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【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合15

1 名前::2007/04/30(月) 12:31:34 ID:wkO1LDFB
     _      ここは「ゼロの使い魔」「グリーングリーン」に代表される
    〃 ` ヽ    ヤマグチノボル氏の作品のエロパロを書くスレよ。
    l lf小从} l  / 荒らし、それに反応する輩はあたしの虚無で一発なんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /  ご・・・ご主人様が好きならSSを書いてみなさい!
  ((/} )犬({つ′  あと、次スレは480KBか、970レスを過ぎたら立ててね。
   / '"/_jl〉` j    立てないとお仕置きだかんね!
.  ヽ_/ノヘ.)〜′   分かったら返事するのよっ!犬!

前スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合14
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175996758/

過去スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12(実質13)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174711221/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171789741/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合11
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169642847/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合10
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167223501/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合9
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165455703/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合8
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164035310/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合7
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162705335/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160901342/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159793943/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158503087/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157554499/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156100259/
【グリグリ】ヤマグチノボル総合【ゼロの使い魔】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1141803280/

まとめサイト ゼロの保管庫wiki
http://wikiwiki.jp/zero/



2 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 12:43:09 ID:lReYlqTO
>>1

このスレにもいっぱい作品が来ますように。
( ー人ー)

3 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 12:51:14 ID:1p3g0bYZ
>>1
otu

4 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 12:54:13 ID:CYCPGx8o
犬乙

もとい、>1乙。

5 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:21:34 ID:UZM3aWQh

                 -――- 、
                , ‐'´         \
             /            、 ヽ
             |l l /〃 ヽ ヽ} |  l  ',
    \          .ljハ トkハ  从斗j │ ハ
     \          l∧}ヾソ V ヾソ !  ! ヽ \ < >1乙なんて言うとでも思った?!
      \ __  __ リ.人  v‐┐ /" ト、  ヽ ヽ
        {心下ヽ /"  >ゝ-'<{   Vl   } }
        ゝ<}ノ \  (:::::Y Y:::::!   ヽヘ  { {
           7´ ̄ )   )::∨::__::ヽ   }::\ \丶、
          /  /  /ィ'´ヽ:::::::::ノ  /:::::::::ヽ ヽ `ヽ
          ! ≦∠__ノ:::| /ハ::::/   ゝ、:::::::::`、 リ ノ
           |   .:.:::::::::::l  __ヾ\    ≧:::::::::'、ヽ {
          l_ .:.:::::::::/ >v'  l \::ヾ  ̄::::::::::::::::', }>
            ヽ.:::::::::V  |  ! l∧::::::::::::::::::::::::::::Vリ
             i::::::::::::`ドー rL.」 厶::::::::::::::::::::::::::::!
             l::::::::::::::j ̄ 7:::::├‐ ト、::::::::::::::::::::::::!
               \::::::/  :/::::::::::!   !:::`、:::::::::::::::::::!
               `/  :/ー‐‐┤  「¨¨ ヽ::::::::::/
               ,′ :/      !   !   レ' ´
               ┴‐┴━━━ゝ-┴


6 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:00:54 ID:citPo4j9
いちもつ

7 名前:名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:36:45 ID:ozWd4VU2
乙ぱい

8 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 00:44:46 ID:vvTltgrs
さすが犬 乙だぜ

9 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 00:45:30 ID:vvTltgrs
犬乙

10 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 10:37:49 ID:/8v2iDxD
犬乙なのです

11 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 14:54:22 ID:hvH6f2Oo
いちもつ

12 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 20:24:31 ID:5flYVzza
>>1
ありがとうです。

13 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:45:30 ID:wkcA+r7t
才人とタバサがGWで海にお出かけしてヤるとSSが見たい。
問題はギニアにGWがあるかどうかだが・・・・そこらへんはオリで

14 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:48:10 ID:cJjwijde
>>13
アフリカにGWなんてないだろ

15 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/01(火) 22:52:10 ID:TcGuyjo4
GWネタ書こうかと思ったけど、アレって映画会社の業界用語だからイマイチなのよね。

っつーわけでパラレル編投下いきます。
事前に
http://wikiwiki.jp/zero/?9-487
http://wikiwiki.jp/zero/?10-502
http://wikiwiki.jp/zero/?12-683
の三本を読んでおくと幸せになれます。

あ、あと途中で終わってるので(何

16 名前:挑戦者アリ! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/01(火) 22:54:29 ID:TcGuyjo4
エレオノールの研究室からは、硬いもの同士をぶつける音が響いていた。

「あらら。これは砕けちゃったかしらね?」

廊下をエレオノールの研究室へはんなりと歩きながら、カトレアは可愛らしく首をかしげる。
自室のドアをルイズが魔法でもって吹き飛ばし、脱出したあたりでカトレアは目覚めていた。
その時点でルイズを止めてもよかったのだが、せっかくだからエレオノールと修羅場るルイズも見てみたかった。
そしたら案の定。
これは使い魔さん危篤かしら、なんて思いながらカトレアはエレオノールの研究室の前に着く。
その扉の前には。
見覚えのない大きなトランクが置いてあった。

「あら?お客様かしら」


ルイズが才人の頭を砕かんと振り下ろした無骨な鉄の棒は。
見事にその軌道を逸らされ、才人の顔の横の床にめり込んでいた。

「な…!」

才人の頭めがけて振り下ろそうとされていたその鉄棒を逸らしたのは。
脇から差し出された、一本の傘だった。

「…なにやってんですかミス・ヴァリエール」
「な、なんであんたがここにいんのよ!」

そこにいたのは。
才人に全てを捧げた黒髪のメイド。シエスタだった。
シエスタはルイズの振り下ろした鉄棒を寸でのところで傘で受け止め、脇の床へと逸らしたのである。
どうやってヴァリエール邸に入り込んだかと言えば、例のトリステイン王家からの書状を門番に見せ、自分が才人のメイドということを知らせて、中に入ったのである。
才人を見つけたのは、何のことはない、渡り廊下を猛スピードで走るルイズの後をつけていったのである。
そうしたら、この状況である。

「…私は、サイトさんのメイドです。
 サイトさんが誰と婚約しようとも、その事実は変わりません。
 正直、ミス・ヴァリエールから婚約の話聞いたときは絶望しましたけど。
 サイトさんが幸せならそれでいい。私はそう思う事にしたんです。
 …でもこれはどういうことなんですか」

シエスタは町のチンピラくらいなら裸足で逃げ出しそうな視線で、ルイズを睨む。

17 名前:挑戦者アリ! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/01(火) 22:55:06 ID:TcGuyjo4
今の状況はといえば。
怯える才人をルイズが組み敷いて、上からぶっとい鉄の棒を振り下ろしていた。
ぶっちゃけ殺人未遂である。

「いやだって、これはサイトが、姉さまと浮気してっ」

言って才人を指差すルイズ。
よく見ると才人は全裸であった。
…まーたこの人は。節操ないんだからもー。
なんて呆れるシエスタだったが、才人はそんな二人の視線を受け、反撃に出た。

「いや違うんだよ!これはさ、エレオノールさんがさ!」

そしてことの経緯を才人は話した。
ルイズはまたか、という顔になった。
シエスタは、また厄介ごとですか、という顔になった。

「…ま、だいたい事情は飲み込めました。
 よーするに、人の話も聞かずにミス・ヴァリエールがサイトさんをいじめてたわけですね」

そう言いながら、ルイズの方へにじり寄る。
そのえもいわれぬプレッシャーに、ルイズはおもわず才人の上から退き、後ずさる。

「な、なによ…。わ、私が悪いんじゃないんだからね」
「でも勢いに任せてサイトさん殴ろうとしてたでしょー?しかもこんな鉄の棒で」
「う」
「サイトさん、死んじゃったらどうするんですか。
 サイトさんのいない世界なんて、私イヤですよ」
「わ、私もだけどっ!でもっ」
「でももお芋もありませんっ。
 そんなミス・ヴァリエールにはサイトさんと幸せになる資格はありませんっ!」

そう言ってシエスタは、才人の手を取って立ち上がらせる。
ルイズは何か言おうとするが、うまく言葉がまとまらないらしく、口をもごもごさせるだけ。
シエスタはそんなルイズを無視し、才人に呼びかける。

「さ、行きましょうサイトさん。
 暖かくしないと風邪ひいちゃいます」

そしてそのまま、才人の手を引いて部屋を出て行ってしまった。
置いていかれたルイズは、しばらくの間もごもごしていたが。

「追いかけなくていいの?ルイズ」

遅れてやってきたカトレアの言葉に。

「ちょっと待ちなさいよシエスタぁぁぁぁぁああぁ!」

慌てて後を追ったのだった。

18 名前:挑戦者アリ! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/01(火) 22:55:54 ID:TcGuyjo4
エレオノールの研究室を出たとき、すでに視界内には二人は居なかった。
ルイズは適当な使用人を捕まえて二人の行き先を尋ねると、その二人なら才人とルイズの新居に向かったという。

「…ひとんちで好き勝手はさせないんだから…!」

ルイズは大股で自分達のために用意された、白亜の邸宅に向かう。
そして扉を開けると。

「遅かったですね、ミス・ヴァリエール」

そこには、シエスタが待っていた。

「…サイトはどこよ」

半眼でシエスタを睨みつけ、ルイズは凄む。
しかしシエスタはそんなルイズの視線を受け流しつつ応えた。

「寝室です。ずいぶん立派な新居ですねえ」

そのままシエスタを無視して寝室にいこうとするルイズの袖を、シエスタが掴んだ。

「あによ」
「サイトさんの所へ行く前に、ちょっとミス・ヴァリエールにお話があります」

にっこり微笑んではいるが、その視線と言葉には何か抗えないものがあった。

「…は、話って何よ」
「…ミス・ヴァリエールはサイトさんを幸せにする気があるのかってことです」
「そ、そんなの!」
「口ではなんとでも言えますよね?
 でもミス・ヴァリエールの場合態度が伴ってないんですよ。
 さっきだってそうです。話も聞かずにマウントポジションから鈍器はあんまりです」
「だ、だってアレは!」
「話はだいたいサイトさんから聞きました。
 まー、流されっぱなしなサイトさんもアレですけど。
 だからって鈍器はないですよね鈍器は」
「う、うぐぅ」

シエスタの指摘に、ルイズは完全に凹んでしまう。

19 名前:挑戦者アリ! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/01(火) 22:57:07 ID:TcGuyjo4
「わかってます?
 ちゃんと態度で示さないから、サイトさんはあっちへフラフラ、こっちへフラフラするんですよ」

シエスタは言いながら手を花の間で舞う蝶のようにひらひらさせる。

「た、たしかにそうだけどぉ…」
「分かってるなら。
 サイトさんにどういう態度とればいいか分かりますね?」
「わ、分かったわよぅ…」
「ほ・ん・と・に!分かってますか?」

シエスタはそう言ってルイズの鼻先に指を突きつけた。
ルイズはその迫力に思わず仰け反る。

「わ、分かってるってば!しつこいわねっ!」

シエスタはふーん、と指を引っ込め、そしてルイズに言った。

「じゃ、態度で示してもらいましょうか?
 ミス・ヴァリエールが、ちゃんとサイトさんを幸せにできるのかどうか」
「い、いいわよ…!そのくらい…!」

売り言葉に買い言葉である。
その言葉を聴いてシエスタはにやりと笑うと。

「じゃ、今から私の言う事聞いてくださいね」
「…へ?」

目を点にするルイズの手を引いて、シエスタは寝室のある二階へと向かったのだった。

20 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/01(火) 22:58:54 ID:TcGuyjo4
いじょ。
うん、やっぱシエスタは強気が似合うと思うんだ。
原作はどんどんアホの子になっていっててお兄さん悲しいです。

…いや、お前の書くシエスタもたいがいアホの子だろ、って言われたらそれまでなんですが…。

それじゃノシ

21 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:00:16 ID:A8Y3mtSn
リアルタイムGJ

わたしシエスタは最近の方が好きですよ?

22 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:05:24 ID:MmPu8lo1
>20
強気なシエス子可愛いよシエスタ
サイト果報者杉

23 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:32:33 ID:5x3k4W+h
http://www.mediafactory.co.jp/cgi-bin/bunkoj_detail.cgi?id=7952

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 副題は「追憶の二重奏」。
スレ住人は全力で購入すべし

24 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 04:28:42 ID:EnfunWbp
前スレ>>749-751
でもまじで才人には「がははは、この世の女は皆、俺様のもの」って言ってほしいな。
薬で変異イベントでもいいから。

ってかこのスレ、エロゲーユーザー多いなw

25 名前:痴女109号:2007/05/02(水) 06:32:05 ID:JoMLGd7c
朝っぱらから投下します。
今度は趣向を変えて黒メイドものです。

26 名前:痴女109号:2007/05/02(水) 06:34:26 ID:JoMLGd7c

「やめてくださいっ!! サイトさんのそんな言葉なんか、聞きたくありませんっ!!」

 シエスタが、血を吐くような叫び声を上げる。
 しかし、その正面にたつ才人も、決して、平静を保っているわけではない。まるで悪い酒でも飲んだかのように、真っ青だ。
 メイド姿の少女は、そんな少年に駆け寄り。必死に訴える。
――いまの言葉は何かの間違いで、たちの悪い冗談だから気にしないでくれ。
 そう言ってくれと彼にしがみつき、懸命に訴える。
 しかし、才人が吐いた言葉は、やはりさっきと変わらなかった。

「俺は、やっぱりルイズを選ぶ。だからシエスタ……俺の事は、もう、諦めてくれ」

「いやです! いやですっ!! そんなっ、そんな事出来ませんっ!! いまさらサイトさんを諦めるなんて、そんなっ!! ――出来るわけないじゃありませんかっ!!」
「シエスタ」
「じゃあ、――じゃあ、わたし妥協しますっ! 一番でなくとも構いませんっ! 二番目でっ、愛人とか妾とか、浮気相手とかで構いませんっ! ですからそんな事っ!!」
「……」
「――そんなこといわないでください……!」

 才人のパーカーを、自分の涙で濡らしながら、彼女は、親に見捨てられそうな幼児のように駄々をこねる。
 しかし、彼からすればやはり、
「シエスタ――」
 駄々は駄々でしかなかった。
「分かってくれ、……もう、決めたんだ……!」


「いやあああああああ!!!!!」


 シエスタの発狂したかのような叫びが、その空間――格納庫――にとどろく。
 常ならば、愛くるしさに満ち溢れているはずのシエスタの表情は、止めどなく流れる滂沱の涙に濡れながらも、その口元にはうっすらと笑みすら浮かんでいた。
――無論、陽気な笑顔ではない。半ば狂気さえ含んだ、うつろな笑みである。

「シエスタ……!」
 

27 名前:契約(その1):2007/05/02(水) 06:37:59 ID:JoMLGd7c

 才人は、彼女の自分に対する想いが、ここまで深かったという事に驚くと同時に、そんなシエスタを悲しませ、絶望させているという現実に、身悶えするほどの自責の念が走る。

――しかし、だからこそケジメはつけなければならない。
 何故なら、そんな彼女であればこそ、今までのように思わせぶりな態度で希望を抱かせる事こそ、シエスタにとって最も残酷な事だからだ。
 実は、才人がこういう(以前の彼自身の優柔不断さから思えば、ほぼ考えられない)宣告をシエスタにしたのは、彼自身のとある環境の変化が背景になっている。

「――わたし、わたしやっぱりアレですか? もう、邪魔ですか? そうですよね? 貴族の御令嬢との間に御婚約が整えば、もうサイトさんは、平民のメイド風情がでしゃばっていい御身分じゃないですよね? そういう事なんですよね?」
 シエスタの言葉が、彼の胸を刺す。

 そう、このたび才人とルイズ(というよりヴァリエール公爵家)との間に、正式に婚約が結ばれたのだ。
 ヴァリエール家では、二人の予想通り、次女カトレア以外の全ての家族――文字通り末端の使用人に至るまで――轟々たる猛反発が巻き起こった。
 なかでも家長たる公爵本人は、額から角でも生やさんばかりの勢いで激怒し、才人に対して刺客を送り込んだと言う噂まであったという。

――しかし、とにもかくにも、才人とルイズの奔走で、この婚約は成立した。
 そして、形の上だけでも婚約が成立した以上は、才人としても、これまでのような、どっちつかずの状態を是正しなければならない。ルイズに対する誠意の話だけではない。さもなければ、そのネタを口実に、こんな婚約はあっという間に破棄されてしまうからだ。 

「シエスタ……ごめん。本当にごめん。でも、俺も本気なんだ。キミの好意はありがたいし、こんな事今さら言って何だが、それ以上に本当に申し訳ないと思ってる」
 しかし、シエスタはもう才人を見てはいなかった。呆然とこっちを見てはいるが、涙が流れっ放しの瞳に力はなく、表情もうつろなままだ。未だに二本の足で立っているのが不思議なくらいである。
「……もう、いいんですサイトさん。しょせんわたしは、あなたに相応しくない女だったんです」
 才人はもう、たまらなくなった。
 こんな彼女を見るくらいなら、いっそ口汚く罵られた方がどれだけ楽か知れない。

「サイトさん」
 妙に陽気な声でシエスタが呼ぶ。
 顔をあげた才人はぎょっとした。


28 名前:契約(その1):2007/05/02(水) 06:42:12 ID:JoMLGd7c

「大丈夫です、サイトさん。――わたし、サイトさんの足手まといにはなりませんから」
 そこには、鈍く光る薪割り用のナタの刃を、自分の首筋に当てて微笑むメイド姿の少女がいた。
「ミス・ヴァリエールとお幸せに。――あ、でも、時々は」
 シエスタはそこまで言うと言葉を切った。鼻をすすり、震える肩を静め、潤んだ目で才人を見つめ、言った。
……時々は、私を思い出してくださいね、と。

「やめろぉぉぉ!!」

 思わず才人は駆け寄ろうとして、転んでしまう。
 事態の余りの急転直下に、とっさに上半身と下半身のバランスが取れなかったのだ。
 顔面を石畳に思い切りぶつけたが、痛がっているヒマなど無い。
 彼はそのまま土下座の形で叫んだ。
「やめてくれ! やめてくれシエスタ!! 俺が悪かった。俺が悪かったから、そんな、そんな事はやめてくれっ!! お願いだ!!」
 しかし、彼女は答えない。
 さっきまでと変わらず、うつろな笑みを浮かべたまま、才人を見つめている。
「何でもするっ!! 君が望むことなら、俺は何でもするっ!! だから、頼むからもうやめてくれっ!!」

 才人がそう叫んだ時、初めてシエスタの瞳に光が宿った。

「何でも……していただけるんですか……?」

「え……?」
「わたしが望めば、何でもしていただけるんですか……?」
 才人は答えられなかった。
 というより、この期に及んで、彼女が何を言おうとしているのか、彼には分からなかったと言っていい。
 そんな才人に、シエスタはたたみかける。

「今一度、確認させて頂きますわ」
 一歩、二歩、三歩、……ゆっくり、ゆっくりとだが、シエスタが近付いてくる。無論、その細い首には、鈍く光るナタの刃が添えられている。
「わたしが望めば、サイトさんは何でもしていただけるんですね?」


29 名前:契約(その1):2007/05/02(水) 06:44:36 ID:JoMLGd7c

「……俺にできる事なら」
「それはおかしいでしょう」
 シエスタは言った。
 サイトさんは今“何でも”と言いました。何でもと言うのは、文字通り何でもと言う意味のはずです。――彼女の目と、ナタの鈍い輝きがそう言っている。
 その目を正視できずに、才人は思わずうなだれる。

「何を……すればいいんだ?」
「はい」

 シエスタはきびすを返すと、格納庫の、工具や酒ビンなどを置いてある一角から、一枚の羊皮紙と羽根ペンを取り出し、何事かをさらさらと書いた。
「これに、サイトさんのサインと血判を押して下さい」
 それだけ言うと、膝をついてうなだれる彼の傍らに寄り、ペンと共にその書類を才人に差し出した。
「――これ、何て書いてあるんだ?」
 しかし、シエスタは微笑むだけで答えない。
 もっとも、その笑顔はさっきまでのうつろな笑みとは違い、妙に邪悪なオーラに包まれているように感じられた。

 才人には、このハルケギニアの文字が読めない。
 彼に出来る書類仕事は、せいぜい自分の名を署名する事くらいである。
 しかし、いくら何でも、内容のわからない書面に署名と血判を要求されて、ハイそうですねと従うほどバカではない。現代日本で育った彼は、紙切れ一枚の契約書が、文字通り人生を破壊しかねない悲劇を生むという事実を、骨の髄まで知っていたからだ。
 しかし、もはや情況が情況だった。
 彼女の言葉に従わずして、彼女を落ち着かせる方法を、いまの才人は知らなかった。
 結局、彼は――従った。

「サインと血判、だな」
 シエスタはそのままうなずいた。
「それをすれば、思いとどまってくれるんだな?」
 シエスタが、やはり無言でうなずくのを見て、才人はペンを手に取った。
 
 この時、彼がこの書面に書かれた内容を知っていたら、いくら何でも署名はしなかったであろう。何故ならこの書類は、才人が危惧を抱いた通り、いや、それ以上に彼の人生を破壊する結果となった、連帯保証人同意書にも等しい、そのものズバリの『死の契約』だったからだ。


30 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 06:45:58 ID:BthQw0Dk
支援

31 名前:契約(その1):2007/05/02(水) 06:46:26 ID:JoMLGd7c

「これで、いいのかシエスタ……?」

 たどたどしいハルケギニア共通語で自分の名を署名し、親指の皮を歯で噛み切ると、彼はそのまま血判を押した。
 その紙面を再び手渡された時の彼女の表情には、もはやさっきまでの憂いは無かった。
 悲嘆の涙はそのまま歓喜の涙へと変化し、まるで難産の末に産まれた自分の赤子を、初めてその手に抱く母親のような、そんな感動に満ち溢れていた。
 シエスタは紙片を胸に抱き、言った。
「ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!! 大切にしますから! わたし、このサイトさんの書付、死んでも離しませんからっ!!」

「キミが喜んでくれたなら、何だか分からないけど、俺も嬉しいよ」
 才人もようやく顔をほころばせた。
「で、さ。――念のために聞かせて欲しいんだけどさ、……それ、一体何が書いてあったの?」
「はい」
 シエスタは、うっとりとした笑みを浮かべたまま、その紙面を読み上げた。


「サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガは、わたくしことシエスタに、病めるときも、健やかなるときも、死が二人を分かつまで、絶対の服従と永遠の忠誠を捧げる事を誓います」


 才人は、呆然と立ち尽くし、何も考える事が出来なかった。
 そんな才人に、嬉しそうにシエスタが身を寄せてくる。

「さてサイトさん、それじゃあ早速、命令に従って頂きましょうか。手始めに、わたしのブーツにキスをして、忠誠と服従を誓っちゃってください」
「しっ、しえすた……?」
「あらかじめ言っときますけど、逃げたり逆らったりしたら、この書類をミス・ヴァリエールに届けますよ?」
 と言い、サイトさんもご承知して下さってると思いますけど、
「わたし、こうと決めた事は、絶対にやり遂げるオンナですから」
 そう、うそぶいた。

 小悪魔のような……いや、才人には文字通りその笑顔は、悪魔の笑みに見えた。


32 名前:契約(その1):2007/05/02(水) 06:50:39 ID:JoMLGd7c
今回はここまでです。
GW中もなぜか仕事はありますので、
以前ほどの頻度で投稿は出来ないかもしれませんが。

前回のSSでかなり悲惨な最期を遂げたシエスタに、
今回は、精一杯ストレスを晴らさせてやろうと思います。



33 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 06:53:26 ID:EnfunWbp
こんな時間にリアルタイムktkr。黒シエ楽しみしてませうw

34 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 06:58:43 ID:BthQw0Dk
怖すぎwww

35 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 07:39:36 ID:V2PmH9uc
黒シエシエ続編にwktk

36 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 14:32:01 ID:fKTRKX7H
黒いのきたwww
展開にwktk


37 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:39:43 ID:HM+fWv5t
せんたいさん、痴女109号さんGJ!

最近 アン様やテファ物減ったな〜。
いや書いて欲しいとは言ってないよ別に・・・

38 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:59:44 ID:V2PmH9uc
テファ物はせんたいさんのでお腹イッパイですたぃ天然超乳エルフ娘タマランですたい

アン様は悲壮さが付いて回るので、なかなか難しいと思うんですたい

39 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:00:00 ID:K/Rm1FKc
タバサ分をお願いします

40 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:06:20 ID:1O1IJSQQ
俺たちに食い足りるなどといったことはあり得ませんぜ

41 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:37:52 ID:Ba+HHKIK
こんなの考えてみた。

42 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:38:32 ID:Ba+HHKIK
数多の闘いでサイトは、寝たきりの状態になってしまった。
魔法学院の秘密の部屋でサイトがベットで横たわっているそこに、男がサイトに呼びかけてくる。
「私の声が、聞こえるかいサイト君」
「あんたは、誰だ?こんな状態の俺に何か、用か?」
「君に選ばせてあげよう、一生このままで過ごすのか、それとももう一度以前のようになりたいのか?」
サイトにとって、どちらを選ぶかなど分かり切っている。
なぜなら、こんな状態の自分のことなど誰も必要としないから、誰にも必要とされないなんて死んでいるのと変わりはない。
シェスタは、私が全部サイトさんの面倒を見ますと言ってくれたがそこまで面倒は掛けられないし、男としての誇りが許さない。それに、望まれているのは「ガンダールブ」であって、お荷物ではない。


43 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:40:28 ID:Ba+HHKIK
「ただし、動けるようになる代わりに君の寿命を頂く」
サイトは少しだけ悩んだのち、口を開いた。
「……どのくらい……、差し出せばいい……?」
「そうだね、分かり易く説明しようか。例えば君の寿命が
80年だったとする、で君が今17歳だね、10年分差し出せば
君は27歳まで動けるようになるよ、それと引き換えに君の寿命は
53年になるわけだけど……。」
「どうする?やるかい……それとも……」
「いいよ、それでいい……、この状態から抜け出せるなら
何だってするよ。」
「それじゃ、契約成立だ。それで、何年分差し出すの?」
「それは……」

ルイズ、シェスタ、タバサ、アンリエッタら多くの人々らが
サイトの“奇跡的”な回復を、心から喜んだ。サイトの顔には、
少しだけ蔭りがあったがうれしさのあまり、本来なら気付いたであろうこと
を、見落としてしまう。
このことを、ルイズたちは後悔することになる。


44 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:42:33 ID:Ba+HHKIK
読みにくいうえに、短くてすまない。
今後、努力します。

45 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:45:18 ID:gkroGl5k
なかなか面白そうな設定
続きに期待する

46 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:49:20 ID:NkhxIDGA
何かやけっぱちになって手当たり次第に種を蒔きまくるサイトが見えた

47 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:52:33 ID:l9hAZS9x
>>32
GJ
黒シエスタ結構好きだけど、これは恐ろしく黒いな…

48 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:57:48 ID:+wNFdlaC
黒って言うか病んでる

49 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:11:47 ID:3M/Js0ts
ヤンデレ

50 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:14:13 ID:V2PmH9uc
鉈とシエの豹変振りから思わずひぐらし連想シチマタ

51 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:20:41 ID:EnfunWbp
デスノートの死神の眼の契約みたいだな。

あとガンダールヴな。まぁ続き期待。

52 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:21:38 ID:y98Pglcc
>>50
はう〜〜〜〜。黒シエスタお持ち帰りィ〜〜〜〜!!

53 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:41:42 ID:V2PmH9uc
サイトさん、どうしたのかな?かな?まだミス・ヴァリエールの意識はありますよ?
さぁ続けましょう。ね?

54 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:02:14 ID:xGzcdGgZ
単純計算で残り人生の半分を差し出せば一応死ぬまでは動き続けられるな・・・

55 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:08:28 ID:ujOmi1+N
23年分差し出せば、一応死ぬまで動けるんじゃないのか?
80−(17+x)=17+x
     x =23 

56 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:23:14 ID:xquuzXXb
80年は過程だから・・・

57 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:24:03 ID:2gNTrpDX
この手の物語はお約束として自分の正確な
寿命が分からないってのがキモになるよな
寿命の定義がはっきりしないけど
もしサイトの寿命が30年40年だったら…とか

58 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:01:03 ID:A6piLjbf
話ぶったぎって悪いが、デルフ擬人化を書いているのだが需要はあるか?
デルフのもうひとつの力として書いているのだが、パロとしてどうか気になった。

59 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:01:47 ID:/TWIXxMe
>>58
どんとこい

60 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:23:02 ID:rh7DMggm
>>58
ばっちこい

61 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:52:38 ID:7VZ7+XHP
>>58
デルフを例の鏡で擬人化させるというのも考えた。
何にせよバチコイ

62 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 08:09:43 ID:xJb7x4VU
服は着せろよ!

63 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 09:23:03 ID:ujOmi1+N
なぁ相棒、俺っち前々から人間になったら一度やってみたいことがあったんだ
分かるだろ?相棒、いつもいつもメイドやら貴族の娘っ子やら青髪の娘っ子やら・・・・剣のオイラでも、あれだけ見せ付けられリャ興味が沸くってもんだ!

アッ──!

ゼロの使アッ─!い魔 第2巻 <鏡の饗宴> 近日発売!


最後のパクらせていただきましたすいませんすいません

64 名前:りょうじょくはにい ◆JCgO7iTKKc :2007/05/03(木) 11:39:16 ID:A6piLjbf
>>58
で言ったとおり、デルフ擬人化ものです。
どうでもいいですが、IDはA6piLjbf。エロでしたね。サーセン。
エロ、なにそれおいしいの?
武器を擬人化、なにそれおいしいの?
微妙に長くて微妙に短い、なにそれおいしいの?
それでもおいしいと仰ってくれる優しい異世界の住人様は、見てやってあげてくださいませ。


65 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:39:53 ID:A6piLjbf
伝説の使い魔、ガンダールヴの伝説の剣であるでるデルフリンガーのことでデルフ。
 サイトが貴族になって色々と騎士ごっこに駆り出されるが、長い剣身のためサイトがデルフを手に持たない限り、そう簡単に持っていられるものではない。
 よって性別がわからないが彼は、基本的にはルイズの部屋でお留守番である。
 使いたいときに使われ、使わないときは放置される日々。
 意思があるのにも関わらず、ただの物として扱われる伝説と疑いたくなる姿。
 だが、六千年の前。前のガンダールヴが亡くなってからというもの。
 色々なところに売られ買われ使われ捨てられてきた人生を歩んできた彼にとって、今の待遇はとてもいいほうだ。
 六千年というときの中は、デルフの口に腹を立てた貴族がデルフを溶かされかけた。
 処刑のときにも使われたし、魔法だけではなく多くの命を吸ってきた。
 そう魔法で作られた彼はとても丈夫だった。
 しかしそのお陰でボロボロになった彼は、ずっと放置されてきた。
 だからこそ再びであった相棒には感謝をしていた。
 今日もまた相棒と小娘が口論しているところから目をさめた。
 まーた元気だねえ。
 鞘に入っているので喋ることができないため、鞘の中で大きくため息を吐く。
 しっかし最初に出会ったころに比べて、相棒はずいぶんたくましくなったなあ。
 本人は気づいてないが、サイトは背は伸びているし筋肉もついてきた。
 ガンダールヴになってなくても、同年代でサイトに殴り合いで勝てる人間はそうはいないだろう。
 だが魔法が使えないサイトは、ガンダールヴにあらない限り、けしてメイジは勝てない。
 デルフを手に入れてからというもの、いつ死んでもおかしくない状況は多かった。
 だから運で繋ぎとめている命など、いつかは引き千切られる不安があった。

66 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:40:24 ID:A6piLjbf
「いいじゃない! 今日ぐらいずっと一緒にいてくれても!」
「だーかーらー。今日は話合いがあるっつってんだろ!」
「話合いっていっても、ただ雑談とお酒を飲んでいるだけじゃない!」
「う…だけど人間そういうのは必要なんだよ!」
「私と一緒にいることも必要なの!」
「二人とも!!!」
 二人の声よりも大きなシェスタの声が遮り、二人は思わず黙る。
「これから部屋の掃除をしますので、とっとと勉学に励みにいってください!」
「…は、はい」
「う、わかったよ…」
 髪が逆立って見えるシェスタに二人は素直に聴き、部屋から出て行った。
「まったく、そう簡単にサイトさんと二人っきりにさせるもんですか」
 流石、シェスタ。サイトのことになると頭の回転速度があがる。
「デルフさん。おはようございます」
 デルフの鞘を少しだけ抜き、デルフの口である柄に挨拶する。
 サイトたちが出て行ったあと、シェスタがデルフに挨拶することは日常となっていた。
「おはよう。朝から相変わらず元気だねえ」
「そうですか?」
「まあやかましいといってほういいかねえ」
「あ。ごめんなさい」
「いや誤ることじゃねえ。元気でいいこった」
「はい、そうですね。それじゃあ掃除しますね」
「あいよ」
 シェスタはデルフを鞘にしまうと、掃除を始めた。

67 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:41:04 ID:A6piLjbf
 デルフはシェスタの姿を見ていると、またサイトのことを思った。
 相棒がピンチなのときは、俺が不甲斐ないからじゃないか?
 喋る。魔法を吸収する。使い手を動かす。魔法を自らの体につける。
 どれもこれも相棒が死とのギリギリの境になって、思い出したものばかりだった。
 つまりもっと早く思い出していれば、相棒は傷つくことなどなかったのではないだろうか?
 …もっとなかったか。たしかもう一個ぐらいなんかった気がした。
 あーなんか。頭にひっかかるんだよな。
 確か似たようなものを使っているやつがいたんだよな。
 しかも確か最近見た気がする。
 火、水、風、土。そして虚無…。
 魔法を吸収して魔法をつけられる俺に、火などを吐いたりしても意味はないし、となると虚無か?
 虚無…あっぱ火吐くのほうか? いやそんだったら昔の俺は火を吐いて敵を追い払っていたはず。
 もし吐いていたらそんだったら火を吐く剣として、伝説になっていたはずだしな。
 それかガンダールヴはどんな武器じゃなく、火を吐く剣を持つものになっているはずだ。
 そーいや、前の相棒が死んだあと俺はどうやって動いたんだ?
 あいつの墓標に突き刺さっていたから、墓荒らしが来ない限り動けないはずだ。
 ということは、動く虚無…あ!
 あーあれか…。あれねえ。魔力がたっぷりあっても一時間そこらしか動けないからすっかり忘れていたよ。
 それに俺が動いても、ぶっちゃけガンダールヴが動いたほうが、速くそして強いから意味ねえんだよなあれ。
 たく、俺が作った馬鹿野郎はなに考えてあれができるようにしたんだ。
 あんなん…俺も寂しいんかねえ。こんなこと思いつくなんてよ。

68 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:41:53 ID:A6piLjbf
「相棒。ちょっと面かせ」
「いきなりなんだよ」
 ルイズの授業が終わったサイトは、今から仲間と騎士ごっこをしようとデルフをつかんだらいきなりこれだ。
「また新たに俺の力をひとつ思い出したんだよ」
「本当か!」
「ああ。結構強力なやつでな。使い手は無事だが他の安全がとれるとは言いがたいものだからな。二人でやりたい」
「でも今から訓練があるしな」
「なーに長くても一時間もねえ。ちょっと発動するのに手間がかかるだけだ」
「そっか。じゃあギーシュに適当に言ってあとから参加すっか」
「人がいないところで頼むぜ」
「わかってるよ」
 ギーシュに一言二言言い、サイトがたどり着いたのは、前サイトがルイズから追い出されたときにテントを張ったところだった。
 確かにここなら人は通らず、なおかつ広いためなにがあっても被害はすくないだろう。
「ここでいいか?」
「上等よ。いいか俺の言うとおりに呪文を言うんだ」
「呪文? 俺は魔法を使えないぞ」
「呪文を言わなくてもできるが、そうするとなかなか動きが悪くなるからな」
「動き? なあ何をするんだ?」
「んまあ。俺も久々すぎてどうなるのかよくわからん」
「よくわからんってアブねえじゃねえか!」
「まあどうにかなる」
「どうにかならねえよ!」
「相棒」
「な、なんだよ」
「ご主人様を守りたいんだろ?」
「…わかったよ」
「それじゃあ俺が言うとおりに言えよ」
「あいよ」
 サイトは一分間に及ぶ呪文を言った。
 デルフが青白い光に包まれている。
「よし、俺を地面に置け」
「っは?」
「変かもしれないが、早く置けって」
 納得いかない顔で行かない顔で、サイトはデルフを地面に置く。
「よしいくぞ」
 デルフがそういうと、いきなりデルフは溶けた。
 ドロドロに溶けたデルフは地面に吸い込まれていった。
 いきなりの状況に、サイトは呆けた。
 デルフが地面に完全に吸い込まれたあと、サイトはハッと気づいた。
「お、おい! デルフ!?」
 声をかけても地面は沈黙を保っていた。
「おい! こら! 出ててこいって!」
 何度も声をかけても、地面は沈黙を続けた。
 サイトは手で地面を掘り出した。
 デルフが吸い込まれたにもかかわらず地面は硬かった。
 爪に泥が入り、痛みが走ったがそれでもサイトは地面を掘る。

69 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:42:56 ID:A6piLjbf
「デルフ!」
 ゴン!
 サイトの頭にストレートパンチがクリーンヒット!
 そのパンチもとい腕は、なんと地面から生えていた。
「いってえ!」
 サイトは鼻にいいパンチを受けたため、思わず押さえる。
「いたた、いったいなんだよ」
 地面から生えている腕に思わず驚く。
「ななななんだこれ!?」
 生えている手は地面に向かって倒れ、そのまま地面を掴み取る。
 よいしょっといわんばかりに、力を加えるとボコリッと地面が盛り上がった。
 そのまま地面が割れて、一人の下半身土に埋まった女がでてきた。
 ちなみに銀色に光る髪が乳を隠しているだけの全裸。
「ふぅー。成功だな」
 土から生まれたのか生えたのかよくわからない女は、安心したのかため息を吐いた。
「な、ななな、な」
「おい相棒。鼻を押さえてなにやってるんだ」
 女から出た言葉は、ついさっき地面に潜っていた剣のと同じ声。
「相棒…。相棒!? まさかデルフか?!」
「俺以外誰がいるだよ。ん、クソしくった。潜りすぎて地面からでれねえ。相棒ひっぱってくれ」
 さっきからもぞもぞっとデルフは体を動かしているが、まったくそこから先体がでないらしい。
 もぞもぞ動くたびに、デルフの胸と髪が揺れて、髪の隙間から乳首が見える。
「ななな! なんだよこれ!」
「なにって、これが俺の力だ」
「力って人間じゃないか!」
 土からでたデルフはまるで人間だった。いや人間しかみえないといったほうがいい。
 さっきまで土の中に入っていたのにひとつも汚れのない体、銀色のに輝く胸まである髪、鉛色の目、銀色の唇は確かに人間離れをしていた。
 が、それらを収めた顔とくびれた体は、紛れもない人間そのものにしか見えない。
 それどころか上半身しか出てない体でも、その姿をみれば町で歩けば、誰もが振り迎えるほどの美女と断言できる。
 それに、それにだ。胸なんてシェスタ並み。いやよく見ればそれすら越えているほどの大きさ。さっきから上下左右とゆれすぎだ。

70 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:43:51 ID:A6piLjbf
「虚無の力だ。土の力を使って肉体を作るんだよ」
 そういってデルフは右手をサイトに差し出す。
 ひとつ動作をするだけで、胸はまたゆっさゆっさと揺れて、サイトを魅了する。
 サイトはゴクリッと生唾を飲み、ハッと気づいたように顔を左右に振る。
 こいつはデルフだ! そう、ただのデルフがちょっと女にになっただけだ!
「どうしたんだ? ほら早く引っ張ってくれ」
「そのまえに、その胸をどうにかしろ!」
 そうだ! その胸は反則ですよデルフさん!
「別にいいじゃねえか。胸や一つや二つぐらい。はやくしろって、時間がねえ」
 さらにデフルはサイトに腕を突き出す。
 う、く、とサイトは唸り、おっかなびっくりながらも手を取る。
 うわ、細い…。
 ちょっとでも力を加えるだけでも千切れてしまいそうな細い手首に思わず驚く。
「いくぞー」
「おう、とっととひっぱってくれ」
 千切れそうな手に不安を持ちながら、サイトは力を加える。
 デルフも逆の手を地面に押して体を引っ張る。
 徐々にデルフの体が地面から出てくる。
 …あー本当に人間が土から生まれたように見える。……まてよこのまま引っ張ると?
 ようやく腰まで引っ張ってきたサイトが、あることに気づいて思わず手を離した。
「あ、馬鹿! 手を急に離すな!」
 急に手を離されてことと、腰が土から完全に抜けたことでいっきにデルフは地面から出た。
 そしてサイトの顔へと唇へと、デルフの頭が襲い掛かった。
 ゴン!!
 さっきよりも大きい音がした。
「いってええええ!!」
 サイトは鼻を押さえて体を転がろうとしたが、体が動かないので首を振った。
「急に手を離すからだろうが!」
「そのまま手を繋いでいたら、お前の下半身を直視するだろうが! あああー! いってえええええ!」
 のた打ち回るサイトにデルフはため息を吐くと、サイトの頭をつかんだ。
 細くて柔らかな感触に思わず、サイトは動くをやめる。

71 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:44:26 ID:A6piLjbf
「動くなほら手をどけな」
「あ、ああ」
 やんわりとした声に素直にサイトは従う。
「うわ、鼻血でてるじゃないか。たくしゃねえな」
「誰のせいだよ…てかお前、俺にのっかてんじゃねえ!」
 サイトに一撃を喰らわせたデルフは、そのままサイトの体に乗っかっていた。
 サイトの鼻をみるため上半身を少し浮かしているだけで、巨大な胸はサイトの胸元に押さえつけていた。
「暴れるなって、たく血をとらないとな…」
 とはいっても、両手をサイトの頭をホールドしているし全裸な彼、もとい彼女は鼻血を拭くすべはない。
「…しょうがねえな」
 デルフはサイトの顔に自分の顔を近づける。
 それにともない胸がさらにサイトの体に押されていく。
 うわーい。すっごいやわらかーい。
 前にシェスタに胸を腕に押さえつけられたときよりも、柔らかい感触が徐々に体に染み込んでいく。
 なんせ服というものは自分しか着けてないため、直接押し付けられる胸の弾力は半端ない。
 デルフの熱い息が顔にかかり、サイトはぶつかったときの鼻血じゃない鼻血がでてくるのがわかる。
 銀色の唇がサイトの鼻血に触れると吸い上げた。
 唇からでた舌が鼻の中に入り、鼻血をとろうとかき回す。
「お前なにを?!」
 デルフは唇を離すと、なにをいってるんだっていう表情で、
「鼻血をとってるんだよ」
 また血を舐めようとサイトの顔に顔を近づける。
「だからって何でなめるだ!」
 不満そうにデルフは眉をひそめる。
「ほかに鼻血を拭くものがないからだ。ほら、まだ血がついているから動くなよ」
「おいこ、んあ!」
 また再びデルフはサイトの血をなめる。
 ペチャペチャッと舐める音だけが続く。
 しばらくしてようやくサイトも今の状況に慣れたのか、鼻血はいつのまにか止まっていた。
 頬も鼻の穴まで舐められたせいか、サイトの目は涙目だった。
 もう散々やめてくれといっても、全然やめてくれないので静かにまっていたが辛かった。
 自分の下半身が盛り上がっているのもわかるし、何より胸が犯則すぎだった。
 デルフはサイトから顔を離すと、サイトは名残惜しかったがホッとした顔をする。

72 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:44:58 ID:A6piLjbf
「ようやく終わったか」
「いやまだだ」
 へ? という声を出すこともできずに、サイトは唇を塞がれた。
 舌がサイトの唇を嘗め回し、そして無理やり唇の中へと入っていった。
「んー!!」
 サイトも抵抗として口を塞ぐ。が、顎を手につかまれそのまま無理やり引っ張られた。
 開いた口に容赦なく舌が滑り込み、サイトの舌を嘗め回す。
 体を動かしても、デルフの力によって動かせずになすがままに、デルフの舌がサイトを狂わせる。
 さっきまで自分の血を吸った舌は、鉄の味と唾液を口に広げていく。
 デルフは唇をサイトから離すと、コクリッと唾液を飲んだ。
 サイトも飲み、頬を赤く染め息を荒くする。
 ルイズにしてきたキッスよりも、それは深くそして気持ちがよかった。
 だけども相手はデルフ…。
 そう思うとサイトはきつい目で、デルフを睨めつける。
「な、なにしてんだよ!」
「どうしてこの体になったとおもう?」
「っは? わかるわけねえだろ?!」
「この体は男であるガンダールヴが、侵入できないところに入るための姿だ。
だからガンダールヴよりも力が劣るし、この姿を維持できる時間も少ねえ。
それよりも完璧な肉体はそんなことを必要ねえ。だから本来これは―――」
 またでデルフはサイトの唇を奪った。
 しかし今度はただ唇を触れただけのキッス。
「こういうためにあるんだよ」
 サイトは思わず体をビクつかせる。
 サイトは頭を上げて自分の下半身をみる。
 デルフの乳のせいで見づらいが、そこにはデルフによってさらけ出した自分の肉棒があった。

73 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:45:54 ID:A6piLjbf
「おま―――」
「お前はこれでも舐めとけ」
 サイトの顔にあの胸が襲い掛かる。
 デルフはサイトの肉棒をおもっきし上へと擦った。
 デルフが飛ばされるかと思うほど、サイトは体をビクつかせる。
 サイトは押さえつける胸の感触と擦られた肉棒に混乱する。
 デルフは肉棒を擦り始め、胸をさらにサイトを押しつぶす。
 そしてとうとう、サイトはこの快楽にとうとう理性が切れた。
 サイトはもさぼり食う様に、デルフの胸を舐め始めた。
 ぞぞっとデルフは自分の胸が舐められ、背筋に快楽が襲い掛かる。
 ニヤリッと唇を深く歪め、肉棒をよりいっそう深く速く強く上下に擦った。
 デルフは片手でサイトの頭を押さえていたが、それをやめ片手で擦りもう片方で亀頭をいじった。
 カリを親指でなでまわし、肉棒の口を開いたり閉じたりいじくりまわす。
 サイトも負けじと、両方の乳首を口に含み吸い上げ、甘くかみ始める。
 両手で胸を強く擦り合わせる。持ち上げる。もみ始める。
 デルフは上半身を持ち上げ、サイトから胸を取り上げる。
 なんだよって反論しようとしたが、次の快楽に口を塞ぐ。
「ん!」
「我慢しろよ」
 デルフの胸がサイトの肉棒を被さった。
 サイトの肉棒は限界だといわんばかりに、振るえて先から白い玉を作っている。
 デルフは胸を両腕で挟み、そのまま上下に動かした。
 手とは比べ物にもならない柔らかさと肉厚がサイトの肉棒をいじる。
「なぁ! やっばいって!」
「しょうがねえな。口にだせよ?」
 両腕を離して、おもむろに口を肉棒へ入れる。
 二、三度したで舐めたところで、
「で、出る!」
 ビクリビクリッと肉棒が振るえ、精子をデルフの口に出す。
 デルフは肉棒を離すどころか、さらにふかく肉棒を口の中に押し込み、精子をしぼろうと舌を這わす。
 ようやく精子が納まったところでゆっくりと肉棒を離していく。
 口いっぱいに精子をほおばったデルフは、こくりと喉を鳴らして精子を飲み干した。
 銀色の唇から赤い舌がちょろちょろと精子を舐めるすがたは、官能的でサイトの肉棒を再び蘇らせるには十分だった。
 大きくなるのを確認したデルフは、また深く唇を歪ませる。

74 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:46:39 ID:A6piLjbf
「今度は俺をいかしくれよ」
 いつも聞いてきたデルフの声。
 だけどサイトにとってその声はもう、淫乱で官能的な女しか聞こえなかった。
 デルフは腰を浮かすと、とろりとした液体がデルフのから落ちた。
 秘所をサイトの肉棒に近づけた。
「いれてくれよ」
 サイトはデルフの腰をつかむと、ゆっくりとデルフを自分の体に近づけた。
 デルフの秘所と自分の肉棒が触れ、思わずいきそうになるのを我慢し、近づける。
 ずぶずずずっとデルフの体に肉棒が刺さっていく。
 そして完全に刺さったときには、デルフは頬を赤く染め息を荒くしていた。
「は、激しく。頼むぜ、相棒…!」
 サイトは腰を振った。
「んぁあ!!」
 デルフも負けずと力を加え、肉棒を締め付ける。
 サイトはデルフの背中に手を回し、デルフの体をこちらに傾け、胸を舐め回す。
「ん、あぁ! 胸をなめ、るな!」
 それでもかまわずサイトは胸を舐め、乳首を噛む。
 舐める。噛む。振る。ただそれだけなのに、デルフは声を上げさらに締め付ける。
 サイトは腰にいっていた手をずらし、デルフのお尻這いずりまわしていた指を肛門に突っ込む。
 思ってもいなかったサイトの攻撃に、デルフは身震いをする。
「そこ、違う、ぞ! おい! や、やんぁ! やめぇ、ろ!」
 それでもサイトはやめずに、尻の穴をかき回す。
「やめ! いく、いく、いくぅ!!」
「俺も、い、いくぞ!」
 ドクドクッとデルフに精子が注ぎ込まれた。

75 名前:でんせつのおれとでんせつのけん:2007/05/03(木) 11:47:27 ID:A6piLjbf
「どうだった相棒?」
「…俺なにやってんだ…」
 体育すわりでサイトは渦埋まっていた。
 そこの横には美人のデルフではなく、元の剣をしたデルフがいた。
「ああ。中にだしても、俺は剣だから妊娠しないから安心しろ」
「そうじゃねえだろ…だいたいなんでこんなことになってるんだよ」
「ん? お前が好きだからだ」
「な! お前好きって、剣だろう?!」
「それでも好きなんだよ。いいだろ?」
「…お前女だったのか?」
「いんや。男も女もできるぞ」
「………魔法は怖い」
「いんや、魔法よりももっと怖いものを教えてやろうか?」
「なんだよそれ」
「後ろを振り向いてみろ」
「っは?」
 後ろを振り向くとそこには―――
「ごごごごご主人様!!!?? しししししシェスタ!!!??」
 髪は逆立ち、眉間に深いシワを作り、頬は怒りでヒクヒクと動かし、血管が浮き出しているルイズがいた。
 にこにこっと普段と変わらない笑顔を作り、後ろにはどす黒いオーラを出しているシェスタがいた。
 たっぷり長い詠唱のルイズが得意とする炎の虚無。
 くたばりやがれといわんばかりに、クレイムのように低くく静かに詠唱している。
 魔法が使えないだけど自らの肉体には自身がある。
 目を閉じて、深く息を吸い、深く息を吐く。全身を脱力して、手を天へ振り被り、目を開く。
 ルイズは杖を大きく振りかぶり、口を大きく開いて、
 シェスタはにっこりと微笑み、口を大きく開いて、
「っこんの、ばっか犬!!!!!!!」
「っこんの、浮気もの!!!!!!!」
 ばっちーん!
 まずはじめにシェスタのビンタで、サイトは空を舞う。
 そしてすかさず杖を振り落とす。
 どっこーん!
 ルイズがエクスプロードが大爆発した。
「タマヤー」
 とのんきなデルフの声とどこか遠くに吹き飛ばされるサイトは、夕暮れの太陽とともに消えていった。

76 名前:りょうじょくはにい ◆JCgO7iTKKc :2007/05/03(木) 11:48:08 ID:A6piLjbf
以上です。おしかったですか?
私はおなかいっぱいです。
最後まで見てくださった方に深々と感謝。

PS
>>61
すいません、サイバイマンでした。
>>62
服、なにそれおいしいの?

77 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 12:19:52 ID:BjWj603w
ナイス妄想!

78 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 14:19:12 ID:ujOmi1+N
さすがGWだぜ

79 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 14:57:21 ID:kumZKsBa
アイデアは最高だ!!!
だけど推敲はしような。

80 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 19:50:38 ID:H9NsR2n3
内容はいいのに誤字多すぎなのがもったいない

81 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:56:42 ID:fmH2SE6p
改行をして見やすくしてくれれば尚良かった

82 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:59:00 ID:i2iLnYQp
アイディアマンだな。
こんなデルフは想像できねw
GJ!

83 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:25:21 ID:E4CDRawE
>75
>「ああ。中にだしても、俺は剣だから妊娠しないから安心しろ」

デルフが二本になって、サイトが二刀流になればよかったのに。
そうすれば、ルイズとシェスタを同時に相手取って戦えますよ。

84 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:40:30 ID:4RWrRtDS
GJなんだが…個人的にはデルフとの熱い友情モノが良かったなぁ…

85 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:54:26 ID:PKvDFXov
>>84
よし、その妄想を書くんだ

86 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:18:14 ID:a9nANFjP
>>84
アッー!

87 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 01:08:35 ID:a9nANFjP
よくよく考えりゃ、アン様って一応バージンなのな。
3巻でユニコーンに跨ってるし。
安宿のあのエロさからしててっきりウェールzryと勘違いしておりました

88 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 01:11:48 ID:mwRwJuNe
膜さえ守ってればおkかもしれないので
アナルという抜け道があるかもしれない

89 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 01:25:02 ID:A/+3mMiw
アナルという抜け穴

90 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 01:26:13 ID:XJnRSGya
某ゲームで男は最初の母親、女は最後の恋人を愛するとかいうセリフがあったな


91 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 01:56:28 ID:a9nANFjP
アナル開発済みの女性を『乙女』とは呼べないだろオマエラwwwww
非処女のが幾分マシだぜ

92 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 02:33:43 ID:ecbUFNYu
なら口でry

93 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 02:43:59 ID:/ODZmLFn
巫女は純潔じゃなくなると力を失うため、前じゃなくて後ろの穴を使う

ってエロ漫画があったなー

94 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 03:19:55 ID:UY88QO69
>>87
マジレスするとウェールズとはキスまでだったんだろ。そんなに頻繁に
会えるような立場でもなかったからなお互い。で夜な夜な欲求不満を・・・

95 名前:痴女109号:2007/05/04(金) 05:09:38 ID:nWfBNMRn
やはり朝っぱらから投稿します。
>>25-32の続きです。


96 名前:契約(その2):2007/05/04(金) 05:11:54 ID:nWfBNMRn

――ぴちゃ、ぺちゃ、くちゃ……。
 深夜の格納庫に、淫らな水音が響き渡る。

「ぁぁぁぁ……サイトさん、気持ちいいですよ……」
 椅子に座りながらうっとりと声を上げるメイド姿の少女。
 彼女のロングスカートからは、輝くばかりに白い生足がニュッと突き出され、その踵(かかと)を、一人の少年がうやうやしく手に取り、足の指の股を一心不乱に舌で清めている。

 サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ……契約締結から三日後の姿であった。


「うふふふふ……さすがにサイトさん、なかなかお上手になられましたね。“お掃除”が」
 シエスタは才人の頭を優しく撫でながら、やっぱり婚約者相手に毎晩実戦練習していらっしゃる方は、何事にも勘がいいですわ、と皮肉る。
「おっ、俺は、そんな事はしちゃいない――ぐぶるっ!」
 真っ赤になって反論しようとした才人の口に、シエスタがそのまま、爪先を突っ込む。
「ぐっ、ぐぶぶぶ!!」
 そのまま彼女は、才人の口の中で足の指をうごめかし、ついには足の親指と人差し指で、彼の舌をつまみあげた。
「〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!!!」

「誰が勝手に意見をしていいと言いましたか? あなたは黙ってわたしの言う事に従っていればいいんですっ!!」
 さっきまでの気持ちよさげな表情から一転、鬼のような形相に変化し、シエスタはそのまま、才人の顔面を蹴り飛ばす。
「っっ!」
 目から火花が散るような激痛を覚え、思わず才人は険しい目でシエスタを睨み上げるが、
「何かおっしゃりたいのですか……!?」

 逆光の中、目だけを異様に光らせ、仁王立ちに自分を見下ろすメイドの迫力に、思わず彼は目を逸らしてしまう。


97 名前:契約(その2):2007/05/04(金) 05:13:40 ID:nWfBNMRn

――悪いのは俺だ。
――シエスタがここまで理不尽で非常識な行為に走る原因を作ったのは、他でもない。この俺が彼女とルイズとの間を都合よく往復し、どっちつかずな態度を取り続けてきた結果なんだ――。

 そういう罪悪感が、才人を縛り付ける。
 無論、先日わけも分からずサインさせられた契約書の事もある。
 しかし、現在の才人にとってはその書付けがルイズに露見する恐怖よりも、自分自身の罪の意識のためにシエスタには逆らえない、逆らおうという気が起こらない、と言った方が近いであろう。
 そしてシエスタ自身も、彼が抱くそういう罪悪感に当然気付いている。
 その証拠に――。

「勘違いなさらないで下さいねサイトさん。貴方は当然償うべき罰を受けているだけなんですよ。だって、そうでしょう? 貴方は、わたしの気持ちを裏切ったんですよ? それも、それも……貴族の爵位なんかにホイホイ釣られてっっ!!」

『裏切った』という言葉で、彼女は才人の心を刺激する。
 確かにそうだろう。シエスタから見れば、そう解釈されても仕方がない。
 しかし、今さら百万言を費やして説明したところで、シエスタは決して納得しないであろう。
 何故なら、それを理解させるためには、才人の心は最初からルイズにのみ向いており、シエスタやアンリエッタに向けた笑顔は、単なる“よそ見”でしかなかった事を語らねばならず、そうなれば彼女は必ず三日前のように、死を選ぶであろうからだ。

 契約書がルイズの目に晒されるのは怖い。想像しただけでゾッとする。
 しかし、それ以上に才人が恐ろしいのは、自分が原因となって人を死に追いやる事だ。
 そんな事態に比べたら、たかだかシエスタの罵倒を浴びるくらい、彼にとっては何でもない事だった。


98 名前:契約(その2):2007/05/04(金) 05:15:34 ID:nWfBNMRn

 難航中だった二人の婚約が大きく前進したきっかけは、ルイズが女性の身でありながら爵位を叙勲され、ラ・ヴァリエール公爵家より新たに分家を立て、“虚無”の血統を後世に残するべし、という勅命を受けたからだ。
“虚無”の血を残す、ということになれば、当然ルイズの相手はそこらの門閥貴族の出る幕はない。同じく“虚無”の名を冠し、同じ戦場を共に駆けた大戦の英雄、すなわちサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ以外に適任者はいない……。

――というのが、実は才人が考え出した二人の結婚のための最終プランだったのだ。

 例え才人がシュヴァリエの称号を手にしたところで、ラ・ヴァリエール公爵が、可愛い末娘を素姓も知れぬ平民上がりに降嫁させるとは、才人は到底考えてはいなかった。(その点ルイズは、少しは期待していたようだったが……)
 何故なら、中世貴族にとって婚儀とは、本人同士の情愛の結果ではなく、何より家門同士の結びつきを強調するためのイベントに過ぎないからだ。生まれながらのハルケギニア人ではない才人だからこそ、今ではそれがはっきりと分かる。
――封建社会における身分の壁とは、それほどに分厚いものであり、特権階級の者たちが自らその壁を崩す例は、絶無に等しいという事が。
 つまり公爵にとっては、どうしても才人をルイズと添わせなければならない確たる理由がない限り、二人の結婚を許す事はあり得ない……。

 と、そういう戦略に基づき、才人とルイズの奔走が再開された。
 幸い彼らは、この国の最高主権者アンリエッタ女王陛下と旧知の仲であり、先の大戦に於いて築いた軍の高官たちとのコネなどもフルに利用し、最終的に勅命という形で、ルイズの父親に無理やり婚約を承認させた。
“虚無の使い魔”ガンダールヴは、武のみならず政略に関しても能あるところを見せたのである。

 しかし、二人のこの政治的奔走は、可能な限り秘密裏に行われたため、トリステイン魔法学院に事情を知るものは誰もいなかった。つまり、キュルケやタバサやモンモランシーたちにとって、この婚約発表は全く寝耳に水であったのだ。それはシエスタも同じであった。
 つまり彼女からすれば、今まで中立(?)を保っていた才人が、勅命によって、ある日いきなりルイズの婚約者になってしまったように見えたのだ。しかも、アンリエッタに文句一つ言いに行くでもなく、唯々諾々と(むしろ嬉しげに)従っている……。
 
 許せなかった。
 ルイズも、アンリエッタも許しがたいが、それ以上に彼女は才人が許せなかった。

 さいわいルイズは爵位の叙勲式の打ち合わせで、いま王宮に出かけている。さらにその後、やはり関係書類の問題などで帰省せねばならず、つまり一週間は学院に帰ってこない。
(ならば、その一週間で、サイトさんをムチャクチャにしてやる。あくまで抵抗するようなら、眼前で手首でも切って、一生後悔させてやるんだからっ)
 と、シエスタは思った。
 もはや、彼女に行動をためらわせるものは、何一つなかった。
 

99 名前:契約(その2):2007/05/04(金) 05:17:22 ID:nWfBNMRn

(裏切り、か……。やっぱ、そう見えるよな)

 その瞬間、うなだれる才人の股間に激痛が走った。
「ぅぐっ!!」
 才人の唾液に濡れそぼったシエスタの生足が、そのまま彼の急所に体重をかけてきたのだ。

「あら、どうなすったんですのサイトさん?」
「っっっ! ぁしを……足を……のけて……ひふぅっっ……!!」
「ごめんなさい、聞き取れませんでしたわ。もう一度ハッキリとおっしゃって下さいます?」
 そう言いながらシエスタは指を使い始める。
「ぁぁぁぁ……のけてっ! ぁしを、のけ……あああああっ!!」
「んふふふ……そんなに足を乗っけて欲しいのですか、サイトさん?」
「ちっ、ちが……どけて……あああああ!!」
「やっぱり分かりませんわ。男らしくハッキリおっしゃって下さらないと」
 いかにも残念そうにシエスタは呟く。
 しかし、その口調とは裏腹に、シエスタの足の指は、まさしく芸術的な機動性を発揮し、Gパンの分厚い生地の上から、彼のペニスを確実に刺激していった。

「しえすた……ああああ……しえすたぁぁぁ……!!」
「サイトさん、分かっているとは思いますが――」
 シエスタは言った。
「女の子に踏まれて興奮するような変態には、お仕置きですよ?」
「えっ!?」

 ハッキリ言ってそれは反則だった。
 何故なら、シエスタが“興奮したら”という条件付けをした時にはすでに、
「つまり、決定ですね。サイトさんのお仕置きは……!!」
 才人のペニスは、彼女の執拗な足コキによって勃起していたのだから。
「ズボンとパンツを脱いで、壁に手を突いて立って下さい」


100 名前:契約(その2):2007/05/04(金) 05:19:25 ID:nWfBNMRn

 ばっし〜〜〜んっ。しこしこしこしこしこ……。
「にじゅういちっ!!」
 ばっし〜〜〜んっ。しこしこしこしこしこ……。
「にじゅうにっ!!」
 ばっし〜〜〜んっ。しこしこしこしこしこ……。
「にじゅうさんっ!! ほぉら背筋しゃんと伸ばしてっ! 猫背になってますよっ!!」
「……ぇすた……、ぐうっ!! ……しえ、すたぁぁ……」
「どうしましたサイトさん?」

 両手の動きを止め、うつむく才人を覗き込むシエスタ。
 格納庫の壁に手を突いて歯を食いしばり、必死にスパンキングの痛みをこらえる才人。
 ただ痛いだけのお仕置きではない。
 右手で才人の尻を叩くシエスタは、同時に左手にたっぷりと蜂蜜を垂らして擬似ローションとし、激痛以上の快感を、そのローション手コキによって与えている。
――彼女の愛読書『バタフライ伯爵夫人の優雅な一日』から学習したテクニックだ。
 これをすると、真っ赤に腫れ上がったお尻と、快感でびんびんになったペニス、さらには射精をこらえる才人の表情と、3種類の『赤』を同時に鑑賞する事が出来る。
……シエスタはこのお仕置きが大好きだった。

「……今日は……多いよぉ……」
「多い?」
「だって、いつもは――20回で終わりなのに……」
 
 ばっし〜〜〜んっ。

「はぐうっ!!」
 シエスタは言った。
「甘いですよ、サイトさん」
 スパンキングと同時に、手コキも再開される。

 ばっし〜〜〜ん。しこしこしこしこしこ……。

「昨日、おととい20発だったからって、今日もそうとは限らないでしょ?」
「そっ、……んな……ぁぁぁぁ……いぎっ!……」
「と言うか、今日は回数無制限で行きます。わたしの手がくたびれるか、もしくは」

 ばっし〜〜〜ん。しこしこしこしこしこ……。

「サイトさんが泣くまで、ぶつのをやめません」


101 名前:痴女109号:2007/05/04(金) 05:20:52 ID:nWfBNMRn
今朝はここまでです。
これから出勤です。
しんどいです。

102 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 05:27:01 ID:Xoh7xMbN
最速のGJ!
仕事がんばってくれ。
続きも待ってるぞ。

103 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 07:31:06 ID:0cYXnBO6
ラストにちょっとだけ吹いたw
ドM専用シートっすね。
出勤がんばろーぜ

104 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 08:16:04 ID:a9nANFjP
女言葉になりつつあるサイトに吹いたww
話的にルイズが絡むことは無いのかな?サイトの堕ちていく様にwktk GJ

105 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 09:34:48 ID:A4TYHxaH
七万の軍勢よりも致死率が高そうだw

106 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 11:02:11 ID:oqVAwGcK
痴女はシエスタに何か恨みが


仕事がんばれ

107 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 14:27:29 ID:KeMuqNGl
>>101
前回はエロなしの超ド級シリアス
今回はアブノーマルなドMエロ
極端から極端にすっ飛ぶお方だ・・・

108 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:49:46 ID:UY88QO69
しかし11巻からのタバサはどうなるんだろうな?このスレのように(とゆーか
主にせんたいさん妄想の)”デレ甘”タバサになるのか、それともさり気なく
アプローチするタバサか、もしくは稀にあるSタバサか・・・・・。

109 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:51:43 ID:QZgeWzdr
徐々にデレ甘になるに一票

110 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:54:06 ID:kRVe65Cd
素直クールだろう

111 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:10:37 ID:o3vHgNe5
母親の介護しながらだから、厳しい所があろので
少しづつ進展していきそう。

112 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:16:27 ID:kFcJHELO
>
母親の看護につきっきりとなり、以後は作品から退場します。

113 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:22:49 ID:ePpnqRLP
タバサが俺の嫁になる展開だろ常識的に考えて

114 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:24:35 ID:0Jk/lkMq
11巻のタバサ予想図>サイトを「お兄ちゃん」と呼ぶようになる(マテ

まあそれはともかく、続きいきますよー

115 名前:挑戦者あり! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:26:31 ID:0Jk/lkMq
エレオノールの研究室を出たとき、すでに視界内には二人は居なかった。
ルイズは適当な使用人を捕まえて二人の行き先を尋ねると、その二人なら才人とルイズの新居に向かったという。

「…ひとんちで好き勝手はさせないんだから…!」

ルイズは大股で自分達のために用意された、白亜の邸宅に向かう。
そして扉を開けると。

「遅かったですね、ミス・ヴァリエール」

そこには、シエスタが待っていた。

「…サイトはどこよ」

半眼でシエスタを睨みつけ、ルイズは凄む。
しかしシエスタはそんなルイズの視線を受け流しつつ応えた。

「寝室です。ずいぶん立派な新居ですねえ」

そのままシエスタを無視して寝室にいこうとするルイズの袖を、シエスタが掴んだ。

「あによ」
「サイトさんの所へ行く前に、ちょっとミス・ヴァリエールにお話があります」

にっこり微笑んではいるが、その視線と言葉には何か抗えないものがあった。

「…は、話って何よ」
「…ミス・ヴァリエールはサイトさんを幸せにする気があるのかってことです」
「そ、そんなの!」
「口ではなんとでも言えますよね?
 でもミス・ヴァリエールの場合態度が伴ってないんですよ。
 さっきだってそうです。話も聞かずにマウントポジションから鈍器はあんまりです」
「だ、だってアレは!」
「話はだいたいサイトさんから聞きました。
 まー、流されっぱなしなサイトさんもアレですけど。
 だからって鈍器はないですよね鈍器は」
「う、うぐぅ」

シエスタの指摘に、ルイズは完全に凹んでしまう。

「わかってます?
 ちゃんと態度で示さないから、サイトさんはあっちへフラフラ、こっちへフラフラするんですよ」

シエスタは言いながら手を花の間で舞う蝶のようにひらひらさせる。

「た、たしかにそうだけどぉ…」
「分かってるなら。
 サイトさんにどういう態度とればいいか分かりますね?」
「わ、分かったわよぅ…」
「ほ・ん・と・に!分かってますか?」

シエスタはそう言ってルイズの鼻先に指を突きつけた。
ルイズはその迫力に思わず仰け反る。

「わ、分かってるってば!しつこいわねっ!」

116 名前:挑戦者あり! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:27:18 ID:0Jk/lkMq
シエスタはふーん、と指を引っ込め、そしてルイズに言った。

「じゃ、態度で示してもらいましょうか?
 ミス・ヴァリエールが、ちゃんとサイトさんを幸せにできるのかどうか」
「い、いいわよ…!そのくらい…!」

売り言葉に買い言葉である。
その言葉を聴いてシエスタはにやりと笑うと。

「じゃ、今から私の言う事聞いてくださいね」
「…へ?」

目を点にするルイズの手を引いて、シエスタは寝室のある二階へと向かったのだった。

一つ、質問してよろしいでしょうか。
なんで俺まだ服も着ないでまた目隠しされてるんですか?
って言っても今ここはたぶん誰もいないんだけど…。
俺はシエスタに救出された後、ルイズ宅別邸の寝室に連れ込まれて、
『サイトさんはちょっとここで待っててくださいね♪』
とか言われて、
『ちょっとこの目隠ししててくださいねー』
とか言われるまま目隠しされてベッドの上にいるわけなんだが。
なんで目隠しなんだろう。部屋のどっかには服置いてあるんだろうけど、このまんまじゃベッドから降りることもできやしない。
で、シエスタはといえば、なんかルイズと話し合うとか言って部屋から出てった…たぶん。
なんでたぶんかっていうと。
見えないんだもん。
んで、扉の開く音がして足音が遠ざかっていったとなれば、部屋から出て行ったと考えるのが普通だと思う。
…っていうかさ、今朝からここ窓もあけっぱなのよね。
何気に寒いんですけど…。

「ぃえっくし!」

やっぱしくしゃみ出たし…。

「やっぱ目隠し外そう」

俺は独り言を言いながら、目隠しに手を掛けた。
その時。

ばたんっ!

勢いよく扉が開く音がした。

「あっ!ダメですよサイトさんっ!」

この声はシエスタ?
その声と同時に駆け足の音が聞こえて、俺の手が目隠しから引き剥がされた。

「あ、あのさシエスタ?なんで目隠しなのさ」
「んー。ちょっとの間だけナイショです♪」

嬉しそうにシエスタはそう言う。

「ちょっと、なにやってんのよっ!」

…って!今の声ルイズっ!?
蹴られる殴られる潰されるゆるしてもうしませんごめんなさーい!
俺は慌ててシーツをひっかぶってガクブルする。

117 名前:挑戦者あり! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:28:06 ID:0Jk/lkMq
「大丈夫ですよ、サイトさん」

そんな俺に、シエスタの優しい声が降ってくる。
そしてシエスタは、俺から優しくシーツを奪うと、俺の上半身を抱えて、ベッドの上に座らせた。
…毎回思うんだけど。わざとあててますよねシエスタさんわ。

「ミス・ヴァリエール?サイトさん怯えてるじゃないですか」

なんて俺が心の中で突っ込んでいる間に、シエスタは俺に掛けた時とはうってかわって厳しい声で、ルイズに呼びかける。

「…だ、だって」
「言い訳はいいです。さ、こっち来て下さい」
「わ、わかったわよ…」

え?なに?今俺信じられないもの聞いたぞ?
ルイズがシエスタの言う事素直に聞いてるっ!?

「さて、サイトさん。これからちょっとガマンきかせてくださいね」

驚く俺の耳元で、シエスタがそう囁いた。
な、なにが始まるんですかーーーーーーーーーーーーーーーっ!?


「あ、あの、シエスタ?やっぱしないとダメ?」

あぐらをかいてベッドの座る才人の前にぺたんと腰を下ろして、ルイズはすぐ後ろで見守るシエスタに尋ねた。

「もちろん。サイトさんだってミス・ヴァリエールに謝罪して欲しいですよねえ?」
「あ、ああ」

ルイズの不機嫌な気配を感じ取ったのか、少し腰の引ける才人。

「ミス・ヴァリエール?」

にっこりと威圧感のある笑顔で、シエスタはルイズに詰め寄る。

「わ、わかったわよぅ…」

ルイズはしぶしぶ、才人に四つんばいで近寄る。

「あ、あのね?そのね…」
「ほら、早く早く」

なかなか言い出せないルイズを、シエスタが後押しする。
ルイズは、先ほどシエスタに階下で言い含められた事を思い出す。
『とりあえず、サイトさんに謝りましょう。それから、一番手っ取り早い方法で幸せにしてあげるんです』
…うー、なんか騙されてる気がする…。
しかしルイズは、さんざんシエスタの言葉責めで良心を呵責され、謝る気になっていた。

「ゴメンねサイト。事情も聞かずに酷い事して」
「い、いや、俺も流されっぱなしで…ゴメン」

目隠しをされたまま、才人は謝るルイズに思わず謝り返してしまう。
それは条件反射に近いものがあったが、ルイズはそれを嬉しく感じた。
そして、その気持ちが一気に行為を加速させた。

118 名前:挑戦者あり! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:29:00 ID:0Jk/lkMq
「ううん。今回は私が悪いもの。
 だから、サイト。
 今から、いっぱい幸せにしてあげるね…」

そしてルイズは。
ぐったりしている才人の一物をいきなりきゅっと握った。

「え、ちょっ、何っ?」
「さーサイトさん、今からが本番ですよー。がんばってくださいねー」

シエスタは楽しそうにそう言い放つと、才人の後ろに回りこんで彼の体を後ろから抱きしめる。

「さ、頑張りましょうかミス・ヴァリエールも♪」
「う、うん…」

シエスタの言葉に、ルイズは才人の陰茎を柔らかく握って摩擦する。
それは自慰行為に似ていたが、自分の手ではない柔らかい感触に、才人の茎はあっという間に限界まで硬くなる。
音を立てそうなくらいの勢いで硬くなったソレを。
ルイズは一気に口に含んだ。

「くぁっ…ルイズっ…」

思わずルイズの頭を抱えそうになった才人の手を、シエスタが優しく捕まえる。

「ダメですよサイトさん。婚約者が一生懸命ご奉仕してくれてるんですから、邪魔したらいけません」
「そ、そうなの?」
「そーですよ」

そしてシエスタは才人の手をベッドの上に導き、両手でバランスを取らせる。
その間もルイズは休むことなく才人の茎を咥え、舌を絡ませ、刺激する。

「く、うぁ、うぁっ…」

目隠しをされているせいで、いつもよりも感じている才人。
もう限界が近そうだ。
それを見たシエスタは。

「ダメですねぇサイトさん。ガマンしてくださいって言ったじゃないですか」

言って、懐から細めのリボンを取り出すと。
一瞬の早業で、才人の茎の根元を、きつく縛ってしまった。

「ちょ、シエスタっ、なにしてっ…」
「イ・イ・コ・ト、ですよ〜♪」

シエスタはあくまで笑顔ではぐらかす。
ルイズもその行為には違和感を覚えたが、今は才人の味を楽しむことで頭がいっぱいで、才人から口を離せない。

「くぅ、これっ…!だせなっ…!」

ぴゅっ…。

ルイズの口の中で、弱弱しい水音が響く。
才人の先端から零れたそれは、いつもとは全く違う少量であった。
尿道をリボンで圧迫されているため、射精したくても精液が出られないのである。

「シエスタっ…解いて、いいかっ…?」

思わず股間に伸びる才人の手を、シエスタは払う。

119 名前:挑戦者あり! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:29:54 ID:0Jk/lkMq
「だぁめ。私がいいって言うまでおあずけです」

そして今度は、口に入ってくる才人の量が少なくて不満げな、ルイズの後ろに回る。

「ミス・ヴァリエールも不満げですね?
 いっつもはお口の中に出されて感じてますもんねぇ?」

シエスタの指摘に、思わずルイズは口を離す。

「ち、ちがうわよっ」
「へーえ、じゃあこれはなんでしょうねえ?」

ぐちゅっ!ぐちゅうっ!

「ひゃあっ!」

シエスタの指が、四つんばいになって晒されたルイズのショーツを押し分け、一瞬でルイズの中に入り込んだ。
ルイズのそこは既に大量の粘液でぬかるんでおり、シエスタの指を容易く受け入れた。
シエスタはあっという間に指の数を二本に増やし、指を鉤のように曲げて、ルイズの中を掻きまわした。

ぐちゅ!ぶちゅ!

「ひぁ!シエスタっ…だめぇ!」

否定の言葉を上げるルイズだったが、ルイズの裂け目は卑猥な水音を立てて、シエスタの行為を受け入れていた。

「何がダメなんでしょうね?こんなにぐちゃぐちゃにしておいて」
「やっ!ちがっ!」

くちゅ、ぷちゅっ

「サイトさんの咥えるだけでこんなにしちゃうなんて。
 ホントにミス・ヴァリエールはサイトさんが好きなんですね。性的な意味で」
「やっ!」

真っ赤な顔で言葉責めに耐えながら、ルイズは全裸の才人の前で悶える。

「ふふ、可愛いですよミス・ヴァリエール」

そう言ってシエスタは、ルイズの身体が脱力し始めたのを見て、ルイズを抱き上げる。
シエスタに抱きすくめられる格好になったルイズは、抵抗しようとしたが。

くにっ!

「ひゃぁ!」

己の中心部をシエスタの指でつままれ、身体が仰け反る。

「あら、敏感ですねえ…。じゃあ剥いちゃったらどうなるのかしら?」
「ひ、らめ、シエスタぁ」

しかしシエスタはルイズの言葉を聴かない。

120 名前:挑戦者あり! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:30:36 ID:0Jk/lkMq
むりゅっ…

シエスタはルイズの包皮をつまむと、一気に剥き上げた。

「ひ、ひゃぅっ!」

ルイズの太股が一気に閉じ、かくかくと膝が痙攣する。
どうやら達してしまったらしい。

「あらら、先に逝っちゃいましたかぁ。旦那様をほっといて逝っちゃうなんて、妻失格ですねえ?」

意地悪くシエスタはそう言うが、ルイズは荒い息をつくだけで応えられれない。
シエスタは放置していた才人を振り向く。
そして放置された才人は、その淫らな水音と台詞に、己を滾らせ続けていた。

「さ、サイトさん。
 …ここからが本番ですよ…?」

シエスタは目隠しをされ、根元を縛られたままの才人を引き寄せたのだった。

もう何度逝っちゃったのか分からない。
私は後ろからサイトに犯され続けていた。
もう、舌は呂律が回らなくなってマトモな言葉にならない。
体からは力という力が全部抜けて、後ろから私を犯すサイトのされるがままになっていた。
ちなみに、サイトはまだ…逝ってない。
シエスタが彼のおちんちんの根元にくくり付けたリボンのせいで、射精できないみたい。
何度か、彼が震えたことはあったけど、私の中に彼が流れ込んでくることはなかった。

「ふふ。そろそろ欲しいですか?ミス・ヴァリエール」

私の目の前で、シエスタがそんなことを言ってくる…。
シエスタはあれから、私の身体をいっぱいいじって、何度も私を逝かせた。
でも、サイトのリボンを解くことはせずに、何度も私を逝かせてる。

「ルイズ、ルイズぅっ…」

サイトが一番奥をえぐってきた…!
あ、だめ、またくる、きちゃうっ!

「ひゃ、らめ、ひく、ひくぅぅっ!」

私の声が淫らに踊って、腰がサイトを締め付ける。
でも、私の中に彼は流れ込んでこない。
何度逝かされても、私の中は満たされない…。
快感とは別のものを、身体が欲しがっているのが分かった。

「さてミス・ヴァリエール。
 そろそろ欲しいんじゃないですか?
 サイトさんも、そろそろ出したいでしょうし」

うん…。欲しい…。
私はシエスタの言葉に、はっきりと頷いた。
サイトは、一番奥で止まってる…。

「じゃあ、旦那様にお願いしないとね?
 ほら、ちゃんとお願いするんですよ」

121 名前:挑戦者あり! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:31:36 ID:0Jk/lkMq
私はサイトを受け入れたまま、『お願い』した。

「おねがい、サイトのせいえき、いっぱいちょうだい…」
「ルイズ…」

私の中で、サイトがまた大きくなる。
でも、そこから私の欲しいものは出てこない。

「よくできました♪それじゃあ…」

しゅるっ…。

小さな、衣擦れの音と共に。

「ルイズっ…!」

どくどくどくどくっ!

「ふぁっ、ふぁぁぁーーーーーーーーーーーーっ!」

私の中に、熱い熱いサイトの子種が、流れ込んできた。

ごくっ、ごくっ…。

私の一番奥の部分が、その流れ込んでくる熱い液体を、飲み干すように動く。
それでも収まりきらない流れが、私の入り口から溢れる。

「あ、ふぁ、いっぱい…」

腰の奥に満たされる彼を感じながら、私は同時に自分の中のなにかが満たされていくのを感じていた。
そして、心地よいまどろみが私を覆っていく…。


「ふふ、可愛かったですよミス・ヴァリエール」

達して意識を失ったルイズをベッドに横たわらせ、シエスタは微笑む。
ルイズの股間からは、大量に吐き出された才人の精液がまだ流れ出している。

「これはお掃除タイヘンそうですねえ。サイトさん?」

シエスタは笑顔で才人を振り向く。

「そうだねえ…」

疲れきった顔で才人はベッドに腰掛けながら言った。
射精を何度もガマンさせられ、その挙句に大量の射精である。正直しんどかった。
しかしシエスタはそんな才人の事情などおかまいなしに。

「それじゃ、サイトさん。
 夫婦の仲を取り持った優秀なメイドに、ご褒美をくださいな」

言って、才人の目の前でにっこり笑う。
まて、ちょっとまて。
この状態でご褒美って。
シエスタは才人の予想通り、メイド服のスカートをするすると捲り上げていく。
その下は当然。
はいてなかった。
さらに、シエスタのそこは、二人の行為で間接的に高められ、すでに潤っていた。

122 名前:挑戦者あり! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:33:00 ID:0Jk/lkMq
「一回だけでいいんです」

そして、片手でスカートを捲くったままにすると。
才人の一物を、きゅっと握った。

「旦那様の、ステキなご褒美、くださいな♪」

そして、才人のソレは、あんな行為の後でも。
いや、後だからこそ。
シエスタの手の中で、一気に硬くなったのだった。


目を覚ますと。
シエスタとサイトに挟まれてベッドの上にいた。
…おなかのなかで、サイトが揺れてる…。
私はなんか幸せな気分になって、なんとなくシエスタの方を向く。

「あ、起こしちゃいました?ミス・ヴァリエール」

シエスタは起きてた。
私の方を、優しい笑顔で見つめてる。
…そして私は。

「ありがと、シエスタ」
「え、きゅ、急になにを?」
「私とサイトの仲、元通りにしてくれて。
 私、あのままだったらとんでもない事してた」

シエスタの目が驚きに見開かれる。

「…なによその珍獣を見るような目」
「いえ、ミス・ヴァリエールからそんな言葉が出るなんて思いもよりませんでした」
「…私がスナオに感謝しちゃ悪いの?」
「いえ、そーいうわけでは」
「まったく、珍しく人が感謝の気持ちを…」

そこまで言って私は気付いた。

123 名前:挑戦者あり! ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:33:38 ID:0Jk/lkMq
シエスタ裸じゃない。
…まてよ?あの後私寝てたわよねえ?

「う〜ん、シエスタぁ…」

背後からのサイト寝言が、私の疑念を確信に変える。

「さーて、汚れたシーツのお洗濯をしませんと」

言ってシエスタがベッドから降りようとする。

「ちょっと待ちなさい」

がし。

私はシエスタの肩を引っつかむ。

「な、なんでしょうミス・ヴァリエール?」
「人が寝てる間にサイトとシたでしょこの淫乱メイドぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「あ、あれはご褒美ですご褒美っ!正当な労働の報酬ですっ!」
「そんな破廉恥な報酬があるかああああああああああああ!」

そして結局。
私とシエスタの取っ組み合いにサイトは巻き込まれて。
全治一週間の怪我を負ったのだった。〜fin

124 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:36:45 ID:0Jk/lkMq
はい終わりです。
なんていうか次々参戦者が増えますが、一応ヴァリエール三姉妹編はこれで全員(の予定
姫さまもタバサも出てきません。ヴァリエール邸での物語りですから。

さーて、次は非エロでも書きますかね。
んじゃこのへんでノシ

125 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:38:06 ID:o3vHgNe5
リアルタイムGJ!!

126 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:38:17 ID:kRVe65Cd
リアルタイム乙乙 エロメイドシエスタ万歳!

127 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:40:13 ID:myeZ+/Jd
GJ!!
シエスタはこれくらいの黒さがいいですね。

128 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:42:42 ID:rEklq6+1
GJ!

非エロ=参戦者はルイズパパ

129 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/04(金) 23:48:00 ID:0Jk/lkMq
しまった最初のワンセクション前回投稿分とカブってたorz
無駄遣いまじすんまそんorz

130 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:56:06 ID:o3vHgNe5
誰だって失敗はあるさ
それを補ってあまりある文章力

131 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 00:01:04 ID:kRVe65Cd
逆に考えるんだ
ワンセクション飛ばしてしまうよりマシだと考えるんだ

132 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 01:09:58 ID:mtaecIUE
ドラマやアニメの冒頭にある「前回分のおさらい」的なパートだと思えばおk。

133 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 01:53:20 ID:e0E4LcVj
へんたいさんの粋な計らいだと思ったぜwww

134 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 04:35:18 ID:cUvagQ4y
ちょっと気になったけど
尿道が塞がってても射精は止まらないぜ
(膀胱に逆流するが


135 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 05:12:28 ID:0BbvtGS5
>>134ま、気にすんな。ところでゼロ魔スレのキャラの印象をふと考えてみたのだが、


ルイズ・普段はドSのツン。エッチ時はデレが多い胸べこんべこん陥没少女。おそらく将来もマリアナ海溝確定。

シエスタ・大抵のSSでは究極暗黒鬼畜腹黒悪魔だが、サイトとの純愛が似合う少女

タバサ・ほぼ全部がサイトの受けの胸も貧弱だがロリにはとても喜ばれる。せんたいさんに世界一愛されている

テファニア・爆裂炸裂ぼよんぼよんどっかーんぷくーっもりもり巨乳少女。タバサと同じく受け主体

アンリエッタ・普段は白いが時折シエスタクラスの暗黒が発生する。喜劇もあるが純愛もあるオールマイティ少女

136 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 05:17:48 ID:0BbvtGS5
>>135

アニエス・攻めが多いがサイトに押し切られることも多い年増

キュルケ・は?誰それ?死ねば、うざいから

シルフィード・きゅいきゅいきゅいきゅいきゅいきゅいきゅいきゅいうるさい単純馬鹿一直線エロ少女。タバサとのレズ願望あり?

こんな感じ?

137 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 05:32:10 ID:JG2YAW33
キュルケが聞き捨てならン

138 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 06:39:15 ID:M9KuMv6a
>>135はいいが>>136はいかんねぇ

139 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 11:03:30 ID:X7HPARBI
そろそろシエスタは飽食気味。

140 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 11:08:47 ID:XIW9g0vT
じゃあちょっとキュルケを肉便器にしてk(ryゴメンチョウシノッテタ

141 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 12:38:56 ID:Oy4eGFpI
そこで従姉妹のジェシカの出番ですよ!!

142 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 13:12:02 ID:JG2YAW33
ジェシカは「割り切った関係」ってイメージしかry

以前純粋に黒いテファのSS読んだんだが、あの作者さんの作品また読んでみたいのぉ

143 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 14:11:52 ID:h8tyR1pa
行動は黒いけど心の中まで黒くなりきれてないテファのやつかな?
どうなったんだろうねー

144 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 18:33:56 ID:1TbXhr0h
思ったんだが

せんたいさんの一番好きなキャラって

実はタバサじゃなくて


シエスタなんジャマイカ?

145 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 18:36:21 ID:PS+TV3aq
何いってんだ
全員愛してるに決まってるじゃないか

146 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 18:50:31 ID:Pg6nqeh+
みんなわかっちゃいないな!!


せんたいさんが愛してるのは…








オレ達に決まってるジャマイカ!(´゚Д゚)クワッ



スマン、吊ってくる…

147 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 19:30:20 ID:VavJiNS6
>>43続き
あれから、数日がたった。
今、サイトは一人夜,学院の中庭で物思いに耽っていた。
(正確にいうと、逃げてきた。)
ルイズの部屋では、
ルイズとシェスタが仲がいいのか悪いのかケンカ中である。
よく、あきもせずにやるものだ。
身体は以前のように動くようになったが、
これがあの男と契約したという紛れもない事実であることを
如実に物語っている。
日本に戻れば、契約は消えるのだろうか?
ルイズとの契約とはちがい、どうしても気が重くなってしまう。
このことは、誰にも話せない。もちろん、自分のかわいい御主人様にも。
「サイト君、聞こえているかい?」
「ああ?」
また、あの男だ物思いに耽っていて気付かなかったらしい。
「なんか用か?」


148 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 19:32:44 ID:VavJiNS6
あまりあいたくはないのだが、しかたがない。
黙って話を聞くとしよう。幸いここには、誰もいない。
「実はいい忘れたことがあってね。」
「君の寿命のことなんだが、あれは
“あくまでも日常生活のなかで生活する”
うえでの話しであって、もし君が戦闘などで負傷して
動けなくなった場合は
別料金になるから気をつけてくれたまえ。」
この男が、何を言いたいのかよくわからない。
「具体的には?」
「動けなくなって再契約する場合、以前の契約どうり君の寿命は
消費されたことになる。つまり、残りの寿命をまた差し出すことになる。」
「私は、動けるようにはするとはいったが“不死身”
にするとはいっていないからね。」
サイトは、一瞬詐欺のように感じたが口に出すのは止めておく。
この男に、文句を言っても無駄だからだ。
この数日で嫌と言うほど、思い知った。
「まあ、私も鬼ではない。少しばかり助言を与えよう、宝物庫に
いってみるといい。君を助けてくれるものがあるはずだ。」
宝物庫か……そういえば以前ロケットランチャーがあったな、
中に入ったことがないから詳しいことは分からないが
探してみる価値はありそうだ。
オスマン氏に頼んでみるか。


149 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 19:37:13 ID:VavJiNS6
しかし、この男はなんでそんな事まで知っているのか?
ここまでくると、恐ろしくなる。
「お〜いサイト」
この声は、ギーシュである。走ってこっちに向かってきている。
こんな時間になんのようだろう?
男の方に視線を戻してみると、もう男の姿はない。
まったく、油断も隙もない男だとつくづく思う。
「こんなところにいたのか?ルイズの部屋にいってみたら、
君の御主人様とメイドがやりあっていたからね。」
「もう、おさまったかな?……」
口をだすとろくでもないことになるので、そそくさと部屋から
出てきたのだが
もうそろそろ帰ってもいい頃かもしれない。
「それよりもサイト、病みあがりで悪いが任務だ。」


150 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 19:38:45 ID:VavJiNS6
以上で終わりです。
駄文をさらして申し訳ない。
暇つぶし程度に見てくれたら幸いです。

151 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 20:57:25 ID:lRJ2YZgd
>150
一番やりでGJ・・・そろそろ題名をつけてみては如何か?

152 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:06:59 ID:c7/oOsd6
なんだか黒いなサイトが。
でも期待してるぜ。


153 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:15:27 ID:kUFuul0v
新作アニメ板のゼロ2期スレで衝撃事実・・・orz

このスレで知ってた人は何人くらいいるんだろうか?

154 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:29:34 ID:ohigpfHL
双月の読み方か?

155 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:36:16 ID:BXudlL5P
何の事だかわからん…
タバサの中の人の件だったらタバサ役やるずっと前から
ファンだったしお世話になってたが。

156 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:37:49 ID:kUFuul0v
>>154-155
双月の件もあるが俺がびびったのは>>155の事・・・

157 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:09:10 ID:ZIB42pNe
エロゲに出ていたくらいでギャーギャー騒ぐな

158 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:56:03 ID:ehUAr7ob
と言うか、結構あるよね。
>>153、わざわざ二レスも使って勿体ぶるのはヤメレ。あんまりひつこいとまた157に怒られますよ。

>>155
(゜д゜人゜゜)ナカマ…

159 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:56:15 ID:sVWo+gKU
新しいドラえもんしかり、最近の声優の半分くらいはエロやってるよ

160 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:59:31 ID:BXudlL5P
逆に考えるんだ
エロ仕事やってるの知ったから
今すぐ出演作買ってきて(;´Д`)ハァハァしようと考えるんだ

161 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 02:03:44 ID:XeDtGgnb
お前らこんなスレでいったい何を

162 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 03:57:19 ID:6lgZCpDi
ルイズって可愛いよな。

163 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 05:23:14 ID:5fL1Gb6o
ルイズ可愛いよルイズ

164 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 06:21:53 ID:q1XIrnjJ
おまいら本気でタバサに勝てる奴がいると思ってるのか?
タバサの可愛さは世界一ィィィー!!!


だが最近ルイズシエスタ分以外がなくなってきた。特にアンアニテファ分は無くても、もうしばらく耐えられるがタバサ分はもう限界に近いんだ。頼む、世界平和と俺のためにエロタバサを投下してくれ!

165 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 10:41:09 ID:0NXkPOXi
テファって胸でかいよな

166 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 10:51:33 ID:sVWo+gKU
ロマンと夢が詰まってるからな

167 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 12:23:48 ID:3WSj5YIc
無限の可能性

168 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 12:25:29 ID:yXS6QsON
>157
作者自体、そもそもエロゲのライターだからなぁ。

169 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 12:37:09 ID:GlPuSgSN
グリグリはまだしもジブリルだからなぁwww

170 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 14:37:25 ID:z8xQXsVS
むしろタバサの声優はノボルが推したりしたんじゃないのか?
明らかにノボルはタバサ贔屓だし、ゼロ魔の主要声優陣の中でタバサだけ浮いてる気がする

171 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 15:34:34 ID:rI2H6zhg
タバサのキャビンアテンダント姿には萌えた

172 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:07:29 ID:NCKJ1NQT
と言うか、1期だとタバサの存在が

173 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:08:39 ID:sVWo+gKU
タバサに浴衣着せて、わたあめを持たせてみたい俺は駄目人間

174 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:20:01 ID:SMABlcuF
一期というか、タバサの冒険読まないと

175 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:26:32 ID:ZIB42pNe
シエスタがマナマナ化する毒電波が飛んできた・・

176 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:27:55 ID:dW3MasY0
エロゲやエロアニメに出てても問題無し!
AVは複雑だけど、赤い人が出てたのは引いた・・・・

177 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:30:17 ID:l1LmLt3C
だからノボルがエロゲライターな時点で…

178 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:38:50 ID:GlPuSgSN
豊胸手術を施し、張り型を装着したシエスタに貫かれるサイト


ふぅ……古傷がうずくぜ……


ちなみに、わからない人のために
「豊胸手術を施し」がかかるのはサイト

179 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 21:06:46 ID:0NXkPOXi
アブノーマルなんて表現じゃ生ぬるすぎるシチュだな

180 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 21:13:08 ID:GDtjLKwH
>>178
マナマナ
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

181 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/05/06(日) 22:00:32 ID:1fy+63/3
やや長めの話の序章を投稿します。
話の性質上、寸止め展開がしばらく続きますのでご了承ください。

182 名前:事の発端? 1/5:2007/05/06(日) 22:01:37 ID:1fy+63/3
 人生には転機というものがある。

 俺こと平賀才人みたいに、「突如異世界に召還される」なんていう
極端な転機が訪れる人間は滅多にいないと思うが、
とにかく、人の生活は何かしらの転機でがらりと変わる。
 
 その転機というものは、それが起きた時には気付かない事もしばしば。
 今、思い返すと、あれがひとつのきっかけだったのかもしれない。
もしあの出来事が無かったなら、”今”は全く別のものになっていたかもしれない。
呆れて笑ってしまうような些細な出来事だったけど、あの時がきっと、"今"への始まり。
 
 
                 〜 ゼロの飼い犬 〜
 
 
 それは、俺がこの世界、ハルケギニアに来てからさほど時間が経っていない頃。
 俺とその主人が、自分達がガンダールヴと虚無の担い手であることをまだ知らない時のこと。
 
「たらいま〜」
 取り込んだばかりの、日向のいい匂いが漂う洗濯物が一杯に入ったかごを抱え、
俺は”ご主人様”の部屋のドアを開けた。机の上にかごを下ろすと、ふう、と一息つく。
 使い魔というか、小間使いの仕事に順応してしまっている自分を何だかなぁと思いつつ、
俺はちらりとベッドの方へ目を向けた。
 
 一人で寝るには大きすぎるんじゃないかと思える(でも俺は寝かせてもらえない)
天蓋付きのベッドの上には、輝くような桃色がかったブロンドの少女の姿。
俺の自称ご主人様である、ルイズお嬢様が座り込んでいた。
 どうやら、俺が部屋に入ってきたことに気づいていないようだ。
 
「……?」
 ルイズは膝を抱え込むような不自然な格好で、妙に真剣な顔をしている。
 何事かと思って近づいてみると、ルイズはその手に小さな裁縫用のハサミを持っていた。
 
「何やってんだ?」
「わひゃあっ!?」
 ベッドの傍まで寄って聞くと、ルイズは素っ頓狂な声を上げてびくっと体を振るわせた。
「なっ、ななな、何よ! いつの間に帰ってきたのよ! ノックしなさいっていつも言ってるでしょ!」
「してから入ったぞ。気付かないお前が悪いんじゃねーのか?」
「わたしは聞いてないわ、ちゃんと返事するまで待ちなさいよね」
 ルイズは鼻息も荒く、小さめのハサミを握り締めて文句を言ってくる。
 
「わーったよ、すみませんねぇ。で、そんなに集中するほど何をやってたんだ?」
「足の爪を切ってたのよ。文句ある?」
「爪?」
 ハサミで? と思ったが、どうやらこの世界では爪切りは無いか、あるいは一般的ではないらしい。
 なるほど、ルイズはベッドの上に布を敷いて、そこに生足を投げ出していた。
 
「全然切れてないじゃん」
 ルイズが自分で抱え込んだ足の先の爪には、白い部分がかなり残っていた。伸び放題と言っていい。
「う、うるさいわね。今切り始めたばかりよ。それに、ご主人様の足をじろじろ見るなんて失礼よ」
 ルイズは頬を赤くして、手で自分の両足の指を隠した。
 
 ははーん。そこで気付く。
「……お前、足の爪切るの苦手だろ」
「な、何言ってるのよ! そんなわけないでしょ! このヴァリエール公爵家のわたしが!」
 いや、たぶん家は関係ないから。この反応は図星だな。
「まー、仕方ないかな。お前、何やっても不器用だもんなぁ」
 このルイズと一緒に暮らすようになってさほど時間は経っていないが、こいつが手先の細かい作業や、
微妙な力加減を必要とする作業が極端に苦手なことはよくわかっていた。

183 名前:事の発端? 2/5:2007/05/06(日) 22:02:15 ID:1fy+63/3
「馬鹿にしないでよね! 何よ、足の爪くらいっ!」
 ルイズは殺意のこもった目で俺を一瞥してから、再び足の指に視線を戻す。
が、ハサミを持った手はぶるぶる小刻みに震えている上に、妙に不自然なポーズ。
どうやら、運動もあまりしていないせいか、体も固いらしい。危なっかしくて見ているこっちが不安になる。
 
「俺が切ってやろうか?」
 見かねて、助け舟を出してやる。
「馬鹿にしないでって言ってるでしょ! 何でアンタに…」
「いやでも、こういう仕事って使い魔にやらせるものだったりはしないのか?」
 着替えや洗顔、ブラッシングまでやらされているのだ。逆にルイズの方から要求してきてもおかしくない。
 
「あ……そうね、こんなの貴族が自分でやる仕事じゃないわね。切りなさい」
 その発想は無かったわ、という顔をして、ルイズはハサミを俺に渡す。
「あいよ。じゃ、ベッドに腰掛けるみたいにしてくれ」
 ベッドに敷かれていた布をとって、ベッドの脇の床に置く。ルイズは「ん」と小さく返事をして、
言われたとおりにベッドに腰掛け、足を布の上に投げ出した。
 
「じゃ、失礼しますよー」
 まずは右足から。ルイズの足のかかとの辺りを持って、少し持ち上げる。
「ひぁっ!? な、何すんのよ!」
 びくん、と足を跳ねさせるルイズ。危うく顎にヒットするところだった。
「あぶねーな、何って、触らなきゃ切れるわけないだろうが」
「触り方がヘンだったわ!」
「ただ持つのにヘンも何もあるかよ…」
 ため息をついて、もう一度ルイズの足を掴む。ルイズはまた小さく足を震わせたが、
今度は蹴り上げたりはしてこなかった。
 
「(うわ、ちっちゃ……)」
 あらためて手に持ってみると、その足の小ささに驚いた。足首も細く、足自体もその指も小さく、
まるで子供の足みたいな印象。口に出したらルイズは起こるだろうが、自分の足とのあまりの
大きさの差に、つい壊れ物を扱うような気分にさせられてしまう。
 そして、その芸術品みたいな足に不似合いな、伸びてしまっている爪。
使い魔だからとかそういうのではなく、このままにしておくのは良くないという気分にさせられてしまう。
 
「それにしても伸びてるなぁ。これだと、いつも履いてる長いソックスもすぐ穴開いちゃうんじゃないのか?」
「えっ! み、見たの!?」
「へ?」
 慌てるルイズの顔を見ると、しまった、といった表情をしていた。
どうやら本当に穴が開いたままのソックスを履いてしまっていたことがあるらしい。
 
「そりゃみっともないやら勿体無いやら。切ってやるから安心しな」
「うう〜、また馬鹿にして…」
 つい笑ってしまいそうになるのを堪えつつ、ハサミを構えてルイズの小指に持っていく。

 ……すると、俺の左手のルーンが僅かに熱を持ち、光を発した。
 あれ、何でだろ。俺はルイズの使い魔になってから、このルーンのおかげで武器を自在に操れるように
なったらしい事はわかっていたけど、今持ってるのはハサミだ。刃物だけど、武器とは呼べない。
 ひょっとしたら、他人に向けて使ってるときは武器って扱いにもなるのかも。
一応これでも人を傷付けることはできるわけだし。
 
 首をかしげつつも、これ幸いとハサミを手の中でくるくる回す。
やっぱり、今までよりも格段に軽快に使える。これなら思い通りに、上手く切れる。
 
 パチン、パチン、パチン。 

「んっ……!」
 ハサミを入れるたびに身じろぎするルイズの体をものともせず、爪を切っていく。
ルーンの力のおかげってのもあるんだろうが、ルイズの爪が綺麗に切りそろえられていく光景は、
まるで美術品の手入れをしているようで妙に気分が良い。

184 名前:事の発端? 3/5:2007/05/06(日) 22:02:51 ID:1fy+63/3
「ルイズの爪は柔らかいな」
「え……なによ、それ」
 切っていても、引っかかって刃が止まる、などといったことが無い。正直な感想を述べると、
ルイズは鼻にかかった声で返事をした。
「褒めてるんだけど」
「いいわよ、そんなの……早くぜんぶ切っちゃってよ」
 ルイズは俺の眼前に足を差し出してくる。失礼な態度だが、切られる事に抵抗は無くなったらしい。

「(そういえば、俺も小さいころは母さんに切ってもらったりしたっけな…)」
 ルイズの態度が幼いころの自分と重なって微笑ましく思えつつ、やけに従順になったルイズのおかげで、
スムーズに右足の爪を小指から親指まで切りそろえることができた。
「よし、おっけー」
 うむ、我ながら言い出来だ。満足して頷き、ふっと息を吹きかける。すると──。
 
「〜〜〜っ!!」
 ルイズは唇をきゅっとかみ締めて、全身を震えさせた。爪を切ったばかりの足の指を握り締め、
しばらく硬直させてから、糸が切れたように力を抜いた。
 
「おい、ルイズ、どした?」
「……え……?」
「え? じゃないだろ。俺が聞いてるんだよ」
「何が…?」
 ハサミで傷つけてしまったとかではないらしいが、ぼーっとした様子でまともな答えが返ってこない。
 床屋で髪を切ってもらっている間は眠くなるけど、あんな感じなのかも。
 
「まぁいいや。ほら、次は左足出せよ」
「うん……わかった」
 今度は素直に左足を差し出してくるルイズ。
何か調子狂うな、などと思いながら、そちらの足の爪も切っていく。
 
 パチン、パチン、パチン。
 
「ん……はぁ……」
 ルイズの様子に注意してみると、目を瞑り、頬に茜をさして、深い息をついていた。
 その姿を見ていて爪を切る手が止まると、ルイズは薄く目を開けて、首をかしげる。
 どうして止めちゃうの? とでも言いたげな様子で。
 何となく照れくさくなって、爪を切る作業に戻る。
 
「………」
 何だかよくわからないけど、可愛い。
 普段俺に文句ばっかり言って、蹴る殴る鞭で叩くの暴虐を振るう少女が
安心しきって俺に体を預けてくれているんだと考えると、感慨があった。
 でも、たぶん、この感慨はそれだけじゃなくて……。
 
 小指から順に左足の爪も切っていき、ついに一通り切り終わった。
けど、これで手を放し、終わりと宣言してしまうと終わりなんだと考えると何だか躊躇してしまう。
 
「(他人の前に跪いて爪を切るなんてそんなに楽しい事じゃないだろうに…)」
 自分の気持ちに違和感を覚えながら、何となく、ルイズの小さな足の指に触れてみる。
「ふぁ……んっ、なに?」
 それまで眠るみたいに目を閉じていたルイズはぱっちり目を開いた。
 
「あー、いや、爪切りは終わったけど、せっかくだしマッサージでもしてやろうかなって」
「……そう、良い心がけね」
 あれ? 蹴られる事も覚悟してたのに。ルイズは一瞬考える素振りを見せてから、
俺が咄嗟についた言い訳を真に受けてまた体の力を抜き、俺が足に触れるのに任せてしまった。
 
 何か、変だ。俺もルイズも。

185 名前:事の発端? 4/5:2007/05/06(日) 22:03:41 ID:1fy+63/3
 妙な空気になっていることを感じながらも、マッサージすると言った手前、適当にその足を揉みほぐす。
「あっ……それ、いいかも……」
 あまり運動しないからかな。ルイズの足の肌はすべすべで柔らかいけど、関節は固くなってる感じがする。
土踏まずをぎゅっぎゅっと押してやると、ルイズはため息にも似たリラックスした声を上げた。
 
 左手でルイズの足を支えたまま、形の良い足の指を左手で摘む。
「ふぁっ……!」
 すると、ルイズは身を震わせて、一際高い声を上げた。
これは嫌がってる声じゃないな、ちょっと痛いけどそれ以上に気持ちいい声だ。
 
「どうだ? これは気持ちいい?」
「うん、それいい……上手じゃない…。続けて」
 力を加減しつつ、指を引っ張ったり左右に動かしたりしてやる。ときどき関節が鳴る音がしたが、
そのたびにルイズは身を固くしつつも、とろけたような吐息を漏らした。
 
 そんなことをしているうちに、ルイズが「良さそう」な反応をする箇所がわかってきた。
どうも、そのままマッサージをするよりも、くすぐったり撫でたりする時の方が気持ちがいいらしい。
 
「はぁ……はぁ、ふぅ……はぁ……」
 だんだんと、ルイズは意味のある言葉を喋らなくなってきた。頬を上気させて、薄目で俺の方を見ながら、
その両手はベッドシーツをきゅっと握りしめている。
 こっちの顔も赤くなる。何だよ、何なんだよ、その反応。

「(うわ……こっちまでドキドキしてきた)」
 ここで急に止めたら不自然だし、このまま続けても変なことになりそうだ。
俺の頭の中まで熱くなって混乱しかける。それでもこの手が止まらない。
 ルイズが気持ちよさそうに反応する部分を探して、不自然になりすぎないようにいじる作業が止められない。
 だって、俺の前でこのご主人様が大人しくなって、俺がすることに黙って身を任せる事が初めてなら、
 こんなにも堂々と肌に触れているのにおとがめ無しどころか、ルイズの方から続けることをせがんでくるのも初めて。
 この状況を、俺の方が楽しんでる……?
 
 ルイズは、足指の付け根をくすぐられるのが「好き」らしい。
触れるか触れないかの力でそこを何度も触ってやると、ルイズは髪を振り乱し、押し殺した甘い吐息をつく。
 何だよ、止めろって言ってくれよ。『なに馴れ馴れしくいつまでも触ってんのよ!』とでも言って蹴るなりしてくれれば、
それで終わるのに。こんな事続けてたら……。続けてたら……?
 
「あっ……は、あっ、あ……あぁ……」
 遂に声を我慢することができなくなったのか、ルイズは喉を震わせて悲鳴を上げた。
その声を聞いて、ぞくぞくと背筋が震える。この声をもっと聞きたい。
 そんな衝動にかられて、さらに強く……ルイズを”愛撫”する。
 
「あっ…なんか……それっ…だめ、だめだめサイトっ……それ、それぇっ……」
 嫌がっているような口ぶりなのに、本気で拒もうとはしていない。
感極まっていくルイズの声の、その先を知りたくて、続けて。そして……。
 
「んっ……んんぅっ……!!」
 ぎゅっと身を縮こませて、ルイズはその小さな身体を強く震わせた。
その姿はくらくらするほど可愛くて、いやらしくて……。
 今まで俺が彼女にされた暴挙のぜんぶを忘れてしまうほど、愛おしい、と思えた。
 
「………っは、はぁ、はぁ、はぁっ……」
 しばらく、呼吸の仕方も忘れてしまったみたいに息を止めていたルイズは、ようやく体を弛緩させた。
 そのまま、夢心地の中にいるみたいに、とろんと呆けた瞳を俺に向ける。
 
 ……その目は、”いい”ってことだよな? 構わないんだよな?
 鳶色の瞳に魅入られたみたいになってしまって、俺はそろそろと手を伸ばす。
ルイズの足から、かかとを通って、その上に。ふくらはぎはこの世のものとは思えないほど柔らかくて、
指先が移動するたびに体をびくびくさせるルイズが可愛くて、止まらない。
 そして、ほとんど筋肉のついていない、細くてすべすべの太股に触れて、今はスカートの中に隠れている
その奥を想像してごくりと唾を飲み込んだとき。

186 名前:事の発端? 5/5:2007/05/06(日) 22:04:26 ID:1fy+63/3
「……だめーっ!!」
 絞り出すようなルイズの声と共に、つま先で俺は思いっきりルイズに蹴られた。
 
「づっ!」「痛っ!」
 その足先は薄く開いていた俺の口の中、前歯の辺りに当たって、俺と共にルイズの痛がる声も聞こえた。

「おい、蹴るこたねーだろ!?」
「だって、だって……!」
 じーんと痛む歯を抑えながら、ちょっと涙目でルイズに文句を言う。
 すると、目の前に俺を蹴ったばかりのルイズの足が見えた。その中指の先に、僅かに血が滲んでいる。
「あ、悪いっ」
 俺の歯に当たって切れたのか。
 そもそもいきなり俺を蹴ったルイズに否があるはずなのだが、思わず俺はその足をまた掴んで、
血が出ている指先を、口に含んだ。
 
「…………」
 
「…………」
 
 時間が止まる。その状態のまま、俺とルイズは硬直した。
 あれ、何してんだ俺。血が出てたからつい反射的に舐めちゃったけど、これ足だぞ、ルイズの。
 いや、ルイズの足なら構わない。汚いなんて思わないし、むしろ綺麗だし。いやいや、そういう問題じゃない。
いくらなんでも変態じゃん。まずいじゃん。っていうか、ご主人様に怒られるじゃん……。
 
 止まっていた時間は、たぶん実際には一秒にも満たないんだろうけど、俺には何十分にも感じられた。
 そして、その異常な時間は、我がご主人様が発した、
 
「なっ、ななななな何してんのよ犬ーーーーーーーーーっっっ!!!!」
 
 ついさっきまでのしおらしかった態度が夢だったかのような大声と共に破られ、
俺は全くの遠慮のない勢いで口に銜えていた足に蹴り飛ばされた。
 
「うわはっ!?」
 ゴロゴロゴロ。世界が回る。
 自分でも面白いくらいに見事に床を転がった俺は、寝床である藁たばの中に思いっきり突っ込んで止まった。
 
「ばっ、ばか! 変態! 信じらんない! でっ、ででで出て行きなさいっ!!」
 
 息を荒げたルイズの声が聞こえたが、顎を蹴られて頭を揺さぶられた上に回転して脳をシェイクされた俺が
立ち上がれるわけもなく。
 遠のいていく意識の中で、あぁ、俺はまた強烈なカンチガイやらかしたんだなァなどと考えていた。
 
 
 
 そう、この時は、ただのカンチガイで。大した意味もない、些細な出来事だと思っていたのだった。

187 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/05/06(日) 22:05:32 ID:1fy+63/3
続きます。では。

188 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:08:25 ID:Y7M7j0S5
俺にクリーンヒット。GJ

189 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:09:23 ID:bYZYl2H6
wktk

190 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:11:59 ID:wTidPNK8
おかしいほどにえろいな

191 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:14:34 ID:0NXkPOXi
純愛な流れもいいが、こーいうキッカケ的なところから関係持つ→好きってのも、これがまたどうして
続きにwktk

192 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:17:12 ID:DX61aD9s
なんでそこで切るんだよwww
俺にもクリーンヒットです。
GJだ

193 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:45:06 ID:V2sZvW0W
>>187
最近の黒いのについていけなかったかよかったよ。
甘いの、ごちそうさまでした。

194 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:53:00 ID:0NXkPOXi
おいおい旦那、まだ箸を置くにゃ早ーぜ。あくまで「中座」だ

195 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 01:22:42 ID:6XpPCN0/
>>194
そうだまだ終わってなかったんだ

196 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 01:26:47 ID:6XpPCN0/
>>187
GJ!
続きはどうなるんだ・・

197 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 01:52:39 ID:6qayLt9m
>>187
GJ! 続きwktk

ライトノベルと言えばイラストがつき物だが、
このスレに投下された作品の中で、イラストが欲しい場面とかってある?
名場面でもエロいシーンでも。俺は描けないけど。

198 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 03:43:10 ID:eQkB2DgP
>>197
描かないのかよっw

199 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 04:19:01 ID:6qayLt9m
いや、単に聞いてみたかっただけなんだよ。
イラストにしたいほど印象的な場面ってどんなもんかなあとか。
俺もちらほら書いてる身だから、自分のが上がったりしたら鼻血噴くほど嬉しいし、
多分他の作者さんたちにしてみてもそうだと思う。

という訳で、気が向いたら作者さんたちに鼻血を噴かせてみてくれ。

ちなみに俺は「見知らぬ星」でシエスタが死ぬシーンが大好きです。
あのときのシエスタの笑顔をイラストで見てみたいよね?

200 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 08:03:23 ID:3pan+2Od
もう作品一つにつきイラスト一点でいいよ

201 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 09:57:10 ID:FvCeNjAp
書かないんだw
俺が書いてやるぜ!!っていいたいところだが
俺の画力のなさじゃ無理です

202 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 10:00:56 ID:qDBFAtAI
そんなことは良いから変態は何処から来て何処へ行くのかについて考えようぜ

203 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 10:49:35 ID:YBrL9hmr
虚無から来て虚無へ還る

204 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 13:16:10 ID:0I5/u7GZ
そして舞台は劇場へ…

205 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 14:11:06 ID:Hw9Ugx7H
>>199
261氏「黒い蜘蛛の糸」の最後
表面的には普通なのに相当怖い絵になりそう

206 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 14:37:45 ID:3pan+2Od
あれは個人的にもかなり好きな作品だが、シエとルイ以外、総出で病んでたからな・・・・
アレ以上に哀れなサイトを見る事はできんじゃろうて

207 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 14:43:22 ID:AnUDHCCn
>>199
魔法戦隊の採石場での爆発シーン

208 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 15:43:17 ID:Pa+MBa2n
見たいシーンってのとはちょっと違うけど、
せんたいさんの「きっとこんな未来」の三つ子姫のイラストが見たいね。
なんかかなり好きだ、あれ。

209 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 17:59:16 ID:3pan+2Od
あれはいいなぁ・・・・いや、三つ子巫女がってことじゃなくt
あんなハッピーエンディングを原作でもやってくれると俺モーモンタイ

210 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:10:59 ID:ReatQjVc
>>208
俺もあれは好きだ。ヒロイン全員登場のハーレムものだからな

でも他の未来モノでは「あなたの未来はどっちですか?」も気になってる。
続きまだかな。

211 名前:痴女109号:2007/05/07(月) 20:12:04 ID:RlaksQe3
流れを叩き切って申し訳ないですが、
>>95-101
の続きです。


212 名前:痴女109号:2007/05/07(月) 20:16:06 ID:RlaksQe3

「つまり、騎兵の特質とは、騎馬による機動力をフルに活用し、大迂回をしつつも敵陣の側面・または後背などの最ももろい面を奇襲し、本隊の攻撃を容易せしめる事にある」

――奇襲、と聞いた瞬間に、講義を聞く生徒たちの表情が曇った。
「つまり先生、不意打ちということですか?」
「それって、卑怯じゃないですか」
「貴公らはバカか? それとも私の話を真面目に聞いていないのか?」
 アニエスはやれやれという表情で言い放った。

……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……あと、何分だ……?

 ここはトリステイン魔法学院の一室。
 水精霊騎士隊・通称オンディーヌの構成員は、全員この学院の学生であるため、王都にある士官学校に正式に通学する事は難しく、そのため、彼らには課外授業という形で、魔法の授業のかたわら、非常勤講師が学科や教練の指導に来るのである。
 銃士隊長アニエスは、その主席講師に任命され、(本人はいやいやながらも)週二回、きっちり出来の悪い貴族のガキどもを怒鳴りつけに来る。
 なんのかんのと、彼女は面倒見のいい女性だった。

……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……おっ、おなかが、苦しい……。

「単なる騎士なら、大声上げて敵に飛び込めばそれで済む。それが奴らの仕事だからな。しかし、私がここでテーマとして取り上げているのは、単なる騎士ごときではない。“騎兵”だ。騎士と騎兵とでは、その役割は大きく違う」
 アニエスは、その教鞭をぴしりと鳴らし、
「騎兵とは、最も速度を要求される兵種であるため、きらびやかな甲冑も重い馬鎧も着けず、また騎馬のみの行軍であるため、私兵を歩卒として従軍させる事も無い。そして敵陣の後背を突くといったところで、当然そこが無防備である可能性は薄い」
 分かるか? つまり奇襲と言えば聞こえは悪いが、とアニエスは一声いれると、
「要するに、最も高度な馬術と、最も薄い装備で敵陣を確実に打ち崩す攻撃力、そして勇敢さが要求される兵種なのだ。――この戦術を自在に活用できれば、百戦百勝も夢ではない」
 アニエスは興奮気味にドン、と教卓を叩きながら言う。
 そんな彼女の迫力に、教室に居並ぶ騎士隊の小僧どもは声もない。

……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、やべえ……もう、授業どころじゃ……!!



213 名前:契約(その3):2007/05/07(月) 20:18:44 ID:RlaksQe3

「でも、先生」
 おずおずとギーシュが手を挙げる。
「さっきの質問の答えになってません」

――あ? という表情で睨み返すアニエス。
「卑怯はやっぱり……卑怯じゃないでしょうか?」
「まだ分からんのかっ!! 戦場は遊び場ではない。騙し騙されの駆け引きこそが、勝負の趨勢をきめるのだっ!!」
 ギーシュ・ド・グラモンっ、とアニエスは叫ぶように彼を呼ぶと、
「貴様、仮にもグラモン元帥の一門であろうが! 正々堂々と正面からの会戦にこだわるなど、敵の十倍の兵力を以て初めてほざける事と何故気付かんっ――って、ゴラァッ!!」

 その瞬間、反射的に頭をすくめた才人の髪ギリギリを、アニエスの教鞭がうなりをあげて通過する。

――危なかった。
 ホッとしつつ顔を上げた才人を待っていたのは、怒りで真っ赤になったアニエスの瞳だった。
 銃士隊隊長ともあろう剣の使い手が、説教途中に思わず晒したブザマに、教室のあちこちから失笑の声が洩れ、それがさらに彼女の怒りに油を注ぐ。

「ボっとしてた割りには御機嫌にかわしてくれたなサイト。私の授業はそんなに退屈か?」
 退屈だなんてとんでもない。ただ集中できない事情があるだけだ。
 しかし才人にとっての不幸は、その事情を納得いくように話せる者が、この世に一人もいないことだった。

 荒廃した平成日本の教育現場とは違い、ハルケギニアには教育委員会もPTAもない。
 つまり、基本的に体罰オールOKのこの世界で、教室に於いて先生を怒らせるという事は……。
「左右の者、サイトの両脇を固めて立たせろ」
 アニエスは教鞭を置くと、ぽきぽきと指を鳴らし、往復ビンタをきっちり4往復いれると、そこで終業のチャイムが鳴った。
「運が悪かったなサイト。チャイムが鳴るのがもう少し早かったら、お仕置きは次の授業に持ち越しになっていただろうにな?」
 アニエスがにやりと笑う。
 
――持ち越しになっただけじゃ、結局ぶたれる事に変わりは無いじゃないか。
 そんな発言をする勇者は、当然この教室には誰もいなかった。


214 名前:契約(その3):2007/05/07(月) 20:21:48 ID:RlaksQe3

 こんこん。
「サイトさんですか?」

――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。

 ドアを開ける。
 そこには彼女がいた。
 才人とルイズの二人が共に安眠を得る、豪奢な寝台。
 そこには、漆黒のメイド服と純白のエプロンドレスを着込み、無造作に横たわる少女。

「そろそろお越しになられる頃だと思ってましたよ」。

――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。

「し、しえすたぁ……、はやく……はやく……」
 扉を閉め、倒れこむようにベッドにすがりつく才人。
「はやく、これを……取ってくれよぉ……!」
 そんな才人を心の底から慈しむような表情で見つめながら、
「これ? これって何です?」
 彼女は、たまらなく残忍な言葉を吐く。

「何って……しえすたぁ……!」
「いつも申し上げているでしょう? 言いたい事があるなら、男らしくハッキリおっしゃって下さいと」
「……っっ!」
 才人は、アニエスの往復ビンタで真っ赤に腫らした顔を、さらに屈辱で赤く染め、口を開く。

「おっ、俺の貞操帯をはずして、……お尻に入ってるものを……取ってくれ、シエスタ」
「ふふふふふふ……、はい、よく言えました」

 クスリと笑うと、シエスタはポケットから鍵束を取り出した。
 才人は、そんな彼女を前にしてベルトを緩め、恥らうように鈍く輝く鉄のパンツをさらけ出した。
――貞操帯。メイドとしてトリスタニア市街へ買出しに行った時、シエスタが密かに購入したものである。
 無論、彼女が買い求めたのはそれだけではない。その他種々の性具や衣装、薬品の類いも彼女は抜け目なく購入しており、その予算は全て才人のサイフからまかなわれた。

「当然でしょう? これらの品々はみな、サイトさんを気持ちよくするために使われるのですよ?」
 昂然と言い切るシエスタに、才人は何も言い返せなかった。


215 名前:契約(その3):2007/05/07(月) 20:23:59 ID:RlaksQe3

「それにしてもサイトさん、そのお顔どうなさったんです?」
「アニエスさんに……ぶたれたんだよ。授業中にボケっとすんなって」
 へえ、それはとんだ災難でしたね、と楽しそうに笑いながら、シエスタは貞操帯のロックを外す。
 さすがに彼も、そのくすくす笑いにカチンと来たらしい。
「災難もクソも無いよっ、ケツにこんなもん仕込まれて、集中できるわけ無いだろっ!!」
 思わず声を荒げるが、そんな彼の姿に威厳は皆無であった。
 ベッドに手をつき、メイドに尻を差し出す少年。――しかも、その肛門からは小さなリングまで見えているのだから。

「あらあら、申し訳ございません。わたしとしましてはただ――」
 彼女の細い指が菊門に吸い込まれると、やがてリングの先の糸から直径1・5センチほどの黒い球体が姿を見せた。
「サイトさんに気持ちよくなって頂きたいだけですのに」

「――ぐぅっ!」
 一つ、二つ、三つ、……。
 白魚のようなメイドの指先によって、次々と才人の臀部から黒球が産み出されてゆく。

「はぁぁぁぁっっ!! ごっ、ごりごりするよぉっ!!」
 才人が尻を震わせ、懸命に刺激をこらえている。
「サイトさん、分かっておられるとは思いますが、今はまだお日様が出ている時間です。あまり大きな声を出されると、誰に聞かれるか分かりませんよ」
 シエスタが、才人の耳朶を甘噛みしながら、囁きかける。
「でっ、でも……くうう……!」
「んふふふふ……我慢なさい。男の子でしょう?」

――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。

 しかし、過度の快感の前には老若男女の差は無意味だ。
 才人はもう全身に力が入らず、無様にベッドにしがみつき、震えながら尻をかかげる事しか出来ない。


216 名前:契約(その3):2007/05/07(月) 20:26:07 ID:RlaksQe3

 シエスタは、ベッドの上に乗って彼の側面にポジションをずらすと、そのまま右手でアナルビーズを引き抜きながら、左手をパーカーの下に潜り込ませてきた。
「しっ、しえすっ!?」
 シエスタの指が才人の胸部を這い回る。
「っっっ!!」
 思わず才人が息を呑んだ瞬間、彼女の舌が猛烈な勢いで彼の唇に侵入してきた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!」

 ぴちゃ、くちゃ、ぺちゃ……。
 流し込まれるシエスタの唾液が、才人の僅かに残る理性をどろどろに溶かしてゆく。
 無論その間も、彼女による他の器官への攻撃は続いている。
 右手の指は、さっきまで引き抜かれつつあったアナルパールを、新たに彼の菊門へ埋め込みつつ、左手の指は、びんびんに堅くなった彼の乳首を弾きまわし、才人の身体に電流を送り込み続けている。

――くちゅ……。
 たっぷり1分は続いたディープキスが、互いの唇の間に白い糸を引きながら終焉を告げる。
「サイトさん、気持ちいいですか?」
 才人は答えない。
 答えられない。
 焦点の定まらない目で、自分を見下ろす少女を呆然と見返し、こくんと頷く。

「なら、……もっともっと気持ちよくして差し上げます」
 そう言うが早いか、シエスタは、さっき再び彼のアナルに埋め込んだアナルパールを一気に引き抜いた。

「っっっっっ!!!!!!!!」

 才人はもはや、声すらあげられなかった。

「じゃあサイトさん。これから、貴方の一番気持ちいいところを可愛がってあげますね」
 そう言いながら彼女は、才人の剥き出しになったペニスを、そろりと撫で上げた。


217 名前:痴女109号:2007/05/07(月) 20:29:05 ID:RlaksQe3
投稿は以上です。
……しかし、黒シエスタは妙に評判悪いようなんで、続きをどうしようか考え中です。

218 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:49:17 ID:k2ERfzWW
イイヨイイヨー

219 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:54:20 ID:1H2JrKoj
黒いほうが俺は好きだな


220 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:56:15 ID:f6AbQoJi
>>217
俺は黒メイド好きだよ
苛められる才人をもっと見たい


221 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:56:45 ID:eQkB2DgP
>>217
真っ直ぐGO!

222 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:13:19 ID:3pan+2Od
逝かせてェ と懇願するサイトを妄想してみた
続きにwktk

223 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:10:05 ID:emApcpfT
サイトはドMですね。
これは続きが気になるね。


224 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 02:03:20 ID:CDsgb6jz
GJ!シエスタがどんどんヤンデリズムにはまってってるw

俺は大人タバサの全裸あたりが見たい。
まあ描いてくれる人がいないから無理そうだが。
新刊でるまでもう少しだし、そしたらタバサものも少しは投下されるといいんだが

225 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 07:32:57 ID:RUd1CR85
タバサならせんたいさんの作品見てみるがヨロシ
2作品ぐらいに大人タバサ出演してたはず

226 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 08:45:14 ID:UR6kClle
タバサの同人なら、個人的には
OVERALLがおすすめ。

227 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 13:18:56 ID:npVAA6NJ
個人的にはシエスタは真っ黒じゃないと思うが、この作品に於いては何も間違っていない
どんどんやって下さい

228 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:29:41 ID:J86hEG9g
山姥汚ギャル化したシエスタであるか。

229 名前:死神:2007/05/08(火) 22:47:50 ID:jfHa4IGU
一応
>>149の続きですが
話がとんでいます。

サイトが死んだことになっています。

230 名前:死神:2007/05/08(火) 22:49:23 ID:jfHa4IGU
ある日、突然サイトが死んだ。本当に急だった。
何で死んだのか、分からなかった。
病気でもなく、ケガでもななかった。
サイトが息絶える瞬間を未だに鮮明に、覚えている。
笑っていた、最後まで笑顔だった。
それからの私は自分でも、何をして過ごしたのかよく覚えていない。

あの"男"が現れ全てを話すまでは、
私達は呆然とただその男の話を聞くしかなかった。

その男の話を聞いて、浮かんできたのは狂おしいまでの殺意と憎しみそして
怒り。その男との会話は、多分こんな感じだったと思う。

「あんたのせいで、あんたのせいで、サイトが、サイトがぁぁぁ」
「それは、心外だなマドモアゼル。私は、ただ彼の望みを叶えてあげただけ。」
シェスタも黙ってはいない。
「何が、望みを叶えただけでけですか。この人殺し、このろくでなし!!」
タバサも低い声で
「殺す!!」
私や、シェスタ、タバサがその男に掴みかかろうとするのをキュルケ、モンモランシー、アンリエッタ姫が止めにはいる。


231 名前:死神:2007/05/08(火) 22:50:49 ID:jfHa4IGU
「ちょ、ちょっと、いくらなんでもヤバイわよ。」
「落ち着きなさい、ルイズ・フランソワーズ」
「ダメだってば、」

この男に挑めばただでは、すまないだろう。
それは、わかっている。わかっているけど……

そのやりとりををみていた男が、おもしろそうに口を開く。
「それでは、聞くが彼が"動けなくなって"私と契約することになったのは誰のせいかな?」
「そ、それは……」
「君たちが、貪り尽くしたからではないのか?」
「違う!違う!そんなことはない、そんなことは……」
私は必死に叫ぶ、私自信に言い聞かせるように。
「まず、そこのメイド!君は、ヴェストリ広場での決闘の時、彼を一度見捨てているね。
それでいて、彼が強いということが分かると戻ってきた。まるで、娼婦のようだ。!」

男の指摘にシェスタは口をつぐんで、下を向いてしまう。


232 名前:死神:2007/05/08(火) 22:52:13 ID:jfHa4IGU
「次に、シャルロット嬢、あなただ。あなたは、母親のためとはいえ彼を殺そうとしたね。
そして、無謀にも単身ガリアに乗り込みあっけなく返り討ち。
挙句の果てに、彼に救出された。
その過程において、彼の肉体が、精神がどれほど傷ついたか……、まったく最悪な王女ですね。
毒はあなたが飲めばよかったのでは?」

男の声は優しいが、その発せられる言葉は機関銃の威力で心を壊していく。
タバサの瞳から、殺意がなくなり代わりに浮かんだのは、絶望の色。

「姫、あなたもですよ。あなたは、復讐のため彼を死神に差し出した。
まるで、自分が、自分だけが世界で一番不幸で復讐する権利があるかのように。
七万の軍をとめろだなんて、普通死にますよ。
自分が命令されたら、どんな気持ちになったんでしょうね?」

アンリエッタ姫は、身をブルブル震えさせ、うずくまってしまった。


233 名前:死神:2007/05/08(火) 22:53:22 ID:jfHa4IGU
「最後に、あなただヴァリエール嬢。あなたの罪は誰よりも重い。
彼は、汗を流し、血を流し、また身体を張り続けた。
あなたのために。それなのにあなたは、彼に何をしましたか?
あなたはあろうことか彼を藁束に寝させ、鞭でことあるごとに叩き、
食事は家畜並みの酷さ……。人のやることではありませんね。」

私は、口をぱくぱくさせながら膝をついてしまった。
他人に、言われて初めて私がサイトにしてきたことの酷さを
痛感させられる。ここまで、心に刺さるとは……。
涙が溢れてきて、止まらなくなる。

「ふふふははははははははははははははははははは」

男は狂ったように笑い続けた。実際、狂っているのかもしれない。


234 名前:死神:2007/05/08(火) 22:58:09 ID:jfHa4IGU
以上で終わりです。

話が飛んでしまって大変すみません。
リンクしていると思っていただければ幸いです。



235 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:01:58 ID:PXeS3Chj
>>234
・・終わりって言うのはこれで話が終わりってこと?
それとも過程やその後の話はまた後日ってこと?
もし後者なら1アージュでも待つが・・・。

236 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:09:19 ID:RUd1CR85
流れ的に終わり・・・・・なのかな?てっきり、サイトの残りの寿命が少なくなってきたら、サイトを死の淵から救うためだとかうそぶいて
ヒロイン陣に寿命の提供を要求するのかと妄想してたんだが

237 名前:死神:2007/05/08(火) 23:12:31 ID:jfHa4IGU
この話は、続けて書いていくつもりです。

分かりにくくてごめんなさい。

238 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:30:16 ID:RGWz3Gbr
三年くらいなんともないぜ!!!
オルフェマダー!!

239 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:30:19 ID:g517hVR8
>>237
なんだ実は生きてて、皆が絶望にうちひしがれている処に再度登場ってか?
今度こそ大事にしなさいと言うパターンか?
まあありがちだがそれもいいな。

240 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:14:47 ID:9Cx/foxd
この場合、何よりもいけないのは
動けない自分は必要ないとサイトに思わせてしまったことだな

サイトを生き返らせる為の穴だらけの契約を持ちかけてきても
何も考えずにすがりつくんだろうな

241 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:57:17 ID:4aMlOUSg
>>230-233
何つーか、見事なまでの厨orヘイトっぷりだな。
まあ、こういうクソが多いのも2chならではってことか。

242 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 03:00:18 ID:/oCeKg0q
>>237
これってハッピーエンドになるの?
ダークなまま終わるんだったらあんま読みたくない希ガス

243 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 07:54:08 ID:IMTmB2QC
>>237
まあいろんな評価あるけどこれからがんばれ!
ここには見習えるレベルの職人方が多いから。

244 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 07:54:46 ID:jbSi8NUe
>>241
見守ろうぜ
>>242
ハッピーに終わらなかった作品なら今までもかなりあったじゃないか

245 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 10:45:59 ID:5L7uGG9l
>>241
わざわざ読んだのか?
俺は一レス目で即NG登録したぜ!

246 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 13:05:19 ID:I1ggwvCs
お前等あんま厨房を苛めるなよw

247 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 13:13:54 ID:Jlh75c4z
「あんた誰?」
 ある朝、ルイズが目を覚ますと、ベッドにはもう一人の自分がいた。
 もう一人のルイズは、うにゃうにゃと目を覚ますと、驚きに目を丸くして言った。
「あんたこそ誰?」
「わたしはルイズよ。ルイズ・フランソワーズ。貴族の娘よ」
「わたしがルイズ・フランソワーズよ。あによ。あんた、人の名前を騙ろうっていうの?」
 にらみ合う二人のルイズ。険悪な空気がただよう。
「わかった。誰かが魔法で変身したのね。あんた、馬鹿なことしてないで、さっさと正体を見せなさいよ」
 ルイズAがぽんと手を叩き、ルイズBの肩をつかむ。
「痛っ。なによ。あんたこそ誰かの変身したわたしでしょ? なんでそんなにあつかましくできるの?」
 肩におかれた手を振り払うルイズB。むむ、という感じで不機嫌になるルイズA。
「そんなわけないでしょー? わたしはわたしなんだもん。だったらあんたが偽者でしょー?」
「わたしが本物だもん。ならあんたが偽者に決まってるでしょー?」
 真偽のほどが分からない。そのうちルイズAがなにかをひらめく。
「そうだわ。ディテクトマジックがあったじゃない。あれを使えば、魔法が解除されるわね」
 そういって、ニヤリと笑う。
「あら。それで困るのはあんたの方でしょ? わたしはわたしなんだもん。平気よ」
 ルイズBも同じように笑い返す。
 呪文の詠唱が始まった。

 室内に響く、ユニゾンで呪文を唱える声を聞いてサイトが目覚めると、ベッドの上には二人のルイズが。
 思わず目をこするサイト。しかしルイズは二人のままだ。
「な、なんだこれ?」
 驚くのも無理はない。二人のルイズは、にらみ合うようにして魔法の詠唱をつづけている。
「二人いるよな」
 思わず呟くサイト。どうやら夢ではないようだ。
「ディテクトマジック!」
 やがて呪文の詠唱を終え、ルイズたちがお互いに魔法をかけ合う。
 室内が光で満たされる。
「うわっ!」
 再び驚くサイト。
 光が引き、ベッドの上を見る。
「ど、どうしてよ?」
「なんで、あんたがまだいるの?」
 魔法をかけ終わっても、ルイズはまだ、二人のままだ。
「ルイズ。な、なにがどうなってんだ」
 駆け寄るサイト。
 二人のルイズは、よく分からないといった風に首をふる。
「なんか分かんないけど、増えちゃったみたい」
 二人とも、ぽかんとしている。
 サイトも、ぽかんとした。

248 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 13:24:05 ID:ttSJCdnN
なんか始まりましたよw

249 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 13:30:09 ID:Jlh75c4z
「サイト、どうしよう」
 ルイズAがサイトに助けを求めた。
「どうしようったって」
 サイトは困る。当たり前である。
「そうだ。サイトなら分かるでしょ? わたしたち、どっちが本物なのか。だって使い魔だもん」
「そうね。サイト。どっちが本物のご主人さまなのか、当ててみなさい」
 サイトに詰め寄る二人のルイズ。そんなこと言われてもサイトには分からない。
「えーと、どっちも本物に見えるんだけど」
 思わず本音を言うと、ルイズAがサイトの頬を張り、ルイズBがサイトのせつない部分を蹴り上げる。
「ほあああああ」
 激痛に、うずくまるサイト。
「ちょっと。あんた、サイトになにすんのよ」
「あんたこそ。サ、サイトはわたしの使い魔なんだからね」
「なに言ってんのよ。サイトはわたしの使い魔」
「わたしのよ。だってわたしたち、キキ、キスだってしたんだから」
「わたしだってしたわよ。嘘をつかないで」
「嘘ついてるのは、そっちでしょー?」
 言い争うルイズたち。
 そばでサイトは痛みに悶絶している。
「ねえ。サイト、こっちに来なさい」
 やおらルイズBが声をかける。
 素直に従うサイト。
 きょとんとするルイズA。
「見てなさい。本物は、こういうことができるのよ」
 ルイズB、サイトに突然キスをした。
「!」
「ど、どう? こんなこと、あんたにできる?」
 慌てるサイトとルイズA。三人とも顔を赤くする。
「……」
 微妙に気まずい沈黙。
 しかし、ルイズAが立ち上がった。
「サイト、来なさい」
 仕方なく従うサイト。
 ルイズA、サイトの両肩に手を置いて、ムリヤリにキスをする。
「!」
 なんだか不思議な空気になってきた三人。
「あ、あんた。人の使い魔になにすんのよ」
「だから、あたしの使い魔なんだもん!」
 サイトの意思はそこには存在していない。


250 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 13:48:22 ID:Jlh75c4z
「わた、わたしなんてサイトに胸まで触られちゃったもん。サイト、ちっちゃい胸が好きだって言ってくれたもん」
「わたしだって言われたもん。もう最後までいっちゃいそうだったもん」
「さ、最後ってなによ」
「最後は最後でしょー」
 エスカレートしていく口げんか。
 サイトの心にイヤな予感が。
「サイト! 来なさい!」
 ルイズAが叫んだ。
 すごすごと従うサイト。
「なにするつもり」
 と、ルイズB。
「こうするのよ」
 ルイズA、サイトにキスをして、ムリヤリ舌を入れる。
 サイトの手を取って、自分の胸に当てさせる。
「!」
 びっくりするのはサイトもルイズBも同じだ。
 やがてルイズAはサイトの口から唇を離して言う。
「どう? ご主人さまなんだから、こんなことされても平気なのよ。あんたにはできないでしょー?」
 怒りに顔を赤くするルイズB。
「で、できるもん。わたしが本物の、サイトのご主人さまなんだもん」
 やはりサイトの意思はひとかけらも尊重されない。
「サイト。来なさい!」
 従うサイト。
 ルイズB、やおらサイトの首筋に口をつけ、吸い始める。
「おおおおお……」
 悶絶するサイト。
 それを見て、ルイズAの顔が見る見る真っ赤になる。
「なにすんのよ!」
「サイトはわたしのなの!」
 激昂するルイズたちによって、サイトの寝巻きが見る間に脱がされる。
 ルイズたち、互いに敵意をむきだしにしながら、サイトの体にキスしだす。
 やはり悶絶するサイト。なんとか我慢する。


251 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 14:03:39 ID:rB3hTs77
応援sage

252 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 14:08:43 ID:Jlh75c4z
「こ、こんなことだって、できるんだからね」
 すでに硬直しているサイトのムスコを、ルイズBがおずおずと口にくわえる。
 もう言葉もでないサイト。
 悔しがるルイズA。あれに対抗するには、よほどのことをしなければならない。
 しかし、そのよほどにことが思いつかない。
 仕方なく、ルイズBと顔を並べて、サイトのムスコを舐めだす。
 痙攣するサイト。もうなにがなんだか。
「ひゃっ! なにこれ?」
 突然、サイトのムスコから白い液体が飛びだす。
 ルイズたちの顔にかかる。
 当然、ルイズたちはそんなもの知らないし、初めて見る。
「に、苦いわ」
 顔を向け合い、いぶかしがる二人。
 脱力するサイト。
 しかし、それで事態が終わるはずもない。
「サ、サイト、舐めなさい」
 意を決したように、ルイズAがサイトに言う。
「ご主人さまなんだから、使い魔になにされても平気なのよ。あんたにはそんなの無理でしょー?」
 ルイズBに向かって不敵に笑う。
 腹を立てるルイズB。
 サイトは仕方なく胸を舐め始める。
 なんだか全身をびくびくさせだすルイズA。
 ルイズBは腹立たしくてたまらない。
 ルイズAが目を閉じてるのをいいことに、ルイズBはルイズAのアソコに指を伸ばす。

253 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 14:15:42 ID:jbSi8NUe
シエスタA、Bの乱入に期待wktk

254 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 14:22:17 ID:Jlh75c4z
 ルイズAは目を閉じているので、ルイズBの指をサイトの指だと勘違いする。
「やあっ」
 ルイズBはルイズなので、ルイズAの感じるところがよく分かる。
 なので、ルイズAはあっという間にいってしまう。
 痙攣するルイズA。
 ルイズBは容赦しない。攻めつづける。
 またいくルイズA。なんだか濡れすぎてすごいことに。
 ルイズBは激しく腹を立てていたので、ルイズAをもっと苛めてやりたかった。
 サイトに命令する。
「ふん。サイト。もっと、こらしめちゃなさい。手段はまかせるわ」
 頷くサイト。
 こらしめるということが、どういうことなのか分からない。
 でも、ここまで来たら、入れるしかないだろー。普通。
 と、いうことで入れることにする。
 入れた。
「やあああっ!」
 激しく感じるルイズA。
 下半身をふるサイト。
 自分が命令したにも関わらず、ルイズBはなんだかおもしろくない。
「あっ、あっ、だめえ」
 もうルイズAがすごいことになってる。いくらなんでも感じすぎだろ。
「あっ、いく!」
 昇天するサイト。あわせるようにしてルイズAもいってしまう。
 ベッドの上で痙攣するサイトとルイズA。
 ルイズBの顔が怒りと羞恥ですごいことに。

255 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 14:23:44 ID:Jlh75c4z
親が帰ってきたのでここまでに。
後は任せた。好きなように書いてくれ。

256 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 14:27:20 ID:ttSJCdnN
>>255
書きながら投下かと思ったらやり逃げかよ。
死ね

257 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 14:42:56 ID:5GqFouUG
なんでこんなに殺伐としてるんだ('A`)

258 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 14:43:05 ID:jbSi8NUe
>>256
何をそうカッカしてんだ旦那・・・まぁこれでも飲みなよ・・・いや、私からの驕りだ

259 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 15:12:07 ID:gzo/rUCf
>>258
なんという思い上がった態度。

260 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 15:22:23 ID:Lji/ItA6
書きなさい、犬!!



261 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 16:14:43 ID:XKPVO32E
荒れるといけないからこの辺で止めようや

262 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 16:47:42 ID:5m+KVUTi
最近、スレ雰囲気悪いな。ここいらで御大(せんたいさん)の登場キボン

263 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 17:11:02 ID:jbSi8NUe
雰囲気が悪いのは11巻発売が迫ってるせいさ、きっと

264 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:10:45 ID:CHe5s9t4
へんたいさんが平仮名のへんたいなのはこのスレだけなのだろうか。

265 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:45:18 ID:jbSi8NUe
荒れたスレを見て心が痛んだ。
気を紛らわせるために、一度ゼロ魔を読み直してみようと思った。
コルベール先生をリスペクトな俺は、彼がそのコッパゲ以上に燦然と輝いた、6巻・贖罪の炎赤石を手に取った。

先生の活躍と生き様に改めて尊敬を深め、
身を呈して己の信念の元、任務に殉じようとした若き竜騎士らに改めて羨望を深め、
俺はあいつらの名前も知らないんだぞ、と戦争の非情さを嘆くサイトに改めて涙した。

いい気分のまま7巻を手に取ろうとしたとき、ふと巻末にある「あとがき」に目が留まる。
その時、俺は一度もこの「あとがき」に目を通したことがなかったことを思い出した。
避けていたわけではない。ただ、なんとなく忘れていたのだ。
せっかくなので読んでみた。

キグチコヘイハシンデモラッパヲハナシマセンデシタ!
キグチコヘイハシンデモラッパヲハナシマセンデシタ!
キグチコヘイハシンデモラッパヲハナシマセンデシタ!



俺のリスペクツ人物の中に、ヤマグチノボルの名がこれまで以上に深く刻まれた瞬間だった。
「ヤマグチノボル!ヤマグチノボル!ヤマグチノボル!」
現代の大先生をリスペクト!エロSSを書くのですから、当然なのであります!

---続かない

266 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 19:16:45 ID:vvTC7wF+
>>247
ディテクトじゃなくてディスペルだろ

267 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 20:06:34 ID:TxkwIHC7
ヘイト系がダメなら俺の出番は無いwww

268 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 20:15:17 ID:MfRMqimQ


269 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:20:18 ID:XKPVO32E
>>267
ヘイトでもいいけどgdgdになるとダミダヨー

270 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:32:02 ID:IMTmB2QC
11巻はよ出てほしいなあ。


271 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:53:06 ID:tNP4mCMp
>>270
俺の脳内では32巻まで出てるぜ

272 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:54:59 ID:gzo/rUCf
>>271
その妄想をこのスレで顕現させてくれ。

273 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:57:07 ID:IMTmB2QC
>>271
まさかその中でお前出てないよな?



まっさかな〜〜〜ww

274 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 09:00:46 ID:DFMsekKA
>>273
もちろん、バリバリに主役はってますが、なにか?

275 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 10:52:38 ID:6r9q0MAR
>>274
何を言う
主役は俺だ

276 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 12:03:21 ID:NLjRO4go
じゃあ俺は神!

277 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 12:12:27 ID:URosf1ul
じゃあ、俺は本筋と関係ないところでテファといちゃついてるよ

278 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 12:21:06 ID:EtjUXKSk
カトレアが俺の嫁って事はサイトが義弟になるのか、うーむ

279 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 12:48:22 ID:K47ACYxd
>>278
よう弟。

280 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 13:28:47 ID:i5W1tMzQ
>>278>>279
やあ息子達

281 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 15:40:38 ID:K47ACYxd
ルイズパパ降臨は想定GUY

282 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 16:58:48 ID:KW22NwS1
おまえらw


283 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 20:35:39 ID:NNrO473q
>>278
やあ父さん

284 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 20:35:56 ID:XOk4Hrg7
とりあえずシルフィードは頂いていきますね

285 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 20:40:26 ID:gZPk4lAH
じゃ、タバサいただきます。

286 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 20:43:41 ID:K47ACYxd
ジュリオいただいていきます。

287 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 20:53:53 ID:GKo9KLl6
アニエスは俺の嫁。
これはガチ。

288 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 20:56:30 ID:7+WbQL50
やぁ、ぼくマリコルヌ

289 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:24:56 ID:MKmh1D6X
タバサは俺がもらう

290 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:39:42 ID:K47ACYxd
まぁ待てよ、ひとまず俺はトレビアンも貰ってくからさ

291 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:23:44 ID:i5W1tMzQ
じゃあ俺はテファとキュルケでおっぱい祭を開催してくる

292 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:38:37 ID:SjgZjjjR
ではシエスタは俺が

293 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:10:04 ID:h06Lord4
>>292
それ、このスレ名物の黒シエスタだぞ。

294 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:20:44 ID:oILxY7t+
じゃあフーケはオレのな

295 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:35:00 ID:KW22NwS1
こういう流れ見てると思うけど
おまいら普段は潜んでるなwww
俺も潜んでるが。あと
>>291俺も参加します

296 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:10:08 ID:VVMH/jD9
その古今東西を問わぬ永遠の男の浪漫に顔を揉まれ背中を洗われナニを挟まれしてもらおうってんだな
けしからん!なんてけしからん!貴様らのそんな乱行を監視するためには、俺も>>291に参加せねばなるまいな。全く以って遺憾だが。

297 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:32:32 ID:GoGW8744
おまえ等に恨まれようと構わん。
ゼロ魔のおにゃのこ全員貰っていく。


と言いたい所だがルイズとキュルケは嫌いだから置いてってやる。皆で輪姦してろ。
さあアンテファシエシエタバサシルフアニジェシカ
や ら な い か ?

298 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:40:14 ID:xCeH3Hjc
ぽっちゃり「もうこうなったら>>297でいい。抱け」

299 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:43:21 ID:IbCnCyja
タバサは誰にもやらん。俺が守る。

300 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:22:24 ID:65gpDEqd
サイトのケツまんこは俺んだー!

301 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:24:25 ID:vyniySbR
アッー!


302 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 03:26:06 ID:F0B82HFB
ちょwwwwww

303 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 08:57:00 ID:OZBj9gj7
なにこのスレ(´・ω・`)

304 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 08:59:38 ID:LLC4E9v1
そんなことよりルイズ中出しだってよ

305 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 09:14:47 ID:kPHdP0h2
嫉妬で荒らしているんだろうなw

306 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 09:31:48 ID:tk/eAlkS
糞スレage

307 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 10:38:56 ID:RBcEpNV+
だれかSS書いてくれ

age

308 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 11:01:49 ID:VVMH/jD9
>>307
エロ無しの短編でいいなら

309 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 11:38:06 ID:f5kq4r1I
>>308
エロが無くてもOK、OK。

310 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 12:21:20 ID:OZBj9gj7
>>309
職人さんに任せなさい。

311 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:31:11 ID:ykD8rpA3
はーい、5月入ってから夜勤しかしてないせんたいさんがきましたヨー(泣

そういうわけで、空気読まずにSS投下!
それが俺のジャスティス!

312 名前:戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:32:27 ID:ykD8rpA3
「今までの訓練から、分かった事がある」

今日は、水精霊騎士団の定例訓練の日。
騎士団員の前に立ち、才人は木剣を地面に衝き立てて、そう言った。
才人は、副隊長でありながら、水精霊騎士団ではその実戦経験を見込まれて、教導官をしていた。
ちなみに隊長のギーシュはといえば、訓練の際には教えられる側に回る。

「君たちメイジに、俺と同じ剣を教えても、あまり意味がないということだ」

その言葉に真っ先に頷いたのはマリコルヌ。
何故なら、才人の剣の訓練に一番ついていけてないのが彼だからである。
そしてそのまま才人に尋ねる。

「じゃあ今日はどうするんだい?訓練はお休み?」

その言葉に、一部の怠け者たちが歓喜の声を上げる。
その中にギーシュがいたのは言うまでもない。

「いや。今日の訓練は、別メニューで行う。
 そこで、本日は特別講師をお招きした」

才人はそう言って、手招きをする。
水精霊騎士団の集会所になっているゼロ戦の格納庫から、小さな人影が現れた。
その青い髪の人影はすたすたと才人の隣まで歩いてくると、団員たちに無表情な顔を向けた。

「紹介しよう。
 今日から我が水精霊騎士団の魔術顧問になった、タバサだ」

才人の紹介を受けたタバサは、短い髪を揺らして、小さく礼をした。
以前騎士団への勧誘を断ったタバサだったが、何を思ったのか突然、『騎士団員に魔法戦の指導をしてあげる』と言い出したのだ。
才人としてはダレてきている水精霊騎士団に活を入れられるので、その申し出は願ったりかなったりだったのだが。

「よろしく」
「ちょっとまてえええええええ!」

タバサの挨拶に異論を唱えるものが一人。
なんのことはない、休みを期待していたマリコルヌである。

「なんだよ!なんでそんな娘が魔術顧問なんだよ!」

才人はマリコルヌの言葉に、やれやれと肩をすくめる。

「少なくともタバサはお前よっか強いぜ?」

才人のその言葉に、騎士団員の誰もが頷く。
褒められて、タバサはちょっと頬を赤らめて嬉しそうにしていた。才人くらいにしか分からない程度の変化だったが。
マリコルヌは顔を真っ赤にしながら激昂した。

「な、なんだよ!皆して僕を馬鹿にして!
 いいよ、わかったよ!」
「お、やるか?」

てっきりマリコルヌがタバサに決闘でもふっかけると思った才人だったが。

313 名前:戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:33:18 ID:ykD8rpA3
「ギーシュとどっちが強いか勝負だっ!」
「えっ僕っ!?」
「お前がやるんじゃないのかよ…」

半分呆れた才人だったが。

「よし、んじゃタバサがギーシュに勝ったら講義受けるな?」
「え、ちょっと待」
「ああもちろん」
「タバサはどーするよ?」
「構わない」
「だってよギーシュ」
「……わかったよやればいいんだろ…」

そして結局。
ギーシュはタバサと決闘する羽目になった。

「『貧乏くじ』ってのはこのことなんだねモンモランシー…」

ギーシュとタバサの二人は、10メートルほどの間を空けて対峙していた。
審判役の才人が、そのちょうど中央で木剣を真横に突き出す。

「いいか、俺が剣を振り上げたらスタートだからな?」

周囲には遠巻きに水精霊騎士団の面々。
どっちが勝つんだ、と盛り上がっていたが、大勢はギーシュ有利に傾いていた。
当然といえば当然だが騎士団の面々はタバサの実力など知らなかったし、ギーシュがある程度使えることを知っているからだ。
『正直勝てる気がしません』
でもできるだけ頑張らないとかっこ悪いよなぁ、とか内心考えながら、ギーシュは離れた位置にいるタバサを見つめる。
相手は『風』のトライアングルメイジ。
まず最初に土の魔法で壁を作って、タバサの周囲の大地を『錬金』で油に…。
なんて考えていると。

「はじめっ!」

才人が景気よく木剣を振り下ろして開始の合図を送る。
早いってサイト早いって空気読め!
しかし始まったものはしょうがない。ギーシュは当初の計画通りに土の魔法を詠唱

どこん。

できなかった。
ギーシュの頭上から振り下ろされた『エア・ハンマー』が、ギーシュを一瞬で大地に叩き伏せ、気絶させたのだった。

314 名前:戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:33:54 ID:ykD8rpA3
「い、今の反則じゃないかっ!」

タバサの勝利を告げる才人に抗議したのは、気絶したギーシュではなくマリコルヌだった。

「何がだよ」

タバサの頭をなでなでして勝利を祝っていた才人が手を止めてマリコルヌを振り向く。
途中で止められたタバサはちょっと不機嫌そうだ。

「その子勝負が始まる前から呪文を詠唱してただろう!
 だってそうだろう?あんなに早く呪文が完成するわけないんだ!」
「…戦闘前の詠唱準備は基本中の基本」

マリコルヌの言葉に思わず考え込んだ才人の前に立ち、タバサが言った。

「でも、勝負ははじめの合図があってからだろ!」
「あなたは、戦場で相手がいちいちはじめの挨拶をしてくれると思うの?」
「…う」
「それに、彼には私の詠唱が見えていなかった。
 詠唱時に魔法の種類を悟られないようにするのも基本」

才人にはタバサの言いたい事が理解できた。つまり、ギーシュは基本がなっていない、というのだ。
ギーシュはこれでも一応、水精霊騎士団の中では『使える』方だ。
タバサからすれば、水精霊騎士団の面々も、基本のなっていない素人なのだろう。
タバサの指摘に間違いはない。マリコルヌを含め、騎士団の面々は口をつぐむ。

「…だってさ。やっぱタバサに教わったほうがいいんでない?」

才人は肩をすくめて騎士団の面々を見る。
今度は、反論する者はいなかった。

そしてタバサによる地獄のような訓練が開始された。

「そうじゃない。相手に見えないように俯いて」
「こ、こうかな」
「違う。もっと顎を引いて」

タバサの細い指を顎に当られ、『相手に見えない詠唱法』を教わるギーシュ。
…なんだか嬉しそうだ。

315 名前:戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:34:34 ID:ykD8rpA3
「ちょ、ちょっと僕の方も見てもらえないかな」
「構わない」
「ま、待てよマリコルヌ、俺が先だってば」
「あ、あのさ、僕呪文の組み合わせ考えてみたんだけど」
「どんなの」
「あっこら抜け駆けすんじゃねえっ!」

…地獄のような訓練になる予定だったが、どうやら団員たちには天国のような時間になっているようだ。
ぱっと見は地味で無口なちびっこでしかないタバサだったが、近くで見ればその認識は変わる。
肌は絹より繊細で、その青い髪はあくまで細く美しく日の光を蒼に換え、眼鏡に隠された瞳は深く吸い込まれそうな深淵を湛えている。
ぶっちゃけ、間近で見るタバサはものすごく可愛かった。
遠目に見るなら、たしかにキュルケのような、メリハリのきいた肢体と身長が必須だ。
しかし、近くで鑑賞するなら、各所の造形が控えめなタバサの愛らしさは、キュルケのそれを上回る。
ちょっと見下ろせば全身がくまなく視界に入る可憐さは、はっきり言って育ちすぎた女の子が醸し出すには無理な魅力だった。
才人はそれを誰よりもよく知っているわけで。
一生懸命騎士団員の間で講義を続けるタバサと、それにちやほやしまくる騎士団員を見て。
…ヤバい。こいつらが目覚める前に。

「さーて、今日の講義はこの辺にしようかー?」

才人は声を張り上げ、騎士団員に訓練の終了を告げる。
団員たちからは案の定、えー、と不満の声が上がる。
才人はそんな団員たちには目もくれず、タバサの隣に立って、続けた。

「タバサもいい加減疲れただろうしな?」

そして、タバサの肩を掴む。その手には、必要以上の力が篭っていた。

「…かかった」

小さく呟いたタバサのその言葉を聞き取れたものは、誰もいなかった。

316 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/11(金) 12:35:16 ID:ykD8rpA3
でも途中で終わりなのねすまぬー。

つーわけでちょっくら買い物いってくらあノシ

317 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 12:43:13 ID:6gNiEARx
タバサ……恐ろしい子。
続きにwktk!

318 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 12:43:34 ID:VVMH/jD9
せんたいsリアルタイム遭遇ktkr!
支援and続き待ちつつ期待

319 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 13:27:58 ID:f5kq4r1I
>>316
せんたいさんイイヨー!
俺もう、くらくらです。


320 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 14:10:55 ID:cIFI0sy6
まさにジャスティス…これこそが正しい流れ…

続きwktk

321 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 14:25:35 ID:42dwZnJv
タバサ……何という策士。
これぞ正に騎士団の連中は当て馬。

322 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 16:29:59 ID:FHfhAZo2
かかったってw
タバサ怖い子。

323 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 17:14:32 ID:5jCvdqu2
なんという釣り士www

324 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 18:04:27 ID:H2+qvZ5Q
釣られないクm(ryコウメイノワナジャー

325 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 18:33:17 ID:HpzLCoLG
そんな餌にこの俺が釣られクマー

326 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 19:02:33 ID:DQCfLDKD
神が舞い降りた〜

327 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 19:19:01 ID:/vxedkMW
買い物なんて待てないんだかんねっ

328 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 20:58:52 ID:Hkz1pghr
もうネタバレスレに11巻の感想きてんのな、はえー
明日FG店行ってみっか…

329 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 21:01:52 ID:f5kq4r1I
>>328
あのスピードは異常。
マガジンのネタバレを木曜日に入手するぐらいに異常。

330 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 21:09:24 ID:VVMH/jD9
どういう経由で入手してんだろうな・・・・
やっぱ印刷業者とか出版社関連とかとパイプあんだろうか?まぁ25日まで待つけど。まったり、待つ。待てる、さ。

331 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 21:27:34 ID:H2+qvZ5Q
ネタ元は作者




なわけないか

332 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 21:53:33 ID:VVMH/jD9
へんたいさんの続きを待ってたら、暇つぶしに書いた糞SSがなんか完成しちまいそうだぞ
(´・ω・`)オラナンカワクワクシテキタッゾー

333 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 23:30:22 ID:fU8iyXtx
>>332
何か俺もワクワクしてきたぞ

334 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:05:25 ID:p2vgbHSM
寝たら日付またいじゃった。マジスマソ
続きいくよー

335 名前:戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:06:43 ID:p2vgbHSM
しかしいきなり講義を中断されておもしろくないのはまだタバサと絡んでいない団員たちだった。

「まだ途中じゃないかっ!中途半端は良くないぞサイトっ!」

主にこの丸いのが。
そしてそれに釣られるように他の団員達も同意の声を上げる。
確かに講義は中途半端で、さらにマリコルヌはこれからタバサの個人指導を受けようという所だったのだ。
憤るのもむべなるかな、である。
しかし才人は。

「でもなあ。もうそろそろいい時間だし」

日は中天にあり、まだお茶の時間を少し回ったあたり、といったところだ。
いい時間というには多少無理があるのではなかろうか。

「よし、だったらこうしようじゃないか」

ガンを飛ばしあう二人に割り込むように、ギーシュが声を掛ける。

「サイトとタバサが試合して、タバサが勝てば講義継続。
 サイトが勝ったら今日の講義はここで終わり。これでどうだい?」

ギーシュの提案に、才人は。

「ちょ、待てよなんだよそれ」

案の定否定した。
タバサとやりあうなんて正直勘弁願いたかったし、どうせなら無条件でこのまま終わりにしたかった。
しかし。

「それでいい」

タバサはすんなりと了承してしまった。
そして結局多数決という名の数の暴力に屈して。
才人はタバサと再び戦う事になったのだった。

先ほどギーシュとタバサがそうしていたように、タバサと才人は10メートルほどの間を空けて対峙する。
今度は、ギーシュが審判を買って出た。

「それじゃあ二人とも準備はいいかい?僕がこの剣を振り上げたら試合開始だ」

そして、木剣を真っ直ぐ横に構える。

「なー相棒、なんで試合なんかで俺っち使うんだよ?」
「…勝たなきゃいけないからだよ」

才人は、デルフリンガーを手に、タバサに対峙していた。
これ以上タバサを飢えた騎士団の面々の中で放置しておいたら。
奴らの事だ、シャルロットをオカズにしかねん…!
シャルロットをオカズにして許されるのは俺だけだっ!
独占欲丸出しで、才人はデルフリンガーを構える。

336 名前:戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:07:14 ID:p2vgbHSM
左手に刻まれたガンダールヴの印が、才人の心の震えに反応して、光り輝く。

「…どーでもいいけどさ、最近相棒心の震え自由自在よな」
「俺は今っ、猛烈にっ、熱っっっ血しているぅっ!」

そして先ほどの仕返しとばかりに、ギーシュは吼える才人を無視して剣を振り上げる。

「はじめっ!」

真横からのエア・ハンマーによる最初の一撃は、思い切り後方に跳び退って避けた。
タバサが不意打ちでエア・ハンマーを使うのは目に見えていた。
問題は次の手。
一度跳び退った才人とタバサの間合いは、さらに開いた。
タバサに到達するまでに、けっこうな猶予を与えてしまう。
つまり、それだけ大きい魔法をタバサは準備する余裕があるということだ。
しかし才人はそのまま正面からタバサに突っ込む。
最初の間合いから半分ほど詰めた時。タバサの詠唱は完了していた。
アイス・ストーム。それも地上すれすれに効果範囲を限定する事で、一瞬で足元を凍りつかせ、相手の足止めだけを狙ったものである。
あくまでこれは模擬戦闘。才人を傷つけるわけにはいかない。しかし、範囲は広い。殺傷力を削った分を、範囲の拡大にまわしたのである。
凍える大気が渦を巻き、才人が踏み出そうとしている大地を覆う。
そして次の瞬間。

ガッ!

才人はデルフリンガーを地面に衝き立てる。大地に満ちた魔力は、全てデルフリンガーに吸収されていく。
そして才人は、吸魔の剣を足場にして、高く、遠い距離を一瞬で縮めた。
あっという間にタバサの隣に着地した才人は、一瞬でタバサの右手と杖を絡め取った。

「勝負あり、だな」
「…参りました」

そして、才人は副隊長としての立場と、タバサの独占権を守り抜いたのである。

337 名前:戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:07:52 ID:p2vgbHSM
訓練が終わると、いつもは打ち上げと称した軽い宴会が催される。
才人はそれには参加せずに、タバサの部屋に来ていた。

「なんだよ、話って」

タバサが部屋で話があるから、と、才人を連れてきたのである。
タバサは才人を見上げ、率直に聞いた。

「妬けた?」

そのダイレクトな言葉に、才人の顔が一瞬で真っ赤に染まる。
確かに、騎士団員にちやほやされるタバサを見てもやもやしていたのは事実である。

「な、なんだよ。妬いちゃいけないのか?」

赤くなって頬などかいている。
可愛い。
タバサは衝動を抑えきれず、そのまま才人に抱きついた。
そして言った。

「私が普段どういう気持ちでいるか、これで少しはわかった?」
「え?」
「他の女の子と一緒にいるあなたを見る私の気持ち」
「あ、あれは」

才人は思わず言いよどむ。
彼が望むと望まざるとに関わらず、ついそう言う状況に陥ってしまいやすい運命というか体質であるのだが、しかしまたこの状況を生み出しているのは彼の煮え切らない性格もその原因の一端であることを、彼は理解していた。
とどのつまりヘタレである。

「…私にあなたを縛る事はできない。でも」
「…でも?」

タバサは視線を上げ、才人の瞳を覗き込んで、続けた。

「…今は。今だけは。
 私だけのものでいて。私だけ、見てて…」

才人はその深い瞳に吸い寄せられるようにタバサを抱き寄せ、そして。
その唇を優しく塞いだのだった。

338 名前:戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:08:50 ID:p2vgbHSM
二人はしばらく口を吸いあっていたが、やがて息が続かなくなり、どちらからともなく唇を離す。
タバサの身体は脱力し、才人にその身を委ねていた。
才人はそのままタバサの身体をベッドに横たえる。
そして服の上からそっと、タバサの胸を撫で回す。

「…っふッ…!」

服の布の上から敏感な突起が押しつぶされるたび、タバサの喉から艶かしい声が零れる。

「…シャルロットってさ」
「な、なに…?」

不意に語りかけてきた才人に、タバサは尋ねる。
その間も才人の手は休まず、わずかに膨らんだタバサの乳房を、柔らかく揉み解している。

「…こういう時、声抑えようとするよね。なんで?」
「…っは、恥ずかしい、から…」

そうこうしているうちにも、才人は両手でタバサの頂点を押しつぶし、刺激を与える。
タバサは無意識のうちに両手で口を抑えようとする。
才人はそんなタバサの両手を掴み、口を塞がせないように開かせる。

「…っやぁっ…」
「もっと聞かせてよ。シャルロットの可愛い声」

そして今度は。
タバサの白い首筋に吸い付いた。

「ひゃんっ!」
「いい声。もっと啼いてみせてよ」

才人は言いながら、タバサの露になった首筋や耳たぶ、そして軽くはだけた鎖骨に、キスの雨を降らせる。

「っひ!やぁっ…なめちゃだめぇ…」

タバサは才人の下で必死に足を擦りつけ、快感に抵抗する。
しかしその行為は、タバサの身体からより一層牝の匂いを香らせることになる。
最初は衣擦れの音しかしなかったタバサの股間が、やがて湿り気を帯びた音に変わる。

くちゅ…。

明らかな水音が才人の耳に届いたとき。
才人はタバサの上半身を責めるのを止め、手をついてタバサの下半身を覆う。

「…は…はぁ…」

口付けの甘い責めから開放されたタバサは荒い息を整え、潤んだ視線を才人に向ける。

339 名前:戦技教官雪風 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:09:51 ID:p2vgbHSM
「さい、と…?」
「もうガマンできないみたいだな、シャルロット」

才人から見える開かれたタバサの脚の間には。
女の子の聖域を護る最後の布が、零れた牝の果汁によって染みを造っていた。
タバサは才人の指摘に、こくん、と頷いた。

「ガマン、できないの…。サイトが、欲しいの…」

そして、自らの指でその布を引き伸ばし、己が裂け目を晒して。
膝を立てて、牡を誘った。

「貫いて…サイトでいっぱい、私を犯して…」

才人は言われるがまま。
タバサの中心を貫いたのだった。


上手くいった。
やっぱりあの本は頼りになる。
今回の仕込みは、
『素直になれない女主人〜謝肉祭〜「今日の天気は晴れのちアレ」』
からの引用。
執事の煮え切らない態度に業を煮やした女主人が、わざと他の男と仲良くして、やきもちを妬かせるシーン。
それをちょっと応用して、仕掛けてみた。
効果は抜群で、今日のサイトはいつもよりずっと優しかった。
…その、無理やりお尻で、されることもなかったし…。
ずっとキスしながら抱いてくれたし。
私は隣で眠るサイトの胸に顔を埋めて、もう一度幸せを噛み締める。
今だけは。この瞬間だけは。この人は私だけのも

「ん〜にゅ、シエスタもっと下だってぇ…」

むか。

結局その後。
私はフルボッコにしたサイトを、格納庫の入り口に簀巻きで逆さづりにしたのだった…。〜fin

*教訓:戦闘後が最も虚を衝かれ易い。おうちに帰るまでが戦闘です*

340 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/12(土) 01:11:57 ID:p2vgbHSM
いやマジせ許して。
単に戦闘シーンが書きたかっただけなんだってば。
しかも薄味の(ぁ
だからこんな中途半端な内容にorz
精進しなおしてくるから堪忍してつかぁさい…。

というわけで明日も夜勤なのでねゆーノシ

341 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 01:15:40 ID:irvzPlZa
一番槍

ぐじょーぶ

342 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 01:24:47 ID:E+s1a6E0
GJ!!
寝言は本当に怖いよね……。自分で何言ってるか分かんないんだもん……。

343 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 01:29:59 ID:WezGZjnb
GJ!!
あ〜ベットの上の寝言が一番怖いよねえガクブル


344 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 01:52:19 ID:LbAP/cwt
そういう心配を一切しなくていい自分は・・・・負け犬なんだろうな(´・ω・`)

345 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 02:18:48 ID:rNsINg+/
<<344まあ、がんばれとしかいえない。
ともあれいい仕事してるねせんたいさん。
毎度GJだぜ

346 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 06:38:26 ID:Ljmixw5P
さすがはせんたいさんだな。gdgdだったスレ雰囲気が・・・・

347 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 14:50:03 ID:afBVk8op
もうホントにまさしく“神”だと思う。
このスレにはせいたいさんが居ないと成り立たないよ。

348 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 17:37:06 ID:n1LluHY1
GJ!
本当に洗体さんは素敵です

349 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 18:42:25 ID:8sSE58sH
>>348
なにっ!次はタバサとお風呂で洗いっことな!

350 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 20:30:08 ID:COU1ZIdU
やっぱタバサが一番かわいいな

351 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 20:50:29 ID:+iJVQ0hW
時代は…




ツンデレ(ルイズ)から…



クーデレ(タバサ)だ!


…っていうかこのスレに限ってはヒロイン全員の時代ですがね。

352 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 20:56:48 ID:pTAAezDj
  |       /\ |  /|/|/|  ドドドドドドドドドドドド!!
  |      /  / |// / /|
  |   /  / |_|/|/|/|/|     (´⌒(´⌒`)⌒`)
  |  /  /  |泡|/ // /  (´⌒(´チャンスで連絡!!`)⌒`)
  |/  /.  _.| ̄|/|/|/    (´⌒(´∧ ∧⌒`)`)`)⌒`)
/|\/  / /  |/ /     (´⌒(´(,゚Д゚ )つ `)`)
/|    / /  /ヽ  (´⌒(´⌒  (´⌒( つ |〕 /⌒`)⌒`)
  |   | ̄|  | |ヽ/|  遅れるな!!   ( |  (⌒)`)⌒`)
  |   |  |/| |__|/.   ∧_∧ ⌒`).ドし'⌒^ミ `)⌒`)ォ
  |   |/|  |/  (´⌒(´( ´∀` )つ  ド  ∧_∧⌒`)
  |   |  |/    (´⌒(´( つ/] /    ォと( ・∀・ ) 突撃――!!
  |   |/        ( |  (⌒)`)  ォ ヽ[|⊂[] )`)
  |  /         (´ ´し'⌒^ミ `)`)ォ (⌒)  |

353 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 21:08:22 ID:pTAAezDj
すまん誤爆した

354 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 21:21:03 ID:D12KnJDO
いや、どこと間違えたかは知らんが、絶妙のタイミングだw


ま、何はともあれヘンタイさんグッジョブ!!!!

355 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 21:33:49 ID:QFBz/UpD
原作ではデレってないからクーデレではないと思うが、
確かに今、時代はタバサだ。
しかし、11巻の内容次第では失速する気もするんだな。
祭るんなら今のうちと思われ

356 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 23:06:30 ID:Myo5YURZ
GJ!!!
しかし…謝肉祭ww

357 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 00:47:45 ID:Ya5nB7JG
へんたい先生の方のタバサになれたから、11巻のタバサには
おとなしすぎて違和感が出るようになるんだろうな


まさか、原作ではここ以上に大胆に……なんてことは、ないよな?

358 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 00:53:19 ID:kR3Xjlu2
261氏のタバサがデフォな俺がきましたよ

359 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:20:09 ID:tEu6EtPu
コーホー

360 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:21:03 ID:tEu6EtPu
ミス…

361 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:22:42 ID:Xx1yW4KK
ウォーズマン乙。

362 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:26:24 ID:1TXoWHqW
11巻はタバサメイン回じゃないだろう。
俺は11巻でのカトレア、エレオノールが待ち遠しくてたまらん><
アンリエッタも可。

363 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:47:56 ID:zCIRD7A+
>>362うむ、だからこそ失速を怖れておるのだよ。
なんの見せ場もなく
「タバサは母親につきっきりである」
とか一行で終わってたりしたらどーするさ。

364 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:58:04 ID:IN1zNARZ
そんな悪夢ナ11巻見たくない

365 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 02:53:25 ID:R3XmwZsv
ばかだなぁ
そういったときにこそ神職人による補完が生きるんじゃないか
もちろん、本編で綿密に描写されるに越したことはないけどな

366 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 03:21:19 ID:Cpt29J7Q
俺は、お兄ちゃんっ!なタバサ化すると信じる

367 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 04:37:27 ID:c8iByxzu
>>366
ドイテ? ソイツコロセナイ?

368 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 05:02:58 ID:7+Uo2K1c
新刊でのタバサしだいではタバサ祭りが・・・・



こいっ!何が何でもタバサ祭りこい!!

369 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 08:13:31 ID:FmmUKff+
イージャンイージャンスゲージャンw

370 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 08:31:56 ID:QhdXQDD2
それこのスレに関係あると思うの?


答えは聞かないよ

371 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 11:01:29 ID:aXe7ucZS
でも流れ的にはどうなるか。


372 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 12:59:08 ID:ahTUVDJk
ときに、せんたいさんのオリジナル設定のモノってどれなんだ?

今原作が友人宅に行ってて比較ができん
ていうかせんたいさんオリジナル設定まとめやがれ

おながいします
(´・ω・`)

373 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 14:15:18 ID:aXe7ucZS
オリジナルってキャラだけじゃなかったっけ?
まとめサイトでせんたいさんのSS見てみれば
わかるんじゃないか?俺も見てこよう

374 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 14:17:03 ID:zaZ2D8wy
原作をもう1セット自分で買いやがれ

ルイズちゃん全巻くださいと大きな声で言うんだぞ?

375 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 14:42:53 ID:zvqc1gRI
>>374 372ではないが・・・

店に行って、シャルロット全巻下さい・・・・・・言ったさ!

店員つ 4巻 5巻 9巻 10巻 外伝

・・・漢だ・・・ぜ?

負けた

376 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 15:56:24 ID:sn8Zj+DJ
>>375
その店員は素人だよ。
タバサの寝巻き姿が拝める2巻を出さないんだからな。
全く、ケツの青いガキはこれだから。ふんとにもう。

377 名前:◇ZGK46RsE:2007/05/13(日) 17:56:48 ID:+cGMEEgS
タバサで盛り上がっているところだけど女王様で。

378 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE:2007/05/13(日) 17:57:56 ID:+cGMEEgS
夜のしじまに陰陰とした水音があった。硬い物と布地が擦れ、その間にある水が跳ねたり、滴ったり、
弾けたりで音が発生している。有体に言えば洗濯の音であり、それを人力で行っているのは月明かり
の下、ただ一人だった。

そよ風が草を揺らす音が聞えそうな静けさの中で一人洗濯、これだけも侘しい。時偶汚れの落ち具合
を確認する為に掲げられるのは小さな布切で足を通す穴が二つあいてて、つまりは下着だった。

もうこれだけで侘しさは一杯一杯な気がする。止めとばかりに下着は自分の物ではないのに、洗う当
の本人、才人は結構嬉しそうであった。殆ど痛ませないで綺麗にしている己の力量に満足感さえ抱い
たりする。

「う〜む、飛騨の職人さんにも匹敵するレベルになってきたな、俺。参加資格が男だってパンツ洗い
大会があれば絶対に優勝できる」

お立ち台の一番高い位置にいる自分を想像して才人は爽やかな笑みを浮かべる。人間、何事も力量が
上がれば嬉しいものだが、なかなか怪しい眺めであった。

「しかしそんな洗濯上手で素敵な使い魔にご主人さまときたら厳し過ぎるっての! すぐ怒るんだか
らな〜。まったくカルシウム不足に違いない」
「カルシウムって何ですか?」
「骨になる物資。これが足りないと骨が弱くなったり、あとイライラしたりする。小魚とか牛乳に豊
富に含まれてる憎いヤツがカルシウム」
「まあそうなんですか、博学ですね」
「ああ、そんなに詳しくはないんだけど…………えっ???」

何気なく受け答えをしていた才人だが、自分がただ一人で洗濯をしているのを思い出し慌てて声の方
を向くと、ほんとう間近に高貴なオーラがあって驚愕した。

「って、お姫さん!? な、なにしてるんですかこんな時間にって言うか、なんでここに居るんです
か!」

才人の驚きとは対照的に嬉しそうな微笑みを浮かべるのは、自身の紋章である白百合がそのまま人の
姿になったような美しい人影、アンリエッタその人であった。

フード付きのマントの下には純白のドレス、頭には水晶みたいな輝きを放つ冠、夜の学院の裏庭に存
在するには勿体無いほどの違和感がある。

379 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE:2007/05/13(日) 17:58:58 ID:+cGMEEgS
しかし、月の光で幻想的に浮かび上がるアンリエッタは、この世のものとは思えない程に美しい。こ
の時間、この場所に自分が存在してはいけないのを自覚して、それでも来てしまった喜びを消せない
葛藤が、うら若き女王の美貌へ更なる磨きをかけていた。

それは、火急の事件でも発生したのか、そんな普通なら直ぐに浮かぶ考えを才人から奪い、唐突な来
訪者を見詰めるだけにさせ、またアンリエッタも才人の問いに正面から答えられない。

夜には完全な静寂が訪れる。回りには誰も居ない、人の声も、人が作り出す音も無い。けれど不思議
な事に二人の内で鮮やかに甦ったのは同じ舞踏会の光景であった。そこにあった熱く短い沈黙の時間。

「あの………」
「な、なんですか?」

つとアンリエッタが口を開き、才人は緊張した。アンリエッタの瞳に熱を帯びた光が宿っているのに
気付いたのだ。あの夜は他人も居たから有耶無耶になったが、今夜は二人だけ、突発事態も起こりそ
うに無い。

大丈夫だろうか?
何がとは、はっきりしない才人の心配を余所に、アンリエッタの問いはごく普通のものだった。

「あの、サイトさんは何をなさっているのですか、このような時間に?」
「え? あ、ああ、パンツあら―――――い、いえ、洗濯してました」
「洗濯ですか?」
「あ、もう終わりましたです、完璧に」

緊張からコレを洗っていたと、女王さまへパンツを見せてしまいそうになったが、才人は慌てて小さ
な布切を後ろ手に隠す。あまりにあからさまな動き、追求されて自分がパンツを洗っていたとバレて
しまわないかと思ったが、アンリエッタは特に感心を持たなかった。

「でしたら、散歩にお付き合いしてくださいませんか?」
「散歩……ですか?」
「ええ、ダメでしょうか?」

たぶん、いや絶対に無断で城から出ているのだと才人は思ったが、どしゃ降りの中で見捨てられそう
な仔犬みたいな目をされては首を縦に振るしかなかった。

「ちょっとだけですよ?」
「ええ、もちろんです!」

380 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE:2007/05/13(日) 17:59:47 ID:+cGMEEgS
躊躇いつつも才人が言うと、アンリエッタは喜色満面となり、その頬は薔薇色に染まる。一国の頂点
に立ち、どんな願いでもかないそうな女王さまが、自分が散歩に付き合うだけでこんなにも嬉しそう
なのが才人にはこそばゆかった。一刻も早く城へ帰すなりした方が良いのは理解していたが、才人は
少しだけだと自分に言い聞かせる。

「では、エスコートしていただけませんか?」
「エ、エスコート?」

ただ一緒に歩くだけだと思っていたので才人は狼狽える。そんな様子が寧ろ好ましくアンリエッタは
笑みを深め、たおやかな手を差し出す。

「手をつないでください」
「あ、それでいいんですか。」
「ええ、それで十分です」
「いや、エスコートなんて聞いたから難しい作法とかがあるのかと思ったです、ハイ」
「間違いですか? うふふ」
「な、なんです? 俺、なんか間違えました?」
「いいえ、思い出しただけです。サイトさんに手をゆるした時のこと」
「あ、ああ、あれですか? 姫さまが気絶しちゃった時………って、いや、あの時は本当にそう思っ
たんです! わざと間違えたとかじゃないです!」
「うふふ、そんなに慌てないでくださいな」

お姫さまと平民の使い魔、二人の関係をそんな単純に割り切れる頃の出来事が、緊張をやわらげてく
れた。二人はどちらからともなく手を繋ぎ、月明かりに照らされる学院の塔から離れる方へと歩き出
す。

「今夜は月が綺麗ですね。サイトさんの世界でもこうして月を見て散歩などするのですか?」
「う〜ん、月を見るのが目的で散歩とかはあんまりしないですね。そもそも夜空を見るのが少数派か
も。ああ、でも十五夜には月見ってことになってます。月を見る日かな?」
「そうなのですか、月を見る日があるなんて面白いですね」

学院の敷地から出て街道を歩くその間、ずっとアンリエッタの話は他愛ない物だけに始終している。

騎士団の事、使い魔のご主人さまの事、戦争の事も、ガリアの事も、そこに関連しそうな話題さえ慎
重に避けている。散歩道では肩の力を抜いた話を楽しむと言うのではない。少しでも二人の間に横た
わる問題に迫ると、全てが終わってしまうと思っているかのようだった。


381 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE:2007/05/13(日) 18:00:40 ID:+cGMEEgS
しかし敢えて避けられると逆に気になる。辺りの様相も、学院の回りを囲む高い石塀が見えなくなっ
てからは、コンクリートに溢れた世界で育った才人から見れば完全に森。さすがに不安がもたげてく
る。

「あの、そろそろ帰りませんか? 」
「もう少しだけ、お付き合いくださいな」
「でもやっぱりマズイですよ、姫さまが……いや、女王さまがこんな時間に」

アンリエッタは皆まで言わせず才人にしがみつく。細身のどこにこれ程の力があるのかと言う勢いで、
才人は背後の木立にぶつかり、逃げ場を失った。

高貴な甘い香りが才人の鼻を擽り、包み込まれるみたいに柔らかな肉の感触が纏わりつく。アンリエ
ッタの腕に力が入り、才人に密着している胸の膨らみはその量感を強調する。

「ひ、姫さま」
「アンリエッタ……いえ、アンと呼んでください。そして抱きしめてくださいまし」
「姫さまは寂しいだけなんですよ。だから誰かにいて欲しいって思ってこんなふうに……」

才人は安宿での雨夜を思い出す。あの時のように、しばらくすれば落ち着いてくれると思った。しか
しアンリエッタの目には、縋るようなか弱さとは対照的な強い意思の光が宿っていた。

「寂しい、ではいけないのですか?」
「い、いけないって言うか、よく考えてくださいって言うか」
「つまりこうなのですか、誰かを求めるのには立派で正統な理由が必要であり、寂しいなど利己的で
弱さをさらけ出しているだけ、好意に発展するなど言語道断だと」
「え? あ、あの、そういった感じではないと思います」
「でしたら始まりがどうであれ関係ないではないですか。
それにサイトさん、あなただって寂しいと感じているはずです」

アンリエッタはそう断定し、真紅の薔薇の花びらみたいな唇を才人のそれへと寄せて行く。麗しい光
沢に才人は背筋が震える魅惑を感じて顔をそむけるなど出来なかった。焦りながら爪先立ちになって
少しでも唇との距離をあけるのが精一杯。

「そ、そんな寂しくはないですよ。こっちの世界は結構気に入ってるし、皆いいやつばかりだし、そ
れにこっちで何かしたいって思ってますから」
「では、少しも寂しくないのですか?」
「ちょ、ちょっとだけです!」


382 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE:2007/05/13(日) 18:01:28 ID:+cGMEEgS
アンリエッタは上目遣いになり、才人を追い掛けるように背伸びをする。そしてゆっくりと目を瞑る
と、そこには微笑ましいほど女王さまらしくない普通なキスをねだる格好が出来あがった。

貴族の頂点に君臨する高貴な少女の見せる平凡さ、そのギャップが犯罪的に可愛らしくて才人の脳髄
を激しく揺さぶるのに、当のアンリエッタは自分の蠱惑的な要素に微塵も気付いていない。

それどころか、ふうっと息を吐いた女王さま背伸びを止め、心臓の鼓動を聞くように才人の胸板に頬
をくっつけてくる。

「立派ですね、サイトさんは」
「そ、そんなことないです」

才人はブルブルと頭を振る。あと三秒遅かったら、ちゅう、してました。ダメダメな犬です、と内心
冷や汗たっぷり。

小鳥のような可憐さからは、想像もできない肢体の吸い付く感触に才人はかなり危険な状態になって
いた。実際、後ろの木を折るくらいに腰を引かないと、女王さまの高貴な腹部に不埒なものが当たっ
てしまいそうなのだ。

「本来ならば女王である私こそ毅然としていなければならないのに、心惑わせてばかり」
「プレッシャーが桁違いなんですからしょうがないですよ」
「お優しいのですね。でも私は駄目です」
「ダメなんて、そんな事ないですよ。俺も力になりますから。まあ、何ができるかぜんぜん分らない
んですけど」
「でしたらお願いがあるのですが」
「え、いま?」
「ええ、キスしていただけませんか?」

ほんの少しの慰めが欲しいとアンリエッタは言う。才人は再び情感に濡れてるみたいな女王さまの唇
に惹き付けられる。だからこそ流されそうで首を縦に振るわけにはいかない。

「え、えっと……別のことじゃダメでしょうか? なんと言いますかもっと別の方向で」
「別といいますと温もりをいただきたいと言うのはいけませんか?」
「それもちょっとダメっぽいです。といいますか、それって何かレベルアップしてません?」


383 名前:女王様の散歩 ◇ZGK46RsE:2007/05/13(日) 18:03:51 ID:+cGMEEgS
こんなんで如何?

384 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 18:07:23 ID:IN1zNARZ
一番槍頂戴

いい感じデスゼェ、旦那

385 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 18:08:26 ID:QOTwchU8
質問質問!なぜ◇?◆じゃだめなの?

386 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 18:13:31 ID:b37PzPhR
>>383
アン様キタ━(゜∀゜)━!!
雰囲気がいいかんじにでてて良かったです。GJ!!!!!

387 名前: ◆5rH3TvFLiY :2007/05/13(日) 18:20:48 ID:QhdXQDD2
トリップは#(←半角ね)の後に好きな文字列を。
例:#タバサで私が着けているトリップになります

388 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 18:28:44 ID:coSsqST0
>>385
もしかして NG入れるの楽にするための2ch特有のルールと勘違いしてる

389 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 18:31:15 ID:dNUup7os
トリップの意味がわかってない◇ZGK46RsEに萌えた
アン様わざとなのか天然なのかわからないよアン様
続きwktk

390 名前:こんなデルフは超嫌だ:2007/05/13(日) 19:03:42 ID:sn8Zj+DJ

「なあデルフ」
「なんだい相棒」
「お前っていろいろ変な力持ってるよな」
「変ってのは失礼だね。俺一応伝説よ伝説」
「いやでもな。用途がよく分かんねえ能力ばっかりだし。でさ、なんか他にないの、変な能力」
「だから変なってのは……まあいいや。そうだねえ……あ、あれがあるな。人間に変身する奴」
「マジか!?」
「ああ。変身っつっても、イリュージョンの応用で、剣本体の周りに幻影を作り出してそれらしく見せるだけなんだけどね」
「え、それ今もやれんの?」
「んー、まあ、問題ねえはずだよ」
「おお、じゃ、やってみせてくれよ」
「あいよ。じゃ、ちょっと俺っちを地面に突き立ててくれ」
「こうか?」
「そうそう。よし、じゃ……むむむ……カーッ!」
 デルフが気合をいれて叫んだ瞬間、彼の刀身から眩い光が迸った。目を庇いながら、才人はあれこれと想像する。
(しかし、デルフが人間の姿に……どんなだろ。声からすると渋いオッサンって感じか?
 美形だったらとりあえずルイズには内緒にしておこう)
「よっし、出来たよ相棒」
「おっし、それじゃ見せてもらおう……か……」
 目を開けた才人は、目の前に立っていた人物にぽかんと大口を開けることとなった。
 そんな才人の間抜けな姿に、目の前の人物がきょとんとした顔で首を傾げる。
「ん、どったの相棒」
「幼女じゃねえか!」
 人間になったデルフリンガー……いや、正確にはデルフリンガーが作り出した幻影は、
 人間と言っても大人の男のものではなかった。かと言って、大人の女でもない。それどころか、少女ですらない。
 才人の認識で言うと、身の丈80cmほどの小柄な体格。ちょうど、膝の上に乗せたらすっぽり収まりそうな大きさだ。
 髪は透き通るような銀色で、すぐにでも撫でたくなるほど柔らかい巻き毛である。
 目蓋はぱっちりとした二重で、長い睫毛の下には空よりも青い瞳がある。
 小鼻の下には大人しい大きさの唇があり、肌はいかにも子供らしい瑞々しさと柔らかさを備えているように見える。
 その上、着ている服はふんだんにフリルをあしらった白いドレス……とまあ、これ以上ないほどに幼女幼女していた。
(っつーか、正直狙いすぎだろ。今時誰も描かねえぞこんなデザイン)
 その直球具合に恐れおののく才人の前で、デルフリンガーが怪訝そうな顔をした。
「さっきからどうしたのよ相棒。何か変だぜ」
「デルフ、一つ聞いておきたいんだけどよ。お前のこの外見にはどういう狙いがあるんだ?」
「趣味じゃない?」
「そんなアッサリ!?」
「いやだってよ。そもそも剣の周りに幻影張るだけだから、自分で動ける訳じゃねえし。使い道ないよこんなもん」
「うーむ。確かに。とすると、始祖ブリミルってのはずいぶんと嫌な趣味の持ち主だったんだな……」
「まー、数多ある機能の中じゃ、使いどころのないようなもんもあるよ、相棒」
 そう言って、デルフリンガーはぴらぴら手を振りながらカラカラと笑う。
 外見はいかにも大人しそうな美少女であるから、そういう親父くさい仕草は違和感抜群である。
(その上いつも通りのオヤジ声だしなあ。もうちょい何とかならんものか)
 腕を組んで唸る才人の前で、デルフリンガーは最初と同じようにきょとんとした顔で首を傾げた。
「どったの、相棒」
「いやそれだよデルフ」
「何が?」
「もうちょっと、今みたいな可愛らしい仕草ができんもんか」
「何のためによ」
「……何のためにだろう? いやほら、折角可愛い外見なのに、勿体ねえじゃん」
「人間の考えることはよく分からんねえ。んーと、こういう感じ?」
 デルフは両手を握って口元を隠し、いかにも不安そうな眼差しで、上目遣いに才人を見上げた。
「うおっ、そうそう、そういう感じだよデルフ。なんかうめえじゃん」
「ま、これでも何千年も生きてるしね。人間の仕草ぐらい覚えてるわな」
「あー、ついでに、その声と口調。なんか台無しだから、どうにかならん?」
「今日は注文細かいね相棒……えーと、一応この形態のときの声が入力されてるね……あー、あー。
 口調は……相棒の好みから考えて……えと、こういうのでいいのかな、サイトおにいたん」
 完璧だ、と才人は思った。変化したデルフリンガーの声は、まさに人間の大人しい幼女そのものである。
 神秘的な響きを持つ声ながら、まだまだ成長途上にある、一生懸命喋っていると思しき舌足らずな口調。
(ちくしょう、サービス良すぎるぜデルフ。その声で『おにいたん』なんて言われたら、俺はもう、もう……!)

391 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 19:05:43 ID:sn8Zj+DJ

 激しく身悶える才人を、デルフは若干気味悪げに見つめていたが、やがて大きくため息を吐き出した。
「なあ相棒、もう止めていいかい? なんか疲れるんだよねこれ。変に注目浴びるし」
「駄目だ! っつーか声と口調戻さないの!」
「ふえ……ごめんなたい、サイトおにいたん」
 涙目になって謝るデルフリンガー。瞬時にこの切り替えである。
「くおーっ! プロだ、プロすぎですよデルフリンガーさん!」
「おにいたん、こういうのしゅきなの?」
「だいしゅき!」
「そうなの。えへへ。うれしいな」
 にっこりと、いかにもご機嫌な感じに笑ってみせるデルフリンガー。
(もう辛抱たまらんッスデルフリンガーさん……!)
 少し息を荒げる才人の前でも、デルフリンガーは大人しくにこにこと笑っている。
 本物の子供相手ではこうはいかないはずである。最高。デルフ最高。
「……いや、こんな可愛い女の子にデルフリンガーはないな。ちょっともじって……
 よし、この形態のときのデルフはデルフィと呼ぶことにしよう」
「それ、わたちのおなまえ? わあい、うれしいなあ。ありがとう、サイトおにいたん」
「くふーっ……よ、よし、じゃあおにいたんとちょっとお話しようかデルフィ」
「うん、いいよ、おにいたん」
 嬉しそうに、小さな体全体を使うように大きく頷くデルフリンガー。
 これが元々親父的な感性を持つ剣であることなど忘れかけながら、才人はまた腕を組んで唸った。
「えーと、じゃ、何の話を……」
「……ねえ、サイトおにいたん」
「ん、なに?」
 デルフリンガーは下を見つめ、口を尖らせながら地面を蹴っていた。
 いじけたようなその姿勢のまま、上目遣いでこちらを見上げながら問いかけてくる。
「おにいたん、デルフィのこときらい?」
「え、いや、嫌いな訳ないって。すき。もうだいしゅき!」
「ほんとう? でもおにいたん、あんまりデルフィとおはなししてくれない。デルフィ、さみしいの」
「いや、そんなことは……」
「だって、ルイズおねえたんといっしょにいるとき、いっつもデルフィのことむしするもん。
 おにいたん、ほんとうはデルフィのことじゃまだとおもってるのね。デルフィかなしいの」
 段々と声に涙が滲んでくる。その内目元をこすって泣きじゃくり始めたデルフリンガーの姿に、才人は胸を貫かれた。
(な、なんてこった、こんな小さな女の子を泣かせちまうなんて! 俺は卑劣漢だ、ロクデナシだ!)
 デルフリンガーの演技の巧みさに、才人はもうそもそも何でこんなことをしているのかも忘却の彼方に捨て去った。
 泣きじゃくるデルフリンガーのそばに屈みこみ、視線を合わせながら必至で彼を……いや彼女をなだめる。
「そんなことないよデルフィ。おにいたん、お前のこと大好きだよ」
「うそつき。サイトおにいたんのうそつき。おにいたん、ルイズおねえたんの方がしゅきなんでしょ」
「いや、そんなことないって。おにいたん、世界で一番お前のことが好きだなあ」
「ほんとう?」
「ホント、ホント」
「じゃあね、いちにちいちじかんはデルフィとおはなししてほしいの」
「分かった分かった、もう一時間でも二時間でも好きなだけ話してやるよ」
「わあい、うれしいな。デルフィねえ、ずっとさみしかったの」
「そっか。ごめんな、寂しい思いさせちまって」
「ううん、いいの。これからもずっといっしょだよね、サイトおにいたん」
 邪気のない瞳でにっこりと見上げられて、才人は地面を転げまわりたくなるほどに身悶えた。
(もう駄目だ。この円らな瞳と一日中見つめ合っていたい。このちっちゃなお手手といろいろ手遊びしてみてえ。
 肩車してキャアキャア騒いだり、夜は抱きしめて眠り、日差しが穏やかな休日は草原で膝の上に乗せてお喋りしたい!)
 そして才人は唐突にガバッと身を起こすと、デルフリンガーの小さな体にダイビングした。
「だいしゅきだ、デルフィー!」
「あ、それはだめだよサイトおにいたん……っていうか、マジでやべえって相棒!」
 おいおいデルフ声と口調戻すなって言ってるだろ……などと考えた瞬間、才人は――

392 名前:こんなデルフは超嫌だ:2007/05/13(日) 19:07:34 ID:sn8Zj+DJ

「たたた、大変ですよミス・ヴァリエール!」
「なに、どうしたのよシエスタ」
「なんか、サイトさんが大怪我したって!」
「ええ!? どういうこと、また何か変な連中の襲撃!?」
「いえ、よく分からないんですが、デルフさんに抱きついて頬擦りしたとか何とか……」
「……何やってんの、あの馬鹿は」

「いやあ、災難だったね相棒」
「デルフ、もうちょっと早く警告してくれよ頼むから!」
「まあまあ、良かったじゃないの腕も脚も顔も無事なんだし」
「ったく、お前がノリノリになるから……」
「いや、っつーか俺相棒もふざけてるんだと思ったんだよな。まさか本気で俺っちの演技に参っちまってるとは思わなくてよ」
「へん、別に参ってねえやい」
「……ひどい、やっぱりうそついたんだ、サイトおにいたん」
「げっ、デルフ、てめえまた声変えやがって」
「そんなこわいこえだしちゃいやぁ」
「……く、クソッ、もう騙されねえぞ俺は」
「ひどい、サイトおにいたんのいじわる……えーん、えーん」
「……だーっ、悪かったよ。機嫌直せよデルフ」
「デルフじゃないもん、デルフィだもん」
「おいデルフ、お前いい加減に」
「やだやだ、デルフィって呼んでくれなきゃやーだ!」
「……わーったよ、デルフィ。ほら、これでいいか?」
「わーい。ありがとう、だいしゅきサイトおにいたん」
「ちっ、全く……あれ、なんか今扉が開いて」
「……サイト」
「げえっ、ルイズ!」
「あんた、なんか今小さな女の子と話してなかった?」
「ち、違う、これは孔明……いやデルフィの罠で」
「あ、その女の子なら相棒がさっき窓から逃がしたよ嬢ちゃん」
「デルフ、てめえ!」
「どうやらお仕置きを日課にしなくちゃならないらしいわね、わたしは……」
「いや、やめて、許してルイズおねえたーっん!」
「何がおねえたんだこのクソ犬があぁぁぁぁぁぁっ!」
 そんなこんなでいつも通りの馬鹿騒ぎを眺めながら、「今度鞘に突っ込まれそうになったら、その度に声を変えよう」と
 決意するデルフリンガーであった。

「ちくしょうデルフ、後で覚えてろよテメエ」
「おこっちゃいやよサイトおにいたん」
「この野郎……」
「ねえおにいたん?」
「なんだよ」
「ほんとうは、いつものおじちゃんみたいなのがうそで、
 ほんとうのデルフィはこっちのほうなのっていったら、おにいたんうれしい?」
「なんですと!?」
「いや冗談だよ冗談。いやー、いちいち反応が面白いね相棒」
「……いやしかし、実際人間のときの仕草が全く違和感なかったし、デルフ、お前まさか本当に……」
「まさかね。いやどうだかねー。俺剣だから分かんないねー」

393 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 19:08:47 ID:sn8Zj+DJ

こんなんじゃ萌えねえよクソが。死ね、俺死ね、マジで死ね。
ついでにsage忘れスマン。

394 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 19:30:03 ID:IN1zNARZ
引くーまじで引くぜサイト、おま、こんな趣味持ちだったのかよまじ引くー
は?ばっか、いや、ちげ、ちげーってニヤけてなんかねーよ、ちが、ちょ、違うっつってんじゃん、いやまじニヤけてなんかないって!

あ、GJ いや、違うってだから!

395 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 19:32:22 ID:0TAEV74x
GJだ!!!!ニヤニヤが止まらない


396 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 19:42:42 ID:Ywai1JPp
投下ラッシュ来た〜!

397 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 20:09:43 ID:XembNDiG
GJだが、しかしどんどんカオス化していくなこのスレはw

398 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 20:49:04 ID:aXe7ucZS
それもまた一興だ。
姫様分も補給できたし思いもよらないデルフ分
まで補強できた。作者さん達GJ!

399 名前:翼よごらん:2007/05/13(日) 22:51:04 ID:sn8Zj+DJ

 日が傾くと共に、春の穏やかな日差しが徐々に黄昏の色に染まっていく。
「そろそろ今日は上がろうか」
 父の声と共に家族皆が家の中に入ったあとも、少女は家の近くにある一本の大木の根元で、東の空に向かって祈りを捧げていた。
 もちろん、宗教的な儀式ではない。祖母が教えてくれた、一種のおまじないのようなものである。
「お婆様、どうして東の空に向かって祈るの。東は怖いエルフが住んでいる土地なのでしょう」
 この行為について疑問に思い、口にしてみたことがある。すると祖母は笑って答えてくれたものだ。
「昔ね、わたしの大切な人が東で姿を消してしまったの」
「死んじゃったの?」
「死んではいないわ。でも、ずっと遠くへ行ってしまったのね」
「大切な人なのに?」
「そうよ。その人も、わたし……いえ、わたしたちのことを大切に思っていてくれた」
「そんなのおかしいわ。それなのにどうして遠くへ行ってしまったの」
「そうね。その人はとても立派な人だったから。だからこそ、わたしたちの元にはいられなかったのよ」
「よく分からない」
「そうかもしれないわね。でも、わたしたちはお互いのことをとても大切に思っていたの。
 だからこそ、わたしたちも彼を止めなかったし、彼も私たちを置いて帰ることができたのね」
 結局、祖母の理屈を理解することは出来ていない。。
 ただ、東の空に向かってお祈りをするのには、そういう経緯があるのだということは理解できた。
 だから、彼女は今日も祈る。東の空に向かって、祖母の大切な人を想いながら、形にならない漠然とした祈りを捧げる。
「その人はとても強い人だったからね。きっと、わたしたちを見守ってくださるわ」
 祖母は、そんな風に言っていた。
 いつもは祖母と共に捧げる祈りだが、今日は一人きりだ。
 祖母は三日前ほどに何かの便りを受け取り、以来魂が抜けたように呆けてしまっている。
 今日は、祖母の回復を願って、いつもよりは具体的な祈りを捧げるつもりだった。
 燃えるような夕日の色を背負いながら、もう夜に沈み始めている東の空に向かって手を組む。

400 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 22:52:30 ID:sn8Zj+DJ

 ふと、何か聞きなれない音がした。顔を上げて、眉をひそめる。
 何か、東の空から光るものが近づいてくる。最初は星に紛れてしまうような小さな光だったそれは、
じょじょに大きさと力強さを増していき、最後には目を開けていられないほどにまぶしい光になった。
 そして、それはゆっくりと空から降りてきた。激しい音と風を巻き起こしながら、まるで鉄の竜のように。
 夕日を浴びて鈍く光っているのは、明らかに鋼鉄で出来ていると思しき、どこか疲れたような感じのする体である。
 竜ではない。その翼は真っ直ぐで、こんなものが今飛んでいたなどとはとても信じられなかった。
 だが、それは事実飛んでいたのだ。夕日の光を跳ね返し、もう日の光も届いていない、東の夜空から飛んできた。
 今は西の方を向いている鋼の竜から、不意に誰かが降りてきた。見慣れぬ服に身を包んだ、一人の老人である。
 その老人は懐かしそうに周囲を見回してから、ふとこちらに気付いて声をかけてきた。
「やあ小さなお嬢さん。驚かせてしまったすまんね」
 そう言ったあと、不意に何かに驚いたように目を瞬いた。
「これは驚いた。お嬢さん、あんた、俺の知り合いにそっくりだよ」
 どう返していいか困惑するこちらのことなど気にもせず、老人は躊躇いながら質問してくる。
「ところでお嬢さん、あんたに聞きたいんだが、この名前に聞き覚えはないか。多分、結構有名な貴族なんだがね」
 老人が口にしたのは、この国でも相当有名な貴族の名前であった。
 黒髪の少女が頷くと、老人は興奮したように目を光らせて、さらに問いかけてくる。
「そうか、知っているか。それで、その領地はどっちの方向にある」
 嘘をつく必要も感じなかったので、黒髪の少女は西の方角を指差した。
 老人は暮れ行く空を見つめて、じっと目を細めた。その黒い瞳が、潤んだように煌いた。
 老人は鋼の竜に近づき、何かが刻まれた左手で、その翼を愛しげに撫でた。
「翼よ見ろ、あれが俺達の目指していた空だ。おお、今すぐに会いに行くぞ、飛んでいくとも」
 老人は元気に呟き、こちらに一つお礼を言って、また鋼鉄の竜に飛び乗った。
 再び凄まじい音と風を巻き起こしながら、鋼鉄の竜が重々しく空に舞い上がる。
 少しずつ小さくなりながら西の空に飛んでいくその影を見送っていたとき、家の扉が開いて誰かがこちらに走ってきた。
 祖母だった。今朝、魂が抜けたような状態で椅子に据わっていた祖母が、何かに驚いた様子でこちらに駆けて来る。
 手には、あの便りが握られていた。
「ああ、今、ひょっとして」
 多分、祖母が聞いているのは先程の老人のことだろうと思った。だから、西の空に指先を向けた。
 祖母はその方向を見て、遠ざかる影を見つけて息を呑んだ。そして、あの便りを握り締めて絞り出すように呟いた。
「ああ、あなたは約束通り帰ってきてくださった。でも、ほんの少しだけ遅かった。あと、ほんの少しだけでも、早く来てくだされば」
 肩を震わせて涙を流す祖母の背中越しに、黒髪の少女は西の空を見つめた。
 もう日が完全に沈みかけて、夕暮れから宵闇へと移り変わろうとしている、西の空。
 東の夜空から飛んできた男が、今また、西の夜空へと消えていく。
 少女と祖母は、完全に見えなくなってしまうまで、そこに立ち尽くしたまま鋼鉄の竜の影を見守っていた。

401 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 22:54:27 ID:sn8Zj+DJ

馬鹿なもの書いた口直しと言うか。

402 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 22:57:42 ID:b37PzPhR
サイトが帰って数十年後のシエスタの話かな?あっさりしてて良かった。

403 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:04:00 ID:UgFaQpEi
才人はルイズに会いに帰ってきたんだけどルイズは死んで落胆していた
シエスタ視点でのSSか

404 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:05:54 ID:5bs6rUMc
日曜丸一日使って書いた、俺的脳内11巻。
無駄に冗長な上に非エロだが、とりあえず投下。
初投下なんで、ミスったらすまん。10連投の予定。

405 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:07:19 ID:5bs6rUMc
 タバサたち母娘を救出した後、才人たちは陸路でゲルマニアへ向かった。
 数日かけて荷馬車でゴトゴト。窮屈な旅である。モンモランシーはさっさとこの衣装を脱ぎたいとしきりに訴えていたが、元の服は『魅惑の妖精』亭に預けっぱなしである。新しい服を買う余裕もないので仕方なかった。
 それでも旅は順調だった。二日目の午後にはゲルマニア入りし、安宿で才人たちは大きく安堵した。
 ここまでくれば、もう追っ手の心配はほとんどない。
 部屋はベッドが二つある大部屋と、普通の小部屋の二つを借りた。人数が増えたためである。
 小部屋にタバサの母と、タバサ。シルフィードももちろん一緒だ。しゃべれるのが嬉しいのか、シルフィードはずっと人間の姿をしたままだった。
 大部屋にはその他全員。とはいっても、キュルケはほとんどタバサに付ききりだし、モンモランシーはタバサの母に薬を飲ませたり世話をしているので、寝る場所だけの問題である。交代で荷馬車の中で睡眠をとっていたので、全員一緒に寝る必要はないのであった。


「なあ、ルイズ。どうしたんだ」
 夕食を済ませ、部屋で一息つくと、才人はベッドに腰掛けているルイズに声をかけた。少し前からルイズの様子がおかしかったのだ。
 もう一つのベッドでは、ギーシュとマリコヌルが早くも寝息を立てている。モンモランシーは隣室でタバサの母に夕食を食べさせているはずだ。タバサも一緒にいる。
 キュルケはいない。さきほど唐突に「ごめん、忘れものがあったわ」と言ってシルフィードと一緒にどこかへ行ってしまった。そんなわけで、現在部屋で起きているのはルイズと才人の二人だけであった。
「ううん、なんでも」
 ルイズはそっけない素振りで首を振る。
「なんでもないってことないだろ。さっきからため息ばっかだし、目はきょろきょろしてるし、ヘンだぞお前」
 はあ、とルイズは大きくため息をついた。

406 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:08:19 ID:5bs6rUMc
 今、彼女の抱えているものは些細な問題である。まあ、彼女にしてみれば大問題ではあったが、極めて個人的な葛藤であった。
 ルイズはジト目で才人を見る。
 この使い魔は、普段相談したいことがあっても気付かずにメイドとイチャイチャしたりするくせに、どうしてこういうどうでもいい時だけ鋭いんだろうか。
 それでも、単純に気にしてくれたことが嬉しくもあったので、ルイズは渋々といった口調で話し始めた。
「あのね、わたし達これからキュルケの家に向かうわけよね?」
「ああ」
「わたし、キュルケのご家族になんて名乗ればいいと思う?」
「は?」
 問われて才人は面食らった。そんなの普通に名乗ればいいじゃないか。
 と、そこで気付く。ルイズの家とキュルケの家は、不倶戴天の仇敵同士だったっけ。
「もしかして、キュルケの家の世話になるのが嫌なのか?」
「そんなわけないでしょ」
 ルイズは目を細めて才人を睨んだ。
「もう先祖の確執とか、わたしはどうでもいいのよ。キュルケは誠意を示してくれたんだから、今度はわたしが示す番だわ。それが貴族としての礼儀だもの。でもわたし、姫さまにマント返しちゃったでしょ」
 才人は頷く。
「だから本来、名乗りたくても名乗れないの。でも、キュルケのご家族にとってはわたしはやっぱりラ・ヴァリエールのはずなのよね。それを隠して世話になるのは卑怯だと思うの。でも名乗ったら多分ただじゃすまないし、まあ……、名乗れないんだけど」
 言いながらだんだん声が小さくなっていく。どうやらルイズの中では複雑な葛藤があるようだった。
 仕方ないので、才人は正直に答える。
「悪い。複雑すぎて俺にはよくわからん」
 はあ、とルイズは再び大きくため息をついた。
 目が、この役立たず、と言っている。
 言われても困る。才人は未だに、そうした貴族の意地とかプライドとか礼儀とかいった機微がよくわからないのだ。貴族を辞めたといっても、ルイズはやはり誇り高い貴族のままだった。
 やがて、ルイズは諦めたようにもぞもぞとシーツをかぶり、
「……寝るわ」
 と言った。

407 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:09:32 ID:5bs6rUMc
 昼間に馬車で仮眠を取ったせいか、才人は目がさえてしまっていた。まだ眠る気にはなれない。
 隣室を覗くと、モンモランシーが椅子に座ったまま舟を漕いでいた。タバサの母も深く眠っているようだ。夕食も、夕食後の薬も摂り終えたらしい。
 タバサはいない。どこかへ出掛けたのだろうか。
「モンモン。椅子なんかで寝てたら体壊すぞ」
 声を掛けると、モンモランシーは虚ろな目で「ふわ」と声をあげた。
「ああ……、つい寝ちゃったわ。だめね、昼間寝とくべきだったか」
「薬の追加作ってたんだろ、馬車の中で。しょうがないさ」
 眠り薬は調合が簡単とはいえ、揺れる馬車の中ではそうもいかない。随分と目を疲れさせてしまったようだ。
「部屋に戻って寝ろ。歩けるか」
 モンモランシーは片手を挙げて返事しながら、ふらふらと立ち上がる。
「ルイズの方のベッドで寝とけな。ギーシュが寝てる方はぽっちゃりさんがいるから、狭い」
「ふあーい」
 貴族らしからぬ返事に、すっかりモンモンも砕けたなぁ、と才人は苦笑する。
「あ、タバサどこ行ったか知ってる?」
「ん……、ああ、さあ。散歩じゃない?」
 そう言いながら、モンモランシーはふらふらと大部屋に入っていった。
 しょうがないなぁ、と才人は一度部屋に戻ってデルフを背負い、階段に向かう。
 ゲルマニア入りしたとはいえ、追っ手の可能性が消えたわけではない。軍はさすがにもう追ってこないだろうが、特殊な刺客がこっそり狙ってる可能性は依然としてあるのだ。その上、タバサは今、杖を持っていない。
 アーハンブラの城に、タバサの杖はなかった。隠されたのか捨てられたのか、折られたのかわからない。彼女を捕まえた連中にしてみれば不要のものだろう。取っておく理由がない。
 杖のないタバサは、ただの少女と変わりなかった。
 階段を降り、一階の酒場を抜けて玄関を出る。
 外はすっかり日が暮れて、人通りもほとんどなくなっていた。
 左右を見渡すと、左手を流れる川の橋の上に、見慣れた目立つ青い髪があった。
 才人は安堵の息をつくと、そちらへと向かう。
 タバサは橋の欄干にもたれ、空を眺めていた。とっくに才人には気付いているはずなのに、その視線はぴくりとも動かない。
 月明かりに照らされたタバサの幼い顔は、神秘的な美しさを湛えていた。

408 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:11:52 ID:5bs6rUMc
 季節は春とはいえ、夜風が吹くとまだ肌寒い。橋の上は風の通り道だった。
「寒くないか?」
 近付きながら声を掛けると、タバサは首を小さく横に振って答えた。
 タバサはルイズと同じような、質素なワンピースに身を包んでいる。幽閉時に着せられていた豪奢な寝巻き姿のままではいくらなんでもまずいので、昨日キュルケが適当に選んで買ったものだった。その際、靴も一緒に買っている。裸足だったからだ。
 余ったお金でシルフィードの服装も整えたら、それでキュルケの持ち金はほとんど尽きてしまった。あとは宿代くらいしかない。
 いつもの白タイツも白ニーソもはいてないので、スカートからは細い生脚が覗いていた。
 月は二つとも満月だった。そのせいか、夜なのに随分と明るい。太陽とは違う冷たい光が、夜の空をやわらかく照らしていた。
 才人はタバサに並んで欄干に寄りかかり、同じように空を仰いだ。
「……はあ。相変わらずすごい月だよなぁ。参っちゃうよなぁ」
 思わず呟く。
 ハルケギニアに召喚されてほぼ一年。何度も見ているとはいえ、未だにこの二つの月には慣れない。堕ちてきそうなほど大きいので、なんだか不安になるのだ。
 ふと見ると、タバサが不思議そうに才人を見つめている。
 才人は言い訳でもするかのように言葉を継いだ。
「俺の世界には、月は一つしかないからな。こんなにでっかくもないし」
 言ってしまってから、才人は気付いた。
「あ、俺、別の世界から来たんだ。言ってなかったっけ」
 タバサはこくりと頷き、そのあと首を横に振って、
「竜の羽衣の時に、そんな気はした」
 と言った。
「そっか」
 才人はなんだか意外な気がした。才人が異世界から来たことは、ルイズはもちろんオスマンにアンリエッタ、コルベールだって知ってる。キュルケもコルベールから聞いてるような感じだった。
 どこまで理解してるかは不明だが、シエスタだって知ってるのだ。すっかりみんな知ってるものだと思っていたのである。
 そういえば俺、ギーシュたちに言ってたっけ、と才人は考える。言ってなかった気がする。こう考えてみると、ルイズの虚無よりも周囲の認知度は低いのかも知れない。
 というか、東方のロバなんとかの出身ってことになってたんだっけ、と才人は思い当たる。そんなことまで忘れていた才人であった。

409 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:12:52 ID:5bs6rUMc
「まあいいや。俺はこことは違う、別の世界で生まれたんだ。月は一つしかなくて、魔法使いはいない。竜とかエルフとかもいない。貴族もいない」
「貴族もいない?」
 不思議そうなタバサの問いに、才人は頷く。
「大昔はいたし、今もいる国もあるのかも知んないけど、俺の国にはいなかったな」
「誰が国を治めてるの?」
 タバサが素朴な疑問を口にした。貴族がいないということは、王さまもいない。地方を治める領主もいない。どうやって国政を執っているのか興味がわいたのだろう。
「えーと、総理大臣」
「ソーリ大臣?」
 重ねて訊かれて才人は困った。民主主義の詳しい仕組みなんて知らない。
「うーん、選挙するんだ。政治家になりたい人が何人か立候補して、国民がその中から投票で選ぶのかな。総理大臣ってのは、政治家の中で一番偉い人……かな」
 言ってて自分でも自信がなくなってくる才人であった。
「ごめん、俺もよくわかってない。二十歳になるまで選挙権ないし、公民苦手だったし」
 頬をかいてそう言うと、タバサは「そう」と言って視線を戻した。
 タバサはもう空を見ていない。なにか考え込むかのように、川の水面を見つめていた。
 心地よい沈黙が流れた。風が二人の髪を絶え間なく梳いてゆく。
 川面を魚が跳ねた。鱗が月光を弾いて、きらきらと光った。才人はそれをぼんやりと眺めていた。
 ここしばらくなにかと忙しかったので、こうした安寧な時間は久し振りだった。もちろん今だってタバサの護衛のつもりなのではあるが、それでもこうして二人でいると、なんだかほっとするのだった。
 なんでだろう、と才人は考える。ルイズと一緒だと、嬉しくてドキドキする。たまに怖ろしくてドキドキする。シエスタの場合は、落ち着くし懐かしい感じがするけど、やっぱりドキドキする。
 タバサの場合、このドキドキがない。干渉してこないからだろう。ずっと傍にいても不自然でなくて、でも、いないとなんとなく物足りない。
 不思議な子だな、と才人は思った。
「……サイト」
 と、唐突にタバサが才人を呼んだ。名前で呼ばれるのは初めてだったので、不覚にも才人はどきりとした。
 タバサは顔を上げ、まっすぐに才人を見つめている。
「わたしはあなたに二度、救われた」
「へ?」
「一度目は命を。二度目は心を。だからわたしの命と心はあなたのもの」

410 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:13:36 ID:5bs6rUMc
「え?」
 才人は目をぱちくりさせた。突然すぎて、意味がよくわからない。
 なんか、さらっととんでもないことを言われた気がする。
 やがて、水が滲みこむようにその言葉の意味を正しく理解し、咀嚼し、才人は慌てた。
「ちょ、まま待てって、なにトンデモないこと言ってんだお前!」
 いつか見た夢を思い出す。あれは悪夢だったが、これは夢じゃない。
 才人はぐるぐると目を回した。
「それに、そんなこと言ったら俺だってお前に何度も助けられたし、お互いさまだろ!」
 タバサはゆっくりと首を振る。
「わたしはただそこにいて、できることのために杖を振ってただけ。あなたはできるはずのないことに挑んでくれた」
「いや、でも、だって、俺こう見えても一応伝説だし。できないかどうかなんて、やってみないとわからないし」
「だからこそ」
 そう言って、タバサは才人に向き直った。直立したまま、右手を胸に添える。優雅な動きだった。
 ガリア王家の正式な敬礼の作法なのであるが、もちろん才人にはわからない。
「雪風のタバサ。世をはばかる名を、元ガリア北花壇騎士七号、シャルロット・エレーヌ・オルレアン。今は捧げる杖すらなく、すでに貴族の身でもないけれど、この命とこの心、あなたに捧げます」
 くらくらした。ワインをがぶ飲みした時みたいに、頭が揺れる。
 タバサはじっと黙って、才人の言葉を待っているようだった。
 外見こそ幼いけれど、タバサの年はルイズと一つしか違わない。才人と二つしか違わない。才人の世界でいえば、この春に高校入学するはずの年齢である。信じられないが。
 改めて気付くまでもなく、タバサは綺麗だ。白磁のような肌も、宝石のような艶やかな髪も、全体に纏った気品も、ルイズに少しも劣らない。
 夢で見たよりも、タバサは綺麗だった。
 ティーカップのような、白くて丸い頬。
 形の良い貝殻のような、桜色の清楚な唇。
 眼鏡の奥の、深碧の湖のような神秘的な瞳。
 混乱する頭のまま、どこか冷静な思考で才人はそっと手を伸ばし、タバサの眼鏡を外した。考えて取った行動ではなく、ただ、もっとその瞳を覗き込みたくなったのである。

411 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:14:37 ID:5bs6rUMc
 しかし、タバサはその瞳を閉じてしまった。別に意地悪をしたわけではない。目を閉じ、ややあごを上げて、胸の前で手を抱えただけである。
 どこで習ったのか、誰に聞いたのか、はたまた本で読んだのか、それは男性に眼鏡を外された時の正しい少女の仕草だった。
 どきん! と才人の心臓が跳ね上がる。
 これは……もしかして?
 いいのかな? しちゃっていいのかな?
 いいもなにも、ほかに考えられる可能性はなかった。蛾が蝋燭の火に誘われるかのように、才人はタバサの両肩に手を置き、腰をかがめてその端正な顔に唇を寄せた。
 顔を寄せると、甘い匂いがした。才人はたまらず、そのままタバサの唇に唇を押し付けた。
 いつの間にか、こういう流れに慣れてしまった才人である。
 タバサの唇はやわらかく、しっとり冷たかった。
 唇を離すと、思ったよりも長いタバサの睫毛が震えてるのが見えた。両手は胸元でぎゅっと握りしめられている。
 ああ、緊張してたんだな、と思うほど、いつの間にか才人には余裕があった。とんだスキル獲得である。
「キス、初めて?」
「……初めて」
 タバサは目を開きながら、かすれた声で短く答える。
 才人は彼女の頬にかかった青い髪を梳きながら、ふと思ったことを口にした。
「でも、シルフィードとは?」
 使い魔として召喚した時に、コントラクト・サーヴァントの儀式でキスしたはずである。
 しかしタバサはついと目を逸らし、やや頬を染めながら、
「あれはノーカン」
 と呟くように言った。
 無愛想な子供だと思っていたタバサの、そんな女の子らしい発言に才人は脳幹を撃たれた。
 洒落ではない。直撃である。思ってもみなかった攻撃だけに、一撃必殺であった。
 余裕は吹き飛んだ。本能的な愛しさが込みあげてくる。才人はほとんど無意識にタバサの背中に手を回し、ぐっと抱き寄せた。
 羽のように軽いタバサが、才人の腕の中に納まる。
 ずっと強張っていた肩から力が抜け、タバサは体重を才人に預けた。
 あったかくて、やわらかい。
 じっと見つめる瞳が月の光を反射して、心なしか潤んで見える。
 やばい。なんかずるい。こんな不意打ちひどい。
 こんなに可愛いなんて反則だ。よくわからないけど反則だ。
 ピピー。レッドカード、退場。俺の胸の中へ退場。次の試合には出られません。
 意味不明のことを考えながら、才人は憑かれたようにタバサの肩を抱き、もう一度唇を寄せた。

412 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:15:33 ID:5bs6rUMc
 一瞬だけタバサの体が強張るが、すぐに力は抜ける。才人に体を預けたまま、タバサはそっと目を閉じた。
 二人の息が重なる。
 その、瞬間。
 ぞくり! と才人の背筋に悪寒が走った。同時にタバサが神速で飛び退く。
 数々の修羅場をくぐった二人である。殺気に対しては敏感だ。特に才人は文字通り“数々の修羅場”を経験している。この悪寒には嫌というほど憶えがあった。
 はっと振り返るいとまもなく、上空からきゅいきゅいと声がして、目の前を大きな影がよぎった。
「え、シルフィード?」
 気付くとその足に、いつの間にかしっかりタバサを捕まえている。風でスカートがめくれてパンツが見えた。シルフィードの背中には、キュルケともう一人の影がある。
 そのまま川の上を滑空して遠ざかり、ばさりと羽ばたいて急上昇。シルフィードに掴まれたタバサは困ったような顔で「ごめんなさい」とだけ言い残した。
 呆然としたのは一瞬。パンツ見えた、と思ったのも一瞬。才人は“戦場”に一人取り残されたことを悟った。
 今なお殺気というか怒気というか、肌を焼くような感覚は続いている。むしろ激しさを増していた。
 恐る恐る、才人はその源泉と思しき宿の方向を向く。首が意志に逆らって言うことを聞かなかったが、それでもなんとか首を回す。
 はたしてそこには、寝ていたはずの桃色の髪が夜風に舞っていた。
「ル、ルル、ルルル……」
 鳥を呼んでいるわけではない。動転して言葉にならないのだ。
 月下に佇むルイズは美しかった。
 風になびく草色のワンピース。どこか遠くを見るような目で、高貴な微笑すら浮かべながら彼女は才人を見つめた。どことなく、悟りを開いた高僧のような雰囲気すらあった。
 右手にはすでに杖を抜いている。唇が震えて見えるのは、なにか呟いているからだった。
「そうなんだそうなのねやっぱり犬は犬なのねわたしのこと好きとか言いながら機会があればほかの女の子押し倒すのねキスするのね尻尾ふるのねわたしよりちっちゃいのにわたしよりちっちゃいのにわたしより」
 ぶつぶつと呪詛の言葉を吐きながら、ルイズは一歩、また一歩と近付いてくる。

413 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:16:36 ID:5bs6rUMc
 小悪魔? 冗談じゃない、あれは悪魔だ。正真正銘。
 だって、なんか髪が生き物みたいにうねってるし。
 怖い。七万の軍勢より、エルフより怖い。多分エルフが七万いるより怖い。
 恐怖の余り、声も出ない。抜けそうになる腰に鞭打って、才人は逃げるために震えの止まらない足を懸命に反対側へ向けた。
 振り向くと、そこに鬼がいた。
 いつの間に起き出してきたのか、どうやって回り込んだのか、最強のぽっちゃり系ことマリコルヌが、ドットメイジとは思えない迫力で立ちはだかっていた。
「マ、ママママリマリマルマレ……」
「黙れ。息すんな」
 言下にマリコルヌは言い放つ。取り付く島もない。
「不公平だろ不公平だよね誰だってそう思うよね教えてよ誰か教えてくれよ幸せってなにさ幸せってどこにあるのさ誰かぼくにも幸せをくれたっていいじゃないかぼくにもご褒美くれよぼくにもご褒美くれよぼくにも」
 本当に才人は息ができなくなった。
 前を向けば、魔王。
 周りの景色が歪むほどの瘴気を纏い、夜の空気を震わせながら、ルイズが迫る。
「体に覚えさせても無駄なら魂に刻むしかないわよねどうすればいいのかしらやっぱり体から魂を追い出すしかないのかしらわたしよりちっちゃいのにわたしよりちっちゃいのにわたしより」
 後ろには、修羅。
 ゆらり……、と暗殺者のような見事な動きで、マリコルヌは音もなく歩を進める。
「おかしいよね絶対おかしいよねなんでサイトばっかりなのさ今回ぼくがんばったよねすごくすごくがんばったよねぼくにもご褒美くれよぼくにもご褒美くれよぼくにも」
 前門のルイズ。後門のマリコルヌ。
 才人はひいっ、と叫ぶと背中のデルフリンガーに手をかけた。心はさっきから震えている。別の意味で。
「あー相棒。なんつーかな、ぶっちゃけ無理。俺のことはかまわずその辺の茂みにでもうっちゃってくれ。頼むから。ごめん、巻き込まないで。お願い」
「つ、つつつ冷たいこと言うなー!」
 才人は声を裏返して叫ぶ。それが合図であったかのように、
「わたしより胸ちっちゃいのにーッ!」
「ぼくにもご褒美くれよおおおーッ!」
 渾身のエクスプロージョンとエア・ハンマーが才人を吹き飛ばした。
 閃光と轟音。橋は粉々に砕けて塵と化し、才人は枯葉のようにきりもみながら宙を舞う。
 遠ざかる意識の中、才人はふと、“後門のマリコルヌ”って厭な響きだな……、と思った。

414 名前:脳内11巻:2007/05/14(月) 00:17:43 ID:5bs6rUMc

 さて、上空を舞うシルフィードの背中。
 眼下の惨劇を綺麗さっぱり素敵に無視して、キュルケは拾い上げたタバサに明るく声をかけた。
「ただいまー。あれタバサ、眼鏡どうしたの?」
 タバサは黙って下を指差す。
「あちゃ、壊れてなきゃいいけど。まあいいわ、はいタバサ。あんたの杖よ」
 キュルケが差し出したものは、まさしく失くしたはずのタバサの杖だった。
 タバサは目を丸くしてそれを受け取る。
「瓦礫の中に埋まってたのをシルフィードが見つけてくれたのよ。それからこっちが……」
「シャルロットさま……」
 キュルケの後ろからひょこりと老人が顔を出す。執事のペルスランであった。
「忘れものの本命。あの屋敷に一人でいたってしょうがないし、タバサが逃げたってバレたら王軍に捕まる可能性もあるしね。間に合ってよかったわ、ほんとに」
 得意そうに赤い髪をかきあげて微笑むキュルケ。
 感動の再会のはずだったが、ペルスランは眉を寄せ、じっとタバサを見つめた。タバサはつつ、と目を逸らす。
「今のは……、この年寄りめの見間違いでしょうか、お嬢さま?」
「……」
 タバサは目を合わせずに黙り込む。
「いけません、いけませんぞお嬢さま。あのような街娘のごとき軽挙妄動、この私が許しません。なにより奥さまが悲しまれます。そもそもあの馬の骨はどういった御仁ですか」
 滔々と訓戒を垂れるペルスランに、タバサはちらりとキュルケを盗み見る。キュルケはそんな彼女の様子を、含み笑いをしながら見守っていた。
「いえいえお嬢さまをお助けいただいた恩人であることは重々承知しておりますが、それとこれとは話が別でございます。どこぞ由緒正しい高貴な方なのでございましょうな」
 重ねて問われ、タバサは意を決したように視線を向け、はにかんだような笑顔を見せた。
 その、かつて見せなかった彼女の表情に、ペルスランは言葉を呑む。
 タバサは短く、少し恥ずかしそうな声で言った。
「わたしの勇者」
 ペルスランは目をまん丸にして絶句した。キュルケは爆笑して、タバサの肩をぱんぱんと叩く。
 シルフィードが嬉しそうに、きゅいきゅいっと鳴いた。

415 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:19:09 ID:5bs6rUMc
以上。駄文失礼。
なんか書いてるうちにマリコルヌが妙に好きになったぞな。
変な脳内設定もできちゃったり。ではでは

416 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:20:39 ID:yEqtgpdn
ノボル・・・・・・・・お前がそこまでタバサLOVEだったとは知らなかったぜ・・・・・
しかし執事のじいちゃんか・・・・そうか、その人がいたか・・・・・まったくノーマークなところに・・・・・いやいや、これはこれで・・・・


つか本人だろ?w忙しいだろうけど、12巻も早いトコ仕上げてクレよなwGJw

417 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:22:04 ID:R/dm8L2a
うめえええええ
素晴らしきかなタバサ、GJ!

418 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:22:31 ID:A555G9qO
>>415
タバサステキ杉タバサーーーーー!!!

419 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:05:14 ID:1R49oqA0
仕事しろーw

420 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:10:50 ID:ZMNNNOUv
GJ。俺もゼロの使い魔最終話なら脳内に保管してあるぜ。

ってかこのスレを見てるとタバサ好きの人口が多そうだが実際はどうなんだ
ろうな?一回、公式人気投票でもやってほしいぜw

421 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:11:17 ID:JAfKsIdX
なんだ、作者ご本人がいらっしゃってるではないか

422 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:44:12 ID:Qp1dHhKJ
何かもうタバサは最初からクライマッスだな。

423 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:52:36 ID:760VHSHH
デルフ擬人化=銀髪なイメージきてるな。
ぜひデルフと犯りたいんだが喘ぎ声はどうなるんだ?
そしてデルフエロが広がる事をマジで祈る。

>>420俺はタバサ一番スキーだ。

424 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:59:12 ID:R/dm8L2a
感動したので勢いで書いた 反省はしていない
ttp://up.tseb.net/src/up13696.jpg

425 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 02:02:06 ID:J8AcFO4D
うは、上手いな
ラフなのに特徴でてる

>>405もGJ


426 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 02:21:41 ID:fCcdNHJw
遂に絵師も降臨とはな・・・

427 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/14(月) 02:25:22 ID:lfuyT44m
深読みすれば、いや多分そのままの意味であろうアンリエッタの願いに才人は焦る。無人島に漂着し
てガリガリになるまで痩せたところへ、三ツ星レストランの豪華ディナーが空輸されたみたいな気分
だった。それでも平静を取り繕えている自分の克己心に驚いてしまう才人だが、それでは、それでは
とアンリエッタが願いを続けると、ほとんど訳が分らなくなって反射的に否定するようになった。

するとアンリエッタも駄目の連発に段々と感情的になり、その要求も天井知らずにエスカレートして
しまう。ものの数分で了承してしまうと一体全体どうなるのかのオンパレードになり、最後には国の
根幹に関する問題にまで到達した。

「では、騎士になってください、私だけの。そして常に私の傍にいてください!」
「い、いや、それはちょっと難しいです。何しろ俺、既に使い魔ですから」
「もう! それならばいっそ一緒に国を治めてくださいませ!!」
「それってすなわち王様じゃん! もうこれでもかってくらい完璧にダメでしょ!?」

才人は一ミリの誤解も無いよう完全否定した。一国が自分の物になってしまいかもしれない夢のよう
に素晴らしいお願いだが、素晴らし過ぎて逆に恐ろしく、とても手に負えなかった。

「力になってくださると言って、何もかもいけないではないですか!」
「だって、いけない事ばかりだからです!」

半分叫ぶみたいに才人が言うと、アンリエッタは口を尖らせた。王女として生まれ不満を明確に表情
にしないよう教育されて来たが、ここまで駄目を出されたのは初めてで堪らず拗ねてしまったのだ。

そんな軽く頬をふくらませたアンリエッタは、高嶺の花とは思えないくらい愛らしかった。別に悪く
ないのに才人は自分から謝ってしまい、女王さまの頭を撫でてしまいそうになった。

しかし、才人の前に非を認めたのはアンリエッタの方であった。ただし暴走気味に。

「すみません、我が儘でした」
「え、いや、我が儘までとは。ただ、もうちょっとソフトだと良かっただけですから」
「いいえ、確かに我が儘でした。ですからサイトさん」
「は、はい、何でしょうか?」
「我が儘な私を叱ってくださいまし」

428 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/14(月) 02:26:05 ID:lfuyT44m
前にもそんな事があったなと才人は思ったが、今回はだいぶ雰囲気が違い戸惑ってしまう。

「女王さまを叱れませんよ」
「でしたらアンを叱ってください。我が儘なアンを」
「あの〜、ムキになってません? てか我が儘はダメですって言えばいいんですか?」

取り敢えず形だけでも承諾しないと引き下がりそうにない女王さまへ、才人は躊躇いがちにお伺いを
立てる。まあ、沈んだ表情よりはずっと良いかもしれないとも思っていたが、返って来た答えに腰を
抜かすとは思ってもみなかった。

「そうですね、お仕置きですから、お尻を叩くのが普通でしょうか?」
「……………………は?」
「知りませんか? 行儀が悪かったり、悪戯をしたりすると罰としてお尻を叩くのです。鞭や杖です
けれど、いまは手でお願いいたします」
「そ、そーじゃなくて! 姫さまのお尻を想像しての幻聴かと思っちまったくらい危険な発言、姫さ
ま、ヤバヤバですってば!!」

才人は顔を真っ赤にして捲し立てた。可愛らしく拗ねた姫君のどこからそんな発想が湧き出すのか全
然ちっとも理解不能だった。血統書無しのバカ犬が高貴中の高貴な方のお尻を叩くなど有り得ない下
剋上。

メイジ様なのだ、貴族様なのだ、女王様なのだ。これでもかと様しかつかない高貴なお尻。きっと庶
民がお目に掛かれない高級店で売られている高級桃に違いない。スーパーで売られてるみたいな誰か
に触られちゃった傷とかなくて、ムチムチに形が良くて、甘い汁がたっぷりジューシーなのだ。

「っは!? あぶねー妄想しちゃったよ俺。だって仕方ねー! 姫さまのお尻なんだもん。って、な、
な、な、なにやってるんですか!?」
「忠誠には報いを我が儘にはお仕置きが必要なんです」

何時の間にか位置が入れ替わっていた。アンリエッタは木に手をつき、腰を曲げた姿勢になっている。
即ち尻を叩かれる格好だ。さすがに恥ずかしく、首を巡らせて才人を見る横顔は上気している。

「あぐ!? へぐぐぐぐがあ!?」

429 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/14(月) 02:26:46 ID:lfuyT44m
才人は舌を噛みそうになりながら奇声を上げた。女王さまの御お尻は破壊力抜群であった。月明かり
の下でも白いドレスには、精神を何処かへ連れて行かれそうな艶めかしいお尻の陰影が浮き上がって
いる。二つの膨らみはふっくらと美形で、その間の谷は布で浅くなっているのにどこまでも扇情的。
そしてアンリエッタの若さを象徴するみたいな瑞々しい尻肉の引き締まり感。

想像以上の桃をどうぞと差し出されて、才人の頭の中では回線が切れ、激しくショートする。

「こ、これを叩けと? てか、叩くって触れるんですよ? 手で触るんですよ? お尻ですよ?」
「は、はい、ど、どうぞ」

ドレスをたくし上げ、アンリエッタは夜気に自身の桃尻を晒し出す。後はドレスよりも遥かに薄く小
さな布切があるだけ、柔らかそうな曲線を才人の視線から隠すものは殆ど無くなった。

アンリエッタも自分がおかしな行動を取っていると強く自覚していた。骨の髄まですり込まれてきた
王族の規定に従うべきだと理性も叫んでいる。しかし、限界であった。たまりにたまったストレスが
捌け口を求めていたのだ。それ故、こんな絶対にいけない事をする解放感に抗えなかった。

それに自分自身を吐露する相手は、想い人。単なるスリルを味わうのとは違うドキドキがこの上なく
甘美であった。こんな秘密の行為を共有する親密感も求めて止まなかったものであり、傍目にはどう
であれ、アンリエッタが欲しいものが全て揃っていた。

「な、生桃、生桃ってなんなんですか!? も、もう知りませんよ? お尻だけにしりません! 姫
さまのお尻に接触させていただきます!!」
「は、はい……きゃあん!? く、くすぐったいです。あ、あの、た、叩くのでは?」
「叩きます! 悪いアンのお尻を叩きます! これはその下調べなんです! モチモチと吸い付く感
触とか確かめて、どれくらい柔らかいのか押してみたりしないとペシペシできませんから」
「わ、わかりました。 やっ、はあん!?」

ムニュっと音がしそうなくらいお尻の肉を摘ままれてアンリエッタが甲高い声を出す。才人の指は執
拗であった。ここまで振り回された仕返しするみたいに十本の指を最大限に使用して、女王さまのお
尻の膨らみを捏ね回す。

「あ〜売り物の桃を指で押しちゃう気持ちが理解できる。潰しちゃう感触も気持ちいい、買って食べ
る人の前に悪戯するのが最高に気持ちいいッス!」
「サ、サイトさん あっ! そんなに掴まないでください ふくんっ! ひ、ひろげちゃイヤです」

430 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/14(月) 02:27:26 ID:lfuyT44m
「だいじょうぶです。パンツが隠してくれてますから問題ないです。紐みたいになっても根性あるパ
ンツです」
「ああ、仰しゃらないで、恥ずかしいです」

アンリエッタがか細い声をもらす。お尻を弄る指先は柔らかい肉に食い込み芯までほぐそうとしてい
る。親指などは谷間の底にまで届いているので握られる度に、普段は意識しない場所までひんやりと
空気を感じてしまうのだ。たとえ下着に隠れていると言われても、羞恥で顔から火が出そうになる。

ただ、それが嫌かと訊ねられれば、アンリエッタは余計に恥ずかしくなっただろう。自分の奥底に秘
めていたものをどんどん才人へ見せてしまうのが、もう快感になっていたのだ。清楚な純白のドレス
に包まれた肢体は、かってない火照りを覚えている。才人の視線が突き刺さるお尻など、オーブンに
入れられているみたいに熱くなっている。アンリエッタは汗とは思えない高温の湿り気を感じて、さ
らに羞恥を昂じさせて切ない声で懇願する。

「はあ、サイトさん、早く叩いてくださいまし。さもないとアンはおかしくなってしまいます」

アンリエッタは悩ましい吐息を漏らし、しっとりと汗ばんだ腰をくねらせる。願いをかなえる為なら
ば、どんな事でも言う事を聞く、そんな媚びた空気を清楚であった肢体は存分に纏わせていた。それ
はアンリエッタの麻薬か毒のような魅力であった。いけないとは思っていても手を出すのを止められ
ない魅力。才人も、うが〜っと吠えずにはいられなかった。

「こ、こんな鼻血出そうな色っぽさって、何て悪いお尻なんだ! 有罪決定です!」
「きゃうんっ!!」

ピシっと才人は女王さまのお尻を叩き、アンリエッタは甘い悲鳴を上げた。ほんのりと薄赤の手形の
付いた双丘が、二人ともゾクゾクとした気分にさせる。

「姫さま、喜んじゃダメですよ。お仕置きなんでしょ? 悪いお尻が手に吸いついてくるみたいで
す」
「す、すみません。アンは本当には悪い娘です。ですから、もっと強く叩いてください」
「なんですか、一回じゃ足りないんですか?」
「お、お願いです―――――あふ!! ひあぁ きゃん ひぅん!?」

才人の平手がアンリエッタのお尻を甲高く鳴かせる。一、二、三と回を重ねる毎に真っ白な桃尻は艶
めかしい紅に熟して行く。思い切り叩いたには程遠いけれど、お尻に生じるヒリヒリとした感覚はア
ンリエッタの高ぶった神経を程好く刺激して甘い悲鳴をどんどん生々しい喘ぎへと変化させる。

431 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/14(月) 02:28:13 ID:lfuyT44m
「ひやぁ は、はあ、サ、サイトさん! ああ、アンリエッタはサイトさんにこうして欲しかったん
です」

身を捩り谷間に食い込んだ下着に擦れる大切な部分が燃えるようで、隠しようもない熱い湿潤を感じ
てしまいアンリエッタは歓喜に啜り泣いた。

「ふあぁ! アンのお尻、熱いです。サイトさんにはたかれる度に熱くなって んくうぅ! お、お
腹の方まで熱いんです」
「姫さま、やっぱり喜んでるじゃないですか。コレ、お漏らしじゃなくて気持ち良くて濡れてるんで
すよね……って思わずベタなセリフで聞いちゃうじゃん!」
「きゃふんんっ!?」

これまでにない高い音が桃尻で鳴り、アンリエッタの腰が戦慄いた。すっかり汗で湿って掌が密着し
た衝撃が堪らない痺れとなり、女王さまは明確な快感の極みを味わったのだ。叩かれたお尻がまだ振
動していて、裡に響き続けているみたいで、その心地好さに身も心も軽くなる。

「あ゛ す、すみません。姫さまのお尻がけっこうなお手前でついつい調子にのってました。痛かっ
たですか?」
「あ、や、サイトさん サイト殿…いいえ、サイトさま! 止めないで、もっとアンを叱ってくださ
いまし」
「さまって立場逆転!? とっても背徳!?」
「お仕置きされているのですから、そう呼ばせて。そして私にはさまなど付けないで」
「お女王さまを呼び捨てって何か漢心を直撃って感じなんですけど!?」

女王と平民の逆転劇、才人がそこから連想した幾つかの物語りは、深夜番組でも放送できないような
タイプの内容であった。とっても元気に興奮してしまう物なのだが、そのメインヒロインの女王とは
比較するのも失礼なくらい本物であるアンリエッタの美貌は輝いている。しかも、寄せられる想いは
真正であれば才人も沸騰してしまう。

「ツボ過ぎるセリフで革命しちゃいますが、姫さま……じゃなくてアンリエッタ、巷で流行りのちょ
っといけない本とか読んでない? てか、好きなんじゃない?」
「いえ、あの、侍女に薦められて………ちょ、ちょっとだけ読みました」
「ふ〜ん。女王さまはいじめられてた?」
「あ、あの、私のようにお尻を叩かれてるお話もありました」
「それがアンの好きな話なんだ、で、アンみたいに喜んでた?」
「は、はい、その女王は叩く相手に対する気持ちも私と同じでした。あ、これは本のセリフではあり
ませんので」

432 名前: ◆GO7kPgiHGw :2007/05/14(月) 02:33:17 ID:lfuyT44m
使い方知らなかったよ。
ってことで、また後で


433 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 02:43:16 ID:A555G9qO
>>432
寸止めかよ!!!
GJ
そして続きをwktkッ!!

434 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 07:38:01 ID:g+0Y9U5w
こ、このっ!変態がああああぁっ!!

続き待ってます

435 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 13:19:49 ID:0TI+C7jR
>>432
Hなアン様が大好きです。

か、堪忍してなぁ。
http://p.pita.st/?m=4urjkhnr

436 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 15:49:19 ID:gf8y09MJ
>>432 & >>435 どっちもGJ!!!


437 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 17:22:03 ID:ShaARziU
2日きてない間にすげー伸びてると思ったら。
みんなGJ!絵師さんもきてるし言うことありませんw


438 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:03:25 ID:yEqtgpdn
サイトの煮えてるセリフがまた最高www何でブレーキが効かないんだとか言いながらアクセル両足で踏み込んでるなww
続きにまじ期待っ!

439 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:55:53 ID:f2vq6VGv
このスレの進行速度はガンダールヴでも追い付けまい

440 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 00:48:10 ID:Hs1L6U4W
アン様好きなので、もろつぼだったw
続き期待してます。

441 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 02:58:08 ID:GS/5EKRY
神作品に絵師までキタキタキタキタキタキタキタァ!!
両者GJ!!


ぜ ひ タ バ サ の エ ロ 画 も お 願 い し ま す

442 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/15(火) 03:37:59 ID:IF3YVvXP
「て、天然でそんな萌えな雰囲気のセリフを放つなんて!? ア、アンリエッタ、なんておそろしい
娘! も、もう、お仕置きよ!!」
「きゃくうぅん!? ああ、サイトさまぁ!」

夜に響き渡る尻打ちの音を合図に、どこかの誰かさんより少し高度な芝居の幕をあける女王さまと平
民。演じていると言う一種の安心が羽目を外させ、二人を真実の混じった役へと没頭させる。

「アンの桃、剥いちゃうから。んで、じっくり観察するから」
「は、はい、お仕置きの成果をご覧になってください」
「んではクルクルっと………ををうぅ! な、なんて桃なんだ!」

遠慮無く、ショーツを捲るみたいに剥いだ才人は出現した素尻に感動した。とっくに下着は谷間へ追
いやられていたから露出面積はあまり変わらない。けれど叩いていた部分は基本的に肌、しかし今見
えているのは生のアンリエッタであった。

「サ、サイトさま、アンのは如何でしょうか? どのようになってますか?」
「綺麗な膨らみ方が絶品だよ。肉付きもコイツめ!って感じで、真ん中の溝はすっきりで、しかも溝
の底まで純白! 文句無しの特級品だ」

アンリエッタは頬を染める。お尻を誉められて嬉しくなる女王さまは可笑しいものだが、想い人の自
分の大切な部分への評価は重要であった。

「ただ………」
「え?」
「潰れて汁が出ちゃってるな。指でツンツンされたみたいに赤い果肉もヤバヤバになって、アン」
「はい」
「叩いて感じちゃったんじゃないか。これじゃもう叩いても無駄だよな? こんな時にはどんなふう
になるのかな? とっても悪いアンをお仕置きするには何がいい?」
「は、はい、手ではなくてサイトさまの杖でアンを叩いてくださいまし」

アンリエッタは、剥かれてしまった桃尻の中心で果汁を溢れさせている部分へ、そっと手をあてがっ
た。自分でも驚くくらいに熱く濡れた感触を、くちゅっと開いて才人へ見せる。エロティックな行為
に心臓が飛び出しそうな羞恥で腰が砕けそうだ。

でもアンリエッタの顔には、麗しい喜びの表情が浮かんでいる。本にもこの展開は頻繁に登場する、
と言うよりもしない方が珍しい。次の場面も同様であり、アンリエッタは慕う相手と迎えるその目眩
く瞬間に胸を高鳴らせる。

「か、可愛い顔でやらしい表情、こ、この二律背反がオレのハートを唸らせるっ!!」
「あ、ふぅん! サ、サイトさまのアンのよりも熱いです ひ、ひぁ!?」

清純な恋心と欲情の淫靡さが程好くブレンドされた女王さまの魅力にすっかりやられ、
才人は猛然と生桃へと襲い掛かる。

「お仕置きなんだからね、エッチなアンリに平民の杖でお仕置きするだけなんだから! べ、別に痛
くて我慢できないくらいに硬くなっちゃったから、トロトロのピンク色に入りたくなったんじゃない
んだから!!」
「は、うぅっ あ、サイトさまが入って……んんっ…き、きつい…あ、あつ……あひぃっ!!」


443 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/15(火) 03:38:49 ID:IF3YVvXP
アンリエッタは一瞬躰を強張らせ、その後甘く蕩けて仰け反った。お尻とお腹の奥に才人がぶつかっ
た衝撃と同時に、叩かれていたのとは違う本物の痛みが襲った。だけど尻叩きで恥ずかしいまでに濡
らした以上の本物の快感にいってしまった。ズキズキと痺れる痛みを裡に感じるのに達していた。

「ぬ、ぬわあぁぁ! ヌルヌル柔らかく絡み付いてくる!? い、痛くないの?」
「い、痛いです。だって、こんな、私はサイトさまが以外にいません……で、でも、とても痛いのに、
アンはますます悪い娘に! サイトさまの杖を中で感じていると ふあぁ! 中までアンにお仕置き
してくださるのを思うと、はしたなく熱くなってしまいます!」
「ほ、本当にどんどんウネウネして溶けちゃいそうっス!」

清楚な姫君の純潔を奪った興奮が冷めないうちに、快感に堪え切れないとばかりに腰が蠢いてしまう
アンリエッタの様子に才人の昂揚も成層圏を突き抜けてしまった。

「一番悪いアンはこっちだったんだな。もう抵抗できないくらいトロトロに餅搗きしてやる!」
「はひっ あ、あ、あ、杖の先がアンを叩いてます! ああ、こんなに激しくお仕置きされてるのに、
やっ、やあ、奥から何か溢れてしまうのが止まりません!」

アンリエッタの真っ白なお尻の下側は、ぱっくりと才人に割られて淫靡な紅色を覗かせる。その内側
では破られたばかりの純潔がさらに甚振られているのに、泡立つほどに高貴な蜜が分泌されている。

荒々しい律動にアンリエッタの快感は直結していて、抜け落ちそうな位置から奥を抉じ開けられそう
な深みまで突かれる一回、一回で天にも昇る心地になってしまう。

「い、いや、サイトさま、アンは杖で叩かれて、も、もういってしまいそうです! ああ、いやらし
いアンを叱ってくださいまし」
「も、もう、杖だけじゃダメって事でダメダメだけど最高なお尻も叩くからな!」
「え、サ、サイトさ――――はっ ひ、ひぃいん!?」

かつてなく興奮しているアンリエッタが、ここで熱くなっている柔肉をぶたれたら一体どうなるのか
考える間も無く桃尻が音を立てる。破瓜の痛みもすっかり甘美になっていたところへ到来したお尻の
痺れは、蕩けた躰を駆け抜けてアンリエッタを絶頂の高みへと導いた。

「ふ、ふあぁぁ………」
「わっ! ちょ、ちょっと倒れちゃダメだってば って、この柔らかい感触はメロンですか!?」
「きゃふん! あ、あ、あ、サ、サイトさま、い、いま果てたばかりで、ん! む、胸までお仕置き
をっ」
「い、いや偶然だけど、手が勝手にメロン的な胸を揉んじゃうんだ。桃とはまた違った揉み心地が堪
らない!」

才人が、女王さまの崩れかけた肢体を支えた場所は丁度たわわな乳肉の膨らみであった。みっちりと
掌に吸い付き、お尻よりも柔らかく感じて奥が深い。

「手の真ん中辺りに当たっているのはブドウ? くうううう! メロンにブドウって夢のような果実。
さすが魔法の世界! ビバ!くだもの!!」
「くふぅん!? そ、そんなに掴まないでくださいまし む、胸が取れてしまいそうですわ」
「とか言いつつ、こっちもお仕置きで叩いて欲しいとか? でも叩くよりもきつく握っちゃうほうが
簡単だな。どうかなアン?」
「え、ええ、その通りでございます、サイトさま………あ、ひん!」

444 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/15(火) 03:39:33 ID:IF3YVvXP
才人が指を沈み込ませるとアンリエッタの背中がなよなよと揺れる。すっかり平民に従うのが板に付
いた女王の胸は、瑞々しい若さの張りに富んでいる。ほんの少し揉まれるだけで、甘い痺れが妙なる
調べとなってアンリエッタの全身に響き渡る。貫かれる花びらと叩かれるお尻、そして揉まれる胸の
三重奏は、少し前までは乙女でだったとは信じられない激しい快感を与え、面白いくらいアンリエッ
タに何度も絶頂を極めさせる。

「果汁で膝のほうまで濡れて光ってるぞ。女王さまの美脚とは思えないエロエロさで困ってしまう桃
とメロンだ! く、くぬぬ、悪い娘すぎて自家製の生クリームでデコレーションしちゃうからな!!
 で、でも、気持ちいい中も捨て難いし、こんなに悩ませて、どこまで悪いんだ!」

お仕置きで乱れ悦ぶ女王さまに、才人はサディスティックに興奮する。喘いでしまう程の絶妙な濡れ
加減と肉棒が千切れそうな締め付けもあり、清楚の象徴みたいな白いドレスごと精液で汚すと決めた。

「ああもう! 両方、両方にします! 才人、どっちも行きます!」
「あ、ひっ! ど、どうぞ、お好きになさってくださいまし! あ、サ、サイトさまぁ〜〜っ!」

才人は熱いアンリエッタの裡で射精した。高貴な蜜に混じる平民の白濁の高熱と粘りにアンリエッタ
は、甘い悲鳴をあげて躰を震わせる。才人は抽送の勢いのまま腰を引き、脈打つ肉棒からドクドクと
粘った放物線を放った。

「ドレスにも髪にもかけちゃたっス! ドロドロで素敵な桃メロン・サンデーに乾杯!!」
「あ、あふ、たくさんかけられて………これがサイトさまの匂いなのですね」

じんじんと熱さで痺れる中でアンリエッタは穏やか笑みを浮かべた。聖女と称えられる女王は、きら
びやかな宮殿では探せなかった幸せを見付けたのだ。

夜道を帰る才人とアンリエッタ。手を繋ぐのは行きと同じだが、雰囲気はだいぶ異なっていた。張り
詰めたものが消えて、特に才人は一応心配からは解放されていた。

「てか、さすがに吹っ切れたよな」
「なにがです?」
「いや、あの何でもないです。ただの独り言ですから」
「はい、サイトさま………あ、いえ、サイト殿。ふふ、なんだかまた間違えて言ってしまいそうで
す」
「そ、そんな、勘弁してくださいよ」
「大丈夫ですから、そんなに心配なさらないで。皆の前でサイトさまなどと言えば、それこそ大変な
騒ぎになってしまいますもの」
「と、とりあえずかなり気をつけてくださいね。じゃないと犬、泣いちゃいますから」

既に半泣きで才人は冷や汗を流す。自分の不敬な行動もアレだったが、もしもアンリエッタが、ぽろ
りと言ってしまったらと想像すると気が気でない。銃士隊の隊長さんにばれたりしたら、頭と胴体が
別行動するとか、ご主人様だと永久にご飯が要らない身体になるとか、どうなるか知れたものではな
い。

「でも、サイトさんと二人だけの時には間違えてしまいそうです」
「そ、そうですか」
「ええ」

ただ、自分の視線で、はにかむみたいに笑うアンリエッタを見ると、まあそれでも良いかと思えて来
る。行きよりもアンリエッタの魅力は凶悪に増していたから。もじもじと羞う様子など桃メロン・サ
ンデーに匹敵する程ときめいてしまう。

445 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/15(火) 03:40:35 ID:IF3YVvXP
いろいろ考えるのは止めて才人は、ほわほわした幸福感に浸るが、ふと前にもこんな事があったなと
思い出した。あの時は学院で、誰かの部屋から帰る途中であったが、無事に到着する前に誰かと出く
わしたのだ。

「そうそう、あん時は突然トゲトゲがあらわれて大変な目にあったんだ。ちょうどこんな感じで……
…って、イ、イヤン! ダ、ダレなの!?」

記憶とそっくりの光景であった。まるで立ち塞がるみたいに小柄な人影が前方に出現して、才人は吃
驚仰天した。

身長に比べて大きな杖、青色の髪と月明かりに光る硝子。才人の見知った中に該当者はただ一人だっ
た。

「タ、タバサかよ? び、びっくりするじゃん、声くらいかけてくれよ」

とか言った才人、隣りに女王さまがいるのを思い出して汗が噴き出したりする。それはそれはダラ
ダラと、才人の身体がこの状況は説明できないと言っている如く大量の汗であった。

「ちょ、ちょっと待って、なんか暑くて汗がどんどんでちゃうよ。こんな涼しげな夜なのに変だな、
ハ、ハハハ」

才人は胡魔化し、間を取るためポケットをごそごそとあさり、布切を取り出して額を拭う。
すると………………

「それ………何?」
「な、なにってハンカチに決まってね〜〜〜〜!?」

才人が持っていたのは女王さまの下着であり、間違ってもハンカチではなかった。

「ヤ、ヤベ も、桃を剥いた時についついポケットにしまってた!?」
「桃?」

タバサは小声を聞き逃さなかった。無論、布切の形状も見逃さない。ただし真っ先に気になる筈の女
王さまは無視している。それが才人には怖くて、食べ放題であった果実の事は絶対に秘密にしたかっ
た。

「も、も、桃は関係ない! わ、忘れてちょうだい! メロンも忘れるように先に言っておくから
ネ!!」

あたふたとする才人。タバサは珍しくジト目である。

446 名前:女王様の散歩 ◆GO7kPgiHGw :2007/05/15(火) 03:41:57 ID:IF3YVvXP
「何してたの?」
「う゛っ い、いや、お爺さんは山へ洗濯に行ったんだ。散歩のついでに。このパンツはそれだな、
ウン洗濯洗濯」
「夜に?」
「あ、ああ、夜だと月の光が化学変化を起こしてパンツが綺麗に洗えるんだ。パンツ洗いの匠が言う
んだから間違いないぞ。ってことで、疾しいことはないです、ハイ」
「………そう」
「な、納得したか?」
「した」

静かに肯くタバサの顔は氷のように冷たく硬い。そしてたった今まで我が世の春を謳歌していた筈の
アンリエッタの表情も以下同文であり、タバサとの会話を打ち切らせるように口を開く。

「別段、あなたにはサイトさま……」
「ま、間違えてます! 様、いきなり間違えてますから!」
「………サイト殿が何時どこへ散歩に行こうと関係ないのではないですか?」

別に様でも良いじゃないかと言った顔のアンリエッタ、サイトの部分を殊更強調している。タバサと
才人の短い遣り取りで敏感に何かを感じ取ったのである。そんな場合なので横で泣きそうな才人にも
構わない。

「それに誰とも。ね、サイト殿?」
「…………そうなの?」

「ボ、ボクニハナシヲフラレテモコマリマス。イヌダカラネ」

二人の視線が集中して才人はガクガクと震えた。伝説なのにかなり情けない。

「ともかくサイト殿は私を送る途中なのですから、これで失礼します」
「なら私の風竜で送らせる。その方が早い」
「無用です。 あっ! ちょ、ちょっとサイト殿は私とって言っているのに、ど、何処へ行くんです
か!?」
「夜の散歩。ついでに私のも洗濯もしてもらう」

使い魔を呼んだ素振りもみせず、タバサは固まっている才人の腕を掴むと、強引に引きずり才人達が
今来た路を戻り始める。

「お、お待ちなさい!」
「どうして? 散歩は終わったのに」
「もう一度行くんです。それに洗濯もしていただきます!」

アンリエッタはタバサとは反対側の腕を掴んで引っ張った。タバサもさらに力を強めたので、才人は
両側で柔らかな感触に密着する。たわわと小振り、異なる弾力に才人は逆上せ上がる。

「メ、メロンとミカンが同時に!? 連行される宇宙人的な状況なのに、とっても幸せなのは何故で
しょうか? てか鼻血出そうダヨ」

今度の散歩は倍の時間が掛かるかもしれなかった。

447 名前: ◆GO7kPgiHGw :2007/05/15(火) 03:43:43 ID:IF3YVvXP
こんな感じで終わり

448 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 08:11:37 ID:Lu1t0y4H
一番槍でGJ!!

449 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 08:43:22 ID:stqR227F
GodJob!!なのですよ。
電車の中でニヤニヤしていた俺を誰が責められようか。

450 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 08:55:44 ID:A5R3fZXD
GJGJGJ
>>449
じゃあ俺はお前の後ろで画面覗き込みながらハァハァする役な

451 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 11:21:24 ID:uZFWiUEX
>>415
どう見ても没プロットを投下した作者本人です、どうもあり(ry
つまりGJなんだぜ

452 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 14:39:18 ID:ZoauYt77
毎度毎度サイトはモテすぎだww
ちくしょうめ。GJ!

453 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 16:25:08 ID:0fDEyfWj
なんという職人の質
これは間違いなく神スレ

454 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/15(火) 23:03:05 ID:aArvtIzI
うっはー。才人がアホだー。おもれーw
タバサと修羅場るところが見たいぞ。見たいぞぉぉぉぉぉぉぉ

って感想ばっか言っててもしょうがないですね。本文いきます

(途中までなのはナイショだ)

455 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/15(火) 23:04:27 ID:aArvtIzI
「たーすーけーてー!」

大気をつんざく女の悲鳴。
その声の主は青い髪をなびかせ、中庭で芝生に腰を下ろしてくつろいでいた才人のところへやってきた。

「どーしたシルフィード?またなんか悪さしてタバサに怒られてんのか?」
「違うのね!だいたいそんなカンジだけど違うのねー!」

言ってシルフィードは才人の背中に隠れ、丸くなってガクガクブルブルと震えだす。
青ざめたその顔には、死の恐怖がありありと見て取れた。

「シルフィまだ死にたくないのねー!きゅいー!」


事は約2時間前に遡る。
タバサは椅子に腰掛けて、既に自分のマニュアルと化した、『素直になれない女主人』の最新刊を読みふけっていた。
すぐ隣ではシルフイードが床に寝転がって、こちらは既刊だが、同じものを読んでいた。
シルフィードが読んでいるのは、友人の結婚式に呼ばれて、「まだ結婚しないの?」と聞かれた女主人が、つい口を滑らせて「私にも婚約者の一人や二人!」と言ってしまい、執事となんとなく疎遠になって慌てるくだりであった。
…素直に『好き』って言っちゃえばいいのに。
この本を読み始めて最初に思わずそう突っ込んだら、タバサに何故か怒られたので何度そう思ってももう突っ込まない事にした。口では。
当のタバサはといえば、花嫁修業の一環で作った手料理が思いのほかうまくいき、執事に感動されて女主人が有頂天になるシーンであった。

456 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/15(火) 23:06:41 ID:aArvtIzI
「お、お父様とかお母様に食べさせてお腹壊したりしたらあんまりだから、あ、あんたが片付けなさい」

長いブロンドを揺らし、早まる脈を抑えながら、女主人は執事に言った。

「…お嬢様、味見はされましたか…?」

真っ黒なソースのかかったその揚げ物らしき物体を眺めながら、執事はゴクリと喉を鳴らす。
もちろん食欲からではない。その物体を口に含む想像からくる恐怖が原因である。

「す、するわけないじゃない!毒見は執事の役目でしょうが!」

思わず本気で怒鳴ってしまう。なんで私っていっつもこうなんだろう。女主人はちょっと自己嫌悪に陥った。

「はは…すでに『毒見』なんですか…」

まあ言っても始まらないけど。執事は既に諦めの境地に達していた。
その所々黒く焦げ、香ばしすぎる匂いを放つ、しかもどろどろの真っ黒なソースのかかったソレを、執事はフォークで刺し、口元に運ぶ。
その様子を、女主人はまるで神に祈るように胸元に両手を組み、見つめる。

ざく…。

重い音を立てて、執事の歯が女主人の作品を噛み砕く。

ざく、ざく…ごくん。

「…あれ」

執事の目が点になる。きょとんと呆けたように女主人を見つめ、そして作品をもう一度見る。
女主人の顔が、一瞬で真っ赤になり、そしてそのまま思った事を口にしてしまう。

「な、なによ!マズいならマズいってはっきり言いなさいよ!」
「い、いや…そうじゃなくて…」

執事はぽりぽりと頬を掻き、主人の言葉を否定した。

「おいしいですよ、コレ」
「ま、マズくて悪かったわね!…え?って?」

思わず聞き返す女主人。執事は律儀にもう一度言った。

「おいしいですよコレ」
「ちょ、そんな、無理してお世辞なんて言わなくても」
「おいしいです。いいお嫁さんになれますよ、ご主人様」

言って執事は残りの作品にも手を出し始める。
おいしそうにソレを頬張る執事を見ながら。
女主人の頭の中では、執事の朝ごはんを作る、執事の『お嫁さん』になった自分の生活が展開していた。三か月分くらい。

457 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/15(火) 23:07:51 ID:aArvtIzI
…こ、これだ…!
タバサはぱたんと本を閉じ、たった今舞い降りた天啓を即座に自分と才人に置き換えてシミュレートする。

『シャルロット、おいしいよコレ!』
『お世辞はいい』
『お世辞じゃねーよ。いいお嫁さんになれるよ。もちろん俺の』

きたああああああああああああああああ!
タバサは椅子から立ち上がり、早速計画の実行に必要なものを頭の中で纏める。
そしてその必要なもののうち一つは。
自分の隣で本を読むのに飽きて、積み上げた本を枕に居眠りをしていた。

458 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/15(火) 23:09:00 ID:aArvtIzI
すまん、思いっきり途中なんです。
ていうか明日早番なの忘れてた(何

というわけでここで続きは又明日ノシ

459 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 23:13:39 ID:stqR227F
GJだぜ!
シルフィが何やったのかが気になるww

460 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 23:59:53 ID:AXoDb+G3
この時代の本って基本的に手書きだから(その分結構高い)寝転がって読んだりしたら速攻で傷んだ気がするが
そんな野暮な突っ込みはマルコリヌの胃の中にでも放棄しといてとりあえず変態さんGJ

461 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:11:46 ID:dNOR4hBC
アホなサイトに加えてへんたいさんまで・・・・・なんという神スレ。
11巻と併せてwktkが止まらないぜ!

462 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:15:20 ID:T204i8R/
何で気になる終わり方するかねw
言うことはない。GJ!!

463 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:16:22 ID:k2Ci50xd
>>460いや、流行の本があるくらいだから多分印刷技術はある。
1ページ丸々手彫り版レベルかもしれんが、それはともかくGJ

464 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 02:43:45 ID:rx4sIUJ8
へんたいさんもといせんたいさんGJ!
これはなにか!?まさかタバサが私を食べ・・・・


(エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ
オス・スーヌ・ウリュ・ル・ラド
ベオーズス・ユル・スヴュエル・カノ・オシェラ)


ん?これエクスプロージョンの詠唱か?誰狙ってんだ?まっいいか。

465 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 03:17:20 ID:MIYyq7TZ
せんたいさんにつっこようだがタバサはゲームでもう才人にケーキを・・・
うわ・・やめ・・なにす(ry

466 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 03:32:09 ID:0zspDtn7
「死の恐怖」が頭から離れない俺


何はともはれ、へんたいさんに超期待

467 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 03:51:55 ID:ZGDx+sUN
期待

468 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 09:55:49 ID:lPcy1hES
>>465
後、コッペパンも作ってよな

469 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 13:52:44 ID:DfNKzMX4
ここはほんと安定してるなあ(・・。
ところで新刊っていつごろでるんかな

470 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 14:13:37 ID:WZu2rMKm
今月の25じゃなかったっけ?

471 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 18:41:06 ID:w3w/lbg5
2〜3日前倒しされるかも

472 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 20:25:24 ID:YjxI6/9X
なんだか21日前後には手に入るところもあるらしいから、
発売5日前あたりから注意した方がいいだろうね。
ネタバレ直撃だけはなんとしても避けたい。
もし直撃食らったら、被害者を他に出さないためにも
NG指定ワードをネタバレと分からないように教えるが・・・

473 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 20:28:04 ID:pYa67ad0
11巻発売を機に積んでるままにしている7〜10巻を読了してみるか
SS読み漁ってるから大体どんな話かわかるのだけれどもね

474 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 21:36:51 ID:xMrx/uya
>>460
技術的には中世ではなく、17世紀(近代)レベルに見える。
多色刷りや活版印刷機も出て1世紀以上は経過済みかと。
已然として高価で手書き写本が多く、作家の保護による本の生産は貴族の金
のかかる娯楽でもあったが、まあ中世ほどではない。

475 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 21:51:16 ID:OANkI4i2
本屋でバイトの俺は20日に手に入るぜwww

476 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 21:57:31 ID:RWK66tBJ
ハルケギニアにはまさに魔法の言葉の魔法があるから印刷機的な魔法があってもおかしくないしな

477 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:23:39 ID:eMA5P7UX
魔法が使えるのは貴族だけなんだよね
平民や奴隷(あったっけ?)の安い労働力があれば貴族はなにも印刷機なんて
必要ない訳で。
(例えばヘロンの蒸気機関は奴隷より高くついたから廃れた)
むしろ知識の独占こそが貴族体制の維持に必須だと
考えれば印刷機を非合法化しちまうかも。

478 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:16:01 ID:yQ0lDI+N
ハルケギニアで特定の商品が出てきても、それを魔法抜きで造れるのかどうか
(地球でその商品が発明された時期と同じだけの技術があるのか)は
わからないね。
魔法があるおかげでむしろ技術の発展は遅れてるみたいだし。
平民は知識を得る機会も生かす機会も少ないだろう。

479 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 00:05:26 ID:wSnynOMk
銀の降臨祭で見せたような、好きな人に尽くす一途なシエスタに激しく身もだえ、その感動をウィルリプレイと思い立ち、執筆してみた。



何度やってもサイトとルイズ(他verタバサ・アン様)のセクロス(密会・イチャつき)現場目撃が話に織り込まれてしまいます。
どう読んでも黒シエです。本当にry


白シエの身悶えっぷりを再現すんのは至難の業ダゼ・・・・・orz

480 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 02:09:14 ID:48un/f7g
ネタバレは普通に26日に解禁?
それとも28(月)位から?もしくはその他?

481 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 02:11:38 ID:MHt9sJhN
>>480
25日が公式発売日なら、解禁は26日の0:00になります。

482 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 04:00:51 ID:E1DTtMwv
たまに原作いつ発売?とかレスあるから次スレからテンプレにMF文庫のリンク
入れないか?

さて、アニメイトは今回はいつからだろうか。前は月曜発売→前週の金曜発売
って流れだったけど今回は金曜発売だからな。水曜あたりだと帰りに買えて嬉しいのだが

483 名前:痴女109号:2007/05/17(木) 06:56:02 ID:NsYJzJhi
朝っぱらから投下します。
>>211-217の続きです。

484 名前:痴女109号:2007/05/17(木) 06:57:33 ID:NsYJzJhi

 その日、タバサは授業に出なかった。
 彼女にしては、これは珍しい事と言わねばならない。
 ガリアからの指令があれば、魔法学院の授業はおろか、あらゆるプライベートを省みずに任務に勤しむ彼女であったが、逆に言えば、そう言った任務以外の理由で授業をサボった事は無い。本来、彼女は根が真面目だった。

 原因は分かっている。
 昨日見た、あの風景。
 あの時、タバサのまぶたに焼きついたあの荘厳なる絵画の如き、淫猥な眺め。
 その焼きついた淫画を、あらためて、ぼんやりと思い出す。

(あれが、いやらしい、という事なんだ……)

 男女の間には、そういった事がある、というのは知っている。
 男女の間では、そういった事をする、というのも知っている。
 その行為の果てに、人は子を産み、育て、死んでいくのだという事も。

 しかし、それはタバサにとっては、天の果てに極楽があり地の底に地獄がある、という教えと同じくらい概念的で、実感の湧かない抽象的な知識だった。
 かつてシャルロットという名で、ガリアの宮中にいた頃。さらには故国を追われ、タバサという名を名乗り、血のにじむような魔法の修行に励んでいた頃。――彼女に、そんな当たり前の性教育を施してくれる者は、誰もいなかったのだから。

 もっとも、単に当たり前の性知識だけしか知らぬ者なら、その光景を見て、彼らが何をしているのかも、見当がつきかねたに違いない。
 タバサとて、その博覧強記とも言えるほどの読書量と、いつもキュルケが話す、ほぼワイ談交じりの恋愛話を――半ば流しつつであっても――聞いていなければ、彼らが何をしていたか理解は出来なかったに違いない。
 それほどまでに、あの二人が繰り広げていた痴態は、タバサの常識に当てはまらないものだった。
 
 むくり。
 体を起こしてみる。
――重い。
 昨夜の疲れが、まだ綿のように残っている。
 気付けば、全身汗まみれだ。
(シャワー、浴びなきゃ)
 のろのろと、着替えを取ろうとして、その時初めて彼女は、自分が全裸であった事を思い出す。
 そして、その恥じらいと共に、昨夜の自分の痴態をも。


485 名前:契約(その4):2007/05/17(木) 07:00:49 ID:NsYJzJhi

(熱い……!)
 昨夜、タバサは熱にうなされていた。
 尋常の投薬、治癒呪文では決して癒される事の無い高熱に。
 熱を持っているのは心だけではない。むしろ肉体だ。――いや、集約すれば、肉体の一部分だ。そこから発生した膨大な熱が、放射状にタバサの全身を冒している。まるで悪性の疫病か何かのように。

 タバサはそっと、その器官――股間に指を下ろす。
 触れるか、触れないか、それこそギリギリのタッチで。

――くちゅり。
「くうううううっっっ!!!!」
 湿った音と共に、全身に十数回目かの電流が走る。
 はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!!

――気持ちいい。
 人間の体というものが、こんな感覚を発生させる機能を持っているということを、彼女はこの夜初めて知ったのだ。かつて読破した、どんな論文にも古文書にも研究資料にも記載されていなかった、禁断の知識。


 すなわち、自慰行為。


 膣孔も乳首も肉芽も、いや、その指、掌が触れるところは全て快感の電流が走り、こすり合わせる太腿さえも、たまらぬ陶酔感を彼女に与えてくれた。
 昨夜からほぼ夜明けまで、タバサはこの一人遊びに没頭し、いつ眠ったのかも気がつかずに目覚めたのち、彼女はその生涯で初めて、朝寝坊という行為をしてしまった事を知った。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 熱い湯が、きめの細かいタバサの肌を流してゆく。
 昨夜来の汗の脂が、みるみるうちに清められてゆく。
 自慰の快感とは、また別種の心地よさがタバサの身体を支配していた。

(サイト……)
 意識がハッキリするにつれて、昨日の一件がまた、彼女の脳裡を占めてゆく。


486 名前:契約(その4):2007/05/17(木) 07:02:42 ID:NsYJzJhi

「ああああああっ!! やめっ!! やめっ!! はぁぁぁっっっ!!」
「んふふふふ……違うでしょう? 『気持ちいいです。もっとして下さい、お姉様』でしょう?」
「はっ、はひぃっ! ひっ、ひもひ、いいれしゅうぅ……!」
「だめでしょう、ちゃんと言われた通りに言いなさいっ!」

 ここは、風の塔の一室。窓から彼女たちを照らすのは、太陽ほどにまぶしい二つの月光。
 そのスポットライトのなかで、二人のメイドが、互いに荒い息を吐いて身体を重ねあっていた。
 一人のメイドが、犬のように四つん這いになり、もう一人のメイドがその背後から、彼女に何かをしているようだった。

 最初、タバサは彼女らが一体何をしているのか、分からなかった。
――というのは、嘘に近い。

 確かに何をしているのかは分からなかった。
 しかし、その二人が発散する“淫気”は、性行為に関しては非常に幼い知識すら持たないタバサにすら一目瞭然なほど、露骨なものだった。

(これって……えっち、なの……?)

 キュルケから聞いていたのとは違う。
 小説で呼んだものとも違う。
 男子生徒が昼休みに話しているのを、何となく聞いた行為とも違う。
 そもそも、性行為とは、男と女がするものであって、眼前のメイドたちのように女同士でするものではない。
 でも、これは――いや、これこそが“えっち”なのだ。

 タバサは、胃液が逆流するような不快感を覚えた。
 同性愛に対する嫌悪感もあった。
 それ以上に、人としての矜持を捨て、獣のようにまぐわう彼女たちの“淫気”に、たまらない『だらしなさ』をおぼえたのだ。
 その『だらしなさ』は、年齢相応に潔癖なタバサという少女が、最も嫌悪してやまない要素であった。

 そう思った瞬間には、目を逸らしていた。
 目を逸らした瞬間には、きびすを返していた。
 もともと、この塔にも特別な用があって来たわけではない。
 ただ、この塔の、この一室から見える二つの満月が、彼女は好きなだけなのだ。
 タバサは、彼女たち二人によって、宙空の双月すらも汚されたような気がした。
 その声が、彼女の耳に届くまでは。


「しえす……しえすたぁぁぁ……!! あああああ……!!」
「違いますっ!! 何度言ったら分かるんですサイトさんっ!! わたしの事は『お姉様』って呼びなさいって、言ってあるでしょうっ!!」


 タバサは凍りついた。


487 名前:契約(その4):2007/05/17(木) 07:05:44 ID:NsYJzJhi

――ぱぁんっ!!

 掌が、何かを平手打ちする音が聞こえた。ついでに、泥の中から何かを引っこ抜くような音も。

「ひっっ!! おっ、おねえさまぁっ!! やめないでっ やめないで続けてくださいっ!!」
「続ける……? 何を続けて欲しいんですか?」
「〜〜〜〜っっっ ひっ、ひじわるいわないれぇぇ」
「ですから、ちゃんと言いなさい。な・に・を・続けて欲しいんですか?」
「おっ、おれの……おしりマンコを……おっ、おかしてくらさいっ!!」


 タバサは信じたくなかった。
 これ以上見たくも無かったし、聞きたくも無かった。
 でも、やはり彼女の理性は、眼前で行われている、とてもとても淫らな二人の正体を確認せざるを得なかった。
 タバサは、そのバラの花びらのような唇で素早くルーンを唱える。
 と、同時に、彼女の小柄な身体は、かき消すようにその場から消えてしまった。

 ステルス。――空気の屈折率を変化させて、自分の姿を透明にする呪文。
 トライアングル・メイジであるタバサにとっては、そう難しい呪文ではない。
 そのまま足音を消し、呼吸を殺し、彼女たちが最も欲見える場所……部屋の中央まで移動する。

「おれ? おれって誰です? あなたは今の自分の立場が、まだ分からないんですか!?」
 そう言いながらメイド――シエスタは、四つん這いになったもう一人のメイドのスカートをめくり上げ、そこから見える剥き出しのお尻に、強烈な平手打ちを食らわしている。


488 名前:契約(その4):2007/05/17(木) 07:07:23 ID:NsYJzJhi

 ぱぁん!
「ひぎぃっ!!」
「“あたし”でしょ、サイトさん?」
 ぱぁん!
「ったぁぃっ!!」
「自分の事は“あたし”って呼ぶ。そう決めたでしょっ!」
 ぱぁん!
「はっ、はひっ!!」
「わかったんですか? 本当に理解したんですか? 一体何回言わせれば気が済むんですかっ!!」
 ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん!!
「しゅいましぇん! しゅいましぇん!! ぁぁぁぁぁ!!!!」

――サイト……!!

 そこにいたのは、紛れも無い才人その人だった。
 メイドの扮装に身を包み、ウィッグとカチューシャまで装着したその姿は、ぱっと見には女の子にしか見えないけど、それでも、確かに才人であった。

(何で……何でこんな……!?)

 タバサが知る才人は、この世に於ける彼女の唯一の“勇者”であった。

 かつて彼女は才人に命を救われた。
 それだけではない。
 囚われの身であった母すらも、彼は命がけで救ってくれた。それも、平民の身でありながら、せっかく叙勲されたシュヴァリエの称号すら投げ捨てて。
 だからタバサはこの少年に、命すらも捧げる、そう言い切る事が出来たのだ。

 お前は才人が好きなのか? 
 そう問われれば、彼女は赤面して、ただ返答に困るしかないだろう。
 なぜなら、男性としての才人は、すでに自分の手の届くところにはいないのだから。
 彼は元来ルイズの召喚した使い魔であり、理解者であり、戦友であり、そして恋人であり、現段階では婚約者ですらあった。
 この二人の間に、割って入ることは不可能だ。
 タバサはそう思っていた。
 それでいい、そうでなければならない。そう思おうとしていた。


489 名前:契約(その4):2007/05/17(木) 07:09:37 ID:NsYJzJhi

 しかし……。

「“あたし”はぁ……“あたし”はぁ……」
「“あたし”は? サイトさんは一体誰なんですか?」
「“あたし”は、……シッ、シエスタお姉様の、いもうとの……ドジでエッチな……どっ、どうしようもない淫乱メイドですっ!!」

 しかし……。

「んふふふふっ……。よく出来ました。ご褒美は何がいいですか?」
「……ああああ、シエスタお姉様の、堅くて太いのを、……“あたし”のおしりマンコにぶちこんでくださいっ!!」

 しかし……何故、こうも彼らが美しく見える!?
 タバサは、もはや叫びだしたくなる自分を抑えるのに、必死だった。

「ええ、どうぞ……ゆっくり味わってくださいね」
 物凄い顔で微笑んだシエスタが、自らのスカートを捲り上げた時、そこには本来、女性にはあるはずのない器官が、タバサには見えた。
 黒く、太く、逞しい、見事なペニス。
 恐らく才人自身のイチモツよりも更に、立派なサイズであるに違いない。無論そんな事まで、今のタバサには分かるはずも無いが。
 その雄渾なるディルドゥーが、彼のアナルに吸い込まれてゆく。
 ゆっくり、ゆっくり。しかし、その動きはむしろスムースで、無理やり捻じ込んでいるようには全く見えなかった。
「ああああああああ……おねえさま……いいいい、れしゅぅぅぅ……」

 しかし、タバサにも分かる事があった。
 さっきまで彼女自身を包んでいた、身の毛もよだつような嫌悪感が、いまや雲散霧消してしまっているという事だ。
 その理由すらもタバサには分かっている。
 ほんの数瞬前まで、才人への想いを無意識に封印しようとしていた自分自身に対し、その行為が何の意味も持たないナルシシズムである、と彼女は気がついたのだ。
 逆に言えば、今この瞬間にタバサは、自身の才人への慕情に気付き、それを認め、その上で、開き直る覚悟を決めたのである。


――私は、サイトを奪う。このメイドからも。そして勿論、ルイズからも。



490 名前:契約(その4):2007/05/17(木) 07:11:45 ID:NsYJzJhi

 一体その考えの何が悪いというのだ。
 現に、ルイズの居ぬ間に蹂躙されているサイトの、この美しさはどうだ?
 タバサは、今まで才人という少年を、自分が全く理解していなかった事を、つくづく思い知らされた。

 彼は、略奪されるべき存在なのだ。
 他者から虐待され、蹂躙され、屈服させられる瞬間、その瞬間こそ、このサイト・ド・シュヴァリエ・ヒラガという少年は、最大限の魅力を発揮するのだ。

 その後、シエスタというメイドは、四つん這いになった才人のペニスをしごきつつ、気が済むまで彼の尻を掘りまくると、スペルマまみれのメイド服に身を包み、精根尽き果てた才人に水をぶっ掛け、去っていった。
 才人も、ずぶ濡れのまま、よろよろと立ち上がると、そのまま塔から姿を消した。
 タバサが、ステルスの呪文を解除したのは、それからだった。
 それから彼女は自室に帰り、一晩中、狂ったようにオナニーに励む事となる……。

 きゅっ。
 シャワーの蛇口を閉めると、彼女は大浴場から出て、身体を拭く。
 拭きながら考える。
 才人を手中に収める方法を。
 才人を服従させる方法を。
(そもそも、何故サイトは、あのメイドに逆らえないのか)
 ならば、才人本人よりも、メイドに直接当たるべきかも知れない。
 ルイズが帰ってくるのは、もう明日だ。
 なら、万一、手間取ったら命取りだ。

 そこまで、思案した時、彼女はすでに制服を着終えていた。
 きゅっ、とマントを引き締める。
 眼鏡をかける。

――この際、メイドと協同戦線を張るのもアリかも知れない。

 眼鏡を中指で、くいっと持ち上げる。
 そのレンズの奥で、タバサの碧眼が妖しく輝いた。


491 名前:痴女109号:2007/05/17(木) 07:15:43 ID:NsYJzJhi
投稿は以上です。
ちなみに、やはりこれから出勤です。
黄色い太陽でも拝めるかと思いきや、雨なんざ降ってます。


492 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 07:27:13 ID:CiKBdQnh
GJ

493 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 09:47:03 ID:wSnynOMk
女装でお姉様・・・・そのハッソウはなかtt
堕ちたサイトとシエスタの淫行にタバサを交え、さてどうなっていくのか。続きwktk
GJ

494 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 10:24:25 ID:5DyB07Ph
サイトがMなのは知ってったけど
シエスタがドSだなんて…サイトったらいけない子。
仕事の合間にGJあげるぜ

495 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 10:39:18 ID:pN3r8Ojs
GJ!
いや〜こうして見るといかに痴女109号さんの性癖がアブノーマルかがわかるなぁ(いい意味で)

496 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 14:25:05 ID:TJhUJJgt
全くこのスレはHE☆N☆TA☆IばかりだZE

497 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 15:04:29 ID:n/eoM3Tu
なんて圧倒的な変態……


ニヤニヤがとまらないぜwww

498 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 18:58:01 ID:E1DTtMwv
ノボルが一番好きなキャラはアンリエッタらしい。ソースはアニメ雑誌。

これはアンリエッタのスピンオフも期待できる??

499 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 19:24:55 ID:50KgO3nU
タバサ母子×サイトの親子丼希望

変態だわぁ〜

500 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 19:25:41 ID:wSnynOMk
アイツは全キャラに恋しちゃってるからさ・・・・!無論マリコルヌにm
ぶっちゃけアン様の境遇には同情の感涙を禁じえないし、しょっちゅう身悶えさせていただいているので、俺もルイズに続いて好きなキャラだ。

昔、なんかの病気にかかると、熱のせいで頬に朱が刺して、目が大きく見開かれて、んで体動かすの億劫だから、周りからはやんごとない動きをしてるように見えて・・・・
なんだっけかなぁ、小説のタイトル思い出せないんだわ。とにかく、そんな病気にかかると、女は美人になる、がしかし薄命なのだ。ひどく弱々しいのだ。なんと悲しい、なんと愛しいのだって話だったかな。

要するに。
アン様の魅力はそんな感じだってことだって、なぁ?置かれた境遇を知れば知るほど、垣間見せられる弱さを、たまらなく愛しく思っちまうってヤツ。
彼女が駆り立てるのは、劣情よりも庇護欲・・・・って原作でもまさにソノ通りに描かれてるよな。

んで、そう、スピンオフ。スピンオフだったな。ドラマCD第二弾作ってほしいよな、アニメ化と併行して。

501 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 20:33:37 ID:n/eoM3Tu
ゲームのタバサに殺られかけた

502 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 20:43:14 ID:TJhUJJgt
>>501
君のIDに萌えた

503 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 21:59:07 ID:8OYragOR
>>491
黒シエスタ最高。
続きが楽しみ。

504 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:50:55 ID:WBHyACWw
タバサよ、サイトを救ってくれ…!

505 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:43:29 ID:AkdeR9Vj
プロット(燃料)だけ投下するのはOKなの?

506 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:45:32 ID:MHt9sJhN
>>505
いいじゃないかな。
それに反応してケミストリーを起こす人もいるかもしれないから。

507 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:59:58 ID:A5XWCl4o
自分で書くんだ

508 名前:愛しい人 [1/5]:2007/05/18(金) 01:52:35 ID:30JmQmRv
>>507
勢いで書いちゃったよアンチャン。
初投稿だが・・・・まぁ読んでみてやっておくんな。


 熱い・・・・・・。

静まり返った密室。
月光に炙られた窓の桟が、涙でゆらゆらと揺れているのを見ながら、虫の羽音だけを聞いていた。
その白けた青の淡い光が、他の音全てを吸い取っているかのような。そんな静寂の中、彼女の世界は、その羽音だけだった。

頭・・・・・じんじんって・・・・する・・・・・・・。

最後に扉の前を人が通ったのは、いつだったか。もう何時間も経ったような気がする。
足音が耳に届くたびに、胸を高鳴らせ、朦朧とする意識を奮い立たせ、だが眦だけはきつく絞りながら、扉を睨みつけてきた。
今では、もうそんな気力も、ない。

・・・・・・まだ・・・・・・なの・・・?

 夏が近づいているとはいえ、夜中に素肌を晒すには、まだ寒い。
だが、シーツは床に剥がされいる。後ろ手に縛られて、それを拾い上げることもできず、裸のベッドの上をもぞもぞと這い回る。
そうすれば、少しは紛れるかと思ったのだ。仰向け、うつぶせ、横。ひたすらに楽な体勢を探そうとする。
だが、色々と試してみても余計に焦れるだけで、その感覚は紛れるどころか、強くなる一方だ。
その上、「羽音」が「ソレ」が鳴動してることを、休むことなく伝えてくる。その事実が一層、その感覚を煽り立てるのだった。

「サ・・・・イトォ・・・・」

いつしか、くぐもった声が口吻から漏れ出る。
ふと己の声色の淫靡さに気付き、彼女の頬にサッと赤みが刺す。それと同時に、僅かに身じろいだ体を、電流が走った。

「くひっいっ・・・・!」

瞳に涙をため、歯を噛み締め、甘美な電撃に耐える。

 も・・・・・だ・・・・・・め・・・・・ぇ・・・。

このままじゃ、おかしくなる。
彼女は直感的に、そう悟った。今や、自分の霞がかった脳が考えている事は、たった一つ。
 さ い と 
後にはもう、何も考えられない。少しでも気を抜けば、彼との記憶が、彼への想いが、とめどなく溢れ出すのだ。

509 名前:愛しい人 [2/5]:2007/05/18(金) 01:55:23 ID:30JmQmRv
「さぁっ・・・・・いんぅ・・・・とっ・・・。さい・・・・・とぉ・・・・・っ」

いつか盛られた惚れ薬とは違う。
脳全体を一瞬で覆い付くし、彼への想いをあらゆる事に優先させようとした、暴力的なまでの、魔性の感覚。
それとは対称的で、この感覚は、じっとしたっきり、動こうとしないのだ。
そう。
じっ・・・・・と、動かず。ただ、そこに在るのだ。いつしか、私自身が精神を明け渡すまで、じっと待ち続けているのだ。
時を経るにつれて、その誘惑が強くなるのが分かる。頭の疼きが、どんどん強くなっている。さっきよりも、今の方が確実に強い。
体が叫ぶ。何でこらえるのだ、と。楽になろうよ、と。
羽音が、止まない。

「だッ・・・・・・・めぇ・・・・・っ」

いけない。
彼には・・・・・・・サイトには・・・・・・帰る場所が、故郷がある。
この感覚に委ねれば、もう止まらなくなる。感情のままに、私はサイトを求め、そして恐らく、彼も喜んで私を受け入れるだろう。
約束した。帰る方法を一緒に探す、と。それを・・・・嘘にしたくない。何より・・・・・彼の想いをないがしろに、できない。
誰よりも大事な使い魔。私の・・・・・愛しい人・・・・・・・・。彼の想いを、踏みにじるようなことだけは・・・・・・・・。

・・・・ッ、トッ、トッ、トッ、

その時、心臓が跳ねた。
「!? っひ、きゃうっ!」
不意に耳に飛び込んできたその規則的な音は、紛れもなく足音。

「っ・・・・!・・・・・んくっ・・・・・ぅんっ・・・・・・!」

瞬時に事態を悟り、体を駆け巡る電流も構わず、身体をなんとか起こそうとする。
やっとの思いでベッドの上に座り、ふにゃふにゃに崩れた顔に、なんとか力を込めようとする。
寝静まった寮。階段の側からゆっくりと近づいてくる、その足音。それが誰なのかを、彼女は悟っていた。

「くっ・・・・・・・・・・・ふぅっ・・・・・・・・んすーっ、はっ・・・あぁ・・・・うっくっ・・・!」

とめどなく身体を襲う痺れをこらえ、平静を取り戻そうと呼吸を整える。
だが、今や体全体が浮かんでいるようだった。どこからが自分の足で、どこからがベッドなのか、よく分からない。
益々大きくなるその足音を、扉越しにきっと睨みつけようとする。快楽に耐え、身を振るわせながら、緩みに緩んだ顔の筋肉を必死に強張らせる。
この感覚に、負けないように。彼を、求めてしまわないように。

510 名前:愛しい人 [3/5]:2007/05/18(金) 02:03:26 ID:30JmQmRv
「さぁっ・・・・・いんぅ・・・・とっ・・・。さい・・・・・とぉ・・・・・っ」

いつか盛られた惚れ薬とは違う。
脳全体を一瞬で覆い付くし、彼への想いをあらゆる事に優先させようとした、暴力的なまでの、魔性の感覚。
それとは対称的で、この感覚は、じっとしたっきり、動こうとしないのだ。
そう。
じっ・・・・・と、動かず。ただ、そこに在るのだ。いつしか、私自身が精神を明け渡すまで、じっと待ち続けているのだ。
時を経るにつれて、その誘惑が強くなるのが分かる。頭の疼きが、どんどん強くなっている。さっきよりも、今の方が確実に強い。
体が叫ぶ。何でこらえるのだ、と。楽になろうよ、と。
羽音が、止まない。

「だッ・・・・・・・めぇ・・・・・っ」

いけない。
彼には・・・・・・・サイトには・・・・・・帰る場所が、故郷がある。
この感覚に委ねれば、もう止まらなくなる。感情のままに、私はサイトを求め、そして恐らく、彼も喜んで私を受け入れるだろう。
約束した。帰る方法を一緒に探す、と。それを・・・・嘘にしたくない。何より・・・・・彼の想いをないがしろに、できない。
誰よりも大事な使い魔。私の・・・・・愛しい人・・・・・・・・。彼の想いを、踏みにじるようなことだけは・・・・・・・・。

・・・・ッ、トッ、トッ、トッ、

その時、心臓が跳ねた。
「!? っひ、きゃうっ!」
不意に耳に飛び込んできたその規則的な音は、紛れもなく足音。

「っ・・・・!・・・・・んくっ・・・・・ぅんっ・・・・・・!」

瞬時に事態を悟り、体を駆け巡る電流も構わず、身体をなんとか起こそうとする。
やっとの思いでベッドの上に座り、ふにゃふにゃに崩れた顔に、なんとか力を込めようとする。
寝静まった寮。階段の側からゆっくりと近づいてくる、その足音。それが誰なのかを、彼女は悟っていた。

「くっ・・・・・・・・・・・ふぅっ・・・・・・・・んすーっ、はっ・・・あぁ・・・・うっくっ・・・!」

とめどなく身体を襲う痺れをこらえ、平静を取り戻そうと呼吸を整える。
だが、今や体全体が浮かんでいるようだった。どこからが自分の足で、どこからがベッドなのか、よく分からない。
益々大きくなるその足音を、扉越しにきっと睨みつけようとする。快楽に耐え、身を振るわせながら、緩みに緩んだ顔の筋肉を必死に強張らせる。
この感覚に、負けないように。彼を、求めてしまわないように。

511 名前:愛しい人 [4/5]:2007/05/18(金) 02:05:04 ID:30JmQmRv
そして。

トッ、トッ、トッ、ト・・・・・・カチャ。

一瞬の静寂の後、小気味いい音と共にドアノブが動いた。
音もなく扉が開かれる。
灯火の柔和なオレンジを背負った、見慣れたシルエットが部屋の中に入ってきた。

「ただーいま・・・っと」
「っ・・・・・・・!」

パタン、という音と一緒に、暗がりに声が響く。
ドア脇に洗濯籠を下ろすと、彼はゆっくりとベッドの側にやってきた。
そして、そのまま何も言わず、私を鑑賞する。
「・・・・・・・・・・・・・」
うっすらと笑みを浮かべながら、瞳を妖しく煌かせて、私の隅から隅までを、眺め回す。
「・・・・・ふッ・・・・・・・ぅっ・・・・・・」
胸が高鳴る。誰に縛られたのかも忘れ、素肌を好きな人に晒している羞恥に、顔が赤らむ。
それでも、私は気丈であろうとする。
眉を寄せ、拒否の意思を視線にこめる。歯を食いしばり、怒りの風を装う。
そんな私を見ると、彼はまたいつものように、右手をゆっくりと伸ばしてきて、
「ふ、ぁっ・・・・」
顎に手をかけ、ほんの少し、上を向かせるのだ。
「ぁ・・・・い・・・・・や・・・。ぁぁ・・・・・・・」
洗剤のほのかな香りと、彼の臭いが、する。鼻腔に流れ込んでくる。いつも寝ている胸と同じその臭いを、無意識の内に、私は嗅ごうとするのだ。
それはそのまま鼻を通り抜け、こめかみを通り、脳へと至る。頭を覆う霞が晴れ、あの感覚が、一層強く体を打つ。
「あっ・・・・あぁ・・・・・ひゃぁ・・・だ、めぇ・・・・・・・い、いやぁぁ・・・・・・・」
私の喘ぎを一顧だにせず、そのまま彼は、親指をかけたままで、人差し指と中指を使い、私の唇を、そっと撫ぜる。
触れられた部分が、痺れるように疼く。甘美な電流に耐えるのとは違う理由で、私の体は震え出す。
「はっ・・・・・ふぁ・・・・ぁ・・・・」
うすく開けられた口、その中の歯に、彼の指がそっと触れられる。そのまま、唇と同じように撫でられる。
そして、私の舌が歯の裏側を、物欲しそうになぞり・・・・・・・・・・
「ひ・・っ・・・・あぁ・・・・あぅ・・・・ん・・・・・んん・・・」
僅かに触れられる、彼の指先を、舌先で愛しそうに撫ぜるのだ。
「はっ・・・・・・・ひにゃあ・・・・・あぁ・・・・・・っ・・・・・」
目を、肌を、鼻を、口を、彼が満たしていく。犯していく。
全てに彼が入り込んできて、それでも私は、気丈であろうとする。拒絶の意思を示そうとする。彼を想う故に。彼の願いを叶えるために。

なのに。

512 名前:愛しい人 [5/5]:2007/05/18(金) 02:06:49 ID:30JmQmRv
彼はゆっくりと顔を寄せてくる。目を瞑り、私の首筋に唇を近づけてくる。
触れるか触れないかの絶妙さで、首を上がってきて、私の顔の形をなぞり、またゆっくりと首筋をなぞり、また引き返し・・・・・・
「ひゃあ・・・ぁっ・・・・ぁぁぁあ・・・・・・ふ・・・・に・・・う・・・・・ひっ・・・・!」
それだけで、体中が喜びに打ち震える。電流がとめどなく流れ続ける。何も、考えられなくなる。
「ちゃんと・・・・・・お留守番できたか?俺の、ルイズ・・・・・」
そう言って、ふっと、彼が優しく微笑み・・・・・・
「だ、れが・・・・ぁ・・・・・・たの・・・・ルイズなの・・・・よぉ」
締め付けられるような胸の痛みを堪えながら、散り散りになった理性の欠片を必死にかき集めながら、私は抗う。
彼は満足気に目を細め、私の足元に手を伸ばす。
「ひっ!?」
紐を引き、唇の中から、鳴動する楕円形の魔法具を取り出す。
「ふぁッ・・・・ア・・・・・・や・・ぁ・・・・・・み、ない・・・・で・・・・・・・」
彼は糸を引いて魔法具からずり落ちる粘液を眺めながら、紐の先の、太ももにベルトで結わえられた四角い箱をゆびでずらし、鳴動を止める。
ゆっくりと腿に添えられる手に、私はもう抵抗できない。そのまま従順に、彼が押し開くままにしてしまう。
「はは・・・・・・・ぐっちゃぐちゃだ・・・・・」
嬉しそうに囁いて、淫靡にぬめり光っているであろうソコを、彼は啄ばむ。
「あっ、ひにゃあぁあぁぁあああああっ!?」
それだけで、私は達し・・・・・・・・
「ルイズ・・・・・・すげー可愛いい・・・・・・」
「ひゃっ」
彼の暖かい抱擁に包まれ、手の拘束を解かれる。
「可愛いよ、ルイズ・・・・・・・・ルイズ・・・・・・」
「あ!・・・・ぁっぁ、ダメ、さいとだめぇ、だめだめだ・・・・め・・・・え・・・・」
力の入らない腕で、必死に彼を押し返そうとする。だが、彼はぎゅっと力をこめて。
「ルイズ・・・・・・・・なぁ、ルイズ・・・・・・」
「ぁっ・・・・・あ・・・・ぁあ・・・・・だ、めなの・・・・・・に・・・・・・・・ぃ・・・」
耳に響く彼の声が、ゆっくりと、ゆっくりと脳に染み渡って・・・・・・・・。
「今日も・・・・・・・いっぱい、しような?」
「あ・・・・・・ぁ・・・・ぁぁ・・・・・・・っ・・・・・・ぁ・・・・・・・・・」
いつの間にか私は、
「す・・・・・き・・・・すき・・・・ぃ・・・・いと・・・・・さ、いとぉ・・・・・・・・好き、さいとっ・・・・好きっ、好きぃ・・・っ!」
彼を押していた腕を、彼の背中に回して・・・・・・・抱きしめていた。


そして、またその夜も・・・・・・・・・私は、彼を求め、彼もまた喜んで、私を受け入れた・・・・・・・。

513 名前:愛しい人 :2007/05/18(金) 02:07:47 ID:30JmQmRv
お粗末様す。

まじ勢いなんで・・・・・・もしオチ思いついたら、週末とかに。
失礼しました。

514 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 02:40:22 ID:/fAyE0hP
何はともはれGJ

オチに期待

515 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 03:04:21 ID:ATEvCj33
お粗末なんてとんでもない。
オチに期待してるぜ。乙かれ

516 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 03:16:47 ID:DK5BphwM
11巻発売1週間前期待カキコ

517 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 09:09:30 ID:LkIxRsr/
中点連発(・・・・・・)しすぎ。
点字かよ?

せめて三点リーダ使えボケカス。
お粗末じゃなくて、粗雑なんだよ低能。

518 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 09:20:31 ID:ArxD2rW2
>>517
初投稿なんだからそのくらい大目に見ようよ

519 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 09:55:31 ID:RTTuJ3FF
素人が気軽に投稿できるのが掲示板のいい所だと思うんだがな
別作品のスレでも似たような話題出てたがプロ読者w多すぎ

520 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 10:07:56 ID:uiUpNEY6
なんか設定がよくわかんなかったかも。でもまあそれ以外は最高にGJだから次頑張って!

521 名前:通りすがりのマリコルヌ:2007/05/18(金) 11:00:57 ID:PMhbD6Gk
>>435>>447
GJ!
遅レスだが、サイトが羨ましすぎてつい、カッとなって作った。

ttp://zetubou.mine.nu/timer/upload.cgi
[bomber41538_h24.lzh](米欄に"使い魔す。"が目印)

これでイリュージョン(絵)唱えられる(描ける)メイジがいたら、この魔法も完成するんだが…orz

522 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 12:33:52 ID:NL4//Ptq
>>517を翻訳

な、何よこれ! ・・・(中点)ばっかりじゃないの!
せっかく面白いのに読みにくくて勿体ないじゃない。 
こういうときは…(三点リーダ)を使うものよ! 覚えておきなさいっ!

523 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 14:27:13 ID:30JmQmRv
こっそり覗いてみれば先人の職人の方々が! ほんと恐縮です
なるほど、中点じゃなく3点リーダを使うと…こんなこと、今まで全く意識してませんでした。以後気をつけてみます

524 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 16:37:49 ID:BZnHXL7t
>>522
なるほど>>517はツンデレだったのか。

525 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 18:07:08 ID:oE0JnGx2
おまえら予約した?
ttp://up.tseb.net/src/up13948.jpg


526 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:28:25 ID:moDu42aJ
>>525
とりあえずkwsk

527 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 02:52:05 ID:crE77haO
>>525
明らかにはめ込み画像な件

528 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 09:24:03 ID:sb8cRnP6
俺の脳内では、既に発売中。

529 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 10:04:48 ID:mPoLbqnK
ワシの脳内では108巻まであるぞ

530 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:00:23 ID:ecWtdX2M
漏れ脳内では既にシエスタとアン様クリア済みだぜ

531 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:03:05 ID:2rhLvM/4
ティファのファンディスク待ちですが何か?

532 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:03:13 ID:VBNaTT0G
アニエス攻略中

533 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:04:14 ID:cLfN++hG
コルベール先生攻略完了・・次は魅惑の妖精編だ

534 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:04:42 ID:2a/zSXMJ
ルイズとタバサの貧乳コンビは既に攻略済みですが何か?

535 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:12:00 ID:M2qLtlHn
誰かハーレムルートへの入り方教えてくれ

536 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:26:19 ID:QDaFB6S1
実は、本編だけがハーレムに繋がるたったひとつの冴えたやり方

537 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 13:21:10 ID:vfVZORfc
で、結局無いのな?

538 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 14:01:28 ID:UDF6G6/h
あるじゃない・・・・・・・お前の心の中に

539 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 15:39:40 ID:sb8cRnP6
このスレSSを絵にすれば、エロ同人の出来上がり、勿論個人で楽しむ為だけにね。

540 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 15:43:34 ID:Emc86T8k
俺の脳内では絵どころかフルアニメーションフルボイスでBGMも効果音も完璧だぜ

541 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 15:54:42 ID:8cfu7k5B
ギーシュとヤムチャはすごく似てる気がする

542 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 16:49:12 ID:rAhNcOz/
モンモンは寝取られるのか・・・

543 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 17:40:33 ID:UDF6G6/h
マリコルヌに…

544 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 17:50:01 ID:J2R/f5ki
そして最後には、サイトとがったゲフンゲフン……

545 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 18:46:57 ID:6HijOpSw
ギーシュ「は、はいりました・・・」
サイト「あぁ、次はヴェルダンディだ・・・」

546 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:23:07 ID:bFBgegoi
そういえばどこかの個人サイトにキュルケを手玉にとるタバサのマンガがあったな…

547 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 21:22:02 ID:UDF6G6/h
キュルケとタバサのキャラCDは正直いまいちだなとオモッタ

548 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:07:29 ID:e5uhpI30
さて、遅くなったけど、続き投下しまっす

549 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:08:32 ID:e5uhpI30
シルフィードが目を覚ますと、目の前にタバサが座っていた。
その手には、一枚の皿と、その上に『何か』が載っている。
その『何か』は赤と黒の混ざった色をしており、こんもりと皿の上に盛られていた。
タバサはそれを、シルフィードの方へ突き出している。

「…?これナニ?お姉さま?」

シルフィードはちょっと興味を引かれて、匂いを嗅いでみる。
そして眉をしかめた。

「ぐえ」

人の数倍のシルフィードの嗅覚が告げる。
この物体は危険だ。近づいてはならない。
口 に 入 れ る な ど 持 っ て の 外 だ。
上半身だけを起き上がらせた状態で、シルフィードは後ずさる。

「どうして逃げるの」

無表情なまま、タバサはにじり寄ってくる。
あの赤黒いものを抱えたまま。

「ひ…!」

そしてシルフィードは立ち上がり。

「いやあああああああああああああ!」

逃げ出したのだった。

これが、事の顛末である。

550 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:09:39 ID:e5uhpI30
「シルフィまだ死にたくないのねー!きゅいー!」

そんな事を言いながらシルフィードは俺の背中でガクブルしている。
…ったく、大げさだな。たかがお仕置きだろうに。
そんなことをしていると。

「おい、シルフィード、どうやら年貢の納め時みたいだぜ?」

俺は中庭の入り口を指差す。
そこには、シャルロットがいた。
ん?手になんか持ってる?皿の上になんか載ってる?
ま、でもとりあえず。

「よ、シャルロット」

中庭には他に誰もいなかったので、俺はシャルロットを本名で呼ぶ。
名を呼ぶとシャルロットは俺に気付いて、俺の方へやってくる。
で、シルフィードはといえば。
俺を盾にするように、俺の背中でガクブルしている。
…ぱっと見、怒ってるようには見えないんだが。
シャルロットは俺の方に歩み寄ってくると、手に持っていた『何か』を突き出してきた。

「何?」

なんだろうこれは。
例えるならそれは、大盛りのチャーハン。イカスミ味の。
その上に、トマトケチャップを遠慮なく1本ぶちまけたらこういう感じになるだろうか。

「…作った」

ちょっと頬を染めて視線を逸らしながら、シャルロットはそう言ってその皿を俺に突き出す。
…ひょっとして料理かこれ。
まあ、こっちの世界の料理なんだろうな。よくわかんないけど。

「俺が食べていいの?」

俺はその皿を受け取って、シャルロットに尋ねる。
シャルロットは嬉しそうに頷き、俺に皿を渡した。
その時。

「だ、ダメなのねサイト!それは食べ物じゃないのねー!」

シルフィードがいきなり後ろから飛びついてきた。
おっと!あぶね!落とすとこだった。
その言葉を聴いたシャルロットの顔から表情が消える。
そしてすたすたと無言のまま俺のほうに、俺に抱きついたシルフィードめがけて、歩いてくる。
…なんか妙な迫力だなおい。
近寄ってくるシャルロットに、それでもシルフィードは俺から離れない。
…そうやって首に抱きつかれると苦しいんですが。

551 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:11:00 ID:e5uhpI30
「わ、私はお姉さまもサイトも好きなのね!だから警告してるのねー!」
「…黙れ」

すっこぉん!

言って物凄い勢いで突き出されたシャルロットの杖が、小気味いい音を立ててシルフィードの眉間にクリーンヒットする。

「いったーい!」

その痛みでシルフィードは俺から離れてうずくまる。
うずくまったシルフィードの前に、シャルロットがゆらりと立ちふさがる。

「…お仕置き」

言って振り下ろされたシャルロットの杖を華麗に避け、シルフィードは逃げ出す。

「警告はしたのね!あとはサイトの問題なのねー!」
「…黙れと言った」

そしてシャルロットは逃げ回るシルフィードを追い回す。
…まったく、仲がいいんだか悪いんだか…。
そして俺は。
手の中の、『イカスミチャーハンもどき(仮)』を眺める。
…んーまあ、こういう料理なんだって言われりゃ納得できないでもないな。
日本には、『甘口イチゴスパゲッティ』とか『辛口マンゴーフラッペ』とかいう理解に苦しむメニューもあるし。
ちょっと匂いを嗅いでみる。
…んー、ちょっとスパイシーだけど…。
アレだ、この赤いのは香辛料かなんかなんだろうな。するってえとスタミナ系?
俺は脇に添えられていた木のスプーンを手にして、『イカスミチャーハンもどき(仮)』を一口分、掬う。
まあ、黒い穀物ってのがちょっと気になるけど。
日本にも古代米とかいうのが健康食ブームで出てたし。
ま、マズかったら一口で止めればいいだけだしな。

ぱく。

ん?
なんじゃこりゃ?
味がしないぞ?

ぱく。

もう一度口に入れて、今度はよく噛んでみる。
んー?噛めば噛むほど味が出てくるような?
おいしいかも?

ぱく、ぱく。

うん、うまいかも。いけるかも。
何か目の前がチカチカするし。おいしいかもこれ〜。

ぱくぱくぱくぱくぱくぱく


かゆ                    
                   うま

552 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:12:19 ID:e5uhpI30
一通りシルフィードをボコボコにし終わると、タバサは才人を振り返る。
その時既に才人の手の中の皿はからっぽで。
そして。
タバサがそれを確認すると同時に。
才人は顔を白黒させてぶっ倒れたのだった。
タバサは慌てて才人に駆け寄り、上半身を抱き上げる。
才人の顔は土気色に染まり、大量の汗をかいている。
まずい!
タバサは慌てて『レビテーション』の魔法を使い、才人の身体を持ち上げ、自室へ運んだのだった。

部屋に戻ると、タバサはまずベッドに才人を横たわらせた。
一見眠っているように見える才人の口元に耳を寄せ、呼気を確認する。
呼吸が止まっていた。
タバサは慌てて才人の顎を上げ、気道を確保する。
そして、少し躊躇った後。
思い切り息を吸い、才人に息を吹き込んだ。
タバサは肺の中の酸素を全て才人に送り込むと、一端口を離した。
まだ、才人は息を吹き返さない。
タバサは才人の胸に軽く手を当てると、胸の中心部より少し下を、思い切り押した。
何度か体重をかけ、思い切り押す。すると。

「ごほっ!ごほっ!」

今度は、息を吹き返した。

「サイト、大丈夫?」

上半身を持ち上げ、咽こむ才人に、タバサは心配そうに寄り添う。
才人の鼻先で、タバサの青い髪がふわりと揺れ、彼女の香りが才人を覚醒させる。
才人の目が、タバサを捉える。
その瞳はどこか虚ろで、いつも宿っているものとは別の光を宿していた。
タバサはすぐに異変に気がつき、才人から離れようとする。

「あっ」

しかし、それは適わない。
才人が勢いよく、タバサを抱き寄せたからだ。

「さ、サイト…」

抱きしめられるう腕の力に、タバサの喉から息とともに才人の名前が零れ出る。
しかし才人は苦しそうなそのタバサの声を聞いても力を緩めない。

「ふぅー、はぁー、はぁぁ…」

才人は抱きすくめたタバサの耳元で、荒い息をついている。
その吐息は、飢えた獣のそれに酷似していた。
才人の異変に、タバサは思い当たる。
…料理に混ぜた…アレのせい…!
微量しか加えていなかったのに、熱を加えたせいで何か変化が起きた…?
そう分析する間にも、才人はきつくきつくタバサを抱きしめる。

「かはっ…!」

みしみしと体が軋むほど抱き締められ、タバサの肺から空気が完全に搾り出される。

553 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:13:37 ID:e5uhpI30
一瞬、タバサの意識が遠のく。
その一瞬の間に、タバサはベッドに組み敷かれる。

「はぁー…、はぁー…、はぁー…」

才人は虚ろな目で荒い息をつき、タバサを見つめる。
その手がタバサの上着にかかる。そして。

ぶちぶちぶちっ!

ボタンを引きちぎり、タバサの上着の前がはだけられる。
雪のように白い肌と、桜色の突起が露になる。

「やっ、サイトっ」

抵抗しようとタバサは才人の身体を両手で押す。
しかし才人はその両腕を乱暴に掴むと、強い力でタバサの腕をベッドのシーツの上に押し付けた。

「うぅ…がぁぁ…」

才人の瞳は完全に獣のソレになっていた。
吐かれる吐息は熱く湿って、タバサのむき出しにされた起伏の少ない胸を撫でる。
そしてその舌が、タバサの胸を撫でる。
タバサの背筋を悪寒が走る。
それはいつもの才人の愛撫と違い、優しさのカケラもなかった。

「やめ、て…」

しかしタバサのその声も、今の才人には届かない。
才人はタバサの肌の味を確かめるように舐めまわす。
やがて、タバサの身体に変化が訪れる。
舌の圧力に負けていた小さな肉の芽が、硬くなり始めたのだ。

「ふぅ、あっ…」

乱暴な行為を否定する理性が折れ始める。
たとえ獣のような行為でも、相手は才人なのだ。
才人はタバサの両腕から手を離す。
そして、牝の本体の眠る下半身に目を付けた。
タバサはそんな才人を見つめて、言った。

「サイト…」

才人はそんなタバサには耳を貸さず。
タバサの股間を覆う、小さな布に手を掛け。

ビィィィィィッ!

力任せに引きちぎる。
タバサはそんな才人に、されるがままだ。

「サイト…」

潤んだ目で、タバサは才人を見つめる。
才人はズボンを脱ぎ去ると、タバサの膝を乱暴に割り開き、そそり立つ牡をタバサの入り口に押し当てた。
突然タバサは上半身を起こし、才人の首筋に抱きつく。

554 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:15:09 ID:e5uhpI30
「ごめん…サイト。
 私のせいで…こんなに…」

才人はタバサの言葉など一切聞こえないかのように、己の欲望がまま、タバサを貫く。
まだ潤う前にタバサの入り口は、肉の摩擦をもって才人の侵入を拒む。
その摩擦に、タバサの顔が苦痛に歪む。
そのまま腰を使い始めた才人に、タバサは続けた。

「いいよ…犯して。
 サイトの、気の済むまで…」

そして、愛のない欲望だけの交わりは、才人の欲望がタバサの中に入りきらなくなるまで、続いた。

目が醒めると、スゴイ臭いがしていた。
…あ、あれ?俺なにしてたんだ?
シャルロットの料理(仮)を
重い頭を振りながら、俺は身体を起こす。
そして。
すぐ隣で眠っている、精液まみれのシャルロットに気付いた。

えーーーーーーーーーーーーーーーー!?

ま、待て、この状況から察するに!
俺がやっちゃった?

「う、あ…」

俺が起きたのに気付いたのか、シャルロットも目を覚ます。
俺は慌ててシャルロットを抱き上げる。
精液でぬるぬるするけど、今は気にしてる場合じゃない。

「だ、大丈夫かシャルロット!」
「あ、サイト…」

タバサはぼんやりと俺を見つめて、ちょっと微笑んだ。
あ、ヤベ。
精液まみれのシャルロットなんかものすっげエロい。

「ひょ、ひょっとして、これ俺が?」

その質問にシャルロットは首を振る。

「私のせい」
「え、でも」
「私の料理のせいで、サイトがヘンになった。
 だから、私のせい」

…シャルロットはそう言ってくれるけど。
シャルロットの身体のあちこちにできた赤い痕が、俺の行為の酷さを物語っていた。
俺はそんなシャルロットが愛おしくなって。
優しく抱き締めた。

「サイト…」
「ごめんな、シャルロット」

シャルロットはそんな俺を優しく抱き締め返してくる。

555 名前:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:15:52 ID:e5uhpI30
そして、そんな風に密着すると。

「あ…」
「ご、ごめんシャルロット、べ、別にそういうつもりじゃ」

元気全開になった俺のアレが、シャルロットの身体にヒットするわけで。
俺は慌ててシャルロットの身体を引き剥がす。
でも、シャルロットは。
たぶん、さんざん俺にヤられちゃった後だろうというのに。

「いいよ…」

少し赤くなって、俺を見つめる。
いや、でも、あの。

「いやでも散々しちゃったあとみたいだし!」

俺のその言葉は結局、意味のないものになってしまう。

「でも、前は一杯だから…」

シャルロットは、俺に背を向けて四つんばいになると。
まだ俺の精液が零れだす割れ目の上にある、小さな穴を広げて、言った。

「後ろで、して」

すいませんごめんなさい。
ゴチになりまーーーーーーーす♪


「いいですかミス・ヴァリエール、料理のコツはたった一つ。
 『レシピを守る』!これだけです!
 料理を失敗する原因は、手抜きや余計な創意工夫にあります。
 手間をかけて手順を守れば、料理なんて簡単なものなんですよ」

その時厨房では。
ルイズが一生懸命シエスタに料理を教わっていた。

「ちょっと待ってシエスタ、今なんかすごいイヤなカンジが」
「誤魔化さないでくださいミス・ヴァリエール。
 だからサンドイッチに妙な食材使わないでくださいってば!」
「な、なによ!煮詰まっっちゃったシチューを挟んで再利用しようってのよ!何が悪いの!」
「そもそもそのシチューの材料なんなんですか!」

そしてルイズの部屋に戻った才人はルイズの料理で別の意味で天国を味わう事になるのだが。
それはまた別の話。〜fin

556 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:19:59 ID:e5uhpI30
はいおわり。
教訓教訓。
料理をするときは、レシピを守って、楽しく料理しようZE!

頼むからカレーに変な工夫せんとってくださいorz
カレーの構造もしらんくせに>ウチのおかん

というわけで明日早番なのでねゆ。んではあでぃおーすノシ

557 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/19(土) 22:21:30 ID:e5uhpI30
しまった>>554に表記ミス。

×タバサはぼんやりと俺を見つめて
○シャルロットはぼんやりと俺を見つめて

なんてイージーミスをorz

558 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 22:23:00 ID:SDu9n4Ce
かゆ うま
吹いたw

559 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 22:52:16 ID:5lKYTCol
前回の引きからして、シルフィードが料理の食材にされる展開かと思ったが、
さすがにそれはなかったか。

560 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:04:01 ID:ucuw9JmL
次回作でタイラント登場の予感

561 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:46:06 ID:CytGoZRv
GJ!
相変わらずの投稿速度に感謝

562 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 00:39:19 ID:GXtchzAo
かゆうまwwwwww
隠し味はTウイルスかよw
せんたいさんGJ!

563 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 01:38:28 ID:qCciI2p/
いやいや、この量・回復力からするとこいつはTじゃなくGだw
せんたいさんGJ!

564 名前:あなたの未来はどっちですか?:2007/05/20(日) 03:37:23 ID:Ge8z5XLR

 頭の奥がクラクラする。あまりの疲労感に座り込んでしまいたい気分だったが、銃口を突きつけら
れている現状からしてそうすることは不可能だった。
(また俺の娘かよ。しかもシエスタがお母さんで、俺があの子をゴミのように捨てました、と)
 ちらりとシエスタを見ると、彼女もエストの言葉に衝撃を受けたようで、座り込んだまま目を白黒
させていた。が、しばらくして少し平静を取り戻したらしい。赤らむ頬を両手で挟んで、もじもじと
体をくねらせ始めた。
「嫌だわもう。わたしとサイトさんの愛の結晶だなんて。それってつまりもしかして、未来のわた
 しったらサイトさんと」
 陶然とした様子で呟いてから、「きゃーきゃー」と一人で腕を振り回してはしゃぎ始める。場にそ
ぐわぬ照れっぷりに呆れる才人の前で、エストは痛ましげに目を伏せ、唇を噛んだ。
「そうよ。お母さんはいつもこうだった。どんなに酷い目に遭わされても、『わたしはサイトさんの
 ことを信じてますから』なんて笑ってばかりで。だから」
 エストは悔しげに唇を噛む。醜い火傷の跡がさらに醜悪に歪んだ。
「だから、あんなことになったのよ」
 その声の震えが、押し殺された怒りの強さを物語っているようだった。才人は躊躇いながらも、自
分の娘と名乗る少女に問いかける。
「なあ、そう言われても、こっちは訳が分からないんだ。一体俺とシエスタとの間に何があったのか、
 教えてくれよ」
 エストが顔を上げてこちらを睨みつけてくる。黒い瞳の奥底で、激しい情念の炎が渦を巻いていた。
才人の背筋に悪寒が走った。
 だが、それも一瞬のことである。少女はまず、肩の力を抜くようにして才人に向けた長銃を下ろし
た。傷ついた唇が皮肉っぽく吊りあがる。
「そうね。あなたもお母さんも、まだ何も分かっていないみたいだし。いいわ。説明してあげる。将
 来、あなたがどんなクズになってわたしたちを苦しめるのかをね」


565 名前:あなたの未来はどっちですか?:2007/05/20(日) 03:38:22 ID:Ge8z5XLR

 エストは、王都トリスタニアの貧民窟で生を受けた。
 貧乏で、ろくに食べるものもない暮らしだったが、彼女自身は特に不満を感じることもなく生活し
ていた。傍らに、いつも優しく微笑む母がいたからだ。彼女にとっては母さえいれば何の問題もなく、
母が微笑んでくれるだけで世界はいつでも幸福に満ちていた。
 だが、その幸福は、ある日を境に儚く消え去ってしまう。
 エストにとっては全く素性の分からぬ、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガという男の存在によって。
 彼は何の前触れもなく唐突に現れては、無遠慮に家の中を荒らし回ってわずかな蓄えを根こそぎ
奪っていった。
 エストはこの無粋な荒くれ者に激しい怒りと敵愾心を燃やしたが、母はただただ悲しげな目で男の
蛮行を見守るだけで、文句の一つも言わなかった。
 そんな母の態度に彼女が歯がゆさを感じていたある日のこと、いつものように土足で踏み込んでき
たサイトが、母の胸元の首飾りを見つけて馬鹿にするように笑った。
「なんだ、まだそんなもん持ってんのかよ。まあいいや、それよこせよ。安物だが、売っ払っちまえ
 ばちったあ金になるだろうからな。いいだろ、元々俺が買ってやったんだし」
 そう言って、サイトは母の首飾りを無理矢理引きちぎって奪い取った。エストはとうとう我慢でき
なくなった。その首飾りは、ろくに装飾品も買えない母が唯一大切にしていたもので、以前大切な人
からもらった一番大事な品だと説明されていたからだ。
 怒りに任せて火かき棒を片手に突っ込んだエストを、サイトは軽々とあしらった。それこそ赤子の
手をひねるかのように、彼女の体を地に叩きつける。「止めてください」と悲鳴を上げる母を無視し
て、無法者は笑いながらエストの体を蹴り飛ばした。
「シエスタの子供だけあって頭が足りてないお子様だな。お前みたいなちんまい体で、俺を殺せると
 でも思ってるのか、よ」
 踏みつけられる痛みに苦しみながら、エストはそれでも必死に相手を睨みつけた。その視線が気に
入らなかったのか、サイトは一際強い力で彼女の腹部を踏みにじりながら、冷え冷えとした声で呟いた。
「生意気なガキだな。いっそここで殺しちまうか、おい」
 その言葉を聞くが早いか、シエスタが即座に飛んできて、娘の体をサイトから無理矢理引き離した。
「お願いですから止めてください、サイトさん。この娘はあなたの娘でもあるんですよ。それなのに」
 朦朧とした意識で聞いていたから、エストには母の言葉がよく理解できなかった。そんな彼女をよ
そに、母と男の間で緊迫した会話が続いていく。
「知らねえよそんなの。ってか、これ本当に俺の娘? 可愛くねえ目つきといい頭の悪さといい、俺
 には全然似てないんだけど」
「そんな、ひどい。わたしの愛をお疑いになるんですか」
「愛、ねえ。ま、そんなん口でなら何とでも言えるよな。証明できんの」
「どういう意味ですか」
「相変わらず頭空っぽだねお前も。愛の証明ったら一つしかないだろ」
 霞む視界の中で、サイトが母の体に向かって手を伸ばすのが見えた。
「ふうん。痩せっぽっちになっちまったけど、やらしい部分はやらしいままじゃねえか。これならま、
 ちったあ楽しめるかね」
「そんな、まさか。エストの前で」
「うるせえな。外にでも放り出しとけばいいだろそんなの」
「こんな季節に? そんなことをしたら、この子は死んでしまいます」
「ならその辺に寝かせときゃいいじゃねえか。あのなあシエスタ、俺、これでもイラついてるんだぜ。
 その馬鹿なガキのせいでよ。お前が嫌だってんならそれでもいいけど、その場合どうやってストレ
 ス解消するか、分かるよな」
 自分の体が母によって地面に横たえられるのをかろうじて悟りながら、エストは必死に声を出そうとした。
 そのとき、彼女はまだほんの子供だった。だから、母がこれからサイトに何をされるのか、完全に
は理解できなかった。ただ、吐き気を催すほどにおぞましい仕打ちを受けようとしているのだという
ことは、おぼろげながら理解できた。
(止めて、止めて、お母さん)
 エストは心の中で必死に叫んだが、その声が届くことはなく、彼女は意識を失ってしまった。

566 名前:あなたの未来はどっちですか?:2007/05/20(日) 03:39:36 ID:Ge8z5XLR

 そして次に目を開けたとき、エストの目に飛び込んできたのは、目を背けたくなるほどに汚らわし
い光景だった。
 いつも自分と母が寄り添って寝ている寝台で、互いに裸になった母とサイトが絡み合っている。
 当時性行為に関する知識が全くなかったエストには、二人のしている行為に名前をつけることは出
来なかった。
 ただ、サイトの体の一部である汚らわしい器官が、愛しい母の体に潜りこみ、絶え間ない苦痛と悲
鳴を上げさせていることだけは否応なしに理解できた。
(止めろ、お母さんから離れろ)
 声が張り裂けんばかりに叫んだつもりだったが、それは不明瞭なうめき声にしかならなかった。
 エストが目覚めたことに気付き、男が首を伸ばしてこちらを見下ろしながら、その口元に下品な笑
みを浮かべた。
「よう、お目覚めかクソガキ。お前のことは後で可愛がってやるから、今はそこで寝てろよ」
「そんな、止めてください、エストには手を出さないって、約束したじゃないですか」
 息も絶え絶えに抗議した母が、サイトに一際強く腰を打ち付けられて、苦痛に満ちた短い悲鳴を上げる。
「うるせえな、分かってるよ。相変わらず冗談の分からねえ女だな」
 不機嫌そうに言ってから、サイトは一転して喜悦に満ちた微笑を浮かべた。
「しかし、こんな痩せっぽちになっちまってても少しも変わってねえな、お前の体はよ。こんだけ締
 まりのいい女はなかなかいねえぜ。おいガキ、お前のお母さん、すげーいい具合だぜ」
 エストは何も言うことができず、ただただ怒りに熱された瞳でサイトを睨みつけることしか出来な
かった。だがその視線は彼を威圧するどころか、かえってその嗜虐心を煽ることとなってしまったらしい。
 才人はおもむろに、自分の一部と接合したままの母の体を持ち上げた。
「おいシエスタ、これからお前のガキに性教育を施してやるよ」
「そんな、お願い、それだけは止めてください、サイトさん」
 母の必死の懇願も空しく、サイトは寝台の上で体の向きを変えると、エストに全てが見えるように、
寝台の縁まで体をずらして床に足を下ろした。
「ほらどうだ、よく見とけよガキ」
 まるで束縛の魔法でもかけられたかのように、エストは目の前の光景から目をそらすことができなかった。
 いつもは自分に温もりと安心感を与えてくれる母の体が、一枚の布すらなしに空気にさらけ出され
ている。それだけでも許し難いことだというのに、サイトに後ろから抱き上げられた母の下腹部を、
おぞましい形をした突起が貫いている。
「止めて、止めてくださいサイトさん。エスト、だめ、見ないで」
 母が泣きながら懇願する声が聞こえたが、エストは目をそらせない。想像を絶する光景に頭が熱く
なり、全身から凄まじい量の汗が噴出してくる。
 瞳から涙があふれ出すのを感じながら、エストは低く唸った。
「ははは、ほら見ろシエスタ、お前のガキ、ようやっとちょっと元気になったみたいだぜ。よかった
 なあ、お母さん」
「ひどい。こんなのあんまりです。何故こんな残酷なことをなさるんですか」
「うるせえな、そんなの楽しいからに決まってんだろ。ほら、お前もちっとは楽しめよ、シエスタ。
 どうだガキ、お前のこともこうやって作ってやったんだぜ。勉強になんだろ。しかしまあ、ホント
 いい具合だなお前のお母さんの中はよ。ほうら、こうやって出し入れしてやると、ここがやらしい
 音立てるのが分かるだろ。喜んでんだぜお前のお母さん。昔から淫乱な牝犬だったからなお前のお
 母さんはよ。今もどっかの男相手に尻振ってキャンキャン喜んで金もらってんじゃねえの。ほら、
 どうなんだシエスタ。見ろよガキ、お前のお母さんあんまり気持ちよすぎて返事もできねえみてえ
 だぜ。ま、仕方ねえよな、こいつはこういうことするのが大好きな牝犬なんだからよ。普通の男な
 らドン引きするっつーのに、わざわざ牝犬を使ってやる俺って優しい男だよなあ。な、そう思わねえか」
 男の嘲笑と母のすすり泣きが、エストの頭の中で絶えることなく木霊する。脳が壊れんばかりの激
痛を感じながら、エストはただサイトを睨みつけることしかできない。
 ――殺してやる殺してやる絶対殺してやる。ブチ殺してぐちゃぐちゃに潰してカラスと野良犬の餌
にしてやる。
 胸の中で呪詛を唱え続けることしかできない自分の無力に気が狂わんばかりのエストの前で、サイ
トの嘲り笑いはは高く高く響き渡っていた。

567 名前:あなたの未来はどっちですか?:2007/05/20(日) 03:40:36 ID:Ge8z5XLR

 そうして事を終えて満足したらしいサイトが、結局あの首飾りは取らないままに帰ってしまったあ
と、母は服を着るより体を洗うよりもまず先に、倒れたままのエストに駆け寄った。
「エスト、エスト、大丈夫、しっかりして」
「お母さん」
 無残に汚された母の体を見ていると、悔し涙が瞳の奥からあふれ出してきた。
「ごめんね、ごめんねお母さん。わたしのせいで、こんなこと」
「何を言うの。エストのせいじゃないのよ。気にしないで。大丈夫、どこか痛くない」
「へいき。お母さん、体、綺麗にしないと。あいつの汚いの、全部落とさないと」
 エストの言葉に、母はどこか躊躇うように自分の体を見下ろし、ぎこちなく頷いた。
「そう。そうね。このままじゃ、嫌よね。待ってて、すぐに拭いて、綺麗にするから」
 エストを寝台の上に寝かせて毛布をかけると、母は無言で体を拭き始めた。
 寝台の上に横たわっていると、先程までここで展開されていた光景が頭に蘇り、喉の奥から嘔吐感
がせり上がってきた。だが、エストはここから抜け出すことも、ほとんど何もない胃の中身を吐き出
すことも何とか我慢した。自分が苦しそうにすると母が心配するだろうと思ったからだ。サイトにあ
んなことをされて深く傷ついているであろう母を、これ以上傷つけたくはなかった。
 体を拭き終わった母は、いつもの薄汚れた服を着直すと、足の長さが揃っていない椅子を持ってき
て、寝台の傍に腰掛けた。
「エスト、大丈夫。痛くなったらいつでも言っていいからね」
「へいき。お母さん、わたし、お母さんのこと守るから。今度あいつが来たら、ナイフで刺し殺して
 やるから」
 胸の奥から突き上げてくる激情に任せてそう言うと、母は困ったような顔をして、エストの頭を
そっと撫でた。
「駄目よエスト、そんなことを言っては」
「どうして。わたしのことなら心配しないで。もっと強くなって、絶対あの汚い男を殺して」
「エスト」
 夢中で喋るエストの唇を、母は人差し指で軽く押さえた。
「いいのよ、お母さんのことは気にしなくても」
「でも、あいつはお母さんを」
「いいの。いいのよ、エスト」
 母はいつものような優しい笑顔でそう言ったが、エストは納得できなかった。
 何故、母が自分と一緒になってあの男を罵ってくれないのか、少しも理解できない。
 いや、それどころか、エストの罵倒を必死にそらそうとしているように見える。

568 名前:あなたの未来はどっちですか?:2007/05/20(日) 03:42:00 ID:Ge8z5XLR

(どうして。何であいつを庇うような真似を)
 不意に、エストは気がついた。
(まさか、お母さん、あいつのこと嫌いじゃないの)
 自分がサイトを憎んでいるのだから母も当然そうだろうと考えていたから、その可能性に今まで気
がついていなかった。だが、そう考えてみると、何故母が最初あの男を拒まなかったのか、その理由
にも説明がつく。
 つまり、母はあの男のことを嫌ってはいないのだと。
(そんなのやだ)
 エストは寝台の上で拳を握り締めた。先程、サイトにおぞましい光景を見せ付けられていたとき以
上の脂汗で、全身が気持ち悪くなってくる。
「どうしたのエスト、なんだか顔色が」
「お母さん」
 心配そうにこちらの顔を覗き込んでくる母に、エストは恐れながらも問いかけた。
「お母さん、あいつのこと、嫌いじゃないの」
「あいつって、サイトさんのこと」
 サイトさん、とあの男を呼ぶ母の声の優しさに、エストは返事を聞かずとも確信を抱いた。あんな
ことをされても、母はあの男のことを嫌ってはいない。いや、それどころか、この様子では、まるで
あの男のことを好いているようではないか。
 そう考えた瞬間我慢できなくなり、エストは毛布を払いのけて母の体にすがりついていた。
「やだやだ、そんなの嫌、絶対嫌。お母さん、あいつの名前をそんな風に呼ばないで、あいつのこと
 なんか嫌いになって。もう、わたしとお母さんの家にあいつを入れないで。お願いお母さん」
「エスト」
 しかし、母は頷いてはくれなかった。ただ、困った顔でエストを見下ろしながら、時折口を開いて
何かを言いかけては止め、を繰り返すばかり。
(どうして、お母さん、どうしてあんな奴のこと)
 不意に、エストの頭の中に、男が喋った言葉がいくつか蘇ってきた。
 ――いいだろ、元々俺が買ってやったんだし。
 ――これ、本当に俺の娘?
 ――お前のこともこうやって作ってやったんだぜ。
 それら一つ一つが結びつき、否応なしにある結論を導き出していく。
 そして最後に、母の言葉が頭の中に響き渡った。
 ――この娘はあなたの娘でもあるんですよ。
「お母さん」
 自分の声がほとんど滑稽なほどに震えているのを自覚しながら、エストは母を見上げた。
「あいつ、なんなの。お母さんの、ううん、わたしとお母さんの、なんなの」
 否定してほしかった。「別に何でもないわ。赤の他人よ」と素っ気なく言ってほしかった。他人を
そんな風に扱うのが母には似つかわしくない行為だとしても、今だけはそうしてほしかった。
 しかし、そんなエストの願いも空しく、母はどこか照れたように頬を染め、一言言った。
「サイトさんは、わたしがただ一人愛した男の人。そして」
 耳を塞ごうとしたが、間に合わなかった。
「あなたの、お父さんよ」
 エストは絶叫した。

<続く>

569 名前:205:2007/05/20(日) 03:44:39 ID:Ge8z5XLR

オリキャラを描くこと自体が目的ではなく、
「○○の娘」という立ち位置のキャラを通じて登場人物のキャラクターを考察するのが目的なので、
問題は全くないはずだと言い張ってみる!

570 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 03:57:24 ID:PJv7Hmhq
きもいオナニーだ

571 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 04:12:08 ID:/48Vd77+
物書きがオナニーしなくなったら終わりだぜエロパロ板

572 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 04:31:24 ID:gaj51F+W
>>569のーぷろぶれむなのね、きゅいきゅい!
GJ!なんか随分久々な気がするが。
国会議事堂の前で全裸で続き待ってる。

573 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 04:46:38 ID:y6YDo8u2
>>569
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174711221/n62-71
の続き、くらい書いたらどーなんだ

過去スレ探しに行っちまったじゃねーか

574 名前:205:2007/05/20(日) 04:50:00 ID:VhmOOrGz
>>573
うおっ、失礼。次は気をつけます。

575 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 05:23:26 ID:XxU+hb/O
ウホいいクズ男。
しかしそれでもシュヴァリエの名が付いたままだとか、それなのに貧乏母娘から根こそぎとかそう言うおかしな矛盾を総合すると……

母に対してヤンデレな娘が恋敵たる父親をどうにかしようと過去にやってきた?

576 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 08:47:41 ID:ulz6dzFz
両方別々の世界かもしれんぞ。
続き期待してます。

577 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 08:53:33 ID:b8r0ZCb6
これが最後の娘とは限らない……

578 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 09:17:15 ID:xK4dZPAN
>それなのに貧乏母娘から根こそぎとか
趣味だろ。「金があるのに悲惨なところから更に奪う」というSMプレイの一環。

579 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 09:24:24 ID:XQRcVl0e
実は、お金を置きにきて、今だ気づかないシエ

580 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 09:26:07 ID:qCciI2p/
>>575
なんという黒百合・・・・・

581 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 12:35:47 ID:2GNECstg

騎士としての任務(魔物退治とか)は普通にこなしつつ、
でも遊びまくりなので年金なんかとっくに使いきり。
昔の仲間(ギーシュ)とかから金せびりつつ、ついでだから昔の女からも取っていく。

そんな感じですよ。実際シエスタがあんま金持ってないので半分は趣味。

582 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 12:37:22 ID:qCciI2p/
何はともあれ、かなり笑えたし、途中で止まってて残念に思ってた作品の一つだったので、続きにwktk

583 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 13:37:57 ID:jv49J6eU
>>416>>419はネタなのか判別できない俺が保守するんだぜ?

584 名前:584:2007/05/20(日) 13:58:35 ID:2GNECstg
俺は>>583がネタなのか判別できない。

エロゲ脳かよw 作者本人がこんな吹き溜まりにくるかw

585 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 14:59:15 ID:qCciI2p/
(`∀´) ノボルの降臨ヲ俺は信じてるニダ

586 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 15:04:44 ID:WldGt3HV
ブルース・ウィリスだって降臨するんだからノボルが来てもおかしくはない!

587 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 16:37:46 ID:gBBvJYJO
>>569
GJ!続き気になってたんだ。続きもwktkしてまつ

>>570 >>573
自分書きもしないくせに何様だおまえら。

588 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 16:37:54 ID:38G3l7Su
ここはゼロの使い魔しかないのか?まとめはゼロの使い魔だけだったし。

589 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 16:39:32 ID:gBBvJYJO
>>588
保管庫のキャラ別よく探しなさい

590 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 18:18:25 ID:GXtchzAo
いきなりなんだ?と思ったら205さんの
作品の続編だったのね。久々に見れてよかったっす。
期待してますよ

591 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 18:48:16 ID:xK4dZPAN
>>575
>ヤンデレ
サイトがエストに手を出した日、娘をライバル視して殺そうとする母シエスタを想像した。
『帝都物語』に、兄に強姦されて生まれた娘に兄を奪われまいと殺そうとする妹キャラがいたので。

>>577
それぞれ女王に即位したアンリエッタ、シャルロット、ティファニアの娘たちが乗り込んでくるか?

592 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 19:00:55 ID:qCciI2p/
妄想が広がる

ルーナルート:
サイトがいなくて鬱状態+自殺未遂までやらかしたルイズ → そのことをサイトが知る → 俄然強気になるいけない使い魔 → ご主人様の調教完了

エスタルート:
紆余曲折経てヒロイン全員に愛想つかされるサイト → 妄信だけで慕ってくれるシエスタ → 余計惨めな気持ちになり、クズへと落ちぶれるサイト

593 名前:Soft-M@ながぐつ:2007/05/20(日) 22:23:53 ID:rNz7C8tJ
>>181-187の『ゼロの飼い犬』の2回目投下します。

594 名前:天使の指先 1/6:2007/05/20(日) 22:24:53 ID:rNz7C8tJ
「それでは、本日の授業はここまでです。復習を欠かさないで下さいね」
 シュブルーズ先生が講義に使った器具を片付け、教室を出て行く。
 途端に騒がしくなった教室の中で、わたしはほとんど真っ白なノートに目を落として頭を抱える。

 授業の内容が全然頭に入らなかった。あの使い魔のせいだ。サイトが、昨日わたしにした事のせい。
 ヒラガサイト。つい一週間くらい前に召還してしまった、わたしの使い魔。
今日は用事を言いつけているので、一緒に授業を聞いてはいない。
 平民のくせに、しかも使い魔のくせにちっともわたしに尽くす気がないサイトが、
昨日はどういう風の吹き回しかわたしの爪を切ってやるとか言い出した。
 
 それだけなら、やっと自覚が出てきたのねと喜ぶ所なのだけれど。あいつのした”爪切り”……何か、ヘンだった。
 頬が赤くなってる事に気付いたわたしは、そのことを忌々しく思いながら、
回りに見られないように顔を手のひらで隠すようにして頬杖をつく。
 
 あいつの爪切りは、妙に上手かった。わたしが自分ですると、爪が尖ったり深爪したり
しがちなんだけど、サイトは見てて気分が良くなるくらい綺麗に切ってくれた。
 でも、それだけだったら、あんなに…あんな、ヘンな気分にはならない。
 
 嬉しかった? 楽しかった? すっきりした?
 ……どれも、違う気がする。あいつが……普段ちっとも言うことを聞かないし、わたしを馬鹿にさえする
サイトが、わたしの前に跪いて、”使い魔らしく”わたしの体の手入れをするのを見て。
 すごく、満たされた。
 平民にかしずかれることは珍しくもない。でも、それをあのサイトにされるのは、全然違うように感じた。
 
 でも、でもでも、それだけでもない。重要なのは、この先。
 サイトは、マッサージするとか言って、爪切りが終わった後もわたしの足から手を離さなかった。
 サイトが使い魔らしくしてるのは気分が良かったから、言う通りにさせたんだけど……。
 
 その時の感覚を思い出して、体がぶるっと震えた。何回目の事かわからない。嫌になる。
 でも……良かった。自分でも何でだかよくわからないくらい、良かったのだ。
 足とか、足の指とか。ふだんはお風呂で洗うときくらいしか触らないところを、マッサージされて。
すごく気持ちよかった。そのままずっと続けられててもいいくらい。
 触られてるのは足の先だけなのに、全身がぞくぞくするような感じがした。気持ち悪いぞくぞくじゃなくて、
気持ちいいぞくぞく。そんな感じを味わったのは初めて。
 
 それで、そんなのを続けられてたら、その時だけで消えてしまうはずの気持ちよさが
体から抜けないで、どんどん溜まっていくような感じになって。怖くなって、止めて欲しいと思ったのに、
その一方でそのまま続けたらどうなるのか気になるわたしもいて。
 最後には、溜まっていた気持ちよさが一気に体を駆け抜けるみたいな感じになって……。
 
「………はぁ……」
 それを思い出した所で、ヘンな声が漏れて、慌てて口をつむぐ。
 そう、こんな風に何度も思い返してしまうくらい、ショッキングな事だった。
だから、朝からたびたび上の空になって、授業にもちっとも身が入らない。

 ……で、その後あいつってば、調子に乗ったのか、私のふくらはぎとか膝とかまで触ってきた。
 それがまた、指先が触れるだけでびりびり痺れるみたいになるくらい良くて。
これ以上続けられたらどうかなってしまう気がして怖くなったから思わず蹴っちゃったんだけど。
 
「ん………っ!」
 ”その時”の右足が、びくっと跳ねた。あの使い魔に……サイトに、な、ななな、舐められた……足。
 ほんの一瞬の事だったけど、思い出すだけで足から体までぞくっとヘンな感じが駆け上がってくる。
 
 これが、一番衝撃的なこと。気持ちよかったわけじゃないと思う。嬉しかったわけでもない。
むしろ、あんな事されて、恥ずかしくて、信じられないのに。思い出したくないのに。
 それなのに、まだあの感触がこの足に残って、消えない。思い返すたびに、胸か、お腹のあたりが、
ヘンな感じになる。気持ちいいのに気持ち悪いような、モヤモヤした感じ。 
「はぁ〜〜〜〜っ」
 大きくため息をついて、机に突っ伏す。これだわ。朝からこんな事、何度も考えてる。
 あいつの事をこんなにいつも考えてなきゃいけないなんて、ホント、嫌になる。

595 名前:天使の指先 2/6:2007/05/20(日) 22:25:37 ID:rNz7C8tJ
「それがもう、すごぉ〜く良かったんだから。……ね、聞いてる?」
「聞いてる」
 
 思考が1ループしてやや落ち着いた所で、後ろの席での会話が耳に入ってきた。
 次の授業は同じ教室でやるから、休み時間だけど席についたままで雑談しているのだろう。
 顔を上げて確認しなくてもわかる。高慢でヤな性格してるツェルプストー家のキュルケと、
無口で何を考えてるのかわからないタバサの二人だ。
 黙って本のページを捲っているタバサにキュルケが一方的に話しかけてる様まで見なくても想像できる。
 
「あんたの事だから経験無いんだろうけど、ホントに良かったのよ。
興味ないで片づけるには勿体ないわよー、あのマッサージ」
「そう」
 マッサージですって? キュルケは、今のわたしにとって非常に興味深い単語を口にした。
 
「……ね、それ、どういうこと?」
 わたしは体を起こすと、後ろの席で話していたキュルケに聞いてみる。
 
「あら、妙なとこから反応があったわね。興味あるの、ヴァリエール?」
 キュルケは目を丸くして聞いてきた。その横にいるタバサは予想通り、手に持った本から目を離さない。
 
「いや……あ、うん、まぁね……」
「別に遠慮する事じゃないわよ。エステの話をしてたの。トリスタニアにある、『天使の指先』ってお店。
評判を聞いて行ってみたら、そこのマッサージが凄く良かったのよ」
 
 キュルケはわたしが話に乗ってきたのが意外なのか、得意げだけど丁寧に説明してくれた。
「天使の指先」
「そ。王侯貴族にもよく利用されるくらい格式高いお店な上、本格的なのよ。
予約を取るのも大変なその店一番のマッサージ師の人にしてもらったんだけど、
それはもう、それこそ天にも昇るような心地よさだったわ〜♪」
 
 キュルケはうっとりした声で頬に手を当てる。わたしは今までエステなんて興味なかったから
知らなかったけど、彼女がここまで言うのだから相当なものなのだろう。
 
「……そんなに気持ちいいものなの? マッサージって」
「そうよ〜。ただ気持ちいいだけじゃなくて、美容にも最高なんだから。
ほら、今日はお化粧のノリが一味違うでしょう?」
 
 得意げに前髪をかき上げるキュルケ。でも、わたしには普段との差がわからないからどうでもいい。
 でも今、キュルケはとても重要な事を言った。
 マッサージは気持ちが良いらしい。それも、天にも昇る心地がするくらい。
そりゃ、私だってマッサージがそれなりに気持ちいいものだという話くらいは聞いたことあったけど、
キュルケがここまで言うのだから、誇張でも何でもなく、相当気持ちいいものなのだろう。
 
 つまり、つまり。話をまとめると。マッサージは元々凄く気持ちが良いものなので、
昨日わたしがサイトにされてヘンな気分になっちゃったのはおかしい事じゃない。ごく自然な反応。
 それにそれに、ついその時の事を思い出しちゃって、その……また、して欲しいかな…、なんて、
思っちゃったりしなくもないのも、ごくごく自然な反応。そういう事ね。
 
 なら、無問題。わたしがヘンなわけでもサイトがヘンなわけでもないってこと。
 何よ、今日ずっと悩んでたのが馬鹿みたいじゃない。
 
「で、興味あるなら『天使の指先』、紹介してあげてもいいけど」
「あ、うん、また今度ね」
 わたしが考えをまとめてるうちも、キュルケは話を続けていたらしい。
 とりあえずもう聞きたいことは聞けたし次の授業の先生が教室に入ってきたので、
わたしは話を切り上げて自分の机に向き直った。
 
 ……ちょっとだけ、胸が期待に高鳴っているのがわかった。

596 名前:天使の指先 3/6:2007/05/20(日) 22:27:03 ID:rNz7C8tJ
「サイト」
 その日の授業が終わった後。雑用が終わって部屋に戻ってきた使い魔に、わたしは声をかけた。
「え、はい、何でございましょう?」
 サイトはびくっと体を硬直させて、変な言葉遣いでわたしにへつらい笑いを見せる。
 気に入らない態度だけど、昨日わたしが蹴っ飛ばしたせいかな、と思うと、少し罪悪感が浮かぶ。
 
「その…」
「きっ、昨日は悪かった! 調子に乗りすぎました! もうしないから勘弁してくれ、な?」
 サイトはわたしの言葉より先に、へこへこ謝ってきた。その勢いに呆気にとられる。
 
「それではあっしはこの辺で……」
 そのまま妙に芝居がかった台詞を残し、そそくさと部屋を出て行こうとする。
「待ちなさい」
 呼び止めると、サイトはぎくっと立ち止まり、怯えた表情でゆっくりこちらに振り向いた。
 
「なんだよぅ、昨日のことだったら謝ってるじゃないかよぅ……」
「何を勘違いしてるのよ。別に怒ろうってわけじゃないわ」
 全く、こんな捨て犬みたいにびくびくした態度をとられたら、逆に苛めたくなるじゃない。
 
「え、ホント?」
「嘘ついても仕方ないでしょ。こ、ここ、こっちに来なさい。ご主人様の命令よ」
 手招きして呼ぶと、サイトは恐る恐るといった風でわたしが座っているベッドの傍まで来た。
 ほんとに、気が小さい犬みたいな態度。
 
「それじゃ、昨日のことがおとがめ無しなら、何の用なんだ?」
 まだ半信半疑という目で、サイトはわたしの顔色を伺う。その目は、昨日わたしの前に跪いて
足の爪の手入れをしながら、時折わたしの様子を見ていた目に似ていて。
 昨日のことを思い出してとくんと胸が高鳴ってしまい、慌てて視線をよそへ向ける。
 
「……今日も、マッサージしなさい」
「へ?」
「きっ、昨日のがその……悪くなかったから、またやりなさいって言ってるの!」
 睨みつけると、サイトはきょとんとした顔をした。
 
「なんで? 昨日、最後は俺を蹴飛ばすほど嫌がってたじゃん」
「それはその、びっくりしたから……。蹴ったのは謝るわ」
 ああもう、じれったい。何でわたしの気を察しないのよ。
サイトもサイトで、わたしを気持ちよくさせようと思ってマッサージしてくれたんじゃないわけ?
 
「まぁ……しろっていうならしてもいいけど、俺、素人だぜ? 昨日やったのだってテキトーだし」
「嘘!?」
「こんな事で嘘ついたって仕方ないだろ」
 すごく手慣れてるみたいで、あんなに良かったのに。じゃあ、プロの人がやったらもっと上手いの?
 キュルケの言ってたお店ではどうなんだろう。そう考えてみたけど、なぜか、そこへ行って
してもらいたいとは思わなかった。とにかく今、サイトにしてもらいたい。何でなのかしら。
 
「ま、まぁどっちでもいいわ。じゃあ、お願い」
 わたしは昨日と同じように、ベッドに腰掛ける。これだけで胸がどきどきしてきた。
 
「んー、その格好だと、俺もお前も疲れると思うんだよな。ベッドに俯せになってくんない?」
 サイトはちょっと考え込むような様子を見せてから、そう言ってきた。
「どうして?」
「俺も詳しいわけじゃないけど、テレビとかで見た限りでは、マッサージはそんな体勢でするものらしい」
 てれびって何だろう。でも、確かに昨日は何度もベッドから落ちそうになったり、
逆にベッドの方に倒れそうになった。寝てる方がラクかもしれない。
 
「わかった」
 ベッドに上がって、毛布の上に俯せになる。あ、でもこの格好だと、わたしからサイトが見えない。
「俺もベッドに上がるけど、いいよな?」
「仕方ないわね……靴、ちゃんと脱いでよ」

597 名前:天使の指先 4/6:2007/05/20(日) 22:27:45 ID:rNz7C8tJ
 普段だったら使い魔が主人のベッドに乗るなんて論外だけど、今はなぜか、怒る気がしなかった。
サイトが――たぶん初めて――わたしのベッドに上がってくる。布団が沈むのが感じられて、
それがサイトの重さを伝えてくるような気がして、なんか……ヘンな気分になった。まだ何もされてないのに。
 
「んじゃ、始めるから。さっきも言ったけど、別に俺はプロってわけじゃないんだからあんま期待すんなよ」
「うん」
 サイトは私の横に膝をついて、昨日と同じようにわたしの足を手に取った。それだけで、ぞくっと背筋が震える。
 あ、でも、昨日とちょっと違って、今はわたし、靴下を穿いてる。脱いでおけば良かったかな……。
 
「んっ…!」
 そんなことを考えてる余裕は、すぐに無くなった。左足の膝から上を持ち上げられ、土踏まずを指で刺激されて、
甘い痛み……みたいな感触が駆け上がってくる。サイトはそのまま、ちょっとだけ強すぎる程度の力で
わたしの足をぎゅっぎゅっと揉みほぐす。
 
「あっ……それ、いい……」
 枕をぎゅうっと握りしめて、その刺激を受け入れる。なるほど、この格好の方が昨日よりずっと楽。
 さっき、靴下を脱いでおくことを考えたけど、靴下越しなのも悪くない。昨日よりほんの少し遅れて、
じわぁっと刺激が伝わってくる感じがする。
 
「強すぎたら言えよ。どこが気持ちいい?」
 サイトは手の動きを止めないまま、暢気に聞いてくる。
そんなの、ぜんぶ気持ちいいわよ。具体的に言えるわけないでしょ…!
 
「こっちの方も触るぞ。昨日みたいに蹴るなよ」
「え……?」
 ふくらはぎに指が這わせられた。昨日そこを触られたときは、強すぎて怖いくらいだったんだけど…
今はそうでもない。あの時とは何が違うのかしら。
 
「うっわ、柔らかいなー。ほとんど筋肉ついてないのに、俺へのあのキック力はどういう事なんだ」
「ば、馬鹿なこと言わないでっ……!」
 ふにふにと弄ぶように弄くられる。わたしの、細すぎて、子供みたいで、あんまり好きじゃない足。
 
 今、足はベッドの上に下ろされて、サイトは両手でわたしの両脚を同時にマッサージしている。
 そっか、うつぶせだと、こういう事もできるのね。
 その指がふくらはぎをだんだん上ってきて、膝の裏のところまで来た。
 
「……ひっ、あ!」
 反射的に、背筋が仰け反る。びっくりするような感触だった。
「あ、悪い。ここ、くすぐったいもんな」
 わたしの反応を確かめるように、サイトの指が二度、三度わたしの膝裏を撫でさせる。
確かに、くすぐったい。けど、くすぐったいだけじゃなくて、甘い痺れを残すような、変な感じ。
 
「お。ひょっとして、ここ良いのか?」
 わたしの様子を見て、サイトは執拗に膝の裏を刺激してくる。その度に、全身にびりびりと
気持ちのいい痺れが走って、わたしのからだの中で膨らんでいく。
 あ、これ。昨日、わたしが一番ヘンになっちゃった時の……。
体の芯に火がついたみたいに熱くなる。きゅうっと、胸……ううん、胸だけじゃなくて、お腹の方も?
とにかく、体の内側が縮み上がるような感じになる。
 
 ヘン。絶対、変。なんでサイトに触られたときだけこんなになるの? 昨日、あの後、自分で足を
弄ってみたけどくすぐったいだけだった。こんな、頭もからだもぼーっとしちゃうの、知らない。
 
「あっ、あっ……サイト、それだめ、だめだめっ……!」
「駄目なのか? じゃ、どこならいい?」
 
 だめじゃない。でもだめ。膝の裏は触っていいけど、でも本当に触って欲しいのはそこじゃない。
でも触って欲しいのがどこなのかよくわかんない。だから膝の裏でもいい……でもそこだけじゃだめ。
あーもう、自分でも何考えてるのかよくわかんない。
 サイト、あんたわたしの使い魔でしょ。ご主人様がして欲しいことくらいわかりなさいよ!

598 名前:天使の指先 5/6:2007/05/20(日) 22:28:39 ID:rNz7C8tJ
「あっ……!」
 サイトの指が、膝の裏より少し上、太股を少し触れたとき。そこから、ぞわぞわっていう痺れが
腰の方まで駆け上がった。体の奥から、何か落ちてくるような感じ。
 何でかわからないけど、太股がぎゅっと閉じられて、腰が持ち上がってしまう。
 
「うわ、勝手に動くなよ。もういいの?」
 わたしが足に触るのを拒むみたいな格好になったからか、サイトは手を離した。
それが、すごく寂しくて、勿体ないみたいに感じられてしまう。
「あ……だめ、やめちゃだめ……」
 ずるずるとまた体をベッドに押しつける。今、明らかに、さっきまでとちょっと違う感じになった。
昨日怖くてやめてしまった、その先。サイトの指は、探るような手つきで太股まで上がってくる。
 
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 枕をぎゅうっと抱きしめて、顔を押しつけて、声が上がってしまうのを我慢する。
サイトの指が、手がわたしに触れるたびに。わたしの中で甘くて、熱くて、切ない何かがふくらんでいく。 
 指がどんどん上がってくる。そこ……その先は、ソックスの裾とスカートの間だから……。
――あれ、何よわたし。なんで、直接肌に触られるのを楽しみにしてるのよ。わけわかんない。
 
「……え?」

 でも、サイトの指は、わたしの肌には触れずに、すっと離された。
 思わず、どうして? って聞いてしまいそうになって、自分で気付く。どうしても何もない。
そこより上は、ほとんどお尻に触るようなものだから……問題外だ。あのにサイトだって、
そんな所に触って許されるわけないことくらいわかる。
 それより……なんで、わたしがそんな事にも気付かないでいたのよ。いや、それどころじゃない。
まさか、わたし、期待してた……!?
 
 混乱しかけるわたしをよそに、サイトは体の位置をちょっと変えて、わたしの背中に手を持ってきた。
 普段自分で触る機会が、足よりも少ない場所。体の真ん中に近い場所。
 考えがまとまらないうちに、サイトの指はまたわたしを何も考えられなくしてくる。
 
「あっ、はぁっ、んぁっ…ふぁ!」
 熱い。背中を押されて、撫でられて。体の奥まで、直接響いてくるみたい。どんどん、わたしの中に
”気持ちいい”のが流し込まれてくる。こんなの、おかしくなる。有り得ない。嘘みたい。
 なんで、なんで? マッサージってこんなに凄いものなの? それとも、使い魔にされるとこんなになるの?
あるいは、サイトが実はもの凄く上手なの?
 とろんと濁ったみたいになった頭で考えるけど、そんなことどうだっていいくらい、わたしの体は熱くなっていた。
 
 だめ、もうだめ。ヘンになる。気持ちいいのが溜まりすぎて、溢れる。サイトがさわるところがぜんぶ気持ちいい。
怖い。怖いけど、止めて欲しくない。悔しいけど、わたしは使い魔のなすがまま。
 
「ちょっと、失礼」
 サイトがそう言った声が、遠くから聞こえた気がした。
 何の事だろう、そう思う前に、サイトはわたしの足を跨いで、わたしの両膝に馬乗りになるみたいな体勢になった。
その格好だと、真後ろからわたしを両手で掴むように、背中をマッサージできる。
 ホントに失礼。でも、そう考える前に……わたしの全身にぞくっと震えが走った。

 ――逃げられない。

 こんな格好になったら、サイトに何をされても……わたしは、拒めない。
 何をされてもって……例えばどんなことなのか、具体的に考えたわけじゃないけど。
 そんな格好になって、その事に気付いた瞬間。
 
「あっ………あぁぁっ……!!」 
 溢れた。今まで溜まってた気持ちいいのが、一気に決壊して全身に流れ出したような感じ。
 昨日よりも、ずっと凄い。頭の中が真っ白になるみたい。
 体が魚みたいに跳ねて、その度にシーツと擦れる肌がまた電流を流し込まれるみたいにびりびりして。
 そんなのが何秒、何十秒、何分続いたのかわからないまま……わたしの意識は遠のいて、甘い眠りの中に落ちていった。
 
 消えるほんの少し前の意識で、キュルケが言ってた天にも昇る心地って、誇張でもなんでも無いな……なんて思った。

599 名前:天使の指先 6/6:2007/05/20(日) 22:29:39 ID:rNz7C8tJ

                          ∞ ∞ ∞


 ルイズは、こっちの心臓が興奮して破裂してしまいそうなくらい可愛い嬌声を上げて、全身を震わせた。
 あれ、俺、何か特別なことしたか? むしろ、今から本格的に背中をマッサージしてやろうと思ったとこなのに。
 
 今日、仕事が終わって帰ってきたらルイズにまたマッサージしろと言われて。
 とりあえず昨日俺も満更じゃなかったので引き受けて、適当にやってみたのだが。
 
 その反応はやっぱり、ただマッサージされて気持ちいいってだけとは思えなかった。間違いない。カンチガイではない。
 ルイズは、お、おおお、俺で、感じてる。気持ちよがってる。性的な意味で。
 そう考えると、頭がパンクしそうだった。心臓が凄まじいスピードで早鐘を打つ。
 
 今、自分の前……どころか、組み敷くような体勢になった下には、ご主人様がいます。
 輝くような桃色の髪と、見惚れるくらい整った小さな顔と、抱きしめたら折れてしまいそうな華奢な肢体の、抜群の美少女。
 俺みたいな全国のモテない高校生男子のサンプルみたいな人間が、とてもお近づきになれるはずがないお方。
 それが、それが、俺に体を触るように命じてきて、ベッドに上がるのも許可して、俺の前で横になりました。
 
 ……つまり、合意です。これは合意なのです。
 百人の将軍がいたら、百人とも『我が方に何ら負ける要素無し! 全軍突撃!』の指示を出すでしょう。
 『待て、これは孔明の罠だ』なんて抜かす奴がいたらそんな奴にはとても天下は取れない。
 
「ルイズ……?」
 そのまま抱きしめてしまいたい衝動を必死で堪えつつ、俺はすぐ前で俯せになっている少女に声をかける。
 返事がない。ついさっきまでぎゅっと身をネコみたいに縮こまらせていたけど、今は力を抜いている。
反応できないってことは無いと思うんだけど。
 
「ひょっとして、怖がってるのか? 大丈夫、やらし……優しくするから」
 口が滑りかけた。まずい、こっちも結構動揺してる。深呼吸してから、俺はルイズのさらさらの髪をそっと背中に流す。
 そこには、恥ずかしそうに俺を見上げるルイズの鳶色の瞳が……無かった。
 
「すー……すー……」 
 桜色の小さな唇から漏れるのは、穏やかな寝息。ルイズは枕を抱きしめながら、幸せそうに……寝ていた。
 寝てたのです。
 へなへなと俺の全身から力が抜けた。うとうと、なんてもんじゃない。爆睡してます、彼女。
 
「……そりゃねぇだろ……」
 ルイズの体の上からどいて、がっくりと肩を落とす。この思いをどこへぶつければいいのか。
 だが、次の機会があれば。また、こんな雰囲気になったら、その時こそは。俺がそう自分に言い聞かせた時。
 
「ぅうん……サイト……」
 ルイズは、ささやくような声で俺の名を呼んだ。
「はっ、はい! サイトです!」
 慌ててその口元に顔を寄せると。
 
「えらいわ……ほめてあげる……むにゃ……」
 そこから続いたのは、完全に俺を犬扱いの台詞だった。そのまま、再びその口から漏れるのは寝息だけになった。
 
 は、はは、そうだよな。冷静に考えたら、そうだよな。わかってたよ。薄々は自分でも気付いてたよ。
 合意ところか、向こうは俺を意識すらしてないって事なのだ。辛い現実が、俺にのし掛かる。
 
 ベッドを降りる前にちらりと見たご主人様の寝顔は、やっぱりため息が出るくらい可愛くて。
 ……それゆえに、生殺しだった。
 
 
 なお、この日の夜、俺は一人になれる場所を探して学園内をうろうろする事になったのだが、
あまりに惨めなので詳細は省略させていただく。

<つづく>

600 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/05/20(日) 22:30:44 ID:rNz7C8tJ
続きます。ではまた。

601 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 22:51:29 ID:vG6BBWLa
あんたエロいな……。
ツボなら尾てい骨の両脇、筋肉の付け根あたりもいいぜよ。
性感帯でもあるらしい。

602 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:07:02 ID:LkQSLseO
マッサージ万歳!

603 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:08:20 ID:GXtchzAo
これみてたら整体にいきたくなった。
続編きたいしてるよエロい人!

604 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:50:39 ID:+mlcEcxL
ttp://www.bupo.jp/ishikei/cgroom6/k_zer03a.jpg

誰かこんなすばらしい状況になるSSをかいて下さりませんかね。。
せいたいさんあたりが書いたら物凄いことになりそう(笑)

605 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:59:37 ID:jjuHLTUG
>>600
GJ!!!!!やばいよ妄想がとまらないw

次はバストアップマッサージですか?

606 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:55:09 ID:1jkGzkD7
保守

607 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 01:50:27 ID:uDxiO3h0
なんだこのスレストっぷりは
みんな新刊のネタバレを懸念してスレ開いてないのか?

608 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 01:54:52 ID:p8jv0sQ3
>>607かもな。
レス数見てかなり驚いた。新刊でたら一気に投下される事を祈る。

609 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 02:34:38 ID:xUmGtQpr
新刊まだまだでしょ
なんかの続き早く投下されないかなぁ

610 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 05:02:45 ID:tIUxLgNm
ん〜だが1週間切ってるから職人も含め原作の方が気になってるんじゃね。
かく言う俺もそわそわしてきたぜ。本スレとかでは嘘バレとかが乱立してる
状態だからな。〜が死にそうとか。俺は嘘だと信じてるが・・・

611 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 07:22:58 ID:15ZwBvMF
あんたら1日2日投下がないだけであれこれいってると過疎ってる他のスレ住人に怒られるぞ


612 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 08:08:24 ID:jwTqL/Vm
何よ、ちょっとご主人様が顔見せないだけで寂しい思いしてたの?!
ふん、やっぱり犬!犬ね!私がいないと寂しくて死んじゃうんでしょう!
でもまぁ、ちゃんと待ってたことは、その、ほ、褒めてあげるわ!ちょっとだけね!

今日も名古屋のアニメイト帰りに寄ってみんぜ ('A`)ヴァー

613 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 08:11:50 ID:AEyFLdAz
ネタバレは26日以降でよろしく

614 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 08:48:11 ID:SYZVjQZr
11巻の内容次第では、職人さんの
投下されるものがガラリと変わるかもしれん。

それにしても、変な緊張感が漂っているな。
ヒシヒシと伝わってくる。
ネタバレのせいか?

615 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 08:57:05 ID:ghXSqZFk
新刊ゲェット!
ネタバレはしないから安心してくれ

616 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 09:06:36 ID:y94ViThi
そろそろ、ここも巡回から外した方がよさそうだな・・・

617 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 09:22:20 ID:74Tzna19
以下ネタバレ



ええもう驚きましたよ、
ルイズがあんな行動に出るなんて。
しつこい恋敵の排除のために
遂に最終兵器逆ギレ告白するなんて。
ていうか逆ギレって
言ったけど、ムードそのものはつくって
るから、必ずしも逆ギレとは言えない
かも?

しかしなんですな、幾ら小説
に規制無いからってびにいりさいをう
がち(←何故か変換できない)
耳へのキス(最初にここってどんだけマニアよサイト)から
始まって唇へのキスだけで十ページも紙幅を取
り、胸に関しては小さいけど肌のなめらかさ、乳首のか
んどを強調してルイズの萌え喘ぎを
ごちそうさまでしたと言いたくなるくらいに列挙、
しかる後にそのままなだれ込む
かと思いきやルイズの反撃ターン、あ
たしが上なんだからね、と69から
べちょべちょと(擬音としては下品だけど正にコレでしょう)
なめまくった挙げ句にあんな事を――!ルイズそれでは貴族じゃなくて娼婦か肉奴隷ー!
いぬだいすき

618 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 10:44:39 ID:tbH6O/9u
く、りんごしかたべない、しか判らなかったぜ

619 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 12:24:04 ID:54UEBHr5
まとめWikiのカウンターとか見る限りでは
相当な人数が巡回してるはずなんだがな。
書き込んでるのはごく一部なのか…

620 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 12:45:59 ID:5z19+p9S
文才が無くて読み専ですまない…
今黒タバサ物を一応書いているが最新刊待ち(流れによるが)
職人さんは今書きためているんだとwktkしながら待ってるしかないかもしれない

621 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 13:06:00 ID:jwTqL/Vm
新刊ゲットの報告が憎くてたまらないぜ……(;ω;`)

622 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 19:58:05 ID:btv7EbCM
新刊出て設定変わった時とかって、書きかけの物修正するか悩むな

623 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 20:06:25 ID:7dXZx4+/
>>622
修正しないでいいと思う。

624 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 20:27:10 ID:Xc2DUV2F
大宮Loftのジュンク堂にて11巻発見
さいたま市民は21時までにGO!

625 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 20:49:35 ID:jwTqL/Vm
おのれSAITAMAHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!

626 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:00:53 ID:7dXZx4+/
落ち着け、別に世界が終わるわけじゃない。
すぐそこに公式発売日は来ている。
後もう少しの我慢じゃないか。
ちなみに俺は読んだ。

627 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:09:12 ID:jwTqL/Vm
みんな、オラはどこを縦読みすればいいのか教えてくれ
このままじゃオラ626にかめかめ波撃っちまいそうだ

628 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:16:48 ID:kV3ov9mK
11巻ゲトゥー

本屋で働いててこんなに嬉しかったことはないな

629 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:19:51 ID:3WYsSK0c
>>624
まじかよおぉぉぉ!
開店時なかったからわざわざ新宿紀伊国屋まで行ったんだぜ
いや東京に出る別の用事があったんだがな、嘘じゃないぞ?

630 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:19:55 ID:ASEWWU9X
まあなんだ、
あれだな、言える事は一つ、14-65がGJだったと

吊ってくる

631 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:02:08 ID:rr5KnIWJ
>>629
折角TOKYOに来たんなら、そのまま新宿線で神保町まで行けば良かったのに
あそこの本屋、何軒かもう11巻売ってるZE

まぁハルヒん時も3日前から売ってたが…

632 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:17:52 ID:SJTQGoy2
>ID:jwTqL/Vm

落ち着け
あわてると的を外すぞ

633 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:48:38 ID:QkVIKQCk
17時ごろアキバのアニメイトで11巻買えたぜ

634 名前:テンプレっぽい何か:2007/05/23(水) 01:04:15 ID:mRyUZlmO
「今日もいい天気なのね〜、きゅいきゅい。
 あ、シルフィ、お姉さま発見したのね! 何してるのね〜? お・し・え・て・なのね〜!
 〜〜〜〜!! うるさいからって杖で殴らないで欲しいのね。
 きゅい? その本読んだことあるのね。女の子が勇者に恋をしちゃうんだけど、勇者さまが鈍すぎ
て空回りしちゃうお話なのね。お料理したり、一緒にお風呂入ってみたり、一緒に寝たりしてるのに
勇者さまに気づいてもらえなかったのね。でも最後は確か気づいてもらえたのね。確か、え〜となの
ね…………
 お、おお姉さま、ど、どどどうしたのね!? 顔が怖いのね。シルフィは何もしてないのね。無実
なのね。え?
『ネタバレは公式発売日の翌日から』? で、でもシルフィ発売日なんて知らないのね。きゅい?

『ここで見て

MFJ文庫公式HP
http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/index.html

載ってるはず』
 あ、ありがとうなのね。次から気をつけるのね。でもお姉さまなんでルーンを唱えてるのね? 
お仕置き? そんなひどいのね。きゅいきゅいの言うことも少しは聞いてほしいのね。きゅい?
『反論などSSに関する文句は“保管庫”の“叩きスレ”で』って、お姉さま聞く気がなさそうなの
ね! あ、今舌打ちしたのね! やっぱり聞く気がな……な、なんでもないのね。お、おおお願いだ
から“ウィンディ・アイシクル”はやめてほしいのね。
 そそっそういえばお姉さま、人が怒るのは動物のお乳に含まれる“かるしうむ”が足りてないから
ってサイトに聞いたのね。だからシルフィがお姉さまにおっぱいをあげるのね! そうしたら怒らな
くなるのね。は〜い、お姉さまミルクのお時間ですよ〜なのね。
 きゃっ、ごごごめんなさいなのね。別にお姉さまがペチャパイだって言ってるわけじゃないのね。
世の中にはそういうのが好きな人もいるのね。だから“アイス・ストーム”は……

マターリしようなのね〜〜〜〜!!!!」

635 名前:ぺとるーしゅか:2007/05/23(水) 01:07:10 ID:mRyUZlmO
テンプレが話題に出てきたから作ってみようとしたんだが……肝心の部分よりネタが長いorz
ま、好きにして下さい

636 名前:痴女109号:2007/05/23(水) 05:17:29 ID:YGULRSV0
またまた、早朝から投稿します。
>>483-491の続きです。



637 名前:痴女109号:2007/05/23(水) 05:20:17 ID:YGULRSV0

 こんこん。

 シエスタが部屋をノックする。
「ミス・タバサ、お食事をお持ちいたしました」
「入って」
 扉の奥から声が聞こえる。
 ドア越しだけに、か細く、小さいけれど、はっきりとした意思を感じさせる声。
(ご病気だと聞いたけれど……案外具合はいいのかも)

「それでは失礼致します」
 シエスタは扉を開けると、キチンと礼をし、室内に入る。
 そこに、いつもルイズにしているような反抗的な態度はカケラも見受けられない。

 と言うより、本来シエスタにとっては、むしろ生徒や教師一人一人に対し、こういう所作をとる事こそ自然なのだ。彼女はあくまで、この学院における使用人であり、家政婦であり、一人の平民に過ぎないのだから。

 才人がハルケギニアに出現して以降、シエスタは驚くほど自分が変わったと思う。
 まず、第一にメイジが怖くなくなった。
 これまで彼女たちにとってメイジとは、自分たち平民にとって生殺与奪の権を握る、文字通り“怒らせれば命は無い”というほどの対象であった。
 しかし、才人を通じてシエスタは、彼ら貴族もまた人間でしかない事を知った。
 そして、この学院のメイジたちも同様に、才人によって、平民たちもまた人間であるという事実を知ったのだ。

 結構以前までは、本音はともかく、この学院で才人の事を堂々と、
――平民め!
 と、口に出して誹謗できるもの、もうあまりいなくなっていた。
(俺をそしれる資格のある者は、俺以上のことが出来るやつだけだ)
 才人のその、あけっぴろげな笑顔の裏にある自信は、この学院の全ての見習いメイジたちも、無言で認めざるを得ないものがあったのだから。

 もっとも、ルイズが卒業すると同時に才人が彼女をめとり、新たに領地と官位まで下賜される、という事実が発覚した現在では、そうはいかない。
 いまや彼は、この学院における嫉妬と羨望の眼差しを一身に受ける存在であった。
 無論、そんな風当たりなど、才人にとっては風馬牛といった感じではあったが。

 しかしその中で、才人にではなくルイズに嫉妬する者がいる事を、……自分以外にそんな者が存在している事実を、うかつにもシエスタは知らなかった。


638 名前:契約(その5):2007/05/23(水) 05:21:47 ID:YGULRSV0

「お食事、こちらに置きますね。このシチュー、精の付くものを特に多くいれてあります」
 そう言いながらシエスタは、トレイをタバサの正面のテーブルに置き、彼女の方をちらりと見る。
 タバサは、ソファに座って読書に勤しんでいた。
(さぼり?)

 仮病を使い、授業をさぼったあげく、わざわざ自室にまで食事を届けさせる。
 そういう貴族たちの尊大さは――慣れているとはいえ――やはり、やりきれないものを感じさせる。
 しかし、若干の違和感もある。
 少なくとも、シエスタが知るタバサという少女は、そういう貴族の典型と言うべき倣岸さを、他人に見せるタイプではない。

 ルイズやキュルケたち程ではないが、それでも彼女にとってタバサはまんざら知らない仲ではない。
 一応、才人たちとともに宝捜し――という名のキャンプ旅行に出かけたこともあるくらいだし、他の学院生たちよりは、寝食を共にした仲だという気安さはある。
 また、その宝捜しの最後の一点である“竜の羽衣”が、曽祖父の形見だったという事実もあって、その時の一行は全員、シエスタの実家を一夜の宿として借りてまでいるのだ。

――しかし、このタバサという異様に寡黙な少女は、その時の旅でもそうだったが、結構コミュニケーションが取りづらい。
ギーシュなどとは違い、何かと頼りにはなるのだが、宝捜しの時も直接的な面倒は、ほとんどキュルケに任せっ放しで、自分はほぼ没交渉だったような気すらするのだが。

 今になって、ふと疑う。
 タバサの目的は、自分をここに呼ぶ事にあったのか?
 自分でなければ出来ない話を、二人きりでするために。
 思い当たる節は――ない。

 シエスタは、このタバサという少女が、自分同様、才人に熱い眼差しを向けているという事実を、まだ知らない。


639 名前:契約(その5):2007/05/23(水) 05:23:31 ID:YGULRSV0

「食事、ありがとう」
 ぼそりとタバサが呟く。
「ああ、いえ、とんでもない」
「おいしそう」
 そう言うとタバサは、自分の食器棚から銀のスプーンを取り出し、その感謝の言葉とは裏腹に、何の感情も見せない表情で、ビーフシチューをすすり始めた。

 シエスタは辛抱強く、タバサが口火を切るのを待っていたが、この寡黙なメイジは一向にそんな様子を見せない。それどころか、一瞥の視線さえシエスタに投げかける気配も無く、シチューを味わっている。
「ミス・タバサ、お紅茶はいかがでしょうか?」
 トレイの上のポッドから、装飾を施したカップに、湯気の立つ紅い液体を注ぐ。
「ありがとう」
 と言いながらも、やはりタバサは、ただ黙々と食事を続ける。

(ばかにしてる)
 さすがにシエスタも思った。
 彼女は出自こそ平民の村娘ではあるが、決して気位の低い女ではない。
 もっとも、そんな彼女でなければ、公爵家の令嬢を向こうに回して、男の取り合いなどできるものではない。
 それとも、彼女がわざわざ自分に食事を持ってこさせたのは、特に意味も無い事だったのか。

 シエスタにとっては――まあ、どっちでも良かった。
 用が無いなら帰るまでだ。明晩にはルイズが、実家から帰ってくる。あの可愛い“妹”をいたぶれる機会は今夜しか、もう残っていないのだ。
 そう思うと、シエスタは矢も盾もたまらず、才人の元は行きたくなった。
 
「では、ミス・タバサ、これでわたくしは失礼致します。食器の方は、また後ほど回収させて頂きますので、扉の外にでもお出し下さいまし。……では、失礼致しました」
「待って」
 この声がかかるまでは。


「昨日の“妹”は元気?」


 タバサは、この時初めてシエスタを見上げた。
 その青い瞳は、いそいそと部屋を出ようとするシエスタを、明らかに嘲っていた。
 そして、シエスタの表情は、タバサの碧眼以上に真っ青になっていた。


640 名前:契約(その5):2007/05/23(水) 05:26:33 ID:YGULRSV0

「……ミス・タバサ?」

 タバサは、もうシエスタを見てはいない。
 さっき見せた、悪戯っぽい表情は、紅茶のカップを持つ小さな手に隠れて、シエスタには何も見えない。
 しかし、その肩も、その背も、僅かに見えるその口元も、いや、彼女の全身が発する雰囲気からして、タバサは明らかに嘲っている。誰を? 無論シエスタを、だ。

「あっ……、あの……ミス? 昨日の妹って、一体何の事でしょうか?」

 タバサは答えない。
 今のシエスタにとっては、百万言の脅し文句より、その沈黙の方が怖い。

「ミス・タバサ。あの、ちゃんとおっしゃって下さい。私にも分かるように、その――」
「風の塔」


 もう疑う余地すら残っていない。
 決定的だ。シエスタの頭はもう真っ白だった。
(見られた……!!)
 そう、見られたのだ。
 見られた以上、シエスタとしては、土下座してでもこの少女の口を封じねばならない。
 なんとなれば、この一件のスキャンダルは、シエスタはともかく、才人の身柄をも決定的に失墜させるものだからだ。彼女としては、無論それは望むところではない。

 シエスタは知っている。
 才人が、その心底では、誰よりもルイズを愛しく思っている事を。
 例え今は、彼女の体の下で、お尻を犯されむせび泣く、シエスタの“妹”奴隷であったとしても、だ。
 そして、ルイズへの嫉妬はともかく、才人が幸せになる事を考えれば、今回のこの醜聞は、断じて表沙汰にするわけにはいかないのだ。

 才人は、彼が望む女性と結ばれ、その上で幸せにならねばならない。
 結果として、彼が自分を選ばなかった事は、骨が鳴るほどに悲しいが、だからといって、その縁談もろとも才人の将来をもを叩き潰してやる、などと考えるほどシエスタは下品な女ではない。
 今回の彼女の暴挙は、自分を捨てた才人への怒りもあったが、何より、ルイズが実家から帰ってくるまでの、ほんの、お仕置きのつもりだったのだ。
 だから、お尻の処女は奪っても、才人の童貞は、あくまで手をつけてはいない。
 ルイズが帰り次第、シエスタは大人しく身を引く予定だったのだから……。


「それでいいの?」


 タバサが眼鏡の奥から、何もかも見透かしたような、そんな目付きで問い掛ける。


641 名前:契約(その5):2007/05/23(水) 05:27:55 ID:YGULRSV0

 何がです?
 と、シエスタにしてみれば、聞き返すべきであったかもしれない。
 タバサのペースに巻き込まれず、自分の望む方向へ話の先を取りたいなら、彼女はそうすべきであった。
 しかし、シエスタの口は開かなかった。
 その、喉元まで出かかった言葉は、語られる事は無かった。
(何で、私の考えてる事が……?)
 もはや、シエスタは冷静ではなかった。
 彼女にとっては、タバサが自分の考えを読んだという事が、何より――才人との醜聞を見られたという事実そのものよりも――パニックを喚起させていたのだ。
 
 タバサからすれば、シエスタの表情と、沈黙の呼吸、全身の雰囲気などから、彼女の意思を読み取り、ブラフをかけたに過ぎない。歴戦の戦巧者でもある彼女からすれば、たかだか平民のメイド一人、論理誘導する事など、さほど難しくは無い。

 結局、シエスタは、そのタバサの問いに返答できなかった。
 なぜなら、シエスタが答える前に、タバサが新たな問いを発してきたからだ。

「何故、それでいいと思うの?」
「わっ、私は何も言ってません!」
「いいえ、分かるわ。貴方はサイトを諦めようとしている。だから逆に、ルイズが帰ってくるまでに、彼の身体に自分の痕跡を残そうとしているのでしょう?」

 タバサがゆらりと立ち上がり、音も無くシエスタの隣に立つ。
 気配をまるで感じさせない、幽霊のような動きで。
 そのまま囁く。
 サイトを奪いなさい、と。
 ルイズから奪いなさい、と。
 サイト自身からも、ルイズを消し去りなさい、と。

「ダメですっ!! そんな事はダメですっ!!」
 タバサの悪魔のような囁きに、シエスタは耳をふさいで、その場に座り込む。


642 名前:契約(その5):2007/05/23(水) 05:30:12 ID:YGULRSV0

――なぜ?
「サイトさんが不幸になりますっ!! サイトさんがっ!!」
――ならないわ。
「なりますっ!! だってサイトさんが、サイトさんが好きなのは私じゃないんですもんっ!! サイトさんはミス・ヴァリエールと結ばれてこそ――」
――違う。

 シエスタは振り仰いだ。
 タバサが無言で彼女を見下ろしている。
 しかし、そのたたずまいは、むしろ森厳とすら言うべきであり、先程までの悪魔じみた囁きを、この少女が発していたとは到底信じがたいものがある。

 タバサは言った。
「人の心は脆いもの」
 例えサイトがルイズを愛していようと、それだけでは得られぬ快楽がある事を教えてあげればいい。
「現に」
 タバサは続ける。
 現に、あなたは実践しているではないか。男でありながら“女”として、“陰門”を征服される悦びを、あなたは彼に、十二分に教え込んでいるではないか。――と、そう言った。
「……」
 シエスタは言葉を返せなかった。

 才人はまだ若い。
 若い男性の目には、精神的な愛情よりも、肉体的な快楽の方がより魅力的に映るであろう事は、シエスタにとっても、自明の理だという事は分かる。
 しかし……。

 そんな事が出来るであろうか?
 殴られても蹴られても、ある意味一途にルイズへの愛を貫き続けてきた才人なのだ。
 ティファニア、アンリエッタ、そしてこの自分と、他の女性に乗り換えるなら機会はいくらでもあった。しかし、それでもなお、諦めずにルイズへの想いを捨てずに、そして念願のゴールインを迎えた彼らを、快楽の力だけで、引き離す事など可能であろうか。


643 名前:契約(その5):2007/05/23(水) 05:31:12 ID:YGULRSV0

「できるわ」

 タバサは言い切った。
「あなた一人じゃ無理かもしれない。でも、私が手を貸せば、出来る」
 そう言ってタバサは、へたり込むメイド少女に手を差し伸べる。

 シエスタは、むしろ恐怖を持って彼女に尋ねる。
 あなたは何故、そこまで自分を、一介のメイドに過ぎない自分を、ここまで後押ししてくれるのですか、と。

「決まってる」
 
 タバサがそう言った時、シエスタの片手はすでに彼女の掌中にあった。

「私もサイトが好きだから」

 そして次の瞬間には、ふわりという感触と共に、タバサの薄い胸の中に吸い寄せられていた。

「サイトを、ルイズだけのものにしたくないから」


644 名前:痴女109号:2007/05/23(水) 05:32:47 ID:YGULRSV0
投稿はここまでです。
例によって、これから出勤です。
ちなみに、大阪ではどこ探しても最新刊は見つかりませんでした。

645 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 07:31:25 ID:sv8hGgSo
朝にいいもの見せてもらったぜ。
続きがきになる終わり方だw


646 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 07:52:42 ID:23e65bG1
シエスタ、実は灰色だったのか!
タバサの分が混ざって一層色を濃くして…続きにwktk

647 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 12:21:13 ID:1Nl5uYWo
知ってるか、いろんな色を混ぜていくと黒になるんだぜ ((( ;゜Д゜)))


痴女109号氏GJ!!

648 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 17:26:07 ID:2vHpySFt
アニメイト天王寺で11巻ゲット
まだ結構あったから近いやつは行ってみてはどうだろう

649 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 18:25:44 ID:8dWTUJWF
新刊ゲット。
京都、大阪では今日から発売らしいね

650 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 19:17:37 ID:xy6+6HYq
仙台でもきょうから

651 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:16:38 ID:2zeFzdJ9
ノボル、このスレ見てるだろw

652 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:18:31 ID:TsEvUpxt
かってきたよーin 神奈川

653 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:43:55 ID:fagL1UO+
12時前に横浜アニメイトで売ってたよー
いっぱいあったから安心ですよー

654 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:47:16 ID:5cx+8zt6
あのな、新刊買えて嬉しいのはよく分かるけど、
報告はラノベ板のスレ辺りでやってくんなよ。
別段このスレでやらなきゃならんってこともないだろ?

655 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:49:07 ID:zH6deKUI
とりあえず、11巻読んだので書き込んでおく。
カトレアでSSをお願い職人さん><
あーもう12巻が読みてえよ。

656 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:50:30 ID:3s8CFoQ2
保守も兼ねてるからいいんじゃね?

657 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:50:34 ID:TsEvUpxt
>>654
大体のレスは、どこどこに行けば売ってるよ、という趣旨で書かれていると思うんだな

658 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:58:04 ID:5cx+8zt6
>>657
や、だからそういうのは本スレでも出来るだろ。
わざわざSS主体のこのスレでやる必要があるか? ないだろ。
保守だってそんな必要なもんでもないし。

まー、別段皆もこだわりないみたいだから、いいんだけどね。

659 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:05:13 ID:8dWTUJWF
>>658
落ち着けマリコリヌ


660 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:09:28 ID:u6YcYe1S
>>659
落ち着け。マリコルヌだ。

661 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:11:49 ID:8dWTUJWF
自分で打ってても怪しかったがやっぱ間違ってたか……
わざわざ野郎の名前を確認するのが億劫だった許せもてない人

662 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:13:01 ID:uObGHGq1
新刊読めたので安心してスレ閲覧

>>600 >>644
超GJ! 激しく続きをwktkするぜ

663 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:47:03 ID:2zeFzdJ9
カトレア、タバサ祭りで決定か・・・・。

664 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:56:09 ID:+IwWzgjx
>>663
瞬間最大風速はやっぱりルイズだと思うがな。

665 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:57:46 ID:IBFL7Jx9
今回の最ツンデレ賞&最も輝いていたで賞はサイトだと思う

666 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:59:23 ID:8dWTUJWF
ちょっと落ち着け、解禁日まではまだ時間があるのにまずい空気になってるぞここは桃りんごでも食べて落ち着け

つ テファの胸

667 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:10:09 ID:HnRQT8bf
おれもひとこと
ノボル、ここにSS投下して様子見てないかw

668 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:12:15 ID:23e65bG1
11巻は色々と予想外だったが
 サ イ ト ツ ン デ レ 化 
これ最強

12巻に期待大ですぜ旦那ゲヘヘ


669 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:13:45 ID:zH6deKUI
>>665
サイトは良かった、ルイズを手玉にとって欲しいぜ。
なのでカトレアでチョメチョメを><話繋がってないけどカトレアを!

670 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:14:50 ID:DmVle51O
発売日前に新刊の話バラす奴がいるから嫌なんだ…

671 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:27:55 ID:23e65bG1
ごめんな?

672 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:36:44 ID:F6bb4Hfp
はっはっは、俺は小説一冊も買ってないでこんな所に屯ってる真性だから問題ないぜ

673 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:38:17 ID:IBFL7Jx9
な、なによなによ…なんでわたし、>>671なんかにドキドキしちゃってるのよ…!

674 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:40:10 ID:2zeFzdJ9
とりあえず今すぐカトレアSS隊を編成してくれ。

解禁と同時に頼むぜ。

675 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:42:55 ID:23e65bG1
逆にあの神々しいまでの母性をオレノSSでいかに表現できるか、なんて自己ハードル立てちまうから
書きづらひ

676 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:47:22 ID:+IwWzgjx
この流れ、うっかりすると話す内容にネタバレを練りこんじまいそうになる。

ところでルイズの自殺IFの続きはまだなのか?
かれこれ9ヶ月くらい待ってるんだが。

677 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:52:54 ID:Y9scu1cB
おいおい、解禁まであと丸二日もあるんだぜ?
おまえらはしゃぎすぎ。気持ちはわかるが。
ここまでなら平気だろうっていうライン自体間違いだ。
そんなラインはない。ここまでもどこまでも、全部不可だ。自重しろ。

678 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:02:28 ID:BDPAa4mv
11巻なんだが…
なんか似たようなのが保管庫になかったか?

679 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:05:51 ID:PCe8ZkQM
すぐ上のレスも読めんのかお前は。

680 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:23:37 ID:SvzJ4vMR
ネタバレしてるシネ、シネ

681 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:35:34 ID:YTA9zqbz
タバサが幽霊見て気絶するやつの続きまだかな〜?


682 名前:261のひと:2007/05/24(木) 01:40:33 ID:wovT7SyO
ご無沙汰してます

683 名前:1/6:2007/05/24(木) 01:42:02 ID:wovT7SyO
 空を舞う優美な曲線。

「すげーなぁ……」

 うっとりと地球上には存在しない生物『竜』を見上げるサイトの目には、
 畏敬の念が溢れていた。

「何が凄いの?」
「いや……こいつさ……飛ぶし喋るし……凄い生き物だなーって」

 耳まで良いらしいシルフィードは、

『もっと誉めて、もっと誉めて!! きゅいきゅい』

 逃避行の途中で、喋る事を再度禁じられたシルフィードが、態度でそう示した。

 喋る事が出来る。
 皆にそれがばれていると知ったタバサは、小一時間ほどシルフィードの頭を無言で突付き続けた。

「誉めると調子に乗る」
「いや……でもさ……」
「禁止」

 シルフィードは空から、タバサとサイトは陸から。
 偵察の帰途で、暫く危険は無さそうだと判断した二人はルイズ達の元に急いでいたが、
 無言でいる事に堪えられなくなったサイトが空を見上げ、
 今まで興味は有ったが聞けなかった事を、隣のタバサにぶつけていた。

「俺の地元じゃさ……『竜』って伝説の生き物なんだ」
「普通の飛竜も?」
「あぁ……いねーな」

 始めて聞くサイトの故郷の話に、興味を持ったらしいタバサが、
 じっとサイトを見つめる。

「そうだな……例えば……さ……」
「はい」


 二人の話は何時までも帰ってこないことを心配した、ルイズの差し向けたギーシュとマリコルヌが迎えに来るまで、
 いつまでも続いていた。

684 名前:2/6:2007/05/24(木) 01:42:51 ID:wovT7SyO
「む……むむむむむ……むぅ……」
「不気味だから止めてくれないか? マリコルヌ」

 周りを警戒しながら進む旅は遅々として進まず、日によっては野宿する事もあった。

「気にならないのか? ギーシュ」
「何が?」

 夜は交代で眠って、怪しい人物が近づいてこないか注意する。
 キュルケの発案だったが、もちろん彼女は夢の中。

『夜更かしは乙女の敵よ?』

 以上の理由で、この仕事は自動的に男性陣の役目になった。
 最初の当番だったマリコルヌに交代を告げに来たギーシュが目にしたのは、
 回りも見ずにじっと地面を見つめながら唸るマリコルヌで……

「ちゃんと見張ってないと、後で怒られるぞ?」

 キュルケは怖い。

「いや、それ所じゃないだろ?」
「なにが?」
「サイトの話を聞いただろう! 竜の血だよ!!」

 タバサとサイトを迎えに行く途中、風の乗って聞こえてきた不思議な話。

『俺の故郷の伝説でさ、竜の血を浴びたものは不死身の英雄になるって……』

 他にも色々な話が聞こえてきたが、マリコルヌの印象に強く残ったのはそれだった。

「サイトも……きっと、サイトも竜の血を……」
「……いや……しかし……落ち着けよマリコルヌ、そんな筈は無いだろう」
「しかしっ! ギーシュ、現実を見たまえよ、サイトはモテモテで……」
「……確かに」

 見張りの間中マリコルヌの頭には、シルフィードの血を浴びて……

「英雄になれば……英雄になれば……」

 マリコルヌの脳内では、下級生に囲まれた自分がちやほやされていた。
 それはまるで、平行世界で確かに有り得る様なリアリティだった。

「……英雄になれば……」

 ギーシュには、国を出てからずっと続く心配があった。
 今のままの自分は、王家に対する反逆者で、きっと実家にも迷惑を掛けている。


 どちらとも無く立ち上がった二人は、何も言わずに眠るシルフィードを探し始める。

 ……起きているのは彼ら二人だけで……

 …………止めてくれるものは誰も居なかった。

685 名前:3/6:2007/05/24(木) 01:43:48 ID:wovT7SyO
「きゅーくつなの、きゅーくつなの、きゅいきゅい」

 竜の姿だと遠くからでも発見されやすいから。
 そう言って、タバサは野営中は人の姿になる事を強要した。

「おねーさまはわがままなのっ、きゅいきゅい」

 でも、そこがいいのー
 心配事が減って、前より笑うようになったタバサを思い浮かべるだけで、
 シルフィードの顔は綻んだ。

「おねーさまがもっと頑張って、サイトに優しくしてあげたら、きっとイチコロなの」

 タバサが他の人と仲良くるのは、ほんの少し寂しいけれど。

「もっと、おねーさまの笑顔が見たいの……きゅい」

 いつもはタバサと並んで寝ていたけれど、今日はタバサをルイズとサイトに押し付けてきた。

「サイトは昼間誉めてくれたから、おれ〜なの〜」

 二人の邪魔にならないように……タバサなら一人で眠ろうとするだろうけれど、

「今日は無理なのー」

 サイトとルイズの所に向かう途中、たっぷりと怪談をタバサに聞かせた。
 一人で寝るどころか、サイトとルイズの側を離れることも覚束ないだろう。

「おねーさまは、もうちょっと我侭になるべきなの、きゅいきゅい」

 桃色髪をもっと見習うべきなの。
 そんな事を考えながら、シルフィードは一人夜の森を見つめていた。

 人間ならば真っ暗な森は恐怖の対象なのだろうが、

「静かで良い夜なの」

 彼女は竜だった。
 彼女にとっての脅威などこの辺りには一切無く、その所為で知らず知らずのうちに森の奥に入り込みすぎていた。

「……あれ?」

 そんなシルフィードの目に、見覚えのある影がゆっくり近づいてくるのが写った。

686 名前:4/6:2007/05/24(木) 01:44:44 ID:wovT7SyO
「あー、ギーシュさま」

 隠れていた筈なのに、あっさりと見破られた二人が杖を握ったまま、
 シルフィードの前に現れた。

「どーしたの? 何か有ったの? でも今日はおねーさまの邪魔しちゃだめ! きゅいきゅい」

 見張りの二人が来た事で、シルフィードは不安に成った。
 折角サイトとおねーさまを仲良くしている途中なのに。
 シルフィードにとって一番大切な事が邪魔されるのかと、
 どきどきしながら質問した。

「……いや……なにもない」
「あ、丸いのだ。あれ? でもじゃあ何で来たの?」
「……マリコルヌ……だよ、シルフィード」

 暗い目で美しい女の姿をとっている『竜』を見つめながら、
 マリコルヌは杖を握る手に力を込める。

「立派な墓を立ててやる……」
「きゅい?」

 まったく警戒しないシルフィードに、悪人に成り切れない二人はかえって手が下せない。

「……っち」

 舌打ちしたギーシュが地面に杖を向けると、いつかサイトに渡した剣が錬成された。

「……魔法は……詠唱が要るけど……これなら……」

 決心し、思い切って振り下ろすだけ。
 魔法で怪我をさせるよりも、ずっと容易い事に思えた。

「この……先を……ほんの少しだけ……」
「きゅい?」

 シルフィードの細い首から、視線を外さずギーシュは呟いた。

「先を、ほんの少し埋め込むだけで……血……が……」
「……ギーシュ……さま?」

 どこか鈍いシルフィードも、二人の様子がおかしい事に気付き始めた。

687 名前:5/6:2007/05/24(木) 01:45:51 ID:wovT7SyO
 ……んー、でもでも、ギーシュさまも丸いのも、おねーさまのお友達だし。
 こんな夜中に自分を訪ねてきたことに何か理由が有るのよね?

 そう思ったシルフィードは、じっと二人の行動を待った。

「……ギ、ギーシュ早くしろよ」
「っ、き、君がやればいいだろうっ」
「そ、そんなっ……」

 帰る場所の無い緊張感や、現状に対する不満が、見張りによる睡眠不足で加速されていた二人だったが、
 一切邪気の無いシルフィードの瞳で見つめられる事で、急速に自分を取り戻していった。

「……や、止める……か?」
「そ、そうだよなっ!」
「きゅい?」

 こうしてシルフィードは一切事態を把握しないまま、

「シ、シルフィード、野営地から離れすぎているから僕たちが送ろう」
「そ、そうだよ、女の子が一人でこんな所に居たら危ない」
「うんっ、ありがとーなのー、きゅいきゅい」

 暢気なシルフィードが、二人に連れられるまま野営地に戻ると、

「居たっ……」

 人目を忍んでいた筈なのに煌々と明かりが灯されて、眠っていた筈のタバサも、サイトも、ルイズも、
 キュルケや、モンモランシーでさえ起き出していた。

「あれ? どーしたの? おねーさま」
「一人でどこに行ってたの?」

 駆け寄ったタバサは、シルフィードを睨みながら短い言葉をぶつけた。

「えと……森の奥の方に」
「心配……したっ」
「……ご、ごめんなさい」

 シルフィードの不在に気が付いたタバサが、サイトやルイズのみならず、全員を起こして辺りの捜索を始めていた。

「もうしない?」
「はい、おねーさまっ!」

 心配してくれた事を悟った、シルフィードはニコニコとタバサに抱きついた。
 そんなシルフィードを何時もの様にどかしたりせずに甘えさせたまま、
 タバサはギーシュとマリコルヌに頭を下げた。

「ありがとう」

 そんなタバサを、サイトもルイズもキュルケもモンモランシーも、
 皆で暖かく見つめている。

688 名前:6/6:2007/05/24(木) 01:47:04 ID:wovT7SyO
『『言えません 襲うつもりで 探したとっ』』
     ――ギーシュとマリコルヌ、二人の心の川柳。

「いや、気にしないでくれたまえ、見張りとして当然さっ」
「いやいや、まったくだ」

 謙遜するギーシュを、モンモランシーは誇らしげに見つめていた。
 
『その目を……その目をヤメテェェェェ』

 ギーシュの心は結構重傷だ。

『……ぼ、僕は?』

 マリコルヌも傷ついた。

 ともあれ、全ては丸く……

「ねーねー、おねーさま、『ハカ』ってなに?」
「? どこで聞いたの?」

 ギーシュとマリコルヌは思わず首を竦めていた。
 そんな二人に気付かず、皆はシルフィードの話に聞き入っている。

「んとね、森の奥でギーシュさま達が……『立派なハカ』って」
「「「???」」」
「あと、先っちょだけとか。 ギーシュさまと丸いので順番争ったりとか」
「えと……」
「あとあと、『血……』とか……言ってたの〜きゅいきゅい」

 静かな森の空気が凍りついた。

「まさか……『破瓜』?」
「? だからだからっ、ハカって言ってたの〜、あと血とか、早くしろとか、君がやれとか」

『『ちょっ、まぁぁぁ、その言い方はぁぁぁぁぁ』』

 ギーシュとマリコルヌは言葉に成らない絶叫を上げるが、本当の事は更に言えなかった。

「……とりあえず」

 風と水が静かに杖を構え、怯える土と風に向き直る。

「「しんぢゃえぇぇぇぇ」」


 お前ら、人目忍んでるんじゃなかったのか?
 いつまでも続く少年二人の悲鳴は、後日この周辺の怪談になったらしいが……

 それはまた、別のお話。

689 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:48:13 ID:wovT7SyO
GWから全開で別の事してた挙句に、そっちは纏らず。

……保管庫含めてサボりまくっている形ですね、失礼を。
ではまたっ、今度は近いうちに。

690 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:50:24 ID:a5txEAve
ダークな方面に転がるかとガクブルしてたけど、そっちかよ!!!

とりあえずほっと安心しつつGJ!
きゅいきゅいかわいいよきゅいきゅいー

691 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:45:03 ID:fRG+rSoI
さてと、新刊購入前に一発選択肢モノ投下。
あー、田舎に住んでる事をこれほど後悔したことはないわ…orz

692 名前:子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:46:26 ID:fRG+rSoI
大変な事をしてしまった。
三人はそう思ってお互いに顔を見合わせる。

「なんだよーおまえらー。それにここどこだよー」

目の前では二〜三歳くらいの小さな男の子が、ぶかぶかの服に絡まれて不満そうにしている。
それはそうだろう。
彼にしてみれば、いきなり見も知らぬ場所に連れてこられて、しかもサイズの合わないぶかぶかの服を着せられているのだ。
動きにくいったらありゃしない。
男の子は黒い髪を揺らしながら、服と格闘を始めた。

「き、記憶がなんかヘンになってない?」
「…一時的に退行しているみたい」
「じゃ、あれ小さい時の…?」

三人の、黒と桃色と水色の髪の娘は、魔法陣の中心でようやくぶっかぶっかのズボンから脱出した男の子を眺める。
ぶかぶかのTシャツだけになった男の子は、壁際に面白いものを見つけた。

「わー、かっこいー!」

とてとてと駆け寄って、その鞘を持って、そのまま。
重さでばたんと倒れた。

「いったー!」
「なあ相棒、もうちょい優しく扱えないのかよ」
「わー剣がしゃべったー!おもれー!」
「…おもろいか?じゃあおいちゃんもっとしゃべっちゃおうかなあ」
「あはははははははははは、なんだこれー」
「今のどこにウケたのか知らんが。相棒昔はこんなに素直だったんだなー」
「あははははははははははははははははは」

喋る魔剣と夢中になって遊ぶ男の子を、三人は揃って見つめる。
男の子は一生懸命がんばって剣を鞘から抜き、よっこいしょ、と持ち上げて本人だけは格好良いつもりでよろよろと天井に向けて構える。
そしてそのまま、あわわわわ、とか言いながらバランスを崩して仰向けにころんと転がる。
Tシャツの裾からちいさなおちんちんが見えた。
三人はソレを見て、それぞれ別の方向を向きながら、赤くなって顔を逸らす。

か、カワイイっ…!

三人が三人とも、思い切り母性に直撃を食らっていた。
やばいまずいナニアレ!めっちゃ可愛いじゃないの!
ま、まさかここまで破壊力があるなんて…!
鼻血吹きそうです、私。
そして最初に動いたのはやはりこの人。

「あーほらほら、危ないですよサイトさん。そんな刃物振り回しちゃ。ね?」

シエスタは小さくなった才人に駆け寄って、デルフリンガーを鞘に戻してから、才人を抱き起こす。

「うー、あたまうったぁ…」

シエスタの腕の中で、涙目で小さな才人はそう訴える。

つー。

ソレを見たシエスタの鼻から赤い液体が流れ出る。
鼻血であった。

693 名前:子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:47:08 ID:fRG+rSoI
「ちょっとシエスタきったないわねえ!サイトが汚れちゃうじゃないっ!
 ほらほらサイトー。こっちいらっしゃい。おねえちゃんがなでなでしてあげまちゅよぉー」

脇からルイズが出てきて、才人の手を取って、シエスタから奪い取りそのまま抱き締めてなでなでする。

「くすぐったいよぉ」

それでも優しく抱き締められてイヤな気はしないのか、まるで子猫のように小さな才人はルイズの腕の中でのどを鳴らす。
くっはー。ナニコレ。

「ああもうなんでそんなかぁいいのよもうっ!」

思わず抱き締める腕に力が篭る。

「い、いたいよおねぇちゃん…」

ルイズの腕の中で才人がそう訴える。
そのルイズの頬を、一陣の風が切り裂く。ルイズの頬に一本の赤い線が入り、そこから血が流れる。
『エア・カッター』の魔法であった。

「…何すんのよ」
「…嫌がってる」

ルイズの視線の先では、タバサが大きな杖を構えて殺気を発していた。
本気モードである。
ルイズはタバサのその視線に応え、才人を床に降ろし、懐から杖を取り出して、構える。

「やろうっての…?」
「サイトは、渡さない」

私だってなでなでしたいもん。
そして二人のメイジの戦いが幕を開けた。

694 名前:子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:47:49 ID:fRG+rSoI

事の始まりは。
学院の図書室で、タバサが『形態変化』の術式の書を借り出した所から始まる。
タバサはその中の『成長』の術式で、才人を誘惑した時の事を思い出し、もう一度試そうと思った。
しかし、その帰り道、タバサはとんでもない事を思いついてしまう。
サイトに使ったら、どうなるんだろう。
青年、もしくはナイスミドルな才人。
…いいかもしれない。
タバサは書を手に、早速、才人の下へと向かったのだった。
そして当然才人の所には。
例の性悪貴族と、でかちちメイドがいるわけで。

「…何の用よチビっこ」
「お帰りはあちらですよー」

部屋の入り口を二人で固めて、ルイズとシエスタはタバサを部屋の中に入れまいとする。
その中には。
外の状況も知らずに、机に突っ伏して居眠りしている才人が居た。
何故か髪の毛にリボンなんか結ばれているが、それはメイドとご主人様の二人が悪ノリして、寝ている才人にいたずらしたものなのだが、それはまた別の話。
…仕方ない、作戦変更。

「話がある」

タバサは、攻め方を変える事にした。
篭城する相手に包囲戦は基本だが、物量がない時に包囲戦を行うのは自殺行為だ。

「あによ」
「なんですか」

まずは、二人の警戒を解くところから…。
そしてタバサは、しばらくぶりに才人以外の人物の前で、長い台詞を喋る事になった。

タバサの計画にまず食いついてきたのはルイズだった。

「そ、それは確かに見たいかも…!」

そして言われもしないのに棚を開いて魔法陣に必要なモノを捜し始める。

「待ってください」

それを止めたのはシエスタだった。
シエスタはタバサに尋ねた。

「それ、若返る魔法とかないんですか」

タバサはその言葉に、こくりと頷く。

「あることはある」

ただし、若返りの魔法は欠点がある。
体と共に記憶も退行してしまうのだ。
若返った才人はつまり、自分達の事を知らない才人ということになる。
しかも、持続時間が半日程度と、あまり長くない。
しかし。
次のシエスタの台詞が、二人のメイジに若返りの術式を選択させることになる。

695 名前:子供のころに戻って ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:49:26 ID:fRG+rSoI
「ダンディなサイトさんならそのうち見られますけど。
 ちっちゃくて可愛いサイトさんなんて、そうそう見られませんよ」

盲点であった。
そして三人は。
眠っている才人をふんじばり、無理やり若返りの術式を才人にかけたのである。

そして現在。

「サイトをなでなでしていいのは私だけなんだから…!」
「…サイトは、私が可愛がる」
「何を言うんですか、私がお持ち帰りするに決まってるじゃないですか」

三人はデルフリンガーとじゃれあっている才人を尻目に、火花を散らしているのであった。

696 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/24(木) 04:51:48 ID:fRG+rSoI
はい以上。
今回選んでもらうのは、誰がこども才人をお持ち帰りしたか、です。

最初に10…は多いな、5票集めたキャラで書き始めますので。
NGワードはもちろん男と、その場にいない人で。
では、はじめー。

*あと以前リクのあったオリジナル設定まとめてみました*
http://wikiwiki.jp/zero/?X00-04

697 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 05:12:30 ID:75GmVVSg
なんか妙にリビドーにクルのがきたーww

ショタ少年にはきょにゅーなおねいさんが似合うと思ってるんでシエシエに ノ

698 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 05:15:43 ID:ffPZ7wtb
アン様だな
ダメならシエシエ ノ

699 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 05:19:40 ID:rHQfu6Oz
女体化ギーシュで

700 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 05:25:47 ID:phEhs3wK
テファで
無理ならタバサ

701 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 05:39:28 ID:fA3R38/6
密かに遊びに来ていたテファで。
無理ならシエシエ。

おっぱいは正義!

702 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 06:50:17 ID:uMBvbTHR
ルイズ

ってだれも言ってやらないんだな…
というわけでおれはカトレアねえさ(ry

703 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 06:55:25 ID:Tt4BFS6v
せんたいさんGJ〜!


やけにシエシエの比率たけーなぁ…このままではマズイっ!
てなわけでタバサに一票。


でもせんたいさんなら結局全部書i(ry

704 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 06:56:10 ID:tzIdKqwY
子供だったらテファだろ。
だめならシエスタ。
だがここでシルフィと言うのは駄目か?

705 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 06:59:23 ID:I3hPGEem
シエスタでお願いします

706 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 07:15:43 ID:n/rWVdY/
ここはとりあえず全キャラ・・・

707 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 07:20:55 ID:rlmx5TvG
あえてシエスタで

708 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 07:36:22 ID:sqn6i+mY
面倒だからもう全員でw


709 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 07:38:24 ID:YTA9zqbz
タバサ希望!

710 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 08:02:18 ID:MpxmHL9O
なんだこのルイズの不人気っぷりはwww

最近影薄いからテファがよみたいなァ
だめならシエシエで

711 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 08:11:05 ID:dQJ8LinP
全員よろ

712 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 08:51:03 ID:ZEgeYFPt
やっぱ最初はルイズだな

713 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 08:54:22 ID:a5txEAve
きょにゅうおねーさんにかわいがられるのがショタっ子の宿命

なのでシエシエに一票

714 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 09:26:26 ID:esA2zHb9
ルイズ希望

715 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 09:34:29 ID:5R0pRnNF
壊れっぷりが見たいのでアンリエッタ

716 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 10:03:22 ID:FYUWLJuu
よく分からないけどマリコルヌって言ってみる

717 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 10:57:59 ID:P917TiV8
ルイズをあげるがそれでも!!
それでもせんたいさんはやってくれる!!

718 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 11:19:49 ID:LDB8HzVQ
はっはっは、当然出遅れですよ、とりあえずせんたいさんGJ!

しかしせんたいさんの言ってること聞いてないヤツばかりでワロタ

719 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 11:40:06 ID:G6eq6QTP
その場にいる人で良いなら、何故せんたいさんの名前が挙がらんのだお前ら?




シエシエにイビョーウ

720 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 12:30:59 ID:wEupD3TZ
無駄と知りつつ今更ルイズに一票



子供サイト相手ならテファも見たかった

721 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 12:34:43 ID:/8jm8SHJ
タバサに1票
タバサって子供の世話とか苦手な感じがするので、困った事態に対処できす゛オロオロするシーンを読んでみたいです

722 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 14:35:01 ID:GLMjNNkZ
無駄と知りつつ、アンとシルフィに一票
駄目ならシエスタ

723 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 16:12:13 ID:vrTv8IBT
ルイズとテファ以外なら誰でもOK。
この二人はノボルがメイン巻を必ず書くだろうから出番の落ち着く他キャラで><
よって、デルフリンガーに一票。

724 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 16:15:37 ID:YEWU0BYg
確定した後いつまでやってんだ
てか、投票の時だけなんでこんなわらわら湧いてくるんだ

725 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 16:28:34 ID:dwe0QR11
>>695
うはー。これまた退行才人キタナ。さすがはこのスレの良心せんたいさんw
ってか設定資料みたいの作っちゃだめじゃないかwまじでノボルかw

>>724
みんなせんたいさんを愛してるからね。せんたいさんが来た時が一番レス数
が伸びる

726 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 16:41:20 ID:bkr/hqPU
「投票の結果が繁栄された後編」投下されても
そんなに伸びなかったりするけどな

ふだん感想書く気がない人でも
投票だと何にも考えずにレスできるってだけの話

727 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 16:44:37 ID:MqHOs44c
シエシエだったら「ママのおっぱい美味しーい?」とかいって赤ちゃんプレイ的ものやりそうで
面白いかも。
せいたいさんがんばれ〜


728 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 17:43:47 ID:SvzJ4vMR
あと半年まちか(´・ω・`)

729 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 18:23:55 ID:dQJ8LinP
12巻は来月出版してくれたっていいよな

730 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 18:38:17 ID:sTKZmdZc
新刊は明日病院にいくついでに買ってくる
って行ったら新刊買ってくるついでに病院に行けって言われそうだな

731 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 19:12:04 ID:+Y6zXEBw
おだいじにねと言っておく。

少し巻き戻るけれど、書き込みやすい環境を作るのも大切だなーと思うよ。
荒れ気味になった後なんかだと特に。
SS以外は読みたくない人だと、書き込みやすいのは邪道なんだろうけどねw
同じモノを見ている人同士で語りたい事も有るしな、本スレで新刊でエロパロが楽しみなんてーのは顰蹙ものだしさ。
少しは許容してくれると助かる。

バレは自重しろって思うけどね。

あー、あと保管庫の雑談スレもあるけれど、人いねーもんな。
一体感を感じたいっていう役には立たないしな、微妙に心を痛めていたので語ってみる。

732 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 19:24:49 ID:sqn6i+mY
たしかにあそこ人いないよね。仕方ないかも
しれないけどさ。覗いてみてちょいとさびしくなったw


733 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 19:30:03 ID:0surV7nS
あれ、一目見ただけだとどこにあるか分からないと思うんだが。
叩きスレは名前のままなのに雑談用掲示板は意見交換ってなってるし。
FrontPageの字も小さいよ。

734 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 19:31:40 ID:+Y6zXEBw
ま、ここの流れが速すぎなだけの気もするけどな。
不思議なくらい流れが速い。
雑談スレペースで動いてるSSスレだってあるもんなぁ・・・

さて、語るのはこの辺で自重してROMに戻るよ。
荒れると黙って心を痛めている者が居るのを知ってくれると幸せ。

最後に職人方に感謝を、このスレはとても好きだ。

735 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:19:06 ID:MpxmHL9O
そんなにじらしちゃらめぇぇぇ!


とか言いつつせんたいさん登場wktk

736 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 22:53:25 ID:P9AkGOhK
>>730
おじいちゃんたら、くんかくんかしすぎるから……。

737 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 22:56:47 ID:zIX76PMo
>>736
せんたいさんかと思って一瞬期待しちまった

738 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 23:29:02 ID:dQJ8LinP
むしろ無垢で好奇心旺盛なサイトを3人全員でいただきまーす、でもOK

739 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 01:22:34 ID:5xmCUVWE
あ〜ちきしょ〜

アン様援軍が欲しいぜ。信者数が減(ry

740 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 01:50:27 ID:c/3eaLwH

四肢を切断したルイズの目の前で、薬漬けにした才人を無理矢理犯すアン様
ルイズの謀略とか虚無魔法とかにより城ごと王位を乗っ取られ、以降彼女の飼い犬となってるアン様
町から密かに浮浪児たちを狩り集め、美少年は奴隷に、美少女は高級娼婦に仕立て上げて財源とするアン様
いろいろあってガリアに捕らえられるも絶妙の性技を発揮してジョゼフとミョズニトニルンを逆に奴隷にするアン様
湖から引き上げたウェールズの腐乱死体を指輪の力で復活させてドロドロプレイを楽しむアン様
「世界統一して法改正して無理矢理使い魔さんを夫にしよう」と思い立つ、戦記の主役外道女王アン様
密かにルイズやシエスタを捕らえさせて調教を施し、自分に心酔させた後孤立した才人を篭絡する策士アン様
「ルイズの犬が駄目なら本物の犬といたせばいいじゃない」と獣姦の道を突き進むアン様

とりあえずこの辺の妄想で手を打つというのはいかがか?

741 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 03:38:11 ID:x1ThHaHH
出遅れすぎたがせんたいさんGJ!

お前らせんたいさんの言うこと聴く気0かよww今更だが投票してみるか
つふたなりキュルケ

742 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 09:19:02 ID:QMnhvDYb
子供化才人は誰と仲良くした方がいい?ルイズ?シエスタ?タバサ

 ◇ふー、びっくりした

うーん、今回は簡単だとぼくは思っていた。
だって、ルイズは本編のメインヒロインだものね。これからもずっとつきあっていかなけ
ればならないのだ。この質問のこたえなんて考えるまでもない。けれど、最近のサブヒロ
イン情勢を、みんながどんなふうに感じているのか、それが探りたくてこのテーマにした
のだ。

するとあらら、不思議。寄せられたのは厳しい反ルイズのレスばかりだった。なぜなのか
しらん? というわけで、今回は多数を占める「シエスタ」派からいってみよう。

「メインヒロインと友好関係をつくるのは『望ましい』ことであって、『なすべき』こと
ではない」(住所不明・名無しさん@ピンキーさん)。
「都合のよいときだけ、ご褒美とかなんとも思ってないといいながら、なにか起きると犬
だ、お仕置きだという女となぜつきあわなければならないのか?」(大阪市都島区・才人さん)。
「ルイズとは仲良くしたほうがいいに決まっているが、サイトから頭をさげてまで仲良く
する必要はない」(海外在住・イラストに騙された名無しさん)。
「主従ごっこのような関係ならいらない。雇用主とは要請があれば協力し、なければ距離
をおくくらいでちょうどいい」(北海道旭川市・優子さん)。

ふー、びっくりした。でも、反ルイズ派の意見はほぼ一点に集中している。
せんたいさんだからどうせ全部書くだろうというもの。それ、ほんとなのかなあ。


今回のこたえは数字のうえでは「シエスタ」派が圧倒的だったけれど、
5時に寝ていた多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルイズとも仲良くしたほうがいい。あたりまえの話だよね。
レスをくれた「多数派」はあまり妄想やネットの情報に踊らされないほうがいいのではないかな。

続きまだー?

743 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 11:27:34 ID:0S41/l2f
せんたいさんGJです!!!
相手が誰でもいいので続きまっております

744 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 11:39:22 ID:0l5GDDrs
大変なことに気付いた
11巻の内容もふまえるとサイトが最萌えキャラなのでは
当然の事ながらSSには9割以上の確立でサイト出すことになるし

745 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 13:05:21 ID:VWJe7btv
ルイズが寝ている間〜起きるまでに
・ルイズの部屋でサイトを夜這いする
(可能と思われるキャラ:タバサのみ 深く眠らせる魔法をルイズに施す)
・自分の部屋へ連れて行って1戦する
(やりそうなキャラ:シエスタ・アンリエッタ・おっぱい)


こんなのは如何か?フツー過ぎかもしれんが

746 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 13:49:37 ID:8bvY5myb
姫と乳はもうフラグ消滅してるし微妙だな

747 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:10:01 ID:SSlENjrW
アン様はこれからだよ これからどんどんダークサイドに堕ちるよ

748 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:23:31 ID:JUnfHHtQ
>>742
実名を出してやるなよ、彼がかわいそうだろ

749 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:43:06 ID:I0hAFY01
桃りんごはむしろコレからだぜ!

750 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 17:41:47 ID:087MhVXn
>>746 >>745
の おっぱいが違ってそうな件について・・・

あと姫さまは洗脳消去が復活フラグだと信じてる。


751 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 18:32:40 ID:i0BBkiW1
>>750
姫様は洗脳消去の後遺症で、記憶を失い幼児退行を起こします。

752 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 19:20:15 ID:uA+io2TJ
>>750
同志よ!!

あれ?洗脳消去ってサイトのやつだよね?

753 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 19:24:01 ID:XCrDnymf
>>751
うたわれはもういいです

754 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 19:27:38 ID:FZ2E/tqf
ロマリアの教皇にも騙されてボロボロになる姫様
王位も正気も失った姫様に最終手段として忘却をかけるテファ
姫様が心を保つために必要なだけ記憶を消すと、
その後の姫様は何もかも忘れて幼児退行してしまうのであった

ルイズ「こでで良かったのよ…だって、こうするしか…」
姫様のあどけない笑顔の前で涙を流すルイズ


755 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 19:32:08 ID:XCrDnymf
た・大変だ。どうしよう?
ttp://shop.m-matching.jp/chara/prd_detail.php?ID=10000544

756 名前:タイムトラボー:2007/05/25(金) 20:58:05 ID:T7HeZXi8

「ちくしょう」
「おやどうしたんだい相棒」
「ああデルフか。どうしたもこうしたも、あのクソ女め」
「落ち着きなよ相棒」
「ああすまん。いや実はルイズがな、ちょっと口滑らしたことに腹立てて俺を蹴ったり殴ったり」
「要するにいつものことな訳ね」
「そういう問題じゃねえよ。ああ、あの女の性根叩き直してやりてえ」
「ふむ。どういうことだね?」
「つまりさ、たとえばあの女が子供だった時代に戻って奥ゆかしい大和撫子のなんたるかを叩き込んで」
「よし、じゃあそうしよう」
「あんだって?」
「実は今まで忘れてたんだが、俺には時間移動の能力があってな」
「そんな馬鹿な」
「いやホント。今まで忘れてたけど」
「都合よすぎるだろ!」
「今まで忘れてたんだから仕方ないだろ」
「いや仕方なくねえよ。いくらなんでも納得しねえよ」
「誰が?」
「誰がって……ほら、たとえばここを劇場に例えるとよ、お客さんが納得しねえだろ。途中で帰っちゃうよ」
「大丈夫だって、『今まで忘れてました』なんて無茶な理屈で納得するような客なんてさ、
 可愛い女の子が舞台の上で適当にエロいことでもやってりゃ『まあいいや』っつって最後まで座ってるから」
「そうかあ?」
「そうだって。全く馬鹿な連中さ、女の子が可愛けりゃ後はどうでもいいんだから。
 舞台袖に控えてる脚本家兼演出家だってきっとそう思ってるよ。
 っつー訳で、俺は今まで時間移動能力のことを忘れてた。OK?」
「あー、分かった。納得した」
「ちなみに他にもいろいろ忘れてるからね」
「忘れてねえだろそれ!」
「忘れてるんだって。何でも忘れてて都合のいいときに思い出すよ俺は」
「ああもうグダグダじゃねえか。まあいいや。じゃあお前、ひょっとして俺が元いた世界に帰る能力とかも忘れてる?」
「ああ、忘れてた。今言われて思い出した。そういう能力もあったよ俺」
「ちくしょう、なんか納得いかねえけどまあいいや。じゃ、早速計画実行だ」
「OK相棒」

「ちょっと、何すんのよあんた、私を誰だと思ってんの、縄解きなさいよ!」
「で、10年前ぐらいのルイズを捕まえて洞窟に閉じ込めた訳だ」
「これからどうするんだい相棒」
「そりゃもちろん、一度地球に戻って取ってきたこの道具たちを使って……」
「い、いや……やめて、何するの、いやぁぁぁぁぁっ!」


757 名前:タイムトラボー:2007/05/25(金) 20:59:08 ID:T7HeZXi8

「サイトさま、お食事のご用意が出来ましたわ」
「おう……ちょっとしょっぱいぞこれ」
「まあ、申し訳ありません、至らないルイズをお許しくださいまし、サイトさま」
「……凄いな、この教育セット。睡眠学習やら大和撫子を美化したビデオやら……一ヶ月ほどでここまで効果があるとは」
「エロいことは何もしてねえからね、一応」
「うむ、実に合法的だった。これで俺の未来も大分変わるはずだぜ」
「じゃ、帰るか相棒」
「ああサイトさま、どこへ行かれるのですか」
「ん、目的果たしたから帰るよ俺。大丈夫だって、数年後にまた会えるから」
「分かりました。ルイズはサイトさまにお会いできる日を一日千秋の思いでお待ちしております」
「……なあデルフ」
「なんだい相棒」
「ここまで変わっちまったこの子を、ルイズと認識してもいいのかね俺は」
「大丈夫だろ。『これこれこういう理由があったからこんな性格に変わりました』って言っときゃ、客だって納得するよ」
「なるほどねえ。じゃ、帰るか。ああ、どうせだから俺がハルケギニアに召喚された日の地球に帰ろうかな」
「OK相棒。じゃ、また会える日を楽しみにしてるよ」
「おう。んじゃな」

「で、帰ってきた訳だ……うん、召喚の儀式の当日だなこれは。で、この目の前のゲートをくぐれば」
「ああサイトさま、再びお逢い出来る日を楽しみにしておりました」
「と、こうなるわけだ。やあ久しぶりルイズ。俺今日からお前の使い魔ね」
「まあ、でもサイトさまを使い魔にするだなんて」
「名前だけ名前だけ。っつーか、やっぱり俺に仕える方がいい、ルイズは?」
「もちろんですわサイトさま。ルイズはサイトさまのために、この命をかけて尽くし通す所存でございます」
「よしよし。じゃ、まずは部屋に行くか」

「うむ、懐かしい我が家だ」
「サイトさま……」
「おうどうしたルイズ、急に擦り寄ってきて……って、何故俺のズボンのファスナーを下ろす!?」
「ルイズはサイトさまとお別れした後も、さらにお役に立てるようにと努力して参りました」
「それとこの行為に一体どんな関係が」
「殿方の逸物に対するご奉仕も女たるものの務め……では」
「いや、ではじゃなくて……いやぁぁぁぁぁ!」

「さあサイトさま、今日はサイトさまの武器をご購入いたしましょう。どれでも好きなのを」
「おおデルフ、会いたかった!」
「やあ久しぶり相棒。世話焼きのご主人様との生活はどう……おやずいぶんやつれ果ててるね」
「助けてくれデルフ、あいついろいろ底なしだよ! 俺が枯れてもまだご奉仕してくるんだ」
「ははあ、なるほど、尽くせば尽くすほど喜びが増すタイプなのね」
「もう一回タイムトラボーだデルフ! 元のルイズに戻しに行くぞ」
「あ、それ無理。タイムトラボー能力忘れてたから俺」
「はぁ!? なんだそりゃ、いくら何でも展開が無茶だろ、納得しねえぞ俺は」
「大丈夫大丈夫、『今まで忘れてた』ってのが通用するんだから、その逆でもノー・プロブレム。
 言ったろ、この舞台を見に来てる客は、基本的に可愛い女の子が舞台の上でエロいことやってりゃ後はどうでもいいんだって」
「そんな」
「ふふ、サイトさま、武器を選んで学院に戻ったら、またたっぷりご奉仕してさしあげますわ」
「いやぁぁぁぁぁぁっ!」
「……ま、どんな子が相手だろうと相棒がひどい目に遭うのには変わりないわな」

 終われ。

758 名前:訂正:2007/05/25(金) 21:03:43 ID:T7HeZXi8

下から10行目

○ 「あ、それ無理。タイムトラボー能力忘れてたから俺」
× 「あ、それ無理。タイムトラボー能力忘れたから俺」

759 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:03:52 ID:M3hj6Jp3
これはひどいwww
GJ!

760 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:09:15 ID:T7HeZXi8
>>758
○と×が逆だ……何やってんだ俺はorz

761 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:37:16 ID:1w55RpBb
なかなかおもしろいオチだったw
デルフいくらなんでも忘れすぎだwwww
GJだね

762 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:41:18 ID:5eb0LdyN
なんということw
GJ!

763 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:48:34 ID:FLJ1zmt9
デルフの忘れっぽさありそうでわらたww

764 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 23:09:09 ID:F3H6oKQ/
こりゃシエスタいらねえな

765 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:11:57 ID:i+juU9Bl
ルイズ・・・、8巻のころから思ってたけど、これはもうだめかも分からんね。

766 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:56:58 ID:peQwiTmx
おう、解禁か。

アンリエッタ……神作家激震、まさかの撤退宣言! んで騙されてるし。
        トリステインの明日はどっちだ?
タバサ……不言実行、積極参戦。いきなりでぃーぷですかそうですか
ルイズ……お姫様属性獲得も、ややパワーダウンか?
     いかん、ツンにしか萌えなくなってるぞ俺。
教皇……ああなるほど納得。
才人……浮気の大義名分獲得。え、違う?
テファ……ようやくスタートラインに。次巻に期待!
カトレア……無敵。祭るしかない。
ヨルムンガント……あのぉ、あっさり20メイルって仰いますけどノボル神?
         それってガン○ムよりでっかいですよね?

ドトーの展開ジャマイカ! 12巻発売いつ?

767 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 01:16:24 ID:U3mGWyPb
まあ、あれだよね。
サイトとカトレアに抱かれながら寝る・゚・(つД`)・゚・

768 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 01:41:31 ID:yhw2KuqN
祭り解禁。

タバサの唐突な「はい」とゆう忠犬セリフには悶えた。才人はこれで色々と
動きやすくなったしな。・・・アン様はもう何も言うまい・・・orz
また暗黒面に入っちゃったし

769 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 02:29:28 ID:tgDN7VJy
こうして見てみると…

記憶消去、タバサ忠犬化、ルイズツンデレ、おっぱい3姉妹(キュルケ、テファ、シエ)チョイ役化、ルイズオヤジ(+ママン)最強伝説


なんだヤマグチノボルってこのスレの職人さんたちの集まりだったのか

770 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 02:36:52 ID:i+juU9Bl
なんか近いものがあるな。
記憶を消去する前後のルイズの行動や言動とか。
ただ、想像以上の想いをモノローグでぶちまけてるが。
ノボルがこのスレも見てるならミックスアップが期待できるな。

771 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 02:37:49 ID:p9nd+MWE
かいきーん!まずこれを叫ばせろ。





タバサァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!
ディープキタァァァ!!
これはネタになる!さあ!エロタバサ物こい!来るんだ!いや来てくださいお願いします。

772 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 06:39:33 ID:yhw2KuqN
11巻
才人:ルイズへの偽りの感情もなくなり真・ラブコメ主人公化。
ルイズ:立場逆転。「ひどい、ひどすぎるわ」。虚無=嫉妬
シエスタ:才人独占権保有中。ピッピッチじゃねーかw
テファ:「胸のおかしい〜(ry」ギーシュに視姦(笑)12巻に好御期待
カトレア:甘えたいお姉ちゃんキタ━(゚∀゚)━!
タバサ:忠犬&策士化。ルイズからも才人を護り隊!初モノはディープで!
アン様:ダークサイドへ・・・。また才人とBattle?
カリン様:((((;゜Д゜)))ヴァリエール家最強。

773 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:02:34 ID:uQD4Vs4u
途中まで姫さま成長したなぁと思ってたのにやっぱりあほの子か
これは姫さま暴走→サイトがとめる→やっぱりサイト殿はわたくしの騎士ですわ
な流れを期待していいのかね?

それはまぁ置いといて
1レスサイト帰ったその後ネタ
11巻ネタバレ9文字とオリキャラ一人います

774 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:03:25 ID:uQD4Vs4u
お母様はお屋敷の一番東の部屋でお祈りをしていた。

「始祖ブリミル様にお祈りしてるの?」
「これはね、犬なの」
「犬?」
「そう犬よ。でもね、犬はね、どんなときでもご主人様を守ってくれるの」
「へぇ、使い魔みたいね」
「そうね。あなたも守ってもらえるように一緒にお祈りしましょうね」
「はい、母さま」

ねぇ、サイト。あんたもうこっちでのこと吹っ切れた? あの夜のことは今までご主人様
に尽くしてきたことに対するご褒美何だから気にすることなんてないのよ? わたしはあ
れからもててもてて大変だったわ。わたしの魅力からしたら当然ね。あ、嫉妬した? ふ
ふ、犬の癖に生意気ねぇ。まぁでも全員無視してやったわ。だってわたしってばとっても
高貴なんですもの。なんてったって公爵家様で王位継承権もあって伝説なんですもの。そ
んじょそこらの貴族じゃ釣り合わないわ。
わたしね、もう何年もあんたの顔見てないし、声聞いてないし、守ってもらってないけど
今度は塞ぎ込んだりなんてしなかったわ。だって会えない期間が長ければ長いほど再会の
嬉しさが増すって知ってるもの。あっちの世界に行けばまた会えるもの。でも急いだりは
しないわ。だって自殺なんてしたら天国に行けなくなっちゃうもんね。あ、あんたもし天
国に来なかったらお仕置きだかんね。わたし会えるの楽しみにしてるんだから。もし来な
かったら地獄の果てまで追いかけてって見つけ出してお仕置きしてやるから覚悟してなさ
いよ。ふふ……
この子ねあんたの子なのよ。あんたは知らないでしょうけど。父親がいなくていろいろ大
変だったんだから。まぁ女手には困らなかったわ。むしろ多すぎて困ったわ。ああなんか
ムカムカしてきたわね。いえ、みんなには感謝してるわ。ほんとよ? でもここまで育て
たのわたしなんだから。後数年もすれば使い魔召喚する年よね。この子どんな使い魔を呼
び出すかしら。安心して任せられるかしら。でもそれまではあんたが守ったげてね。

終わり


775 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:30:59 ID:2aTY/b9d
思い出だけじゃ人は生きていけんのです……

776 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:48:12 ID:iUQ5WLHx
そうでもない人もいるよきっと。
俺は無理だけど。むしろ恥ずかしい過去を捨てたいです。

777 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:59:26 ID:FjzyTkqc
>>774
そして、数年後。呼び出されたのは30台の渋い父親。そして娘と母とその他の地獄の修羅場が…まで読んだw

778 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 12:01:03 ID:i+juU9Bl
ルイズはちゃんとした別れ方なら大丈夫かな。
7巻みたいな別れだったら周りの人たち、フォロー大変だろうな。

779 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 12:06:00 ID:dWe8f9Eg
>>774
ちょwwwテメーのせいでブチ壊しじゃないかwww
想像したら止まらないぞどうしてくれるwww

780 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 12:13:18 ID:dWe8f9Eg
アンカミス、>>777な。

781 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 12:48:40 ID:cbNnPumg
担い手が聖地の門使えば、自由にゲート開けるとかいう落ちになりそうだ
才人は地球に帰りましたが、ハルケギニアでもハーレムやってます、とか

782 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 13:59:04 ID:k5Ry9rt3
サイトはこっちの世界の文字も読めるように努力するようになったしな。

783 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 14:33:33 ID:XmM9FKL4
エンディング後もエロパロとか同人とかしやすい妄想が広がりんぐなオチならそれでよし

784 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 17:58:24 ID:wPfGqFnI
>>781
ゲートが開いた時、才人は地球で結婚してました、なんてことになったら血の雨が降るな。

785 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 18:30:40 ID:gSNhKkLO
ラスト、帰るのかな。帰るんだろうなぁ。

ルイズ他女の子多数 < 味噌汁

……マリコルヌの気持ちがよくわかるぞ。

786 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 18:56:02 ID:giDSvSfI
おまいら・・・
ラストとか何年後の話してんだよwww

787 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:00:11 ID:2aTY/b9d
いやいや、第二の黒幕・ヴィットーレ教皇も遂に表舞台に現れたし、案外14巻くらいでサクッとだな……

788 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:01:34 ID:giDSvSfI
ヒント
つ「シャナ」

続けようと思えばいくらでも延ばせるもんさ

789 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:02:00 ID:CSUbkC0j
日本 両親・学校・親友・隣の席の女子・テレビやインターネットなどの文明・テリヤキバーガー・でも普通の人

ハルケギニア ルイズ他数多の美少女・英雄で貴族という立場・でも死と隣り合わせ

あなたならどっち!?

790 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:27:32 ID:tjUosH48
つ日本。

なんてヤツはこのスレにはおらんだろ。
ああでも、12巻が読めなくなるのか?

791 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:28:46 ID:F5BCEGXx
せっかくだから俺は両方選ぶぜ、なサイトを希望

792 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:32:05 ID:355o6fLY
新刊感想
ひょっとしてアン様がいない方が世の中平和じゃないのかという悟空的ポジションに収まりました

793 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 20:43:34 ID:2aTY/b9d
全ての元凶は喪に服すだとか何とか言って責任逃れ続けてる后殿下。
つか、説教してんのマザーリニだけじゃねーか……何やってんの母親……

794 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:04:33 ID:tjUosH48
まあなんだ、ぶっちゃけるとアレだ。
ガリアがエルフと約束した以上、虚無集めるのはこっちでしないと話が進まん。
特にロマリアにはルビーすらないしな。焦って誑かしもするだろ。
あんまりアン様を責めるな皆の衆。
いざとなりゃ、祈祷書燃やせば済む話だし。

795 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:30:49 ID:yhw2KuqN
>>791
ご都合ENDで両方を行き来できるようになるじゃないの?>才人

>>793
確かに散々甘やかして育てて今は完全に放置だもんな

796 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:38:41 ID:CSUbkC0j
>>795
でも、あんな文明の違う日本とハルケギニアを行き来してたら頭が混乱しそうだな

797 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:48:12 ID:q+ugm+yZ
今日もタバサに字を教えてもらってたサイト君。ふとしたきっかけからタバサにパソコンを見せることに。
だけどサイトがルイズにお仕置きくらってる間にエロゲを起動してしまい…


っていう電波を受信した

798 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:49:24 ID:2aTY/b9d
中世欧州へのタイムトリップツアーと思えば楽しいもんさ

799 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:53:02 ID:F5BCEGXx
才人「この戦いが終わったら、俺、消えっから!」

800 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:09:28 ID:Sw/BjXWb
>>793
サイトとセックルしてるに決まって(ry


静寂が支配する夜のトリステイン宮殿。
大貴族や重臣すら容易には立ち入ることの出来ないその深奥で、今宵も艶やかなる夜会が
催されている。 宴の参加者は、亡き夫に操を捧げる貞淑なる未亡人・マリアンヌ皇后。
もう1人は“我らが剣”、“神のハイパー兵器・ガンダールヴ”こと、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。

「あぁぁん、あなた〜、マリアンヌされちゃう、また、サイト様にオチ○ンチン入れられちゃうぅ……。
 うぅ、 あなたぁ……、マリアンヌ、喪中なのにオマ○ンコされちゃうのぉぉ〜ん!」
「くくく…、淫乱な雌豚め。 トリステインの国民も可哀想なもんだよなぁ。 敬愛する皇后がまさか
 こんなに浅ましい豚だとは夢にも思わないだろうな。 そうだ、隣室のアンにお前のよがり狂う声
 を聞かせてみようか。 ほら、『アンリエッタ、貴方のお母様は貴方がサイト様にかけた迷惑料の
 代わりに、毎晩サイト様にオ○マンコさせているのです』って言ってみろ。 啼くんだ、豚王妃っ!」
「んああぁぁぁ〜ん、許してくださいまし、許してくださいまいぃぃっ〜! あぁん、サイト様の逞しい
 英雄チン○ポがマリーのオマ○ンコえぐってるぅ! あぁ、好き〜、大好きぃ、サイト様ぁ〜ん!」

マリアンヌは少女のようにイヤイヤとかぶりを振りながらも、一方では娼婦もかくやという妓芸で
激しく腰を振り、サイトの性欲を否が応にも昂ぶらせる。
さもしい痴態を晒しながらも、年下のご主人様に気に入られようと、精一杯愛らしく振舞おうとする
雌奴隷の様子に満足したサイトは、嘲るような口調でマリアンヌ王妃に言うのだった。

「マリアンヌ、お前は可愛いババアだ」
「いや、いやぁぁ〜ん……、そんなことおっしゃらないでぇぇ……。 マリーはまだまだ若いのぉぉ…、
 可愛いマリーなのおぉ〜! だってだって、サイト様の赤ちゃんだって埋めるんだからぁぁ〜んっ!」
「…………それは面白いことを聞いた。 なあ、デル公?」
「おうよ、相棒。 なら、やるこたぁひとつっきゃないわな」
「マルアンヌ、今日はこのままお前の膣内にぶちまけてやろう」
「サイト様ぁん、今日はマリーとっても危険な日なのぉ…、出されたら妊娠しちゃう日なのおぉぉ……」

そうは言うものの、マリアンヌの足はサイトを絡め取って離そうとはしない。
サイトは亀頭の先に押し付けられるマリアンヌの子宮口これでもかというくらい小突き回し、差し迫る
射精の瞬間を感じながら、その浅黒いイチモツを一層膨張させるのだった。

「ひぃぃぃん、サイトぉ…様ぁがぁ…、本気でマリーを孕ませようとしてるぅ! 来るぅ、来るゥ、可愛い
 マリアンヌの中にサイト様の子種が来ちゃうのぉ〜んっ! あぁぁん、妊娠確実うぅ…っ!」
「しっかり、孕めよっ! 伝説の子種だ!」
「むははぁぁ〜ん! 素敵ぃ、サイト様の子種で受精するの素敵ぃぃん!」


――マリアンヌと子作りEND

801 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:47:51 ID:2aTY/b9d
そのハッソウは無かったわ……アン様の未熟な和服未亡人美女属性分は、お母様で補完だな

802 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:49:07 ID:2Oe5xVHL
>>800
最低の屑だわ!!

803 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:53:19 ID:sn9FL6tC
その調子だと姫騎士アンリエッタも凄い事になるなw
ティファニアもエルフオマンゴでいっぐぅぅw

804 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:58:19 ID:VYZkKVM5
アンリエッタ=アンジェリカ
マリアンヌ=クリス
テファ=フローラ
こうかw

805 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:12:07 ID:KazswKb/
>>800
そんな発想が浮ぶなんて…あなたって…本当に最低の屑だわっ!!


806 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:15:58 ID:YEBF79JJ
>>800
というより全部伏字の意味がないじゃない…あなたって…本当に最低の屑だわっ!!

807 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:20:11 ID:wPfGqFnI
姫騎士で検索すると、三種類のエロゲーしか出てこないんだなw
ルイズ・ティファニア・アンリエッタで被虐三銃士という妄想が浮かんだ。

808 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:25:06 ID:CSUbkC0j
>>800
こんな下品なSS書くなんて…あなたって…本当に最低の屑だわっ!!
だからとっととカリーヌと子作りEND編を書きなさいよっ!!

809 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:25:23 ID:iUQ5WLHx
最低の屑に嫉妬、と書くのは正直躊躇う。

810 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:32:29 ID:KazswKb/
>>800
最低の屑的ノリでいくとハルケギニアの女性はいつ犯っても危険日ばっかりになる訳だな?w


811 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:44:23 ID:sGzRazyH
>>800
アン様に新しいお父様ができるわけですね!

812 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:49:46 ID:1/kJCJHa
なあ、実家から来た手紙って何ぞ?
カトレア危篤のお知らせじゃないだろうな…

813 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:52:31 ID:sn9FL6tC
もう一度読み直せ

814 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:52:47 ID:CSUbkC0j
>>812
ちゃんと嫁

815 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:58:34 ID:1/kJCJHa
やばいな、読んでる最中はちゃんと理解してたつもりだったのに
ディープキスとツンデレサイトの衝撃で全て吹っ飛んでたわ…

816 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:58:36 ID:i+juU9Bl
おそらく>>812はまだ読みきっていない。
あの場面を読み飛ばすことはまずないと思うし。

817 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:59:37 ID:i+juU9Bl
>>815
って、読み終わってたのか。
ごめんなしゃい。

818 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:10:55 ID:l1+M+M2i
いやーしかしエロパロ的にはとても良い11巻でしたわ
出来ればテファがどこで暮らすのか知りたかったけど

819 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:22:01 ID:5U3xWLi3
タバサ物カモン

820 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:31:32 ID:ZDVPqssE
テファがトリステインに行っても虐待されるか忌避される情景しか思い浮かばないんだが

821 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:36:57 ID:l1+M+M2i
それはそれで一本いける

822 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:48:42 ID:8pvXGbhz
―――タバサはミョズニルトンに感謝していた。
あの時の襲撃によって、タバサには自身の行為を正当化する
理由が出来たのだから。

講堂、図書館、中庭の真ん中。 ―――そしてルイズの部屋。
タバサはルイズが居るところに限り、サイトの唇を貪っていた。
講堂では4回、教室で8回。  ルイズの部屋に入ってからはずっと。

 タバサはいつも情熱的にサイトの口内を犯し続けた。
舌を絡め吸い取り、歯の裏や、軟口蓋を舌先でなぞる。
時にはルイズに勝ち誇った笑みをやり、唾液をすする。
時には軽いフレンチ・キッスを一度きり。

タバサはキスの度、わざと水音をさせる。
嫉妬に燃えたルイズの視線を心地よく感じた。

823 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:49:08 ID:iP5l1J1t
>>820
大丈夫、みんなあの胸にしか意識できないから。

824 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:49:43 ID:pbCIxhgv
そして、サイトに依存してライバルから記憶を消して
独占を目論むヤンデレテファか

825 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:55:43 ID:8pvXGbhz
「い、いいい犬。 お仕置きしてやるんだから。」
ルイズは歯軋りしてサイトを睨みつける。

その鷹のような視線がサイトをおびえさせ、可愛くする。
哀願をこめたサイトの視線がルイズを興奮させる。
そして、その動作すべてがタバサの快楽に変わるのだった。

以下略。まとめ未掲載で。

826 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 07:53:46 ID:CSxG3C1P
>>825
なんというサディスティック

827 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 08:15:29 ID:l578TDkb
今まで本読みながら目を合わせなかったのに、今回は本を閉じてサイトに応対してたな
こういうのもツンデレっていうんだろうか

828 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/05/27(日) 13:49:57 ID:RgpxYfzb
新刊出たばっかりなのにも関わらず話の中の時期は1巻の中盤な
『ゼロの飼い犬』3回目投下します。
>>181-187>>593-600の続きです。

829 名前:微熱の唇 1/8:2007/05/27(日) 13:50:41 ID:RgpxYfzb
「……な〜んか、おかしいと思わない? あの二人」
 あたしにとっては退屈でしかない、ミスタ・コルベールによる炎の魔法の講義の最中。
 ふたつ前の席に並んで座っているピンク髪と黒髪の二人の後ろ姿を眺めながら、
隣で黙々と授業を受けている友人に小声で聞く。
 
「……授業中」
 話しかけた相手、子供みたいな外見のタバサは、ちらりとあたしの視線の先へ
目を向けてから、すぐに講義を聞くことに興味を戻した。
 
 ホントに生真面目ね、この子なら、授業の内容くらい本で読んでとっくに知ってるでしょうに。
 小さく息をつくと、あたしは自分の燃えるような紅い髪を一房、手で摘んで弄ぶ。
 
 タバサの同意は得られなかったけど、あたしはほぼ確信してる。
あの二人……ヴァリエール家の三女にして魔法の才能0なゼロのルイズと、
その使い魔で、平民なのにメイジのギーシュを剣ひとつでやっつけたヒラガサイト。
 つい先日までしょっちゅう喧嘩してた二人だけど、恐らく……最近、”何か”あった。
 
 なぜって、ここ2、3日のゼロのルイズってば、妙に血色が良く、ツヤツヤした様子なのだ。
逆にサイトの方は目の下にくまなんて作ってげっそりしてる。
 彼に興味がある、この微熱のキュルケにとっては、見逃すわけにはいかない事態。
 
「(あのルイズが挙動不審な様子で、あたしに話しかけてきた翌日からなのよねー…)」
 数日前、ルイズは唐突にあたしがしていたエステの話に乗ってきたんだけど、
どうも何かすれ違いがあるような感じだった。あの二人の様子がおかしくなったのはその日から。
 
「ここはそろそろ、ツェルプストーの女らしい所を見せないとね」
 口の中だけで呟き、頭の中で計画を立てる。
面白くなりそうな予感に、口元が自然と持ち上がるのがわかった。
 
 
 
 その日の放課後。あたしは時間を見計らって、使用人宿舎の近くにある水場へ足を運んだ。
 この時間、ルイズの使い魔さんがここで干し終わった洗濯物を取り込んでいるのは確認済み。
 
 傾きかけた日差しの下、珍しい黒髪に黒い瞳、それにこれまた変わった上着を着込んだ男の子が、
物干し用のロープからルイズのものらしい服を外している姿が目に入った。
 
「……ちょっと、いいかしら?」
「ん?」
 呼びかけると、彼はあたしを振り向く。
 その表情には平民特有の、貴族にへつらい、機嫌を伺う色が見えない。
それでいて、級友の貴族の男子があたしに向ける、見惚れるか……あるいは品定めするような色もない。
 やっぱり、この男の子は、今までにあたしの身の回りにいた男とは、何かが違う。
 
「あ、えーっと……キュルケ。微熱の」
「覚えててくれたのね、嬉しいわ」
「そりゃ、まぁね」
 そういったサイトの口元には、苦笑が浮かんでいた。まぁ、あたしが彼と初めて会ったとき、
あたしは彼とそのご主人様のルイズを思うさま嘲笑ったんだから、そんな反応も当然かも。
 
「で、何の用? ルイズはここにはいないけど」
「用があるのは、あなた」
 そう言って彼に近付くと、サイトは洗濯物が入ったかごを抱えたまま一歩後じさる。
 
「俺に用? どんな?」
「ま、後で良いわ。今はあなたの仕事を先に片づけちゃいましょう。手伝うわ」
 ウインクを見せて、ロープにかかっていたルイズのソックスを取り、カゴに入れる。
サイトは「あ、サンキュ」なんて呟いて、腑に落ちない顔をしながらあたしと一緒に残りの洗濯物を片づけ始めた。

830 名前:微熱の唇 2/8:2007/05/27(日) 13:51:52 ID:RgpxYfzb
「悪いね、わざわざ運んでまでもらって」
「気にしなくていいのよ、このくらい」
 けっこうな重さになった洗濯物カゴを、あたしは『フライ』で浮かせて運んであげた。
学生寮のあたしやルイズの部屋がある階まで来た頃には、もうサイトはあたしへの印象が良くなった様子。
 
「それで、結局俺への用事って何なんだ?」
「んー……あたしの部屋で話すわ。入ってくれる?」
 そう言って足を止め、ルイズの部屋よりも手前にある、あたしの部屋の戸を開ける。 
「あ、だったら、洗濯物をルイズの部屋に置いてから」
「部屋にルイズがいるかもしれないでしょ。そうしたら、また何か言いつけられるかもしれないわ」
 そう言って、あたしは魔法で浮かせた洗濯物カゴをさっさと部屋の中に入れてしまう。
 サイトは、まぁそれもそうか、といった顔をして、あたしの後ろをついてきた。
 
 洗濯物を机の上に下ろして、あたしはベッドに腰掛ける。サイトは、珍しそうに部屋の中をきょろきょろ見渡していた。
「そんなところに立ってないで、こっちにいらして」
「え? あ、うん」
 言われるままに近寄ってきたサイトに、ベッドの、あたしが座っている横を手のひらで軽く叩いて示す。
 サイトは、あたしが叩いた所よりも少し距離をとって、浅く腰掛けた。まだちょっと警戒してるのね、可愛い。
 
「それで、用って……」
「ふう……ちょっと暑いわね」
 あたしはサイトの言葉を遮ると、髪をかき上げて後ろに流し、ブラウスのボタンをひとつ外す。
 わざと少し小さめのサイズを選んでいるシャツから、胸が今にもこぼれ落ちそうになる。
あたしの横で、ごくり、と生唾を飲み込む音が聞こえた。
 さぁ、ここからが微熱のキュルケの本領発揮よ。
 
「で、俺への用……」
「まだわからないのかしら? ひどい人」
 ぐいっ、と上半身を彼の方へ寄せて、その顔をのぞき込む。彼の目には上目遣いの私の顔と、
強調された胸の谷間が映り込んでいるはず。この距離なら、香水の匂いにも間違いなく気付く。
 
 サイトが目を白黒させ、その頬がみるみる赤くなっていくのがわかる。
 いわゆるハンサムとは言い難いけど、結構童顔で可愛い顔をしてる。
こんな男の子が別人のように凛々しくなってギーシュに啖呵を切り、目にも止まらない速さで
ゴーレムを次々に切り捨てた所を思い出し、胸に熱いものが灯った。
 上辺だけだったり、過剰に調子に乗ってる貴族の男とは、明らかに異質な人。

 彼が、”女”の前ではどんな顔をするのか。どんな声を聞かせてくれるのか、知りたい。
 そして、今だったらそれがたやすく可能だという自信が、あたしにはあった。
 
「キ、キュルケ……?」
「ええ、キュルケよ。あなたが心に火をつけてしまった女」
 サイトの首筋から耳の裏に手を回すと、そのまま一気に顔を寄せる。
 彼を半ば押し倒すようにして、その唇に唇を重ねた。 
「んむっ!? んんーっ!!」
 あたしを押しのけようとする彼の体に、ぎゅっと乳房を押しつける。この体を本気で拒絶できる男なんて
今までに一人も知らない。サイトの抵抗は、すぐに形だけのものになった。
 
「……っは、はぁ、はぁ……」
 唇を離すと、すぐ目の前には、当惑が半分、陶酔が半分の色をした瞳。あたしの口付けによって、
彼にも情熱の火種が灯ったことがわかる。
 
「あなた……あのご主人様に良いようにされて、不満なんでしょう?」
「え……?」
「最近のあなたとルイズの様子を見てて、何となくわかったのよ。男のことが何もわからないルイズに
使い魔にされて、見返りも無しに無茶なことばかり要求されているんでしょう。……可哀想。あたしが、満たしてあげる」
 
 これが、自信の理由。サイトは、使い魔である前に人間の、男性。
そのことが全くわかってないルイズからなら、彼を奪う事なんていとも簡単。
 あたしは言葉に詰まっているサイトの唇を、再び奪った。

831 名前:微熱の唇 3/8:2007/05/27(日) 13:52:40 ID:RgpxYfzb
 唇の間を、舌でつつく。開いて、というジェスチャー。サイトは最初は拒む様子を見せていたけど、
あたしが執拗に舌でくすぐると、少しずつ開いてあたしを受け入れた。
 キスっていうのは、相手を憎からず思っているというのが前提だけど、男にとっても女にとっても気持ちが良い。
気持ちが良いというのは、最大の毒であり呪い。すぐに体も心も縛り、逃れられなくする。
 
 胸を押しつけ、首筋を指で撫でると、サイトの体からは目に見えて力が抜けていく。
 この様子だと、彼、女を知らないのかな。それはそれで、魅力的。あたしだけの色に染めることができる。
 より深く唇を重ね、舌を差し入れるために顔を傾けると――先に、サイトの舌があたしの中に入ってきた。
 
「んっ……!? んぅっ、ちゅ……」
 サイトの舌は、蛇のようにあたしの舌に絡みついてきた。擦るように、撫でるようにあたしの口内が愛撫され、
逆にこちらの体から力が抜けていく。
 舌だけじゃない。サイトの指はいつのまにかあたしの顔と背中に回されていて、耳の裏と、背筋までくすぐられる。
 
 嘘、何これ、上手い。ついさっきまで遠慮がちだったのとはまるで別人。どういうこと……!?
 
 応戦しようとして、あたしの方からもサイトの舌に舌を絡ませるけど、それを逆手にとったみたいに
サイトはあたしから快楽を引き出す。頭の中がとろんとして、このまま彼に身を任せたいなんて気分になってしまう。
 こんなにあからさまに主導権を握られることなんて、滅多にないのに。
 
 あたしとさほど身長が変わらないはずのサイトの体が、やけに大きく、包み込んでくるような気がした。
 
 
                            ∞ ∞ ∞
 
 
「………遅い」
 窓の向こうの、山の稜線に沈み始めた夕日を見ながら、わたしは呟く。
 放課後、洗濯物を片づけたらすぐ帰ってくるかずのサイトが遅すぎる。
 まさか、どこかで食べ物でも漁ってるんじゃないでしょうね。最近はご飯を抜いてもけろりとしてるから、怪しいのよ。
 
 あたしは部屋着の上にマントを羽織ると、部屋を出た。とりあえず、思い当たる所を見て回ろう。
 サイトが居そうな所はどこか考えながら廊下を歩いていると、一室のドアが薄く開いていることに気付いた。
 
 そこは、ツェルプストー家のキュルケの部屋。あいつの男性との交友関係と一緒でだらしないわね、と思いつつ、
一応閉めておいてあげようかと近付く。すると――。
 
「はぁっ、はぁ……んっ……ちゅ、ちゅぐっ、ちゅる……」
「んっ…ふ、くちゅ、ちゅぷ……じゅるっ……」
 
 部屋の中からは、キュルケ一人が出しているとは思えない、よくわからない音が聞こえてきた。
 キュルケの事だから、男子を連れ込んでヘンな事してるのかも。
ウンザリした気分になって、ドアをそのままに立ち去ろうとしたとき。
 
「ぷはっ……は、ぁ……サイト……」
 かすかな声だけど、その名前がわたしの耳に飛び込んできた。キュルケのやつ、サイトって言った!?
この学園にサイトなんて珍しい名前の人間、わたしの使い魔以外に聞いたことがない。
 わたしはぞくりと背筋が寒くなるのを感じながら、咄嗟に扉の隙間から部屋の中をのぞき込んだ。
 
「――っっ!!」
 危うく、大声を上げるところだった。キュルケの部屋のベッドの上では……見紛う筈がない、わたしの使い魔の
サイトと、キュルケが重なり合うようになっていたのだから。 
 ちょっと前までのわたしだったら、そこでカッとなって部屋の中へ飛び込み、サイトを怒鳴りつけただろう。
 でも、その時、わたしは……全身が凍りつくような感覚に囚われて、その場に釘付けにされた。

832 名前:微熱の唇 4/8:2007/05/27(日) 13:53:22 ID:RgpxYfzb
「はぁっ、ふ……いいわ……じょうず、サイト……んっ!」

 サイトは、キュルケにのしかかられるようにされながら、体を触っていた。
足や、背中も触ってたと思う。でもそれだけじゃなくて、耳とか、首とか……むむ、胸とか。
わたしが最近、サイトにさせているマッサージで触らせてるところよりも、もっと色んな場所を。
 
 サイトの手や指が動くたびに、キュルケは体を震わせて、髪を振り乱す。それが気持ちいい時の
反応なんだってことを、わたしはついこの間知った。
 
 それに、それに……キュルケの方も、サイトの体を触っていた。左手は背中に回して……右手は
どこにあるのかわからない。胸とか、お腹の方?
 よくわからないけど、確かなのは、キュルケが手を動かすたびに、サイトの方も体をよじらせ、
息を荒くしているということ。
 
 その光景を目にして、怒るとか、そういうのより先に……気持ち悪い、と思った。
 嫌だ。やめて欲しい。そんなことしないで欲しい。止めて。不愉快。
 
 わたしは、心臓がばくばく高鳴っているのに妙に冷えている心を不思議に思いながら、
その、半開きになっていたドアを開け放った。
 
「……何してるの」
 
 こんな状況で自分の口から出たということが信じられない、冷静な……冷たい声。
さほど動じた様子もなくキュルケはわたしの方に目を向け、サイトはびくっと体を跳ねさせるように
顔をわたしに向けた。
 
「あっ……あ、ルイズ、これは……!!」
「……は、ぁ……何してるのも無いもんだわ。気遣いまでゼロのルイズ」
 
 慌ててキュルケの体から手を離すサイトとは裏腹に、気だるげに髪をかき上げるだけのキュルケ。
 サイトの反応よりも、そのキュルケの目。とろんと潤んでいるのに、わたしへの確かな侮蔑……
普段わたしを小馬鹿にするときとは明らかに違う、確かな蔑みの色を浮かべた瞳が気になった。
 
「ひとの使い魔に勝手に手を出さないで。帰るわよ、サイト」
「あ、うん…」
 その目を見るのが嫌で、サイトに声をかける。サイトは、もぞもぞと身を動かしてキュルケの下から
出てきた。キュルケは、それを止めようとしない。嫌にあっさりと、サイトの上から身をどかす。
 
「ルイズ、あなたそれでいいの?」
 キュルケは、顔色のわかりにくい褐色の肌にも明らかな上気した頬のまま、わたしにそう言ってきた。
その言葉に疑問が浮かぶ。そんな台詞を言うなら、わたしではなくサイトに対して言うべきなんじゃないのかしら。
 
「言っておくけど、あたしは完全に無理矢理彼を求めたワケじゃないわよ。
彼の方からも、少なからずあたしを求めてきた。どうしてだと思う?」
「知らないわよ。こいつが犬だからじゃない?」
「違うわ。サイトは、あなたに対して不満があるから。あなたが使い魔の主人として足りていないからよ」
 
 キュルケの言葉が胸に突き刺さる。なにそれ。何をわかった風なこと言ってるの。馬鹿にしないで。
 
「サイト、これだけは忘れないで。……あなたが満たされずにいて可哀想だと思ったの、本当だから」
 
 わたしがサイトの袖を引っ張って部屋を出て行こうとすると、キュルケはサイトにそう言った。
もう嫌。ここにいたくない。サイトをここにいさせたくない。
 開きっぱなしのドアから外に出ると、キュルケに”フライ”をかけられたらしい洗濯物カゴが
わたしたちの後を追って廊下に飛んできた。「忘れ物よ」なんて言葉と一緒に。
 最後まで、嫌な奴だった。

833 名前:微熱の唇 5/8:2007/05/27(日) 13:54:07 ID:RgpxYfzb
 サイトを引きずるようにして自分の部屋に戻ると、それまで抑えられていた怒りが一気に湧き上がってきた。
 サイトが、あの女と。憎きツェルプストー家のキュルケと。その光景が蘇って、頭にカーっと血が上る。
 
「何考えてんのよ! 犬! ありえない!!」
「ご、ごめん」
「謝るくらいだったら、何であんなことしたのよっ!」
 サイトの顔を睨みつける。ばつが悪そうに目を逸らすサイトの唇に、紅いルージュのうつった跡が見えて、
さらにわたしの怒りに油を注ぐ。
 
「信じられない……! わたしに許可もなく、あんなことっ……!」
 何だか、感情が高ぶりすぎて、涙が出そうになってきた。こっちも目を逸らして、文句だけ続ける。
 
「そこまで言うなら聞くけどさ……なんでお前の許可が必要なの?」
 サイトは、うんざりした口調でそう聞いてきた。何その質問。ばっかじゃないの。
「当たり前でしょ! アンタはわたしの使い魔なんだからっ!」
「使い魔が女の子と仲良くしちゃいけないって決まりでもあんの?」
「知らないわよ。わたしが許さないって言ってるんだから駄目なの!」
 
 言い放つと、サイトは諦めたのか、深いため息をついた。そして、もういいや、といった態度でくるりと
踵を返す。
 その態度が、とても嫌な感じがした。冷静に考えると、わたしも勢いで酷いことを言った。
サイトにうんざりされても仕方が無いことを。
 
「あ……ちょっと言い過ぎたわ。別に、アンタが女の子と話そうが構わないけど、キュルケとだけは駄目。
あと、体に触るのもだめ……それ以外ならいいわ」
 
 譲歩の台詞を言ってる最中に、自分で気付いた。わたしは、サイトが”キュルケと”ヘンなことをしていたからと
いうより先に、キュルケの体を触っていたこと、キュルケに体を触られていたことを不愉快だと思ってたことに。
 
「あ、そ。ありがとうゴザイマス。寛大なご主人様のお言葉にこのサイトめは感服の至りです、っと」
 サイトはもうわたしの方を見ようともせずに、洗濯物を片付け始める。怒っているというより、冷めている様子。
急にサイトが遠くに行ってしまった気がして、辛かった。
 
 不意に、さっきのキュルケの言葉が思い出される。サイトは、わたしに対して不満を持っている。
だからキュルケなんかにほいほいついていくし、わたしを苛立たせることばかりする。
 
 そう考えてみたら……わたしは、サイトに何か報いることをしただろうか。文句をいいつつも
一応はわたしが言いつけた仕事はするようになったし、最近はマッサージまでしてくれるようになったサイトに、
使い魔として相応のご褒美とか、ねぎらいの言葉をかけていたかしら。
 
 わたしが使い魔の主人として足りない。キュルケはそう言っていた。
そうなの? サイトが使い魔として駄目なんだってばかり決め付けてたけど、わたしにも責任があった……?
 急に不安が襲ってきた。もし、そうなら。わたしのせいで、サイトがわたしに従わないんだとしたら。
サイトはまた、キュルケとかの所へ行ってしまうかもしれない。また、さっきみたいなことを……。
 
 嫌だった。理屈じゃない。認めない。許せない。それを考えると、気持ちの悪いモヤモヤが胸の中で
膨らむ。サイトにマッサージされた時のような気持ちのいいモヤモヤとは、全く逆の不快感。
 
「サイトッ!」
 わたしは、深く考えないでサイトに呼びかけた。
「はい?」
「け、剣を買ってあげるわ。あんた、剣士でしょ。自分の身くらい守れるように、剣を持たせてあげる」
 
 唐突な提案に、サイトは目を白黒させた。「そりゃ、ありがと」なんて返事したけど、嬉しいというより
戸惑いの方が大きい感じだった。
 わたしも、自分で言った事ながら、何か違うと思った。サイトに剣が必要だと思ってたのは確かだけど、
これじゃ、物で吊ったみたい。使い魔に報いるご主人様の行動としては、二流もいいとこ。
 
「え、えっと……それだけじゃないわ。サイト、ベッドに横になりなさい。
わ、わわわ、わたしが、その……マッサージしてあげるわ。特別に。感謝しなさいよね!」

834 名前:微熱の唇 6/8:2007/05/27(日) 13:55:06 ID:RgpxYfzb
 もうひとつ、咄嗟の思いつき。どうしてそんな言葉が出てきたのかといったら、たぶん、さっき
キュルケがサイトに触っていたときの、サイトの様子が目に焼き付いていたからだと思う。
 
 サイトは、気持ちよさそうだった。キュルケに触られて。
 そりゃ、当たり前ね。わたしがサイトに触られて、あんなに気持ちいいんだから。サイトだって同じはず。
だけど、サイトがあのキュルケに触られて……いや、気持ちよくされてたって事が、気に入らない。
気持ち悪い。許せない。思い出すだけで、胸に嫌なモヤモヤが溜まっていく。
 
 だったら、わたしがしてやるわ。そうしたらわたしに感謝して、わたし以外の女に尻尾振ったりしないでしょ。
 
「お前が、俺に? 熱でもあんのか?」
「失礼ね、他人の行為は素直に受け取りなさいよ」
 
 わたしはサイトのところにつかつかと近寄る。その唇にまだキュルケのルージュの跡が残っているのを
思い出して、サイトがとり込んできた洗濯物の中からハンカチを一枚掴みとり、サイトの顔にごしごし擦りつける。
 
「うわっ、何!?」
「口紅で汚れてるのよ、さっさと拭きなさい!」
「わあった、自分でやるから!」
 サイトにキュルケの痕跡が残ってるのが、気に入らない。自分でも不思議なくらいムカムカしてる。
 
 
 完全に口紅の跡を消させたあと、サイトをベッドに俯せにさせた。ちょっと気に入らないけど、床に寝かせるのも
可哀想だし今回は特別に許すことにする。良い主人は使い魔にも寛容なのよ。 
 サイトはまだ半信半疑な様子で、居心地が悪そうにわたしを見上げている。
 
「……ルイズの匂いがする」
「嗅がないでよ馬鹿っ! あとそんなこと思っても言わない!」
 枕に顔を埋めているサイトが言った言葉に、顔が一気に熱くなる。なんでこういつも一言多いのかしら。
 
 サイトの横まで移動して座り込む。マッサージなんてやったことないけど、あんなに上手だったサイトだって
素人だと言ってたんだし、そんなに難しいものじゃないはずよね。
 サイトにされたことを思い出しつつ、ふくらはぎの辺りに手を持って行く。ここら辺では見たことがない生地の
ズボンの上から、サイトの足をぎゅっと掴んでみた。
 
「うひゃひゃひゃひゃ!!」
「なっ、何よ!?」
 サイトはぞわぞわと足を震わせて、珍奇な叫び声を上げた。
「くすぐったい! それ、くすぐったいから」
「失礼ね、ちょっとぐらい我慢なさい」
 その反応にムッときて、思いっきり力を込めてサイトの足をぎゅうぎゅう押す。サイトは身を縮こませて、
逃げたり吹き出したりするのを我慢している様子。
 
「何よ、気持ちよくないの?」
「いや、そもそもルイズの力が弱いから、効く以前にくすぐったいだけで…」
 サイトはわたしに触られてるのに、本当にあんまり良さそうな感じじゃない。
どうして? サイトがわたしにするのと何が違うの? キュルケに触られてた時は、あんな反応してたくせに……! 
 悔しくて、いらいらして、わたしは体勢を変えることにした。サイトの両脚を跨いで、足首の脇に膝を下ろす。
そこから、体重をぜんぶ乗せるようにして足を揉んでみる。
 
「ちょ、ルイズ!?」
「じっとしてなさい! ほら、いいでしょ! 気持ちいいって言いなさい!」
 自分でもヤケになってる気がしなくもないけど、必死になってサイトの足に力を込める。こうして触ってみると、
サイトの足って結構筋肉がついてて固い。
 サイトがこの格好でわたしにマッサージする時は、本当に乗っかったらわたしの足が壊れちゃうだろうから
跨るだけで腰は浮かせてくれてる。けど、わたしがサイトにするなら、足の上に座り込んでも全然大丈夫。
 サイトは普段あんまり体型がわからない服装をしてるけど、やっぱり、わたしとは全然体つきが違う。
 
 それを意識したら、なんだかどきどきしてきた。よく考えたら、この格好って、ものすごく恥ずかしい。
男の人をベッドに横にして、その上に乗っかってるなんて……他人に見られたら、絶対ヘンな誤解される。

835 名前:微熱の唇 7/8:2007/05/27(日) 13:55:55 ID:RgpxYfzb
「あの……ルイズ?」
 わたしが急に湧き出してきた恥ずかしさに戸惑っていると、サイトがおずおずと話しかけてきた。
「な、なによ?」
「その、もういいや。十分ルイズの気持ちは伝わったから。あんがと。もういいよ」
 その言葉に、落胆する。気持ちよくないから、もうやめていいって事じゃないの。

「……わたしじゃダメなの? サイト、良くならないの?」
「いや、もう十分良かったから。満足満足。だからどいて、マジで」

 じわっと目頭が熱くなった。何それ。良くないなら良くないってはっきり言いなさいよ。
お世辞まで言って機嫌伺うことないじゃない。
 自分が空回りしかしていなかったことに、涙まで零れそうになる。どうして? わたしには何が足りないの?
 
「なんでよ……なんでダメなのよ!」
「あー、うー、その、つまりだな、大変言いにくいんだが、俺の足にルイズのお尻が……」
 
 …………。
 
「は?」
「あーもう! お前の尻が俺の足の上に思いっきり乗ってるの! このままだと大変な事になるから
さっさとどけって言ってんだよ! 気付け馬鹿!!」
 サイトは堰を切ったように一気にまくしたてた。わたしはその言葉で、わたしがサイトの体に触れているという事は、
サイトもわたしに触れていることになるんだという事実に、ようやく気付くことになった。
 
 一気に頭が沸騰する。
「ば、ばかーーっ!! 早く言いなさいよ!!」
「だから遠回しにどけって言ってやったろ! 俺の気遣いを無下にしやがって!」
 
 わたしは跳ねるように立ち上がる。お、おおお、お尻。サイトにお尻を乗っけるどころか、
体重をかけてぐいぐい押しつけるみたいな事までした。頭も体も熱くなりすぎてぐらぐらする。
 
「ばかっ! ばかっ! ばかっ! いぬっ!」
「痛っ! いたいってば! ってか俺悪くねーだろ!?」
 自分でも何をしてるのかわからないまま、足下に寝ころんでるサイトの背中を思うさま蹴りつける。
 もう、もう! 何がマッサージよ! こんなやつ、足で十分よ!!
 
「んくっ!」
 わたしがサイトの背中の一カ所にかかとを落としたとき。サイトはそれまでの悲鳴とは、微妙に異なった響きの
声を上げた。その声に、思い当たるところがある。
 わたしは少しだけ冷静になると、サイトがその声を上げた場所を、今度はゆっくり、ぐりっと踏みつける。
 
「うっ…く、はぁ……」
 サイトは身をよじらせたあと、ため息に似た深い息をついた。あ、これ。ひょっとして。
 
「……ひょっとして、気持ちよかった? 蹴られて? 踏まれて?」
 恥ずかしさよりも勝る、好奇心。手で触った時には鈍かった反応とは、全然違う。
「よ、良くねぇよ! いいからもうどいてくれ……」
 今、慌てた。嘘ついてる。わたしの口元が自然に持ち上がりそうになる。
 
「嘘ね。良いんでしょ。手でやってもさっぱりだったくせに踏まれたら気持ちよくなるなんて、変態なんじゃないの」
 
 ぐりぐりぐり。さらに力を込めると、サイトは絞り出すような声を上げて身悶えた。
 これよこれ。こういう反応が見たかったの。

「ちっ…げぇよ、足でされたからってより、お前の手の力が弱すぎるから、足でやってようやく効いたんだよ。
俺も、小さい頃に父ちゃんに背中に乗ってマッサージするの頼まれたことあるし……」
 
 ふ、ふん。もっともらしい言い訳までしちゃって。でも今、サイトは面白いことを言った。

836 名前:微熱の唇 8/8:2007/05/27(日) 13:56:48 ID:RgpxYfzb
「なに? じゃあ、踏むだけじゃなくて乗っかってもいいの?」
「はい?」
 思いついてしまったら、もう我慢できない。わたしはサイトの返事を待たずに、サイトの背中を両脚で踏みつけて
その上に乗っかった。
 
「ぐっ……う、あぁ……」
 サイトは変な声を漏らしたけど、本気で苦しんでるって感じじゃなかった。むしろ、サイトの言う『効いてる』って風。 
「ほ、ほら、どう? いいんじゃないの? いいでしょ?」
「くっ……ふ、んくっ……う……!」
 力を込めるたびに小刻みに震えるサイトの背中から落ちないように注意しながら、ちょっと後ろに下がったり
また前に戻ったりする。

 心臓がばっくんばっくん言ってる。頭の中に霧がかかったみたいになる。よくわかんないけど……楽しい。
わたしがサイトに乗っかって、踏みつけて……それなのに、サイトが”良さそう”になってる事が、嬉しい。
 ――わたしの方まで、気持ちいい。
 
「あ……嘘だろ、これ……やめ、ルイズ、マジでやめて……」
 ぎゅっとわたしのベッドの布団を握りしめるサイト。その反応がホントに嫌なわけじゃないってこと、知ってる。
「やめない。やっとサイトが良さそうになったんだもの。やめるわけないでしょ」
 腰の方をかかとでぐりぐりすると、サイトは切ない声を上げた。その声。キュルケに触られてた時より良さそうな声。
 その声を聞く度に、他人の手垢がついたサイトが綺麗になり、わたしのものに戻っていく気がする。
 
「あっ、だめ、やばいって、だめ、ほんとにだめ……!!」
「え……え?」
 サイトの声に、切羽詰まった色が混じる。身のよじり方も、さっきまでとは違う。本気で、わたしを
振るい落とそうとしている様子。
 あ、もしかしたら、気持ちいいのが溜まりすぎて、苦しくなった時の。だったら、尚更止めるわけにはいかない。
だって、それが溢れた時が、一番気持ちいいんだから。
 
「こ、こらっ! 暴れないでよっ!」
「ルイズこそ動くなっ! こればっかりは本気でマズいから……!」
 
 逃げようとするサイトの上で、バランスをとることができない。後ろに倒れ込みそうになって、
慌てて足の踏み場をずらす。
 
 ずぼっ。
 あれ、変な感触。足が沈んだ。咄嗟に確認すると、サイトのお尻のすぐ下、太股の間あたりに
つま先が入り込んでしまったらしい。ぎょっとしてその足を引き抜こうとしたら――。
 
「う……あ、ああぁ……」
 サイトはとろけたような、絶望したような、よくわからない声を上げた。サイトの体がびくんびくん震える。
 ひょっとして、一番気持ちいいのになった? 足の下でサイトが震えるのを感じながら、期待する。
 
 それから、何十秒かして。ぐったりしてしまったサイトの喉から漏れてきたのは、
「……どいて……」
 という、妙に冷えた声だった。さっきまでの懇願とは違う、淡々とした声。
「あ……うん……」
 なぜかその静かな声に気圧されて、わたしはサイトの上から降りる。サイトはゆっくりと身を起こすと、
これまた静かな動きでベッドから降りた。
 
「あ、サイト。そ、その……良かった?」
 聞くと、サイトはわたしの方を向き、……笑いかけた。感謝の笑顔とはほど遠い、自嘲みたいな引きつった笑み。
 
「サ、サイト…?」
 なんだか、致命的に悪いことをしてしまった予感がする。それが何なのかはわからないんだけど。
 サイトはそのまま、ふらふらと変な歩き方で部屋から出て行った。
 どこに行くのか聞きたかったけど、その背中が『何も聞くな』と語っているような気がして、声がかけられなかった。
 
 
 後に、わたしはこの日の出来事を思い出す度にごろごろ悶え転がることになるのだけれど、それはまた別のお話。

837 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/05/27(日) 14:00:25 ID:RgpxYfzb
続きます。
サイトを可哀想な目に遭わせるのが好きな自分はSoft-Mとして正しいのかどうかのか

838 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 14:07:48 ID:aOaqxa32
GJ!!! 本編ではサイトの犬っぷりは少しなりを潜めるだろうからサイトをいじめちゃって下さいwww

839 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 14:08:13 ID:6JJVYIqu
ぬわあああああ!
なにこの性的レベル小学生なルイズの手探りエロエロ成長記!
ガチンコエロもいいがこれもまたエロくてすばらしいのですよ、GJなのですよー。

840 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 14:15:59 ID:YUUslYLI
まさかサイトは踏まれて…
サイトってばいけない子!
GJ!!

841 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 16:10:53 ID:s3ByzhiQ
 一言で言えば、運が悪かった。ただそれだけだ。
そして、歴史にifは存在しない。



 テファを王宮に送り届けた後、彼女をどこに住まわせるかで軽い議論が起こった。
見知らぬだろう土地で一人にしてしまう、という事に今は特に強い抵抗があったサイトは、テファと子どもたちを魔法学院に置いてほしいとアンリエッタに話した。
しかしどういうわけかアンリエッタはそれを承認せず、城で厚遇するとの一点張りで議論は平行線を辿ったが、話がテファの保安に及んだときに、キュルケの
「たった二人に脱獄の手引きをさせちゃうような城と、その二人がいる学院。どっちが安全かしらね〜」
という、大きな独り言が決め手になった。


 学院に戻った翌日、サイトとルイズ、シエスタはテファニアを連れて学院内を案内して回っていた。
「ここがヴェストリ広場。最近はオレ達が訓練に使ってたりする場所」
「何が訓練よ。ただ集まってだれてるだけじゃない。」
どういうわけかまたルイズは不機嫌である。
今まで無視を貫いてきたサイトも少しむっとして
「何でついてきてんだよ、お前」
とぶっきらぼうに言う。
「あんたをその胸っぽいバケモノと二人きりにして、何か間違いが起こらないように見張ってるのよっ!!」
バケモノ、と言われたテファがひっとうめいて両手で胸を隠そうとする。
「嫉妬丸出しですね、ミス・ヴァリエール。大人の女性になるんじゃなかったんですか?」
「だっまっりなっさい! 馬鹿メイド!! 大体ツェルプストーの言うことなんか信じるべきじゃなかったのよ!!」
「その前はデルフさんの言うことを鵜呑みにして笑わせてくれましたけど」
「あんたはぁ〜……今一度貴族の恐ろしさってのを体に教えてやろうかしら……!!」
シエスタは凄むルイズを完全に無視して
「そういえばデルフさんは一緒じゃないんですね」
サイトは少しだけ朝の出来事を思い返し、
「ああ、アイツは今タバサんところにいるよ」

842 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 16:12:47 ID:s3ByzhiQ
 タバサは自室にいた。目の前には数メイルはありそうな程山積みにされた本。
そして、ベッドの上には一振りの抜き身の剣。
鞘も同じ様にベッドに寝かされている。
デルフは直感的に今から自分が何を聞かれるのかわかっていた。
目の前の少女は聡い。数千年の歳月を重ねた自分でも、そう簡単に誤魔化されてはくれないだろう。
おもむろに、タバサは本を閉じ、そしていつもと変わらぬ調子で訊いた。
「4つ目の虚無の使い魔って何?」


 その頃サイト達は、まだ広場から動いてなかった。
怒れるルイズの魔力溢れる「爆発」が、当初の二人のケンカからある意味いつも通り横道に逸れ、サイトに炸裂し、
ボロボロの彼をどっちが介抱するか取っ組み合いを始め、
ただただサイトが心配なテファが膝枕をしているところに正気に返った二人が乳いびりを開始するというまさに混沌の様相を呈していた。
はじめは乳珍しさにフードを被ったテファを遠巻きに眺めていた生徒も
巻き込まれては敵わんと逃げ出し、いつしか広場は四人だけになっていた。
サイトが目を覚まし、他三人もだいぶ疲れ果て、広場を静寂が包む。
そんな時、ポツンとシエスタが呟いた。
「テファニアさんは使い魔を喚んだりしないんですか?」




「神の左手ガンダールヴ、神の盾。神の右手ヴィンダールヴ、神の笛。神の頭脳ミョズニトニルン、神の本。これだけでも調べるのには時間がかかった。でも、4つ目は存在を匂わす様な記述だけで、どの文献にも載っていなかった」
「……大したもんだな……嬢ちゃん。だが、知ってどうするってんだ?」
「彼がガンダールヴ、それはもう知ってる人は知ってること」
「……」
「そしてこの間戦ったゴーレムもどきを操ってたのが、ミョズニトニルン」
「何でそれを……」
「キュルケが言った。ルイズがそう呼んでたと」
「あの娘っこ……ハァ……」
「虚無の担い手がルイズ以外に2人。なら、もう一人いるはず」
「……」
少しだけためて、タバサは言った
「四の使い手と四の使い魔。これが揃った時、何が起きるの?」

843 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 16:14:40 ID:s3ByzhiQ
「サモンサーヴァントは簡単な魔法だから、エルフのあんたなら出来ないことないだろうけど……」
「なんせゼロのルイズが初めて成功した魔法だもんな〜」
「ふんっ!!」
詠唱なんかお構い無しに力任せに振った杖から閃光がほとばしり、サイトの顔面で極小規模の爆発が起こった。
バランスが崩れ後頭部から地面に突っ込み、気絶した彼をシエスタに任せ、ルイズはサモンサーヴァントの講義を再開した。

シエスタは少し離れた場所で彼を膝枕したままその講義を聴いていた。
「本当、知識だけはすごいんですね……ミス・ヴァリエール」
何を言ってるのかは断片的にしかわからなかったが、逆に平民の自分に断片でもわかるということが驚きだった。
そのずば抜けた知識がどのような過程で得たのかを知ってるシエスタは、少し複雑な気分になった。



「始祖ブリミルは確かに英雄だった。ただ、何時の世も英雄が人々に受け入れられるかと言ったらそうじゃねぇ」
デルフの表情は読み取れない。
「怖くなっちまったんだ、世界をほぼ統一しちまったブリミルの力が」
ただ、何を思っているかはタバサはわかる。
「人々は英雄を暗殺しようとして、代わりにその使い魔の一人が犠牲になった」
タバサの体が震える。
「ブリミルの使い魔は四人の人間の娘っこだった。その内の右手でも左手でも頭脳でもない、ゼロの使い魔なのにゼロだった、ブリミルと一番深い仲にあった娘っこが、死んだ」
タバサが顔を上げる。「四人目の使い魔」に反応した。
「ブリミルは復讐を考えるより先に、八方手を尽して娘っこを生き返らす手段を探した。そして可能性が見付かった。その場所が――」
「『聖地』」
「……その通り。唯一、ブリミルが統一できなかった土地、エルフの住まう場所だ。相棒がメイジを含めた七万の軍勢を一人で止めたのは知ってるな?」
頷く。
「ブリミルは残った使い魔三人と自身の四人で、千に近いエルフの軍勢を皆殺しにした」
「!!!」
今度ばかりは衝撃を隠せないタバサ。
「ただ、三人の使い魔はその戦いで生き絶え、ブリミルも致命傷を負った。ボロボロの体でたどり着いた聖地であいつは「虚無」の真実を知った」
「真実……?」
「そして、ブリミルが死のうとするその瞬間、エルフ共がブリミルの時を止めて聖地に封印した」
「……生きてる?」
「ああ、なんせ死なせるわけにはいかなかったからな。ブリミルも封印される間際に世界に呪いをかけて、自身の力を四つにわけ、王族の血に紛れ込ませた。今も復活の時を待ってる」

844 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 16:16:15 ID:s3ByzhiQ
 再び広場。
「準備はOKよ。始めなさい、テファニア」
「私、一言もやるなんていってないのに……」
「なんか言ったぁっ!?」
「ひうぅっ!!」
はっきり言って気乗りしなかったが、なんとなく視線を泳がせたその先に、離れた場所で膝枕されてるサイトが目に入った。
しばらく目を閉じ、
「……やるわ」
空気が変わった。
テファニアが教わった節を唱える。開くイメージ、魔力を集中させ、門を。


爆発。


「ごほっごほっ……げふ……ちょ、なんで爆発なんか……」
自分のことを棚に上げるルイズ。
煙幕が晴れた広場には変わらず四人しかいなかった。
ただ、変わったのは
「……サイ……ト?」
テファニアの前には離れてたはずのサイトが寝転がっていた。
「えと……あの……」
テファニアはこの後のことをどうすればいいか解りかねて、ルイズをあおぐ。
「………」
ルイズはしばらくポカンとしていたが、コントラクトに重い至ると
「ッダモガ「ぶちゅっといっちゃってください」
叫ぼうとしたルイズをいつの間にか近付いたシエスタが羽交い締めにしている。
テファニアもまたしばらく目を閉じたと思うと、再度開かれた瞳には何故か決意の炎がともっていた。
ルイズはモガモガいってジタバタしている。
シエスタは驚異的な力でそれを押さえ込む。
そして、唇と唇が触れ合ったその瞬間、ようやくサイトは意識を取り戻した。
「……ふぇ?」
唇が離れた後も放心状態。そんな彼を急な激痛が襲った。
「(胸が……熱い……っ!!)」
「サイトっ!!」
ルーンの痛みと分かっていても叫ばずにはいられない。
サイトは胸を押さえている。ルイズはそんな彼を見て、言い知れぬ恐怖を感じた。



「最後の使い魔、神の心臓、神の涙、正真正銘のゼロ。主が死んだときに、今いる世界をゼロに吹き飛ばす、破滅の爆弾だ」

845 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 16:17:47 ID:s3ByzhiQ
続かない。
ブリミルの器にするかしないかで迷ったりしたが、続かないので意味なし。
ギャグ特化にしようと思ったのに何故?

846 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 16:26:15 ID:ZDVPqssE
何故ここで終わらせる?もったいない……

847 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 17:00:24 ID:C93Pq9aW
>>837
なんという天然エロのルイズ これは間違なく先が思いやられる
GJなんだぜ
>>845
いいから早く続きを書く作業に戻るんだ

848 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 17:04:38 ID:Yee9Kr6G
>>845
うまいな、オリ展嫌いな俺だが、これは読んでみたいと思った

849 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 17:30:28 ID:+AUspJP1
>>845便乗分岐。すまん、つい思いついた。

「4つ目の虚無の使い魔って何?」

「……神の巨根」
「はい?」
 デルフの返事に、タバサは間抜けな声をあげた。
「いや、だから言ったろ、記すことさえはばかれるんだって。神の左手、神の右手、頭脳と来て、四人目が巨根。神の盾、神の笛、神の本に続く四人目が神のおっぱい星人。そりゃ記せねえって。いやほんと」
「……」
「あとまあ、強いて言うなら神の種馬とかか? 神の絶倫って呼ばれたこともあったな。あ、ちなみに名前はエロエロエルンな」
「……」
「いやぁ、相棒が貴族の娘ッ子と再契約したときは焦ったね。なんせあん時は、娘ッ子にハーフエルフの嬢ちゃん、メイドに剣士の姉さんまでいたからなぁ。うっかり胸にルーンが刻まれた日にゃ、どんな桃源魔郷が出現したことか……」
 タバサは黙ってデルフを掴み、つかつかと五階の窓に歩み寄った。
「うそじゃねえって、ホントだっつーの!」
 デルフの声を無視し、振りかぶって投げ捨てた。

 その頃、広場ではまさに桃源魔郷が出現しようとしていたとさ。

850 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 17:59:34 ID:RgpxYfzb
いつのまにか450KB超えてる
長いの投下する人は注意だ

851 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:56:05 ID:SwHirrtJ
次スレの季節か・・・

852 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:12:27 ID:CSxG3C1P
>>845
バカ野郎ノボル、こんなとこでネタバレなんかすんじゃねえ
早いとこ12巻を拝ませてクレ

853 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:14:28 ID:s3ByzhiQ
うぉぉぉおおお!!!……続き、頑張るか……
無意味に短い中で張りまくった伏線を回収できるように……
オリ展て難しいなぁ……


巨根でよくない?

854 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:24:32 ID:CSxG3C1P
巨根は巨根でID:+AUspJP1が展開させていってくれw

855 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:42:40 ID:ZDVPqssE
新刊の挿絵見てて思ったけど兎塚エイジの絵のタッチ少し変わったみたいだな。
少し線が太くなったというか、これはこれで悪くないけどね

856 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:55:10 ID:UAeumApk
アニメ2期も始まるし1巻のころの挿絵だと全然にてないからアニメを意識して書きましたって感じだよね

857 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 23:20:46 ID:s3ByzhiQ
アニメのシエスタとアンリエッタって顔(ry

858 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:00:41 ID:T6c0RFsI
>>856いや、アニメを意識して原作の絵柄変えたら本末転倒だろ。作画監督が似せろよw
思うに絵柄は変わってないよ。ただ線が濃くなっただけ。レイヤーの透過率や印刷の問題かも知れん。
そのせいでセル画っぽく見えるんだろうけど、全体のやわらかさは変わってないと思うぞ。
シャープなやわらかさが兎塚絵の魅力だと思うんだが、それが健在ならよし。

859 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:11:39 ID:rI4mwXsL
なんだか知らんがとにかくよし!
ところで兎塚のルイズは可愛いんだが何となく釘宮声で喋りそうにない気がするのは俺だけか

860 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:56:23 ID:vCtDlt3H
なぜサイトはタバサの使い魔じゃないんだ!?
もしタバサなら今頃15才の母になれていただろうに・・・・

まあアンでも大歓ゲイな訳なんだが。

861 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 02:34:28 ID:D79HiY6V
>>845
あれ……これ、面白くないか?

862 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 02:43:15 ID:hHcRr8f0
本編よりおもしろくなりそ(ry

863 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 03:09:47 ID:zFR62Z50
せんたいさんはまだかい?

864 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 03:11:53 ID:D79HiY6V
しかし重箱の隅をドリるようで大変申し訳ないことこの上ないのだが
「テファニア」じゃなくて「ティファニア」だよね……
「テファ」なら「テファ」でいいんだけど……

865 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 07:43:06 ID:Zhpx9ywS
脳内変換ヨーソロー

845がまじ最終章ネタバレなんじゃねーかってwktk
なるほど、ゼロの使い魔か……ってそうじゃねぇ!こんなとこで書いてないで早く12巻執筆に戻れノボルww

866 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 10:27:31 ID:JCMlIJId
>>837
一つだけ

フライは自分自身に掛けて飛び回る魔法で
物や自分以外に掛けてを浮かしたりはレビテーション

867 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 10:44:20 ID:KBQiDnJH
廊下までは11巻のタバサみたいに一緒に飛んできたと考えれば…
でも結構境界が曖昧だな。

868 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 19:02:19 ID:2VmYAc1u
フライの方が難しいらしいが、高速で動いたりするからかね


869 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:28:09 ID:qzMz+CcC
NO☆BO☆RU

870 名前:261のひと:2007/05/29(火) 02:30:36 ID:jS7CC32r
では

871 名前:1/10:2007/05/29(火) 02:31:18 ID:jS7CC32r
 昼過ぎから読み始めた本も、直ぐ読み終わってしまう。
 難解な魔法書も、タバサに掛かっては普通の本と変わらない速度で消化されていく。

「…………」

 残りのページを眺めて、今日中に読みきってしまうか、続きは明日に回すか黙って悩む。

 ――結論は直ぐに出る。今日はもう休む。

 学院に戻ってからのタバサが床に付く時間は、日に日に早くなっていた。
 今日などはまだ夕日が空を染めている最中で、子供でも眠るのを嫌がるような時間だった。
 それでもタバサの行動に遅滞は無く、着々と眠る準備を始める。

 最近は毎日この時間が楽しみで、日が傾き始めると気付くとこの事ばかり考えてしまう。

 寝巻きに着替えると、ランプの火を落とす。
 まだ空が明るいので、部屋の中の様子は良く分かる。
 この事に気付いてから、タバサは暗くなってから寝る事が無くなった。

 小さく口笛を吹く。

 使い魔への合図。
 薄明るかった部屋が、竜の巨体で窓を塞がれて、真っ暗になった。

「お姉さま、お姉さま、今日も一緒に寝てもいいの?」
「こっちに」

 ベットの側でシルフィードを見つめるタバサの頬はほんのり上気し、
 毎日の事なのに、振動はうるさいほど高鳴っている。
 気付くと目が潤んで、シルフィードがいつもより鮮やかに見える。

「お姉さま、入るのね、入るのね、きゅいきゅい」
「早く」

 焦れ始めたタバサが、側に置いてある杖を握りしめると、シルフィードは慌てて詠唱を始めた。

『我をまといし風よ、我の姿を変えよ』

 何時も通りの詠唱で、シルフィードの姿が見る見るうちに縮んでゆく。
 
 が、その姿は何時も通りでは無く……

「お姉さま、今日も可愛いのっ」
「っ…………は……い」

 自在に姿を変えられるシルフィードに、『サイト』の姿と声で賛美される。
 それだけでタバサは、辺りを駆け回りたいほど幸せだった。
 『サイト』の肩に、自分のシュヴァリエのマントを掛ける。
 『シュヴァリエ・サイト』の出来上がりだ。

「こ、こっちに……」
「うん、今日も一緒に寝るのー」

 夕日に負けないほど赤くなったタバサは、自分だけの『サイト』をしっかりと抱きしめて……

「おやすみなさい」

872 名前:2/10:2007/05/29(火) 02:32:04 ID:jS7CC32r
「うー、寒っ……」

 すっかり暗くなった廊下を、サイトはひたひた歩いていた。
 目指すは、サイトの自作風呂。

「やっぱり自分で作った奴の方が、愛着があるよなぁ」

 シュヴァリエに成った今なら生徒用の風呂も使えるが、サイトは自分の作った風呂に入るほうが好きだった。
 水を張ったり、湯を沸かす手間が掛かるが、
 異邦人のサイトにとって、自分だけの物だと感じられるものは貴重だからだ。

「うわっ……風つえーなぁ……」

 昼のうちに用意しておいた薪に火を点けるのも一苦労だったが、
 手間が掛かる以上、しておいた前準備を無駄にしないためにも、
 今日は断固として、自分風呂の日だった。

「今頃、ルイズは風呂だろうしな」

 今更生徒用の風呂に向かっている途中に、すれ違ったりしたら……

「ば、馬鹿にされるしな」

 テファを連れて学院に戻ってから、ルイズとは付かず離れずの距離を保っていた。
 とはいえ、お互いの選んだ立ち位置では、サイトが圧倒的に有利だった。

 なにしろ学院にはシエスタが居る。

 シエスタになびく振りをするだけで、ルイズの虚勢はあっさりと看過され、

「かわいーよな」

 結果的にはサイトもルイズもどっちもどっちだが。

 にやにやと笑いながら、サイトはその辺の木に、自分の服を掛ける。
 この風呂のもう一つの欠点として、更衣室が無い事があったが、今のところ困った事は一度も無かった。

「うはーー、幸せーー」

 冷え切ってしまった身体を湯に浸けて温める幸せは、何物にも変えがたい。

「あー、このまま死んでもいいやー」

 鼻歌など歌いながら、上機嫌に騒いでいるサイトは……

 マント以外の服が全て風に飛ばされ始めている事に気が付きもしなかった。

873 名前:3/10:2007/05/29(火) 02:32:47 ID:jS7CC32r
 歯の根が合わない。
 全裸にマントでは流石に部屋に帰れない。

 そう思ったサイトは濡れた身体のまま、辺りを探し回り……

 身体が乾く頃には、すっかり身体は冷え切っていた。

「ひゃ、ひゃむぃ……」

 紫色の唇から紡がれる言葉は掠れ、誰かに聞こえたとしても意味の無い呟きとしか取れなかった。

「…………し、しむ……もーふぐ、ひんでひまぅ」

 学院の構内で凍死、伝説の使い魔の死に方としてはなかなか最悪だった。
 唯一残されたマントの前をしっかりと合わせて、言う事を聞かなくなり始めた身体を一歩づつ前に進める。

 誰かに助けを求めたい気もしたが、それは最後の手段。
 なにしろ裸にマントだ。

 ――助かる前に、通報される。
 ――助かったとしても、大評判に!
 ――最悪いきなり逃げられて、助かるものも助からない。

 どう考えても、碌な事になりそうにない。

(だ、誰か……助けてくれ……)

 そろそろ声も出なくなってきた。

(今寝たら……気持ち良いだろーなぁ)

 限界突破!
 真っ白になったサイトが崩れ落ちたその時、小さな人影が飛び出して、サイトの身体を支えてくれた。

「どこまで行ってたの?」
(タ、タバサ?)

 サイトの冷え切った身体に、タバサの体温が伝わっていく。

(……ぅぁ……あ、あったけぇ……)

 ただただ震えてタバサの体温を貪るサイトの手を、タバサは当然のように引き自分の部屋に連れ込み……


 ――廊下には鍵の音が鳴り響いた。

874 名前:4/10:2007/05/29(火) 02:33:29 ID:jS7CC32r
 まったく事態を理解しないまま、サイトはタバサのベットに横になっていた。

(お、女の子のベット……)

 ルイズやシエスタと毎日一緒に寝ているとはいえ、
 地球にいた頃には望むべくも無いシュチュエーションに、サイトは落ち着かなかった。
 混乱するサイトをよそに、タバサは当然のようにサイトの横に滑り込み手を、足を絡めてくる。

「冷たい」
(す、すいましぇん)

 サイトの声はまだでない。

「背中に手を回して」
(は……はい)

 お互い抱き合った姿勢のまま、サイトにとって幸せだが居心地の悪い時間が流れていく。

(待て、まて、マテェェェ、俺、なんかしたか? なんだよこのタバサの豹変っぷりはなんだっ!
 フラグか? フラグが立ったのか?
 それともモンモンがまたヘンナモノ作ったのかぁぁぁぁ)

「まだ寒い?」
(滅相も無いっ!!)

 そろそろ喋れそうな気はしたが、声を出すと解ける魔法が掛かっている。
 そんな気がしたサイトは、何も喋る事が出来ない。

 何も喋らない『サイト』を不思議そうに見ていたタバサが、ふと身体を反転させると、
 まだ冷たいサイトの両手を取って、自分の手の中で温めながら……

「はーーっ」
(っ……)

 サイトの心臓が高鳴る。
 タバサの吐息が何度も何度も、サイトの手を暖める。

「まだ寒い?」

 首がもげる。
 そんな勢いでサイトの首は左右に振られる。

「良かった」
(か、可愛いじゃねぇぇぇぇかぁぁぁ)

 サイトがいけない道に旅立とうとしていた。

875 名前:5/10:2007/05/29(火) 02:34:10 ID:jS7CC32r
 シルフィードの様子が変、そんな気もするけど……

(いつもの事)

 タバサはそんな疑念を切って捨てた。

『おなか空いたのー』

 そう言って何時までも帰ってこないシルフィードを迎えにいった所為で、すっかり目が覚めてしまった。
 こんな格好で出歩いて、誰かに見られたら困る。

 ……こんな格好のサイトが、こんな時間にわたしの部屋に出入りしてたって……
 ……噂が……広がっ……たら……

 ……いいかも。

 ! 違うの、違うのっ、サイトを独り占めしたいわけじゃないのっ
 でも……ちょっと位……

 ルイズを助けに行くって決めたときのこの人が、
 ガンダールヴじゃないこの人が、とても素敵だと思ったから。

 わたしは……

 なんだか悲しくなってゆく。

 どうしてこんなに冷たくなったのか分からないけれど、冷えてきっているわたしの『サイト』
 多分本物は今頃ルイズと一緒。

 切なくて、切なくて、
 わたしにとって大切な、この人との思い出にすがる。

 何度もシルフィに言い聞かせて、やっと内緒にする事を約束させた事を宣告。

「久しぶりに、『練習』する」
「?」

 練習なんて言い訳、
 この間みたいなチャンス、多分もう二度と無い。

 でも……『練習』のお陰で、サイトは真っ赤に成ってた。
 
 わたしみたいにぺたんこでも、サイトは『女の子』って見てくれるのかな?

 この子が本物なら良いのに、そう……思いながら、わたしは『サイト』と唇を重ねた。

876 名前:6/10:2007/05/29(火) 02:34:51 ID:jS7CC32r
(にゅあぁぁぁっ、何事ぉぉぉ)

「んっ……はぅ……んんっ……あ……」

 無心にタバサが俺の舌を吸い上げる。
 『練習』ってこれかぁぁぁ、確かに妙に上手くて、あれから何度か夢に……って

(なんだか分からんが、コレはいかん、コレは……堕ちるっ……)

 どうも誰かと間違われている気がする、そう思ったサイトはタバサの腕から逃れようと、じたばた暴れだした。
 が、両手で身体を起こそうとして出来た隙間に、タバサの手が滑り込みサイトの背中を優しく愛撫する。

(ひっ……ちょっ……まっ……)
「うごいちゃ……め、……くちゅ……も……っと……舌……絡めて」
(……………………は……ぃ…………)

 サイトに馬乗りになったタバサが、小さな身体を擦りつけながら。ルイズが見ていた時には決して見せなかった、
 媚と歓喜を含んだ視線でサイトを求めた。

 抵抗をしようとしていた手は力を失い、絡み合ったままベットに崩れた。

「気持ち良い?」

 タバサの問いに、首を振る事でしか答えられない。
 頭の中に流れる言葉は纏めることも、伝えることも出来ないまま、
 サイトの中で衝動だけが高まってゆく。

(もっと……)

 何も考えられなくなった、いや、気持ち良い事しか考えられなくなったサイトが、
 タバサに更なる快感をねだろうと、口を開きかけるが、
 タバサの指先がサイトの唇を押さえた。

「喋っちゃダメ」
(……な、なんでぇぇぇぇ)

 サイトの悲鳴は心の中だけに響いて、
 切なげなサイトを満足気に見つめたタバサは、サイトの唇から離れ両手でサイトの胸を擦った。

(って、俺は女の子じゃっ……っっ!)

 未知の快感がサイトを襲う、タバサが優しく優しくサイトの乳首を吸い上げ、
 唾液で湿した乳首を、親指の腹で苛め始めた。

「っ……っん……っ! ……」
「そう……いい子ね……喋っちゃダメよ」

 サイトはいつの間にか、魅入られたようにタバサの言葉に従う様に成っていた。

877 名前:7/10:2007/05/29(火) 02:35:36 ID:jS7CC32r
 シルフィードの感度がいつもより良い。
 卵生のシルフィードは気持ちよいとは言うけれど、この行為の意味をまったく分かっていなくて、
 『練習』には成るけれど、味気ない感じがして寂しかった。
 冷やしたのが良かったのかな?

 まるでサイトが感じてくれているみたいで嬉しい。

「『サイト』キスが欲しい?」

 コクコクうなずいて、一生懸命わたしにキスをねだる『サイト』

 喋るとシルフィードだって分かるから、喋っちゃダメって言ったのは正解だった。
 まるで本当のサイトみた……い……

「あ……れ……」

 わたしの目から涙が零れる。
 偽物の『サイト』で、自分を誤魔化すしか出来ない惨めなわたし。
 シルフィードが本物に近づけば近づくほど、自分の哀れさが引き立った。

 今頃……『本物』は……ルイズの……側で……

「っ……ぅ……いいもん、この『サイト』は……
 この『サイト』は、今だけはわたしの……だから……」

 ルイズも、メイドも、女王も、エルフも、ここには居ない。

「わたしだって……、サイトを好きだもの……」

 驚いた顔をするシルフィードが喋らないように、もう一度キス。
 そう言えば、シルフィードにも言ってなかったっけ?

「サイト……好き……」

 言葉にすると、想いが胸から溢れそうになる。
 決まった相手も、二番目の相手も、きっとそのずっと後まで居る人に、
 伝えられない想い。

「愛してる……だから……側に居て……」

 すっかり硬くなった『サイト』に、すっかり湿って熱を持った、わたしの一番柔らかい所を擦りつけながら、
 いつかの様にキスをする。

 苦しげに呻く『サイト』でも、知ってる。
 わたしも気持ち良くなれる様に、ゆっくり……執拗に擦り合わせたら……

「ひっ……だっ……もっ……逝く……」

 もぅ……喋っちゃダメって言ったのに……。
 でも、今のは本物のサイトみたいだったから、許してあげる。

「喋っちゃダメって言ったのに……どんなオシオキが良いの? 『サイト』」

 シルフィードが何を言っても、優しくしてあげる。
 幸せな気持ちになったわたしは、『サイト』の耳元で囁いた。

「じ、直に……直に……」

878 名前:8/10:2007/05/29(火) 02:36:21 ID:jS7CC32r
「……下着?」

 シルフィードにそんな事、教えてない筈だけど。
 苦しげに呻く『サイト』は、わたしの問いに血走った目で答えた。

 ……正直ちょっと怖い。
 わたしの身体で一番敏感な所で、サイトの身体を感じたら引き返せなくなる気がしていたから。
 だから、『サイト』と『練習』する時は何時も下着は穿いたままだったけど。

「どうしても?」
「…………」

 竜の癖に、捨てられた犬みたいな目。
 本物そっくりの仕草に、わたしの理性は負けてしまった。
 『サイト』にショーツのサイドの紐を見せてあげる。
 
 荒い息、血走った目。
 ……シルフィード、どこかで予習とかしてきたのかな?

「わたしを見て……『サイト』」

 キスは好き、『サイト』が、わたしだけを見てくれている。
 そう感じる事が出来るから。

 舌を絡ませたまま、湿った布を脱ぎ捨てる。
 ……便利かもしれない、下着を選ぶ基準を増やそう。

 『サイト』の熱が直接伝わってくる。
 熱い……、先住の魔法って凄い。

 そんな事を考えている間にも、わたしの下で『サイト』は必死になって腰を振り、
 少しでも密着させようと、最適な位置を探し始める。
 
 わたしも……自分の気持ち良いところを探す。

「ほら、『サイト』……見える?」

 わたしと『サイト』の間から、『サイト』の先っぽが見えていた。
 荒い息の『サイト』に、食い入るように見つめられると、
 押し付けられているモノに負けない位身体が火照る……

 シ、シルフィードなのに……変なわたし。

879 名前:9/10:2007/05/29(火) 02:37:29 ID:jS7CC32r
 タ、タバサが……タバサがこんな子だったなんてぇぇぇぇ
 
 素晴らしい!!

 怒涛のごとく押し寄せてくる快感に、俺はされるがままだった。
 タバサの小さな身体は、心配になって来る位熱く……
 
 それ以上に気持ちよかった。

「どうしたら、気持ちよくなるの? 『サイト』」

 羞恥プレイか? そう思ったりもしたけど、たまにぶつけられる疑問は、
 どうやら本気の質問のようだった。
 
 素直に成らないと、気持ち良くして貰えない。
 短時間で……多分それほど時間は経ってないと思う、一晩中絡み合って居る様な錯覚を覚えるけど、
 ハジメテの俺が、そんなに長時間もつはず無いから。

「う、動いて……タバサ……」

 タバサとの呼びかけに、一瞬だけ怪訝そうな顔をしたけれど、
 お互いに昂っている為、詮索も無くタバサの身体が俺の上で前後に動き出した。

「……! っ……ひ……なに? ……だめぇっ……『サイト』これ……な……に?」

 いつの間にか、ほんの少しだけ開いたタバサの襞が俺の裏筋の上を上下する。

 俺のモノに全身の神経が集中しているかの錯覚を覚える。
 時折有るか無きかの突起が、どこかに引っかかるたびタバサが悲鳴のような嬌声を上げた。

「……ゃぁっ…………と、止まって……怖い……怖いよぅ」

 ……俺に動く余力は無い、お互いじっとしているだけなのに、
 密着しているだけで、限界が迫ってくる。

「ひっ……やぁっ……な……に? 『サイト』っ、『サイト』ぉっ」

 助けるつもりでタバサを支えた腕も、タバサにとっては快感しか与えないらしかった。

「ひゃっ……だ、だめっ…………っとに、やぁっ……」

 抱きかかえる事で互いの密着が増す、もっと気持ち良くなりたくて、タバサを強く抱きしめると、タバサも俺を抱き返す。

「……キス……して……」

 不思議と泣きそうに聞こえる声に従って、抱き寄せたタバサの唇を奪う。

 驚いたように俺を見たタバサの、

「『サイト』からのキスだぁ……」

 幸せそうな呟きに、俺は我を忘れて……

880 名前:10/10:2007/05/29(火) 02:38:18 ID:jS7CC32r
 妙に幸せな気分で目を覚ますと、隣で『サイト』が寝ていた。
 先住の魔法の変身でも……男の子のアレ……出るんだ……

 中身はシルフィードだから、出ないと思ってた。

 乱れたシーツの上に、いくつか跡が残っている。
 『サイト』が気持ち良くなってくれたのなら……

 二人とも力尽きるまでお互いを探り合って、
 生まれて始めてかも知れない、濃密な時間に浸った。

 でも……

「癖になったら困る」
「なんなの? なんなの? なんのお話? お姉さま」

 シルフィードが、何時もの姿で窓から……

 え?

 ……『わたしの横で眠るサイト』を見つめる。
 
 え?

 いつの間にか握りしめていたシュヴァリエのマントを広げると、
 銀色の五芒星が輝いて……

「トリステインの……」

 って事は……

「本物?」

 満足気なサイトを見つめながら、タバサの脳裏に昨夜の痴態が思い返される。

(きゃ―――――――)

 声にならない悲鳴を上げていたタバサは、正気に返ると真っ直ぐ机に向かった。

「どーしたの、お姉さま」
「ちょっと……」

 数分後、何かを書き上げたタバサは黙って部屋から出ていこうとした。

「どこに行くの? お姉さま」
「火の塔、ついてきちゃダメ」

 ……数分後、不審に思ったシルフィードがキュルケに『遺書』を届けて、
 火の塔のふもとで、風韻竜+トライアングル VS スクウェアの……

「死ぬ……絶対死ぬ……死にたいのぉぉぉ」
「正気に返んなさいっ!」
「お姉さま、死んじゃダメなのー、きゅいきゅい」

 世紀の説得が……今、始まる。


881 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 02:40:21 ID:jS7CC32r
書き始めのほうに、新刊ネタって書くべきでした。
ごめんなさい。

密かに流されそうな美味しい設定が有ったので、書いてみた。
タバサのキスの上手な理由は、これ以外だと黒いのしか浮かばない……

ではまた近いうちに。

882 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 02:46:06 ID:lZ5unJWH
リアルタイムキタ━(゚∀゚)━! GJだぜ!

ん〜まぁもう解禁されてるし問題ないじゃんね?



883 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:08:38 ID:HqL27GUU
さて夜勤やらき☆すた祭りやBBBで遅くなったけど。

シエスタ編いきます

またせたなおまいら。

884 名前:シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:09:42 ID:HqL27GUU
「いいわ。アンタに覚悟があるならやったげる…!」
「こっちの台詞」

二人のメイジはお互いにガンを飛ばしあい、お互いに杖を構える。
その杖の先を、メイドが指でつまむ。

「室内で魔法合戦するなって…」

シエスタは俯きながらそう呟く。妙な迫力がその言葉には篭っていた。
ルイズもタバサも必死に杖を取り戻そうとするが、びくともしない。
指先でつまんでいるだけなのに。

「なんべん言えば気が済むんですか?お二人とも」

言ってシエスタは顔を上げる。
貼り付けたような笑顔が凄みに拍車をかけていた。

「ちょ、離してよシエスタ!こいつとは決着をつけなきゃ」
「離しなさい」

しかしシエスタはそんな二人の言葉に、にっこりと微笑んで。

「サイトさん巻き込んだらどーするんです!
 …ちょっと頭冷やしましょうか?お ふ た り と も」

言って、まるで魔法のように二人の杖を絡め取って、開いた窓から放り出す。
そして杖を取られて一瞬呆けた二人を、そのまま同じように窓から放り投げた。

「え」
「あ」

二人がその事実に気が付いたのは、空中に放り出された後だった。

「地面とキスして頭冷やしてらっしゃい♪」
「「あひゃぁぁぁぁぁぁ」」

シエスタが軽く手をはたくと同時に。
地面になにか重いものが激突する音が二つ、響いたのだった。

885 名前:シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:11:09 ID:HqL27GUU
「さーてとお」

邪魔者は排除しましたし、それでは…。
私が振り向くと、サイトさんはデルフさんを鞘から抜いてテーブルに斬りかかるところだった。
…ちょっとまって!

「あ、危ないっ!」

慌てて止めるけど遅かった。

がつっ!

鈍い音をたてて、デルフさんが頑丈な樫の木の円卓に食い込む。

「あーいぼぉー。鉈の真似事はイヤだって言ってんじゃんかよぅ」
「なたってなにー?」

サイトさんが子供になっているせいで、力がなくて切れなかったみたい。
…じゃなくてっ!

「何してるんですかっ!危ないじゃないですかっ!」

私は慌ててサイトさんに駆け寄る。
私の声にサイトさんがびくん!と震える。
…悪い事したって自覚はあるみたいですね?

「ほら、その剣貸してください」

そう言って手を出すと、サイトさんはデルフさんを円卓からすこんと外して、素直に渡してくれた。

「…ごめんなさい」

そして涙目で謝ってくる。
くぁー。可愛いですっ。
で、でも、ここは大人としてちゃんとケジメはつけないと。

「どうして剣なんか振り回したんですか?」

理由も聞かずに怒るのは躾にならないって、お婆さんが言ってたし。
そうすると、サイトさんは。

「ふりまわそうとしたんじゃないよ。
 もちあげたらおもくてたおれちゃったんだ」

なるほど。さっきのアレは持ち上げようとしてたんだ。
とりあえず、理由も分かった事だし。

「もう、危ないからこの剣は触らないようにしましょうね?」
「えー?」
「えー?」

…デルフさんが不満そうにサイトさんに合わせる。
だまらっしゃい喋る万能包丁。
私は不満そうなデルフさんを鞘にしまって壁に立てかける。
しまう際に何か言ってた気がするけど無視します。
さ・て・と。

「サイトさーん♪…ってあら?」

振り向くともうすでに、そこにサイトさんはいなかった。

886 名前:シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:12:06 ID:HqL27GUU
「わーい!」

声は、廊下から聞こえた。
って!薄い上着一枚しか着てないのに!
慌てて声のする方向に駆け出す。
廊下に出ると、階段の方に向けて駆けていく小さなサイトさんが見えた。
ま、待って!あんな格好で外に出る気?
とか思っていると違った。
サイトさんは足をつるんと滑らせて転んだ。
…そういえば、廊下お掃除したばっかりでしたっけ。
そして、そのままの勢いで廊下を滑る。
あ、あの方向は!

がっしゃぁん!

廊下の隅っこに置いてあった、水の入ったバケツに激突して。

ばっしゃぁ!

頭から、バケツの水をかぶってしまった。


「うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

泣きじゃくる子供サイトをあやしながら、シエスタは中庭にいた。

「もう少し待っててくださいね、すぐお風呂沸きますから」

そこは才人の作った大鍋の風呂のある場所だった。
シエスタはべとべとになった才人の服を脱がせると、タオルで包んだ。
子供とはいえ裸でうろうろさせるわけにはいかないし、なによりバケツの水は不潔だった。
しかし才人本人にかかってしまった分はどうするわけにもいかず、才人の作った大鍋風呂に入れることにしたのだった。
才人は最初は泣きじゃくっていたが、シエスタが火をおこして湯を沸かすのに興味を持ったらしい。

「ねーねー、これなにー?」

火の加減を見ているシエスタのメイド服の裾をくいくいと引っ張りながらそう尋ねてくる。

「これはね、お風呂よ」

シエスタの回答を聞いた才人は、首をかしげる。

「おふろ?おふろはもっとつるつるしてるよ」

三歳の才人は、現代日本の合成樹脂のお風呂しか知らない。
だから、この大鍋のお風呂を見ても、それを『おふろ』とは認識できていなかった。
シエスタはくすりと笑うと、こう返した。

「でも、これはあなたが作ったんですよ」
「えー?うそだー」

三歳に退行している才人は、それ以前の記憶がない。
シエスタはそれを思い出し、にっこりと微笑む。

「まあ、そのうち思い出しますよ。
 さ、そろそろいいころですよ」

シエスタはそう言って、才人を捕まえる準備をする。
この時期の男の子というものは、すべからくお風呂が嫌いだからである。
しかし。

887 名前:シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:13:39 ID:HqL27GUU
「わーい、おふろー!」

どっぽぉん!

盛大な水しぶきを上げて、才人はタオルを脱ぎ捨てて湯船に飛び込んでいた。
どうやら才人は、世にも珍しいお風呂好きのお子様のようであった。
そして、湯船の前で湯加減を見ていたシエスタは、飛び散ったお湯をひっかぶって濡れてしまったのだった。

「あー、べたべた…」

ぐっしょり濡れたシエスタを見て、才人は湯船の端から顔を出しながら言った。

「おねえちゃんもいっしょにはいろー」

言われずとも、元々そうするつもりであった。
こうなったからには、服を乾かすついでに一緒にお風呂に入ってしまおう。
シエスタはそう決めると、さっさと服を脱ぎ、風呂の脇に干すと。
才人の待つ、湯船に入ったのだった。

「わーい、いいおゆー」

才人は嬉しそうに湯船でバタ足などしている。

「こらこら、湯船で泳いだらいけませんよ」

シエスタはそんな才人を捕まえて抱き締める。

「やだ、およぐー」

腕の中で不満そうにする才人の額を、シエスタは指で小突いた。

「お風呂で泳いだらめっ、ですよ。
 お風呂はつかるものです」
「…うちのママは『おふろにさんにんまでならおよいでもいい』っていってたもん」

…どういう教育してるんですかサイトさんのお母さん。
腕の中から逃げ出そうともがく才人を、シエスタは強く抱き締める。
すると、小さな才人の頭はシエスタの胸の谷間に埋まってしまうわけで。

「むぎゅ」
「おうちはおうち、ここはここ、ですよ」
「むー」

才人は少し不満そうにしていたが。

むにゅむにゅ。

シエスタの胸に埋まったまま、唐突にシエスタの胸を揉みだした。

「…なにしてるんですか」
「いいにおいー。やわらかーい。
 おねえちゃんママみたいだ」

才人はそう言ってシエスタを見上げてにっこり笑う。
その笑顔はあまりに無邪気で屈託がなく、シエスタの母性をこれでもかと刺激した。

「…もう。しょうがない子。
 いいですよ、サイトさんの好きにしてください」

888 名前:シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:14:36 ID:HqL27GUU
シエスタが優しく才人の頭を撫でると、才人は、すぐに望みを言った。

「…おっぱい、すっていい?」

その言葉に、シエスタは赤くなったが、すぐに頷いた。

「いいですよ。ママのおっぱいだと思って、好きなだけどうぞ…」

シエスタの言葉に、才人はにっこり笑うと。
硬くなってきたシエスタの右の乳首に、吸い付いた。
そして、小さな両手で乳房を掴み、乳首をちゅうちゅうと吸い上げる。
シエスタの身体の奥に、いつもの愛撫によって感じる電流とは違う、甘い痺れが走る。
まるで、胸の奥から、何かが溢れてくるような感覚。
その間にも、才人は乳首を吸い上げ、時には歯で甘く噛み、手で乳房を揉みあげる。

「はぁ…ぁ…」

湯船の温度と湿気、そして軽い快楽の電流に翻弄され、上気したシエスタの喉が艶を奏ではじめる。
ソレと同時に。

じわ…

開いた左の乳首の先端から、何か乳白色のものが出てきた。

「…え?」

それは母乳だった。
どうやら才人の吸っている右側からも出ているらしく、才人は先ほどより念入りに、シエスタの乳首を吸い上げ、甘噛みしている。
さきほどの感覚の正体は、これだったのだ。
…そ、そんな…。私まだ、妊娠してないのに…。
それでも、左の乳首から零れる母乳で、湯船に白い斑が浮かぶ。
それと同時に。
シエスタの身体は、愛撫の時とは違う、放出の快楽を感じ始めていた。

「やだ…私…。
 おっぱいあげながら…感じてるの…?」

才人の吸い上げと、自分の放出で感じる身体に、戸惑いを覚えるシエスタ。
…こんなんじゃ…赤ちゃんできたときに…。
おっぱいあげるたびに、えっちな気分に…。

じゅるるっ!

才人が一度に大量の母乳を吸い上げる。

「あ、ひぃ…!
 だめ、いっちゃう、私、おっぱいでぇっ…!」

シエスタはその吸い上げに耐え切れず、達してしまった。

889 名前:シエスタと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:15:36 ID:HqL27GUU
目を覚ますと俺はどこかの部屋のベッドの上にいた。
…ここはルイズの部屋じゃないな。
調度品がすっごい質素。『魅惑の妖精亭』の屋根裏部屋をほーふつとさせる部屋だな。
…ていうか。
変な夢を見たなぁ。
小さくなって、シエスタと一緒の風呂に入る夢。
しかも俺、シエスタのおっぱい吸ってんの。
…言っとくけど俺にそういう趣味はない。赤ちゃんプレイとか範疇外ですさすがに。
なんて考えてると。

ぎぃ。

部屋の扉がきしんだ音をたてて開いた。
そこから現れたのは、シエスタだった。
いつものメイド服じゃなくて、簡素な寝巻きを着てる。もう夜なのか?
俺は、夢のせいもあって、ちょっとこっぱずかしくてシエスタをまともに見れない。
そんな風にしていると、シエスタが歩いてきて、ベッドの隅に腰掛けた。

「…あの」

俺がどう声を掛けたもんか思案していると、シエスタの方から声をかけてきた。
なんだろう?

「…お、おっぱいが」

へ?おっぱいがどうしたんだ?
シエスタは赤くなりながら続ける。

「おっぱいが、張って、苦しいんです…」

へ?ど、どういう意味っすかシエスタさん?
呆気に取られる俺の前で、シエスタはその薄黄色いワンピースの寝巻きの胸元を、がばっ!と開いた。
するってえとシエスタのぽよんぽよんがぽろんとこぼれるわけで。
でも。
シエスタのそこはいつもと違っていた。
いつもより大きくなった乳首の先端に。
乳白色の液体が、こぼれ出していた。
え?ナニコレ?マジミルクですか!?
俺が驚いていると、シエスタは続けた。

「さ、サイトさんが、吸ってください…。お願いします…」

そしてシエスタは、俺に向けてミルクがこぼれるおっぱいを、両手で持ち上げて突き出してきた。
訂正。
赤ちゃんプレイ大いに結構。
だって俺おっぱい大好きだからっ!
それでは、いただきまーーーーーーーーーす!〜fin

*追伸*
シエスタのミルクが収まったあと、才人は逆にミルクを搾り取られたらしい。

890 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/05/29(火) 03:17:59 ID:HqL27GUU
ごめんねー。マジで遅くなった。>>692の続きです。
投票から4日開くとかってどんだけ…。
そいじゃあ明日また夜勤なんでこのへんでノシ

891 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 03:18:25 ID:rtbGW88I
GJGJ!!!でもちょっと待った!!!
その搾り取られてる部分の描写はナシかい!!!


きっといつか書いてくれるのを期待しつつ一番槍だぜ!

892 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 06:31:40 ID:1QtBmC91
>>881タバサ祭りキタ━(゚∀゚)━!
GJ! 続きも希望! 本番をぜひタノム

せんたいさんもGJ! あと二編楽しみにしてます!

893 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 10:07:38 ID:6SSFBLGu
>>881
GJ!!
せつなくってエロくって朝っぱらから大満足です b

>>890
さすがへんたいさん大GJ!!
想像した以上の母性プレイにやられましたw
母乳ですよ母乳w


894 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 10:18:23 ID:WesmAUxY
うほ。久々にみてみたらせんたいさん
降臨してtaaaaaaaaa!!!!!
シエスタ希望してたからもう文句なんてつけられねえ
GJ!!

895 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 11:24:33 ID:V33gAK+q
>>881
やべぇぇタバサ愛らしすぎるw このむっつりロリ娘め。テラGJだぜ
>>890
ショタが嫌いな女子なんていません。この訴えはry 乙であります

896 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 12:31:55 ID:jyn2RB6Z
せんたいさんGJ!!
次はタバサだね

897 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 12:54:05 ID:u1sIMV6P
>>881
ムッツリタバサに不覚にも萌えww 練習ってwwなるほど、11巻のアレはコレの賜物なわけですね!ww
せんたいさんもGJ!

898 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 14:33:25 ID:eGgdRW3R
あれはやっぱり自分がスクェアになった経験から判断したのかな。

899 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:22:35 ID:VvMQ5VHd
最近変化球エロが大人気だなw もっとやれw

900 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:25:37 ID:VvMQ5VHd
なんてこと書いてるうちにもう490KB超えてる。
暇なので立てられたら新スレ立てさせてもらいます。

901 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:32:54 ID:VvMQ5VHd
立てられました。どうやらテンプレのhttpが多すぎるので
今回より過去スレリストのURLからひとつずつhを削っておく必要がある模様。

【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合16
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180423832/

902 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:43:21 ID:6W8erx49
乙なのね。
11巻のおかげでタバサに意外と積極的パターンと
むっつり溜め込みパターンができた感じ。
どっちも愛らしくて良きかな。

903 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 18:17:46 ID:mMw4QYWs
>901
乙、h抜きテンプレ案をWikiに追加するべきだろうか・・・

904 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 18:19:35 ID:j6XGj99j
いっそのこと過去ログはwikiにまとめて置いちゃって前スレのみテンプレに入れればよくね?

905 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:51:19 ID:koCCRq8W
>>902 いやタバサは意外とバリエーション有る気がするけど、
某職人の投稿数のお陰で他のの印象が薄まってるきがす。

黒タバサの続きとか読みたいんだが・・・

906 名前:905:2007/05/29(火) 21:00:10 ID:koCCRq8W
読みたくなって保管庫行った
○裏
×黒

・・・・俺の記憶力 orz

907 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 21:18:24 ID:3EjjZQs3
>>904 それでもいいけど、最近Wikiの管理人にやる気が感じられないのだが・・・・・・まあ、まとめてくれてるのだから感謝はするけどさ。

908 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 21:27:50 ID:zcAKqKop
>>907
まあ、管理人さんも生活がありそして無償の善意よるものである以上
無理強いや過剰な期待はするべきではないな

909 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 22:49:35 ID:vPT31iGu
せっかくwikiなんだから必要だと思ったら自分で更新すればいいじゃない

910 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:32:59 ID:koCCRq8W
スレがここまで伸びたの久しぶりだな。いつも容量の方で次スレ行ってた気がするけどもう900だ。
SS少なかったのかね?

アニメ2期までこのペースかな?十分早いから良いけど。

911 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:21:07 ID:hg1ppjvG
アニメ二期……やるの……?

912 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:42:46 ID:d3QfLACh
アニメの作画が嫌いです

913 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 02:11:29 ID:0oYA80yp
そうか? まぁ戦闘シーンとかは確かにアレだが
キャラデザも悪くないしコメディシーンは良かったと思うぞ
ルイズの可愛さにしか期待しなければ良アニメだ

914 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 02:29:37 ID:XZizP5DN
アニメで良かった点はシエスタのそばかすが消えたことぐらい

915 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 02:49:33 ID:xIyp8mZk
>>914兄上様、お久しぶりです。

916 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 03:55:01 ID:KM1yqTK6
ま、アニメでユーザーが増えてここが賑わうって側面もあるだろーし、
そんなに毛嫌いするもんでもあんめぇ。

917 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 06:58:44 ID:B9pyesUH
違いねえ

918 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:20:08 ID:TyWpCDf2
                 -――- 、
                , ‐'´         \
             /            、 ヽ
             |l l /〃 ヽ ヽ} |  l  ',
    \          .ljハ トkハ  从斗j │ ハ
     \          l∧}ヾソ V ヾソ !  ! ヽ \
      \ __  __ リ.人  v‐┐ /" ト、  ヽ ヽ さっさと次スレに移動なさい!
        {心下ヽ /"  >ゝ-'<{   Vl   } }
        ゝ<}ノ \  (:::::Y Y:::::!   ヽヘ  { {
           7´ ̄ )   )::∨::__::ヽ   }::\ \丶、
          /  /  /ィ'´ヽ:::::::::ノ  /:::::::::ヽ ヽ `ヽ
          ! ≦∠__ノ:::| /ハ::::/   ゝ、:::::::::`、 リ ノ
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919 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:26:34 ID:XZizP5DN

                r‐┐
         /\   |  |        うるちゃい!うるちゃい!うるちゃい!
         \  \ |_|
         <\ \/               ゼロじゃないもん
          \>         __ ヽ _
                 /     ´  `ヽ     ゼロじゃないもん
                 〃           \
                 /     {        \ ヽ
              /イ  l  从     }l l レ |  l
               |ハ l| :l`トム  l仏匕l | r┴-、`、
               ∧ lV}ィ=ミヽ リ ィ=ミ / {こノ_j_ ヽ
               / `l ⊂⊃  _  ⊂⊃〈`ー'´| \
          , -=彳   j{ ゝ、 {´  ヽ /   ∧.   |   \
            {   /⌒)_ヽ   丁丈千/  /_ ,ィ┘    ヽ
          ゝ-、_ヽ _(ノ )_ノ ノヒ乂ツ/   `ヽ ::::::l      ノ
          f:::::::::∨ />'⌒ヽ‐介‐-ゝ=ァ   /::::::::l     /
          ヽ::::::::::ヽ'´:::::::::::::::∨/   /    ̄≧::ヽ    {
     _   -‐::==ヘ::::::::::} /ハ::::::::人えI>、 `T¬ー'´:::::::::\  ヽ _
    \::::::::::::::::::::: ゝ=∠:::_}ィヘ ̄/⌒ヾi>┘〈_:::::::::::::::::::::::\ _≦_
.       ̄ ̄ ̄ ̄`7¨ヽ  ヾ/:::::::::::::::>、_Zフ′ ̄ \:::::::::::::::::::::::::::>
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               ゝ _/


920 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:27:32 ID:XZizP5DN
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ー‐=≦仏 ::::::::::::::: l :.:.ハ. ヾ V:::ヽイj         V:::ヽイ/   /:.:.:   |
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:/ /_/_イヽ:::::::::::/{  :.:.}          '             /.:.:.:.     |
厂     |{ ::::::::::::::.ヽ :.八   __   -―=  ̄ 'ヽ  /..:.:.:.:    |  /
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921 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:29:26 ID:XZizP5DN
                  / ̄     ̄ `
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             ノl: : l iトl/  _ヽ:l : : : : :.|
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        /: : : /: : : :l ,.     "〉::::>: : :/: :l: : : :\: : : :
          i: : :/: : : :/ハ      >'":./l: : l: : : : : :.ヽ: : :
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          ` -`、: l ヽ〉: :r '"j  l: : :.l: : ヽ:ヽr‐、: ` ‐---
             ヽ/: : :l. /   ',: : :l: : : : : レ'ヽ: : : : : :
         -==-  ノ: ): l. / -- 、 i: : ト、: ヽ: : : : : \: : : :
     r‐、      /:/ / に} / l: : l. ヽ: :\: : : : : ` ‐、
     レ'      l/  ハ   ̄  ノ: : j  i: : : : ̄ ̄): : :}
       r'"レ'"-i〉-、. l ヽ   (: : /    ',: : : : : :/: : :/:
      i'゛i YレXノ乂i/ヽl  ` ─-、: {       i: : r'"/: :/!:
    /lノ〈j花は〈lコ/l〈ニヽ      l:/⌒i   l: : ヽ{: :/  l: :
   /〈lコ〉〉ムズカシイヨ〈ロ〉ノ〈ロ〉-、_.ハ ハ   !ヽ: ノヽ!  ヽ
    レl/Xノ〈ロ〉〈ロ〉{乂ノi〈ロ〉'" ̄ <  Yハ   ', _.. -‐  ̄
  くニ/〈ロ〉乂〈ロ〉乂〈ロ〉ヒソ` ‐'">   l.  ',    i     \\
  レY〈ロ〉〈ロ〉乂〈ロ〉〈ロ〉乂_.../-- .....ヽ-‐‐   ',      〉 〉
   lハノl/l>ヽ/ \ノ  l.... _         〉、    //
     l  l/ハ/    / ̄l      ̄ ̄ ̄ ̄ {  ><__/
       レ'ハ/     / lヽ、〉... _             { i‐-- ... _
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         /      !   l  l     `  .. _
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合16
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