ」
「えーっ!?」
 前を向いたまま言うアリサの言葉に、ローウェルは、不満そうな言葉を上げる。
「アンタの為でもあるんだから、しょうがないじゃない。擬人化コードを組み込んでるミ
ッドチルダ式デバイスって言うのは、アンタが事実上初なんだから。それに、RoiSを管制
人格に使ってるデバイスなんて、一般の技術者に整備なんかできないし、かといって、あ
たしやユーノは専門外で、ストレージのポン組みと応急修理がやっとだもん。アンタに不
具合とか出ないように、ね」
 アリサはそう言った。
 一度立ち止まって、ユーノと2人で、管理局員でごった返している周囲を見回す。
「アリサ、ユーノ、こっちですよー」
 ミッドチルダ民族衣装系の衣装を着た、猫耳と尻尾を持つ女性──リニスが、手を振り
ながら、2人を呼ぶ。
「リニスー! 久しぶり」
 アリサは、ぱっと笑顔になって、手を振り返す。
 それから、アリサ達と、リニスは、お互いに駆け寄る。
「久しぶり、リニス」
 ユーノも、笑顔で、リニスに声をかけた。
「頼んじゃっといてからなんだけど、最近は、時間取れるの?」
 アリサは、笑顔のまま、リニスに訊ねた。
「ええ、アリシアも高校を卒業しまして、全日いますし、最近は司書も増員されましたか
ら、私は、多少は抜けても大丈夫です」
 リニスは、笑顔で、そう答えた。
 山猫の使い魔リニスの主、アリシア・T・ハラオウンは、高等教育を受けておきたいと
言う希望で、妹のフェイトが聖祥大附属女子中学校を卒業して管理局入りしてからも、市
立海鳴高校理数科に進学、卒業している。
「そういや、クロノの方は元気なの?」
 ユーノが、やはり、笑顔で訊ねる。
「ええ、最新鋭艦『クラウディア』を任されまして、がんばってますよ」
「あいつも、さっさとなのはと籍入れちゃえばいいのに」
 わずかに呆れたように、アリサは苦笑しながら言う。
「お2人とも、お仕事で1人前になってから、って考えがあるようですね」
 リニスも少し苦笑して、そう言った。
「あ、でも、アリシアの前では、クロノの話題は、禁句ですよ」
 リニスは、苦笑しつつ、そう言った。
「え、なんで?」
 アリサは、ユーノとそろってキョトン、してい、聞き返す。
「提督陣の中でも、やったらめったら無限書庫への資料請求が、飛びぬけて多いことで有
名ですからね。特定の世界の警備に行くときなんか、必須ともいえない予備知識分まで請
求してきますし。アリシア、その度にキレかけてますから」
「なにやってんのよ、あの墨汁瓶は」
 苦笑しながらのリニスの説明に、アリサは呆れたように言う。
 ちなみに、クロノが固有魔法でフェレットに変身できるユーノのことを、「婿入りフェ
レット」と何度も呼ぶことから、アリサがそれに怒って広めたのが、バリアジャケットが
黒一色のクロノに対する「嫁取り墨汁瓶」である。

78 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-09/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:19:10 ID:y0gSEGeo
「えっと、それじゃあ……こら、ローウェル!」
 少し離れた場所で、人の行き交う光景を好奇心旺盛そうに見渡していたローウェルを、
アリサは呼ぶ。
「あたしとユーノは、この後、約束があるから。コイツの事、頼むわ」
 顔の高さに近寄ってきたローウェルを指して、アリサはリニスに、そう言った。
「ええ、責任持ってお預かりさせていただきます」
 リニスは、笑顔でアリサにそう答えてから、ユーノの方を向き、
「よろしければ、イージスの方も見ておきますが?」
 と、訊ねる。
「あ、うん……」
 ユーノは、左腕につけられたリストバンドの、甲の側を飾る、鮮やかなエメラルドグリ
ーンのレリーフに、いったん視線を移す。
 『アンブロークンイージス』。
 ユーノが、デバイス無しでの魔法行使に限界を感じ、製作した、盾形の射撃端子付デバ
イスである。展開すると、縦長の六角形状の盾になる。
 ストレージデバイスに、管制人格のAI素子をポン付けした簡易インテリジェントデバイ
ス。CVK-896D ドラムマガジン式カートリッジシステム搭載。
「でも、この後、アイアスの様子も見てあげなきゃならないから、イージスがいないと」
 ユーノは、リニスに視線を戻すと、申し訳なさそうな苦笑になって、そう言った。
「そうですか、それでは、またの機会に、ですね」
 リニスは、笑顔のまま、そう言った。
「ごめん」
「いえいえ、謝ることではないですよ」
 すまなそうに言うユーノに、リニスはそう言った。
「それじゃあ、ローウェルさん、行きましょうか」
「んー、はい」
 あまり面白くなさそうな表情だったが、リニスに抵抗はせず、ローウェルはリニスにつ
いて、本部の建物の中を移動していった。

79 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-10/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:19:34 ID:y0gSEGeo

「もう、よろしいでしょうか?」
 その声に、アリサとユーノは、驚いて、背筋を跳ねさせる。
「だぁっ、オーリス!」
 跳ね飛ぶ様に、アリサは後ろを振り返り、背後にいた、やや長い前髪のショートヘアを
持つ、やや険しい顔つきの女性に向かって、声を上げる。
「いきなり背後から声をかけるの止めてって、言ってるでしょ!」
 地上本部・治安防衛長官の秘書官、オーリス・ゲイズに向かって、アリサは腕を振り上
げながら、声を荒げた。
 ユーノも振り返り、やや引きつった苦笑を浮かべる。
「それはすみませんでした。ですが、お取り込み中のようでしたので」
 かけているメガネを手で直しながら、オーリスは言う。
「そう言う問題じゃないと思うわ」
 そっぽを向きかけ、アリサは不機嫌そうにそう言った。
「すみません。それは謝罪いたします」
 やや慇懃無礼気味に、オーリスは再度謝罪してから、さらに、言う。
「車の御用意ができていますので、どうぞ」
 オーリスの先導で、アリサとユーノは、自動車用のターミナルへ移動する。タクシーや
送迎バス、あるいは要人の公用車が出入りしている。
 オーリスが用意していたのは、青い2BOXハッチバックの小型乗用車だった。オーリス
の私物のようだった。
「あ、アリサー、ひさしぶりっスー」
 助手席に座っていた人物が、3人が近づいてくるのに気付くと、パワーウィンドゥを開
け放して、笑顔で手を振り、親しい感じの声をかける。
 濃い赤紫の、強い癖のある髪を、雑な感じに、長くもなく短くもなく、伸ばしている。
年恰好は、アリサ達よりはいくらか年下。体格はほぼ出来上がっているが、まだ少女と言
って言い、そんな年齢。
「ウェンディ、中将の招待相手に、失礼ですよ」
 オーリスは、やや険しい口調で言いつつ、後部座席のドアを開けた。
「ぶー、知らない仲じゃなし、いいじゃないっスか。姉さん、いけずっス」
 私服姿のウェンディ・ゲイズは、助手席で背を反らして、ぶーたれる。
「そうそう、ウェンディは元気だけが取りえだもんね」
 外見からは窮屈そうだが乗ってしまうとそうでもない広さの、後部座席に、ユーノと並
んで収まりながら、アリサは少し悪戯っぽく笑いながら、そう言った。
「だーっ、アリサも意地悪っス、そんなことないっスよ〜!!」
 じたばたと、シートの上で暴れるウェンディに、姉のオーリスは運転席に収まってから
盛大にため息をつき、それからエンジンを始動して、ギアを入れ、車を発進させた。

80 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-11/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:26:55 ID:y0gSEGeo
>>70-79
お試しと言うことで、大体の立ち位置を決めるプロローグを書いてみました。
ただしまだ全員出ていませんが……

捕捉

「サブデバイス」
 管制装置を持たないデバイス。「バイオレンス」時のソニックキャリバーもこれ。
 なお、ソニックキャリバーは現在、管制ユニットを追加してストレージデバイス化している。

「簡易インテリジェントデバイス」
 L4Uやアンブロークンイージスのように、ストレージデバイスの部品で作成されたインテリジェントデバイス。
 高度な自己拡張機能や、同様に高度な自己修復機能は持たないが、過負荷に強く、整備性もよい。
 「インテリジェントデバイス」として「簡易」と言う意味であり、ティアナのアンカーガンのように「デバイスとしては簡易」と言う意味ではない。

「擬人化インテリジェントデバイス」
 人間形態を持つインテリジェントデバイス。ユニゾンするわけではありません。悪しからず。

ガジェットの代わりに出てきた傀儡兵
 「機動○察パト○イバー」の『菱井タイラ○ト2000』のイメージ。

この時点で、本文中に出てないが原作と違うことが確定している方々。
 クイントさん:健在。

81 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:28:01 ID:Sya6BxNT
>>80
早っ!流石に少しは筆を休めてプロット練り直す時間とったりするかと思ったのに!
奇を衒うわけでもなく、本格的に補完をぶつけてきたな……大変だろうが超がんばれ。
ユーノとアリサは勿論のこと、レジアスの今後やらも含めて、続きに期待を添える

82 名前:熱い彗星の魔導師たち Prolog-12/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 12:35:38 ID:y0gSEGeo
捕捉忘れもうひとつ。

定数3乃至4は、(日本の警察・自衛隊では)最小ユニットなので、「分隊」ではなく「小隊」としました。

 とりあえず試食品と言う形で……次は多分、これより少し前の話か、まったく別の話で、エロ。

83 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:37:48 ID:s1pJ1XGq
>>80
GJ。お早い投稿ご苦労様です。
さて、この世界だと8,10,11,12番がこちら側か、幾人かはアリサ隊の面子になるのかな?
原作だと平和のために権力を求め、手に入れるも、さらに上の奴らの手の上で踊らされ、親友を
犠牲にしなければならなかった悲運の人、この世界では犠牲者の一人であるクイントさんが生存
ということは? 戦闘機人関連には絡んでいるのか?その関係者と見られるアリサ&ユーノのが
配属される理由とは?(表向きは監視だろうけど) 色々気になりますね

84 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:38:41 ID:/tbQQVrh
なのははまだ入籍前かあ…
現役いけそうだけどヴィヴィオどうするのかな?
アリユーが引き取るのか、それとも駄文さんとこみたくクロなのが引き取るのか…

85 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:44:42 ID:3AHhc6SX
>>80
3期キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!GJ
ウェンディ・ゲイズという事は
オットー、ディエチ、ディードもゲイズ姓になってると見た方が良いのか?
うむ〜続きが気になるッス

86 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:44:56 ID:ocrAnpNu

俺はレジアスを否定しているわけじゃないんだがな……。
「ヴィータが馬鹿にしていた」云々は、六課周辺だけというよりもこれがミッドチルダの
常識という事で理解している。だからレジアスの主張はミッドチルダでは相当な少数派になるのだと思う。
それで「武闘派」と揶揄されれいたんだろう。
アインヘリアルも娘のオーリスに疑問視や迷いも見られたし。
それ程大変だったと言う事だろう。





87 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 12:47:41 ID:YZy+oCwx
アインヘリアルって一体何を想定した兵器なのは意味不明だったからなぇ
普通に考えれば対大型兵器用だし

88 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:00:00 ID:L2jp4M/j
GJ!
中将直属、までは想像しましたが、そのまま6課に出向とは、
ややこしくなるなこれはw

でも、この世界のなのはは教導官向きとは思えないが、
その辺はフェイトがやってるってことかな?
まぁ、自分の分隊のメンバーは、アリサ自らしごくんだろうけど、
スバティアはどっちに配属になるんだろう?

89 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:00:32 ID:/BINsDGj
>>87
あれは他世界攻撃も可能な兵器だったのではないかと思っている。
その大威力で他世界を威嚇してのミッド中心主義をうち立てようと考えていたのでは。
なにしろ毎度毎度ミッドの治安ミッドの治安と、ミッド以外の次元世界については
視野に入ってない人みたいだったからな。

90 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:05:22 ID:ZuvgtvfD
>>58
GJ!
毎度貴方の作品は意見が割れますが、それだけ突き抜けてるということなので
自分としてはこのままつっぱしって欲しかったりしますw

>>80
れじぃの時代ktkr
はやてとかのキャラがどうアリサとユーノに絡んでくるのかが楽しみです。

91 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:06:58 ID:aKY9104G
>>89
まあ地上本部=ミッドの警察で本局=管理世界全体の警察みたいな感じだからね
管轄違いすぎるのに本局の下扱いが納得いかんかったのかもしれんなぁ
まぁ、だからといって本編での犯罪加担しまくってたのもいかがなものかとは思うんだがね
奇麗事だけではやっていけんのは分かるが、だからといってそれを言い訳にされても困るというか

92 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:07:23 ID:YZy+oCwx
>>89
なるほど、それだと権威は付きそうだけど犯罪率はちっとも低下しそうにないな
やっぱり謎だ、中将の深謀遠慮は広大無辺、某の理解の及ぶところではありませんな

93 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:26:25 ID:kyMXixGf
予想はしてたけど本編改変バージョンですか。
まあ、テレビ本編どおりに進行するとアリサは100%確実にレジアスを逮捕する側に
回っちゃいますしね……(スカへの資金援助、ゼスト隊死亡の責任の一端など)

私は
・本編改変、ゼスト隊全滅を回避したバージョン
・本編準拠、後半で真実に気付いたアリサが恩人である事を承知の上でレジアス逮捕に向かうバージョン

の二パターンを想像してました。

94 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:31:01 ID:VpGDofi/
>>80
まさか、こんなに早く続くとは。とにかくGJです。
しかしこれでアリサとティアナにつながりが出来そうですな。
凡人凡人と自分のことを言うティアナだけど、なのはやフェイトの1/10程度の
魔力でエース張ってるアリサ相手にどういう風になるか楽しみです。
そしてウェンディ、オットー、ディエチ、ディードも地上側と。
オットーのレイストームが使えるとなるとかなり有利になるんじゃないか、これは

95 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:38:22 ID:jVHr81YL
>>87
好意的に考えればアインヘリアルは、イギリス海軍の戦艦ドレッドノートみたいなものだったんじゃないかな。
それまでの現役兵器を一気に旧式にしてしまうほどの革新的・圧倒的兵器。
アインヘリアルに対抗するには、それこそ同じ戦略概念から成るアインヘリアル級の兵器でも持ってこない限り
相手にならない、くらいの。
でも、今までにない発想の兵器だから、実際にそれが運用されてるところを見たことない「凡人」は、「そんな
絵空事を・・」みたいな印象しか抱かない。
実戦配備されたときのヤバさが理解できたのは、皮肉にも敵側のスカリエッティだけ。
だからスカは、最終決戦前にあえてアインヘリアルをすべて潰した、とか。
以上、レジアス擁護派の妄想でした。

96 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:38:58 ID:ocrAnpNu
>原作の批判はたとえコンマナノメートルでも許せない人は読まないほうが吉です。

ちょっと遅れたが、これからは注意書きはもう少し穏当な表現にしてもらえないだろうか……。

97 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:48:36 ID:aKY9104G
>>95
ありうるな
最も、本編中の描写からして本局は穏健派だらけみたいだから、威力が分かってると余計に邪魔された気がしないでもない
あるいは、分かってて反対だったのかもしれないけどな

98 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:55:35 ID:YZy+oCwx
>>95
うーん、なるほどね、擁護派の方達は大体そんな考えなのか、興味深いです
自分は否定派と言うより懐疑派なんだろうけど、ア印の性能がいかに高かろうとまるで意味が無いなと思って見てたから
例えるならブッシュがUFOを実戦配備しても合衆国全体の犯罪率はまるで下がらないでしょ?って事かな
製造構想自体が何考えてるのかよく解らなかった、一体彼を支持してる若手将校は金○日の部下かと
 革新的な兵器ってのは対抗する軍隊があって初めて意味があるもんだからね
レジアスの対抗してるのは敵国(あるのなら納得だが…?)じゃなくて犯罪者のはずなのに、象徴を作りたかったんだろうか?
戦闘機人の方はまだ納得できたけど…「ああロボコップと同じ発想なんだな」と

99 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:58:15 ID:fTRtc1Ir
アインヘリアルに関してはマジで詳細不明だからな
愚者の人のに出てきたのは砲撃魔法を放つ砲台だったっけ?

100 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:02:29 ID:s1pJ1XGq
>>98
アインへリアルと犯罪抑止との因果関係は確かに不明だな。
犯罪の凶悪化に魔法が絡んでるのなら広域AMFでも配備して緊急時に対応するとかのが
理に適ってる訳だし、戦闘機人や人造魔導師に関しては有用な戦力を迅速に用意できるから
洋画「ジャッジドレッド」のヤヌスプランみたいなものだと思ったな

101 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:08:41 ID:g5yCPGM+
>>95
いや、質量兵器なんだから潰すに決まってるでしょ。AMFの意味がない兵器なんだから
敵側のこちらへの対抗手段を潰すのは、戦闘での定石だと思うんだが

地上を壊滅させかけた歴史のある兵器を強く推せば、その世界の人間なら
ヴィータと大体似た感想を持つと思うけどね
レジアスの主張は「核を使えば我が軍の被害は圧倒的に減る!」みたいな感じで聞こえるんじゃないかな
もちろんこれは極論だけど

でも、現代日本で「検挙率を上げるために、警察に戦車を配備しよう。あとマシンガン」
とか言われたら「何と戦争したいの?」とかならん?

102 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:25:31 ID:JI9uaItv
>>101
地上はB、Cランク魔道師が主力だということを考えて、単純に誰でも一定の力が使える質量兵器を欲した、この解釈は正解のはず。
きっと、それが行き過ぎて大砲になったのかな?
うろおぼえだけど、蝙蝠男初心者という映画で「こちらが強い武器を持てば、犯罪者はもっと強い武器を持つ、それに対抗して防弾チョッキを着れば、
向こうはそれを突き破る銃を持ち出してくる」という旨の発言があったけど、それと同じ感じでは?

103 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:36:29 ID:G0jUZHI0
あと人手が足りないんだろう、単純に。
危険な所に飛込まなければならない武装隊は、鍛えるのにコストと時間がかかるし、かつ優秀な人員は空にとられる。

兵器として質量兵器やガジェット、人造魔導師を量産することでそれを補おうって考えなんだと解釈している。

104 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:38:47 ID:ZuvgtvfD
>>101
海には戦艦と優れた魔導師が多数いるのに対して、陸はC、Dがメインだからな。
AMFを使われた場合は歯が立たない上に、そうでなくても高位魔導師相手だと一瞬で落とされるもんなぁ
相手が戦艦やらSランク魔導師みたいなバケモノを落すための大砲台じゃね?と思う。

あと、質量兵器の話だってもうアルカンシェルみたいなのが存在してる時点で
これ以上禁止してても仕方ないと思うんだが。

105 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:43:05 ID:YZy+oCwx
アインヘリアルがパトカーぐらいのコンパクトサイズなら、なるほどなぁと言ったかもしれない
んが、現状デカ過ぎて列車砲以上に小回りが効かないので使い物にならない
コンパクトに出来たら犯罪者にも使われて、ここで初めてフェイトさんの危惧する世界になるね

106 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:46:42 ID:d234+uxU
>>99
そうだよ
ただ、あの作品の中のアインヘリアルは地上部隊の戦力増強案の総称って事になってるけど

107 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:46:44 ID:yWkR0m4g
>>103
わからんのは、人造魔導師やら戦闘機人を量産にこぎつけたとして
レジアスは彼らをどう扱うつもりだったのかってことだ。
人権など与えずに完全に兵器扱いで強制運用するつもりだったんだろうか…?
この辺考えると、どうも完全にはレジ好きになれなくて悶々としてる

108 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:47:30 ID:xKlaup9S
>>94
スバティアの立ち位置が逆になるとか。
素直にアリサに憧れるティアナと、事ある毎にアリサに反発するスバル…みたいな

109 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:50:27 ID:Sya6BxNT
>>107
起動して間もない戦闘機人らが攻撃を躊躇ったりしてるあたりどうなんだろう
良心的兵役拒否も可能なのか……それもまた大きな欠陥に思えるが

110 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:55:57 ID:tcfur2A2
しかしSS-は非公式ランクか…周りと違いリミッター掛からないで暴れる訳か

111 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:59:11 ID:g5yCPGM+
質量兵器の配備を推奨することに問題があったんじゃなくて、
それの大量配備を推奨することに問題があったんじゃないかと思うんだよね
つまり、程度問題だぁね
実際、アインヘリアルも少数とはいえ既に配備されてたものだったみたいだし

個人の戦闘力を上げたいなら携帯火器程度でいいだろうけど、
アインヘリアルレベルの大型兵器の大量配備は戦争するためと考えられてもおかしくない

海は人員を多く割くわけにはいかないから、必然的に優秀な魔導師を配備することになるんじゃないかな
他次元世界に艦隊で押し寄せて事件解決するわけにもいかんでしょ、体制的に
ここら辺はジレンマだね。海だってできれば手数がほしいだろうし
それを考えると、空って便利屋だよな……貸し出し用部隊みたいなもんだし

112 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 16:01:46 ID:SBCKSIvC
>>80
亀だがGJ!
熱い彗星を赤い彗星と読み間違えたのは俺だけじゃないはず
そしておめでとう本当に婿入りしたフェレット
このアリサはなのはとはやてとは仲良くないみたいだけどどうかかわっていくか楽しみです。

113 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 16:20:01 ID:G2f1WhPE
アインへリアルの目的は本局艦隊と戦うためだと思ってた。
だってみんなも言ってるけど犯罪と戦うためには威力があり過ぎる(と考えられる)兵器だもの。
あれを本気で犯罪対策に使うとしたら「鶏を裂くのに牛刀を云々」という言葉そのまんまだし。

それにその手の「ICBMがあれば通常兵力はいらない」という言葉に通じる類の発想は40年以上前に旧ソ連が
キューバで失敗した道のような……

114 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 16:30:19 ID:KJV0fbPy
というか人手不足で戦闘機人・人造魔導師を欲した、まではいいとして
そこからどうしたらアインへリアルに話が飛ぶのかが分からないんだよなぁ。

115 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 16:33:49 ID:KJV0fbPy
あと話を肝心のアリサに戻すとアンチAMFは強すぎるような……
まぁ本編でのAMF自体が設定も描写も中途半端なんだけども。

116 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 16:40:21 ID:PE5kGg/L
本編のAMFが乗算式じゃなくて減算式みたいな描写だからなぁ
魔力量の低いアリサが戦うには
その手のものがないとだめっぽいのも仕方ない気はするけどねぇ
AAAMFみたいに鼬ごっこにならんことを祈る。

117 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 16:50:00 ID:G2f1WhPE
しかしECMとECCMがひたすらにイタチごっこを繰り返してきていることを思うと……

>>114
戦闘機人と人造魔導士の点で倫理のネジが吹っ飛んでるくらいだから、
ついでに論理のネジも吹っ飛んでたんじゃないのかな。
もう「自分のやり方を押し通すためなら本局と一戦交えるつもりでした」くらいに
思っておくのがいいんではないかと。

118 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:16:22 ID:5Yc7o6eU
いつぞやのように、高位犯罪魔導師を海が取り逃がす。

ミッドに逃亡。

アインがない時「……どうしろと?」
アインがある時「地上に降りてくるまでに吹き飛ばせ!」

みたいな運用が想定されてたんじゃないかなあ。
かなりのエリートであるはずの首都防空隊(だっけ?)ですら、戦闘機人二人にボロ負けの現状だし。
スカみたいに民間人の被害を避けてくれるわかがないから、下手したら半時間で地上全滅。

119 名前:サイヒ:2008/02/16(土) 17:28:32 ID:Qea0al9D
ぼちぼち考察論議やめないと怒り出す人がいて荒れますよ、
とクロノ×カリムを書きながら言ってみる。

本日中に投下予定。

120 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:29:11 ID:yJUTdcuv
クイントさん健在なら、スバルが魔導師じゃない(つまり登場しない)可能性もあり?


121 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:30:26 ID:NDMGFni7
>>118
いくら化け物な高位魔導師でも、大砲に早々当たるもんかね?
魔導師の移動速度を考えると、そんな遠距離から砲撃かましても当たる気がしない。高位ならなおさら
それならトーレタイプの戦闘機人量産する方がいいと思うぞ。秘密裏に建造しても規模的にばれにくいし
次元跳躍攻撃ができるなら話は別だが、それだとどう考えても戦力として異常だ


122 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:31:32 ID:NDMGFni7
>>120
空港事件があったならどっちにしろなると思うが…

123 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:38:27 ID:5Yc7o6eU
>>121
それなりの抑止力にはなるから、最善のひとつではある思うぞ。
高防御や高機動があればミッドに危険はない、って意識が無くなるだけでも大きいと思う。
第八廃棄都市区画を作る覚悟で吹き飛ばされたらどうしよう、と考えさせられるし。

機人は十二人一組の戦闘単位だったと考えると夢が広がるなあ。
ファフナーとかスクランブル-09とかカトル・カールとか、ピルグリムイェーガーもだっけ?
モルディーン十二翼将とか天剣授受者はコンビネーション? 何それ美味しいの? だからおいて置いて。

124 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:55:15 ID:1lOnpK2C
>>119
半裸で待ってます


125 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:57:00 ID:WeL7UWGe
>>124
ばかめ、俺なんか全裸待機だぜw

126 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:10:23 ID:ZuvgtvfD
>>125
股間のモノの服は脱げていないように思うのだが

127 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:12:21 ID:YKqxdPR4
>>126
お、おれが剥いてやるよ!!!!

128 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:16:58 ID:qfETsdVJ
クロノ×カリムかーwktk

129 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:22:06 ID:tcfur2A2
>>116
その「いかにして低い魔力を補うのか」って問題の答えが
「AMF無効化してリミッターも掛からないから無問題です^^」
だとしたら微妙なんだがな

130 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:37:19 ID:MJqvYe2E
>>80
やっぱりレイピア&マインゴーシュは燃え、です


ところでタイトル熱「い」彗星にしてるのは何か意味があるの?
例えば対カスラックとか
無いなら元歌詞に比べてダサくなった印象しか受けない

131 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:38:58 ID:mKQSMWhD
>>129
AMF戦に限っての話だろ。
微妙どころか答えになってすらいないんだが。

132 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:43:14 ID:PdzSEUou
>>130
「とりあえず文語の方がかっこいい」
その感覚解ります^^

133 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:46:07 ID:cR1BnJmY
>>80
早っ! そしてG・J!!
執筆が早くて内容が面白いなんて・・・

134 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:56:05 ID:ZuvgtvfD
>>124->>127
自分も加わっておいて何だが、この流れでエリオキュンのモノの皮をむいてあげる
ヴァイス陸曹を妄想してしまった俺の脳は腐ってるんだろうか。

135 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:58:39 ID:ftf89YTd
>134
末期症状なので、人里離れたネットのない温泉での湯治をおすすめします。

俺は温泉旅行でネットどころかテレビも写らないところで三日過ごしたら
発狂しかけたぜ!w
家に帰ってきたら韓国の国宝が燃えてたしw

136 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:58:58 ID:aZzr6cxU
>>134
ちょっと頭冷やされて来いwww

137 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 19:00:36 ID:Sya6BxNT
>>134
いい具合に醸成してるだけだから安心しろ

138 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 19:56:38 ID:p4Qeukp9
何とか今月中に作品を投下したいと奮闘しているのですが、現在少々行き詰まっています。

オリキャラの使うデバイスってどうすれば良いのでしょうか?
他のキャラに被らず、尚且つデバイスにしやすい物…色々考えたんですけど…

剣も杖も槍も斧もトンファーもナックルも拳銃もライフルも皆既出…他に何かあります?
畜生、ヴィヴィオの使うデバイスはアッサリ決まったのに…

アホな書き込みして、すいません

139 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 19:58:47 ID:2Ho6VWH/
>>138
つ「杖(じょう)」
突かば槍、払えば薙刀、持たば太刀。杖はかくにもはずれざりけり

140 名前:サイヒ:2008/02/16(土) 20:04:27 ID:Qea0al9D
予告どおり、珍しくクロフェ時空を離れてクロノ×カリムのエロを投下しに来ました。
尺はかなり短め。
クロノが本編どおり妻子持ちです。なのに平然と浮気やらかす男になってます。
カリムも不倫を楽しんでるようなキャラになってます。

以上を了承してからお読みください。

141 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:05:13 ID:KJV0fbPy
>>138
1.フライパン型デバイス
2.ノコギリ型デバイス
3.ホウキ型デバイス
4.バット型デバイス
5.バールのようなもの型デバイス

さぁ、選べ!

142 名前:昼餉前:2008/02/16(土) 20:05:42 ID:Qea0al9D
 カーテンの隙間から、昼間の光が漏れている。
 本来なら意識に目覚めをもたらすはずの光だが、身体と頭の芯に残る重たさは一向に晴れない。
 小春日和の日差しというものは、どうしてこうひたすら生温くて気だるさを増すばかりなのか、とカリ
ムはぼんやり考える。
 光を受けた密かに自慢のブロンドの髪も、なにやら湿った飴色のように輝いている気がする。
(……濡れているのは事実ね)
 かき上げた前髪に引っかかりを覚えて、カリムは苦笑する。髪や顔に飛び散った白濁液を拭いもせずに
乱れあったため、すっかり固まってしまった。背中に流れた髪も、自分の汗でべっとりと貼りついている。
洗う時に難儀しそうだ。
 目にかからない程度に髪を梳き分け、今度は隣に寝転がる人物の黒髪に手を出す。少し癖のある短い黒
髪も、やはり湿っている感触がした。
 これぐらいの長さなら洗う時に楽だろうと思いつつ、カリムは口を開く。
「提督はもっと誠実な方だと思っていました」
 天井の辺りを彷徨っていたクロノの視線が、こちらに向けられる。
「……あなたに嘘をついた記憶はありませんが」
「ええ、たしかに嘘はつかれていません。ですが……奥様がいらっしゃるのに他の女性を抱く殿方を、誠
実とは言えないでしょう」
 クロノの眉間に皺が寄る。
 寝室で彼の妻子を話題にしないのは、二人の間の暗黙のルールだった。あえてそれを破り、カリムは一
歩踏み込んでみる。
 しかし、クロノはすぐに険しさを解いて微笑んできた。
「求めてきたのは、騎士カリムからでしたが」
「こういう場合、受け入れた方の罪が重いものですよ」
 起き上がり、クロノの顔を上から覗き込む。どこまでも柔らかな表情。こんな話題を振られて余裕ある
顔をしている時点で、彼は少なくとも世間で言われているように実直一筋の男ではない。
「それに、全くためらわずに抱いてくれましたし。……この分だと、妹さんやはやてにも手を出している
のではありませんか?」
 それは初めて抱かれた日から、カリムの胸の内に棘のように刺さっていた疑問。こうも容易く自分を受
け入れたのは、既に不倫を経験済みだからではないか、と。
 茶化し気味にしたが、カリムは顔の皮一枚下ではしごく真剣だった。
 しかし、クロノにまったく動揺は見られない。
「……もしそうだったら、どうしますか?」
 手が伸びてきて、胸板に抱き寄せられる。
「僕が妻やあなた以外の女性もこうして抱きしめていたら、あなたはどうしますか」

143 名前:昼餉前:2008/02/16(土) 20:07:01 ID:Qea0al9D
 どうだろう、と改めてカリムは思考する。所詮は自分も倫を外れて愛に溺れた愚か者の一人であり、ク
ロノの不実をなじるのはお門違いも甚だしい。
 とはいえ、それは理屈だけの話だ。
「…………寂しいです」
 心の中を偽らずカリムは言葉にする。
 他の女性と、例え妻であるエイミィでさえ、彼とこんなことはしてほしくない。彼のたった一人の恋人
になりたい。
 そっと、主人に甘える猫のように顔を摺り寄せれば、優しい手が髪の上から身体を撫でてくれた。
 そのまま緩やかに眠りについてもよかったが、今日はもう少し問い詰める。
「それで、真実はどうなのですか?」
 背中の手が、止まった。
「……そんなに訊きたいですか」
「私が笑っているうちに白状されるべきですよ。……こう見えて一途な女ですから」
 顔の向きを変え、クロノの視線をベッドサイドに置いた籠に誘導してやる。
 籠の中身は、昨日ヴェロッサが持ってきた果物の詰め合わせ。しかしカリムが見せたかったのはそこで
はなく、その隣にぽつんと置かれた果物ナイフ。
 ほんのちっぽけな物だが先端は物騒に尖ったナイフと自分の言葉から想像される未来図を描いたのか、
クロノの表情が少し青ざめた。
「さあ、クロノ提督。いったいどれだけの人と…………んんっ!」
 追求の手は強制的に中断された。下半身に走る甘い痺れ。二人の体液が溢れまだ乾いていない秘裂に、
無骨な指が忍び込んでいた。
「あふ…………こうやって誤魔化すなんて……やっぱり誠実とは、言えません……ね」
 激しい抽迭に晒されていた膣内は過敏なままで、ほんの指一本でも吐息が不規則になってしまい、意識
にうっすら紗がかかる。
 潤み出した瞳で注視するが、クロノが本当に誤魔化そうとしているのか、ただ戯れで黙っているのかは
判別できなかった。
 素直に諦め、再び硬くなりだした乳首を擦りつけながら、カリムはなんとか耳元で言葉を形作った。
「いいですよ……今日は誤魔化されてあげます。その代わり……」
 次にあなたが来る日まで寂しくないよう、ありったけ激しくしてくださいと、強く重ねた唇で伝えた。


「ああ……はぁんん!」
 寝室にあるのは嬌声と卑猥な水音、そして絡み合う二人の男女。ただそれだけ。
 昼の光に全身を照らし出されながら、カリムはクロノに跨っていた。

144 名前:昼餉前:2008/02/16(土) 20:08:20 ID:Qea0al9D
 体勢だけ見れば、カリムが貪っている光景。だが実際の主導権はクロノにあった。震えるカリムの足は
身体を支えるのが精一杯で、とても上下することなどできはしない。ただ一定の間隔で身体を貫いていく
衝撃を、甘んじて受けるだけだ。
 それをいいことに、クロノは好き勝手にカリムの身体を弄んでいく。手が、揺れる胸に伸びてきた。
 いつもは法衣の下に隠れて目立たないが、平均よりもだいぶ大きい乳房が揉みしだかれる。その度に身
体のあちこちが意思と無関係にびくつき、喉も欲望だけを吐き出す。
「ふぅ、は……ぁ……もっと、強く、お願いします…………あああん!」
 柔肉の稜線が歪み、しこった乳首が強制的に天を向く。こちらも充血した乳輪もろとも摘み上げられれ
ば、カリムは部屋の外まで響きかねない嬌声を上げるしかない。
 腰と胸を強く愛され、このまますぐ絶頂に身を委ねられるはずだった。
 しかしクロノの手はすっ、と離れてしまう。左手は背骨をこそばすように上ってき、右手は二つの丸み
を帯びた丘に落ちてくる。それだけでは終わらず、谷間に指が埋め込まれた。
「あっ……そんな所を……」
 ありえない場所に入ってくる異物。だが心に湧いたのは恐怖ではなく、高揚だった。少し回転されただ
けで、腰がその方向に揺れてしまう。
「こちらも嫌いではないでしょう、騎士カリム?」
 腰の動きは止まったも同然に遅くなる。嫌でも意識が後ろにいってしまい、指が与える快感が増えて力
が入る。
「ほら、こんなにも締めつけてきている。……なんなら、こちらでしましょうか?」
 こうして本能のままに交わりながら、呼び方も口調も他人行儀なままだ。
 それがあなたとはここまでだという線引きではなく、彼流の特別扱いなのかだと思っている。根拠は、
無い。
「本当にお好きなのは……提督の方でしょう」
 しかしかく思うカリムも、話し方は普段と変わりはしない。いつまでも口調を改めてくれない彼への、
ささやかな皮肉だ。効果があるかどうかは怪しいが。
 だがもしも、自分がした問いにどんな答えであれ彼がきちんと返事をしてくれたなら、その時は。
 肩書きを付けぬ彼の名を、ありったけの愛を込めて囁いてあげよう。他の誰よりもあなたを想っていま
す、という証拠に。
 そうすれば彼も、カリム、と優しく呼んでくれるか。

145 名前:昼餉前:2008/02/16(土) 20:09:31 ID:Qea0al9D
 また肉棒の突き上げが本格化し始めた。前も後ろも、痛々しさを感じる寸前の絶妙な荒さ。
「お尻をいじると、前も気持ちよく……なりますね……!」
「そっ、んなこと……言わないで、ください……!」
 身体中の神経が、腰の二点だけに集中した。力の入らなかったはずの足が憑かれたように動き出し、腰
を派手に振る。髪飾りを取った金髪が、煌きながら舞い踊る。
 一番深くで絡み合った肉と肉が、限界を迎える。なにかが弾ける音が、した。
「んあっ……! あああぁぁ!!」
 もはや何も考えられぬ頭が、陽光の中でゆらゆらと揺れていた。


 カリムの意識が戻ったのは、身体を持ち上げられ股間にあった存在感が消えたからだった。
 倒れこむように顔を寄せ口づけしようとするが、クロノはするりと腕の中から抜け出てしまった。
「そろそろ帰らせてもらいます」
 その態度はもうすっかり、管理局屈指の敏腕にして堅物と評判の提督へと変わっていた。
「仕事がかなり溜まっていますので」
 クロノは寝台を離れ、床に脱ぎっぱなしだった服を身に着けていく。
 カリムも裏返ったりしているのを整えては渡していくが、ふと悪戯心を起こした。別れ際にキスもして
くれず帰ってしまうつれない男には、いじわるの一つぐらいはしてやるべきだろう。
 念話を忠実な従者と、着替えを終わらせつつある提督に繋ぐ。
『シャッハ、お昼の準備は出来ている?』
 鞄を手に取り、まさに部屋を出て行こうとしていたクロノの足が止まる。
『ちょうど今から取りかかるところですが』
『クロノ提督が昼食を食べていかれるそうなので、私の分と一緒に持ってきてくれるかしら』
『はい、かしこまりました』
 主が客人と淫行に走っているなど想像すらしていないであろうシャッハは、実に快活な返事をした。
「…………騎士カリム」
 他方、こちらは苦虫を噛み潰した見本のような顔をしている。念話を切ったカリムは極上の笑顔を向け
てやった。
「誠実なことで有名なクロノ提督は、女性からの食事の誘いを断られるような方ではありませんよね?」
 はあ、と大げさに頭を振りながらクロノは鞄を置いた。すかされ翻弄されっぱなしだったクロノから、
ようやく一本取れたようだ。
「なんなら、晩餐も……朝食もご一緒してもよろしいのですよ」
「……さすがにそれは絶対に無理です。昼食だけで許してくれませんか」
「それでしたら」
 日頃使わぬ洒落た言い回しを頭の中で組み立てながら、カリムはそれこそダンスのエスコートを求める
ように、細い指先を愛する男へ伸ばした。
「食事が出来るまでまだ時間はあります。……もう一曲、ワルツを踊っていただいてよろしいでしょうか、
提督?」



       終わり

146 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:09:43 ID:cgMlMm9x
つ「鎖鎌」「匕首」「三味線」「猫」

いや、思いつかないんなら無理に違うものにしなくても、ええんでないかい
とか適当な事を言ってみたり

147 名前:サイヒ:2008/02/16(土) 20:11:11 ID:Qea0al9D
以上です。
年末からずっと考えてるブロンド3Pがどれだけ妄想しても青写真すら描けないのは、
エロにおけるカリムの位置づけが決まっていないのが原因の一つだと気づいて、とりあえず一本書いてみました。
試行錯誤中なんで、カリムの性格が百八十度違うものも書くかもしれません。

書いて分かったのは、最大の問題はカリムではなくむしろクロノ。
不倫前提だと、どうしてもすかしたキャラになってしまうなぁ。
こんなことになった理由付けするか、いっそ何も書かないでいくか、あるいは鬼畜ロノにしたものか。
完成までの道のりは唐天竺より遠い。
挫折の可能性も充分ありえるんで、特に期待しないでお待ちください。

148 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:13:33 ID:l+noLM42
>>141
まて3番はメイド型BJのおにゃのことともに俺が使おうと…ボツにしたけど、いつかネタ流用で使うかも

>>147
流石に期待を裏切らない出来だ。やっぱりエロ度が高いぜ。
すかしたクロノも意外と良いよGJ!

149 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:24:22 ID:cgMlMm9x
Σ ゲェーッ!! 割り込み失礼しましたごめんなさいごめんなさい

相も変らず、滲み出るお尻ぶりに深く感服するGJでございます

ブロンド3Pという事は、カリム・フェイトさん・ユーノが鬼畜ロノの命令で淫行の限りを、違いますね
期待せずに全力でwktkして待っておりますの事

150 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:27:36 ID:nShyX3/S
>>138
漫画に出てきた基礎的なデバイス(ポールスピア、長杖、片手杖)
を面白く使うっていうのもいいんじゃないか?
他のキャラが驚くような使い方とか
面白くってのはきっかけとかないと時間かかりそうだけど

151 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:28:45 ID:BSXMjHg5
>>147
GJ
すかしたクロノと不倫を受け入れるカリムのすれた関係っていいですよね。
これをきっかけにカリム物が増えればいいなあ。

あととりあえず、
>……この分だと、妹さんやはやてにも手を出しているのではありませんか?
これをkwsk。

152 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:46:42 ID:LgUDZVBa
>>138
ストレートに杖って言うか棒で良いんじゃね?
ミットチルダ式の魔道師なら完全に砲身として使用みたいな
そして近接戦時にも杖、棒なら取り回しに優れてるだろうし

153 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:16:08 ID:PcfMZwvh
>138
そのくらいも決められないならオリキャラを外したら?

154 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/16(土) 21:16:41 ID:ObATs0HO
>>130
あたりです。<カスラック対策


それと皆様熱い議論を交わしていただいてますが、
この話には『アインヘリアル』は設定上も存在しません。
ごめんなさい。
理由は第1話あたりで明かします。

155 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:25:04 ID:o4AsadkE
これだけ議論が続いてるのにそれをいさめるレスが一切無いなんて

もう三期否定するのは結構だが、同じ内容のレスを何度見た事か
毒吐きたくなってきた
勝手にはやてにけじめつけるため死なせたりでもしてろや

156 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:32:02 ID:l+noLM42
最も美しい尻をもっているキャラは誰なのかについて

本命 フェイト
対抗 シグナム
大穴 ザフィーラ

157 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:32:07 ID:FoubLOU7
>>155
お前の眼は風穴か。SLBで穴を開けられたのか

158 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:34:55 ID:jVvO5ka4
>>138
バリアジャケット型のデバイスとか…

159 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:35:29 ID:YAcv9dYv
>>138
棘付き鋼鉄バットとか
殺人スタンロッドとか
殺人濡れタオルとか
秘剣菜箸とか
摘出ユビサックとか
どうだろう

160 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:35:36 ID:ObATs0HO
>>156
ダークホース プレシア御大

161 名前:86:2008/02/16(土) 21:36:09 ID:S7oy28vg
アインヘリアルの事については、質量兵器解禁は娘のオーリスさえ躊躇する
問題だったと言いたかったんだが、言いたいことは伝わっただろうか。

>>155
落ち着けサイヒさんがいるぞ。気持ちはわかるが、こういった場所で
感情的になるな。


162 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:40:14 ID:YwOH5Ea6
別に議論してもいいんでない?
このところ回転速くて半分ほどで次に行ってたから
雑談や議論してのんびりするのもいいかなって思ってたんだが。

163 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:41:38 ID:s1pJ1XGq
>>155
とりあえず、議論しすぎてたのは確かに悪いが何処に否定がある?
議論してたのはアインへリアルをレジアスが推し進めていた理由であってそれが
なぜ3期否定になるんだ?

>>157
そこは節穴ですぜ兄弟。いや撃ち抜くという意味で風穴にしたのかもしれませんが。

164 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:45:11 ID:YZy+oCwx
そもそも全然荒れてなかったわけだが

165 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:46:13 ID:FoubLOU7
>>163
察しの通りの使用法だったんだけど、よくよく考えたらアレ喰らったら風穴ってレヴェルじゃねーz(閃光)

166 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:55:07 ID:nShyX3/S
>>165
ついに収束砲撃そのものをさらに細く収束する技術を会得したんだよ

167 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:58:21 ID:oIAXy1Gx
>>138
魔法世界で武器らしい武器しか考えられないなんてベルカ人かあんたは

168 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:59:14 ID:PNPCjWbY
>>163
>>155が的外れなのはどうでもいい、今に始まった事じゃないんだろうから
だがとりあえず開き直る前にもう少し自重

なんかあっちこっち議論で似たような流れだな・・・

169 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:01:23 ID:s1pJ1XGq
>>166
高圧縮収束砲撃
High compression
Settling
Bombardment
略してHSBですねw

170 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:03:22 ID:qQJti75B
でもまあ本編の議論するなら相応の場所でって気がする。
ここはそういうスレではないと思うし。

171 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:05:39 ID:S7oy28vg
>>168
>>155はもう何人にも言われたから、これ以上はストップだ。
これ以上はやりすぎだ。

172 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:13:33 ID:V8BWrawB
>>138
空飛ぶギロチンこと血滴子をデバイスにしちゃえばいいんじゃね?

173 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:14:03 ID:TlRlJH8f
>>147
この究極至高のGJを何も言わずに受け取ってください、もうあなたに差し上げるものはGJ以外ございません。

もう爛れすぎてるよこの二人、カリム最っっっ高!! もっとカリムに光をあとリンディさんにも。

174 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:19:50 ID:aZzr6cxU
>>147
GJです、しかしこのままだと騎士カリムが俺の中で愛人キャラになってしまうwwwこれはやばいwww

175 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:30:14 ID:FoubLOU7
只今爛れた関係候補の人
フェイトそん すでに結婚していらっしゃるお義兄さまが相手
カリムさん  ご友人であられる提督様(既婚)が相手
リンディさん 息子さん(子持ち)がry

結論:某提督は失楽園がよく似合う

176 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:40:16 ID:LgUDZVBa
>>160
プレシア母さんで正解だな
多分だけど

177 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:54:48 ID:rTcGpbiL
旦那に不倫ばっかされてるエイミィが不憫だ。

178 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:57:13 ID:A2nBavZw
>>156,160

トーレ姐さまと、クア姉も中々の美尻の持主だぜ?


179 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:04:13 ID:CjnviZ1V
>>177
クロエイの出番の無さは異常。
つーかもう20スレ以上出てないよね……

クロスケとラブいエイミィさんは可愛いと思うんだけどなぁ……

180 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:04:39 ID:BSXMjHg5
>>177
結局Stsに出てないからな>エイミィ
夫婦生活絡めて書こうにも、想像し辛いのがあるんじゃないかと。

本当に何のために結婚させたのかわからんな。
クロノがみんなのお兄ちゃんなら、エイミィだってみんなのお姉ちゃんで問題ないだろうに。

181 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:05:54 ID:0ziM7P32
>138
弓。引くと魔力の矢が構築される。
攻撃魔法も治癒魔法も同じ魔力の矢。
>139
針すなお先生自重しろ。

182 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:08:34 ID:Eh9zHxje
>>156
顔を真っ赤にして恥ずかしがるシグナムのそのキレイな尻を、「俺にとって姐さんは騎士(ナイト)じゃなくてお姫様(プリンセス)なんですよ。」と耳元で優しく囁きながら弄るヴァイステラモエス。

183 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:09:37 ID:l+noLM42
>>178
プレシア御大やプリケツ姐さんは納得だが
クアはそんなにふつくしい尻だったっけか?

184 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:11:54 ID:LgUDZVBa
>>181
シグナムと被るという罠が待ち構えている

185 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:14:45 ID:qQJti75B
>>183
設定資料集に尻大きめとは書いてある。

186 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:14:50 ID:QlfnC1zy
ガトリングガンっていうのはどうよ

187 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:17:23 ID:XqO+Fhtr
エイミィはドラマCDに居たような居なかったような。
後、クロノの子供達(カレル・ビエラだっけ?)の話し方や性格が不明なのも、
ハラオウン一家メインでのSSが出しにくい理由かと思う。

188 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:18:07 ID:YZy+oCwx
シャマルさんのお尻がやわらかそうでいいと思ったのはオレだけでいい

189 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:18:56 ID:LgUDZVBa
>>187
いました

190 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:20:19 ID:yawmPPMD
>>138
剣は剣でもレイピア型
銃は銃でもライフル型
チェーンソー
鉤爪
足技用


191 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:22:06 ID:/tbQQVrh
>>180
まあフェイトから男の影を排除するため辺りじゃない?

一足飛びにテーマを「親子」の話に持って行きたかったけど
ハーヴェイ出した時の賛否両論真っ二つの反応からメインヒロインに
実際に旦那役を設定するわけにもいかず…みたいな感じで現在の
クロノやユーノの位置なのではないかという気もする。

192 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:22:22 ID:LgUDZVBa
>>190
ライフル型はヴァイス
足技用はナカジマ家とノーヴェ
鞭はプレシア母さんか

ここは鉤爪か?

193 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:24:05 ID:d234+uxU
鉤爪っぽいデバイスならスカが装着してなかったっけ

やっぱ被るのは仕方ないんじゃないか?

194 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:24:34 ID:l+noLM42
>>192
つ変態ドクター
つドゥーエ

195 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:24:46 ID:yawmPPMD
じゃあかぶってなさそうなチェーンソーを推す

196 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:26:01 ID:wgALMWRW
武器考えるの楽しいよな
セス・ナイトロードってとあるロリが音叉使って音で攻撃してるの見て思ったけど、実際の武器をデバイスにするんじゃなくてもいいなじゃないの?
魔法使いなんだからホウキのデバイスとかでもいいんじゃない
アームドデバイスは、まぁ、まんまやけどね

197 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:28:45 ID:LgUDZVBa
>>193-194
そうか


198 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:29:40 ID:s1pJ1XGq
>>138
剣とか槍などのポールウェポンは結構細分化されるので、種類が出せます。
例えば、槍といっても劇中ではRH、ストラーダ、ゼストの薙刀と3種出ていますが
、他にはランス(円錐形の馬上槍)、ハルバート(突き刺す為の槍、断ち切る為の斧、さらに騎士を馬から引きずり降ろす為の鉤状のピック)
トライデント(穂が三叉)、コルセスカ(両側に三日月形の刃)、パルチザン(幅広大型な三角形の穂先を付けた長槍)
とこれだけあります。
剣については、ザンバー、ザンバー二刀、レヴァンティン、12番のオプション双剣の4種が出ていますが、
小剣ではジャマダハル(手に持つと拳の先に刀身が来る様な造り)、ククリ(凹状に湾曲した刀身)
長剣ではレイピア(細身で先端の鋭く尖った刺突用)、ショーテル(刀身がS字や半円を描く様に大きく湾曲)
フランベルジェ( 刀身の揺らめきが炎のように見える)などが特徴が分かりやすいでしょう。

SFやRPGで出てくるような張ったり全開のものでもOKだと思いますが、実在の武器をモデルにするのでしたら
こんなとこです。

199 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:29:54 ID:5Yc7o6eU
>>196
ティアナ「0.38秒遅いわよ」

こうで(ry

200 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:31:24 ID:d234+uxU
今更だが>>138が考えてるオリキャラがミッド式なのかベルカ式なのかによっても変わるよな
多分ベルカ式のアームドデバイスなんだろうけど

201 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:33:45 ID:Sya6BxNT
>>138の人気にshit
もう出尽くした感じがあるから色物を
釘バット(釘部分は魔力刃)

ブーメラン
カートリッジを馬鹿食いする突撃銃型
魔改造した車椅子

202 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:34:18 ID:ub4scl5y
バチルスって納豆菌とかの名前なんだよね

地雷型のデバイスとかどうだろう
インテリジェントにしてその身を削りつつ主人の思いに応える健気な子が出来そうな

203 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:34:41 ID:FoubLOU7
そういえば魔法の話なのに箒が差して出てこないってのも珍しいような

というか肉弾戦関連の奴はそんなに多いと困るんだがな
騎士とかレアスキル持ちとかの余程の使い手でもない限り白兵戦は不利というか無駄(時間的にも訓練効率的にも)

>>196
クルースニク乙

204 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:35:49 ID:s1pJ1XGq
>>201
ブーメランはナンバーズの7番がw

205 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:37:33 ID:18QsUaSb
>>198
ハルバートはバルディッシュとかぶる

206 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:38:31 ID:wgALMWRW
>>魔改造した車椅子
これだろwww

207 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:39:15 ID:LgUDZVBa
>>206
はやて師匠と一騎打ちですね!

208 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:39:24 ID:yawmPPMD
>>202
地雷って魔法で設置すればいいじゃないか?w

209 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:40:20 ID:5Yc7o6eU
・鎖
・鋼糸
・鉄鞭
辺りはどうだ。
いっそ素手という手もありだが。

210 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:42:00 ID:yawmPPMD
眼帯つけてて外すとデバイスが移植されてるってキャラにしようぜ!

211 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:42:25 ID:5mcZ5N0G
A's++のサイオンが浮遊機雷使ってったけ。

212 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:43:03 ID:d234+uxU
>>202
つーか手に持ってたら危ないw

銃剣+銃のアームドデバイスとか考えてみたが、自分のSSに使いたくなってきたw

213 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:43:14 ID:9VK5aqNx
ヨーヨーで色々出来るじゃないかw
両手でインカムビットとかバインドとか蓋を開けたら管理局マークとか

214 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:43:27 ID:LgUDZVBa
ベルカ式だと空戦をさせるならヴォルケンズやゼスト並じゃないとやっぱ厳しいんだろうか?

215 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:44:42 ID:wgALMWRW
>>214
そもそも騎士たるもの、何かにライドしてこそ映えるんだ。
つまり、わかるな?
風雲再起だ!

216 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:44:57 ID:l+noLM42
当人>>138が貰わなかったのなら、>>190のチェーンソーネタを拝借しようかな

217 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:45:10 ID:ftf89YTd
デバイスの形状?
武器事典でも買ってくれば……

うーん、そうだな。フレイル型……
いっそのこと、モーニングスター(トゲ付き鉄球)とかどうか。
あとは、エリオのスピアに対抗して、ランスとか……使い方がエリオと一緒かこれ。
あとは盾型というのもあるが、あちこちでユーノが似たようなの使ってるなぁ……。

パッと思いつくのは、フレイル系か、カタール系だなぁ。
あと、クロスボウ?

218 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:45:24 ID:TlRlJH8f
>>138
唯の杖型ミッドチルダ式デバイス、だがべらぼーに強い。
カートリッジシステム無しだがべらぼーに強い。
戦法は射撃魔法を使ったロングレンジオンリーだがべらぼーに強い。

こんなのはたぶん書く人少なくて新鮮では? っていうかミッド式が標準的なのにアームドに偏りすぎじゃね? まあ見栄えってもんがあるんだろうけど。

219 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:46:05 ID:5Yc7o6eU
よし、これだ。

つ『大楯』

220 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:47:05 ID:xwgjqmR4
つトーテムポール

221 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:48:02 ID:wgALMWRW
盛り上りすぎて笑えてきた。嬉しい笑い。
そうだよな、男の子なんだからエロ好きでありながら、武器好きであって然りだよな。

222 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:48:11 ID:QlfnC1zy
ビームウィップってどうかな
後はパチンコとか

223 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:48:33 ID:yawmPPMD
>>219
ファイアーアムブレムで流星剣+勇者の剣を8回止められて泣かされたのを思い出した

いっそロケットランチャー型…

224 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:51:11 ID:d234+uxU
出来れば>>138の考えてるオリキャラの年齢や性別、所属なんかが知りたいな

225 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:51:53 ID:W4Ml4H66
>>213
スケバン刑事思いだしたよwww
スケバン魔法少女、いいかもwww

226 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:52:38 ID:wgALMWRW
ここまでハサミなし

227 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:52:55 ID:l+noLM42
ノリもなし

228 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:53:20 ID:nShyX3/S
ここまでスコップもないな

229 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:55:27 ID:ub4scl5y
別に魔法って戦闘用だけじゃないんだよな
だったら台所仕事全般を支援するまな板型デバイスとかあっても不思議では

230 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:55:39 ID:eLL0Dpg/
>>138
チャクラムが未だ出てないことに絶望した!
ヌンチャクとか三節棍とかもいいかも。

231 名前:138:2008/02/16(土) 23:55:47 ID:p4Qeukp9
皆様、私の阿呆な質問に対して沢山の書き込みありがとうございました。

皆様の書き込みを読んで、自分が如何に狭い範囲のネタで考えていたのか改めて思い知りました。
これから、皆様の書き込みを参考にしながら、またネタの範囲を広げながら、オリキャラのデバイスを作ろうと思います。
本当にありがとうございました。

232 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:58:11 ID:d234+uxU
まあ>>138そっちのけで盛り上がってた感もあるけどな

233 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:58:41 ID:wgALMWRW
>>230
中国、インド好きとしてお前に礼を言いたい。
中国っぽい次元世界の魔法拳法を四期こそは……

>>231
普通に面白い話題提出になった感じにだったので、こちらからもありがとう。

234 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:59:58 ID:LgUDZVBa
まぁ、>>138だけだと話題が散らばっちゃうね

235 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:00:39 ID:Az1fR9Lt
>>225
まぁ某超電磁ロボとかもあるよw
ロボ姉に持たせたら超電磁スピンやグランダッシャーまで出来そうだけどw
それからインカムじゃなくてインコムだった;

236 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:00:56 ID:FoubLOU7
チャクラムと言われても某響き合うRPGの神子しか浮かばない…

237 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:04:27 ID:6wOVV4G3
>>236
いろいろあるじゃないか
ベルセルクとかスパロボとか武装錬金とか

238 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:04:31 ID:YZy+oCwx
ナックル型デバイス装備の中華魔法少女
スバルのライバルとして登場 口癖は「その技術は〜年前にすでに通過している!」
ツンデレ、ティアナのライバルになる(性的)

239 名前:138:2008/02/17(日) 00:08:03 ID:U09SH/K4
>>224さん

名前は出しただけでネタバレになるので仮にFとさせて下さい。
性別は男、年齢は13くらいです
バリアジャケットは黒と赤をメインカラーにした高機動・軽量タイプ。
魔法は近代ベルカとミッドチルダのミックスです。

こんな感じで良いでしょうか。

240 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:09:45 ID:U5sPeehf
動物型デバイスってのは駄目だろうか。
通常は使い魔的な運用をしつついざというときには変形して武器になるとか。

241 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:09:53 ID:T6QZ2KxE
黒赤で高機動とか某スレのデスティニーUにしか見え(ry

>>238
「グローブを外したのですよ」

242 名前:ザ・シガー:2008/02/17(日) 00:12:39 ID:9x1Pe2Uo
今ここに足りないもの、それは 交合、淫蕩、情交、スケベさ、淫らさ、いやらしさ、そして何より! エロが足りない!! 足りないぞおおお!!!

という訳ででもう少ししたら投下しても良いかい? 「烈火の将は狙撃手がお好き」の第四話なんだが。
そしてもちろんエロい内容がありだ。

243 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:13:28 ID:ve8sy5uH
お待ちしております

244 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:14:04 ID:k6k4lGYX
>>239
魔法はどっちかに統一したほうが良いかも

245 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:14:08 ID:QXL40XaF
オーソドックスな武器に作者なりのオリジナリティーを追加した方が
読者に覚えてもらいやすいんじゃないかな、ややもすると凝った武器はすぐに想像できにくいし
双剣で黒と赤とか

246 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:16:52 ID:VEAwGGHk
ザ・シガー氏 GO!GO!GO!です

247 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:18:14 ID:Okn+VFvW
甘き氏よ、来たれ

248 名前:ザ・シガー:2008/02/17(日) 00:25:24 ID:9x1Pe2Uo
それじゃあ、そろそろ投下しますね。
エロありSS、ヴァイス×シグナムの「烈火の将は狙撃手がお好き」の第四話です。

グリフィスにもっと出番を、そして個性を、それが俺のささやかな望みそして夢。

249 名前:烈火の将は狙撃手がお好き:2008/02/17(日) 00:26:45 ID:9x1Pe2Uo
烈火の将は狙撃手がお好き4


機動六課隊舎内の食堂、食事時ならば多くの人で賑わうこの場所も時間帯が一つずれれば誰もいなくなる。
そんな場所でコーヒーを共に語り合う一組の男女の姿が合った。
一人は機動六課ロングアーチ所属グリフィス・ロウラン、もう一人は機動六課スターズ分隊所属ティアナ・ランスターである。
別に二人は恋仲とかいう訳ではない、ティアナはグリフィスにとある相談事を持ちかけていたのだ。



「なるほど…」

グリフィスはそう言って紙コップに満ちたコーヒーを口に運ぶ。
そして苦味の効いたブラックコーヒーの味と共に先ほど目の前の少女から聞いた話を胸中で反芻した。

「ヴァイス陸曹の事を色々知りたいと?」
「……はい」

グリフィスの問いにティアナは小さな声で答える。心なしか彼女の肩は震え、表情もひどくこわばっている。
だがそれは無理もない、好いた男の話題をしているともなれば大抵の恋する少女はこうなるのだ。
それが例え理知的で将来有望な執務官候補と言えど例外ではない。

「やっぱりティアナはヴァイス陸曹にぞっこんなんですね」
「べ、別に…そういう訳じゃ…」
「他に誰もいないんですから、取り繕う必要はないですよ。本当のところはどうなんですか?」

グリフィスはメガネを指で掛け直しながらティアナに本音で喋る事を促す。
メガネの奥に光る彼の瞳はまるでティアナの心の奥底を皺一つ残さず見透かすような不気味な色をしていたが、反射するメガネの光でティアナに確認する事は出来なかった。

「えっと……そうです。私…好きです………ヴァイス陸曹のこと」

ティアナは口ごもりながらもしっかりと口から言葉を紡ぎだす。
その声を聞き、グリフィスは手で隠しながら酷く獰猛な微笑を浮かべた。

「そうですか」
「そ、その…グリフィスさんってヴァイス陸曹と仲良いですよね? ヴァイス陸曹って付き合ってる人とかいるんですか?」
「ええ、シグナム副長と良い仲ですよ」

グリフィスは一瞬の逡巡も無く残酷に真実を話す。
ティアナはグリフィスのその言葉に身体を小刻みに震わせ、失恋という文字が彼女の脳裏を駆けて思わず涙が溢れそうになる。

「そう……なんですか…」
「何も悲観することはありませんよ」
「えっ?」
「あの二人の距離が近づいてまだ日は浅い、十分にあなたでも勝てる状況ですよ」
「ほ、本当…ですか?」
「何なら僕がお力添えしますよ」

グリフィスはそう言いながら優しく微笑む、だが彼にティアナを思いやる気持ちは欠片も無い。
彼の胸中にあるのは新しい暇つぶしに対する期待だけだった。





「はぁ…」

シグナムは虚空を見つめながら本日157回目の鬱屈とした重い溜息を吐く、そして彼女の指は自然と手首にはめられた銀のブレスレットを撫でていた。
無論だがシグナムの脳裏を駆けるのはこのブレスレットを贈ってくれた最愛の恋人ヴァイス・グランセニックの事である。


250 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:27:06 ID:p/fAFuIL
しえーん!

251 名前:烈火の将は狙撃手がお好き:2008/02/17(日) 00:27:50 ID:9x1Pe2Uo
本来なら甘い思い出を感じて陶酔できるのだろうが今はそうはいかない、シグナムはここしばらくヴァイスと二人になる時間がとれていないのだ。

(ヴァイスの家に最後に行ったのは1週間前……もう1週間もヴァイスに抱かれてないのか…)

思い起こすのは全身を余す所無く愛撫するヴァイスの指や唇、耳に囁かれる甘い愛の言葉、そして徹底的に身体を貫き尽くして精を吐き出す猛る肉棒。
そのどれもが狂おしく愛おしい、考えるだけでシグナムの身体の芯に熱い滾りを起こす。

(せめてキスくらいしたいな…)

シグナムはそっと唇に指を這わせながらそんな事を想い、また一つ大きな溜息を吐いて陰鬱そうな表情を見せる。
彼女の様子はもはや仕事どうこうでは無く、まるで空気の抜けた風船のようだった。
そんなシグナムの耳に偶然後ろを通りかかったなのはとヴィータの声が届く。


「そういえば今日はスバルとティアナってオフシフトだけど、どこ行ったんだ?」
「ええっと…確か、オフのロングアーチメンバーと一緒に遊びに行ったみたいだよ」
「へぇ〜、でも女だけで遊びに行くってのも色気がねえなぁ」
「でもグリフィス君とかヴァイス君も一緒だって…」

なのはがその言葉を発した瞬間、彼女の肩が凄まじい力で掴まれる。思わず後ろを振り向けばそこには幽鬼のようなドス黒い瘴気を全身から発しているシグナムがいた。

「ひいっ! シ、シグナムさん……一体どうしたんですか?」
「なのは……その話を詳しく聞かせてもらおうか。ヴァイスがどこに行ったと?」
「え、えっと……確かクラナガンに新しく出来たレジャープールです」
「そうか…」

シグナムはそう小さく呟くと踵を返してオフィスを後にする。
後ろからヴィータが“おいこら、仕事サボってんじゃねえぞ! ニート侍!!”等と叫んでいたが無論相手になどしなかった。





クラナガンに新しく出来たレジャープールランド。
そこには王道の流れるプールはもちろんの事、ウォータースライダーや様々なアトラクションを持つ超大規模の娯楽施設である。
その一角に5人の男女の姿がある、それは休日を利用して遊びに来ていた機動六課面々。
ヴァイス・グリフィス・ティアナ・スバル・ルキノ、以上の5人が水着姿で楽しく遊んでいた。

「次はあれ乗ろうよ、あれ!」

スバルはまるでボール遊びでもしている子犬のようにはしゃいで有名アトラクションのウォータースライダーを指差す。
そんなスバルの様子にティアナや他の面々はやや呆れた感じで苦笑する。

「もうスライダーは何回も乗ったでしょ? 何回乗る気よ?」
「え〜、でもあれはまだ乗ってないよ? せっかく来たんだから乗ろうよ〜」

大はしゃぎのスバルをいつものように諌めるティアナ、その時彼女に念話が繋がる。
個別に展開されていたのか他の者に聞こえない念話のチャンネルが開き、グリフィスの言葉がティアナにのみ届いた。

(このままで良いですよ)
(え?)
(このままスバルと僕らは向こうに行きますから、“疲れたからここで待っている”とでも言ってここでヴァイス陸曹と一緒に待っていてください)
(あの…もしかして最初からそのつもりだったんですか?)
(もちろんですよ、これがグループ交際の最大の長所“唐突な二人の時間”です、存分にヴァイス陸曹と二人っきりの時間を有効に使ってください)
(は…はい)

グリフィスとの念話を終えたティアナは横目でヴァイスに視線を向ける、ヴァイスは元気一杯のスバルに苦笑している。

252 名前:烈火の将は狙撃手がお好き:2008/02/17(日) 00:29:27 ID:9x1Pe2Uo
その笑顔を見て、ティアナは思わず胸の鼓動が高く跳ねたのを感じた。

「スバル…私ちょっと疲れたから待ってるわ、だから行って良いわよ」
「そうなの? それじゃあお言葉に甘えて、行ってきま〜す♪」

能天気で楽しそうな声をあげて喜ぶスバル、その様子を満足気に見たグリフィスはヴァイスに顔を向ける。

「それじゃあヴァイス陸曹はティアナと一緒にいてください」
「え? なんで俺が…」
「僕もルキノと一緒にスライダーに行きますから。それに女の子を一人で置いて行けないでしょ?」
「それもそうだな、んじゃティアナと一緒に待ってるぜ」
「はい、お願いします。じゃあ行こうかルキノ、スバル」
「は〜い」
「うん、早く行こグリフィス」

会話を終えたグリフィスはスバルとルキノを連れてウォータースライダーへと向かう、去り際にティアナに含みを込めた視線を送って無言の煽りも忘れない。
こうしてヴァイスとティアナは二人きりで残された。

「えっと…ヴァイス陸曹、これからどうしますか?」
「そうだなぁ、お前も疲れてるみてえだし。どっかで休むか」

ヴァイスはそう言うとティアナの手を取って歩き出す、突然手を握られた事にティアナは顔を真っ赤にして驚く。

「あ、あの! ヴァイス陸曹!?」
「人多いから、はぐれたら困るだろ。やっぱ、俺と手繋ぐの嫌か?」
「そ、そんな事ないです!」

赤面するティアナの様子が可愛らしくてヴァイスは優しげな微笑を浮かべる。手を繋いで歩く二人の姿は誰が見ても恋人同士の男女の見える光景だった。

そんな二人を遠目に確認したグリフィスはひどく楽しそうに笑う。

「まあ、上出来かな。でも仕込みはまだ足りないか…」
「どうしたのグリフィス?」
「いや、何でもないよ。それより早く行かないとスバルに悪いよ、早く行こう」

グリフィスはいかにも無害そうな柔らかい笑みで繕うとルキノの肩を抱き、先にアトラクションに駆けていったスバルの下に向かう。

(でもここは良いデートスポットだな、今度はシャーリーか部隊長でも連れて来るか)

心中で自身の手篭めにした他の女達を思いながらグリフィスは優しいまでの笑顔を隣の少女に向けていた。





「それにしてもグリフィス達遅えな」
「そ…そうですね」

ヴァイスとティアナの二人は売店前のテーブル席に腰掛けながら、アトラクションに向かった皆を待っていた。
だが一向に彼らは帰ってこないまま1時間以上過ぎている、このままではお昼時を過ぎてしまう。

「腹減ったなぁ、どうする? 先にどっかで喰っちまうか?」
「そ、そうですね…」
「どこで食う?」
「えっと…お昼なんですけど……実は作ってきてるんです」
「本当か? 二人だけで頂くか」
「はい♪」

ヴァイスの言った“二人だけで”という言葉にティアナは頬を赤らめながら眩しい笑顔を見せて喜ぶ、それは正に恋する乙女の持つ輝きである。

253 名前:( ゜Д゜) ◆NXh03Plp3g :2008/02/17(日) 00:29:51 ID:zr4zP4Xh
>>241
実はエンデューリングジャスティスのワタクシだったり……
こっちのトリップ鳥割れしてるんでもう使いませんが。

254 名前:烈火の将は狙撃手がお好き:2008/02/17(日) 00:30:50 ID:9x1Pe2Uo
ティアナは持っていたバッグから魔法瓶とタッパーを取り出してテーブルに並べた。

「こいつは何だ? サンドイッチ?」
「カツサンド! …です」
「そうかい、それじゃいただきま〜っす」

ヴァイスはそう言うと早速カツサンドを一つ手に取って口に放り込み咀嚼する。
ティアナはその様子を緊張した面持ちで眺めながら、恐る恐る尋ねた。

「ど、どうですか?」
「うん、こりゃ美味いぜ」

ヴァイスは笑顔でティアナに答えて本当に美味しそうに食べる、その様子にティアナも心の底から嬉しそうな笑みを零した。
ティアナは魔法瓶に入っているアイスティーをコップに注いでヴァイスに渡すが、そこであることに気付く。

「あ…」
「どうしたティアナ?」
「そ、その…コップが一つしか無いみたいで……どうしましょう?」
「別に二人でこれを使えば良いだろ」

ヴァイスはそう言うと飲みかけのコップをティアナに差し出す、思わず受け取ったティアナは顔を真っ赤にした。

「どうした?」
「だ、だって……間接キス…です」
「オコチャマが、何をませた事言ってんだよ」

ヴァイスはやや呆れた口調で言うが、ティアナはこのヴァイスの言葉に不満そうな顔をする。
好きな相手に子供扱いされれば、誰だって不満になるだろう。

「私…もう子供じゃないんですよ」

ティアナはそう言いながら自身の胸元に指を這わせる、その仕草にヴァイスは思わずティアナの水着姿に視線を向けた。
彼女の肢体はまだまだ発展途上とはいえど十分に女性らしさを感じさせる肉付きをしており、シグナム程でないが(比べるのは少々酷だが)しっかりとした起伏を持っている。

「そ、そうかもな…」

一瞬とはいえ、ティアナの身体に魅入られたヴァイスは恥ずかしそうに顔を反らす。
ティアナはそんなヴァイスの様子を見て嬉しそうに柔らかい微笑を浮かべる。
自分の発展途上の身体でもヴァイスが女性を感じているという認識がティアナの胸に甘さをもたらし、その表情にはにかんだ笑みを宿す。

(まったく、俺は何を見惚れてんだよ……俺にはシグナム姐さんっていう恋人がいんだぞ? でもティアナ可愛いよな……もしかして脈アリか? いかん! 何考えてんだ!! 自重しろ俺)


そして一人心中で葛藤するヴァイスの背後に炎熱の気配が近づく。

「随分と楽しそうだなヴァイス」
「そうっすね……って! シグナム姐さん!?」

ヴァイスが振り向けばそこには怒りの炎を背後に背負ったシグナムが憤怒の形相で立っていた。

255 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:35:24 ID:6wOVV4G3
支援

256 名前:烈火の将は狙撃手がお好き:2008/02/17(日) 00:35:39 ID:9x1Pe2Uo
ヴァイスはその迫力にただただ震え、シグナムは無言でティアナとヴァイスに殺気を込めた視線を投げかける。
そしてティアナも負けじと視線に力を込め、さしずめ格闘士の立会いのような雰囲気をかもしだした。





「あれ? あそこにいるのってシグナム副長?」

たっぷりと時間をかけて戻ってきたグリフィス達の目に飛び込んできたのは売店近くのテーブルに腰掛けたヴァイスとティアナ、そしてそのヴァイスに詰め寄っているシグナムの姿だった。
シグナムは言葉こそ発していなかったが全身から湧き上がる殺気が眼に見えるほどにどす黒いオーラを形作っていた。
スバルとルキノは上手く事態を理解できていなかったがグリフィスは即座に事の成り行きを推測して小さく舌打ちする。

「ちっ……せっかくシフトまでずらしたというのに…」

グリフィスは隣にいるスバルとルキノに聞こえない程度に声を漏らしながらヴァイス達の下に歩み寄って行った。


「これはシグナム副長、こんにちは」

グリフィスはシグナムに朗らかな口調で声をかける、憤怒の形相でヴァイスを睨んでいたシグナムもこの声に反応して顔を上げる。

「グリフィスにスバル、ルキノ……お前達も一緒なのか?」
「ええ、今日はせっかくの休みなんで、皆で遊びに来てるんですよ。シグナム副長そうですか?」
「……まあな」

ヴァイスとティアナの二人きりのデートという訳でないと悟ったシグナムは少し安心したのか表情から険しさを消す。シグナムの鋭い眼光に肝を冷やしていたヴァイスだったが、グリフィスの仲裁に事なきを得た。
ただティアナだけはグループ交際を強調されたことに不満そうな顔をしていた。





その後シグナムも加えてたっぷりと休日の娯楽を堪能したヴァイスらは日も暮れて帰り支度をする事となった。
プールの塩素を帯びた身体を清める為にヴァイスは個室になっているシャワールームへと向かう。

「ふぅ〜、今日は遊んだな〜っと」

この施設では個室となっているシャワールームがあり、周囲の目を気にすることなく身体を洗うことができるのだ。
シャワールームの前に来たヴァイスだが、突然後ろから突き飛ばされてシャワーの個室に押し込められた。

「うわっ!」

突然の事に思わず体勢を崩して倒れそうになるヴァイスだが、突き飛ばした相手はそんな事はお構い無しにヴァイスの身体をシャワールームの壁に押し付けて抱きついてきた。
柔らかく大きな乳房がヴァイスの胸板に押し当てられ、甘い唇が彼の口を塞ぐ。
しばし重ねた身体は互いの温もりを伝え合うとゆっくりと離れる、すると見慣れた烈火の将が潤んだ瞳でヴァイスに熱く情欲に濡れた瞳を投げかけていた。


「姐さん、いくらなんでも強引ですよ……」
「……」
「えっと、どうしたんですか?」
「しばらく……ご無沙汰だった…」
「そうっすね」
「なあ……今日は別にティアナとデートしていた訳ではないんだよな?」
「ええ、まあ……もしかして心配してたんですか?」
「……当たり前だ……私はティアナみたいに可愛くないから、お前を取られないかと不安でしょうがない…」

シグナムは顔を赤く朱に染めながら恥ずかしそうに俯く。

257 名前:烈火の将は狙撃手がお好き:2008/02/17(日) 00:38:12 ID:9x1Pe2Uo
そこにいつもの凛とした姿は微塵も無く、不安そうな表情は庇護欲をそそるような愛らしいものだ。
自分が絡めばまるで年頃の少女のように初々しい様を見せるシグナムの姿にヴァイスは否応無く熱いものが体内に滾るのを感じる。
なによりも押し付けられる柔らかい彼女の身体と髪から漂う甘い香りは否応なくヴァイスの中の雄を昂ぶらせていく。
ヴァイスは愛おしそうにシグナムの頭を撫でながら、彼女の耳元に優しく囁いた。

「大丈夫ですよ、俺は姐さん一筋ですから」
「……本当か?」
「ええ」

そして二人の唇はまた重なる、今度は先ほどと違い互いの舌を絡めあいながら口内を満遍なく愛撫する激しいものだった。

「んぅぅ…ちゅぷっ……んむぅ…」

淫蕩な水音を響かせながら互いの口付けを貪りあい、ヴァイスとシグナムの口元から顎先を唾液が流れて汚すが二人はまるで気にも留めない。
一週間ぶりの二人だけの時間が、触れ合い伝わる身体の熱が、芯に宿る欲望の滾りが、理性や自制心を跡形も無く溶かしていた。
しばらくの間互いの唇に陶酔していた二人だが、さすがに息が苦しくなったのかどちらともなく唾液の糸を作りながら顔を離す。
シグナムは少し寂しそうにヴァイスの唇を眼で追っていたが、これから行う行為は口付けしながらは少々辛いのだ。

ヴァイスは舌をシグナムの耳や首筋に這わせながら、身体に回した手でその柔肌に指でなぞる。
彼の指が背中を這い降りて見事なラインを描く尻を撫で回し、もう一方の手は豊満で瑞々しい感触を誇る乳房を焦らすような弱い力で這う。
水着姿である為に肌の露出が多く、敏感な彼女の肌に否応無く快感を刻んでいく。

「んぅぅ……ふあぁ…」
「それにしてもやっぱビキニは良いっすね〜、似合ってますよ」
「そ、そうか?」
「もちろん」

ヴァイスはそう言うと焦らすような動きから一変してシグナムの豊満な乳房をしっかりと力を込めて揉みほぐし、先端の乳首を存分に転がした。

「ふあぁぁっ!」

胸から広がる甘い快感の電流にシグナムは一気に絶頂寸前の状態になる、しばらく愛撫や快楽から遠ざかっていた身体は元々敏感だった彼女の身体をさらに恐ろしい程鋭敏にしていたのだ。
だがシグナムが達する前のヴァイスの手は彼女の身体から離れた。

「…ヴァイス?」
「シグナム姐さん、俺ももう限界なんっすよ」

そう言ったヴァイスの股間は硬く大きく隆起しており、もはや爆発寸前の状態になっている。
欲求不満になっているのはシグナムだけではないのだ。

「それじゃあ姐さん、ちょっとあっち向いてくださいね?」
「え?」

ヴァイスはシグナムの肩を掴むと身体を入れ替えて彼女を壁に向かって立たせ、手を壁に付かせる。
つまりは立位後背位、立ちバックという体位である。

「こ、こんな格好でするのか?」
「嫌ですか?」
「嫌というか……恥ずかしいのだが…」

シグナムは朱に染まっていた顔をさらに赤くして恥らう。
今まで何度も身体を重ねてきた二人だが、もっぱらいつもは正常位か騎乗位でありバック系統はあまりしなかったのだ。
淫蕩な尻のラインから無防備な背中まで晒され、動きの全てを相手に委ねなければならないこの体位はシグナムに大いな羞恥と不安を与える。
だがヴァイスはお構い無しに水着をずらし、薄布に隠されたシグナムの秘所を曝け出す。
そこはもう大洪水の如く濡れそぼり、猛る男根の進入を今か今かと待ち望んでいた。

「“恥ずかしい”ってわりにはここはもう準備万端ですよ?」
「馬鹿者っ! そ、そんな事言うな……」


258 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:39:30 ID:6wOVV4G3
支援

259 名前:烈火の将は狙撃手がお好き:2008/02/17(日) 00:42:32 ID:9x1Pe2Uo
「それじゃあ、俺も我慢ならないんで早速行きますね」
「ちょっ! 待っ…」

シグナムが必死に制止をかけようとするがヴァイスはもうブレーキの効かない状態になっていた。
次の瞬間には限界まで怒張した肉棒がシグナムの蜜壷に進入し、一気に最奥まで貫き通す。

「ひゃあああぁぁっ!!」

一週間という時間越しに結合したシグナムは強すぎるくらいの快楽刺激に襲われ、一瞬にして呆気無く絶頂に達した。
繋がった二人の結合部からは愛液の果汁が潮と吹いてシャワールームの床を失禁の如く濡らす。

「くううぅっ! 俺もすぐに出ちまいそうっすよ…」

ヴァイスは呻くように漏らしながら、腰を動かしてピストン運動を始める。
シグナムの蜜壷は久しい姦淫に悦ぶかのようにヒダを絡みつかせ、凄まじい締め付けで快楽を与えてヴァイスの肉棒に絶頂を促す。
だが秘所の反応とは裏腹にシグナムは身体を駆け巡る快楽の強さに耐え切れず、顔を振って嫌々をする。

「んはぁぁっ! 待ってぇ……今、イったばかりで…ひゃんっ!……もうすこし…んあぁっ!…ゆっくりぃ」
「くぅっ! そんな事言ったって……こんなに締め付けられたら、腰止められないっすよ」

男を骨の髄まで蕩かすようなシグナムの蜜壷の壮絶な快感にヴァイスは我を忘れて腰を動かす。
彼女の秘所のもたらす極上の快楽はどんな男であっても理性を保てないだろう、それはヴァイスとて例外ではない。
後姿からも見て取れるシグナムの乳房、腰の動きに合わせて揺れ動くそのたわわな果実にヴァイスの手が誘われるように伸びると思い切り力を込めて掴んだ。

「ふああああぁぁっ!!」

乳房と膣へ同時に与えられた暴力的なまでの快感に甘い嬌声を響かせながらシグナムは再び大きな絶頂の波に飲み込まれた。
シグナムは大きく背をのけ反らせて絶頂に震え、絶頂の余韻と共に蜜壷が痙攣してヴァイスの肉棒を狂おしく締め上げる。

「姐さん! 俺も出しますっ!」

今まで必死に発射を抑えてきたヴァイスも遂に限界を迎えて盛大に精液の白濁を吐き出す。
一週間彼女と交わってこなかったヴァイスの肉棒はお預けをされていた分、今までの性交の比でないくらい大量の精でシグナムの体内を満たし尽くした。
愛液と精液の混ざった淫蕩な性汁がシャワールームの床に広がり、男女の交わったすえた匂いで漂わせる。

ヴァイスは後ろからシグナムに抱き着いて乱れた彼女の髪の甘い香りを嗅いで絶頂の余韻に陶酔する。
するとシグナムは、背に抱きついてきたヴァイスに振り返り物欲しそうな切ない視線を投げかける。
その意図を察したヴァイスは彼女の唇に自身のそれをそっと重ねた。

ヴァイスは顔を離すと激しい欲望に満ちた熱い視線でシグナムを見つめる。

「姐さん……俺まだまだ治まりそうに無いっすよ」
「私も……身体が火照ってしょうがない……だから…もっとしてくれ…でも…」
「でも?」
「その……もっとキスしてくれないとダメだぞ? この格好では……キスし難い…」
「お安い御用で」

ヴァイスはそう言いながら振り向いたシグナム顔に手を添えて彼女の唇にもう一度口付ける。


260 名前:烈火の将は狙撃手がお好き:2008/02/17(日) 00:48:13 ID:9x1Pe2Uo
彼の滾りは一度の発射程度ではまったく萎えずに硬くいきり立ち、これから続く情交への期待にまだまだ隆起している、二人の情交はまだ始まったばかりなのだ。

しばらくの間シャワールームに砂糖菓子のように甘い女の声が響き続けた。





まったく、まさかシグナム副長が仕事までさぼって追いかけてくるなんて予想外も良いところだ。
せっかく用意していた作戦もほとんど活かせずに終わったし、まだ僕の読みも甘いって事だ。

それにしても皆とっくに着替えてるっていうのに二人とも遅い、最近ご無沙汰みたいだったしどこかで犯ってるのかな?
ティアナなんてさっきから捨てられた小猫みたいな顔してヴァイス陸曹を待ってるってのに、ヴァイス陸曹も罪な人ですね。
ともかくそろそろ帰ろうか、ヴァイス陸曹とシグナム副長の様子を見てティアナが落ち込んだりしたら勝負にならない。

僕は”ヴァイス陸曹とシグナム副長は先に帰った“と言ってティアナとスバルを帰らせた。
ともかく今日は失敗だった、ティアナとヴァイス陸曹との距離を縮めようと思っていたけどこんな風に乱入されちゃあ上手くいかない。
これはもっと強引な手で行かないとダメみたいだ、まあヴァイス陸曹もまんざらでもないみたいだから少し無理しても平気かな?
ヴァイス陸曹とシグナム副長との仲は取り持つけど、だからってティアナを手助けしないなんて不公平だからね、しっかりティアナに手を貸してあげないと。

誰にでも公平にそれが僕のもっとうなんだから。


続く。



261 名前:烈火の将は狙撃手がお好き:2008/02/17(日) 00:53:13 ID:9x1Pe2Uo
舞台を引っかき回す役はグリフィス、君に決めた!
という訳でグリフィス君には色々と頑張ってもらいます、時に策士そして時にアカ○、それが俺の書くグリフィス。
でも彼ったらアニメ本編でまったく出番がないから書きにくくてしょうがないっす、喋り方とかマジ分からねえ。

まあティアナも少しは可愛く書きたい、メインはシグナム姐さんだけど。
しかし今回も難産だった。

262 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:53:37 ID:ZGETiwQA
グリフィスが孔明の片鱗をw

263 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:55:33 ID:6wOVV4G3
乙!
嫉妬するシグナムにニヨニヨさせていただいたぜ


264 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:56:01 ID:bPSKiYOx
ティアナ可愛くかけてると思うぞwそれ以上にグリフィスの孔明っぷりがすごいけどw
ともあれGJ

265 名前:( ゜Д゜) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/17(日) 00:56:53 ID:zr4zP4Xh
割りこんだぁぁぁぁぁっ
も、申し訳ありません。

しかしシグナム姐さん、女性の魅力は単一ではありませんぜ。
プロポーションでは勝ってるんだからもっと自信持ちなされ、と。

しかしグリフィスは周囲にばれたらフルボッコだろうなぁ。はやても弄ってるみたいだし。

266 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 01:16:18 ID:h4kgFrek
GJ!!です。
グリフィス・・・その素晴らしいアカギ的な能力を何で本編で活かせないんだw

267 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 01:21:33 ID:ga1QK0SH
GJ
グリフィスもいいキャラしてるぜ
ただ、オチはやはりシャマル先生を期待している俺ガイル
(またおまえか!的な意味で)

268 名前:B・A:2008/02/17(日) 01:35:16 ID:lnJNbNg0
>>261
なんと・・・・グリフィスはきっと悪党の笑みを浮かべているに違いない。
GJっす。


僕も投下良いですか?

269 名前:ザ・シガー:2008/02/17(日) 01:38:51 ID:9x1Pe2Uo
ばっちこーい

270 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 01:39:25 ID:YjZSpPkU
B・A氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

271 名前:B・A:2008/02/17(日) 01:47:27 ID:lnJNbNg0
ね、熱烈歓迎?
やべぇ、仕事あるのにSSの続き書きたくなる。


注意事項
・20歳verエリオ×ルーテシア
・非エロ(ところによりアダルティ)
・「Ritter von Lutecia」要読
・前作から10年後、故に捏造のオンパレード
・おっきなエリオキュン、ルー子、ヴィヴィオが見たくない人にはお勧めできません
・後、スバルはなのはさん万歳でガチ百合だ、と主張する方にもお勧めできません。

272 名前:Nach dem eines Speerritters 第2話@:2008/02/17(日) 01:49:29 ID:lnJNbNg0
「ありがとうございました」

一礼し、診察室を後にする。だが、すぐに帰る気にはなれず、手近にあったソファに半ば落ちるように座り込んだ。

「やっぱり・・・・なんだ」

手渡されたそれをマジマジと見つめながら、ルーテシアは呟く。
ここ最近の体の不調、2ヶ月近くも来ない月経。まさかと思って診察を受けてみたが、結果は黒炭みたいに真っ黒だった。
「おめでとうございます」と笑った医師の顔が瞼にこびりついて消えそうにない。

「はぁ・・・・・」

「あれ、ルー?」

聞き覚えのある声に、ルーテシアはハッと振り向き・・・・・目を丸くした。

「えっと・・・・スバル、だよね?」

「うん、そうだよ。あ、ごめんね、あたしの番だ」

重そうにお腹を揺らし、スバル・ナカジマは笑った。周りではわいわいと小さな子どもたちが群れており、
遊んでくれとせがむ彼らをスバルは優しくあしらいながら診察室に消えていく。
久しぶりに見た友人のお腹は、臨月を迎えてぷっくりと膨らんでいた。





273 名前:Nach dem eines Speerritters 第2話A:2008/02/17(日) 01:52:01 ID:lnJNbNg0
久しぶりに会ったんだから、お茶でもしていこうということで、2人(と6人の子ども)は病院からほど近いファミリーレストランに入った。

「いやぁ、戦闘機人でも妊娠ってできるもんなんだねぇ。しかも初産で5つ子だよ。少子化問題もこれで解消かな?」

そう言って、スバルは膝の上に座らせた赤ん坊にほ乳瓶をくわえさせる。その周りでは5人の幼児が壊れたスピーカーみたいにガヤガヤと
喋りながらお子様ランチを頬張っている。器用にスプーンを使う子もいれば素手でハンバーグを掴む子もおり、大人しく食べていたかと
思っていたら次の瞬間には癇癪を起こしたかのように皿をひっくり返す子もいる。阿鼻叫喚ともいえるその惨状に、ルーテシアは軽い頭痛を覚えた。

「ごめんね、6人もいたらうるさいでしょ?」

「え、ううん。そんなことないよ」

早くもノイローゼ気味です、とは言えない。
2人の周りで騒ぐ子どもたちは、みんなスバルの子どもだった。まだルーテシアが無人世界に隔離されていた頃、
スバルは特別救助隊の同僚とできちゃった結婚をし、5つ子を出産したのだ。その後、長い産休を経て復職したのだが、
昨年に再び妊娠が発覚して休職、更に第二子出産後程なくしてまたもや妊娠してしまい、最早管理局を続けることは不可能となったため、
この春めでたく退職して子育てに専念しているのだ。
ルーテシアはスバルとは職場でしか会ったことがなかったため、あんな風に母親をしている姿を見るのは初めてだった。

「それでどう? 新しい六課は順調?」

「うん、万事滞りなく」

「だよねぇ、ヴィヴィオやエリオもいるんだし」

エリオの名を聞き、ルーテシアの表情が強張る。ほんの些細な変化ではあったが、スバルはそれを見逃さなかった。

「何かあったの? そういえば、どうして産婦人科に・・・・」

さすがのスバルも自分が三度も経験したことなので、察するのは早かった。
そして、ルーテシアが何を悩んでいるのかも。

「そっか・・・何ヶ月?」

「2ヶ月・・・間違いないって」

医師から渡された真新しい母子手帳を取り出す。未だに自分がこれを持っていることが信じられなかった。
こんな日が来るなんて、想像もしていなかったのだ。


274 名前:Nach dem eines Speerritters 第2話B:2008/02/17(日) 01:54:33 ID:lnJNbNg0
「2ヶ月か・・・エリオが出所辺りだね」

「気をつけては・・・いたんだけど」

どこか上の空のようにルーテシアは呟く。
万全は尽くしたつもりだった。だが、どこかで計算を間違えたのだ。
思い返せば心当たりがありすぎて恥ずかしくなる。

「それで、産まないの?」

「え?」

予期せぬ言葉にルーテシアは面食らう。その反応を予想していたのか、スバルは屈託のない笑みを見せた。
高町なのはのそれが慈母の微笑みだとするなら、彼女は差し詰め童子の笑顔だ。包み込むような優しさはないが、
知らず知らずの内に引き込まれていく懐の広さを感じさせる。

「今、何を考えているか当ててあげようか? 『妊娠したなんてエリオに知れたらどうしよう。きっと、迷惑がるに違いない』・・・・でしょ?」

「・・・・・うん」

「あのお人好しがそんなことするわけないって。ルーのために管理局全部を敵に回すような男だよ」

「それが・・・・・余計に辛くて・・・・」

自分のせいでエリオは右目と右腕を失い、前途有望だった経歴にも傷をつけてしまった。彼からは多くのものを貰ったが、
それ故に負い目も感じている。エリオが管理局に復職して3ヶ月弱、やっと周りも落ち着いてきたのだ。
ここで自分の妊娠が発覚すれば、また騒動になるのは間違いない。


275 名前:Nach dem eines Speerritters 第2話C:2008/02/17(日) 01:57:00 ID:lnJNbNg0
「スバルの時は・・・・どうだったの?」

「うち? あたしの旦那はエリオほど甲斐性のある奴じゃなかったし、ほとんど責任を取るって感じだったかな。
大荒れしたのはむしろ相手側のご両親でさ、あたしのこと指差してふしだらな女って言ったんだよ。そりゃ、できちゃったのは
半分あたしのせいだけどさ、それでも言い方ってものがあるよね? あの時はさすがにプッツンいきそうになったなぁ」

「は、はぁ・・・・・・」

スバルはスバルで大変だったらしい。それを聞くと、何だか自分の悩みがとんでもなく馬鹿らしく思えてくる。
自分たちの交際は互いの親が公認してくれているため、少なくとも結婚を反対されることはないだろう。

「けどさ、彼が言ってくれたんだ。『悪いのは全部俺なんだ。だから、俺がちゃんと責任取る』って。顔真っ赤にして、
腕なんかプルプル震わせてさ、端から見ていてもビビっているのがわかったんだけど・・・・・ただ、それを見たらさ、
この人とならやっていけるなって思えた」

どこか懐かしそうに、スバルは語る。
それは多分、母親になったことで長らく見せる機会のなかった女としての顔なのだろう。どこか寂しそうではあったが、とても幸せそうな笑顔だった。

「私も・・・・・」

「ん?」

「私も・・・・・お母さんになれるかな?」

目の前にいる女性のように、逞しくも優しい母親になれるだろうか?
すると、スバルはテーブル越しにルーテシアの額をコツンと突いた。

「母親っていうのはね、なろうと思ってなるものじゃないと思うんだ。きっと、子どもが好きだって気持ちがあれば、
その人はもう母親になっているんだと思う」

自分の母もそうだったと、スバルは言った。
初めて聞いたことだが、スバルは孤児だったらしい。戦闘機人の実験体にされていたところを養母に助けられ、
一緒に救出された姉とともに引き取られたのだそうだ。だから、両親とは血は繋がっておらず、そのことについて悩んだ時期もあった。
だが、母はそんなことは百も承知で惜しみない愛情を注ぎ、育ててくれた。それはきっと特別でも何でもない当り前のことだったのだろう。
そんな当り前のことができる人を、母親というのだとスバルは思っていた。


276 名前:Nach dem eines Speerritters 第2話D:2008/02/17(日) 01:58:43 ID:lnJNbNg0
「まあ、子育てっていうのは口で言うほど簡単じゃないんだけどね」

それでも、産んで良かったとスバルは言った。

「それで、子育ての先輩として聞くけど・・・・産むの?」

「私は・・・・・・・」

もう一度、心を落ち着かせて考える。
自分とエリオのことを。そして、お腹に宿る我が子のことを。
きっと、子どもには辛い思いをさせるだろう。両親は前科一犯。しかも、母親は元次元犯罪者というおまけ付きだ。
父親にしても、隻眼義手のハンディ持ちだ。そんな2人の子どもが、どれほどの苦労を背負うことになるかは想像するのも難しい。
だが、それでも我が子を愛せるのなら、ルーテシアの答えは一つだった。

「私は・・・産みたい。エリオの赤ちゃんを・・・産みたい」

「なら、そうしな。もうルーは、立派なお母さんだ」

だって、こんなにも我が子を愛しているのだから。

「スバル・・・・ありがとう」

「良いって良いって、くよくよ悩むだけじゃ何も解決しないしね。世の中バーンっと力技。
思い切ってやった方が良い時もあるって」

「ははっ・・・・そうだね」

まるでヴィヴィオみたいな発言に、ルーテシアは確信した。
彼女があんな性格になったのは、間違いなくスバルの影響だ。

「私、エリオに話してみる」

「そうすると良いよ。けど、男の人ってここぞって時は尻込みするから、答えは焦らない方が良いよ。
エリオのことだから、きっと答え出すまでもの凄く悩むだろうから」

「そうだね」

声を揃えて、2人は笑った。
突然笑い出した母親に子どもたちは一瞬驚いて動きを止めたが、母親がこんな風にケラケラと笑うのはいつものことなので、
すぐにまた食べるのを再開した。スバルは笑いながら行儀の悪い子どもたちを注意し、ルーテシアはそんな微笑ましい光景を羨ましげに見つめるのだった。





277 名前:Nach dem eines Speerritters 第2話E:2008/02/17(日) 02:01:11 ID:lnJNbNg0
翌週の日曜日。
ルーテシアは都内の洒落たオープンカフェで待ち合わせの人物が来るのを待っていた。
今日の服装は白いワンピースに薄紫色のカーディガン。胸には先月、エリオから送られたハートのシルバーネックレスを下げている。
彼女の神秘的な雰囲気も相まって、まるで深窓の令嬢のようだ。しかし、彼女が読んでいるのはそんな雰囲気に似つかわしくない月刊の育児雑誌だった。
母親になるのだから、とりあえず試しに読んでみようと買ったものだ。まだ、ほとんど内容は理解できないが、それでも自分の知らない世界が
そこに広がっていることはわかる。とりあえず、このマタニティエクササイズとやらは初めてみた方が良いかもしれない。

「やあ、待った?」

エリオが現れたのを見て、ルーテシアは読んでいた育児雑誌を半ば無理やりバッグの中に押し込んだ。
サイズが合わないせいでバッグはみっともなく膨らんでいる。もう少し大きめの奴を持ってくるんだった。

「どうしたの?」

「ううん、何でもない」

エリオは気づいていないのか、特に何も言わなかった。
やって来たウェイトレスにコーヒーを注文し、子どもみたいに無邪気な笑顔を浮かべてルーテシアに向き直る。

「ルーから誘ってくれるなんて嬉しいな。いつも、デートは僕が誘う側だからね」

「う、うん・・・・そうだね・・・・」

これから、この笑顔を曇らせるのだと思うと、ルーテシアは申し訳ない気持ちになった。
だが、エリオにはどうしても知っておいてもらわなければならない。これは、自分だけの問題ではないのだから。

「あの・・・エリオ」

「なに?」

「私・・・・妊娠したの」

その瞬間、世界から音が消えた。

                             to be continued

278 名前:B・A:2008/02/17(日) 02:02:28 ID:lnJNbNg0
以上です。
今回は爆弾投下の回。次回から、エリオの苦悩が始まります。
スバルが肝っ玉お母さんになってしまったのは書いた本人もびっくりです。
このように、このSSではstsの頃では絶対にありえないようなことも多々起きます。


279 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:08:36 ID:ve8sy5uH
おつかれさまです。
スバルこだくさんすぎるw
そこがツボでしたw

2人には幸せになってほしいものです。

280 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:09:50 ID:YjZSpPkU
GJ! ここでスバルが出てくるとは夢にも思わなかったw
てかスバルはやっぱ格好良いよなあ、“お母さん”って感じで。
エリオには漢を見せてもらいたいものだw

281 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:12:22 ID:9x1Pe2Uo
GJじゃ、それしかオイラには言えんけえ。

妊娠発覚をなかなか切り出せないルーテシアの葛藤が個人的にツボ。
それにしてもスバルができちゃった婚とは……相手の男はナジマ家のお父さんと拳で語り合ったに違いないと妄想してみる。

282 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:12:47 ID:bPSKiYOx
GJ
スバルがなにやらいいお母さんになってるw
しかし改めて考えると生まれてくる子供も子供で大変だなあという感じはするな……
エリオもエリオで真面目なやつだから、自分が親でいいのかとか子供の将来とかいろいろ考えてドツボにはまりそうだ

283 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:16:09 ID:K2+G0xV2
GJ
旧6課関係者は基本的には反対しないだろうけど、
室長含め、新6課準備室立ち上げに誰が噛んでるのかまだ謎だから、
誰が出てくるか楽しみ。

284 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:25:55 ID:e74iDW7R
GJ!
スバルはいいお母さんになりましたね


285 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:29:35 ID:Ax7lBRVr
GJッス!!
しかしいきなり子沢山でワンコの本領発揮か…
とか思ってごめんなさいスバル母さん。w

286 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 02:48:15 ID:IVJ0Iu2v
GJ !!
二人の子供がどんな子なのか、今から楽しみです。

次、行っていいですか?


287 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:48:51 ID:QxgvDQw0
sien



288 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:59:14 ID:f4nU2fJB
GO!

289 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:00:20 ID:IVJ0Iu2v
Little Lancer 七話です。好きな人ができました☆編です。
何時も通りの、お約束通りの平凡な展開です。
      
 注意事項
 ・非エロ
 ・原作IFもの
 ・エリオ主人公(名前は出れども出番が……)
 ・軽くとらは3の設定を流用
 ・少々の鬱展開有り。
 ・展開の、原作からの矛盾点などは虚数空間へスルーして下さい。
 ・NGワードは「Little Lancer」でお願いします。

290 名前:Little Lancer 七話 00/10:2008/02/17(日) 03:02:11 ID:IVJ0Iu2v
 底の知れない、虚数空間の闇が口を開いて待ち構えている。
 正しく千尋の谷其の物であるその裂け目は、猫の瞳の煌きのように妖しい光を放ちながら、来るもの総てを飲み込もうとする。
 覗き込んだだけで、余りのおぞましさに総毛立った。
 目を背けようとしても、余りの威圧感に目を逸らすことすらできない、無限の孔―――

 その裂け目に、一人の少年が落下していく。
 一番の友人であり、最高のパートナーでもあった少年が、堕ちていく。
 全身が襤褸雑巾のようになり、胸にナイフを突き立てた少年が、千尋の谷底に落下して行く。
 その少年は、全身が切り刻まれながらも、底すらない闇に飲み込まれながらも。
 ―――笑っていた。
 もう、思い残すことなど無いというような、綺麗な笑みを浮かべていた。
 少年は堕ちていく。
 自分を置き去りにして堕ちていく。
 思わず手を伸ばした。
 堕ちていく少年の手を掴もうと、何時ものようにその手を握ろうと、必死に手を伸ばした。
 そして、今当にその手を掴もうとした瞬間、気がついた。
 ―――掴もうとした少年の左手が、切り落とされていることに。

 少年は落ちて行った。
 どこまでも堕ちて行った。
 ……自分を置いて、満足げな笑顔を浮かべてどこまでも―――



291 名前:Little Lancer 七話 01/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:07:42 ID:IVJ0Iu2v
 キャロ・ル・ルシエはがばりとベッドの中で上体を起した。
 ―――また、あの、夢。もう何度目になるかも判らない、夢。
 最近では、泣き叫んで飛び起きてルームメイトに迷惑を掛ける事も少なくなった。
 ……それにしても、と少女は思う。
 自分が落ちて行く瞬間を見たのはあのクアットロの筈なのに、何故こんなにも鮮明に少年が落ちて行く瞬間を覚えているのだろう、と。

 少女は緩慢な動きで二段ベッドを降りた。
 ベッドの下段では、スリップ一枚のルーテシアが天使の寝顔を浮かべ、体を丸めて眠っている。
 この寝顔を撮影してロングアーチの男性陣に売れば幾らになるだろう?
 ふいにそんな事を考えた。―――勿論そんな真似はしないけど。
 低血圧で寝起きの悪い友人をゆさゆさと揺り起こす。

「ルーちゃん、ほら、朝だよ、起きる時間だよ……」

 ん〜、と眉の間に皺を寄せて、ルーテシアがシーツの中の潜り込む。
 キャロはそれを気合一発剥ぎ取って、ルーテシアの頬を引っ張った。
 ルーテシアはむ〜、と不満の声を上げながら、渋々目を覚ました。

「……ん、キャロ、おはよー」
「はい、ルーちゃんおはよう! 今日の朝練はなのはさんが来るんだよ! 気合入れて行こ!」

 ルーテシアは寝ぼけ眼を擦りながら立ち上がる。
 キャロはインスタントコーヒーを注いでルーテシアに手渡す。

「……ありがと」
「ほら、ルーちゃんまた髪跳ねてる」

 熱いコーヒーを冷ましながら飲むルーテシアと、楽しそうにその髪を梳くキャロの姿は仲の良い姉妹そのものだ。
 外見に限った話なら、ルーテシアの方が遥かに年長なのだが、キャロは自分が一つ年上なのを理由に姉役を主張して譲らない。
 ―――ルーテシアに比較して自身の容姿が幼い点でコンプレックスがあるので、せめてお姉さんぶりたいのだろう。
 周囲からはそんな生暖かい目で見られ、余計に子供扱いされる原因となっていることをキャロは知らない。
 勿論キャロにそんなつもりは無く、根っからの善意と友愛で行っているのだが、当分誤解は解けないだろう。
 ……ちなみに、キャロがルーテシアに対して、容姿の点で多少のコンプレックスを持っている、というのは本当であることを追記しておく。

「今日は、いい勝負が出来るといいね!」
「……うん、キャロはいつも、空中機動ですぐにスタミナを使い果たすから、フリードから離れるタイミングを考える方がいいよ」
「あはは、ルーちゃんには敵わないな」

 キャロは照れくさそうに頭を掻く。
 既に六課のフォワードメンバーはAAAランクまでを修得し、一人前の魔導師として自立している。
 なのはやヴィータは普段は外部への教導に貸し出されており、訓練は普段、仲間内での自主トレーニングとなっている。
 今日は、週に一度のなのはの教導の日。
 フォワードメンバーにとって、昔は辛くて堪らない事もあったなのはの教導だが、自身がレベルアップするにつれ、自分達がどれだけ優れた教導を受けていたかを知った。
 今は、フォワードメンバー一同、待ち遠しくなのはの教導を待っている。

「ありがとう、今日も、コーヒー美味しかった」

 ルーテシアは同姓のキャロでも見蕩れるような笑みを浮かべてカップを返した。
 性格容姿、共に正反対に見える二人だが、今では大の親友同士だ。
 ―――こうして、今日も機動六課の一日が始まる。

292 名前:Little Lancer 七話 02/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:08:30 ID:IVJ0Iu2v
『Barret V and RF.』

 なのはの空中機動を阻害するように、魔力誘導弾がばら撒かれた。
 ティアナの得意とする中距離誘導射撃魔法、クロスファイアシュート。
 まだ新人だった頃、16個の魔力弾を制御できずに仲間を誤射しかけた苦い過去があるが、今では威力・精度共に桁違いである。
 30個近くの魔力弾丸が高速で、且その一つ一つが獲物を狙う蛇のような動きでなのはを追ってくる。

『Axel Shooter』

 なのはは自身のアクセルシュータで迎撃するが、何分数が多い。
 ティアナの操作する魔力弾はその数、威力が向上しているだけでは無かった。
 操作センス自体が抜群に上手い。
 避けようする軌道、撃ち落そうとするタイミング、総て先読みして魔力弾を配置する。
 なのはは、自身が相手の誘導に従っていることを知りながら、そこから抜け出すことが出来なかった。
 自身の周囲には、ルーテシアの召喚虫であるインゼクトがちらちらと舞っている。
 これが、何らかの情報収集を行い、ルーテシアが念話で仲間に報告を行っているのだろう。
 解ってはいるのだが、矢張り抜け出すことは出来ない。
 インゼクトを振り払おうとすれば即座に魔力弾の餌食だ。

 抜け出せるタイミングが有るとするなら―――

『Sonic Move.』

 背後から、高速でストラーダを構えたキャロが突撃してくる。
 完全に死角からの奇襲。速度、威力、共に申し分無し。
 近接戦闘を苦手とする砲撃魔導師、高町なのはを倒すには最高の戦法だ。
 正しく、100点満点の回答。
 なのはは、生徒達の成長ぶりに堪えきれない笑みを漏らす。
 彼女は知っていた。
 自分達の生徒なら、100点満点の回答を導き出すだろうと。
 必ずこの位置まで誘導したなら、このタイミングで奇襲をかけてくるだろうと―――

『Short Buster.』

 完全なる死角からの奇襲を紙一重で回避し、至近距離からの射撃で撃墜―――

『protection.』

 ―――出来なかった。
 キャロはなんとか一撃を防御し、ストラーダのフルバーストで危険範囲からの離脱を果たした。
 
 ―――本当に、上達していた。

293 名前:Little Lancer 七話 03/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:10:02 ID:IVJ0Iu2v
 四人は尚も攻勢を緩めない。
 ウイングロードがなのはに向かって延び、その上をマッハキャリバーのギア・サードで高速接近する影が有る。
 言うまでも無くスバルだが、問題なのはそれが三人。
 内二人は幻影だ。
 ティアナの幻影は、マッハキャリバーのウイングロードまで再現できる程上達している。
 そしてまた、スバルの速度も以前とは比較にならない。

 だが、それでも対応はできる。
 三人のスバルはウイングロードを螺旋のように絡ませながら迫る。
 そのうち二体の射線が一致した瞬間を狙って砲撃を放つ。
 ビンゴならそれで良し、外れても相手が特定できる―――
『Divine Buster.』
 撃った瞬間になのはは感づいた。
 あの二体は最初から囮、いくら上達したティアナと言えどこんな大規模な幻影を長期持続できる筈が無い。
 最初から無駄撃ちをさせるつもりで―――
 驚愕した瞬間には、既にスバルが肉薄していた。
 
「ナックル―――ダスタァァーーッ」

 撃ち込まれる鉄の拳。
『Barrier Burst.』
 それを攻勢防御で迎撃する。拳とバリアが軋みを上げる。

「……トーデス・ドルヒ」
 
 スバルと鍔競り合っている隙に、上空からフリードリヒに騎乗していたルーテシアが着弾爆裂魔法を雨霰と降らす。
『Oval Protection.』
 それを防御した瞬間、離脱していた筈のキャロが突撃していた。
 だが、ここまでは予想の範囲内―――
『protection.』
 攻撃軌道を先読みし、防御を展開する。

「――――――?」
 
 だが、待ち構えていた衝撃は無い。
 代わりに、呪文の詠唱が聞こえた。

「―――猛きその身に、力を与える祈りの光を」

 キャロのケリュケイオンが光を放つ、同時にスバルのリボルバーナックルが唸りを上げて回転数を増した。
 攻撃ではなく、スバルの補助の為の撹乱だったのだ。
 四人は、なのはが先読みするであろう事を、先読みしていた。

「往きますっ! 全力全開ッ! 振動拳!!」

 光を放つ拳が撃ち込まれる。
 なのはのバリアを貫通した一撃は、見事になのはを撃墜した。


「やられちゃった。みんな今回も凄い上達。もう、一人じゃ四人相手はとっても出来ないな」

 なのはは嬉しそうにそう告げた。
 四人は、勝利の余韻など味わおうともせず、次なる目標を述べる。

「いえ、まだまだです! あたし達は四人束にならないとなのはさんには敵いませんから、次は三対一でも勝てるように頑張ります!」
「う〜ん、この様子ならきっと三対一でも大丈夫だよ。夢は大きく、二対一、一対一を目指さなきゃ」
「はいっ!!!」

 一同は、なのはの優しくも手厳しい言葉に威勢よく返事をした。
 これが、現時点の六課フォワードメンバーの実力である。

294 名前:Little Lancer 七話 04/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:11:35 ID:IVJ0Iu2v
 シフトの空き時間に、キャロはアルトとルキノの給湯室での茶会に招かれることがある。
 JS事件後落ち込んでいた自分を励ます為に、はやてが人当たりの良いに二人に口添えしてくれていたのが、元々の始まりはだったと知ったのは随分後に後になってからの話である。
 キャロは素直に好意を受け取り、アルトやルキノ、時にシャーリーも交えて給湯室での一時の休息を楽しむようになった。
 この小さな茶会は、キャロの世間ズレした部分を随分改善させることにもなった。
 10歳から13歳という思春期の多感な時期、二人はキャロにとっての良き相談相手となり、キャロも二人に妹分として可愛がられた。
 一方、ルーテシアは給湯室ではなく、寮母室で母メガーヌ、アイナ、ガリューらとのティータイムを楽しんでいるようだ。
 寮母室との茶会は世間ズレしたメンバーが集まっているのか、寮母らが全身外骨格のガリューとテーブルを囲む姿を見て驚く者も多い。
 ルーテシアのマイペースは直る見込みは無いだろうと、六課では悲観論が一般的だ。
 尤も、それを喜ぶ男性隊員も多いのだが。

「こんにちはっ」

 今日もキャロは給湯室にひょっこりと顔を出した。

「お疲れ様! 今日はなのはさんとの模擬戦の日だったんでしょ? どうだった?」
「はい、なんとか今日は四人で一本取ることが出来ました!」
「へぇ〜っ、凄いじゃない、あのなのはさんから勝ち星を取るなんて」
「いえ、四人掛かりで何とか一本なんで、わたし達はまだまだです」
「ううん、そんなこと無い、普通の魔導師じゃ百人束になったって、なのはさんに掠りも出来ないんだから、四人で一本な上出来よ」
「そうそう」

 アイナはキャロの頭を撫で、ルキノはキャロのカップに紅茶を注ぐ。
 とりとめの無い会話が始まる。
 近頃の天気の話、近くに出来た新しい料理屋の話、海と陸との兼ね合いの話、何処かの誰かの噂話―――
 これも、平穏な日常の一部である。
 キャロは時に肯き、相槌などを打ちながらその会話を聞いていた。
 そして、ルキノがその話題を持ち出した。

「それにしても、最近、六課の中でもカップルが増えたよね〜」
 アルトがジト目を向ける。
「ルキノ、あんた最近浮かれてるよね〜 ふふ〜ん、やっぱり念願叶ってグリフィスさんとラブラブになれて、幸せ真っ盛りだからね〜」
「ち、違うよ、唯本当に最近六課の中のカップルが増えたみたいだから……まあ、幸せなのは本当だけど」

 ルキノは頬に紅葉を散らして顔を抑える。
 アルトはやってられないとばかりに手を振って揶揄した。
「あ〜、熱い熱い。どうして奥手のルキノに彼氏ができて、あたしは何時までも独り身なんでしょうかね〜」
 頬杖を着いて愚痴りながら煎餅を齧る。
「そんなこと無いよ、あたしもグリフィスさんに告白できるまでに三年もちゃったし……アルトなら直ぐにいい人見つかるよ」
「はいはい。勝者は余裕があっていいですね〜」

 ルキノはばたばた手を振って弁解するも、アルトは耳を傾けない。
 キャロは少し気になって尋ねた。

「あの……六課の間でお付き合いしてる人って、そんなに多いんですか?」
「うん、多いよ〜。って言うか、もう四年近く継続してやってる部隊なんだから、内部でカップルが増えるのは当然の話よ。
 ん〜と、キャロも知ってると思うけど、見ての通りコイツとグリフィスさん、それにティアナとヴァイス陸曹―――」
「ええええっ! ティアナさんってヴァイス陸曹とお付き合いされてたんですかっ!?」
「……一年も前から付き合ってたのに、気付かなかったんだ……」

 アルトが呆然と呟く。

「……まあ、いいか。外部の人とお付き合いしてる人も多いけどね。有名なとこじゃ、なのはさんとユーノ先生―――」

 再び驚愕の声を上げるキャロを無視して話を続ける。

「あと、八神隊長と本局のアコース査察官もかなりアヤシイって話ね……って、キャロ、本当に全部知らなかったのね」

 口をぱくぱくさせているキャロに憐れみの目を向けて、アルトはその掌にそっと飴玉を載せた。


295 名前:Little Lancer 七話 05/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:14:37 ID:IVJ0Iu2v
「んで、ルキノ、こないだのグリフィスさんとの初デートは何処行ったのよ?」
「ええとね……
 まず、サードアヴェニューまで出て市街地をちょっぴりお散歩して―――
 それからチルダデパートまで行って、あ、特に何も買わなかったんだけど、色々見れて楽しかったよ!
 それからこないだのパスタの店で昼食にして、それから映画見に行って……あ、見たのは『世界の中心で〜』ね。
 最後に海岸で夕日を眺めて帰ったの〜」
 ぽお〜っ、と頬を押さえて幸せそうにデートの体験を語るルキノと、頭を抑えてそれを聞くアルト。
「ああああっ、あんたはあんたでっ! あんた一体幾つよ? 何で念願の初デートがそんな中学生の健全なデートコースなの!?」
「ええっ!? だってシャーリー先輩に聞いたら初デートはこれが一番だって……それにとっても楽しかったんだよ?」
「シャーリー先輩もあんたをからかって言ったに決まってるじゃん?
 まさかあんたが本気で行くとは思ってないわよ! グリフィスさんにエスコートしてもらったりしなかったの!?」
「ええと、シャーリー先輩に聞いたのをメモして、グリフィスさんに見せたら何だか苦笑いして、
 『じゃあ、今日はこのコースで行こうか?』 ……って」
「この馬鹿馬鹿馬鹿! 大人のデートなら指輪の一つでも買ってもらって、夕日なんて眺めずにホテルに直行なさい!」
「ちょ、アルト、ホテルって……」
 キャロはティーカップを置いて、席を立った。
「アルトさん、ルキノさん、ごちそうさまでした。今日も面白いお話いっぱい聞けて楽しかったです。ありがとうございました」
 にっこり笑んで去っていくキャロに、二人は顔を見合わせた。

「……アルトがホテルなんて言うから」
「あちゃ、ちょっとキャロには刺激の強い話をしすぎたかな?」
「でも、キャロ、何だか凄く寂しそうな顔してたね……」
「うん、キャロってやっぱり、まだ―――」
「当たり前だよ、あんなの―――忘れられる、筈が無いよ」
 二人は急に醒めてしまった雰囲気に嘆息して、随分冷めたくなった紅茶をすすった。


 デバイスマイスターのシャリオ・フィニーノは馴染みの来客をにこやかに迎え入れた。
「お疲れ様、キャロちゃん。今日もストラーダの点検ね」
「はい、今日も宜しくお願いします」
 キャロの用いているストラーダは、現在六課の中で最も消耗の速いデバイスだった。
 専用デバイスを本来の持ち主以外が使用し、凄まじい頻度でシグナムとの稽古に用いられているので、当然と言えば当然である。
 シャーリーは滑らかな手つきでストラーダのチェックを開始する。
 その鮮やかな手並みはデバイスマイスターの名に恥じない熟練の業だ。
 流れていく内部データを眺めながら、キャロは独立しているストラーダのメモ機能を呼び出した。
 書き込みは三年前で止まっている。
 キャロはその一部分をじっと見つめた。
「……どうしたの? キャロちゃん」
 キャロは返答代わりにその部分を読み上げた。
「レールウェイでサードアヴェニューまで出て市街地を二人で散歩―――
 デパートでウインドウショッピングや会話等を楽しんで―――
 食事はなるべく雰囲気が良くて会話が弾みそうな場所で―――
 映画を見て、夕方海岸で夕日を眺める―――」
「あら、それ……」
 シャーリーは、少し寂しそうに顔を曇らせた。
「はい、三年前の最初の休日の時に、シャーリーさんに作って頂いたお出かけの予定です」
「……懐かしいわね」
「……はい」
 キャロは本当に懐かしそうに遠い目をする。
「あの日は結局、途中で任務が入って、この一番最初、サードアヴェニューに出るとこまでしか行けなかったんですけど―――
 約束、してたんです。きっと、もう一度二人で頑張って、このメニューに挑戦してみようって……」
 言葉を失うシャーリーに、キャロは尚も続けた。
「これ、デートコースだったんですね……今日、やっと、知りました」
 キャロはシャーリーに頭を下げる。
「シャーリーさん、随分遅くなっちゃいましたが……ありがとうございました。
 シャーリーさんの作ってくれた予定のお陰で、ちょっとだけでしたが、エリオ君と、楽しい休日が過ごせました」
 答えられないシャーリーに、キャロは次なる用件を告げる。
 
「それから、ストラーダの件でお願いがあるのですが―――」

296 名前:Little Lancer 七話 06/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:16:13 ID:IVJ0Iu2v
 医務室に訪れるのは、何も怪我や病気をした者ばかりではない。
 カウンセラーの資格を持つシャマルの元には、メンタル面の不安や悩みを抱えた隊員が訪れることも多い。 
 その日のシャマルは医務室で退屈を持て余していた。
 医者が退屈なこと程良い事は無い。
 シャマルは喜んでその退屈を受け入れ、カリントウを摘みながら緑茶を楽しんでいた。
 そんな昼の一時、見知った少女が医務室を訪れた。

「あら、キャロ、こんにちは。今日はどうしたの?」

 シャマルはJS事件後、心に大きな傷を負ってしまったキャロのカウンセリングを担当していた。
 事件直後は、事有るごとに俯いて泣き出すキャロを相手に、様々な話をしたものである。 
 キャロには様々な相談も受けたし、初潮の時には手取り足取り性教育を行ったりもした。
 最近はシグナムとの稽古でボロボロになって医務室を訪れることはあっても、メンタル面の相談で訪れることは無かったのだが。
 面持ちを見て一目で解った。
 今日は久々の悩みの相談らしい。

「あの、シャマル先生、ちょっと相談に乗って頂きたいことがあるんです―――」
「はい、なんでもどうぞ。さあ、座って。今お茶入れるから」
「あ、お茶は給湯室で頂いたので結構です―――それで、相談なんですが……」

 キャロは言い難そうに口を噤む。
 シャマルはキャロの緊張を解きほぐそうと手を握った。

「いつも通り、ゆっくりでいいのよ。キャロが言いたくなった事から、ゆっくり聞かせて頂戴」

 キャロの煩悶は手に取るように解る。
 シャマルは今回も時間が掛かるだろうと思ったが、キャロは決然とした表情で顔を上げた。

「あの……わたし、好きな人が、できたんです」



297 名前:Little Lancer 七話 06の2/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:16:40 ID:IVJ0Iu2v
 十三歳の少女らしい、微笑ましい思春期の悩みだった。
 シャマルは思わず顔を綻ばした。

「そう! キャロももうそんなお年頃なのね。
 好きな男の子ができるなんて、素敵なことよ」

 持ち前の好奇心で、誰? と聞きたくなるのをぐっと堪えてキャロの言葉を待つ。
 相談に来るからには、それ相応の悩みがあるのだろう。
 相手との年齢差だとか、既に相手が恋人持ちだったとか。
 何にせよ、キャロに好きな男性が出来たというのは好ましい変化だ。
 キャロが何処までも死んだエリオに固執していたのは、周知の事実だ。
 別の男性を思うことができるようになれば、きっと心に刻まれた傷を癒すのに役立つ筈―――
 そんなシャマルの淡い期待は、次の一言で脆くも崩された。

「それが、好きになったのが、エリオ君、なんです……」
「は?」

 シャマルは思わず間抜けな声を漏らした。まさかこの子は―――

「エリオ君は、ずっとわたしの最高のお友達でした。パートナーでした。それでいて、お兄ちゃんみたいな人で……
 わたし、ずっとずっとエリオ君の事が好きだったんです。
 でも、それは仲良しの好きで―――
 でも今日、昔エリオ君と遊びに行った時の予定が、カップルの人が行くがデートコースだとしって、気付いちゃったんです……
 わたし、エリオ君の事が男の子として好きなんだって―――」

 ―――なんて事。キャロの傷は、なんて、深い。
 シャマルは、どう答えればいいかを必死に思案するも、妙案は出ない。
 キャロはさめざめと涙を流す。

「わたし、馬鹿ですよね。エリオ君、もういないのに。
 今更好きになっちゃっても、どうしようも無いのに。
 ―――でも、好きになっちゃったんです」

 シャマルは、慰める言葉を持たなかった。

298 名前:Little Lancer 七話 06の2/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:18:38 ID:IVJ0Iu2v
 その日も、キャロとシグナムの稽古は繰り返された。
 男物のバリアジャケットを着込んだ少女が槍で突き懸かり、長身の女剣士がそれを受け止める。
 飢狼の勢いでキャロはシグナムに懸かり、それをシグナムが受け流す。
 もう、幾度繰り返されたかも解らない順当な手筋だ。
 技量の差は歴然であり、趨勢は傍目にも明らかなのだが、シグナムは決してキャロを一撃で叩き伏せようとはしない。
 吐き出すだけのものを吐き出させてから、止めとして叩き伏せるのである。
 だが、今日のキャロはどこか様子が違った。
 何時も通り捨て身の攻撃を繰り出し続けるのが、何かが違った。
 普段は持てる技の総てを駆使して勝負を掛けるのだが、今日は何かもう一つ、奥の手を隠しているような―――

 面白い、とシグナムは思った。
 キャロとの稽古はキャロの精神の均衡を保つ為に始めたものだった。
 キャロの上達を見るのは楽しいものの、勝負自体はバトルマニアのシグナムを満足させ得るものでは無かった。
 久々に楽しめそうだと舌舐め擦りをする。
 これが真に窮鼠猫を噛む一撃なら、キャロにとっても自分にとっても、これ程素晴らしいものは無い。
 
 シグナムは徐々に攻勢へと転じる。
 剣と槍が虚空に綾目を描いて火花を散らす。
 熾烈な鬩ぎあいが続くが、シグナムにとってはまだまだ前座も同然だ。
 真に追い詰めなければ、キャロは隠し持つ奥の手を見せないだろう。
 シグナムはその細緻にして玄妙な剣刺で、キャロを圧倒していく。
 斯くして、キャロはその隠し持っていた切り札を発動させた。
 息を荒げながらも、その双眸に宿る輝きは微塵も衰えない。
 全身を撓めて槍に魔力を注ぐ。
 彼女の隠し持った切り札とは―――
『Unwetterform』
 まさか、とシグナムは思った。
 それは、シグナムのあらゆる予想を凌駕していた。
 ストラーダの第三形態、ウンヴェッターフォルムは、魔力の電気変換資質を持ったエリオだらかこそ使えた形態だ。
 キャロには発動させることすら出来なかった筈だ。
 まさか、キャロが。
「サンダーレイジ!!!」
 紫電の雷撃が奔る。
 シグナムは愛剣をアース代わりに突き立て、宙へと身を躍らせた。
 
 まさか、キャロが。
 まさか、キャロが、こんなにも愚かしいことをするなんて―――

 そのまま、魔力を籠めた拳でキャロの頬を殴り倒した。
 声もなく地面に倒れ臥したキャロを、シグナムは怒りに燃える瞳で見下ろした。
「キャロ、お前は、自分がどんなに愚かしい行為をしたか、解っているんだろう?」
「……はい」
「ストラーダの第三形態は魔力の電気変換資質を持つものの為の形態だ。
 それをお前が使用したということは―――お前が、密かに魔力の電気変換を訓練したからに他ならない。
 確かに、主はやての氷結など、魔力変換の技術を得ることによって得られるものも多い。
 だが、お前は、ストラーダの第三形態を発動させる為だけに電気変換を使用した!
 そんなことをしても、唯の魔力のロスでしかない。
 態々手間隙掛けて電気変化を行うなら、そのまま第二形態に直接注ぎ込んだ方が余ほどマシというもの!
 そんな自明なこと、魔力強化を専門に学んだお前が知らないとは言わせんぞ」
 シグナムは、猛っていた。
 キャロは震えながらも言葉を紡ぐ。
「それでも、わたし、エリオ君みたいになりたかったんです―――
 エリオ君みたいな騎士に―――」
 キャロは、今まで見せたことも無いような昏い瞳で唇を噛む。
 そして、キャロはこの三年間のシグナムの稽古で一度も漏らさなかった弱音を―――遂に、吐いた。
「シグナムさん、わたし、本当に、……エリオ君みたいな騎士になれるんでしょうか?」
 シグナムは、その泣訴を一蹴した。

「成れるわけ、ないだろう」

299 名前:Little Lancer 七話 08/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:20:23 ID:IVJ0Iu2v
 キャロの表情が凍りつく。
 シグナムは氷のような玲瓏な眼牟でキャロを見つめながら尚も続ける。
「そもそもキャロ、お前、目指すものが変わって来てるよな?
 キャロ、お前はエリオの墓前でこう言った。確かにこう言った。
 『エリオの成りたかった騎士になる』と。
 だが、今のお前はこう言ったぞ。『エリオのような騎士になりたい』と。
 何時からお前の目標は其処まで低くなった?
 遥かに高みを目指していたエリオに、エリオを目指しているお前が並べる筈無いだろう?」
「あ……」
 その言葉は、キャロの心の一番奥深い部分を抉った。
 シグナムはキャロの苦衷を知りながらも言葉を止めようとしない。
「それにキャロ、お前は、エリオを目指してすらいない」
「……え?」
 その次の言葉は、この一日にボロボロになっていたキャロの心を粉砕した。

「キャロ? お前が態々男物のエリオのバリアジャケットを身に纏うのは何故だ?
 自身に才が無いを知りつつもエリオの槍を揮うのは何故だ?
 無駄だと解っていながらストラーダの第三形態を使用したのは何故だ?
 キャロ、自分でも解らないなら教えてやろう。

 キャロ、お前はエリオのように成りたいなんて、心の底じゃ思っていやしない。
 その身にエリオの遺品を纏い、エリオの真似をすることで―――
 ―――エリオに守って欲しいだけなんだ」

「―――――――――」

 キャロは、もう、涙を流さなかった。
 漫ろな視線は、ただ空漠を捉えていた。

 シグナムは踵を返す。その頬には、滂沱の涙が流れていた。
『この世には、正しさでは救い上げることができないものも有る』
 いつかの、自身の言葉である。
 キャロとのこの手合わせが、間違った行為であることは最初から知っていた。
 だが、そうでもしなければ一息の呼吸すらできないようなキャロを救うには、こうでもするしか無かったのだ。
 ただ問題を先延ばしにするだけと知りつつ、立ち直ることを願って続けるしかなかった。
 だが、これも限度だ。
 結局、キャロはエリオへの依存から自身を解放することが出来なかった。
 いや、この三年間で依存は余計に深まった。
 これ以上続ければ、キャロはエリオの真似をするだけの生きる屍となる。
「―――くっ!」
 シグナムは、愛剣レヴァンティンを地に叩き付けた。
 結局、この三年間の手合わせは、キャロを救う何の手助けにもなりはしなかったのだ。
 少女一人救えずに、何がベルカの騎士か―――
 シグナムは、自身の剣の無力さに絶望を味わった。
「エリオ、私は、どうすればいいのだろうな?」
 差し当たっては、テスタロッサに詫びなければ。
 そう思い直して、シグナムは歩き出した。―――フェイトの悲しむ顔を見なければ成らないのが、辛かった。


 キャロは地に膝を着いたまま、がらんどうの瞳で宙を見つめていた。
 いつまでも見つめていた。
 少女の口から漏れた言葉はただ一言。

「……助けて、エリオ君―――」

300 名前:Little Lancer 七話 09/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:22:12 ID:IVJ0Iu2v
 銃声が木霊する倉庫街に、銀のライダーが駆け抜けた。
 小型のバイクに跨り、フルフェイスヘルメットを被った彼は、銃弾飛び交う倉庫街を無人の野のように駆け抜ける。
 彼の小型バイクのエンジンタンクには、奇妙なものが取り付けられていた。
 ランス、である。
 中世ヨーロッパの騎士が用いた馬上槍だが、今日日、そんなものをバイクのエンジンタンクに備え付けるなど、時代錯誤を超えて何かの冗談としか考えられない。

 だが、彼はそのランスの一振りで、三人のガンナーを失神させた。
 倉庫街の彼方此方に潜む黒服の男達は、拳銃を手にして時代錯誤の乱心者を蜂の巣にしようと待ち構える。
 だが、狙えど撃てど、その銃弾は銀のライダーには掠りもしない。
 それどころか、忽ちの内に肉薄され、一人、また一人、ランスという時代錯誤甚だしい武器で薙ぎ倒されていく。
 バイクに跨るライダーは、決して体格に恵まれてはいない。
 だが、騎乗するバイクの突進力を槍先に載せて、一撃で人間を昏倒させ得る威力を生み出すのである。

「狙え、囲んで狙えっ!」

 黒服達のリーダー格と思わしき男が部下を叱責する。
 だがその命令は的確であり、銃口はライダーを囲み、一斉に火を噴いた。
 それすらもライダーは頓着しなかった。
 体をバイクから大きく乗り出し、ハングオンの体制で地面すれすれまで車体を傾けて旋回したのだ。
 遥か頭上を空しく弾丸が通り過ぎていく。

 ライダーはそのままタイヤを滑らせて黒服達の下へと突撃した。
 相手に驚愕させる暇すら与えず、リーダー格の男をランスで叩き伏せる。
 周囲の黒服が一斉に銃口を向けるも、ライダーはバイクを大きくウイリーさせて、駐車してあった付近の車のボンネットへと飛び乗った。
 そのまま車体を伝って死角へと逃げ込む。 
 黒服達はそれを追って無意味な発砲を繰り返す。
 ライダーは途切れ無く降り注ぐ弾雨を、予め全てその方向を予想しているかのように避け続ける。

 発砲を繰り返していた黒服の男は、何時の間にか自分が唯の一人になっている事に気付いた。
 あの小さなライダーを追っていた筈が何故?
 振り返ると、そこに黒衣の男が立っていた。
 東洋人らしい顔立ち。その手には小太刀二刀が握られている。
 黒服の男は漸く気付いた。
 あの奇天烈な武器を持ったライダーは削りと囮に過ぎなかったのだ。
 他の仲間は全てこの男に―――そこで、男の意識は断裂した。

 最後の一人の意識が途絶えた瞬間、車のボンネットから人影か踊り出た。
 容姿は周囲に倒れている黒衣の男達と同様。
 たがその瞳は機械のように冷たい。
 男は、その腕から刃を取り出した。文字通り、腕の内部から刃が飛び出したのである。
 男は、獲物に飛び掛る蜘蛛のような動きで、小太刀を手にした黒衣の男に飛び掛った。
 明らかに、人間には有り得ない動きだった。
 男は人外の速度で黒衣の男を百殺せんと刃を煌かせる。
 だが、黒衣の男は、それを磨き抜かれた人の技術で全て受け流した。 
 人間に、斯くも美しくも残酷な剣技が可能なのかと思わせる超常の絶技だった。
 男はそれにすら表情を変えず、他に動きを知らない機械のように刃を叩き着ける。
 黒衣の男は、それを物憂げに受けながしながら、一言。

「やれ」

 と漏らした。
 瞬間、背後から男の胸を銀のランスが貫いた。
 男は文字通り、機械の如く動きを止める。貫かれた胸から歯車が零れ落ちる。

 ライダーはフルフェイスヘルメットを外して汗を拭う。
 小柄な青年と思われていた彼は、その実、まだ瞳に幼さを残す赤毛の少年だった。



301 名前:Little Lancer 七話 10/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:24:48 ID:IVJ0Iu2v
 ―――そして、機動六課の平穏な日々が終わる。


 機動六課部隊長、八神はやての元に一人の隊員が駆け込んできた。
 
「八神部隊長! ジュエルシードによる解析検証、終了しました!
 これで、件の逃亡した戦闘機人の追跡が可能となりました!」

 はやては椅子を蹴って立ち上がった。

「でかしたで! それで、あの眼鏡女は一体何処に逃げんや!?」

 はやては、胸の高鳴りを抑えられずに部下に詰め寄る。
 だが、その隊員は答え難そうな顔をした。

「どないしたんや? 見せてみい」
「そ、その……」
 
 はやては有無を言わさず、隊員の手から資料を奪い取った。
 そして目を通した瞬間―――顔色を変えた。
 そのまま、両手で顔を覆って、高町なのは、フェイト・T・ハラウオン両隊長を呼ぶように部下に命じた。


「まさか、 第97管理外世界とはね……」
「うん、一番来て欲しくない所に、わたし達の世界に来ちゃったんだね……」
「あの性悪女、何処まで手を掛けさせやがるつもりや……」

 三人の心の思う所は一つだった。

「すぐに、私達の世界に戻ろうよ! 
 わたし達の世界なら、スカリエッティも勢力を拡大出来ない筈だから、また悪さを始めないうちに捕まえようよ!」
「なのはの言う通りね。これ以上あんな思いをさせる人を出してはいけない。スカリエッティは―――必ず捕らえる」
「ああ、二人の意見に賛成や。今のスカリエッティはガジェットドローンを生産する施設も、戦闘機人を生み出す技術基盤も無い、唯の一人の魔導師や。
 今の六課の戦力なら、簡単に捕まえられる。フォワードメンバーで出陣や」

 三人は手を重ねる。
 遂に、時が来たのだ。
 三年前の無念を晴らす時が。
 三人は一様に、歓喜とも悲哀ともつかない表情を浮かべていた。
 終わらせるのだ。今度こそ。共にその思いを胸に立ち上がる。
 
「早速わたしが、アリサちゃんと、すずかちゃんにメールを送っとくよ。また転送ポートにお庭貸してもらわないと」
「そやな。宜しく頼むで」

 なのはは、自身の出身世界の親友である、アリサ・バニングスと月村すずかに次元間通信を用いてメールを送ろうとコンソールに向かい―――
 ふと、違和感に気付いた。

302 名前:Little Lancer 七話 10の2/10 ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:25:45 ID:IVJ0Iu2v
 通信主任のシャーリーにその違和感を打ち明ける。

「え? 送信した筈のないメール履歴がある? なのはさんの世界のお友達に向けて、ですか? 妙ですねえ?
 六課の通信担当は皆優秀ですから、バグなんてそうそう起こらない筈なんですけど―――」

 シャーリーはそう言いながら、嬉々として解析を始めた。
 なのははシャーリーの通信士の腕を知っていたので、直ぐに何かの間違いとして解決するだろうと楽観的に眺めていた。 
 だが、何時まで経ってもシャーリーの作業は終わらず、解析を行うシャーリーの全身は瘧に罹ったかのように震え始めた。

「どないしたんや〜?」

 はやてとフェイトもシャーリーの異常に気付き駆けつける。

「どうしたの、シャーリー?」
「なのはさん、このメール、このメール―――
 三年前、クアットロが『あの通信』で使用した周波数で送信されます……この独特な波形、間違い有りません」
「……なっ!?」

 誰もが絶句した。

「この通信、ビデオメールなんですか……再生、しますか?」

 何度、イエスとノーを繰り返すことが出来る時間があったのか。
 なのはは長い逡巡の末に、ビデオメールの再生を依頼した。
 再生が開始される。画面に大きくなのはの顔が映る。
 彼女はにこやかに言葉を紡ぎ始めた。

『アリサちゃん、すずかちゃん、久っさしぶり〜
 実はね、またそっちの世界でのお仕事が入っちゃってね、また転送ポートを使わせてもらえるかな?
 あ、今度のお仕事はね、ちょっとした調査関係のお仕事だから、すぐに終わると思うんだ。
 だからね、お仕事終わったら、またみんなでバーベキューしようよ!
 アリサちゃんとすずかちゃんに会うの、すっごく楽しみだな〜
 わたしね、今回は二人に楽しんでもらおうと思って、ちょっとした『ドッキリ☆サプライズ』を用意してるんだ。
 喜んでくれるといいな!
 じゃあね、アリサちゃん、すずかちゃん、また会おうね〜〜〜っ』

 喜色満面、ぶんぶんと手を振る自分自身の姿を、なのはは呆然と見つめていた。

「このメール、なのはさんが過去に送信したビデオメール履歴の映像を使用して作成されています……」

 シャーリーが沈痛な面持ちで告げた。
 三人は、声も出ない。
 画面では、尚もなのはが手を振り続けている。

「……やめてよ、こんなの―――」

 それは、なのはの喉から漏れたとは思えないような掠れた声だった。

「こんなの―――やめてえええええぇぇぇぇぇっ!!!!」

 高町なのはは、絶叫した。

303 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 03:27:14 ID:IVJ0Iu2v
 とりあえず、急転直下です。
 日常の光景は苦手ですが、ラブストーリーはもっと苦手です(´;ω;`)
 次回からは、一番筆を進ませてくれるあの方が戻ってきます。

 あ、少年の載ってるバイクは特殊使用ということで一つ。
 ハンドルとかアクセルとかブレーキとかクラッチとかは、忍さんがノリノリでいじって片手運転可にしてます。
 なんじゃそりゃ?

 それにしても番号酷いですね。申し訳ありません。改善します。
 
 次回*「逆襲開始☆編」

304 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 03:33:05 ID:f4nU2fJB
>>303
やばいなあ。
アリサ、すずかの命が危ない気がするわ。

GJにも程度があります。



305 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 04:01:51 ID:H8i9Am6l
いかん。( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc氏の影響でアリサならクアットロぐらい楽勝じゃんと思ってしまった。

306 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 04:18:23 ID:TKLtLzd6
>>303
GJ
鬱だけど・・・・
個人的にはこれまでで一番、話が重かった希ガス。
シャマルに相談したときのキャロの言葉でサクッと心抉られました。
この雰囲気はまだ継続しそうだなあ。


307 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 04:43:45 ID:VEAwGGHk
>>305
二次創作に毒されすぎですよw作品としては素晴らしいですが、本来は一般人ですよw
まぁ私も色々な人の作品の影響で、いつも全力全開で相手を叩きのめす姉御肌な性格の成長ヴィヴィオ
とかが出現して大変なことにw

308 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 04:47:27 ID:6QyWJVMx
>305
Me too.

309 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 05:06:49 ID:KhH5455b
能力をフルに使えばすずかは戦闘機人とも張り合えそうだけどな。
まあここのクアットロならうまいこと立ち回ってすずかに力を使わせないだろうけど。

310 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 05:13:32 ID:O+LpqrVv
>>278
GJ!!
ルーが妊娠を報告できない気持ちはよくわかる
そしてエリオがもんもんとした日々をすごしていかなくちゃいけないのもよくわかる
命がけでルーを守ってきたといってもそれ以上の覚悟がいることは間違い
だが、ルーがそれ以上に苦しんでることを察するべきだぞ、エリオ!!

>>303
GJ!!
ちょw平凡な展開コメにフイタw
これまた欝です。ですが、欝にもかかわらずこれまた続きがきになる。
そしてキャロさんがいい味だしすぎ。
エリオ、早く帰ってきてやれ・・・まあ、仕方がないけど

311 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 09:23:59 ID:PtUNdE5D
>>303
乙!
気が早いが奴の末路が楽しみだ。

312 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 10:02:58 ID:JmhfLkG4
>>303
GJ
けどなのはなら本編の時とは違ってすぐ選択できる行動があるんだし
それを選んで行動しそうなものだけどなぁ、とも思った。
フェイトならともかく。

313 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 10:42:17 ID:5CRq2+ZY
今から超特急でなのはが帰還したとしても、クアがすでに97にいる描写があった以上、
すでに事後だろうな…<アリサ+すずか
人質になっているのか、はたまた屍に…あかん、次回読むのが恐ろしいぜ

314 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/02/17(日) 10:44:21 ID:kwMDNG8c
納豆食ってる時に思い付いたネタ投下します

・ヴィヴィオが納豆嫌いを克服する感動の物語
・なのはは納豆好き派です。反論は認めません。(少なくともこのSSにおいては)
・久々に非エロ
・全国の納豆嫌いの皆様申し訳御座いません。私納豆大好きです!!
・オリキャラ登場

315 名前:私は納豆に命を救われた 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/17(日) 10:45:43 ID:kwMDNG8c
なのはがヴィヴィオを養子として引き取って以来、自炊する機会が増えて来た。
やっぱり母親となったからには自分の作ったご飯をヴィヴィオに食べて欲しい。
そういう思いがあったのである。そしてその日、なのはがヴィヴィオに出したのは納豆ご飯であった。
「ほら、これはママの世界にある納豆って言う物でね、こうしてかき回したら糸を引くんだよ〜。」
なのははヴィヴィオの目の前で実際に納豆をかき回し、糸を引く様を実演してみせる。
「ほら、凄い伸びるでしょ? 納豆の糸はね、同じ太さならナイロンよりも強くて弾力があるんだよ。
それに凄く美味しくて栄養があるんだよ〜。」
なのはは納豆が好物で、是非ヴィヴィオにも納豆を食べさせてあげたかった。しかし……
「う……き…気持ち悪い………。」
「え…? ヴィヴィオ…?」
ヴィヴィオは口を手で押さえ、今にも吐きそうな顔をしていた。
「どうしたの? ヴィヴィオ…何処か具合が悪いの?」
「う……そ……そのなっとうって言うの……気持ち悪いよ…。それに…くさぁい……。」
「ええ!?」
ヴィヴィオには納豆が気に召さなかった様子だった。それにはなのはも不満がる。
「え〜? こんなに美味しいのに…。」
なのはは自分が美味しそうに食べている所を見せればヴィヴィオも気が変わるに違いないと
考え、実際に納豆をご飯にかけて食べて見せた。
「ほら、凄く美味しいんだよ〜。」
「うわ……ネバネバ…糸引いて………気持ち悪い……。」
なのはが納豆の乗ったご飯を箸で摘んで口へ運ぶ度に糸を引く様が気色悪くて仕方なかった。
「このネバネバや糸が良いのに…ヴィヴィオったら…。」
「うあ…ママが…アレ…食べてる……。」
なのはが口一杯に頬張った納豆ご飯を噛んで行く様もヴィヴィオには気色悪い物だった。
ネバネバの糸が引いた豆とご飯が歯によって潰されて…最後には飲み込まれる。
想像するだけでもヴィヴィオにとって吐いてしまいかねない光景だった。
「う…うぇぇぇぇ………。」
「ヴィ…ヴィヴィオ!?」
挙句の果てには本当に吐き気をもよおしてトイレへ駆け込んでしまい、
なのはもほとほと困り果ててしまった。

翌日、なのはは先日の納豆の事で落ち込んでいた。しかしそこでフェイトとはやてが現れる。
「どうしたの? なのは…暗い顔して…。」
「そやそや、どうしたん? 相談ならのるよ。」
「フェイトちゃん…はやてちゃん…。」
やっぱり自分で考えているだけでは埒が明かない。藁をも掴む思いでなのはは
フェイトとはやてに相談して見る事にした。
「あのね……昨日ヴィヴィオの新しい好き嫌いが見付かったの…。」
「それはいけないね。」
「そやそや。ヴィヴィオの事可愛がるのも良いけど、時にはガツンと言ってやらんとな。
好き嫌いしてたらママみたいに大きくなれへんよ〜ってね。」
なのはの暗い言葉にフェイトとはやては笑いながらそう言う。

316 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 10:46:02 ID:4CpAUuY5
>>303
GJ!!
鬱な話だけど大団円フラグ立ってるから安心して読めるな
それとシグ姐さんがイイ味出して嬉しいんだぜ

>>305
俺もそう思ったw

317 名前:私は納豆に命を救われた 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/17(日) 10:47:38 ID:kwMDNG8c
「所で…ヴィヴィオは何が嫌いだと分かったの?」
「それは納豆だよ。」
「え…納豆…。」
なのはが『納豆』と言う単語を出した途端、フェイトとはやての表情が気まずい物へと変わった。
「うん…ヴィヴィオが納豆を食べてくれないの。それどころか吐いてしまうなんて………。
大豆は凄く美味しいし……栄養だってあるのに………。でも大豆そのものが嫌いじゃない
みたいなんだよ。だってお豆腐やユーノ君がお酒のつまみに買って来るスナック大豆も
普通に食べたりするし……ねぇ…どうしたらいいかな?」
「……………あ………。」
「その………。」
何か言って欲しそうに視線を送るなのはに対し、フェイトとはやては苦笑いしながら言う。
「あの…なのは……あんまり無理に食べさせる必要は無いんじゃないかな……。」
「そやそや! 嫌いなもんを無理に食べさせる方がよっぽど毒や!」
「ええ!? 二人ともさっきと言ってる事が全然違うじゃない!」
納豆と知るや否や二人が掌を返した理由。それは二人とも納豆が大嫌いだったからである。
元々納豆は『外人が嫌う日本食ナンバーワン』と名高いし、同じ日本人の中でも
関西の人間は納豆を嫌の人が多い傾向にあると言う。ならばフェイトやはやてもまた
納豆嫌いだったとしてもそこまで可笑しい話では無いだろう。
しかし……いずれにせよ納豆が大好きななのはにとって面白い事では無い事は確かだった。

その日の仕事を終えて帰宅した後、なのはは納豆と睨み合いをしていた。
「何としてもヴィヴィオに納豆を食べさせてあげるんだから。でもいきなり普通の納豆じゃ
昨日と同じ事になっちゃうから……何とかヴィヴィオにも食べやすい様に工夫しないと……。」
その工夫の方法をなのはは腕組みし、唸りながら考えていたのであったが…
そこで突然電話がかかって来た。
「ハイ高町ですが…ええ!? ヴィヴィオが誘拐された!?」
余りにも予想外すぎる展開になのはは愕然とした。何とヴィヴィオが下校中、
大勢の友達の目の前で白昼堂々謎の男達に拉致されたと言うのである。
確かにヴィヴィオは聖王の器として作られた存在であり、普段はその辺の普通の子供と
大して変わりはしないが、JS事件で実際に聖王の揺り篭を動かして見せた通り、
その潜在している力は計り知れない。むしろそこを利用しようと企む他の時空犯罪者に
狙われてしまっても不思議は無いと言う事だ。こうなってはいてもたってもいられない。
なのはは着ていたエプロンを脱いでバリアジャケットを装着し、その場から飛び立った。
そして拉致されたヴィヴィオを救う為、まず管理局へ向かうのである。

一方、ミッドチルダの奥地のとある建物の中にヴィヴィオが縄で縛られた状態で
座らされていた。そして彼女を拉致した男達の姿もある。

318 名前:私は納豆に命を救われた 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/17(日) 10:49:19 ID:kwMDNG8c
「ほぉ…コイツがあのJS事件であの何とかの揺り篭とか言う巨大艦を動かす
馬鹿魔力を見せ付けたヴィヴィオってガキかい?」
「何とかの揺り篭じゃなくて聖王の揺り篭ですぜボス。」
「おうおうそうだったそうだった。性王の揺り篭だな。凄いないかにもエロそうな王だよな。」
「だから聖王の揺り篭ですって!」
ヴィヴィオを拉致したワリには何とも頭悪そうで子悪党臭のする連中であった。
「とにかくだ。このヴィヴィオってガキを利用すれば凄い事が出来るってワケだ!
で…………コイツの力を引き出すのは一体どうやるんだ?」
「え………どうやるって………。」
「ヴィヴィオも知らないよ。」
「…………………。」
周囲を沈黙と気まずい空気が包み込んだ。やはり頭悪い子悪党臭は伊達では無いのか
ヴィヴィオを拉致したは良いけど、それをどうやって利用するかまで頭が
回ってはいなかった。
「おいおいどうすりゃ良いんだよこりゃぁ!!」
「そ…そんな事言われてもぉ!!」
ボスも子分も号泣しながら大慌て。と、その時だった。

「お前達は包囲されている! 大人しく少女を解放しなさい!」
突然外からその様な声が響き渡った。慌てて外を見てみると、何と彼等のいた
建物は時空管理局の大軍団によって包囲されていたのである。
やっぱり頭の悪い子悪党な時空犯罪者。あっさりと管理局に居場所を突き止められてしまったのだ。
「ヴィヴィオー! いるなら返事してー!」
「ああ! なのはママの声だー!」
管理局軍団の中にはなのはの姿もあった。本来教導隊の人間であるなのはが
こういう事件に出張って来る必要は無いのだが、拉致被害にあったヴィヴィオは
なのはの娘であるし、管理局としても現場の士気高揚にもなるし、
また人々を感動させる美談にもなって管理局の支持率アップに貢献出来るんじゃね?
って事でなのはの出動をOKしたのであった。しかし、そこで突然ヴィヴィオを引っ張った状態で
窓から顔を出した時空犯罪者のボスがヴィヴィオの首にナイフを突き付けたのである。
「動くなお前等!! このガキがどうなっても知らないのか!?」
「ああ! ヴィヴィオ!!」
こうなっては大変だ。時空犯罪者達も子悪党であるが大変に焦り、気が立っている。
こういう状況で下手に刺激する様な事があれば本当にヴィヴィオを殺すかもしれない。
皆に緊張が走った。なのはもまたこの状況で何とかヴィヴィオを助け出す方法は
無い物かと必死に考え、その度に息が荒くなっていたのだが…………その時それは起こった。
「うっ…臭ぇ!!」
「え!?」
突然時空犯罪者のボスが鼻を押さえた。これには管理局の皆も首を傾げるが、
次の瞬間さらに時空犯罪者ボスはヴィヴィオを離してのた打ち回り始めたのだ。

319 名前:私は納豆に命を救われた 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/17(日) 10:50:52 ID:kwMDNG8c
「うぇぇぇ!! 臭ぇぇ!! 畜生!! 誰かこの中で納豆食いやがった奴がいやがるなぁ!?
俺は納豆が世界一嫌いなんだよぉぉぉ!! 臭ぇぇ!! 臭ぇぇよぉぉぉ!!」
「え…………納豆………。」
何か良くは分からないが…この男…とてつも無く納豆が嫌いな様子だった。
しかもその嫌いの度合いはヴィヴィオのそれを遥かに凌いでいる。
何しろここまで激しくのた打ち回る程であるから。
「臭ぇぇ!! 臭ぇぇ!! 納豆臭ぇぇよおぉぉぉぉ!!」
なおも男は鼻を押さえてのた打ち回る。ちなみに彼が感じた納豆の匂いと言うのは
なのはから発せられた物である。何しろその日の昼食にも納豆ご飯を食べていた故、
口臭にも納豆の匂いが混じっていて何ら可笑しい事は無い。と言っても、普通の人にとっては
別になんとも感じない程の僅かな物である。しかし、極度の納豆嫌い故に納豆に対して敏感になっていた
時空犯罪者ボスにとっては、ほんのかすかな納豆の匂いにも反応してしまったのである。
しかしこれは管理局にとって好機である。忽ち武装局員達が突入して一網打尽。
ヴィヴィオは無事救出され、時空犯罪者達は皆検挙された。

事件も解決し、ヴィヴィオを連れて帰宅したなのははテーブルを挟み
ヴィヴィオと面と向かって大切な話をしていた。
「勿論今日の事に関してヴィヴィオに非は無いよ。ヴィヴィオは悪くない。
悪いのはヴィヴィオを不当に拉致した時空犯罪者だからね。でも…………
もしもヴィヴィオが納豆普通に食べれる子だったら事件は未然に防げてたかもしれないんだよ。」
「う…うん………。」
ヴィヴィオが気まずそうに頷いた後でなのはは納豆をヴィヴィオへ差し出した。
時空犯罪者が極度の納豆嫌いだったのは偶然だ。しかし、逆になのはが納豆好きであったが故に
ヴィヴィオの命は救われたとも言える。だからこそ、今回の事を機になのはは
ヴィヴィオに対し納豆への再評価をしてもらいたかったのである。
「う…うん……ヴィヴィオ…食べてみるよ……怖いけど……納豆食べてみるよ…。」
当然ヴィヴィオにとって納豆を食べるという行為は怖い。しかし、今回なのはの
納豆好きのおかげで自分の命が救われた言うのは否定しようが無い事実。
なのはへの恩を返すと言う意味も込めて…ヴィヴィオは死ぬ思いで納豆を口の中へ放り込んだ!
「…………………。」
ヴィヴィオは物凄い形相で強く目を瞑り、全身を振るわせる。やっぱり不味いのか?
なのはも不安になるが………
「おいしい!!」
突然笑顔になったヴィヴィオになのはは良い意味で驚いた。
「何だ、結構美味しいんじゃない。」
「でしょぉ? 納豆美味しいでしょう?」
実際食べてみればこの通り。ヴィヴィオは納豆のネバネバや糸を引く所に
怯えていただけなのかもしれない。そして次々に口の中へ納豆を運ぶヴィヴィオの姿に
なのはも嬉しくて、思わず頭を撫でた。
「それじゃあ私も納豆いただきま〜す!」
なのはも納豆をかき混ぜてご飯に混ぜ、その日の夕食は二人で納豆ご飯を楽しんだそうな。

「さて…次はフェイトちゃんとはやてちゃんだね………。」
納豆を食べ終えた後で…なのはは呟きながらニヤリと笑みを浮かべた。
そう、高町なのはのミッドチルダ納豆布教伝説はこの日から始まるのだ。

  ミッド書房刊 ヴィヴィオ=T(高町)=スクライア自伝『私は納豆に命を救われた』より抜粋

                    おしまい

320 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/02/17(日) 10:51:54 ID:kwMDNG8c
くどいようですが…全国の納豆嫌いの皆様…申し訳御座いませんでした!!orz

321 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 11:03:30 ID:duibt6wc
>>303
恋愛を知ってしまったキャロに泣き、シグナムの苦悩に泣けた……
そして意表をつく3の裏工作にショックを受けた!
あのビデオメールの演出はほのぼので余計にこえええええ!!



>>320
ばかすwwwwwww

さあ!
次はくさやとなれずしが待ってるぞッッ!!
がんばれ聖王w
ラスボスはシュールスト(ry




322 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 11:58:43 ID:hVqYVRvp
>>320
GJ!何というアホさ加減w

323 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 11:58:54 ID:5CRq2+ZY
フェイト・テスタロッサは苦悩していた。
彼女の眼前に立ちはだかるは、壱個の小さきパック。

何とも奇怪な食物である、とフェイト・テスタロッサは思う。
褐色の柔らかい豆が密集している。
そこに箸を差し入れると、
何ともいえない中途半端な感触が返って来る。

友人たちの言にしたがい、箸でかき混ぜる。
すると、どうであろうか。
たちまち豆たちは、異臭を放つ
白く濁った粘り気の強い糸を引きはじめたではないか。

これは本当に人間の食べるものなのか。
フェイト・テスタロッサは一人おののく。

掻き混ぜ終えると、
くだんの褐色の豆達が、
気味の悪い半透明の糸の膜に覆われていた。
この圧倒的なまでの気色悪さ……ッ!

こんなものは認めない、認められない…。
フェイト・テスタロッサは思う。断じて食べるものかと。


「あーッ!フェイト!納豆食べてないじゃない!」
「で、でもアリサ…」
「アリサちゃん、フェイトちゃんは外国の人なんだし…」
「すずか、私がハーフだってこと忘れてない?」

やはり食べねばならぬのか。
フェイト・テスタロッサは意を決して、豆をひとつ箸でつまんで持ち上げた。
箸の動きに合わせて、白く細い糸がニョニョニョと伸びた。
その気持ちの悪さに、フェイト・テスタロッサは、再び己の意志が砕かれるのを感じた。

「フェイトちゃーん?フェーイートーちゃーん?」

嗚呼、なのは。
私はもう駄目みたいだ。お墓はなのはの家の庭に…。



324 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 11:59:49 ID:5CRq2+ZY
フェイト・テスタロッサが益体の無いことを考えている一方、
高町なのはは黙々と朝食を食していた。

「フェイトったら、納豆食べられないみたいなのよ。なのはからも何か言ってやって」

アリサ・バニングスの言に、コテンと首をかしげた後、
高町なのはは事態をようやく理解した。
なのははおもむろに、キッチンコーナーから
いくつかの小皿を取ってやってきた。

そして、フェイト・テスタロッサの前のパックを奪い取ると、
それらを素早く調合し始めた。
そして、それを白いご飯にかけ、ご飯とともに少量、箸ですくった。

「はい、フェイトちゃん。あーん」

最愛の友人の言葉に、フェイト・テスタロッサは思わず口を開けてしまう。
高町なのはの顔に似合わぬ強引さと、
フェイトの流されやすい性格が絶妙にコラボレートした結果であった。
フェイト・テスタロッサはパクリとご飯と豆の集合体を口にする。
一瞬遅れて、フェイトはそれを吐き出したい衝動に駆られたが、
高町なのはの戦場に居るが如き眼光の鋭さがそれを許さなかった。
渋々、咀嚼する。

「ん……」
「美味しい?美味しいよね?」

もはや、それは脅迫。
だが、事実、彼女の言うとおりであった。

「う、うん。すごく美味しいよ。なのは…。ちょっと意外…」

「納豆のネバネバ感をさっぱりとした大根おろしで和らげ、
なめ茸で味のアクセント、そしてチリメンじゃこで香ばしさを加えてみたの。
いい?フェイトちゃん。納豆というものは、炊きたて熱々のご飯にかけると
誤解しているひともいるみたいだけど、それは邪道なの。騙されてはならぬ。
少し冷めてしまったぐらいのご飯のほうが、納豆の味を引き出してくれの。
人によって、納豆に刻んだネギを入れたり、卵の黄身を入れたりするわけだけど…(以下略)」

その後、延々と続いた高町なのはによる納豆の薀蓄話に洗脳されてしまった結果、
フェイト・テスタロッサは家族も驚くほどの大の納豆フリークになってしまったのであった。

______________________________
>>320
うん。何が言いたいかというと、なのはが納豆好きである以上、
フェイトも納豆が好きになってるんじゃまいかと思うんだ!!

325 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:06:52 ID:60QBUVcL
>>324
GJ!

藁にあの臭みを取り除く効果があったりするんだよね。
だから近年納豆が食べられない人間が増えているのはポリパッケージのせいだったりもする。
でも藁包み納豆なんて今や茨城福島でしか手に入らないからなぁ。 あとは通販か。

326 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:12:07 ID:a9E1XdRK
>>324
GJ
これはなかなかの解釈

327 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/02/17(日) 12:15:34 ID:kwMDNG8c
>>324
GJ
参りました…私の負けです。
流石にその発想はありませんでしたorz

ちなみに私の場合は納豆に削り節入れて、その後でしょうゆをたっぷり混ぜる派です

328 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:17:44 ID:cAW665E5
う…
お、俺も納豆に挑戦してみる気になってきたぜ

329 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:24:43 ID:5CRq2+ZY
>>327
とんでもなかです。貴兄の発想の豊かさにはいつも感心しきり。

ちなみに当方は、混ぜる前にたれ(別売)をたっぷり注いで、刻んだ海苔と辛子で食べる派

330 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/02/17(日) 12:25:32 ID:kwMDNG8c
あと追記で、こんな事の為に一レス消費する事自体が失礼かもしれない位チラシの裏なんですが、
私も最初は納豆嫌い派でした。でも、昔あったマイトガインの『納豆に手を出すな』と言う回の
影響で納豆嫌いを克服しましたスマソセン

331 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:27:31 ID:l51yfMx6
>>305に首がSATSUGAIされるほどに同意

>>320
納豆GJ!
というか、この発想は無かったわwwww

>>324
GJ!
それでも俺は熱々御飯にかける派なんだぜ。

やっぱりあつあつ御飯に出汁醤油と辛子と少々のネギを混ぜた納豆をかけて
一気にかっこむのが最高だと思ってる俺

332 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:28:01 ID:LKPl/WBg
>お墓はなのはの家の庭に…。

ワロタw
なんという迷惑行為w

333 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:31:56 ID:l51yfMx6
何故か、シグナムさんが自宅で自家製納豆を量産している光景を想像してしまった

「主はやて、出来てしまいました。」
「な、なんやてー!?ち、父親は誰や!」
「父親?何の話です主。出来たのはこれです。」
「んー?何やこれって・・・・・・納豆やないか!」
「あと、ケフィアも作ってしまいました。」
「最近いつも以上に仕事をしよらん思たら・・・・・・」
「私は古い騎士なので、このくらいのことしかできないんです。」
「騎士関係ないわ!?」

で、ヴィータが顔を納豆でベタベタに(ry

334 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 12:35:40 ID:IVJ0Iu2v
  |l、{   j} /,,ィ//|     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ     | あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
  |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |     < 『おれは奴の前で階段を登っていたと
  fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人.    |  思ったらいつのまにか降りていた』
 ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ   | 催眠術だとか超スピードだとか
  ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉.   | そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
   ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ. │ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
  /:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ \____________________

335 名前:アルカ:2008/02/17(日) 12:36:04 ID:IVJ0Iu2v
  |l、{   j} /,,ィ//|     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ     | あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
  |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |     < 『おれは奴の前で階段を登っていたと
  fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人.    |  思ったらいつのまにか降りていた』
 ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ   | 催眠術だとか超スピードだとか
  ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉.   | そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
   ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ. │ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
  /:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ \____________________

336 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/17(日) 12:38:02 ID:IVJ0Iu2v
ぎゃああああ、申し訳ない、BSとENTER間違って妙な書き込みを……

ただ、納豆SSGJしたかっただけなのですが、荒らしみたいになって申し訳ない。
吊ってきます。

337 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 14:04:33 ID:hTPAFMXk
>>320
>>324
納豆スキーとしてはGJするしかない!!
ちなみに俺は半熟卵と出汁醤油とネギを入れる。メシは出来立て熱い派だな。

>>330
俺も納豆プール(?)の中に拉致られて喜ぶ爺さんを見て、そんなに美味しい物なのか!
と思って食べたのが最初

338 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 14:29:50 ID:dyqju2nG
小粒納豆よりも大粒納豆の方が好きかな。

でも、嫌いなものの臭いに敏感というのはよくわかる。
私はタバコの臭いが我慢できない性質なのだが、タバコを吸う人は服についてるあの臭いが
平気なのだろうかといつも不思議&とても辛い。

339 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 14:46:35 ID:a9E1XdRK
私はなのはさんの匂いが嫌いです
(「饅頭怖い」的な意味で)

340 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 14:52:49 ID:l51yfMx6
ちょwwwwwなのはパロスレが納豆にのっとられかけてるwwww

納豆すげー、あるあるもびっくりだよ!

341 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 14:56:13 ID:l51yfMx6
俺はクレヨンしんちゃんの納豆の話が切欠で食い始めたなw
というか、クレヨンしんちゃんにしろ、ドラえもんにしろ、良作に出てくる食い物って
どうしてあんなに見てて食いたくなるほどに美味そうなんだろう。

342 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 15:07:45 ID:5CRq2+ZY
週刊マガジンの探偵学園Qで納豆克f(ry
結構、そういうのって影響受けるよなぁ。
しかし、StSでスバルやエリオがパクついていたパスタを見ても、
食いたいとは思わなかったのは何でなんだぜ?

343 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 15:09:55 ID:lTm/8uZx
>>342
あれは食いたいって思う前に胸焼け起こしそうだからだろ

344 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 15:12:12 ID:TsgrK5qr
>>338
臭いが嫌、っていうひとには金の粒納豆マジお勧め。本当に臭いがない
臭いがダメな俺でもこれは大好物の一つだ

345 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 15:18:09 ID:hC4oG/5g
匂いは大丈夫なんだ。むしろいい匂いだと思う。
だが、味が……。味がダメなんだ。orz
オレは豆類全般が苦手なんだよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

346 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 16:04:54 ID:JJfrP6Aw
今回のスレ凄いな。
前スレは怒涛の投下ラッシュだったのに。
前半は武器議論、現在は納豆議論が巻き起こってる(笑。

347 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 16:08:48 ID:Okn+VFvW
さあ誰かここで女の子のお豆を執拗に責め立てる話を書くんだ

348 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/17(日) 16:15:53 ID:n9VVlmdx
>>347
待ってろ、今やってる連載でそれやろうと思ってるw

俺は小粒納豆が好きだな。
……まあ納豆大好きで、朝飯が毎朝納豆ご飯でもいいって人間だがw

349 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 16:18:30 ID:nEmucQQk
要らん

350 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 16:30:55 ID:dyqju2nG
>344
あいや。書き方が悪かったな。納豆自体は嫌いじゃないんだよ。
小粒より大粒の方が好みってだけで。
スープカレー納豆も食えるしな。

苦手なのはタバコの臭いなんだ。

351 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 16:57:05 ID:5/CjE02w
くそっ、納豆嫌いの俺にとってこの流れは地獄だ……

352 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:26:18 ID:QXL40XaF
なんという雑談進行

353 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:27:25 ID:A/XXNU33
納豆嫌い多すぎだろ・・・
生でかっこむ俺に謝れ

354 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:31:15 ID:E0ikmYWF
納豆は刻みにんにくいれると旨い

355 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:34:09 ID:0M00GMPR
>>345
>>351
やぁ同士

356 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:37:34 ID:Ps7SvKAt
「ママ、私が勝ったらもう口出ししないと約束して」
「じゃあ私が勝ったら、言う事聞いてくれるよね」
「そうはならないよ…、悪いけど勝つのは私だから」

お互い口元は笑おうとしていたが、目が笑えなかった。
娘はもう、後には引けないことを悟っていた。
既に母娘は全面対決に至っているのだ。
今更話し合いでどうにかなるものではない。
いや、この母娘にとっての「お話」とは肉体言語なのだが。

ここまで、ヴィヴィオは全てなのはの言うとおりに育ってきた。
血のつながりはなくとも、なのはの強い想いは、真の母親以上だと思っていたからであろう。
だが、ヴィヴィオももうあのころのような小さな子供ではなかった。
最後は、自分で動かなければならない。
でなければ、最強と謳われる魔導師と拳を交える資格すらない……!
しばし瞠目し、意を決して、瞳と口を開いた。

「いくよ、なのはママ!」
「来なさい、ヴィヴィオ!」


「納豆を食べるかどうかで喧嘩しないでよ…」
何故か自分の職場で繰り広げられる母娘喧嘩に、
司書長の青年は、ただ防御壁を張るのみであった。

357 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:37:42 ID:MxtedYDU
>>346
なんだかんだ言いつつみんな武器と納豆大好きなのね

358 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:40:46 ID:hzQ+d5ve
普通は一緒に並べられる単語じゃないな>武器と納豆w

359 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:42:37 ID:MxtedYDU
いっそ、納豆わらでデバイスを……

360 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:44:10 ID:5CRq2+ZY
>>359
あれ、俺書き込んだっけ?
糸で相手を絡めとって、こう…

361 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 18:00:27 ID:gS+qErNU
>>356
ユーノは模擬戦で大活躍だなw

362 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 18:03:39 ID:qzB1HpYN
はやては普通に納豆食えそうな気がするな。

363 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 18:04:15 ID:S4QPFzUH
粘糸一閃!

そうか、シグナムさんのレヴァンテインが延びる時は
納豆のネバネバを利用しているんだよ

364 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:26:47 ID:krDyW0IR
>>333
ちなみに納豆を作る過程で他の菌が入ったりすると、それは『腐敗』という。
そこんとこ要注意な。

365 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:38:43 ID:A/XXNU33
何故か戦闘機人は納豆が苦手という電波が入り
管理局員が混ぜた納豆を見せびらかしながら突撃する不思議な光景が

366 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:41:41 ID:Wt71zOEm
その管理局からはIAI臭がプンプンするんだが

367 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:44:12 ID:Sv9zbRa5
いい加減納豆雑談は自重しろw

368 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:45:29 ID:gS+qErNU
>>365
醸すぞーって言いながら吶喊するのか

369 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:47:14 ID:llb61k84
>>365
ただ一人、古き良き伝統とかが好きそうな感じがするチンクは箸持って管理局員へ突貫。
いつもスウィーツ食べて部屋では一人でゴスロリ着ててクマのぬいぐるみを抱きしめて赤ちゃん言葉で話しかけながら眠りにつく納豆嫌いのトーレ姉さんもみんなを守るために涙の突撃。

370 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:50:47 ID:ivaN1enJ
>>365>>366
いやいや、どっちかというと名前が力を得る空間内で、はやてがシグナムの胸を掴んで、

はやて「おっ○いミサイル!!!」

ってやるほうがUCATらしいかと・・・・w

371 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:54:02 ID:YjZSpPkU
>>369
刑務所の中で、クマさんがいないせいで眠れないトーレ姉さんとか可愛すぎるんだがw

372 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:59:56 ID:A/XXNU33
納豆が止まらない
知ってる人は知っているオルタ風

「オラオラ!納豆は幾らでもあるんだ!!残念だったな!!」
「小隊!右前方に納豆をぶちまけろ!」
「クソッ!混ぜる時間がもったいないぜ・・・」
「テメえら本当は納豆なんだよ!調子に乗ってんじゃねえ!」
「クッソ!糸が邪魔で次の納豆がとどかねぇ!ご飯を頼む!」

>>371
かわいそうに思ったヴィータがウサギの着ぐるみで慰さめに・・・
ハッ!ヴィー×トレか、新しすぎる!

373 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:00:48 ID:CVI+lOxE
>>368
よし、直保を呼ぶんだ。

374 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:01:32 ID:mJb4/r9f
>>362
リンディさんの御一家は日本フェチだし拠点が日本だから
フェイトやクロノ達も普通に納豆食えそうな気がする

375 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:02:46 ID:E0ikmYWF
>>371
トーレは少女趣味。これはガチ

376 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:04:05 ID:6wOVV4G3
>>372
お互いにうらやましいんだよな
(こいつ背高くてかっけぇなぁ 私もこれくらいだったらな……)
(小さくて可愛い……こんなに高い身長いらなかったなぁ)

377 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:13:57 ID:TsgrK5qr
>>365
かわいそうに、カワカミンが患部から侵食して…もう手遅れです

378 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:14:17 ID:llb61k84
>>376
笑華と泉ちゃん乙

379 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:16:12 ID:UI9Xy29r
>>372
おまえスゲーな!新しすぎね?その電波?

380 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:19:42 ID:VGjcLpdP
ここは空気を読まずに……。

ここの皆は性別反転についてはどう思うのかな。
おれはなのはさんだけ女の子で、後のフォワード陣は男(あ、ティアナはそのまま
ここは好みの問題だ)で妄想していたりしている。

381 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:21:18 ID:hzQ+d5ve
スカは結局変態チックになるな
むしろ男の時より腐臭を感じる

382 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:22:32 ID:A/XXNU33
全員男だったとしても行けます!
元からクロ×ユノ好きですから

ただプレシアパパンから性的虐待受けてたのかと思うと涙が止まりません

383 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:25:30 ID:UD6mXmzE
>>380
それはエリオきゅんがロリカッコイイ魔法少女になるのも含まれるのか?
だとしたら全力全開で支持する

384 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:27:39 ID:T6QZ2KxE
>>370
おいww
ハゲフラッシュかよw

385 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:30:29 ID:gS+qErNU
>>381
女のほうが変態チックだなw

>>382
いやフェイトさんも男だろw

386 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:30:54 ID:/i5fZcg7
>>383
ああ…エリオ女性化とかなら俺も妄想したことあるわ。
意外とそういうSSってないよね。

387 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:33:44 ID:VGjcLpdP
>>383
もちろん含まれるともさ!!

さらにはナンバーズもそれの宝庫だ。組み合わせは自由自在!
ためしに男6人、女6人での妄想はどうだ?

388 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:36:15 ID:BKIXeI5a
>>387
オットーは男になっても違和感ゼロ。
他はあまり想像付かないなー。

389 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:39:52 ID:A/XXNU33
>>385
いやだからこそ余計にそそるw

とりあえず性別反転しても問題無さそうなキャラ

スバル
エリオ
オットー
オーリス
マッガーレ

あたり?

390 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:40:48 ID:/i5fZcg7
>>387
むぅ…じゃあ
男:トーレ・クアットロ・セイン・オットー・ノーヴェ・ウェンディ
女:ウーノ・ドゥーエ・チンク・セッテ・ディエチ・ディード

で。オットーはデフォだなこりゃw
男クアットロは………嫌な図しか重い浮かばねぇ

391 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:45:38 ID:VGjcLpdP
>>388
とりあえず俺は

トーレ
オットー
ノーヴェ
ディエチ
ウェンディ

辺りがいいな。

セインとかは下位ナンバーズが男だったら、もうちょっと扱いがましになると思うんだ。

392 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:48:02 ID:BKIXeI5a
>>391
からかわれておもちゃになる図しか想像できない。>セイン

393 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:51:52 ID:n9VVlmdx
本気で何なんだこの流れw
納豆→カワカミン→女体化とかこれなんてカオスだよw

……こう並べたせいで納豆大好きで12時間周期で性別転換が起こるユーノとオットー幻視した俺も充分川上菌に感染してるなorz
もちろんオットーは全く外見変化が無いのはデフォでw

394 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:52:40 ID:/i5fZcg7
冷静に考えたら男セインだとあの能力ヤバくないかw

395 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:53:19 ID:A/XXNU33
納豆を食べると不思議成分カワカミンが分泌されて性別が変化する・・・

何も間違っていない

396 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:53:51 ID:E0ikmYWF
性別反転はあんまり好きじゃない。

ふたなり最高! スターズ3人はなのはのペット。これはガチ

397 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:54:28 ID:Dlp9zXvC
>>394
そういえば覗き放題じゃねーかw

398 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:55:27 ID:vOcfCEE7
ココらへんでもう納豆の流れ切ろうぜwww
誰かこの状況を打破してくれるSSを投下してくれる勇者はいないものか。

399 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:55:44 ID:Cuj+RWtH
ユーノを邪魔するためにリーゼ兄弟に陵辱される、なら
想像したことがある。その後男性恐怖症になってなのはたちと疎遠に。

というか性別逆だったらこうならね?と

400 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:56:58 ID:Dlp9zXvC
>>398
納豆だけに中々切れないな

401 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:57:39 ID:Okn+VFvW
>>399
それだとクロノも酷い目に遭ってるな……で、いつ投下なさるんです?

402 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:59:11 ID:vT3zicfF
>>394
セインが覗きをしていたのがばれて女性陣に折檻されるんですね?

403 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:59:56 ID:VGjcLpdP
>>389
スバルがいきなりうらやましい環境に……
幼い自分を助けてくれたあこがれの美人のお姉さんと一緒の働ける上に
しかも嫁同伴とは……。
スバル♂だと、ティアナへのギン姉とゲンヤさんの扱いが、まるっきり「息子の嫁」
そのものになるのは俺の気のせいだろうか?

>>394
同人要員キタコレ。トンファーシスターとのからみもあるな……。

404 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:00:02 ID:E0ikmYWF
>>399
正直性別逆じゃなくても充分にありえそうだ

やっぱりショタは受けでナンボ。

405 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:00:41 ID:A/XXNU33
スカが数の子に下克上されるのか・・・

406 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:00:57 ID:oFOJz0PS
真・陰獣か

407 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:13:45 ID:VGjcLpdP
なのはさん♂がフェイトそん♀に自慢の二個のレイジングハートによる
ディバインバスター級の砲身で、毎夜スターライトブレイカーをぶち込むと。

408 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:16:28 ID:duibt6wc
>>400
だれが美味いことを言えといったw

409 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:19:27 ID:UD6mXmzE
SS1にあるエリオの健康ランドのシーンを性別反転で再現すると、ものすごく犯罪臭がするぞ

もちろん、それがイイんだがw

410 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:22:31 ID:mwfgq+GB
>>409
いわゆる性別反転ネギまだなw

オラわくわくしてきたゾ

411 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:25:33 ID:MxtedYDU
>>409
フェイトさんがあっという間に過保護ママから変態親父にw


412 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:28:01 ID:FhoEcQCo
そういや今までで、性転換物で投下されたのってサイヒ氏の以外にあったっけ?

413 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:28:12 ID:Okn+VFvW
キャロを助けるときに揉んでしまうところがおにんにんにw

414 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:28:32 ID:6wOVV4G3
>>411
そりゃ毎晩幼馴染の男と同じベットに寝ているくらいだからな
下着一丁でw

415 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:29:29 ID:gS+qErNU
フェイトさんは男性化したほうがおもしろいなw
変態度MAXだw

416 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:36:40 ID:VGjcLpdP
>>415
その場合は、なのはさんは♂か♀かどちらの方がいいかな?

417 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:39:35 ID:6wOVV4G3
>>416
つ[女装ショタ]

418 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:39:49 ID:8vY69kZf
>408
誰がさらにうまいことをいえといった(w

419 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:49:16 ID:VGjcLpdP
ヴィヴィオ♂でなのは♀だったら……。
なんだかマザコンというか、エディプスコンプレックスがすごく強くなる気がするのは
俺の気のせいだろうか?

420 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:51:53 ID:T6QZ2KxE
>>419
「ママはあなたをそんな弱く育てた覚えはありません!」
「貴様に育てられた覚えなど、はなから無いわこのクソ女ァァ―――!」

421 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:53:10 ID:4g8AKqpY
>>417
フェイトさんが捕まっちゃう><

422 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:01:18 ID:Pldfd6nV
>>420
カワカミン並に熱血と変態を兼ね備えた魔を断つ剣の親子自重

423 名前:B・A:2008/02/17(日) 22:12:48 ID:lnJNbNg0
ちょっ・・・・100レスほど雑談(しかもほとんど納豆)って・・・。
流れぶった切っちゃ駄目ですか? 具体的には投下して良いですか?

424 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:14:30 ID:1dlQzK0D
どうぞどうぞ

425 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:16:12 ID:medvv95y
納豆の糸を切る感じでお願いします

426 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:16:17 ID:6wOVV4G3
いやっほう
まってました

427 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:23:30 ID:Pldfd6nV
go go


428 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:23:49 ID:3pagKG3h
>>423
この流れも好きだけど、やっぱり新作が読みたい


投下してwktk

429 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:24:32 ID:WKfGgMEo
>◆6BmcNJgox2
納豆自重www
俺も勇者特急思い出したが、その話を見たコトがあるのか(誉め言葉)
あの話もいろんな意味で馬鹿な話だったからな……って話がずれたorz
取りあえずGJ!

てか300番台のレスがことごとく納豆にのっとられてるw

>>425
誰がうまいこと言えと(ry

430 名前:B・A:2008/02/17(日) 22:27:55 ID:lnJNbNg0
それじゃ、ズバッと流れを切りましょう。


注意事項
・20歳verエリオ×ルーテシア
・非エロ
・「Ritter von Lutecia」要読
・前作から10年後、故に捏造のオンパレード
・おっきなエリオキュン、ルー子、ヴィヴィオが見たくない人にはお勧めできません
・今回、割と鬱

431 名前:Nach dem eines Speerritters 第3話@:2008/02/17(日) 22:30:47 ID:lnJNbNg0
向かってくる魔力弾をストラーダで叩き落とす。
1発・・・2発・・・3発・・・4発目からは軌道を変え、背後から迫ってくる。
加速魔法を併用して真横に飛ぶが、そこには更に3発の魔力弾が弧を描くように飛んできている。
防御出力の低いエリオでは3発のアクセルシューターに耐えられるわけはなく、1発だけを
叩き落としたところで再び走ることを余儀なくされる。
変幻自在の魔力弾はまるで意思を持っているかのように縦横無尽に駆け回り、エリオを翻弄する。

「くっ!!」

「どうしたの? 動きが鈍いよ!」

ヴィヴィオは容赦なくアクセルシューターの弾速を加速させる。
魔力弾の数が減った分、制御しやすくなったのか、さっきよりも動きが精密的になっている。

「ストラーダ!」

『Photon Lancer Multishot』

カートリッジがロードされ、エリオの周囲に8個のフォトンスフィアが形成される。速射性と弾速に重点が置かれた母譲りの射撃魔法。
何千回と練習し、どのような状況でも瞬時にスフィアを作れるようになったはずなのに、今日のそれはどういうわけかとても遅く感じられた。

「くっ・・ファイア!」

トリガーとともにスフィアがきらめき、8本の雷の槍が向かってくるアクセルシューターを迎撃した。爆発で粉じんが巻き起こり、視界が覆われる。
直後、エリオは背後から衝撃を受けて吹っ飛ばされた。

「がはっ!?」

更に続けて2発、3発とアクセルシューターがエリオの体を撃ち抜いていく。
うっすらと視界に映ったのは、相殺することのできなかった6発の魔力弾。
砲撃の撃ち合いならともかく、精密射撃では自分の方に分があるはずだったのに。

(格好悪・・・・)

直後、虹色の光が視界を染め上げ、エリオの意識は闇へと堕ちた。





432 名前:Nach dem eines Speerritters 第3話A:2008/02/17(日) 22:32:27 ID:lnJNbNg0
「何なのよ、あのヘタレっぷりは!」

意識を取り戻したエリオを待っていたのは、ヴィヴィオからのお叱りであった。

「動きはぎこちないし、術式の制御に乱れがあるし、マルチショットは外すし・・・・・訓練なんだよ、ヤル気あるの!」

彼女が怒るのも無理なかった。SSランクのヴィヴィオは強すぎるが故に練習相手がいない。六課で彼女の相手が務まるのはエリオかガリューしかおらず、
その2人にしても彼女の防御を抜くほどの力は持ち合わせていない。戦えば自身は傷を負うことなく、ただ一方的に相手を攻撃するだけの呪われた力。
それのせいで小さい頃は辛い目にあったこともあったが、だからこそヴィヴィオは戦う相手に手を抜いて欲しくないのだ。手加減をするということは、
彼女にとって相手に命を差し出されたのと同義なのだ。そんな弱い者いじめみたいなことはしたくはなかった。

「ごめん・・・・・」

「プライベートで何かあった? ひょっとして、ルーお姉ちゃんと喧嘩したとか?」

「いや、別に・・・・」

その時、医務室にルーテシアが現れた。途端に、場の空気が凍りついたかのように重苦しいものへと変わる。

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

(い、息苦しい・・・・・)

思わず、ヴィヴィオは制服のネクタイを弛める。
逃げ出したいが、そんなことができる雰囲気ではなかった。
いつもなら出会い頭に抱きつくような2人が、何故か一言も発しない。エリオは辛そうに顔を俯かせたままだし、
ルーテシアも何か言いたそうにしているがきっかけを掴めずにいるようだ。


433 名前:Nach dem eines Speerritters 第3話B:2008/02/17(日) 22:34:15 ID:lnJNbNg0
「・・・・・・・・・・・・・」

静かすぎて却って耳が痛くなる。人間というのは、適度な音がなければ生きていけないのだ。
ここは、勇気を振り絞って自分がこの沈黙を破るべきだろうかと思ったその時、ヴィヴィオはあることに気づいた。

(あれ・・・・・この2人・・・・)

ルーテシアは気まずそうに佇んでいるが、エリオに話しかけたがっているように見える。適当に薬品棚を物色しながら、
チラリチラリとエリオの方を見ているのだ。対して、エリオはルーテシアを見ようともしていない。何を考えているのか知らないが、
彼は自分の心を完全に閉ざしているようにも見える。

「あの・・・エリ・・・」

「ごめん・・・ヴィヴィオ、僕もう行くよ」

そのままルーテシアを一瞥することもなく、エリオは医務室を飛び出した。

「お兄ちゃん!?」

慌てて、ヴィヴィオもその後を追おうとする。
だが、ルーテシアは駆け出そうとするヴィヴィオの腕を掴み、それを制した。

「お姉ちゃん!?」

「良いの・・・・・そっとしておいてあげて」

「けど・・・・・」

「大変なのよ・・・・色々と。だから、ね」

「わかんないよ・・・・ちゃんと言葉にしてくれなくちゃ・・・・」

「そうね・・・・ヴィヴィオには話しておいた方が良いかな・・・・・」

ルーテシアは2つあるベッドの内の1つに腰かける。釈然としないながらも、ヴィヴィオもそれに倣った。


434 名前:Nach dem eines Speerritters 第3話C:2008/02/17(日) 22:36:30 ID:lnJNbNg0
「私ね・・・・妊娠したんだ。エリオの子を・・・・」

「えっ・・・・本当?」

「うん」

「おめでとう・・・・けど、お兄ちゃんは嬉しそうじゃなかったけど?」

あれはどちらかというと、辛い目にあって押し潰されそうになっている顔だった。
しかも、かなり重症の部類に入る奴だ。

「昨日・・・話したばかりだから。エリオ、最初は喜んでくれたんだけど、すぐに難しい顔して・・・それからずっとあんな感じ」

「何・・・それ・・・」

2人は愛し合っているのではなかったのか?
まだ幼かったヴィヴィオは、2人の馴れ初めである10年前の事件をよく知らない。だが、母から聞いた話では奇跡の部隊と呼ばれた機動六課を敵に回し、
ミッドチルダそのものを巻き込んだ大恋愛だったらしい。その後、10年という年月を経て再会した2人は誰が見ても仲睦まじい恋人同士であった。
ヴィヴィオも、きっとこの2人は結婚して、自分の両親みたいに仲の良い夫婦になるのだろうなと思っていた。だというのに、何故、こんなことになっているのだろうか?

「わかんないよ。2人とも好き同士なんでしょ! だったら、どうしてあんな風になるの!」

エリオはルーテシアを一度も見ようとしなかった。完全に意識の外へ閉め出し、その罪悪感にも耐えられずに逃げだしたのだ。
あんな男が自分と同じ騎士なのだと思うと、吐き気すら沸いてくる。

「大変なんだよ・・・・親になるのって」

どこか達観したような言葉に、ヴィヴィオは何も言えなかった。
本当は、エリオの態度にかなり堪えているはずだ。だというのに、彼女はそれを億尾にも出さない。
無感情で周りを寄せ付けないその姿は、エリオと再会する前の彼女に戻ってしまったかのようだ。

「わかんないよ・・・・・・そんなの・・・」

それが堪らなく悲しくて、ヴィヴィオは力なく呟いた。





435 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:36:45 ID:6wOVV4G3
支援

436 名前:Nach dem eines Speerritters 第3話D:2008/02/17(日) 22:40:35 ID:lnJNbNg0
いつからか、することがなくなると素振りをするようになっていた。
10年前はとにかく強くなりたい、その一心で槍を振るっていた。尊敬する母よりも強く、肩を並べる同僚よりも強く、
敵対したライバルよりも強く。他に槍を持つ理由も見つからず、自分はただ上を目指して足掻くことしかできなかった。
やがて、愛する人を守りたいという明確な目的が生まれ、自分の槍に迷いはなくなった。あれから10年、それは今でも変わっていない。
だが、今の自分は何だ。型の反復がまるでなっていない。態勢は崩れ、息も上がって集中力も途切れがちだ。まるで初めて槍を持ち、
その重さに振り回されていた子ども時代に戻ってしまったかのようだ。
それを否定したくて、また素振りをする。結果は、何百回やっても変わらなかった。

「はあ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」

『724回目・・・・兄弟、バイタルに乱れが出ている。休息を取ることを推奨するが・・・・・・』

「うるさい、黙っていろ!」

『・・・・・了解した、“マスター”』

素振りを続けていた腕が止まる。
今、このデバイスは何と言った?
「兄弟」、それが自分への呼称ではなかったのか?

「ストラーダ?」

『・・・・・・・・・・』

「何とか言えよ、ストラーダ!」

叫ぶが、ストラーダは応えない。
言うことを聞かない相棒に苛立ちを覚え、エリオは素振りをするのを止めて地面の上に座り込んだ。
思い浮かぶのは昨日のこと、ルーテシアから言われたあの言葉だ。

『私・・・・妊娠したの』

ルーテシアが自分の子どもを妊娠した。
それはとても嬉しいことだった。愛する人との間にできた結晶だ、嬉しくないはずがない。
だが、あの時エリオが感じたのは不安であった。
果たして、自分に父親が務まるのかと。
幼い頃に両親に捨てられたエリオは、父親との思い出がほとんどなかい。義母は優しい人だが、未婚の女性だった。
だから、エリオには父親という存在がどういうものかわからなかった。しかも、10代のほとんどを刑務所で過ごしてしまったため、
社会経験も圧倒的に欠如している。
それを認識してしまったがために、エリオはルーテシアの懐妊を喜ぶことができなかった。


437 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:42:47 ID:RLv5/eKn
せつねぇぇえええ!!
支援

438 名前:Nach dem eines Speerritters 第3話E:2008/02/17(日) 22:45:43 ID:lnJNbNg0
「それで仕事に支障きたした挙句、デバイスにまで見放されてちゃ世話ないな」

大の字に寝転がり、抜けるような青い空を見上げる。
雲一つない青空だ。その光景に、懐かしい思いが込み上げてくる。

「あの時も、こんな空だったな・・・・・」

10年前、レリックの暴走に巻き込まれたルーテシアを助けた時も、こんな風に空を見上げた。
その時の空の美しさは、今でも目に焼き付いている。
感傷に耽っていると、不意に小さな影が青空を遮った。

「仕事サボって何しているの?」

「ヴィヴィオ・・・・・何? 笑いに来たの?」

年下とはいえ上官なので、エリオは重い体を起こして直立不動の姿勢を取った。
覇気のないその態度に、ヴィヴィオの目がつり上がる。どう見ても怒っているようだが、
彼女は極めて冷静に、声を抑えつけながら言った。

「少し・・・・頭冷やそうか?」

「!?」

旧機動六課のメンバーにとってはトラウマともいえる言葉に、エリオの体が緊張する。
彼の友人は、この台詞の後に魔力弾の集中砲火を受けて昏倒したのだ。
念のため、いつでも防御魔法は展開できるようリンカーコアを活性化させる。
だが、次にヴィヴィオが口にした言葉は予想外のものだった。

「上官として命じます・・・・エリオ・モンディアル陸曹、あなたに休暇を与えます」

                                      to be continued

439 名前:B・A:2008/02/17(日) 22:46:48 ID:lnJNbNg0
以上です。
鬱っぽい話は苦手です。だって、キャラがうまく動いてくれないから。
今回はヴィヴィオが唯一のカンフル剤だった。あの娘は書いていて楽しい。
そして、支援ありがとうございます。

440 名前:サイヒ:2008/02/17(日) 22:48:12 ID:cawMikMp
>B・A氏
相変わらず素晴らしいお話GJです。
ストラーダが本当に良いキャラだなぁ。台詞三つしかないのに雄弁だよ。

そして書こうと思ってたクロフェ出産話と内容が被る確率極大で冷や汗だらだらな俺。


>>412
書く時に軽く調べましたがたぶん無い。

441 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:49:58 ID:60QBUVcL
>>391
>男クアットロ
九品仏大志のツラが思い浮かんだぜブラザー

442 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:52:31 ID:zRSoQ2xm
クアットロが男だったら?

いやぁ、ここでは話題に上りすらしないくらい嫌われて終わりじゃない?w
あるいは、やたらめったら惨めでむごい死に方ばっかり書かれるかw

443 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:52:56 ID:Okn+VFvW
>>439
GJ むしろおっきなヴィヴィオはもっと見たい

>>440
意外とこれまで性転換物はなかったのね
確かに長編まで縺れこんだらオリジナルと大差なくなるしなぁ
新ジャンル開拓に性転換物でエロいの書いてみるか

444 名前:B・A:2008/02/17(日) 22:53:55 ID:lnJNbNg0
あ、誤字があるorz

>>436
下から4行目
>幼い頃に両親に捨てられたエリオは、父親との思い出がほとんどなかい。×
>幼い頃に両親に捨てられたエリオは、父親との思い出がほとんどない。 ○

司書の方、保管の際は訂正をお願いします。

445 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:54:05 ID:6wOVV4G3
>>439
乙かれさま
エリオの不安は確かにそうだよなぁ
結末をどうもっていくのか期待

446 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:54:23 ID:lerfoLqE
武器に納豆にTS
普段なら出会わないはずの事柄が
何故ここまでの混沌を呼ぶw

447 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:57:48 ID:9x1Pe2Uo
蝶GJ、鬼GJ、テラGJ!!!!!

初めての子供ができてダウン気味になるエリオがカッコ悪くて良い。
こんな人間臭くて応援したくなるエリオは初めて見たかもしれない。
かつてルーテシアを守った時と違って今回は産まれて来る新しい命を背負わなければならない分、彼の悩みも半端じゃない。
だがこれを乗り越えてはじめてのトゥルーエンドだ! 頑張れエリオ!! ゴールまであと少し!!!

448 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:58:36 ID:Dlp9zXvC
>>439
おつー

449 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:02:14 ID:60QBUVcL
>果たして、自分に父親が務まるのかと。
>父親という存在がどういうものかわからなかった。

うちの親父もそう言ってたらしいからなぁ。当時22。
しかし生まれたら猫かわいがりだったそーな。
1歳の誕生日に俺のプレゼントとして10万かけてNゲージ鉄道模型かってきた。おかげで完璧に鉄。
車もシビックやめてレオーネエステートバン(2代目。当時ツーリングワゴンは未登場)に代えた。

450 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:04:41 ID:bPSKiYOx
>>439
GJ
おっきいヴィヴィオがいい感じ過ぎるw
しかしエリオの不安は最もだ、なんせ子供の人生にも関わるしねえ

451 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:07:02 ID:V/AqmCYr
駄目だ・・・納豆(のネバネバ)のせいで話題が長引いてしまっている・・・。





でもふたなりなのはさんが突如『なのフェチ』になった女性陣に追い掛けられるシチュも・・・
そしてその事件を解決するために、男達と共に旅立つ・・・・・・いいシチュとは思わんか?

ふたなりの理由?そりゃあお前、なのフェチな女性陣が種付けしたがるシチュをだな?

452 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:12:46 ID:2hoxQg3S
>>451   

   リアル ナノごっこ始まります!


          ..
           ''';;';';;'';;;,.,    ナノナノ ・・・
             ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ナノナノ ・・・
              ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;   
             ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;     
          vymyvwymyvymyvy、   
      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ
 ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ
   ゝηミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡η r
    しu(彡η r⊂( ゚д゚ ) .ゝ.η.ミ) i_ノ┘
.       i_ノ┘  ヽ ηミ)しu
           (⌒) .|
            三`J



      ヽl   ,、 l/ 
      〃"ナ'⌒ ~´ヘヘ^
      // ,ハノノソヽソハ   なっ、何で
     ハ  ヾl.゚ヮ゚;ノ!. ノ   みんな追いかけてくるの?
        ○7|..7二⊃
        ./ソ、j、iヾ.
        ヾ7ーチイ¨}ヽ
        /ー/` ̄ `-’
       (こV

453 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:20:24 ID:O+LpqrVv
>>439
これまで自分の命が危険にさらされようとも迷わずルーテシアを守り続けてきたエリオもさすがに戸惑うか・・・
これから、二人分の命を何が何でも守らなくちゃいけない。
もし妻と子どちらかしか助けられない状況がきたらとか、いろいろ葛藤あるだろうな。
でもそれも全てルーテシアを愛しているがための迷いであることは間違いないと思う。
エリオには頑張って自分なりの答えを出して欲しい!!

454 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:26:16 ID:a9E1XdRK
>>452
SLBを撃ちながら砲撃を止めた
六課の皆が向かった場所は宙に浮かぶ「ゆりかご」に足を踏み入れた

こんな感じですか?わかりません><

455 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:28:40 ID:A/XXNU33
全員が病気・・・
                
なのは「さて、朝の訓練を」
フェイトさん「なのは、ちゅっちゅ」
なのはさん「・・・フェイトちゃん、冗談は」
フェイトさん「ちゅっちゅ」
なのはさん「・・・」
スバル「なのはさん、私もちゅっちゅ」
ティア「わ、私もちゅっちゅ」
なのはさん「!・・・二人とも、頭冷やそ」
ヴィータ「なにょは、あたしもちゅっちゅ」
将「高町、ちゅっちゅ」
なのはさん「え?え?な、何、皆おかしいよ?」
はやて「なのはちゃん、あたしもちゅっちゅ」
リィン「リィンもちゅっちゅ」
なのはさん「え、ま、まってエリオ!キャロ!助け
エリオ「ラディカルグッドエスケープ!」
キャロ「フリ〜ド〜、お散歩いこー」
なのはさん「・・・ま、まって・・・誰か」
「「ちゅっちゅ」」
「ちゅっちゅ」
「「「「ちゅっちゅ」」」」

「「「「「「ちゅっちゅーーーーーー!!!!!」」」」」」
なのはさん「キャアアアアア!!んむうううぅー!んー!プハッ、やめン゙ム゙ー!ん゙ー!・・・」

三十分後

(衣服は上下ともにはだけて半脱げ、全身にキスマーク)
「「「「「「ちゅっちゅコンプリート!!」」」」」」
なのはさん「な、なんなのおおぉぉ・・・」

456 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:33:35 ID:xstVVHwp
>>439
GJです!でもヴィヴィオまで名言(?)を言うことになろうとはw
すごい楽しかったです。

457 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:02:52 ID:La5WtwDO
性転換の話だがどっかにエリオとキャロであった気がする

458 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:05:43 ID:nz2Redl0
ちょっと聞きたい。

もしも、エリオが「10歳」ではなく「15〜18歳」で機動六課に入っていたら


ところてん式にどうなる?

459 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:08:29 ID:fUFqIi0Y
みんな24歳から28(ry
とりあえずフェイトそんが犯罪だと思うんだ。

460 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:09:43 ID:36Uv3FzS
エリフェイが甘酸っぱいものからピンク濃厚に変わる

461 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:13:38 ID:OIrmrdGS
まず年齢的にフェイトが引き取る前提からして無理じゃね

462 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:14:59 ID:+Yx56OZx
>>451
なのフェチ…それも悪くないかも

はっ!お主さては某スレを見ているな!?

463 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:16:08 ID:CwqkMsmh
エリオとキャロとの出会が痴漢になってしまう。

464 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:16:33 ID:TpPe2zfV
管理局に入るための保証人とかでいいじゃないの

465 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:19:28 ID:xMiKdQOI
男子高校生が女子小学生をいきなり押し倒したら・・・捕まるな、うん。

466 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:20:43 ID:NPWjwyEy
>>458
一つ聞くが、それはエリオの年齢だけが上がっているのか(エリオ15、フェイト19)
それとも全員の年齢が上乗せされているのか(エリオ15、フェイト24)どっちだ。

467 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:21:36 ID:1xxckrPv
あの状況(乳もみ)が生まれないんじゃないか? しっかり助けてミスもなし、と。

468 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:22:25 ID:veGGEEdd
>>455
ビックリする位くだらないのに、笑ってしまったwww

469 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:23:28 ID:La5WtwDO
とりあえずその状況を誰か書いてくれ


470 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:24:38 ID:nz2Redl0
>>466
とりあえずエリオだけ。

471 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:25:47 ID:4w7zXg0X
エリオだけ年齢が上がった状態とするなら、だが……

スバル、ティア、アルトあたりを絡ませ安く………げふんげふんw
あと、フェイトさんとかもだな……

しかし、姉ショタ好きな私としては……うーむw


あ、でもそうすると、お風呂イベントがなくなるか、よりエロオ・モンデヤルになるか
どっちかになっちまうぜw

472 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:27:07 ID:GeqL3H7/
>>470
それだったらほぼ同い年のスバルかティアナと
常識的に考えてフラグがた……たないかw

473 名前:451:2008/02/18(月) 00:28:09 ID:5gHcIkhP
>>462
てことは・・・・・・お前もか!




あんたとはいいさk・・・・・・・・・ゲフンゲフン、いいコーラが飲めそうだ。

474 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:28:13 ID:36Uv3FzS
やりたい盛りのエリオがちっちゃいヴィータを一日中種付け

「あっ…うっ…やっ…ま、まだヤルのかよ!?」
「はぁ…はぁ…ヴィータさんの中狭くてぬるぬで気持ちいい…軽くて体位変えやすいし…」
「ひゃぁああ!バカぁ!こっこんな格好っあっああぅ!エリオの硬くておっきい!」
「うっ…だ、出しますよヴィータさんのちびっこマン○にっくっう!!!」
「ひゃぁああ!!しっ…子宮に直接当てて出てるぅ!えっエリオの…あっ熱い…っ!!」
ビクビク

こんな感じかな、ヴィヴィオともできるし、ナンバーズ倒すたびにフラグゲットできるな…


475 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:28:30 ID:nt8z/sF7
キャロと普通に兄妹になっちゃいそうだな

476 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:29:29 ID:La5WtwDO
いやむしろロリコンなエリオが見れるんじゃ・・・

477 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:30:13 ID:nGM66Vbf
SSにタイトルだけでHN付けないのは勘弁してほしいなぁ、と貯まったログを消化していて思った。

478 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:34:22 ID:8s642Tph
>>470
エリオのチ〇コ要員率が更に上がります

479 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:35:52 ID:4w7zXg0X
>>474
ヴィータはまだしもヴィヴィオは頭冷やされるじゃ済まないんじゃw
というか、ふつーに犯罪者として捕まるぜw

480 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:36:21 ID:nz2Redl0
>>476

新鮮すぎるw

481 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:37:27 ID:kDEhaHQU
正しく淫獣を継ぐものだなぁ……
いやしかし、それはそれで……

482 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:38:55 ID:FHaYXpSd
>>477
HN必須?名無しさんはSS書いたら駄目でつか?

483 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:38:58 ID:nz2Redl0
とりあえずStSに男分が足りない=需要があるのはよくわかった。
みんなシンクス。俺の妄想がフルスロットルだぜ!

484 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:40:50 ID:+Yx56OZx
>>473
色々と被りすぎて分かりやすいぞw
これ以上はネタバレするから自重するが

485 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:42:47 ID:YeHHrQVU
>>458
一回そんな展開で書いてみようとしたことがあったわ。
エリオをフェイトの2歳くらい年下にして、息子じゃなくて弟扱い。
「同じプロジェクトで生まれたあなたは、間違いなく私の弟だから。」
とか言って、13歳くらいのフェイトさんがリンディに頼んで世話をするようになったとか
そんな脳内設定。で、フェイトさんに憧れたエリオは飛行技能はなかったけども
高い能力を持ってたおかげでsts時にはAAAくらいになってるという妄想をしたが
ヘタをすればU-1系になってしまうので書くのを断念したがな!

486 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:47:08 ID:x33pBhlD
>>458
18のエリオが19歳の3人娘、スバティア、キャロを食っちゃうSSか・・・

487 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:52:07 ID:+Yx56OZx
カップリングか…最近は沢山男CPが増えてなによりだな

…先生、主役なのに明らかにティアナとキャロ、
それどころかルーテシアにも負けてるスバルに愛の手を

488 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:56:48 ID:sV5jkFKh
>>485
フェイトちゃんへの憧れはやがて歪んだ愛情へ変わるんだな。
最初は洗濯籠から下着を抜き取って自慰に浸るくらいだったけど、段々欲望は大きくなっていく。
そしてなのはとフェイトちゃんがレズっているのを偶然見てしまい…エリオの欲望は爆発するとみた。

その夜、フェイトちゃんの部屋に侵入し、寝ているフェイトちゃんに襲いかかるエリオ。「エリオやめて!私達姉弟なんだよ!」
「血は繋がっていないんだ。問題なんてあるもんか!」



うん、これは良い展開だ

489 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:57:53 ID:x33pBhlD
>>488
ああ、それはエリオがクロノでもいいな。

490 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:02:20 ID:yFzvsjL4
エリオ、フェイトうんぬん以前の問題として
とりあえずは「魔法少女」リリカルなのは、という題名が無くなるな

491 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:03:28 ID:ndTxmDLm
>>488
「フェイトさんだって女同士でやっていたじゃないですか」
「そ、そんな……」
「なのはさんとやっていたの……見たんですよ」
「あ……あぁ……」

こうですか?わかりません><

492 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:03:52 ID:31tNwUqF
>>489
何と言うことを! 義兄と義弟は全然違うんだぜ!

493 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:06:15 ID:sV5jkFKh
>>489
いや、クロノは駄目だ。
こういうのは弟が姉を襲うから良いのであって、兄が妹を襲ったら…上手く言えないが、何か違う。違うんだよ!

494 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:09:23 ID:ndTxmDLm
>>493
姉だから弟に対してちゃんとしなくちゃいけない でも拒めなくて……
みたいな背徳感とでも言えばいいのか?
うーむ上手く言えん

495 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:09:32 ID:La5WtwDO
とりあえずエリオが受けから攻めに転ずるな

496 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:10:51 ID:Tb1NT5Eg
>>493
クロノの場合はフェイト”が”襲わないといけないねえ…

…ってかクロフェイの大半がそんな気が(ry

497 名前:26-111:2008/02/18(月) 01:13:44 ID:/ZfERaFC
今日の流れはどうしたんだ・・・?兄弟

投下予告です

・「小さな騎士」の番外編になります
・エロ有りです
・メインはティアナとエリオ
・使用レス数20レス

>>47氏に感謝を。そんなこと言われちゃ書くしかないじゃないか!

良ければ投下します

498 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:15:41 ID:x33pBhlD
>>497
キシャー!!

499 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:16:07 ID:/ZfERaFC
○小さな騎士・番外編



「うあー・・・疲れたぁー・・・」
「ティアさん、しっかりしてください。部屋までもうすぐですから」

エリオは、疲れ切ったティアナに肩を貸して自室までの道を歩いていた
背丈の関係上、ティアナに肩を貸している、というよりも、ティアナを引き摺っている、という方がしっくりくるのが少々悲しいエリオ・モンディアル(10歳)である

「でも、本当に夕飯は要らないんですか?何か少しでも食べておいた方が良いんじゃ・・・?」
「ありがと・・・でも、今すぐは無理、絶対無理・・・シグナム副隊長の個人指導って、いつもあんななの・・・?ヴィータ副隊長の方がまだマシだったんだけど・・・」

以前の“隊長戦”の中でティアナはシグナムに“撃墜”され、その時に近接戦の未熟さを指摘され、(未熟なのは当たり前なのだが)
クロスミラージュのモード2:ダガーモードをうまく扱う為に、今日はシグナム直々に剣術の基礎の手解きを受けたのだ

その結果が、この有様である
半日の稽古でティアナは完全にグロッキーになり、夕食も喉を通らない程に、少々顔色が青ざめて見える程に疲れ切っていた
ヴィータを相手取った近接防戦の訓練にはそこそこ慣れているティアナだが、今日の様な白兵戦の訓練は初めてだったのだ・・・ぐったりするのも、無理はない
そんなこんなで、心配顔のエリオに引き摺られて、二人は自室に辿り着いた

「うー・・・これ、絶対明日に残るわね・・・」

汗だくの訓練服のまま、着替えもせずにティアナはベッドに倒れ込んだ

「あの、ティアさん。後で消化に良い、スープか何か食べやすい物を持ってきますから」
「ありがと・・・あんたはしっかり食べてきなさいよ」

わかりました。それじゃあ、ゆっくり休んでてくださいね
そんな言葉も、既にティアナの耳には遠く聞こえ・・・彼女の意識は、沼に沈むように落ちていった



「あ、エリオ。ティアはどう?大丈夫?」
「かなり、バテちゃってます・・・今は食事も要らないって」


500 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:16:38 ID:/ZfERaFC
食堂では、スバルとキャロがエリオを待っていた
一番にティアナの状態を尋ねたスバルに、エリオは溜息混じりにそう応える

「ちょっと、心配だね・・・エリオ君、あとで、ヒーリングしに行こうか?」
「それは助かるけど・・・キャロも疲れてるのを知ってるし、ティアさんはきっと遠慮すると思うから・・・」

ティアナほどではないが、キャロもそれなりにバテていた
普段から少食の彼女だが、今日はいつもよりも更に少ない。握り拳の半分ほどの大きさのパンが一つに、スープ。サラダが一つまみ程度。以上である
スバルとエリオの前衛陣は、今日も健啖に山盛りパスタを平らげているが・・・

「あ、そだ。それじゃあさ、シャマル先生にアレ出して貰えば?この間貰った栄養ドリンクみたいな奴」

スバルの言う“栄養ドリンクみたいな奴”とは、以前の隊長戦を行った日の午前、2on2での模擬戦でぶっ倒れた自分達が飲んだ物だ
瓶のラベルが手書きだったことが猛烈に気になったシャマルの特製ドリンク・・・彼女が言うには「滋養強壮剤」との事だったが、アレは確かに効いた

「そうですね。シャマル先生に相談してみます。それじゃ、ごちそうさま!」

スバルの妙案にエリオは顔を輝かせると、取り皿に分けていたパスタを一息にかき込みもぐもぐごくりと口を空にすると、ぱしんと手を合わせて席を立った
その素早さに、スバルとキャロは目を丸くして小さな背中が食堂を出て行く様を見送り・・・

「・・・妬けちゃうねー」
「・・・妬けちゃいますねー」

少し意地悪な笑みで、そんな感想を漏らしていた



医務室のドアをノックする。「どうぞー」という返答はすぐに返ってきた

「失礼します」
「あら、エリオ。今日はどうしたの?ヴィータ副隊長との訓練で怪我でもした?」


501 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:17:10 ID:/ZfERaFC
開口一番にそう言うシャマルに、エリオは苦笑を浮かべながら両手を振って否定した

「違いますよ。ヴィータ副隊長の教導は厳しいですけど、怪我を負わせるようなことはしませんから」
「この間、身体中痣だらけにして担ぎ込まれたのは誰だったかしら・・・?」
「そ、それは・・・あのくらい、怪我に入りませんよ・・・あの、今日は僕の事じゃなくてですね」

横道に逸れる話の筋を戻そうと、エリオは姿勢を正して本題を話す

「以前いただいた、栄養ドリンクみたいな奴、アレがまだあったらいただけませんか?ティアさんがすっかりバテちゃってて・・・」
「・・・さては、シグナム副隊長の仕業でしょう?」
「仕業、って言うか・・・えぇ、まぁ・・・その通りです」
「全く、健康管理も楽じゃないのに・・・隊長さん4人にはお説教が必要ね」

隊長4人にお説教
そんな言葉を呟くシャマルに、エリオは戦慄さえ感じていた
何となくだが、なのはとフェイトとヴィータとシグナムを正座させて、腰に手を当ててガミガミとお説教をしているシャマルの姿が目に浮かんだからだ

「さてと、確か冷蔵庫にまだ何本かあったけど・・・でも、こんなのが必要になるくらいだと、相当にバテてるみたいね」
「はい・・・食欲も無いくらいです」
「あらら・・・じゃあ、流動食も追加しておくわ。おかしいと思ったらすぐに呼ぶのよ。深夜でも、すぐ駆け付けるから」
「はい、ありがとうございます。シャマル先生」

冷蔵庫からシャマルが取り出してきた、茶褐色の小瓶には・・・やはり、手書きのラベルで「滋養強壮剤。シャマル先生特製☆」とある
不安を禁じ得ないが、効果は抜群だった・・・今回もそれを信じよう

「夜も激しいですから・・・早く、元気になって貰わないと」

エリオの独り言に、シャマルは差し出していたドリンクを取り落としそうになった
突然の驚態にエリオは目を丸くするが、シャマルは何故か頬を赤くして、問い質してきた

「エ、エリオ?今さっき、何て・・・?」


502 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:17:43 ID:/ZfERaFC
「えっ?早く、元気になって貰わないと・・・?」
「その前!」
「(明日は)夜(のシミュレーター訓練で、内容)も激しいですから、って・・・」

その言葉に、シャマルはガビーン、という書き文字を背負って、奇妙なポーズで硬直した

「あの、シャマル先生?僕、何か変なことを言いましたか?」
「・・・夜(の営みが)激しいって・・・良くあるの?そういうこと」
「えぇ、夜(の訓練)は週に二・三回。結構激しい(訓練)です」
「そ、そんなに!?・・・エリオ、身体とか大丈夫?まだ(性的な意味で)子供なのに・・・」
「むっ、(物理的な意味で)子供扱いしないでください」
「あぁ、ごめんなさい。子供だからこそ、(性的な意味で)頑張る気持ちも良く分かるわ」

シャマルは一人で納得すると、一頻り頷いた挙げ句エリオの肩をバシバシ叩いて、冷蔵庫から別のドリンク剤を取り出してきた
ラベルはやはり手書き・・・だが、「滋養強壮剤。〜飲んでみて・・・これがシャマル先生の全力全開!〜」と書かれている
禍々しささえ感じるそのドリンク二本+ゼリー状流動食のパックをシャマルはエリオに握らせると、

「・・・頑張るのよ。陰ながら応援するわ!」
「は、はぁ・・・ありがとうございます」

困惑顔のエリオの退室を見送ると、シャマルは早速机に向かった



「・・・ショタがツンデレを喰う展開・・・ツンデレがショタを喰う展開・・・どっちも熱いわね・・・」



何やら、不穏当な独り言を呟いた彼女の唇が、にやりと吊り上がる・・・強烈な電波を受けた時、彼女はこんな風に嗤うのだ

いや、勿論誤解なのだが

503 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:18:14 ID:/ZfERaFC
自室に戻ると、やはりというべきか、ティアナは寝ていた。泥のように
起こすのも悪いように思うエリオだが、汗だくの訓練服のままで寝こけていては体調を崩す・・・できれば、少しでも栄養を摂って、汗を流してから眠って欲しい

「ティアさん、ティアさん。起きれますか?」
「ん、んんっ・・・あ、エリオ・・・ごめん、私、寝てた?」

眠りは存外に浅かったらしい・・・肩を揺すられたティアナはあっさりと目を醒ました

「はい。食欲はどうです?食べれそうなら、食堂に行きませんか?」

背中に手を添えて、身体を起こしてやりながらエリオはそう尋ねるが、ティアナは首を横に振った
多少、顔色は良くなった様だが、やはり疲労が勝るようだ

「それじゃあ、これなら飲めますよね?」

そう言ってエリオが差し出したのは、ゼリー状の流動食のパックに、茶褐色の小瓶
・・・手書きのラベルには、「滋養強壮剤。〜飲んでみて・・・これがシャマル先生の全力全開!〜」と書かれている・・・
ティアナは、何となく、救いを求めるような気持ちでエリオの顔を見上げるが、

「・・・気持ちはわかりますけど、せめて、これだけでも飲んでおいてください。お願いですから」
「はぁ、わかったわ・・・二本あるなら、エリオも一本飲めば?あんたも疲れてるんでしょ?」
「え?あ・・・その・・・はい、わかりました・・・」

一蓮托生、という言葉が何となく脳裏に浮かんだエリオである
二人は、ドリンクのキャップを外すと、

「乾杯」
「あはは・・・乾杯」

かちん、と瓶を打ち合わせ、一息にドリンクを飲み干した
味に関しては・・・少々顔を顰めた程度の不味さである。シャマルのお手製にしては上出来と言えるだろう


504 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:18:46 ID:/ZfERaFC
「はぁ・・・美味しくないわね」
「そりゃ、薬みたいなものですからね・・・」

渋面を突き合わせる二人はそんな感想を呟くと、揃って小さく噴き出した

「いつも済まないわね、エリオ」
「それは言わない約束でしょう?ティアさん・・・はい、コレも」

ゼリー状流動食のパックをティアナに渡しながらの台詞である。これがお粥か何かだったら完璧だったのだが

「それじゃあ、先にシャワー使わせて貰っても良いですか?」
「ん、良いわよ。私はこれ飲んで、ちょっと落ち着いてからで良いわ」
「はい。それじゃあ、お先に」

着替えを手にシャワールームに向かうエリオを見送りながら、ティアナはストローに口を付けて、パックの中のゼリーをずるずると啜った

今更だが、こうまで世話を焼かれて・・・それを心地良く思っている自分が居る事に、頬が熱くなった
これでは、どっちが年上なのかわからない。キャロの手を焼かせているスバルのことを笑えないではないか

さー、という水音が、シャワールームから聞こえてきた・・・以前、「ちょっと汗臭い」と言って以来、何だかエリオの入浴時間は延びた様に思う
念入りに身体を洗うようになったということだろうか。ここは一つ、頭でも洗ってやろうか

「・・・ってちょっと待て私!な、何て事考えてるのよ・・・!!」

一人で顔を真っ赤にして、じたばたとベッドの上を転がるティアナである。顔が熱い、顔どころか身体中が熱い
しかし幾ら頭を振っても、まるで、シャワールームから聞こえる水音が『エリオの赤毛を洗ってやれ』と囁きかけてくるかの様に想像が止まらない
空になったパックをゴミ箱に向かって投げ捨てると、ティアナはベッドに顔を埋めた。そのまま自分の頭をぽかぽか叩く

顔を埋めたシーツからは、エリオの匂いがした

ぽかぽかが止まる。心臓が早鐘を打つ。止めろと叫ぶ意識に反して、彼女は両腕できっちり敷かれていたシーツを掻き抱いた


505 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:19:17 ID:/ZfERaFC
少し埃っぽい、自分と、エリオの匂いが移った敷布を胸に掻き寄せる
恋人の胸板に頬を擦り寄せるように、布の塊に顔を埋め、大きく、吸う、吐く
大きなベッドに敷かれていた大判なシーツが、まるで自分よりも大きく成長したエリオの様に思えて、ティアナはきつく抱き締めた

「・・・ふぁ・・・」

布の塊に擦り付けるように押し当てていた胸から、ぴりっと快楽が走った
足を絡めるように股に挟み込んでいた、その股間の奥がぎゅっと熱くなった
早鐘の様な鼓動を打つ胸の奥が、何かを求めるように熱く、抱き締めて貰いたい程に切ない

「・・・駄目・・・こんなの・・・変よ・・・っ!」

自制を求める意識に反して、身体は貪欲に快楽を求め始めた
胸を押さえていたブラジャーごとシャツの裾を捲り上げると、素肌をシーツの塊に押し付けた
ズボンはそのままだが、股間を押し付け太腿で挟んだシーツを扱くように身体を揺すり、エリオの匂いがする布の塊で秘部を擦り立てる

「・・・はぁっ・・・はぁ、っ!・・・いや、こんなのじゃ・・・エリオ・・・ッ!!」

呟いた少年の名に、身体がビクリと打ち震えた

「ふあっ、エリオ・・・エリ、オ・・・っ!!」

名前を呟く度に、身体の芯が切なさを訴える。胸が張り詰める。股間がじわっと熱を帯びる

変だ、頭の中のどこかが必死に叫んでいるのが自分でも分かる
確かに、自慰の経験はあるし、ここ最近はご無沙汰だった。その自覚はある
だが、こんな風に、誰かの匂いを、まして“弟分”の匂いを嗅ぎながら自分を慰めるなど、まるで変態ではないか・・・!

だが、止まらない。足りない。触って欲しい・・・そう、触って欲しい・・・きっと、エリオに触って貰えば、気持ち良いだろう・・・

「・・・はぁっ・・・はぁっ・・・駄目よ・・・それだけは、駄目なんだから・・・っ・・・!!」

言葉とは裏腹に、ティアナは火照る体をベッドから起こすと、もたもたした動きで着衣を脱ぎ散らかし、シャワールームに爪先を向けた


506 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:19:54 ID:/ZfERaFC
シャワールームの中では、頭から冷水を被っているエリオが居た

「はぁっ、はぁっ・・・くっぅ、あぁっ・・・!」

冷たい水流を浴びているはずなのに、唇から漏れる吐息は熱く震えている
身体が冷たくなるほどに、胸の内にある身体の芯は赤熱するかの様な熱を帯びていた

「ん、ぐっ・・・ふ、あっ・・・ん、うっ・・・」

エリオの右手は、彼の腰元・・・堅く勃起した性器を触っていた
何故、そうしたいのかわからない。だけどそうすることが、何だか気持ち良いから・・・雄の本能に駆られるままに、エリオは、それが自慰であるとも知らず性器を弄る

「ふ、ん・・・ぐっ・・・ティア、さん・・・っ!!」

その名前を呟くと同時に、胸の奥で燻る火種に火が灯った様だった
唇を噛み締め、即座にこんなことはやめろと叫ぶ意志を尊重しようとするが、右手と性器はそれぞれ引き寄せ合っているのかと思える程に離れてくれない
脳裏に蘇る、ティアナの胸の柔らかさ、肌の温もり、胸一杯に吸い込んだ彼女の良い匂い・・・考えるな、と訴えている自分が居るのが分かる
だけど、想像は止まらない。何かが迫り上がってくるような腰をびくびくと震わせながら、エリオは無意識にその名を呟く

「ティアさん・・・ティアさん・・・っ!!」
「・・・エ、リオ・・・?」



お互いに、幻聴かと思った



シャワールームのドアを開けて、全裸でそこに立っているのは間違いなくティアナだった
シャワーを頭から被りながら、小さな性器を扱いているのは間違いなくエリオだった

エリオは、己の痴態が見られたことに絶望し、ティアナは潤んだ瞳をうっとりと弛ませた


507 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:19:57 ID:ndTxmDLm
支援

508 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:20:25 ID:/ZfERaFC
「・・・そろそろ効いてるかしらね・・・?・・・効き過ぎてるくらいかしら?まぁ、二人とも若いんだし、大丈夫でしょう」

医務室の机に向かっているシャマルは、ふと天井を見上げてそんな言葉を呟いた



「・・・ティ、ティアさん・・・!!あっ、なっ、何で、ですかっ!!?」

見つめ合ったまま、たっぷり十数秒間は硬直していた二人だが、先に我を取り戻したのはエリオの方だった
絶望に青ざめた顔と、目に焼き付いたティアナの裸身の所為で痛い程に勃ち上がった小さな性器を隠すように、エリオは彼女に背を向けた
そんな少年の姿に、ティアナはふらふらと、夢遊病者の様な足取りで一歩、二歩と足を踏み出す
ぴちゃり、と水を踏む足音が聞こえるたびに、エリオは身を震わせた

「・・・冷た・・・エリオ、今・・・何を、してたの・・・?」
「あ、そ、その、それは・・・え、ええっと・・・」

まともな返答が返ってくるとは思えない。それは承知の上で、ティアナはエリオに尋ねた
案の定、エリオは困惑するばかりで身を縮こまらせ・・・ついには、小さくしゃくり上げながらしゃがみ込んでしまった
ティアナは、そんなエリオの姿に困ったような笑みを浮かべると、蛇口を捻ってシャワーの冷水を湯に変える
たちまち、狭いシャワールームは湯気に満たされ、冷え切っていた肌は温もりを取り戻した

「・・・私の名前、呼んでたわよね・・・ね、エリオ・・・」
「・・・うっ・・・うっ、ひぐっ・・・」

情けなくて、恥ずかしくて、嫌われることが怖くて、死んでしまいたい気持ちのエリオを、ティアナは脇に手を差し入れて立ち上がらせた
立ち上がりはしたものの、彼の身体は、身体を小さく竦ませて震えている・・・ティアナは、彼の手首を握って強引にエリオを振り向かせた
びしょ濡れの涙顔に、柔らかく、しかし淫らに蕩けた笑みを向けると、彼女は腰を屈めて唇を重ね合わせた

「・・・んっ・・・ふ、んっ・・・」

唇の震えが、段々収まってゆく
涙を零しながら見開いていた瞳は、少しずつ、熱に浮かされるようにトロリと弛みつつあった


509 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:20:57 ID:/ZfERaFC
「ふぁ・・・んっ、ちゅっ・・・エリオ・・・ん、んんっ・・・!!」

小さな身体を壁に押し付けるようにしながら、唇を割って舌を滑り込ませる
ディープキス。“どんなものなのか”は知っていたが、実行したのは勿論これが初めてだ・・・舌で感じる、エリオの口内の熱さ、味、滑る感触
こんな風に唇を重ね、舌を絡ませるという行為がどれほど気持ち良いというのか。内心、半信半疑だったティアナだが、背筋が震える程の快感に、貪るようにエリオの唇を求めた
散々、エリオの唇を啄み、吸い付き、嘗め回すように口の中を蹂躙していると・・・エリオの方からも、舌を伸ばしてきた

エリオが、侵入ってくる

一転して“される側”に回ったティアナは、立ち籠める湯気と快楽に上気した頬を更に赤く染めて、されるがままに立ち竦んだ
“エリオが、自分を求めてくれている”。その事実を確かめることができたことが何よりも嬉しく・・・彼の接吻を受け入れるだけで、秘部が熱く潤むのが自分でも分かった
シャワーノズルから勢い良く落ち掛かる水滴の刺激にさえ、今は性感を高められる様だった

「んっ・・・ふ、はぁっ・・・」
「ん、あっ・・・」

重ね合っていた唇を離す・・・唾液の筋が細く伸びたが、それも落ちる水滴に切り落とされた
潤んだ瞳を細めて、ティアナはそっとエリオの身体に抱き付いた・・・背丈の都合上、抱き合う、というよりも、エリオの身体を胸に押し付ける、という方が正解なのだが
そして、しなやかな腿の辺りに押し付けられる堅い感触に、ティアナはゆっくりと手を伸ばし、指先でそっと触れた
途端に、エリオは身体をもぎ放して逃げようとするが、ティアナはぎゅっとエリオの顔を胸に押し付けたまま放さない
そのまま、小さな性器に指を絡めながら、耳元に囁きかける

「ティ、ティアさん・・・や、やめてください・・・こんなの、駄目です・・・っ!!」
「エリオ・・・苦しいんでしょ・・・?」
「くっ!?・・・苦しいですよ・・・だから、ふぁっ!・・・は、放して、ください・・・」

引き締まったお腹に手を付いて、身体を離そうとするエリオだが、流石に性器を扱かれながらでは力など入るはずもなく、身体を震わせるばかりだ
少年ながら端正な顔が快楽に歪む、しかし、その快楽に身を任せることができないエリオは、快感と苦痛を同時に感じていた
いつも凛々しい表情を見ていたティアナだから、こんな風に辛そうな顔を見るのは初めてで・・・もっと、色んな顔を知りたい、見てみたい
そんな思いで、抵抗要素を扱き殺しながら、自分の身体を擦り付けてやる

「うあぁっ!だ、駄目です・・・やめてくださいっ!ティアさん・・っ!!」


510 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:21:29 ID:/ZfERaFC
上半身は抵抗しようと躍起だが、下半身は正直な物で、腰を迫り出し、くねらせてティアナの手淫を貪っている

「ティアさん!やめて、本当に、放してくださいっ!だ、駄目なんです、もう、我慢できないから、やめっ、う、あっ・・・ひぁぁっ!!」

本気で暴れるエリオの身体を片手だけでは抱き留めていられず、背中を壁に押し付けて動きを封じながら、性器をなお早く扱き立てた
その途端、エリオは腰を大きく震わせ、性器の先から白く熱い精液を吐き出した
指先と、腿に散った精液は、しばらく肌の上に粘り着いていたが、やがて、シャワーの水流に洗い落とされた

(男の人って・・・こんな風に射精するんだ・・・)

指先に残った粘液を、にちゃにちゃと弄びながら感慨深い想いを抱くティアナだが、エリオとしては涙が出る程に恥ずかしい思いである

「・・・っく・・・う、うっ・・・ティアさん、やめてって言ったのに・・・酷いですよぉ・・・っ・・・!」
「あ・・・ごめんね・・・でも、苦しいの、楽になったでしょ?」
「でも、でも・・・僕は、ティアさんに・・・変な、おしっこみたいなの、掛けちゃって・・・」

自分が出した物が何なのか分かっていないらしい。初めての射精に脱力しきった身体が動かないらしく、エリオはぐったりとティアナに身体を預けている
ティアナは、苦笑しながら、簡単に性教育の授業を始めた

「エリオ、さっきのは、その・・・おしっこ、じゃなくて・・・あれはね、その・・・別に汚いものでもないし、変な物でもないのよ。むしろ、出る方が正常だから!」
「・・・そう、なんですか・・・?」
「エリオが、“男の人”として一歩成長した証拠みたいなものだから。ほら、泣かないの」

ぎゅっ、とエリオの身体を抱き締めてやりながら、ティアナはエリオの背筋に力が戻るまでそっと背中を撫でてやる
・・・そうしていると、再び、腿の辺りに堅いナニかが当たる感触が蘇った
一度射精して、少しは萎えた筈の性器が、また堅さを取り戻している・・・ティアナは、胸に顔を埋めているエリオの真っ赤な顔を見下ろして、意地悪な笑みを浮かべた

「ねぇ、エリオ・・・初めて射精して・・・気持ち良かった?」
「・・・分かりませんよ、そんなの・・・分かりませんけど・・・」

ティアナの身体を抱き締め返しながら、真っ赤な頬を隠すようにティアナの素肌に顔を押し付けて、エリオはぼそっと呟いた

「・・・ティアさんだから・・・気持ち良かったのかも・・・知れないです・・・」


511 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:22:00 ID:/ZfERaFC
その言葉に、ティアナはどきりと胸を高鳴らせて、エリオの顔に口付けを落とした
どちらからともなく舌を伸ばし、絡み合わせた・・・シャワーの水滴が落ちる水音とは違う、湿った水音が小さく響く

「ぷ、はぁっ」
「・・・はぁっ・・・キス、苦しかった?」
「いえ・・・息苦しくは無かったんですけど・・・でも、何だか、息が詰まるみたいで・・・その、これも、気持ち良いっていう事なんでしょうか・・・?」
「・・・そうね、私も、エリオと同じ感じで、気持ち良いわ・・・んっ」

三度、唇を重ね合わせる
よくよく思い出せば、自分にとってもファーストキスだったが・・・まぁ、良いか。エリオとなら。とティアナは結論付けた

「・・・エリオ・・・私も、気持ち良くして・・・」

備え付けの、小さな浴室用の椅子に腰掛けながら、ティアナは潤んだ瞳で懇願した
蛇口を捻って湯を止めると、シャワールームからは水音が消え・・・二人の、荒く、熱い息遣いだけが残り・・・
ティアナは、椅子に座っている自分の前に跪いたエリオの両手を取ると、そっと自分の乳房に導いてやる

「ほら・・・ちゃん触って・・・ん・・・ふぁ・・・」

重ね合わせた掌越しに、自分の胸を揉みしだく。ぷくりと膨らんだ乳首を指先で掻きながら、むにむにと形を歪める程に乳房を揉み潰した

「ね、エリオ・・・ほら、こんな風に、触って・・・ん、あんっ・・・!」

ティアナは両手を放す・・・それでも、エリオの両手は胸の上に重ねられたままだった
彼の小さな両手が、乳房を揉む、乳首をくすぐる。指先が丸い曲線をなぞるように撫でてゆく

やはり、自分の手で触るよりも、数倍気持ち良い・・・ティアナは、乳房の付け根に手を添えると、ぐっと胸を迫り出させた
堅く勃った、桜色の乳首が小さく震えている・・・エリオは、その突き出された乳首と、ティアナの顔を交互に見て・・・

「・・・良いわよ。エリオの、好きにしても・・・」
「は、はい・・・」

ティアナの許しを得て、彼は熱い吐息を吐き出す唇を、ティアナの胸に近付けていった


512 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:22:31 ID:/ZfERaFC
ぱくり、と唇に乳首を含まれて、それだけで、指で触られるよりも遙かに強い快感が胸の先から身体を駆け巡った

「ふ、あ、あ、あぁぁっ・・・!!!」

がくり、と上体が頽れる・・・だが、エリオは先程の手淫のお返しとでも言わんばかりに、ティアナの身体を壁に押し付けるようにしながら乳首に吸い付いた
乳など出る筈がないが、母乳を求める赤ん坊の様に、唇で挟んだ乳首を音を立てながら吸い上げる

「やだっ、これ、ダメッ・・ふ、ぁっ!!やぁっ、すごぃ・・・ん、あ、あぁ、ん・・!!」

唇を噛み締めて、快楽に震えるティアナの身体を抱き締めながら、エリオは空いているもう片方の胸に手を伸ばした
乳房を揺するように揉みしだき、指先に堅くしこった乳首を捉えて、くりくりと転がす・・・勿論、口に含んでいる方もそのままでは済ませない
唇を少し開いて乳輪全体に吸い付き、舌を伸ばして嘗め回しながらきつく吸い上げる。その度に、ティアナは嬌声を漏らして身体を暴れさせた

「ぷはっ・・・ティアさん・・・気持ち、良いですか・・・?」

問い質されるまでもなく、快感に翻弄された身体はすっかり息が上がっている
吸い付かれて、揉みしだかれた乳房はじんじんと熱を帯びているし、まだ触られてもいない筈の秘部はトロトロに潤っているのが自分でも分かる・・・
“ここを触られたから気持ち良い”というよりも、最早“どこを触られても気持ち良い”状態なのである

ただ、年長者としての建前上、それを素直に認めるのは悔しい・・・

「・・・まだまだ、ね・・・まだ、肝心な所に触ってもないのに・・・そんな風に聞かれても、困るわよ」
「そ、そうなんですか・・・」

本当は、胸を触られるだけで絶頂の高みに達しそうになったのは、ここだけの秘密だ
勿論、そんな内幕など知る由もないエリオは少々肩を落として落ち込んでしまう・・・が、ティアナは再びエリオの手を取ると・・・

「ほら・・・ここ、触ってみて・・・」

小さく開いた腿の間に、エリオの手を割り込ませた・・・そして、その付け根。まだ他人の指で触られたことがない秘部に、軽く押し付ける
オレンジ色の柔らかい陰毛は、水滴と、内から滲み出た粘液によってぐっしょりと濡れそぼっていて、粘液まみれの陰毛と媚肉に触れた指先が、くちゅり、と音を立てた


513 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:23:02 ID:/ZfERaFC
「んっ・・・エリオ、ここが、ね・・・エリオの、その・・・ソレと同じくらい・・・大事な、ところよ」
「・・・」

言葉も無いらしい
エリオは、ティアナの股間に指を伸ばしたまま、そっと指先でつつくようにソコに触れた

「・・・ぁ、んっ・・・!」

それだけで、ティアナの身体がビクリと大きく震える・・・ティアナは、眉根を寄せて、襲い来る快楽の強さに耐えながら、エリオを促した

「そう、よ・・・そんな、感じで、触って・・・」
「は、はい・・・」

小さく開いた秘部の割れ目を、指の腹でなぞるようにエリオは触り始めた
自分で触れる時も、あまり強くは触らない股間への愛撫に、ティアナは唇の端から涎が垂れ落ちていることにも気付かず、ただされるままに打ち震えた

「ティアさん・・・ティアさんのここ、凄く熱くて・・・何だかぴくぴく動いてますよ・・・それに、何だかねばねばしてます・・・」
「や、やだっ・・・ん、そんなこと、ふ、あっ・・・言わないで、よっ・・・!!」

自覚はあったが、やはり、他人から改めて言われるのは恥ずかしい・・・快楽に上気し、紅潮していた頬は、更に羞恥を上塗りされた
顔中を真っ赤にしたティアナの胸に舌を這わせながら、エリオは秘部を中指で軽く掻くような愛撫を繰り返す

「エリオ・・・ふ、あぁっ!・・・指、少しだけ、入れてみて・・・」
「・・・ここに、指が入るんですか・・・?」
「そ、そういう風にできてるのよっ・・・!あ・・・あ、あんまり、入れないでね・・・その、まだ、痛いから・・・」
「は、はい・・・気を付けます」

エリオは、そっと人差し指を膣口に宛がい、ゆっくりと押し進めてゆく・・・“痛い”理由に関しては、勿論彼女が処女である為なのだが、エリオはそこまでわからない
人差し指の指先・・・爪の半分くらいをそっと埋め込み、第一関節の辺りまでがぐちゅりと飲み込まれ・・・そこで、ティアナはエリオの手を握って止めさせた
ぴりっと、快感とは明らかに質の違う痛みが身体に走ったからだ

「・・・ごめん、これ以上は、ダメ・・・」


514 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:23:34 ID:/ZfERaFC
「・・・痛いですか・・・?」
「うん・・・ごめん・・・」

きゅっと眉根を寄せて謝りながら、ティアナはエリオの顔を胸に抱き締めた
エリオは、抱き締められながらもどうすればいいかを考え・・・人差し指を曲げ、曲げた第二関節の角をティアナの秘部に押し当て、浅く埋めた

「ふぁっ!エ、エリオっ!?!」
「これなら、痛いところまで当たりませんよね。ティアさん・・・んっ、ちゅっ・・・はぁっ」

エリオは、指の角で秘部をなぞるように上下させながら、乳房に吸い付いてきた
局部二箇所を同時に責められて、ティアナは悲鳴のような嬌声を上げさせられる・・・負けじと、手をエリオの下腹部に伸ばし、再び硬さを取り戻している性器を上下に扱き始めた
狭いシャワールームは、白い湯気と噎せ返るような雌の匂いに溢れ、二人はそんな狭い空間の中で酔い痴れるように互いの身体をまさぐり合う

不意に、



『やっほー、ティアー・・・あれ、居ない・・・?』



部屋から聞こえてきたそんな声に、ティアナは顔面蒼白になった
スバルが居る。確かに部屋のドアに鍵を掛けてはいなかったが・・・どうして、こんなタイミングで・・・!?

『シャワーかな?でも、こんな風に服を脱ぎっ放しってティアらしくないな・・・ベッドもぐちゃぐちゃだし・・・ティア、シャワー中?』

シャワールームの外から、そんな風に呼び掛ける声が聞こえてくる・・・ティアナはぎくりと動きを止めたが、エリオは構わず自分の身体を責めてくる
熱に浮かされたような瞳のまま、周りの“雑音”など端から耳に入っていない・・・そう言わんばかりの振る舞いで、舌を伸ばして乳房を舐め、曲げた指で秘部を刺激する

「(エリオ、ちょ、やめなさい・・・!)・・・ス、スバル?どうかしたの?」
『あ、ティア。ごめんね、勝手に入っちゃった・・・あれ、エリオは?』
「さ、さぁ?ん、私はシャワー浴びてたから・・・ふぁ・・・知らないわよ?」


515 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:24:05 ID:/ZfERaFC
今、狭いシャワールームの中で、全裸で抱き合っている・・・そんな姿を見られたらどうなるか・・・綱紀粛正どころの話ではないだろう
今更のようだが、蛇口を捻って湯を出す。水音がいつまでもしないというのはおかしいだろう

「そ、それで、何か用?」

何とか、エリオの顔を胸からもぎ放そうとするが、エリオの力は存外に強い・・・片手でしがみつくようにティアナの背中に手を回して、ぎゅっと抱擁をきつくした
いよいよ身体を揺する程度の抵抗しかできなくなり、ティアナはそれでも何とかエリオの責めから逃れようとするが・・・快感に襲われている身体では如何ともし難い

『あー、うん。実は、あたし達が使ってる部屋の、シャンプーが切れちゃってさ。ちょっと貸して欲しくて』

部屋の方から、スバルの足音が近付いてくる
それに気付いて、ティアナは喉の奥で悲鳴を上げた。このままではマズイ。だが、どうする・・・!?

「(エリオ、良いわね。絶対声出したり、動いちゃダメよ・・・<オプティック・ハイド>!)」

クロスミラージュのサポート無しでは、あまり長時間は持たないが、とっととシャンプーを貸して、追い払う程度の時間は稼げる筈だ
ティアナは、偽装の為に慌ててシャンプーを頭にぶっ掛けると、乱雑な手付きで泡立てた
それとほぼ同じタイミングで、シャワールームの脱衣所にスバルのシルエットが現れ、からっとシャワールームのドアを開けた

「ごめんね、ティア。ちょっとしっかり洗わないと髪の毛が汗臭いのが自分でわかるくらいだから」

スバルの目には、頭を洗っているティアナしか映っていない・・・スバルの姿を目にした瞬間、一瞬心臓が凍り付きそうになったが、彼女の視線は自分を捉えていない・・・
その事実に、エリオは安堵を覚え・・・眼前で揺れるティアナの乳房に、改めて吸い付いた。子犬がじゃれつくように裸の乳房を嘗め回す

そうしていると、ティアナの左手がそっと下へ下りた・・・そして、エリオの小さな性器を鷲掴みに握り締める

「(ぅぁっ・・・!)」
「(い、いい加減になさい、エリオ・・・!ふぁっ、やぁっ・・・!)」

泡だらけの掌に性器を扱き立てられて、エリオは腰を震わせた


516 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:24:37 ID:/ZfERaFC
「ほら、スバル。シャンプー・・・んっ!?」
「・・・ティア?どうかした?」
「な、何でもないわよ(こ、こら、エリオ!もう、ダメ・・・ッ!!)っ!!」

ぴちゃり、という音と共に、乳首がむにっと歪んだ・・・どうやら、エリオがまだ吸い付いてきたらしい。微かに当たった前歯の硬質な刺激に、思わず腰が浮きそうになった

「(ば、馬鹿馬鹿エリオの馬鹿っ!お願いだから、今はダメ!もう、やめ、てぇっ・・・!!)ほ、ほら、スバル。さっさと持って行きなさいよ」
「んー・・・折角、エリオも居ないみたいだしさ、ティアと一緒にシャワーって言うのも良いかも知れないなー・・・ってね」

にひひひー、と悪意無く笑うスバルの顔面に握り拳を叩き付けたい衝動に駆られながらも、ティアナは身体を震えを必死に押し殺しながら、平静を装ってスバルに言い返した

「馬鹿言ってないで、ほら、んっ、さっさと戻ってキャロの頭も、洗ってあげなさい」
「あ、そうだった。キャロを洗ってあげないと・・・ティアも、エリオを洗ってあげれば?」
「う、うっさい!・・・ッ!!」

ぐちゅり、と秘部から粘液を掻き混ぜる水音がティアナの耳には聞こえた

「(ダメ、ダメぇっ・・・エリオ・・・お願いだから、もうやめて・・・我慢、できなくなるから・・・っ!)」
「・・・ティア?さっきから、何だか震えてるみたいだけど・・・?」
「あ、アンタがいつまでもドア開けっ放しにしてるから寒いだけよっ!とっとと閉めなさい!」
「うへぇーぃ。それじゃ、後で返しに来るから」

スバルがドアを閉め掛けたタイミングで、偶然、エリオの曲げた指の角が、膣口の上の方にある、ぷくりとした突起・・・クリトリスに触れた
一瞬で、絶頂に達し掛けたティアナの身体がびくりと大きく跳ね上がるが、ドアの隙間から顔を覗かせたスバルの脳的な呼び掛けに、ティアナはぎりぎりで達し損ねた

「あ、ごめん。リンスも貸して」
「・・・ほ、ほら。か、返すのは、いつでも、すぐじゃなくて、良いから・・・」
「ん、了解。それじゃ、あとで返すねー」

ボトルを両手にぶら下げたスバルがドアが閉め、足音が部屋を横切ってゆき・・・ぷしゅ、とドアが閉まる音が確かに聞こえた


517 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:25:08 ID:/ZfERaFC
はぁっ、とティアナが大きく息を吐くと同時に、オプティック・ハイドも効力を無くし、ティアナの身体にしがみつくエリオの姿が現れた
ティアナは、何を言うでもなく、エリオの身体に無理矢理爪先立ちに立ち上がらせると、壁に押し付けた
恨み言の一つも言いたいが、まずはこの身体の火照りを鎮めたい・・・絶頂に達する寸前で自制心が働いた身体は、ぎりぎりで快楽の享受に失敗していた

「ティ、ティアさん!?」
「・・・うっさい、ちょっと黙ってなさい」

問答無用で、ティアナはエリオの勃起した性器を太腿で挟み込んだ・・・素股の要領で、エリオの先走りと己の愛液を塗りたくりながら身体を前後に揺する

「ふぁぁんっ!!やぁっ、これ、気持ち良い・・・っ・・!!」

腿の間でピクピクと震える堅い感触が、浅く秘部を擦ってくる
達し損ねて燻っていた身体には、呆気なくまた火が灯り・・・ティアナはエリオの身体を抱き締めて、腰を揺すって快楽を貪る

エリオの方も、無論ただでは済まない・・・引き締まったティアナの腿に性器を挟まれ、愛液を塗りたくられて扱き立てられるのだ

「うあぁぁっ!だ、だめですティ、ティアさんっ!ま、また、出ちゃいますよぉっ・・・ぁぁっ!!」
「私も、もう・・・今度こそ・・・ふあぁっ!」

トドメのつもりで、ティアナはぐっと腰を落として膣口を抉らせ、腿でぎゅっとエリオの性器を締め上げた

「うあぁぁっ!!」

エリオは、甲高い悲鳴と共に精液を放ち・・・白く濁った熱い精液は、ティアナの股間で放たれた
ティアナもまた、膣口を抉られた感触と、零距離で放たれた精液の熱さを秘部に感じて、

「ダメ、イくっ・・・!!ふああぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

ぎゅっ、とエリオの身体にしがみつき、痙攣するように身体を震わせ、絶頂の高みに押し上げられた・・・・




518 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:25:41 ID:/ZfERaFC
「うわぁぁぁっ!?・・・・・あ、あれ・・・・・?」
「あ、起きたの?エリオ」
「・・・ティア、さん・・・?」
「・・・どうしたの?変な顔して・・・?」

翌朝である。悲鳴を上げながら飛び起きたエリオに、既に訓練服に着替えた姿のティアナは怪訝そうな顔を向けた

「あれ?僕は・・・昨日・・・ティアさんと・・・!!」
「私と・・・何?夢でも見たの?」
「夢・・・?」

夢だった、と言われれば、すんなり納得できるような気もしたが・・・昨日の夜、自分は食事を済ませて、医務室によって、シャワーを浴びて、そして・・・

「あんたも相当疲れてたんでしょ?いつまで経ってもシャワーが終わらないと思ったら、壁に寄り掛かったまま寝てたわよ?」
「え?あ、そ、そうだったんですか!?」
「そうだったのよ・・・全く、世話が焼けるわね・・・ほら、早く着替えなさいよ。私は外で待ってるから」
「は、はい・・・」

夢にしては、あまりにリアルな感触が、まだ身体に残っているような気がするが・・・

「・・・まぁ、とにかく着替えないと・・・」

そんな調子で、エリオは日常に戻ってきた・・・



日常に戻り切れていないのは、ティアナの方である

廊下の壁に寄り掛かって、頬を何度もべしべしと叩いている
エリオの顔をまともに直視できない・・・先程までの素面な顔は、実はフェイク・シルエットで作った仮面である
そうでもしなければ、まともにエリオの顔を見ることもできそうになかったから・・・勿論、昨夜の出来事は夢では無かった・・・


519 名前:小さな騎士:2008/02/18(月) 01:26:13 ID:/ZfERaFC
あろう事か、自分はエリオの匂いに興奮して自慰に耽りかけ、シャワールームのエリオに襲い掛かり、そして・・・

「〜〜〜ッ!!!」

思い出すだけで、顔から火が出そうになる
二人で同時に達した後、エリオは気を失ってしまい・・・ティアナは身体を清めると、いつも通りの寝間着を着せ、ベッドメイクと済ませ、全ての痕跡を隠滅し、朝を迎えたのだ
消せない物が二つ・・・それは、お互いの記憶であるが、エリオには何事もなかった風を装って「夢だ」と言えばそれで解決するだろう
あの少年が、「昨夜は燃えましたね」とは言ってきやがったらそいつは偽物だと断言して、成敗しなければならないだろう

自分の記憶に関しては・・・忘れる、としか言いようがない
初めて肌を許した相手が、弟の様にも思っている少年だったことは、正直、衝撃的だが・・・エリオを責めては全てが水泡に帰す

何故、あんな事になったのか。心当たりは・・・一つだけ有る



ティアナの手には、茶褐色の小瓶が握られている。そのラベルは手書きで「滋養強壮剤。〜飲んでみて・・・これがシャマル先生の全力全開!〜」と書かれた



「・・・こんな物を渡した理由・・・きっちり、聞かせてもらいましょうか」

お待たせしました!と言いながら飛び出してきた少年に、笑顔で遅いわよと言い返して、二人は食堂に向かう
表面上は昨日までの二人と同じ・・・仲睦まじい、姉弟のような姿であるが・・・



(昨日のエリオ・・・可愛かったな・・・)



記憶の中にある自分達の嬌態を思い出してしまい、ティアナは少しだけ、頬を赤く染めるのだった


520 名前:26-111:2008/02/18(月) 01:27:54 ID:/ZfERaFC
以上です

何だか日中の流れが糸を引いてますね
大型の投下があって、もう埋まりかけてるんじゃないかと思っていましたが・・・
あぁ、「諜報者〜」の続きと保管作業に手が付きゃしねぇ・・・

それでは、スレ汚し失礼しました



521 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:27:59 ID:ndTxmDLm
支援

522 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:28:41 ID:CHsiDe4f
初めての一番槍GJ

523 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:30:24 ID:ndTxmDLm
>>520
乙カレ
やっぱエリオ×ティアナってもいいな

524 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:30:52 ID:OnCngCB/
スバルは以前、淫獣スレでなのはを見よう見まねSLBで返り討ちにしたりとかやってるからなぁ。

525 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:34:24 ID:+Yx56OZx
>>520
乙です
シャマル先生自重しろw濃厚なエロ堪能しました!
エリオとティアナも悪くないですね。せっかくだからスバルとキャロのエロも(ry

526 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:46:07 ID:gE3jAbkC
>>524
「〜スレで云々」っていうのはやめようね。

527 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:53:50 ID:k/PFTfAE
>>524
あっちはあっち、こっちはこっちだ。そこはちゃんと割り切ってやろうぜ

528 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 03:11:23 ID:JgXJ1jJi
乙です。
エリオ×ティアナいいですね。ほとんどがティアナ視点だったのが少し残念。
もし続きがあるならエリオ視点から切り出してほしいですねw

529 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 06:04:43 ID:HqUHC1De
>>520
GJ!
やっぱり姉ショタは最高だぜ・・・
(´Д`;)ハァハァさせてもらいました
この二人はさっさと結婚すべきだ!

530 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 07:21:39 ID:Tp8VO/Vu
>>520
GJ!
情景が浮かび上がってくるような素晴らしい作品でした。
それと、スバルのK・Yはもう珊瑚礁並の犯罪レベルですね。

531 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 08:02:53 ID:5S0x4PUP
>>530
珊瑚礁並の犯罪レベル


どんなレベルだよwwww

532 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 08:28:25 ID:AhngP7pX
>>531
珊瑚礁にKYと落書きした挙句捏造やらかすぐらいのレベルってことだろう。

533 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 09:38:56 ID:eNwxxK6E
どこのDQNだよw

534 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 09:47:41 ID:mSiJOIVO
……知らないって幸せな事なんだな

535 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 09:57:06 ID:wP5pmySF
珊瑚事件も知らずにDQNとか言ってるのかよ……
小学生か?

536 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 10:02:10 ID:Yka9nx4H
シャマル先生ナイスアシスト。
あと隊長陣に正座させる妄想に吹いた。

シャワー室で湯気に当たりながら欲情って、欲情って本当に、本当に素晴らしいな!

537 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 10:16:25 ID:gTVqggfN
>>520
GJ。ごっつあんですたわ。

538 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 11:33:59 ID:8WxHXyJO
>>533-535
いや……アカヒの関係者じゃないのか? 板的に。

539 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 11:42:59 ID:h2s7mNya
>>520
すごく…犯罪です…
でも「お姉さんと少年」好きには最高です。全体の文章がいいです!

540 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 12:12:02 ID:Dpe5Alem
あの時のKYはどういう意味だったのだろう
>>20
gj楽しませてもらいますた。

541 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 12:39:01 ID:hvrr/mEH
カメラマンのイニシャル。


だが、朝日新聞は常にKYだけどな。

542 名前:ザ・シガー:2008/02/18(月) 17:47:54 ID:aL/Dz3Fa
投下するぜ、準備良いかい?

今回はエロなし、いままでの連載とも関係なし、そしてオリキャラ主人公だぜ!!
っていうか、かなり冒険してる設定です、コンセプトは渋さ。

543 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 17:51:26 ID:EmLGuUxZ
期待 in 挟まれ

544 名前:鉄拳の老拳士:2008/02/18(月) 17:53:50 ID:aL/Dz3Fa
それじゃあ投下します。
今回はラブ要素ゼロですのであしからず、短期連載予定っす。

545 名前:鉄拳の老拳士:2008/02/18(月) 17:54:10 ID:aL/Dz3Fa
鉄拳の老拳士


俺には娘がいた。
親の俺が言うのもなんだが本当によく出来た娘だった。屈託のいない明るさそして人を思いやる優しい心。
ただ以外にも喧嘩っ早くて正義感がやたらと強いところは俺に似たんだろう、小さい頃は苦労させられた。
俺の使う特殊なベルカ式の格闘戦術、シューティングアーツを習いたいと言った時なんて心底肝を冷やしたもんだ。
最初は護身術程度で教えたシューティングアーツもいつの間にか随分と上達して俺を驚かせた。

妻を早くに亡くしたという事もあって、甘やかして育てたのかもしれないが俺は本当にあの子の幸せを考えていた。
だからあの子が男を連れてきて“結婚する”なんて言った時に俺は猛反対した。
どこの馬の骨とも知れねえ小僧に娘をくれてやる気なんて無かったからな、だが今ではそれをひどく後悔してる。
俺と娘はそのまま喧嘩別れしてそれっきりになっちまった、しばらくしてあの子が養子をとって娘が出来たと聞いても顔を見せる事も無かった。
正直に言うぜ、俺はつまらねえ意地を張ってもう一度あの子と喧嘩しちまうのが恐かっただけだったんだ。
笑ってくれ、ベルカ最強の拳士なんて謳われたこの俺が娘と喧嘩しちまうのが恐くて顔を見せれなかったんだ。
まったく情けねえ話だぜ。

そして最後まであの子との仲を直すことは出来なかった、あの子は管理局の仕事で事件を追っている最中に死んじまったからな。

俺は葬式に顔を見せることも出来なかった、ただ自分が情けなくて。
てめえの面を晒すことが出来なかった。
この腐った老いぼれがどの面下げて孫に顔見せりゃ良い。

俺は荒れた、局も辞めてけちなバウンサー(用心棒)やバウンティハンター(賞金稼ぎ)で小銭を稼ぎ酒につぎ込む日々が続いた。

その糞のような生活が続いて何年も経った、そんなある日だ娘を死に追いやった犯罪者ジェイル・スカリエッティが脱獄したという情報が流れて来たのは。

俺は迷う事無く長年鉄火場を潜った相棒、名も無き鉄の拳を連れて酒びたりの日々とおさらばした。

目的はただ一つ。
あのクソッタレに娘と同じ苦痛と死をプレゼントしてやる。





J・S事件の首謀者、ジェイル・スカリエッティが脱獄したというニュースは多くの次元世界に波紋を呼んだ。
その背景にはスカリエッティの持つ戦闘機人や人造魔道師の技術を欲した軍属の力が強い管理世界や非合法の軍需産業が関わっており追跡及び探索には多いな労力を要した。
もちろん事件解決に多大な貢献をした機動六課がこの捜査に乗り出したのは言うまでも無い。
地道な捜査の結果、六課はある次元世界にスカリエッティの足取りを掴み捜査の手を伸ばした。


そして潜伏先と思われる朽ちた工場やビルが並ぶ廃棄都市区画。
そこを六課メンバーが探索魔法を行使しながら各々のチームを組んで捜索している。
少女、スバル・ナカジマは相棒であるティアナ・ランスターと共にボロボロの工場区画を走り抜けていた。

「何の反応も無し、本当にここにいるのかな?」
「うっさい、愚痴こぼす暇があったら探しなさい」

いつものやりとりをしながらスバルとティアナは探索魔法の網を広げていく。
もう数時間は探索の手を回しているのだが収穫はゼロだった、いい加減集中力も落ちていく。

だが戦闘とは突発的に起こり、なんの猶予もなく襲い来る。


546 名前:鉄拳の老拳士:2008/02/18(月) 17:54:48 ID:aL/Dz3Fa
突如として二人の下に金属製の戦闘機械が踊りかかり、射撃攻撃と巨大なワイヤーアームを繰り出した。

「うわっ!!」
「きゃあっ!」

寸でのところで強襲を回避したスバルとティアナは即座に戦闘態勢をとり襲撃者を見据える。
それは今まで見たこともない巨大なガジェット・ドローンであった。
身の丈十数メートルを超える巨体に、脚部にはクモのような多脚が存在し上部には6本のワイヤーアームが鉤爪を唸らせている。
不気味な姿を晒す未知の新型敵戦力。

だがスバルとティアナは臆する事無く応戦に移る、機動六課で揉まれた日々は伊達ではない。
展開される宙を駆ける翼の道ウイングロードをスバルとティアナは走り抜ける。

ティアナが無数の幻術のカモフラージュと誘導弾を作り出して敵の目を撹乱しながら集中砲火の火を吹かせて鮮やかな戦火を散らす。
だがその魔力弾の雨を受けても新型ガジェットの強固な装甲は傷一つ無い、ティアナの攻撃ではあまりに火力不足なのだ。

「くっ! 普通の弾殻じゃ効かない。スバル、一気に決めて!!」

通常弾頭での撃破は無理と即座に理解したティアナは敵に弾幕を張って足止めしながら相棒に指示を出す。
それを受けたスバルは待ってましたとでも言わんばかりに駆け出し、魔力を込めた最高の技を叩き込んだ。

「一撃必倒、ディバインバスタアアアア!!!」

青き閃光が走り、スバルの右拳が唸りを挙げてガジェットのボディの中心部にヒットする。
さしもの新型ガジェットの装甲も悲鳴を上げだすが、この戦闘機械はただやられるだけの木偶ではなかった。
ガジェットは即座にAMFを展開してスバルの魔力結合を阻害する。
ガジェットの発した高濃度のAMFにスバルのディバインバスターの威力が徐々に落ちていく。

「くっ! なんて重いAMFこのままじゃ…」

スバルが苦い言葉を漏らした瞬間、ガジェットのアームが彼女目掛けて襲いかかる。
スバルは攻撃に意識を集中していた為にこれをあっけなく受けて転がった。

「きゃあああっ!!」
「スバル!!」

ティアナが駆け寄ろうとするが、その彼女の目の前に新しい敵の増援が現われて道を塞いだ。
新型ガジェットがもう一体現われて二人に迫る、スバルは先の攻撃の衝撃で倒れたまま、ティアナも増援の新型ガジェットとの戦闘に助ける事も叶わない。

絶体絶命と思われた刹那、その男は現われた。

突如としてスバルと同じ天駆ける魔力の道、ウイングロードが展開される。
それは蒼穹を思わせる濃いダークブルーの魔力光で形成されており、場違いにもティアナは思わず美しいと感じた程だった。
そしてその上を知覚できるギリギリの速度で一つの黒い影が駆け抜ける。

「砕!!!!」

影はスバルに迫るガジェットに高速で接近すると一撃拳を叩き込んだ。
次の刹那、そのたった一発の拳に新型ガジェットは凄まじい爆音を立てて砕け散り、鉄屑へと姿を変える。

影の正体は一人の男。
黒いコート型バリアジャケットを着込み、禿げ上がった頭とヒゲに覆われた面体の老人だった。
だがとても老人とは思えない筋骨隆々とした五体を持ち、バリアジャケット越しに筋肉の逞しい隆起が見える。
手足にはスバルと同じローラーブーツ型とナックル型のデバイスを装着しているがこれの

547 名前:鉄拳の老拳士:2008/02/18(月) 17:55:15 ID:aL/Dz3Fa
大きさはスバルの比ではない。質量は優に三倍を超えると想像させる巨大な金属の拳足は凄まじい破壊力を連想させている。
そしてなによりも老人の最大の特徴はその眼光だろう。
まるで研ぎ澄まされた刃のような鋭さの瞳は正に武人を思わせる迫力を放っている。

老人はティアナに向き直ると小さく呟いた。

「頭下げてな嬢ちゃん、怪我するぜ」

老人はそう言うと無造作に右の拳を振りかぶり、極大の魔力を拳に集める。
ティアナは本能的にその危険度を悟り、しゃがみ込んだ。

「破あああ!!!」

老人は裂帛の気合を込めた咆哮と共に魔力の拳を撃ち出して残ったガジェットに叩き込んだ。
装甲も防御もAMFも無視したその強大な魔力拳は一瞬で残りの新型ガジェットをスクラップにした。

時間にすれば一分もない時間で強大な新型ガジェットは無様に消えた。
後にはスバルとティアナ、そして謎の老人だけが残された。

老人は倒れていたスバルに近づき、そっと手を差し出した。

「立てるか?」
「えっと…はい」

スバルはその手を取って立ち上がる。
老人の目は先ほどの猛々しさが嘘のように優しい眼差しへと変わっていた。
それはまるで我が子を愛しむ父のように。

「あのあなたはいったい誰なんですか?」

ティアナはすぐに思考を冷静なものへと変えて質問をする、ここは捜査の為に一般人の立ち入りは制限されているのだ。
老人は明らかに管理局の人間ではないようだったのだ、不審に思うのも無理はない。
老人はこの質問に静かに答える。

「俺はアルベルト・ゴードン。バウンティハンター、しがない賞金稼ぎだよ嬢ちゃん」

静かで低く、そしてどこか威厳に満ちた声で老人は答えた。


こうして彼は血塗られた復讐に最中、会うはずのなかった孫娘に出会った。

続く。


548 名前:ザ・シガー:2008/02/18(月) 17:59:16 ID:aL/Dz3Fa
投下終了です。

オリキャラ
「アルベルト・ゴードン」
スバルの爺ちゃんっす、っていうかシューティングアーツをクイントから受け継いだって話を聞いた時にクイントも親から習ったのかと考えたら妄想が膨らみました。
完全な捏造設定ですので細かい突っ込みは無しでお願いします。

キャラは完璧に俺の好みです、ヒゲ・ハゲ・マッチョの老戦士。

549 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 18:03:57 ID:HvVEpq49
>>548
GJ!!
渋い爺さんキャラか、厳かな老紳士なら出てきたが、こういったハードボイルド系は
なのはでは出てきてないな。
さて、どう動かすか期待ですw

550 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 18:22:07 ID:EmLGuUxZ
イイヨイイヨー。

キャラは完璧に俺の好みです、ヒゲ・ハゲ・マッチョ・ゲイの老戦士。

551 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 18:23:15 ID:madqIlzV
>>550
ちょっと待て

552 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:40:29 ID:hvrr/mEH
投下行きまーす

あんまりに書け書け言われたので、書いてしまいました。orz 「蟻地獄」後編です。
ただし、皆様の期待皆まとめてパイルドライバーでフォールイン!!

注意事項
・ユノキャロ。エロ有り。
・キャロに対しては失礼な描写あり。ファンの方注意。
・ついでに魔王、注意報程度に発令注意。
・あぼーんキーワードは「蟻地獄 哀・淫獣編」

553 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 1/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:41:13 ID:hvrr/mEH
 ────ぼ、僕はなんて事をしてしまったんだ……
 まぁ、よくいるのである。犯罪を実行に移す前にはノリノリで計画していたにもかかわ
らず、実際犯行を終えてしまってから、罪の意識や良心の呵責に耐えられなくなる者が。
 悲しいかな、ユーノ・スクライア、場数は踏んでいても基本的に善人である彼は、キャ
ロを6課隊舎に送り届けた後、今更になってその意識が、胸中にのしかかってきたのだっ
た。
 自分も今日は非番だったが、それを良いことに、地球のフィアット500に似た濃紺の小
型乗用車で、海岸線沿いの道路をがむしゃらに飛ばす。
 もちろん、そんなことで気分は晴れない。
 万一事実がなのはやフェイトにバレようものなら、2人とも自分がそんな人間だったと
嘆くだろう。自分は、2人の信頼を裏切ってしまった。
 ついでに言えば──彼としては、あくまでこちらがついで──コンマ秒単位で次の瞬間
に、チリひとつ残さず消滅しているだろうという予測も怖い。
 結局、その意識から逃れることはできず、その日はたまの休日だというのに、まったく
休まることもなったユーノだった。

 それから1週間ほどが経った────
 無限書庫と考古学の2足の草鞋をこなしつつ、ユーノはようやく、心の落ち着きを取り
戻し始めようとしていた。
 ────キャロは本当に、黙っていてくれたのだろうか? あるいは、あの年齢だけに、
自分が何をされたか理解していないのかもしれない。
 それで罪の意識が消えるわけでもなかったが、時間の経過と、適度に忙しい状況は、記
憶を程よく風化させてくれる。
 まだたまに動悸が激しくなることもあるが、とりあえずは日常生活を何とか送れるよう
になったユーノだった。

554 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 2/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:41:35 ID:hvrr/mEH

 さらに少し時間が流れ、ちょうど10日目のこと。
「司書長、6課のハラオウン分隊長から通信が入っておりますが」
 ドッキーン。
 その瞬間、ユーノは心臓が飛び出すかと思った。
「ふぇ、フェフェフェ、フェイトから?」
 言うまでもなく、フェイトはキャロの保護責任者、親代わりである。
「回線、司書長室に回しますね」
「う、ううううう、うん」
 どもりながら、なんとか肯定を返す。
 非実体ディスプレイが、ユーノの執務机の斜め横に現れる。その中央に、フェイトの顔
が出現した。
「や、やぁフェイト、な、なんの用かな?」
 なんとか平静を装いつつ、引きつり気味の笑顔で、フェイトに訊ねる。
『あ、うん。ちょっと捜査資料の件で、参照してもらいたいものがあってね』
 フェイトの言葉に、ユーノはほんの少しだが、落ち着きを取り戻す。
「え? でもいつもは、ロングアーチ経由で来るのに」
 ユーノは、訊ねてしまってから、自分が自ら地雷原に飛び込んだことに気付く。
『うん、ちょっと、ついでに話しておきたいことがあってね』
 ビクッ
 困惑気に言うフェイトに、ユーノは身の毛がよだつ思いをした。
「つ、つつ、ついでに話しておきたいこと?」
『うん、あ、とりあえず依頼の詳細、転送するから』
 どもりながらユーノは聞き返すが、フェイトは苦笑交じりに、そう言った。
 ユーノはブルブルと震える手で、受信許可を出す。進捗状態を示すグラフが現れる。
『それで……その、キャロのことなんだけど』
 ────キタ━━ヽ(=゚ω゚)人(´・ω・`)人( ´∀`)人( ;´Д`)人(゚∀゚)丿━━!!!
 ユーノは、動悸が激しくなり、心臓が止まるかとも思った。
 しかし、フェイトは、画面越しに、ユーノの様子がおかしいと、思ったようだった。
『ユーノ? えっと、キャロの事、怒らないであげてね?』
「へ?」
 俯きがちになりながら、困惑気に言うフェイトに、ユーノは、意識を一気に現実に引き
ずり戻され、間抜けな声を出していた。
『私が無理矢理聞きだしたから……』
「えっと……?」
『だって、ユーノ、キャロと付き合ってるんでしょ?』
 ブッ。
 ユーノは思わず、吹き出していた。
「え、あと、いや、その……どこからそんな話が?」
 眼を真ん円くしつつ、ユーノは聞き返す。

555 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 3/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:42:00 ID:hvrr/mEH
『本人が言ってたよ……違うの?』
「いや……その……」
 ここで違うといったら、こことクラナガンがどれだけ離れていようと、次の瞬間PZBで
無限書庫ごと撃ち抜かれるような気がした。さすがにそれは勘弁だった。
「違わない……と、思う」
 引きつった表情で答えてから、
「でも……いいの? フェイトは。キャロって、まだ10歳でしょ?」
 と、表情の緊張を解きながら、訊ね返した。
『うーん、ちょっと年齢的にはアレかなと思うけど、ユーノの人柄は知っているつもりだ
から。悪くはないかな、って』
 苦笑交じりに、フェイトは言った。
「そ、そう……」
 また、自分の表情が引きつってしまうのが、ユーノにはわかった。
『それで、この頃は仕事が忙しいのかな、って思って。キャロ、会いたがってたよ』
「え、いやまぁ……その、うん、忙しいってわけじゃ…………あったな」
 誤魔化しかけて、まるっきりそうではないことに気付く。
『また、お義兄ちゃんのせい?』
「それだけってわけでもないけどね」
 気が抜けたようにがっくりうなだれ、右手をひらひらさせる。
『そっか……』
 フェイトは、申し訳なさそうにそう言ってから、
『無理に、とは言わないけど、もし、暇ができるようなら、キャロに会いに来て上げてよ』
 と、苦笑混じりに言う。
「えっと……うん、努力する……よ」
 ユーノは、引きつった苦笑で、そう答えた。
『それじゃ、えっと、こんな話しておいて悪いけど……資料の方も、よろしく』
「あ、うん……こっちは任せといて」
 そう、交わして、通信は切れた。
「ふぅ…………」
 当面の危機は去ったような気がして、ユーノは盛大に息を吐き出し、胸を撫で下ろした。
「に、しても……」
 ────キャロはどうして、フェイトにそんな風に答えたのかな?
 腕を組み、ユーノは首を捻った。しばらく考え込んでから、職務に戻ることにした。

556 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 4/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:42:24 ID:hvrr/mEH

 数日後。
 ユーノは、キャロと約束を取り付けて、会いに行くことにした。
 部下の司書に機動6課から直帰を告げて、クラナガンへ向かう。車で来て欲しいと言わ
れたので、今までは持っているだけでほとんど使わなかった愛車を、また、転がして、6
課隊舎に、キャロを迎えに行く。
 今日は、特に他の6課メンバーに隠す必要もないので、特に状況確認はしていない。
「あ、あのユーノさん、ご、ごめんなさい、フェイトさんに……喋ってしまいました……」
 キャロは、会うなり、そう言って、申し訳なさそうに俯く。顔を俯かせたまま、しかし、
上目遣いで、ユーノをちらちらと見ている。
「あ……うん、別に、気にしなくて良いよ」
 ユーノは苦笑混じりに言うと、キャロの背中をそっと押して、優しげに微笑むフェイト
や、囃し立てる他のフォワード陣に見送られつつ、キャロをエスコートして、オフィスか
ら出ようとする。
 ふと、入り口脇の、休憩スペースに目をやる。すると、そこには、なぜかバリアジャケ
ット姿のなのはが、暗く重い空気を背負って、座っていた。
「!?」
 それを見たユーノは、キョトン、と、目を円くする。
 オフィスの扉をくぐってから、
「なのは、どうしちゃったの?」
 と、キャロに訊ねた。
「わからないんです。ただ、ここ数日、ずーっとああで……」
 キャロも、困惑気に、答える。
「スターズや、フェイトさんや部隊長にも、あんな様子でしたし……」
「フェイトやはやてにもか。なんかあったのかな」
 ユーノは首を傾げるが、見当はつかなかった。
 隊舎の正面玄関前に停めた車に、キャロを乗せ、自分も運転席に乗り込んで、発進させ
る。
「えっと……それで、ひとつ聞きたかったんだけど……」
 やや緊張してはいるが、それほど興奮しているわけでもないユーノは、彼らしい優しげ
な口調で、キャロに訊ねた。
「はい? なんでしょうか」
 キャロは、それまで窓から夕暮れの街並みを見ていたが、ユーノに声をかけられ、振り
向いて、訊ね返す。
「なんでキャロは、僕と付き合ってる……って、フェイトに答えたのかな」
「! あ、あの……すみません、ごめんなさい」
 ユーノの問いに、キャロはビクッ、とすると、ユーノから視線をそらし、そういいなが
ら、俯いてしまう。

557 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 5/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:43:03 ID:hvrr/mEH
「あ、ああ、別に、怒っている訳じゃないから、落ち込まないで」
 ユーノは、苦笑して言い、
「ただ、キャロがどうして僕のことそう思ったのかなって」
 と、訊ねる。
「え? だって、普通、好きあってる男の人と、女の人がするものじゃないんですか?」
 少し驚いたように目を円くし、キャロは顔を上げて、ユーノを見る。
「?……何が?」
 ユーノが聞き返す。
「その…………」
 キャロは、ユーノから視線を逸らし、困ったように口篭る。しかし、先ほどと違い、苛
まれている様な様子ではない。
「セックス……」
 ようやく、小声でそう言った。空冷のエンジン音にかき消されてしまいそうなものだっ
たが、ユーノの耳には、きっちり聞こえた。
「!!」
 ユーノは、驚いて、ハンドルを切りそこなう。車は少しふらついて、速度を落とした。
後続車にはさぞ迷惑だったろう。
「えっと、違うんですか?」
 キャロは、視線をユーノに戻すと、小首をかしげるようにして、赤い顔で、訊ねてきた。
「えっと、ち、違わない」
 ユーノは言い、
「……普通は」
 と、視線を軽く逸らして、小さく付け加えた。
「その……私、嬉しかったですよ、ユーノさんが、私の事、好きだって」
 キャロは恥ずかしそうに俯きつつも、口元で笑いながら、言う。
「!」
 ドキッ
 顔をほんのりと染めるキャロの姿に、ユーノは胸に衝撃が走る。鼓動が早くなってくる。
「それは……キャロが、僕の事好きだって事だと思って、いいのかな?」
 ユーノは逸る鼓動を抑えつつ、キャロに聞き返す。
「えっと、はい」
 キャロはほんのりと顔を赤くしたまま、にっこりと笑って、そう答えた。
「最初は、歳の離れたお兄ちゃんみたいに思ってましたけど……」
「あはは、そうか、そりゃそうだよね」
 キャロが付け加えるように言うと、ユーノは前を向いたまま、苦笑して、自嘲気味に言
った。
「でも……」
 さらに顔を赤くして、キャロははにかむ。
「今は、もう……その、1人の女の子として、ユーノさんって男の人のことを……」
「え……!」

558 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 6/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:43:24 ID:hvrr/mEH
 一度は収まりかけたユーノの鼓動は、また、早くなってくる。
 ────か、可愛い……
 もじもじと恥ずかしそうに、しかしどこか嬉しそうに言うキャロに、ユーノは見とれか
けた。慌てて、ハンドルを握りなおし、運転する為に、前方に視界を戻す。
 ────や、もうキャロで良いじゃん。なのはの目はないんだしさ……ちょっと年齢的
にアレだけど、キャロだってすぐにおっきくなるだろうし。僕のこと好きって言ってくれ
てるんだし……
 興奮でじっとりと汗ばんできた手を、もう一度、ハンドルを握りなおさせる。
「その……食事、いつものところで良いかな?」
 ユーノは、前方を見たまま、そう言った。
「あ、はい」
 にっこりと笑って、キャロは答える。
「えっと……その後も?」
 ユーノは、半分冗談のつもりで、聞いてみる。
「!……え、えっと……はい」
 キャロは顔を真っ赤にして俯いてしまいつつも、拒否の意思はまったく見せなかった。
 ユーノは、勝手に足がアクセルを踏み込んでいくのがわかったが、止めるつもりにもな
れなかった。

559 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 7/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:43:46 ID:hvrr/mEH

 夕食を終え、ユーノはキャロをホテルへ連れ込む。
 ラブホにローティーンの少女を連れ込んで問題にならないのか、と言われるかもしれな
いが、そもそもラブホといっても表向きは宿泊施設なので、なんら問題なかったりする。
 あからさまにそう言う設備のところだったら外聞的に問題だろうが、ユーノが選ぶとい
ったら普通に宿泊施設として通用する(そしてそうした需要もこなしている)ような、落ち
着いた内装のところだ。
 落ち着かない様子のキャロを、きゅっと抱き締めて持ち上げる。ユーノにとっては、ま
だまだ、軽い。
「あっ……」
 キャロは小さく声を漏らし、顔を真っ赤にした。だが、抵抗の様子はない。
 ユーノはキャロを抱きしめたまま、ベッドに腰を下ろした。
「前の時、キスしてあげなかったよね……」
 自らも顔を赤らめつつ、ユーノは苦笑交じりにそう言った。
「あ……そ、そうです、ね」
 キャロは真っ赤だった顔をさらに赤くして、そう答えた。
「今日は、いっぱいしてあげるよ。いいかな?」
「はい、お願いします」
 ユーノが言うと、キャロもどこか嬉しそうにはにかみつつ、そう言った。
 ユーノはキャロの頭をそっと寄せて、口付ける。
「ちゅ……」
「ちゅ……ん……」
 お互いの感触を確かめるように、しっかりと押し付ける。キャロはうっとりと目を細め
つつ、ユーノに抱きついている手を震わせる。
「ぷは……」
 ゆっくりと離す。どこかとろん、と融けたような、キャロの赤い表情が、ユーノの目に
入る。
「あの、ファーストキス、です」
「えっ……」
 キャロの言葉に、ユーノは軽く驚いたような声を出してしまったが、確かにそれはそう
だろう。
「えっと、フェイトさんとキスした事はありますけど、ティアナさんに、そんなのは数の
うちに入らないって言われました」
 キャロは、赤い顔に健気そうな微笑みを浮かべて、そう言った。
 ────そりゃま、ストレートな嗜好なら、普通そうだよな……
 ユーノは、一旦キャロから視線を外してそう考えた後、すぐに視線を戻す。
「あはは、実は僕もファーストキス……なんだ、情けないことに、ね」
 キャロと、お互い顔が見えるようにして抱きあいつつ、ユーノは苦笑して、そう言った。
「えっ?」
 キャロは、軽く驚いたような顔になる。

560 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 8/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:44:22 ID:hvrr/mEH
「だ、だったらもしかして……その、セックスするのも……」
 キャロの質問に、う、とユーノは表情を渋くする。
「まぁ、その通り。この前のが初めてだよ」
「わ……」
 ユーノがカミングアウトすると、キャロは軽く驚いたように、小さく言ってから、嬉し
そうに、穏やかに微笑む。
「嬉しいです、キスも、セックスも私が初めてなんですね」
「え、あ……うん、そうなるね」
 ユーノは決まり悪そうにしつつも、キャロの反応に、少し意外そうに言う。
「キャロ、もう1回」
 キャロの嬉しそうな顔を見ているうちに、ユーノは、鼓動が早まってきて、だんだんと
自制が効かなくなってくる。
「ん……」
「ちゅ……」
 キャロも軽く目を閉じて唇を差し出し、お互い、重ねる。
 唇を重ねながら、ユーノは、優しく、キャロの頭や、背中を撫でる。
「ぷは……」
「ふぁっ……」
 唇を離す。
 ユーノは、キャロの身体を、太ももを抱えるようにして、完全にベッドに乗せた。
「脱がすよ、キャロ」
「は、はい」
 戸惑いつつも、キャロは抵抗しない。
 ユーノは、ツーピースの上衣をたくし上げて脱がす。キャロは、それにあわせて、袖か
ら腕を抜く。スカートに手をかける。ホックを外すと、キャロはお尻を浮かせて、ユーノ
に脱がせて貰う。
 インナーは前回と、別のものではあるが構成的には同じ。ブラはまだつけておらず、イ
ンナー用キャミソールと、白生地だが、キャロの歳にしては布地の多いが少なく、妙に色
気のあるショーツ。
「今日は、僕も脱ぐから」
「はい……」
 上気してぽーっとしているキャロの前で、ユーノはおもむろに、シャツを脱ぐ。なで肩
の優男に見えるが、脱げば、肉付きは男らしく、筋肉は硬い。ただ、下着はイメージ通り
と言うか、白、木綿地のブリーフだった。
「キャロ……可愛いよ」
「ありがとうございます」
 ユーノはキャロと言葉を交わしつつ、キャロのキャミソールまで脱がしてしまう。
 それから、お互い直接肌を重ねて、抱きしめあい、また、唇を重ねた。
「ちゅ……」
「んっ、ちゅ……っ」

561 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 9/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:44:47 ID:hvrr/mEH
 お互いに相手の背中を──ユーノは、キャロの頭も──撫で回して、体温を感じるよう
にしつつ、重ねるだけのキスを、しっとりと押し付ける。
「ん……ぷは……」
「ふぁ、う……」
 キスが離れると、キャロは小さい身体に熱量が貯まりきって、溢れ出してしまったかの
ように、熱っぽい声を漏らす。
「キャロ……っ」
 その声を聞いて、ユーノはもう辛抱たまらんといった感じで、キャロを押し倒した。
「きゃっ」
 短く悲鳴を上げるも、キャロは抵抗せず、ただ、身体が熱くなりすぎて潤んでしまった
瞳で、ユーノを見る。
「ここも、キャロ……」
「あ、はい」
 今回は、恥ずかしそうにしつつも、キャロはもう、嫌がりはせず、ユーノにするり、と、
ショーツを脱がされていく。
「あれ、キャロ……」
「んふっ、ぅ……は、はい?」
 キャロは、大事な割れ目をユーノの指先になぞりあげられて、甘い声を漏らしてしまっ
てから、ユーノの声に、少し息を熱くしつつ、訊き返す。
 キャロの割れ目は、ユーノの指が少し圧迫しただけで、ジクジクと、単なる生理現象以
上に湧き出してきた。
 ────キャロぐらいの子でも、こうなっちゃう事、あるんだ。
 行為に及ばなくても、性的興奮で、女性が“濡れる”ことがあるということは、ユーノ
も知識としては知っていた。しかし、基本的には、セックス慣れした、大人の女性の現象
である。
「キャロ、僕のこと、そんなに好き?」
「はい、大好きです」
 キャロは表情を蕩かせつつも、ユーノの問いかけに即答した。
「ちゅ……」
「ちゅ、ちゅっ……」
 ユーノは、指先でキャロの性器をくすぐりながら、唇を重ねる。キャロは、重ねられた
唇を、いとおしげに吸う。
「ふぁ、はっ……」
 唇が離れると、ユーノはキャロの膣内に、中指を押し込んだ。キャロの口から、上ずっ
た声が上がる。
 ロストバージンはしているとは言え、まだ小さなキャロのそこは、指1本で一杯になっ
てしまった。膣壁も、まだあまり柔軟ではない。膣分泌液も、指先、つまり奥の方では、
充分に潤滑していないように、ユーノには感じられた。
 ────この前は無理矢理しちゃったけど、やっぱかわいそう、かな。

562 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 10/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:45:20 ID:hvrr/mEH
 ユーノはそう思いつつ、キャロの膣壁を、そろっ、と、擦りあげる。熱で、腫れぼった
いようにも感じた。
「うぁぁっ、あふぅぅっ……」
 キャロは涙目になりつつ声を上げて、ユーノに手を絡め、抱きついてこようとする。も
ちろん、ユーノは、無理に離したりなどはしなかった。
「ん……そっか、それじゃあ……こうかな」
「……はい?」
 一度、自分から手を離したユーノに、キャロははぁはぁと荒い息をしながら、訊き返す。
 ユーノは、直接は答えず、自分の下着に手をかけて、脱いでしまう。そこには、その体
格の割には、結構立派なものが、逞しく勃起していた。
 それを見て、キャロは、ごくっ、と、一瞬だけ不安げな表情になり、喉を鳴らしてしま
う。しかし、本当にほんの一瞬だった。
「キャロ、ひっくり返すよ、いい?」
「え? あ、はい」
 キャロは一瞬、言葉が理解できずに訊き返してしまったが、すぐに自己解決した。そし
て、ユーノの手で、うつ伏せにされる。すると、ユーノは、キャロを、背中から抱き上げ
て、脚で抱える。
「あ、あの……ふぁ?」
 キャロが戸惑っていると、ユーノは、自分の逸物を、キャロの、それなりにほぐれた割
れ目に、擦りつけて来た。所謂素股である。
「あ、ん……」
「これなら、キャロも痛くないだろ? 僕も、気持ちいいし……」
 可愛らしく声を上げるキャロに、ユーノは耳元でささやく。
 キャロの分泌液が、ユーノのペニスをベトベトにしていく。
 だが、
「や……私……」
 と、キャロは、困惑気な、不満そうな声を出した。
「きちんと、ユーノさんと繋がりたいです……」
 自分を抱きかかえるユーノの手を、小さい自分の手できゅっと握りながら、キャロは言
う。
「え? でも……キャロの体格だと、まだ、痛いと思うんだけど……」
「痛くても、いいです。セックスして欲しい……この前は、してくれたのに、どうして、
ですか?」
 泣き出しそうなキャロの声に、ユーノは己の浅慮さを悟った。
「そうか……そうだね」
 ユーノは、少し申し訳なさそうに言い、キャロを、一旦、ベッドに下ろす。
「でも、我慢できないほど痛かったら、言うんだよ? 無理に我慢したら、怒るからね?」
 キャロを仰向けにして、横たわらせつつ、ユーノは、そう言った。
「は、はい……」
 キャロは、嬉しそうに言って、頷いた。

563 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 11/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:45:45 ID:hvrr/mEH
「それじゃ……」
 ユーノは、ホテルが備え付けている、粘度がやや高いシリコンローションを手に取る。
本来は、コンドームを使用する時に使うものだが、別に、男性器に害というわけではない。
 前回も使っていたからか、キャロは特に、疑問の声を上げない。
 それを、特に亀頭部分に塗りつけてから、ユーノは、キャロの脚を、そっと割った。
 先端を、うっすらと開いて、ジクジクと液を溢れさせているそこに、あてがう。
「んっ……」
 ずっ、と、中に押し入った。
「ひあぁぁぁっ!? あぅ、はぁぁぁぁっ?」
 中ほどまで挿入してしまいながら、キャロの高い悲鳴に、ユーノは驚く。
「い、痛い?」
「痛いです……あ、で、でも、やめないで、痛いけど、あっ、熱くて、あふっ、中が……
あっ、も、もっと奥までっ」
 引き抜きかけたユーノだったが、キャロは泣き叫びつつも、もっととせがむ。
「……いく、よ?」
 宣言してから、ずっ、と、ユーノはキャロの膣底まで、押し込んだ。
「ふぁぁぁぁっ、や、やっぱり、これ、……き、気持ち、良いっ」
「えっ? 本当?」
 ユーノは、奥まで押し込んだ時点で、動きを止めつつ、キャロの叫びに、驚いたように、
聞き返してしまう。
「はい……はい……まだ、痛いほうが大きいですけど……あ、ぁ、なんか、気持ち良い感
じもして……だから、やめないでください……」
 必死な様子で言うキャロだが、どこか甘さの混じった悲鳴に、ユーノは嘘ではないのだ
と、なんとなくだが思った。
「でも、その……僕は気持ち良いだけだから、不公平かも……」
 ユーノは困惑気に、そう言う。とてもユーノの物をすべて飲み込めるような広さではな
いのだが、入れた部分はきちきちと締め付けて、熱く包んでくる。
「そっ、そんなこと、ないです、やめちゃ、やぁ」
 キャロは、“泣く”と言うより、“鳴いて”いた。
「うん、それじゃあ……動いて、みるね?」
 ユーノはそう言うと、キャロの身体を軽く押さえ、ゆっくりとしたストロークを始める。
「ふぁぁぁぁぁっ、はぁぁぁぁんっ」
 キャロは涙の滲んだ目をきゅぅっとして、鳴き声をあげた。
 キャロの手が、空を掴むように、ベッドの上で握る動作を繰り返す。ユーノは、それを
両手とも自分の手を重ねる。キャロは、きゅっ、と握り返した。
 ユーノの腰のストロークが、だんだんと早くなってしまう。
「ふあっ、ぅあっ、ひっ……くぁっ……っ」
 キャロは、突き上げられるたびに、悲鳴と嬌声の入り混じった声を上げる。
「くっ、だめだ……キャロ、僕……もうっ……!!」
 ユーノは、ブルリと震えて、歯を食いしばる。だが、腰のストロークは、止まらない。

564 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 12/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:46:11 ID:hvrr/mEH
「はぁっ、はぁっ、はい、ユーノ、さん……いつで、もっ……」
 キャロがそういい、上半身でユーノに抱きつこうとする
「えっ」
 キャロのその行動のために、ユーノはキャロの中から引き抜く暇もなく、中で、射精し
てしまった。
「ふぁぁぁぁっ!? 熱い、お腹の中、灼(や)けちゃう!? でも……あっ、あっ、ぁぁっ……」
 キャロは、戸惑ったような悲鳴を上げながら、背中を仰け反らせ、身体を跳ねさせた。
きゅっと、幼い膣が、ユーノのペニスから、残滓まで搾り取ろうとするかのように、動く。
「あ……キャロ……イったんだ……」
 ユーノは、荒い息を整えつつ、呟くように言った。
「イった…………?」
 キャロもまた、息を荒くしながら、ぼぅっとした目をしつつ、訊き返す。
「オーガズムって言って、女性の絶頂、セックスでひときわ気持ちよくなる時の事」
「ふぁ……そうなんですか……」
 こと恋愛と性に関しては頭でっかち気味のユーノに説明されると、キャロは、場違い気
味に感心したような声を出した。
「くっ」
 うめき声を上げながら、ユーノはずるり、と、キャロの中から引き抜いた。
 ごぽり、溢れてきたお互いの体液には、鮮血が絡んでいる。幼い膣に挿入したために、
膣壁が裂傷してしまったのだ。
「う、洗って清潔にしないと、だめだね……」
 すこし気まずそうに、ユーノは言った。粘膜部分なので、出血はさほど心配ないだろう
が、不衛生だと、化膿して痛んだり爛れたりする可能性が高い。
「ええ?」
 しかし、キャロは、不満げな声を出す。
「ユーノさんの精液……洗い流しちゃうの、嫌かも……」
「だめだよ、キャロの身体が一番大切。これでキャロが病気になったりしたら、僕はその
ほうが嫌だよ」
 言い聞かせるように、ユーノは言った。
「そうか……はい、そうですね」
 キャロは納得したように言って、上目遣いでユーノを見た。
「それに、これからはちゃんと、キャロとの時間もつくるようにするから」
 ユーノはそう言って、キャロの頭を撫でた。
「あ、はい、嬉しいです」
 キャロはそう言って、嬉しそうに微笑んだ。
 そして、もう一度、唇を重ねた。

565 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 13/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:46:46 ID:hvrr/mEH

 それから。
「おーおー、ご到着やわ」
 6課隊舎の正面玄関前に、地球のフィアット500に似た、紺色の小型乗用車が停まり、
その中からうきうきしたような足取りの、ユーノが降りてきた。
 それを、はやては、屋上から見ている。
 ほぼ1週間ごとに、2人の泊りがけデートは行われていた。
 もちろん、はやてが手を回して、2人の休日を刷り合わせているのは、言うまでもない。
「しっかし、フェイトちゃんはユーノ君だから安心しくさっとるのか、それとも、わかっ
とって放置しとるのかなぁ」
 言って、はやてはニヤニヤと笑う。
「蜘蛛が蝶を捕まえたんか、それともそのつもりで蟻が蟻地獄にかかってしまいよったん
か、わからへんなぁ。せやけど」
 面白そうに言うはやての右手には、いつの間にか、シュベルトクロイツが握られていた。
「人の恋路を邪魔するヤツは、ラグナロクで頭冷やすでー」
 はやての後ろに、立っていたのは…………

566 名前:蟻地獄 哀・淫獣編 14/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/18(月) 18:49:16 ID:hvrr/mEH
>>553-565
以上です。

はっはっは、期待を裏切って申し訳ないが、プロット段階から既にこの作品のテーマは

 “被害者はキャロじゃなくてユーノ。(ただしキャロは加害者の自覚無し)”

  だったのですよ。タイトルはそう言う意味だったのです。

しかし締めに使うのにどうしてはやては便利なんだ。
いつもこんな役どころでごめんよ不憫長。

567 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 18:54:10 ID:HvVEpq49
>>566
GJです。キャロのメンタルスゲーw
いや、環境によっては確かに性交渉=婚約申し込みというのがあるから、確かに不思議じゃないかw
つまり、ルルシエはそういう風習があるのですね(違)

568 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:04:33 ID:G5/1NRnO
このスレのおかげでオプティックハイドのなんたるかが分かってきた気がします

あとどうでもいいが最近当スレに飛び交う毒電波の具合は異常

569 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:13:45 ID:bGWt5J9J
GJ
やはり淫獣・・・されど淫獣!

最後にはやての後ろに立っていたのが流れ的になのはさんだが
ここでヤンデレエリオという新しい属性を(ストラ−ダ

570 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:16:16 ID:31tNwUqF
>>569
そ、そうか! エリオの可能性を失念していた!
まあ、エリオならしっかりと喜んでくれるだろうけどなー。

571 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:34:51 ID:um6+PpTT
>>570
なのははしっかりと喜んだりしないと?

572 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:38:17 ID:15cR0oj9
>>571
作品によりけりです。本編だと間違いなく祝福するだろう。
ネタで使われる嫉妬魔王様だと大激怒w
ネタで使われるヤンデレなのはだと大激怒&大惨事w

573 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:41:45 ID:3d2K7AY0
GJ!!です。
これはもう・・・散々ユーノとキャロの仲を邪魔して失敗を繰り返すうちに残ったエリオとなのはさんがくっつくしかないッ!!


574 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:43:38 ID:rSvuwZAA
>>566
キャロの召喚獣に守護獣ユーノが加わりましたw
防御特化だから、コレって完璧の布陣じゃね?

あとはエリオの良い兄ちゃんになれば人間関係は良好。
部隊長には菓子折りでももってけよ〜w


575 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:49:35 ID:B6K7euRf
ちくしょう、心の中で「んなばかなあ!?」と叫んじまったw

576 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:54:32 ID:PBH/DIrl
>>566
GJっす。でも後10年もすると不自然じゃないカップルになるんだよなあ。

>>520
ターンA氏の物といい、なんでティアエリはこんなにも良いのか!

>>442
男クアットロ……やべえ、この怒りはなんなんだw

577 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 19:58:50 ID:TUIepmGy
>>566
無意識孔明なキャロw
GJです!

>>574
フリードの火力+ユーノの本気ディバイン@なのはじゃないと抜けないシールドかw

では、こちらも投下行きます。

・オリキャラ多め
・ユノなの?
・ドゥーエさんがどう見ても偽。

これが駄目な人は俺のコテトリをNGにしてください。

578 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:59:31 ID:FGIsr2GU
>>566
こんなのユーノじゃねぇw でもGJです。

579 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 20:00:15 ID:TUIepmGy
「ねえ、なのは。今日は何処に……、なのは?」
「にゃっ!?」

何故かぼーっとしているなのはを見て、ユーノは首を傾げて声をかける。
すると、なのおはは飛び上がって、一気に真っ赤になった。

「どうしたの? 顔赤いけど……、熱でもあるの?」
「だ、大丈夫! 元気元気!」

そう拳を握るなのはに、ユーノは心配そうな視線を向け、

「はぅっ!?」
「……うーん、熱は無いみたいだけど……

ぴとっ、と手をなのはの額に当てた。












魔法少女リリカルなのはLOVERS
SCENE2 君といる時間














580 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 20:00:33 ID:TUIepmGy
「にゃ……、にゃう……」

ぽんっ、と火を噴いたように真っ赤になって、なのはは口をぱくぱく開閉させる。
そんななのはを見て、ユーノはさらに心配そうな表情になり、

「……ちょっとごめん」
「ふぇぇっ!?」

……自身の額をなのはの額に当てた。
その瞬間、なのはは自分の血の全てが顔に集まったような気がして。

「……きゅう」
「な、なのは!?」

……オーバーヒートして、その場に崩れ落ちた。

「ち、ちょっ……! 本当に、大丈夫!?」
「だだ、大丈夫! 大丈夫だからーっ!」

心配そうな表情をしてまた顔を近付けて来るユーノから、なのはは慌てて距離を取る。
そうでないと、今度は気絶してしまいそうだったから。

「(ううう……ヴィヴィオのばかぁ……)」

ヴィヴィオのあの言葉、パパになって欲しいと言うあの言葉から、なのははユーノを意識してしまって。
ユーノとまともに顔を合わせることも出来ないまま。

「(お友達、なのに……)」

目が合っただけで心臓が暴れ出して、顔から火を噴きそうになってしまう。
いつもと同じ自分を保つ事が、出来なくなってしまう。

「(絶対、変だって思われてるよぉ……)」

そう考えて、思わず頭を抱えたなのは。
と、それを見て、ユーノがなのはに近付き……、

「ふええっ!?」

……いきなり、なのはを横抱きに抱え上げた。

581 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:00:38 ID:OIrmrdGS
>>566
善かれ悪しかれ、最近は本当に胸が締め付けられるssが多くて
俺のミジンコのごとき心臓は耐えられそうに無い。GJ

582 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 20:01:39 ID:TUIepmGy
「ゆ、ゆゆゆ、ゆーのくん!?」

途端に真っ赤になるなのはを見て、ユーノは怒ったように頬を膨らませる。

「なのは、調子悪いんならちゃんと休まなきゃいけないでしょ?」
「え、あ……ぅ……」

完全に勘違いしているユーノに、なのはは言葉に詰まる。
そう言ったユーノの真剣な表情に、また鼓動が跳ね上がったから。
そんななのはに気付かないまま、ユーノはなのはを抱えたまま元来た道を戻り始めた。

「あ、あの、ユーノ君!? 何処に……」
「なのはの家。今日は、僕が付きっ切りで看病してあげるよ」
「ふええっ!?」

そう言ったユーノに、なのはは身体を縮こまらせる。

「だ、だめっ! 今家散らかってるから!」
「どう? しょうがないな……。だったら、僕の家で看病してあげるよ」

そう言われ、なのはは思わず硬直する。
そんななのはを見て、ユーノはそのまま自分の家に向かおうとして……、

「うにゃあああーっ!?」

急にそう叫んだなのはに驚き、なのはを取り落としかけた。

「う、うわわっ!?」

慌ててなのはを抱きなおすが、その弾みで鼻と鼻が触れてしまい、ユーノは慌てて顔を逸らす。
……そして、気付いた。ここが雑踏のど真ん中と言う事に……。

「……え、えっと……」

何となくあたりを見回すと、にやにやとした、呆れ果てた、そう言った周りの人間と悉く目が合い。
ユーノは、遅れてその事に気付いたなのはと一緒に真っ赤になった。

583 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 20:02:08 ID:TUIepmGy
そして、その翌日の朝。

「今日は、現役の時空管理局執務官であります、フェイト・T・ハラオウンさんに来ていただいております!」
「ど、どうも」

妙にテンションの高い司会者から紹介され、フェイトは冷汗を掻きながら頭を下げる。
朝の情報番組にゲスト出演して、JS事件について少し話をして。
それが終わって、フェイトはほっと胸を撫で下ろす。
と、一転して芸能ニュースの紹介に入っていた司会者が口を開いた。

「今日の芸能面ニュースはこれ一色ですね……
 『時空管理局教導官、高町なのはに熱愛発覚。お相手は無限書庫司書長、ユーノ・スクライア』!」

……座っていた椅子から転げ落ちなかったのが奇跡に近かった。
一体いつの間にこう言う事になったのかとフェイトが愕然としていると、その司会者は続ける。

「なんと、昨日の昼に、路上で白昼堂々と抱き合っていた、と言う事なんですよね。
 高町さんはJS事件の解決者として有名な方ですし、
 お相手のユーノ・スクライアさんも無限書庫司書長として、また考古学者としても有名な方ですからね。
 大物カップル、と言う事になるんでしょうか」

そう司会者が言うと、フェイトの隣に座っていた芸能記者が口を開く。

「このお2人は以前からちょこちょこと買い物をされてる姿が目撃されているんですよ。
 ただ、この2人のプロフィールは、管理局局員としては公開されている方なんですが……。
 そこから、馴れ初めが浮かび上がって来ないんですよね」

そう言って、芸能記者はにやり、と笑ってフェイトを見詰めた。

「……ですから、そのあたりは高町さんの親友であるハラオウンさんに教えていただこうかな、と」
「……ふえっ!?」

いきなり話を振られ、フェイトは思わず飛び上がる。
そのままおろおろし出すフェイトを見て、その芸能記者は苦笑した。

「とりあえず、落ち着いて。まずは高町さんとスクライア氏との馴れ初めから教えてください」
「は、はい……」

そう言われ、フェイトは思わず深呼吸する。
そして、ゆっくりと口を開いた。

584 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 20:03:09 ID:TUIepmGy
そして、その後。
出勤時間になり、ユーノが無限書庫に入ると、たちまち先に出勤していた司書全員の視線が集中した。

「な、何?」

その視線を受けて、ユーノが思わず身構えると、ドゥーエが進み出て、口を開いた。

「……司書長。各テレビ局、週刊誌から取材の申し込みが入っていますが」
「え? どうして?」

そう首をかしげるユーノに、ドゥーエは続けた。

「高町教導官との交際の件について聞きたいのだと思われますが」
「……交際? 僕が? なのはと?」

そうきょとん、として答えるユーノだったが、すぐに何かに気付き、苦笑する。

「……あれ見てた人の誰かがいろいろな所に教えたんだろうな……。
 『なのはは僕にとって一番の親友ですが、恋人ではありません』って生命を出してもらえるかな?」
「かしこまりました」

そう言ってドゥーエは端末に向かい、それを見たユーノは周りを見回す。
すると、周り中の司書の好奇心だらけの視線とぶつかって。
ユーノはもう1度苦笑すると、口を開いた。

「なのはとは、何も無いよ。それよりも……、今日はシグナムさんと付き合ってる人を探すんじゃなかったの?」

そう言われ、司書達は一瞬顔を見合わせ、一斉にある司書の方を見る。
あっと言う間に取り囲まれて、その司書は助けを求めるようにユーノを見るが、

「……ごめんね?」

そう言って、ユーノが手を合わせたのを合図にしたように、その司書は質問責めにあう。
そんな司書を見ながら、ユーノは後でおわびしなくやな……、と考えていた。

585 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 20:03:41 ID:TUIepmGy
一方、その頃。

「にゃ、にゃううう……」

はやてのオフィスで、なのはは真っ赤になって机に突っ伏す。
ユーノとは違い、その情報番組をしっかりと見ていたなのはは、それだけでオーバーヒートしかけていた。
しかも、何とか立ち直って出勤しようとしたら、教導隊のオフィスを記者達が取り囲んでいて。

「……ヴィータちゃんに怒られちゃうよぉ……」

咄嗟にヴィータと付き合っている新人をスケープゴートにして逃げ出したものの、後でヴィータから怒られる事は必至で。
ラケーテンで済んだらラッキーな方だろうなぁ……、となのはが頭を抱えていると。

「……なぁ、なのはちゃん。これって逆にチャンスかも知れんで?」
「……チャンス?」

そうはやてに言われ、なのはは首を傾げた。

「そうや。……なのはちゃんは、ユーノ君の事好きやろ?」
「う、うん」
「……でも、告白する勇気は無いんやろ?」
「……うん」

そう、少し落ち込んだように言ったなのはに、はやては続けた。

「……やったら、ここで恋人宣言して、付き合ってるって事にしたらええねん!」
「え、えええええーっ!?」

そう言われ、なのはは飛び上がる。
そんななのはに、はやては自信たっぷりの笑みを浮かべて、言った。

「私が見る所な、ユーノ君もなのはちゃんが嫌いって事はないと思うねん。
 嫌いな相手やったら、ヴィヴィオちゃんを預かったりはせんはずやしな。
 ……問題は、向こうが動く前にこっちの言葉が間に合うか、やけど……」

そう言って、はやてはテレビを付ける。
すると、ちょうどお昼の情報番組で、ユーノとなのはの事が言われていた。

586 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 20:04:52 ID:TUIepmGy
『朝に報道した、ユーノ・スクライア氏と高町なのはさんの熱愛報道。
 これについて続報が入りましたので、お伝えいたします』
「……あかん! 速さが足りひんかったか!?」

思わず頭を抱えてそう叫ぶはやて。
すると、続いたのは意外な言葉で。

『面白い事になって来ているんですよ。ユーノ・スクライア氏からは交際を否定する声明が来たんですが……、
 こちらの取材班が高町なのはさんの義理の娘、ヴィヴィオちゃんとの接触に成功したんですよ』
「ヴィヴィオ、と?」

その言葉を聞き、一瞬だけなのはは落ち込んだが、続いた言葉に顔を上げる。
すると、その視界にテレビの画面が、そしてヴィヴィオが映った。

『ヴィヴィオちゃん。君のお母さんと、ユーノ・スクライア氏がお付き合いしてるって噂が……』
『なのはママとユーノくんが!?』

と、レポーターの言葉を聞いた瞬間、ヴィヴィオは凄い勢いでレポーターに詰め寄る。
それに思わずレポーターは気圧されるが、何とか体勢を立て直し、続けた。

『もしその噂が本当だったら、ヴィヴィオちゃんはどう思う?』
『うれしい!』

と、満面の笑みを浮かべて即答したヴィヴィオ。
そして、その笑みを保ったまま、続けた。

『だってね。おととい、なのはママにおねがいしたの! 『ユーノくんにパパになってほしい』って!』

その言葉を最後に映像はスタジオに戻って来る。

『と、言う事ですから、これから先、お2人の結婚をお伝え出来る日が来るかも知れないですね』

そう締めたアナウンサーだったが、なのはもはやてもそれを聞いてはいなかった。
はやてがヴィヴィオがそんな事を言ったのかと言う驚きで、
なのははその事がミッドチルダ中に知れ渡ったと言う恥ずかしさで、それぞれ硬直していたから……。

587 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 20:07:24 ID:TUIepmGy
これで終わりです。

ドゥーエは秘書なんだからな……。秘書らしく丁寧語で喋るんじゃね? と考えたんですが。
後、ヴィヴィオは半分故意にミッドチルダ中に流しましたw

588 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:08:46 ID:TpPe2zfV
たかが国立図書館の司書と公安の教官風情が付き合っていた位で取材が来るかっての

589 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:12:17 ID:PBH/DIrl
>>588
これぐらいは別にいいんじゃね。

590 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/18(月) 20:13:20 ID:TUIepmGy
>>588
ユーノは考古学者(公演をやっているので結構著名のはず)でもありますよ?
なのははな……JS事件はミッド中の危機でもあったんだから、それを止めた機動六課は有名になりませんか?
しかも、そう言う取材来たらスバル達に負担かけないように取材は自分達だけで受けるなのは達は容易に想像出来ますし。

591 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:14:24 ID:ndTxmDLm
>>588
片方は仮にもミッドで最大勢力を誇る宗教の信仰対象を単身でぶちのめした女だぞ
さらにミッドチルダを救った奇跡の部隊の分隊長

592 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:16:17 ID:BfqLHagV
なのはは結構取材受けてるってSSMで言ってたような。

593 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:17:46 ID:JjvMVvKz
>>590
おまえはな

>>591
トップがしんでも大した事態にならない世界だけどな。

594 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:20:56 ID:1xxckrPv
>>587
GJ! なんか、外堀が次第に埋まっていってますな。カウントダウン開始ですか。

>>588
スケールをそんなもんと一緒に考えてもな……
実際なのはは雑誌の取材とか受けてるみたいだし(漫画版でスバルが雑誌の写真を加工して持ってた)、有名人扱いされてても不思議じゃないぞ。
特にJS事件が終わった後なら尚更。地上本部のスキャンダルを隠すために、過剰に祭り上げられてる可能性もあるし。
ただ、ユーノの知名度が、マスコミに食いつかれる程かは疑問だけど。司書長の肩書きって管理局外には影響力なさそうだし。考古学者として、ってもそっちの世界ではともかくマスコミ受けはあんまりなさそうだ。

595 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:24:43 ID:xavQNjWj
>>過剰に祭り上げられてる可能性
簡単に想像つくのが嫌だw

596 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:24:54 ID:TpPe2zfV
あくまでも局の一端として鎮圧したんだぜよ?
それで名前が出るのかいな?

後司書長に関しても、どこどこの〇〇教授が某と付き合っていた、って聞いたことがあるのか?
専門家のなかで有名であってもね

597 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:27:44 ID:46sHcMic
>>592
それどころか、SSMの内容が事実ならミッドでは俺達の見ていたなのは1期2期は
DVDもしくはそれに該当する映像ソフトで売られてるんだぞw プライバシーがほぼゼロの酷い有様w

598 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:28:51 ID:CwqkMsmh
スポーツ選手とかと同じ扱いなんじゃね>芸能人としてのなのは。

599 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:30:18 ID:VPx5aNrK
有名云々って言ってもビーチバレーのあいつみたいなもんだろ。

600 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:30:30 ID:cF9vRWUw
>>595
魔法少女オイレンなのはシュピーゲルと申したか。
フェイトの衣装がアレだったりスバルが臍だしな理由が説明できるのが嫌だw

601 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:31:08 ID:Yka9nx4H
スポーツ選手のスターと、それなりに有名な文化人って感じで別に間違ってはねーだろ。

602 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:32:45 ID:LspAK0nw
>>596
まぁ教授でも「未成年をry」とかなら確実にマスコミ来るだろうがw
そんなん以外だと誰も興味ないわな。



あれ?じゃさっきのキャロ…

603 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:34:04 ID:ykHIKfah
この場合、有名人の誰々が付き合ってたのが、こんな人だった、って感じだろ。マスコミの優先度はなのは側だと思うがね。なのはの経歴がマスコミ受けしそうなものだってのはまあ、間違ってないだろうし。

まあ、それはともかく、な。
「たかが」司書とか教官「風情」とか……もうちょい言葉選ばない? 特定キャラに過剰に反応してるみたいに受け取れるぞ?

604 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:34:58 ID:mSiJOIVO
ミッドチルダじゃ19歳は未成年じゃない気もするがな
14歳が人を逮捕して裁ける世界だぜ

605 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:35:48 ID:31tNwUqF
なんか38 ◆KHEtQ2j5Nc氏ってだけで叩いてる奴がいるな。昨日から気になってたが。

606 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:35:59 ID:bGWt5J9J
現実だってどこぞの結婚式をテレビで流してたじゃねえか・・・

なんだろうね、この無粋な突っ込みは・・・
カップリングでも気に食わないか?

607 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:36:19 ID:PBH/DIrl
>>598
見た感じそんな印象を覚えたな。
想像だが、あの世界は管理局員は憧れの職業かもしれん。
子供の将来に成りたい職業でも、運動の出来る子は武装隊に、勉強の出来る子は執務官と
トップに食い込んでいるかも。
昔の日本の軍人の知名度を考えると、なのはとかかなり一般に名が知られているかもしれん。


608 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:37:50 ID:LspAK0nw
>>604
いや、別になのはさんが未成年だとか言うつもりはなかったんだが…

609 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:39:07 ID:qfzNc60N
>>605
てか、自サイトあるんじゃないの?

>>607
嫌な世界だ・・・

610 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:39:26 ID:OIrmrdGS
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。

>>587
割り込んですまんかった。続きを待つ

611 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:39:31 ID:iR9qNvDe
>>605
昨日からってことは新規さんですかい?

612 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:41:47 ID:lCVlnKF+
まぁ、エースパイロットが有名になるのは戦争中ならよくある話だ。

613 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:45:24 ID:46sHcMic
>>609
<嫌な世界だ・・・
そうか? 管理局の場合、警官、消防士、弁護士、刑事、救急隊、医者、軍人とか
色々複合的に含むから全然不思議ではないが? 日本だって消防士や警官や医者は
良く目指す目標にされるし。

614 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:46:46 ID:cCdq4ZDg
子供の夢、には大抵挙がる職業だわな。

615 名前:607:2008/02/18(月) 20:50:08 ID:PBH/DIrl
>>607
ん?よくわからんがどこか嫌な所があったか?


616 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:51:31 ID:FGzQm/S3
ロストロギアってもんがかなり大きな人身把握要因になる世界で、
それに明るい学者職っていう側面がミッドの考古学にはあると思われる。
アグスタでも金持ちが集まる場所にゲストとして呼ばれるんだから、
我々の世界の考古学とは違って、メジャーな学問なんじゃないか?
ユーノ自身も魔法学院で考古学を学んでる上に、発掘一族のスクライアがそれだけで名前通ってるんだし。
名前が世間に通っているってことは、スクライア族がダントツで優秀な発掘スキルを持ってるか、
もしくはその技術がより多数に求められているから、あるいはその両方だと思われる。

スクライア一族出身で学士号持ちの新鋭かつ優秀、さらに管理局でもそれなりの役職と三つも揃ってるならそれなりの話題になるのではなかろうか。


617 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:56:18 ID:J997TRIM
まあ、都築はそこまで広く見てないんだろうけどな。
あなは適当に埋めればいいさ。

>>615
俺は嫌ではないが
武装隊と執務官の認識おかしくないか?

618 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:57:38 ID:iR9qNvDe
>>616
かもね。としか言えんな。本編で語られてない以上は。
知名度が高いのか低いのか、その辺はそれぞれの解釈次第でどうとでも書ける。

619 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:59:07 ID:ndTxmDLm
>>618
重要なのはその解釈にどこまで説得力をもたせることができるか だな

620 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:00:54 ID:bGWt5J9J
夢の職業に株主ってある現実よりマシじゃん

621 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:08:23 ID:YeHHrQVU
( ゚Д゚)氏、テラGJ!
そういや日本でも時代や地域によっては夜這いが交際の申し込みってのもあったんだっけ

そして、不憫長に死亡フラグが立ってる気がするのはきのせいですか。
ナノハサマブレード

622 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:08:41 ID:H9rk/jkp
>>616
あそこで言う学士は学士号ではなく学士院の会員って意味だと思うけどね
博士号ぐらい持ってそうだし

623 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:10:53 ID:G5/1NRnO
あっちでの夢の無い職業(当方予想)
1.三脳
2.デバイスの音声
3.ガジェットドローンの中のh

624 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:11:21 ID:PBH/DIrl
>>617
む、違ったか?執務官は戦闘能力もあるが、武装隊は戦闘力が主で
運動の出来る子があこがれそうだと思ったんだが。

625 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:17:18 ID:YeHHrQVU
>>616
それは俺も考えたことがある。
実際、大学で人気の学部ってのは就職がいいか、そこでやっていることが金になるかだからな
ロストロギアを発掘して、失われた超技術を再生させることができれば一攫千金も夢じゃないかもしれないし
意外と大企業とかからかなりの資金援助を受けてる可能性もゼロじゃないしな。
何より、中には核爆弾の不発弾みたいなものもあるだろうし、遺跡を発見したら
まず発掘して危険を取り除くってのは常識の可能性も。

こっちの世界の考古学がマイナーなのは、本やテレビで不思議発見するくらいしかないからな。
就職でも、一般企業での需要は経済経営法学とかのが多いしな。

626 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:29:33 ID:VAnOCisJ
まあ、こういう話をリアル世界の常識で物事計るのはやめようぜ
異世界魔法ファンタジーアニメなんだから設定がぶっ飛んでても不思議じゃないしよー
つか、そういう事を割り切れない人種は、ファンタジー物に関わらない方が良いんじゃね?

627 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:31:41 ID:G5/1NRnO
当たれば一攫千金というのはどれもこれも変わらんし、じゃあロストロギア解析とかする科学者もメジャーなのかもしれんとそれこそ何でも言える
まあどれも想像の話でしかないんですよね都築がないと
というか一攫千金系のは大体山師とry

628 名前:B・A:2008/02/18(月) 21:33:44 ID:9UkKeyew
>>625
最後の一文はリアルな話題だけに耳が痛いっすねぇ。


10時あたりに投下します。

629 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:33:55 ID:lh54EgTs
まぁ、こっちの世界でも金持ちが文化財を集めるのは変じゃないし
ユーノは公認の資格がある骨董鑑定士みたいな扱いだったんだろw

630 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:37:09 ID:ndTxmDLm
>>626
ファンタジーで済む所にいろいろ設定をばら撒いているアニメだし
そういう考察をしてみるのも一種の楽しみ方だと思うがね

631 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:38:11 ID:xKDw+ExH
なんでも鑑定団の鑑定士みたいな扱いかw

632 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:39:15 ID:31tNwUqF
>>628
お待ちしてますー。

633 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:49:18 ID:PBH/DIrl
>>630
節度を保ちながらね。
設定のあら捜しをしてそれを笑って楽しむのはどうもいただけないと思うし。

>>628
お待ちしておりまする。

634 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:56:04 ID:iR9qNvDe
>>623
真面目にレスしてみる。

つカートリッジの魔力詰め

635 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:59:17 ID:5S0x4PUP
月曜からまたカートリッジに魔力詰める仕事がはじまるお……

636 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:04:52 ID:G5/1NRnO
詰めてる時のシャマルさんの心情やいかに…

637 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:14:51 ID:MdgssMBi
>>439
GJ!
一人の騎士として必要とされるのではなく一児の父親として必要とされているエリオの姿を良く見させてもらった
動揺するのは仕方がないことだと思う。
でも自分よりもルーテシアの方が肉体的にも、
精神的にも苦しんでることを察して支えることが騎士でもなく父親でもなく男としてすべきことだと思う、二人ともがんばれ!

638 名前:B・A:2008/02/18(月) 22:20:03 ID:9UkKeyew
>>440
>サイヒ氏。クロフェ出産話を構想中ですか。確かにそれは戦線恐々ですね。主に赤ちゃんの名前で。


少し遅れましたが、投下します。

注意事項
・20歳verエリオ×ルーテシア
・非エロ
・「Ritter von Lutecia」要読
・前作から10年後、故に捏造のオンパレード
・エリオ、悩み街道まっしぐら
・おっきなエリオキュン、ルー子、ヴィヴィオが見たくない人にはお勧めできません
・なのはさんはフリーダムで魔王でいくつになっても魔法少女だと主張する方にもお勧めできません


639 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:20:47 ID:ndTxmDLm
B・A氏マダー?

640 名前:Nach dem eines Speerritters 第4話@:2008/02/18(月) 22:24:53 ID:9UkKeyew
真面目な人間ほど、思考のループから脱しにくいものである。少なくとも、エリオ・モンディアルはそういう人間だった。
思い込んだら一直線、しかし、一度悩めばとことん悩む。良くも悪くも、彼は義母と同じであった。

「あ、電話が・・・・」

留守の間にかかってきたのか、留守番電話には数件のメッセージが録音されていた・・・・いや、3日前から外には出ていないのだから、
そんなことはあり得ない。単純に、自分が気づかなかっただけだ。
気だるげに体を起こし、チカチカと光る再生ボタンを押す。聞き慣れた電子音とともに、留守番電話が再生された。

『・・・・・ティアナだけど・・エリオ、出所おめでとう。ごめんね、出張中でお祝いとかできなくて・・・・執務官が多忙だとはわかっていたけど、
ここまでとは知らなかった・・・・・今は休暇中だから、近い内に一度会いましょう、スバルやキャロも一緒に・・・・・』

『・・・課長の・・・・・・・・だ。モンディアル陸曹、休暇の件はスクライア三尉から聞いている。私の友人に精神科医をしている者がいるのだが、
悩みがあるのなら一度診てもらうと良い。診断書があれば、保険が下りるかもしれないぞ。番号は・・・・・・』

『・・・・エリオくん、キャロです。今度、そっちに戻ったら一緒にお母さんのお見舞いにいかない? 休暇の日取りが決まったら、教えて欲しいな』

『ヴァイスだ・・・・聞いてくれよ、ティアナの奴が嫉妬深くてさぁ・・・・この前も、ちょっとアルトお茶しただけで怒りやがって・・・・・なっ!? 
待てティアナ、早まるんじゃねぇっ! SLBだけはかんべっ・・・ブッ・・・ツーツー・・・・』

虚ろな目で虚空を見上げ、エリオは耳障りなメッセージの再生に耳を傾けた。傾けたが、頭には入ってこず、誰が何を言っているのか理解できなかった。
ヴィヴィオから強制的に休暇を取らされて3日、エリオは寮の自室から一度も出ていない。風呂にも入っていないし、髭も伸ばし放題だ。
食事も満足に取っていない。

『・・・・・騎士エリオ』

不意に、低いバリトンが聞こえた。
この部屋にはエリオしかいない。唯一の話し相手であるストラーダは3日前から沈黙し、最低限の命令しか聞いてくれない。
だから、ここでエリオ以外の人物の声が聞こえることなどありえない。


641 名前:Nach dem eines Speerritters 第4話A:2008/02/18(月) 22:27:30 ID:9UkKeyew
「ああ・・・・そうだった・・・・」

思い出したように、エリオは懐から金の台座に乗せられた三角形の宝石を取り出した。

「君がいたんだったね・・・・・バルディッシュ」

『はい』

不意に、これを渡された時の情景が思い浮かぶ。
真っ白な部屋、一定の間隔で聞こえる電子音、窓から見えるのどかな風景、そして、痩せ細った白い腕。

『私は、もう飛べないから・・・・・これからは、エリオが使ってあげて』

託されたものは、あまりに重かった。
20年もの間、母が苦楽をともにした鋼の相棒。そこには彼女の思いが、願いが、悲しみが、希望が、全てが詰まっている。
だから、エリオはまだ彼を一度も起動させていない。自分の思いがそれらを汚してしまう気がするのだ。

『騎士エリオ、私はサー・フェイトからあなたのことを任されました。故に、進言させてください』

「・・・良いよ、言ってみて」

『では・・・・逃げないでください』

「は?」

『それだけです。後、気分転換に外に出てはいかがですか? 今ならば、ルーテシア嬢はオフィスにいるはずです。
出会うこともないでしょう』

何から何まで知り尽くしたかのようなバルディッシュの言葉に、エリオは面食らった。無視しようかとも思ったが、
彼の言葉にはまるで母に叱られた時のような逆らい難い響きがある。

「・・・・・別に君の助言に従うわけじゃないからね。ただ、買い置きしていた缶詰がなくなったから、買いに行くだけだ」

『承知しています、騎士エリオ』

乱暴に服を脱ぎ捨てると、エリオは自室のユニットバスでシャワーを浴びた。
ムシャクシャした気分を吹き飛ばすように温度を高めに設定し、熱湯が頭皮を直撃する。

「まったく・・・・みんな、僕の気も知らないで」





642 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:27:30 ID:ndTxmDLm
支援

643 名前:Nach dem eines Speerritters 第4話B:2008/02/18(月) 22:31:51 ID:9UkKeyew
同時刻、機動六課準備室隊舎。
ヴィヴィオ・T・スクライアは、自分のデスクでプライベート通信を行っていた。本当はご法度だが、今は昼休みなので固いことは抜きだ。

『それで、エリオに啖呵切って無理やり休ませたんだ』

画面の向こうで含み笑いをしているのは、栗色の髪をヴィヴィオと同じサイドテールに結った妙齢の女性だ。
一見するとどこにでもいそうな貴婦人だが、彼女こそヴィヴィオの母であり、泣く子も黙る戦技教導隊隊長、なのは・T・スクライア二等空佐だ。

「だって、あのまま放っておいたらこっちまでおかしくなりそうだったし」

『まあ、対処法としては間違いではないけど、エリオの場合はフェイトちゃんのこともあるし、色々と考えちゃうだろうから、却って逆効果かなぁ・・・・・』

『お嬢様は、もう少し我慢というものを覚えるべきですね』

傍らに置かれたレイジングハートが言う。ヴィヴィオは頬を膨らませると、チカチカと点滅するレイジングハートを指で摘まんで持ち上げた。

「いっぺん、中身弄って良い? 前々からデバイスマイスターっていうのにも興味あったんだけど」

『マスター、お嬢様を止めてください。私、まだ魔改造なんてされたくありません』

レイジングハートの心からの叫びに、なのはは苦笑する。
あんな風なやり取りはいつものことだ。自分とレイジングハートの関係は頼れる教師と不出来な生徒という感じだったが、
この2人はまるで本当の姉妹か何かのようだ。
彼女を譲って4年、どうやら、2人とも良い関係を築けているようだ。
今のなのはは前線に立つことがほとんどなく、1年のほとんどを後進の育成に費やしている。10年前のJS事件で負った致命的な後遺症は、
その後もなのはを蝕み続けた。本来ならば数年の療養を行えば回復するはずだったが、なのはは教え子を最後まで育て上げたいという思いから
療養を取らず、その後も戦技教導官として空戦魔導師として現場に残り続けたため、とうとう6年前に限界が訪れてしまったのだ。
1年という長い入院を経ても体は回復せず、医師から第一線に残り続けることは難しいと告げられたなのはは、当時管理局入りしたばかりの
ヴィヴィオと壮絶な模擬戦を行った後、16年も苦楽をともにした愛杖を義娘に譲り渡したのだ。そして、今は各地の訓練校で非常勤の講師を
するなどして若き魔導師たちを育てる日々を送っている。

『それよりも、パパがもうすぐ学会だから、論文を早く出してくれって言っていたよ』

「あっ、いけない!」

ヴィヴィオの顔面が蒼白になる。彼女には、若き考古学者というもう1つの顔があるのだ。
遺跡好きの父の影響から考古学に興味を持ち、既にいくつかの論文も発表している。
管理局の仕事もあるのでそう頻繁には行けないが、父の発掘作業に同行したこともあった。

「どうしよう・・・午後は会議だし、明日は派遣任務が・・・あぁっ、時間がないぃっ!!」

『ふふっ・・・・パパにはもう少しかかりそうって伝えておくね』

そう言って、なのはは通信を切った。
沈黙が戻った六課オフィスで、ヴィヴィオはうんうんと唸りながらスケジュール帳と睨めっこする。
エリオが抜けた穴を埋めるために、彼女とルーテシアの仕事量はかなり増えていた。自由になる時間なんてほとんどない。
今更ながら、ヴィヴィオはエリオに休暇を与えてしまったことを後悔した。





644 名前:Nach dem eines Speerritters 第4話C:2008/02/18(月) 22:34:20 ID:9UkKeyew
平日の昼間ということもあって、通りの歩くのはほとんどがスーツ姿のサラリーマンだった。
何をそんなに焦っているのか、しきりに時計を気にしながら急き立てられるように歩く様はまるで玩具の人形のようだ。

『缶詰を買うのではなかったのですか?』

「買うよ・・・買うけど、それはいつでもできる」

ガードレールに腰かけたまま、エリオは動かなかった。かれこれ1時間、エリオはここで往来の流れを見つめている。
やりたいことはたくさんあった。
ルーテシアと行きたい服飾店があったし、ルーテシアと見たい映画もある。ルーテシアと食べに行きたいベーグルの屋台は
ぼちぼち営業を始める時間だし、もうすぐ閉館する水族館にも一度連れて行ってあげたかった。

「ルーのことしか考えられないのか、僕は」

自虐するように呟く。
乱れた思考が行きつく先は、決まってルーテシアのことばかりだ。ルーテシアのことを考えていれば、他の何も気にならなくなる。
自分のことも、母のことも、生まれてくる子どものことも。
10年前はそれでも良かった。ただ、彼女のことだけを考えていれば、その結果がどうであろうと受け入れることができた。
だが、今は違う。そこに自分の子どものことが含まれると、途端に思考が麻痺してしまう。

「重いな・・・・」

不意に、家族連れが歩いていく姿が目に入った。小さな子どもは嬉しそうに父親に肩車されていて、
それを母親は慈愛に満ちた目で見つめている。
その光景に、エリオの思考は闇へと沈む。
自分の両親は、あんなことしてくれなかった。

「くそっ、馬鹿か僕は!」

苛立たしげにガードレールから降り、人の波を縫うように歩く。家族連れが行くのとは反対の方向に。
外に出ても何の解決にもならなかった。気分転換どころか、却って苛立ちが増しただけだ。
最早買い物をする気も失せたエリオは、隊舎に戻ろうと適当な角を曲がって路地裏に入る。
治安はあまり良くないが、隊舎に戻るにはここが一番早い。それに、ゴロツキから喧嘩を吹っかけられれば
ストレス解消のために喜んで買うだろう。
ゴミと脂が入り混じった珍妙な匂いに鼻が曲がるのを我慢し、エリオはズンズンと路地裏の奥へと入っていく。
周りは浮浪者と暇を持て余したチンピラばかり、とても治安が進んだミッドチルダの首都とは思えない光景だ。


645 名前:Nach dem eines Speerritters 第4話D:2008/02/18(月) 22:35:40 ID:9UkKeyew
(何年経とうと、こういうのはなくならないのか)

管理局もこういう連中を雇えば、少しは人手不足を解消できるのではないだろうか。
そんなことを考えながら、地面に座り込んでいる浮浪者を跨いで先に進む。
瞬間、エリオは雷に打たれたような衝撃を覚えた。

「そんな・・・・まさか・・・・」

振り返り、先ほど跨いだ浮浪者の顔をよく見る。
青みがかった紫色の髪、金色の瞳。端正で整った目鼻立ち。
薄汚れた襤褸を纏い、病人のようにぐったりとしているが、間違いない。

「お前は・・・どうして・・・・?」

その男は、ゆっくりと頭を持ち上げ、焦点の合わない瞳でエリオを見上げた。

「はて・・・どこかでお会いしたかな?」

聞き惚れるような美声で、ジェイル・スカリエッティは呟いた。

                                   to be continued



646 名前:B・A:2008/02/18(月) 22:36:56 ID:9UkKeyew
以上です。
大人ヴィヴィオがRHを持っている理由はこういうことだったのです。勝敗は推して知るべし。
そして、エリオはとんでもない奴と出会うのだった。まさか、こいつを書く日が来るとは思わなかった。

投下遅れてすみません、そして支援ありがとうございます。


647 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:39:22 ID:ylS/xsnM
>646
乙。

……あれ?フェイトさんどうして……?

648 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:40:03 ID:ndTxmDLm
乙彼様
予想外の展開に次回へのwktk度が跳ね上がった
過去に悩む主人公の苦悩も伝わってくるわ

649 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:49:35 ID:aL/Dz3Fa
なんでおおお!? 何故にドクターがそこに!?
やべえよ気になるじゃない、こんなところで寸止めなんて殺生ですがな…

ともかくGJです、次回も楽しみにお待ちしております。

650 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:50:17 ID:OIrmrdGS
皆さんお年をお召しになって。なのはさんやフェイトそんはもう三十路寸前……
幾云年後物は辛いなぁ。続きに期待。GJ

651 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:51:19 ID:nt8z/sF7
おいおい、フェイトさんのことといいドクターのことと言い一体何があったんだ……
ともかくGJ、次回を心待ちにしてます

652 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:51:29 ID:31tNwUqF
>>646
GJ! 今回も良かったです。
エリオがだんだん父親っぽくなって来てる気がするのは俺だけでしょうか?
そして満を持して現れた「奴」! …………なんでそんな所に居んだよお前www

653 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:52:10 ID:FGIsr2GU
>>646
GJです。RHを扱っているところで予想はついていましたが
最後のスカは『予想GUYデス』
これからがすごい楽しみです。

654 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:57:18 ID:/DXYd4/l
今更な感じはするがどうしても聞きたいんで。
>>609でも触れられているが、38氏は自分のサイトを持っているのに何故こっちに投下するのか。
18禁はサイトに載せられないからこっちにってんなら納得は出来るがそういう訳でもなし。
(というかサイトの方にも普通に18禁載ってるし)そこらへん説明してもらいたい。

655 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:02:09 ID:lQZybiHV
>>552-566
wwwwwwwwww
性犯罪者にはお似合い…の末路…なのか?
それはともかく二次元幼女最高!

>>577 >>579-580 >>582-587
これは酷いwwwww(誉め言葉だよ)
まぁ、なのはさんも有名人みたいですしね

>>626
それはファンタジー物を誤解していると思う

>>638 >>640-641 >>643-646
フェイトさんに一体何があったんだ…そしてまさかのスカちゃん登場とは
そして相変わらずヴィヴィオはGJ
てか魔改造ってwwwww
ブリテン脳な感じであろうかw

>>654
そんなんどうでもええやん


656 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:06:08 ID:3d2K7AY0
>>654
むしろ、自分のサイトを持っている人が書き込んではいけないというあなたの理論が
分からないのですが。

657 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:09:21 ID:PBH/DIrl
>>655
>それはファンタジー物を誤解していると思う
どんな感じ?自分も設定はあまり気にしない人間なもので……。
都築氏も設定をよく作るけどそれに固執しない人な気がする。」

658 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:09:43 ID:fZTyaXhH
きもい短冊レスだな・・・

659 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:09:46 ID:mSiJOIVO
38氏を嫌ってる人とかいるし自分のサイトがあるならそっちに載せた方がいいとは思うけどね

660 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:12:17 ID:iR9qNvDe
>>646
GJ!

>>654
多分こちらで投下したほうが、反応もらえるからでないかと想像する。

661 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:18:44 ID:OIrmrdGS
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。

気に入らない作品があったらNG指定にし、口外しなければこともなし

662 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:21:35 ID:LIsauQ9h
38氏精神的安定のためにもスレが荒れないためにも、38氏に辞退してもらうのがいいのかもしれんが、
かといってそうなったら、そいつらが付け上がってより不条理な事言い出すのは目に見えてるしなぁ
サイトに引きこもっても、サイトまで行って嵐に来るに決まってるし
ちゅうか、書き込み無いのに罵倒してた事が有ったから、書き込まなくたって変な子と言う奴が居なくなるわけじゃない
まあ38氏の忍耐次第だね

663 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:27:23 ID:lQZybiHV
>>657
ファンタジー物ってSFやユートピア、ディストピア物の一ジャンルとしての側面もあるし
世界や社会経済制度を細かく設定して書くのもファンタジーとして問題は無いって話です。
割り切って書くのもファンタジーなら割り切らないで書くのもファンタジーですし。

664 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:38:59 ID:iR9qNvDe
>>661
ちょっとずれてるな。38氏の件は内容が気に入らないというよりも、
以前のレス内容とかで反感を買ってしまったのが問題なんじゃまいかと。

あと前にもテンプレ張ってたけど、自治的諫言もほどほどに、な。

665 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/02/18(月) 23:50:49 ID:7JJJgDCj
じゃあ…そろそろ書いても良いっすか………

・ユーノが意外すぎる方法でなのはの初めてを奪ってしまう
・ただし、あくまでも『アクシデント』でもあるので安心して
・エロ
・途中少し鬱っぽい部分もあるけど基本的にそこまで鬱じゃない
・ちょっと夢が壊れます。注意して下さい。
・前回の納豆の話に続いて今作も臭いネタがあります注意。

666 名前:例えばこんな初体験? 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/18(月) 23:51:55 ID:7JJJgDCj
高町なのはの初体験の相手はユーノ=スクライア。これに異論を挟む者は恐らくいないと信じたい。
しかし………それが余りにも意外すぎる形であった事を知る者はいるだろうか?
今回はそんなお話である。

それはジュエルシード事件が解決して一時した後のある日。当時はユーノも
フェレットの姿で高町家にペットと言う形でお世話になっており、
同時になのはの魔法の先生として魔法を教えていた。
そしてなのはとユーノが二人でお風呂に入る事も今や当たり前となっていた。
ユーノも最初の頃は温泉宿の女湯に入れられたりして戸惑った事もあったが、
とりあえずなのはの裸に対しては耐性が付き、なのはとしても姿はフェレットでもその実体は
同年齢の異性だと知っていながらユーノと入浴する事に何の疑問も抱いてはいなかった。
それだけ二人は仲が良かったと言う事である。

「ほらほら〜ユーノ君気持ち良い?」
「うん…でももっと優しく洗って欲しいかな?」
なのはは石鹸を付けたスポンジでゆっくり優しくユーノの身体を洗って行く。
フェレット形態特有のフサフサの毛並みも、今ではびっしょり濡れてしまっている。
そんな姿が普段の彼とはまた違った印象を持たせる。そう言う意味ではなのはも一緒。
普段髪をリボンで左右に結んでいる事が多いだけに、入浴時にリボンを外して
下ろした髪は実に長い髪なんだなと思わせてくれる。

入浴時である故にお互い全裸ではあるが、そこに嫌らしい物は感じられない。
本当に仲の良い者同士が仲良く入浴している。そう言う心を和ませてくれる様な
雰囲気を見せてくれていた。しかし………

「それじゃあもう一度湯船に浸かって、温まってから上がろっか。」
「うん。」
お互いの身体も洗い終えて、風呂から上がる前に再度湯船に浸かろうとした時…それは起こった。
「キャッ!」
「わぁ!」
床に石鹸の付いた場所が残っていたのか、二人は足を滑らせてしまうのである。しかも同時に。
そしてなのはは脚を大きくM字開脚させた形で尻餅を付いてしまい、その上さらに
ユーノは滑った弾みでなのはの股間へと勢い良く突っ込んで………

                   ズ ボ ッ ! !

「痛ぁ!!」
何かが物凄い勢いで突き刺さった様な音が響き渡り、直後になのはを激痛が襲い、絶叫した。
しかし、何故こうなったのか理解出来ない。そして…恐る恐る自らの股を見てみると…
「あ………あああ!!」
なのはは愕然とした。何故ならば…ユーノの頭がなのはの股間の中へ深々とねじ込まれていたのだから。
それはそれは凄まじい光景だった。大胆にも股をM字に開脚させた状態で尻餅を付いていたなのはの
股間の中にフェレット形態のユーノが頭から突っ込まれていたのだ。
これを見た瞬間はなのは本人も何が起こったのか理解は出来なかったに違いない。

667 名前:例えばこんな初体験? 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/18(月) 23:53:09 ID:7JJJgDCj
「ゆ…ユーノ君!! アッ! 暴れないでぇ!!」
「んんー!! んー!! んー!!」
ユーノも戸惑っているのか、なのはの股間に頭をねじ込まれた状態で暴れる。
そうなればなのはにさらなる激痛が襲うのだ。
「嫌! やめてユーノ君! 痛い! 痛いよぉ!!」
「んー!! んんんー!!」
なのはは激痛に表情を歪め、目から涙を流しながらユーノを掴み…引き抜いた。
そしてなのはの股間から大量の処女血が迸り、ユーノの頭部もまた処女血で真っ赤に染まっていた。
「ハァ…ハァ…ハァ…。窒息死するかと思ったよ…。」
やはりなのはの膣内では息が出来なかったのか、ユーノも苦しそうに息を荒くさせていたが…
「うっ! 何ぃ? この匂い…臭っ!!」
「!!」
ユーノは悪臭を感じ、鼻を摘んでしまい………なのはは愕然と黙り込むしかなかった。

こうしてなのはは処女を失った。確かにフェレット形態のユーノの形が男性器を連想させて
卑猥だと言う者もいるが…まさか本当にフェレット形態の状態で、男性器の亀頭にも似た
その頭部でなのはに挿入して処女を奪ってしまうとは……お釈迦様やイエス=キリスト、
古代ベルカにかつて君臨したとされる聖王さえ想像出来なかったに違いない。
そしてその事を境に…なのははユーノと口を聞いてくれなくなった。

部屋に戻った後、険悪な雰囲気のままなのははベッドへ転がり込んだ。
「な…なのは……ごめん……その……。」
「……………。」
戸惑いながらユーノはなのはに謝ろうとするが…なのはは返事さえしない。
ユーノの方からなのはに近付いてみても…そっぽ向かれるだけ。
なのはは怒っていた。ただ単純に9歳と言うこの歳で処女を奪われた事だけじゃない。
その後で………ユーノに言われた事………『臭い』この一言が……なのはの心を大きく傷付けたのだ。
確かになのはは凄まじいまでに美少女だ。しかしなのははあくまでも人間であり、神様では無い。
人並みに排泄だってするし…当然臭い所は臭いだろう。それはなのは本人にも分かっている。
だが…かと言って馬鹿正直に臭いなんて言われたくは無かった。
フェレット形態のユーノが頭から自分の膣に突っ込んで処女膜貫通した事が
不幸なアクシデントだとは頭では分かっていても……その後でユーノが
『臭い』と言った事が……どうしてもなのはには許せなかったのである。

それから数日経過するが、それでもなおなのははユーノと口を聞いてくれはしなかった。
当然二人の仲も険悪なままであり、毎日行われていたはずの魔法の練習も中断されていた。
かと言って、今の状態で無理矢理魔法の練習を行えばそれは逆効果。
「(なのは…な…何とかしないと…。)」
ユーノは何とかしてこの状況を打開したかった。

668 名前:例えばこんな初体験? 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/18(月) 23:54:02 ID:7JJJgDCj
ユーノは勇気を出して再度なのはにコンタクトを取る事にした。
「あ…あの…なのは…。」
「………………。」
しかしなのはからの返事は無い。分かってはいたが、ユーノには気まずい。
「その…なのは…ごめん……。」
「………………。」
とりあえず謝ってみるが……それでもなのはは返事をしない。それどころかそっぽを向いている。
「…………………。」
「…………………。」
このまま気まずい雰囲気のまま双方共に沈黙が続くのであったが………
「あああああああ!! もういい加減にしろ!! 一体何時までこういう状況続ければ良いのかい!?」
「!?」
ユーノは切れてしまった。これには思わずなのはもビクッと震えながらユーノの方を向かざるを得ない。
そしてユーノはフェレット形態から人型の姿へ戻り、なのはの頬へ思い切り平手打ちを叩き込んだのだ。
「ああそうだよ!! 悪いのは僕だよ!! なのはの初めて奪っちゃった僕が悪いんだ!!」
「んぶ! んべ! んべ!」
ユーノは号泣しながらなのはの頬に何度も平手打ちを叩き込む。もう言ってる事とやってる事が
全然違うが、今の切れたユーノに冷静な判断を要求する方がナンセンスだ。
しかし、ここで今度はなのはの方がユーノの頬へ平手打ちを叩き込んだのである。
「そうですよそうですよ!! 私のオマ○コ臭いですよ!! 私はオマ○コ臭い女の子ですよ!!」
「んぶ! んべ! んば!」
なのはまで切れ出し、半ば自虐を言いながらユーノの頬に何度も平手打ちを叩き込むのである。
こうして二人の壮絶な平手打ち合戦が始まった。ユーノが右手でなのはの左頬を叩けば
なのはが左手でユーノの右頬を叩く。もはや二人の頬が真っ赤にはれ上がってもなお
二人はバシッ! ビシッ! っと平手打ちの応酬を続けた。そして…………

「でも……僕の事…。」
「私の事…。」
「嫌いにならないで……。」
二人は互いに涙目のまま見つめ合い…抱き合っていた。
ユーノだけじゃない、なのはも怖かったのだ。ユーノの事を無視していた間も
自分はこのままで良いのだろうか? このままユーノの事を無視し続けていて良いのだろうか?
本当はアクシデントであってユーノに非は無いと言うのに、ユーノが悪いと言う事にしたままで
良いのだろうか? …と、そう思い続けていた。それが互いに切れて平手打ちの打ち合いを続けながら
本心をぶつけ合う内に…やはりお互い好きな者同士なのだと実感していたのである。

669 名前:例えばこんな初体験? 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/18(月) 23:55:07 ID:7JJJgDCj
「今までユーノ君の事散々無視して来た私が今更何を言ってもユーノ君は許してくれないかも
しれないけど…これだけは分かって? 男の子には理解出来ないかもしれないけど…
女の子にとって処女って言うのは大切な物なの…。」
なのはは目から涙を流し、ユーノの肩を掴みながらそう訴える。そしてユーノも…
「僕の方こそ…そのなのはにとって大切な処女を奪っておいて…申し訳ない…。
例えアクシデントだったとしても…そんな事は言い訳にもならないと思うけど…
これだけは分かって? 僕も大変だったんだよ。なのはのアソコの中……息が出来なくて
窒息死する所だったし…頭絞め潰されそうになるし……それに…………凄く臭かったし……。」
「あああ! またそう言う事言うの!? ユーノ君!」
せっかく仲直りしそうな雰囲気だったと言うのにユーノの余計な一言が
なのはの怒りを買ってしまう。しかし……
「ああそうですよ! 私のオマ○コ臭いですよ! そんな事言うならユーノ君がフェレットさんに
戻った時にまた頭から私の臭いオマ○コに突っ込んであげるから!!」
「あああ! やめて! 勘弁してよ! 本当なのはのアソコの中って息が出来ないし、
頭絞め潰されそうになるし、何より臭いんだよぉ!!」
「そう言う事言うなら今すぐに! 今直ぐに押し込んじゃうぅぅぅぅ!!」
なのはは完全に開き直ってしまい、ユーノの頭を掴んで無理矢理自分の股間へ押し付け
ユーノも大慌てになっていた。が、今度はユーノが力任せに頭を上げ、逆になのはを押し倒す。
「なのはぁ! アソコに挿れるならこっちのフェレットに限るよぉ!! そんな事言うなら
やってあげるよぉ! 僕の猛獣フェレットでなのはの臭々のオマ○コを清めてあげるよぉ!!」
「ああん! いやぁん!」
なのはに続いてユーノも開き直った。そしてズボンの上からでも分かる程にまで
股間のフェレットさん(性的な意味で)をそそり勃たせ、なのはへ迫ったのだ。
と言っても…結局双方とも淫語連発するばかりで実際に行為に移る事は無かった。
だが…いずれにせよ先程までの険悪な雰囲気は無い。こうして自分の本心をぶつけ合う事によって
知らず知らずの内に…再び打ち解けていたのである。

「そっか……あれからもう十年以上も経つんだ…。」
「時が流れるのも早い物だね。」
『フェレットユーノが頭からなのはの股間に突っ込んで処女膜貫いちゃった事件』からおよそ十年後…
なのはとユーノはお互い年齢相応に美しく成長した裸体を重ね合わせたまま同じ布団の中にいた。

あれから色々あって…なのはとユーノの二人は結婚していた。
もしかするならば、あの事件こそがお互いをより強く意識させるきっかけになり、
またその気持ちを今に至るまで持たせ続ける結果になったのかもしれない。
そう考えると世の中何が起こるか分からないと改めて実感させてくれる。

670 名前:例えばこんな初体験? 5 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/18(月) 23:56:23 ID:7JJJgDCj
「ねぇユーノ君…懐かしい事を思い出した記念に…久し振りにアレ…やってみる?」
「アレって?」
「決まってるじゃない。ユーノ君がフェレットさんに変身して…頭から私の中に…ズボッ!!」
頬を赤くさせながら笑みを浮かべるなのはにユーノは真っ青になった。
「いやいやいや! 勘弁してよ! アレ本当に死ぬ所だったんだよ! 息は出来ないし!
なのはのオマ○コ絞まりが良いから僕頭潰されちゃうよ! って言うか凄く臭いし…。」
苦笑いしながら言うユーノになのはの表情が豹変する。
「ああああ! またそう言う事言うの!? それを言うならユーノ君の股間の
フェレットさんだって汚くて臭くてバッチィくてえんがちょぉじゃない!」
「ああああ! そんな事言うのかい!? そんな事言うから悪魔とか陰口叩かれるんだよ!」
「酷い! そんな事言うからユーノ君だって淫獣とかロリコン司書長とか言われてるのよ!」
「このビッチ! 痴女!」
「ロリコン! 性犯罪者!」

布団の中でなのはとユーノは口げんかを始めてしまった。しかし………口で言う程
二人の間から憎しみの感情は伝わってこない。むしろ…喧嘩する程仲が良い。
そう言った表現が似合う様な…そんな清々しい雰囲気。

正式に夫婦になって…なのはとユーノの二人と言うドラマは初めて本番になったと言える。
そう言う意味ではこれからも恐らく色々な事が二人を待ち構えているだろう。
しかし……挫けそうになっても…挫折しそうになっても…何だかんだで…
二人ならきっと…大丈夫かもしれない。今はそう信じたい…。

                    おしまい

671 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/02/18(月) 23:57:48 ID:7JJJgDCj
当初はフェレットユーノが転送魔法の失敗でなのはの子宮内に
転送してしまって、外に出る際に内側からなのはの処女膜貫通みたいな話を
考えていたりしたのですが…結局こう言う形に…。

1・2期のなのはとフェレットユーノの対比を見てると結構本当に入りそうな大きさだから困る。
(ただ漫画版だと妙に大きく描かれてましたけど)

あと、先の納豆議論が予想を遥かに超える程長い物になったのはワロいましたw

672 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:58:35 ID:ndTxmDLm
乙ん
罵り合ったりする二人ってのは新鮮
自然とニヤニヤが漏れてた

673 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:58:44 ID:fUFqIi0Y
>>670
なんて馬鹿な話なんだw

674 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:59:52 ID:fUFqIi0Y
おっと、忘れていた。
>>671乙。 
ニヤニヤさせてもらったよ。

675 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:00:16 ID:xKDw+ExH
いい意味でひどい話だwww

676 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:05:23 ID:GDmnV1nW
まさしく臭い話だなw

677 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:08:04 ID:Pw4m2HZd
>>665-671
まさに怪作、凄くイカレた良い話でした。

678 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:09:43 ID:/TfZSOqC
>>646
展開が面白くなってきましたな!GJ!
自分の計画をつぶしてくれた六課の連中を見てスカはどうするんだろうか。

ただ、もう少し周囲の状況について垂れ流して欲しいなと思います。
情報が少なすぎてバルディッシュの登場に戸惑いました。
なんかフェイトの状況が唐突で、それまでのエリオにそんな雰囲気なかったし、
ヴィヴィオに全く暗い影が無いのに違和感を感じました。


>>655 >>657 >>663
ファンタジーは世界設定を楽しむのも楽しみ方の一つだよな。
考察していくと設定同士の因果関係とかもわかって面白い。
逆に一見筋が通ってるように見えても矛盾してたりする。
>>657氏は一回ご自分の好きな小説などで設定を考察してみたらどうか。
読み飽きたと思っているものでも意外な発見とかあるので面白いと思うが。


>>630
stsって設定を楽しむアニメじゃないと思う。
キャラ萌えアニメだろ。

679 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:12:15 ID:pP78MjaX
>>671
なんてひどい話だwwwwwwGJwwwww
どうでもいいがアソコの臭いって年齢を重ねるときつくなるんだよなぁ・・・・・・
今頭つっこんだら、ユーノ気絶してそのまま天国逝きじゃね?

そして初体験がスカルファックななのはワロタwwww

680 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:13:43 ID:pP78MjaX
とりあえず、異世界ファンタジーの面白さの中には、同じような発展をしてても
やっぱり存在するそれぞれの世界での差異を楽しむってのもあると思う

だから世界観考察も悪い物ではないんじゃないかな、特にSSスレとかだと。

681 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:18:54 ID:GCN7l2zS
考察自体は悪いとは思わんが否定ありきで語る奴が多いのがなぁ…

682 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:23:11 ID:RsJHE/B3
>>678
まぁ、設定の広さとか深さを楽しむアニメではないかもしれないな


683 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:26:47 ID:fKk4hiGn
>>681
疑問持っただけで追い出されるんだから
それも仕方ないと思うが

684 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:27:58 ID:+Te5+RH5
ファンだから言いたい事は言うんじゃないのかなぁ
3期に関して言えば個人的にも展開は…だけどステエキやナンバーズはかなり好きだから収穫はあったし問題ない
SS的にはむしろAsの時より書きやすい環境、否定は去れってゆーのはどーもな

685 名前:名無しさん@ピンキー :2008/02/19(火) 00:28:33 ID:3yD4TgcV
設定やらにアラがあった方が二次創作はやりやすい。

686 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:31:02 ID:+Te5+RH5
おお、ギン姉と教会組み忘れてた、特にギン姉きぼん!姉はいいものだ

687 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:37:28 ID:93JS9nwS
>681
否定ありきで語る人たちの中には単純に思想が気に入らないから叩くという
のが多すぎるのが気になる。
物語の中ぐらい現実と異なる思想があったっていいだろうと。
>682
むしろ設定を自分で作って継ぎ足していく作品。

688 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:40:03 ID:IU+QGQu/
>654
自分抜きで盛り上がってるのが面白くないからじゃないの?

689 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:48:45 ID:ABccHmmv
>むしろ設定を自分で作って継ぎ足していく作品

設定が欠如している不完全な作品としてと見るべきか、世界観の広がりを誰もが空想できる作品と見るべきか・・・
このあたりが評価の分れ目なのかねえ?

690 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:55:21 ID:RsJHE/B3
>>689
本当に何も考えない調べないで付け足したような設定に気づいてしまうか
気づいても笑ってスルーできるか萎えてしまうか
こういうところでも分かれるやもしれん

691 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:00:12 ID:Pw4m2HZd
>>689-690
それこそ世界が広い作品だと穴に見えるような設定は見えてくる物だし
でも現実世界でも矛盾したような事象がゴロゴロしてるし
人が暮らす社会を描写すると、そういう面が出てくるのは当然と思って許容するのが良いかも。

692 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:03:43 ID:goLuBX2B
設定の穴は後の伏線フラグに繋げ
以前とある卓ゲ民に教えてもらった言葉にござる

設定の穴は議論しようが、二次で埋めようが、切り捨てようが、
場所を選んで楽しむのが一番賢いかと拙者は思い申す・・・如何ですか、殿

693 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:07:35 ID:7M4sbZ3c
まぁ設定の不備を指摘する位ならありじゃね?

「管理局は魔導師至上主義で非魔導師はゴミみたいに扱ってる!」
みたいなアンチスレの如く悪意満点の推測解釈は勘弁して欲しいが

694 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:08:29 ID:wTy852fq
>>692
おいどんもそう思うですばい。

っていうか今日も投下量多いな、もうすぐ400KBいくぞ……なんちゅう速さだよ。

695 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:09:42 ID:IU+QGQu/
ホームズものはあまたの矛盾と説明不足に満ちていて、ワトスンは七回結婚している!との珍説まで飛び出すが、
そういった矛盾や欠落を補っていくのをファンは一世紀以上楽しんできた。

まぁ、そういった楽しみ方も世の中にはある。ブラウン神父みたいにまったくなんの説明もないのでは補いようがないし、
ウィムジー卿みたいに全部の背景が説明されているのでは想像の余地がない。
ある程度穴があった方が諸説妄想できて面白いと、俺は 思うよ。

もっとも、完全な説明がなければ作品にあらずという意見の人もいるだろうから、まぁそういう人は
不完全な作品の否定や誹謗に労力を費やすより、より素晴らしい作品を探すことに時間を使った方が
有意義なんではないかな。

696 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:21:34 ID:S1ZYxLAg
>>693
なのはのアンチスレはいくつかの層になってるので一概には言えない。
少し覗いただけでも、展開の問題点、矛盾点や構成の不備の指摘という全うなものから
明らかな拡大解釈と誇大妄想全開の大馬鹿やら、その中間点の奴やらと
最低でも3種に分類できる。
さらに、ここで言われる否定ありきというのも本当にそう言う奴や聞き手側の拡大解釈の
可能性も含まれるので一概には言えない。
つまりは、下手なレッテル張りは荒れるだけなので自重。


697 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:23:24 ID:vE1ZU+2V
>>696
なにそのアンチは三つに分けられる

698 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:32:13 ID:7M4sbZ3c
>>696
ほう、そうなのか。それはすまんかった
なんせ余所で語りだすのが大抵誇大妄想の大馬鹿だから、みんなそんなもんかと思ってた

699 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:35:24 ID:Pw4m2HZd
>>696
アンチスレはちょろっと除く事があるけどまともな批判と凄まじい拡大解釈と妄想で
自家中毒状態になってる人の落差が酷いねw

700 名前:B・A:2008/02/19(火) 01:47:15 ID:O27BkWn+
>>678
ネタを振った際のインパクトを強くするために、できるだけフェイト関連の話は出さないようにしていたんですが、それがまずかったみたいですね。
1話と2話の間に短いエピソードでも挟んで伏線を張っておくべきでしたね。

701 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 02:00:21 ID:S1ZYxLAg
>>700
私個人としては手法に問題はないと思う。
この後、フェイトに起きたことも判明するんだろうし。

702 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 02:23:10 ID:3s3jW/Um
>>700
この手法で良かったと思う。
「オォイィィィ、フェイトさんに何が!?」
ってインパクトがあったし、何より続きがすごい気になる要素がまた一つ増えた。


703 名前:640 ◆CaB8KPh.gs :2008/02/19(火) 02:28:47 ID:0mCDg4J1
ご無沙汰しております、640です。・・・といってどれだけの人が記憶していてくれてるだろうか(汗
 
いやね、今回は作品を投下しにきたわけではないんです。
少々、このところスレをROMっていて気がとがめたというか、ちょっと見てられなかったもので。
・・・当事者のひとりであるだけになおさらに。というわけで、引退した身ででしゃばってきたわけです。
小言なんぞいらんって人は私のコテをNGに。
 

 
で、なにがいいたいかというと、38氏が批判に晒されている件について。
この件については発端は、氏の作品が当方、また他のss作家様との作品との類似性を指摘された点にあります。
詳しい点については当時から未だスレに残っている方もいるでしょうし、
最近スレにきたばかりで初耳という方も過去ログを漁っていただければありますのでみていただければよろしいかと。
その類似性云々についての真偽については、それらを確認した皆様それぞれの感覚にお任せします。
ただ、そう指摘されたことがあったということだけは事実です。
 
このことにつきまして当方がどういうスタンスかと申しますと、
当方のブログにて開催いたしました「なのは×ユーノステーション」へと氏が参加希望をなされた際に交わしたメールを
公開することでそちらに代えさせていただきたいと思います。
(38氏へ。勝手に公表することをご容赦ください。個人情報に触れる部分は公表いたしませんので)
 
<往信1(38→640)>
こういうのに参加するのは初めてですが、よろしくお願いします。

ステーション登録小説
題名:君に伝えたい想いなの

自分の気持ちにも、相手の気持ちにも気付かないまま10年を過ごしてきた少女。
その気持ちを、ある事件が、ある少女の言葉が、気付かせる。

どうかよろしくお願いします。
(注:URL等削除)
 
<返信1(640→38)>
こんばんは。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。『640の小部屋』の640と申します。
なのは×ユーノステーションへの参加依頼、ありがとうございます。
是非登録させていただきたい、といいたいところではあるのですが。
誠に申し訳なくは思うのですが、この作品の掲載は見合わせていただくわけにはいきませんでしょうか?
というのも、参加希望作品として挙げられている作品につきましてエロパロ板なのはスレにて一時問題視されていた作品ゆえに、掲載時に当方企画およびそちらのHPにマイナスとなりうる混乱を招く恐れがあるためです。
いくつものサイトの方々の協力の上に成り立っている企画のため、他のサイトの方々にご迷惑をおかけしてしまう場合もございます。
非常に遺憾ではありますが、今回は見送らせていただきたく思います。
ただ、妥協案として非常に勝手なお願いではあるのですが、全くの新作で登録することは不可能でしょうか?
九月十日中に作品タイトルを送っていただけるのでしたら、それを先に掲載した上で一週間ほどお待ちできると思います。
 
重ね重ね、誠に申し訳ありません。
 
640の小部屋 640
 
(以下、続きます)



704 名前:640 ◆CaB8KPh.gs :2008/02/19(火) 02:30:00 ID:0mCDg4J1
<往信2(38→640)>
> というのも、参加希望作品として挙げられている作品につきましてエロパロ板なのはスレにて一時問題視さ>れていた作品ゆえに、
掲載時に当方企画およびそちらのHPにマイナスとなりうる混乱を招く恐れがあるため
>です。

なるほど。
確かに多少問題になってましたね。

> ただ、妥協案として非常に勝手なお願いではあるのですが、全くの新作で登録することは不可能でしょうか?
> 九月十日中に作品タイトルを送っていただけるのでしたら、それを先に掲載した上で一週間ほどお待ちできると思います。

……短編捻り出せ、とw
了解です。連載を一時中断して書いてみます。
ですが、正直一週間で間に合うかどうかは微妙ですので、書き上がった時点で追加掲載、という体裁を取ってもらう訳にはいきませんか?
 
> 重ね重ね、誠に申し訳ありません。

いえ、自分の方の問題でこうなった訳ですから。
 
<往信3(640→38)>
スレのほうを本日、ROMらせていただいていたのですが、ひとつ勘違いされておられるかもしれないので改めまして。
 
正直自分は今回作品の差し替えがあったことを公にするつもりはありませんでした。というのもそれを表沙汰にした場合、
こちらの意図がどうあれ読んだ方は勘繰るでしょうし、それによって話の出た場が荒れるのは目に見えているからです。
事を荒立てたくない、ということなのです。
なぜならば既に火種を抱えてしまっている状態なのですから。
既に状況は盗作したか否か云々の問題から離れているのですよ(ここ重要)。
それでも送ってこられた方の作品は出来うる限り掲載したい、多くの方々に読んでいただきたいと思ったためこの妥協案を提案したんです。
場が荒れれば損をするのはそこにいる人々全員なのですから。
 
ですので今回こういったオープンにすべきでない内容が明かされたことにつきましては非常に遺憾に思っております。
何故最初の作品で駄目だったのかをよく考えていただきたい。それだけの理由があるということです。
今後はどうかこのようなことがないように願います。作品自体はお待ちしておりますので。
厳しい言い方になってしまいましたが、内密に進めるべき事象であると理解していただければ幸いです。
 
P.S あ、このメールでこういうこと言われたー、というのもなしですよw沈黙は美徳なり、です。
それでは作品のほう、お待ちしております。できればタイトルだけ先に送っていただければ。
 
− − − −
 
ほかにも数件ありますが、主だったところはこれらで大体全部です。
どのように判断されるかはみなさんにおまかせします。
それでは、差し出た真似をしてもうしわけありませんでした。
スレが平穏に、末永く続いてくれることを祈っています。
 
では。


705 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 02:49:21 ID:Pw4m2HZd
>>703
このスレでの書き込みは久しぶりですね、初代スレからの住人なので懐かしいです。
拍手とかは時々してるんですが。

38氏の件は概ね>>662氏の言う通りだと思う。

706 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 02:54:36 ID:goLuBX2B
状況が良く解らない・・・誰か教えてくれんか

707 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 02:59:08 ID:MvoKlKO3
>>654
感想が貰える、と言う点ですね。
俺のサイトの掲示板閑古鳥が泣いてますからね、マジでw
15000ヒットは突破してるので、人が来てない訳じゃないみたいですが。
そして、ここの突っ込みを聞いて、修正したりもしてますね。
大抵は誤字修正程度ですが、こことサイトで完全に同じSSを載せてる、と言うのはほとんど無いです。

……まあ、これはここに載せる理由、と言うのとは違いますけどね。

それとちょっと分かりにくいと思いますので>>703->>704の640氏の言葉に追加を。

往信2と3の間に、このスレで「某ステーションに投稿するSS書いてる」と発言したんです。
往信3はその件に対するお叱りですね。

……当時、最初に送ろうとした「君に伝えたい想いなの」は多少問題にはなりましたが、似てる程度で盗作じゃないだろ、と言う意見が多数でした。
ですから大丈夫だろう、と思ってステーションにそれで参加しようとした訳です。

当時1番問題となったSS、題名が「プラチナ」と言うのですが、それは自分のサイトには掲載してません。
大体書いたSSは一時的にフロッピーに纏めて、サイトに掲載したらフロッピーから消す、と言う方法を取っているのですが、
今現在(と、言うか問題になった当時)サイトに掲載せずにフロッピーから消去しています。
そんな問題となったSSを自分のサイトに載せる程、俺は面の皮の厚い人間ではないので。
ですから、今「プラチナ」はまとめWikiで読めるだけになっています。

708 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:09:48 ID:oadbnmCB
俺は新参でどの作者がサイト持ってるとか知らないんだけど
そういうのって何処でわかるの?

709 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:12:31 ID:5kzUOeiy
盗作野郎のくせにこのスレで感想を要求できる立場なのかねアイツは。
なんとも厚顔無恥だな。作品が本当によいものなら自分のサイトにだって読者は集まるだろう。

710 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:20:31 ID:crhUFZ9z
これ以上この話題でスレが荒れるのはみんなにとって本意じゃないでしょう?
なのでPINKのなんでも板あたりに避難所を設置するのはどうでしょうか?

711 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:25:15 ID:U0u4+TBw
私としてはですねー
そんな盗作とかどうでもよくてですねー

君に届けたい〜
の最終話が見たい所存なのです。

712 名前:B・A:2008/02/19(火) 03:26:08 ID:O27BkWn+
まいったな、次話がy=ー( ゚д゚)・∵. ターンA氏とネタ被りしている部分があるんだけど(前スレでの右腕と左腕みたいな感じで)、
こんな雰囲気じゃ次の投下後の反応がかなり怖い。

713 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:31:45 ID:IbJHR38v
盗作云々は置いといて、作品が面白ければGJして、これはちょっと……って作品はスルーすればいいじゃないか。
何だかんだ言って、面白い作品も投下してくれてるし。
それにSSに罪はないんだから、作品が投下されるたびに、文句言うのは止めようぜ。
『罪を憎んで人を憎まず』の精神でやっていこうよ。
ここにいるみんなは、リリカルなのはが好きな人達の集まりなんだからさ。

714 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:32:08 ID:ulIgVLRA
>>712
ちゃんと『似てるかも』とか付ければ良いんでない?
個人的にはIDがオ〇ニーっぽいから許す

715 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:32:18 ID:wTy852fq
>>712
別に根本的なストーリーの方向性は違うんだから氏のお好きなように書いて良いのでは?
どういう内容のネタかぶりかは知りませんが、隻腕・隻眼キャラのネタなんて古今東西の創作を鑑みるに数え上げたらきりがないのですから。

というより俺個人が氏の作品を心の底からお待ちしておりますので、どうか氏の最高と思うように書いて頂きたいです。

716 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:52:15 ID:InaEO/xR
今のところ多いのはアンチなんじゃないかな>ここにいるみんな

717 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 04:04:30 ID:1ry993xX
>>716
何のアンチなんだろ?

718 名前:B・A:2008/02/19(火) 04:08:17 ID:O27BkWn+
>>714
>>715

ありがとうございます。
頑張って都築を書いてきます。

719 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 04:09:19 ID:t2hnW1DY
>>712
そもそも、ネタ被りと盗作は根本的に別物ですよ。

720 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 04:09:41 ID:goLuBX2B
ここってtxtなんかで投下するのは場違い?

721 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 04:29:33 ID:goLuBX2B
>>718
さりげなく凄い宣言をした・・・
アナタがなのはの四期を作る神か・・・

722 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 04:30:37 ID:ElmBUkCT
>>708
かつてスレに投下ついでにサイトの宣伝している人がいたんよ
誰とは言わないが

723 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 04:33:48 ID:t6VsSLVR
結局38氏は盗作が故意では無かったにしろ、640氏に対して迷惑をかけた事への謝罪をしてないの?
往信2を見る限りかなり微妙な対応に見えるのだが
事を荒立てたくない640氏の願いを汲み取るなら、もう突っ込まない方がいいのかな
38氏は自分が現れると荒れることを知ってても現れるが

724 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 04:50:19 ID:VNzkewKw
もういい加減この問題は飽きたよ。
気に入らなきゃNGに入れてスルーすればいいだけの話だろう?
アンチはどっか別の場所で好きにやっててくれ。
正直38よりそれに付き纏ってるアンチの方が数倍ウザい。

725 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 05:08:42 ID:GOzGO9hN
>>520
GJ!!&ありがとうございました!!>>47です。
見た瞬間久しぶりに神に祈りたくなりました。マジ感謝
シャマル先生の黒さに笑いました。氏は前回のぱんつめくれーwといい笑いの部分にも長けてる所もすごいと思う
そして相変わらずティアの様子にニヤニヤが止まりません。エリティアサイコー!!
そういえば氏はなのはvsシグナムの模擬戦を書いた方と同一の方ですよね(勘違いでしたらすいません)
それの続編で烈火の将の楽しみがあったから、シグナムさんも・・・・
そう思うと6課メンバーに卑猥なことになってしまったことがばれた場合もそれはそれで面白そうなw
機転を利かしてなければシグナム&フェイトvsティアになりかねなかったわけか・・・間一髪命拾いしたティアに乾杯
いずれ気が向いたら、更なる続編の方も投下お待ちしております。

>>646
GJ!!
またまた気になる展開になってきました。
悩み続けるエリオ、そしてどうしてそこにいるドクター!!
もしかしてルーにまた邪悪なる魔の手が忍び寄ってるのか?
だが、二人分の大切な人の命がかかってるんだ。
エリオが戦うことになったとしてもすぱっと勝ってくれることを信じたい。
ネタ被りとかそういうことに気にせず、今まで通り投下してくだされば何も問題なしです。楽しみにしています。

726 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 06:11:50 ID:Kg5Fo2nl
38氏は内容もあれだが、作品の出来も微妙だからな……
正直俺はNGに放り込んでるし……
自分の書いた作品に対してまともに対応すらしてない態度がにじみ出てる。

作品そのものより、その後味をつけ方に作家としても資質の足りなさが丸々窺えるし。

727 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 06:25:30 ID:sq0HQ6zC
前スレでユーノスレ云々レスしたのには
勘弁してくれと思った。ああ、また印象悪くなるなぁ、と。

向こうでもコテハンでレスするのと
こっちで向こうの話題出すのは
全然違うことなのに。

728 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 06:40:28 ID:6JoW0d0v
NGワード:盗作
NGワード:名無しさん@ピンキー

729 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 07:16:34 ID:G+aKD+PQ
>>728
>NGワード:名無しさん@ピンキー
待て

>>724
同意。気に入らないならスルーすりゃいいのに、いちいち穿り返すな
俺もあまり氏の作品は好みでは無いからスルーしてるが、
それより、その後決まって消えろだのなんだのって書いてるそっちの方が気分悪い
てめえ一人しか満足してないんだから、それこそサイト持って、そこで延々愚痴ってれば良い

730 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 07:24:24 ID:Y69mRHDH
>>728
ある意味勝ち組だなw

731 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 07:34:32 ID:U0u4+TBw
>>728
糞ワロタwww
エロSSの冊子が完成するなw

732 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 08:01:02 ID:ulIgVLRA
>>728
奇才現れたか

733 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 08:08:33 ID:6KT4Puv0
>>728
こいつアルハザード出身じゃないか?

734 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 08:53:07 ID:1NqEwO+1
>>724
まぁたしかにアンチがいなくなることこそが問題を片付けることに繋がるしね。
批判するにしても評価じゃなく単なる悪口だけ書き込むんじゃぁ邪魔なだけで
性質が悪い。

735 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 09:11:04 ID:BRhQHRT+
職人さんカモーン

736 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 10:20:53 ID:I9gAXLhQ
>同意。気に入らないならスルーすりゃいいのに、いちいち穿り返すな
ああ、なんか同意の後の部分が>>724さん宛に見えるかもしれないけど、違います
もし同意。までが>>724さんあてで後は違う
とてつもなくどうでもいいことだけど、これで>>724さんの気分を害したら嫌なので、念のため

737 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:26:47 ID:/rDwOOXE
こういう時こそ俺の出番だな。

注意事項
・まぁ、初っ端からどえらい捏造です。
・レジアス中将に自分語り代弁させている気が、少しします。
・レジアス中将はモブか悪役だと思っている人は、読まないほうが吉です。
・でも、フェイトファンには比較的毒が少なかったりします。
・あぼーんキーワードは「熱い彗星の魔導師たち」

738 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-01/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:27:31 ID:/rDwOOXE
 青い小型乗用車は、高級レストランの入るホテルへと到着する。
「ホテル・アグスタ……どっかで聞いたような名前ねぇ」
 アリサはそう、呟いた。ロビーの、エレベーターホールの前で、ユーノ、ウェンディら
とともに、オーリスを待っている。
「まぁ、クラナガンじゃ一番でっかいホテルっスからねー」
 後頭部に両手を回したポーズで、ウェンディが軽い口調で答える。
「でかいホールもあるし、会食ができる高級レストランもあるっス。もちろん宿泊施設も
一流、と」
 ウェンディは片手だけを顔の前に出して、指折り数えるようにそう言った。
「ふーん」
 アリサは素気なく、感心したような声を出す。
「お待たせいたしました」
 そこへ、オーリスが静かな足取りでやってきて、杓子定規な風の口調で、言う。
「ん、それじゃ行きましょう」
 4人はエレベーターに乗り、最上階の展望レストランへと向かった。
 エレベーターの扉が開くと、既にそこが、レストランの入り口となっていて、会計用の
カウンターも見える。
「ウェンディ、貴女は別にテーブルかカウンター席を用意させますから、そちらで食事を」
 エレベーターから降りるなり、オーリスはウェンディに向かって、そう言った。
「えーっ!?」
 言われたウェンディは、声を上げて、拗ねたような表情をする。
「あたしもアリサ達との食事、楽しみにしてたっす。食べるのはコースディナーで自重す
るっスから、いいじゃないっスか〜」
「しかし、一応、中将が招待したわけですから」
 ウェンディの不満を、オーリスは、静かだが断固とした口調で言う。
 しかし。
「いーじゃない、別に公式の会食ってわけじゃないんだし」
 オーリスの背後から、アリサが言う。
「お互い家族揃ってで。ね、ユーノ?」
「え? ああ、うん」
 チラッと振り向いたアリサに、いきなり話を振られ、ユーノは、一瞬戸惑ったような声
を出したが、
「僕も、構わないと思いますよ」
 と、微笑みながら、そう言った。
「そうですか、そう言うことでしたら……」
 渋々、という感じで、オーリスは、ウェンディの同席を認めた。
「やったー! アリサ、やっぱ話せるっスー」
「ウェンディ」
 はっちゃけかけたウェンディを、オーリスは厳しい口調で嗜めた。
「じ、自重するっス」
 いきなり、直立不動の体勢になり、ウェンディは緊張した面持ちで、そう言った。
「血が繋がってないとは言え……足して2で割りゃ、丁度良いのにね、この姉妹……」
「あは、ははは……」
 アリサが呆れたように言うと、ユーノも力ない苦笑を上げた。

熱い彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
 PHASE-01:Ignition


739 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-02/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:28:00 ID:/rDwOOXE
「お待たせしました、中将」
 オーリスが秘書として仕える身であり、同時に実父でもある、時空管理局・陸士総隊、
治安防衛部長レジアス・ゲイズ中将は、1人でオーバルのテーブルにかけて、それまで難
しそうな顔でなにやら考え事をしていたが、オーリスがそう声をかけると、顔を上げた。
「バニングス駐在官夫妻をお連れしました」
 オーリスが声をかけると、強面の顔を、しかしほころばせて、レジアスは立ち上がる。
「おお、おお良く来てくれた、アリサ」
 オーリスよりやや遅れて、レジアスに近づいてきたアリサに、レジアスはそう言って、
右手を差し出す。
「久しぶり、中将」
 アリサはそう言って、握手に答えた。
「ユーノも、良く来てくれた」
「ご無沙汰しています、中将」
 続いて、横に並んだユーノと、レジアスが握手を交わす。
「それと……すみません、ウェンディがついて来てしまいまして」
 幾分申し訳なさそうに、苦い顔をして、オーリスは、レジアスに向かって言う。横目で、
ユーノのさらに後ろにいる、ウェンディを流し見た。
「あたしが良いって言ったのよ」
 アリサが、悪戯っぽい表情で、そう言った。
「それなら、良いではないか。まったくの部外者というわけでも、ないんだし」
 レジアスは、オーリスにそう言った。ウェンディもまた、特別一等陸尉の肩書きを持つ、
時空管理局局員の1人である。
「まぁ、立ち話もなんだ。皆かけてくれ。注文の方は……」
 レジアスが言い、アリサとユーノは、オーバル・テーブルのそれぞれの席に腰掛ける。
ウェンディは、空きテーブルから、勝手に椅子を1脚、拝借していた。
「それは、私が」
「頼む」
 オーリスは言い、レジアスが返事をすると、オーリスはカウンターの方へ、歩いていっ
た。
「まずは感謝の言葉を伝えなければならないな」
「え?」
 レジアスの言葉に、アリサはキョトン、とする。
 コース注文のオーリスが戻ってきた。一緒に、ワゴンを押したウェイターがやってきて、
銀の食器と、飲料水の入ったコップを、それぞれの前に、置いていく。
「プロジェクト『アインヘリアル』は、正式に放棄を決定した」
「えっ?」
 アリサは、ユーノと口をそろえて、さらに驚きの声を出した。
 プロジェクト『アインヘリアル』。それは、慢性的にな人員不足に喘いでいた陸士隊・
地上本部が、限定的な質量兵器の復活を計画していたものだ。携行火器の導入から、最終
的には次元犯罪級の高位魔導師による犯罪からミッドチルダを護る為の巨大火砲、機動兵
器の導入までも検討されていた。
 銃火器等の質量兵器を禁止していた時空管理局本局は、これに難色を示し、予算の取り
付けを拒んでいた。
 しかし、そうは言いながら、本局はこの頃、『現代ベルカ式』として、ベルカ式アーム
ドデバイスの開発・製造に力を入れていたのだから、なんとも本末転倒である。レヴァン
ティンやグラーフアイゼンに代表されるように、アームドデバイスは質量兵器でもあるか
らだ。

740 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-03/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:28:24 ID:/rDwOOXE
 その為、現代ベルカの構築の為に、“最新の”古代ベルカ式アームドデバイスであるジ
ルベルンメタリッシュを提供したレンなど、この噂を耳にするに、
「本末転倒も屋上屋を重ねおって。くだらへん」
 と、けんもほろろに言い、また現代ベルカにジルベルンメタリッシュのデータを提供し
たことを、後悔しているとも言う。
「確か、中将が一番、こだわっていたって聞いてますけど……」
 ユーノが、不思議そうな表情で、訊き返す。アリサも、同様の表情で、頷きを繰り返し
た。
「あの頃は、本当に、陸士総隊は酷い状態だったからな。だが、もうその心配はない。そ
れは、アリサと、ユーノのおかげだよ」
 レジアスが懸念していた、陸士隊の治安維持能力の低下は、3人の人物によって、劇的
に解消されることになった。
 そのうち2人が、アリサとユーノだったのである。
「そんな大げさな」
 アリサは苦笑して、言う。
「あたしとユーノは、ただ、夏休みと冬休みのヒ……」
 ヒマ潰しがてら、という言葉を、アリサは呑み込んでから、続ける。
「空いている時間に、特別戦技講習に来ただけですよ。それも、航空戦技隊が教導官回さ
ないから、その代理みたいなモンだったし」
「それに、そのせいで、Bランカーが、だいぶ巡航警備部に引き抜かれたとも、聞いてま
すが」
 付け加えるように、ユーノも疑問形の言葉を口にする。
「ああ、だが、それまで魔力資質からC、Dランクに甘んじていた連中が、発起するよう
になったからな。1/10の魔法出力でも、Aランカーと同じだけの働きはできる、とな。技
能や資質もさることながら、この仕事、何においても、隊員の士気が一番大切だ」
 レジアスは、笑顔で、言った。
 ちなみに、アリサはクロースレンジ戦闘の他に、魔法出力をセーブして高機動飛行を行
う飛行方法を教えまくったりしていたのだが、それは余禄。
「なんか嬉しいような、褒められてる気がしないような」
 アリサは言い、微妙な苦笑を浮かべながら、頬をぽりぽりと掻いた。
「それに、一元的な有事管理センターの設置で、これまでの緊急時展開能力の低さも、解
消された」
 レジアスは軽く手振りを加えつつ、そう言った。
「でも、それは、オットーの能力の方が大きいでしょ?」
 アリサが言った。
 オットー・レックス。高い情報処理能力を持つ文系型の魔導師だ。時空管理局に直接籍
を置く魔導師としては、珍しい存在である。
「もちろん、彼女の技量によるところも大きいがね。とにかく、予算をかけずに抜本的な
治安維持能力の増強が図れた以上、わざわざ本局の石頭どもを説得してまで、『アインヘ
リアル』を実行する意味はなくなった」
 レジアスがそう言ったとき、オードブルが、テーブルに運ばれてきた。
 軽く手をつけつつ、会話は続く。
「それで、本題に入りたいと思うが……」
 レジアスが言い、アリサとユーノは頷く。
「機動6課に赴任、でしたよね?」
 アリサは、レジアスに訊ねる。

741 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-04/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:28:46 ID:/rDwOOXE
「ああ。あのちびダヌキに……失礼。中学の同窓生だったな」
 レジアスは、勢いで言ってしまってから、慌てて、咳払いで誤魔化す。
「小学校までです。中学は、私たち、公立でしたから」
「そうか、すまない」
 アリサが言うと、レジアスは申し訳なさそうに言った。
「あ、いえ、別に気になさらないでください」
 慌てて、フォローするように、ユーノは苦笑混じりに言った。
「……とにかくだ、陸士総隊の管轄に巡航警備部系の独立部隊を置く以上、そこに楔は打
ち込んでおきたい。それが、ひとつ目の理由だ」
 レジアスは、やはり、軽く手振りを加えて、そう言った。
「それであたしたちに白羽の矢が立った、ってわけですね」
 アリサはニヤリと、悪戯っぽく笑い、そう返した。
「ああ、八神二佐以下、現在内定している機動6課の主要人物と、面識があるとのことだ
からな」
 レジアスは、頷いて、肯定する。
「ま、今もまじめにつき合いがあるのは、フェイトぐらいなんだけど」
 アリサは、自嘲気味に呟く。
 皮肉なことに、元来海鳴の人間であるなのはやはやてとは、中学進学以降深い付き合い
をやめてしまったアリサだが、フェイト・アリシアの旧テスタロッサ姉妹とは一定のつき
合いがあった。
 フェイトは、頻繁に会ったりはしていないが、メールのやり取りはあった。アリシアと
は、もう少し深い付き合いだった。中学卒業の3月には、ユーノを入れた4人で、某鼠ラン
ドに行ったりもしている。
 ちなみにそのとき、女3人連れた状態のユーノに、不良(房総半島および茨城県南地区棲
息の絶滅危惧種)が絡んできて、それをアリサとアリシアでボコボコにして浦安駅のゴミ
かごに逆さに突っ込んできたりしたのだが、それは余禄。
「それで、他にも理由があるんですか?」
 ユーノが訊ねる。
「ああ、まず、機動6課自体が、対スカリエッティ部隊だという、情報だ。今のところは、
まだ、裏までは取っていないがな」
 レジアスが言った、その名前に、アリサの表情が、急に険しくなる。
「つまり、Dr.ジェイル・スカリエッティが、地下活動を再開しているって事?」
 アリサは、鋭い視線を、レジアスに向ける。
「当然、そう言うことになるだろうな」
 レジアスもまた、強面を険しい表情にして、肯定するように、言った。
「なにせ、“手段の為には目的を選ばない”ヤツだもんね……戦闘機人のデモンストレー
ション目的でも、クラナガンで破壊活動ぐらいやりかねないわ」
 アリサは不敵に笑いつつも、唾棄するような口調で言った。
「その戦闘機人の問題も絡んでくるが」
 レジアスは、さらに、言う。
「スカリエッティは、マーケット確保の為に、反管理局勢力を煽っている可能性も高い。
儂も一時期、そそのかされていたからな」
 プロジェクト『アインヘリアル』より前、陸士総隊の能力が絶望的だった頃、スカリエ
ッティの技術に拠る魔導兵器、半魔導・半質量兵器の投入も検討されていた時期があった。
「あの頃は、ヤツを『親友』だとさえ思っていたよ、ヤツの言葉には、人を、自分を万能
だと思わせるような、危険な魅力がある」
 自責の念を入れて目を伏せつつ、レジアスは深刻そうにそう言った。

742 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-05/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:29:41 ID:/rDwOOXE
「場合によっては、体制の崩壊……」
 アリサが、呟く。
「でも、中将は、カリム・グラシアの予言は、信じていないんでしょう?」
 ユーノが、意外そうに訊き返す。
「信じる信じない、いや、そもそも予言だのという以前の問題だよ」
 レジアスはそう言って、渋い顔を上げる。
「儂も、こういう形とは言え管理局に奉職している身だ。統一時空管理法の理念そのもの
が、間違っているとは思わない。だが、今の管理局は、外に向きすぎている。その足元で
あるミッドチルダや、その周辺の、治安と安全保障の為の陸士総隊をないがしろにし、巡
航警備部がその主導を握ってしまっている。これでは、内も外も、敵を作るだけだ。不穏
分子など、いくらでも、どこにでもいる」
「そこにスカリエッティなんて、ガソリンの集積タンクに、点火したダイナマイト放り込
むようなモンね」
「そう言うことだ」
 皮肉っぽく笑うアリサの言葉に、レジアスは苦々しく、肯定した。
「それに、気に入らないのは、カリム・グラシアをはじめ、機動6課の設立、つまりは管
理局の中枢に、ベルカ聖王教会の勢力が入り込んでいるということだ」
「ミッドチルダと古代ベルカは、かつては、覇を争い、旧暦時代末期に、聖王大戦という
大陸間戦争にも発展した間柄です。この大戦で、ベルカはミッドチルダに敗れ、衰退しま
した。言うまでもないかもしれませんが、時空管理局は、その後の旧暦崩壊の次元災害以
降に、ミッドチルダ主導で設立されたものです」
 レジアスの、半ば憤った言葉に、オーリスが、淡々とした声で、説明を付け加えた。
「確かに、統一時空管理法下では、旧暦時代の国境線は、関係ないことになっている。だ
が、いや、だからこそ、古代ベルカの末裔である聖王教会がそこに入り込むのは、なにか
思惑があるとしか思えんよ」
 レジアスは、忌々しそうに、そう言った。
「日本にもいたわねそう言う連中。5年ほど前に自壊したけど」
 アリサは、あきれたような笑顔で、そう言った。
「今のところこちらの権限もフルに使って、牽制しているが、最終的に予算をつけるのは、
本局だからな。限界がある。それならばいっそ、逆手にとって、万一の際には地上本部と
は別に、独自行動ができる遊撃部隊を用意しておきたい、というわけだ」
 レジアスは、手振りを入れてそう説明してから、アリサに向かって、頭を下げた。
「本来、管理局とは関係のない世界の出身者に、このような任務を押し付けるのは、間違
いだとは解っている。だが、他に適任者がいないのだ。すまない」
「だぁぁ、そんなの気にしないでください、中将」
 アリサと、ユーノも慌てて、立ち上がりかけながら、レジアスにそう言った。
「確かに、あたしは管理外世界の出身ですけど、ミッドチルダはユーノの故郷でもあるし」
 アリサは、そう言って、ユーノをちらり、と見る。
「それに、今は、この世界にも、護りたいものができてしまっていますから……」
 アリサは、照れくさそうに笑いながら、そう言った。
「よろしく頼む」
 レジアスは立ち上がる。アリサとユーノも立ち上がり、テーブルの脇で、向かい合った。
そして、レジアスと、アリサ、ユーノの順に、今一度、握手を交わす。
 それから、3人は席につきなおすと、メインディッシュにまで進んでいた食事を、再開す
る。
「ところで、後の2人の人選は、私がやっていいって事になってましたけど……」
 アリサは、ナイフとフォークを持ったまま、レジアスに訊ねる。

743 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-06/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:30:06 ID:/rDwOOXE
「ああ、といっても、儂が無条件で提供を約束できるのは、陸士総隊所属の人間だけにな
るがな」
 レジアスもまた、食事を勧めつつ、合間に言う。
「ふーん、それじゃあオーリス抜いちゃおっかな」
 アリサは、意地悪そうな笑顔で、言う。
「ムグッ!?」
 レジアスはむせかけて、慌てて、コップの水で無理に口の中のものを、胃へ流し込む。
オーリスも、変化に乏しい表情が、目を白黒させていた。
「い、いやそれはまずい。オーリスを持っていかれたら、地上本部の事務能力は半減して
しまう」
 あからさまにうろたえて、レジアスは言った。
「身内人事と言われるが、父親の儂が言うのもなんだが、非常に優秀な秘書官だ。悪いが、
オーリスだけは、抜かれては困る」
 建前ではなく、本気でそう言っているのが、レジアスの眼から、見て取れる。
「あはは、冗談ですよ、じょーだん」
 アリサは苦笑しつつ、ため息をつく。
「はいはーい、それじゃ、あたし立候補するっスー」
 それまで、黙々と食事に集中していたウェンディが、右手を挙手するポーズで、溌剌と
した声で言った。
「あー……ごめん。ホントは、もう2人、あてがあんのよね」
「えー、そうなんスかぁ?」
 アリサが困ったように苦笑しながら言うと、ウェンディは不満そうな声を上げた。
「うん、ただ、正式に打診したわけじゃないから、もしこの2人がどっちかでもダメだっ
たら、そのときは、ウェンディにお願いするわ」
「補欠扱いはちょっとアレっすけど、まぁ、承知しとくっス」
 ウェンディは、ため息混じりに言い、顔を上げて苦笑した。
「ああ、それで」
 2人のやり取りを他所に、ユーノが、レジアスとオーリスに向かって、訊ねる。
「僕とアリサの、滞在先なんですけど……」
「機動6課発足後は、そちらの隊舎へ移っていただきますが、それまでは、このアグスタ
に、部屋をお取りしておきますので、お使いください。スイートではなくて、デラックス
のツインになってしまいますが」
 それでも、宿泊設備としては、たいしたものだ。アリサとユーノは、思わずといった感
じで、顔を見合わせた。
 海鳴の自宅にあるアリサとユーノの部屋も、ここのスイートに負けず劣らずの豪華な部
屋だが、それが“例外”であることぐらい、2人も理解している。
「なんだか、ここまでしてもらって、悪いくらいですね」
 ユーノは、苦笑しながら、言う。
「ま、ここまで優遇してもらったら、がんばらないわけには行かないわよね」
 アリサもそう言って、ウィンクして見せた。

744 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-07/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:30:37 ID:/rDwOOXE

 2日後。陸士総隊・在ミッドチルダ陸上警備・陸士386部隊。
 12:00頃────隊舎食堂。
「アリサ・バニングス?」
 スバル・ナカジマは、食事を共にしていた、同年代同僚達の会話との間で飛び出してき
たその名前に、小首をかしげながら、そう訊ねた。
「有名人よ!? アンタ、知らないの?」
 ボブカットの同僚女性が、驚いたようなあきれたような口調で、そう言った。
「そりゃ、スバルは現代ベルカだし、それに、高町一尉に夢中で、それ以外ないものね」
 髪を襟元でまとめた同僚女性が、苦笑しながら、言う。
「ぶー」
 頭悪そうに扱われたことに、スバルはそう、不満の声を漏らしてから、
「で、どんな人なの?」
 と、顔を上げると、すぐにコロッと表情を変えて、訊く。
 すると、
「第97管理外世界出身の魔導師で、現在は同世界の駐在非常勤顧問として管理局に所属。
ミッドチルダ式ながら、古代ベルカにも劣らないクロースレンジスタイルの持ち主。公式
ランクC+。ただし、魔法出力がCランク以上の受験資格に満たない為。管理局との接触時
にCランク判定をしたのは、当時執務官だったクロノ・ハラオウン。実力ではAAAクラスを
凌ぐ、条件次第ではSランカーとも互角か、それ以上。SS-の非公式評価有り。『ジュエル
シード』事件、“最後の”『闇の書』事件の解決に、多大な貢献をした。通称、“燃え上
がる炎の魔導師”」
 と、スバルの隣に座っていた、ティアナ・ランスターは、すらすらとそう答えた。
 スバルどころか、他の同僚2人まで、ぽかーんと、ティアナの顔を見ている。
「よくそこまで、すらすら出てくるわね、ティアナ」
 ボブカットの女性が、そう訊ねてきた。
「私、憧れててね。それで、いろいろ調べてたことがあったの」
 ティアナは、苦笑気味に、言う。
「ティアの、憧れ……」
 スバルは、反芻するように言うと、困ったような顔をした。
「なるほど、確かに、普段凡人凡人って言ってるティアナにしてみれば、魔力が弱くても
実戦で強いタイプって、憧れるわよね」
 纏め髪の女性が、笑いながら、そう言った。
「う、うるさい。私がどうでも、いいじゃない。一言余計よ」
 ティアナはそう、顔を少し赤くしつつ、少し憤ったように言い、行儀悪く、フォークで、
相手を指した。
 しかし、その隣で、スバルは、それまで喋るにも食べるにも休むことを知らなかった口
の動きを止め、少し俯き、軽くため息をついていた。
「? スバル、どうしたのよ?」
 ティアナは、スバルの塞ぎこみかけている様子に、理由がわからず、訊ねる。
「ティアナ、機動6課、その人からも誘われたんだよね、自分の小隊に、って」
「うん……そうだけど」
 ティアナは、しかし、苦笑して、軽く言う。
「けど、高町一尉の方に行くわ」
「えっ」
 その言葉に、スバルは驚いて顔を上げ、ティアナを見る。

745 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-08/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:31:42 ID:WIl+V96x
「先に誘われたのは高町一尉の方だったし、それに、アンタを1人にできないし、ね」
 ティアナは、苦笑しつつ、そう言った。
「あー、酷いんだ」
 スバルは、また、「ぶー」、とむくれてから、すぐに、眼を開いて、
「でも、それだったら、あたしが、そっちに行っても、いいよ? ティアの、憧れの人な
んでしょ?」
 と、困惑気に、言う。
「うん……でも、クロースレンジ特化の人だから、私にとっては、憧れてても、あまり、
『お手本』には、ならない人なのよね。夏や冬の特別講習に参加したけど、わざわざ合わ
せて、射撃の講義やらせちゃったこともあるし」
 ティアナは、苦笑したまま、そう、答える。
「へぇ、ティアナそんなことあったんだ」
 ボブカットの女性が、半ば驚いたように、そう、訊ねてきた。
「うん。精密高速弾は苦手じゃないけど、威力が弱いから、本来砲撃魔導師に教える立場
じゃない、って言われちゃったわ」
「へぇ……」
 ティアナの言葉に、その同僚女性は、感心したような声を上げる。
「だから、今回はスバルに付き合う。私も、高町一尉の方も、気にならないわけじゃない
しね」
 ティアナは笑顔で、スバルにそう言った。
「うん、……ごめんね、ティア」
 スバルは申し訳なさそうに言いつつ、てんこ盛りの皿から、食事を再開する。
「謝らないでよ、私がそう、決めたんだから。後味悪いじゃない」
 ティアナは、少し拗ねたように言い、スバルから視線を離した。
「あ……うん、じゃあ、ありがとう、かな、ティア」
 スバルはそう言って、笑顔をティアナに向けた。

746 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-09/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:32:06 ID:WIl+V96x

 翌日。
「っつーことで、正式にウェンディ・ゲイズ特別二等陸尉に、機動6課『レッドフレイム』
小隊に参加してもらうことになりました」
 次元航行船空港ロビー。ユーノと、妙に興奮した様子のウェンディの前に、向かい合っ
て立ち、アリサは、どこかわざとらしい口調で、そう言った。
「はい、了解したっスー。あたしも、『アンダウンテッドアイアス』も、がんばるっスよ」
 ウェンディは右手を上げて、そう言った。
 当然というか、周囲には、行き交う人の眼がある。過剰に元気なウィンディの様子に、
アリサとユーノはすこし辟易させられた。ユーノは、苦笑している。
 ウェンディの、上げられた右手に、ユーノが着けているものと良く似た、リストバンド
が着けられており、エメラルドグリーンの『アンブロークンイージス』と同様に、ブルー
のレリーフが、はめられていた。
「ウェンディ、でも、ホントに『アイアス』で、良いの? 多分、性能的に、ウェンディの
今の能力に、追いつけないよ?」
 ユーノは、困惑したように、ウェンディのリストバンドを指して、そう言った。
「『インテリジェントデバイスは、性能より相性が問題』って、お2人も、ずっと言ってた
じゃないっスか。今のあたしには、コイツが一番、合ってるんス」
 右手首の『アンダウンテッドアイアス』を、左手で抑えながら、ウェンディはそう言っ
た。
「それに、『レイジングハート』や『エクスカリバー』みたいな伝説級とか、『バルディ
ッシュ』みたいにリニスさんが一品製作してくれるんならともかく、本局が弄ったインテ
リジェントデバイスなんて、あたしはあんま使いたくないっス。火力が不足するなら、砲
撃用ストレージから管制ユニット抜いてサブデバイスにするっスから、いいっスよ」
 口をとがらせ気味に、ウェンディは言った。
「それでも、アイアスのAIには頼るわけだ……」
「あったり前っス。誰あろう“緑の砕けぬ盾”が作ってくれた盾形デバイスっスよ。信頼
性は抜群っス」
 苦笑するユーノに対し、ウェンディは製作者当人に向かって、まるで自慢するようにそ
う言った。
「そりゃ、めったなことじゃ壊れないようにはしてあるつもりだけどさ。ベースは、イー
ジスなんだし」
「じゃあ、良いじゃない」
 そう、苦笑しながら言ったのは、アリサだった。
「もしそれで手に余るように事態になったら、そん時また考えれば」
「まぁ……」
 あまり好ましいやり方じゃないな、と思いつつも、ユーノは否定はしない。
「カートリッジシステム、896シリーズに換えるだけでも、若干はパワーアップできるし
ね」
 CVKカートリッジシステムも、ハイパワーと安定性を両立させた(CVK-695Dは例外)690系、
連続自動装填を実用化した790系と続いた後、現行の890系では、690系回帰のハイパワー・
多弾連続装填の896シリーズと、790系の使いやすさ優先の891シリーズに分家している。
 アンブロークンイージスは先述の通り、ドラム式マガジンのCVK-896Dを搭載しているが、
それのデッドコピーにあたるアンダウンテッドアイアスは、ミッドチルダ式を使い始めた
ばかりの頃のウェンディが、暴発させないよう、固定リボルバーで標準圧チャンバーの、
CVK-891Rにディチューンしてあった。

747 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-10/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:32:55 ID:WIl+V96x
 ────閑話休題。
「それで、もう1人は、どんな人なんスか?」
 ウェンディは、好奇心に眼を輝かせながら、アリサに向かって訊ねた。
「ん、まぁ、あたしの妹分みたいなものでね……」
 アリサがそう、言いかけた時、
「アリサー! アリサだよね!」
 と、少し離れた場所、出札ゲートから、少女の快活そうな声がかけられた。
「マギー、久しぶり!」
 アリサは、声の主を振り返り、手を振る。
 年の頃は、12、13ぐらいか。体格にしては大きなトランクを引きずりながら、アリサ達
のそばへと駆けてくる。
「それじゃ、この子がそうっスか?」
 ウェンディは、行儀悪く、少女を指差して、そう言った。
「あ、うん、そうだよ」
 ユーノが、ウェンディの方を見て、そう答えた。
「っとと、マーガレット・リーゼ・G・アルピーノ二等陸尉。アリサ・バニングス特別三
佐の招聘により、遺失文明遺物管理部・機動6課、第3小隊「レッドフレイム」参加の為、
ただいま到着いたしました!」
 そう名乗った少女は、フリルのたくさんついた私服のワンピース姿ながら、直立不動の
体勢で、敬礼した。
 アリサとユーノは、直ちに返礼する。
「……はっ、ウェンディ・ゲイズ特別二等陸尉っス。よろしくお願いしますっス」
 ウェンディも、ふと気がついて、自己紹介しつつ、敬礼する。
 そして、4人は敬礼を解いた。
「ちょっとゴタゴタしちゃってさ、ギリギリで呼ぶ形になっちゃってごめんね、マギー」
 アリサはそう言って、申し訳なさ気に苦笑する。
「別に気にしないで〜。呼んでくれたんだし、別に良いよ」
 アリサの隣を歩きながら、マーガレットは言う。
 この少女────誰あろう、今は既に亡き、ギルバート・グレアム提督の、実娘である。
 もう老体といっても良かったとは言え、矍鑠としていて体力の衰えもないグレアム提督
が、最後の最後で犯した、プライベートな失敗だった。
 アリサ9歳のとき、彼女はまだわずかに3歳。いかに今は健在であっても、既にグレア
ム提督の老い先は見えていた。その為、個人的に信頼できると踏んだアリサに、彼女の将
来を託したのである。
 もっとも、アリサが気付いてみれば、マギーはしっかりと育ち、とっとと管理局入りを
決めていた。
 付け加えるなら────グレアム提督が“最後の”『闇の書』事件の際に犯した失態も、
彼女に未来を遺したいと思ったからこそ、慌てて方法を間違えた結果であった。
「ほんじゃ、メンツもそろった事だし、はやてのところに、報告させてもらいに、行きま
しょーか」
 そう言って、アリサを先頭に、空港ロビーを歩き、外へ出る。
 バスターミナルを横切り、駐車場に止めてある、クリームの小型乗用車に乗り込む。ア
リサが地球から持ち込んだ、フィアット“NUOVA”500改、通称『チンク・エント・チンク』。
そのエンジンを高らかに吹かして、クラナガンの高速道路へと躍り出た。

748 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 10:40:56 ID:vHZgq8I9
支援?

749 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-11/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 10:43:56 ID:WIl+V96x
>>738-747
今回は以上です。

一部間違い発見。
ウェンディの階級を>>747で特別二等陸尉と書いてしまいましたが、特別一等陸尉の間違いです。

「現代ベルカ式」
プロローグでは「近代ベルカ」と書いてしまったのですが、良く考えると「近代」と呼べるほどの歴史はないだろう
ということで、「現代」に変更しました。
保管担当者様、上のウェンディの階級とあわせまして、保管時にプロローグの修正お願いいたします。

「プロジェクトアインヘリアル」
このスレで前回投下後の議論を呼んで、自分なりに考察し、
「質量兵器武装を復活させる総合的な計画」としました。
でも、中止です。悪しからず。

「メガーヌさん」
健在。未婚の母です。
なお、ルーテシアとゼストは切りました。両キャラのファンの方申し訳ありません。
アギトに関しては、まだ検討中です。

ちなみに、既に始まる前から切られていたキャラがいますが……

「チンク・エント・チンク」
アリサに語らせる予定でしたが、あんま本編に薀蓄入れてもしょうがないのでここで。
フィアット500のエンジンを水冷2スト3気筒のスズキ・LJ50エンジン(ジムニー最後の2ストエンジン)に
交換しています。550ccなので「チンク・エント・チンク」。
 水冷ユニットの装着がかなり無理矢理なので、整備性があんましよくありません。
もともとフィアット500の空冷500ccエンジンは公証13psなので、
28psのLJ50でも倍以上のハイパワーになります。
ファイナルギアも変更して、高速運転に対応しています。

しかしミッドチルダの車ってガソリンで走ってると思って良いんですかね?
良くないか……

750 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 10:44:07 ID:pBr2mupU
なのはさまれ

751 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 10:44:52 ID:pBr2mupU
失敗www

752 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 10:46:27 ID:rlhuKO1F
レジアスに、オーリス、ティアナ、グレアム、グレアムの娘から
信頼を受けてるわけですか、アリサは。う〜ん・・・。
これでアンチテーゼやるとなると、先がちょい見えてきた感じが・・・。

753 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 10:48:25 ID:vHZgq8I9
公式側の設定を重視するなら「現代」にした方が確かに正確だわなあ。
カートリッジの普及とリボルバーナックルの存在の件とか、この辺やっぱり
後付けだけあっていまいち整合性よくないしねえ。

754 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 10:59:23 ID:dkFz86V8
近代も現代も意味としてはそう差はないよ。
近代の意味は近頃の世、この頃、現代だから。

755 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:08:23 ID:S1ZYxLAg
>>749
GJです。設定の不備を利用するのは二次のお約束ですからね。
ゼストとルーなしか残念、代わりのロr、じゃない少女がグレアムの娘か、
娘!?孫じゃなくて!?おいおい爺さん英国紳士の精神は何処に
ウェンディのデバイスはユーノの派生型か、防御よし運搬よし攻撃よしの本編武装と
違いはあるのだろうか?
>>753
好意的に解釈するなら、超下火だった近代ベルカ式があったからA'sでの2人のパワーアップが
出来たとも考えられるけどね。じゃなけりゃ管理局にカートリッジシステムがあることに矛盾が
どちらにしろ、矛盾が出るか OTL

756 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:12:26 ID:VTv/EaQI
アームドデバイスが質量兵器……?
そうなると、バルディッシュ(斧型)に代表される武器型インテリジェントやストレージも質量兵器?
この理論でいくと、警棒も質量兵器になるんだが。うーん……?
他にも色々と思うところはあるが、長くなるので割愛。今後に期待してみる。

ミッドの車は、カートリッジ式みたいな魔力バッテリーとかじゃない?

757 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:12:50 ID:/rDwOOXE
浦安駅のゴミかごに突っ込まれたDQN南無。

758 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:13:24 ID:HC/5qagV
GJ
スバティア相手に燃え上がる炎の特訓来るかと思ってたんだが、
ウェンディ+オリキャラときましたか。
この世界のなのはさんは「少し頭(ry」とか言い出すキャラとは思えないので、
そのあたりの流れがどうなるかも楽しみです。

759 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 11:14:29 ID:/rDwOOXE
やべっ、ID変わってねぇぇぇっorz IP変わんなかったんだDION……



760 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:20:40 ID:dkFz86V8
>>756
ミッドの車やオートバイは燃料駆動。
水+少量の化学触媒を燃料としてる。排気は微量の触媒煙+水蒸気でとてもエコ。
フェイトの車の上部が消えたりしてるからなんらかの魔法技術も使われてるんだろうけど。

761 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:32:32 ID:vHZgq8I9
>>759
モデムの電源引っこ抜いて強制リセットかけたりとかしないと
IPはユーザー側では変更できないよ、DIONは。
しかしDIONだと時々エライ長い規制で大変だよなあ…

762 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:42:09 ID:pP78MjaX
熱い彗星にGJ。
そして不覚にも>>759で萌えた。

DQNにもつっこんで欲しかったんだね・・・・・・性的な意味で

763 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 11:54:47 ID:1epYDCtT
>>759
オレは何も見ていない

アインへリアルをさっさととっぱらったのは上手いと思った。
そっちのがレジアスよりで話を進めるにしてもすっきりするだろうし。
結局当初の目的たる戦闘機人も手に入ってるし万々歳。
でもアンチテーゼどうのと言うには前提が違いすぎるし
純粋なリリカルバイオレンスStrikerS、として楽しめばそれでいい気がする。

しかしグレアムの娘でメガーヌとの親戚……?
2期ラストのアリサとすずかの写真はこの事なんだろうけど凄い事になってるなー。

764 名前:熱い彗星の魔導師たち 1-12/10 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 12:16:55 ID:/rDwOOXE
補足追加

スカリエッティのポジション
・技術はそれなりにスゴいが目的がなんだか良くわからなかったスカリエッティを、
 いかにしてまともな悪役にするか。

 「あれ? これって少し整えると内m…………」

 ちなみにプロローグのトーレ戦で気付かれたかと思いますが、
 スカリエッティ製戦闘機人の内、戦闘主体の機種はStS本編よりもより強く書くつもりです。

メガーヌさんとマーガレット
・すみません、実の母子です……orz(マテコラー!!

765 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 12:33:53 ID:yUL9qcFs
アリサとアリシアは妙に連携取れてそうだよな
DQNにきっと凄く綺麗なコンボを決めたんだな、うん

766 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 13:12:53 ID:GNgkDr+B
>756
重さがあるから質量兵器というすごい発想なのではw

767 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 13:39:16 ID://uRmyNW
>764
今、“殺意”という感情を理解した、気がした。

グレアムが若い娘に手を付けておいて、籍も入れずに放置するのだろうか……

768 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 13:42:28 ID:wTy852fq
もう450KB超えてる、そろそろ次スレ?

しっかし本当に流れ速いよな、自分の執筆どころじゃないぜこの速さは。
他の職人諸氏はどうしてこうもポンポンアイディアが沸くのやら。

769 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 13:52:15 ID:1OQDYeSw
「魔道士じゃなくても使える」のが質量兵器 くらいの認識でいいのでは

770 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 14:00:09 ID:nILUgUo6
「魔法を使用しない物理兵器」、狭義では「火薬や化学など魔力によらず大量破壊を生み出す兵器」が質量兵器。
ガジェットの使うミサイルも質量兵器にあたる。

771 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 14:02:40 ID:HlzIWBGM
魔法技術皆無で近代科学純度100パーセントだったら質量兵器。
だから拳銃も質量兵器。
でもヴァイスの狙撃銃は魔法技術の制御を受けてるからデバイス。

772 名前::名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 14:06:37 ID:OIBKFtH/
ふと疑問に思ったこと

1、アリシア(フェイト)って父親いるの?
  髪の毛の色は絶対母親似じゃないし。

2、ユーノって両親いるの?
  あの作品上家族については結構重要視していると思うけど、
3、リンディ提督の3サイズは?
  未亡人(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ

773 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 14:28:16 ID:f7ZniHIo
>772
(答)1、不明。言及されていない
   2、いない。無印で言及されていたはず
   3、これも不明。ピンナップの1つもあればなぁ

アームドデバイスは質量兵器じゃないだろ。

774 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 14:31:41 ID:nILUgUo6
>>772
1はいたけどアリシアが2歳の時に生活のすれ違いで別れた。

775 名前:640 ◆CaB8KPh.gs :2008/02/19(火) 14:41:37 ID:M5UIqKSz
たぶんこれが最後の書き込みになると思います。
お騒がせをいたしました。このときは荒れても、これからはなるべく荒れないにはきちんと状況を整理しておかねばならないのでは?
と思っての今回の書き込みでしたが、ご迷惑をおかけいたしました。
 
>>723
いえ、一応謝罪のようなものはいただいております。往信3への返信にて
 
<返信3(38→640>
多くは言いません。一言だけ。
本当に申し訳ございませんでしたOTL

小説ですが、実はもう完成してますw

題名:Dreaming

いつもと同じお茶会。そこで語られるのは……告白の瞬間?


それと、もう1つお願いなのですが、そちらのサイトとリンクを張ってもよろしいでしょうか?

僕は、「ユーノ×なのはステーション」がリリなの小説界の発展の一助となる事を願っています。
(注:URL削除)
では。
 
− − − −
 
というのをいただきましたので。リンク云々の件でまたあれるのではないかと思い公表を控えていたのですが、
謝罪があったという事実は事実ですし公表させていただきます。
 
また、事情がのみこめないという方のため一応、該当作のURLについても提示しておきます。
自分の作品については昔の作品なので晒すのは軽い自分レイプですね(ぉ
 
(拙作)ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/01_640/bonds.html
(38氏作)ttp://souyokugijin.hp.infoseek.co.jp/nanohaS1.html
 
(他作者様作品(2chには投下方されてない方なので実名公表しません))
ttp://howlingspirit.sakura.ne.jp/NOVEL/SSSanother/G-WINGsan/G-WINGsankeepSS-01.html
(38氏作)
ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/%a1%d8%a5%d7%a5%e9%a5%c1%a5%ca%a1%d9
 
なお、これによって38氏について自分はどうこう言うものではありません(引退した身ですし・・・)。
堂々巡りのようになっている状態が改善されることを願い、スレの発展をまた願うものです。
 
それでは。


776 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:31:34 ID:VPTOjkSO
>>756
その理論だとナイフとかもだめか…
まぁ現実世界の「兵器」が「質量兵器」って認識でいい気もするが
流石に警棒とか剣や槍の古典武器が質量兵器扱いはないだろう。銃刀法に相当するようなのはあるかもしれんが

777 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:34:22 ID:pBr2mupU
アイゼンは間違いなく質量兵器

778 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:37:07 ID:S1ZYxLAg
>>776
定義が難しいところだな、原作中でもあくまで抑制が効かない破壊を生む兵器として物騒だったとしか言及されてないから
設定集かなんかででれば決着付くんだろうけど。

779 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:42:29 ID:MEiMh/KK
また荒れそうだからここに移らないか?
http://jbbs.livedoor.jp/anime/6053/

780 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:43:02 ID:VPTOjkSO
結局のところ「誰でも使えるか否か」っていうのが一種のターニングポイントか
現代ではボタン一つで世界滅亡できるっていうくらいだし、そこら辺を危険視したのかも

781 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:50:30 ID:S1ZYxLAg
>>780
現代ではABC兵器所持の国の上層部がトチ狂わない限り、ありえないけど、過去には
お粗末な話だが、冷戦初期においてはアメリカではCPのバグで攻撃されたと誤認して報復核攻撃
しようとしたことが数度あるという、結構薄氷の上だったりしたから、そこらへんを考えてるのでしょうね。

782 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:55:09 ID://uRmyNW
刀剣及槍弓、古典中国的兵器。

783 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:58:05 ID:1ry993xX
現代ベルカ式だと意味的にこっちのほうが駄目かも
近代でも今を指していても問題無いし

アリシアの父親は小説で書かれてるね

784 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 16:04:23 ID:VPTOjkSO
とはいえベルカ式自体は質量兵器云々の話が出るかなり前から存在してたようだし、一応魔法なのでスルーされたのかもしれんな
質量兵器で崩壊しかけたからこそ質量兵器全廃棄なんて無茶が通ったんだろう(日本の核兵器みたいに民意的な支持を得たとか)
でもベルカ式はあくまで魔法だから、それも規制しようとすればベルカとミッドの間で争いがおこるは必定
一種の文化の違いとも言えるし、ベルカ自治区という名前からも管理局の下にあるわけでもないので質量兵器みたいな廃棄ができんかったのだろう
実際管理局も管理外の世界の質量兵器までは取り上げないみたいだから、ある意味筋は通ってると言えないでもないかも

785 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 16:15:57 ID:ulIgVLRA
しかし何にせよ異常に流れが早いな
もう500目前じゃないか

786 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 16:17:40 ID:VPTOjkSO
いつもに比べて異様に雑談が多いからな

787 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 16:31:54 ID:crhUFZ9z
>>749GJ
遂に整ってきたアリサ隊、たぶん隊員二人は初期の星組雷組より強そうですな。
そしてオリキャラのマギーs……マーガレットちゃん、まだ出てきたばかりなのでわかりませんが良キャラの予感。
あと、旦那はクビですか、残念です。ならばせめてアギトだけでも!
次は部隊発足と初訓練ですかね?アリサとなのは達がどの程度気まずいのか気になるところです。
まぁかつては親友だったでしょうしそこまで酷い関係とは思いませんが。
次回も楽しみにしています。

それはそれとしてマーガレットをメイン級として使うのならオリキャラの警告を付け加えると後々面倒事がないと思います

788 名前:ザ・シガー:2008/02/19(火) 16:32:37 ID:wTy852fq
それじゃあここで心機一転、投下するぜ、準備良いかい?

前に投下した「鉄拳の老拳士」の第二話だが。

789 名前:ザ・シガー:2008/02/19(火) 16:38:17 ID:wTy852fq
それじゃあ投下いくぜ。
オリキャラがでるのでご注意を。

今回もエロ及びラブの要素は欠片もありません。

790 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 16:38:22 ID:pBr2mupU
わくてか


791 名前:鉄拳の老拳士:2008/02/19(火) 16:39:00 ID:wTy852fq
鉄拳の老拳士2

まったく神様なんて野郎がいやがったら、そいつはきっと最悪の糞野郎だ。
これからドゲスの返り血で汚れる予定の腐った老いぼれの前に孫なんぞ連れて来やがったんだから最悪も良いところだ。
あの世のクイントがみたらきっと俺をクソでも見るような目で見るだろうぜ。

くたばったら地獄に落ちる前に一発ぶん殴ってやる、覚悟してろよ糞神様。





とある次元世界のとある都市、朽ち果てた廃棄区画に乱立する巨大な工場の合間を三人の人間が歩いている。
機動六課スターズ分隊に所属する二人の少女スバルとティアナ、そしてもう一人はバウンティハンターを名乗る老人アルベルト・ゴードンである。
スバルとティアナは新型ガジェットドローンとの交戦中、突如として現われたゴードンに助けられ互いの目的が周辺探査とスカリエッティの足取りを追う事と分かり行動を共にする事にしたのだ。


「それじゃあゴードンさんもシューティングアーツの使い手なんですか?」
「まあな」
「あの魔力で道を作る魔法って先天系(インヒューレント)ですよね? あれもウイングロードって名前なんですか?」
「ああ、そうだぜ」
「さっきの魔力で拳を撃ち出した技もシューティングアーツなんですか? デバイスはやっぱりカートリッジ搭載式なんですか? それからそれから…」
「おいおい嬢ちゃん、あんまりたくさん質問しないでくれよ。俺の口は一つしかないんだぜ?」
「はうぅ……すいません」

先ほどからスバルは眼前で見せ付けられた同系統の格闘技術や先天系魔法ウイングロードに興味を惹かれ、ゴードンに纏わり付いて質問攻めにしていた。
2メートルを超える長身に筋骨隆々たる体躯、ヒゲで覆われた強面の面体、刃のような鋭い眼光と気迫を持つゴードンに初見こそ緊張していたスバルだが今ではひどく懐いている。
その様はまるで新しい興味の対象を嗅ぎまわる子犬のようで実に微笑ましいものだった。

「そのへんにしておきなさいスバル、ゴードンさん困ってるじゃない」
「あうぅ〜」
「まあそう言うなよ、俺もこんなカワイ子ちゃん達と話すのは久しぶりで楽しいんだ、マンザラでもねえさ」
「そ、そんな〜“カワイ子ちゃん”だなんて……」

ゴードンの言葉を受けてスバルは顔を真っ赤にして恥らう。
ティアナはやや呆れ気味に、ゴードンは優しく暖かい眼差しでそんなスバルの可愛らしい様を見守る。
そこへロングアーチからの通信が入った。

『こちらロングアーチ。スターズ03・04、状況はどうですか?』
「こちらスターズ04、異常なし。先ほど連絡した民間のハンターの方と周辺を探索中です」
『了解。それと、もうすぐそちらに他の分隊も合流できます』

通信が終わるや否やというタイミングでスバル達の下に機動六課スターズ・ライトニング両分隊のメンバーが現われる。
飛行魔法を行使する隊長陣にフリードに乗ったエリオとキャロがスバル達の下に下り立つ。
ゴードンは集まった六課メンバーを一瞥すると軽く口を開いた。

「こりゃまたカワイ子ちゃん揃いだ。しっかし、ちょいと小せえ子が多すぎやしねえかい?」

ゴードンはそう言いながらエリオやキャロ、ヴィータを見て呟く。
その言葉にエリオとキャロはともかくヴィータは大いに気に入らないと言わんばかりに眼を吊り上げた。

「おいジイさん! 誰が小せえって!?」
「こいつぁ失礼したぜ、お嬢ちゃん。そういうのが気になるお年頃だよなぁ、お詫びにこの飴玉で許してくれや」

ゴードンは頭を掻いて苦笑いしながら詫びを入れると、ポケットから出した飴玉をヴィータに差し出す。


792 名前:鉄拳の老拳士:2008/02/19(火) 16:40:12 ID:wTy852fq
本来なら子供扱いされて怒るところなのだが、ヴィータにとって美味しそうな飴玉の誘惑は少々抗い難いものだった。

「まあ、なんだ……悪いと思ってるんなら許してやるよ」

ヴィータは少しばかり恥ずかしそうに顔を背けながらもゴードンの手から飴玉を取る。
その様子はもはや“お爺ちゃんからお菓子を貰う子供”状態でありなんとも微笑ましいものだった。

その様子に唯一人フェイトはいささか厳しい視線でもってゴードンを見据えている。
そしてゆっくりとゴードンの前に歩み寄ると彼のシワだらけの顔を上目遣いに睨む。

「おいおい、そんなに見つめられると照れちまうぜ」
「はじめまして、機動六課所属の執務官フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです」
「こいつぁ、ご丁寧にどうも。バウンティアンターやってるアルベルト・ゴードンってもんだ、よろしくな」
「あなたのハンター登録IDは先ほど確認しました。でもこの周辺で捜索をしているという情報は現地世界から受けていません、どういう事ですか?」

フェイトは常の彼女らしからぬ鋭い目つきと言葉でゴードンに問いただす。
だがそれも無理はない、ハンターや賞金稼ぎという人種のほとんどは腕っ節に自慢のある荒くれであり賞金首欲しさに局の捜査を妨害する事もあるのだ。
執務官という経験上その事をよく知っているフェイトがゴードンを厳しい目で見るのも当然といえば当然である。
しかしゴードンは不敵に、そして快活な笑みを浮かべてフェイトの言葉に答えた。

「そんなに睨むもんじゃねえぜ嬢ちゃん、綺麗な顔が台無しだ」
「ふ、ふざけないでください!」
「まあ落ち着きなって、俺はちゃんとこの世界の当局に犯罪者確保の申請はしたぜ」
「それじゃあ、なんで私達に連絡がないんですか!? もしそうならスカリエッティを追っている私たちに詳細が…」
「決まってるぜ………この世界の軍属の政治屋共があのクソッタレとツルンでやがるからさ」

ゴードンはフェイトの言葉を遮って口を開き吐き捨てるように呟く。
そしてその瞬間に彼の雰囲気は一変した。
今までは鋭いながらもどこかに温和さを持っていたものが燃えるような怒気を孕んだものへと変わるのだ。
その場にいた六課の面々は空気の温度が上がったような錯覚すら覚えた。

「“ツルンでる”? スカリエッティとこの世界の政府がですか!? い、いくらなんでもそんな事が……」
「別に珍しい事でもねえさな。あのクソッタレが管理局の子飼いだったって事を考えりゃ他の世界の要人とド汚ねえ絵図描いてたって不思議じゃねえだろ?」

ゴードンは心底毛嫌いするように言い、一つ息を吐くと懐からシガレットケースを取り出して太くて大きい葉巻を口に咥え同じく懐から出したライターで火をつける。
その所作は随分と年季が入っているように見えて様になっている、そして紫煙を吐きながらゴードンは続けて口を開いた。

「まあ、この世界の奴らが全部腐ってるとは言わねえが。このヤマに関わってる当局関係者は確実に裏があるだろうよ」
「……何か確証でもあるんですか?」
「無えさ。あえて言うなら、長えこと修羅場・鉄火場を潜ってきた“勘”だ」
「そうですか……」

ゴードンは高級な葉巻の甘ったるい香りを持つ紫煙を吐きながら“勘”という曖昧な言葉を使う、だが彼の言葉は積み重ねた年月の重みを孕み大きな説得力を持っていた。
彼の重い言葉に鋭い眼光を受けてフェイトは少しばかり言葉を失うも、内心嬉しい気持ちも生まれる。
ゴードンの言葉と眼を見てこの男の中には悪を討つという気概と誇り、そして“義”を感じたから。

「それで執務官殿、俺も捜査及び犯人確保に加わっても良いかい? なんならこれから申請許可を貰ってくるがよ」
「そんな必要はないですよ、私が許可しますから今回の捜査に協力してください。むしろこちらからお願いしたいくらいです」
「そいつぁ、ありがてえ。恩に着るぜ嬢ちゃん♪」
「そ、その……“嬢ちゃん”ってのはやめてください、子供じゃないんですから」
「ガハハハッ! まあ、そう言うない。老いぼれって奴は年下を可愛がりてえもんなのさ」

ゴードンは実に気持ちの良い豪快な笑みを零しながらフェイトの頭を乱暴に撫でる。


793 名前:鉄拳の老拳士:2008/02/19(火) 16:41:50 ID:wTy852fq
デバイスを待機状態にした彼の生身の手は大きくゴツゴツとしており、その硬い手で撫でられてフェイトは少し驚くが、その暖かい手の感触はひどく心地良いものだった。
これは彼の持つ豪放磊落な性格と父性の成せる業だろう。

六課メンバーがそんな二人の様子に少しばかりの和んだ空気を感じた時、なんの前触れも無しに爆音が鳴り響く。
皆がデバイスと共に視線を向ければ、そこには新型ガジェットが数十体と群れを成していた。

新型ガジェットの群れは十数メートルはある巨体を揺らし、地のアスファルトを震わせながらクモのような多脚で六課メンバーに襲い掛かる。
高濃度のAMFが展開され、エネルギー弾頭の射撃攻撃と共に数多の金属製アームが鋭い鉤爪を閃かせて唸りを上げる。

六課メンバーはデバイスを構えて全員が迎撃に備える、だがそんな中ゴードンは一人悠然と足を進めた。
それはまるで家路に着くかの如くゆったりとした足取りで緊張感なんて欠片も在りはしない、だが一歩一歩が力強く確かな歩調をしていた。

「ゴ、ゴードンさん! 危ないですよ! ここは連携して…」
「気にしなさんな、ちょいと“肩慣らし”するだけなんだからよ」

ゴードンはスバルの言葉に軽く返しながら自身のデバイスを形成。
巨大で無骨なデバイス、名も無き鋼の拳足を纏った老戦士は獰猛な笑みを浮かべて口に咥えた葉巻を吐き捨てながら眼前の敵を見据える。

「それじゃあ“兄弟”ちょいとゴミ掃除といこうぜ!」

半世紀以上の時を共に戦った自身のデバイス、鋼の拳に語りかけながら老戦士は脚部のローラーを加速させて駆け出す。
あまりにもゴードンの加速が高速であり、高速戦闘を得意とするエリオでさえ一瞬眼で追うのが遅れた程だった。
そして次の瞬間には周囲の空気を圧壊せんばかりの轟音と共に一体のガジェットが吹き飛ぶ。

ゴードンが放ったのは何の変哲も無いただの右ストレート。
最高の筋力を最高の魔力と最高のタイミングで打ち出しただけの鋼の拳、その拳はただそれだけで絶望的なまでの破壊力をもった絶技と成り果てているのだ。
いったい何年修行を積み何回拳を打ち出せばこの境地に辿り着くのか、それはたった一発でゴードンの人生をすら思わせるように重く強い拳打である。

吹き飛ばされたガジェットの巨体が後方のガジェットにぶつかり将棋倒しとなる、何トンもある金属製のボディがまるで玩具の如く呆気なく倒れていく。
だがこの老戦士の攻撃がこの程度で終わる筈も無い。

濃厚な青き魔力光のウイングロードが周囲に数多に展開され、その上を黒き影が走り抜ける。
もはやその姿を性格に視認できるのは六課メンバーの中でも僅かとなる程に老戦士の疾走は速い。
故に愚鈍なガジェットには反応する暇も無い。

「どおりゃああああ!!!!!」

地を揺らさんばかりの裂帛の怒声と共に鋼に覆われた飛び蹴りが炸裂しガジェットにめり込む。
安物のブリキの玩具のようにひしゃげたガジェットが装甲を引き裂かれて爆発しながら四散した。
ゴードンは着地すると同時に展開したウイングロードの上を駆けて次の標的へと肉薄。
今度はたっぷりと力を溜めた裏拳を繰り出す。
高速で回転する前腕部回転刃が唸りを上げてガジェットの装甲を溶けたチーズの様に剥がしてボディを両断する。



もはやこれは戦いなどではなく彼が最初に言った通りの“ゴミ掃除”。
老人の拳足が唸りを上げて、程なくしてガジェットは大した抵抗をする事も叶わず駆逐され尽くし最後の一体となった。
そしてゴードンは残った最後のガジェットを見ながら、ふと視線を唖然としながら見守っていた六課メンバーに向ける。

「何かリクエストはあるかい?」

それはあろう事かフィニッシュブロー(とどめの技)のリクエストである。


794 名前:鉄拳の老拳士:2008/02/19(火) 16:43:12 ID:wTy852fq
あまりの事に六課の者たちは一様に呆れるが、そんな中でスバルは満面の笑顔で答えた。

「それじゃあ踵落としでお願いしま〜す♪」
「良しきた。見てろよ、派手なのいくぜ?」

ゴードンは犬歯を剥き出した凶暴な笑みを宿しながらウイングロードを展開して駆け出す。
高速接近と同時に無数のバインドによってガジェットが動きを封じられる。
そして盛大なジャンプをしたゴードンが足を高く振りかぶった状態で回転し、ガジェットの頭上へと迫る。
それはまるで回転する円刃の如く鋭く、断頭台の刃の如く振り下ろされた。
甲高い金属音が鳴り響いた刹那、先ほどまでそびえ立っていた巨大なガジェットは火花を散らして縦に両断される。
ゴードンが着地して数瞬の間をおいて、ガジェットのボディは左右に倒れ伏した。


それはほんの数分の出来事。
老人は何の労も無く強大な新型戦闘機械の群れを鉄屑の山へと変えたのだ。
戦いが終わってもゴードンは息一つ上がっていない。
ゴードンはおもむろに懐のシガレットケースから新しい葉巻を出してライターで火をつけようとする。

「ん? 火のつきが良くねえな、誰か火ぃあるかい?」

まるで先の激闘など無かったような豪快で快活な笑みに六課メンバーはただただ唖然とした。




現場にいる六課メンバーがゴードンの壮絶な実力に眼を奪われていた時。
六課拠点となっている次元航空艦アースラではロングアーチのメンバーと部隊長であるはやてがこれから先の捜索ルートや範囲と共に件の謎のハンターについて本局データベースを用いて調べていた。
検索した資料を見つけたシャーリーが情報をモニターに映し出す。

「アルベルト・ゴードン……ん? これかな?」
「なんや、元管理局の局員みたいやね」
「はい。随分前に入局した方みたいですね、もう半世紀以上前ですよ」
「さながら生きた化石やね、それじゃあ詳しい経歴とか出して」
「はい」

次の瞬間モニターを数多の情報が埋め尽くす、それはあまりにも甚大な量の事件の情報。
歴戦の戦士が生きてきた戦いの半生である。

「これは…また……凄いですね」
「ほんまやなぁ……あ! あの事件って新しい教科書にのっとるやつや、“大規模次元震を計画していた武装テロ集団を全員逮捕”ってこれあの人なんか…」
「本当に凄いですね、これじゃあ六課が解決したJ・S事件なんて目じゃないですよ」
「同感や、こういう人の上に今の平和があるんやね」

その膨大な情報、男が歩んできた法と正義を守ってきた激動の歴史にはやてとシャーリーは純粋に尊敬の念を抱く。
だが二人は輝かしい経歴に埋もれたある情報を見落としていた。

それはゴードンの家族の記録。
娘の名として記録されていた“クイント”という名を。

続く。


795 名前:ザ・シガー:2008/02/19(火) 16:47:40 ID:wTy852fq
投下終了です。
これから復讐街道一直線の爺さんの敵にナンバーズを出そうか思案中です。
しかしあんまり年齢関係を考えずに書いていたから爺さんの年とか想像がつかねえ、70くらいが妥当っすかね?

「烈火の将は〜」の方も書きあがり次第投下します。

796 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 16:53:10 ID:SACsjEY6
爺さんつえぇぇぇwww
熟練された漢の技って良いね!

797 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:27:12 ID:hkpVLXoE
このあたりまでレス数がいくのも珍しいな。いつもは500や600で終わるのに

798 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:30:32 ID:GNgkDr+B
納豆談義がw

799 名前:KEIN:2008/02/19(火) 17:30:50 ID:HlzIWBGM
作品投下や雑談等で荒れない方向で軌道修正をされている状況ですが、このスレでこの問題に決着をつける為にも書き込みをさせて
頂きます。
640さんと個人的に親しくさせていただいている者です。どこでちまちまとクロノ×フェイトの二次創作を書いています。
38氏の事に関して、僕は640さん伝手から聞かされ、彼から何度か相談されました。実際に640さんの小説はこのスレ
が始まって間もない頃から読んでおりまして、とても好きだったからです(僕は基本傍観者なので作品投下は一回だけでした)。
相談を受けた後に読み比べをしてみました。その結論が如何様なものかは問題の論点から逸脱する恐れもあるので控えさせて
頂きます。640さんの書き込みの通り、人によって見解は分かれます。現在のスレの雰囲気からして「どうでもよい」と
認識されるのが関の山でしょう。
ただここで言いたいのは、現在のスレの雰囲気や38氏のメールでの対応(今回640さんが掲載に踏み切ったメールの文面
に関しては届いた時点で彼から相談を受けておりました)等からして、この問題についてこれ以上討論をしても何の実りも無
く、空気が悪くなるだけでしょう。なので、僕はこれ以降この話題に関して触れる事は無いでしょうし、このスレに書き込み
をする事も金輪際ございません。「荒れると分かってるなら最初から書き込むなキチガイ」と思われる方もいらっしゃるでし
ょう。現に僕も昼からスレを眺めていて、皆さんが荒れない方向で軌道修正をしようとしているのは痛いほど理解できました。
僕は38氏を非難するつもりはありません。しかし、彼のとった行動が結果として640さんという一人の人間に多かれ少な
かれ精神的苦痛を与えたのは事実であると、それだけ言いたかったのです。
「作品が面白ければいい」と中にはおっしゃっている人もおりますし、僕自身もその気持ちは分からなくもありませんが、そ
れで苦虫を噛んでいる人もいるという事実を知ってもらいたいです。

38氏の認めつつ開き直ってリンクを求める態度など、それが如何に640さんに負担を強いたか。38氏には理解していた
だきたく存じます。
たかが文書、文字の羅列から派生した問題ですが、これでも一応文字で飯を喰っている者として、640さんちょくちょく相
談されていた者として今回書き込みをさせていただきました。

流れを変えようと作品投下をされたザ・シガー様、その他雑談で雰囲気を変えようとしていた方々、大変に失礼致しました。

800 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:33:52 ID:/6tm/Tda
>>799
いちいち長文で蒸し返すなよ。KYな奴だな。
誰かと思えばあの痛いサイトの管理人か。

801 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:45:45 ID:afJw01az
>>799
失礼だと思うんなら書き込むなよ。38氏よりお前の方がずっとウザイよ

802 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:48:04 ID:E4BXfHQx
とりあえず文字で飯を食ってるなどと大言をするなら、推敲くらいしてから投下しろ。
脱字多いぞ。

803 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:48:05 ID:/6tm/Tda
まんだ当事者の640ならまだしもコイツは完全に外野じゃん。
外野からしゃしゃり出て折角職人さんが心血注いで書き上げたSSの読後感台無しにしといて何様!?
もう気分悪い。さっさと新スレ立てようぜ。

804 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:51:09 ID:6qXNvfPe
落ち着け。場が空気が悪くなるぞ。SS作家の皆さんのモチベーションにも影響する。
気に食わないのならスルーだ。

>>799
あなたの言いたいことはわかる。しかし投下場所を選んでくれ。

805 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:54:38 ID:GDmnV1nW
少なくとも投下直後なのはマズかった
しかし、あれで飯喰えるもんなのか……

806 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:56:44 ID:pBr2mupU
そんなことより筋肉だ。
筋肉とジジイについて語ろうぜwww

807 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:59:25 ID:BRhQHRT+
SSと感想以外書かんでよろし

808 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:02:22 ID:C7Q8qlDi
じーちゃんがスバルが孫だと知ったらどう反応するだろう?
1.猫かわいがる
2.突き放したあと石破天驚拳伝授イベント

809 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:08:20 ID:ulIgVLRA
>>808
ティアナとラブラブ石破だな

その前にゲンヤさんが「ひぃぃぃぃ!?お義父さん?!」とか言って縮みそう

810 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:19:21 ID:pBr2mupU
あれ?
ジジィの方は気付いてるっぽかったような?

811 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:29:25 ID:+Te5+RH5
>>797
800台踏むのなんてオラはじめて
ドキドキ

812 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:40:06 ID:zNDGjS+7
>>749
まず一言GJ。
そして驚きの故グレアム×メガーヌ、歳の差いくつだよ。
ゼスト&ルーがいないのは少し残念ですね。
マギーとウェンディけっこう偉いんですね。一尉と二尉ってなのはさんと同等だし。
スカの事を話してた時ウェンディ無反応だったけどどう思ってるんだろう、やらリーゼ姉妹は生きてるの?とか
オットーのファミリーネームのレックスって?とか、ティーダの葬式イベントにアリサは居たのかなど
気になる部分もありますが続き期待してます。

>>795
魔法じゃない、年月の重みを感じさせる体術が良いですね。
こういうのが老戦士の醍醐味ってやつか。

長文すいません。

813 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:01:06 ID:ld70B4wi
>>799
『38氏の認めつつ開き直ってリンクを求める態度など〜』ここの一文まできて、
ようやく何が言いたいのか分かったぜw 前振りなげぇよ

そしてまだ次スレはたってないのか?
ちょっくら、たててくるべ

814 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:02:21 ID:kDOZipSD ?2BP(0)
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第54話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203415099/l50

立てた。
もうさ、新スレではこんな事やめようよ。
ここは、ザ・シガー氏のSSへの感想を書くべきだと思うんだ。
気に入らないならスルーすればいいじゃない。

815 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:02:49 ID:ld70B4wi
と思ったら誰かが僅差でたてていた。
危ねぇ重複するとこだった・・・

☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第54話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203415099/l50


816 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:05:07 ID:t2hnW1DY
>>781
それアメリカじゃなくてソ連じゃなかったっけ?

817 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:08:00 ID:bYoH0Nar
いきなり「決着をつける為」で始まる文に吹いたw 何者だあんたはw
一々文字で飯食ってるとか言う辺りもどうかと思う
なんかそれを盾にしてるというか、虎の威を借りる風に見えるわwww

818 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:08:23 ID:O27BkWn+
>>781
そういうのを題材にした映画あったな。

819 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:11:11 ID:+Te5+RH5
最近特定の作家さん陣の執筆スピードが凄いな
ジョジョ風に スピード 超スゴイ とか言ってしまいそうだ

820 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:13:40 ID:E4BXfHQx
>>817
文字でメシうんぬんは、おそらくウソだろう。
799は文章以前にまるで日本語になってないからな。
虎の威を借るというか、こけおどしのつもりがかえって馬脚をあらわしたわけだw

821 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/19(火) 19:17:48 ID:t2hnW1DY
だっしゃあぁぁぁ、間違えたあぁぁぁ!!
ウェンディは特別一等陸士、マギーはスバティアとおなじ二等陸士です。

822 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:17:59 ID:3s3jW/Um
>>820
はいはーい、推測に過ぎない事をあたかも確実であるかのように書くのはやめましょうねー。
だからスルーしろ。
確かにkyな発言ではあったがそこまで叩く内容でもなかっただろう。

823 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:20:26 ID:Kc4rEo2p
>>749
見事な進行度GJ!
質量兵器云々は解らないですが、管理局批判型にしても驚くほど完成度の高いSSだと思います。
ルーテシアとゼストがいない代わりにグレアムさんの娘さんがオリとして登場か…次回楽しみにしてます

824 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:40:32 ID:6KT4Puv0
>>820
お近くに文芸or報道関係者等がおいでで?

それは凄い


825 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:59:07 ID:SqLmEAKn
そいや、質量兵器云々で思ったけど…
実体弾をシュワルベフリーゲンみたく魔力で撃ち出すとどっち扱いなんだろ

魔力駆動のレールガンとかすごいグレーゾーンな存在になりそう

826 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:01:57 ID:/TM2DHNw
>>799
本物?だとしたら、こういう人だったのかとちょっと幻滅
まあ確かに38氏の開き直りな態度はどうかと思うけど、
もういい加減その手の話題はうんざり
ここじゃなくて当事者間でやり有ってくれ
ちゅうかあんた親しい友人いってもデバガメやん
当事者じゃ無いやん、何考えてるの?

827 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:02:41 ID:vpntIIp6
「この銃は撃発機構に魔力駆動を採用しているのだが、試作品でね。
 魔力が無くとも引鉄を引くだけで弾丸が発射されることがあるのだよ。
 その確率を99.98%以下に抑えるのが当面の課題だ」

こういうのか。

828 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:03:58 ID:3GOx5ufc
埋め(^^)

829 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:05:00 ID:bYoH0Nar
まあせめて次スレに引きずらないようにしよう

830 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:09:58 ID:D/nBQ9Xg
>>825
魔力をそのまま撃ち出せばいいものをわざわざ実体弾で打ち出す必要性がわからないが。
まあ兵器や戦力のほとんどが純粋魔力頼り(漫画より)らしいからそういうのはまずないんだろうけど
着弾して破壊をもたらすものがその対象を選べない実体物なら質量兵器になるんじゃないか?

831 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:12:41 ID:vHZgq8I9
>>830
破壊力的には質量弾のほうが高いからな。

しかし実際、インテリデバイスの自動魔法起動とかカートリッジ、
カード型バッテリーを考慮するとそのシステムを単純化することで
>>825の言うようなものも作れてしまいそうな世界観なのが性質が悪い。

832 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:13:26 ID:N1rJ69Et
>>シガー氏
GJですた!次回もwktkして待ってます。

そして埋めのタイミングを計りかねる…あまりはやく埋めてしまうと、
シガー氏への感想が書けなくなっちゃう人もいるかもしれんしな…

833 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:14:15 ID:vpntIIp6
非殺傷でも眼球レベルなら傷つく。
銃は銃でもテイザーなら行動不能にするだけ。

素手でも素人なら文字通り秒殺できる人間はリアルにいる。

834 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:24:24 ID:3s3jW/Um
>>826
だからスルーしろと。
あとデバガメってのぞきの事だぞ

835 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:27:04 ID:SqLmEAKn
>>831
ソルテッカマンみたいな魔力無い人でも使える魔法装備〜なんて思いつきがね…
駆動と攻撃に必要な魔力はカートリッジから供給すればいいわけだし

836 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:30:38 ID:kDOZipSD ?2BP(0)
とりあえず、質量兵器というか、物理攻撃が出来るなのはさんは危ないと言う事かな。
スターダストフォール……結局漫画でしか出なかったけれどw

837 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:52:31 ID:6KT4Puv0
アースラとか揺りかごとかを特攻させたりしたときの扱いはどうなるんだろうか

838 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:55:59 ID:Kg5Fo2nl
>( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc氏
新作乙です。
てかグレアム自重wwww
英雄色を好むのはどこの時代でも同じかw

それはさておき、中将が大活躍してくれることを祈ってます(`・ω・´)

>シガー氏
イイハナシダナーy=ー( ゚д゚)・∵. ターン
続編期待。

839 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:59:08 ID:wq49/E+p
「なんでこんなもの(ゆりかご)をミッドチルダに落とす!?これでは、ミッドチルダが寒くなって人が住めなくなる! ゆりかごの冬が来るぞ!」
「ミッドチルダに住む者は自分達のことしか考えていない! だから抹殺すると宣言した!」
「人が人に罰を与えるなどと!」
「私、ジェイル・スカリエッティが粛正しようというのだ、ザフィーラ!」
「エゴだよそれは!」
「ミッドチルダがもたんときが来ているのだ!」

840 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:02:59 ID:crhUFZ9z
なんでアムロ役がよりにもよってザッフィーなんだよww

841 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:04:02 ID:F9ED9KWB
盾の守護獣は、伊達じゃない・・・ッ!!!!

842 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:09:24 ID:zNDGjS+7
古代ベルカの守護獣はバケモノか!?

843 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:14:13 ID:DqbmMA/K
>>482
亀の上にID変わってるが、普段コテでSSの時外すのはやめて欲しいって言いたかった。

844 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:14:37 ID:O27BkWn+
守護獣が、ただの子守の番犬じゃないことを見せてやる!

845 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:17:15 ID:1ry993xX
>>830
理由は簡単、ベルカ式は基本的に魔力を体外に放出するのが苦手だから
なので金属球に魔力を通して放ったりする
DVDのブックレットあたりを読めば書いてる

846 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:18:31 ID:N1rJ69Et
>>843
具体的にはどのSSを言っているのか、差し支えなければ聞いても良い?

847 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:24:58 ID:Z2oS3tO1
>>795
GJです。ジイさん強すぎ。
スバルも自然にどんどんなついてていいですね。

848 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:29:16 ID:D/nBQ9Xg
>>845
一行目は純粋魔力を使うことのできる一般兵器にわざわざ実弾を用いる理由の方な。
ヴィータが実体弾使ってる理由は分かってるよ。

849 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:34:42 ID:pP78MjaX
とりあえず、今回のスレの長寿の秘訣は納豆でFA?

850 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:36:44 ID:8y2QrDMu
>>849
他にも雑談が多かったし納豆だけではないなぁ

851 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:57:01 ID:QxmKzvQB
>>849
ある意味、糞コテ連中のせいだろ
あえて誰とは言わねーけどな

852 名前:26-111:2008/02/19(火) 22:06:33 ID:F9ED9KWB
埋め投下に小ネタ行くぜー!
と、頑張っていたら、15kBの短編ができた・・・現在のスレ残量は12kB・・・



世界はいつだって、こんな筈じゃ無かったことばっかりだよっ!!!!!!!



次スレが埋まるときにでも、投下します・・・さ、保管業務に戻ろうか

853 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:13:49 ID:cArWn8d5
>>852
この世はほんとにままならんね。どんまい。これでも食べて元気出せ。
つ●


854 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:14:11 ID:BPQ9Pd8w
とりあえずスレの空気が前よりも微妙になってきてることは事実だな

本物かどうかもわからないのに>>799に反応してる住人がいるなんて情けない

と埋めついでに愚痴

855 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:16:09 ID:gGpSF71Z
>>853
ちょw レイハさん食べちゃだめえええ!

856 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:23:39 ID:N1rJ69Et
@もう埋めるべ
  / ̄ ̄ ̄ ̄\
/     ●  ●、     キタ━━━━((・∀・)x))━━━━!!!!!
|Y  Y        \
| |   |        ▼ | アーン
| \/   ___人.|                     キタ!
|      |\・∀・)x))キタ!       キタ!       彡((・∀・)x))
\     \\((・∀・)x))キタ!     ((・∀・)x))
 | | |\ \\((・∀・)x))キタ!  彡     ((・∀・)x))キタ!
 | | |  \ \\((・∀・)x))キタ!キタ! キタ! 彡キタ!  キタ!
 (__)_)  \  ̄|\(( ・∀・(( ・∀・(( ・∀・(( ・∀・((・∀・)x))

               今 日 も ア イ ツ が や っ て く る !

                腹 を 空 か せ て や っ て く る !


             う な る ス プ ー ン ! 飛 ぶ フ ォ ー ク !


                  史 上 最 強 の 食 欲 魔 女 !!



                  /   /   /               `ヽ、
                   ,′  |   :/ / / /         ヽ \   `ーイ
               l   │  l | /  /   /|  |  l   |\ー 一'´
                |    /l   -| 十! /- イ /  |  |  ,'  j  ヽ
                |    l |   W|_l_/| / |l ,'  / メ/|: /   /ハ: |
                |  :/こ|   レ '叨¨ヽ八{ /xく/ |/  /   | j
                |  {{^ |   |  ー `    /叨¨)V  /   :/∨
                |   |ヽ.|   |        ., `゛ / /   /   >>852
                |   l  |   |        ノ   ア7/ / j/    まぁキャロットでも食え
                |   l  |   |   `ヽ.___´,   / レ/
                 /  l _/|   |\   `ニ´  イ │
                  / j_ 斗{ |   l   ヽ、_. < |   │
       _,, -=二¨ ̄| : : :.∨|   |\_| \ l | |   |
    r<          |: : : :.ヘ|   |  ̄ ∧  l\ ,|   |
    |  `丶、       |: : : .: :|   |、> /小  l: :.`|   |

                  へ                  /  ̄\
                へ.\\              /      |
              .ヘ\\ > \          /        /
              \ \> ´   |           |.       /
                     \      \          >    /
           ‐おきらくごくらくハラペコアニメ‐   /゙¨´
         l二二二¨!        \   // / | |
              | |   ____,  丶// 丶 /| |_
        ┿━       //    ̄| | ̄  /イ | 、 \.| |¬」   ‐十 /   ━┿
            / '   ._| |_   / |_j  \ |_|      (二 /ヘノ
                    ̄ ̄ ̄/ /    \ \
                    / /         \ \
                   < /              \. >

857 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:24:38 ID:N1rJ69Et

                          ‖
                          ‖
                             jl,.. -─-、 _,.. -=ツ-=ァ_
                        ,.-'"ハ、  ::..  ヾミ三テ=ゞミシ、
                      ,. '"  ´,lヾ、 ヽ.  !  ゞミシ、jミヾ;>
                     /   ヽ ヽ 、ll l  l ノ  !シ!),'jヾミiゞ
                    l  `ヽ丶! i 〃_,. -'´    `´ ヾジjッミ!
                    `‐──‐''"´ ̄            iミ!`
             _ -―-、                        ヾ           
           , -――‐ヾ、―‐-、
         /,イ  ̄ ̄ ̄ }) ̄ ̄ヽ
        / /  /\  / ,へ、  \
          / /  /. . . . ー''―'. . . .ヽ、 ヽ
       l /  / . . /. . . . . . . .ヽ. . ヾヽ ',
       ||  ,'. .. ./i. .i .| ,ヘ. . . .l. . . lヾゝ|
       l」  |: . : .!フニ!ミi;/ !ァ;ニ_}. . . |: ::| l フェイトさん…これって…
       ヽ  |. . : <ト'  !`  'ト' .!〉. . |:.i:.|ノ
          \l. . . .lゝ- '  ,  `-'j , , レり
             ∧. . lu"  r‐ァ  "イ//人       釣りのつもりですか?
         /l: :ヽト、>、 __ ,イ/ノイ::}、〉
             レVV': :゛:|ー┐┌|: : }リV
           r‐'´\: :|\ 二ノvV⌒)ー、
         /`ー--_リ'⌒7rjヘi⌒ヽ/ _)
         / ̄ ̄ ̄\__/´ ○〉 V  ̄  |
         ,'    \ くr┴'⌒::V´\.   |
          /、0 ___/V::::::::::::::::::|―^0r―‐|
        {  V   // ̄\:::::::::ヽヘ/ _イi
       ヽ___イ7 /     ヽ::::イ_,イ  l ',
        /||  /||\       ノ´__| /   ハi.|

858 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:25:33 ID:N1rJ69Et
        、 _                                  
        アヘヘ `ヘ                             
       Z ノ八从ハ                            
       `ヘリ ゚ヮ゚ノリ
       __〃`ヽ 〈_
   γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ
  /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ
  /    ノ^ 、___¥__人  |  キャロ、人参食べないと
  !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  )
 (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  / 僕みたいに大きくなれないよ?
  ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
    ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈  ソ、
      〈J .〉、|   |, |ヽ-´
      /""  |   |: |
      レ   :|:   | リ
      /   ノ|__| |
      | ,,  ソ  ヽ  )
     .,ゝ   )  イ ヽ ノ
     y `レl   〈´  リ
     /   ノ   |   |
     l  /    l;;  |
     〉 〈      〉  |
    /  ::|    (_ヽ \、
   (。mnノ      `ヽnm

【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第54話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203415099/l50

859 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:26:27 ID:N1rJ69Et


                            どうだ、なのは。私と結婚しないか?私を養ってくれ。
    \    \、     \、     ヾ.、       l:.ヽ /::.::.::.::─-....._::.::.::.{::.::.::.::.::.::.l``、_、
      ヽ、_  `>丶、   ,. ゞヽ、   ヾ、-、     \V::.::.::.::.::_::.::.::.::.:::`>:ヽ::.::.::.::.::l ,. - ´l
          ̄   `ー- ゝ   ' 、   `j ',    i´:、-‐::.::.:、:_:`,_:ニ弌-::.::.:l::.::.:, - ', - ' / ュ
 、                  ヾ``ぅ-、._ } `!ヽ、 l::.::\:.:.:ヾ.t- |ハ   ヽ::, - ', - '  / ∠ _
   `  _、             ` -、__ゝ" ヽヽ、.l::.:l::.::`::.::.::ヽl|ヽl  ヘ  l`'¨`、  _./ /     `ヽ.
...‐:.:."´:.:.:.:.:.:.`:...-...  _                 ` ゞl:.:ト、:ヽ:.:ヽ::_:_`_..、/r'}† l:.:.l }〉 '´,.イ ,.l       ヽ
-─:.:.:.:".:.:.:. ̄:.:.:.:.,. - '~`ー''-_ 、 _             l:.:l ヽ.ヾー .._L __i、/ r'´ ̄ "  ̄ `ヾl
 ' "  ̄ ̄ ̄ ,ィ_フ ,.-- /´/:.:.:.:.:.`::.....-... _     ヽ', ` ヽ   ,.>'′  r.-'~;-、.r  ',       
       ∠__/  <.  ,':.:.:/:/:.:.:.:_:.:.:,ィ:.:.,イ:i:.:...-.... _.ヽ    /─- 、  ` ¨ ´   Ai;:
    , ─ -- .. _ /^'′,. l:.:./:/:.:.,:.,:,..≧、:/ l:l:.:.l:.:.l:.:.:l:l:.:、 '' ‐,.-l      \       .ノ  
.   l   `ヽヽ    `` く. l:.:レ':.:/:./ ::/ :/ヾ.リ:.:/:/:l:.:.l:l:. ,. -´'" _L_,.- 、 _    丶、   l
 ,、-┘、    ヽ.ヽ     l'´l:.:.l:イレ'l r=ミ    l:/,イ;;;l}:, /,ニニニl´, - 、= .、      `¨ >′
.l::_:::ヾ>:::ヽ 、    ヽヽ  「 ̄  ̄ 7 ww  __    ,. ‐" .//ニ/ \   ヽ、` =-- `ーi ´..-. _
´ `ヽ:ヽ::::ヽ\     l:l l` 、 _   l  {ー-,` " , -./´_,.-\  _ _` ー=--- _,. -i'^'~`'〉、::::::::: ̄
    `l::ll:::::::l\ヽ   l:l │  ヽ.l ̄::ヽ,. ‐" ,. ‐"  /ァ/"'>、:::::丶.-、〉  `` く   |  _,.ナ':::::::::::::::
アハハ!最高です、シグナムさん!


【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第54話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203415099/l50

860 名前:名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:27:35 ID:N1rJ69Et
            / : : : : : /: :/: : : : |: {: : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : \ : /   ∧          /
            / : : : : : / : : /: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : :ヾ'   / : \    _/
         /: /: : : : :./ : : : : : : : : : : |: :l: : : : : : : : : :ヽ : : : : :',: : : : : : : : : ∨ /: : : : : 二ニ=- {
.        /: / : : : : /: : : : :,' : : : : : : |: :| : : : : : : : : : │ : : : : | : : : : : : : : : ∨_: : :ヽ.: : ト、\ ノ
       /: /: : : : :./ : : l: : |: : : l : : : |: :|: : : : : : : : : : :| l: : : : :|: : : : : : : : : : : \゙ヽ: .\| ヽ∨
        ∨l: : : : :/ : : : |: : |: : : l : : : |: :ト、l.: : : : : : : : :| |: : l: : |: : | \ : : : : : lヽ:∨\: :|  /
         !: : : :/: :| : : |: : |: : : |! ヽ、|:_:|_ム: : : : : : : : :|_l: :∧-|: : |∠ム:.: : : : :lハ:∨: |V\/\
          |: : : :|: : | : : |: : |: : : |!: : : |∨\\: : : : : :l:| ∨ _j斗千下 入: : : : :|_ハ V| ̄ ̄`'<_
          |: : : :|: : | : : |: : |: : : |: : : :{ f代外、ヽ: :.:、_斗 孑圦 じc' |〃Vヽ: : : :|: :∧ |       `丶、
         l: : : :|: : | : : |l : l: : : | : : :ヘヾ ∨じ'トヘ:.: : :.レ'´ 弋..辷’人. |: :.l : : :|/ ;小
         ヽ: : :| {ハ:.:.八 : : : : , : : : :ハi /ー='彡ヘ : /ー=ミ` ̄ ゙̄ヽ ! |: :.|.: :.:.|: :// !   なのはさんは渡さなねぇ!
           \レ ハ: Vヘ: : : : ヽ. : :ハ.i     ∨        i i |: :ハ.: :.:|:// /    ころしてでもうばいとる!!
              ∧:ヽ \: : : :\: : :ヘ    、ノ            j レ|:/ハ: :.|'/ /|          l
             ,′'\{  \: :∨\: :|ゝ     t‐=  ⌒>   /=´|′ 〉│/ l            /|
              │        ヽ/│ハ:|   > .,_`ー 一'´ /     //V/   !            |
            /|       /\\ ',!  │ l  >ー=彳⌒ト、   │| ノ   /          |
              /│       /     \.   |  |     {{ |  | .}}   │|             │
           / |      │      \ | │    ヾ|=┼     │|             │
         /         │  /´ ̄ ̄ ̄|\l       |  │     |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     /
          {              〉  | 厂 ̄ ̄/ /` ー‐- 、|  |, -一'´|´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| │    /
           \        /  |│   ,/ /        |  │    ∧         | │  ノ


【決戦会場】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第54話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203415099/l50


戻る 全部 最新50
DAT2HTML 0.35cFIX Converted.