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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第73話☆

1 名前::2008/06/04(水) 22:22:57 ID:RaFudbXM
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。


『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

『注意情報・臨時』(暫定)
 書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
 特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
 投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。

リンクは>>2

2 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:23:27 ID:RaFudbXM
【前スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第72話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1211893300/

【クロスものはこちらに】
 リリカルなのはクロスSS倉庫
 http://www38.atwiki.jp/nanohass/
 (ここからクロススレの現行スレッドに飛べます)

【書き手さん向け:マナー】
 読みやすいSSを書くために
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/

【参考資料】
 ・Nanoha Wiki
  ttp://nanoha.julynet.jp/
 ・ラグロク
  ttp://homepage3.nifty.com/damenahito2000/
 ・R&R
  ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/data_strikers.html
  (キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)

☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html  (旧)
 ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/  (wiki)

3 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/06/04(水) 22:35:36 ID:m0PmWG88
>>1
乙です

スレ立って早々で済みませんが投下させて頂きます。

・特に意味は無い。とにかくリインU(攻め)×アギト(受け)を書きたかっただけ。
・エロ
・途中、フェレットユーノを交えての3Pに発展
・レイプ注意
・獣姦注意
・縛り注意
・百合注意
・乱交注意

4 名前:アギト大好きです 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/06/04(水) 22:36:13 ID:m0PmWG88
ある日の休日。はやてがふと心配そうな目でリインUに訪ねた。
「なあリイン…別に何もあらへん?」
「何がですか?」
突然訪ねられて首を傾げるリインUだが、はやてはやはり心配そうな目で言った。
「今日はシグナムがおらへんから言えるけど…アギトの事や…。」
「アギトがどうしたですか?」
「ほら…アギトってリインの事…何度注意してもバッテンチビバッテンチビ呼んでるやん。
やから…今も私の見てない所でリインに意地悪してるんとちゃうかな? って思ったんよ。
そういう事はあらへん? あるんなら私からきつく言うつもりやけど…。」
それがはやてがリインUを心配している理由だった。だが…リインUの表情は明るい。
「そんな事無いです! アギトがリインの事バッテンチビって言うのは相変わらずですけど
それ以外は特に意地悪なんてされてないです! むしろとっても仲良いですよ!」
と、明るくそう言われてはやても安堵の表情になる。
「そっか…でも何かあったら私に言うよ…リイン…。」

はやてと一度分かれた後、リインUは自室へ赴いた。そして自室のドアに鍵をかけて
誰も入ってこれなくした後で…部屋の奥で蠢いていたある者の方を向いた。
「ただいまです! 良い子にしてたですか? アギト!」
「んー! んー! んんんー!」
優しい微笑みのリインUの視線の先には、全身をロープでグルグル巻きにされ
口にも猿轡をはめられて言葉を発せ無くされて芋虫の様に蠢いていたアギトの姿があった。
そしてリインUが優しくアギトの口から猿轡を外すと、アギトは目から涙を飛び散らせながら叫んだ。
「こぅらバッテンチビ! あたしに何て事しやがるんだ!」
「何って…ロープでグルグル巻きにしたですよ。」
「馬鹿! あたしは何でそんなロープでグルグル巻きなんてマネしたんだって言いたいんだよ!」
アギトは泣きながら必死に訴えるが…リインUの表情は優しい。
「だってリインはアギトが大好きだからですよ!」
「………!」
優しく微笑みながらそう答えるリインUに対し、アギトは真っ青になって震えた。
「ふざけんな! あたしはお前なんか大嫌いだぁ!!」
今度は顔を真っ赤にさせながら否定するアギトだが…次の瞬間リインUはアギトを優しく抱いた。
「そんな恥かしがらなくても大丈夫ですよ…アギトの本当の気持ちは良く分かってるです。」
「んぶ!!」
リインUはアギトの唇を奪った。しかもただ奪っただけじゃない。アギトの身体全体を
絞め殺さんばかりの勢いで強く抱き締め、さらには唇を引き千切らんばかりに強く吸い付いたのである。
リインUは本気だった。本気でアギトを愛していた。本気で無ければここまで出来ないはずは無い。
しかしアギトにとってはそれも迷惑千万だ。

5 名前:アギト大好きです 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/06/04(水) 22:36:55 ID:m0PmWG88
「んんー! んー!! んんんんー!!」
アギトは身動きが取れないながらも必死に抵抗し蠢くが、リインUは離さない。
それどころか舌をアギトの口の中へ入れ込み、舌同士を無理矢理に絡め合わせるのである。
するとどうだろう。アギトは抵抗したいのに抵抗出来ない。身体の力が抜けて行くのである。
「ん…ん…ん…ん…。」
どんな技を使ったのかはアギトには分からない。しかしリインUは性的な方向で
アギトを無力化する方法を知っていると言う事は辛うじて理解出来た。
もはやアギトはその場で身動き出来ず、涙を流しながらリインUのなすがままにされるのみだった。
「んあぁ…。」
十秒後、リインUの方から唇を離すと、二人の舌の間に唾液の糸が引いていた。
「アギトのキス味…美味しかったですよ…。」
「……………………。」
頬を赤くし、優しい微笑みで自らの唇を嘗め回すリインUだが…アギトには言い返す力さえ無かった。
「さ、今度はアギトの下のお口を見せて欲しいですよ。」
「あ…な…何するん…だ…。」
リインUは何やらアギトの下半身を縛っていたロープを解き、下半身のみを自由の身とした。
そして次の瞬間、アギトのスカートの中に手を突っ込むと共に下着を下ろし、
さらに太股を掴んで左右に大きくM字に広げたでは無いか。
「うわ〜! アギトのオマ○コとお尻…凄く綺麗ですよ〜!」
「あ…わ…や…やめろ…。」
リインUに股のニ穴をマジマジと見られ、アギトの顔は真っ赤になった。
脚を必死に閉じようとするが、彼女の太股を掴むリインUの力は彼女の想像以上に強く、閉じられない。
リインUはアギトが抵抗出来ない事を良い事に、今度はアギトの股間の割れ目を指で広げながら
膣の奥をマジマジと見つめたのである。
「アギトは処女ですか?」
「処女に決まってんだろ…あたしはこれでも清純派なんだ…。」
アギトは目から涙を流しながら答えた。普段から露出度の高い彼女の何処が清純派なのかは
別として…とりあえず彼女自身にとっては清純派なのだろう。しかし…
「そうですか…でもリインは非処女なんですよ!」
「え…。」
アギトは絶句した。アギトにとって見ればリインUは子供であり、そう言った面に
関しては程遠いと思われていたと言うのに…余りにも衝撃的な事だった。
だがリインUは構わず笑顔で続けた。

6 名前:アギト大好きです 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/06/04(水) 22:37:57 ID:m0PmWG88
「実はアギトに紹介したい人がいるですよ。その人はリインの初めての相手でもあるです。」
「な…何…?」
「もう入って来ても良いですよー!」
リインUは部屋のある方向へ向けてそう言った。アギトも驚愕しながら恐る恐るその方向を向く。
リインUの言ったアギトに紹介したい人…リインUの初体験の相手…それは何者かと考えていたが…
「きゅ〜。」
「え…。」
アギトは一瞬何が起こったのか分からなかった。何故ならば現れたのは頭の上に二本の
アホ毛の生え、翠色の目をした黄土色の毛並みのフェレットだったのだから…
「イタチじゃねーか!」
「イタチじゃないです! フェレットさんですよ!」
「どっちにしてもイタチじゃねーか! そもそもフェレットって言うのはヨーロッパケナガイタチを
家畜化した物で………って何より人じゃねーじゃねーか!!」
そう。リインUは紹介したい『人』と言った。しかし現れたのは人では無くフェレット。
この矛盾に関してどう収拾付けるのかと思われたが…
「まあ細かい事は気にしないで良いです。」
と、あっさり笑って切り捨てれてしまった。だがリインUはフェレットを優しく抱きながら続けた。
「このフェレットさんは凄いですよ! 何故なら一年中発情期ですから! だから他のフェレットさんの
発情期じゃない時でもこのフェレットさんは発情したりするです! それでリインもフェレットさんに
無理矢理初めて奪われちゃったですよ! もう本当凄かったです! リインは何度もイかされちゃったです!
おかげで今ではリインとフェレットさんはこの通りラブラブですよ!」
「え…獣姦じゃん…。って言うか無理矢理って…レイプじゃん! レイプした相手とラブラブになんなよ!」
アギトはリインUの正気を疑った。しかしリインUは優しい微笑のままアギトに顔を近付け…
「大丈夫です! 最初は死ぬ程痛いですけど…直ぐに気持ち良くなるです!
アギトもきっとフェレットさんの魅力に気付くはずですよ!」
「え……。」
アギトはリインUがこの後しようとしている事が分かった。それはアギトにもこのフェレットと
獣姦させようとしているのである。
「い…嫌だ! あたしは嫌だぞ! こんなイタチとSEXなんて嫌だ!」
「そんな事言わずにフェレットさんとのエッチは凄く気持ち良いですよ〜。」
「わ! やめろ!」
リインUは嫌がるアギトを無理矢理うつ伏せにさせ、尻を高く上げた。
そこからさらにフェレットが後背位の形で背後から覆い被さり…

7 名前:アギト大好きです 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/06/04(水) 22:38:49 ID:m0PmWG88
「んぐっ!!」
アギトの股間の割れ目に何か固い異物が押し込まれる感触と共に激痛が稲妻の様に全身を走った。
そう、フェレットのモノがアギトの処女を貫いたのである。
「んぎゃぁぁぁぁぁ!! いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
アギトは処女を失った。その上、フェレットの巨根を一気に奥まで押し込まれたのだ。
それはアギトが今まで感じた事の無い程の激痛だった。
「いだ! いだ! いだぁぁぁぁ!!」
「キュー! キュー! キュー!」
なおも必死に尻を振りながら泣き叫ぶアギト。しかしフェレットは構わず一心不乱に突くのである。
しかもそのスピードは凄まじい。あたかも腰が消えたと錯覚させる程のスピードで激しく
アギトを突きまくる。そうなればフェレットに突かれているアギトの腰も同様に激しく突き動かされる
ワケで、アギトは激痛の上に激しい運動をしなければならなかった。
「や! や! やめ! やめ! 腰が! 腰が抜けるぅぅぅ!!」
「キュー! キュー! キュー!」
「アギト頑張るです! 頑張るですよー!」
もはやアギトは息も絶え絶え。しかしフェレットは構わず突き続けるし、リインUも
応援するばかり。もはやアギトは痛みと疲労の余り舌をだらりと口から出し、
フェレットに突かれるまま腰を動かすのみ。もはやアギトは交尾に耽るメス犬と化していた。
「もうやめてくれ…あたしが悪かった…だから…だから…。」
「ダメです。」
「ん…。」
リインUは非情にもアギトの哀願を聞かず…その上彼女の口を塞ぐかの様に唇を奪った。
「アギト可愛いです。フェレットさんとエッチするアギト凄く可愛いです。」
「ん…んぁ…んぁっ! んぁっ! んぁっ! んぁっ!」
アギトは成されるままに腰を動かすしか無かった。もうこうなってしまえば…
フェレットに膣を突かれ、唇をリインUに奪われ続ける他は無いのである。

「あ! イク! イク! イッちまう! イッちまうよぉぉ!!」
フェレットに突かれるウチにアギトはついにその様な感情を感じた。
それに対し、リインはアギトのちっちゃな胸を揉み解しながら言うのである。
「イけば良いですよ。イッて気持ち良くなるです。」
「ん! んぁ……………。」

8 名前:アギト大好きです 5 ◆6BmcNJgox2 :2008/06/04(水) 22:39:31 ID:m0PmWG88
アギトはイきそうな自分を必死に押さえ、耐えた。リインUはイけば良いと言う。
しかしだからこそ信用出来ない。イってしまえば取り返しの付かない事になってしまう気がする。
何かとても大切な物を失ってしまう様な気がする。しかし…こうしている間にも
フェレットはアギトを突き続けているし、リインUもまたアギトをイかせようと
胸を揉み解し、乳首を摘み弄くる。そして…その愛撫に耐えられる程アギトは強くなかった。
「イク! イク! イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
アギトはイッた。ついにイッてしまった。アギトとフェレットの接合面から
尿とも愛液とも付かぬ液が迸り、アギト自身とフェレット、そしてリインUを濡らしていた。

それから暫し時が流れた…。

はやてとシグナムがテーブルを挟んで向かい合って座り、色々話し合っていた。
「最近リインとアギトが凄く仲良いんよ。」
「そうですか…私がアギトを連れて来た時にはリインと仲良く出来るか心配でしたが…
取り越し苦労だったようですね…。」
と、はやてとシグナムはそれぞれ安心した表情をしていたが…二人は知らなかった。

「あっ! あっ! んぁ! イク! イッちまうぅぅぅ!」
「イッちゃうですか!? イッちゃうですかアギト!?」
「キュー! キュー!」
そこには完全に堕ち、フェレットに突かれるまま腰を動かし続けるアギトの姿があった。
「リインはアギトもフェレットさんも大好きですよ。」
「あたしもバッテンチビとイタチ大好きだぁ〜!」
「キュ〜…。」
三人は完全に意気投合しており、SEXを終えた後で三人仲良くお昼寝をするのであった。
                   おしまい

9 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/06/04(水) 22:39:59 ID:m0PmWG88
当初はリインUがアギトを色々愛撫する予定でしたけど殆ど唇と舌しか責めてませんねorz

10 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:45:53 ID:raGxl8oN
これぞ最低SS

11 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:55:47 ID:rQ0tImWc
エロはこれぐらいさっくりしておばかなぐらいがいいんです
GJ!

12 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:01:49 ID:RoLu7MXG
少なかったアギトのエロが増えた! 実に喜ばしい。
GJですよ〜。

13 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:38:22 ID:RaFudbXM


久々に読みましたが、区切りのいい所で一行空けるとか、やられては如何でしょうか?
昔に比べて素晴らしくなってるとは思いますが、ここまで行間空いてないとPCから読むのが苦行です。

14 名前:サイヒ:2008/06/04(水) 23:40:44 ID:ZoXZT0Bd
>◆6BmcNJgox2氏
GJ!
アギトは攻めより受けが似合うと密かに思っておりました。



いつぞやのアンケートで一番投票数が少なかったフェイエリからあえていくへそ曲がりです、こんばんは。
エリフェではなくフェイエリ。エリオが完全受身のエロです。フェイトさんもだいぶ変態。

誰が何と言おうが、ショタがお姉さんに性的な意味で泣かされるのが王道。異論は認めるが聞かない。

15 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:41:41 ID:ZoXZT0Bd
「あっ……あっ……! フェイト、さん!!」

 ベッドサイドの電灯だけがぼんやりと光る部屋の中で、少年の喘ぐ声とベッドが軋むぎしぎしという音
が鮮明に響く。
 ベッドに全裸で横たわったフェイトの女陰に己が欲望の形代を突き込み、エリオは必死で腰を動かして
いた。

「やふぅ……あ、あんっ……!」

 フェイトもエリオの何分の一かの大きさで嬌声を上げて、肢体をうねらせる。
 子宮付近に灯ったとろみがかった火は、じわじわとフェイトの全身に回って身を灼こうとしていた。官
能の頂まであと三分程度。ラストスパート一歩手前といったところ。
 だが肝心なところで息切れしたのか、それとも快感に耐えかねたのか、どんどんエリオの腰の動きが遅
くなっていく。そして動きと逆に、肉棒だけは破裂寸前の風船のように膨らんでいくのだった。

「エ、エリオもうちょっとだけ……がんばって……!」

 相手の動きが少なくなった分だけ腰を突き上げ、さらに胸も自分の手で揉んでフェイトは同時に達しよ
うと努力する。

「は……はいっ……!」

 エリオも必死で、へたりかけた腰の動きを元のペースに戻す。まだ細い切っ先が、勢いつけて膣の内壁
を抉った。

「あっ……そこいいよっ。もっと!!」

 エリオは言われたとおり、何度もそこに腰を叩きつけてくる。感じる場所を重点的に突かれたフェイト
は、恍惚の段階をまた一つ上げた。
 だがそれが裏目に出る。フェイトの腰に自然と力が入ってしまい、エリオの肉棒をさらに締めつける結
果を生んでしまったのだ。

「くっ……くぅっ! でます、フェイトさん!!」

 エリオの叫びと共に、白く煮え滾った若い精液が噴出しフェイトの膣を満たしていく。しかし、フェイ
トの身体全体と心までは満足させてくれなかった。
 悲しく思いつつもそんなことはおくびにも出さず、フェイトはぐったりと身を預けてきたエリオの髪の
毛を優しく撫でてやる。

「お疲れ様エリオ。お風呂沸いてるから、先に入ってきていいよ」
「僕より先に……はぁ……フェイトさんが入ってください」
「だめだよ。この間みたいに身体きれいにしないまま寝ちゃいそうだし。それにね、女の人は色々と後始
末しなきゃいけないことがあるんから」
「あっ、はい。分かりました」

16 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:42:44 ID:ZoXZT0Bd
 素直なエリオは、ふらつく足取りで廊下へと出て行った。
 エリオの足音が風呂場へ消えていき扉を閉める音をはっきり確認したフェイトは、急いで自分の股間に
指を伸ばす。
 静まりかけた火照りを甦らせようと、二本の指をいきなり根元まで突っ込んだ。

「は、はあぁん……んくぅ!」

 本番よりも幾分熱を帯びた嬌声と、ぬりゅっという生々しい音が室内に満ちる。
 溢れる精液をかき回すように指を激しく動かしながら、エリオが一度も触ってくれなかった淫核も親指
の腹で捏ねる。

「エリオ…………エリオっ!!」

 愛する相手の名前を呼ぶことでなおさら性感を高め、指も加速させる。先程のエリオの腰つき以上の抽
迭速度。
 ある程度出来上がっていた身体は、あっという間に果てへと辿りつく。じりじり弱火で焼かれるのでは
なく、脳髄まで真っ赤に燃え盛った。

「ああぁぁぁーーっ!!!!」

 乳首を抓り淫核を弾くと同時に軽い痺れが頭に走り、指が新しい愛液で濡れる。
 フェイトがこの夜迎える、初めての絶頂だった。



          お風呂でお勉強



 当たり前といえば当たり前なことだったが、エリオは性格、容姿は百点満点でも性的にはとうていフェ
イトを満足させられる男ではなかった。
 なにしろまだ十歳。普通なら自慰を知っているかどうかも怪しい年頃である。
 大きさ的には標準よりやや大きい方なのだろうが、それでも立派な女性の肉体を持つフェイトにすれば
小さすぎた。ぶっちゃけ奥まで届かない。
 出すまでの時間も短いし、二回もすればぐったりして立ち上がるのもしんどそうなぐらい疲弊している。
 小さい・早い・少ないという、成人男性だったらそれだけで愛想を尽かされそうなのが夜のエリオだっ
た。これまたぶっちゃけてしまえば、今夜で身体を重ねるのは六回目になるが、フェイトはまだエリオの
手によりイッたことが無い。

(…………やっぱり、関係を持つのが早すぎたんだよね)

 周りには、九歳時から幼馴染と肉体関係にあったのとか、守護騎士全員に手をつけているハーレム主と
か、陸士訓練校時代からのガチ百合カップルとか、血の繋がらない父と禁断の関係持ってるのとかがごろ
ごろいたため、ついつい自分も告白と同日に早々とヤッてしまったのだが、今では悔やんでいる。

17 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:43:41 ID:ZoXZT0Bd
 しかし後悔しつつも、愛しい少年の手で女の快感を与えられたいとも思ってしまうフェイトだった。
 性感帯の場所だけは一通り教えたのだが、エリオにとってまだ女性の裸体をまさぐるというのは禁忌の
概念が強いのか、ぎこちなく触ってくるだけである。
 義兄に頼みこんでエリオに本格的な性教育の手ほどきをしてもらおうか、とすら考えつつあるフェイト
だった。

「…………だめだめ。まだエリオは子供なんだし、そんなことよりもっとしっかり覚えなきゃいけないこ
とがいっぱいあるんだから」

 頭を振って淫蕩な考えを追っ払う。
 とりあえずエリオに言ったとおりティッシュで後始末を終え、少々尿意を覚えていたのでフェイトは床
に脱ぎっ放しだったワイシャツを軽く羽織るとトイレへ足を向けた。
 トイレの途中にあるのはバスルーム。エリオがちゃんと入った証拠に、光がドアの隙間から零れて廊下
をぼんやり照らしている。
 その前を通りかかった時だった。風呂場の中で派手な水音と一緒にエリオの大声が響いた。

「ごがぼっ!?」
「エリオ!? どうしたの!!」

 風呂場に飛び込むフェイト。バスルームの鍵はかかっておらず、中ではバスタブでじたばた暴れている
エリオの姿があった。脇に手を差し込んで、引っ張り上げてやる。

「ごほっ…………ありがとうございます。お風呂の中でついうとうとしちゃって……」

 すぐに助けられたので、エリオは二、三度咳き込んだだけで正常に戻った。
 大事に至ることなくほっとしたフェイトは、そのままワイシャツを脱ぎだす。

「あの……フェイトさん?」
「私も一緒に入るね。エリオがまた溺れちゃったら大変だから」
「で、でもフェイトさんと一緒にお風呂に入るなんて……そんな」
「だーめ。私はエリオの恋人だけど、まだ保護者でもあるんだから言うことを聞いて。それにね、世間の
恋人はこれぐらい普通にやってることなんだよ」
「…………はい」

 うな垂れつつもちょっとだけ嬉しそうな色が見えるあたり、なんだかんだでエリオもしっかり男の子な
んだと思うフェイトであった。




「かゆい所はある?」
「背骨のもうちょっと右あたりをおねがいします」
「このへんかな?」

18 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:44:38 ID:ZoXZT0Bd
 エリオは性交の余韻でぼうっとしていたためかかり湯もせず湯船に浸かっており、改めてフェイトによ
る身体の洗浄が行われていた。
 数年前まではよくやっていたことで、その時についた条件反射なのか頭にシャンプーをするとエリオは
ぎゅっと固く目をつぶり、フェイトを微笑ましくさせた。
 今は背中流しに移っている。昔は女性のように柔らかい肌をしていたが、今はしなやかなで触り心地の
良い筋肉がついている。日頃の激しい訓練の成果がこんなところにも現れていた。
 この時期は成長が早い。あと五年もしたら、身長はフェイトに追いつくだろう。その頃には丁寧語では
なく対等の言葉遣いをしているかもしれない。

(なんだか想像出来ないな、そんなエリオ。結婚してもずっとこんなしゃべり方かも)

 未来図を想像して一人でくすくす笑いつつ前面に移ろうとしたフェイトの眼に、ぴょこりと股間から飛
び出したものが映った。裸のフェイトが同じ空間にいるというのは、それだけで初心な少年を大いに興奮
させてしまうらしい。

「そうだエリオ、ここもちゃんと洗ってるかな?」
「えっと、その、おちんちん、ですよね……?」

 顔をさらに赤らめながら小声で訊いてくるのが可愛い。

「表面だけじゃなくて、皮の下も汚れるから清潔にしないと病気になっちゃうんだよ」
「そうだったんですか? そっちは洗ってません」
「だったら、洗い方を教えてあげるね」

 エリオと関係を持ってから友人や義姉に質問して、ある程度の性知識は仕入れている。その中には、皮
の剥き方も入っていた。
 乾いたままだと痛がるとのことだったが、風呂に入っているのでそこは問題ない。あとは自分の指遣い
だけだ。
 フェイトにしたところで初体験なので、包皮を慎重にゆっくりとまくっていく。徐々に亀頭が現れた。
きれいな赤色をしているが、ぽつんと小さく白い粉の塊のようなものがついていた。

「これがそうだよ。垢みたいなものだから、ちゃんと落としておこうね」

 指で優しくこそぎ落としたフェイトだが、自分の指についたそれをふと鼻先へと持っていった。
 本当に何気ない、生まれて初めて目にした恥垢はどんな匂いがするんだろうという疑問が生んだ行動。
変な匂いがすると分かってても、だからこそ余計に嗅ぎたくなるという、人間様特有の阿呆な好奇心であ
る。
 予想通り、鼻腔に突き刺さるつんとしたおかしな匂いがした。ただその香りにフェイトは覚えがあった。
 エリオの精液の香り。それも出したてではなく、身の始末をせず眠ってしまった翌朝、身体にこびりつ
いた部分からする何故か幸福感を覚えさせる匂い。

19 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:45:37 ID:ZoXZT0Bd
 すんすんと小さく鼻を鳴らすうち、今度は口に含んでみたいという欲求が湧き上がった。
 変態的なはずのその行為をあまり奇異に思わなかったのは、やはりフェイトも絶頂間もないことで判断
能力の軸がぶれていたからか。
 欲望は素直な頭を動かし、指をしゃぶらせた。
 例えようの無い苦味と臭味が舌先に広がる。

(……変な味。でもこれ、エリオの精液も混じってるんだよね)

 まだフェイトの口は、エリオの精液の味わいを知らない。口や手で射精させる術を学習してはいるが、
元々してくれる回数が少ないのでどうせなら全部蜜壷で受けたいという思いがあってしたことはなかった
のだ。
 周囲に訊ねたところでは、美味しいと言う人と苦くて好きになれないと言う人の二通りがあった。
 液体ではなく固体での精液を味わったフェイトの感想は、両者の中間。苦いが好きになれそう、だった。
これがエリオの身体が作り出したものだというだけで、フェイトにとっては愛しい。
 小指の先っぽ程もない塊がもたらした味は、すぐに唾液で薄れていく。それを惜しんだフェイトは、眼
を閉じ視覚を遮断することで味覚を強め、舌の上に残った感覚をちょっとでも長く感じていようとした。
 しかし、それはすぐに中断せざるをえなかった。

「フェイトさん? どうしたんですか?」

 前を向いているエリオは、フェイトが何をしたのか気づいていない。いきなり動きを止めた保護者に、
不思議そうな顔をする。

「な、なんでもないよっ!」

 高速で現実に帰ってきたフェイトは、一つ深呼吸して平常心を取り戻す。エリオの皮を元通りにしてや
ろうと再び下を向いたフェイトは、目にしたものに軽く眼を見張った。
 エリオの股間は、さっきより明らかに大きくなっていた。
 包皮を剥いたまま放置されたのが恥ずかしかったのか最大限まで勃起した陰茎は、エリオの呼吸に合わ
せ上下に細動していた。
 それがさっきまで自分を貫いていたことを思い出し、フェイトはごくんと唾を飲む。立て直したはずの
心が、また欲望で揺れた。
 小さいながらもはっきりと男を主張している器官。そこから出る不思議な味の液体。今度は、絞り立て
を飲んでみたい。
 エリオの恥垢は、フェイトの味覚だけでなく思考も確実に狂わせていた。

(……こんなに元気なんだし、あと一回ぐらいいいよね。若いんだし)

 無茶な理論を組み立て自分で自分を納得させると、フェイトはそっと肉棒を握るとゆるやかにしごき出
した。

「……まだ洗うんですか?」
「そうだよ。見えない汚れも、ちゃんと落とさないと」

 触れている理由は勝手にエリオが作ってくれた。これを天運と言わずしてなんと言う。

20 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:46:50 ID:ZoXZT0Bd
 口の端を吊り上げながら、フェイトは手の速度を徐々に上げていく。
 湯で濡れている肉は、強めにしごいても全く引っかかりが無い。完全に片手の中で収まる大きさのため
あまり大きく上下には動かせないので、指を積極的に使う。
 張り詰めてもほんの僅かな出っ張りしか見せない雁首を、きゅっきゅっと親指で擦ってやる。
 あっという間にフェイトの手は、湯ではない液体でべとべとに汚れきった。

「あふぅ…………フェイト、さん。こんな念入りに……洗わないといけないんです、か……?」

 エリオも伝わってくる快楽に異常を感じ取っている。しかしまだフェイトへの信頼と疑問が半々なのか、
抵抗しようとしない。
 普通の男性なら、例え洗い方を知らなくても握られた時点でフェイトが何をする気なのか察しただろう。
だが不幸なことに、エリオは自慰を知る前に女体を知ったという特異な少年だった。そして現状、エリオ
の不幸はフェイトの幸福だった。
 ずっと雁首をいじめていた親指を、先の切れ目に持っていき弄くる。とくとくと流れ出る透明な液体を
陰茎全体に擦り込むように塗りたくり、手の速度を最大級にまで上げた。

「あっ! こ、これって……!」

 遅まきながら、エリオもこれが洗うのではなく射精のための動きだと気づいたらしい。しかしもう快感
が全身に回ってしまっているエリオの身体は筋という筋が緩んでしまったのか、ろくな抵抗も出来なくなっ
ていた。
 しかし手足は動かなくとも、細い肉棒はフェイトの握力に抗うようにぴくんぴくんと儚く震えている。
振動は手を経由してフェイトの背筋までもぞくぞくさせた。あとちょっとで、奥から白い液体が放出され
るに違いない。

「エリオのおちんちん、美味しそうだね」
「えっ?」
「食べちゃうよ」

 エリオが言葉を理解する隙を与えず、屈みこんだフェイトは陰毛の生え揃っていない根元まで一瞬で咥
え込んでしまった。

「わっああ!?」

 そのまま有無を言わさぬよう、でたらめに舌を暴れさせる。
 完全に勃起してなお未熟な性器は、柔らかさを残していた。しかし、芯金の部分にはしっかりとした硬
さがある。
 ゴムのような弾力と、生臭さしかない味わい。それでもフェイトにとっては極上のステーキのようであ
り、唇と舌を愉しませた。先から零れる肉汁を喉を鳴らして飲み干す。

21 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:48:02 ID:ZoXZT0Bd
 もっと吸い取ろうとへこました頬が肉棒を左右から挟んだ。さらにそのままの強さで蠢く。
 それが、元から低かったエリオの限界値を突破させた。

「うわあああぁぁっっ!!!!」

 つんざく甲高い泣き声が合図となって、生暖かい液体を迸らせた。少なめとはいえ、フェイトの小さな
口には多すぎる精液がどんどん送り込まれてくる。

「んむ……ん…………ぐぅん……」

 フェイトはエリオの尻をしっかりと抱え込み、全てを口で受け止めた。粘っこい液体は食道に絡んだが、
喉を必死で動かして全部飲み干す。
 味はやはり、お世辞にも美味とは言えない苦さ。しかしそれ以外の何かで、フェイトの心だけでなく肉
体までも悦びに包まれた。
 対して、エリオは体力を燃やし尽くして息も絶え絶えな有様だった。力と安定感を失った身体は座って
なおぐらぐら揺れており、つつけばあっさり倒れてしまいそうである。
 なのに、初めての口淫での快感は燻り続けていたのか、肉棒だけははっきりと硬度を保っていた。
 それがフェイトの目には、まだ犯されたいと告げているようにしか見えなかった。エリオの股間に手を
伸ばした時から濡れ始めていた秘裂は、今や完全にぬかるんでいる。
 口に残った白濁液を新たに湧いた唾で飲み下して、フェイトはゆっくりとエリオをタイル張りの床に横
たえてやった。
 顔を覆って大きく深呼吸を繰り返しているエリオは、何が起ころうとしているのか全く気づいていない。
そのくせ、性器ははっきり九十度の角度で天井を指している。
 その上に股を開いて馬乗りになったフェイトの花弁は、歓喜に震えながら肉棒をずぷずぷと飲み込んで
いく。

「あはっ、エリオ全部食べちゃった」

 保護者の立場を放り捨て、淫欲に染まった顔を恍惚に呆けさせながらフェイトはいきなり激しく腰をグ
ラインドさせた。
 ずちゅずちゅと、卑猥な音響が浴室に響き渡る。
 子宮の入り口までは届かなくても、亀頭を内壁に当てることは出来る。フェイトは腰の角度を上手く変
え、感じる部分を選び腰を振り立てた。
 さらに腰に力を入れたまま左右に回転させると、それまでか細い呻き声を上げるだけだったエリオが、
突如泣き叫ぶ。

「あぐっ……ま、また出ちゃいますフェイトさん!」

 いくらなんでも早すぎる。フェイトが腰を振り出してからまだ二分と過ぎていない。おまけに次を出し
たら、今度こそ肉棒は萎垂れてしまうだろう。
 そんな中途半端すぎる結末を、今のフェイトが許すはずなかった。

22 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:48:56 ID:ZoXZT0Bd
「エリオ、今日はちょっと、我慢の仕方覚えようか?」

 優しさの奥に嗜虐の色をつけた言葉を口にしつつ、フェイトは右手に魔力を集中させる。編み上げた魔
導式によって発動した金色のバインドが、エリオの根元を締め上げた。

「がぁっ!?」

 エリオの背中が弓なりに仰け反ったのは、急所を締められた痛みか、射精を止められた苦しさか。
 どちらにせよ、フェイトは構うことなく騎乗位を続行する。

「フェイトさんお願いです!! お願いですから出させてくださいっ!!」
「駄目、だよ。今回はちゃんと私も気持ちよくさせてもらうんだから……っ!」
「あっ、かはっ……! おねがい、ですからぁ……」

 自制心はどこにも無く、フェイトの神経は腰と、女の子のように可愛く喘ぐエリオのうわ言を聞き取る
ことにだけ集中していた。
 唾液にまみれて震えるエリオの唇が美味しそうだった。上半身を折り屈めたフェイトはむしゃぶりつく。
その間、腰の動きは中断していたが、内部だけは力加減を変えて襞で肉棒を舐め回す。
 貫いているのはエリオなのに、標本のように縫い止められ鑑賞されているのもエリオだった。
 ついには悲鳴すら喉を出てこなくなり、か細い呼吸がひゅうひゅうと漏れるだけまでになる。
 そこまできて、ようやくフェイトも絶頂の予感を覚えつつあった。
 やっと、エリオと繋がりながらイける。
 歓喜に涙すら零しそうになりながら、フェイトは一心不乱に腰を叩きつけた。

「あっ、ああっ、あっ!」

 上下するリズムに合わせて啼きながら、寝室で自分でしていた時のように胸も揉む。手の激しさも、あ
の時とは比べ物にならない。フェイトの大きく整った乳房が、餅でも搗いてるかのように形を変えては元
に戻る。
 乳首に爪を立てた時、大きく全身を走る衝撃があった。

「ふぁっ……イク、イクよエリオっ!!」

 最後に一欠けらだけ残っていた意思を使い切って、フェイトはぎりぎりでバインドを解除した。
 刹那の間も無く、精液が発射される。

「ふああぁぁぁぁぁっ!!!!」

 一人でするのに倍する絶頂の高みで、フェイトの子宮も頭も白く染まった。

23 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:49:43 ID:ZoXZT0Bd
 あまりの快感に背骨が力を失いぐったりと倒れそうになったが、エリオを下敷きにしかける寸前でなん
とか手で支える。

「…………エリオ?」

 至近距離にきたエリオの顔を見て、ようやくフェイトは異常に気づいた。エリオの眼はしっかりと閉ざ
されており、身体は身動き一つしていない。瀕死の病人のように細い吐息をしているだけである。
 愛する少年は、完璧に昏倒してしまっていた。呼べど揺らせど返事は無い。

「エリオっ!? しっかりしてエリオーー!!」



          ※



 ぶっ倒れたエリオをとりあえずベッドに運んだフェイトだったが、そこからどうやればいいのかが皆目
見当つかなかった。
 うろたえながらもとりあえず氷嚢を作って頭に乗せてみると、冷たさが効いたのか呻き声を上げてエリ
オは蘇生した。

「…………ふぇいとさん……? あれ、僕たしかお風呂場で……」
「気がついた!? どこか痛いところとかない?」
「腰がちょっと痛いですけど、そこ以外は別に……」

 ほっと安堵するフェイトだったが、すぐに表情を暗くする。

「…………ごめんね、エリオ。襲っちゃうようなことして……本当にごめん」

 エリオの前で乱れきった姿を見せたことよりも、無理やり性交に付き合わせたことがフェイトの心を痛
めていた。こんな淫乱で自分勝手な女は、エリオに逃げられてもしかたないとすら思いつつあり、口はひ
たすら謝罪の言葉を繰り返す。
 戸惑ったような顔をしていたエリオだったが、やがて表情を引き締め静かに訊ねてきた。

「フェイトさん言ってましたよね。ちゃんと気持ちよくさせてほしい、って。……いつも僕は凄く気持ち
よかったんですけど、フェイトさんはそうじゃなかったんですか?」
「…………うん、実は、そうなんだ」

24 名前:お風呂でお勉強:2008/06/04(水) 23:51:23 ID:ZoXZT0Bd
「だったらどうやれば気持ちよくさせてあげられるのか、僕に教えてください。お願いします」

 深々と、額がシーツにつくまで頭を下げるエリオ。

「えっ!? ど、どうして謝るの? 悪いのは私なんだよ」

 てっきり批難されるものだと思っていたフェイトは、意外な事の成り行きに動転する。
 対照的にエリオは、平静なまま言葉を続けた。

「僕はフェイトさんに相応しい男になりたいんです。魔導師としても、恋人としても。…………だから、
エッチなことでも、フェイトさんを満足させたいんです。けど僕は何も知らないから、フェイトさんに教
えてもらおうかと思って」
「わ、私だってそんなに知っているわけじゃないよ……」

 困惑するフェイトだったが、見つめてくるエリオの眼差しはどこまでも真摯なものだった。その瞳にフェ
イトは今さらながらに気づかされた。
 この少年はいつだって愚直なまでに素直で、真っ直ぐにフェイトを信じてくれる。だからこそ、今晩の
ようなことだけはしてはいけなかったのだと。
 自責の念がさらに大きくなるが、同時にエリオへの愛しさも胸に生まれて胸がいっぱいになったフェイ
トは、エリオをぎゅっと抱きしめた。

「うん。じゃあちょっとずつだけど、私が知っていること教えていくね。今晩みたいに慌てることは二度
としないで、ゆっくり大人になろうか」
「はい。こっちもよろしくお願いします」
「とりあえず今晩はもう寝ちゃおうか。おやすみエリオ」
「おやすみなさいフェイトさん」

 抱き合ったまま布団に横たわる。
 いつか大きくなったエリオの胸の中でこうやって抱きしめられる日を夢見て、フェイトはゆっくりと眠
りに落ちた。



          終わり

25 名前:サイヒ:2008/06/04(水) 23:54:07 ID:ZoXZT0Bd
以上です。
今のこのスレには絶対的にショタ分(Notホモ)が足りていない。

俺は自分の好みに合ってる話がスレに溢れてる時は完全に読み手に回って、
枯渇しだすと自給自足を兼ねて書こうかとようやく腰を上げるという悪癖がありまして。
クロフェはともかく、カリムさんとかは毎スレ投下されるようになったら書かないんじゃないだろうか。
一ヶ月でいいから来ないかなあ!そんなスーパーカリムタイム!俺のカリムポイントはとっくにゼロよ。

なんですが、次回はたぶんクロカリ。もしくはクロフェカリで3P。
三時空クロノとかでカリムちょくちょく出してたけど、メインで書くのは次でやっと三本目なんですよね。

26 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:02:50 ID:3hkdiZn4
>>25
久しぶりにショタ分を補給できました。
義姉(義母)にショタがいい子、いい子されるシチュはたまりまへんなあ・・・ハアハア
エロフェイトも、受けエリオもたまりません!
GJ!

27 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:07:02 ID:p/5biJyl
SS書いてて気になったので、少し質問よろしいか?

Stsの9話のことなんだが、夜海上でなのはたちはガジェットと戦闘してたけど、なのはたちはどうやって敵を認識してたのだろうか。
普通夜の海上なんて人間が戦闘行動できるほど明るくないし、ガジェットは飛行型で結構な高度を飛んでいた。
しかし、彼女たちは問題なく戦っていた、これはなんでだ?

 1 周囲には十分な光源があって、戦闘行動可能な視界は十分に確保できていた

 2 デバイスやバックからの補助があり敵の位置を認識できていた

 3 演出上の仕様です。細かいことを気にしてはいけません

みんなはどう思う? 意見を聞かせてくれ




>>25
GJ! ショタ分が足りてないのには大いに同意するぜ。

28 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:08:59 ID:CMBbjSJg
>>25
これはいいショタGJ!

29 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:11:36 ID:ZvRwrW7k
>>27
高ランク魔導師はめっさ夜目が利く。と思ってた。マジで。

30 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:16:12 ID:GDEUXP0r
なのはさんは両目視力7.0でカンストしてそうだ……

31 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:25:07 ID:ZvRwrW7k
>>25
GJ!

ショタはキャラが限られるからなぁ。
アルフの変身と同じ要領で、ザフィのショタ化とかw

ところで投下いいですか?

32 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:26:16 ID:ggV4nac9
>>27
2で、デバイスが暗視補助魔法を自動発動してるんじゃないの?バリジャケの機能の一種でもいいかも

33 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/05(木) 01:29:47 ID:ZvRwrW7k
 性懲りもなく続けてます。

「What Are Little Red Riding Hoods Made of?」(その3)

 これまでの粗筋。
 ザフィからはやてに別れ話。
 落ち込んだはやて、ザフィと一緒にいたアルフに嫉妬したり。
 「闇の書」が復活する夢まで見る

 今回四スレ分。
 捏造だらけだぁ

34 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/05(木) 01:30:49 ID:ZvRwrW7k
     3−1

 なのはは困っていた。
 珍しいことに、ユーノの我が侭な要求に対して困っている。こんなことはこれまでにはなかった。
 それだけ、ユーノの要求は切実なのだろうとは思う。
 しかし、これは問題外だった。
 そもそも、なのはの権限で解決するような問題ではない。

「なのはだけじゃなくて、必要ならはやてにも、フェイトにも、クロノにだって頼むつもりだよ」
「それでも、許可は下りないと思う。私やはやてちゃんだって、簡単には会えないんだから」  
「うん。それはそうだろうと思う。どんな伝手を頼ろうとしても門前払いだったからね」

 無限書庫の司書長といえば、ミッドチルダでも指折りの名士であり、実力者だ。そのユーノでも、自分一人の力では無理なのでなのはたちの力を借りたいと言っている。

「だけど、絶対に必要なんだ。スカリエッティに話を聞くことが」
「かなり無理があると思うの。いくらユーノ君でも、こればかりは無理だと思う」

 ユーノの希望はただ一つ。スカリエッティへの面会である。
 ただの興味本位ではないと言うことは、なのはにもわかっている。そんなことで面会を求めるユーノではない。
しかし、だからといって許可が出るかどうかは別問題だ。

「わかったよ。それじゃあ、僕が会えなくてもいい。代わりになのはが会ってくれてもいいよ。僕の質問はただ一つだけだ」
「その質問が通るかどうかはわからないの。それを頭に置いて、それでも私に託すの? 必ず伝わるとは限らないよ? 
管理局の都合を優先して、握りつぶすかも知れないんだよ?」
「それがなのは自身の判断なら、僕は何も言わないよ」
「…わかった。質問は何?」
 
 ユーノの言葉に、なのはは思わず悪態を付いていた。
 それを予期していたように、ユーノはなのはを宥める。
 ユーノの説明に、なのはは落ち着きを取り戻す。しかし、その目はまだ怒っていた。

 古代ベルカの聖王のクローン。スカリエッティの言葉を信じるならば、クローンによるバックアップはごく当たり前のこととして行われていたという。
 それが古代ベルカ全般のメンタリティだとすれば、バックアップが存在していたいのは果たして聖王のクローンだけなのだろうか。
 「ゆりかご」のバックアップが存在していたとしたら?
 確かに、その存在の可能性だけでも由々しき事態だろう。だから、なのははユーノに教会行きを進めた。まずはカリム達に話を聞き、そこで話が終わるならばそれに越したことはない。
 ところが、事態はなのはの想像の先を行く。
 ユーノの言葉を聞いたカリムが、ユーノを招いたのだ。ユーノだけではない。クロノとフェイト、そしてなのはも同時に。


 訪れた四人の前に、予言の詩が告げられた。

「あらかじめ準備された二つの書。一つは忘れられ、一つは閉じられる」
「開かれることなく忘れられた書は、自ら開こうとする」
「縛された賢者と娘は、忘れられた書とともに静かに去る」

35 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/05(木) 01:31:33 ID:ZvRwrW7k
      3−2

 夢見が悪い。
 埒もないことだ、と自覚しながらもシグナムは考え込んでいた。
 自分だけではない。シャマルもザフィーラも、ヴィータも。さらには主はやてまでもが嫌な夢を見たというのだ。
 それも一度や二度ではない。
 JS事件が終わりを告げ、大きな事件は何もない。内輪で言うならば、交際していたはずのはやてとザフィーラがいつの間にか別れていた、
という事件があるが、シグナムにとっては大した事件ではない。というよりも、別れて正解だとシグナムは感じている。
 自分も含めザフィーラも、主はやての守護騎士なのだ。たとえ「闇の書」の呪いから外れ自由になった身といえど、その規は外れてはならない、
とシグナムは考えている。彼女にしてみれば、ザフィーラが身を退くのが遅すぎたほどなのだ。

「ん、なんか来たぞ」

 ヴィータの言葉を待つまでもなく、シグナムは気配を感じてレヴァンティンに手を掛けている。

「わかっている」

 魔導師集団失踪事件を、シグナムはヴィータと共に追っていた。二人はこの事件の捜査を志願している。
 状況証拠からすると、リンカーコアを抜かれているという疑いがあるらしいのだ。二人にとってそれは、もっとも最近の嫌な思い出である。
そしてそれは、「失踪事件」ではなく「殺害事件」ではないかという疑いにも繋がっている。
 どちらにしても、今のシグナムにとっては戦う相手が必要なのだ。悪夢を忘れさせてくれるような相手が。
 疾走した魔導師達の行方を調査し、最後に目撃された地点へ来た。そして、この襲撃。どう考えてもこの相手が犯人だ。
 シグナムは久し振りの戦闘に心を高ぶらせていた。
 相手は、多数の魔導師を短期間で始末できる者。その正体が何であれ簡単に済む相手ではないのだろう。

「嬉しそうだな、戦闘マニア」
「強敵との戦いに心躍るのは、騎士の業だ」
「そんな鬱陶しそうなの、あたしにはわかんね」
「来るぞ、ヴィータ!」
「わあってるよ!」

 凛々しき二騎の戦女神が飛んだ。
 烈火の騎士の横顔が、風にそよぐように上空へと舞う。一瞬遅れて舞い上がる紅の鉄騎。
 だが、誰が想像しただろうか。二騎の顔に浮かぶ、その驚愕を。
 迫り来る敵とシグナムを見比べるヴィータ。そのシグナムすらも、驚愕の表情は隠せないでいる。

「何を驚いている、烈火の騎士の名が泣くぞ!」
「ハハッ、紅の鉄騎の通り名も地に落とされるか!」

 純粋な戦の歓び、否、獲物をいたぶる肉食獣の歓びをたたえた瞳の色。
 シグナムとヴィータの前に現れたのは紛れもないヴォルケンリッター、剣の騎士と鉄槌の騎士であった。



36 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/05(木) 01:32:15 ID:ZvRwrW7k
       3−3

 何事か、とギンガは映話のスイッチを入れる。
 映像は出ない。画面には「SYSTEM ERROR」の表示が。
 
「ギンガ? 映像が出ないけれど何かあったの?」
「ああ、フェイトさん。いえ、システムの故障のようで」
「ふーん。技術者はいない?」
「ここには戦闘機人のノウハウならありますけれど、映話の故障はちょっと…」
「そうね。仕方ない。とりあえず、侵入許可を頂戴?」
「はい。その前に申し訳ありませんけれど、声紋と指紋、魔力反応をチェックします」
「うん。当然だよ、ギンガがそうしなきゃ、私が怒ってるよ」  

 ナンバーズ更正施設。誰であろうとも内部からの許可が無くては、正面から入ることはできない。
 ギンガは声紋と魔力反応の照合を済ませると、ゲートを開いた。
 それにしても、こんな急ぎの用で何があるのだろうか。首を傾げながら、それでもフェイトを迎えるために出ていくギンガ。

「どうした?」
「あ、チンクさん。フェイトさんが突然来たんです」
「フェイト・テスタロッサが? 何用だ? 定期訪問の時期には早いが」
「さあ。緊急の用事みたいだけど…。直接来たということは通信では言えない事かしら」
「私も一緒に行っていいか?」
「構わないと思うけど」

 二人が行くと、フェイトの車だけがある。フェイト自身の姿はどこにもない。

「いないようだな」
「おかしいわね。フェイトさん? そんなに急いでいるのかしら…」
「さあな。…おいっ!」

 チンクの言葉より早く、ギンガは身をかわした。かわした空間を薙ぐ大鎌。
 そこにはチンクと同じくらいの背丈の黒ずくめの魔導師少女が立っていた。いや、ギンガはその姿を知っている。見たことがある姿。

「フェイト……さん?」
「なんだと?」

 チンクが唸るように言うと、フェイトと呼ばれた相手に向き直る。チンクにとっては始めて見る相手だ。

「…正確には、幼いときのフェイトさんです。映像記録を見たことがありますから」
「どういう事だ?」
「さあ。でも、襲われたことに間違いはないみたいです」
「何者かはしらんが、襲う相手と場所を間違えているようだな」

 チンクが手をあげた瞬間、数人が少女を取り囲む。

37 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/05(木) 01:33:12 ID:ZvRwrW7k

         3−4

 こんな狭い場所では、プライバシーなど望むべくもない。誰がどこで何をしているかは、屋内に隠れない限りまず筒抜けだ。
 チンクとギンガの動向も、他のメンバーには手に取るようにわかっていたのだ。

「チンク姉やギンガさんを襲うとは、どういうつもりッスか?」
「答によっては、ぶっ飛ばす」
「ギンガのことは、ハチマキやゲンヤさんからくれぐれも頼まれてるんだ」
「……捕らえるんだ。話を聞きたい」

 その少女は余りにもフェイトに似すぎている。さらには各種のチェックすらかいくぐったのだ。
 プロジェクトF.A.T.Eという単語は容易に類推できる。
 しかし、何故自分たちが襲われるのか。心当たりは全くない。
 不特定多数の恨みを買っていることは百も承知だが、こんな形で襲われるのは流石に不自然だろう。
 だから、捕らえて話を聞く。
 そのチンクの言葉に頷いたナンバーズ。しかし、それを待っていたかのように別の影が。

「ちょ、ちょ……何スか、これ」
「……面白いことになったな」

 フェイトが増えていた。正確には、最初のフェイトを囲んだナンバーズを囲むように、さらに数人のフェイトが。
 数ではフェイトの方が上。さらに、ナンバーズの能力はほとんど封印されている。残っているのは常人以上の運動能力と体力だけだ。
 能力を封印されていないのはギンガただ一人。ゲンヤとカルタスは今日はいない。
 そして、疑似フェイトの能力は不明だが魔力はある。恐らくは本物のフェイトと同じ系列だろう。
 チンクはすぐに答を出した。

「……ギンガ。ここは我々が抑える。脱出しろ」

 逡巡はなかった。最初の通信のことを思えば、今では封鎖されていると考えるのが自然だ。
 ここから物理的に脱出する能力を持っているのはギンガしかいない。この戦力で疑似フェイトを全滅させるというのは論外だろう。
 ギンガは即座にウィングロードを展開、走り始めた。
 それを合図としたかのように、ナンバーズは疑似フェイトに立ちはだかる。無論、一対一なら勝てると考えている者はいない。
 チンクが命じるまでもなく、全員が理解していたのだ。
 この戦いは、相手を倒すための戦いではない、と。ただ、ギンガをこの場から逃がすための戦いなのだ。
 ギンガを逃がせば勝ち。例えナンバーズが失われようとも。
 だから、ギンガはひたすらに走る。背後を一度も振り向かずに。
 
 疑似フェイトの数体が行く手に見えたときも、ギンガはスピードを緩めない。一直線に、愚直に走り通す。
 数条の電撃を交わし、振り回される鎌を潜りぬけ、反撃の糸口すらも全てその場からの逃走に費やして。
 魔弾を弾き、走る。
 だが、それを見た瞬間、ギンガは立ち止まっていた。
 黒の中の白。白色が増えていく。砲撃準備の輝きと共に、白い色が増えていく。

「……クスクス…フェイトちゃんだけだと思った?」

 そこにいたのは、高町なのは。映像記録で見た、幼い頃のなのはたち。

「行くよ、スターライトブレーカー」

 無数の輝きが、ギンガを包もうとしていた。
  

38 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/05(木) 01:33:59 ID:ZvRwrW7k
         3−5

 シグナムとヴィータは、鏡の前に立つような感覚を覚えていた。
 しかし、そこにいるのは鏡越しの相手ではない。二人は、自らの姿を徹底的に醜悪に戯画化したものに対していた。

「自分と殺し合う、というのも面白い経験だな」
「殺し合うのか? 弱気だな。アタシは殺し合うつもりなんて無いぞ。ただ、殺すだけだ」

 鉄槌の騎士は笑う。ヴィータと同じく赤を基調とした姿だが、そのモチーフは全く異なってた。実用本位、相手を倒すことだけを考えた鎧。

「だっせえデザインだな。主の趣味か? くだらねぇ」
「はやての悪口を言うんじゃねえっ!」
「ヴィータ、挑発に乗るな」
「うっせぇ! 倒しゃいいんだろっ!」

 グラーフアイゼンを振るい、ヴィータが飛ぶ。顔をしかめ、その直後に併走するシグナム。
 デバイスすら全く同じ物を構える二組の騎士は、互いの相手を認識するとそのまま二つの組となって衝突する。
 絡み合い、火花を散らすレヴァンティン。
 唸りをあげ、削りあうようにぶつかるグラーフアイゼン。
 一進一退の攻防が繰り広げられる。どちらかが強いというわけではない。全くの互角なのだ。

「……くそっ、これじゃあキリがねぇ。このニセモノ連中、いったい何なんだよ」
「さあな。だが、我々と同等に渡り合っているのは事実だ。気を抜くな、ヴィータ」

「確かに同等かもなっ。だけど、てめーらにゃあ出来ねえ芸当ってのがあるっ!」

 鉄槌の騎士が無理矢理に二人の間に割り込もうとする。
 隙だらけの姿に、シグナムが切り込む。
 あまりにもあっさりと、鉄槌の騎士はレヴァンティンを受けた。いや、その身体を貫かせた。
 そして、シグナムの動きを封じる。
 その瞬間、シグナムは思い出した。かつて「闇の書」の騎士であった頃のシャマルが、冷酷な参謀として行った技。
 不死身の騎士故の、完全再生可能な守護騎士故の技。
 鉄槌の騎士のグラーフアイゼンがシグナムの胸元に食い込んだ。

「がぁっ!」

 肉を切らせて骨を断つ。ではない。
 骨を切らせて肉を断つ。
 そう、技を振るう側が圧倒的に不利だ。メリットよりもデメリットが大きすぎる。
 しかし、骨を切られる者が不死身だったら? 肉を断たれる者が人間だったら?
 弾き飛ばされながらシグナムは見た。レヴァンティンに貫かれた傷が、瞬時に癒えていく姿を。それはシグナムが知るどんな過去の自分たちよりも素早い再生だった。
 そして、烈火の騎士が同じ手でヴィータを切り裂いてる姿。
 シグナムは堪えた。立ち直ろうとした。ここで倒れては、二人とも殺される。いや、殺されるのはいい。しかし、相手の正体を知らせなければならない。せめて、それだけでも。
 何かが背に触れた。
「シグナム? 大丈夫?」
「…シャマル!」
 逃げろ、と言いかけてシグナムは気付いた。
 それはシャマルではなく、湖の騎士だと。
「貴方のリンカーコアを頂戴?」


39 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/05(木) 01:35:15 ID:ZvRwrW7k
>>33
>>今回四スレ分。
これは「今回5レス分」の間違いです。すんません。

以上。続きます。
お粗末様でした。

40 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:55:46 ID:X7M9+F0O
>>25
Nice syota.
お姉さんに保健体育の実地教習を受けるショタっ子は素晴らしいですね。
是非とも、お勉強の続きをお願いします。

41 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 09:51:29 ID:gpog4d3b
GJ。

質問なんだけど、
ゆりかご決戦時に戦闘貴人の腹に
スカリエッティのクローン仕込んだ
みたいなこと言ってたけど、
正確に本人と同じにはならないよね?
なるなら、プロジェクトF完成してるって事か?

42 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 09:54:14 ID:BzOzDczw
なるんじゃないか?
エリオは自分がクローンだって知らなかったみたいだし

43 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 10:33:11 ID:RS4M6D9w
前スレの究極の幸せは不幸になる恋?は本文と後書きからはやても加わるような感じだな
三人セットで純愛(この場合純愛っていうのか?)は見た覚えがないので楽しみかな

44 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 12:22:26 ID:BS7RtUag
>>39
GJ!複数のなのはさん、フェイトさんとは肝が冷えるぜ。

>>27
俺は2と3かなあ……。1も捨てがたいが。


45 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 12:24:50 ID:ZIrz96Ad
3で良くね?ある意味最低SSだそうだしw

46 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 13:31:18 ID:H7xyRttc
>>27
4.「このなのは生来目が見え(ry」

47 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 13:36:36 ID:RS4M6D9w
5.あたり一面吹き飛ばした

48 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 13:54:00 ID:J1MkjNw1
6.「RHエクセリオンは伊達じゃない!」

49 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 14:54:57 ID:uSB7b9sc
5-2「敵のいるところがわからないなら、敵がいそうな所全部ふっとばせばすむじゃない」

50 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 15:13:56 ID:PxKdeXgU
>>39
GJっした

>>41
エリオの件を見るにプロジェクトFはかなり広まってる技術みたいだし
そこにスカの頭脳が加われば限りなくオリジナルに近いクローンはできそう
でも完全に同じになるかはわかんない

昨日ははやて(+ヴォルケンズ)の誕生日だがまったくネタが思いつかなかった……

51 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 15:48:02 ID:BdIdfeXu
COD4の狙撃任務やってたら、ヴァイスが誰かと組んで
犯罪組織の重要人物を狙撃する話が浮かんだ、
妹を誤射した直後の復帰任務って形で、ヴァイスが無理して志願してって感じで。

どうだろ?

52 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:19:10 ID:QRvFCKMp
どうもなにも……
さあ今すぐ思いつくままワードに書き写す作業に入るんだ!


つまり復帰任務で与えられた標的がかつての相棒(低ランク)。
しかも彼の目的は管理局に無用な混乱を起こしかねない要因『スカリエッティ及びその副産物』の処分。
過去と決別を果たすべく、ヴァイス・グランセニックはデバイスを手に取る。

53 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:29:15 ID:zBC4jRN0
長ったらしい詠唱の高ランク魔法とかそういうのも最低SSにはいるのかな?

54 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:38:27 ID:CtyQF7mk
それが欠点につながるか律儀に敵が待つかで違うんじゃないかな

55 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:43:17 ID:PxKdeXgU
個人的には無詠唱でSLB級魔法を放てるとかのほうが最低ぽい気がする
ただし撃った後腕を押さえて意味深な独り言を呟く

56 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:58:42 ID:gpog4d3b
エターナルなんとか

当たると死ぬ

57 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 17:25:21 ID:DlMMOuEy
エターナルコフィン
相手は凍る

58 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 17:36:40 ID:DWfFd5X6
・重度の刃物マニア。日頃は無口だが、例えば日本刀の美しさと素晴らしさについて滔滔と語る
(基本的に周りはドン引きだが本人は大真面目で、何故か理解される)



59 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:08:12 ID:aBjwmxUG
個人的に自身の倒錯趣味を大層に語りながら激闘を繰り広げる、みたいな変態紳士は好きだ。

けど、二次創作のオリキャラでそのような人物を上手く書くのはかなり難しい。

60 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:10:05 ID:FkZt46YC
>>59
オリビエか……
確かにそういうキャラは
「戦い以外のところでも変態」→「戦ってても変態」みたいな描写がないと薄くなるよな

61 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:23:37 ID:X60x1s7i
UCAT菌感染者か。

62 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:42:33 ID:tVawoaux
MGSなリリなのという電波が来た。
潜入ものってどう書けば良いんだろう?

63 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:48:16 ID:uSB7b9sc
・エターナルユーノ
当たると孕む

64 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:49:57 ID:BdIdfeXu
>>62
クロススレで書きたいって奴がいたぞ。

65 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:16:15 ID:tVawoaux
>>64
クロスだとまた雰囲気変わる気が・・・・・。
とりあえず覗いてくる。

66 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:17:44 ID:yfl7/G8J
>>63
鬼才現る

67 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:32:04 ID:FuoF8Z/E
>>39
GJ!!です。
不死者の特性を生かした恐ろしい戦術ですね。どんなに強くても人間並みの耐久力を
持つもので、これに嵌ったらやられるかも。そして、複数のフェイトとなのはが気になりますw
もし、オリジナルと対決したなら何人いればオリジナルと同等なのだろう?

68 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:39:19 ID:0lazQt1r
>60
そういう意味で『ダブルクロス・リプレイ・トワイライト』のクレオパトラ・ダンディは化粧もキャラも濃ゆくて、そしてダンディだった。
その瞳は物理的に百万ボルト。
ナチスの戦士としてパリやロンドン市民、更にはサン・テグジュベリのハートをキュンキュン言わせ、転びかけたお婆さんを優しく助け起こす優しさも併せ持っている。

いや、ダンディ×フェイトとか書く気は無いから。

69 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:58:42 ID:ELOQuy8z
>>59-60
その名前みて思わず吹いたぞどうしてくれるww

ぶっちゃけそーゆータイプって脇を固めるメインキャラとしては大変美味しいんだが
主役的ポジションだと圧倒的にウザくなる問題あるもんなぁ。

70 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:29:50 ID:l8iqd+/b
最近の流れに触発され、封印していた最低SSの領域に足を踏み入れている俺推参。
心が生きてたら近々投稿するやも

71 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:31:13 ID:8bt4I2Rv
最低SSが流行るってどうよww
新参さんが来たら何事だって思いそうだな……

72 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:34:03 ID:tVawoaux
>>68
ああ、あれは良い意味で変態だった。
濃いなぁっと思っていたらクライマックスで惚れそうになるし。
リリなのにああいう濃ゆい敵が出てきたら間違いなく主役を食うだろうなぁ(身から滲み出る輝き的な意味で)。

73 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:37:17 ID:wxGVZhEA
六課に自然に溶け込むパピヨンが見えてしまったのだが

74 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:45:37 ID:tVawoaux
>>73
エリオ「すまない 蝶野攻爵」
パピヨン(嗚呼―俺の名前・・・・・)
パピヨン「謝るなよ 偽善者」


ザフィーラ「伊達や酔狂で狼になっていたと思うたか?」
エリオ&シャマル「思っていた」


ヴァイス「さらば、俺の羞恥心」



こうですか?

75 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:46:31 ID:Vt1zIGfM
>>73
奴がミッドにかw
「パピヨン!」が管理局の公共語になるという幻覚を見て
ファンタ吹いたぞどうしてくれるwww

76 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:03:33 ID:Vt1zIGfM
連投スマンが>>74
やはりゼストよりエリオの方が主人公役として映える。だが。
シャマルはメインヒロイン張れる歳j)ry

77 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:03:37 ID:3dreq9mS
なのは「じゃあ、今日も全力全開で」
スバル&ティアナ「パピヨン♪」
なのは「もっと愛を込めて〜」

 こうですか?

78 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:03:48 ID:3hkdiZn4
>>74
エリオ15歳ボイス福山ですべて解決
隠されたFの遺産の力で肌が黒色になってパワーアップするのですね。わかります

79 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:04:18 ID:GDEUXP0r
蝶の妖精さんと持て囃されているのが疑問でならないのはエリオかクロノかユーノかグリフィスか

80 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:37:25 ID:VB0mrh3T
そういえばどこで読んだのか忘れたが、
ユーノ→ブラボー、エリオ→カズキで海辺の戦いのシーンを描いたネタがあったな…

81 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:25:39 ID:c7b03kBI
投下します。

【注意】
・寝取られ
・オリキャラ
・鬱

82 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:26:07 ID:H1325BWz
>>25
GJ!!
貴重なショタ分を補充できました。
フェイトさんとエリオのお風呂いちゃいちゃはたまりません。
家族の垣根を越えた愛・・・いつ見てもいいものです。

だがっまだショタ分が不足しているぜ!MOTTO!MOTTO!!

83 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:27:16 ID:c7b03kBI
閑静な住宅街に雨が降っている。大きな通り沿いに並び立つ家々の中で、比較的真新しい、
そして大きなマンションの中から2人の少年が出てくる。
黒いバリアジャケットを纏った少年が1人と、手錠をかけられた少年が1人。

小雨とはもういえない降水量の中を、傘もささずに少年が引き連れられていく。
少年は両手に手錠にはめられているために、やや前かがみになっている。
少年の頭の上には上着がかけられ、辺りを囲む報道陣から浴びせられるフラッシュから守られている。

邪魔な人垣を押しのけながら歩き、二人は護送車まで移動する。

「クロノ・ハラオウン執務官、ご友人が起こした犯行について何かコメントを!」

報道陣の一人から黒いバリアジャケットを着た少年に、質問が投げかけられた。
クロノは何も言わず、少年を引き連れて車に乗り込む。
先に少年が車の後部座席に座り、後からクロノがその隣に座る。
クロノがフロントミラーを使って目配せすると、運転手は頷き返し、車を発進させる。

車の周りまで報道陣が取り囲んでいるが、車が走り出すとさすがに正面からは退く。
中には未練たらしく追いかけてくる報道マンもいる。
だが、車に追いつけるわけもなく、すぐに引き離される。

車が発進してしばらくは誰も口を開かなかった。だが、それは話すべき事がない訳ではない。
クロノからすれば聞く事は山ほどある。けれど、それは友人としてのものではなく、執務官としてのそれだ。
決して、この様な所で聞くべき事ではない。いや、もしかしたら、
ただ先延ばしにしたいだけなのかもしれない。だからなのか、ずっと黙りこくっている。
黙っていると、車の天井を打つ雨の音がやたらと耳障りに聞こえる。

84 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:28:19 ID:c7b03kBI
車の目的地は管理局地上本部である。少年はそこで事情聴取を受けた後、裁判にかけられる事になっている。
少年は管理局提督殺害の容疑で逮捕されたのだ。

少年は無限書庫の司書として将来を有望視されている魔導師だった。それも、まだ12歳の少年である。
それが、将来を棒に振ってまで何故こんな事件を起こしたのか、そこに世間の注目が集まっている。

クロノにとってこの少年は、5つほど歳は下だが、数少ない友人の一人だ。だと言うのに、
何故この様な事件を起こしたのか、クロノにすらわからない。
3日前にはバカ話をしていた相手が、今は容疑者として拘束されている。
クロノには、そのギャップがまるで出来の悪いコントのように思える。

「そういえば、珍しくなのはが長期休暇をとっていたな。実家のほうにも帰っていないと聞くし、
 僕はてっきり、お前と遊びにでも行くのかと思っていたんだが」

逡巡して、結局口を割って出たのは友人としての言葉だった。
だが、少年はなんでもないような一言に、びくりと身を震わせる。
クロノはただならぬ様子を感じ取る。

「何か、あったのか?」

少年は口を開こうとして、だが、結局何も話さなかった。

85 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:29:19 ID:c7b03kBI
管理局につくと、クロノが少年の聴取にする事になった。彼は少年の知り合いであるので、
もともとこの案件に関わる事すら捜査主任は渋っていた。
そこを曲げて、クロノはどうにか聴取をさせてもらえるよう頼んだ。
こればかりは自分で聞かなければ気がすまなかった。
少年が捕まるとき、何の抵抗もなかったという事もあり、おそらくはそれほど拗れないだろうという事。
また、魔導師の事情聴取は実力的に魔導師がせざるを得ず、その適任者がたまたまいなかった事。
そして、クロノの熱意もあり、捜査主任はしぶしぶながらも彼に事情聴取を任せた。

クロノが管理局内の取り調べ室に入る。
部屋は人が4、5人入れば狭いと感じるほどの広さだ。部屋の中央にはデスクがあり、
デスクの端には電気スタンドが1個置かれている。中央のデスクを挟んでクロノから反対側の壁には、
鉄格子のはめられた小さな窓がある。光源となるものはその二つと天井の電灯があるが、
その割りに部屋は全体的に暗い。

デスクの奥側に少年が椅子に座っている。部屋の端にはもう一つデスクがあり、
そちらには既に男性の管理局員が座っている。彼が取り調べの内容を記録するのだ。

クロノはデスクの手前側に置かれた椅子に座る。
電気スタンドでうっすらと照らされる少年の顔からは何の感情も読み取れない。
だというのに、少年の表情の影が深く見えるのは、部屋の暗さのせいばかりではないに違いない。

容疑者の緊張を解くために関係ない話題から入るとか、相手の感情を引き出すとか、
クロノはセオリーをいろいろ思い返してみる。しかし、面倒な駆け引きは捨て、率直に聞いてしまう事にする。
この少年との付き合いを考えれば、腹の探り合いは性に合わないと考えての事だ。

「お前と提督の間に何があった、ユーノ?」

ユーノは初めは何も話さなかった。クロノも多くを聞かなかった。取調室を沈黙が支配してしばらく経ち、
ユーノは少しづつ自身の胸のうちを話し出した。

86 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:30:29 ID:c7b03kBI
発端は二日前の事だ。ユーノは提督からの依頼で無限書庫の資料をあらっていた。
そして、集められた資料を提督の執務室まで持って行った。

もうすっかり外は暗くなっていた。薄暗い通路を通り、提督の執務室の近くまで来ると、誰かの声が聞こえた。
女の子の声の様だったが、この近くに女の子が寄り付くような部屋はなく、なんとも不釣合いだった。
多分聞き間違いだろう、そんな風に思いながら歩を進めた。

だが、提督の部屋に近づくにつれ、聞き間違いでない事に気がついた。
周囲の部屋では唯一明かりのついている提督の部屋から、確かに女の子の声が聞こえた。
くぐもった様な、それでいて甘えるような声。もしかしたら出直したほうがいいかもしれない。
そう思わなくはなかったが、ユーノも年頃の男子である。少なからずそういう事に興味もあった。
こんな事だから淫獣だの何だのと言われてしまうんだな、と自嘲しながらも部屋の扉へと近づいた。

扉は僅かに開いており、中から明かりが漏れていた。何故自動のはずの扉が手動設定になっていて、
しかも半開きになっていたのかはわからなかったが、ユーノは扉越しに中の様子を見た。

部屋の中では、恰幅の良い男性が大股開きで椅子に座っていた。直接の面識はなかったが、
関連の資料に目を通した事があったので、ユーノにはその男性が依頼主の提督であるとわかった。
そして、その前でひざまづいている少女がいた。背を向けていたので少女の顔は見えなかった。

ちょうど少女の頭で隠れていて、ユーノからは良く見えなかったが、
提督はズボンのファスナーを開いた状態で、肉棒をさらけ出していた。
彼の足の間で膝立ちをしている少女は頭を上下に動かし、
その度、部屋にはずちゅ、じゅる、とぬめった音が響いていた。

87 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:31:55 ID:c7b03kBI
少女は管理局の制服を着ていたから、ユーノは提督の部下か何かだろうとあたりをつけていた。
権力を笠に着て肉体関係を迫る重役というのは、この組織において別段特別なものではない。
そして、迫られる側からしても、権力者に取り入るチャンスである。
彼女もそうして提督と関係を持つに至ったのだろう。

少女はスカートの下に下着はつけていない様だ。頭を振りながら、
床によだれとは違う液体をだらしなく垂らしていた。体はかなり小さく、もしかすると、
歳は自分と同じくらいになのではないか、とユーノは思った。
よく見れば、背格好といい、栗色の髪をリボンで左右にまとめた髪型といい、自分の知る誰かに似ていた。
そのためか、罪悪感はあったが、ユーノはさらに興奮を深め、目の前の痴態にごくり、と唾を飲み込んだ。

「ずいぶんうまくなったじゃないか、初めの頃は触る事も拒んでいたのに」

提督は少女に向けて、ぐふふ、と下卑た笑みを浮かべた。

「――んっ。だって、おじさまのおちんぽ、おいしいんだもん」

少女はいったん口を離し、提督に顔を向けた。その間もその小さな手で提督の肉棒を握り、
萎えさせない様に扱いていた。

ユーノは少女の声を聞いて、どきりとした。そんなバカな、と思った。だって、あの子がこんな場所で、
そんな事をしているはずがない。ユーノが一番最初に思い浮かべた少女は、長期休暇中のはずなのだ。
一緒に遊びに行かないかと誘った時も、素気無く断られた事をユーノは思い出していた。

88 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:32:50 ID:c7b03kBI
「ねえ、おじさま、そろそろ欲しいの。いいでしょ?」

少女は猫なで声で提督に擦り寄り、提督の股の上に乗り上げた。さらに、その上でゆっくり腰を振り、
自分の股で提督のいちもつを擦り上げていた。少女が体をゆする度、提督の座る椅子がきしきしと音を立てた。

「君は相変わらず堪え性がないな」

提督はいやらしい笑みを浮かべて、少女を持ち上げた。少女のアソコは前戯もなしに濡れそぼっていた。
そこから提督のペニスに愛液が垂れていた。

提督は少女の体を一気にペニスの上に下ろした。少女の小さな膣は痛々しいほどに広げられ、
提督のペニスを根元まで咥え込んだ。

「ひぎぃ……! しゅっ、しゅごぉ……。あ、あらひ、いれたらけれ、いっひゃっらのおおぉ……!」

少女は呂律の回らないまま声を上げ、びくん、びくん、と体を震わせた。数瞬して、
きついアンモニア臭がユーノの鼻を突いた。少女はイった瞬間におもらしをしてしまった様だ。
提督のズボンに染みが出来、みるみる大きくなっていった。

「どうしてくれるのかね、君。またクリーニングに出さなければならないじゃないか」

提督は口ぶりとは裏腹に、嘲笑とも歓喜とも興奮ともつかない笑みを浮かべていた。
あるいは、そのすべてを含んだものだったのかもしれない。
どちらにしろ、彼女の粗相は彼を楽しませる要因になった様だった。

「ごめぇ、ごめんなしゃい……。れもぉ、きもひいい、れふぅ…」

少女はそう言ったきり、がくりと俯き、動かなくなった。気絶してしまったらしい。

「やれやれ、君だけ気持ちよくなってどうするのかね」

呆れたように言い、提督は俯いてぐったりしている少女の向きを、反対向きに変えた。
そして、少女の腰を掴んだまま、ものすごい勢いで腰を振り出した。
提督が腰を打ち付けるたび、少女の体が壊れた人形の様に振り回された。

89 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:33:51 ID:c7b03kBI
ぎり、とユーノは歯噛みした。体位を変えた事で、ユーノには見えてしまったのだ。
少女の顔は見知ったものであった。ユーノが思いを寄せる少女、高町なのはだった。
先ほどのユーノの考えはあっさりと否定されてしまったのだ。

嘘だと言って欲しかった。信じたくなかった。だが、現実としてユーノの目の前にあった。
自分が想いを寄せている少女は、自分じゃない誰かによって汚されていた。
いや、それだけではない。高町なのはは清純な美しい少女ではなく、男の味を知る女郎だったのだ。

ユーノは不意に吐き気に襲われ、口元を押さえた。性的な興奮は既に引いていた。
その時あったのは、やり場のない怒りと、憎しみと、そして、
自分の大事なものが奪われてしまったという嫉妬だった。

それでも、ユーノの視線は部屋で行われている情事から離れなかった。自分自身に刻み付けるかのように、
提督となのはの行為――なのはは気絶しているので、もはや自慰と変わらないが――に魅入っていた。

既にラストスパートに入ったらしい。提督の腰の動きはさらに早くなっていった。
そして、一際大きく腰を打ちつけ、ぶるり、と身を震わせた。
そのすぐ後、なのはの膣と提督のペニスの接合部から、泡だった白い液体がどろりと垂れた。

さらに、提督は気絶したなのはを床に仰向けで寝かせ、ペニスに残った精液をなのはの体にぶちまけた。
それだけで飽き足らず、ペニスの先端をなのはの顔に擦り付けて汚した。
提督はその脂ぎった顔に醜悪な笑みを浮かべていた。

ユーノは耐え切れず、ついにその場から逃げ出した。

90 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:35:46 ID:c7b03kBI
それから一日が経って、あれは夢だったのかもしれない、とユーノの頭の中に都合のいい考えが過ぎった。
だが、なのはに電話をかけても繋がらず、友人やなのはの両親を頼っても彼女の行方を掴む事は出来なかった。
誰か一人で良かった。あの夜の出来事が何かの間違いであると証明してくれる人が欲しかったのだ。

なのはの事を誰にも告げられずにいたユーノの中に、未だかつてない焦りと、
見えない何かに食いつぶされていくような恐怖が燻っていった。
残された道は、直接本人に否定してもらうしかなかった。

ユーノは再び提督の事務室へと足を運んだ。
提督の部屋はあまりに清潔に保たれていた。木目調のフローリングはワックスで磨き上げられ、
壁際に置かれた本棚には埃一つなく、一番の光源であるところの窓はそこに何もないかの様に
空を映し出していた。壁紙や天井の白い色合いこそ、潔白の証明になるのではないかとさえ思った。

こんな場所であんな事が行われていた訳がない。ユーノは僅かな希望を胸に、提督を糾弾した。
自身の中にある最悪の可能性が肯定されるくらいなら、名誉毀損で訴えられようと構わなかった。
だが――

「――そうか、君はあれを見てしまったのか」

提督の声は残念そうな、だというのに、どこか期待をしているような響きでそれを肯定した。
提督は手元のコンソールを操り、入り口のドアにロックをかけた。そして、ユーノの近くまで歩み寄ってきた。

91 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:37:02 ID:c7b03kBI
「何のつもりですか?」

ユーノは警戒したまま、提督を睨みつけた。

「いや、実はね、ユーノ・スクライア君、私は君の事もずっと狙っていたんだ。
 まさか自分のほうから来てくれるとは嬉しいよ」

にやついている提督に怖気がして、ユーノは後ずさる。

「ああ、ユーノ君かわいいよユーノ君」

近寄ってくる提督から距離を取ろうと後ろに下がり続けたが、
ユーノはついに壁際まで追い詰められてしまった。

「やめてください。僕は男ですよ!」

「何を言っているんだ。だからいいんじゃないか。ほら、見てごらん、私のここを」

提督のペニスは服の上からでもわかるほどに膨張し、ズボンにはテントが張っていた。

「ひっ……!」

恐怖のあまり声が出なかった。
提督は竦み上がっているユーノの両腕を掴んだ。さらに持ち替えて片手でユーノの両腕を押さえ込んだ。
片手でファスナーを開き、提督はペニスを露出させた。
グロテスクな肉棒がへそに届きそうなくらいに反り立っていた。
自分にも同じ器官があるはずなのに、提督のそれはまるで違う生き物の様だ、とユーノには思えた。
あれと同じ生き物である事に気持ち悪さすら覚えた。

提督は獲物を前に舌なめずりをした。

「――秘密を守る為に一番有効な事は、秘密を共有することだそうだよ、ユーノ君」

そこから先の記憶はユーノにはない。気がつけば提督はうつ伏せで倒れていて、
ユーノは呆然と立ち尽くしていた。提督の首には鎖で締め上げたような痕があった。
首が内側から不自然に出っ張っていたので、骨が折れていたものと思われる。
おそらく、チェーンバインドか何かによるものだろう。
ユーノが攻撃魔法を修めていない事で油断があったのか、ろくに抵抗した様子もなかった。

ユーノは扉のロックを解除し、すぐに部屋から逃げ出した。
自分の部屋へと戻ったユーノは仕事も休んで、ベッドの上でただ震えていた。
その後、提督の死体を発見した局員によって通報され、さらにその数時間後にユーノはクロノに捕まった。

92 名前:ハラオウン執務官の事件簿:2008/06/06(金) 00:37:45 ID:c7b03kBI
ユーノからの話を聞いたクロノは、自身への怒りで目の前が真っ白になりそうだった。
どうして、こんな事になるまで友人達の変化に気づけなかったのか。
握りこぶしを作って怒りを堪え、何とか声を絞り出す。

「君の話はわかった。おそらく、情状酌量の余地はあると思う。
 ただ、それでも過剰防衛という方向で話は進むとは思うが」

気休めを言うクロノだが、釈放されたとしてもユーノがその先の生を望む様には思えなかった。
なぜなら、ユーノの主張に正当性を持たせると言う事は、彼の傷口を押し開く事に他ならないからだ。

今のユーノは全く生気が感じられない。放っておいたら、そのまま消えてしまうのではないかというほど儚い。
そんなユーノの様子を見ていられず、クロノは席を立つ。それを見て、取調べをしていた管理局員も立ち上がる。
クロノが先に、管理局員が後に部屋を出る。

部屋を出た後、局員が後ろ手に扉を閉める。バタン、と言う音と共に、
クロノの中から異様なまでの疲労感が噴出す。
クロノは通路の壁に背を預け、重く息を吐く。

「大丈夫ですか、ハラオウン執務官?」

取調べの記録をとっていた管理局員は心配そうな顔を向けた。

「すまない。大丈夫だ」

本当は泣いてしまいそうなくらいに消沈しているが、精一杯虚勢を張った。
自分には、まだ彼に対してできる事があるはずだと。

しかし、クロノの思いもむなしく、一週間ほど後、
ユーノ・スクライアが獄中で自殺したと耳にする事になる。

93 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:40:37 ID:c7b03kBI
以上で終わりです。
どういう経緯でなのはと変態提督が肉体関係を持ったのかとか、
設定おかしくない? とかの疑問はこの際うっちゃってください。

94 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:45:20 ID:hcUV40qO
>>60
部下に下着の名前付けるパイロットかと思ったけど違うっぽいな

95 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:46:27 ID:ln/81XmK
GJ
しかし最近のユーノの不憫度は異常なのでラブラブものがあるべき

96 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:49:46 ID:H1325BWz
>>93
GJ!!
ものすごくドロドロしてます。
たまにはこういうのもいいですね。

97 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:52:40 ID:fyvBQJBL
>>93
乙。
しかし自分も思いは>>95と同じだったり…
というかよく一週間もったなユーノ。
正直、扉が閉められた直後に自分の首を締め上げている姿が浮かんだくらいだし。

98 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:59:19 ID:ln/81XmK
自分で書いといてなんだが、ユーノのエロがみたいとか
エリオの受けがみたいとかどう考えてもおかしいw
何で男のエロを欲しているんだこのスレでは

99 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:03:12 ID:DbpfSAmV
>>98
君の求める答えを言ってやろう……

勝利の方程式はこれだ!

((なのは×ユーノ)+(キャロ×エリオ))÷シチュエーション√覗き

そして>>92
アッーー乙

100 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:04:35 ID:fyvBQJBL
>>98
単純にお前さんその他に百合のケが無いというだけなんじゃないのか?
男のエロったって801というわけじゃないんだろ?

101 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:05:25 ID:ln/81XmK
なのは、ユーノ、エリオ、キャロで温泉に行くことになり
深夜に二人きりで温泉で何度もHしてるなのユーを覗き見るうちに
淫獣として完全覚醒したキャロがエリオに夜這いをかけるんですね、わかります

102 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:21:00 ID:6abGykoa
キャロが淫獣化かよww

103 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:22:42 ID:M9WF7Ru7
「無垢な娼婦」の称号がぴったりだと思うんだ>キャロ


104 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:24:12 ID:FFlksLPH
>>93
GJ
しかし狙い通りに鬱になりましたわ
鬱もの好きなんだけどねw

105 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:26:04 ID:fyvBQJBL
>>101
よく見れば温泉組みの方もなのユーだからなのはが攻めなんだなw
確かにユーノもエリオも外見だけ見れば受けの方が映えるけどさw

106 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 02:12:20 ID:/kOuzGHs
>>76
ゼストはどっちかというとビクターっぽい。
シャマルはまあ・・・・完全に中の人繋がりだ。

107 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 02:32:55 ID:e3Pu3d+A
ユーノ悲惨を通り越して酷いな
おかげでなんかすっきりしない

というわけで、スカリエッティがパピヨンになるのを想像した
いろんな意味でヤバかった

108 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 02:41:43 ID:qkG1/xxs
提督からなのはを助けたつもりが、なのは本人からは攻められるみたいな描写があったら更に救われないよな……。

109 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 03:14:50 ID:c7b03kBI
口直しにもう1つばかり投下します。

【注意】
・ユーノ×アルフ
・俺がユーノの幸せを願っていると信じて欲しい。

110 名前:ユーノと!:2008/06/06(金) 03:16:10 ID:c7b03kBI
演歌っぽい音楽が流れる中、店の上方に設置されたテレビで映されている野球中継は、八回の表を迎えていた。
既に時間は夜の九時過ぎであり、この調子でもたつく様なら決着をテレビで見る事は出来なさそうだ。

けど、こちらの世界のスポーツ事情にはあまり詳しくないし、
実際この試合にどちらのチームが勝とうと興味もないのでさして問題はない。
なら、何故僕が野球中継などを見ているかといえば――

「――ちょっと、聞いてるのかい、ユーノ?」

「ああ、聞いてる。聞いてるよ」

正面から聞こえてくる女性の声に、僕は少し投げやりに返した。
席に座る僕とテーブルを隔てて対面に、オレンジ色の長い髪の女性が座っている。
いや、座っているというよりは突っ伏しているほうが正しいか。
赤ら顔で酒を飲む傍らつまみを食べている姿は、何処に出しても恥ずかしい立派な酔っ払いのそれである。

髪と同じ色をした犬耳をへたれさせ、泣いたり、拗ねたり、自己嫌悪に陥ったりしながら、
もう数十分はこの調子で愚痴っている。僕は初めこそ何とか受け止めようと努力したが、とうに諦めていた。

そもそも何をどう間違ってこのような状況になったのか。
元を正せば、僕の方が相談に乗ってもらうつもりでいたのだ。
それがいつの間にやら聞き役に回っていた。

遡る事2時間ほど前、僕ことユーノ・スクライアは隣に座っている女性、アルフに相談があって連絡を取った。

111 名前:ユーノと!:2008/06/06(金) 03:16:58 ID:c7b03kBI
相談というのは、僕が思いを寄せている高町なのはとの事だ。
最近、なのはとの距離が妙に開いている様な気がしてならなかった。
現在の仕事を引き受ける時、うすうすそうなるんじゃないかなとは思っていたけど、
その予想は残念ながら当たっていた様だ。

今の仕事には以前からも興味はあったものの、仕事の誘いが来た時には迷っていた。
踏ん切りがついたきっかけは、なのはの言葉だ。

――本局だとミッドチルダよりは近いから、私は嬉しいかな。

けれど、頑張れば頑張るほどさらに距離が開くのを感じた。思えば、彼女が最後に見せたデレだと思う。

確信し始めたのは機動六課設立の話を人づてに聞いたあたりからか。
自分の与り知らない所で話が動いている事を感じて、なんだか寂しいというか、
どうにもやるせない気持ちになったものだ。

僕は現在では無限書庫の司書長になっている。関係ない僕を関わらせないのは当然ではあるけど、
彼女達、特になのはに必要とされていない事は思っていた以上に辛かった。
「自分、使い魔じゃないっス」と否定していたのはもはや過去の事。
今になってみれば、使い魔でもいいからなのはと一緒にいたいとすら思う。

でも、彼女達が新設した機動六課は少数精鋭のエリート部隊だ。僕では力不足なのは目に見えているし、
無限書庫の仕事も今さらほったらかしにする事は出来ない。何より、
自分以上の補助魔法と防御魔法のエキスパートであるシャマルさんが既にいるのだ。
自分に声がかからない事にも納得できた。いや、納得させようとした。
それでも、彼女と共にありたいという気持ち自体は常に付きまとった。
そして、そんなものを抱えている自分が嫌だった。
何の力にもなれないくせに一緒にいたいなどと、なんて傲慢なんだろうかと。

一方、目の前にいるアルフも似たような境遇だった。彼女もかの「闇の書事件」以来、前線を退いている。
「側にいるだけが守るって事じゃないしね」というのが彼女の言だ。
主であるフェイトとの関わりも以前とは違ったものになっているはずだ。

そこで、僕と同じくハブられている身のアルフがどういう風に割り切っているのか、聞いてみる事にしたのだ。

「そういう時は飲んで、洗いざらい吐いちまうのがいいのさ」

未成年だから、と遠慮する僕を押し切った2時間前のアルフは、女性なのに男前だったと思う。
いまや単なる酔っ払いだけど。

112 名前:ユーノと!:2008/06/06(金) 03:17:53 ID:c7b03kBI
こうして僕らはこの居酒屋に足を運んだ。でも、アルフが聞き手に回ってくれていたのは、
席についてしばらくの間だけだった。主を直接守る事も適わず、自宅警備員に甘んじている事は、
使い魔たる彼女のレーゾンデートルを奪い去っていたらしい。あっという間に酒に飲まれたアルフは、
30分もしないうちにその事を愚痴り始めたのだ。

初めこそ隠していたが、酔いが回るにつれてどうでも良くなったのか、
ここが魔法と関わりのない世界であるにもかかわらず、アルフはだらしなく犬耳と尻尾を曝け出していた。
本来なら窘める所だろうけど、正直、僕もどうでも良くなっていたので気にしない事にした。
どうせ良く出来た飾りぐらいにしか思われまい。

「おっちゃん、つくねと枝豆追加ねー」

危うい呂律で注文をするアルフ。テーブルには既に所狭しと皿が並んでいる。
この期に及んでまだ頼むつもりなのか。

眉を顰める僕の前に置かれた小皿には、大量のネギがのせられている。頼んだ物の中にネギがあるたび、
アルフが僕の方にネギだけをよこしてきたのだ。犬は玉葱を食べると中毒を起こすと聞き及んでいるけど、
長ネギは関係ないのではなかろうか。

ビールも最初の一杯だけ飲んだが、アルフが愚痴り始めた辺りから飲むのを止めた。
僕までつぶれる訳にもいかない。おかげで僕は先ほどからウーロン茶とネギしか口にしていなかった。

「――それでさ、フェイトが言うんだよ、『私は大丈夫だから。心配しないで、アルフ』って。
 そんなの、どう見たって無理してるのがバレバレじゃないのさ」

そう言って、ぐすっ、とアルフが鼻をすすり、日本酒を一気に呷る。ごくり、ごくりと喉を鳴らした後、
割れてしまうのではないかという勢いでコップを置いて、ぷはー、と息を吐いた。
つい先ほどまで膨れっ面をしていたというのに、今は涙目になっている。
泣いたり怒ったり飲んだりと、なんとも忙しい。

そんなアルフの愚痴を適当に聞き流しながら、そういえば、と思った。アルフのこの姿を見るのも久しぶりだ。
もちろん酔っ払っている姿ではなく、成人女性の姿の事だ。

113 名前:ユーノと!:2008/06/06(金) 03:18:32 ID:c7b03kBI
彼女は普段、子犬の姿か子供の姿に変身していた。
と言っても、エイミイさんの産休に合わせて管理局に来られなくなっている為、
その姿すら最近はあまり見ない。とにかく、守護獣やら使い魔やらに区分される存在は、
主から魔力を供給してもらわなければ生きられない。子供の姿をとっていたのも、
魔力消費を抑え、主であるフェイトに余計な負担を掛けないための措置だった。
ところが、今日のアルフは大人バージョンで姿を現した、もちろん犬耳と尻尾を隠した状態でだ。

なんだかんだ言って彼女は律儀な性格だ。飲んで忘れろと言った手前、
彼女自身が酒に付き合わない訳にもいかないと思ったのだろう。
子供や犬を居酒屋に連れてくる訳にはいかないから、飲むのなら今の姿をとるのも仕方ない。
尤も、今の状態じゃ付き合わされているのは僕の方だ。

「あれ、ユーノ、さっきからネギばっかり食べてるね。そんなに好きなのかい?」

「あのね……」

アルフの言葉に呆れて、僕は言葉も出なかった。どうやら、
ついさっきの事すら思い出せないほど出来上がってしまっている様だ。
アンタのせいだろうが、とは言えず、結局僕は黙ってネギを口に運んだ。

その後、すっかり酔い潰れてしまったアルフを連れて居酒屋を出た。ちなみに御代は僕が払った。
二人分というより、実質1人分の飲み代にしてはいささか有り得ない額にはなっていたが、
普段忙しいせいでお金を使う機会はあまりないし、実のところアルフには同情してもいたので、
とりあえず良しとした。

114 名前:ユーノと!:2008/06/06(金) 03:19:32 ID:c7b03kBI
街灯が申し訳程度に照らしている道路を、アルフに肩をかして歩く。既に暦の上では春になっていたけど、
夜はまだ冷える。とりわけ、この日は特に寒かった。僕まで酔い潰れる訳にはいかなかったとはいえ、
もう少し酒を飲んで温まっておくべきだったと後悔する。はあ、と白く、少しネギくさいため息を吐く。

それにしても、アルフに肩をかしているというのは不思議な気分だ。
子供の頃は顔を見るには見上げなければならなかったのに、今では同じくらいの目線の高さになっている。
アルフの姿が変わっていないから、さっきまでは以前と同じ調子で話せていたのに、
本当に今と昔は違うのだと、妙なところで実感させられる。

「うう、気持ち悪ぅ〜」

「あれだけ飲んでいれば当然だよ」

赤から青へと変わったアルフの顔を横目に、僕は苦笑した。これは翌日、二日酔いは確実だろう。

「――ユーノ、ごめんね」

不意に、申し訳なさそうな顔をしてアルフが言った。

「アタシばっかり話しちゃってさ。ホントはアンタの愚痴を聞くつもりでいたのに」

「別にいいよ。どの道、僕の悩みは誰かに相談したところでどうしようもない事なんだし、
 アルフが気にする事はないよ」

僕はそう言ったのに、アルフはなんだかますます気にしてしまっている様だ。
僕の顔のすぐ隣では眉間に皺を寄せ、どこか悲しそうというか、悔しそうというか、
とにかく複雑な表情が見て取れる。

それきり黙りこくったまま、僕達はハラオウン宅に着いた。出迎えてくれたのは、
産休を取っているエイミィさんだった。今日は彼女とアルフしか家にはいなかったらしい。
それもそのはずだ。ハラオウン家の人達は万年ワーカーホリックと言っていいほど忙しい。
五人家族のうち、二人は提督という重役につき、もう一人は執務官のエースとして活躍しているのだから。

それなのに、アルフを連れ出したのは申し訳なく思った。
ちょっと考えれば身重のエイミィさんを一人きりにしてしまうかもしれない事は想像出来たはずなのに。
僕は自分の事しか考えていなかった事に自己嫌悪した。その上、

「そんなに気にしないで。アルフだってたまには羽目を外したい時もあるだろうし、
 今日はいい息抜きになったと思うよ」

などと、あっけらかんと言われてしまえばなおの事だった。

115 名前:ユーノと!:2008/06/06(金) 03:20:17 ID:c7b03kBI
若干暗くなりながらも、僕はアルフを真っ暗な寝室のベッドまで運んだ。

「もう、無理するからだよ、アルフ」

廊下から漏れてくる光を背に、エイミィさんが苦笑した。

「面目ない……」

ベッドに仰向けに寝転んだままのアルフの声にはいつもの覇気がなかった。

「じゃあ、僕はこれで――」

なんとなくばつが悪くなって、帰ろうとすると、

「ちょっと待って、ユーノ。
 ――ごめん、エイミィ、ちょっと」

僕を引きとめ、アルフはエイミィさんに視線を送った。エイミィさんは軽く頷いて見せた後、
僕に意味深に笑いかけ、部屋を立ち去った。

「ユーノ、ドア閉めて。こっち来て」

アルフの意図がさっぱり分からなかったものの、僕はとりあえず言われるがままに、
締め切られて真っ暗になった部屋の中、月の光を頼りにベッドまで近寄る。

次の瞬間、世界が反転した。横殴りの浮遊感の後、ばふっ、と柔らかなものの上に背中から叩きつけられる。
それは、部族にいた頃、護身術を習っている際に投げ飛ばされた時のそれに似ている。
もしも、ここが屋外、あるいは床の上ならそれなりの怪我をしたかもしれない。

一体何が起きたのか。状況把握の為に目を泳がせると、すぐ目と鼻の先にアルフの顔がある事に気づいた。
暗闇の中、彼女の瞳だけが月の光を輝き返していた。両腕はアルフの怪力でがっちりホールドされている。
ああ、なるほど。僕はアルフに押し倒された訳だ。

――え? ぼくが? アルフに?

「ちょっ……え? どういう……!?」

混乱の極みにある僕の声を遮るように、アルフが唇を塞いだ。思わず呼吸が止まった。
アルフと僕の間の距離が全くなくなっていた。息なんて吸ってしまえば、
アルフの甘い臭いで頭がどうにかなりそうだった。

唇から、温かくて柔らかな感触が遠退く。

「――男と女が2人きりなんだ。やる事は一つだろ?」

さすがの僕も、その言葉の意図するところが分からない訳はない。いや、わかるからこそ、余計にわからない。
アルフの目は真剣そのものだ。決して、冗談などではない事は嫌ってほど伝わってくる。
だからこそ、何故「僕」なのかが分からない。

116 名前:ユーノと!:2008/06/06(金) 03:21:29 ID:c7b03kBI
「いいよ。あたしが勝手にするから……!」

僕が何も言えないでいると、苛立った様にアルフは吐き捨てた。

アルフがもぞもぞ僕の足元まで移動し、その次の瞬間、ジーッという音が聞こえた。
男性諸兄ならばお分かりだろう。どう聞いても社会の窓を開けられている音だ。

「ちょっと、アルフ、ダメだよ!」

アルフは聞く耳を持たず、僕自身を露出させた。

「何だ。虫も殺さないような顔して、凄いの持ってるじゃないか」

羞恥に顔が熱くなる。女顔の癖に物が大きい事は僕のコンプレックスの一つだった。
そのコンプレックスの塊にアルフの細い指が触れる。自分で慰めるときとは違う、
柔らかできめやかな女性の肌の感触がくすぐったい。腰の辺りがぞわぞわとたまらない感じがする。

「や、やめてよぉ、アルフ」

絞り出した声が自分でも気持ち悪いほどに裏返っていた。

「気持ちいいんだ。なのはにされているんじゃないのに気持ちいいんだ」

アルフは手で上下にしごきながら、うっとりと上気した顔で言った。

アルフのいいようにされて悔しいという気持ち、なのはがいるのにという甚だ勘違いな罪悪感、
腰のあたりを抜けるような快感、頭の中はぐちゃぐちゃで何が何だかわからなくなっていた。

アルフはすっかりいきり立ってしまった僕のアレに軽くキスをし、舌を這わせていく。
その間もしごく手は止まってはいない。僅かに残る理性が、まずい、と告げている。
熱いものがすぐそこまで昇ってきている。

「アルフ、もうイク。イっちゃうから、止めて……!」

起き上がってアルフを止めようとするが、アルフの腕力から解放されたはずの腕が、
いつの間にかリングバインドで固定されている。

「全部っ……受け止めてあげるからっ……! 好きなときに出していいからっ……!」

アルフは惚けた様な顔で、しごく速さを上げていく。

「あっ、あああ、うああっ……!」

びゅ、びゅく、びゅう、と僕のペニスから白濁した液が飛び出し、アルフの顔を白く染めていく。

「すごい…。こんなにいっぱい……」

アルフは顔についた白液を指で掬い、自分の口へと運ぶ。

「んっ…。にが」

僕は荒く息を吐きながら、アルフの痴態をぼんやりと眺める。

「何で……こんな……?」

問いには答えず、僕から離れる。アルフは服を脱ぎ始める。僕は思わず目を逸らす。
暗闇の中で、しゅっ、しゅっ、という布擦れの音だけが耳を打つ。

117 名前:ユーノと!:2008/06/06(金) 03:22:48 ID:c7b03kBI
しばらくして布擦れの音が止み、再びもぞもぞと足元まで動く気配があった。

「まだ、元気みたいだね」

アルフは膝立ちで僕の上に跨り、自分の秘部に僕のものをあてがう。

「アルフ、もう、こんな事……」

「心配しなくても、別になのはに話したりはしないさ」

「そういう事じゃないよ! アルフは好きでもない奴として、何も思わないの?」

僕の言葉に何を思ったか、アルフは悲しげに表情を曇らせる。

「――」

アルフは小さく何かを呟いた。僕には何を言ったのか良く聞こえなかった。
聞き返す間もなく、アルフは僕の上に腰を下ろした。ペニスがアルフの中に埋もれていく。

「んっ、ふう。ちょっと、きついね」

アルフは僅かに眉をゆがめ、悩ましげに息を吐いた。アルフの中はとんでもなく狭かった。
あるいは僕のものが大きすぎるのか。どちらにしろ経験がない為にわからないが、
苦しげに顔をゆがめるアルフを見ていると堪らなくなってくる。

「こんな事してもアルフが傷つくだけだよ。やめてよ、アルフ」

僕は何だかもう泣きそうになってきた。
そのくせ、熱く包み込まれたペニスはアルフの中でどんどん大きくなっていく。

「ユーノ、あたしの事を思ってくれるなら、今はあたしだけを感じて。他の事は考えないで」

アルフはゆっくりと腰を動かし始めた。ねっとりとした腰つきで上下にゆする。
その度、ぬちゃ、くちゅ、と音が漏れる。

膣がペニスを柔らかくくわえ込み、ぬめった感触が今までにない快感をもたらす。

「ふああ……。ア、アルフぅ……」

「好きな時に……イっていいからね、ユーノ」

切ない声を上げる僕に、アルフはまるで母親の様に優しく語りかける。

118 名前:ユーノと!:2008/06/06(金) 03:23:59 ID:c7b03kBI
朦朧とする思考のまま、行き場のなくなった手を伸ばすと、アルフは柔らかく握った。

アルフは徐々に動きを早くしていく。

「ユーノ、ユーノ、ユーノ、ユーノぉ……!」

アルフは上気した顔で僕の名を呼ぶ。腰を振る度に激しく僕を求める。
その青い眼は朦朧と、どこか遠くを見ている。

「でちゃう! でちゃうよぉ、アルフっ!」

もうすぐ先まで精液が昇ってきている様だった。僕は切羽詰った声でどうするでもなく声を上げた。

「中にっ…出してっ……、いっぱいぃぃっ……!」

その瞬間、アルフの中がぎゅうっと締まった。たまらず、僕は一気に中のものを吐き出した。

「あ、あああ、はあうああああ!」

二度目にも関わらず、とんでもない量の精液がアルフの一番奥を叩く。
僕はびくん、びくんと痙攣しながら、最後の一滴までを叩きつける。

「あ、あつぅ……。ふぅぅうっ……」

アルフはすべてを受け止めた後、僕の上に倒れこんだ。僕たちは荒い息を吐きながら、
繋がったまま余韻に浸った。

しばらくして、ぐすっ、と鼻を啜る音が聞こえた。

「ア、アルフ、どうしたの? やっぱり……」

「違うんだよ。アンタが悪いんじゃない。悪いのはあたしなんだ」

理由も言わずに僕の胸の上でただ泣き濡れるアルフを見て、僕はどうしていいかわからなかったが、
アルフを抱きしめて、ただ視線を宙に彷徨わせた。

月が煌く夜にアルフの嗚咽が響いた。

119 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 03:25:36 ID:c7b03kBI
終わりです。
続きません。

120 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 03:40:05 ID:ldeCAbuz
gj
でも個人的には蛇足だったな

121 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 03:46:04 ID:PrIYiE4j
>>93>>119両作ともGJ
ただ、>>93は鬱モノの書き方として思ったことを一つ。
最後の一行は余分なんじゃないかな、と思った。
話の主要部分はユーノの失恋、レイプ、殺人、逮捕だけど、そこから態々とってつけたように自殺させる必要はないよね?
安易に鬱を強調させている様に見えてむしろ鬱な気分がしらけた。
自殺させるのならそれ相応の理由の描写(例えばユーノの心情、獄中の様子など)をしなければダメだと思う。

>>119はアルフエロイよアルフ
やっぱり幼女形態よりおねーさん形態の方が似合ってますな。
続きはないとの事だけどこの後のユーノの反応が気になる所。

122 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 04:18:27 ID:uedrN2W8
>>93 >>119
どっちもGJ!
特に鬱なやつ好きだから>>93がよかった!
またこういうの頼むぜ!

>>121
最後の一行だけ無かったら続き物みたいになるだろう
批評家気分に浸ってるところ悪いが、あれはあれでいいと思う

123 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 04:22:02 ID:DbpfSAmV
>>119
ハァハァハァハァ!
(訳:前回の鬱成分がトッピングとなり、ラブラブ感がとてもよく感じられるように思います)

ハァハァハァハァ、ハァハァ!!
(訳:このように書き分けることができる職人氏の文才にただ頭が垂れるのみです)

ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ、ハァハァハァハァハァハァハァ!!11!
(訳:端的に述べるならGJであり、次回作にも期待せざるを得ません。全裸でお待ちしています)

124 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 04:35:06 ID:e3Pu3d+A
鬱は苦手だから有り難い

125 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 05:55:28 ID:f5sbElyz
GJGJ、しかしユーノはほんとオールラウンダーだな、ギャグ、やられ役、淫獣モード
あとは目立たない視点さえどうにかすれば主役も一応はれるポテンシャルはあるだろうし

あと個人的に待ってる歪んだティアナさんは投下ないのかなぁ、女性キャラが壊れるのってヤンデレとか魔王系暴走が多かったから
ああいったやるせなさを漂わせる壊し方面白かったんだけどな。

126 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 07:31:33 ID:c1uZOcD1
>>121
>>93 は自殺とみせかけて実は他殺と脳内補完すればいい感じかと。

ほら、これをみている貴方の後r

127 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 07:55:11 ID:3mdkWIZ8
これから投下します

128 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 07:58:43 ID:3mdkWIZ8
・非エロです
・オリキャラ多数です
・独自解釈を含みます
・sts開始前の地上本部をメインにした話なので六課の面々については察してください
・NGワードは「尊ぶべき愚者」で

久し振りなんで前回までのあらすじ

なんかミッドチルダでテロ勃発。
かろうじてテロリストを撃退すると、なんかおもちゃ箱をプレイした人間には懐かしい事を口走りながら虚数空間に落下。
それから一ヶ月後。
テロの影響で地上本部は深刻な資金難になったり本局にスカとの関係を勘付かれてレジアス涙目。
なんか准尉は池に落ちたりティアナが悪の道に走ろうとしていた。
ユーノは絶賛行方不明。

129 名前:尊ぶべき愚者 十三話 1/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:00:01 ID:3mdkWIZ8
「それで、状況の方はどうだい?」
「はい。修復は殆んど完了しています。後は器の到着を待つだけかと」
「それは結構」
 玉座の肘掛に腰掛けたスカリエッティはウーノからの報告を満足げな表情で聞いていた。
「ただ、多少不安要素が」
「なんだい?」
「見てください」
 スカリエッティの目の前に立体モニターが出現し、線で構成された構造物が表示される。

「ゆりかご、だね」
「そして、砲門の配置や可動範囲などから計算した結果……」
 ゆりかごの攻撃可能範囲が青い線で表現される。
 それを見たスカリエッティの顔が険しくなる。
「対空防衛か」
 砲門が前部に集中し、船体の後部や下部が丸々死角になっていた。
 全方位からの攻撃が想定される戦場ではあまりに無防備。
「おそらく騎士の護衛を前提にしていたか、最初から宇宙での運用のみを想定していたと思われます」
 スカリエッティは頬杖を突き長い息を吐く。
 所詮は骨董品か。

「鉄屑を護衛として量産するべきか。そういえば、管理局の方では鉄屑の事を……」
 言い終える前にけたたましい警報が言葉を遮る。
「……クアットロ、何の騒ぎだい?」
 不機嫌な態度を隠そうともせず、新しく出現したモニターに映る女に問い掛ける。
「またですわ、ドクター。六足が勝手に動き出して」
 返ってきた答えにスカリエッティは不機嫌な色を更に濃くする。
「またか。こんな事は今までなかったというのに。何が原因だろうね?」


「奴等は悦んでいるのだ。やっと自分達の主が帰ってきたのだと」

 スカリエッティに応じたのはウーノでも、モニターの向こうにいるクアットロでもなかった。
 それは男だった。
 いつからそこにいたのか、黒い外套を着た男がスカリエッティ達と同じ部屋に立っていた。




130 名前:尊ぶべき愚者 十三話 2/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:00:49 ID:3mdkWIZ8
 スカリエッティは玉座から離れ、その男を観察する。
 男の顔に見覚えがあったが、同時にここにいる筈がないとも思っていた。
 なにしろドゥーエからの報告通りなら……

 思考を遮り、カツンと床を踏み鳴らし、男が近付いてくる。
 面倒な事になったと嘆息しながら右の手首を握り、調子を確かめるように何回か折り曲げる。

 その間にも男は接近するが、突然その歩みが中断する。
 胸から紫のブレードが飛び出し、そこから夥しい鮮血が溢れ出す。
 金と赤の瞳は焦点を虚空を彷徨う。

「……トーレ。床が汚れてしまう」
「申し訳ありません。しかし、このままでは空気が汚れてしまいます」
 男の背中に張り付くように体を密着させていたショートカットの青髪の女性、トーレが感情の籠っていない声で答える。
 トーレがブレードを引き抜くと出血は更に勢いを増し、男の体は前後にふらふらと揺れる。
 このままなら、さほど間を置かず失血死するだろう。
 普通なら。
「だがね、トーレ。足を止める気なら文字通り足を、息の根を止める気なら頭を潰さないと駄目じゃないか」
「は?」
 その瞬間。
 疑問を呈したトーレの体は不可視のハンマーで殴られたように吹き飛び、内壁に叩き付けられる。
 慌ててウーノが駆け寄り、倒れ込む体を抱き起こすがどうやら意識はあるらしい。
 もっとも、あの程度で駄目になるやわなボディではない。

 男は傷口から漏れる血を手で拭い、それを舌で舐めとる。
 出血は既に止まっていた。
 足取りもしっかりしているので、倒れそうだったのも演技だったのかもしれない。
「いきなり客人を刺し殺すのがアルハザードの挨拶か?」
「アポイントメントもなしに勝手に入ってくるのが管理外世界のマナーかい?」
「お前は知らないだろうが、オレは昔から好きに出入りしていた。証拠に防衛システムは一切作動していない。
 そっちこそ勝手に占有するな」
「ゆりかごは元々アルハザード伝来だ。ベルカが滅んだ以上、本来の主が管理するのは当然だろ」

 両者は向かい合ったまましばらく睨み合っていたが、先にスカリエッティが肩から力を抜く。
 気圧されたからではなく、このまま続けても不毛だと感じたからである。




131 名前:尊ぶべき愚者 十三話 3/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:01:37 ID:3mdkWIZ8
「確かヴィレオン・ブリュメールだったかな?」
「ブリュメール……か。今はそうだったな。ハハッ」
 ヴィレオンの右腕が瞬き、外套が僅かに盛り上がったその刹那。
 緩みかけた空気を斬り裂き、スカリエッティの喉元に長剣が押し付けられる。
 トーレの足下に円形のテンプレートが発生し、ウーノも攻撃の体勢に移るが、スカリエッティが手でトーレとウーノの行動を制する。
 刃の先端が薄皮を裂き、血が滲むがスカリエッティは意に介す様子はない。

「ケラケラ。攻撃に反応出来なかった訳でもないのに避ける素振りをまるで見せない。
 そして今も恐怖を感じていない……いや、なるほど。そういう事か」


 ヴィレオンは合点がいったように頷き、剣を下ろす。
 それと同時、高い金属音が連続して鳴る。
「……」
 ヴィレオンが視線をゆっくりと足下に移すと、最初に見えたのは異常に短くなった刀身。
 その先は四枚の金属片となって床に転がっていた。
 断面は滑らかで強い力で折られたというより鋭利な刃物で斬られた風だ。
 続いて視線はスカリエッティの白衣から覗く、右腕と一体化したデバイスに向けられる。

「……ただの研究者だと思っていたが意外に武闘派だな」
「今までの無礼な振る舞いは帳消しにしてあげよう」
「……優しさが心に染み入るよ」
 ヴィレオンはしゃがみ込んで破片を回収し外套の内側にしまい込む。



132 名前:尊ぶべき愚者 十三話 4/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:02:25 ID:3mdkWIZ8
「それで、何か用かい」
「少し話がな」
「ふむ。聞こうか」
「ドクター!」
 ウーノが語気を強め非難めいた声を上げる。
 不審な男の話など聞かずさっさと排除すべきだと言いたいのだろう。

「ゆりかごを出来る限り傷付けたくない。話があるというなら聞こうじゃないか」
「しかし、この男は今……」
「先に武力によって脅す事は交渉を有利に進める為の常套手段だよ。それに、先に手を出したのはこちらだから非難は出来ない」
 ウーノはなおも不満げであったがそれ以上進言する事はなかった。
「では、話を聞こうか。なんならウーノ達には下がってもらうが?」

「無用な気遣いだ。人形が放置してあっても気にはしない」
 人形という言葉で水を打ったように静まり空気が張り詰める。
 体は機械でも彼女達は個々の意思を持った人間である。
 むしろ、機械だからこそ普通の人間には分からないこだわりもあるだろう。
 それを言葉一つで否定されるのは堪え難いものがあったに違いない。
 その事に気付いたのかヴィレオンは、

「命令に従うしかない人形に用はない」
 鼻で嗤いウーノやトーレに蔑みの視線を向ける。

「が、命令に従えない人形には価値がない。途中で見かけたが注意した方がいいぞ」
「ご忠告痛み入るよ。しかし、余計なお世話だ」
 余計なお世話だというのにヴィレオンは更に続ける。
「多様に変化する戦場で的確に戦わせる為には自意識が必要だろうが、自分の行動に疑問を持ち始めると邪魔になるぞ」
「それも個性があっていいじゃないか。戦う為に造られた戦闘機人が戦う事に疑問を持つ。機械には起こり得ない生物特有の現象だね」
 定向進化を起こしているのではと疑る程に発達した犬歯を覗かせてヴィレオンを笑みをこぼした。
 男に微笑まれてもあまり嬉しくないとスカリエッティは思った。

「その思考、研究者としては正しいが、組織の頂点の器ではないな」
「自分でもそう思うよ。なんなら君がやるかい?」
 その言葉にウーノとトーレがあからさまに反応する。
 性格の固い二人らしい反応が愉快だったので、これからも定期的にやってみようとスカリエッティは密かに決心した。
「やれる能力があるのとやる気があるというのは別問題だ」
 彼が代わってくれるなら自分は研究に専念出来たので残念極まりない。




133 名前:尊ぶべき愚者 十三話 5/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:03:16 ID:3mdkWIZ8
「ん?」
 はたと気付く。
 いつの間にか話題がずれている。
「そうだな。本題に入るか」
 口に出していないのに考えが伝わったのは心を読まれでもしたのだろう。
 四十九管理外世界の住人というのは便利な能力がある。

 ヴィレオンは外套に手を入れごそごそと探り始める。
 本格的に構造に興味が湧いてきたスカリエッティだったが猛る気持ちを抑えヴィレオンの行動を見守る。
 次第に手の動きがゆっくりになり、やがて止まる。
 直後、外套からいくつもの影が飛び出す。

 それは光を反射し青く輝く宝石だった。
 形状は植物の種子のようで大きさは手の平に納まる程度。
 それが計九つ。
「ジュエルシードか」
 自分にとってはそれなりに因縁があるロストロギアだが、知って持って来たのだろうか。
「オレの誠意の表れだと思えばいい。いずれ残りの十二個も持ってこさせる」
「これを誰から手に入れた?」

「何処、ではなく誰、か」
 ヴィレオンは口を半分だけ開きすぐに閉じる。
 再び微笑を湛え、
「世界には分からないままにしておいた方が美しいものもある」
「……残念だ。賭けに勝つチャンスだったのに」
 意外にロマンチストらしい。
 あの男に夕食を奢らせるのはそれはそれは魅力的だっただけに惜しい。

「くれるというなら貰っておくが、これは私に何かをさせる為の対価と考えていいのかな?」
 環状に浮かぶジュエルシードを一つ一つ白衣のポケットに入れながら尋ねる。
「ああ。今の所はジュエルシードの保護とゆりかごを完璧にしてあいつらに渡さない事くらいか」
「あいつら?」
 私的な意見だが、この男は人と話した経験が少ないのではないか。
 自分の考えを他人に伝える努力をしていないように思える。
 言いたい事を一方的に喋っているだけだ。




134 名前:尊ぶべき愚者 十三話 6/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:04:07 ID:3mdkWIZ8
「いるだろ。意地汚く生にしがみ付いている奴等が」
 脳裏に培養液に浮かぶ脳味噌が浮かんだ。
 そんなヒントで思い当たる自分もどうかと思うが。
「オレは、あの馬鹿共にかつての借りを返すだけだ」
「借り、ねえ。ゆりかごとジュエルシード。ミッドチルダでも破壊する気かい?」
 それも考えたが、とヴィレオンは前置きし、

「今更世界を破壊した所で奴等には大したダメージは与えられない。
 救済の為に少数を切り捨てる事には慣れているからな。
 逆に、奴等が救えないと諦めた世界をオレが救う。
 残り少ない人生を己の無力さを嘆きながら過ごさせてやる」

 陰湿だというのがスカリエッティの感想だった。
 自分に害がある訳でもなく、むしろ利になるので口出しはしないでおくが。

「創造主を庇ったりはしないのか?」
「まさか。私もちょうど邪魔だと思っていた所だ」
「ほう。なら、今から殺してきてやろうか? 予定は変わるが弾性がある内に握り潰すのも悪くない」
 何を、と聞くのはやめておいた。
「控えてもらおう。殺すという事はもはや何も出来なくなった相手にしか勝てないと認めるようなもの。実質は敗北宣言」
 そういう意味では己の無力さを嘆かせるというのも勝利の方法ではある。
 最高評議会に限って言えば殺すより負けを認めさせる方が遙かに困難なのだ。

「で、協力するのか、しないのか」
 あまりにも無意味な問いかけ。
 ヴィレオンには返事が最初から分かっていた筈。
「利害が一致している間は協力しよう。報酬も受け取ってしまった事だし」
 この男と一緒にいると近い将来、確実に破滅するだろうから注意が必要だ。
 ただ、自然災害と一緒で確実な防衛策はなく、被害を受けたなら遭遇した自分の不運を嘆くしかない。

「詮索する気はないが君の敵は最高評議会かい? それともミッドチルダ、もしや管理局全体?」
 ヴィレオンは僅かに逡巡する様子を見せたが、
「地上本部はまがいなりにもオレを倒した。敗者は勝者の行く手を阻みはしない」
 傍若無人な男だが彼には彼なりのルールが存在するようだ。




135 名前:尊ぶべき愚者 十三話 7/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:05:29 ID:3mdkWIZ8
「自分が気に入らない相手はすべて敵だが、今は最高評議会と古巣だ」
「古巣、四十九管理外世界かな?」
 ドゥーエの報告によると四十九管理外世界はテロへの関与を完全否定しヴィレオンの独断だと言い張っているとかいないとか。
「それも含めた、管理外世界による反管理局連合だ。ヒドゥンが近づいているというのに
 管理局と戦争する、しないだの言い争っていたから賽を投げてやったら、それが気に入らなかったらしい」

「ヒドゥン……。最高評議会が切羽詰まっていた原因はそれか」
 実際に遭遇した事はないが知識としては知っている。
 知識通りの存在なら最近の不可解な行動にも納得がいく。

「では、ゆりかごは戦う為かい? 最初に言っていた暴走の理由と関係あるのかな」
「ああ、いるのだ。今、このミッドチルダに。聖地より翼を蘇らせる死せる王が」
「……つまり聖王のクローンか」
 ドゥーエに盗ませた聖遺物から作られたクローンの一体だろうか。
 あの後、背に腹はかえられない教会が管理局に協力を仰ぎ、虱潰しに研究施設を捜査しサンプルを回収していったらしい。
 大半は管理局に潰されたが、最高評議会御用達の施設は追及を逃れ、オリジナルに近い個体を再現したと聞いた。

「あのガラクタどもはそれを感じ取って動き出した。随分と忠義に厚いよな。人間より遙かに」
 現在社会の人間関係の希薄さに対する皮肉だろうか。
「ああ、そういえば。ここにはコールドスリープの為の施設があったが、そこに入った事はあるか?」
「いや。強固な封印が施されている部屋ならあったが、そこの事かい?」
「やはり、開かれていないか。ならいい。懸案事項が一つ消えた」
 ヴィレオンは口に手を当てながら哄笑する。

「ゆりかごと聖王が手中にあれば七割方問題は解決する」
 ヴィレオンはゆりかごに絶対的な信頼を寄せているようだが、スカリエッティには不安が残る。
「ゆりかごには死角が多くてね。単体の兵器としてはどうかと思うが」
 宇宙に出られれば問題ないのだろうが試算では軌道上まで三時間かかる。
 その間、不完全な防衛システムで持ち堪えられるかどうか。

「クク」
 ヴィレオンは嘲りの笑みを浮かべる。
「アルハザードの遺児だというのに随分と常識に囚われているな」
「……どういう意味かな」
 心の中に生まれた怒りを押し殺して尋ねる。



136 名前:尊ぶべき愚者 十三話 8/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:08:33 ID:3mdkWIZ8
「死角を攻めれば勝てる、数で押せば勝てる、策を練れば勝てる。実に下らない。真の強者とはそういう理の外側に存在する」
「ゆりかごがそうだと?」
「正確には聖王とゆりかごがな。聖王のいないゆりかごはただのガラクタだ。
 それに、個人の能力に依存するという意味でも欠陥だな」
 ヴィレオンは愉しそうに言葉を続ける。

「そもそも次元世界が質量兵器全盛の時代を迎えたのもゆりかごが原因といえば原因だ。
 ゆりかごの前にはあらゆる魔法が無意味だったからな。
 どの世界も躍起になって質量兵器を開発していった。
 まあ、それさえも無意味だったと程なくして悟る事になったがな」

 要約するならゆりかごは凄い兵器なんだよ! と言いたいのだろう。
 スカリエッティとしては誰にも邪魔されず、自由に研究がしたいだけなので及第点を満たす兵器ならそれでいいのだが。

 言いたい事は全部言ったのかヴィレオンは外套を翻し背を向ける。
「用は終わりかい?」
「ああ。これから行かないといけない所があってな」
「まだ、災厄を撒き散らすのか」
 挑発してみたが、ヴィレオンはまったく気に留めない。
 むしろ、そういう存在として扱われている事を喜んでいる節すらある。
「迷える子羊を崖から突き落としてくる」
「おやおや。天の邪鬼だね」
「何もない崖の上より崖の下の方が幸せかもしれないぞ。無事に降りられればの話だが」
 口が裂けたように嗤い、そのまま陽炎のように姿を消す。


「何とも傍迷惑だね。ああいう自己顕示欲が強くて自分勝手な男は」
 ウーノが何とも言えない表情をしていた事についぞスカリエッティは気付かなかった。




137 名前:尊ぶべき愚者 十三話 9/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:09:30 ID:3mdkWIZ8
 頭に靄がかかったようではっきりしない。
 だが、このひどく懐かしい感じは何だ?
「おーい、起きろ」
 誰かが体を揺する。
 聞いていると不思議と心が落ち着く。
 この声は確か……

「ぅん。どうしたの、兄ちゃん」
 目を開けると慣れ親しんだ兄の顔が飛び込んできた。
「ちょっと面倒な事になってな。今すぐ首長達の所に行ってくれないか」
「兄ちゃんは?」
「俺は、少し、用事があってな。遅れると思う」
「やだよ! 兄ちゃんも一緒じゃないと」
 ぐずる弟に同じ赤い髪をした兄は困った笑みを浮かべながら頭を撫でる。
「おいおい。もう十歳なんだから一人で行けるだろ」
「兄ちゃん!」

「……これ、やるから」
 服の内ポケットをあさり先端に刃のついた一本の柄を差し出した。
「兄ちゃんの槍……」
「俺にとっちゃ三番目に大事な物だからな。お前が預かっといてくれ」
「……うん」
 その答えに満足した兄は急ぐように念を押し足早に家から出ていった。

「待って!」
 弾かれたようにベッドから起き上がる。
 去っていく背中に伸ばした筈の手の先には何もない。
 ここはミッドチルダに滞在している間に利用しているホテルだ。

「……久し振りだな。この夢も」
 衣類は汗でぐっしょりと濡れていて気持ち悪い。
 時計で時間を確認すると深夜といっていい頃だ。

 ベッドから起き上がり備え付けの鏡で自分の姿を確認する。
 背丈も赤い髪も夢に出てきた兄と瓜二つだ。
 違う点を挙げるなら、夢の中の兄は笑っていたが、今の自分は……

「何故なんだ、兄さん。何故あのとき一緒に来てくれなかった。
 暴走が止められない事は戦った兄さんなら分かったろうに。なのに何故自ら死ぬ道を」

 力が抜けその場にへたりこむ。
 嗚咽を漏らしながらの問いに答える者は誰もいない。
 その筈だった。



138 名前:尊ぶべき愚者 十三話 10/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:10:21 ID:3mdkWIZ8
「知りたいか?」
 背後からかけられた声に背筋が震える。
 何しろ、鏡には自分しか映っていないのだ。
「あの時、何が起きたのか、知りたくないか?」
 振り向きたい衝動とそれを否定する理性がせめぎ合う。
 もし、振り向いて誰もいなかったらどうする?

「……誰だ?」
「オレの返答が事実だという保証は?」
 一切の問い掛けを拒絶する言葉。
「どうする? オレも、忙しい訳ではないが、暇でもないからな」

「……自分は、過去を知らない」
 知っている事は精々、シェオルが暴走し管理局がアルカンシェルの使用に踏み切った事。
 その時に戦いがあり、自分の兄が赴き帰って来なかった事。
 暴走の原因は管理局の不手際だったらしいが詳細は不明という事。
 具体的な事は何一つ知らない。

 何故、自分がここにいられるのか。
 自分が立っている場所の事が分からず、不安で未来へ踏み出す事が出来ない。

「いいだろう。知らせてくれるというなら、知らせてもらおう」

 満足げに喉を鳴らす音が部屋に響く。
 それと同時に、
「ぐ……」
 頭の中を直接掴まれたような激痛に目を固く閉じる。
 痛みに耐えながら片目だけ開けるとホテルの一室だった筈の景色が変化していた。

 そして異変はそれだけではない。
 体の存在は実感出来るが視線を動かしても存在を確認する事が出来ない。
 まるで視覚だけが移動したようだ。

「幻覚か夢でも見せられているのか?」
 それとも本当にこれが過去なのだろうか。

 周囲を見渡し設備等から推察すると管理局の艦船内のようだ。
 目の前には見覚えのある男が座り、そこから一段下がった所では何人もの人間がモニターに向かって作業をしたり言葉を交わしている。




139 名前:尊ぶべき愚者 十三話 11/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:11:16 ID:3mdkWIZ8
「やはり暴走は止められなかったか」
 艦長席に腰掛けた中年の局員が沈痛な面持ちで呟く。
「あの蛇は凶暴は過ぎだ。あんなのに死後を守られんのも不安だな」
 視覚を通り抜け一人の男が現れた。
 赤い髪の男だ。
 民族衣装のような服飾を身に纏い、両刃の大剣を背負っているのでこの場では浮いて見える。

「……管理局は規定に従いアルカンシェルの使用を決定した」
 顔中に苦渋の色を滲ませて艦長が宣告した。
 男はあえて顔に無表情を作り、腕を組んだ。
「……どれくらいの被害が出る?」
「結界が更に強大化している。
 君達の術式は普通に通過するようだが、アルカンシェルを使うとなるとフル出力でないとならない」
「……で?」

「半径数十キロは確実に消滅するだろう。二次災害も考えると惑星全土に影響が」
「……どっちみちシェオルがなくなれば似たようなもんか」
 男は無言で床に膝を付き、頭を下げた。
「あんた達の事情も十分に把握しているつもりだ。その上で頼む。発射を待ってくれ」
「……」

「頼む。仲間も戦ってるし俺ももう一度向かう。だから猶予をくれ。今発射されると避難が間に合わない……」
 一連のやり取りを聞いていた局員達は男に憐憫の情を寄せる。
 世界が滅びる前に必死に足掻く男の態度に。
 まるで上から見下ろすように。

 その様子が、嫌に癇に障った。
 
「副長。アルカンシェルの最終チェックを行え」
「か、艦長、しかし、長居するのは我々にも危険が……」
 副長と呼ばれた局員は狼狽し、身振り手振りで即時決行を懇願する。
「失敗は許されない。最善の状態で臨みたい」
 剣幕に押され、渋々ながら副長は指示を出していく。

「感謝する」
 男は素早く立ち上がり艦長に背を向ける。
「……だが、結界内の君達を回収する事は出来ない」
「構わない。失敗した時は俺達ごとで」



140 名前:尊ぶべき愚者 十三話 12/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:12:15 ID:3mdkWIZ8
 思わず待て! と叫ぶが反応する人間は誰にもいない。
 自分は本来いない存在だから当然といば当然だ。

 だが、それでも、伸ばした手が何も掴めないのは辛い。

「……引き延ばしても一時間が限界だ。他の世界の住人を危険に晒す訳にはいかない」
「当然だ。そんな事になったらそれこそ先達に顔向け出来ない」
「すまない。我々にもっと力があれば、こんな事には……」
 項垂れる艦長を突き放すように、声が飛ぶ。

「後悔は俺達が十分した。あんた達はこれからの事を考えろ。
 悪いと思うなら二度とこんな事がないようにな。それが誠意ってもんだろ?」
「そう、だな」
「世界を滅ぼすに足る誠意。生半可じゃねえぞ」
「……管理局は君達の世界の滅びに報いてみせる。それが犠牲の上に立つ者の責務だな」

 男はにこやかに笑い、見様見真似だと思われる不格好な敬礼をする。
「では艦長殿、ご武運を。我々の同胞をお願いします。……悪いな、大罪を背負わせる事になって」
 足下に魔法陣が程無くして姿が消える。




 気がついた時には鏡にもたれ掛かっていた。
「はぁはぁ」
 呼吸が荒く心臓の動悸が速い。
 時計で時間を確認すると数十秒しか経過していないが激しい運動をした後のような疲労感が全身を襲う。
「今のが、十五年前の?」
 もう背後の声は気にならない。
「ああ。一ケ月前にシェオルから引き出しておいた本物だ」

「やはり、皆が避難する時間を稼ぐ為か……」
 薄々勘付いていた。
 消去法でそれしかないのだ。
 しかし、頭の中でその答えに至るのを避けていた。

「兄さんが死んだのは僕のせいか」




141 名前:尊ぶべき愚者 十三話 13/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:13:19 ID:3mdkWIZ8
 管理局の艦船まで行ったならそのまま逃げる選択肢もあった。
 だが、兄はそれをしなかった。
 自分達がいたからだ。

「そうだ。お前の兄だが、生き返らせてやっても良いぞ?」
「な、に」
 思考が停止し頭の中が真っ白になる。

「今、なんて言った?」
「だから生き返らせてやると言ったんだ」
「そんな事……」
「死んだ人間は生き返られない。そんなものは管理世界の常識だな。お前も管理局に毒されすぎだ」

「……本当に、出来るんだな?」
 それが悪魔の囁きだという事は理解していた。
 だが、それでも、縋りたいという欲求に抗う事は出来なかった。
「本当に本当。オレももう一度戦ってみたいと思っていた。
 あんな素晴しい人間を死なせたままというのは世界にとって大きな損失だ」

 最初は嫌悪を抱いていた声が、今は心地よい旋律となって響いてくる。
「……」
 夢の中のように意識が朦朧としてくる。
 自分が奪ってしまった兄の人生。
 それを取り戻せるというのなら、自分は……

「痛っ」
 突然の痛みに意識が覚醒する。
 無意識の内に首から鎖で下げた槍の刃を握っていたのが痛みの原因だった。
 こんな事は初めてだ。
 普段は本気で握っても傷つく事はないのだが。

「なんだ?」
 まさか、拒絶したというのか、この槍が。
 兄の死をなかった事にする事を。

 再び脳裏に映像が叩きつけられた。




142 名前:尊ぶべき愚者 十三話 14/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:19:06 ID:3mdkWIZ8
「あの艦長さんは人がいいみたいだから、奇跡って奴を信じて節があったが、そう都合よくいかないな」
「当たり前だ。そう易々と起こるか。よしんば起きても我々の努力をそんな言葉で片付けられてたまるか」
 山のような体躯を誇る大蛇が天を裂くような砲声を上げる。
 その下に数人の男女が固まっていた。
 一様に傷を負い、地面に血を流している。

「弟さんの事、心配ね」
「まったくだ。俺、甥か姪の顔見るまで死ぬつもりはなかったんだが」
「なんなら今から帰るか?」
「そうしようかな」
 口では軽口を叩くが動こうとはしない。

「行かないのか?」
「お前達が寂しがりそうだから残ってやる。それに、あいつは強い。俺がいなくても大丈夫さ」
「でも、この件で管理局を憎まないでくれるといいけど」
「本当にな。誰かを憎む人間にはなってほしくない。憎むなら俺を憎んでくれればいいんだが」
「彼だけではない。長きに渡って遺恨が残り続けるだろう」

「それに関しては僕達の後に続く人間に託すしかないですね」
「後始末せずにさっさと死ぬのは気が引けるな」
「いいんだよ。他の奴にも仕事を残しとかないと。
 俺達は限界まで戦ったから負けようが死のうが後悔はないし、
 故郷の為に戦ったという事実を心の拠り所に出来るが、ここにいない奴は違うだろ」
「やっぱ人には戦う場が必要か。話し合いじゃ、理屈じゃ納得出来ない事もある」

 その時、彼等は大蛇の咆哮が一段と高くなった事に気付いた。
「なんだ、啼いてやがるのか」
「この中で一番デカい図体してるのによ」
「うるさいな。世界がなくなって悲しいのはお前だけじゃないっての」
「お前等、仮にもこの世界そのものだぞ。確かに鬱陶しいが」


 赤い髪の男が苦笑を浮かべながら大蛇を見上げる。
「なあ、俺達はここで終わりだろうけどよ、受け継ぐ奴がいれば俺達の世界はそこにあるし、俺達もそこにいる。
 それでいいじゃねえか」




143 名前:尊ぶべき愚者 十三話 15/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:20:49 ID:3mdkWIZ8
 だが、大蛇の憤りと苦悶に満ちた慟哭は止まらない。
「はっは。嫌だとさ」
「ちぃ。ぼーっとする頭で必死に考えたってのによ」
「いや、かっこよかったぞ。そうなってくれれば俺達も救われるな」
「なるさ。そう難しい事じゃない。
 これから辿り着く場所を良くしていこうとしてくれれば、それだけで俺達の意思は受け継がれた事になる」

 不意に大蛇の慟哭が止み、警戒するような唸りを上げる。
「……どうやら、時間みたいだな」
 彼は嘆息しながら周囲を見渡す。
 おそらく、これが人生で最後の光景になる。
 一緒に戦ってきた仲間がいる。
 死ぬと分かっていて残るという馬鹿な決断をした大馬鹿の集まりだ。

「まあ、死ぬ事くらいはしっかりするか。みっともなくないように」
「人生の終焉としちゃ文句ない」
「生への執着はあるが、執着したくなる人生を送れて幸いだったよ」
「最後までこの世界の為に戦う事が僕達に出来る最高の誠意の表現でした。それは何とか達成出来たようで」

 口々に別れの言葉を告げていくが、そのどれもが軽快で悲愴感がない事に赤髪の男は微笑する。
「一人くらいは喚き散らす奴がいてもおかしくないんじゃないか?」
「そんな奴はさっさと逃げ出して最初からいねえよ」
「しかし、一度は結界の外に出たんだからお前は逃げるんだと俺は思ってたけどな」

「随分薄情者だと思われてたみたいだな。死に際だからって告白しなくてもいいのによ」
 再度微笑みを浮かべようとして全身を大きく震わせながら咳きこむ。
 気付かないうちに相当無理をしていたようだが、最後までよく付きあってくれた。

「本当の事を言うと、弟に会いに行った時にそのまま一緒に逃げようとも思ったんだ」
 どうせ最後だし、吐露しても構わないだろう。
「俺に残った唯一の家族だし、死ぬ事への恐怖もあった。
 だけどさ、やっぱり俺はこの世界が好きで、その気持ちから逃げたくなかった。
 もう滅びるしかない世界でも自分が頑張れば残せるものがあるかもしれない。
 ついでにこいつの事もな」

 自分の意思ですら満足に動かせなくなった体を懸命に動かし上方に視線を向ける。

「世界や人を守る存在なのに暴走しちまってよ。後世に世界を滅ぼそうとした大悪と記される事になっても、
 「お前がそんな存在じゃないって俺達は知っている」そう言ってやりたくてさ」




144 名前:尊ぶべき愚者 十三話 16/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:25:57 ID:3mdkWIZ8
 黙って聞いていた仲間の一人が悔いはないか、と問えば、
「最後の最後まで自分の意思を曲げる事なく突っ走れたし、素晴らしい人生だったと断言出来る」
 流れ出た血で赤黒く染まった大剣を地面に突き立て大の字に寝転ぶ。
「空が綺麗だな。虹が見える」

 そしてすべてが光に包まれた。



 良いのか?
 頭の中に新しい声が生まれる。
 兄が素晴らしいと評した人生を自分が汚しても。

 唯一の命を賭けてでも貫いた意思はこんな事でねじ曲がるほど安っぽかったのか?
 苦悩の末の決断をこんな簡単になかった事にして。

 あの戦いに参加した者は自分達の意思を受け継いでくれる者がいると信じたからこそ死を笑いながら受け入れた。
 それなのに先に進む事から目を背け、過去に縋ろうとするとは何と愚かしい。
 今まで連綿と続いてきた世代を重ねるという行為に逆らうのか?

「シェオル、か。地上本部からは距離がある筈だが、またしても思い通りにならなかったか」
 背後の声には苛立ちが混じっていた。
 どうやらこの事態は予想外だったらしい。


 彼は緩慢な動きで鎖から刃を外し一気に振り抜く。
 すると柄が伸びて一本の槍となる。
「交渉は決裂だ」
「残念だ。折角愉しい仕掛けを考えていたんだが」
「お前には聞きたい事があったが、そっちから出向いてくれとは都合がいい」

 振り向き、初めて相手の姿を視認する。
 黒い髪に金と赤のオッドアイ。
 報告書の通りだ。



145 名前:尊ぶべき愚者 十三話 17/17 ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:27:54 ID:3mdkWIZ8
「先に聞いておく。殆どの人間はオレとの契約に応じるが、稀にお前のように拒否を選ぶ人間がいる。何故だ?」
「さあ。正直な所、自分でもこの決断は意外だ。ただ、理屈に合わない事をするのが人間だからじゃないか?」
 まずは大人しくさせる。
 両手足はなくとも会話は可能だ。
「クックッ。餓鬼が粋がるな。兄より弱いお前では相手にならん」
 踏み込もうとした瞬間、外套が生物のように蠢き、視界を覆い尽くす。
 直前まで姿があった位置目掛けて一撃を見舞うが空を切るだけで手ごたえがない。

 代わりに全身を刺し貫くような冷風が襲いかかる。
 外套を振り払い、原因は窓が開いた事だと気付いた時には敵の体は空中に躍り出ていた。

「しばらくはミッドチルダにいる。気が変わったら何時でも呼べ」

 この部屋は地上三十階。
 高さは問題ないが深追いは危険だ。
「後悔するぞ。そして思い知れ。この世界にお前の兄を犠牲にするだけの価値はなかったとな」
 夜闇に溶け込むように男の体は四肢の先端から消えていき、金と赤の目が一度だけ妖しく光ったのを最後に完全に消失する。

「それを決めるのはお前じゃない。自分達と管理局だ」
 黙って見送って後、そう忌々しげに吐き捨てる。



146 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/06/06(金) 08:30:26 ID:3mdkWIZ8
以上です
おちこんだり(データが飛んで最初から書きなおす破目になったり最低SSを書いたり)したけれど、俺はげんきです
やっぱゆりかごは何だかやべー兵器じゃないといけないと思う

それとちょっとミスして一文抜けてた
135 :尊ぶべき愚者 十三話 7/17 ◆Ev9yni6HFAの一番最後
 心の中に生まれた怒りを押し殺して尋ねる。

 心の中に生まれた怒りを押し殺して尋ねる。
 無知である事から目を背け、虚栄を張るほど愚かではない。

お手数をかけますが保管庫に入れる際は修正をお願いします

147 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 10:02:25 ID:jJIwKi8C
スカが強キャラになってるw(本編でもフェイトを拘束したりしてるけど)

執務官の裏切りフラグが消滅したのか、更に強固になったのか分からないな。
時系列的には過去話の5年後に地球にアルカンシェルを発射しようとした訳だし。
ってかこの辺の話は2期終盤のオマージュなのか?

それと最低SSの都築を待ってますww


148 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 14:42:06 ID:0CkK/NWs
そんな感じだな
同様に短編の二人はそれぞれスバルとなのはのifかな

そうそう、俺も最低SSを待ってますからw

149 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 16:30:09 ID:dtCoAens
>>147-148
お前らどれだけ最低SSに期待してるんだw


150 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 16:46:58 ID:nzpyJeJX
成長したスーパースバルとなのはガチンコ対決読んでみたい

151 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 16:59:12 ID:Q71BsCbd
リリカルで大食いネタが読んでみたい

152 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 17:02:22 ID:gjD9IwfH
一度読んでみたいのが、
本気のユーノVSなのはというか、
浮気を見つけて魔王モードのなのはさんに対して、
淫獣のサバイバリティは何分持つのか、という話がみたい。
他の作品だと皆が加勢しているからあっというまにおしおきコースだったが、
1対1だとどこまで逃げ切れるんだろうかとか。

153 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 17:06:11 ID:e3Pu3d+A
淫獣扱いされているがユーノが浮気とか極度の鬼畜行為するのは想像しにくいなあ
なんでだぜ?

154 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 17:45:29 ID:f5sbElyz
魔法少女のお供はすべからくその称号を与えられるって聞いたことがあるけどね。

155 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:03:41 ID:olBeeH5/
>>154
CCさくらのケルベロスとかはそうでもない

156 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:04:29 ID:Tyebp0wD
形が卑猥だからに決まってるだろ

157 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:12:03 ID:e3Pu3d+A
それじゃあノロイも卑猥なボスキャラとでも言うのか

158 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:15:31 ID:gjD9IwfH
ノロイ様はそれどころじゃなく怖いです。

159 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:26:04 ID:3mdkWIZ8
様付けで呼ばれる小動物はノロイ様くらいだろうな

160 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:31:18 ID:b8K5QTuR
では試しにユーノ様と呼んでみる。

161 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:33:50 ID:PcDxg9Jn
騎士よ眠れだったな
ここの作品でなのはとユーノのガチンコ見れるのって
アレはユーノの頭脳勝ちだったな

162 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:41:40 ID:Q71BsCbd
そーいえば、ユーノフェレット型の大人の玩具をなのはさんが自作するSSがあったな、確か。

163 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:51:56 ID:BPTEqJcg
>>80
遅レスだが、ユーノスレにあるみたい

164 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:12:06 ID:/kOuzGHs
ユーのは防御魔法で防ぐ、バインドで拘束する、転送魔法で逃げる、自分に有利な結界を張る、補助魔法で自身を強化、傷ついたら回復。
他にも、無限書庫と考古学で培った知識、魔力消費を抑えられるフェレットモード、エロノに扱き使われて結果的に貯まった貯金(なのはへの給料三か月分込み)。
対してなのはは誘導操作弾で弾幕、砲撃でバリアごと撃ちぬく、バインドで拘束、結界無視の集束砲、ティアナやヴィヴィオを捌いて見せた見切り、カートリッジシステム搭載のインテリジェントデバイス、
際限なく魔力が高まるブラスターモード、鉄壁通り越して金剛石級の防御魔法、教導のために覚えたであろう近接魔法、美貌、10年間貯めまくったであろう貯金(ヴィヴィオの養育費は別)、実戦で鍛えられた戦術眼。


正面からじゃまずユーノは勝てないな。

165 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:12:25 ID:PrIYiE4j
>>153
そりゃ本編みるかぎりそんな性格では確実にないからだろ
もっとも保管庫探せばいくつか見つかるんじゃね?

166 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:15:45 ID:NBIqabhv
>>162
なのはさん専用ユニゾンデバイス「ゆーの君」
・超小型魔力炉搭載で一週間使い続けても元気なまま
・万一、AMFで停止してもたったの単三電池3本で驚きのパワー&タフを実現
・専用コードで利用者のリンカーコアから直接魔力を供給できる親切設計
・簡易BJを展開する事でどんなに汚れても一瞬で綺麗に元通り
・アジャスターによりお好みの大きさに変わります
・今ならプリンターも付けて19,800円(税込み)


そんな事を仕事しないで一日考えてた
君の電波か

167 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:18:37 ID:b8K5QTuR
>>166
>>なのはさん専用ユニゾンデバイス「ゆーの君」

この一文で考えられないほど凄まじく笑ったwwwww!!!

168 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:19:18 ID:jJQxuIF/
>>164
何故か矛盾の話が頭に浮かんだ・・・。
砲戦魔導師なのに。

169 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:20:02 ID:f5sbElyz
まぁ頭使って勝たせるのが正しいんだろうけど、この方針だと思いっきり書き手の技量と独創性によるから正直むずいと思うんだよねー
あんまりオリジナルスキルとかやられると正直さめるしな

バトル物も見たくないわけじゃないが、それをこなせる奴は溢れるほどいるからユーノである必要ないしなー
普通に情報を使って回りを有利に導くとかが結果的に一番輝く気がしないでもない、そっち方面の人少ないし。

たまにオリジナルデバイスもたせたり変な補正で実は強かったんだーっての見るけど個人的に論外。

170 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:22:38 ID:gjD9IwfH
いや単に何分粘れるかな、何分逃げ回れるかな、
という感じだったんだ。

171 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:28:25 ID:wsgl27Ne
つ「いしのなかにいる」
つ『強臓式義腕・英雄』仮発動
つ『次元回廊』

マイナーなネタも混じってるが気にするな。

172 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:41:18 ID:f5sbElyz
>>170
うは、すまん、一人で発展させすぎちまったよ。

たぶんなのはさんの思考はある程度熟知してると思うけど、相手は百戦錬磨のプロだからどうなるかね。

173 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:45:08 ID:/kOuzGHs
>>170
念話でグレアムとシャマルとマリーと仮面の男(クロノ)が援護してくれたらかなり粘れそうだな。
助言を貰いつつ野生動物をキャプチャーし、道具は現地調達。

グレアム「今回の君のコードネームはフェレットだ。念話する時はセレクトボタンでセンドしてくれ」
シャマル「フェレット、セーブする?」
マリー「段ボール箱を装備しているわね」
仮面の男「見ていられないぞフェレット、年を取ったな」

174 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:49:08 ID:rSDuFBtC
交流断絶するのを覚悟するならば、肥溜めにでも転移させれば精神的ダメージ回復する前に逃げ切れそうだw

175 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:53:07 ID:NBIqabhv
>>174
劣化の将を叩き込んだらガスに引火して自爆するかもしれん
影牢みたいだな
あぁ、ユーノに必要なのは影牢的戦法かもしれないな

176 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:56:24 ID:vkAHZiK9
誰かこのアニメの世界にサイヤ人が来襲してくる話書いて〜〜〜〜〜。もちろんフリーザ様も書いてくれ〜〜。

177 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:56:37 ID:Tyebp0wD
フェレット状態のままが当たり判定も小さくて一番強そうだ。イタチは意外とかなり凶暴だからな
俺がまだ小学生だった頃、いつも鶏が小うるさかった飼育小屋がしんと静まっていたので、
不審に思って覗いてみると、そこには首無しの鶏の死体とそれをむさぼるイタチの姿が……

178 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:00:06 ID:Q71BsCbd
>>177
怖ッ

179 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:03:53 ID:f5sbElyz
そろそろ個別会話は終わりにしたほうが良いな、おとなしく投下を待つ。

180 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:05:17 ID:jANq1LrW
壁と壁の間に転移させて、胴体ちょん斬っちまうとかな。
しかしまあ、教導官であるから人に教えるだけの戦術や戦略なんかも頭に入っているだろうし、
なにより9歳からの実戦経験が半端じゃなく、10年間第一線で働き続けた経験の上に戦歴が濃い事この上ない。
ジュエルシードの猛者、AAAフェイト、AAA+ヴィータ、ロストロギア闇の書などとタイマンはってきたなのはに、

ユ ー ノ が 勝 て る と は 思 え な い。

181 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:15:08 ID:gvdX7k1X
力に頼った闘い方はキライだね

182 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:16:33 ID:enDN6FU0
まあ、正面切ったら負けだろうけどどれだけ逃げられるかなら案外逃げ切っちゃうんじゃないか?
ユーノの魔力や技術が9歳当時のまま(成長、ブランク共に一切無し)で転移魔法など有りならだけど
逃げるのが目的なのにSRBやらブラスターやら使うのを待つほど馬鹿じゃないだろうし、
魔法を用いた正面戦闘以外でなのはがユーノに勝る所って実際問題ないだろうし。
転移魔法発動前に一撃で撃墜される可能性もあるがな。


183 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:21:48 ID:3mdkWIZ8
2期の2話では転送魔法の準備しながらヴィータと渡り合ってるし逃げに徹するなら簡単だろうな

それと、こういう話題になった時に問題になるのが戦闘開始の状況だな
DBの武闘会みたいに向かい合った状態から始まるのか、目視出来ない距離から始まるのかとか
前者ならなのはが有利、後者ならユーノが有利だな

184 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:22:49 ID:596InQXi
本当に敵に回ったら恐ろしいキャラだ。なのはは
ドラゴンボールの悟空と同じ

185 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:29:21 ID:/kOuzGHs
>>184
そこでティアナ辺りが、「味方なら凄く心強いけど、敵に回すとこれほど恐ろしいものはない」と死亡フラグ立てて善戦してあえなく敗退、
スバルによる逆転劇を演出すると。

186 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:32:37 ID:wsgl27Ne
心理レベルにまで踏み込んだ搦め手には、弱いを通り越して全く対処できないイメージが。
つか、模擬戦の時も、駆け上がった方が幻術だったら確実に負けてたような……

187 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:36:39 ID:aayHUTVt
搦め手でも、最終的に相手が直接ダメージで屠ってくるつもりなら勝てそうな。

最後まで精神ダメージだけで押し通すなら対処できないかも知れない

188 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:45:25 ID:d0+mD6xI
ユーノの戦闘方としては『勝つ必要はなく負けなければ良い』がbestでは?
あと戦闘方法がガチンコバトルだけとは限りませんよ…あの淫獣は……

189 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:48:04 ID:rSDuFBtC
しかし、その話は本線と関係なくなるうえに本来のキャラと相反する話

でも、そろそろエロい話しようぜ

190 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:52:38 ID:fdRIAnV5
>>146
GJ!!です。ゆりかごは本当に凄いのか気になりますw

頭に強制的に拷問されている人間の音声とかを念話で送ったりとかしたら
集中力を乱しそうだ。脳の処理限界まで情報を送りつけたりとか。
なのはさんは砲撃型と称されるのに実際は全能家だから困る。

191 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:52:46 ID:Tyebp0wD
じゃあ男キャラ同士のチンコバトルの話でもしましょうか

192 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:54:22 ID:jANq1LrW
9歳から軍人やってるんだから、筋肉とか凄そうだよな。
なのはやフェイトの腹筋はシックスパックに割れてるんだろうな。
色々な意味で脱いだらスゴイっていうか、いざ服を剥いたらパンプアップした筋肉が現れたりした日には……


193 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:55:56 ID:nzpyJeJX
ユーノはチンコバトルだろ

194 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:07:03 ID:+ZMq38KN
>>187
自前の不屈の心&デバイスの不屈の心のコンボで生半可な精神攻撃は乗り越えるどころか
火に油の可能性もあるけどね、それを越すほど痛めつけて鬱に持っていくもよし、順当に
打ち勝って叩き潰すDB的な熱血展開もよし、物語に発展性が出るね

195 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:07:15 ID:joAszU/y
>>191
ユーノ、クロノ、エリオが男風呂に入っている。
話は猥談からスペック比較に移行。

一段落ついたところでゲンヤ氏が前を隠さずに風呂に入ってくる。

といったエロSSを読みたいよぅ

196 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:17:38 ID:wsgl27Ne
ああいや、自分が言ったのは、情報戦とか撹乱戦術とかトラップとかそういう系の>搦め手

197 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:19:00 ID:6abGykoa
魔法バトルじゃなきゃいけないわけでもないんじゃないか?
なのはとユーノが大喧嘩する時にはなのはは基本平手打ち
ユーノは逃げ回るか腕を後ろに組んでサンドバック体勢で口撃のみとかいうのもありだろう
時々なのはさんのぐーぱんちがボディーにキマってるような気がするのは仕様です

……三人娘の大喧嘩ならもうちょっと可愛らしい気がするのに何故だろう……
いや、意外と冷戦時みたいな険悪さもありえるか……?
いずれにせよ何となくフェイトさんが一番弱い気がするが

198 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:20:09 ID:NaDKRqTu
フェイトと結婚する為にクロノと闘う羽目になるユーノとか妄想した

199 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:26:35 ID:f5sbElyz
>>198
そうゆうのはユーノスレいくと結構転がってるぞ、
個人的にこの単語が出ただけで噛み付くごく一部の方がいるから荒れないか戦々恐々なんだ

200 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:27:07 ID:Ts15pizt
ユーノの話だけで満足のようですねぇ
ここの住人は

だからユーノスレ(ry

201 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:27:28 ID:EqioGiOy
で、そのクロノが今度はなのはと結婚するために高町父・兄と闘う羽目になるのですね

202 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:28:20 ID:rSDuFBtC
はやてはどうすればいいんだw

203 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:30:05 ID:x5BEWIPS
この際スカリエッティで。<はやて

204 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:34:14 ID:6abGykoa
ヒドスww

205 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:35:48 ID:H1325BWz
エリオはキャロを嫁にもらうにしろ、ルーをもらうしろ戦う相手がいなくていいポジションにいるな
ただヴィヴィオの場合は魔王様と・・・・・

206 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:35:53 ID:/kOuzGHs
>>195
ゲンヤに加えてレジアスとゼストまで来たら三十路にも満たない若集は委縮しそうだな。

ゲンヤ「まだまだ若いもんには負けねぇ」
レジアス「海の連中はこの程度なのか」
ゲンヤ「・・・・・・・・・・・」←一番でかい人
3人(ま、負けた・・・・・・・・・」


207 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:37:34 ID:f5sbElyz
ノーマル傾向の人だと男の人数的に選択肢少ないからなw
スカリもありだろうw

208 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:38:05 ID:+ZMq38KN
>>203
そういえば、スカとのCPでのSSは、三人娘では、はやてだけないな
他の2人は、一応作品あるのにw

209 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:39:32 ID:rSDuFBtC
いままでだと、はやての相手はゲンヤが多いのか?
・・・このまま進めてオジン好み路線かw

210 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:39:46 ID:+ZMq38KN
>>205
一応、ルーはアギトとガリュウとメガーヌママが可能性ありだな

211 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:41:08 ID:D7VyhKIG
ユーなの&クロフェの方が人気はあるだろうけど、
クロなの&ユーフェの方が親戚になる分、面白そうではあるな。
4人で温泉旅行にでも行って、穏やかな女風呂とピリピリした男風呂とか?



212 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:42:51 ID:YBb4YLqS
クロノへの嫌がらせで「義兄さん」と呼ぶユーノ
しかし自分にも大ダメージかw

213 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:45:00 ID:Tyebp0wD
リンディと結婚して息子呼ばわりの方が

214 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:03:04 ID:e7m1eOMs
そろそろユーノスレに帰ってくれないかね

215 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:04:53 ID:rSDuFBtC
どうでもいいから誰が一番逸物が大きいか考えようぜ

216 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:05:28 ID:Ts15pizt
これだからユーノ厨はって言われるんだよ……

217 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:09:14 ID:e3Pu3d+A
わざわざ煽る奴が言うことではないな、そういうのも自重しろ
だが、そろそろこの場所らしい流れに戻したいのも確か

218 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:11:31 ID:Ts15pizt
間違ってageげてしまったのは正直スマンカッタ
ただ言わなきゃならん時もある


とりあえず保管庫のSSで抜いて頭冷やしてくる

219 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:13:44 ID:e7m1eOMs
>>218
それにしたってちょっと言い方は酷いと思う、俺ももう少しオブラートに言うべきだったかも
ということで俺も保管庫のSSで股間あっためてくる

220 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:14:07 ID:f5sbElyz
また一括りか、会話の流れだってあるんだから話題が出るくらいは良いと思うんだけど噛み付きすぎじゃないかなぁ
変なスレ補正みたいなの持ってきてるんじゃないんだろうし投下が無いならあくまでエロパロの範疇じゃないかと思うんだけどな。

層の多さによって話題の出やすさもあるんじゃないかねぇ。
毎日毎日そればっかってのは勘弁願いたいが全く参加できない会話じゃないんだし、別な会話すりゃ良いんじゃないか?

本スレもアンチとかマンセーとかくだらん括り始まってるし、最近どのスレも沸点低すぎてだめだぁ

221 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:16:37 ID:rSDuFBtC
そういうときこそ、平和に猥談しようぜ!!
誰が一番性的に敏感そうだとか。

222 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:18:54 ID:b8K5QTuR
>>221
>>性的に敏感

ここはシグナムを一押しで。
こうね、いつも気丈で気高い女騎士がベッドの上ではか弱い女になるって感じで。

223 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:18:55 ID:f5sbElyz
>>221
フェイトさんとザフィーラは鉄板だろう

224 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:20:41 ID:rSDuFBtC
個人的にはフェイトが一番敏感そうだが・・・
・・・意外なキャラがというのがありそうだから、ヴィータ辺り案外とか思っても見るわけだ。

225 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:21:30 ID:Io8pCP4u
このスレはユーノ信者とユーノアンチが厨同士で醜く口汚く罵り合うスレになりましたw

226 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:21:30 ID:jANq1LrW
投下がないんだから致し方がないとも思うが。
そもそも本来の流れってどんなん? 黙って投下を待つだけなら人が減ってスレが廃れるだけだぜ?
214とか216はどんな話題なら満足なのかと。
投下の時に静かになってGJ!や評価されればいいんじゃないの?
雑談が我慢できないんじゃなくてユーノの話題が我慢できないだけじゃないのかと。
だったらユーノをNGワードにすればいいだけじゃん。

227 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:22:01 ID:PrIYiE4j
>>195
エリオ……細長く、ちっちゃめ。もっともまだまだこれからだしそもそも精通を迎えてるのかと(ry
クロノ……長さはそれほどでもないが太め。覚醒時はとても固くなると本人が主張
ユーノ……淫獣の名にふさわしい太さと長さ。もっともこれといった特徴がないとも言える
ゲンヤ……ユーノほどとはいかないが平均以上。しかしその色、つや、形は使いこまれ年季の入った職人の一品。男なら一度は憧れる理想の息子である

逆にそれぞれのパートナーが夜の生活について話し合っているssとか面白そうだ

228 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:22:55 ID:cTc7HVp4
グレアムは……

229 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:23:54 ID:WJ0kosu/
グレアムは真珠が埋め込んである

230 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:24:17 ID:rSDuFBtC
そして、ぬこ二人とやりまくってると。

231 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:25:31 ID:ZiiCpoCL
>>220
んー、なんていうか俺はこのカプが好きだ!とかならともかく、
さもなのユーは公式だと言わんばかりの書き方してる人がいるから叩かれてるんだと思うよ。

次スレから>>1にカプ話禁止って入れた方がいいかもね。

232 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:26:22 ID:rlc9cKP/
>>231
お父さん!SSがかけませんwwwww

233 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:27:19 ID:zYkhsEkh
レジアス……「 剛 直 」

234 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:28:04 ID:WJ0kosu/
グレ+アリアでロッテを責めるときもあれば、グレ+ロッテでアリアを責めるときもある
リーゼが2人がかりでグレアムを責めるという嗜好もある
まさに酒池肉林

235 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:29:59 ID:zYkhsEkh
>さもなのユーは公式だと言わんばかりの書き方

そういうこと言ってるから百合厨とか言われるんだよ
公式だからどうした?
そんなものに惑わされずに自由に妄想するのがこのスレだろ

236 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:30:01 ID:aayHUTVt
>>227
ゲンヤさんが標準だと思っているため、始めてエリオのモノを見てしまったときに、
「おち○ち○にまでバリアジャケットを…」
と呟くスバルを幻視した。

237 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:32:40 ID:f5sbElyz
じゃァエリオは仮だな

「ジャケットパージ!!」

238 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:33:32 ID:596InQXi
たまたま流れで話題になるたびにユーノ厨が〜云々言って煽るから
ユーノssを書いてくれる職人さんがキャラスレにほとんど流れてしまった
まぁ、煽ってた人は大喜びなんでしょうけど

239 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:37:39 ID:fdRIAnV5
数少ない男キャラで淫獣っていう、おいしいキャラ付けがあるんだからエロパロで
話されても普通だと思うのだけど?ユーノ嫌いな人多いのですかね?


240 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:38:44 ID:uedrN2W8
>>235
>>231の書き込みのどの辺が百合厨に見えるんだ?
なのユーを叩く奴はみんな百合厨だとでも言いたいかのような書き込みは関心しないな。

241 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:39:43 ID:rSDuFBtC
だからどっちもいい加減にしろとw

改めて、流れ的に普通に話すときは話せばいいんだから今はやめとけと。

242 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:41:14 ID:rlc9cKP/
そんな事よりもっと魔法を使った実用的なプレイも考えろよ
砲撃魔法非殺傷でケツにぶち込む位の

243 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:41:51 ID:Fhp6Xw75
嫌いっていうか、所謂メアリ・スー的な持ち上げ方されやすいのが悪いんじゃない?>>239
これは仕方ないことなんだけどね。ユーのに関しては実際描写が少なすぎるし。

それかつ、ユーノスレの雰囲気を持ち出すたわけ者が多いからかと。
一体ここはどこなのか、っていうことだけは忘れちゃいかんと思う。

244 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:42:11 ID:8CN6+YQi
>>180
三期の弱体化してオツムも弱いなのはじゃユーノの相手は無理だろ。

245 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:42:22 ID:u5lbHmfX
男キャラのモノのスペック?

そりゃあ、シャマル先生が自らの穴で測定しているh(ry

246 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:43:06 ID:rSDuFBtC
>>242
真っ先にレジアスのにぶち込むのが頭に浮かんだんだがどうすればいいんだ

247 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:45:07 ID:6abGykoa
>>239
煽ってる奴のID調べてごらん?そう多くも無いから
そして実はその煽りに反応してる人もあんま多くない

最近は厨なんて言葉使う人も減ってきたと思ってたんだけどなぁ

248 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:45:39 ID:e3Pu3d+A
なんかユーノ厨のふりしてるだけのがいるな
いくら何でも釣り糸見えやすすぎ

249 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:45:51 ID:aayHUTVt
>>246
書くんだ。

250 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:46:06 ID:n80gxIuw
ふと思ったんだが、「でかめろん」だっけ?で書かれてたけど
数の子で母親向きなのってトーレかディエチだよね。
トーレは厳しいけど面倒見よさそうだし
ディエチは懐が広そうだし

他の面子はどうにも不安な気がする、チンクは外見的に…だし。

251 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:46:44 ID:wsgl27Ne
>>294
やめいw

>>245
ビッチ死ねよ

いや、これは親愛の情を表す最新式の挨拶でギャー!

252 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:47:15 ID:rSDuFBtC
>>249
先にはやてとゲンヤで書いてるんだが・・・
しかも凡庸すぎて納得のいかないのが。
しかし・・・・酷くてもいいならば先の課題にはするがw

253 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:47:35 ID:rlc9cKP/
>>246
「地上の漢のケツの締まりはこの程度で破れんぞうおおおおおおおおおお!!!」
で口からピンク色の砲撃が激しく吹き出す様子が

254 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:47:49 ID:aayHUTVt
>>250
ウェンディが悩んでヴィヴィオと仲直りするSSにとても母性を感じた。
よって、ウェンディに一票。

255 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:48:50 ID:u5lbHmfX
>>250
貴様、幼妻の魅力って物が分かっていないようだな

256 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:49:02 ID:EqioGiOy
>>243
キャラスレの雰囲気もちだすのは何もユーノスレ住人に限った話ではないと思うがな。

257 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:49:37 ID:f5sbElyz
ゲンヤ×ヴィヴィオ

258 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:50:45 ID:zYkhsEkh
レジアス×ヴィヴィオ

259 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:51:42 ID:wsgl27Ne
ものすごい犯罪臭だなw

大人ヴィヴィオなら大歓迎ですがっ!

260 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:52:10 ID:u5lbHmfX
スバル×ヴィヴィオ


サーセン

261 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:52:29 ID:WN9it+TF
>>254
そのSSについてKWSK

262 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:54:16 ID:6abGykoa
>>255
妻じゃなくて母親だってばw
あんな娘のおなかがぽこーんとなって……なってて……
意外と良いかも試練

263 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:54:33 ID:rSDuFBtC
えーと、つまりヴィヴィオが魔法光をゲンヤやレジアスの尻穴から注入ということだな。

264 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:56:13 ID:zYkhsEkh
爆裂しちまいますがな

265 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:56:32 ID:Fhp6Xw75
>>256
? たとえばどこのスレ住人がスレ内の雰囲気持ち出してる?
真面目な話わからんので教えてくれると有難い。

266 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:56:40 ID:WJ0kosu/
腹ボテヴィータ・・・・・・

267 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:56:52 ID:aayHUTVt
>>261
まとめウィキにあるやつだよ。
ジャンル「ナンバーズ」で検索。タイトルに「ウェンディ」の入った奴だ。

268 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:05:09 ID:WN9it+TF
>>267
さんくす、イッて来ます。
>>266
アイスの食べ過ぎですね?わかります

269 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:07:42 ID:tvxMr/rv
>>211>>227
お前ら、俺のパソコンの中を覗いたろw
前者はクロなのとユーフェじゃなくて、ユーなのとクロフェだが。

270 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:15:53 ID:/kOuzGHs
ミゼット以外の三提督×ヴィヴィオ

お年玉をあげると称して晴れ着姿のヴィヴィオをヒィヒィ言わせる姿が・・・・・・あ、これこの前読んだエロ本の内容なんで文章化できないです。
けどじいさんと幼女という組み合わせは中々・・・・・・・・。

271 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:18:08 ID:zYkhsEkh
ヴィヴィオ「レジーパパ!」

オーリスさんが阿修羅になります

272 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:19:50 ID:b8K5QTuR
>>271
レジなの?

273 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:21:29 ID:rSDuFBtC
そっちのいみじゃないパパです

274 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:22:51 ID:fdRIAnV5
オーリスが処女を捨てまするって言うなw


275 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:23:17 ID:Tyebp0wD
お前らいつもネタに使いやがって、レジアス好きの俺の気持ちも考えてね!
いいかげんにしないとレジアス×俺の純愛スカトロ大長編書いちゃうからね!

276 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:23:51 ID:ln/81XmK
>>275
うわぁ・・・

277 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:24:37 ID:6abGykoa
>>269
そんな誘いうけはいいから投下なされよ
そうすりゃ雑談も収まるし

>>275
是非!!
最低SSの一角を担うとよろしいw

278 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:24:42 ID:u5lbHmfX
>>275
ゼストの旦那!!どうしちまったんだよ!!
ルールーが……ルールーが気を失っちまったよっ!!

279 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:25:20 ID:rlc9cKP/
君の発言、僕は敬意を表する!!

280 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:28:41 ID:/kOuzGHs
>>278
落ち着くんや、そういう時は心臓マッサージや(わきわき)。

281 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:38:11 ID:p9NauzGj
>>275
ぶちゅ。ぶちゅ。レロレロ〜。早く早く〜

282 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:39:10 ID:jJQxuIF/
そういや、はやてって乳揉み魔とか言われてる割にはガチ百合な奴は見たことないな。

283 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:40:04 ID:zYkhsEkh
>>278
メガーヌさんが笑顔に青筋を立てていらっしゃるようです

ガリューはおびえている

284 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:44:33 ID:Tyebp0wD
風の谷のルーテシアですね

285 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:46:42 ID:6abGykoa
>>282
はやてのは百合っていうよりセクハラだからじゃね?

ところで、未だにガチ百合とガチレズの違いが分からん

286 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:47:42 ID:n80gxIuw
姫殿下はリンディさんですか?
ユパ様はゼストですか?

287 名前:チョコボ:2008/06/06(金) 23:48:14 ID:+hz98YIz
な、なんかレジアスで盛り上がってますねぇ・・・

レジアスのタグ編集しました(なのは&はやて&ヴィヴィオ追加)
正直レジアス×ヴィヴィオが犯罪臭くてつけようか迷いました

288 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:52:19 ID:aayHUTVt
>>285
百合とレズは、やおいとホモくらい違うぞ。

289 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:54:03 ID:zYkhsEkh
最近はレズではなくビアンと呼ぶと聞いたが

290 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:00:32 ID:wkvPB5qY
>>285
百合はプラトニック含むとかだったかな……肉体的なつながりがなくてもおkとかそんなん。

あとなんか、「レズ(ホモ)じゃねえ、俺のはファンタジーなんだ」とかみんな言う。
百合とやおいなんて一緒だろ、とか言われたときに。……うん、一緒だろ。

291 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:04:49 ID:YV8v+p6u
実はリンディ×エイミィなんてものを書いてる最中だったりする・・・


292 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:08:37 ID:ovfoVXft
性的行為を伴うのがレズ、そうでないのが百合、と聞いたことがあるが、実のところはどうなのか。
もしそれが正しいのなら、ここに投下されてるなのフェって、ほとんどが百合じゃなくてレズってことになるのか?
百合を書く人がそのあたりを間違えるはずないしな……ただ、百合よりレズの方が生々しくは聞こえるのは確かだが。
いったい何が正しいのやら。

293 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:13:30 ID:iAZ4kdmJ
ちょっと、聞きたいんだけど
ティアナがキャロに対して「黙りなさい、この生まれながらの娼婦が!」
って言ってたのってなんていうSSだっけ?

294 名前:26-111@触手脳:2008/06/07(土) 00:21:12 ID:t6vHKZ7l
69スレ
578:蒼青氏著作「キャロ先生の恋愛考察」
現在の所保管庫未収録

・・・スマン、触手脳の活性化が著しくて、保管作業が進んでません・・・

295 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:30:54 ID:iAZ4kdmJ
>>294
サンクス!
司書業お疲れ様です。

296 名前:26-111@触手脳:2008/06/07(土) 00:33:24 ID:t6vHKZ7l
>>291は私だったりします・・・
お疲れ様って言葉を掛けて貰えるほど、司書やってないなぁ。最近は特に・・・頑張らないと




297 名前:69スレ264:2008/06/07(土) 00:38:25 ID:BafGg931
>>287
お疲れ様です。
私見ですがそれらのタグの付いた作品は読んだ感じカップリングというにはちょっと弱いと思いました。
無理にカップリングタグをつける必要はないかと。

とりあえず一部エロ作品の目次にどの話数がエロなのか書いてみました。

298 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:38:33 ID:F96ErOUT
リンディとエイミィで触手・・・・・三期で出番激減の二人と触手・・・・・・もしや?

299 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 01:20:19 ID:K67NaSvJ
>>152
遅くなったけど魔法少女リリカルなのはA's++でもユーノとなのはは戦ってるな
ユーノは小細工したりしてたけど



続きまだかな・・・

300 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:18:54 ID:p2JKYBJe
まっ、オレ達(読者)は今まで通り
いつの日か、また来てくれるのを信じて待つしかないやね ・ ・ ・ ・

301 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:33:06 ID:wlipqWgW
続編は、
魔法熟女リリカル?なのはB3's(バーサンズ)

…ごめんなさい頭冷やしてきます…


302 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:37:10 ID:deNu6GDJ
>>275
俺と男性キャラとかそんなノリの最低SSならある意味最高SS

303 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:52:50 ID:F96ErOUT
>>302
桃子、リンディ、ミゼットの3人が主役ですね、わかります。

304 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:56:38 ID:wqL2uOXw
今仕事中に仮眠してたら、ゲンヤ×リンディと言う訳の分からんカップリングの夢を見た。
何が俺にこんな幻影を見せたんだろうか…

まぁ先立たれた者同士良い茶飲み友達にはなれそうだがw

305 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 03:13:03 ID:wo0AljC5
なんか、ボケーッとログ流し読みしてたら
『乱れた着衣を纏ったヴィータを後ろから抱きしめて胸とかアソコとかを微弱電流纏わせながら弄る鬼畜エリオ』
…なんて電波を受信した。発信源、怒らないから申し出ろ。代わりにSSにして投稿することを命じてやる。

306 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 03:28:14 ID:kYkGuk+y
>>305
ホホホ、自分で流した電波をそれと気づかずに受信する愚か者とはそなたの事よ!
自分で投下してGJを貰うがいいわ!

307 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 03:34:10 ID:/cwVZSV1
>>294
乙かれさまです!

>>305
お、俺じゃないぞ!
見たいと思ってしまったが断じて俺じゃないと思うぞ!
でもとある同人見てるとかなりエリヴィもいいんじゃないかと思ってしまう!

308 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 07:30:10 ID:gvfqN/S8
無印段階でなのはがStS位に強いため、PT事件速攻解決
闇の書事件はグレアム案で解決。
それぞれなんとか逃げたものの、
路頭に迷って管理局を恨むフェイトとはやてを保護するスカ。
という電波が来た。

309 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 07:35:54 ID:yhp9akZZ
管理局側(白き魔王軍)

部隊長 高町なのは
参謀  ユーノ・スクライア

隊長 クイント メガーヌ
隊員 スバル ティアナ キャロ ルーテシア

「人類の革新の時は来たの!みんなお友達になるの!」(SLBを撃つの意)

「「「「ハイル!なのはさん!!!」」」

310 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 08:59:43 ID:jbn3N6sk
226 メロン名無しさん sage 2008/06/05(木) 21:35:05 ID:???0
アルハザードで蘇ったアリシアがエリオ君と出会って恋仲になり結婚。
で、フェイトさんの義兄さんになってしまうエリオ君。

だれかこれでSSを書いてほすぃ。

311 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 09:06:03 ID:NjbrnB/C
>>1の文句は、魔法少女、疼いてます でもいいような気がした。
うん。なんでもない。忘れてくれ。

312 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 09:27:06 ID:++StExik
既になのは×スカなんてのもあったからな
今後どんな変則カップリングが来ても可笑しくないよね。

313 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 09:34:26 ID:gvfqN/S8
部隊長「魔法少女、揉んでます」

314 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 10:06:49 ID:jyahfHV/
魔王「オールハイル なのはニア!」

315 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 10:10:18 ID:MtlkGpa0
またーり気楽に読めるような長編を求めてるんだけど、オススメってあります?
ドロドロしたのが無い、安心して読めるようなのを探してるんだぜよ、へるぷ。

316 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 12:20:08 ID:zcGT1CiL
変則カプ・・・・・・
クロノ×ロッサとか?

あ、これは王道ですよね。

317 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 12:22:30 ID:EG+kMN6y
遅レスだがケロちゃんの中の人ってリンディばあさん結婚うわなにをするやめ

318 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 12:31:33 ID:YuWytT5q
>>316
私はクロ攻めロッサ受けは嫌いだが、貴方がそれを書く権利は命に代えても守る

319 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 13:08:27 ID:WeMVeyTF
>>297
乙です。一覧にダークも追加しました
まぁカプにするには弱いかなとは思いましたが何もないのもさみしいので
すいません、さっさとキャラ一覧完成させます・・・

320 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 14:13:18 ID:/cwVZSV1
>>25
遅レスですが、GJ!
フェイトさんが軽く変態です。
でもそれがイイ!
何だかエリオが成長し、恋人同士でも不自然でなくなる状態になる前に先にママになりそうな気が
でも孕んで母乳出るようになった体をショタエリオにいじられるというのもまた(ry

>>310
B・A氏のアリエリを思い出してしまった・・・・
俺もアリシア×エリオのハッピーエンドは見てみたいなあ

321 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 14:49:17 ID:YL8lMFH1
>>315
エロでもいいのかよくないのかくらいは書いてほしい

322 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 15:49:38 ID:e/j6XMyw
>>304
すまない、それは俺の電波なんだ
大人の恋が書けなくて文章化はあきらめたが


323 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 18:11:05 ID:7ZKhXnis
>>310
アルハザードの描写とか妄想で良いんだろうか?

324 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 18:28:14 ID:e/j6XMyw
>>323
情報がないから妄想で補うしかなかろう

325 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:36:13 ID:2U78gUvD
誰かなのはの世界にサイヤ人が来襲してきた話書いて

326 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:40:20 ID:3xg45L7B
帰れ

327 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:44:48 ID:Jjj5RWeL
本局が宇宙戦争に出てきた火星人のような触手付きの異形生命体に性的な意味で蹂躙されるとかツボだわぁ

328 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:45:27 ID:PdCSflsc
最近出没するバトロワ希望者と一緒にクロススレ行け

329 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 20:13:10 ID:WazhBpgt
しかし投下がないな、オナニーでもするかな

330 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 20:14:55 ID:WazhBpgt
ふぅ・・・

331 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 20:37:53 ID:MtlkGpa0
>>321

エロ、非エロどっちでも構わないです。
助力お願いします。

332 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 20:49:23 ID:F96ErOUT
>>329
最後に投下されて一日半か、このスレではかなり新鮮な流れ(止まっているが)だな。

333 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 20:50:28 ID:VNXG56Cv
それでもエロパロスレじゃ異様な投下速度なんだけどなw

334 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 20:51:17 ID:pkZ7ceGT
今までの勢いに慣れてしまってるからな……物足りなく感じてしまう……

335 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 21:32:25 ID:i/wt5WGd
まぁ、本編終わって結構経つしなぁ……
ここらで四期かOVAの情報でもあればな。

336 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 21:58:22 ID:YL8lMFH1
>>331
初期はこんなカオスなスレじゃなかったからなあ(褒め言葉
176氏の作品なんかどうだろう?


337 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 21:58:39 ID:yhp9akZZ
そこでまたなのはが結婚してたりはやてがヴァイスとくっついてたりすると
かつてのクロなのみたいに、たくさんの作者さんが路頭に迷うんだぜ

338 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:00:35 ID:+5jyFU9D
クロフェ好きにとっては既に一年前に通過した場所だ!
ってことで、未だにクロフェが根強いわけだし、ユーなのとかも問題続くでしょ。
ショックではあろうけどね……

339 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:05:32 ID:4vHIh7U2
これでヴィヴィオを娘として、なのフェとかになったらどうなるんじゃろうな…

340 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:05:42 ID:aXVw63LE
>>337
はっはっは、そんな瑣末ごと、ここの多種多様のカップリングの前には塵芥の如しだぜ
フラグあったり、カップルが成立してると書きやすいというのはあるけどね
しかし、未だにクロフェはあるし、クロカリとかの浮気物という逆手に
取ったものもあるんだぜ

341 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:06:32 ID:S+qgabqY
>>337
三人娘に関しては絶対に結婚とかはありえないよ。
都築が恋愛はやらない的な事言ってるし、何よりグッズの売れ行きとかを考えると特定の男キャラとくっつける訳が無い。

342 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:06:55 ID:MtlkGpa0
>>336
ありがと、読んでみますー。

343 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:13:23 ID:N+enSpiu
>>341
つまり、ティアスバキャロルーがそれを補う人気を勝ち取れば、結婚できるとw

ユーノと結婚するために四人娘の人気を上げようと画策するなのはさん。
って、SSのネタができたような気がするw

344 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:16:37 ID:eaRIlJYP
>>343
何そのジャニーズ事務所

345 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:16:42 ID:UcdyQNFQ
鬼プロデューサーなのはさんと申したか

「脱ぐのは最終手段なの」

346 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:17:02 ID:eaRIlJYP
ageすまん

347 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:32:44 ID:i/wt5WGd
>>341
フェイトさんとくっつけば解決ですね、わかります。

しかし投下こないね……みんな書いてる最中か?w
レジなのが見たいぜ(´・ω・`)

348 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:33:48 ID:N+enSpiu
……みんな、最低SS書いている最中だったらどうしよう………

349 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:36:03 ID:Jjj5RWeL
頼むから最高SS書いててくれー

350 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:36:11 ID:UcdyQNFQ
>347
「なのはー、ヴィヴィオが翠屋でバイトしてるんだって?」
「うん」
「何をしてるの?」

「レジなの」

351 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:37:02 ID:Iu8PBI2I
>>337
クロなのは需要に対して供給が激しく滞ってるのが何だよなあ…
需要はあっても書きづらいものなんだろうか。

352 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:38:44 ID:8rLIfYwc
>>351
3期で燃料(妄想できるシーンとか、ネタ)が供給されなかったからやりづらい
まぁ当たり前なんだけどさ

353 名前:246:2008/06/07(土) 22:42:33 ID:eUZNbPXf
すいません、スカとウーノ姉さま。後ほんの少しドゥーエ姉さまのエロなのですが投下してよろしいですか?

354 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:44:33 ID:hdrdc5fi
投下して良い〜!!

355 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:44:34 ID:B6t8rBo/
>>350
山田くーん、座布団一枚持ってってー!www

356 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:45:34 ID:i/wt5WGd
>>350
不覚にも……w

>>353
待ってた!!
カモン!

357 名前:246:2008/06/07(土) 22:46:02 ID:eUZNbPXf
ありがとうございます。
・エロメイン。スカとウーノ姉さまとドゥーエ姉さま。
・エロは少し消化不良気味です。
・ウーノ姉さまの頭がほんの少し沸いています。
・ウーノ姉さまとドゥーエ姉さまは俺の姉。
では。


358 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:46:24 ID:Df1MWRuP
書こうとすると、くろくん&なのちゃん化しちまうからじゃないか?>>351
クロノに関しては原作者も根は同じって言い切ってるからそれでもかまわんのかも知れんが、
なのはに関しては晶やレンがいないだけでなく、士郎さんの怪我についてフィアッセ追い出しちまったから
キャラ的に違ってきてるし。

359 名前:紡ぐ時:2008/06/07(土) 22:48:04 ID:eUZNbPXf
 ぴちゃぴちゃという水音が、荒い息遣いと共に聞えていた。
 何かを耐えるような、男のくぐもった声が聞えていた。
 口の周りを汚している女の、淫靡な息遣いが聞えていた。

「ドクター、いかがでしょうか?」

 女は微笑し、男へ愛情の込められた言葉を紡ぐ。それに応える男の声は平坦な、だがそれでいて普段よりも
些か上気した声。

「あぁ、いいよウーノ。さぁ、このまま続けておくれ」
「はい、ドクター」

 肩程まで伸びた紫の頭髪が、揺れる。男の蛇のような金の瞳が見つめるその視線。それに、愛情が込められて
いるのは嘘じゃないと女が同色の瞳で見つめ返す。
 それは男が自ら作り上げた作品に対する感情なのかもしれない。でも、女にとってはそれで十分すぎたのだ。
 自分は道具。彼が誇る、彼の為に生まれた道具。自分は彼がいなければ生きている意味なんて無く、彼がいな
ければ自分は生きていないも同じ。
 それは、何よりもこの女にとって幸せな事だった。

「ん、んん……」

 生まれたままの姿の男の股に顔を埋め、女は頬をへこませて男の肉の槍をくわえ込む。喉の奥、限界以上まで
飲み込んだ熱い男の肉棒に歓喜し更に深くと。
 やや息苦しさを感じながらも、じわりと口の中いっぱいに広がる男の味を音を立てて喉を鳴らす。舌で鈴口を
刺激し、瞬間跳ねた肉棒に女が金の瞳で男を見上げ様子を伺った。
 じっと女を見つめていた男が、女に見上げられた事で僅かに笑う。そのまま男の頭髪よりもやや色素の薄い
女の髪を梳き、頭を撫で、口の端から零れた唾液を指で拭って。
 その間も女の奉仕は止まらない。額にじっとりと浮いた汗をそのままに、硬い大樹に舌を這わせ如く先走る汁
を嚥下する。
 浮いた血管を這うような舌使いに、僅かに男のくぐもった声が聞えた気がした。
 そのまま、もっと。
 カリ首に尖らせた舌先を一周させた。先程以上に跳ね上がる肉棒が、無言でそこがいいのだと女に指し示して
いる。
 故に、もっと。
 肉棒を掴む手を上下させ、逆の手を男の睾丸に触れさせやわやわと揉んでいく。肉棒が、更に激しくビクつい
た。
 どうやら男も限界が近いらしい。そう言葉無く感じ取った女は、男に教え込まれた舌使いを披露した。カリ首
を執拗に舐めていた舌先を鈴口に伸ばし、震わせる。
 瞬間、男の鋭い吐息が女の髪を揺らした。

「んぐっ……!」

 それに合わせるように、女が喉奥まで男のものを飲み込んだ。叩きつけられるような射精の感触。暴れる肉棒
を口腔で締め付け、一滴も零す事が無いようにと男の精液を飲み込み続ける。
 だがあっさりと女の許容量を上回った精液が、女が咳き込むと同時に吐き出された。
 男の射精はまだ止まらない。
 そのまま、髪から顔、胸にかけてを男の白い粘液で汚された女は、だがそれすらも愛しむかのように笑みを零
す。
 顔にへばりついた白濁とした粘液をそのままに、豊満な乳房に付着した精液を指で掬い舐めとって。ややあっ
てから顔全体に纏わりつく精液を全て胃の中に収め、後は残り。
 男の肉棒を再度咥え込んだ女は、尿道に残った全てをも飲み込み恍惚とした表情で男を見上げた。

「良かったよウーノ。では、今度は私の番かな?」
「はい、ドクターのお好きなように」

 男に足を広げ、女は指先で自身の陰唇を割り開く。瞬間溢れた愛液に火照った吐息を漏らし、羞恥とそれ以外
で濡れた瞳を愛しい男に注ぎ待つ。
 そして男と女の交じらいを見つめるように、目覚めを待つ十一体の妹達が培養槽の中で眠っていた。



360 名前:紡ぐ時:2008/06/07(土) 22:49:48 ID:eUZNbPXf
魔法少女リリカルなのはStrikerS
―紡ぐ時―


「おや、どうしたんだいウーノ?」
「……何でもありません」

 気持ち頬を膨らませたつもりで、ウーノがスカリエッティから顔を背ける。珍しい彼女の態度に苦笑するよう
にくく、と声を漏らしたスカリエッティに飛ぶのはウーノの静かな、だが怒りをふんだんに含んだ声だ。

「さて、ウーノは一体どうしたというのだろう。ドゥーエは分かるかい?」
「さぁ……わたくしには分かりかねます。ドクターこそ、お分かりになるのではないですか?」

 どうだろうね。呟きながらスカリエッティがドゥーエの霞んだ金髪に指を通す。その感触に目を細めたドゥー
エが、ウーノの目の前で強請るようにスカリエッティの唇を指でなぞった。
 ドゥーエの乳房が、スカリエッティの胸板に押しつぶされ、歪む。露になっている形の良いドゥーエの尻の
感触を楽しみつつ、スカリエッティがドゥーエの唇を塞ぎ、舌を入れた。

「ふぁ……ドク、ター……」

 ドゥーエが舌を絡め、スカリエッティの唾液に喉を鳴らす。お返しに極上の美酒を舌に乗せて献上すれば、
それをスカリエッティが音を鳴らして胃に収めた。
 淫らな息遣いと、ドゥーエの嬌声。それにじっと黙り込むウーノが見るは、ドゥーエを抱きしめたまま見上げ
る彼の金色だ。
 その瞳に、ウーノの表情を楽しむかのような喜悦が含まれている。
 ウーノがぐっと握り締めた拳の力を解放し、二人に気付かれぬよう息を吐けばそれを目ざとく耳にしたドゥー
エの呼び声。

「ウーノ姉さまも、ご一緒されてはいかがでしょうか? ね、ドクター?」
「ウーノが頷けばそれもいいが、だがドゥーエ。ウーノはどうやら機嫌が良くないようだ」
「あら、それは残念ですね。せっかく姉妹水入らずで楽しもうかと思ったのですが」

 スカリエッティとドゥーエは仲が良い。この、最近生まれたばかりの妹はその多くをスカリエッティから受け
継いでいる。それに、無性に腹が立って仕方がなかった。
 勿論これは二人がからかっているだけに過ぎないのだが、今日は些かやりすぎたよう。
 俯いているウーノは、無表情ながらもどこか泣いているように見えた。
 仕方ないとドゥーエを開放し、ウーノの手を強引に引き寄せてスカリエッティがウーノの頬に手を添える。

「私の傑作にそんな顔をされては困るというものだよ。泣くのはやめておくれ」
「泣いてなんかいません。お疲れなら早々に寝たほうがよろしいかと」
「ふむ……ウーノはこう言っているがドゥーエはどう思うかね?」


361 名前:紡ぐ時:2008/06/07(土) 22:51:28 ID:eUZNbPXf
 スカリエッティとウーノが肩を揺らし、笑いあう。その仕草すらそっくりな事に、ウーノが視線を逸らし無意
識に奥歯を噛み締める。
 二人の目が、ウーノをじっと見つめていた。何もかも見透かすようなその輝きは、実際彼女の気持ちを知り尽
くしている輝きだ。
 その視線から逃れる事など出来る筈もなく、ウーノ自身彼に作り出された瞬間からそうである事を望んだのだ。

「泣いてはいません。ただ、ドゥーエには少々お仕置きが必要かと」

 とりあえず、諸悪の根源であるドゥーエを押し倒し強引に唇を塞いだ。ドゥーエがウーノの下で暴れるが、戦
闘機人としての力を発揮していない彼女は非力な女性そのもの。ウーノの力でも、体重を使えば容易に押さえつ
けられることが出来た。
 ドゥーエの口腔を舌で弄り、自分の物を奪い返す。舌で押し返そうとする彼女の舌を絡めとり、彼女がスカリ
エッティにした様に、自分の唾液を送り込んだ。

「んんっ、は、はぁっ、ど、ドクター! た、助けて――ひぅん!」
「黙りなさい」

 ドゥーエの乳房を荒々しく掴みその先端、先ほどからスカリエッティにこすり付けていたドゥーエの乳首に爪
を立てた。軽く捻ってみれば、ドゥーエが泣くかのように喘ぎ、必死にスカリエッティに助けを求めている。
 どうやらまだ分かっていないらしい。罰としてドゥーエの足に身体を入れ、膝で白濁と共に濡れそぼる彼女の
秘所を刺激した。
 その間、ウーノは自身の服のボタンを一つずつ外していく。一番を上を外し、二つ目を外し、三つ目、ドゥー
エが引きちぎったボタンが二人を観察していたスカリエッティの方へ飛ぶ。
 せっかくウーノに与えた服をこれ以上駄目にされては堪らないとスカリエッティが立ち上がる。ドゥーエを押
し倒しているウーノの顎を持ち上げ、唇を押し付け彼女の嫉妬を解消してやった。
 満足したかのように頬を染めるウーノだが、まだだ。とにかくドゥーエをどうにかしないと気がすまなかった。
 ドゥーエの乱れる呼吸と等しく上下する腹を経て、ウーノの指がドゥーエの頭髪と同色の陰毛を掻き分け秘所
へ向かう。
 溢れた愛液を指に絡ませ、ドゥーエの膣奥深くまで容赦なく指を突き入れ、笑みを浮かべた。

「ふあぁっ……!? ウーノ姉さまっ、んくっ、や、やめてくだ、さい……くぅぅ……!」

 ドゥーエの体が爪先まで硬直し、ややあってから脱力する。そのまま意識を失ったドゥーエを開放し、ウーノ
がドゥーエの愛液で濡れた指を拭う。大分、イライラが治まった気がした。

「お待たせしましたドクター。始めましょうか」
「もう終わりでいいのかい? まだ些か言葉に棘があるようだが」
「構いません。ですがあの子は少しばかり悪ふざけがすぎるようですね」
「勘弁してあげて欲しいものだな。ドゥーエの悪癖は私譲りだ。恐らく直しようが無い」

 だからこそ、こちらとしては堪ったものじゃない。
 無言でドゥーエを蹴り飛ばし、ウーノがスカリエッティを押し倒す。そのまま彼の唇を塞ぎ、首筋から体全体
へ口付けの雨を降らしていく。
 普段の包み込むような優しさの無い荒々しい愛撫だ。
 たまには悪くないとスカリエッティが更にウーノに身を委ねれば更に激しく。彼の胸に這わせていた舌はさら
に舌へと向かい、その下腹部。そそり立った肉棒を力一杯に掴み、有無を言わせず擦り上げた。


362 名前:紡ぐ時:2008/06/07(土) 22:53:50 ID:eUZNbPXf
「くっ、もう少し……優しくして欲しいのだが」

 逃げるように跳ねた肉棒に、逃がさないと歯を立てた。そのまま恐らくドゥーエの身体を存分に味わったので
あろう、肉棒を咥え込みドゥーエの残滓を舐め取った。
 自分の唾液だらけとなったスカリエッティの肉棒に満足し、ウーノがスカリエッティに跨る。タイトスカート
を脱ぎストッキングを破り、下着を見ればだらしなく自身から溢れた愛液が滴っていた。
 普段なら羞恥に顔を染めるところだが今は丁度良い。そのまま下着を脱いで陰唇を割り、スカリエッティの肉棒
に指を沿え、自身へ導く。

「くっ、んん……!」

 そのままスカリエッティの上に腰を下ろした瞬間、全身を駆け抜ける雷撃に煮た衝撃にウーノが目をきつく瞑り、
スカリエッティの上で吐息を漏らす。

「う、動きます」

 だがそれも一瞬。スカリエッティの胸に手をついたウーノが、ゆっくりと腰を降り始めた。
 スカリエッティの肉棒が膣から抜ける直前まで腰を持ち上げ、下ろす。じゅぶ、という水音が報せるはウーノ
の体が更に愛液を溢れさせその肉棒の硬さに悦んでいるという事実。
 ゆっくりした腰の動きが、徐々に加速し始めた。

「はぁっ、はぁっ、ん、んんっ……どう、ですか……?」

 ウーノの腰の動きに合わせて上下に揺れる乳房の先端が、触れられてもいないのに硬く勃起していた。耐え切
れずウーノが乳房を片手で揉みしだき、先ほどのドゥーエにしたように乳首に爪を立てる。
 視界を真っ白にして身を仰け反らせたウーノが、だが腰の動きだけは止める事は無い。スカリエッティの胸板
へ上半身を倒し、腰だけを激しく動かして。涎と涙と汗を撒き散らして、ただ求めた。

「ドクター……んぐっ、あっ、はぁっ、ドクター……!」

 キスをせがみ、激しく舌を絡めあう。その涎の混ぜあう水音と、自身の秘所から溢れた愛液のかき混ぜられる
音に何も考えられなくなる。
 二人が身を預けるベッドが、音を立てて軋んでいた。スカリエッティは動かず、乱れるウーノを金色の双眸で
眺めるだけ。
 だからこれは、自分一人で出している音なのだろうと納得して、ウーノが唇を噛み締めた。
 問答無用で聞える水音が、脳を焼く。全然止まる気配の無い自分の嬌声と、激しくなる一方の腰の動きに、ス
カリエッティの肉棒を咥え込んで満足し始めた体が、羞恥で更に赤みを帯び始めていた。
 普段の透き通る白さではない、桃色の肌に大粒の汗が伝う。開きっぱなしの口から突き出した舌が震え、つつ、
と唾液を垂らし眼下のスカリエッティの頬を汚す。
 吐き出されたスカリエッティの精液が、ウーノの激しい腰使いで白く泡立つ。ウーノの溢れさせた愛液が混ざ
り合いぐちゅぐちゅと淫猥な音を立てそれと一緒に、互いの唾液を混ぜあい舌を絡める。
 まるで彼と一つになったような、そんな錯覚。そんな、幸福がそこにあった。

「――ウーノ姉さま、先ほどはありがとうございました」
「……えっ!? ひあぁっん……!」

 そしてそれをぶち壊すような背中越しのドゥーエの笑みに、ほんの僅かにウーノの体が硬直した。



363 名前:紡ぐ時:2008/06/07(土) 22:55:53 ID:eUZNbPXf
「さぁ、どうぞ存分にお楽しみください。わたくしなんていないと思ってよろしいのですよ?」

 耳元で囁くドゥーエが、ウーノ自身が掴んでいた乳房を鷲づかみにし、爪を立てた。瞬間悶えるウーノをその
ままに、首筋を舐め上げ真っ赤に染まっているウーノの耳を甘噛みする。
 ウーノも抵抗するもののそこに今までの強さはなく、彼女の腰は未だスカリエッティと一つとなったまま、節
操なく上下に振られ続けていた。

「ドゥーエ、あまりウーノを苛めないでやってほしい」

 まるでドゥーエを護るかのようなスカリエッティの発言にドゥーエが目を丸くしながらも、ややあってから頷
き、ウーノの背中に自身の乳房を押し付け擦る。
 凝り固まった先端からじんわりと来る快楽に、ウーノの首筋に熱い吐息を浴びせドゥーエは姉の痴態を観察し
ながら、少しずつ舌を背骨に這うように下ろしていった。

「やめっ、ドゥーエやめなさい! は、あぁっ……ん、ドク、ターもっ……もっとドゥーエに言ってあげて、く
ださい……んくっ……!」

 スカリエッティがドゥーエを見上げ苦笑する。ドゥーエも同じだ。あろうことかこの姉は、先ほどのスカリ
エッティの言葉など足りないと言っている。
 ドゥーエの視線が、先ほどからスカリエッティの肉棒を咥え込んでいるウーノの秘所に固体される。だらしな
く涎を垂らし続けるそこは、もっととせがむように肉棒を締め付け、迸る熱い欲望を子宮へ収めよう艶かしくう
ごめいている。
 貪欲な貪欲な、それでいて我慢する事をしない姉。

「ウーノ姉さま……もっと気持ちよくしてさしあげますよ」

 神というものが存在して、お仕置きを下すならきっと自分ではなくこの姉のほうだろう。

「ひっ、うああぁっ……!」

 ウーノの体が痙攣する。全身に走った悪寒と共に振り向けば、こちらを見上げていて舌を出しているドゥーエ
と目が合った。

「どうぞわたくしの事はお気になさらずに。ドクターとそのままお楽しみください、ウーノ姉さま?」

 ウーノが腰の動きを再開させる。いや、強引に再開させられる。にやついたドゥーエの笑みから逃げるように
スカリエッティに助けを求めれば、返ってきたのは同じような嗜虐の瞳。
 スカリエッティの腰が僅かに上に動かされる。同時、ウーノが背を仰け反らせて嬌声を上げるがそんなもの、
彼にとってはどうでも良い事だった。
 スカリエッティがウーノの後頭部に手を沿え、強引に自分の方へ引き寄せた。腰をはしたなく上下させながら
涙を流していたウーノの目尻を拭い、耳に唇を添えた。

「ドゥーエのせっかくのはからいだ。楽しまなくては、損と言う物だよ?」

 ウーノの体が激しく上下される。自分の意思で。閉じようとした口は閉じず、断続的な息と喘ぎ声を吐き出し
続ける。腰の動きと等しく上下に揺れる乳房が、スカリエッティに掴まれ、動きを止めた。
 その後ろ、ドゥーエは姉の乱れっぷりに失笑しながらもスカリエッティ同様姉を愛撫する。
 肉棒が出入りする結合部を舐め、スカリエッティと姉の混ざり合った味に舌鼓を打った。その少し上、切なげ
に涎を垂らしているそこは、今回一度も触れられていない不浄の孔。

「んんっ、ドゥーエッ……や、やめっ……はっ、あ、んっ……くぅぅ……!」


364 名前:紡ぐ時:2008/06/07(土) 22:57:35 ID:eUZNbPXf
 肉棒の出入りする音を間近で聞きながら、ドゥーエが姉のひくつく肛門を観察した。いやいやと頭を振るウー
ノの事を無視し、その肛門の周りを舌でなぞっていく。
 ドゥーエを拒むように収縮した肛門に指を捻りこませ、折り曲げた。心地よい強さの締め付けにドゥーエが
ウーノの腸壁を抉るかのように、爪を引っ掛ける。

「くぅぅぅ――っ!!?」

 突然の痛みに目を見開き、ウーノが咄嗟にスカリエッティの頭を抱く。痛みと、それ以上の快感から逃れるよ
うに唇を噛み、息を吐き出しながら縋るように。
 柔らかい乳房の感触を顔面で感じながら、スカリエッティが汗の浮いたウーノの桃色の肌に舌を這わせれば、
再びのウーノの叫び。

「はぁ、はぁ、お、おやめください……も、う……」

 普段の落ち着きなど無い、狼狽しきった声だった。涙声の、聞いたなら誰もが手を差し伸べてしまいそうな程
の弱弱しい声。

「ドゥーエ、ウーノはどうやらもう限界のようだ」

 スカリエッティが、ウーノの谷間から顔を上げドゥーエを見る。ウーノの不安を込めた息遣いを顔に受けなが
ら。

「そうですか……どうしましょうか、ドクター」

 ドゥーエがウーノの肛門から顔を離し、スカリエッティを見上げる。無論、スカリエッティと同様ウーノの
様子など全く気にしていない様子で。

「おねがい、します……ウーノはもう、限界です……はっ、ぅ……」
「――よし。ドゥーエ、もっと激しくしてあげなさい」
「かしこまりました。さぁウーノ姉さま、続きですよ?」

 再び、スカリエッティが腰を大きく突き上げた。唇を噛み、耐えるウーノの口を割るのは、先ほどまで彼女の
肛門に触れていたドゥーエの白く、長い指。
 まるで自分の肛門を舐めているような嫌悪感に身震いし、だが抵抗できない彼女はそのまま。スカリエッティ
にあわせる様に自身を揺すり、ドゥーエに開けられた口端から垂れる涎が涙に混ざり、顎を伝う。

「んくっ、はっ、あっ! ど、ドクタぁ……はっ……ふあぁぁぁっ――!!」

 壊れてしまう。そんな気がして、ウーノが叫んだ。
 前と後ろ、両方を弄繰り回され、今は何も出来ず喘ぐだけ。
 痛いくらいに激しく突き上げるスカリエッティと、腸壁に爪を立てて嗜虐に瞳を濡らしているドゥーエの板ば
さみ。
 ――もう、本当に気持ちよすぎて限界だった。



365 名前:紡ぐ時:2008/06/07(土) 23:00:05 ID:eUZNbPXf
* * *


「――ウーノ、起きているかい? ウーノ――」

 何故か遠くから聞える彼の呼声に目を開ければ、最初に感じたのは彼のぬくもりではなく、冷たく固いコンク
リートの感触だった。
 見渡せばやはり自身と繋がっている筈の機械郡は無く、そもそもここはスカリエッティのラボですらない。
 思い出し、そうだったと彼女が短く息を吐く。滲む視界と共に身体に纏わりつくのは、重い結界の力。そして、
牢獄という名の敗北だ。

「ドクター、申し訳ありませんでした」

 自然と言葉が漏れていた。スカリエッティは何も言わない。それが不安で、彼女が立ち上がる。向かったのは
隣にあるであろう彼の牢と繋がっている壁だ。少しでも近くに。そう思った。
 ややあってからウーノが紡ぐは再びの謝罪。自分のふがいなさに対しての、長女としての責任の、彼の期待を
踏みにじった事に対する謝罪だった。

「謝る事は無いさ。確かに私達は敗れた。管理局の……起動六課の戦力が私の作り上げた作品よりも大きかった
ためだろう」

 先ほどよりも近くからの声。スカリエッテが自分と同じ様に壁に背中を預けていると知ったのはその後すぐ。
 普段に無い落ち着いて平坦な声が紡がれていく。だが淀みの見当たらない口調は、冷静に自分達が敗北した原
因を連ねていた。ウーノは何も言えず俯いたまま、動かない。
 スカリエッティが語る言葉は全てが嘘偽りのない事実。全ての敗北要素が、自分達が原因で敗れたのだと肯定
している。

「……もうしわけ、ありません……」

 三度の言葉。今度は謝罪の意ではなく、彼の冷たい言葉を遮る為の、今彼女が出来る精一杯の抵抗の言葉。

「だから謝る必要は無いと言っているだろう?」

 呆れたような、ウーノの反応を楽しんでいるかのようなそんな声だった。そしてそれ以上何も言えなくなって
しまったのであろうウーノに満足したように彼が笑う。

「ウーノ、私が言えることではないが余りヒトの夢を勝手に終わらせるような言動は慎んだほうがいい。君が謝
るのは、君のした事が原因で私の夢が費えたときだけだ。無論それはありえない事だがね」
「……はい、承知いたしました」
「ではウーノ、答えておくれ。私の夢は終わったのかな?」
「いいえ。終わってなどおりません。私が終わらせません」
「よろしい。なに、少しの休憩だと思えばいい」

 そのまま二人は黙り込む。その場を動かないのは、背中の壁の冷たさに相手の存在を感じているから。
 スカリエッティが何を考えているのかは分からない。だが、大体ここを抜け出す作戦か、それ以外のどうでも
いい事を考えているのだろうと納得し、目を瞑る。
 そしてそれを見透かしたようなタイミングで、スカリエッティが言った。

「そういえば、先程は随分ぐっすりと眠っていたようだが、夢でも見ていたのかな?」
「――っ!?」

 瞬間。ウーノの頬が朱に染まった。夢の内容を見られたわけではないのに全てを見透かすような彼の言動は、
彼女の廃熱機関を無視して高温を生成する。首筋に汗を滲ませ、耳までもを赤く染めたウーノがそれを隠すよう
に体を丸めて。
 聞えるのは張り裂けそうな心臓の音と、スカリエッティのいつもの笑い声。

「どうしたんだいウーノ? ここは少しばかり退屈だ。他に楽しみも無い。聞かせて欲しい」
「そ、それはっ――」


366 名前:紡ぐ時:2008/06/07(土) 23:02:08 ID:eUZNbPXf
 これはまずい。まずすぎた。寝言でも言ってしまったのか。それとも、自分が知りもしないような力でこの
結界の中で夢を見る能力でも行使したのか。どちらにせよ、非常にまずい。
 こちらの神経を逆なでするようなスカリエッティの笑い声は、きっと何かを知っている。現実にしている時な
らともかく、こんな状況で寂しくてなど言える訳も無い。しかもそれがまともな夢で無いのだからなおさらだ。
 ウーノが慌てる。視線は忙しなく動き、必死に彼から逃げる道を探している。だが無駄だ。ここは牢獄。そん
な素敵なものがあるわけ無い。
 悩みに悩んだ末、ウーノが言ったのはスカリエッティの笑い声が大きくなったとほぼ同時。

「あ、当ててみてください! もし当たっていたら一から十まで丁寧にお教えいたしますっ……!」

 どうやら作戦は成功のようである。スカリエッティが黙り込み、考え込む気配がした。これは彼から学んだ事
の一つだ。好奇心旺盛な子供の興味を逸らすには、それ以上に魅力的で興味をそそりそうな玩具を差し出してや
ればいい。アンリミテッドデザイアの秘書として些かも恥じる隙が無い、完璧な作戦だったとウーノが誇る。
 だがどうやら、この無限の欲望は彼女の予想以上にどこまでも探求に貪欲なようだった。

「――では、ヒントを頂こうかな」
「……へ? ひ、ヒントですか?」
「その通りだ。間違ってはいけない。問いかけとは他者を黙らせる為のものではなく、答えを紡ぐ為にあるのだ
よ」

 無論、惑わす為の意味もあるのだが。言葉にはせず噛み殺した笑いに乗せ、スカリエッティがウーノの言葉を
待つ。
 スカリエッティには見えないが、秒刻みで上昇する熱に耐えかね、ウーノが顔を覆っていた。恐らく効果は皆
無だろう。
 壁越しにも分かるウーノの慌てふためく表情。それを見てみたいがこの状態では叶わない。仕方なくウーノが
持ちかけた余興に思考を切り替えつつ、ふと思い当たったように彼が尋ねた。

「その夢は、君にとって幸福なものだったかい?」
「はい、とっても」

 考えるまでもなく、それは即答できる答えだった。いなくなった妹に会えた。彼がいた。それが悪夢である筈
が無い。
 だがスカリエッティは完全に黙り込む。ウーノが眠ったのと同時、苦笑を張り付かせた表情で顎に指をかけ、
ウーノの言葉の真意を探る。

「これは困った。予想以上に難問のようだ」

 しばらく考えてみたが、やはり答えは浮かばない。再度ウーノに助言を頼もうと思ったが、彼自身が首を振って
取り下げる。

「まぁいいさ。丁度いい暇つぶしだ」

 鉄格子のはめられた窓の向こうでは、目を細めてしまうような満月が彼を見つめている。淡い光りを放つ金色
の月。考え事をしながら眺めるには十分すぎるほどに美しい。
 彼もまた同色の瞳で月を見つめ、笑みを浮かべる。どこか、遠い昔を思い出しているような表情だった。

「さて、どこからがいいかな」

 呟き、一人頷いた。
 順番に思い出していけば良い。
 まずは、君と初めて出会ったあの日から探しに行こう――。

367 名前:246:2008/06/07(土) 23:02:42 ID:eUZNbPXf
以上です。ありがとうございました。
これ、エロにする必要あったのかなぁと思ったりするわけですが、
スカが妙に静かだったりウーノ姉さまがおかしかったりするけれど、きっといつもどおりの筈。
後、夢って色々な説があるらしいですが、睡眠中に記憶の整理をしているって説もあるらしいです。
では、ソープナンバーズで姉さま達に踏まれに行ってきます。

368 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:05:27 ID:fhXd6P1H
貴重なウーノ姉様とドゥーエ姉様のエロGJでしたっ!!

369 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:06:09 ID:N+enSpiu
ここのスカモノを読むたびに、スカの脱獄を期待する自分がいて困る。

370 名前:358:2008/06/07(土) 23:09:37 ID:Df1MWRuP
>>367
割り込み申し訳ない

371 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:13:25 ID:6GVb1XVt
>>367
これは良いウーノ、可愛すぐるぜGJ!
エロにする必要あるに決まってますよ!
エロがあるから切なさが引き立つってもんで…

372 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:15:36 ID:t6vHKZ7l
いかん
いかんいかんいかん

起動したばかりの頃からの、ウーノ本人さえ忘れていたような昔話が始まって、
感動と気恥ずかしさで顔を真っ赤にしているウーノ姉さんの姿が容易に想像できた

ウーノ可愛いよウーノ!
GJ!でしたっ!

373 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:20:40 ID:i/wt5WGd
>>367
GJ!
きれいなウーノw
エロにする必要があったかって?
スレタイを読めば分かるんだぜ

>>369
スカモノというとなんというか別のジャンル的なものがだな(ry

374 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:30:59 ID:hdrdc5fi
ウーノ姉さんが可愛いやらし過ぎる!!!! そしてGJすぎっすよ!!!

どうしてここまでエロくて素晴らしいSSが書けるんだ? もう嫉妬と羨望と憧れが湧きまくりっす。
もう氏にはこのままソープに進撃して欲しい、そしてウーノ姉分増やしてほしいです。

375 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:33:03 ID:QTGc+Ymo
GJ!!です。
ウーノでエロも良かったですが、ここのスカ博士はあっさり脱獄しそうなところも
良かったですw
実は協力者がいるとかw

376 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:06:38 ID:zeAgX609
GJ。スカリエッティ×ウーノとは、なかなかどうして珍しい
ドゥーエさんがお亡くなりになられたのは本当に惜しいわぁ

377 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:11:38 ID:kg3lsaEo
GJ。
この2人は個人的に鉄板なんだ、だからありがとう。
スカが良い味出しているなぁ。もし脱獄したら、できれば無人世界でひっそりと隠遁生活とか、
もしくは誰も知っている人のいない田舎で医者とかやれば画が映えそう。

378 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:19:30 ID:eCOOs6hg
>>377

なんか、偶然田舎を訪れたフェイトと、昔の刑事ドラマでありがちなことやりそうなスカだな。

スカ「じゃあ、そろそろ行こうか、執務官殿」
フェイト「何のこと? 村にはドクター・スカリエッティなんていなかった。ここにいたのは、子供を助けた医者だけ」

379 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:37:24 ID:jFLNZvwZ
田舎村医者☆ドクトルジェイル、始まります。

380 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:40:49 ID:fxRBRm2v
フェイトさんとスカちゃんは良い組み合わせだ
色んな意味で

381 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:57:59 ID:kg3lsaEo
>>378
土曜九時の枠で放送できそうだ。

あらすじ:
ウーノと共に脱獄したスカは片田舎でモグリの診療所を開き、貧しいながら村民に慕われながら細々と暮らしていた。
都会からも遠い田舎で起きるのはこりゃまたのどかな事件。
隣家の飼い猫がいなくなってひと騒動、牛の出産でひと騒動、秋祭りの準備でひと騒動、
毎回チョイ役で出ておきながら思い人との仲がちっとも進展しない青年団の若者を後押し、
クラナガンから親の仕事の都合で転校してきた少女に初恋する小学生の男子を後押し、
両親が共働きの子どもの運動会の応援をすることになったり、街からやってきた美人教師に言い寄られるスカとそれに嫉妬するウーノ。
そして最後にやってくるフェイトがが>>378のやり取りをする。


問題は文章にするだけの才能がないことだ。

382 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:00:15 ID:xqYUc89F
ありえないと思うけど、自身の存在の証明の為に頑張るスカ博士とか見たいなぁ。
実は、超天才なだけで精神は普通の人とかで、このまま三脳に使い潰されることを
恐れるとか。エロは時々ウーノさんがスカ博士を精神的に慰めるついでに・・・みたいなwww

383 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:04:33 ID:ni1YXE6J
ドクターマルコーwww

そしてドゥーエにさらわれるんですねw

384 名前:554:2008/06/08(日) 01:07:07 ID:okZ6bPYN
>>381
以前アリすずを書いていた者だけど(憶えてるかな?)、そのネタ是非とも貰い受けたい!!
遅筆な上にリアルで修羅場中だから遅くなるかもしれんが、書いてもいいか?

さっき話題になってた熟年×熟女を書いてからになると思うが。

385 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:07:10 ID:Ic7Pkxwx
>>341
でも20代後半以降になってもその路線を貫き続けるのは流石に困るな

386 名前:381:2008/06/08(日) 01:14:39 ID:kg3lsaEo
>>384
マジですか? どうぞどうぞ、こんな突発的に垂れ流した妄想で良ければご自由に使ってください。
もう次回からあなたには頭が上がらなそうだ。頑張ってください。

387 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:20:12 ID:j5gSRGxJ
>>385
何も困る事なんてないだろw
結婚されてた方が遥かに困るわww

388 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:34:25 ID:Ic7Pkxwx
>>387
もう4期以降はドラえもんやサザエさん現象的に
年取らなくなった展開でいって欲しい。

それなら結婚して無くても無問題。

389 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:37:25 ID:eCOOs6hg
>>308を少し自己解決してみたんですが、
投下していいですか?

390 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:40:22 ID:jFLNZvwZ
構う事ぁない、GOだ!!

391 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/08(日) 01:41:12 ID:eCOOs6hg
よし、誰もいない間に。

注意・なのはが悪っぽい
レス数2
タイトル「スカリエッティさんちは大家族」

392 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/08(日) 01:42:01 ID:eCOOs6hg
       1/2

「ご飯やよ〜」
 
 はやての言葉に最初に反応したのはウェンディとセインが同時。次いで、ノーヴェとチンク。

「はやて姉、今日のメニューは…」
「今日はお鍋やで。ええお魚があってな。というか、ミッドと地球はえらい違うんやな。ビックリしたよ。河豚があんな安いて…
せやから今夜はふぐちりや。それにしても、ミッドの人間は、物の価値がわかっとらへんね」
「それはもう、ドクターの研究の価値がわからないお馬鹿さんばっかりですから〜」
「ホンマや。クアットロの言うとおりやわ」

 長テーブルに十四の椅子。コンロが三つ。お鍋も三つ。そして鍋の周りには取り皿やポン酢、モミジおろしに刻み葱。

「鍋の中身は一緒やから、適当に別れてな? ドクターの席は真ん中にあるから」

 それじゃあ、とウーノがテーブル中央のスカリエッティの隣に座る。その反対側にはクアットロが。さらにその隣にディエチが。
 並んで座るディードとオットー。チンクの横に座るノーヴェ。セッテはいつの間にかトーレの横に。
 セインとウェンディは互いのベストポジション(鍋に手を伸ばしやすい位置)をキープしながら牽制し合って座ってた。
 残った二つの席はちょうどスカリエッティの目の前。
 はやてはあっさり座ると、残った空席を困ったように眺めている。

「遅いなぁ。どこ行ったんやろ」
「お嬢様なら、外には出ていないと思うが」
「え? そしたら、声聞こえてないのかな。何してるんやろ?」
「デバイスの整備ではないか? 私との模擬戦闘で相当酷使してしまったようだからな」
「あぁ。フェイトちゃん、バルディッシュのことめっちゃ大事にしとるもんなぁ」

「ごめんなさい」
 息せき切って駆けつけてくるフェイト。
「お嬢様。食事の時間は皆一緒と、決めたはずですよ」
「ごめんなさい、ウーノ。バルディッシュのダメージが思ったより大きくて…」
 そしてフェイトは笑った。
「さすがトーレね。このままじゃ、私もうかうかしてられないわ」
「ふむ。フェイト、デバイスに古代ベルカ式を混ぜてみる気はないかね?」
「どういう意味ですか? スカリエッティ?」
「デバイスに新機能を付け加えれば、トーレの本気とも充分に戦えるのではないかね? 勿論AMFなしでの条件だが」
「トーレと対等に戦えるのは魅力だけど、デバイスを弄るのは好きじゃない。この子次第ね」
「無理強いはしない。ただ、可能だという話だけだよ。さあ食事にしようか。はやてのせっかくの料理が冷めてしまう」

393 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/08(日) 01:43:00 ID:eCOOs6hg
      2/2

 今でも時々夢に見る。

「主はやて、お元気そうですね」
「はやてちゃん、元気にしてるみたいね。良かった」
「はやて、元気そうで良かった」
「主がご健勝でなによりです」

 シグナムが、シャマルが、ヴィータが、そしてザフィーラが。あの日、アルカンシェルによって消失した闇の書と共に消えた守護騎士達が。
 いや、正確には同時に消えたのではない。守護騎士達が一旦倒された隙に打ち込まれた砲撃が、全てを終わらせたのだ。
 はやて一人だけは、リィンフォースの最後の力で逃がされた。
 守護騎士達を倒したのは当時の管理局嘱託魔導師高町なのは。その魔神鬼神とでも呼びたくなるような出鱈目な強さは、未だに悪夢の種だ。
 
 気が付いたときは、独りぼっちだった。
 どこからか振り込まれてくる大金だけが、自分が一人で無いという証明だった。
 自分は邪魔者なんだ。と思った。だから誰にも迷惑を掛けず、ひっそりと生きていこうと思った。
 そうしていたらいつの間にか、おかしな家族ができた。
「闇の書」「古代ベルカ」「守護騎士」
 言葉などはどうでも良かった。こんな自分にも家族ができた。それだけが無性に嬉しかった。

 半年後、全てを失った。

 もう、どうでも良かった。消えた守護騎士が死後の世界にいるのなら、自分もそこへ行きたいと願った。
 そこが地獄と呼ばれるなら地獄でいい。騎士達にもう一度会えるのなら、地獄の責め苦の中でも微笑むことができるだろう。
 だからその時は、死神だと思った。
 黒ずくめの姿。流れるように美しい金髪。
 それは天使なのか悪魔なのか。
 それは、はやての前に降り立つとこう言った。

「貴方も、高町なのはと管理局に全てを奪われたの?」

 はやては再び家族を得たのだ。
 
 フェイト・テスタロッサ。ドクター・スカリエッティとナンバーズ。  


 はやては鍋に箸を伸ばす一同を見渡していた。
 食事の当番に当たったときのいつもの習慣だ。こうやって、皆が食べ始めるのを見ているのは気分がいい。
 そして、気持ちが新たになる。
 再び得た家族を、二度と失いはしない。例え、管理局、いや次元世界全てを相手にしたとしても。 


394 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/08(日) 01:43:53 ID:eCOOs6hg
以上、お粗末さまでした。
なんか続き物というかオープニングっぽくなったw
このまま頑張ったら「スカ×はやて」行けそうな気が……

395 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:07:49 ID:j5gSRGxJ
>>394
GJ!
なのはさん悪者ってのもいいですねw
ぜひ続きを!

>>388
なのはさんとか生涯独身みたいな印象もあるけどな。
っていうか年取ってて結婚して無かった場合は一体何が問題なんだ何がw

396 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:09:39 ID:fxRBRm2v
結婚はともかく子供は産んどいた方が健康に良いw

397 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:43:29 ID:tXpxjq9i
>>394
GJ
状況だけ見ればスカハーレムなのにそんな気がしないw

398 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:56:21 ID:jFLNZvwZ
>>396
何故健康に良いんだwww!?

399 名前:詞ツツリ ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:02:22 ID:qICB8dYy
お久しぶりです。
マイナーな(?) クロノ×はやて小説の二話を投下します。
長くなったので、まず前編を本日投下しますね。

400 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:02:37 ID:ymDvs+2D
>>394
GJ
フェイトはともかく、ヴォルケンを単独で壊滅って化物だななのはさんw

401 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:02:50 ID:jFLNZvwZ
おう! 待ってました!!

402 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:03:01 ID:MQem3wDm
未婚で出産経験がないと、中年期の子宮がんの確立が上がるからじゃね?

403 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:05:15 ID:qICB8dYy
71スレ以来で、タイトルは「しんじるものはだれですか?」です。
乙女なはやてと鬼畜ロノをどうぞw





 怒りはない。
 哀しみもない。
 在るのは義務。
 体を縛るのは義務。
 戒め、縛りつけ、千切れそうなまでの心と体を縛り付ける鎖。
 ガリガリと頭の中を掻き毟る言葉、言葉、雑音。
 痛み、痛み、痛み。
 それらを無視し、ただ歩き続ける惰性、義務、生き方。
 それを彼女は知っているのか。
 その苦しみを彼女は知っているのか。
 否。
 否。
 否である。
 知っているわけがない。
 知るわけがない。
 ただの悲しみで、ただの優しさで、ただの慈愛を持って正義を行う者には分からない。
 空を飛ぶ鳥に、地を這う蟲の痛みは分からない。
 空を飛ぶ鳥の苦痛を知らないように。



 しんじるものは誰ですか?


404 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:06:12 ID:qICB8dYy
 
 早く、速く、素早く。
 風を切る、空気をかき混ぜ、奇跡を紡ぐ。
 閃光襲来。
 迎撃弾幕。
 目がチカチカと焼けるほどの眩き、肉体を砕かない純粋魔力弾だとしても頬を掠め空気を焦がす錯覚。
 迎撃するには数が足りない。魔力が届かない。
 ならば。
 踏み踊る。姿勢を低く、しなるようなイメージに踏み込む――閃光の雨へ。
 訓練室の床をダン、ダン、ダンと踏み込んで、回る。SU2――セットアップ。黒衣の青年の手に輝く黒き機械仕掛けの杖。

「嘘やろっ!?」

 何を驚く。
 高々魔力誘導弾十数発を潜り抜けただけだ。驚くに値しない。
 もし高町なのはほどの精密射撃だったら幾つかシールドで弾かなければいけないだろうが、この程度なら体捌きでも十分に躱し切れる。

「この程度、か?」

 杖を背より前に抜き放つ。
 足首を捻り、より低く、掬い上げるかのような角度で黒衣の青年は光宿す杖を突きつけた。

 ――スティンガーレイ。

 手首を返し、霞むような速度を利用し、発射タイミングを誤認させる。
 多少の射撃角度の誤差は弾道操作によって修正。一個、二個、三個の魔力弾を持てうる最高速度で解放――射出。
 音速には届かず、されど常人の目には視認が厳しい光の弾。

「っ!」

 狙うべき目標が障壁を展開。
 シュベツルトクロイツ。十字を模した先端部分を備えた機械仕掛けの杖を前に突き出し、光を放つ障壁で魔力弾を弾いた。

「硬い、か」

 なのはから習ったのだろうプロテクションEXの頑強さを、魔導師としてはではなく人間独自の第六感が伝えてくる手ごたえを通じて理解。
 あれを貫くには魔力弾を十数個は叩きこまないと不可能と判断。
 しかし、高町なのはほどの頑強性はない。あれは十数どころか数十発は叩き込まないと壊せない城壁のようなものだ。というよりも空飛ぶ要塞か。
 本人がいれば失礼なのー、と叫んだであろう思考を浮かべながら、青年は脳裏に十数個の策を考えて――薄く微笑む。


405 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:06:52 ID:qICB8dYy
 
「な、なんか嫌な笑み浮かべとるー!」

「失礼な」

 目標が怯えた顔で叫ぶが、無視。
 未だに追撃をかけてくる誘導性の魔力弾――おそらく融合器であるリインフォースUが操作しているであろう弾丸を避けるために走っていた足を、不意に踏み込ませる。
 飛行魔法構築。
 脳裏にイメージを、魔力を伝達させ、現実を操作する。
 ベクトルを逆転、重力を下から上へ――加速。跳ぶ。
 空への落下。
 一口に飛行魔法といっても、幾つか種類がある。
 大気などを操作し、飛行するタイプ。重力などの慣性を操作し、擬似的に飛ぶタイプ。魔力の足場を形成し、それらから跳躍して空を舞うタイプ。
 青年が好んで使うのはもっともポピュラーな慣性操作である。

「上へ!? 逃がさへんで!」

 上へと逃れた青年を追って、魔力弾が生き物のように軌道を曲げて上へ直進。蛇の顎のように食いかかる閃光のライン。
 それを。

「ラウンドシールド」

 速度を落とし、下に突きつけたS2Uから展開された魔法陣型のシールドが防ぐ。次々と着弾する魔力の弾が破砕し、爆炎のように光を噴き上げる。

「甘いでぇ!」

 防ぎきったと思った瞬間だった。螺旋を描くような軌道で、数個の魔力弾が青年に殺到したのは。
それはラウンドシールドを迂回し、上から横から襲い掛かってくる操作された魔法。
 瞬くような暇しかなく、しかしそれは青年にとって十分な時間だった。

「甘いのは君だ」

 魔力弾がラウンドシールドに着弾した瞬間、懐から抜き放たれていたのは一枚のカード。

『Start up』

 迫る光の弾丸。
 その前に現れたのは白銀の機械仕掛けの杖。

「っ!?」

 弾丸が着弾する。
 しかし、それは黒衣の青年ではなくその周りに張られた障壁にだった。

「プロテクション。普通なら破られるのは必至だが、四、五発程度に耐え切れないほど僕も軟くない」

 言葉を語りながら、障壁を解除した白銀の杖が前に突き出される。
 アクショントリガー成立。プログラム解放、魔力充電。

「デュランダル」

『OK, Boss』

 デバイス登録プログラムに沿って魔力術式展開。
 六年前、管理局の技術の粋を集めて作られた白銀の杖が魔法陣を展開し、内部に宿した術者の魔力を暴力的に吐き出した。

 ――アクセルシューター。

 光の鳳仙花。そう呼ぶに相応しい光景が、デュランダルの先端から吹き出した。


406 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:07:14 ID:qICB8dYy
 
「んにゃぁあああ!?」

 高度な情報処理能力を持つデュランダルをもって、その光はワタワタと翼をはためかせて悲鳴を上げる目標に上から、下から、横から包み込むように、牙を持って噛み砕くように迫り――

「このぉ!」

 アクショントリガーを行う暇もなかったはずなのに、目標は再び光輝く障壁を全方向に展開した。
 障壁に光の帯が喰らい付く。丸い球体を、無数の蛇が喰らいつくかのような光景が瞬くような間に映し出され。

「S2U」

 二本目の杖を突き出した。
 アクセルシューターを制御する思考はそのままに、分割した平行思考がS2Uの制御を行う。
 青白い炎が先端に灯り、暴力的な魔力の波動が大気を歪めた。

「ちょ、ちょっとまってぇえなぁ!!」

 その光に気付いた目標が声を上げる。
 実に嗜虐心を煽る素敵な悲鳴。

「待たないな」

 その言葉を笑顔で却下。
 滅多に浮かべない心の底からの笑み。

『Blaze cannon』

 撃ち出された蒼火の砲撃はものの見事にプロテクションを張って動けない目標を撃墜した。
 チュドーンといい音を響かせて。

『はやてちゃんの撃墜を確認〜、模擬戦しゅ〜りょ〜』

「クロノ君の鬼畜〜!」

 模擬戦終了のアナウンスと目標だった八神 はやての罵る声が響いたのはほぼ同時だった。





407 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:08:43 ID:qICB8dYy
 
 ここは時空管理局艦船アースラの訓練室。
 そして、相対していたのはその船の艦長にしてAAA+の認定を受けた魔導師クロノ・ハラオウンとつい最近Sランク認定を受けた時空管理局特別捜査官八神 はやて。

「大丈夫か、二人共」

 膝を着き、グルグル目にしているはやての前に降り立つクロノ。

「く、クロノ君強いわー」

「クロノさん、強いです〜」

 片方は泣き言のように呟き、もう片方――はやてのユニゾンデバイスであるリインフォースUが主と同様に目を回しながら言う。
 そんな主従コンビに頭痛を抑えるようにクロノはこめかみに手を当てるとため息を吐いた。

「これでも最近は実戦から遠のいているんだぞ? 魔力ランクも上だというのに、まったく」

 フルフルと頭を振ると、クロノははやてを見下ろして腕を組んだ。

「大体見ていたが、はやて。相変わらずマルチタスクの処理速度が遅いぞ。もう少し処理速度が速ければ、棒立ちで砲撃を食らう前に僕を仕留められたはずだ」

「あははは。で、でも大魔力と高速・並列処理は衝突するのが基本やし〜」

 ギラン。
 はやてが指を合わせて呟いた瞬間、クロノの目が光を帯びた。まるで刃物のような鈍い光を。

「……確かに一理あるな。苦手なのはしょうがない」

「そ、そうやろ?」

「しかし、それを言い訳にしてやらないという理由にはならないな」

 冷たい、とても凍るような空気が伝わってくる。

「さっきまでの攻防に大魔力は使った記憶がないんだが」

「うっ!」

「リインが付いていながら、二重操作までしか出来てないような気がしたのは僕の気のせいかな?」

「き、気のせいやで〜」

「なら、なんで目を逸らすんだ?」

 必死に後ろに顔を背けるはやてに、クロノはとても冷静な笑顔で呟く。
 ちなみにリインはとっくに意識が回復していたが、ガタガタと震えながらはやてにしがみ付いていた。


408 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:09:03 ID:qICB8dYy
 
「クロノさんが怖いです〜、ふえぇええー!」

「あ、あかん! リイン、早く逃げるんや! このままやと悪魔で鬼な真っ黒クロノ君に食われてまう!」

「た、食べられるんですか!? いやですー! ムシャムシャ齧られるのはいやですー!」

「てい」

 ワタワタと怯えるリインにあらぬ濡れ衣を告げていたはやての脳天に、ゴンっとS2Uの先端が叩き込まれた。

「イタぁ!?」

「変なことをリインに吹き込んでるんじゃない」

「い、一部事実やないか! この間も私を――」

「エイミィー。模擬戦二度目の開始を頼んでもいいか?」

「ちょ、ちょっとまったぁ!!」

 二度目の撃墜は避けたいと、はやてがバッと蛙のように飛んでクロノの足にしがみ付いた。

「さ、さすがに二度連続の模擬戦はよくないで! ほら、ダメージも残っているし」

「シグナムとフェイトとなのはとヴィータはぶっ続けで三回でも四回でもやっているが? ちなみに僕にはダメージがないから安心してくれ」

「ほ、ほらクロノ君も忙しいやろうし!」

「鈍った体を鍛えなおすのにはいいし、今は巡航任務だから時間は空いているぞ? 済ませなければいけない書類も全て終わっている」

「……」

「適正の低いスキルを鍛えても効率は悪いが、せめて直進の魔力弾の回避やマルチタスクの処理速度を上げないといけないしな。単独でも僕と戦えるまで鍛えてやろう。今日は寝かさないぞ?」

 本日二度目のニッコリ笑顔。
 まるでベッドに誘うような表情と言葉だったが、誘いに乗った先に待つのは死地だ。

「す、すいませんでした……」

 結局はやてに許されたのはハムスターのように震えながら、謝ることだけだった。




409 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:10:00 ID:qICB8dYy
 
 水の音がした。
 湿った音と共に、熱い液体が全身に流れて、零れ落ちる。

「うー、マジでクロノ君鬼畜やぁ〜」

「クロノさん、怖いですー」

 場所はシャワー室。
 模擬戦で吹き出した汗を流すために入っていた。
 一糸纏わぬまだまだ未熟な肢体にノズルから吹き出す熱いお湯がぶつかり、うっとりとするほど心地よい刺激に変わる。

「気持ちええか、リイン」

「気持ちいいですー」

 裸のはやての横にシャワー室で小さな子供サイズに変わったリインが流れるような銀髪と体にシャワーを浴びて、心地良さそうに頬を緩めていた。
 普段の小さな小人のようなサイズだと間違えてシャワーで溺れる可能性もあるので、自宅の風呂以外ではサイズを変えていた。

「後で髪を洗ったげるからなー」

「楽しみですー」

 わしゃわしゃと最近自分で体を洗えようになったリインが、泡立ったスポンジで自分の体を洗っているのを横目で見ながら、はやても備え付けのスポンジを手に取り、ボディーソープを付ける。
 指を使ってグニグニとスポンジを泡立てると、はやてはシャワーの勢いを弱めてゆっくりと腕にスポンジをこすりつけた。

(まずは腕やな)

 手首から始まり、肘とその内側、そして脇の下と丁寧に洗い、続いて持ち手を入れ替えて、右手も同様に洗う。

(次は首)

 スポンジを持つ手を利き手に換えて、はやてはゆっくりと首を洗う。ゴシゴシと汚れを落とすように、舐めるように。

(そういえば最後にキスされたの首やったな)

 首を洗いながらはやては思い出す。
 まだ誰にも告げていない愛しい人、クロノに受けた愛撫を思い出す。
 何度も抱かれた経験からすると、クロノは首が好きだ。よくそこにキスをするし、舐めてくることもある。
 首筋は弱いほうなはやてとしては最初はくすぐったくて快感よりも笑うことが多かったが、最近はしっかりと性感帯になってしまったらしく気持ちがいい。
 吸い付けるようなその口付けは、体が火照り、気持ちがよかった。

(確か、こんな感じ)

 ゴシゴシと泡立った自分の首を親指と人差し指の先端を付けて、優しく肌を摘んで、引っ張った。
 泡だったせいで摩擦力が落ちているけれど、それだからこそ湿った感触として錯覚する。
 本物には到底及ばないけれど、吸いつけられた時のことを思い出すには十分だった。

(うわぁ)

 思わず顔が赤くなる。
 そんないやらしいことを考えていた自分が恥ずかしくなる。
 慌ててゴシゴシとスポンジで首を擦って、残った感覚を消そうとする。

(やらしいな、私。我ながら呆れてしまうわ)

 一度洗ったのにも関わらず、もう一度腕を洗いながら、はやては息を吐く。

410 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:11:13 ID:qICB8dYy
 
「……絶対にクロノ君のせいや」

 こんなにやらしくなったのは。

「ほえ? なにが、クロノさんのせいなんですかー?」

 そんな考えをしていたとき響いたリインの声に、はやてはビクリと体を震わせた。

「あ、いや、ちょ、ちょっと体が痛くてなー。多分さっきの砲撃喰らったせいや」

「むう。それじゃクロノさんに文句言わないといけないですー! 嫁入り前の乙女が傷物になったーって! 責任取らせるです!」

「リイン。それ誰から教わった言葉や?」

「シャマルですよ?」

(リインの情操教育も考えないとあかんね)

 まだ結婚もしてないのに、なんで子育て計画考えてるんやろ?
 などとちょっとだけ頭が痛くなりながら、はやてはゆっくりと体を洗う。首から胸元にかけて洗い出し、そして胸にゆっくりと手を触れた。
 小さなお椀形に膨らんだ乳房。まだまだ小さなおっぱい。
 女として成長するのはこれからとはいえ、お色気担当のフェイトちゃんはもちろん、フラグブレイカーななのはちゃんにも劣るサイズ。
 これはなにげに女としての危機ではないのだろうか?

「ぬー、リイン〜」

「なんですかー?」

「やっぱり女って胸がでかいほうがええんかな?」

「わからないですけど、シグナムやシャマルをよく男の人が見てるですー」

「やっぱりかー」

 ガクッと頭を落す。
 やはり大きなおっぱいは偉大なセックスアピールなのだろう。
 はやて自身も好きなように、大きなおっぱいは素晴らしい。見るもよし、揉むもよし、クロノがよくやってくるように吸うもよしだ。
 けれど、その大きなおっぱいが自分にはなかった。
 隠れて豊胸運動などを行っているが、まだ成果はない。

(このまま大きくならなかったらどないしょう)

 プニプニと自分の胸を揉みながら、はやては考える。
 クロノは大きな胸の方が好きなのだろうか。義妹のフェイトもそうだが、母親であるリンディも、クロノの姉的存在のエイミィも、師匠らしい猫姉妹も全員胸が大きめだった。
 もしかしたら、クロノの好みはその所為で巨乳に固まっている可能性もある。


411 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:11:34 ID:qICB8dYy
 
(まだ不満は言われてないけど、飽きられたらどないしょう……)

 不安。
 不安が積もる。
 はやては自分の胸を撫でながら考える。
 彼女は失うことを恐れていた。
 大切なものに捨てられることに怯えていた。

(嫌や、そんなのは)

 熱いお湯を浴びているはずなのに、冷水を掛けられたような感覚。
 ブルリと震えた。
 冷たい感覚。
 胃から喉へと込み上げる吐き気。

「っ」

 それを押し殺すようにはやては体を洗う。
 不安を洗い落とすように胸を洗い、まだまだほっそりとはいかない腹を洗い、足にスポンジを走らせた。
 ゴシゴシと体を洗い、コックを捻った。
 吹き出るお湯の量が増える。
 痛いぐらいのお湯が頭から打ち付けて、肌を舐めていく。
 熱いお湯。
 自然と上がる体温。
 首から、胸から、股間から、足の爪先から流れていく泡と共に不安は流れて、変わりに勇気が湧いてくる。

「よしっ! 決めたで!」

「はわ!? なにがですー?」

「偉大な一歩や!」

「ふえ?」

 ニヤリと笑うはやての笑みに、リインは戸惑うように首を傾げた。
 そんなリインに悪戯っぽく彼女は人差し指を唇に押し当てて、こう告げる。

「まだ子供には分からんことや」

 そう笑う彼女は普段とは違う艶やかさを帯びていた。




412 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:12:46 ID:qICB8dYy
 
「クロノくーん!」

「艦長と呼べ、八神捜査官」

 シャワーを浴び、代えの服に着替えたはやてがやってきたのはアースラの艦長室だった。
 艦長とは思えないほど質素な机の上に置かれた書類に目を通し、一部にはペンを走らせ、同時に机の上に展開したモニターに指を走らせていた。

「あれ? 仕事終わってたんとちゃうの?」

「済ませる書類は済んでいても、目を通さないといけないものは山ほどある。艦長だからな」

 無愛想に各データに目を通し、仕事を続けるクロノ。
 それをジット見つめるはやて。

「……」

「……で、なんだ?」

 十分も経たずにクロノは根を上げた。
 展開していたモニターを閉じ、広げていた書類をまとめて脇に除ける。

「んー、ちょいと聞きたいことがあってなー」

「なんだ?」

 訊ねごとぐらいだったら先ほどの作業中にでも訊ねればいいのではないか?
 そんな顔つきでクロノは首を捻り、机の脇に置いておいた少し冷めたコーヒーを啜ろうと口に含んで。

「クロノ君。巨乳派?」

「ぶっ!」

 吹いた。
 真っ黒い液体がクロノの口から吹き出し、はやての顔面に直撃した。

「あちゃあぁああああああ! 目が、目がぁ!?」

「ごふっ、げほっ、がほ!」

 目を押さえて床で転がりまわる捜査官と咳き込む艦長。
 次元世界中を探しても滅多に見られない奇怪な光景だった。


413 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:13:31 ID:qICB8dYy
 
「ひどいわ、クロノくん。いきなり目潰しするなんて。あー、折角シャワー浴びたのにコーヒー塗れやわ」

「君が、変な、ことを、言ったせいだろうが」

 ヨヨヨと嘘泣きしながらハンカチで顔を拭うはやてに、クロノは苦しそうに喉を押さえながら睨み付ける。

「大体、いきなりなんでそんなことを聞くんだ?」

「いやなー、クロノ君の傍ってデカイ乳の人多いやないか……」

 先ほどまでの明るい表情とはうって変わって、はやては俯き、不安そうに両手の指を弄りだす。

「クロノ君……私の体で不満ない?」

 それがはやての本音だった。
 好きな人に嫌われたくない、他人から見れば心配するまでもない下らないこと。
 けれども、恋する乙女にとっては深刻な悩みだった。

「……はぁ」

 しかし、それに対しての想い人の反応は――ため息だった。

「な、なんやねん! その態度!? 深刻な乙女の告白やで?!」

「いや、つくづく君の馬鹿さ加減に呆れただけだ」

「うぅー!」

 真剣に言っているのに。
 そう続けようとして振り上げた手が、不意に伸ばされた手に掴まれた。

「え?」

「まったく――」

 自分の手を掴んだのは黒い袖に包まれて大人の手。
 力強い男の力ではやては引きずられるように前へと倒れこみ――彼と口付けを交わした。
 熱い吐息。
 粘着質なはずなのに、そんなに美味しいとも感じないのに、何故か癖になる唾液の味。
 もはや当たり前のようになってしまった互いの舌でのざらつきにうっとりと酔いしれながらも、糸を引いて離れたクロノの顔に我に返った。

「い、いきなりなに?」

「不満な相手にこんなことをするかい?」

「そ、それは……」

 優しい言葉。
 普段のクロノならば決して言わない、見せない、はやてにだけ見せる表情。
 それにはやては赤面しながら、俯いて――

「しょうがないな」

 はやては見逃した。
 ニッコリとクロノが浮かべた笑みを。
 どこか邪悪な影を背負った彼の笑顔を見逃した。

414 名前:しんじるものはだれですか? ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:14:14 ID:qICB8dYy
 
「あー、僕だが」

 不意にクロノはポチッと机のコンソールを弄った。

『はいはーい、なーにクロノくん?』

 飛び出てくるのは音声。
 それはエイミィの声だった。

「今はやてがいるんだが、しばらく説教をするからブリッジを任せてもいいか?」

『うわ。はやてちゃん災難だねー、ほどほどにしておいてあげなよ?』

「考えておこう。早く済むかどうかははやて次第だな」

『ま、本当に程ほどにね。はやてちゃーん、死なないでよー』

「そ、そやね。生きて帰れること祈るわ〜」

 はやてがそう告げた瞬間、クロノがコンソールのスイッチを切った。

「せ、説教ってなんや?」

 嫌な予感。
 背中に流れる汗はとてもべた付いていた。

「なに、馬鹿な考えを起こさない様に君に教え込むだけさ」

 ガチャリと音がした。

「え?」

 後ろを振り返る。
 艦長室のドアのステータスランプがグリーンからレッドへと変わっていた。
 つまり、閉まった。

「時間はあるからね、じっくりと話をしよう」

 クロノは笑みを浮かべる。優しい笑みを。
 しかし、はやてにはそれが獲物の前で舌なめずりをする狼にしか見えなかった。




415 名前:詞ツツリ ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:16:10 ID:qICB8dYy
投下完了です。
前半のバトルで長くなったので、分割。
エロ編の後編に続きます。近日中に投下しますので、よろしくお願いします。

しかし、何故だろう。クロノにはとても鬼畜が似合いますねw

では〜

416 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:18:41 ID:jFLNZvwZ
おう!? 良いところで寸止めとは・・・なんという鬼畜っぷり。
続きが気になるじゃねえか!!

ともかくGJ!!!
っていうかこのあとはやてはどんなオシオキ(性的な)されるんだ!? 早く続きが見たいぜ!!

417 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:25:02 ID:BmSVBIBB
あれ…?
全裸待機してた俺涙目ですか?
ともあれGJ!

418 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:26:48 ID:fzPqqhmR
>>417
お前は今泣いていい……泣いていいんだ

そして俺も>>415の寸止めっぷりに涙目
早く後編頼む!!でないと全裸待機中に風邪引いちまうっ!!

419 名前:詞ツツリ ◆265XGj4R92 :2008/06/08(日) 03:33:35 ID:qICB8dYy
じゃあ、出来るだけ今日中に仕上げて投下しようと思います。
き、鬼畜なクロノと乙女なはやてに違和感を覚えられないように……

420 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 04:33:45 ID:tXpxjq9i
>>415
GJ
さすが鬼畜ロノw

鬼畜が似合うのはクロノとエリオか?
ユーノやスカリエッティは似合わない気がするし。
・・・・・前者はともかく、悪役の後者が似合わないのはどうかだが。

421 名前:554:2008/06/08(日) 04:39:43 ID:okZ6bPYN
皆さんおはようございました。

こんな遅い(?)時間まで起きていたアナタに朗報。
手元にリンディ×ゲンヤのSSがあるが、さあどうする?
ちなみにまだえちぃシーンまでは行ってないです。

422 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 04:52:36 ID:fx7KuSGm
>>421
この時間だと起きてる人ほとんどいないし、
次から問いかける場合はもっと早い時間に聞いたほうがいいと思うぜ。
って訳でカモン!

423 名前:554:2008/06/08(日) 05:01:17 ID:okZ6bPYN
>>422
でもやっぱり新参だと恥ずかしいんですよ。
感想とか貰いたいとは思うけれど、やっぱり恥ずかしい///


んじゃ行きまーす。

・リンディ×ゲンヤです
・大人の恋愛が書けてるかどうかは……正直疑問
・今回は撒き餌ですのでえちぃシーンまでは至りません。

424 名前:554:2008/06/08(日) 05:02:10 ID:okZ6bPYN
 その日、ゲンヤ・ナカジマは書類の提出のために本局まで出向いていた。
 正直こういったことはメールで済ませれば、と常日頃から思っている怠け体質のゲンヤであるが、そこはある意味一軍事機関でもある時空管理局というお堅い組織に身を置いている以上、どうにもならないことはもう既に割り切っている事実だった。
 そしてまた、書類の受理までに時間がかかるということで本局のロビーに缶詰になってしまったのが今の状況である。
 今日もあいつらと一緒に飯は無理かな、と最近二人から三人に増えた自分の娘を思い出し、半ば自嘲気味に微笑を浮かべる。
 ふと、最近娘たちに半ば強引に断行された禁煙の影響か口がどうにも寂しい。ポケットに手が行ってしまうクセはなかなか直らないらしい。
 そこで思い出したのは、途中に自動販売機があったことだった。ずっと隊の局員が煎れてくれたコーヒーばかり飲んでいたのでたまには缶コーヒーというのもいいかもしれない。
 そう考えたゲンヤは膝に手を突いておもむろに立ち上がると、先刻来た道を引き返し、自動販売機を目指して歩き始める。
 ポケットに手を突っ込みながら数分ほど歩き、自動販売機の前まで歩みを進めると向こうから見知った顔が近づいてきた。

「あら?」
「ん?」
「久しぶりね」
「久しぶりだな」

425 名前:554:2008/06/08(日) 05:03:30 ID:okZ6bPYN
 お互いがお互いに片腕を肩の辺りまで上げ、意外だと言っているようなふうに挨拶をする。
 向こう側から歩いてきたのは局内でも妙齢の美女と評判持ちきりのリンディ・ハラオウンその人だった。
 
「それにしても珍しいな、窓口にまで出てくるなんて」
「ちょっとした書類を、ね」
「奇遇だな。俺もだ」

 白髪交じりの風格ある男の隣に艶の乗った美女がちょこんと寄り添い歩く。ゲンヤがちょっとした冗談を言い、リンディがそれに微笑で返す。
 端から見れば何とも大人な恋愛の雰囲気を醸し出す二人であったが、当人達はそんな気は欠片もなく、ただ久しぶりの友人との談笑を楽しんでいるだけであった。
 ただ、二人は共に知り合いと談笑するのとはまた違ったものを感じていた。何かこう、心の奥底から響いてくるような胸の高鳴りを、この時点で二人はまだ気づいていなかった。
 久しぶりの感覚、ということもあったのだろう。二人の頬がほんのり赤色に染まっていることもまだ、この時点では気づくことが出来なかった。
 ゴミ箱にフリースローの要領で缶コーヒーの空き缶を投げ入れると、それはカランカランと音を立ててそのままゴミ箱へと吸い込まれた。
 それによっしゃ、と言って胸の前でガッツポーズをするゲンヤと、その様子を微笑ましそうに笑顔で見つめるリンディ。
 どこからどう見ても仲の良いだけの友人には見えなかった。何度も言うが、本人達はそんなことを欠片も思ってはいなかった。






426 名前:554:2008/06/08(日) 05:04:18 ID:okZ6bPYN

○ もう一度恋したっていいじゃない ○





「そいじゃ、乾杯」
「ええ、乾杯、っと」

 カツン、と子気味のいい音がして、それを合図にジョッキの中の黄色の液体が半分ほど無くなっていく。
 ここはクラナガンでも有数の歓楽街。そこでゲンヤとリンディは酒を交わしていた。
 ちなみにここはゲンヤの行きつけの店であり、メニューには「ビール」の他にも「枝豆」だとか「豚の角煮」などの、日本でもお馴染みのメニューがこれもまたお馴染みの板に筆で書かれた文字が並ぶことに、リンディは心の底から驚いていた。
 驚きはしたが、リンディにとって慣れ親しんだメニューの並んだ店内と、どこを見渡しても会社帰りとおぼしき人しか見あたらないこの雰囲気がすぐに気に入った。
 ゲンヤは雰囲気のいいバーを考えていたらしいのだが、日々上とのせめぎ合いで疲れている身の上、そういった気取った店よりも、こんな騒がしくて自然体でいることの出来るこの雰囲気の方が彼女は好きだった。

「それにしても、あの情報部の次官はなんでああまでも頭が固いかねえ」
「あ、私もそれ思ってたの」

 つまみの枝豆を片手に会話が弾む。
 その内容は多岐にわたり、仕事の愚痴から世の中のこと、更には自分の子どものこと―――内容はクロノくんやクロノくんやクロノくんの名誉のために伏せさせて頂く―――まで、ありとあらゆる話題が飛び交い、そしてそれに比例してかなりの時間が消費されていった。
 同年代もいうこともあるのだろう。二人の間に静寂が訪れることはなく、周りの喧騒も手伝ってか、二人とも終始笑顔で会話が交わされる。
 もちろん、その間も彼らは胸の高鳴りが続いていることを知らない。ただ、その時間が彼らにとって楽しいもの、かけがえのないものとして認識されていることだけは明白であったが。
 やがて、店内に入るときには夕陽が今にも地平線の彼方へと落ちかけ橙色一色に染まっていた空が、今は誰もが空を見上げて星の数を数えるような、綺麗な青色に染まっていた。


427 名前:554:2008/06/08(日) 05:05:01 ID:okZ6bPYN
 その変化と共に、彼らのテーブルの上に中身が無くなった状態で置いてあるジョッキの数は徐々に増していった。その数は周りの人間が「これ全部二人で呑んだのか?」と驚かれるほどの数だ。
 そして、その数の内訳が片方に偏っていれば、自然とこんな状況が出来上がる。

「うふふ〜〜。ゲンヤさ〜ん? わたしは好きよお〜」
「はいはい、俺も好きだよ」

 そう言いながら、横を向いてゲンヤにしだれかかってくるリンディ。相手を信頼しきっているような行動ではあるが、もちろん胸の辺りに感じている柔らかい二つのふくらみを意識せざるを得ないゲンヤが居ることを忘れてはならない。
 酔っぱらいは変に刺激しない方が賢明である。昔のお偉いさんはそう言ったらしい。ゲンヤもご多分に漏れずその状況に陥っていた。
 あの酒呑みのレティと酒を交わす間柄から管理局内でザルとしても有名なリンディ。その彼女が酔いつぶれている。これは並々ならない状況である。
 原因は何か、と聞かれれば至極単純な理由からだ。彼女の前に鎮座している大ジョッキ型のオブジェは総数二十個。これで酔いつぶれない方がおかしかった。
 ちなみにゲンヤの前に置かれているジョッキの数は十個ほど。それだけでも普通の人間なら戻してしまいそうな数だが、リンディほどではないものの、彼も相当の強者だった。

「イチゴサンデーだおー」
「苺はこの店にはねえんだ。勘弁してくれや」
「ぶー、ゲンヤさんのいじわるー」
「……ああ、そうだな」


428 名前:554:2008/06/08(日) 05:06:52 ID:okZ6bPYN
 頬を紅く染め、目はうつろなリンディの顔は酷く扇情的だった。
 酔っているからだ、酔っているからだ、と自分を抑えているゲンヤだが、自分を微笑で見つめるリンディの蕩けきった顔から目を離すことが出来ない。
 おそらくグロスを塗っているのだろう。光り輝く唇が、彼女が動くたびにぷるぷると震え、その紅く染まった頬と相まって、そのまま押し倒してしまいたい衝動に駆られる。
 だが、そこは耐えきらねばならない。いくら動揺していたといっても、いくら彼女から誘惑してきたのだとしても、自分はとどまらなければならない。大人になった今、体を重ねることの重みは重々承知している。
 酔うと幼児退行するのか、リンディはしきりにあたりをキョロキョロしたり、「あー」だとか「うー」などの擬音を発したりと、普段の誰もが憧れるような理想の女性像そのものをひた走っているような彼女の姿とは想像も出来ない。
 やがてそれすらも疲れたらしく、机に突っ伏してまるで子どもが眠るように目を閉じて、そしてすぐに寝息を立て始めてしまった。

「やっぱり、か」

 ゲンヤはおもむろに財布を取り出すと中から紙幣を何枚か取り出してカウンターに置く。この店はそういうところなのだ。一応値段設定や伝票はあるがそんなものはただのお飾りで、客が自分の好きなだけ金を置いていけばそれでいいのだ。
 だが大抵の場合は料理の旨さと店の雰囲気、そして何より店主の気さくさが評判なだけはあって、伝票に書かれている額よりも多い金銭が置かれていることが多い。少ない時は、客が酔って金感情を間違えたときだけだ。
 閑話休題、ゲンヤはぐっすりと眠っているリンディを起こさないようにそうっと抱きかかえ、そして背中に背負い直す。彼女は存外に軽かった。
 店の自動ドアをくぐろうとする時に「再婚の時は俺にも言ってくれよー!」という声が厨房から聞こえてきた気がするが、ゲンヤは背中を向け手を上げて答えるだけで返事はしない。それだけで十分なのだ、この店は。

「ん……」


429 名前:554:2008/06/08(日) 05:07:15 ID:okZ6bPYN
 店を出て、寒かったのか背中に感じるリンディが身じろぎしながらはき出す吐息が耳に掛かり、思わず体を震わせるゲンヤ。
 ゲンヤはそれを寒さのせいだ、と割り切ることにする。これ以上のことを認めてしまうとどこまでも落ちてしまうような気がしたからだ。
 大通りまでそのまま歩き、まごうことなき女の匂いを背中に感じながら、一瞬何かを考え込む。

「……ええい、しょうがない」

 タクシーを拾おうにもリンディの足を両手で支えているためにどうにもならない。よって、片手で支える格好となってしまうわけだが、そうなるとどうにも足を支えていたのではリンディが落ちてしまう。
 ゲンヤは非常事態と割り切りリンディの臀部、つまり尻に手を添えて片手を上げる。

「んっ……」

 耳元に艶やかで湿り気のある、寝息と解釈するのには疑問符の残るような声が響く。
 ゲンヤはそれを聞かなかったことにして片手を上げ続ける。今、それを意識してしまったら、駄目だ。本能がそう告げていた。
 やがて一台のタクシーがウインカーを出してこちらへと寄ってくる。それを確認したゲンヤは助かった、と再び両足を両手で支える格好に体勢を変える。臀部から手を離すと「あっ……」という切なげな声が聞こえたような気がするのは、もう言わずもがな、だ。
 タクシーのドアが開き、まずリンディを座席に座らせてから自分もその横へと腰を下ろす。
 最初は背もたれに寄りかかっていたリンディだったが、その温もりからゲンヤが隣に居ることを確認すると、その肩へと自然に頭と体が傾けられる。
 ゲンヤは一瞬慌てたが、目を瞑っていることを確認すると、いつもの優しい目つきに戻し、自分のすぐ隣で可愛く寝息を立てているリンディを見ると何故か愛しく思えてしまう。
 彼女と呑んだことは初めてだったが、今日一日で彼女についての様々なことを知った。彼女は自分の食べ物の好き嫌いからピロートークまで、ありとあらゆる話をしてくれた。
 そのお礼、には安すぎるが、せめて明日の朝までの宿くらいは用意してやろう、とゲンヤは思った。


430 名前:554:2008/06/08(日) 05:08:38 ID:okZ6bPYN
「お客さん、どこまで行きます?」

 タクシーの運転手が空気を読んだのか、ラジオを消してちょっとボリュームを落とし気味にゲンヤに話しかける。
 ゲンヤはそれに微笑みで返す。

「クラナガンの――――――まで」
「はい、分かりました。えー、ミッド無線四三一、クラナガン歓楽街から―――――へ」





 一人の男と一人の女を乗せたタクシーがビルのネオンが綺麗な真夜中のクラナガンの街を颯爽と駆け抜ける。

「……どこに、行くの?」

 女は眠そうに目を擦りながら男に問いかける。
 男は優しく語りかけるかのように女に返す。

「俺の家、だな」

 タクシーはまだまだ走り続ける。


431 名前:554:2008/06/08(日) 05:12:39 ID:okZ6bPYN
ちゅうわけで今回の投下分は終了です。
さて、ここからが問題なわけだが……。

>>386
ご期待に添えるように頑張ってみますね。
さて、これから忙しくなる……。


432 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 05:49:21 ID:g286F122
>>431
GJ!
しかし、今日は何だか寸止め名人が多いな。
wktkしすぎて下半身丸出しの俺に謝るがいい。

433 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 06:34:40 ID:tXpxjq9i
>>431
GJ
しかし、本当に寸止めが多い日だw

434 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 07:44:37 ID:lAEXRUl0
>>341
都築の最近は百合、過去はホモカップルと、同性愛ばっかり描いているクズ
描き分けも出来ない癖にwwwwwwwwww

435 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:27:32 ID:OyyS6fpC
短編が出来たので今から投下します!

436 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/06/08(日) 09:33:53 ID:OyyS6fpC
このスレには俺に最低SSを書けと迫るドSが多くて俺涙目
そして最低SSの方が感想が多くて凄い複雑だったり
・正真正銘の最低SS
・前作と同じように痛すぎるので見るなら細心の注意を
・気分が悪くなっても責任は取りかねます
・ヘイトあり
・NGワード「無銘黙示録」

437 名前:無銘黙示録  ◆Ev9yni6HFA :2008/06/08(日) 09:35:07 ID:OyyS6fpC
この作品は二次創作でしか知らないのでおかしな点があるかもしれませんが大目に見てください
でも魔王のシーンはニ○ニ○動画で何度も見ました!


一世紀に渡り管理局を支配してきた最高評議会は心底怯えていた。

神熾「我は反管理局連合シュンポシオンの高天原神熾(たかまがはらこうし)」
数多存在した筈の防衛機構を突破し管理局の最深部まで辿り着いた男は簡潔に自己紹介を終えた。
黒檀のように黒い髪を結い、異国の服を着た男だ。
その切れ長の瞳に見射られるだけで存在しない筈の背筋が凍る。

神熾「ここに来た理由は了解済みだな?」
最高評議会『ひ、ひぃぃ』
神熾「質量兵器を廃絶し普通の人間から戦う力を奪い魔導師至上の体制を敷いた。
三権を独占し例え犯罪者でも魔導師なら平然と戦力として取り込む恥知らず。
ろくな教育を受けていない子供を前線に投入する非道。
その癖、己の足下すら碌に護れぬ無能。
他の世界を勝手に等級付けして見下す傲慢。
貴重な遺産を独自の判断で持ち去る独善。
数々の業、これより断罪する。死を以て償え」

何もない空間に両手を突っ込み二本の小太刀を取り出す。

最高評議会『た、頼む! 命だけは、命だけは助けてくれ!』
神熾「助命を請える立場か?」
最高評議会『金が欲しいなら幾らでもやる』
神熾「この世には金では買えぬモノもある。地獄で使え」
逆手に持った小太刀を培養液目掛けて振り抜こうとし、咄嗟に背後に跳躍。
一瞬前まで神熾の居た場所に鋭利に尖った氷柱が突き刺さる。

最高評議会『アルシオーネ、ヴェイロン、アクシス!』
外套を纏った三つの人影が立ち塞がる。
顔まで覆っているので年齢等は分からない。



438 名前:無銘黙示録  ◆Ev9yni6HFA :2008/06/08(日) 09:36:02 ID:OyyS6fpC
神熾「やはり、護衛はいるか……」
呟き、神熾は無造作に歩きだす。
最高評議会『……あの男、何処に行った?』
アルシオーネ「は? 目の前にいるじゃない。ねえ?」
ヴェイロン「そうか。君には見えるのか」
アクシス「じゃあ、個々の視覚に作用する技かな」
最高評議会の疑問に一番小柄な人影が答え、残りの二人がそれに応じていく。


神熾「お前達の知覚から抜けさせてもらった」
ヴェイロン「……視覚や聴覚にズレを生み認識出来なくしたのか」
アクシス「凄いなあ。魔力を使わずにそんな芸当が出来るんだ」
神熾が目の前で喋っているにも関わらず、正確な位置を把握出来ていないように視線を動かす。

ヴェイロン「……仕方ない。アルシオーネ、君のISで周辺の酸素を操作しろ。呼吸が乱れればそれで破れる筈だ」
アクシス「マジで?」
ヴェイロン「……部屋ごと凍らせれれば良いが、そうもいかないからな」
ちらりと背後のカプセルに視線を向ける。
最高評議会『そ、そうだ。お前の生殺与奪を握っている事を忘れるな!』
神熾が姿を現す。
その顔に怒りと軽蔑が浮かんでいた。
神熾「貴様等、護ってもらっているにも関わらず、その物言いはなんだ」
最高評議会『こ、こいつは前科者だ。それを考えれば当然の処置』
神熾「黙れ、この痴れ者どもが。例え犯罪者と云えど人を道具の様に扱うとは。恥を知れ」
最高評議会『く……』
神熾「どんな罪を犯していよと、生きているならやり直しの機会を与えるべきだろう」




439 名前:無銘黙示録  ◆Ev9yni6HFA :2008/06/08(日) 09:37:02 ID:OyyS6fpC
ヴェイロン「……さっさと始末するぞ」
何処か呆れ顔のヴェイロンは外套の中から新雪のように白いフレームのストレージデバイスを神熾に向ける。
隣の頭一つ分小さい外套――アクシスも両手に持った拳銃型のデバイスを覗かせる。

神熾「朱に交われば赤くなる、か。不憫だな。断罪しに来たのは後ろの三人だけだが、それでも戦うか?」
アクシス「こっちも商売だからさ。それに残りは二人は割と命がかかってるから」
神熾は何処か残念そうに力ない笑みを浮かべる。

神熾「ならば全力で往く。そして魅せてやろう、不枉流の“舞刀”を。蒼昊、紅霞」
両の五指を開く。
が、小太刀は落下せず、むしろ重力に逆らいつつ浮かび始める。
それに危機感を抱いたのか神熾より速く三人が動く。

アルシオーネ「リアペランスヒュードラ」
ヴェイロン「エターナルコフィン」
アクシス「クロスファイアシュート」
大気と冷気と魔弾が神熾に殺到する。
神熾の立っていた場所を中心として爆発が起き、粉塵が彼等の視界を覆い尽くす。

アルシオーネ「やった?」
アクシス「いや、それ駄目なフラグ」
ヴェイロン「……来るぞ」

視界が晴れるとそこには無事な神熾の姿が。
だが、それだけではない。
神熾「迅雷、雲海。不枉流・四天結界」
床に三角形を描くように小太刀が突き刺さり、神熾の頭上に浮いた小太刀と三角錐に結ばれ、硝子のように光る防護壁が形成されていた。
アクシス「フィンフ○ンネルか!」



440 名前:無銘黙示録  ◆Ev9yni6HFA :2008/06/08(日) 09:38:17 ID:OyyS6fpC

神熾「次はこちらの番か」
床から三本の小太刀が跳ね上がり、疾風のように四本の小太刀が駆け抜ける。

ヴェイロン「下がれ」
ヴェイロンは両脇の二人を手で制し後退させ自身は前に出る。
ヴェイロン「ドゥリンダナ」
ヴェイロンがデバイスを掲げると地面から氷柱が伸び、飛来する小太刀を絡めとる。
ヴェイロン「破砕しろ」
神熾「弱いな」
逆に氷に亀裂が入りそのまま破砕する。
照明を反射して煌めく無数の氷の粒を巻き込んで小太刀は殺到する。
ヴェイロン「ぐ……」
グサグサグサグサ!
両手足に刺さり、そのまま貫通。
ヴェイロンは倒れる。


アルシオーネ「この!」
激昂したアルシオーネが青い長髪を靡かせながら殴りかかる。
神熾は無言で右手を握り締める。
青白の光が神熾の右手に収束。
アルシオーネの攻撃を事も無げに捌き、胴体に掌底を押し当てる。
ズドーン!
神熾「不枉流・竜気穿吼」
トラックにでも跳ねられたような勢いでアルシオーネの体が吹き飛び、二度三度バウンドして停止する。
一方の神熾は怪訝な顔で右手を見つめる。
神熾「今の触感、絡繰りか。流石は管理局。人間を何とも思っていないな」
僅かに嗤笑。



441 名前:無銘黙示録  ◆Ev9yni6HFA :2008/06/08(日) 09:39:14 ID:OyyS6fpC
神熾「残ったのはお前だけだな」
アクシス「(汗)」
アクシスは冷や汗を流しながら二丁拳銃を投げ捨て両手を上げる。

アクシス「こーさんです。後ろのはどうでもいいので僕は助けて下さい」
神熾「……まあ、いいだろう」
神熾は投げ捨てられたデバイスを踏み砕く。

神熾「だが」
予備動作なく新しく二本の小太刀を投擲する。
頭と胸に刺さる軌道だった小太刀はアクシスをすり抜け背後の空間に消える。
そして、空間に溶け込むように消える。

アクシス「よく見破った。けど」
ゴリッ
何時の間にか神熾の後ろに回っていたアクシスが銃口を後頭部に押し当て、そのまま、
アクシス「バーン×2」
零距離から二発の魔力弾を叩きこむ。
神熾は糸の切れた人形のように力を失いその場に倒れ込む。
非殺傷などしていないので確実に死んだ筈。


アクシス「意外にあっけないな。これなら六年前に……」
その時、アクシスの顔を一筋の汗が流れる。
倒れた神熾の体が消え、名前が書かれた札がひらひらと床に落ちる。
神熾「氷雨、青嵐」
アクシスの胸から二つの刃が飛び出す。
だが出血はなく、今度もアクシスの体が消える。

神熾「其の技はもう見切った」
二本の小太刀が何もない空間目掛けて疾駆する。
アクシス「オプティックハイドをこうもあっさり……」
両手に持ったダガー型のアームドデバイスで小太刀を弾くが、その隙に大太刀を持った神熾に懐に潜り込まれる。
アクシス「\(^o^)/」
胸が裂かれ、赤い鮮血が花のように噴き出す。
神熾「不枉流・瞬華終刀」



442 名前:無銘黙示録  ◆Ev9yni6HFA :2008/06/08(日) 09:40:56 ID:OyyS6fpC
倒れた三人を一瞥した後、培養漕の前に立つ。

神熾「残念だ。部下を庇うなら命は奪わないでおこうと思ったが」
最高評議会『ゆりかごさえあれば貴様など……』
神熾は嘲笑。
神熾「既に宵の明星が破壊に向かっているだろう。厄介な敵ではあるが、今は有り難い。貴様達も感謝するんだな。
紛い物の皇帝ならいざ知らず、あれの中で眠っている“本物”の騎士どもはお前達に御せる存在ではない」
最高評議会『ぐっ……』

神熾「犯罪者の巣窟のような底辺部隊にすら良い様にされている時点で底が知れる」
冷徹な視線を向ける。
神熾「いや、それ以下か。あんな餓鬼の飯事を許容するとはな」
最高評議会『き、気に喰わんが六課は管理局の中でも精鋭揃いだ』

神熾「ほう。管理局とそれ以外では言葉の意味が違っているらしいな。
犯罪者の登用は言うまでもなく。
最初の預言から設立まで四年の歳月を要した緩慢さ。
即戦力が必要にも関わらず訓練を施さなければならない人員を加えた上にそのお陰で即戦力が枷をはめられる本末転倒。
まともな部隊編成すら出来ていない稚拙さ。
重要人物を保護しながら大した警護手段を講じずあっさり拉致される杜撰さ。
指揮を執るつもりがない隊長に独断専行を行う部下。
それが精鋭か。よくそこまで自分達を卑下出来るな。それとも自分達を無能だと客観視出来る程度の目は持っていたか」

最高評議会『い、今まで次元世界の平和を護ってきたのは我々だ!』
神熾「神でも気取っていたか?残念だが、貴様達は人を籠に押し込めて悦に入っていただけだ。自己満足も甚だしい」
最高評議会『……』
神熾「どっちみち、今回の件が露呈すればもう終わりだ。こんな悪徳に満ちた組織は」
最高評議会『私達が作り上げた組織が……』
神熾「当然だろ。こんな馬鹿げた話が公になって管理局を覆さざるを得ないほどの大事件に進展していない、なんて事が有り得ると思うか?」
最高評議会『それは……』
神熾「だが、管理局にもまだ世界の為に役立てる事がある。既に仲間が辿り着いた頃か」
最高評議会『何の話だ!?』
神熾「この本局にありながら幾重もの結界で隔離され一部の人間しか知らない聖域」
最高評議会『な、何故その事を……!』
神熾「使わせてもらおう。神の世界に至る門、『バベル』を」

To Be Continued



443 名前:無銘黙示録  ◆Ev9yni6HFA :2008/06/08(日) 09:42:07 ID:OyyS6fpC
〜後書き〜
作者「ったくルーキフェルはどこ行ったんだよ」
神熾「くだらん」
作者「あーお前もそんなこと言う」
神熾「こういう後書きは痛いだけだと指摘があった筈だが」
作者「ん? ああ、俺って批判的な感想は見ないようにしてるから(笑)」
神熾「(呆れ顔)しかし、前回は抑え気味だったというのに今回は一気に人物を増やしたな」
作者「そうでもないよ。君以外の三人は既に長編の方に出演済みだし」
神熾「そうだったか」
作者「アルシオーネやアクシスは設定知ってればなるほどってなるけど、ヴェイロンはかなり強引なこじ付けだね、ってか殆ど関係ない」
神熾「聞いてない」
作者「ああ!お前も何処行った!歩法使いやがったな!」

作者「仕方ない。あいつを呼ぶか」

アクシス「……なんか僕達呆気なさすぎない?アルシオーネはまたふっ飛ばされてたし。時系列的には今回が先だけど」
作者「最初は善戦する予定だったんだけどね。ほら、神熾は初登場だから補正が(笑)」
アクシス「僕も実質初登場なんだけどな。まあ、僕は次々回作「夜明けの弾丸(仮題)」の準主役だからいいけど」
作者「宣伝してんじゃねー」
アクシス「ヴェイロンが次回作の主役だったね。でも愚者の方は何時になったら終わるんだよ?やっと半分くらいだけど」
作者「いや、クライマックスやエピローグは出来てるんだけど、繋ぎの話がまだ・・・もうソードマスターでいいかなぁ」
アクシス「レジアスの勇気が世界を救うと信じて!」

444 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/06/08(日) 09:43:27 ID:OyyS6fpC
以上

・俺理論に基づきSEKKYOUをかますオリキャラ
・むしろ有りもしない事実を捏造してまで批判する
・当然反論出来ない原作キャラ
・発言が矛盾
・オリジナルの組織
・オリジナルの流派
・原作キャラ置いてきぼりでオリキャラ同士で戦う
・つーか一次創作でやれ
・クロスでもないのに他作品の技を使う
・それっぽい前振りをするが途中で連載中断
・うざい前書き後書き
こんなもんか?

十拳だの草薙だのも使おうと思ったが神話からの引用はルーキフェルがやったので今回は控え目に

本当は原作キャラをフルボッコにするべきだったんだろうが、良心が咎めた
流石にこんな事に付き合わせるのはあれだし

それと、一応明記しておくが俺は別にヘイトとかやるつもりもはないし、アニメも1期から全話見てますんで


445 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:46:22 ID:WgpgJEIw
思わず、途中から読み飛ばしてしまい
スコッパーとしてまだまだ修行が足りないと痛感しました
GJ

446 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:46:50 ID:HnwUIGu9
ホントここはレベルの高い最低SSが揃ってるな
矛盾してるようだがキニシナーイ

447 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 10:16:04 ID:zRqIZZl0
相変わらずあんたのSSはつまんないなw
こいつは犯罪者がどういう扱いを受ければ満足するんだよw

ってか微妙に長編と繋がってないか?
反管理局連合とかゆりかごで眠っている騎士とか

448 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 10:46:25 ID:7BzZq6i8
こいつが最低SSという奴か……。
はじめてみたが、すごいぜ。

449 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 10:55:39 ID:nBJPzbkN
駄目だ…スコップが折れる……っ
やっぱ原作改変断罪系はSAITEIだな

450 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 10:58:30 ID:zRqIZZl0
今思い出したが、アルシオーネってレイアースにもいたぞ


451 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:03:02 ID:FAVYwgZq
>>450
名前が被るのは仕方ないよ
なにせ名前の元ネタが……

452 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:12:13 ID:OunQekZA
別ベクトルで最低なSSを投稿したくなってきたわけだが

453 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:15:01 ID:zRqIZZl0
>>451
三期発表前に名前にエリオを使っちゃった人もいたしな
それにスバルのライバルキャラとしてはアルシオーネってぴったりだしな……

454 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:41:04 ID:r/3WDNCb
あんまり最低とか底辺とか言ってると、そのうち「体験なのは」が来るぞ

455 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:43:10 ID:mq0+1hJo
なの凡伝ならとても見たいw

456 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:49:46 ID:j5gSRGxJ
>>434
自分が好きじゃないからといって特定のジャンルを貶すような事を言うのは恥ずべき事だ。
それと素人が書き分けとか言っても滑稽なだけだぞ。

457 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:54:33 ID:fx7KuSGm
>>456
>>434みたいな見るからに頭の弱そうなのには触れない方がいい。
スルーしなさい。

458 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:11:51 ID:pw5rzU8m
たまに判断を迷う。
スルーすることで、構ってもらえなくて消えていくならいいが、諌められないのをいいことに図に乗るやつもいるしな。
まあ後者の場合、注意しても図に乗るのがほとんどだからタチが悪いが。

459 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:32:04 ID:0rx2/yVf
>>455
ほんとうにたいして力もないのに(Dランクぐらい)なのは、フェイト、はやてと友達なばっかりに最強魔道士に勘違いされる主人公ですね?わかります
……それのユーノverどこかで見たな

460 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:34:42 ID:jFLNZvwZ
>>444
本当の最低のSSですね(褒め言葉)。

しかしすげえよな・・・よくここまで最低SSを再現できるな? 最低SSとしての再現度の高さには正直言って匠の技の域だ。

461 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:43:48 ID:7BzZq6i8
>>459
面白そうだな。見てみたいぜ。

462 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:44:13 ID:zeAgX609
ティアナさんじゃないすか

463 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:45:56 ID:mq0+1hJo
>>459
勘違いされてウハウハかと思いきや、「お前ならできる!」と善意100%で死地に放り込まれて、でも偶然とかでやりとげてしまう→評価上がる→更なる激務、という無限ループw


464 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:48:41 ID:3rsHSl/O
投下してもいいっすか?

465 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:52:03 ID:jFLNZvwZ
良いに決まってる!!

466 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:52:36 ID:M3ucMmzN
GO

467 名前:蒼青:2008/06/08(日) 13:55:16 ID:3rsHSl/O
ありがとうございます。それでは。

JS通販モノです。快く許可してくださったB・A氏に大感謝です。

・性的表現あり。ただエロイかは…
・ターゲット:リインU
・若干陵辱な要素があるかも。まあ温いモンですが。
・戦闘なし。
・タイトル「少女ハ歌ウ」。NGワードも左に同じでお願いします。

以上がおkという方のみどうぞ。
お楽しみ頂ければ幸いです。

468 名前:少女ハ歌ウ No_1:2008/06/08(日) 13:56:05 ID:3rsHSl/O
朝の廊下を足音も無く進み、扉の前に着くと軽く深呼吸。
そして、

「はやてちゃーん?」

部屋の主に呼びかけた。
その声はいつものように生命の力に満ちていて、彼女のその名を体現したかのよう。
しばらく待って無言の返事を受け取った彼女は、慣れた手つきでドア脇のパネルを操作しだす。
そして何かが抜ける音とともに開かれた世界を見渡すと、今度はその名にあまりふさわしくない
ため息をついた。

もぬけの殻だった室内へと堂々と侵入する彼女の足元からは、やはり足音と言うものが聞こえない。
だがそれも当然と言うもの。

だって、普段から彼女は歩きはしないのだから。

何度見渡しても昨夜帰還した様子のないマイスターの部屋をもう一度眺めて、リインフォースUはもう一度、
小さな祝福のため息をついた。



〜少女ハ歌ウ〜




469 名前:少女ハ歌ウ No_2:2008/06/08(日) 13:56:43 ID:3rsHSl/O
(まったくもう、また隊長室で寝ちゃったですか…)

ふよふよと窓際まで漂っていくと、全身を使ってブラインドを引き上げ、朝日を部屋いっぱいに取り込む。
ミッドにもはっきりした四季が存在し、夏の名残をまだ微かに残した朝の空気は、しかし季節の確かな移ろいを密やかに教えてくれる。
こんな気持ちのよい光線と空気を味わうのに、隣にいるのが家族ではなく執務机である必要はないはずだ。

「はやてちゃんも、残業するくらいならもっと私に回してくれていいのに」

主で上司たるはやてのやさしい気遣いはとてもありがたく感じているが、そのせいで本人の睡眠時間が削られていれば、
むしろ心配のほうが勝ってしまうというもの。ベッド脇の木製のサイドテーブルに置かれたケースに軽く腰掛けて、その二つ名には
あまり似つかわしくないような愚痴もついついこぼしてしまう。

─私だってもう立派な管理局員なんですから、いつまでも末っ子扱いしてもらわなくてもいいんですよ。
 そりゃあ、みんなの中じゃ階級は一番下ですし、単独での戦闘能力も書類仕事のスピードも大したことないですけど…
 あっ、でもでもっ、もう前線指揮も回数をかなりこなしてきましたし、そんなに頼りないってことはないはずですっ!!
 うんっ、今度はやてちゃんにもそう進言してみましょうっ!!

ちなみにその意見は後日、「ほんならお昼寝もうちょっと我慢できるようにならななー」と、微笑みと共に
家長に真芯で打ち返され見事スタンドインすることになる。
それでも溜めてたものをはき出したせいか、それとも単なる偶然か。彼女はようやくこの部屋の違和感に気付く。
と、いうよりは、自分が座ってるものの存在に気がついた。

(あれ?そういえばこのケースなんでしょう?)

普段から整理整頓を心がけているはやてである。そのまま出しっぱなしというのは珍しい話だった。
手を這わせてみれば艶のある毛皮の質感が心地よく、皮膚に軽い抵抗を残しながら滑っていく。
サイズは少し大きめの名刺ケースくらいか。少し厚みはあるが、そこまで大きなケースではない。
毛皮の質感から高価なアクセサリーの類だろうかと考えながらも、少し興味の湧いたリインは立ち上がってケースの前に陣取り、留め具を外す。
そして蓋を持ち上げるようにして開けると、中に入っていたのは─

(なんですかコレ?……ボタン?)

埋め込まれるように仕舞われている、3枚の円盤状の物体。
チェーンがついている様子もないし、3個セットの指輪という訳でもなさそうだ。
ということは…

「あ、イヤリングですね」

取り出してみて、やっと正解にたどり着いた。逆さまにすると、まさに天秤の皿のような形になる。4本の細い腕が皿から伸びて留め具を形作っていて、
かなり珍しい形だ。
色はベーシックに金色だが、ただ派手に光を反射するような安物の感じではない。艶やかな反射光には、むしろそれ自体が
光を発し輝いているかのような錯覚をさせる程の透明感がある。
装飾も細やかで、その手のものに─当然ながら─ほとんど縁の持てないリインが見ても、かなり高価なものだと見て取れた。

(うわ〜…、すごいきれいですねぇ〜)

あらゆる女性を惹きつけてやまないその輝きにしばし目を奪われていたリインだったが、はっと気付くと慌ててしまおうとする。
仮にもこれは主の持ち物だ。はやてなら見たくらいで怒りはしないだろうが、だからって勝手に覗いていいものでは決してない。
少しあたふたしながらケースに戻そうとして、リインの動きが不意に、ぴたっと止まった。

確かにひっくり返してあればイヤリングなのだが、さかさにすると…コレは……
なんでしたっけ。私は確かにコレを見たことがある。それも─かなり嫌な思い出付きで。
でなきゃこの鳥肌の説明が出来ない。さっきからなぜか冷や汗も止まらない。
ホントになんでしたっけ、コレ?

ここで、別のことにも気付く。
形からして、コレがイヤリングなのは間違いない、と思う。

しかし、ならば何故3つも存在するんだろう。


470 名前:少女ハ歌ウ No_3:2008/06/08(日) 13:57:30 ID:3rsHSl/O
予備?ううん、普通そんなものありえない。
一体コレは─

そこまで考えたところで、リインの指が抱えていたモノのある部分に引っ掛かって、

《システム正常起動完了。ご利用ありがとうございます》

いきなり動き出した3つの何かに、リインは押し倒された。



─えっ?えっ?ええっ??

背中を床に打ちつけた痛みが、事態を飲み込めない事への混乱をさらに加速させる。
だがそんなことはお構い無しに、イヤリングだったはずのモノは己の存在意義を全うする。

《今回のプレイはいかがいたしましょう》

プレイ?何のことです?
そう言えたのならばよかった。しかし、背中の痛みが、先程からの悪寒が、彼女から声を奪う。
そう、その時リインは何も言えなかった。
だから。

《それでは、前回と同じく「自慰コース」を開始します》

抑揚のない電子の声が、無感情に情報を伝達する。
次いでイヤリングたちの留め具部分が開き、4本の細長いアームとなる。
そして、アームの付け根が中央に寄って、その中心から少し太めのトゲがせり上がってきた。
そこまで変形したことでリインはようやく、それが何かを正確に理解した。

─これって、ホテル・アグスタの時の!!

色や細かなデザインは若干異なるものの、その姿は確かに森の上空で傷を負わされた上にさんざん追い掛け回された、
小型の召喚蟲─インゼクトのものだった。
先程からのあやふやな『嫌な感じ』をようやく明確な『トラウマ』として認識したリインは慌ててバリアジャケットを展開、その後上体を起こそうとするが、
後ろに控えていた─ケースから取り出されなかった─2体がそれに素早く反応し、それぞれが両腕を抱え込むようにしてリインの動きを
左右から制限する。瞬く間に鋼の手枷と化した2匹は、そのまま机の天板に突き刺さりその拘束を揺ぎ無いものとした。
そして。

「…ぁ…ぁ………」

残る1体から伸びるアームが、バリアジャケット越しに腹を撫でていく。
自分とそう変わらないサイズの機械に見下ろされたリインは、その恐怖に叫ぶことも暴れることも忘れて喉の奥からか細い悲鳴を上げる。
その人からかけ離れた外観とかつての記憶が恐怖をさらに増幅し、その四肢は先程から棒のように突っ張ったままだ。
そんな状態のリインに対して、目の前の蟲はさらに追い討ちを加えてゆく。

ぴり…ぴりり……

「…っひぃっ!!」

アームがゆっくりと、ゆっくりと、バリアジャケットを引き裂いてゆく。
焦らすような緩慢な動きと破けてゆく音が、耳を介して脳へと絶望を運ぶ。
バリアジャケットはその特性上かなりの強度を持っているはずなのだが、アームはどういう訳かまったくお構い無しに衣服を侵食してゆく。
その音に加えてアームに軽くひっかかれることで感じる微かな痛みが、これが単なる夢でないことを告げていた。
その間にもアームはその職務を黙々とこなし、

「…っ!!きゃああぁぁぁっっ!!」


471 名前:少女ハ歌ウ No_4:2008/06/08(日) 13:58:11 ID:3rsHSl/O
皮を剥ぎ取るかのように、縦に裂いたバリアジャケットからリインの肌を露出させた。
羞恥と肌にいきなり触れた外気の冷たさに思わず悲鳴を上げるリインだが、それが僅かな抑止になるわけでもなく。
起伏など微塵も存在しない滑らかな白い肌へと、鋼鉄の脚は近づいてゆく。

「  うああ」

そして、胸の先端へと、触れた。

「!!ああああぁぁぁ!!!」

その声の中にあるのは、恐怖と、諦念と、ほんの少しだけ覗いた─情欲だった。




『局所特化型インゼクトバイブレーター』
今リインを組み敷いている蟲共の正式名称である。
とはいっても本物のインゼクトを用いているわけではない。あくまでインゼクトの外見を基にしてJS通販が開発した『バイブレーター』であり、
中身は隅から隅まで機械部品である。
本来は普通サイズの人間の女性の、最も敏感な性感帯─すなわち両乳首と陰核を、そのアームで掴んだ上で振動によって刺激するための器具だが、
JS通販の商品ラインナップの中でも比較的小型で安価な部類に属するこの商品は、その小さなボディに似合わぬ多機能ぶりも相まってなかなかに好調な
売れ行きを見せている。

そんなこの商品の売りの一つが、豊富かつ柔軟なモード設定である。
元はガジェットの制御にも用いられる高度なAIを搭載しているのでデフォルトのパターンでもかなりのプレイが網羅できるのだが、
そこに加えてさらに使用者が詳細な設定をすることで、通常の自慰に前戯のお供に着衣プレイ、拘束などのSM色の強いプレイから、
果ては隠しコマンドによって男性の尿道責めにまで対応するなど、ありとあらゆるプレイへの使用が可能となる。
その設定も音声による質問に答えるだけと面倒を極力省いた設計になっており、全世界の利用者の方々からもなかなかの好評を頂いていた。

そしてさらに。
このコンパクトボディにはまだ、秘められた機能がある。
それは─




「あぅっ!?あっあっあっ!!っー!!っー!!」

2本のアームが、時折乳首をかすめながら肌を滑る。
その動作に痛みなどは決して伴わず、まるでこね回すかのような優しいその動きは、肉付きの薄い双丘をひたすらにいたわっていることを示している。
アームの先からこぼれる雫がリインの肌に触れるたびに熱が体の芯から湧き上がり、そのたびに疼きが体と思考を支配する。
そしてその疼きが胸へと収束して、触れられた瞬間に快感となって爆発し、体を逆流する。
その繰り返しの中で、それでも今のリインにとってはそんなことすらどうでもいいことだった。

自分が、何をされているのかわからない。
数分前まで自慰はおろか、情欲と言うものすら知らなかった少女にしてみれば、今自分がされている行為が何なのかがわからず、
それが何の為の行為なのかはもっとわからない。

だが、気持ちいい。

リインにわかるのはただそれだけだった。わからないから怖いが、でも気持ちいい。
その気持ちよさが、怖い。
それでも徐々に強くなる疼きと、受け入れ始めた体が、怖い。
自分が、怖い。

内から際限なく染み出る恐怖と外から訪れる底なしの快楽が作る混沌のリズムにリインの理性が軋む音を乗せて、その口は高らかに嬌声という歌を歌い続ける。


472 名前:少女ハ歌ウ No_5:2008/06/08(日) 13:58:46 ID:3rsHSl/O
「んんっ!!ふうっ?!ふあ、あ、あああぁぁぁ!?!」

アームが胸板の上で描く円が徐々にその半径を縮め、刺激を与える箇所を限定的にしてゆく。
それはリインにとって高みへ誘われる痺れであり、滲む恐怖をさらに濃くする感覚であり、今までに遭ったことのない快感だった。

「いきゃいいっ!!」

半径、10ミリ。

「いあ」

6ミリ。

「ああ」

4ミリ。

「ああああ」

4ミリ。

「ああああ…?あぅ?」

ゼロ。

「あ!あ!あきゃうううぅぅっっ!!」

触れた瞬間、両腕の拘束を軋ませるほどに背を反らし、体を跳ねさせる少女。
体から飛んだ汗やアームから出た液体が窓から差し込む光によって、蟲達の体に負けない輝きを放つ。
そしてそのとき、彼女の女性の最も敏感な部分の一つは、まるで電撃が走ったかのような感覚と、気持ちよさと、少しだけ押しつぶされそうな感じと、

目の前の鉄の蟲にはまったく似合わない、羽毛のような柔らかなタッチを伝えていた。




それが、この蟲達が持つもう一つの機能。
責め立てる場所と対象の反応から、アームが自由自在に硬さを変化させる。
それはある時は優しさをそのまま具現化したかのような柔らかさで愛撫し、よがらせ。
またある時は無慈悲な鋼鉄な針で女性の秘部を貫き、犯し、責め苛む。

JS通販代表であり、開発部長でもあるジェイル・スカリエッティ博士のその非常識なまでの頭脳によって成し得たこの機構は、
アームの先から様々なローションを分泌し、対象に塗りこむことでさらにその効果を増大させる。その種類は単なる温感ローションだけではなく、
手足をごく短時間麻痺させる拘束用薬物、痒みを伴い主にSMに用いられるとろろ由来エキス、現在リインにも使用されている媚薬効果付きの
初心者用と多岐に渡る。これらは分泌量や種類をAIによって管理され、常に利用者にとって最高の状態を保つことが可能となっているが、
当然これらも設定によって利用者による変更、選択が可能である。

そして与えられたこれらの機能を駆使して、今日も彼らはあらゆる次元世界で職務に勤しんでいる。
自分達の存在意義は、使用者に極上の快楽と時間を与えること。
彼らはただ、それだけの存在。
それだけの、モノなのだから。





473 名前:少女ハ歌ウ No_6:2008/06/08(日) 13:59:24 ID:3rsHSl/O
少女の見せた一際大きな反応に、一度アームを止めて少し観察してみることにする。
体を細かく痙攣させ、体温を先程よりも若干高めながら呼吸を荒くしている。
前を肌蹴、露出した肌は淡いピンク色を成しており、刻を置くごとに汗を纏ってうっすらと光ってゆく。
その幼い肢体を見下ろしながらも、機械仕掛けの脳はなにも感じない。
征服感も、満足感も、罪悪感も欲望も後悔も何もなく、ただ目の前の事象を受け止める。

それは、目の前の使用者が感じているということ。
少女の内を巡るのは、紛れもない快感だという事実。

それは、自身の選択が正しかったということ。
このアームの動きが生んだのは、心地よい快楽だったという証明。

だが、使用者はまだ達してはいない。満足しきってはいない。
ならばどうするべきか。自分達は、どう在るべきか。

そんなことは決まっている。
続けるのだ。届くまで。達するまで。

にゅちゃり、と言う音と共に柔らかなアームの先端がリインの乳首に触れ、こね回し、
小さな体がまた跳ねた。

「ひあぃ?!!も、もうやぁあああああっ!!」

それが本心でないことは、常に半開きになった口からも、そこからあふれ出た一筋の涎からも、未だに下がらない体表の温度からもわかっている。

そして、少し前から本能的に振り出した腰の動きからも。

そうだ、そちらも満足させなければ。
少しだけ場所を移動し、アームの付け根、本体から突き出た太いトゲの部分を、少女の秘所にスカート越しに優しく押し付ける。

「ひいっ!?な、なに」

そして体全体で、振動を開始した。

「!!!ああああああああぁぁっぁぁぁ!!」

もはや対象は跳ねることをしない。いや、できないのだ。
先程から思い切り反らせたままの少女の背が、骨格が軋みそうなその体勢が、一番敏感な部分から一気に叩き込まれた刺激の大きさを如実に示している。
それが一体どれだけ快楽へと変換されているかはわからない。しかし、その快感がほんの一部だったとしても、少女の体が持つキャパシティは
容易に超えているだろう事はその乱れ具合から容易に想像できた。

「あっ!あ゙っ!やめっ、つよすぎひいいいいぃっ!!!」

さらに、振動はアームを介して小さな乳首にも伝わり、少女の快楽の天井を突き破ってゆく。
もうそろそろいいだろう。
そう判断した蟲は、2本の少しだけ硬さを増したアームで両乳首を押し込み、さらに秘所へと今までより強くトゲを押し付け、

「ああ、ああああ!!!」

今までで最も強い振動を、3点に叩き込んだ。

「ああ゙あ゙あ゙っ!!!───っ!!!」

手足をガクガクと震わせながら、目を見開き達するリイン。
その嬌声は途中でヒトの可聴域を超え、その静寂と彼女の意識の喪失をもって、蟲と少女の歌は終わりを告げた。





474 名前:少女ハ歌ウ No_7:2008/06/08(日) 13:59:51 ID:3rsHSl/O
数十分後、リインが目を覚ます。
少し高くなった日の光の中で少し体を起こし周りを見渡せば、そこにはいつもの主の部屋。
少し生活感が薄いながらも、そこにはちゃんとはやての温もりが染み付いていて。
だからさっきまでの事が、全て夢であったよう思えてしまって。

でも体を起こすためについた手の下にある、天板に開いた穴が、それを否定していて。

でも、それ以外の痕跡はなくて、サイドテーブルの上は綺麗なままで。
事実にざわめく心がどうしようもなく怖くなったリインは、逃げるように部屋を飛び出した。


残された部屋ではケースの中の金色が、窓から差し込む光に反射して輝いていた。




おわり





475 名前:少女ハ歌ウ おまけ No_1:2008/06/08(日) 14:00:38 ID:3rsHSl/O
おまけ

注意:ここから先はB・A氏が書かれた『JS通販』シリーズの3次創作として書かれた本文章の中でも、特に独自の解釈・捏造部分を多く含む部分になります。
   そのためお読みになられる場合には、この話が筆者自身の妄想を多分に反映した、いわば『外史』であることをよくご理解された上でお読みください。
   なお、『正史』であるB・A氏のストーリー内で新たな設定が提示された場合、こちらは完全な捏造の設定となる事をここに記しておきます。












薄暗い室内に、灯りが点る。
扉にはダンボールにマジックで書き殴られた、”JS通販 重役会議室”の看板。
お約束に則って、ガムテープで少し傾き気味にドアに貼り付けられている。
その部屋の中で、3人のうちの1人が口を開いた。

「それでは、これより定例会議を開始したいと思います」

そう告げるのはナンバーズの長女、ウーノ。ここでの肩書きは『JS通販 営業部長』。皆さんお馴染みのウェンディも、彼女の部下という
形になっている。

「では、まずはドゥーエから」
「…はいはい」

次いで、話を振られた『マーケティング・リサーチ担当部長』のドゥーエが会員の要望アンケートの集計結果を至極めんどくさそうに読み上げる。
彼女にとってはこうした地味なデータ整理よりも、技術部と共同で当たる新製品の開発業務のほうがやはり楽しいようだ。

というか、こういう事務仕事こそ目の前の長女の得意分野だろうに。それが『電話のオペレーターといったら眼鏡の似合うスーツの女性だろう!!』という
経営者様の訳のわからない一存でこの現状。おかげで昨日も睡眠時間が少し足りていない。ライアーズマスクだろうと化粧のノリだろうと、
肌の状態に割と大きく左右されるのに、だ。

「…ということです。よろしいですか、ドクター」

そういう思念も言葉にこめて問うてやるが、当の本人は目を閉じたまま鷹揚にうなずくだけ。
どうやら寝ているわけではなさそうだが、その横柄すぎる返答に、彼女の精神と胃がストレスとの闘争を始めた。
まったくこのクソ上司は…一度コンクリで固めてミッドの湾内にでも沈めてやろうか。ただこの変態ドクターなら固めたコンクリに手足生やして、
ソイツに乗って帰還するくらいはやりかねないので意味はあまりないかもしれないが。

そしてウーノの営業成績の定期報告─今期の売り上げも至極順調だ─も、当たり障りなく終わりを告げたところで。

「それではドクターの方からは、何かあります?」

そうウーノが口にした瞬間。
まるでその時を200年ほど待ちわびていたかのように、代表取締役兼開発部長は大げさなアクションで立ち上がり、目を見開き、腕を広げ、

「よくぞ聞いてくれたッ!!また私は新しい技術の世界の扉を開いてしまったようだ!!
 まったく…たまに自分の才というものを呪いたくなってくるものだよ。
 優秀すぎるというのも面白みに欠けるという点では欠点にしかなりえないねぇ。ハハハハハッ!ッ!ッ!ゲフッ!ゲフゲフッ!!」

演説をぶち、高笑いを上げて、盛大にむせた。
…こういう時、私はどういった目で見てやればいいのだろう。いくらなんでもこれが生みの親というのは─ああ、そうか。余計なしがらみに囚われずに、
自分の心に素直になればいいのか。


476 名前:少女ハ歌ウ おまけ No_2:2008/06/08(日) 14:01:38 ID:3rsHSl/O
しかし、『大丈夫ですかドクター。はい、お茶ですよ』『おおいつもすまないねぇ、ウーノ』『いえ、私が好きでやってることですから』的な
会話を聞く限り、やっぱりこいつらデキてるんじゃなかろうか。なんかウーノの頬が少し紅いし。

「で、結局何が出来たんですか、ドクター」

ともかく、そんな寸劇まがいの光景を目の前で見せられて胃の調子がよくなる訳もないので、ドゥーエはとりあえず尋ねてみた。
実際は興味などアギトの胸のサイズほども湧いていなかったのだが。

「ああ、これだよ」

すると存外早く復活したドクターが、白衣のポケットから何かを取り出してこちらに放ってきた。とりあえず片手でキャッチしてみると、
それは一枚の金属の板だった。大きさとしては2×10センチといったところか。厚みが3ミリほどあるので、つまんで立ててみれば
折れまがらずになんとか自立する。

「で、この板がなんなんです?これで頭を叩くとどんなに馬鹿で救いようのないダメ人間でも真人間に戻せるとか?」
「なんだねそれは。まあ、そのままではそれはただの金属板だが、こいつに繋いでみたまえ」

そう言って再び何かを放ってくる。もう片方の手で掴むとそれは、小学校の頃よく見かけた乾電池と鰐口クリップのセットだった。
言われた通りに板の両端に繋いでやる。すると。

にょいーん。

と、伸びた。先程まで指で力をかけても曲がろうとしなかった金属板が、今はスライムのようにどこまでも伸びてゆく。

「…は?」
「驚いたかね?もともと金属には"展性"という性質があるのだが、これは電圧をかけてやることでその展性を自由にコントロールできるのだよ。
 まあ、普通の金属でも保有する熱によって展性は割と変化するのだが、それだと商品への転用がなかなか難しいだろう?その点これに関しては、
 外部への変化を一切起こさずに変更させることが可能だ。しかも電圧の強弱によって変化の度合いを自由に変えられる上に、電圧を外せば
 その硬さは元の金属然とした状態に戻る。
 どうだい、すばらしい素材だと思わないかね!?」

要するにこれは、柔らかさを自由に変えられる素材ということらしい。
そこだけ聞くとどうにもしょーもないブツにも思えるが、少しまともに考えてみればなかなかに転用の利きそうな素材に思えてくる。
特に、常に負荷のかかるような部分にはうってつけの素材ではなかろうか。建造物の耐震・免震などにも効果があるだろうし、吊り橋などに用いれば
最も効果的なしなり具合と強度でもってその全体を支えてくれる。しかも倒壊の恐れはほとんどない。
他にももう少し考えれば、かなり有用な使い方が出来そうな有望さだ。

「つまりこの新素材を用いれば、あらゆる人と用途に合った、人類史上最高のバイブレータを作ることが出来るのだよ!!!」

…まあ、開発者本人がその未来を自ら閉じてしまわなければ、の話だが。
で、どう反応したものか困っている長女も胃痛に頭痛をミックスしたなんとも言えないだるさを抱える次女も置き去りにして、生みの親は
自分の世界をひたすらに突っ走る。

「で、これがその試作品な訳だが」


477 名前:少女ハ歌ウ おまけ No_3:2008/06/08(日) 14:02:51 ID:3rsHSl/O
またしてもポケットから何か取り出すドクター。どうやら彼は本気で未来を閉ざす気マンマンのようだ。
そうしてテーブルに静かに置かれたそれは、まばゆい金色に輝く─インゼクトだった。

すぱんっ!!

「何やってるんですかドクター!!勝手にルーお嬢様の召喚蟲改造しちゃって!!!一体どう説明するつもりですか!!!」

戦闘機人の力によって割と本気で振るわれたスリッパがアンリミテッドデザイアの大事な後頭部にクリーンヒット。
そのまま胸倉を掴み上げてくる次女に対して、吊られながらもため息をついてみせるスカリエッティ。

「やれやれ、私はここまで手が早く出るように教育をしたつもりはなかったのだが。なあ、ウーノ」
「はい、ドクター」
「(こいつら…)」
「ああ、ちなみにこれはインゼクトではないよ。外見まで新しく設計するのは少々面倒だったので、モチーフとして拝借しただけさ。
 まあ、だから中身は全て機械だよ。それでも単独での飛行などの大まかな機構は再現してあるがね」

でも流石に無機物操作までは無理だったよはっはっは、と無駄に爽やかに笑ってみせる異能の天才博士。
その顔を見ているとなんだか歯痛までもが喚起されそうな気分になってきたので、ドゥーエはしかたなく持てる理性を総動員して
掴んでいた襟を手放し、椅子に座りなおした。その分胃の痛みが増した気もするのであまり事態は好転してなかったが。

「で、これって実際のところどれくらい使えるんですか?」
「ああ、実際に使ってみたが、これはなかなか」

使用済みだった。無闇に触れなくて本当によかった。

「なあ、ウーノ」

てゆーかやっぱりそんな関係だったのかよ。

「で、この新素材『超合金DANKON』なのだが」

一体どういうネーミングセンスだ。てかセクハラじゃないの?コレって。

「他にもいろいろ転用できそうなので、この際特許を取ってみようかと思うのだが」

やめとけよ。これ以上セクハラの被害者を増やすなって。ってかわかってるの?自分が広域指名手配されてる犯罪者だって。
そんなことしてたら6話くらいで尻尾捕まれるよ?てかそんな掴まれ方でいいのか無限の欲望?

「そのあたりの手続は全てウーノに任せていいかい?」
「え…?」

ほら、露骨に嫌がってるじゃない。というか普通に考えて嫌がるだろ常考。

「その代わりといっては何だが、今夜は特別激しくしようじゃないか」
「……はい」

いや、はいじゃないだろソコ。とゆーかもう二人ともその辺隠そうともしないのな。

「では話もまとまった所で今日は解散!!」

なんであんたがまとめてんだよ。ってかまとまったのかコレ?




実はこのやり取りが元でドゥーエは長期の潜入任務を好んで受けるようになったという噂だが、噂は所詮噂なのではっきりしたことは
わからないそうな。




478 名前:少女ハ歌ウ おまけ No_4:2008/06/08(日) 14:03:38 ID:3rsHSl/O














































さらに余談ではあるが、説明書の使用例にも書かれている各プレイ用モードの数々は、製作者の実体験に基づいて作られたらしい。
まあ、あくまで余談である。




今度こそ終われ





479 名前:蒼青:2008/06/08(日) 14:08:51 ID:3rsHSl/O
以上です。ここまで辛抱強く読んでいただき、ありがとうございました。

しかしエロって難しいですねぇ。10日近くかかってこの様です。
5時間かかって5行しか進まない時とか、なんて冗談かとw

とりあえず自分にあったネタで書いていこうと決めたある初夏の日でした。

それでは読んで下さった全ての方へ。
ありがとう。
そしてB・A先輩にも、もう一度。
ありがとう。

<チラ裏>てかぶっちゃけおまけのが書いてて楽しか(グチャア</チラ裏>

480 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:39:41 ID:PmCpVdiy
今までのJS通販全ての犠牲者と同じ体験をしてるスカ想像して腹筋損傷したw

481 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:43:05 ID:zeAgX609
暴走した試作品によっていいように蹂躙されるスカリエッティですね

482 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:52:11 ID:8qAakHxM
あぁ、隠しコードで尿道責めってそういう…

483 名前:ザ・シガー:2008/06/08(日) 15:25:01 ID:jFLNZvwZ
さて、日曜の憩いの時間、せっかくだから俺も投下しよう。

「大狂乱 ミミ大戦」の第四話で変態大暴れの話です。
無論だが非エロで。

484 名前:大狂乱 ミミ大戦:2008/06/08(日) 15:27:10 ID:jFLNZvwZ
大狂乱 ミミ大戦4


機動六課隊舎、緊急コールと共に隊舎内部管制室に部隊長である八神はやてが訪れる。
モニターには捕縛対象である犯罪者が現れたとされる現場の地図やその他必要な情報が多数展開されている。
はやてはそれらの情報を即座に目で追いながら通信主任である少女に声をかけた。


「シャーリー、あのド変態が出たっちゅうのはホンマかいな?」
「はい、場所はミッド地上クラナガンです」
「よっしゃ、今度こそ逮捕したる。六課前線メンバー全員召集や!!」


デバイスに贈られる召集コール、出動要請に応えて集まる六課前線メンバー達。
だがその応答に応えぬ反応がチラホラ。


「ん? シグナムとヴィータはどないしたん? それにルキノとルキノにヴァイス君も来てへんやん」
「え〜っと。アルトとルキノにヴィータ副長は屋上、シグナム副長とヴァイス陸曹は中庭です」
「まったくこんな時に皆して何やっとるん?」
「モニター出します」


展開されたモニターに映し出される映像、まずは六課隊舎屋上で日向ぼっこをしながらお昼寝している小猫が登場する。
そしてそんな小猫を取り巻いて撮影会している通信士の少女二人だった。


『うにゃ〜』
『うほっ! 寝返り打ったところもまた可愛い〜♪ (パシャパシャ)』
『じゅるり、こいつぁたまんないわね! (パシャパシャ)』


影が薄いので有名な機動六課の通信士、アルトとルキノはそう言いながらカメラのシャッターを切って寝転がっている小猫ヴィータの写真を鬼のように撮りまくっていた。
その血走った目の異様な迫力は下手をしたら性犯罪者の域である。


「ってゴルァ!! なにやっとんじゃ影薄通信士コンビ〜!!!!」
『うわっ! 部隊長!?』
『こ、これはその・・・まあ色々ありまして・・』
『っていうか“影薄”は無いですよ〜!!』


自分達の酷い言われ様に憤慨するアルト。
だが手にハンディカメラの照準はしっかりヴィータに定まっている。
はやては溜息と怒りを理性で殺して息を整える、この程度で憤っていては指揮官失格だ。


「ええから早う戻って準備しい! あの変態が出たんやで!?」
『了解です・・』
『はい、分かりました・・・』


通信士二人は実に残念そうに了承して頷いた。


「でもヴィータ副長はどうします?」
「ああ、ヴィータはそのままでええ。 っていうか、今起こしても戦力にはならへんわ・・・」


はやてはそう言いながら、この通信会話中も相変わらず夢の中にいる小猫を見た。

485 名前:大狂乱 ミミ大戦:2008/06/08(日) 15:27:49 ID:jFLNZvwZ
小猫になったベルカの騎士はなんとも締まらない顔で気持ち良さそうに夢の中を漂っている。
ヴィータは猫化とのシンクロが高いのか、もうかなり猫の習性が染み付いている。これではとても戦力にはならない。


「さて、もう一組は何しとるんや?」


はやてはそう言いながら通信回線と映像を中庭に移す。
するとそこにはヘリパイロットの青年を押し倒している猫ミミな烈火の将が映し出された。


「ちょっ! シグナム、なにしとるんや!?」
『げぇ! 部隊長!?』
『こ・・これはその・・・色々あって・・腰が抜けてしまいまして・・・』


突然通信回線と映像を繋がれてヴァイスとシグナムは大いに慌てた。
シグナムは顔を真っ赤にして恥ずかしそうに猫のミミを伏せる。そして必死にあらぬ疑いを解こうとしたが、選んだ言葉が悪かった。


「こ・・腰が抜けるまで“ナニ”をしとったんやぁぁああぁっ!?」


この状況、想像できるのはピンク色な事だけである。
そしてそんなところに通信主任のメガネっ子は余計な口を挟む。


「隊長、きっと“ナニ”ですよ。 アレです、猫の発情期ってやつです」
「つまり盛りの付いた淫らな雌猫ちゅう訳やなシャーリー?」
「そうです、間違いありません!!」
「絶望した! こんな時間から後輩を垂らしこむベルカの雌猫に絶望したで〜!」
『ちょ! 違っ・・』


シグナムが何か言おうとしたが、そこで通信は切られた。真昼間から男を咥え込んでいるという誤解を残したままで。


「仕方あらへん、こうなったら現状戦力だけで迎撃や。スターズ・ライトニングの集まった人数だけで出撃!!」
「了解しました」


はやてが威勢良く指示を飛ばしシャーリーが応える。
こうしてシグナムとヴィータの猫ミミベルカ騎士を除く六課メンバーはド変態退治にクラナガンへと向かう事となった。





その光景、なんと形容すべきか・・・。
大通りに面したとある喫茶店、洗練された丁度に内装、そして訪れる客を満足させて止まない至上のコーヒーや充実したその他メニュー、その上値段は実にリーズナブルときている。
どこに出しても恥ずかしくない一級の店だろう。

だがある一点、とある一人の人間の為にその憩いの空間は筆舌し難い魔次元へと変わり果てている。


486 名前:大狂乱 ミミ大戦:2008/06/08(日) 15:28:45 ID:jFLNZvwZ
店の中央に位置するテーブルに“あの”ド変態がいるのだから・・・


「ふむ、やはりこの店のコーヒーは最高だにゃ〜」


肩に羽織った真っ赤なマントに股間を覆うピチピチのビキニパンツと猫ミミ付き覆面を付けた超絶変態なムキムキマッチョは、そんな事を言いながらカップに注がれたコーヒーを口にする。
薫り高い味わいと芳香を存分に堪能した変態はひどく満足そうな顔をしていた。
だがそんなミミ仮面の様子とは裏腹に、周りの客は顔を青ざめさせている。
無理も無い、この平和で安らかな店に突然変態が現れてさもそれが日常的行為であるかのように平然と席に座っているのだ。
まるで悪夢のような光景、彼のいる場所だけ異次元になっているかのような有様だった。

そんな時、彼の股間の黒ビキニパンツの内側から声が発した。
彼のデバイス、愛機マタタビXである。


『マスター、こちらに接近する魔力反応があるにょ〜。魔力波動の特徴からすると、たぶんこの前の管理局員だにょ』
「おやおや、ゆっくりコーヒーを味わう暇もないにゃ〜」


股間から発する呑気な調子の美少女声と会話する変態、なんとおぞましい絵図か。
彼にコーヒーのおかわりを持ってきたウェイトレスの少女は、既に顔を真っ青にして足元はフラフラだった。
変態はコーヒーを飲み干すとマントを翻して颯爽と立ち上がり、勘定を済ませて店を出た。

ちなみに、彼が支払いの為にサイフを取り出した場所は言うまでもなく股間の黒ビキニパンツの中からだった事は想像に易い所である。


店の外に出た途端、周囲に結界が張られて部分的かつ一時的に隔絶した世界へと変態を追いやった。


「これはこれは・・・中々手早い処置だにゃ〜」


ミミ仮面はそう言いながら高速で股間から抜き去った待機状態のデバイス、金の玉を即座にデバイスモードに変形させる。
それが完了するのと彼に射撃魔法の掃射が降り注ぐのはまったくの同時だった。

轟音と共に桃色と金色の閃光、アクセルシューターとフォトンランサーが結界として隔離された街にクレーターを抉る。
濛々と立ち込める土煙が対象となった変態の姿を隠すが魔力反応から彼がこれを凌いだという事を伝えていた。
攻撃を行った機動六課スターズ・ライトニング両分隊隊長のなのはとフェイトはデバイスを構えたまま、宙で敵の出方を伺う。
そんな二人に、煙の中から変態の声がかけられた。


「警告も無しに攻撃とは穏やかでは無いにゃ〜」


487 名前:大狂乱 ミミ大戦:2008/06/08(日) 15:29:37 ID:jFLNZvwZ
「あなたのように危険度の高い犯人が相手なら十分許容範囲です。おとなしく投降してくれれば穏やかにもなりますよ?」
「それは無理な相談だにゃ〜」


ミミ仮面はなのはと軽い問答をすると、ミッド式の防御魔法を展開しながら真っ赤なマントを翻して立ち込める煙の中から現れた。
なのはとフェイトの同時展開の射撃魔法を喰らっても無傷、どうやらこの男の防御魔法の硬質さは並ではない。
前回の交戦でも思い知らされた事だが、また改めて理解させられる。
この相手はただの変態ではないという事を。
だが同じ徹は踏まない、今度はこの男の変態ぶりに驚いていた前回とは違うのだ。
牽制の射撃魔法からなのはは即座に砲撃魔法の術式を展開する。


「ディバインバスター!!」


瞬く間に彼女の十八番である砲撃魔法、ディバインバスターが桃色の閃光と共に咆哮を上げた。
正確に照準を付けられた大威力砲撃が空気を切り裂きながら目標を細くする。


「はぁっ!!」


ミミ仮面は掛け声と共に迫り来る砲撃を瞬時に発動した高速移動魔法で難なく回避。
だがこれは予想済みの反応、既に次手は打ってある。
彼が回避に選んだ軌道上に一方は鎌をもう一方は槍の刃を翻した二つの影が高速で追い縋り躍りかかる。


「ハーケンスラッシュ!!!」
「スピーアアングリフ!!!」


フェイトとエリオ、ライトニングの二人が高速移動魔法ソニックムーブで距離を詰め、己がデバイスの刃を閃かせる。
エリオの刺突が彼の背にフェイトの斬撃が首を薙ぎに振るわれた。
だが刃が切ったのは虚空。
ミミ仮面の身体に当たった筈が、それは魔法術式で練り上げられた虚像だった。


「なっ!?」


フェイトが声を上げた刹那、彼女の背後で地になにかが叩き付けられたようの音がする。
彼女の遥か後方では本物のミミ仮面が地に足がめり込ませて立っていた。

なのはの砲撃を高速移動で回避しつつ幻術を展開して奇襲を引き付けるダミーを作り、近接戦闘を仕掛けてきた多人数の敵と距離を取る。
幻術の数や精度こそティアナに劣るだろうが術式の並列処理や身体能力は並みの魔道師に出来る技量を遥かに超えていた。

だが機動六課とてただの部隊ではない。


488 名前:大狂乱 ミミ大戦:2008/06/08(日) 15:30:14 ID:jFLNZvwZ
今度はオレンジ色の誘導弾と竜の火炎が飛び交い、その中を鉄の拳を構えた少女が青い魔力の道の上を駆け抜けて襲う。
再び六課の誇る前線メンバーのその研ぎ上げた牙が唸りを上げた。


「はあぁぁあ!!!」


スバルが澄んだ声と共にウイングロードを駆け、宙の敵にリボルバーナックルの拳打を見舞う。
後方から飛び交うティアナの誘導弾とフリードの火球もスバルの攻撃攻撃進路を絶妙に避けながらミミ仮面に迫り来る。
見事な連携が見せるコンビネーション攻撃が、今正に変態を捕らえようとした。

だがこの変態、何度も言うが並みの男ではない。


「マタタビ、“キャットクロー”!!」
『イエッサ〜だにょ〜♪』


変態の愛用デバイス、マタタビXが美少女ボイスで応えながら主に求められた魔法術式を構築。
杖の先端部分、肉球を模したデザインをしたそこからまるで獣の爪のような魔力刃が3本形成される。
そして丸太のような太い腕に浮かぶ血管が浮き上がり筋肉が収縮して凄まじい隆起を見せた腕が杖型デバイスを疾風の如く躍らせた。
まるで暴風の如く振るわれた魔力の爪が、迫る魔力と炎の球体を残らず切り裂き霧散させる。
そしてその勢いを利用してスバルが繰り出した拳を絶妙な杖捌きで崩す。
それはさながら柳の枝が風に流れるままに揺れるような鮮やかな術理、卓越した格闘技能が見せる技がスバルの動きを崩した。


「うわあっ!」


スバルがそのままウイングロードの上でバランスを崩して倒れる。
そして熟練の戦闘者である変態はこの隙を見逃しはしない。


「きゃっ!」


可愛らしい悲鳴と共にスバルのしなやかな四肢に高速でバインドが形成されて彼女は身動きを封じられる。
ミミ仮面はそれと同時に射撃魔法術式を構築、デバイスの先をスバルの後方に控えていたティアナとキャロに向ける。
男のすぐ近くに拘束されたスバルがいるためにティアナとキャロは一瞬だが反撃に転じるか否かを迷ってしまう。


489 名前:大狂乱 ミミ大戦:2008/06/08(日) 15:30:58 ID:jFLNZvwZ
それがまさしくこの戦闘の勝敗を分けた。


「ネコマンマボール!!」


耳を疑いたくなるような名前の呪文詠唱と共に変態の射撃魔法が開放される。
濃縮された威力を内包する魔力球が凄まじい速度で飛来してティアナとキャロを襲った。
だがその攻撃は二人の身体に直接ではなくその手前で炸裂、爆音と衝撃で二人の動きを止める。


「くうっ!」
「きゃあっ!」


これでミミ仮面の射程に入った3人は見事に無防備な姿を晒した。
そして変態の仮面に目の部分が眩く光り輝き、彼が持つロストロギアがその禍々しい性能を発揮する。


「ミミ光線だにゃ〜!!!」


変態の声と共に、輝く光の渦がスバルとティアナとキャロを飲み込む。
それは一瞬の出来事だった、閃光の波が引いた後には新たなるミミっ娘が誕生していた。


「んな! なにコレ?」
「ふ、ふえ?」
「あうぅ」


それはそれは可愛らしい、犬ミミなスバル・猫ミミなティアナ・リスミミなキャロが完成した。


「ニャンダフル!! こりゃまた素晴らしい出来栄えだにゃ〜♪」


変態は嬉しそうな声を上げて手を叩き賞賛する。

これで現在のミミ大戦の犠牲者(?)6人となった・・・・


続く。


490 名前:ザ・シガー:2008/06/08(日) 15:35:59 ID:jFLNZvwZ
投下終了です。
ティアナは猫でスバルは犬が基本だってのはあったけど、キャロが迷った。
ここは小動物チックにリスでいきました。

さて被害者をどれだけ増やせるか、っていうかナンバーズはどうやったら出せるのか、それが問題だ。

しかし、そろそろレジなの書かなきゃいけないな。

491 名前:ザ・シガー:2008/06/08(日) 15:42:00 ID:jFLNZvwZ
さて誤字発見。

正確に照準を付けられた大威力砲撃が空気を切り裂きながら目標を細くする。
       ↓
正確に照準を付けられた大威力砲撃が空気を切り裂きながら目標を補足する。

な? しかし・・・なんで投下した後にばっか誤字って発見すんだろ。

492 名前:ザ・シガー:2008/06/08(日) 15:44:49 ID:jFLNZvwZ
ああ、さっきの誤字は>>487の文です、念のために。

493 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 16:55:44 ID:P9l1ceEh
>>シガー氏
GJです!!
相変わらず変態仮面強いwwこれで隊長2人も餌食になったら六課崩壊しちゃいますねw
やはりスバルとティアナは犬と猫なんですね。そしてキャロまでも・・・
リスにも発情期ってありますよね?だとしたらエリオの貞操が危ない・・・?
次回も楽しみにしています!

そして誤字を発見しました。
>>484のはやてとシャーリーの会話の中の
「ん? シグナムとヴィータはどないしたん? それにルキノとルキノにヴァイス君も来てへんやん」
は恐らく
「ん? シグナムとヴィータはどないしたん? それにアルトとルキノにヴァイス君も来てへんやん」
だと思われます。

494 名前:ザ・シガー:2008/06/08(日) 17:06:34 ID:jFLNZvwZ
おう! ルキノ二人いるwww!?
ご指摘ありがとうございます。 では>>484のその箇所はそのようにお願いします。

「ん? シグナムとヴィータはどないしたん? それにアルトとルキノにヴァイス君も来てへんやん」

で。

495 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:46:43 ID:7BzZq6i8
>>490
GJ!!
ヴィータが可愛い……。それにしてもキャロをリスにするとは秀逸ですね。
さりがなくなのはさんと、フェイトさんの連携も見られてよかったです。
レジなのも楽しみにしています。

496 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 18:54:54 ID:Y+9gr+wq
駄目だこの変態野郎…早く何とかしないと(AAry
何はともあれGJでした!



…ところで、ヤローへの被害は出ないんですk(シデンイッセンッ!!

497 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 19:01:41 ID:aAAgmrAA
>>496
野郎の獣耳はいらない
そいえば、アルフやリーゼ姉妹等の元々が獣娘の場合はどうなるんだろ?

498 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 19:16:14 ID:d+tQL9w9
>>497
おっと、ザフィーラの悪口はそこまでだ

499 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 19:17:19 ID:Y+9gr+wq
>>497
謝れ!レシィきゅんに謝れ!(違

500 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 19:18:15 ID:He+HPdlk
クロノやユーノは小さい時だと似合いそうだけどなぁ。
わんこクロノと……、ユーノって何が似合うかな? フェレットでいいのか? でも獣耳ネタにフェレットって普通無いよな…

501 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 19:18:58 ID:9URGrcaB
ユーノは狐だろ常識的にシンキングして

502 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 19:23:58 ID:zeAgX609
ユーノは犬
クロノは狼
レジィは狸

503 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 19:24:10 ID:jseglTV/
狐はフェイトじゃね?
ちっちゃい方の。

504 名前:B・A:2008/06/08(日) 19:32:32 ID:kg3lsaEo
>>479
GJ。
なるほど、JS通販はこうして作られていたのかw
やっぱり書く人が変われば同じ題材でも雰囲気が違ってくるなぁ。リィンとウーノが凄く可愛く見えました。
つまりウーノは毎夜商品の試作品でスカとよろしくやっているとw


僕も早く投下したいなぁ。少ない空き時間にケータイでチョコチョコやるだけじゃちっとも筆が進みやしない。

505 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 19:33:03 ID:M3ucMmzN
漫画版見るとエリオも狐な気がする。

506 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 19:41:30 ID:LNdbLLc6
「このザフィーラ(とアルフ)、生来より獣耳はついている!」

507 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 20:06:25 ID:9jsIpHdn
>>503はJS通販のテレビショッピングを書かなきゃいけないらしいよ。
ID的な意味で。

508 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 20:19:06 ID:zeAgX609
>>507
志村ー

509 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 20:28:05 ID:4nnfBh/j
>>507はノーヴェとスカリエッティのIPな“H”を書かなきゃいけないらしいよ。
ID的な意味で。

しかし
>>367で『ウーノスカは早くナチュラル子作りしろよ』派の俺的には……むしろOKじゃね?

あと最近は寸止めが多くて……そのなんだ?
困るwwwww

510 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 21:06:47 ID:X8yS323/
「お願いです……もうイ、イかせてください……」
「うふふふ、ダメよ〜? まだ私たちは満足してないんだから♪」
「それなのに自分だけ射精したいだなんて……どうしようもない童貞チンポね」

という風にリンディさんとレティさんに寸止めされお困りの>>509氏であった

511 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 21:20:20 ID:9jsIpHdn
>>510
鬼才現る

512 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 21:40:20 ID:7ouIl0L2
>>504
お久しぶりです!
長編の続き楽しみにしております。

エリルー世界のエリオは100%狼さんですね。

513 名前:554:2008/06/08(日) 22:32:33 ID:okZ6bPYN
>>381氏の原案スカ×ウーノ脱獄話の一話が脱稿しました。

さあお前ら、煮るなり焼くなり好きにしろっ!

514 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:35:41 ID:zhbu35Zy
→美味しく食べる

ハリーハリーハリーィィィ!!!

515 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:40:11 ID:SJfsQySh
>>378だった俺としても嬉しい。GO-GO!!

516 名前:554:2008/06/08(日) 22:46:06 ID:okZ6bPYN
それでは行きます。
こちらでプロットを立て直した結果、結構な長編になりそうなのでエロまで書ききれるかどうか疑問です。
そのうち書くとは思いますが、正直淡い期待ぐらいにとどめておいて頂けると幸いです。

・カップリングはジェイル(あえてこう表記)×ウーノ
・スカの性格がかなり変化してます。それについては後に触れますが、気になる人はNGしてください。
・なのはキャラはスカとウーノ以外はフェイトくらいしか出ません。しかもかなり後半。よってオリジナルストーリーといってもいいような希ガス。
・NGワードは「小さな町の小さな診療所 クリニック・F」です。

それでは電波をくれた>>377氏、>>378氏。そして原案の>>381氏に多大なGJを送りつつ、投下したいと思います。

517 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F:2008/06/08(日) 22:47:29 ID:okZ6bPYN
「少々寒いな、ウーノ」
「そうですね、ドクター。上着を持ってきましょうか」
「そうだね、頼むよ」

 周囲の山々は徐々に紅や黄など多彩な色合い染まり、多くの者を魅了する。
 電車が一時間に一本しか来ないような小さな町の丘の上にある、これまた小さな診療所。
 その入り口の前に長身で少しくたびれたような外見の男と、男に寄り添うようにして立つすらっとした体型が特徴の女。
 二人は始めて体験する紅葉という四季の移り変わりに感嘆しつつ、これからの生活に思いを馳せるのだった。
 小さな町の小さな診療所、クリニック・F。その一日が綺麗なオレンジに輝く太陽の姿とともに、今日も終わりを告げようとしていた。






518 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F:2008/06/08(日) 22:49:56 ID:okZ6bPYN

○ 小さな町の小さな診療所 クリニック・F ○





 女はこれまたくたびれた感じを受ける茶色の外套を男に渡すと、自身も同じような色合いのダウンコートをいわゆるナース服の上から羽織る。
 男は手渡された外套を白衣の上から着込み、そして手を後ろに組み直し、周囲の山々に再び目を向ける。

「どうしたものか、ここでの暮らしもそんなに悪い気はしなくなってきた」
「私もです。ドクター」
「ふむ、薬で抑えているとは言っても『無限の欲望』の能力は健在だ。それなのに、なぜ?」

 考え込むような仕草をする長身の男に微笑みを送りながら女が言う。

519 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F:2008/06/08(日) 22:50:23 ID:okZ6bPYN
「きっと、」
「きっと?」
「きっと、この場所が、この風景が、あなたの心を宥めているのでしょう」
「……ククク」

 心底おかしいと言ったふうに男は顔を下に向けて口元をゆるめる。
 女は何がそんなにおかしかったのか分からずに、顔を羞恥の色に染めてこう言う。

「な、何がおかしいんですかドクター!」
「いや、すまない。……クク、キミがそんな詩的なことを言うなんてね」

 女は未だ顔を紅に染めながらふんっ、とそっぽを向いてしまう。
 男は「ああ、悪かった悪かった」と謝罪をしてはいるが、苦笑ともとれる笑顔を浮かべながら片手を頭に当てている。反省などしていないのは誰の目から見ても明白だった。
 しかし、女はそれに「もう、ドクターは冗談が過ぎます」と疑いの目をしながらも男に向き直ってしまう。その二人の間には誰にも入り込めないような一種の聖域が存在していたと言っても言い過ぎではなかった。
 そんな昼下がりのこと。唐突に事件は起きる。

520 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F:2008/06/08(日) 22:52:35 ID:okZ6bPYN
 そして鞍馬(くらま)さん、というのは近所で茶屋を改造した鞍馬荘という旅館を営んでいる一家のことだ。女将の伊吹とウーノは気が合うらしく、診療所が暇でジェイル一人で事足りるときは軒先の長椅子に座ってお茶と羊羹を一緒に食しているところを見ることが出来る。

521 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F:2008/06/08(日) 22:55:30 ID:okZ6bPYN
>>520はミスです。


「ジェイルせんせー!」
「反省してる…………ん?」

 どこからか、まだ幼い少年の声がジェイル、という名前を呼んでいた。
 その声はやがてジェイルと女―――ウーノの方向へと近づいてくる。
 ジェイルは気にしていなかったが、ウーノは今までの自分の姿が見られていないかと酷く慌てた様子だった。
 もっとも、未だ小学校を卒業していないような少年に今までの会話の方向性が見えるわけが無いのは分かり切っていたことだったが、ウーノには自分の痴態を見られたという思考にはそんなことを考える余裕さえなかった。
 やがて、その声の主が見える位置まで来たところで、ジェイルは片腕を上げて聞こえたの合図を送る。この時点でやっと、ウーノの心は落ち着いていた。

「どうしたんだい、護くん?」
「えっと、鞍馬さんちのネコが居なくなっちゃって。こっちにも来ていないかな、と思ってさ」

 少年の名は深山護(ふかやま まもる)と言った。近所に住む小学校六年生で、ジェイル自身も虫取りの途中でよく診療所を訪ねてくる彼のことは既に周知していた。
 そして鞍馬(くらま)さん、というのは近所で茶屋を改造した鞍馬荘という旅館を営んでいる一家のことだ。
 女将の伊吹(いぶき)とウーノは気が合うらしく、診療所が暇でジェイル一人で事足りるときは軒先の長椅子に座ってお茶と羊羹を一緒に食しているところを見ることが出来る。
 聞けば、ネコが居なくなったらしい。ネコというのは本来自由奔放な生き物で、居なくなるとは言ってもただの散歩という可能性もある。それが居なくなったとはどういうことか。ジェイルはあごに手を当てて護に聞く。

522 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F:2008/06/08(日) 22:56:00 ID:okZ6bPYN
「それは散歩ではないのかい?」
「鞍馬さんちのネコってすっごく臆病でさ、絶対に外に出たりしないんだよ」
「なるほど、それで外に出て行ってしまったと」
「そうなんだ。だからオレもこの辺りを探してるんだけど見つからなくってさ。あいつ、臆病だからそんなに遠くへ入ってないと思うんだけど……」

 ジェイルもそのネコなら見覚えがあった。
 以前に調達しなければならなくなった物があって、後橋まで行かなければならなくなった時のことだ。
 帰り道に鞍馬荘の軒先で伊吹と一緒にネコを撫でているウーノを見かけたことがある。確かミケ、という名の三毛猫だったな、とジェイルはその時のことを思い出す。
 その時のウーノは、始めておもちゃをもらったときの子どものような目でネコを撫でていて、彼女にも可愛い一面が―――

523 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F:2008/06/08(日) 22:56:49 ID:okZ6bPYN
「ドクター! 関係ないことを考えないでください!」
「失敬な。そもそも私が何を考えていると言うんだい?」
「か、関係有りません! そ、そんな私のことを可愛いだなんて…………あ」

 ウーノは顔を真っ赤に染めて一瞬硬直した後、視線をジェイルから外し、手を顔に当て後ろを向いてしまった。
 よほど恥ずかしかったのだろう。顔だけでは飽きたらず、うなじの辺りまで肌が赤く染まっている。
 ちなみに先程の科白をウーノが理解できたのは、ジェイルが自身の頭で思考していたのではなく、単純に口から言葉として発していたためだ。当然、ジェイルの策略である。

「さて、それでは今日の診療も終わったことだし、ネコ探しに付き合おうじゃないか。なあ、存外にネコが好きな可愛らしいウーノよ」
「し、知りませんっ!」

 護は言語力の不足からかやり取りの真意を理解しかねつつ、「あと探していないのは立川書店のあたりだけなんだ」と二人を先導して歩き出す。
 それに付き従うようにジェイルが後ろを歩き、更にその後ろを未だそのまま沸騰してしまうのではないかという顔をしたウーノが顔を俯かせて「か、可愛い? 私が?」と呟きながら歩いているが、その声はジェイルに届くことはない。


 奇妙な三人組が丘の上から三毛猫を目指して歩き出した。つくづく平和な町である。

524 名前:小さな町の小さな診療所 クリニック・F:2008/06/08(日) 22:58:47 ID:okZ6bPYN
今日は投下終了です。
というか途中でミスったorz JS通販で尿道責めされてきます…。

それではもう一度、電波をくれた>>377氏、>>378氏。そして原案の>>381氏に多大なGJを送りつつ、投下を終わります。

525 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:31:45 ID:/8kC0GLJ
ドクターって周りの環境によって悪者になったり見てて微笑ましい人にもなるよな

526 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:36:25 ID:hncXKbY3
GJ!
ほのぼのも良いな…和むぜ

527 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:00:02 ID:I+WPmjMF
GJっす。
どこからともなく『少年時代』が聞こえてきそうな雰囲気ですなぁ。

しかし時代は今ほのぼのと最低SSで廻っているのだろうか…

528 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:04:56 ID:FTQuDAHr
ほのぼのな最低SSか
どんなのだろう

529 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:07:58 ID:tFpKccEN
頼りになる父親のクロノ、
しっかりものの母親のエイミィ、
穏やかな祖母のリンディ、
優しい叔母のフェイト、


がそれぞれ二股をかけているとか。

530 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:23:10 ID:XEKrsGYZ
それ普通に泥沼w

531 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 02:14:54 ID:9dCA0lXt
ほのぼの純愛と申したか

532 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 02:18:13 ID:tFpKccEN
>>530
いや、そんでお互いその事を知ってて
「お互い様だしまぁいいや」って黙認しあってるんだよ!
だから表面上はすげーいい家族、みたいな

533 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 02:31:54 ID:fa9UECqg
>>500
でも三人娘の獣コス絵のなのはってあれフェレットコスじゃない?
色といい耳とかの形といいそう思っているんだが

534 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 02:32:39 ID:TVG+GxAo
叔母は既婚者のレズ友(な○○)と年下の愛人(エ○○)がいるんだなw

535 名前:381:2008/06/09(月) 02:35:22 ID:CslsxUze
>>524
GJ。僕の妄想をこんなにも見事に文章化してくれるなんて、もう感謝感激です。
和むなぁ、可愛いよウーノ。読んでいて情景がまざまざと頭に浮かんでくるほのぼのとしたSSでした。都築が楽しみです。

536 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 02:40:40 ID:CslsxUze
>>534
ひょっとしたらそこに再会した幼馴染(ユ○○)や友人にして好敵手(シ○○○)や親友のペット(ザ○○○○)や天才科学者(ス○○○○○○)も入るかもなw
個人的には更にレズ友の兄(恭○)も入れて欲しいところだけど。

537 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 02:48:19 ID:TVG+GxAo
叔母さん乱れ過ぎw

父親は職場の元部下(は○○)か?あとは同期の友人(○○○○サ)とウホな関係とかw

538 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 02:52:13 ID:UJW6VNl0
こんだけ意味の無い伏字もないなwww

539 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 07:17:49 ID:2l8tp4lH
>>537
せめてカ○○にしてやろうぜw

540 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 07:58:22 ID:tkCyl+zH
>>531
さあ、俺と一緒にほのぼの純愛スレに帰ろうか。

女さんが待ってるぞ。

541 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 08:00:13 ID:Y7bq734L
カイジ…だと?

542 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 09:04:46 ID:pmSLh9AX
>541
ざわ……


   ……ざわ……

543 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 09:30:02 ID:Dr2BUFa9
予言はする・・・・・・!
するが・・・
今回まだその時と場所の指定まではしていない
そのことをどうか諸君らも思い出していただきたい
つまり・・・・
我々がその気になれば、予言の成就は 10年後 20年後ということも
可能だろう・・・・・・・・・・ということ・・・・!


544 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 09:45:35 ID:eI8q/LIn
◆6BmcNJgox2のなのユーが読みたい

545 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 11:38:50 ID:Ew5jyfe7
こんな時間に JS通販×ソープ・ナンバーズなんて電波を送ってきたのは誰だ?
それも、サンタの見ている前で 少女ハ歌ウ で出てきたおもちゃにやられるノーヴェ、なんて具体的な電波を。

546 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 15:44:42 ID:Q0Fgqq1I
>>545
ドクター事業の手を広げすぎだろw

547 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 16:09:15 ID:XJqMd/pQ
エリキャロの10歳で妊娠SSマダー?(チンチン

流石に堕ろす堕ろさないとかゆうのは行かないと思うが、保護者として落ち込むフェイトと上司として落ち込むはやては簡単に想像できる。


あと“追い越された”と感じて凹む方々は………多いいなw

548 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 16:43:16 ID:Y7bq734L
>>547
起動六課日記www

いいなwwwこのシチュwwwwww

549 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 16:44:15 ID:B/lSSxG/
そしてルーテシアも妊娠でメガーヌさんとガリューが血相変えて飛び込んできて
エリオきゅんを殺害しようと目論むも娘の涙に絆されて諦める展開ですね!

同じ頃初代淫獣も魔王様を孕ませて責任取るために喫茶店に向かいましたが
こちらの舅と義兄は娘が嘆願しても手を緩めません!

550 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 16:58:56 ID:UrgAXa9Z
姑と魔王様が途中でぶちきれる様子が見える

551 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:04:40 ID:/DqJpXE8
義兄の嫁も笑顔で切れそうだな

552 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:07:47 ID:XNajxvKJ
>>547
20歳のエリオの前に男女の双子が現れる訳か

553 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:08:58 ID:MzjiLVaA
一方ナンバーズは全員同時期に懐妊していた。
スゲーよスカさん!

554 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:20:06 ID:F+CPmRMn
管理局とスカ陣営で敵同士の恋を実らせるとしたら、誰だろう?お嬢様以外で。

555 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:25:39 ID:Q0Fgqq1I
どっちも前線に出てくる男が少ないからなー、出会いが難しい
JS事件後設定なら幾つかプロットがあるけど

556 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:44:06 ID:RRMJMn/O
>>555
前線の戦闘に参加した分類上オスが六課はエリオとザフィーラとヴァイス
スカ側はゼスト、スカの計5人しか居ないからな。無理やり入れるならゲンヤもだが
それこそ設定改変して根本を変えるか、IFで出会いのエピソードを作るか位だな、
事件後だったら、どうとでもなるからな、事件起きて一緒に活躍したとかよほど
無茶じゃなければお話作れるし

557 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:48:44 ID:FTQuDAHr
ガリューとフリードで

558 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:51:03 ID:Y7bq734L
>>549
ガリュー、激怒ってレベルじゃねーぞwww

559 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:51:20 ID:xllIMJBa
前線にこだわらんでもいいならユーノはかなり接点の捏造が簡単そうだが。
無限書庫にはゆりかごの設計図があったくらいだし、
その他有用な情報を求めてナンバーズが潜入してきたり…

560 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:53:20 ID:Q0Fgqq1I
>>556
ゲンヤさんを入れるなら、カルタスの事も思い出してあげてください……

561 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:55:45 ID:XNajxvKJ
カルタスって名前だけ借りたオリキャラになってるよな
男キャラが少ないから仕方ないんだけどさ

562 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:04:15 ID:r9IGBeV1
>>561
オリキャラといってもある程度方向性は決まってるけどね
・弱い
・押しが弱い
・不幸属性
こんなところかね?

563 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:06:34 ID:RRMJMn/O
>>562
同じ部隊の同僚という関係上、ギンガに惚れてるとかフラグ作りやすい
イベント上、ゲンヤと絡みやすい

564 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:11:41 ID:Y7bq734L
何て言うのか、
前スレもそうだったけど、
この流れは何か気持ち悪い。

565 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:13:40 ID:/DqJpXE8
>>564
ならばお前さんが気持ち良い流れとやらを作ってくれ

566 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:45:18 ID:iBVayK7H
しかし、この流れの中でネタ発見する職人もいるんだぜ?

567 名前:ヴィヴィオ ◆WTC9.Vivio :2008/06/09(月) 18:46:16 ID:IyLySLJx
すみません
ふぇいとママを見かけませんでしたか?

568 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:59:46 ID:7zxHp6G4
>>567
誤爆かな?

569 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:06:41 ID:XNajxvKJ
ってかコテがすげーなw

570 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:09:32 ID:Ew5jyfe7
むしろ、すげーコテだから書き込んだんだろ。

571 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:24:58 ID:BTzIznrd
>>545

“接客”中に軽くトラブったノーヴェの所にサンタが殴り込んでしまい、
その現場をドクターに見られてしまって、スカはこちらに非があると認めてしまい、じゃあ廃棄処分という流れを食い止めるために身体を張るノーヴェ
「四つん這いになれば、今回の事は忘れてくれるんだな・・・?」

と、申したか?

・・・いかん、オチまで含めてプロットができちまったよ・・・

572 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:25:26 ID:OuGAY0aR
中韓系魔法少女が登場する最低SSを誰かキボン

なのは、はやて等の日本人や、ナカジマ家みたいな日系ミッド人が
管理局で活躍してる状況が気に食わなくて
「チョッパリのクセにでしゃばるなニダ〜」
とか言いながら密かにライバル意識燃やしたりする展開で…

                      スマソ

573 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:28:30 ID:CslsxUze
だが、確かに「フェイトママはどこ?」だな。
フェイトのSSが最後に投下されたのは先週の水曜。
この板のエロまじん・・・・・ああいや、女神が大人しめというのは少々不気味だ。

574 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:32:22 ID:8GOiW6LQ
最低というかなんというか……それだけだとよくわからんジャンルだなw
微妙に王道な気がしないでもない。

それはそうと、なのは世界に裸族とかっていないのかね?
「服など子供の着るものだ!」とか言い張る恐ろしく強い全裸美女の魔導師に感化されてフェイトそんはああなったと……ってクロススレ向きだなこれは。

575 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:36:34 ID:OuGAY0aR
>>574
>なのは世界に裸族とかっていないのかね?

現実でもアフリカとかアマゾンとかに文明とかけ離れた
石器時代みたいな生活送ってる人とかいるし、色んな次元を探せば
結構裸同然の生活してる部族とかもあるんじゃないかな?

と、ここで「リリカルなのはの原作が都築では無く永井豪先生で、その永井豪先生が描いたヌードなのは」
とか連想してしまった。

576 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:51:39 ID:/sdGR9Ni
キューティハニーぽいなのはと申すか
それはそれでいいな

577 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:55:36 ID:XNajxvKJ
>>574
そういうのも出せば複数の次元を管理してるって実感が湧いたのに
普通にサッカーボールがあったりするからな……

578 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:01:00 ID:iBVayK7H
>>575-576
つまり、石川賢ななのはも有りか………。

579 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:01:37 ID:CslsxUze
>>577
無印でユーノがミッドにもサッカーみたいな球技があるって言ってなかったっけ?

580 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:01:45 ID:TVG+GxAo
「敵意のないことを示すためには全裸にならなければならない」風習がある世界があってもおかしくはないよな

いや、別にフェイトさんの全裸が見たいわけでh(ザンバー

581 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:25:23 ID:5xgECkBe
>>575
ミッド周辺で話を展開する限りは無理だろうなぁと思う。
存在はしてるかもだが、きっと管理外世界とかで、直接関わる機会はないんじゃないかと。

582 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:50:44 ID:Ew5jyfe7
>>571
残念ながら、少し違う。
サンタとラブラブしていたらドクターが試作品を持ってきたので、ノーヴェが試すことに。
自分(?)以外の無機物(?)に逝かされる事に嫉妬したサンタが、ノーヴェを快楽天国に叩き落すという感じだ。

そして、両人の了承を得てそれをSSにするんだ。

583 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:57:12 ID:FoFnvEkq
サンタがある日突然機能が停止してしまい、記憶を全部初期化しなければ動かなくなる展開で

584 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:57:25 ID:mSchwiO6
>>547
すさまじく見てみたいです。エリキャロ孕み…
実はルーテシアも孕ませていて……って同じ妄想をした強敵(とも)が!
そんなエロオ君も大好きですが、純愛の果てにできちゃって思い悩むエリオ君もいいです。
フェイトさんは間違いなくorzだな…。

585 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:00:08 ID:iBVayK7H
ん? ルーキャロスバヴィヴィ全員孕ませエリオって保管庫にあったような。

586 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:04:58 ID:OEu2P1x7
それよか蟻地獄の続きを…

587 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:44:17 ID:UcerZZ54
>>575
リベリアには呪術的理由から女装したり全裸で戦う習慣があるよ。

588 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:48:18 ID:YqY9kWu2
>>584
というかエリオばっかでしつこすぎだよ。他の男性キャラにしようよ
主にゼストかヴァイス辺りで

589 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:58:10 ID:1/9yrXFD
>>588
まあキャロルー(ヴィヴィ)の場合、相手をエリオにするのが一番しっくりくるから仕方ないさ。

ところで以前からずっと、ルーテシアって本当はゼストの娘なんじゃないかという考えが頭から離れないんだが。
公式ではっきりと「違う」って明言されてたっけ?

590 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:00:09 ID:UJW6VNl0
されてないんじゃないかな、たぶん。

591 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:00:11 ID:UIlARGyp
>>589
明言されてはないけど違うだろ。

592 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:03:37 ID:F+CPmRMn
まどろんでたら、スカ『が』子供を孕むという、とんでもない電波を受信した

593 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:04:03 ID:ayh0QaYs
>>589

そうなら姓がグランガイツかアルピーノに統一されてないとルー子の家庭の事情が不憫なことに、ってか
ゼストが子供だけ作って責任とらない鬼畜野郎になってしまうwww

594 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:04:39 ID:FTQuDAHr
>>592
今すぐそれを形にしてもらおうか

595 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:05:03 ID:4ICO6fO2
>>592
何そのシュワちゃん主演の映画

596 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:05:40 ID:UJW6VNl0
精子バンクで受精してできたのがルー子という設定を押してみる。

597 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:06:03 ID:c63mFOBB
>>592
以前スカがカリフォルニア州知事と同じ目にあって
「ううううううのおおおおおおお!!!!麻酔はまだかああああああ!!!!!」
ってレスしたの俺だがまさか同じ考えの奴がいたとは…

598 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:06:49 ID:fo85SPy1
ゲンヤの子種だったらいろいろ楽しそうなんだけどなぁ

599 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:07:20 ID:CslsxUze
>>593
メガーヌさんが隠していただけというのは?
例えば、ゼストと浮気の果てにできた子どもとか。

600 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:12:57 ID:YqY9kWu2
>>593
クロスの方でゼストが父親ってネタはあったな
メガーヌがそれを隠しててゼストは知らないってことになってる

601 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:14:32 ID:r9IGBeV1
>>599
ゼストに言えば隊をやめさせられて側で戦えなくなるとか
そもそもセフレな関係で、言ったら彼は無理矢理責任を取ろうとして彼の負担になるからとか

602 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:19:57 ID:iBVayK7H
お前らがゼストとルーを実の父娘にしたいのなら、
ゼス×ルーの父娘相姦を書くしかないじゃないか。

603 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:22:16 ID:1/9yrXFD
迅速な回答dクス。
とりあえず、それなりの理由さえあれば父娘関係を捏造してもそこまでおかしくはないという結論に達した。

604 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:31:03 ID:CslsxUze
ちなみに、この流れを見ていて何故かゼストが酔った勢いでルーをチンクと間違えて押し倒すという電波を受信した。


605 名前:ザ・シガー:2008/06/09(月) 22:33:45 ID:UJW6VNl0
そして唐突に投下いきます。

レジなのが進まないので、時間を見て書いていたSS。
ヴォルケン&リインTがメインで大昔の主が出てくるエロSSです。

陵辱とかそういう類を目指してますので、そういう要素が苦手な方はスルーしてね?
でも今回は陵辱要素少なめ。

606 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:34:33 ID:UIlARGyp
なんでゼストの相手がチンクなんだろうね。
アギトの方が絡みも描写も明らかに多いというのに。

607 名前:守護騎士と外道主:2008/06/09(月) 22:35:13 ID:UJW6VNl0
守護騎士と外道主


古代ベルカの時代、とある領地に彼はいた。
高い理知と博愛的な心を持って領地を支配する名君として名を馳せた慈愛の人。
民は皆彼を愛し尊敬していた、夜天の書と呼ばれる魔道書の主にしてその守護騎士を束ねる領主の事を・・・





ベルカの辺境にある小さな領地、そこにそれほどの大きさではないが領主が住まう城がある。
大きさからすれば屋敷と言ったほうが正しいのだが、堀や城門に見張り台等を有する所から小さい城と分類される建造物。
自分の住む城の外観や大きさにあまりこだわらないのは質素を旨としているのか、それとも最初から興味が無いのかはさだかではない。

その中に一室、城の主である領主の寝室で情交は繰り広げられえていた。


「ふあぁぁあっ!・・・あんっ!!・・んはぁぁ・・・」


くぐもった女の嬌声と共に大きなベッドが軋みをあげて揺れている。
豊かに実った乳房と肉付きの良い尻、素晴らしい肢体を持つ全裸の美女が同じく全裸の男の上に跨り存分に腰を振って結合した性器から淫らな水音を立てていた。
上下に左右に、膣の内部のあらゆる箇所で肉棒を味わおうと腰を激しく動かす。
女の長い銀髪がその度に宙を舞い、甘い香りを撒き散らして情交をさらに煽る。

下になった男は女の乱れた姿の淫蕩さと、下半身に駆け抜ける快感に満足そうな笑みを浮かべている。
そして彼はおもむろに手を伸ばし、揺れる女の豊かな乳房を掴んだ。


「あはぁんっ!!」


途端に女の口から甘い喘ぎ声が漏れた。
彼女の顔は唇を唾液で濡らし瞳をトロンと涙で潤ませて、凄まじく淫らに成り果てて雄の獣欲をそそらせている。
迷う事無く力を込めて鷲掴むと、柔らかい極上の感触と共に指が乳肉に存分に埋没させた。
男はそのまま丹念に女の胸を揉みしだき愛撫する。そうすれば快楽への反応で膣がキュウキュウと中を貫く肉棒を締め付けた。


「まったく、本当に淫乱な融合機だよなぁおめえはよ。チンポ咥え込んでこんなに乱れやがって」
「はんっ!・・そんな・・ひどいです・・んぅぅ!・・だってあるじがぁ・・」
「俺のせいにすんなよエロデバイス」


男は快楽に敏感に反応する女の姿に嗜虐的な黒い笑みと共に言葉を吐き捨てた。
同時に乳房を揉む手に力を込めて指を先端の乳頭へと滑らせて刺激し、腰を突き上げて上に跨る女を肉棒でさらに深く貫く。
あまりの快感に融合機の女は視界が白く染まってしまうような錯覚すら感じる。

そう、この女は融合機、俗にユニゾンデバイスと呼ばれる存在である。
人工的に作られた存在とは言えど、本物の人間の女性と比べてもまったく遜色は無い。
いや、彼女はむしろ並の女では色あせて見える程に美しかった。


608 名前:守護騎士と外道主:2008/06/09(月) 22:35:59 ID:UJW6VNl0
輝く銀色の髪、ルビーを思わせる真紅の瞳、素晴らしい隆起をもつ乳房や尻の艶めかしいボディライン。
彼女の身体はまるで男を狂わせる為の芸術品のようだった。


彼女を姦通する男は沸きあがる射精感に、乳房に回した手と腰を突き上げる力をさらに強めた。
美女の姿をした融合機は大いに身体を押し上げられて銀髪と豊かな乳房を揺らす。
膣の最奥、子宮口に肉棒の先端が槍の如く突き刺さり凄まじい衝撃的な快感を与える。
瞬間、彼女は決定的な絶頂の高みに達した。


「はあぁぁぁあっ!!!」


痺れる様な甘い電気が背筋を駆け上り脳髄を焼き尽くす。
まるで身体が芯から溶けてしまうような錯覚すら感じさせる感覚が融合機の美女の身体を襲った。
背は折れんばかりにのけ反り、美しい白磁の肌に浮いた汗が散ると共に銀の髪が輝きながら宙を舞う。
達したと同時に彼女の蜜壷は凄まじく収縮、男もまた快楽のピークを迎えた。


「くぅ! 出すぞ!!」


蜜壷を貫通していた肉の槍が今度は銃になった。
男根の先からマグマのように熱く粘り気をもった白が吐き出されて子宮口に凄まじい勢いで叩き付けられる。
何度か痙攣するように間隔をつけて発射された精液が膣の中を満遍なく満たし尽くしていった。
その熱と絶頂の余韻に意識を満遍なく蕩かされた融合機はそのまま下の男に倒れこんだ。


「はぁ・・はぁ・・・」


彼女の濡れた唇から荒い息が零れ、呼吸の度に震える身体もまた汗で艶やかに濡れていた。
それはどこまでも淫らで扇情的な姿、まるで色香で男を狂わせる淫夢。
淫らなその様と男に押し付けられた乳房の感触に精を吐き出したばかりだというのに、彼はまた獣欲が滾ってくるのを感じた。

だが、肉の交わりを終えた後の気だるさと可愛い融合機が息も絶え絶えになっている様に、これ以上彼女を責め立てる気は鎮まっていく。
だから次の愛撫は、ただ彼女の美しい銀の髪を撫で梳くに止まった。
まるで極上の絹糸のような滑らかな長い髪に何度も何度も指を通して、その心地良い感触に酔いしれる。
彼女もまた情事の後の優しい愛撫に気持ち良さそうに目を細めていた。


「可愛いぞ“ナハト(夜)”」
「ありがとうございます・・・あるじ・・」


夜天の書と呼ばれた融合機は自分に付けられた愛称で囁かれて嬉しそうに彼に答える。
融合機は愛おし気に彼の胸板に頬をすり寄せた。

これは夜天の魔道書が闇の書と呼ばれる前の時代の話である。




609 名前:守護騎士と外道主:2008/06/09(月) 22:36:35 ID:UJW6VNl0



「・・・以上で報告は終わりでございます旦那様」

巨大なテーブルが鎮座する城内の食堂、独眼鏡をかけ白く染まりきった白髪をオールバックにしたタキシード姿の初老の執事が城主にそう告げた。
一人、大きすぎるテーブルで朝食をとっていた彼はフォークとナイフで美食を口に運びながらその内容を口内の食事と共に咀嚼する。
彼は舌で味わったそれを飲み込み、グラスの注がれたライム入りの水を口にして清涼感を味わうとナプキンで軽く口を拭いた。


「そうか、じゃあ大通りの工事はしばらく延びそうだな。まったく・・・ベルカ本国の奴等ときたらこんな辺境にろくに金を回しゃあしねえ」
「旦那様、そのようなお言葉は・・」
「“控えてください”だろ? 分かってるってアルフレッド」


城の主である男はその地位を忘れてしまいそうな程にくだけた口調で長年の付き合いの執事に言う。
執事の老人は主人の態度にヤレヤレと言った具合に肩をすくめる。
この何年も繰り返されてきた光景を夜天の名を持つ融合機は柔らかな微笑で眺めていた。


「主、アルフレッド様の言う通りですよ?」
「“夜天”もかよ。ったく・・・もう親の躾が必要な年じゃねえんだがねぇ」


隣に立ち給仕の代わりに自分の食事の世話をしていた融合機の言葉に、城主はややうんざりしたように答えた。
彼の言葉に夜天の魔道書と呼ばれた融合機の女は嬉しそうな笑顔を零す。
だがほんの少しだけ不満もある。
いつも夜伽の時に自分を呼ぶ“ナハト”という愛称で呼んでくれない事は僅かな不満となっていた。


城の主は一通り食事を終えると、椅子の背もたれにだらしなく身体を預けながら火を点けた葉巻をくゆらせた。
ベルカの辺境の極一部で栽培される希少種の葉で作られたシガレロはなんとも言えない香り、腐臭にもにた胸焼けするような甘い香りを漂わせている。
すると、彼は葉巻の紫煙を吐きながら傍の執事に口を開いた。


「先の増税の件もある、このままいけば領内での労働者の賃金引下げはもう避けられねえなぁ・・・」
「ええ、領内でもその事で持ち切りでございますよ」


610 名前:守護騎士と外道主:2008/06/09(月) 22:37:33 ID:UJW6VNl0
「やっぱそうかぁ・・まったく、本国の都合で悪い事しちまってるよなぁ」


城主は紫煙と共に言葉を吐き捨ててしばし瞑目。
彼の脳裏に今日の“遊び”のアイディアが様々に浮かび上がっていく。
そして数分間、たっぷりと葉巻を味わうと視線を隣に立っていた融合機に向ける。
彼の瞳には嗜虐の色欲により黒い炎が宿っていた。


「ああ〜、今日の“遊び”思いついたわ」


獣染みた威圧感を彼の瞳に見据えられて、夜天の書は背筋に氷塊を詰められたような寒気を感じる。
愛する主の中で唯一好きになれない部分、嗜虐的で残忍な彼の嗜好が今日も滾っていた。


「また・・・ですか?」
「ああ。今日はシグナムにするわ、呼んできてくれ」
「・・・・はい」
「アルフレッド、例の工事事業に参加してる現場の労働者を集めてくれや。できるだけたくさんな?」
「かしこまりました」


ユニゾンデバイス夜天の魔道書は少し複雑そうな表情で、初老の執事アルフレッドはいつもと変わらぬ平静さで主君の淫癖に対応した。





領地内を通る大通り、その大改修の工事現場に工事に参加している労働者がその工事現場に大量に集められていた。
魔法や科学が発達した世界とは言えど、道路にしろ建築物にしろこのような工事事業には多くの場合肉体労働を基本とする労働者が主軸となる。

集められた無数の男達は自分達が何故ここに集められたか分からず、皆不思議そうな顔をしていた。
ベルカ本国からの圧政の影響でこの領内は増税に賃金引下げとあまり良く嬉しくない事が続いている。


611 名前:守護騎士と外道主:2008/06/09(月) 22:38:42 ID:UJW6VNl0
集められた労働者達は、また給料カットの話が出るのではないか? という憶測に少しばかり苦い顔をしていた。
そして彼らが集められて30分するかしないかという時、白い衣に身を包んだ男が執事と共に現われた。


「やあ諸君、今日はわざわざ集まってもらってすまないねぇ」


領主という立場には似つかわしくない簡素な白コートに身を包んだ長身痩躯の男、この地を支配する最大の権力者が気さくに手を振りながら現れた。
彼の後ろには常に主に付き従っている執事が、棺と見紛う程の人一人入りそうなくらい大きな箱を台車にのせている。
集められた労働者達は突然の領主の訪問に、彼らは全員即座に膝を突いて頭を下げた。
“気に入らない”という理由で領民を惨殺する権力者がごまんといる時代である、いくら賢君であろうとも被支配者はこのように平伏するのが常識だった。


「ああ、気にしないで。楽にしてくれ諸君」
「で・・でも領主様」
「実は今日は君達にステキな贈り物を持ってきたんだよ」
「へっ?」


領主の言葉に集められた男達は首を傾げる。
だが彼はそんな男達の様子に構わず言葉を続けた。


「ここ最近の増税に賃金引下げ、随分と君達には苦しい生活をさせてしまっている・・・この地の領主としてすまないと思っているよ」
「そんな! 滅相もねえです領主様」
「他の地方に比べればずっとマシです」
「ありがとう、そう言ってくれるだけで嬉しいよ」


偽り無い民の言葉に彼は心底嬉しそうな笑顔で例を言う。
だがそれは一瞬だった。
彼の顔は即座に残虐さを孕んだ黒い笑みへと変わり果てた。


「それで今日は、常日頃から労働に勤しむ君達に“コレ”を差し上げようと思ってね」


そう言いながら彼は後ろの執事に視線を投げて目で合図を送る。
初老の執事は小さく頷くと台車に乗せてあった巨大な箱の前面部に備えられた留め金を外して中に詰められていたモノを開放した。

中から出てきたのは、たわわな乳房と素晴らしい肉付きの尻を持つ緋色の髪の美女。
全裸に鎖つきの首輪を付けられた烈火の将、剣の騎士シグナムだった。


「さあ、この淫らな雌騎士を存分に嬲り尽くしてくれ♪」


まるで肉食獣が牙を剥くような笑みと共に領主はそう言い放った。


続く。


612 名前:ザ・シガー:2008/06/09(月) 22:42:46 ID:UJW6VNl0
投下終了です。
ありそうでなかった、鬼畜な主にヒドイ目に合わされるヴォルケンSSという路線を目指してます。
次回はシグナムが無数の屈強な男達にリンカ〜ンという内容ですので、どうかそこんとこよろしく。

あとレジなの遅れてすいません・・・どうしても二人の仲を上手く進展させられなくて・・
まあ、時間みてちゃんと書きます。

613 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:43:58 ID:6nUAUAnw
>>612
案外とこの分野の投稿SSって少ないんだよなあ。
しかし大好物。超GJぞな。

614 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:47:46 ID:iBVayK7H
ありそうで(このスレでは)少ない展開ですなぁ。
GJ。続きをズボン脱いでまってますぜ。

しかし、執事がアルフレッドということは、主の名はブルースですか?

615 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:50:00 ID:pmSLh9AX
誰か、

“ルーの父はチンク”

という電波を受け取れ。

616 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:50:36 ID:UrgAXa9Z
>>612
GJです。陵辱もそこまできつくない・・・今はですけどw
レジなの待望書き込みは多いですけど、進展ネタが降りてくるまでじっくり練ってください。
焦って納得いかないものになっても仕方がないですからねえ。
どうしても、先が続けられないらそのときはそのときですし。

617 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:06:37 ID:YqY9kWu2
>>606
アギト、チンク、ルーテシアか
アギトが普通サイズになれるかどうかは不明だけど、ゼストはちっこい娘との縁があるな
ヴィーダとも地上本部襲撃時に接触してるしな

618 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:09:41 ID:cqKF1hE8
>>612
GJ!ありそうでなかった鬼畜主ネタを俺はずっと待っていた!
外道主にはぜひザフィーラにヴィータを犯すよう命令してほしいものだ
ザ・シガー氏にロリ凌辱を希望するのも無茶な気がしつつ、ものは試しでリクエストしてみたり

619 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:17:39 ID:EA/ha9bL
ソープナンバーズじゃないけど、守護騎士たちに客を取らせていた
主がいてもおかしくはないんだよな。



620 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:18:44 ID:CslsxUze
>>617
それじゃ、ゼストの前世は魔を断つ剣を振るった三流魔導探偵みたいだw
良く見ると髪形も似ているし、恐らく間違いなくゼストは人並み外れた巨根のはずw
そう考えるとチンクの銀髪も某魔導書と似て(r

621 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:27:05 ID:AlkgJkuA
ゼスト×シグナムがいいと思うんだけど、如何せん接点があっても同じ時間を過ごした時が無いんだよな

622 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:53:57 ID:/CS7OXwq
>>619
友人や取引相手なんかと輪姦パーティーやらかしてた色狂い主もいたんじゃないかと思うんだ
守護騎士達は基本的に存在を隠匿されてるし無茶しても壊れにくい体だから、過激な事も違法な事もさせられる

623 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:54:39 ID:wMQQWVFU
>>621
IF展開でいいんじゃね?
シグナムがゼストを殺さず、生きるように説得
その後アギトをはさんで交流が始まって、最終的にはゼストパパと
シグナムママの養子になるアギトってかんじで

624 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:55:01 ID:eth3eXRB
子供作って倫理的に問題無いのは
なのユーとかクロエイとか…

男と絡みがある女キャラでプログラムとか機人じゃないやつって
あんまりいないんだな。エリオはまだ10歳だし、シグナムやギンガは人間じゃないし。

625 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:56:39 ID:UrgAXa9Z
生殖能力がまだないor生殖能力が存在するか不明なキャラは結構いるからなあ

626 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:58:03 ID:AlkgJkuA
>>623
うーん悪くないんだが、考えてみればゼストは半ゾンビみたいな常態だからそこも難点だな…

627 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:01:56 ID:nW7VatW8
もう 士郎さん×桃子さん でなのはの妹でも作ったらいいと思うよ

628 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:03:42 ID:LKNhZDaI
>>623
ゼストが死ぬ前に守護騎士達は管理局に就職しなかったっけ?
守護騎士達は10年弱程になるだろ、設定では。

629 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:11:10 ID:+ODOIpsk
>>624
>>625
ロストロギアの力で奇跡が起きた
リリカルパワーでry
愛の力でry




630 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:16:10 ID:nueNe0Qt
スカリエッティはアルハザード技術使った人造生命と言う点からして
人の姿をしていても遺伝子的には別物になってそうだから
他の人との生殖は出来ないのでは?って考察してる人もいたよね?

631 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:30:43 ID:wyiaohTX
それを言ってしまったら、例えば、ミゼットばあちゃんと地球人は子をなせないとかにもなるぞ!
でもナンバーズにはスカの遺伝子をコピーしたみたいな機種がいなかったっけ

632 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:35:56 ID:JGlIIfMm
まあアルハザード人が生物学的に現生人類とまったく同じかどうかという問題があるからなあ
平均身長6メートルとかだったら交配は難しいだろ








チン長6メートルと書こうとして思いとどまったのは秘密だ

633 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:47:00 ID:nueNe0Qt
チンクはチンコが九つあるからチンクと申したか?

634 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:05:24 ID:1ZnPpSTs
9本のオティムティームに蹂躙されるチンク姉きゃわいい!!

635 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:14:14 ID:JGlIIfMm
違うぞ
チンク姉が9本のティンコを使って6課を蹂躙するんだ



そういえば九尾の狐という妖怪がいたな

636 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:18:37 ID:bJGsOeNJ
くーちゃん・・・

637 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:28:15 ID:iC9HFKhe
きっとアルハザード人はプロトカルチャーでマイクローン化したゼントラーディーなんだ
つまり地球人との混血は可能

638 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:32:25 ID:8S+wg1Z4
まぁ、たがが数百年で人類の構造が変わるとは思えんがね。

639 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:34:08 ID:iC9HFKhe
スカがマイクローン化したゼントラーディーです

640 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:41:01 ID:kzlpyE9P
リインUをマイクローン装置で巨人化したらリインTのようにボンキュッボンなのか、意外にぺたんこのまんまなのか

641 名前:( ゚Д゚):2008/06/10(火) 02:09:00 ID:9iRWkqDv
こんな時間ですが、投下よろしいでしょうか?

642 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 02:13:00 ID:V1jeLmG+
ok

643 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:17:11 ID:9iRWkqDv
「熱き彗星の魔導師たち」です。

注意事項
・捏造がもう凄いことになっています。
・贔屓キャラTUEEEE要注意。
・レジアスは悪役かモブだと思っている方は読まないほうが懸命です。
・あぼーんキーワードは「熱き彗星の魔導師たち」

644 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-01/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:17:53 ID:9iRWkqDv
「ジェイル・スカリエッティ」
 非実体コンソールを操作しながら、ディスプレィに表示される内容を、呟くように朗読
する。
 本名不明(『ジェイル・スカリエッティ』は詐称の可能性あり)。
 正確な生年月日不明。
 出身地不明。
 学歴を含む新暦34年以前の詳細な経歴不明。
「ったく、何なのよコイツは〜」
 バン、と両手で机を叩いて、アリシア・テスタロッサは不機嫌そうに声を荒げた。
 時空管理局本局、無限書庫司書長執務室。
「落ち着いてください、アリシア」
 苦笑気味のリニスが、優しげな声でアリシアを宥めた。
「別に落ち着いてないわけじゃないけど」
 ジロッ、と、リニスの顔を一瞥してから、アリシアは盛大にため息をついた。
「良くこんな人間を、管理局は雇ってたわねー」
 コンソールを操作しながら、呆れた様に言う。
「管理局は、有能な人材なら来るもの拒まずなところがありますから」
「にしたって限度ってものがあるわ」
 苦笑したままのリニスが言うが、アリシアは呆れた様子のまま、すぐさま言い返す。
「それに……ここ(無限書庫)にすら、こんな不明不明だらけの資料しかないってのはどー
言うことよ」
「さぁ……ひょっとしたら、未整理区画に紛れ込んでいる可能性もありますが……個人の
資料となると、そう一朝一夕には……」
 アリシアが不機嫌さの中に疑問を織り交ぜると、リニスもそれに対して困惑気にする。
「だいたい……あ!?」
 コンソールを操作しながら、更に愚痴をこぼしかけたアリシアが、不意に、軽く驚いた
ように、目を円くし、一瞬、手を止めた。
「41年から44年……第31管理世界『ガングー』の中央大学生物学生命物理研究室にゲス
トエンジニアとして招聘され応じる……」
 新しいウィンドゥが開き、詳細な情報が表示される。
 ゴクリ、それを見たアリシアが、大きく喉を鳴らす。表情を戦慄させる。
「そんな……っ」
 リニスは、悲痛な声を出した。
「『F.A.T.E.』プロジェクトに参加…………」

熱い彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
 PHASE-20:The holiday in front of a storm (後編)


645 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-02/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:18:27 ID:9iRWkqDv

「公開意見交換会の開催日程が確定した」
 地上本部・治安・防衛長官執務室。
 いつものように、テーブルを挟んで、ソファに腰掛け、対面するレジアスと、アリサと
ユーノ。
 公開意見交換会とは、時空管理局の運営方針について、各部署からの意見を交換し、本
局上層部に打診を図るものである。定期で年4回、それに不定期の開催もある。
 今回は、定例の夏季開催回だった。
 もっとも、実際に本局は陸士総隊や末端の部署の意見など汲み上げず、ただ一方的に職
務遂行状況を精査するためのものだ、とはレジアスの言である。
「スカリエッティがそれに乗じて動くかもしれない、と?」
 ユーノが、レジアスに向かって訊ねる。
「可能性としては充分考えられる」
「そうかしら?」
 レジアスが言うと、アリサが反論の声を上げる。
「警備だって厳重になるでしょ、ロストロギアが輸送されるわけでもなし、ここで行動起
こすってのは、逆に自分に不利な状況作ってるようにも思えるけど」
「スカリエッティだけの意思ならな」
 レジアスが短く言うと、しかしアリサは、「あ……」と呟いて、深刻そうな表情になり、
視線を下げた。
「そうか……」
「スカリエッティの支持者、あるいはクライアントか。それがどういった政治的イデオロ
ギーに基づく集団であるかを考えれば、格好の宣伝材料だ」
 レジアスは険しい表情で腕を組み、唸るようにそう言った。
「かと言って、延期すれば管理局の威信に関わる……それはそれで彼らに利することにな
る」
「人命の安全が最優先という気もしないでもないですけど……」
 レジアスの言葉に、ユーノは少し困惑気な表情をしつつ、そう言った。だが、
「テロリストにそれやってたら、キリがないわよ」
 と、アリサがそれに否定的な発言をした。
「アリサは、そう言うところでドライなのだな」
 レジアスは顔を上げ、アリサに視線を向けて、そう言った。
「Dadの受け売りよ」
「父親の?」
 レジアスが訊き返す。ユーノも軽く驚いたような顔をした。
「アリサの父親は、警察か、あるいは軍の関係者だったのかね?」
「企業家よ。でも、Dadの故郷の国では、一般人でもテロに慣れるほどの状況だったこと
があったの。Dadが若い頃の話ね」
 アリサの父、デビットが少年〜青年期だった頃、イギリスでは、アイルランド解放戦線
(IRA)のテロが日常茶飯事的に発生していた。
「興味深い話だな」
 レジアスは、目を細めながらそう言ってから、目を戻す。

646 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-03/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:18:55 ID:9iRWkqDv
「だが、今は目先の問題だ」
「会場は地上本部ですか?」
 ユーノが問いかけるように言う。
「ああ。本局は港の容量が限られるからな」
 レジアスは、ストレートに答えた。
「あたし達も警備に参加できるといいんだけどね」
 アリサは苦笑気味の表情でそう言った。
「それは、おそらくそうなると思うが」
 レジアスが答える。
 アリサとユーノが、顔をあげて、一斉に視線をレジアスに向ける。
「機動6課が、スカリエッティ対策部隊だという事は、はっきりとしたからな」
 そう言って、レジアスは、一葉の書類をテーブルの上に置いた。
「これは?」
 アリサとユーノが、肩を寄せ合うようにして、その書類を覗き込む。
 そこに書かれていたのは……
「『古い結晶と無限の欲望が集い交わる地、死せる王の下、聖地よりかの翼が蘇る。死者
達が踊り、なかつ大地の法の塔はむなしく焼け落ち、それを先駆けに数多の海を守る法の
船もくだけ落ちる』。ってこれ……!」
 読上げて、アリサは驚きと困惑の混じった表情で、レジアスの顔に視線を戻した。
 レジアスは、深く頷いてから、答える。
「本局と聖王教会で解読を進めていた、カリム・グラシアの預言詩の訳文だ」
「いーまさら届けてもらったって、こっちゃとっくに訳文持ってるっての」
 アリサは呆れたように、書類をつまみ上げてバサバサと揺する。
「より滑らかな文章になってはいるけど、かえってレンの訳文より余計に抽象的になって
る部分もあるね」
 ユーノは苦笑しながらそう言ってから、レジアスに視線を向ける。
「それで、本局や聖王教会は、こっちがいまいちわかっていない要素……きりのない欲求、
死んだ王、彼の羽、複数の死体。このあたりは、本局や聖王教会は掴んでいるんですか?」
「いや、本局からは特に何も」
 レジアスはそう言って、軽くため息をついてから、再び視線を上げる。
「だが、死んだ王、と言うのは、少し引っかかる点があってな」
 レジアスが言う。その言葉に、アリサとユーノは、一瞬、顔を見合わせた。
「今から9年前。聖王教会から、聖骸布が、その管理をしていた1人の司祭によって、持ち
出され、紛失したことがあった」
「!」
 2人は、軽く驚いた表情になる。
 聖骸布、すなわち聖者の遺体を包んだ布の事だ。イギリス生まれのアリサにとって、そ
れは普通、イエス・キリストのことを指すが、この場合は、古代ベルカに君臨した聖王、
その末代のことである。
「女性に唆されての犯行だったらしいが、背景まではウラが取れなかった。しかも、その
後盗難にあった聖骸布がどうなったのかも、闇の中でな」
 レジアスは渋い顔で、心苦しそうに説明する。

647 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-04/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:19:26 ID:9iRWkqDv
「売り飛ばすったって、ねぇ……」
「一般的なロストロギアの様に、何かの効果があるとは思えないし、あとは好事家がコレ
クションしているか……それぐらいですね」
 アリサとユーノも、難しい表情をして、そう言った。
「その通り」
 レジアスは深く頷いた。
「聖王教会としてみれば、その権威に関わる重大な損失ではあるが、さりとて人的被害が
あったというわけでもなく……当時の陸士総隊の人員不足もあって、事件そのものは迷宮
入り。もちろん、実行犯の司祭には有罪が下ったがね」
「今回の事件と、関連性は薄そうだけど……引っかかるね」
 ユーノは、険しい表情で唸りながら言い、アリサに視線を向ける。
 しかし、そのアリサは、やはり難しい表情をしたまま、その視線をレジアスに向けて、
問いかける。
「9年前、9年前のいつ頃?」
「ふむ? いや、確か今の時期だったはずだ。いや、もう少し前だったか。必要なら資料を
探させるが?」
 レジアスは、アリサが質問してきたことに軽く驚き、そしてそれに興味を持ったような
様子で、訊き返す。
「充分よ。ねぇ、ユーノ」
 アリサは、そう言いつつ、ユーノに視線を向ける。
「『“最後の”闇の書事件』の、すぐ後よね?」
「! そうだ、あれは10年前の冬……年末だった!」
 ユーノは驚愕の表情になり、思わず声を上げる。
「でもアリサ、どうしてそんなことに気付いたの?」
 ユーノが、身を乗り出すようにしてアリサに訊く。
 すると、アリサは右手で顎を軽く支えて、言う。
「今ンとこ、明確なつながりは見えないんだけど、どーもあの事件からここまで連動して
いるような気がするのよね」
 アリサは、難しい表情でユーノを見て、そう言った。
「キーワードは古代ベルカ、そして聖王教会か」
 レジアスは、深刻そうに、困惑混じりに言う。
「しかし今の段階では、しかも彼ら自身に嫌疑があるわけでもないのに強制捜査をかける
わけにもいかんし、かと言って聖王教会自身、陸士総隊に協力的とは言えんからな。ある
いは、本局をどうにかして動かすしか……」
「その事についてなんだけど」
 アリサが、ふと思い出したように言う。
「スカリエッティ関連の情報で、こっち(地上本部・陸士総隊)から、本局にあげてない情
報ってある?」
「何?」
 軽く驚いたように、レジアスは訊き返した。
「他の機動6課の面々が、あたし達や地上本部の人間なら知っている情報を、持っていな
いことがあるのよ。対スカリエッティ部隊なら知ってるべきものをね」
 アリサは、手振りをくわえながら、そう言った。

648 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-05/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:20:28 ID:9iRWkqDv
「そんなバカな。有り得ん」
 レジアスは、反射的に断言した。それから、更に言葉を続ける。
「いや……捜査情報は逐一、統合データベースに載せておるよ。特に、スカリエッティ関
連はな」
「う〜ん」
 レジアスの言葉に、アリサは腕を組んで、難しい表情をして首を捻る。
「するとますます解らないのよね。ひとつ考えた可能性は、意図的にどっかで情報が遮断
されてるってことなんだけど、そんな事あるわけないし……」
 アリサが、そこまで言った時。
 レジアスの表情が、にわかに強張った。明らかに憔悴している。
「!」
「何か、心当たりでもあるんですか?」
 アリサ、それにユーノもレジアスの変貌に気付き、問い質した。
「いや……いや、ある」
 反射的に否定しかけたレジアスだったが、それをやめ、肯定した。
「な、なんなのよ、それは!? どこのどいつ!?」
 アリサは思わず立ち上がって、レジアスに食ってかかる勢いで問い質した。
「あ、アリサ落ち着いて」
 ユーノがアリサにすがりつき、宥めようとしつつも、
「でも、どういうことなんです?」
 と、レジアスには、厳しい視線を向ける。
「…………」
 レジアスは、全身を強張らせたまま、しばらく沈黙した後、
「すまない、今はそれを明らかには出来ない」
 と、息を吐き出すように、そう言った。
「どういうことよ!?」
 アリサが、即座に食ってかかる。
「2人には、分が悪すぎる相手なのだ。とにかく、これに関しては、儂の方で何とかする。
だから、堪えてくれ。頼む」
 レジアスは言い、ソファに座ったままではあるが、深々と頭を下げた。
「…………」
 頭に血が上り詰め掛けていたアリサだったが、そのレジアスの態度を見て、急に毒気を
抜かれたように、勢いを落とす。
「解った。そこまで言うならしょうがないわね」
 ソファに座りなおし、しかし、完全に納得が行ったわけでは無いようで、不機嫌そうに
ため息をついた。
「情報に関しては、必要な物はこちらから直接送る。とにかく、今は全力を、スカリエッ
ティの、暴挙の阻止と、検挙に注力してもらいたい」
 逆に、レジアスは気まずそうに、そう言った。
「解りました」
 ユーノが言い、アリサも表情から不快感を消して、深く頷いた。
「頼む」
 レジアスは、もう一度頭を下げた。

649 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-06/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:21:14 ID:9iRWkqDv

「どうやら、レジアスの奴が我々の介在に気付いたようだな」
 薄暗いホール。
 No.2と書かれた、モノリスのような、LEDのような光点が複数ある石板が、そう、声を
発した。
「3年前の事件で、表向き、管理局とスカリエッティは、切れたことになっているからな」
 No.3と書かれた、同様の石板が、言う。
「しかし、現時点でスカリエッティに退場されては困る」
 両者の中央に位置する、No.1と書かれた石板が、そう言った。
「我々の、力の基盤となる存在ですからな」
「そうだ、その為の“Unlimited desire”(無限の欲望)。我らの生み出しし者」
 No.3が言い、No.1はそれを肯定した。
「しかし、現状でレジアスに力を落とされるのも、不味いのではないですか?」
 No.2が、2人を窘めるように言う。
「その通りだ。ミッドチルダは我々の為の畑だからな」
 まるでそこに存在するすべてが、自分達の創造物であるかと言わんばかりに、No.1は、
そう言った。
「レジアスには、不相応な権力と、スカリエッティに関する重要ではないヒントを与えて
おけば、ヤツで勝手に空回りしてくれるさ」
 No.2が、ペットを弄ぶがごとく、そう言った。
「しかし、今クラナガンで管理局の求心力が落ちることになっても不味い」
 No.3はそう反論した。
「何、所詮スカリエッティには、その知的欲求を満たすこと以外の能力はない。政治には
向かないからな。せいぜい破壊活動が関の山と、すぐに看破されるさ。例え民衆が愚昧で
あってもな」
 No.2は、嘲笑うように、言い返した。
「その通り。奴に世界を纏める力はない。世界を統べるのは、我々の役目だ。歴史すらも
我々が書いてきたのだ。そして、いずれは全てを作り出すことも、我々の義務となろう」
 No.1は、尊大な口調で、そう言った。

650 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-07/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:21:49 ID:9iRWkqDv

 ────彼らは我々と同じなのだ、と、嘗てスカリエッティは言った。

 地上本部・中央医療センター
「セッテ……約束を守ってもらうっスよ?」
 何か、物々しい診察台といった感じのベッドに、病人衣のセッテが横たえられている。
その傍らに、ウェンディ、そしてオットーの姿があった。
 ウェンディに普段のおちゃらけた様子は微塵もなく、険しい表情をしている。オットー
は、一見には感情を感じさせないニュートラルな表情をしていた。
「さて、何のことだったかな」
 天井を見たまま、セッテは嘯く。
 その身体は、正面から仰向けに、ベッドに横たわっている。動かないというより、動か
せないらしい。ベッドに取り付けられた機器が、単調な動作音を立てている。
「とぼけんなっス! 言ったはずっスよ!? 訊きたいことがあるって」
「ウェンディ、抑えて!」
 一瞬、激昂しかけたかのような剣幕になったウェンディを、後ろから、オットーが抑え
た。
 セッテは悪びれた様子もなく、ただ一度2人に視線を向けてから、それを天井に戻した。
「でも、セッテ」
 ウェンディと位置を入れ替わって前に出ると、オットーは眉を幾分吊り上げて、
「ウェンディが知りたい事は、ボクも知りたい」
 と、セッテに言った。
「…………」
 セッテは、声に出しては答えない。
「まず、ひとつ目」
「質問するのはいいが、言った通り私も全てを知っているわけではないぞ」
 オットーが問いかけようとすると、セッテはそれを遮って、そう返した。
「わかってる。知っていることだけでいい。ただ、ここで答えなかったことについては、
後で本局の医療拘置所に移された後で、厳しく追及されると思っておいて欲しい」
 オットーは淡々と、しかしそれがかえって迫力を伴い、そう言った。
「脅しか?」
 セッテは、幾分侮蔑の混じった視線を、オットー、それからウェンディに向ける。
「否定はしない。ただ本局に移された後はボクやレジアス中将にはタッチできないし、彼
らの被疑者に対する処遇はボク達からは保障できるようなものじゃない」
 一瞬だけ、オットーの表情に嫌悪感が露わになった。
「理解しておく」
 セッテが言った。
「質問に戻るよ。量産型戦闘機人がいるよね? ナンバーズ準拠の」
「XI系か」
 オットーの質問に、セッテは呟く様に言う。
「彼女らの素体が、ディード・クローンであることはボク達にも理解できてる。でも、な
んでISがウェンディ仕様なの? 装備がラィディングボードなのか? その理由は?」

651 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-08/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:22:20 ID:9iRWkqDv
「…………」
 セッテは、プレーンな表情のまま、しかし幾分逡巡した様子だった。
「簡単だ、戦闘機人として、一番稼動データが深いからな。格闘経験、射撃経験まで含め
て、だ」
 セッテは、軽く目を閉じてから、そう言った。
「そんなのおかしいじゃないっスか! あたしは最後発に近いんスよ!? トーレやチンクの
方が長いはずっス」
 ウェンディは、オットーの肩越しに、反論の声を上げる。
「4年前の段階ではそうだった。だが今は違う。トーレもチンクも、他のナンバーズは稼
働時間が長いというだけで、経験はそれほど蓄積されていない。それに対して、お前ら、
ディエチも含めてだが、管理局の警備部隊、つまり実力行使担当として、豊富な経験を積
んでいる。現に────」
 セッテは、一度天井に戻していた視線を、ウェンディに向けた。
「お前は、トーレと共に近接特化の私と、格闘戦で互角までに成長しているではないか」
「ちょっと、待ってくれないか」
 セッテが言い終えると、ウェンディより先に、オットーがすぐさま言葉を発した。
「確かにそれは事実かもしれないけど、根本的に前提として間違ってる。今のウェンディ
や、ボクやディエチのデータは、管理局が管理しているんだ。ドクターじゃない。なのに、
どうしてそれが、量産機人のデータにウェンディのものを使う理由になるんだ?」
「そんなもの、わざわざオットー、お前に答えなければならないとは思わなかったぞ」
 セッテはそう言って、ふ、と、軽くため息をついた。
「ここのデータが流失している!? そんなバカな、それはこの前調べたんだ。そんな形跡
はなかった」
「我々の協力者など、管理局内にはいくらでもいる。データだけ取り出して、痕跡を消し
ておくことなど、造作もない」
 オットーが問い質すと、セッテは事もなげにそう言った。
「でも、日常茶飯事的にと言う事は出来ないはずだ」
 「ぐ……」と言葉をくぐもらせながら、オットーは更に追及する。
「どうかな。残念ながらより具体的にどうかという議論が出来るほどの情報は、残念なが
ら私は持っていない。これは本当だ」
 セッテの言葉に、オットーはちらり、と、背後のウェンディを見たウェンディは、軽く、
肩を竦める。
「ただ」
 セッテの言葉に、オットーは向き直り、ウェンディも視線をセッテに移す。
「お前達のデータに関しては、クライアントを通して得ているという事を訊いたことがあ
る」
「クライアント?」
 依頼人、顧客。つまりスカリエッティに何かを発注している相手。
「それは一体何者だ」
「私は知らない。本当だ。恐らく知っているのはドクター本人を除けば、ウーノとドゥー
エだけだ。トーレやクアットロも、直接遣り取りした事はない筈だ」

652 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-09/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:22:48 ID:9iRWkqDv
 セッテの表情は相変わらずプレーンなままだ。ひょっとしたら顔の筋組織も半ば麻痺し
ているのだろうか? だが、とりあえずウソを言っている様子ではないように、2人には見
えた。
「じゃあ、言葉を変えて2つ目の質問」
 表情をいくらか緩めて言ったオットーだったが、すぐに、睨むように目を細めた。
「ドクターは一体なにをやっている。彼女達を作り出したり、レリックを強奪したり、一
体なにが目的なんだ?」
「それはお前たちにも、わかるだろう、説明のしようがない。ドクターは何時でも、複数
のことを同時に進めておられる。兵隊でしかない我々に、その真意までは理解できない」
「質問を変えるっス」
 業を煮やしたのか、ウェンディが、先ほどのように激昂しかけた様子こそないものの、
怒気を孕んだ声で言いつつ、再びオットーの前に出た。
「あの輸送車襲撃はなんだったっスか? 中身はレリックのような圧縮エネルギー系の品
物と言うわけではなかったっス。それに……高町二尉をセインを使って拉致しかけたっス
ね? あの目的は一体なんだったっスか?」
 時間も夜間だった。フォワードは睡眠時間中、つまり初めからビハインド2小隊が出て
くる事は織り込み済みだったはずである。そして空戦型ガジェットを併用。この時点でな
のはとフェイト、レンとザフィーラのいずれか2人以上は出てくることは確実だった。
「それは、高町なのはと『器』を引き合わせることが目的だ」
 セッテは、さらりとそう答えた。その意外さに、一瞬ウェンディは目を円くして、オッ
トーと目を合わせてしまう。
 再びセッテに視線を向けると、
「『器』って、なんなんスか、それは!?」
 と、追求する。
「あの子供が『器』、そして高町なのはは『Unlimited Powered』。ドクター達はそう呼
称していた。何を意味するのかまでは私には解らん」
「ぐっ…………」
 ウェンディは下唇を噛み、視線をセッテから離して下げ、くぐもった声を上げる。
「ああそうだ。ひとつ思い出した。確かドクターは、こう仰られていたはず」
 そう言って、セッテは、その言葉を紡いだ。
「我々と……同じ?」
 ウェンディが、反芻する様に訊き返す。
「要するに日陰者とか、裏世界の住人であるとか、そう言う意味でいった者だと、私は理
解していたがな」
「それで不自然さは感じられないが……」
 引っかかるな、と、オットーは口元に手をあてた。
「お前達は、日なたに出られたが、その居心地は良いか?」
 セッテは、切り返す様に、ウェンディに視線を向けて、そう言った。
「もちろんっスよ」
 ウェンディは、少し憤ったかのようにしつつ、胸を張って即答する。
「管理局の狗ではないのだとしたら、管理局そのものに成り果てたか。それとも正義の味
方が気取りたいだけか、ウェンディは?」

653 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-10/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:23:16 ID:9iRWkqDv
「ストレートに言えばそう言うことっス」
 セッテの皮肉のような言葉に、ウェンディはしかし、自身ありげに答えた。
「そう言う性格の魔導師がいるんスよ。あたしの心の師、まぁ実際にミッドチルダ式の師
匠っスけど。奇跡をも起こす思いの力は、魔力よりも質量兵器よりも強いんス」
 本人は至って真面目に、ウェンディはそう独演した。
「ドクターならお前らしいというところだろうか」
「どういう意味スか」
 半ば呆れたようなセッテの言葉に、ウェンディは不機嫌そうに睨みつける。
 しかしセッテは、我関せずと言った様子になり、視線を後ろのオットーに移す。
「オットーはそうではないだろう?」
「どういう意味かな?」
 セッテに言われ、オットーは淡々とした口調で訊き返す。
「人質をとられて従わせるのは、子供にでも理解できる理論だ」
「端的にそう思ったことはないけどね……負い目だったのは認める。でも残念だけど、今
はそれだけじゃない」
 オットーは言い、彼女らしくなく、口元で不敵に笑った。
「そうっす、オットーは今は恋するおとげるぐぐーいっ!!!!」
「どういう悲鳴だよ……」
 本人は悪気も全くなく、真面目そのもので言いかけたのだが、それを口にされたオット
ーは、口にしたウェンディの左足の甲を思い切り踏みつけた。
「ひどいっスオットー、脚関節壊れたらどうするんスか」
「直せばいいだろう?」
 抗議するウェンディに、オットーは冷ややかな視線を向け、そう言った。
「…………」
 オットーが視線を戻すと、セッテは目を真ん円くして、オットーを凝視していた。
「本当か?」
「まぁ、ね」
 幾分顔を染めつつ、苦い顔でオットーはそう言った。
「は、ドクターが動かなくても天変地異のひとつや2つ、起こっても不思議ではないな」
 セッテはそこで表情を崩し、失笑混じりにそう言った
「ウェンディと同レベルに落ちる気?」
 オットーが、何か哀れなモノを見る目で、セッテを見下ろしながら、淡々と言う。
「…………前言を撤回する」
 しばらく逡巡するような様子を見せた後、セッテはそう、搾り出すように言った。
「あっ、セッテ! それはどー言う意味っスか!?」
 ウェンディはセッテの横たわっているベッドに手をつき、食ってかかる。
「とにかく、そう言うわけだから、管理局のアタマの意図はどうあれ、ボク達はドクター
が秩序の破壊者でしかないのなら……それと敵対する」
 オットーが言うと、ウェンディも姿勢を正し、表情を引き締めてから、同意を表して深
く頷いた。
「そうか」
 セッテは、ただ天井を見つめたまま、そう言った。

654 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-11/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:24:09 ID:9iRWkqDv

 時空管理局次元航行警備部提督、クロノ・ハラオウンは、手作りらしき小冊子と、何葉
かの写真に目を通していた。
「クロノくーん、お茶入ったよー」
 そう言って、「クラウディア」艦長席のコンソールまで、お盆に載せた湯呑みを持って
きたのは、「クラウディア」のCTCチーフオペレーター、エィミィ・リミエッタだった。
 お茶は緑茶だったが、さすがに母のように大量に砂糖を入れたりはしていない。
「なぁに、それ?」
 エィミィは、背後からクロノの見ていたそれらを覗き込み、訊ねた。
「ああ、僕もサブカルチャーのひとつでも持とうかと思ってね」
 そう言うクロノのコンソールの前におかれた写真には、小さな鉢に植えられた木々が、
写っている。
「これを枯れないよう、しかも形を保ちつつ、育てるというものなんだ。地球の……日本
の趣味文化のひとつらしいが、実に興味深くてね」
「ふーん……なんか、ジジむさ」
「なっ!?」
 エィミィの端的な感想に、クロノは顔色を変える。
「何を言うんだ! 根気が要るし、高尚な趣味じゃないか!」
 それをどこで育てる気だと聞き返したいエィミィだったが、これらをひとつふたつ、艦
長室に置いたところで、リンディの「アースラ」私物化からすれば可愛らしいものだろう
と思い、言葉を飲み込んで軽くため息をついた。
「それに、決して年寄りの趣味じゃないぞ! この資料だって、恭也さんから送って貰った
んだ!」
 クロノは憤った様子で腕を組み、そう言った。
「恭也さん、って言うと、なのはちゃんのお兄さんの?」
「ああ、何でも、僕達と出会った頃には、もう相当なコレクションがあったらしい。さす
がに僕は、そこまでのめりこもうとは思ってないし、送って貰った“資料”のも小さくて
場所をとらないものばかりだけどね」
 すみません、出どころがうちのお兄ちゃんって時点で手遅れです。充分じじむさいです。
なのはがこの場にいたら、間違いなく、そう言っていたに違いない。
「まぁいいけど」
 エィミィが、半ば呆れたように軽くため息をついた。
 丁度、その時。
『艦長、高町二尉から親展で通信が入っておりますが』
 コンソールのモニター越しに、通信オペレーターが伝えてくる。
「なのはから?」
 クロノは、少しキョトン、として、鸚鵡返しにしてしまった。
「おぅおぅ、噂をすれば、お暑いことですなー」
 エィミィは意地悪そうにニタニタと笑いながら、手でパタパタと自分を扇ぐ仕種をした。
「一言余計だよ。仕事の話かもしれないだろ」
 クロノはエィミィを振り返って、怒鳴る。

655 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-12/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:24:34 ID:9iRWkqDv
『艦長? いかがいたしますか?』
 そんなやり取りをしていると、男性のオペレーターは怪訝そうに、問いかけてきた。
「あ、いや、すまん。つないでくれ」
『かしこまりました』
 オペレーターが答えると、ディスプレィに制服姿のなのはの顔が写った。
『クロノ君……私用で悪いんだけど、今、大丈夫?』
 なのはは、少し申し訳なさそうな顔で、そう、話しかけてきた。
「ん? あ、ああ、移動巡航中だからね、多少は大丈夫だよ」
 クロノは、苦笑してそう答えた。
『実は、お願いがあるんだけど……』
「なんだい?」
 視線を逸らしがちに言うなのはに、クロノは、優しげな笑顔をになって、訊き返す。
『あのね、クロノ君に、父親になって欲しいの』
 クロノの目が、点になった。

656 名前:熱き彗星の魔導師たち 20-13/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/06/10(火) 02:26:15 ID:9iRWkqDv
>>644-655
今回は以上です。

ウェンディ熱すぎかな……美化180%ぐらい行ってるかも?

またIRAネタ使ってしまいました。良くわからん人には申し訳無い。
あととらハ3ネタもいいかげん使いすぎかな……

657 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 02:53:04 ID:v3ipaSzQ
>>656
GJ
久しぶりの投下乙です。
ウェンディいいですね。このアリサの弟子だったらこれくらいでないと。
とらハネタも気になるほどでもありませんよ。
ただ、レジアスが小物でなくなったしわ寄せがどうも3脳に来ているようで……
ここまでハッキリと悪役さを出さなくても良かったんじゃないですかね?

658 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 03:29:51 ID:2nyjOHoV
>>656
GJ!!

次回あたりで旧版に追いつくか?
なんか、オリジナルの戦闘機人が大量登場の予感が。

Unlimited Powered ってやっぱ御神家関係?
アレって公式設定だったけか?


659 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 07:10:17 ID:qDNmDfMl
>>656


>>658
この作品に公式云々言うのは無意味だってw

660 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 07:17:49 ID:euD6c22y
>>554
亀レスだが
お嬢様ってのはフェイトとルーテシア?
少しでも関わりがあったってところに限定して考えると

ヴァイス……ディード or ディエチ
スカ……フェイトと嫉妬するウーノさん
ゼスト……シグナム
ヴェロッサ……ウーノ(この場合ロッサが横槍というか傷心のウーノをって感じ)
エリオ……ルーテシア
ザフィーラ……オットー or ディード
ラッド……ギンガ(一時洗脳されてたんで)
ゲンヤ……なぜかゲンヤが気になるノーヴェ or メガーヌ

こんな感じか。
後はレジアスもいるんだが、スカ陣営と恋仲ってのがうまくイメージできんかった。
個人的にはゲンヤとノーヴェ、スカとフェイト、ヴァイスとディエチあたりを読んでみたい。

661 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 07:50:42 ID:LvRXEVLT
スカ×はや
チャレンジ中。

662 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 09:37:19 ID:iC9HFKhe
>>660
一応ヴァイスとルーテシアも関わりがあったような?

663 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 10:07:43 ID:4gTdikvn
まずはGJ
3脳はいつものごとく悪だなあw
>>657
レジアスのしわ寄せがいってるのははやてじゃないなかあ?
原作でも近視的思考の目立った彼女だがこの作品だともはや・・・ねえ?

664 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:29:23 ID:+ODOIpsk
>>663
闇の書の影響で心を蝕まれたはやてさんが美少年ハーレムを作り上げるために世界征服を目指しますが無害です><

665 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:38:20 ID:ZLVcwxaz
そういえば、ヴォルケンに対する復讐物ってネット上ではたまに見るけどここにはないな


666 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:53:07 ID:LvRXEVLT
直接恨みのある世代が一番近くてグレアム、親の仇でもクロノだからなあ。
三代越すと、個人的恨みもわからなくなるだろし。


667 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:55:32 ID:KJf+QAs4
オリキャラ必須だからな
クロノやグレアムくらいしか動機ないし、やるにはかなりの捏造がいるし
流石にそこまで捏造するのは個人的にだがあまり好ましくないし

668 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:58:24 ID:HpRFv6ld
>>665
>>444のヴェイロンとか長編の方じゃやたら復讐フラグ立ててるけどなw
むしろ、これで何もなかったら肩透かしだって位にw

669 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:58:48 ID:OKWIsskB
ネコ姉妹は、闇の書事件解決後も許してなさそうだ。

670 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 13:12:03 ID:nueNe0Qt
2期でヴォルケンにやられた名無し局員の中で、昔気質な奴がいて
ソイツは命を取られなかった事をむしろ生き恥を晒されたと
考えて、個人的にヴォルケン恨んでる…なんてのはダメか

その敗北以来負け癖が付いてしまい、出世コースからも外れてしまった
と考えて恨んでる奴とかw

671 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 13:27:04 ID:iC9HFKhe
ティーダがヴォルケンにリンカーコアを抜き取られてたけど、その後失点を取り戻すためリハビリ中に無理して現場に出て死亡
これも無理か、っつか自業自得だし
既存キャラをヴォルケン復讐に絡まそうとすると妄想にしかならないんだよなぁ

672 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 13:37:36 ID:v3ipaSzQ
そこでラッドとかどうよ?
将来を嘱望される魔道士だったがランカーコアを抜いた影響で障害が残ってしまい魔道士としてほとんど役立たずになったとか
……オリキャラにもほどがあるけどね

673 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 13:40:00 ID:VXdaMdB9
寿命や成長の段階が地球人と同様だと仮定しても、祖父母の代まで遡ればありえないとは言えなくなる。

そういやヴァイス、てか脇キャラの両親って一切言及されてないね。

674 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 13:44:03 ID:nueNe0Qt
復讐理由がもっと小さければ色々できそうな気するけどね。

士郎「そう言えばヴィータちゃんとシャマルさんはウチのなのはに酷い目あわせたんだって?
   いや、別に怒ってないから。こっちでちょっとゆっくりそれについて話したいだけだって。」
こんな感じでw

675 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 13:54:38 ID:gPgVpwx8
>>672
リーヴォさんとこのナイツみたいだな

676 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:14:18 ID:irQy8asA
恋人になるとしたらとかキャラ的に好きかとかじゃなくて、後腐れなくひとりだけ食べる(性的な意味で)ことが出来るとしたら誰を食べる?

677 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:16:26 ID:N/cgtpYF
まあ、仮にヴォルケンか闇の書のどっちかと戦って友人が死んだって設定の管理局キャラがいたとして、
まだ絶賛犯罪中の原作2期時空なら仇討ちもまだ話としては理解できる。
でも、3期じゃ一応更生して働いている以上むしろ仇討ちに来たやつのほうが一方的に悪人になりかねないし、
描写がどうであれ一応罪を償っている相手に切りかかるのはフォローが難しいのは確か。
結果としてエロスレでは地味に使いにくい2期限定のねたになってるから少ないんじゃね?


678 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:26:48 ID:myHLAPv7
>>670
>2期でヴォルケンにやられた名無し局員
召喚魔導士が一人いたな(漫画版の)

StS後、シグナムの元に届けられた果し合い状。
数日後……

召喚士「ま、まだだ!まだだ戦える!!グハァ……」
シグ「……馬鹿者が!」

数ヵ月後、またシグナムの所に

召喚士「な、なぜ勝てな……い……(ガク)」
シグ「ドアホ……」

数ヵ月後(以下略)

召喚士「(略)」
シグ「ま、まあ今回は少しは粘ったほうか」

数ヵ月(ry

召喚「(ry
シグ「べ、別に好きで付き合っているわけではないんだからな!!」



やっぱ無理ですか(><)

679 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:36:46 ID:7Imq9ZIw
>>678
もう付き合えw
しかし赤竜召喚のランクからしてフォワードより上だったんだなあの召喚士

……あれ?
今思ったが、キャロって竜召喚の制御ができなかったから管理局でも殲滅戦に放り込むとか言われてたんだよな
竜召喚なんて教えられる奴もいないってことで


いるじゃねぇかオイ!
フェイトとシグナムも連れてきてやれよ知ってるんだから!

680 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 15:25:07 ID:LFt7CvWY
>>676
う〜ん……

やっぱキャロ?

681 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 15:47:03 ID:WrlGeIcP
>>676
リンディさん相手に、いろいろアブノーマルなプレイがしたいおw

682 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 15:50:37 ID:VXdaMdB9
>>677
「更生? 笑わせてくれるなよ。お前たちが今更何をしようが、あいつはもう戻ってこない」
とかそういう理屈もアリではある。更生っつっても、死地に放り込まれて命を削るようなレベルではないし。

683 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 15:54:27 ID:/MENRYe/
>>676
リンディさんだな!
それ以外ならギンガ

684 名前:681:2008/06/10(火) 16:11:24 ID:WrlGeIcP
>>683
どうやら、お前とは美味い酒が飲めそうだw

685 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 16:13:45 ID:unXD3KjZ
>>681>>683
あれ?俺何時のまに書き込んだんだ?

686 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 16:27:33 ID:HpRFv6ld
>>677
復讐者って別に他人からの理解を得ようとか思ってる訳じゃないしフォロー出来なくても問題ないだろ

687 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:23:11 ID:M7pSzR2O
もしこのスレのSSを一つだけアニメ化できるとしたら、おまいらどれを選ぶ?

688 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:29:17 ID:2MVnpel5
>>687
せっかくだから俺はスバル02式を選ぶぜ

689 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:32:51 ID:95Cxas4g
アニメ化ならオリキャラ出てるのがいいかな。
どんな顔になるのかが楽しみ。

690 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:40:09 ID:eZ54sw9Q
フェイトちゃんとヴィヴィオとシャマルとカリムさんと美由紀とアリサとすずかとはやてとウーノとギンガがエロエロに描かれてればなんでもいいです

691 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:46:29 ID:V+I1nebF
>>687
君に届けたいただ一つの想いか或る執務官シリーズ。

692 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:52:42 ID:LvRXEVLT
>>687
最低SSを嫁脚本、三文字作画、タイアップ主題歌、枕声優で。

693 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:55:20 ID:N6Gbudbo
サイヒさんのシリーズを是非見たいw
エロだから無理なんて意見は聞かないw

694 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:56:46 ID:wyiaohTX
レジアス×ゲンヤを

695 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:00:44 ID:3l/da8xU
ソープナンバーズを希望!

19時くらいに投下しようと思いますけど、いい?

696 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:02:26 ID:qB5jRE4u
アルカディア氏のリトルランサーかB・A氏のエリルーだな。
前者なら月村雫も映像化されるし、なんてったって素敵な悪役が二人も出てくる。
後者ならレリック大暴走にいぶし銀なガリュー、そして十年後のラブラブPZBにVSガリューといちいち派手でかっ飛ばしてくれる展開が良いな。

697 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:10:51 ID:5/EnskMc
>>687
リリカルバイオレンスの一期と二期分。
釘宮ウィルスを全力全開でふりまいて欲しい。

698 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:14:49 ID:v3ipaSzQ
>>687
あえて魔法少女リリカルなのはA's++
悪役がハッキリしてるし頭脳戦肉体戦ともにある

699 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:17:10 ID:ASE08U1Q
>>687
非エロなら『騎士よ眠れ』
18禁なら、『エース達の饗宴』か『司書長の異常な愛情』シリーズで迷うな。。。

700 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:20:35 ID:irQy8asA
非エロならリリカルバイオレンス

エロなら……そうだな、酒に酔ったリインがユーノにお持ち帰りされるやつ。

何てタイトルだったかな

701 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:34:07 ID:mHYKsuaR
ユーノ君の華麗な性活?

702 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:43:47 ID:kzlpyE9P
非エロならリトルランサー
エロなら鬼畜王エリオでおながいします

703 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:50:14 ID:irQy8asA
>>701
そうそう、それ

あれのユーノはいい性格してた

704 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 19:20:33 ID:NYyH/695
タイトル忘れたけどフェイトが触手に凌辱されてフタナリになって
みんなを食って(もちろん性的な意味で)いくSSあったでしょ?
アレを激しくキボン
>>695
雑談なんか気にせずGOだ!

705 名前:562:2008/06/10(火) 19:39:39 ID:3l/da8xU
う〜ん、盛り上がってるとこ、マジでゴメン。
今日は止めとこうかと思ったけど、今更止めると逆に空気悪くなりかねないから
投下します。
今度からは、もう少し空気読むよ。

なのはとフェイトの立場が逆だったら?
そんなコンセプトの作品です。
でも、ありがちなコンセプトだし、すでに誰かがやってそうな気もするんだけど……

注意事項
・一応は1期の再構成になります
・高町家がアニメより、原作に近い設定になってます
・非エロ


706 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:40:52 ID:3l/da8xU
え、え〜と……こ、こんにちは。私の名前は高町フェイト。別に嫁になったわけじゃ無いよ。
……って、なに言ってんだろ?
と、とにかく、今日は私の家族を紹介します。
父さんは高町士郎。昼間は家で経営している喫茶店、翠屋のマスターをしてて、同時に家に伝わる
御神流の師範もやってます。
そして母さんは高町桃子、その翠屋のシェフ兼パティシエです。
そんな生粋の日本人2人の間に生まれた1人娘が、金髪で紅眼で外国人としか思えない名前の持ち主が私、高町フェイト。
一応、家にはお兄ちゃんとお姉ちゃんが居るんだけど、お兄ちゃんの恭也は異母兄弟で、
お姉ちゃんの美由希は本当は御神宗家の生き残りの娘さんで従姉妹なんです。
だから桃子の娘は私だけなんです。

あ、ちなみに御神流っていうのは、古武術で正式名称は永全不動八門一派・御神真刀流小太刀二刀術。
護衛を任務とする御神流と暗殺を任務とする御神流・裏があります。
小太刀二刀術って名前から分かるように、2本の小太刀をメインにした戦いなんだけど、他にも
素手とか暗器も使う総合殺人術。
ちなみに私も習ってます。と言っても、小学生が小太刀を片手で振り回すなんて無理な話で……あれ、
重いんですよ。木刀でさえ片手だと上手く扱えないし、真剣だと片手じゃ持つのがやっとの事、
振り回すなんて、下手すれば手首の骨が折れちゃうんだよ。
そんな訳で、私は今のところ、下半身の動きを伝える基礎の習得中で、主に棒をやってます。

……まあ、要するに、そんな何処にでもあるような、ごくごく平凡な家庭で生まれて、
ごくごく平凡に育った、普通の小学3年生の女の子が、私、高町フェイトです。
そして、これから始るのが、そんな普通の女の子が遭遇する不思議な出来事。

魔法少女リリカルふぇいと、始ります。

第1話
それは不思議な出会い



707 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:42:05 ID:3l/da8xU
高町フェイトの朝は早い。別に目覚めが良いわけでは無いが、彼女は日課としている御神流の訓練が
あった。

「みゅ……ん……」

寝ぼけた眼を擦りながら洗面所まで歩き、顔を洗うとジャージに着替えて道場へと向う。
普通、武術と言えば胴着をイメージするが、御神流にはそれが無かった。
何故なら、“暗殺”や“護衛”に決まった衣装は無いのだから。

「おはようございます」

ドアを開け、無人の道場へ一礼すると、中へと入る。汗の臭いが染み付いた、それでいながら清浄さを
感じる独特の空気が肺に入る。
そして、毎朝の掃除を終えて準備運動で寝起きの身体を解すと、棒を手に取った。

「よし……」

御神流。正式には永全不動八門一派・御神真刀流。戦闘スタイルは小太刀の二刀流を基本にした
戦闘術だが、武器に固執はせず、体術や暗器、それ以外の武器も扱う事がある。
もっとも、武器に固執しないのは古武術の常識である。殺人という目的に対し、武器の種類といった
手段が優先される事は無い。
たまたま、その古武術で最も効果を発する手段が、得意な得物となるだけである。
これは目的が、試合に勝つことに変わってしまった近代と大きく異なる事だ。例えば近代空手が
試合というゲームに勝つ事を目的としたため、拳を握りこまず、ジャブの打ち合いになり、
それではダメだと言った流派も結局は、顔面をガードせず、ローキックに耐えるために金的を
相手に蹴りやすい構えに変えた。そうしないと、ゲームに勝てないのだ。
だが、“近代”の影に“古”は生きている。平凡な道場の中でも年老いた達人が後世に残したいと
練習生を口説いたり、この少女のように、一族で伝えられたりしながら……

「す〜……」

両足を肩幅に広げ、つま先を弱冠内側に向けると、呼吸を整え心気を澄ます。
そして、右足を引いて棒を構える。眼前に敵のイメージを作る。己の身体を把握する。
準備は整った。


708 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:43:18 ID:3l/da8xU
「ハァッ!」

まずは引いていた右足を前に出しながらの叩くの動作。
次いで、腰だけを軽く後ろに引き、直ぐに前に押しながら突きの動作。
最後に、脇が開かないように注意しながら、腰の動きで払うの動作。
そして、今度は左足を前に出しながら叩くから繰り返し……子供が振ってるとは思えない風を切る音が
道場に響いた。
そのまま、叩く、突く、払う。基本の3動作を反復する。
大事なのは腰の動きを棒の先端に伝える事。
腕力に頼らない、否、軟弱な腕の力如きでは出せない力を出すために腰の動きを学ぶ。
棒だけでなく、剣も素手でも同じ事。いずれは習うはずの小太刀を振るうのも、最終的には腰だ。
そのためにも、感覚をつかみ易い棒術を学んでいた。

「腰の動きばかり気にして、足が開いてるぞ」
「え? と、父さん」
「おはよう」
「おはようございます」

姿勢を正して礼をする。師弟関係に厳しいわけでは無いが、それでも最低限の礼儀はある。
士郎は笑って礼を返すと、近付いてフェイトの膝を持つ。

「ほら、これじゃあ、せっかくの腰の回転が外に逃げるだろ? こう締めて」
「う……ちょっとキツイかな?」
「その内、慣れるよ。ほら、押してごらん」
「うん……」

棒の前に立った士郎が差し出した掌を棒で押してみる。そうすることで、実際に当たった時の衝撃を
試す事が出来た。
そして、士郎の言うとおり、足を締めた方が手応えを感じる。それだけ威力が上がるという事だ。

「ホントだ……」
「じゃあ、今のを意識して続けなさい」
「はい!」

士郎は、フェイトに無理な練習をさせてはいない。優しくアドバイスをするだけで、御神の剣士として
厳しい修行はさせてはいなかった。

709 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:44:45 ID:3l/da8xU
だが、フェイトは、父に見られる喜びを感じながら、懸命に練習をする。
先程、言われた通りに、膝に気をつけながら基本動作を行う。

「父さん。型の稽古に移ります」
「ああ」

そして、型を始める。最近の武道では軽視されがちだが、古流では基本的な稽古になる。
なんと言っても、殺し合いの練習だから、実戦と称する試合とは違って、自由に組み手をするのは
危険すぎるのだ。
むろん、ただの型では無い。普通に見られる型とは、正式には見せ型と呼ばれ、他人にも見られて
良いように、本当の動きの多くをぼかしてある。
武道を習ってる者の殆どは、その裏の事実を知らず、ダンスの一種のようになる。
もっとも、現在は指導者側にも知らないものが多い。例えば抜き手の技は、本来はマンガの様に
相手を貫ける技でなく、あくまで中指の先での打撃を、中指が折れないように残りの4本の指で
支えるのだから、自然と何かを掌で救うような丸まった形になる。
ところが、現在の指導者の多くは、真っ直ぐ伸ばした方が美しいという理由で伸ばさせるのだ。
その点、士郎は違った。

「ハァッ!」

そして、学ぶフェイトも。彼女は動きの1つ1つを理解し、的確な殺人技を行う。
それだけでは無く、型の動作の流れにある『分岐』。正式な教えとは別に型を解析し、オリジナルの
動作を入れることさえある。
フェイトは、教えられた事は素早く吸収し、教えられた事は忘れず、そして、自在な発想を持つ。
それは、正に天才だと言える。
だが……

「ただいま」
「フェイト、おはよう」
「おはようございます。今、どくね」

訓練を中断し、ロードワークから帰ってきた兄と姉に場所を譲り渡す。
それを見ながら士郎は溜め息を吐いた。

(これが無かったらな……謙虚すぎる)


710 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:45:54 ID:3l/da8xU
道場の端で正座をして、兄と姉の稽古を見つめる。
その見取り稽古でも、優れた動体視力を発揮している。
できはしなくても、確実に御神の技を身につけている。
しかし、それだけではダメなのだ。身体の才能は恵まれていても、大事なのは精神面。
姉の美由希も普段はおっとりとして、戦いに向いてるようには見えないが、最初に御神流を習いたいと
言ったときは反対する士郎に駄々をこね、玩具の剣で見よう見真似でやっていた。
それに比べフェイトは、邪魔にならないからと懇願し、道場の掃除をするなど、媚びる部分がある。
だが、敵を倒すという事は、結局は我を通す事。つまり、我がままでなくてはならない。
凶暴になる必要はない。暴力を嫌っていても構わない。しかし、殺人術とは当然人殺しの技だ。
そして、戦う相手が自殺志願者なら別だが、基本的に人は誰もが死にたくない。
死にたくないと思う相手の意思を踏みにじって、殺したいという我を通す。それが戦士だ。
家族と一緒のことをやりたいなどという甘えた理由では、戦士にはなれない。

(そうは言ってもな……)

だが、それは教えられて出来るものでは無い。
何度も諦めさせようと思った。こんな事をしてるより、もっと子供らしい時間を持って欲しいと願う
親心もある。

(だけど……惜しいよな……)

しかし、諦めさせるにはフェイトの素質は惜しかった。
どれだけ強くなれるか楽しみでもある。
そうやって、今日までズルズルと結論を延ばし続けていた。

(なんか、こう変わる切欠になる事件でも起きないもんかね……)

その切欠が近付いている事を、神ならぬ士郎が知る由は無かった。



◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇



711 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:47:00 ID:3l/da8xU
そして、訓練を終えると、何時ものように学校へ向い、授業を受け、弁当を食べる。
フェイトはそんな当り前の日常を友人と楽しむ。
ただ、今日は少しだけ違いがあって……

「こっちこっち」

友人のアリサとすずかと同じ塾へ向う道、アリサが近道を見つけたらしく、その道を歩く。
鬱蒼と生い茂った森の中の足場の悪い道。
別に、足場の悪さは気にはならない。3人の中で、運動が一番苦手なのがアリサで、彼女が平気な道を
フェイトとすずかが苦にすることは無かった。
まして、フェイトは身体能力はすずかに劣るが、訓練により足場の悪い道での歩行も身につけていた。

「ん?……なんか聞こえなかった?」

しかし、そんなフェイトの耳に何かが聞こえてきた。
はっきりとした声では無い。だが、伝わってくる思いを感じた。

――助けて――

「別に聞こえないよ」
「うん。フェイトの空耳じゃない?」
「そうかな?…………ううん、違う………あっちだ!」

フェイトは、その“なにか”を感じる方向に走り出す。
その助けを求める思いを無視出来るほど、フェイトは図太くは無かったのだ。

「ちょっと!」
「フェイトちゃん?」

そして、フェイトを先頭に3人が向った先には、1匹の傷付いたフェレットが倒れており、
その弱々しい身体を、フェイトはそっと抱き上げる。

「その首にかけてる金色の飾り……誰かが飼ってるみたいね」
「でも、ほっとけないよ」
「そうね。病院に行きましょう!」


712 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:48:05 ID:3l/da8xU

◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


あの後、高町家の夕食の時間。

「あ、あのね……」

フェイトは森で拾ったフェレットを預かれるように家族に懇願する。
あの後、運び込んだ動物病院で、治療されたフェレットは、ジッとフェイトを見詰めてきた。
その、頼るような視線を受けた。2人の友人にも預かれないと言われた以上、自分が預かる。
それ以外の事を考えられなかった。

「自分で面倒見るんだぞ」

意外にもアッサリと承諾を得られる。
むしろ、わがままを言わない娘を気にかけていた士郎と桃子は、娘の「助けた動物を預かりたい」
という微笑ましいわがままを聞けて嬉しくもあった。

「あ、ありがとう♪」

満面の笑みを浮かべ、フェイトは礼を述べる。
そして、浮かれた気分で夕食を取りながら、可愛い動物との生活を想像した。
その後に、気持を切り換え、夜の自主訓練に入る。
父も兄も姉も居ない。何処に言ったかは聞いていないが、3人は“実戦”を想定した訓練、
普段着で森か廃ビル等に向っているのだろう。
そして、母の桃子も新メニューの開発で遅くなる。
取り残されたフェイトは、1人で黙々と鋼糸と呼ばれるワイヤーの扱いを練習していた。
その最中……

「……っ!………また?」

訓練中、昼間も聞いた助けを求める声が聞こえる。
気のせいとは思えない。現に昼間の時は、傷付いたフェレットが居たのだ。

「まさか?……!」

フェイトは、フェレットを預けている動物病院に向って走り出した。


713 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:49:19 ID:3l/da8xU

◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


言いようの無い不安を抱えながら、フェイトは走った。
まだ、それほど走ったわけでは無いのに、胸が痛く息苦しさを感じる。
平常では無い思考が、普段より動悸を速くし、疲労を強くしていた。

(これじゃダメ)

フェイトは、走りながら己の体調を確かめ、正常な状態に戻そうと勤める。
1度止まると、吸った酸素が全身に行き渡るように意識し、今度は体中から全ての息を吐き出す。
息吹を行い、疲労を取り払うと、精神を落ち着ける。
全てに反応する敏感さと、何があっても、動じない鈍感さ。相反する2つの心構えを同時に抱く。

「よし……」

精神を戦時の構えにすると、再び走り出す。
先程より苦しくない。肩の力も抜け、身体が軽く感じる。
これなら、何があっても……

「ええぇぇぇっ!!!」

……動じないはずの心構えが、あっさりと打ち砕かれた。
それほどの異変が、フェイトを待っていたのだ。

――この世のものとは思えない異常な気配

――窓ガラスを割って飛び出してきたのは、醜悪な外見を持つ、見たことも無い生物

フェイトは、非日常の世界に足を踏み込んでしまった。
身体が震え、足が竦む。
ここには、助けてくれる父も兄も姉もいないのに……

「ど、どうしよう……」

714 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:50:32 ID:3l/da8xU
だが、そんなフェイトの視界に、あのフェレットが入った。
自分が守るべき、ひ弱な存在。だが、動こうにも身体が動いてくれない。力が入りすぎている。
力を抜こうにも、恐怖が身体を縛って、逆に力が入ってしまう。
ならば……

「くっ……っ……ぅ!」

息を止めて全身に力を漲らせ、身体を硬直させる。
そして、限界に達すると呼吸を開始する。力みすぎた筋力は逆に休息を求め、無駄な力が抜けた。

「……まってて」

鋼糸を手に取った。それを振るうとフェレットの身体に巻きつけ、こちらに引き寄せる。

「もう、だいじょうぶ♪」

微笑みかけながら、腕の中に収まる柔らかな身体を抱きしめると、その場を逃げ去った。
さすがに、あんな化け物と戦う気は無い。
だが……

「来てくれたんですか?」
「え?……ええぇぇっ!!!?」

フェレットに声をかけられ、フェイトは思わず立ち止まってしまう。
しかし、そんな驚くフェイトに構わず、フェレットは切実に願いを告げる。

「お願いです! あなたの力を貸してください!」
「な? なに? 喋った?」
「必ずお礼はします! だから、お願いです!」

フェレットが必死に説明をする。あの化け物が魔法の影響でああなった事。それを抑えなくては
ならない事。そのためには、魔法の力が必要で、フェイトには魔法の素質がある事。
正直、胡散臭いし、化け物と戦うのは気が引けるが……

「な、何をすれば良いの?」


715 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:51:36 ID:3l/da8xU
その必死な様子に押され、色々な疑問は取りあえず後に回すと、何をすれば良いかを訪ねる。
するとフェレットは、首にしていたペンダントを差し出す。

「このバルディッシュを持ってください」

フェイトは、手渡された三角形の金色のプレートの握る。

「名前を呼んでください。『バルディッシュ』と!」
「……うん……バルディッシュ!」
『Yes sir!』

プレートが喋ると、その名の通り、戦斧の形状に変わった。

「次にバリアジャケット、防護服を纏ってください」
「え? 防護服?」
「イメージするだけで良いんです」
「イ、イメージって言われても……」
「その、鎧じゃなくても戦いやすい服で良いんです」
「いや、だって、御神流は……」

どんな衣装でも関係なく戦う、が根底の考えにある御神流の人間として、戦う前に衣装を選ぶなど
甘えでしか無い。
フェイトは未熟とは言え、いや、だからこそ心構えだけは立派でありたいと考え、その姿勢を
拒否する。
もっとも、それこそ未熟な考えだろう。士郎や恭也なら、使えるものは何でも使う。
どんな衣装でも戦うのは、服を代える暇が無いからであって、フェイトのは単なる意地でしか無い。
そして、ここにも、フェイトの姿勢を認めない者がいた。

「だったら、僕が作ります!」
「え? ちょっと!」

だが、拒否する間も無く、フェイトの身体を光が包む。
そして、光が消え去ると……


716 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:52:55 ID:3l/da8xU
「ふぅ……」
「な!……何コレェェェ!!!?」

一仕事を終え、満足げに息をつくフェレットの隣には、黒いスクール水着のような衣装をベルトや
マントで装飾したフェイトが立っていた。

余りにも恥ずかしい格好に、フェイトが抗議しようとするが、敵……先程の化け物が近付いてきた。

「この……」

服装が恥ずかしいから戦えないなど、絶対に言えない。変なプライドを抱いたまま、武器を構える。
バルディッシュと言ったが、形は確かに戦斧だが、刃は鋭くは無いし、重くも無い。
これなら使えると判断し、飛び掛ってきた化け物にバルディッシュを振るった。

「やあぁっ!」
『No!』

普段やっている棒術の要領で、一閃させると、化け物は吹き飛んだが、バルディッシュが小さく
悲鳴を洩らす。
バルディッシュとしては、頑丈さには自信があり、斧の部分で殴ってくれれば良いのだが、
何故か当たる直前で角度を変えられた為、金色の宝玉部分が当たってしまったのだ。

「え?……痛かった?」
『…………』

フェイトは心配するが、バルディッシュは黙って、形を変えていく。
先端の斧に当たる部分が角度を変えると、光の刃を生み出した。
斬撃に特化したサイズフォーム。武器での打撃が得意そうな少女が戦いやすいようにとの紳士の
気遣いである。

「え?……鎌?」

だが、フェイトは眉をしかめる。棒として扱おうとしたのに、大鎌などという、使い難い武器に
なったのだ。
しかし、再び化け物が迫ってきたため、今度は大鎌を一閃……


717 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:54:18 ID:3l/da8xU
「やあぁっ!」
『Nooooooooooooooooo!!!』
「うわぁ!」

今度は、バルディッシュだけでは無く、フェレットも悲鳴を上げる。
バルディッシュは、再び宝玉に当たったため。フェレットは少女の残酷な所業を見て。
少女は大鎌を刺した後、抉り出すように捻ったため、刺された化け物の肉片が辺りに飛び散ったのだ。

「凄い威力……でも難しいな。捻る癖がついてるし」

だが、フェイトは抉り出すために捻ったのでは無く、単に棒術では、槍や薙刀と違い、当たった瞬間に
威力を高めるための回転運動を加えるからだった。
そのため、大鎌を横薙ぎした場合は、最初は水平だった刃が当たった後は下を向いているのだ。
フェイトは槍や薙刀を習ったわけでは無いのでその癖がついていた。

「あ、あの……ふ、封印をしたいのですが、よ、よろしいでしょうか?」
「あ、うん」

怯えるフェレットの態度に疑問を感じながらも、フェイトは指示に従う。

「ジュエルシード、シリアル21、封印!」

この日を境に、高町フェイトは平穏な日常と別れを告げ、過酷な運命が待ち受ける戦いの日々の道へ
歩みだす。
だが、彼女は、まだ知らない。これから待ち受けるものを。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇



718 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:55:22 ID:3l/da8xU
そして、フェイトを待ち受ける運命、恐るべき敵が、ここに居た。
ここは、大魔導師プレシア・テスタロッサの住まう“時の庭園”その一室である。
暗闇の中で、ひっそりと輝く変わった装置があった。透明なガラスで出来たようなシリンダーの中には
生きてるのか、死んでるのか、1人の少女が膝を抱えていた。
その装置に優しく触れる女性。昨日までは悲しげな眼差しだったが、今は希望を抱いていた。
ようやく願いが叶うかもしれないのだ。

「ジュエルシード……あれならば」

そう呟いたとき、ドアが開いて入室してきた者がいた。

「お呼びですか? プレシア」
「リニス……アレの調子はどう?」
「アレと言いますと、貴女の可愛い娘さんですか?」
「娘じゃないわ。私の娘は……」

そう言って、シリンダーの中で眠る少女を見つめる。

「そう。私の娘は、この…」

ドオォォォォォォンン!!!

「……何かしら? 今の爆発?」
「何かしらと言われましても……“アレ”の仕業じゃないですか?」
「……見てきなさい」
「ええ〜?」
「行きなさい!」
「やれやれ……」

リニスは溜め息を吐きながら、面倒臭そうに部屋を離れる。
プレシアは、使い魔の無礼な態度に腹を立てかけるが、我慢する。彼女は必要なのだ。

「それもこれも……」



719 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:56:29 ID:3l/da8xU
再びシリンダーの中の少女を見つめる。
その少女こそプレシアの1人娘。だが、溺愛した愛娘は事故で死んでしまった。
そこから、彼女の生活は一変した。事故の責任を負わされ、地に落ちた。
だが、それも娘を失った苦しみに比べれば、どうという事は無い。

「確認してきました」
「リニス? 早かったのね?」
「それはもう、酷い有様でしたから。探す手間なんてありませんでしたし」
「何があったの?」
「別に……貴女の娘さんが、新しい魔法を試しただけです」

娘という響きに頬を引き攣らせる。
そう。プレシアは、死んだ娘を蘇らせようとクローンを作成した。
死んだ娘と瓜二つの容貌。同じく明るい性格。同じく左利き。同じく類稀な魔法の才能。
だが、死んだ娘とクローンでは、決定的な違いがあった。
しかし、今は、そんな事を考えてる場合では無い。

「魔法? 結界を張っていたのでは無くて?」
「張ってましたが、壊れました」
「結界の解除を? あの子が、そんな細かい魔法を覚えたの?」
「いえ。相変わらず砲撃ですよ」
「……では、結界を貫通したとでも言うの?」
「いえ。破壊です。砲撃に付加効果が付いたらしく、結界機能の完全破壊です」
「……………何で、そんな魔法を教えるのかしら?」
「私じゃありませんよ! オリジナルです。実に凄い才能ですね。いや、もう、私が教える事なんて
 ありませんよ。そもそも私の契約って、あの子に魔法を教え終るまででしょ!」

死んだ娘とクローンの決定的な違い。それは、プレシアの娘、なのは・テスタロッサが暴力を嫌う
平和主義者だったのに対し、クローンのなのはは、「お話聞かせて」と言いながら砲撃を撃ってくる
肉体言語を操る点だった。
ちなみに、リニスが一番、なのはにお話を聞かされた相手である。
彼女の心境は、既に、いっそ楽になりたいという切実なものになっていた。


720 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:57:37 ID:3l/da8xU
「もう、私が教える事は何もありません。あの子は1人でも十分に羽ばたけます」
「イヤよ! 貴女が居なくなったら、私だけであの子の面倒見なくちゃならないじゃないの!」
「なに言ってるんです! アルフが居るじゃないですか!?」
「アルフが味方してくれるわけ無いでしょ! この前なんて、あの子の所為で怪我したらしいから
 診てあげたのよ! その時、あの子に不満が無いかって聞いたら急に…」
「震えながら『ナノハサンノオカゲデス』って繰り返すんでしょ? 私なんて何度も見ましたよ」
「知ってたら、どうにかしなさい! 可哀想でしょう!」
「彼女も生きるのに必死なんです! あ? それと娘の使い魔への心遣いに感服しました。
 私に出来る事は、もうありません。早く楽にしてください」
「逃がすものですか!」

必死ではあるが、不毛な言い争いを続ける主従。

「お母さ〜ん♪」

しかし、部屋に乱入した少女の明るい声に反応して、争いは止む。
何故なら、彼女を無視して口論を続けた日には、「お話を聞いて!」と、砲撃が飛んでくるのだ。
もう、争ってる暇など無かった。

「な、なにかしら?」
「えへへ〜♪ 新しい魔法、覚えちゃった♪」

言外に褒めて褒めてと強請っているのが分かる。
天使のような満面の笑みを浮かべる少女こそ、なのは・テスタロッサ。
高町フェイトの前に立ち塞がり、過酷な運命を与える事になる少女であった。



続く



721 名前:魔法少女リリカルふぇいと:2008/06/10(火) 19:58:53 ID:3l/da8xU
投下終了です。
一応、書いてみたけど、すでにあるネタだったら、引っ張るの止めて、別の作品に集中します。
と言っても、書きたいネタだけは、たくさんあるんで、どれから手を付けるかが悩みどころ……

取りあえず、キャラ紹介

高町フェイト
高町家の末っ子の小学3年生。御神流を学んでいるが、まだ小太刀は使えない。
戦闘力は高いが、魔法の才能は本編のなのはに劣り、ユーノの声もはっきりとは聞こえなかった。
フェイト、バルディッシュ、御神流の組み合わせは、凄く強いと思うが、それはライオットザンバーに
なってからのこと。本作ではアニメより魔法が下手で苦労します。

なのは・テスタロッサ
プレシアの娘のクローン。争いを好まない平和主義者のオリジナルと異なり、肉体言語を扱う。
只でさえ才能が有る上に、訓練も積んでいるため、現状でAs序盤以上の戦闘力を持つ。
RHにカートリッジを積んでないのが救い。
母や師匠に恐れられているが、彼女が派手に暴走したため、逆にプレシアが冷静になった。
ある意味、親孝行な娘さんですよ。


722 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:02:01 ID:eZ54sw9Q
その発想はなかったwwww
この子が娘ならプレシアさんは壊れないかもしれない!

723 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:02:08 ID:Vcr1pdLv
なんか一番の被害者がプレシアママンの様な気がしてきたwww
それはともかくGJ

724 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:06:37 ID:BwBGOwpt
なのは、単独でアルハザードに辿り着くんじゃないか?www


725 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:10:14 ID:Y+qCSox+
アルフが既に壊れてるじゃないかw

726 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:14:58 ID:Q4GB7g/I
元と違いすぎてて(むしろ恐怖してて)憎悪を抱く余地すらないんですね。わかります。

727 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:15:04 ID:5yk7xNQW
これは『悪魔め……』と言いたくなるなのはさんですね

728 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:17:51 ID:v3ipaSzQ
しかしユーノがフェイトの防護服をデザインって、9歳でどんな趣味してるんだww

729 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:21:31 ID:irQy8asA
これは新しい、GJです!

730 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:34:59 ID:LZ38bWFs
なぜだろう。
最後のなのは登場時に某サイトで絶賛連載中の
外道で情け容赦一切無しでショタな『あの』なのはが頭に浮かんでしまったwww

731 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:36:30 ID:7he9PUtA
>>728
スクライア族ではあれが女性の一般的な服装とかw

732 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:38:41 ID:Nz3jpOek
>>730
俺は某弾幕ゲーのレヴァ剣を使う奴思い出した。

733 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:39:09 ID:gPgVpwx8
このポジで1期分終わるとなのははハラオウン家に養子入りというより嫁入りだろうか…

734 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:40:02 ID:i1hHu1b9
GJ!!
御神流を使うフェイト――ぜひ読んでみたいです。
しかし、服装は変わらないんですねww

あと、プレシア。色々な意味で頑張ってくださいwww

735 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:41:22 ID:IftFXn2s
棒術で棒捻るのは突きの時だけだった気がする。
確か流派によっては全く捻らないところもあったな。

736 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:48:30 ID:XGkEwPHo
このなのはさんの前世はきっと緋蜂に違いない。
怒首領蜂と一緒に大復活したんだ。

「お話きかせて(し ぬ が よ い)」ですね!
というかアルフがカワイソスすぎる件について。

737 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:57:52 ID:LZ38bWFs
というか暴言になってしまうが、
このお話の展開だとアルフ、役立たずというか
淫獣同様、いやそれ以上の空気と化すぞwww

738 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:00:48 ID:+L25zZGF
うっひょおおおおお!!!!久々の一期再構成モノキターーーーーーー!!!!
GJです!!これは続きもwktkせざるを得ないッス。

739 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:05:44 ID:Bh7GLAAu
>>696>>702
何故俺がそこに(ry
同士が多いのはいつ見てもいいなあ…


740 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:20:47 ID:fqbbsTlz
>>687
「リトルランサー」か「CherryLight」か「Nameless」か「糖度200%の日常」・・・
一つ選べ、は難しいな・・・

>>721
おおーGJですー。
オリジナルなのはがなのちゃんで、クローンなのはがなのはさん。
で、クロノをめぐって三つ巴とか、うん、期待大!

741 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:29:29 ID:V+I1nebF
>>732
俺は弾幕ゲーの白黒と動かない図書館かな。
な「ジュエルシード、貰っていくね!」
フェ「もってかないでー」
みたいなw

742 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:34:26 ID:tOTGqvOj
はじめてなんですが、小品を投下したく思います。

743 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:36:31 ID:tOTGqvOj
一応注意事項
・A's中の八神家が舞台です。
・カップリングはザフィーラ×シグナム
・エロあり(というかエロのみに近い……)
タイトルは「いとなみ」です

744 名前:いとなみ:2008/06/10(火) 21:39:23 ID:tOTGqvOj
「くっ!」
 押し殺した声がわずかに響く。
 深夜、八神家のリビング。
 「闇の書」の主である八神はやては、既に寝室でぐっすりと眠っている。
 ヴォルケンリッター4人のうち、ヴィータは昼間の戦闘での疲れを癒
やすために、既に休眠状態だったし、シャマルは別室でカートリッジへ
の魔力注入に余念がない。
 残されたのは、炎の剣士シグナムと盾の守護獣ザフィーラの二人だけ。

 今、シグナムは、リビングのソファに横たわっている。騎士の甲冑
も、はやてに選んで貰った服も着ていない。女性としては鍛えられ引き
締まった裸体を惜しげもなくさらしていた。
 声は、シグナムの口から漏れていた。
 いや、シグナムとしては声を出そうと思っているわけではない。シャ
マルに遮音の結界を張って貰っているから、他人に聞かれる心配はない
が、騎士としての気位が、嬌声を上げるなどと言うはしたないまねをす
る自分を許せなかった。
「ん……!」
 だが噛みしめる口の端から漏れ出る声を完全に止めることはできな
かった。食いしばった歯の隙間から、わずかなうめき声が漏れ出ていく。

「我慢することはない。声を出せ、シグナム」
 ザフィーラが淡々とした声音で言う。
 そう、シグナムが声を漏らしてしまいそうになっているのは、ザ
フィーラのせいだった。
 人型になっているザフィーラは、今、シグナムの下腹部に顔を埋め、
彼女の秘所を丹念に舐め上げているところだった。ザフィーラも一糸ま
とわぬ姿となっている。
 既にシグナムの秘裂はザフィーラの舌でほぐされて、わずかに口を開
いて愛液を滴らせていたし、肉芽は何かを待ちわびるかのように膨らん
でいる。
 さらに両方の乳房は、ザフィーラの大きな手で愛撫され、わずかに色
素が沈着した乳首が硬くしこっていた。
 照明を落としているため分かりにくいが、シグナムの身体は赤く上気
し、心臓は早鐘を打つように大量の血液を全身に送り続けていた。
「こういうときは、妙なプライドは捨てた方がいい。でないと、返って
辛いぞ」
「し、しかし……。あうっ!!」
 ザフィーラの言葉に反論しようとした瞬間。ザフィーラの舌が湿った
音を立てて秘裂の中に潜り込む。油断していたシグナムは、思わず声を
出してしまっていた。
「あっ! や、やめろ! んっ!! だ、だめだっ!!」
 一度声を出してしまうと、制御が効かなかった。
 ザフィーラの舌は、シグナムの嬌声を誘うように、肉襞をかきわけ、
肉芽を嬲る。手は、微妙な動きで乳房をもみあげたかと思うと、固くし
こった乳首をキュッとつまみ上げる。
「あっ! あんっ! はうっ! くぅっ!!」
 強弱の予測がつかない責めに、シグナムの声が次第に荒くなってい
く。まるで、戦闘で一方的に攻められているかのようだ。
「ううっ! も、もうっ!」
 シグナムが腰をわずかに持ち上げるようにして、秘所をザフィーラに
押しつける。ザフィーラはためらわずに舌をとがらせ、シグナムの中を
蹂躙する。
「あっ、あっ、あんっ!! そ、そんなところまで……っ!!」
 ザフィーラの舌が巧みに動いて、シグナムの割れ目を広げていく。後
から後からあふれ出る愛液が、ザフィーラの顔を汚していった。

745 名前:いとなみ:2008/06/10(火) 21:40:14 ID:tOTGqvOj
「そろそろいいか、シグナム?」
 たっぷりとシグナムを味わったザフィーラが、責めを中断して顔を上
げる。
「はぁ、はぁ……。も、問題ない……」
 責めから解放されて一瞬脱力していたシグナムが、素早く息を整える
とザフィーラを見ながらうなずいた。
 ザフィーラもうなずくと、一旦シグナムの身体から離れる。
 素早くシグナムが立ちあがると、空いたソファにザフィーラが座っ
た。その股間には、普通の人間には考えられない程の逞しいペニスがそ
びえている。
 シグナムは、そんなザフィーラの膝にまたがった。ザフィーラはしっ
かりとシグナムの腰を両手で掴んで支える。シグナムも、ザフィーラの
肩につかまるようにして身体を支えた。
 目の前に、すっかり準備のできたシグナムの秘裂が、口を開いてザ
フィーラを誘っている。そこから漏れる愛液は、両足を伝わって垂れ落
ちていた。
「いくぞ」
 ザフィーラがシグナムの顔を見上げてそう言うと、シグナムはコクリ
とうなずいた。
 ザフィーラの手が、わずかにシグナムを持ち上げたかと思うと、その
ままゆっくりと自分の上に下ろしていく。
「あ……!」
 ザフィーラの先端がシグナムの中に潜り込んだとき、吐息のような悲
鳴がシグナムの口から漏れる。
 だが、ザフィーラは意に介さず、シグナムの中へ侵入し続けた。
「くっ! くぅっ!!」
 血が出るのではないかと思うほどにシグナムが唇を噛みしめる。
「我慢するな」
 半分ほどペニスを突き入れたところでザフィーラが言うが、シグナム
は首を横に振って断固として声を出そうとしない。
 だが、次の瞬間、ザフィーラの舌が、固く閉ざされたシグナムの唇を
無理矢理こじ開け、口の中に侵入していた。
「んーっ!?」
 突然のことにシグナムが驚く。だが、いくらザフィーラの頭を引きは
がそうとしても、既に犯されて感じているシグナムの腕には、力が入ら
なかった。
「ん! んぐっ! んーっ!!」
 思うさま口の中を蹂躙され、シグナムが声を我慢できなくなる。いつ
しか、シグナムの腕は、ザフィーラの頭を引きはがすのではなく、抱き
かかえるようにしてキスを貪っていた。
 その間にも、ザフィーラのペニスは、シグナムの中に潜り込み続け
る。柔らかい肉襞が蠢いて、ペニスを奥へ奥へといざなっていた。
「んーっ!?」
 ついにペニスを全て飲み込んだ瞬間、シグナムは軽く絶頂を迎えてし
まった。秘所から粘っこい愛液が大量に溢れ、二人の結合部分を濡らし
ていく。
 もう、強情を張ることもないだろうとザフィーラが口を離す。
「あ……?」
 残されたシグナムは虚ろな瞳でザフィーラを見つめていた。口は半開
きとなり、口元から一筋唾液が垂れ落ちている。
 普段の凛々しい彼女を知るものならば、信じられない光景だったろ
う。今、彼女は全くの無防備で、全てをザフィーラにあずけていた。
「そう、それでいい」
 ザフィーラが、シグナムの耳元でささやく。彼女はゆっくりとうなず
いていた。

746 名前:いとなみ:2008/06/10(火) 21:41:01 ID:tOTGqvOj
「あうっ!!」
 ザフィーラの責めが再開された。
 シグナムの引き締まった腰をしっかりと両手で掴み、ゆっくりと上下
にゆする。
「はうっ! くぅっ! あっ! ああっ! ああぁっ!!」
 シグナムは、ザフィーラの首に抱きつき、逞しいペニスで中を蹂躙さ
れるたびに、切ない声を上げることしかできなかった。
 ザフィーラの腰は正確に動き、シグナムの快感を引きずり出すかのよ
うに、的確にスポットを突き続けていた。
「あんっ! すごい! こ、こんなに感じるなんてっ!」
 うわごとのようにシグナムが叫ぶ。その声を耳にしながら、ザフィー
ラはかすかに笑いを浮かべると、とどめを刺すかのように腰の動きを加
速していった。
「あうっ! も、もうっ! くる! だ、だめだっ!! あんっ! ああ
ああーっ!!」
 ザフィーラのペニスから大量のザーメンが放たれ、シグナムの中を満
たした瞬間、シグナムも絶頂に達していた。ビクビクと身体が痙攣し、
自分で身体を支えることができない。そんな彼女を、ザフィーラは優し
く抱きかかえていた。
「すまん……」
 落ち着いたのか、シグナムはそう言うと、ザフィーラの上から身体を
どける。中に収まっていたザフィーラのペニスが抜け、ザーメンが滴っ
た。
 だがシグナムはそれを気にせず、ザフィーラの隣に座った。
「ふう……。今日もいいようにやられてしまったな」
 シグナムがニヤッと笑って言うと、ザフィーラも同じように笑顔で答
えていた。
「仕方がない。今日もシグナムの方が魔力消費が激しかった。俺は
ヴィータのサポートをしていただけだからな」
 ザフィーラはそう言いながら、手元に置いてあったタオルを差し出
す。シグナムはそれを素直に受け取り、二人の体液で汚れてしまった身
体を拭き取っていった。
「そろそろ、単独で収集できるか?」
「ああ。ヴィータの戦い方も安定してきた。相手によるが、俺のサポー
ト無しでも大丈夫だろう」
「そうか……。考えておこう」
 そう言うと、シグナムが立ちあがる。
「風呂に入るが、一緒に行くか?」
 だが、ザフィーラはその言葉に首を横に振っていた。
「いや、いい。俺は、外で水でも浴びよう」
「……そうか……」
 シグナムは少しだけ何か言いたそうにしていたが、結局言葉にせず
に、バスタオルを身体に巻いた。
「明日は、主はやての診察がある。私とシャマルは出られんが、頼んだ
ぞ」
 リビングを出る直前、シグナムが振り向いて言う。
「了解した」
 既に狼型となっているザフィーラが短く答える。
 主はやてのために闇の書を完成させること。それだけが成すべきこと
だ。
 シグナムもザフィーラも、胸の中でそう自分に言い聞かせていた。

747 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:41:29 ID:tOTGqvOj
以上です。お目汚し失礼しました。

748 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:04:45 ID:v3ipaSzQ
>>747GJ
実にエロパロらしい作品でした


749 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:11:56 ID:/f2KJLeJ
>>721
オリジナルなのはテスタロッサはなのちゃん(TH3)設定ですね判ります

750 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:15:42 ID:SrfahGvp
>>747
GJっすー。淡々としてるザフィがエロくて良いな。この組み合わせ地味に好きだったり。
もうちっとネチネチしてても嬉しかっ(ry パイズリとかフェラチ(ry

あ、メモ帳からのコピペなのかもしれんのだけど
改行する位置がおかしいつーか、文章の途中で改行しないほうがいいかもー
文字の並びとしてはきれいなんだけど、読みづらいので

751 名前:69スレ264:2008/06/11(水) 00:15:55 ID:2U4ghcgw
>>26-111氏へ
そろそろ保管庫と現行スレが5スレほど開きそうなので
僭越ながらdat落ちしてしまった過去スレの分の保管に着手したいと思います。

752 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:46:26 ID:0nyyXSGN
>>721
新鮮で素敵です!
ライオットザンバー・スティンガーと御神流小太刀二刀術の組み合わせとは面白い!
武道の解説も中々興味深かったです。
wktkしながら続きを待ちます。

753 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:50:10 ID:hspJBh0I
>>721
このフェイトはどうやってアリすずと仲良くなったんだろう…
なのはさんは肉体言語だったけどw

あとユーノの趣味凄すぎww

754 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 03:04:06 ID:sjpyyAk9
>>721
プレシアさんが本編に不満を抱く原作なのちゃん信者の代弁者みたいな役回りになりそうwwww

755 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 04:09:22 ID:5/Ji0Yzv
>>721
他人がキレると自分が冷静になるって言う言葉が頭をよぎった

756 名前:26-111:2008/06/11(水) 07:04:14 ID:3H6Hrqqw
>>69スレ264氏
スンマセン、なかなか手に付きませんもので・・・よろしくお願いします
69スレ分だけは編集してありましたので、もう遅いかも知れませんが良かったら使ってください

http://kissho.xii.jp/1/src/1jyou37815.zip.html

パスはメル欄に

これから夏にかけては個人的に忙しくなりそうなので、有限不実行な我が身が情けなくはありますが、しばらくお任せしてもよろしいでしょうか?
勝手で申し訳ありませんが、よろしくお願いします


757 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 07:51:14 ID:2TLcIbSD
>>721
なのちゃんがオリジナルでなのはさんがクローンってことですか?

758 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 08:21:16 ID:2VzdJKfG
>>721
逆に後味のいいラストになりそうだw
というか他の登場人物が哀れに見えてきたが、GJ!!

759 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 08:38:53 ID:yk0rhysJ
何人かクロノとなのは云々言ってるが、つまりこの状態のなのはをリンディさんは引き取らないといけないのかw

760 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 09:13:06 ID:3ai8Tfal
なのはさんが強要して押し掛け女房じゃね?

でもギャグっぽいしなのちゃんの復活もあるかもしれんから、その場合は
テスタロッサ一家は円満でなのちゃんはクロノと平穏にお付き合いして
なのはさんはフェイトのとこに押し掛け女房、って線もあるかな。

761 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 09:55:12 ID:sjpyyAk9
>>760
なのちゃん復活ならクロノを挟んで三角関係だろ常考

ユーノの性格はどうなんだろうね?
まともならフェイトと仲良くやれるだろうし、淫獣ならお手軽ギャグ要員か……

762 名前:69スレ264:2008/06/11(水) 10:21:06 ID:nkkiu6iL
>>756
了解しました。

763 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 10:26:35 ID:yk0rhysJ
>>761
ユーノは事件解決後はなのは暴走にフェイトと一緒に引っ張り回されるのは見える
この状態で淫獣は死ねと言うのと同じだw

764 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 10:56:43 ID:vsnJ7x2o
やっぱり、なのはが育つ前の1期モノはいいな…
なのは可愛い。

765 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 11:15:07 ID:2TLcIbSD
誰か重症を負わせたヴァイスに謝罪しにきたルーテシアとメガーヌで逝ってくれ

766 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 11:20:44 ID:0ivxZGyz
>>747
ヽ(゚∀゚)ノ 放映当時に妄想していたカップリング!!
GJですたい


767 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 17:30:30 ID:UXnqLyCp
>>721
GJ!!
古武術の描写が秀逸ですね、しかしフェイトと御神流とは合いますなあ。
対決の時に武術的な描写もあったらいいですね。

768 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 17:34:03 ID:tZrCbAkZ
人がいないようなので、もう5分くらいしたら小物を投げ捨てていきますね

769 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 17:35:31 ID:XVKz95Y3
wktk

770 名前:ておあー:2008/06/11(水) 17:41:23 ID:tZrCbAkZ
あれ、人がいた。でも時間。ということで前回レス下さった方、ありがとうございました。

はやてとスカです。
久しぶりに来たのに非エロですすみません。
あとリリカルなのはシリーズ七不思議?のひとつに切り込んでみました。豪快に無茶な話です。


今回の注意

・非エロ
・短編
・メインははやてとスカリエッティ
・アルカンシェル級の捏造をぶっ放してます。
・鬱エンド、ただし当の二人は幸せに……なのか?

なんも思いつかなかったのでタイトルは未定で。はやてスキー、グレアムスキーの人にはお勧めしません。


771 名前:タイトル未定@ておあー:2008/06/11(水) 17:42:09 ID:tZrCbAkZ
「やあ……よく来たね」
「……この度は直々の御招待を頂き、ありがとうございます」

 鉄格子の向こうで不敵に笑うジェイル・スカリエッティの姿に内心気圧されながら、それでも余裕を持った口調で八神はやては微笑んだ。

 管理局軌道拘置所。
 犯罪者の中でも、広域次元犯罪など特に重罪を犯した者が収監される施設である。次元世界全体を混乱の渦に巻き込んだ大事件、『JS事件』の
首謀者であるスカリエッティも、当然フェイト・T・ハラオウンに逮捕された後はこの施設に送られていた。

「随分と緊張しているようだが……なに、警戒する事は無いさ。君に危害を加える気などさらさら無いからね」
「……安心しました」

 
 当然その言葉を額面通り受け取る事など出来るはずは無く、はやてはより一層警戒感を強めながらスカリエッティの動きを注視する。


 ――八神はやてと話がしたい。

 収監後も一切捜査協力の姿勢を見せていなかった彼が出した突然の要望は、その裏に潜んでいるであろう彼の真意を誰にも汲み取れないままはやての
元に伝わった。

 何かの罠か。
 それとも自分を逮捕した魔導師を率いた部隊の指揮官への興味か。
 或いは深い意味の無いただの戯言なのか。

 正解は彼の口から直接聞くより他になく、はやては反対する声を押し切って彼との一対一の会談に臨んだのだった。

「そういえば、グレアム提督はご健勝かね」
「は?」

 唐突に飛び出した馴染みのある名前に、はやての口から驚きの声が漏れる。
 てっきり機動六課関連の話題を振られると思っていただけにこの質問は予想外だった。

「ああ、なるほど。フェイトちゃんやエリオ、スバル達だけやのうて私のデータも頭に入っとるっちゅうわけですか」

 少し考えた後、はやてはスカリエッティと管理局の関係に思い至る。
 局の上層部と繋がっていたのだ、局員の情報ならば幾らでも手に入る。『JS事件』の際にぶつかった機動六課のメンバーについては、当然彼の頭に
詳細な個人データがインプットされているだろう。
 しかし、さらに重ねられた言葉はまたもはやての予想を裏切る事になる。


772 名前:タイトル未定@ておあー:2008/06/11(水) 17:42:35 ID:tZrCbAkZ
「まあ、それも関係しているが……彼とは以前何度か会っているからね」
「……え?」
「もう一つ付け加えるならば、私は君とも会った事がある。君の方はその事を覚えてはいないだろうがね」
「いったい何を……私と貴方が出会ったのは、今日が初めてのはず……」

 言いかけたはやてを、突き出したスカリエッティの手が制する。

「少し昔話をしよう……といってもほんの11年前の事だが……管理局は捜索中だったとあるロストロギアを確保し、本局へと移送していた。
しかしそのロストロギアは移送中に暴走し、ロストロギアを搭載していた艦船のコントロールを強奪。さらに仲間の艦隊に主砲の砲口を向けるという
想定外の事態を引き起こしてしまう……結果、艦隊の司令官は先んじて主砲を放つ事で暴走する艦船とロストロギアを破壊した……英断だったと
言えるだろうね。彼の決断のお陰で犠牲者は最小限で済んだ、その艦船の指揮官を務めていた提督一名だけで」
「……その話に……アンタが関与する余地は無い筈や」

 はやての声のトーンが変わった。
 
 その"昔話"なら、はやてもよく知っている。
 何故ならば"昔話"の犠牲者ははやての身近にいる人物の血縁者であり、今彼の口から語られた過去はそのまま現在のはやて自身へと繋がって
いくのだから。

「破壊されたロストロギア……かつて"闇の書"と呼ばれたロストロギアの事なら、私の方がアンタよりよう知ってる。私のデータを持っとるアンタ
やったら、それぐらい分かるはずや」
「だが物事というものは、往々にして近づきすぎると大事な部分を見逃してしまうものさ。全体像を見渡す事が出来なくなってね……」
「大事な部分?」

 スカリエッティは『そんな事もわからないのか』と言いたげな表情を浮かべた後、教師が出来の悪い生徒に教えるように丁寧に問いかける。

「わからないかね。ならばヒントをあげよう……艦船"エスティア"と共に破壊された"闇の書"は君の元に転生した。そして君が仲間達と闇の書の
防衛プログラムを破壊するまでの年数は11年。何かおかしい事があるのに気がつきはしないかね」
「おかしい、事……」
「さらにもう一つ。失礼を承知で聞くが……君は今何歳だい?」


「私のトシがどないか……っ!?」 


 ――その段階に至って、はやてもスカリエッティが言わんとしている事に気がついた。 


「……時期が、合わへん」


 破壊された"闇の書"は同時に新たな主の元へと転生する。

 "エスティア"と運命を共にした後、次に"闇の書"の主となったのは自分。





 だが……そもそも11年前には、この世界に"八神はやて"は存在していない。


  


773 名前:タイトル未定@ておあー:2008/06/11(水) 17:42:56 ID:tZrCbAkZ
「なんで……なんで今まで気がつかへんかったんや。11年前に私は生まれてない……"闇の書"が私を選ぶ事なんか、出来るわけがない……ほんなら、
この数年間のタイムラグはいったい……」
「ようやく気がついたようだね」

 スカリエッティが嗤う。

「簡単な事さ。"エスティア"から君の元へ転生する前に"闇の書"はもう一人別の人間を経由していたのさ。真実はこうだ。グレアム提督……おっと、今は
元提督だったねえ。彼は"エスティア"の一件以後、"闇の書"の永久封印を決意し計画を実行に移す為独自に行動を開始した。そして地道な調査の結果、
彼はある管理世界に転生していた"闇の書"を発見する。しかし"闇の書"を取り巻く状況は予想外に悪いものだった」

 初めて聞かされる話に、はやての体が震える。

 嘘だと一笑に付すのは簡単だ。
 スカリエッティが真実を話しているという証拠は何も無い。
 タイムラグがあると言っても、それは過去にも存在していたかもしれない。

 しかし、10年前にはやての中に融けたリインフォースが、"闇の書"の一部が、彼の話が真実であるとはやてに告げている。
 そして、リインフォースははやてに『これ以上この男の話を聞いてはいけない』と警告している。

「新たな"闇の書"の主は病魔に侵され、長くない体だった。グレアム元提督は悩んだ。ここで新たな主が亡くなれば、"闇の書は"また何処か別の世界に
転生するだろう。今回はたまたま早期に転生先を発見する事が出来たが、次もまた同じようにうまく転生先を見つけられるかどうか分からない。
そこで彼は考える……『どうにかして"闇の書"の転生先をコントロールする事は出来ないか』とね。幸い永久封印の方法に氷結魔法を使用するという
プランは当時からほぼ決定済みだった。次に暴走が起こるまでほんの数年、遅くとも10年以内には計画を実行する為の手筈は整う。あと一度……あと
一度だけ転生の問題をクリアする事が出来れば彼の計画は成功する……彼が私の存在を知ったのはその頃の事だった」

 スカリエッティは懐かしそうに目を細める。

「私は彼の依頼を受け、"闇の書"の転生機能をコントロールする為のプログラム作成に着手した」

「嘘や! そんな事出来るはずがあらへん!!」

 はやてが叫んだ。

「"闇の書"は真の持ち主以外がシステムにアクセスする事を許可せえへん……それでも無理やりアクセスしようとしたらその時点で持ち主を飲み込んで
転生してしまうはずや! アンタが言うようなプログラムを作る事なんか出来るはずないんや!!」
「そうかな……プログラムである以上決められた手順さえ踏めば改変する事は可能だ。ただ難易度が高いか低いかというだけの話でね。そもそも
君らの結論では『"闇の書"のプログラムを改変したのは古代の失われた魔法でありその為現在の魔法技術で改変は不可能である』という話だったのでは
なかったかね? つまり失われてしまっているだけでプログラムの改変手段は存在する。そして私ならその方法を見つけられる……こう見えて私も
ロストテクノロジーの産物だからねえ」
「くっ……」

 ジェイル・スカリエッティ。
 最高評議会がアルハザードの技術を使って生み出した存在。
 
 最高の頭脳を誇り専門分野である生命操作技術においては、不完全とはいえ絶対に不可能と言われた死者の蘇生すら成功させている。
 信じられないと思いながら、一方で『この男なら或いは……』という思いが胸の中で膨らみはやては唇を噛む。

 だとしたら……

「まあ信じようと信じまいと真実は一つだ。グレアム元提督は管理局という立場を利用し言葉巧みに"闇の書"の持ち主に近づくと書を預かり受けた。
血気盛んな守護騎士達には少々苦労させられたようだがね……おっと、話が逸れるところだった。私は"闇の書"のデータ解析を始め、彼の望み通り
持ち主が亡くなる前に転生操作プログラムを完成させた。サービスで転生時に自動で"闇の書"の覚醒を封印する機能も追加してあげたよ。封印と
いっても正確には覚醒を遅らせるだけで完全封印とは別物だが……これにはなかなか感謝されたものさ」 

「それじゃ……その決められた転生先っていうのが……」

「ああ、君だよ」



774 名前:タイトル未定@ておあー:2008/06/11(水) 17:43:27 ID:tZrCbAkZ
 スカリエッティは事もなげに言ってのける。
 
「そんな……」


 口の中に鉄と塩の味が広がる。
 強く噛み締め過ぎて唇が切れたのだとわかった。

 唇だけではない。
 握りこんだ両拳の隙間からは鮮血が流れ落ちる。

 体の震えはますます激しさを増してゆく。



 全身の感覚が叫んでいた。

 早くこの場を離れろと。
 

「それから――」


 だが、本能の命令を受けて肉体が動くより先に。







「この流れでもう気づいているかもしれないが、グレアム元提督は私にもう一つ依頼をしていた。こちらは私の専門分野だね……依頼内容は、
"闇の書"の転生先となる"主"の作成……つまり、君は造られた人間という訳さ」





  
 はやての世界が音を立てて崩れ落ちた。




775 名前:タイトル未定@ておあー:2008/06/11(水) 17:44:03 ID:tZrCbAkZ
「『罪の無い人間を"闇の書"の転生先に選ぶ事は出来ない』と彼は言っていたが、スケープゴートになる為に造りだされた君には他人事ながら同情するよ」

「……嘘や……グレアムおじさんが……そんな事指示するはずあらへん……」

「嘘じゃあないさ。君は不思議に思った事は無かったかい? 


 なぜ第97管理外世界で希少な魔力資質を君が持っていたのか。

 なぜ魔法文化の無い世界で育った君が魔法の存在をアッサリと信じ、認める事が出来たのか。

 なぜ今までの主と違い、擬似生命体である守護騎士達を家族として受け入れる事が出来たのか。

 なぜ"闇の書"の力で不自由な足を動かせるようになりたいと、もっと幸せになりたいと願わなかったのか。

 なぜ十歳にも満たない君を引き取って共に暮らそうと申し出る親戚縁者がいなかったのか。

 そしてなぜ君自身が一人で生きている事に深い疑問や寂しさを感じなかったのか。



 答えは『全てそうなるように生まれて来たから』さ。

 魔法が使えるのも一人で生活出来るのも全ては私が君を生み出す際にそう刷り込んでおいたからだ」



 スカリエッティが指を鳴らすと、見えない力にはやての体が拘束される。

「……ぐうっ!? こ、これは……なんで、部屋には常時AMFが張られとるはず……」

 はやてはスカリエッティを睨み付けるが、スカリエッティは涼しい顔で視線を受け流し掌に歯車様のテンプレートが現れる。

「確かに私は戦闘機人ではないがね……彼女達がエネルギー源にしている物質を発見したのは私だよ。フェイト・テスタロッサ……彼女の詰めの
甘さには感謝せねばならないようだ」

「……機人モードっ……誰か――むうっ!?」

 大声で助けを呼ぼうとするはやての口に、不可視の猿轡が噛まされる。


「流石に助けを呼ばれては困るのからねえ。少し乱暴な手段を取らせて貰ったが勘弁してくれたまえ」
「んーっ! むーっ!!」
「さて……色々と酷な話をしてしまったが許してくれ。君の心を揺らして、私が君に施した仕掛けを作動させる為の最良の方法がこれだったのでね……
しかし、まさか本当に使う機会があるとは……小細工も弄しておくものだな……」

 スカリエッティは独り言を呟きながら、ゆっくりとはやてに近づいていった。




776 名前:タイトル未定@ておあー:2008/06/11(水) 17:45:18 ID:tZrCbAkZ
 一ヵ月後。

 
 瓦礫と死者の山と化した軌道拘置所の一角に、一組の男女が立っていた。

「随分と遅かったじゃないか、待ちくたびれてしまったよ。フェイト・テスタロッサには色々と詰問されるし……」
「あはは、堪忍なージェイル」

 バリアジャケットを纏った女に抱きつかれ、囚人服姿の男はやや狼狽する素振りを見せる。

「はやて……私の事はドクターと呼んでくれと」
「なかなかうちの子達のプログラム改変が上手い事いかんかってなあ……守護騎士プログラムも色々と変調をきたしとるみたいで」
「ほ、ほう……中々興味深い話だな。ここを出てラボに戻ったら、一度彼女達の体を検査させてもらってもいいかい?」
「あかーん。ジェイルの事やからどうせ検査の振りしておっぱい揉んだりするんやろ? ザフィーラやったら使ってもええけど」
「……何を言っているんだい君は」
 
 何か処置を間違えたかな……と思いながら男は内心で溜息をついた。

 自分が彼女に施しておいたのは、他のより少し強めの『創造主に絶対服従』という刷り込みだけのはずだが……まあ何せ10年近く前の話なので
あまり覚えていない。個人的にはもう少し淑やかな方が好みなのだが。

 そんな風に考えていると、女の固有戦力である守護騎士達が役目を終えて続々と二人の元に集まってくる。

「主はやて、武装局員の掃討を完了しました」
「んー、ご苦労さんやったなあシグナム……ほんならジェイル、ぼちぼちここを出よか?」
「ふむ……まあもうこの場所に用は無いしねえ。それでは行くとしようか」


 魔方陣に包まれ、集団が姿を消してゆく。無人の荒野と化した拘置所跡に、その行く先を知る者はいない。



 脱獄に成功した稀代の大犯罪者と、一度はその野望を阻止した筈の英雄が再び次元世界を震撼させる事件を起こすのはこれより少し先の話である。



777 名前:ておあー:2008/06/11(水) 17:47:48 ID:tZrCbAkZ
以上です、お付き合いくださった方ありがとうございました。
元々長編用に暖めてたプロットだけど、こうやって作品にするとかなり穴がありますねー……転生しても過去の記憶を持ってるぽい
初代リインフォースの事とか。
でも未だに年齢二桁に満たない少女が一人暮らししてるのは常識的に考えて(自主規制
アニメだから別にいいんですけどね。

あとキシャーの続きはまだ9kbぐらいです。なかなか進みませんが書いてないわけではないのでいつかは完成すると思います。
もし待ってくださっている方がいたら長い目で見ていただけると幸いです。ごめんなさい。

778 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 18:01:09 ID:XVKz95Y3
????
このSSの前提は、StrikerS後。
A's(最後の闇の書事件)が10年前。
その一回前の闇の書事件の終結は11年前。
はやてはStrikerS中に19歳の誕生日を迎える。
……????

それと、妙なところで改行がしてあって読みにくいです。

779 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:49:58 ID:zSPrR5X/
>>777
まぁネタとしては珍しいし興味深いけど、
もっと興味ある一ヶ月の間にはやてがナニされてたか見せてほしいw

780 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:00:45 ID:w1jC5tdT
ナニされたに決まってるじゃないかw

781 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:01:27 ID:3Re1N0lJ
>>777
GJ
だが漏れもはやてがナニされてたのかは気になる。
もしくは続きをキボンヌ。

>>779
珍しいって言うか、『闇の書改変プログラム』って意味なら俺の知る限りでは2例目だな。

782 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:25:00 ID:ewwtRDGW
>>778
A'sの終了が無印の半年後だろ?
だからA's終了の時点で三人は9or10歳(フェイトは定かじゃないが)じゃなきゃいけないんだ。
よって11年前にエスティアから直接、産まれてたはやてに転生ってコトはないんだ。
そんなもんだからその間に一人人間を経由して、その間に準備を進めた。

こうですかわかりません><

783 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:30:37 ID:3Re1N0lJ
>>782
3年生だから8歳or9歳だよ。

784 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:09:21 ID:XVKz95Y3
>>782
ネタっぽく書いてるところマジレスして悪いが……。
数え年だとしたらStSで20歳+母親の胎内で約1年で問題ないじゃないか。

785 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:09:41 ID:5/Ji0Yzv
2と1打ち間違えたとかじゃない?
「11年前(10年前?)に起きた闇の書事件〜」
「21年前(20年前?)のエスティア〜」
もしくわ「闇の書事件から更に10年前のエスティア〜」みたいに言葉抜けてたとか

とりあえず、俺はこういうの初見だったんで、GJ!
結構好きな話でした。

786 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:12:48 ID:nbElwRen
近頃の流行に便乗して最低SSを書いたのですが、投下してもよろしいでしょうか?

787 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:21:38 ID:QQg8qLB6
おっけ〜

788 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:23:16 ID:ilhjODO8
気にせず投下するが吉

789 名前:超硬合金:2008/06/11(水) 22:31:47 ID:nbElwRen
では投下させていただきます。
予定消費レス数は後書きまで含めて8レスです。

注意事項
・所謂最低SSです。
・当然、オリキャラが主人公です。
・オリキャラ最強でお送りいたします。
・オリジナル設定も出ます。
・はやてが苦い恋をします。
・最低な終わり方です。
・本編の後に、設定とか後書きとかが付いてきます。
・タイトルは「飛龍伝説」です。


790 名前:飛龍伝説 1:2008/06/11(水) 22:32:40 ID:nbElwRen
 白銀色の長髪を首の後ろで結わえた痩身の大男、サンリン・フェイロンが機動六課の隊舎を訪れたのは、新暦七五年八月の事だった。

「全く、何処のバカだ? ミッドは低炭素社会のお陰で寒冷化が進んでいるだなんてほざいているのは」

 十二年前に利き腕となった左の腕で汗を拭う。

「でも本当ですよー、フェイロンさん。今年なんて、まだ四十度を超えた事が一度もないし」

 傍らに佇む小柄な少女が、年からは考えられない文句を垂れ流すフェイロンの様子がツボにはまったらしく、クスクスと笑う。

「五月蠅い、三十度を超えて寒冷なんて宣うほうが異常なんだ」

 そう言って、ワシャワシャと少女の頭を力一杯撫でる八つ当たり。

「アー、止めたってーフェイロンさん、せっかくセットした髪がー」

 しかし、少女の悲鳴はとても嬉しそうだった。

「はやてちゃんだけズルいですー、私も撫でて欲しいですー」

 うらやましさに、少女の融合騎が憤慨する。

「リィン、大人気ねーぞ」
「ヴィータちゃんの言う通りよ、リィンちゃん。順番は護らなくちゃ」

 金髪の医務官は、割と自分の感情に素直だった。



791 名前:飛龍伝説 2:2008/06/11(水) 22:33:10 ID:nbElwRen


「で、副隊長的にはどなたが?」

 ヴィヴィオの何気ない一言で始まった、機動六課最強の魔導師は一体誰かという疑問。
 その謎を解明すべく、アルトが問うたのは古代ベルカの騎士、八神シグナムだった。

「隊長達四人でトーナメントでもすれば、やった回数だけ優勝者が違うだろうな。しかし、フェイロン殿がそのトーナメントに参加されたなら、百回やって百回ともがフェイロン殿の優勝になるな」
「フェイロンさん、たしか民間協力者。ですよねぇ?」

 成る程、機動六課に身を置くのだからただ者ではないと予想していたが、あの隻腕の男がそれ程までに強いとは思いもよらず、アルトは今一つ信じられないでいる。

「その通りだ。だが、十二年前まで本局二十枚の切り札の一つに所属していたのも事実だ」

 シグナムが切り札と称したのは、一番から二十番までの本局武装隊。
 八名一個小隊を基本とする彼等は特一級封印指定古代遺失物の臨界次元災害指定時に投入される、時空管理局の最精鋭部隊だ。
 そして、要求される魔導師ランクが最低SSSと異常なまでに高い為に、現在二十ある隊の三分の二が欠番となっている、幻の部隊でもある。

「レス・ザン・サーティーンの人だったんですか!」

 フェイロンが、管理局創設以来、一隊四名の時代を含め、一度たりとも十三隊以上が併存した事のない特殊部隊の出身だと知って、アルトは驚きの声を上げた。

「あぁ、フェイロン殿はとうの昔に枯れたと自称しているが、何処まで本当の事やら」

 三年前、グレアム提督の紹介で面会したときのことを思い出し、シグナムは小さく笑った。



792 名前:飛龍伝説 3:2008/06/11(水) 22:33:48 ID:nbElwRen


「ねぇ、はやてちゃん。フェイロンさんって・・・やっぱり恋人とかいるのかなぁ?」

 食堂でなのはが、周囲の様子を気にしながら尋ねる。

「ン〜、それが居ないみたいなんよ。あの人朴念仁やから、何となく納得してまうけど・・・て、なのはちゃんも狙ッとるんかい!」

 A定食のプチトマトを振り回し、楽しそうに答えていたのは前半だけ、後半は寧ろ驚きに支配されていた。

「狙うだなんて・・・只、ヴィヴィオにもやっぱりパパとかいた方が良いかなぁ・・・とか思っただけで、本当に他意はないよ」
「せやったらユーノ君にしとき、幼馴染みで優しくてカッコええンやから、好物件やない!」
「やっぱり渋くて包容力のあるタイプが良いと思うの!」
「じゃあ、ナカジマ三佐なんかどうや? 今ならお姉ちゃんが二人も付いてくるで!」

 昼食を脇に追いやって、二人の少女が不毛な舌戦を繰り広げる。
 この戦いにゴチンという音と共に割って入ったのは、はやての頭上に着地したスペシャルランチのトレーと、呆れた顔のフェイロンだった。

「こらはやて、他人の割と触れられたくない話題で盛り上がるな。俺だって傷つくんだぞ」

 理不尽な仕打ちに涙を浮かべるはやてを無視し、フェイロンは彼女の隣に腰を下ろすと、スープから食べ始めた。



793 名前:飛龍伝説 4:2008/06/11(水) 22:34:17 ID:nbElwRen


 世界政治の表舞台たるクレナガンの摩天楼。
 優に百メートルを超えるそれらのビル群をも睥睨する漆黒の双塔・時空管理局地上本部。
 ミッドチルダの平和と繁栄をも象徴するその巨塔に、無数の無人機械が大挙して押し寄せる。
 それらの機械群から展開される高濃度のAMFは、魔法文明に浸かりきった魔導師達を戦士から獲物へと変える。

「全く、見ちゃらんねーな」

 呟いたのは十三本の飾り帯を垂らした漆黒のバリアジャケットを纏うフェイロン。その立つ地は、クレナガン随一の巨塔・地上本部の屋上。
 フェイロンが口の中で呪文を唱えると、半径三十メートルはあろう巨大な緋色の魔法陣が展開される。

「噛み砕け・・・」

 その言葉に誘われて、飾り帯達が緋色の眼を開き、鎌首を持ち上げる。

「ヒュードラ」

 宣告したトリガーボイスに刃となった帯紐が、フェイロンの魔力を担保とし、喰らうべき獲物達へと超音速で伸びていく。
 一体のがジェットを破壊する度に帯紐は分裂し、最終的には伝説にあるヒドラよりも遙かに多い三六二四七の鎌首をもつに至った。



794 名前:飛龍伝説 5:2008/06/11(水) 22:34:58 ID:nbElwRen


 一週間前のスカリエッティ一味による地上本部襲撃戦。
 全てのがジェットを切り裂き、ナンバーズと呼ばれる戦闘機人達を逮捕したフェイロンであったが、それは戦術的な勝利に過ぎなかった。
 スカリエッティはその対価として見合うもの、即ちベルカの古代戦船「ゆりかご」の鍵となる少女を誘拐する事に成功したのだ。
 そして、かつて世界を席巻したその次元航行船は今、ミッドチルダの上空三八万キロ、二つの月の交差軌道を目指していた。
 そんな中、かつての武勲艦アースラの第一格納甲板にある男子トイレで、フェイロンは何度も咳き込み、血を便器へと吐き捨てていた。
 消毒薬の匂いがきつい水で口を注ぎ、トイレを出たフェイロンを待っていたのは、機動六課隊長のはやてであった。

「こんな所で油を売って、どうしたんだ?」
「フェイロンさんにお願いがあるんです」
「出撃するな。とかいう類の話なら聞けないぞ」
「ボロボロやないですかッ、フェイロンさん!
私かて、知っているんですよ、フェイロンさん。ヒュードラは術者本人も喰らう禁呪やて、右腕がないのも、ヒュードラの暴走を押さえきれなくて喰われたんやて・・・・
せやのに出撃しようだなんて、自殺行為です!」

 しかしフェイロンは、そんな言葉で止まる様な男ではない。それを知るが故にはやては泣いた。
 愚図るはやての頭に、フェイロンは残された左腕を載せる。

「泣くなはやて。自殺行為だなんて言ったがな、俺はそんなつもりはないぞ。
死ぬには未練が多すぎるからな」

 くしゃくしゃとフェイロンははやての頭を何度も撫でる。

「・・・未練、てなんですか」
「はやてに協力してもらわなけりゃ、解決が難しそうな事だ。
あのデカ物を落としたら、少しだけ時間をくれ」
「ハイ・・・約束ですよ」

 はやてはこぼれ落ちる涙を拭きながら、笑おうとした。



795 名前:飛龍伝説 6:2008/06/11(水) 22:36:12 ID:nbElwRen


 J・S事件の残務処理に追われるはやてが、聖王教会病院を訪れる時間をひねり出せたのは事件から二週間も経った後の事だった。
 特別病室には秋の柔らかい日差しが差し込んでいて、リンカーコアをすり減らしたフェイロンがたった一つ置かれたベットの上で本を読んでいた。

「お久しぶりです、フェイロンさん」
「おう、はやて。見舞いに来てくれたのか?」

 変わらぬ気さくさを見せるフェイロンであったが、明らかに二週間前の彼よりもずっと窶れていた。

「はい、それとあの時約束したやないですか。ゆりかご落としたら私がフェイロンさんに協力する、て」

 答えながらはやてはベットの脇に置かれた丸椅子に腰を下ろす。
 「あの時の約束」が一体何を指すのか、フェイロンは一瞬悩んだ後、ゆりかご撃墜に及んだ佳日の記憶に思い至る。

「協力してくれるのか?」
「勿論です」

 フェイロンの問いにはやては間髪を入れずに頷いてみせる。

「そうか。だが、その前に一つだけ確認させて貰えるか?
グリフィス君に彼氏はいないよな?」

 この日、はやては夜天の書が人を殴打するのに使える事を知った。



796 名前:飛龍伝説 設定エトセトラ:2008/06/11(水) 22:39:41 ID:nbElwRen
設定
・サンリン・フェイロン
 本編主人公。白髪で隻腕のナイスミドル。但しホモ。
 ハードボイルドなキャラを目指してみました。但し、ゲイ。
 この後、グリフィスと合体できるのか、或いは以前グレアムと結合したのか、は読者の数だけ答えが存在します。
 名前の元ネタは「三菱」製重爆撃機「飛龍」。尚、ネタ元は別にそう言う趣味に関する逸話はないはずです。
・その他諸々
 ハッタリです。

後書き
 書いていて、最低SSが世に溢れている理由がよく解りました。
 非常に楽しいです、俺キャラが縦横無尽に活躍して女の子に節操なくフラグを立てるのは。
 ・・・予定レス数を間違えてしまいました。どうも申し訳ありません。

797 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:35:51 ID:ilhjODO8
最低SS・・・まさかここまで増殖するとは。

下手すりゃパンニーよりも多い?

798 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:42:19 ID:RUqW7ecy
確かに最低だが、やっぱ養殖じゃ天然には勝てないよな
>>444とかも本物は躊躇なく蹂躙するからな

>>797
これで5作品目かな

799 名前:69スレ264:2008/06/11(水) 23:44:11 ID:2U4ghcgw
業務連絡です。
69スレ分の保管完了しました。
職人の方々は確認お願いします。

800 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:47:12 ID:ewwtRDGW
パンニーと聞いて息子のトランクスから旦那と同じ匂いがして興奮するリンディさんが頭に浮かんだ俺はどうしたらいい?

801 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:50:49 ID:9k/OgFvk
>>800
書くんだ。
あと、フェイトの下着からアリシアと同じ匂いがして興奮するプ……(殴

802 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:51:39 ID:K5fytKUJ
>>687
「Little Lancer」とエリオ隊長に決まってるぜ
再びアルカディア氏とターンA氏が降臨するのを待ち続けている俺にはその答え以外思いつかん!

ひそかにターンA氏がこの前書いてたエリオがスカリエッティ側に拾われたストーリーもシリーズ化して欲しいとリクしてみる

803 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:53:55 ID:UXnqLyCp
>>796
どうしよう、面白いと思ってしまった……。気になった人にはごめん。
GJ

804 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:01:01 ID:d+Csc6n3
アルカディア氏リトランのAfterStory書いてくれないかな…

805 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:03:20 ID:15LjOXLy
>>801
書くんだ。
あと、スバルギンガの下着からクイントと同じ匂いがして興奮するゲ……(殴

806 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:09:49 ID:e4zNdrpm
アニメ化なら騎士よ眠れかねぇ

エロパロらしくガチでエロかったSSも上げてみる
シガー氏のリンディさんはエロすぎた・・・

807 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:24:16 ID:BzbTP3VU
>>798
普通に書いてる筈なのにここの作品と同レベルの作品がごろごろしてるからな
本当、なのは二次創作界は地獄だぜ

808 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:27:33 ID:2d92Aygz
自演自重とかレスしたら何か処分されるんやろか

809 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:29:58 ID:8ouY6Ou+
っつかそろそろ新スレの季節だな。

ちょっと立ててくるわ。

810 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:33:40 ID:8ouY6Ou+
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213198274/

これでOK?

811 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:35:46 ID:BzbTP3VU
ちょっと速い気もするが乙

812 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:35:52 ID:DrR6S9tO
おk

813 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 01:13:00 ID:695Um7Xp
SSなんて大抵痛いものですよw

814 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 01:27:28 ID:OB99xJ+U
>>799
乙です。

JS通販の目次で不覚にも吹いてしまったw

815 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 03:14:29 ID:17Mvfjhq
3:20くらいから一本行きます

816 名前:CRR:2008/06/12(木) 03:22:50 ID:17Mvfjhq
では予告どおりに。

前々から埋めネタにしようと思っていたのがあるので
スレ埋め用にショート一本行きます。

・ユーノ×アリサ
・ちょっとだけエロ
・ユーノ一人称

ではドゾー

817 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 03:25:51 ID:17Mvfjhq
「ゴメン……私、ユーノ君を友達以上の関係で見れないの」


―――――なのはに、フラれた。


ユーノ・スクライアの一世一代の勝負は見事に敗北。
帰路から寄り道をし、なのはの世界で年をごまかして自棄酒に走った。

公園のベンチで潰れていると、雨が降ってきた。
雨粒が、体の熱を奪うかのように、激しく僕の体を叩く。

……このスーツ、高かったんだけどな。
まあ、いいか……何か、どうでもよくなっちゃったな……



「……………め……まっ!鮫島っ!手伝って!」

ん?何か聞こえるな……








はじめてしましょ!








気がつくと、僕はベッドに寝かされていた。
それも、ただのベッドじゃない。なんかこう……高級感あふれる、ふかふかした……

「……気付いた?ユーノ……安心して。ここは私の家だから」

横を向くと、金髪の気の強そうな女の子が。
―――――なるほど、ここはアリサの家だったのか。
そういえば、昔見たことあるよな。この感じ。

「アンタ、一体どうしたのよ?雨に打たれてるなんて……カゼひきたかったの?マゾ?」

「いや、そういうわけじゃないんだけどね……」

アリサの目がキュピーンという効果音と共に光ったようなような気がした。

「ユーノ………もしかして、なのはと別れたとか?」

「んぃい!?」

別れた!?そもそも付き合ってもいないって!!
―――――という旨をアリサに説明した。


818 名前:CRR:2008/06/12(木) 03:28:35 ID:17Mvfjhq
「……え゛!?アンタ達、付き合ってなかったの!?」

「うん……まぁね」

「二人とも鈍感だとは思ってたけど、まさかここまでとは思って無かったわよ……」

いや、そんな呆れ顔されてもね……
僕だって、好きで手をこまねいてた訳じゃないのに。

「……なーんだ。すずかといろいろ想像してたのが馬鹿みたい」

「そんなことしてたんだ……」

「そりゃ、親友の事だもの。気になるわよ……っていうかユーノ、何か嫌われるようなことしたの?」

「……してないよ。でも、理由は分かってるんだ、何となく」

理由は、きっと仕事。
たまになのはと会った時の話題は決まって機動六課の話だった。
新人たちの育ち具合。レリック事件の進展。保護した子供の成長。
そんな話をしている時のなのはは、目を輝かせていた。

きっと、なのはは自分の居場所をもう決めてしまったんだろう。
青いミッドチルダの空の下、管理局の“エース・オブ・エース”として人生を全うする……そんな感じ。
だから、告白もはっきり言ってダメだと感づいていた。
でも、こっちももう軽く5年以上片思いだったのだ。このまま引き下がれないと思ってアタックして……
案の定、ダメだったわけで。

「……………」

全部話すと、僕とアリサの間に妙な間が出来てしまった。
えーっと、何か話題を振らないと……

「……………か」

「ん?どうしたの?」

アリサが何かつぶやいた。

「そっか。なのはは、ユーノを選ばなかったのね」

ゆっくりと僕の寝ているベッドに腰掛け、アリサが体を僕のほうへ向ける。

「とりあえず、ほら」

「うわっぷ!?」

アリサが、手に持っていたバスローブを僕に投げつけてきた。

「お風呂……沸いてるから入りなさいよ。冷えた体のままじゃマズイでしょ」

ぷいっと後ろを振り向きながら、僕にそんな言葉を投げてきた。





819 名前:CRR:2008/06/12(木) 03:31:59 ID:17Mvfjhq
部屋に備え付けの簡易浴室の割には大きな、
そう……なのはの家のお風呂と同じくらいの大きさの空間の中で、
僕は迫りくる欲望と戦っていた。

「さて、と。昔の温泉行ったとき以来かしら?ユーノを洗うの」

「ちょっ!!アリサ!!別に僕一人でお風呂入れるから!!」

振り向けば、きっと水着に身を包んだアリサの姿があるに違いない。
……だってさっき見ちゃったし。
白いビキニから溢れんばかりのナイスバd……はっ!!違う違う!!

「いいから任せなさい!私、洗うの得意だったでしょ?」

アリサがそう言うと、背中にぴたっと何かがくっついた感触がする。




「……ねぇ、ユーノ……私と、付き合いなさいよ」

「へ!?」




……どうやら熱が出てきたらしい。
アリサがとんでもない事を言ってくる幻覚が見える。

「へ!?じゃ無いわよっ!!Ladyに何回も恥ずかしい事言わせる気なの!?このお化けフェレット!!」

「おっ!?おばっ!?ちょっとそれはひどいじゃないか!!」

アリサが僕をポカポカ殴ってくる。
痛い痛い痛いっ!!夢じゃないよ痛いっ!!

「変身してお風呂に忍び込んだ事、まだ覚えてるんだからねっ!!このバカ!バカ!ImmoralBeast!!」

「ええぇ!?関係ないじゃないかそれは!!大体アレは忍び込んでないし不可抗r」

そこまで言いかけると、唇に暖かい感触と、目にアリサのアップが飛び込んできた。
えー……これキスだよね……?

「……あの時の責任、取ってもらうんだから。無垢な乙女の体を弄んだ罰をっ!!」

ええぇぇっ!?!?そんな無茶な!!
そんな事できるかっ!!

「……ねぇ」

アリサはそのまま僕の胸に頬を当ててきた。
その瞬間、僕の心臓はまるで体から飛び出るんじゃないかというくらい、
ドキリと大きく鼓動を打った。

「……私だってずっと考えてたのよ。アンタの事」

僕の心臓は、アリサが喋る間もドキドキしっぱなしで、もしかしたらアリサにも気付かれているのかもしれない。
顔を伏せたまま、アリサが続けて僕へ向かって喋りだした。

820 名前:CRR:2008/06/12(木) 03:34:00 ID:17Mvfjhq
「でも、アンタはなのはが好きで、なのはもあんたが好きだと思ってたから諦めてた」

アリサの体が少し震えているような気がする。
その姿からは、普段のアリサの面影など少しも感じられなくて、
むしろ僕が守ってあげなくちゃ、という気持ちが胸の奥から湧いてくるような感じがした。

「……まさか、今更になってこんな気持ちが復活するなんて思って無かったわ」

「……アリサ?」

アリサがやっと顔を上げ、僕を見上げている。
俯瞰の位置から見るアリサは、全身が程よくお湯で濡れていて、
その……ものすごく色っぽい。

「アンタも初めて、私も初めて。Virgin同士よ」

「……………」

だろうなぁ。
アリサの事だから、お付き合いしている人間もいないのに経験しているはずは無いと思っていた。
―――――僕は忙しすぎて、10代の間はそんな暇も無かったけど。

「お願い、Ladyにこれ以上言わせないでよ」

いいのか。
さっき、なのはに振られたばっかりなのに。
僕は、そんなに軽い人間じゃ……

「……………」

アリサが、無言のままずっと僕を見上げている。
10年前に比べて大きくなった胸、よく手入れされている髪、すべすべの肌。

「……わかった」

……僕だって男なんだ。
そんな光景見せ付けられて、我慢できるはずが無かった。









821 名前:CRR:2008/06/12(木) 03:38:02 ID:17Mvfjhq
バスタブには温かいお湯が張られ、湯気が浴室内を曇らせていた。

「うー……痛かった……」

そんな中、僕とアリサは一緒にお風呂に入っている。
ちょうど僕がアリサを後ろから抱きかかえているような感じだ。

「覚悟していたとはいえ……うう、ユーノにあんな姿を見られるなんて」

「……はは」

涙目でぷくりと頬を膨らましながら、後ろを振り向くアリサ。
僕は苦笑いを浮かべることしか出来なかった。

……うん、女の子の体って、あんなに柔らかくて、温かいものだったんだ。
アリサの胸を触り、アリサの大事な所を触り、アリサの中に入り込んだ。
さすがに結ばれる瞬間は痛がって、僕の背中に爪痕が残るくらい引っ掻かれちゃったけど、
その時以外のアリサは、とてもふわっとした表情を浮かべていた。

「うー……」

「どうしたの?」

さっきからアリサはうんうん唸っている。
どこか痛いのだろうか。やっぱり初めてだったし。
そう思って聞いてみると……

「何か……恥ずかしい……」

―――――その瞬間見せたアリサの表情は、多分僕だけしか知らない。
それを意識してしまうと、何だかこっちの方が恥ずかしくなって、つい黙ってしまった。

「なっ……何よこのおバカフェレット!!変態動物!!」

「えぇ!?そんな理不尽なっ!?!?」

沈黙を破るアリサの大きな声。
肌を真っ赤にしながら、手足をじたばたさせて拗ねている。
そんな姿を見るにつれ、何かが僕の心の底から湧いてくるような、
むず痒いような、そんな感じがした。

「……ねぇユーノ」

「ん?」

「今度、ユーノの仕事場が見てみたいわ、私」

「……え?」

「なのはやフェイトやはやてにも会いたいし、いいでしょ?」

「……うん、まぁいいか」

それが一体何なのか。
「はじめて」が終わったばかりの今は、まだ確定できていないけど。




おわり。

822 名前:CRR:2008/06/12(木) 03:40:32 ID:17Mvfjhq
以上です。ageてしまった……すいません
しかもあまり埋まってない。

かつて「ユーノ×みゆきち」ネタを書いた時に副産物として出来ていたこのSS。
お蔵入りから復活させただけで満足です。

ではまたお会いしましょう。

823 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 05:03:03 ID:bKtVyC3h
>>822
GJ!
アリサかわいいよアリサ。
しかしなのはさん、職場で子供の面倒を見させるくらい期待もたせといてそれはひどい。
好きじゃないならしょうがないけど

824 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 06:29:29 ID:GUe3WvAJ
>>822
GJ!
どう考えても恋愛経験無いバトルマニアより、
ツンデレお金持ちお嬢様の方が女として有望なので、フラれてむしろ良かったじゃんwww
もしかして美由希、アリサ以外のバージョンもあります?

825 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 07:14:21 ID:nMwNxJ+t
>>822
これはシンプルだがイイ!

826 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 07:58:26 ID:8+3N7Ldt
ああ、そのままエロ描写だ

827 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 08:37:22 ID:Ufet4n26
エロが端折られたのが残念だ

828 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 09:12:28 ID:6tQMDkbc
お前ら本当に変態だな

829 名前:チョコボ:2008/06/12(木) 09:19:56 ID:o/UVdViE
>>799
乙です。ちょっちJS通販の目次いじってみました
作品数が少ないマイナージャンルは目次があってもいいのかもしれませんね

830 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 09:27:45 ID:GpJ1nzjz
GJです!

だが、何故エロを端折ったんですか

831 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 10:16:40 ID:oweNqiwh
とりあえずタイトルで吹いたのは俺だけでいい

832 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 12:57:32 ID:maSgFyyw
あれだ、最低SSとか言い出してから間違いなく過疎ってる

833 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 13:35:36 ID:kVeaQFn/
異議あり!!

これまで異常な熱気にこのスレが満ち溢れ、漲っていたのは
ひとえにドクターが自分の娘とも言うべき美女・美少女12人全員を孕ませていたからだ!
つまり、『クローンの植え付け』=『強制妊娠』というのが成り立つ。
それを踏まえて、改めてナンバーズ姉妹の心理背景を想像するんだ!
するとどうだ?


……そう、
なんとも言い様がない【背徳感】が職人の原動力になっていたんだよ!!!1!

834 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:26:32 ID:maSgFyyw
以下、カラフルナンバーズ〜12機のハラボテ〜をお送りします。

835 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:36:42 ID:l45mNQcg
>>832
それはない。
むしろ雑談が増えてるんだから投下以外では少し過疎ってほしいぐらいだ。

新着が40件以上あるのに投下がなかった時のむなしさというかやり場の無い怒りは異常。

836 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 16:08:13 ID:fifPQ/64
>>834
書くんだ。


>>835
ただ、雑談のおかげでネタが手に入るのも確かだ。ソープやクリニックFは雑談がなければ生まれなかっただろうし。

837 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:46:22 ID:695Um7Xp
アニメ板見れなくなってる?

838 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:50:55 ID:nE5Wvm/z
>>837
anime3、game14、live27は今鯖落ちしてる。

839 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:51:01 ID:919V79yw
>>837
今は見れないみたい

840 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:51:38 ID:qJ//4qhe
>>837
ディスク破損だってさ。(ノД`)

841 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:54:56 ID:kdvZsjAD
でも最低SSは正直食傷気味なんだが。
所詮インパクトだけの一発ネタだから五作もあると飽きる。

842 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:03:17 ID:8ouY6Ou+
>>841
じゃあここは、納豆再臨かゴキブリの進出もしくはパンニーの増殖しかないな。

843 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:07:23 ID:919V79yw
>>842
せっかくだから、俺はこのパンニーを推すぜ!


844 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:09:05 ID:qJ//4qhe
パンでニートですか。

845 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:15:10 ID:9dpnD5Pt
じゃあエログロの新境地を開拓しないか

846 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:44:26 ID:DrR6S9tO
最低納豆ゴキブリパンニーエログロですね

847 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:59:53 ID:uH2IkWdS
>>846
長いから略してカトリーヌって呼ぼうぜ!

848 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 19:48:00 ID:xjPbKBwT
>>847
ダンボールマン、撃っちゃっていいよ

849 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 20:15:33 ID:OB99xJ+U
>>848
「必殺、ゴッ○ファ○ザーボム!」

懐かしいな、毎月読んでたわ。


>>843
同じく、俺もパンニーを推す。
ウーノがドクターのパンツでパンニーするというのは?
俺のイメージではドクター、ゼスト、レジアスは何故か白褌なんだけどな。

850 名前:537:2008/06/12(木) 20:36:55 ID:695Um7Xp
>>838 >>839 >>840
そうなんか、サンクス。

>>843
同じく、パンニーで、ゴキも納豆も好きじゃない。
ヴァイスがシグナムの(ry

851 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 20:54:35 ID:3FbuZ7Ct
ヴァイスがシグナムの下着を使うならパンニーじゃなくてブラニーじゃね?
あれ?新ジャンルかこれ

852 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:01:14 ID:8+3N7Ldt
長期航海に出た誠実なクロノ提督は部下とかには手を出さずエイミィさんの下着を使って己を慰めているんですね
誰が得するんだよ!

853 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:05:17 ID:xjPbKBwT
いや待て逆! 逆とかどうよ!
クロノのシャツくんかくんかしながらオナーヌするエイミィさんだよ!

854 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:06:31 ID:RnauXdOG
>>852
そこは、ちょっと変更しないと
長期航海に出たそのあたりの知識に疎いクロノ執務官は、自慰とかには手を出さず母親に犯されているんですよ。

855 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:31:56 ID:maSgFyyw
ドクターは間違いなく縦縞パンツ

856 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:39:54 ID:PpiaZpCP
>>852
ガセかもしれんが、サブマリナーってマジでそうらしいぞ。

857 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:55:36 ID:z/SXjQZH
登山家なんかは、匂いのする物を持ち歩いている人もいるらしい
高山は“匂い”が全くしない世界だから、そんな時に匂いをかぐと安心するそうだ

女性の体臭が好まれるらしい


858 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:06:40 ID:ViHHKHn8
>>721
GJ!!
ぜひとも連載してください。

微妙にやさぐれているリニスと、普通にテンパっているお母さんに大爆。
アルフ既に哀れ。

859 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:08:09 ID:OB99xJ+U
>>856

長期航海に出たクラウディアは、ある日次元海賊の襲撃を受ける。
海賊は全員揃いも揃って美女ばかり、情け容赦ないお色気攻撃にクラウディアの男性スタッフはあっという間に骨抜きにされていく。
だが、何故かクロノ・ハラオウンにはそれが通用しなかった。

女海賊「何故!? 多くの次元世界の男どもを虜にしてきた私の色香に惑わされないなんて・・・・まさか、こいつ不能? それともホ○?」
クロノ「ふっ・・・・・・長い航海の寂しさを紛らわそうと、こっそりクローゼットからくすねてきたエイミィのパンティーが僕の理性を繋ぎとめてくれた。
    ワイフの芳しい汗の匂いに比べれば、君たちから滲み出る香水の香りなどくさやと同じだ」

敵は100人の女海賊。クロノ・ハラオウンの反撃が今始まった。

860 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:10:01 ID:mUsFoUcZ
是非執筆を

861 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:10:20 ID:t6pL9/Tg
>>857
……自給自足じゃ駄目なのか?

いやまあ、自分なら嫌だけどww

862 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:12:59 ID:OB99xJ+U
>>860
文才ないんで書けないです。
このネタも既出だし。

863 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:21:17 ID:BzbTP3VU
男は度胸
なんでも試してみるのさ

864 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:42:38 ID:yL0cC4+V
>>862
チャンピオンのギャンブルマンガですね、わかります
えらいマッシヴなクロノが見えたじゃねーかw

865 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:11:41 ID:nE5Wvm/z
セインがタグ登録数でナンバーズ最下位な事実に今気付いてしまった。

866 名前:ザ・シガー:2008/06/12(木) 23:20:26 ID:8ouY6Ou+
>>850
で提唱された埋め小ネタ投下いきま〜す。

ヴァイスでパンニーでっす。 もちろんエロ、男の自慰が見たくない人はスルーしよう。

867 名前:烈火の将の残り香はステキな香り:2008/06/12(木) 23:21:40 ID:8ouY6Ou+
烈火の将の残り香はステキな香り


「んぅぅ・・・あれ姐さん?」

ヴァイス・グランセニックが眼を覚ました時、そこは昨日までいた彼女の姿はなかった。
眠気が支配し、まだ気だるい身体を起こして周囲に視線を向ければ散乱した服とクシャクシャになったシーツが目に付いた。
昨晩の激しい情事の名残がしっかりと残っているが、肝心の恋人はどこにもいない。
ヴァイスが身体を起こしてテーブルに近づくと、そこになにやらメモが置いてあった。
見覚えのある筆跡に目をやれば恋人である烈火の将からの伝言が記されていた。


『急用が出来たので先に六課へ行っている。 ではまた後で』


メモには簡潔にそう書き残されていた。
しかし簡潔なメモとは裏腹にテーブルの上には朝食が用意してあり、ヴァイスが六課で着用する衣服が綺麗に畳まれている。
もちろんずぼらなヴァイスがこんな事をする筈は無く、シグナムが朝起きて出掛けに用意したのだろう。
彼女は気丈な烈女ではあるが、こういうところはひどく家庭的でいじらしいのだ。


ヴァイスは彼女に感謝しながらもう一度ベッドに潜り込んだ、朝の冷えた空気にベッドの温もりが恋しくなったのだ。
するとそこにあったある“モノ”が目に付いた。

それは昨晩シグナムが来ていた下着、濃い紫色のパンツだった。


「・・・・・・」


ヴァイスはしばらくその下着を眺める、脳裏に浮かぶは昨晩の彼女の痴態。


868 名前:烈火の将の残り香はステキな香り:2008/06/12(木) 23:22:55 ID:8ouY6Ou+
焦らし・愛撫し・貫き・犯した、烈火の将のあられもない姿が次々と眼に浮かぶ。
そして朝の生理現象も手伝って、股間の肉棒が凄まじく勃起しだした。


「・・・・まだ時間あるよな?」


誰にでもなくそう言うと、彼はおもむろにその下着を手に取りズボンを下ろした。
そして手に取った下着を迷う事無く自分の顔に押し付けた。
するとどうだろう、まるで昨晩の情事の際に彼女にした愛撫の如く濃密な愛液の匂いと味が広がる。
昨晩は下着の上からさんざん弄っただけに付着した蜜の量も半端ではなかった。
もう片方の手は、言うまでもなく硬い肉棒を力を込めて扱き上げている。
思い描くのは将の凄まじく淫蕩で淫らな肢体。
揺れる乳房、張りのある尻肉、そして耳を打つ素晴らしい嬌声の音色。
柔らかでふくよかなのに、まったく張りを失わないあの素晴らしい女体を思いながらヴァイスは一心不乱に手淫に専念した。
そして昨晩の発射が嘘のように、即座に射精感は訪れた。


「くっ!」


短く呻くと同時に顔に押し当てていた下着を股間に移す。そして彼女の下着にたっぷりと白い粘り気を吐き出した。
吐き出された欲望はさすがに昨晩から大幅に量が減っていたが、それでも濃い性臭でシグナムの下着を汚す。
ヴァイスは少し荒くなった息を整えながら、そのままベッドに身体を横たえる。
射精後の倦怠感がひどく鬱陶しい、衝動に任せてした久々の手淫はひどく虚しかった。


「今晩も泊まっていってもらおうかなぁ・・・」


ヴァイスはそう言いながら、今夜も彼女と夜を共に過ごそうという事を考えた。


終幕。


869 名前:ザ・シガー:2008/06/12(木) 23:25:21 ID:8ouY6Ou+
投下終了です。
何故か>>850氏の発言に衝動が沸き起こり書いてしまった・・・しかし冷静に考えてみれば野朗のパンニーなんてかなり酷い話だな。
でもSS書きに冷静なんて言葉はいらないよね?

870 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:34:04 ID:wjAK0FRi
>>859
ワイフの下着が最高のフェロモンと言い張るどこぞの軍人か己はwww


871 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:39:19 ID:L2KaArqX
>>869
このジャンルのパイオニアが男のパンニーだったので無問題です

872 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:52:32 ID:ZyweWquL
スレを埋めてもら\   白い埋め魔の名は伊達じゃない…   / ` ヽ{/ <二¨ 簀巻きにして
えるかな ?       \  ||  ,'. .. ./i. .i .| ,ヘ. . . .l. . . lヾゝ|   /       \ヽ 埋めたげようか?
   \  \      \l」  |: . : .!フニ!ミi;/ !ァ;ニ_}. . . |: ::| l  /         . ,. i ト、}
     >=-、\ __  \  |. . : <ト'  !`  'ト' .!〉. . |:.i:|ノ/ ::..     .....::/イ:| | | リ 
     フ>'´    `ヽ/./\ l. . . .lゝ- '  ,  `-'j , , レ /..:|i::::::::::::::::::::::::/イ,イ:レレ―-く^ ヽ、
    / イ  /      、ハ)、\ . . lu"  r‐ァ  "イ/// . ::::| \:::ヽ:::::::::/ |::∧     ヽ. } ゴメンナサイ
   ∠V/ / // { ヽ\ Vl'、  \ト、>、 __ ,イ/../|   ::::|  Y^ ー ' ,  レ'::::!  ヽ.  ! | ゴメンナサイ
    / { { {{ トk从|\j斗l ',!ハ\j \∧∧∧∧/  |   ::::| / ̄ ` 、i_ノ| ::::|::::::::::::i:::::::|:: | ゴメンナサイ
  /  V llハY冽  f冽リ j ∨  .<    な  > . | / ::::|┴――‐< ̄ ̄ /^ヽ/ `Y.|::.| _r 、
. /  / ヽ从小¨´ '_ `¨/l∨  ∨ < お の .>. | / ::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::rヘ<二ユ,|:::}┴、 `!
../     /   |.lゝ, _ イ/     ∨<    は  > |/: :::::|::::::::::::::::::::::::::::::,.ム::::::::V.人. i ∨  `V
──────────────<. 話 さ  .>───────────────────
なのは!今夜も埋めてほしいな!<   ん  >  l    {    ヽ  ヽ. lヽ,〉'´}. l    !  .! !   }
   /l   -| 十! /- イ /  |  |  ,' ,.< !!! の  >.  l. |、 ヽ \ ゝ  ヾ〉';;:j '| j   ,'   j |  ,'
   l |   W|_l_/| / |l ,'  / メ/|: /   /∨∨∨∨\ _」」__、_|_`_,j_ゝ_、,)、  {゚ソノ/ jノ  /  ,' j! /
 :/こ|   レ行ifヾ八{ /xく/ |/   少し頭埋めようか <´O:.:;;:i''l^`ヾ、 ヽ.jゝ‐'  |   ,  / / } /
 {{^ |   |!込,,ソ    イf巧トV /〃:.:.:./.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:: \ヽヽ=ニソ _」    、    /| !  j /!/ j/
 | ヽ.|   |   `      込,ソ// /:i: :.: i: :/:.:i:.:.|:.:l:.:.:.:.:.:.::.Y\ヽー-‐'´    _,   , ' !/| / ,/j'  |
 l   |   |        ,  ア/ . レl:!:.:./l::|:.:/レl:j、:j、::|::l:|:|:.:|:./l\       ´´ /   j ノ //    l
 |   l   |     r- _   /   'ヘ/:.:l::l:.:l'莎 ヘト忝レ::l::ム/ 'v l..\__     /    // / |     |
 l ._/|   |\  `ー  /      .|:.: :⊥ヽl ¨ ,  ゙ー' |/イ/   \|:.:\  ̄     /ノ j      !
.斗{ |   l   ヽ、_. ,/        .l/  `l\ ‐   イ l/`llY  ̄\ :.:.:\ていうか、さんを付けろよ!
: : :.∨|   |\_|/         /     / lノ l¬≠ i   lj.!    ∧:.:.:.:'\  埋めるぜ!?


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873 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:54:17 ID:ZyweWquL
       ♪聞いてアロエティーア ちょっと言いにくいんだけど
         聞いてアロエティーア

         フィグマなのはさんを買い占めたんだけど
         部屋に飾ろうとしても入りきらないよ。どうしよう?

        聞いてくれてありがとアロエティーア♪
       \________ __________/
                        |ノ
       /゙Y /^ヘヘYヘ
       /,ィjミノレハ从リヽ  >f^⌒ヾY⌒>
      く+ハ(!`ー´ハ+> くけ从ハル=ト<
.           ヽ|〃      リ´∀`*ルハヽ
        x-‐┴‐‐ァ'⌒ヽ(∩∩  )
     /     /     } ̄`7/\
    /    /               \
 .  /    /     / /  ./ .∧.   ハ
   /    /    / ム-‐/-、/.__|  |  }
   |      |    レ' .x==ェ、/ __lヽ | /\
   |      |    | 〃トイ }.  fTl. /レ'ヽ. }
   |.     /|    l {l 弋ソ   |リレ  |. ∨
   l.     { |    |  `¨   , ´.|   |
 _ノ    `|    |.     。 ノ   |
  ̄| ./    \    |\      /   /
   V|     ヽ.  |-、 ` ァ一' |.  /
  /レ'´\   |\| |¨7.〉  |  /
 ./ x-‐─‐\  l    | {/\  レ'
 ∨        \|.| ̄`Y¨Y´|\
  {        人___人人ノ  }


     
          ……。
       \_ ___/
          |/
   
       /゙Y /^ヘヘYヘ
       /,ィjミノレハ从リヽ  
      く+ハ(!`ー´ハ+>
.           ヽ|〃     
         -‐┴‐‐

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874 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:55:47 ID:ZyweWquL
@一行目
                                  _
                                〃⌒ヾ
                        /{    _    {{  _
               ___      /:│,.ィ/ \ ̄ ̄´   \
               \::..::.:`ヽ、  /::.:.j/ / /^     l \   ヽ
                \_::.:..:..ヽ__{::.: イ | _| /|   ハ ! \ lハ
                  `>=ヘ:::マ__j l|]l 斗‐/ハ│ヽlヽ! |
                  /::.:/: {!-'⌒| l| │Wx=、  ィ=、Yヽ| レッツゴーでありますよ
                 〃;ノヽ-}!::.::.:ヘ! l| │{! ′ r ┐⊂⊃
                  {厂ヽ、_::{i::.::.::│ハ  ト、\ __, .イ ∨_____
                /::/    7¨ ̄ ::| │ l >、_Vヽ_{`ト'-、| xー -、/ト、
                 〈::〈::. `ヽ/  .:::::::|  N/ヽ  \∧| ヽ_7>ヘノ  | \
              /_∨l::.`ヽi  .:\:::|  | f\ xー<>‐'´       |   ヽ
                / ̄¨¬=- ニ;__..:::::::| _|⊥ -く ___)      /     | ̄ ̄
             , -―/          ̄ ¨7ハ           、 /、_ノ  |
_____/こ>ー"   /              //∧    l  | (, ノ        |
.   / /´     l_           〃  l       ノ       ┼    !\
     l          ̄¨¬ニ.____/    l     l ┼  ゝ-、 9    :|、 \
     |               \       |   レ (フヽ  ノ       _| }\__)
     |             ヽ  \     |            _,. <_ノ
     |´  ̄`丶、_        \.  ヽ     |        _, -‐'´
.     \    / `丶二>ー\  ヽ  ',    |     _, -‐'´
         \_,/           ̄`ヽ_ノ>、__|__, -‐'´
.    ___/



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875 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:56:22 ID:ZyweWquL
【お題 テスタロッサ】

         )
     ,'`》'´⌒`彡
    ノ,ィ∝ノノ)))))
    ( ( ゝ(l!=ωノ|
   __/((┃))ヽ__カリカリカリ
  /   /ヽ⌒) (ノ\ \
/    /       ヽ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

       )
  ,'`》'´⌒`彡
  ノ,ィ∝ノノ))))) デキマシタ
 ( ( ゝ(l!・ωノo、
 ノ) /つヘゝ┤) → (x(‘ヮ‘ )ヽ「リインが判定するです〜♪」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



::::::::/           ヽ、   :: ::: ::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::/            lハ ::: : :: :::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
::::l           l  /ノリ ::: : :: ::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
:::|          /) / ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
::l          /イ/| . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
/          / ||/ ______::::::::::::::::::::
      i   /_,/i!/ _ ,、,、    /`ヽ::::::::::::::::
      l    人  / ,' ´ハハヾ  /::::::::::::::::
     l   / /⌒ヽ!イノリノハ))) ./::::::::::::::::
     l  /il  |   )人l|.゚々。l| /::::::::::::::::
     ll l i! `ー、\      ,n::::::::::::::::
     lヽ l    |\. \   /⌒〉::::::::::::::::


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876 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:57:11 ID:ZyweWquL
【お題 なのは】

         )
     ,'`》'´⌒`彡
    ノ,ィ∝ノノ)))))
    ( ( ゝ(l!=ωノ|
   __/((┃))ヽ__カリカリカリ
  /   /ヽ⌒) (ノ\ \
/    /       ヽ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

       )
  ,'`》'´⌒`彡
  ノ,ィ∝ノノ))))) デキマシタ
 ( ( ゝ(l!・ωノo、
 ノ) /つヘゝ┤) → (x(‘д‘;)ヽ。o(今度は大丈夫でしょうか?)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



::::::::/           ヽ、   :: ::: ::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::/            lハ ::: : :: :::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
::::l           l  /ノリ ::: : :: ::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
:::|          /) / ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
::l          /イ/| . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
/          / ||/ ______::::::::::::::::::::
      i   /_,/i!/    ?    /`ヽ::::::::::::::::
      l    人  /   ????  /::::::::::::::::
     l   / /⌒ヽ  ????? ./::::::::::::::::
     l  /il  |   ) ????  /::::::::::::::::
     ll l i! `ー、\ ???  ,n::::::::::::::::
     lヽ l    |\. \   /⌒〉::::::::::::::::


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877 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:58:09 ID:ZyweWquL
@一行目対策

 _____           _,
  ̄`‐-、_\        ,ィ/  ,r=‐
     .  ` \_    /'" z‐リz==-  エクセリオンバスターU.M.E!
          `ー、_,/_,,-んiリ .)ィ'ノ    ドライブ!!
            ,i\>_,,ゝーrチミュ、_
            .l,! || \-ミヒレ'_z.Y⌒i
           i'/...|l゙  .\勿_ノ\,!
           リ  リ   _,,,>、\   j`-.、,,_
                 .i"   \'"\   ._,ニュー 、___
                    |_/"` ̄\ \/    /r` X>_
               |"_,メ.∧フム\(__)  ,∠! ̄  .ム"
               収Y',ィ-{、  レ‐v-ァ"\   ム       __,,,,--───--.、_
                 .).,ィ‐xァー、___.\ .>_,=ミ‐    _,,-'"_,,,-──--.、__<"
         __,-‐'""二ニ=-{/,-t┘       \| .r‐ト-、_,/_,,-‐'"           ̄
      ._,/ ,ィ,-‐'" ,-'"/lj  ノ          .Y、..l__|" ̄_____
    ._/  ./   ./ ./  `ー'            キ .l.ヘ\_ ,、__'ー--.、__
    ナ  /   ./ ./                 \|_,,)   `     ̄ ̄ ̄`
  ._/ /   ./ ./
-‐'7 /    / /
./'"    /'"


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878 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:59:03 ID:ZyweWquL
@一行目規制

                                 , -‐───-、_/ ̄,>
                                  /            <__
                             / / ̄`      ⌒ヽ,   `ヽ、
                           /   /  /  /  /ヽ     ', \__,>
                            /   |   | /| |. | |. | | l.   l   \
                             |    |   レ' ┼l‐l十' l┼|-|  l | l |
                             |    |   | ,ィfてト  f心. | / | ト、|
                             |/ /./|   l〈弋zソ   .ヒリ .レ'| 八|
                          / / { |   |      ヽ    }. |V  なのは 早く
                           │/ j_,ヘ、 -―――‐‐<∨ /  / ハ  帰ってこないかな........
                   _..  -=ニ二 ̄ ̄/.:::...:::::.:::       .:.: ̄}∠/ l
                  {::.:.:..    x -―  ニ二つ'__    .:.::  /   ̄`ヽ
                  l::.:.:...::...::./        t-‐-`⊃.:.:.::::: :l      !
                  |::.:.ヽ.:/         z、\  .:.:.::::: .:.,′    l
                      l::.:./    /` ー-、ヾ、\‐'...:.:.:::  .::/     ∧
                  l/    /  ::.:ノ:.:.:.\)\)::.:.    .:/     / `、
                  /     /:ヽ      :.:.:、_:.:.   .:/     ∧  ヽ
                    /     /::.:.:.            :.ヽ .:/     /     ',
                /     /::.:.: :.:.:.            :..∨      /  :j    }
                 l     イ::.:.:.::. ::.:.:..       :.:. .:./     /}  /   /
                `ー―''´{ :.:.:.::.:.:.::.:.:.::..... .     .:\.:/     / j  {   (
                   ノ ̄`ヽ、__      ___/     / {   ヽ\ ヽ
                   >'゙        ̄ ̄ ̄           /=〈ヽ  } jノノ
                   {     _               /    ∨j/
                   ,ゝ-‐<´/ ¨7 ―――――--- イ _x.=lv┘
                  /::.:.:.::.:. / .:.::/.:.: :.:.    .:.\::.:.:.::.{   ヽ
                    /::.:.:.::./   :/.:   :.:..    .:. ヽ.:.:: l-─‐ヘ
                 /::.:.:.::./          :.:..    :.:.:.:.:.::|┬-孑ヘ
                   l::::.:.:.::.:.           :.:..:.:..   :.:.:.:.::|│  l lヽ
                j:::.:.:.::.:..:.:.           :.:..:.:..:.:..:.:..:.:..:::l│/l l ∧

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879 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:00:11 ID:ZyweWquL
  は 魔
  小 法    // ̄> ´  ̄  ̄  `ヽ  Y  ,)   19 え
  学 少    L_ /              / ヽ  歳  |
  生 女    / '              '    i  !? マ
  ま が    /               /    く    ジ
  で 許    i   ,.lrH‐|'|   /‐!-Lハ_  l    /-!'|/l   /`'メ、
  だ さ   l  | |_|_|_|/|  / /__!__ |/!トi   i/-- 、 レ!/ / ,-- レ
  よ れ    _ゝ|/'/⌒ヽ ヽ/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ    ,イ ̄`ヾ
  ね る  「  l ′ 「1     /てヽ′| | |  「L!    ' i'ひ}
   l の   ヽ  | ヽ__U,     ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ,     ヾシ _ノ
⌒レ'⌒ヽ厂 ̄  |   〈     _人__人ノ_  i  く
人_,、ノL_,iノ!  /!ヽ   r─‐-  「  キ   L_ヽ   r─‐- 、   u
ハ キ  /  / lト、 \ ヽ, -‐ ノ  モ    了\  ヽ, -‐┤
ハ ャ  {  /   ヽ,ト、ヽ/!`h)   |     |/! 「ヽ, `ー /)
ハ ハ   ヽ/   r-、‐' // / |く  イ     > / / `'//


                  /)
                 / /
                / /
             r´ /     ∧        ,ィ ,ィ7
            /⌒i/        | |   ____/.,!_./
           /⌒y' )ヽ       .V/       _,,,ニ=-
        | <`/7´,ノ      /´_,ス          `ヽ
        ヽ_    }      |   .|ノ . |,川/レ'リヽN|.,!ヽ!
          |   |     |   .||  r‐<■> rェ、|| |   悪い子はいねが〜!
            l    l      |   .||. .ヽ ノ  ▲ ゙ー'〉 .|
          l     |     .|   .|ヽ . }  コェェオ/´ )_.|
         l     | ,、--‐┴‐─|___ノ ヽ _ /ハ,,/  ヽ ̄ ̄ ̄ヽ
         |     / ̄ |       | | | ヽ  ,ノ| |  i |      \
         ヽ __/   /    i   | |  ̄ ̄ ̄ | |   ノ l_ヽ     \
             `ー─/    |  |__|____|__|_  /   ` 、    `ー 、
             ∨     |  /○      ○ |/         `i   、 、、i




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880 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:01:15 ID:ZyweWquL
8頭身のキャロとルーテシアはキモイ Part768


            / ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           ./ / | 全身から湧き上がるこの喜び!
         , / /= \          / ̄ ̄ ̄
           {/ /ー^ヘ 7 ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄|  エリオくんにとどけ!
         ./ /ノハヽiY    , -つ     \
         / / ´Д`ノlル ./__ノ        ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    \ / /   ⊂_ヽ、  ,´/ ヽ/゙ヽ
        .|    へ/ /      .\\,{ | |((z)ハ||
        |    レ'  /、二つ       \ f| |´Д`||>
        |     /.          . >  ⌒ヽ
       /   /             /    へ \
       /  /               /    /   \\
      /  /               レ  ノ     ヽ_つ
     / ノ               /  /
   _/ /                /  /|
  ノ /                 ( ( 、
⊂ -'                    |  |、 \
                       .| / \ ⌒l
                       | |   ) /
                      ノ  )   し'
                     (_/


1 :λ ´∀`Ζさん :XX/12/25 02:48
キモすぎます。超嫌いです。

2 :⌒*( ´∀`)*⌒さん :XX/12/25 02:51
では削除依頼出してきます

3 :ちび狸 :XX/12/25 09:50
    では、削除されるまでの間、ちびたぬきが
    ここを管理しておきます。

        ∧,,∧
   +  ,," _ ゙゙ヽ; ))
      ミ(・∀・x)∩ミ  +
   (( ;(つr‐‐、 'ン
     ⊂;,;'l x ';;     +
       ''∪''∪

【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第74話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213198274/l50


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