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【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合16

1 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:30:32 ID:VvMQ5VHd
     _      ここは「ゼロの使い魔」「グリーングリーン」に代表される
    〃 ` ヽ    ヤマグチノボル氏の作品のエロパロを書くスレよ。
    l lf小从} l  / 荒らし、それに反応する輩はあたしの虚無で一発なんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /  ご・・・ご主人様が好きならSSを書いてみなさい!
  ((/} )犬({つ′  あと、次スレは480KBか、970レスを過ぎたら立ててね。
   / '"/_jl〉` j    立てないとお仕置きだかんね!
.  ヽ_/ノヘ.)〜′   分かったら返事するのよっ!犬!

前スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合15
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177903894/
過去スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合14
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175996758/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12(実質13)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174711221/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171789741/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合11
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169642847/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合10
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167223501/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合9
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165455703/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合8
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164035310/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合7
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162705335/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160901342/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159793943/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158503087/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157554499/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156100259/
【グリグリ】ヤマグチノボル総合【ゼロの使い魔】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1141803280/

まとめサイト ゼロの保管庫wiki
http://wikiwiki.jp/zero/

2 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:39:40 ID:WesmAUxY


3 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:45:58 ID:P+Hm4vqc
>>1
乙!


4 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:48:19 ID:6W8erx49
本当のキモチ >>1の欠片が このココロの一番奥 君を呼んでいるよ
新スレから始まる日を

5 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 18:44:53 ID:5SFiUoJJ
>>1
乙!


6 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 19:52:25 ID:cg4rpal3
立派ないちもつ

7 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:19:13 ID:YpszMwPo
>>1


8 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:42:08 ID:zoeNDBxP
>>1乙〜
さて新スレ一番乗りは誰になるのやら

9 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:43:36 ID:JBZX6FK/
貴族年金三か月分の指輪を>>1に贈ろう

10 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:06:47 ID:2ZyR/bu+
>>9
そういえば1エキューってのは日本円にすると1万円くらいなのか?
平民が1年間暮らすのに一人120エキューって記述があったんだが
でも2000エキューで森付きの屋敷が買えるとも書いてるし物価が違うからもっと低く5000円くらいか

11 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:08:41 ID:JBZX6FK/
物価が違うから簡単に何円とは決められないだろ。
ハルキゲニア光水熱費殆どかからないだろうし、日本は世界的に見て必需品が高すぎるぞ。

12 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 02:26:43 ID:xIyp8mZk
>>1から始まる、二人の恋のヒストリ〜この運命に魔法かけた、君が突然現れた

13 名前:261のひと:2007/05/30(水) 02:55:30 ID:Kao6l/pG
保管庫触らずに、今日も今日とて書いてました……



ゴメンナサイ

14 名前:1/6:2007/05/30(水) 02:56:36 ID:Kao6l/pG
 人生に予測は付かず、
 想像もしていなかった苦労と言うものは存在する。

 平穏とは程遠い人生を送ってきた、ジャン・コルベールだったが、
 自分がこんな苦労をする事に成るとは、思った事も無かった。

「せんせー、あのぉ……この問題なんですけどぉ」
「あぁ、これはだね、ここを……」
「そんな事よりぃ、ミスタ・コルベール、今日の放課後お暇ですか?」
「なっ、いや……そのだね」

 モテる。
 
 本当は強いのに平和主義で、馬鹿にされようと貶されようと、イザと成れば躊躇無く貶した相手を助ける。

 メンヌヴィルを倒した所を見た生徒は居なかったが、アニエスを助ける所は、数人の生徒が見ていた。

 ――コルベール先生はキュルケとタバサが敵わなかった相手を下すほどの凄いメイジで、
 それなのに驕らない凄い人。

 そんな評判が広まると日頃のコルベールが温厚さが、更にその評価を強める。

 コルベールの生還から、人気自体は密かに上昇し続けていたのだが、
 幾つかの事情で生徒の歯止めが効かなくなった。

『教師が生徒を助ける。まったくもって当然じゃないか』

 キュルケによって伝えられたその言葉と、
 そのためには王城にすら侵入する勇気、
 囚われていたサイトたちを助け出した力、
 捕縛しに来た騎士たちに自ら捕まる高潔さ。

 ……密かな人気は留まる事は無かったが、それでも女生徒に取り囲まれるような事は無かった。

 こんな事態になったのは……

「あの、お昼一緒しませんか?」
「「「ミス・ツェルプストーも居ませんし」」」

 キュルケの不在。
 サイト達と共に旅立ったキュルケが、今まで彼女達を止めていたのだ。

「こ、困りましたぞぉぉぉぉ」

 よもや彼女に一刻も早く戻ってきて欲しいと思う事態がこようとは……
 コルベールの頭脳をもってしても予測しえなかった。

15 名前:2/6:2007/05/30(水) 02:57:24 ID:Kao6l/pG
「羨ましいのぉ」
「これは……学院長」

 授業の開始時間になって、ようやく研究室から女の子が居なくなった。
 授業の開始を無視しようとする子も居たが、コルベールが少し怒ると……

「どーして、うれしそうだったのですかな?」

 きゃーきゃー悲鳴を上げながら女の子は散っていった。
 まったくもって不可解だ。

「わしと替わらんか? コルベール」
「替わりたいですな、学院長」

 溜息を付きながら上司に笑いかける。
 今の自分があるのは、教師として今まで生きてこられたのはこの人のお陰だ。
 荒んでいたわたしを拾い、反対を押し切って教師に抜擢したこの人の。

「わたしは学院長ほど、女性の扱いが上手くないのでして」
「…………嫌味か?」

 混じりけ無しの本気なのだが……
 言葉と言うものの、なんと不自由なことか。
 肩を竦めて、お茶の用意を始める。

 ミス・ツェルプストーが持ち込んだ葉っぱは、質が良いものが多く、
 最近お茶を飲む回数が増えていた。

(むぅ……いけませんな、ミス・ツェルプストーに依存してしまうようですな)

 そう思いながらも、来客中だと言う言い訳をして、二人分のお茶を入れる。

「……こりゃコルベール、どうせなら女の子が居る時に出さんか、気の効かん」
「はぁ……以後気をつけるとしますかな」

 口調は本気で怒っているようだが、学院長の目は笑っている。
 のんびりとした時間。
 サイトたちの事は気に成るが、コルベールはある意味でキュルケを信用していた。

(自分達の手に負えない事が有って、わたしに出来る事が有れば、彼女が連絡をくれるでしょうしな)

 前しか見ていないサイトや、思い込みの強いルイズと違う、しなやかな強さ。

(本人には聞かせられませんな)

 湯気の向こうで、何もかも悟ったような学院長が笑っていた。

16 名前:3/6:2007/05/30(水) 02:58:09 ID:Kao6l/pG
「少し……困った事になってな」

 お茶が冷め始めた頃、学院長が口を開いた。
 ここまで足を運んだ理由をようやく話す気に成ったらしい。

 うすうす何かを感じていたコルベールは、黙って先を促した。

「グラモンもサイトも居らんでな……暫定的に応援が来る事に成った」

 騎士隊の隊長と副隊長、揃って居なくなる辺り、彼らはまだまだ子供だ。
 しかし……子供だからこそ、教師である自分が出来る事は全てしよう。

 目の前に居る学院長から学んだことだった。

「本来なら、騎士隊の中から臨時の隊長を選ぶのだろうが……
 サイトのような武勲も、グラモンの様な実績も持ち主も居らんからな……
 王宮から暫定的に応援がきよる」

 サイトの桁外れの武勲にも驚いたが、紋章を与えられるほど活躍する生徒が出たのは意外だった。
 確かに彼らの替わりはそうそう居ないだろう。

「しかし……それは良い事なのではないですかな?」
「来るのが、近衛の隊長でもかな?」

 自分の全てを知るこの人に、気を使わせてしまったようだ。

「彼女なら問題なく任務を果たすと思いますぞ、学院長」
「……そうか……なら……問題ないと王宮に伝えるとしよう」

 もし問題があれば、自分の所で止める。
 学院長の目は、コルベールにそう語りかけていた。

「お気遣いを……」
「なんの……『教師が生徒を助けるのは、当然』なのじゃろう?」

 ……この人には、いつまで経っても勝てないかもしれないな。
 コルベールはかつての師に、深々と頭を下げていた。

17 名前:4/6:2007/05/30(水) 02:58:52 ID:Kao6l/pG
 コルベールにとって、アニエスは特別だった。
 好きとか、嫌いとか、そんな話ではなく。

『彼女には幸せになってもらいたいですなぁ』

 周りの雑音を全て切捨て、コルベールは誰にも聞こえないように呟いた。

 血塗られた自分の手が、かつて一つだけ救い出せた命。
 彼女を守ったロマリアの女性が伝えた真実は、コルベールを打ちのめした。
 自分が騙されていると、取り返しの付かない程の命を奪った後に知らされる。

 ……あの時、自分は死ぬつもりだったのに……

 背中に乗せた小さな命が、それを救うことが出来ると言う事実がコルベールを生かした。

『わたしの恩人ですからな』

 かつて彼女になら殺されても良い、その言葉に偽りはなかった。
 今だって……アニエスが剣を向ければ抵抗はしないだろう。

 アニエスを助けた後も人を助ける事が出来たと言う事は、その後のコルベールの人生を支え続けたのだから。

 彼女が自分を憎むのは当然、嫌うのも当然、殺された所で恨むつもりもない。

 が、

「お前にも手伝ってもらう、来い! ミスタ・コルベール」

 これは無い。
 今更、人の殺し方を、傷付け方を、戦い方を伝えるのは勘弁して欲しかった。

「しかしですな、わたしは一介の教師でして」
「……一介の教師は、王宮に忍び込んで、警備突破して、悠々逃げたりせんっ」

 ……ごもっとも。

「生徒に教えるのが嫌なら、わたしの部隊の教官としてでも良い。
 頼む……陛下の側近として、十分な力を得たいんだ」

 嫌いな自分に頭を下げるほどに、彼女は力を欲しているらしい。

 しかし……

『強くなった所で、何の意味もありませんぞ』

 力を求めているものには、決して納得できない言葉。
 自分はどれだけ強くても幸せになれなかった。
 これからも幸せになるつもりは無い。

 ……彼女には幸せに成って欲しかった。

「……ならっ、一本だ、一本勝負でわたしが勝ったら言う事を聞け!」
「しかしですな」
「お前が勝ったら、わたしも何でも言う事を聞いてやるっ」

 コルベールはアニエスに聞こえないように、小さく溜息を付いた。

18 名前:5/6:2007/05/30(水) 02:59:38 ID:Kao6l/pG
 呆れたようにアニエスを見つめるコルベールに、勝負について説明する。

「お前に怪我をさせるわけにはいかないからな、勝負はどちらかが武器を落とすまでだ」

 勝算はある、『炎蛇』のコルベール。
 まともにいって勝てる相手ではない、かつて学院に駐留していた騎士を容易く蹴散らした傭兵を一人で倒した男。

(しかし……この男は……)

 自分に向けて炎を放たない。
 そんな確信が有った。

(ならば……十分に勝てる!)

 詠唱前に間合いを詰めれば、剣の方が早い。
 加減された炎など、突っ切ってしまえばよいのだ。

 そもそもこの距離なら、魔法を撃つ前に切りかかれると言うのに、
 コルベールは構える様子も無かった。

「で、いつ始めるのですかな?」

 舐められてる。
 ……アニエスはそう思った。
 今から詠唱を始めても、魔法の発動前に杖を飛ばせる。

「今すぐだっ!」

 奇襲によって更に勝利を確固たるものに……その……つもりだった。

 黙ったままのコルベールが杖を振るう。

(詠唱も無く? 馬鹿なっ!)

 威力の低い魔法で距離を稼ぐつもりか?
 そう思ったアニエスは、息を詰めて足に力を込める……

 勢い良く踏み込んで、一気に加速を……

「ぎゃっ」

 地を這ったのはアニエスだった。

19 名前:6/6:2007/05/30(水) 03:00:40 ID:Kao6l/pG
「メイジの前で喋りすぎですな」

 ざくざくと草を分けながら、コルベールが近づいてくる。

(待て? 何故だ? そんな筈無い、お前詠唱は?)
「わたしのような仕事をしていたメイジは、悟られぬように詠唱をする事も、
 詠唱を中断して喋ることも出来るのですぞ」

 詠唱を終了させた後、死にたくないなら投稿しろと、
 のん気な事をした事があるコルベールは苦笑いしながら言った。

「炎が得意なメイジだからといって、火の系統魔法しか使えないわけではありませんからな、
 動きを止めるのに『ライトニング・クラウド』を使わせてもらいましたぞ」

 ……読まれて……いた……
 悔しかった。
 舐められていた所ではなく、この男の手の上で踊っていただけ。
 そんな無力感に打ちのめされる。

「さて、これでわたしの勝ちですな」

 力の入らない手から、するりと剣が抜きとら……れ……

 しまったっ、……何言った? さっきわたしは何を言った?
 『何でも言う事を聞いてやる』……そう……言わなかったか?

『やぁぁぁぁぁっ、寄るなっ、こっち来るなっ……いやっ……止めて……』

 必死で逃げようとしても、身体にはまったく力が入らない。

『……や……だ……こんなの……こんなの……』

 メイジが相手でも勝てると、リッシュモンを倒した時から自分は驕っていた。
 その結果が……

「何でも言う事を聞いてもらえるんでしたかな?」

 杖と剣を持った男が、無力なわたしを見つめて……
 無骨な手が腰の辺りを探り、強く引き寄せられる。

『いやぁぁぁぁぁ……って?』

 どこか懐かしい背中に乗せられて、わたしは医務室の方に運ばれていた。

『な、なんで?』
「……シュヴァリエ・アニエス……『何でも言う事を聞いてやる』の件ですが……」
『……ベ、ベットで言う事を聞かせる気か? 外が嫌なだけなのか?』

 喋れないわたしに、不器用なウィンクと共に告げられたのは、

「女性があんな事を口にしてはいけませんな、以後二度と言ってはなりませんぞ……と、言う事でいかがですかな?」

 格好つけすぎだ……

 でも……両手に力が入らないのが……
 優しい背中に自分の意思で触れられないのが、無性に悲しかったことだけは確かだった。

20 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 03:02:02 ID:Kao6l/pG
多分続く……

ほとんど野郎しか出なかった上に、エロも萌えも無い……
なんかもー本当にごめんなさいな感じですが。

ではそのうちに

21 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 03:25:49 ID:zoeNDBxP
確かにエロは無かったがオッサン二人がいい味だしてた、GJ!!

22 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 03:47:53 ID:hHzoqzAs
>>20
いや

コルベールに萌えた
続きが読みたいですよ

23 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 04:27:41 ID:KM1yqTK6
>>20
ハハハ十二分にアニエスの脳内がエロいジャマイカ。GJ。

そしてこんな時間に投稿乙!

24 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 09:34:26 ID:BUz1Ylg9
コルベールってかっこいいね

25 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 12:56:26 ID:nPh16P6b
コッパゲ×オスマ…アッー!




かと思ったのにw

26 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:06:54 ID:amTABja6
http://www.famitsu.com/anime/news/2007/05/29/681,1180421860,72461,0,0.html

27 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:20:33 ID:6i0qPSG9
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっっ!!!
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

28 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:50:22 ID:Pjv8+6vV
アニエスってこんな人だったのかあああああああああああああああああ

29 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:02:55 ID:/e3Y2VY8
そういえば原作読んでないのにここ見てる人もけっこういるんだっけw

30 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:17:19 ID:mlUNdYhi
>>26
あれ、カトレアの名前ってラ・ヴァリエールじゃないんだ。なんでだろ?

31 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:40:10 ID:kLa5nymO
まさか既に人妻…なんてことはないだろうしねえ

32 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:52:10 ID:dtzmEVZ/
カトレア姉さんは既に嫁いでるみたいだな。
エレオ姉さんが婚約放棄されたのが一層引き立つわけか

33 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:56:54 ID:pOnK6e0k
ここからは言ったもの勝ちです。
一番乗りミシェル萌え!

34 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:59:26 ID:EPP2gWZX
原作では既婚ではないのは学校にも行けず、お嫁にも行けずってルイズが嘆いているから間違いない
とするとアニメオリジナル設定かもしくはカリンさんの方の名前か?

35 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:01:32 ID:k/hfmGfX
今日原作11巻まで一気に買った
これでやっとスレを全部楽しめる。

36 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:04:06 ID:JNxA7IoA
アニエスさんは根谷か
最高だな

37 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:05:00 ID:NP/meU/H
人妻あるいは未亡人……やべぇ鼻血出そう
いっそのこと旦那は滅茶苦茶いい人で頼む

38 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:05:20 ID:NebCk723
病弱な旦那が死亡して若い未亡人だったりして

39 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:12:13 ID:dtzmEVZ/
夫婦揃って病弱とか救いようがねーなw
劇中じゃ旦那も今回の戦争に出征していて、一人じゃ心細いんで実家に戻ってきたってとこじゃないか?

40 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:34:29 ID:NP/meU/H
幼い頃から体が弱かったカトレアは、定期的に
高名な治癒魔法使いの集う療養地に通っていた。
家族達と離れるのは寂しかったが、療養地に滞在するのは嫌ではなかった。
そこでは、淡い憧れを抱いた友達に会えたから。
ヴァリエール家とは比較にならない、小貴族の末息子。
体が弱いことも相まって、ほとんど療養地に捨てられたも同然の少年。
その少年はカトレアよりずっと重い病を抱えているのに、
明るく、誠実で、どこまでも透き通った笑みをカトレアに向けてくれる。
家では妹や家族の前で辛い素振りを見せないカトレアは、彼によって大きく勇気づけられていた。
毎年、出会うごとに彼への恋心をつのらせていくカトレア。
だが、その二人が思春期を迎えたころ。少年の病状が急激に悪化する。
泣き崩れるカトレアの前で、少年は病の苦しみの中でも、優しい笑みを絶やさない。
カトレアは思った。自分に病と闘う勇気を与えてくれたこの少年に、自分は何か報いただろうか。
自分に何ができるのだろうか。
考えた末、カトレアは少年に切り出す。わたしを、あなたの妻にしてください、と。
少年は必死になって止めたが、カトレアは聞かない。
わたしは貴方の名を継ぎます。そして、その名がある限り、あなたのぶんも生きます。
この命は、あなたに希望をもらってつないできたのだから、と。
カトレアの体では、ヴァリエール家の子女としての婚姻はできない。
初めて我が侭らしい我が侭を言ったカトレアを、両親や姉は否定することが出来なかった。
カトレアと少年は、療養地の一室でささやかな結婚式をあげた。
そして、フォンティーヌの名を継いだ。

まもなくして、少年は息を引き取った。この歳まで生きられたことさえ奇跡だったという。
彼も、あなたに生きる力をもらっていたのですよ。療養地の治癒魔法使いはそう言った。

カトレアが夫を弔い、療養地を後にしたころ。もともと小貴族だったフォンティーヌの家は
お取り潰しになってしまった。
もう、領地もなく、貴族ですらなくなったこの名。けれど、それは彼の生きた証。
カトレアがヴァリエール家の門をくぐり、家族に迎えられたとき。
その顔には、彼によく似た……どこまでも優しい笑みがあった。



アニメ版の設定はこんなんでどうか。


41 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:34:57 ID:Pjv8+6vV
って、ティファニア、ティファニアは出ないの?

42 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:39:24 ID:dtzmEVZ/
>>41
あーあーキコエナーィー( ∩д∩)

43 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:51:09 ID:nPh16P6b
ティファニアはみんなのおっぱいの中にいるんだよ。

44 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:52:32 ID:UMIaV+8g
>>40
久々にノボル仕事しろ

その設定ならちいねえさま鉄壁の処女じゃないか

45 名前:30:2007/05/30(水) 20:58:32 ID:OwTz6MaE
調べてみた。トリステインはフランス風なのでそれに準拠するとして、
どうやら父方の姓を名乗るか母方の姓を名乗るかは自由自在っぽい。
つーか、よくわからん。ややこしすぎ。
構成は、名前+父方の祖父母名+母方の祖父母名+姓だとか。
名前は複合名で、ルイズの場合「ルイズ・フランソワーズ」までがファーストネーム。
「ド」が付くのは貴族の証。あと、婿養子という概念はないとか。
いまいち要領を得んが、創作の足しにしてくれ。

46 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:58:42 ID:+5O8PioZ
>>40
なんか歴史によくある
無理やりな領土略奪に見えちゃったおれは病んでる?

47 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:13:09 ID:QrzHryt9
>>45
俺も調べてみたけど、誰に爵位や財産を相続させるかは自由らしいね
娘(次女)だから駄目ってことはないし、爵位を継がせなくても財産をあげることは可能らしい
(初期は男しか駄目だったとか



48 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:20:24 ID:XZizP5DN
で、2期って何クールなの?
2クールならティファニアも出るだろうけど、原作も結構中途半端な進み方してるからどこで区切るつもりかいまいちわからない

ジュリオは出るようだから最悪でも7、8巻ぐらいまでは進むとは思うけど

49 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:22:28 ID:f1pmZKtX
>>26
俺の中ではカトレアは井上喜久子ボイス(優しいお姉さん風)で再生されてたのによりによってエレオノールの方が井上喜久子ですか…_| ̄|○


50 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:23:38 ID:XZizP5DN
>>48
よく>>26を読んで見たらジュリオはトリステイン魔法学院に転校してきたって設定にするみたいだな。
勝手に設定変えんなって感じだがそうなるとどうなるかわかんね

51 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:30:11 ID:UMIaV+8g
勝手に設定変えんなってのは変だろ。
アニメ版でオリジナル展開になるという話で、例え設定変っても『勝手』ではなかろ

52 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:39:00 ID:XZizP5DN
原作を遵守しない作品にリスペクトはしない

53 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:41:03 ID:abh7W/Gv
前スレ>>921
あの花嫁姿のAAあったのか。

54 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:43:35 ID:ckcxbrMl
ノボルが許可しようと俺にとっては勝手でしかない

55 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:44:36 ID:HFaRZzwe
アニメ版否定派の人がいるのはわかるが
期待してたり好きな人もいるので完全な好みで叩くのは止そうな。

56 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:46:25 ID:nPh16P6b
シェフィールドがエロいのでおk

57 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:55:06 ID:dtzmEVZ/
ぶっちゃけシェフィールドなどどうでもいい

なぜ……なぜなんだテファ……!!(´・д・、`)

58 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:55:28 ID:mMePyK3B
二期微妙に作画違ってるよな。こころなしかデルフがデカく


……サイトのアレm

59 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:07:35 ID:5YKWI7Aj
>>19
>死にたくないなら投稿しろ

コッパゲがSS職人に脅迫を…!

60 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:12:41 ID:ZiJxdwmm
>>59
全然気付かなかったww
コッパゲに殺されないようにSS書かなきゃな

61 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:22:46 ID:cM31sjcg
アニメって結局、二次創作だから。
俺らは無許可で金払わずに書いてるけど、奴らは金払って許可取ってる。それだけの違い。
原作とアニメを同列で公式なものと考えるから違和感とか反感とか出ちゃうんだと思うよ。
あれ、金のかかった二次創作。媒体アニメ。俺らには無理。それだけ。
ここのSS読むのと同じ感覚で楽しめばよろし。
勝手な設定がNGとか言ったら俺らもお手上げだもの。

62 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:24:20 ID:HFaRZzwe
必死でエロパロを書くアニエスを想像して萌えた

63 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:26:27 ID:cRMlvkUG
新刊のサイトの口調からウィル・スミスを連想してしまったのは俺だけでいい

64 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:32:24 ID:XZizP5DN
[ルイズ] 攻撃:68 素早さ:67 防御:60 命中:68 運:26 HP:274
[シエスタ] 攻撃:30 素早さ:20 防御:31 命中:74 運:12 HP:139

ルイズ vs シエスタ 戦闘開始!!
[ルイズ]の攻撃 HIT [シエスタ]は107のダメージを受けた。
[シエスタ]の攻撃 HIT [ルイズ]は1のダメージを受けた。
[ルイズ]の攻撃 HIT [シエスタ]は95のダメージを受けた。
[ルイズ]が[シエスタ]を倒しました(ラウンド数:2)。
魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php

とまあ、高純度の破壊力と精密さを持ちながら不屈の装甲をも兼ね備え平民をいたぶるルイズ



65 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:05:16 ID:4Uiy6eZ/
>>64
これ久々にみたw

[サイト] 攻撃:98 素早さ:10 防御:75 命中:71 運:72 HP:218
[ギーシュ] 攻撃:12 素早さ:33 防御:27 命中:99 運:28 HP:218

サイト vs ギーシュ 戦闘開始!!
[ギーシュ]の攻撃 HIT [サイト]は1のダメージを受けた。
[サイト]の攻撃 HIT [ギーシュ]は194のダメージを受けた。
[ギーシュ]の攻撃 HIT [サイト]は1のダメージを受けた。
[サイト]の攻撃 HIT [ギーシュ]は156のダメージを受けた。
[サイト]が[ギーシュ]を倒しました(ラウンド数:2)。
魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php

ギーシュの能力のアンバランスさに吹いた

66 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:11:32 ID:cM31sjcg
>>64
いろいろやってみたが、サイト最強なのな。

67 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:25:04 ID:HFaRZzwe
教皇が化け物みたいに強いんだがやっぱボスキャラなのかw

68 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:28:04 ID:XZizP5DN
教皇は名前じゃないだろ。エイジスが名前

69 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:35:41 ID:/AdxBHkU
ちょ・・・ジュリオ役の平川大輔ってエロゲー界では有名な史上最強のヘタレ
の中の人ではないか・・・・。

そして第2期でもゾンビウェールズエピソードがあってビッチ姫とか言われん
だろうなぁ・・・・>アン様

70 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:43:48 ID:HFaRZzwe
ゾンビウェールズ→次の回でトリステインの休日、とか
とんでもない構成にしてくるとかやらかさないかなw


71 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:46:09 ID:d+OdzSFU
[マリコルヌ] 攻撃:76 素早さ:29 防御:79 命中:49 運:66 HP:175
[ジュリオ] 攻撃:68 素早さ:65 防御:85 命中:96 運:75 HP:222

マリコルヌ vs ジュリオ 戦闘開始!!
[ジュリオ]の攻撃 HIT [マリコルヌ]は33のダメージを受けた。
[マリコルヌ]の攻撃 HIT [ジュリオ]は49のダメージを受けた。
[ジュリオ]の攻撃 HIT [マリコルヌ]は57のダメージを受けた。
[マリコルヌ]の攻撃 HIT [ジュリオ]は43のダメージを受けた。
[ジュリオ]の攻撃 HIT [マリコルヌ]は87のダメージを受けた。
[ジュリオ]が[マリコルヌ]を倒しました(ラウンド数:3)。
魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php

やっぱイケメンには勝てないんだな・・・ぽっちゃりさん・・・

72 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:53:50 ID:YRT1EMhC
>>69
>平川大輔ってエロゲー界では有名な史上最強のヘタレ
そちらの方もアニメ化されるんだっけ?

73 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:58:37 ID:X0SW2Ngd
ガンダールヴのくせに素早さ低いのな、サイト
・・・っつかギーシュの運高すぎないか?www

74 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:58:38 ID:i4d04LvK
[タバサのおっぱい] 攻撃:100 素早さ:85 防御:36 命中:76 運:39 HP:233
[キュルケのおっぱい] 攻撃:69 素早さ:25 防御:15 命中:59 運:54 HP:115

タバサのおっぱい vs キュルケのおっぱい 戦闘開始!!
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [キュルケのおっぱい]は175のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]が[キュルケのおっぱい]を倒しました(ラウンド数:1)。
魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php

[タバサのおっぱい] 攻撃:100 素早さ:85 防御:36 命中:76 運:39 HP:233
[ルイズのおっぱい] 攻撃:53 素早さ:68 防御:59 命中:91 運:46 HP:244

タバサのおっぱい vs ルイズのおっぱい 戦闘開始!!
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [ルイズのおっぱい]は141のダメージを受けた。
[ルイズのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は28のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [ルイズのおっぱい]は48のダメージを受けた。
[ルイズのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は72のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [ルイズのおっぱい]は88のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]が[ルイズのおっぱい]を倒しました(ラウンド数:3)。
魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php

75 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:06:07 ID:aY7ln9RB
[タバサのおっぱい] 攻撃:100 素早さ:85 防御:36 命中:76 運:39 HP:233
[モンモンのおっぱい] 攻撃:57 素早さ:98 防御:77 命中:90 運:90 HP:262

タバサのおっぱい vs モンモンのおっぱい 戦闘開始!!
[モンモンのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は41のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [モンモンのおっぱい]は117のダメージを受けた。
[モンモンのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は105のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [モンモンのおっぱい]は16のダメージを受けた。
[モンモンのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は100のダメージを受けた。
[モンモンのおっぱい]が[タバサのおっぱい]を倒しました(ラウンド数:3)。
魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php

なあ、俺たち狂ってないか?

76 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:10:53 ID:ES127Je9
男は男同士、女は女同士、名前の思いつく限り戦わせてみたが
男はサイト、女はキュルケが最強だな

77 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:11:41 ID:/6Jnp0Ih
>>74-75
ちょwおまいらww

>>73
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ] 攻撃:89 素早さ:75 防御:36 命中:36 運:86 HP:233
[ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール] 攻撃:79 素早さ:32 防御:71 命中:10 運:93 HP:124

サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ vs ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 戦闘開始!!
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]の攻撃 HIT [ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]は87のダメージを受けた。
[ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]の攻撃 MISS [サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]は攻撃を回避した。
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]の攻撃 HIT [ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]は19のダメージを受けた。
[ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]の攻撃 MISS [サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]は攻撃を回避した。
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]の攻撃 HIT [ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]は53のダメージを受けた。
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]が[ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]を倒しました(ラウンド数:3)。
魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php

サイトはこっちの方がイメージ近いかも

78 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:16:36 ID:qVTKfkaB
前に違うスレで落としたらまったくレスつかなかったのにお前らときたら……さすが魔法の国

以前、思いつくまま打ち込んでたら見つけた激強キャラがあるから倒してみそ
『祥子』

79 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:29:19 ID:XJGQe3a8
>>74-75
ちょwタバサのおっぱいの攻撃力w いや間違いではないな、うん

80 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:30:25 ID:73aenN5T
そろそろスレ違いじゃないか?
だがそれがよいwww

81 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:31:26 ID:T+V8tfLD
[祥子] 攻撃:100 素早さ:11 防御:91 命中:98 運:28 HP:244
[無理] 攻撃:87 素早さ:33 防御:91 命中:27 運:97 HP:283

祥子 vs 無理 戦闘開始!!
[無理]の攻撃 HIT [祥子]は61のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [無理]は84のダメージを受けた。
[無理]の攻撃 HIT [祥子]は71のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [無理]は70のダメージを受けた。
[無理]の攻撃 HIT [祥子]は1のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [無理]は114のダメージを受けた。
[無理]の攻撃 HIT [祥子]は113のダメージを受けた。
[無理]が[祥子]を倒しました(ラウンド数:4)。
魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php

勝てた…諦め半分で無理って打ち込んだのに…納得いかねぇ

82 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:03:26 ID:ES127Je9
[桃白白] 攻撃:83 素早さ:73 防御:94 命中:18 運:77 HP:291
[祥子] 攻撃:100 素早さ:11 防御:91 命中:98 運:28 HP:244

桃白白 vs 祥子 戦闘開始!!
[桃白白]の攻撃 HIT [祥子]は48のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [桃白白]は85のダメージを受けた。
[桃白白]の攻撃 HIT [祥子]は68のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [桃白白]は67のダメージを受けた。
[桃白白]の攻撃 MISS [祥子]は攻撃を回避した。
[祥子]の攻撃 HIT [桃白白]は117のダメージを受けた。
[桃白白]の攻撃 HIT [祥子]は81のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [桃白白]は1のダメージを受けた。
[桃白白]の攻撃 HIT [祥子]は81のダメージを受けた。
[桃白白]が[祥子]を倒しました(ラウンド数:5)。
魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php

やっと勝った・・・ドラゴンボールのキャラをかたっぱしから打ち込んでたら、こんな奴がw

83 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:08:48 ID:ATf+/6jI
スレチだがキモ姉VSキモウトでやってみ。

84 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:13:09 ID:ojqQB0iz
ここで(ほぼ)最強キャラを投下

つ活字版

85 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:14:49 ID:ATf+/6jI
ちょwww祥子瞬殺ww

86 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:21:03 ID:ES127Je9
こいつ倒すにはオール100とかじゃないと無理だなw

87 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:27:23 ID:qVTKfkaB
さっきから祥子に勝ってるの禄なのいねえw
まともな名前で勝てる奴ないのか

88 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:45:32 ID:B8lbLdQF
このアニエス、口からザーメン垂らしてやがるっ…!

ttp://www.famitsu.com/anime/news/2007/05/29/h-681_72461_zero05.jpg.jpg

89 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:52:02 ID:iXsiPuOi
いい加減、ゼロから離れすぎだな
やりたきゃ他所でやるべきでは?

90 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:04:55 ID:oUalFHCJ
>>87
ミョズニトニルン

91 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:15:18 ID:ckmSYFcV
さすが神の頭脳、お堅い委員長タイプだぜ……!

92 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 03:19:00 ID:vOXF8Ovp
2期が楽しみだな。

93 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 09:39:25 ID:sS/SpH0H
シェフィールドとシエスタどっちがデカイのかな

94 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 12:17:42 ID:j8MjyKmc
ナニが

95 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 13:54:21 ID:qAU7GRYB
>>72
あ〜考えてみればあっちには正真正銘のビッチがいたか。アン様なんて
可愛いもんだ。

96 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 16:04:18 ID:ItprK40K
水月が悪いんじゃないんだ……孝之だって悪くないんだ……
悪いのは全部m(ry

97 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 16:04:55 ID:qVTKfkaB
>>95
世界のことか、全面的に同意

98 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 18:52:35 ID:fALJycm7
ブヨブヨした体乙

99 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 19:13:40 ID:K64avT5g
中の人もビッチだけどな
社長自重wwwwwwww

100 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 20:24:16 ID:PuYGi6CN
それにしても男キャラだけで見ると
熱血
クール
デブ
って何処のゲッターロボだよ、とは想う

101 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 20:25:45 ID:PuYGi6CN
誤爆すまんこ

102 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 20:38:57 ID:ckmSYFcV
熱血とクール担当の男キャラ誰だよ、って普通に悩んだ。

103 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:03:36 ID:3w64l3d1
>>96
みんなが言ってるのって君望のことなのか?

104 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:39:56 ID:qAU7GRYB
>>102
熱血→才人
クール→ギーシュ

だろ。ギーシュのクールは微妙だがな・・・・

>>103
俺が>>95で言ってるのはスクイズ。

105 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:40:43 ID:bbHDfHOH
スクールデイズの事だよ。
清楚で可憐だけど恋愛面では非常に奥手な憧れの女の子と、
彼女との中を取り持ってくれた気の置ける活発快活な女の子との間で
揺れ動く主人公の心情を綴ったハートフルラブストーリーさ。
全編アニメーションであることと、意外なエンディングの数々で話題を呼んだ。

106 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:41:27 ID:lshcWB74
school daysだろ 世界と名前も出てるし 平川大輔は伊藤誠役だし
>>96は君望だけど

107 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:11:11 ID:ItprK40K
m(ryがあってるのが、さらに状況を困難にしているなwww

108 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:19:37 ID:v9Akxhjg
正直そんなのどうでもいいからSS読みたい

109 名前:名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:23:26 ID:qAU7GRYB
>>108
無理じゃね?最近は週初めの投下が多いからな

110 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 01:02:57 ID:xyrSt6zi
>>105
嘘だぁぁ!!!!

111 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 03:02:52 ID:2Io1SikM
>>105
>気の置ける
細かいことだけど、気が置けないの間違いだと思う。

112 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 03:11:49 ID:eEvdOiwJ
「気の許せる」ってのと混同してるんだろうな

「気のおけない」ってのは「安心して付き合える」という意味



113 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 04:10:28 ID:ZfYyJbBe
細かいが気「を」許せるな 

114 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 06:55:37 ID:tftxW4iz
唐突に申し訳ないけど、

お兄ちゃんどいてそいつ殺せない

って何の奴だったっけ?
ど忘れしちまった。

115 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 08:05:26 ID:gyTqDHEp
ラグナロクのやつだっけ?

116 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 08:29:27 ID:Gmy8cfVu
何のスレか分からなくなってきてるなw

117 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 08:32:23 ID:hbhM5IYM
だがそれが(ry

118 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 08:39:24 ID:ofFoVyvM
ゼロ使のSSスレだ!!

119 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 08:48:27 ID:oUXQYMmG
ちがうここはノボルスレだ!!!

過去には別作品のSSが投下されたこともあったんだぜ?

120 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 08:52:34 ID:WDr2lFfG
新刊が出て、いろいろなフラグが解消されてしまって
いまいち醒めたのかな?

121 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 09:28:42 ID:KzUkkJX1
なぜ一日二日投稿がないだけで過疎扱いになるのか

122 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 16:14:58 ID:019JJCYw
でも以前はもっと色んな職人さんがいた気もする

今、安定供給してくれてるのはせんたいさんくらいだし

123 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 16:56:20 ID:omEfVdX4
アニメ2期が始まったら、きっと…。

124 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 17:45:05 ID:PZJvl6r/
1日中ヒマなニートならまだしも職人だってリアルに生活持ってるんだから
24時間を自由に執筆時間に使える奴は少ないはず。
投下まで時間がかかるのは仕方ないことなんだからおとなしく待とうぜ。

それでも待ちきれないと言う奴は自給自足すればイインダヨ。

125 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 18:16:47 ID:gyTqDHEp
>>124
いい事言った。

126 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 18:49:03 ID:JgRXhqEq
作文を書いたことのある人間なら分かるだろうが、
読むの数分書くの数時間とかね。

2〜4ヶ月以上かけて書かれるラノベ読むのに数時間しかかからないのだから、
書き手はどれだけ私生活の時間を削っているのか。しかも無償で。
本当、GJな話だ。せんたいさんとか、神。

>>114
S県月宮とか言われたことがある。
嫉妬かキモ姉キモウトスレで聞くといい。
サイトどいてそのメイド殺せない、とかルイズに言ってみて欲しいな。
どちらかと言うと、
タバサどいてそこのサイト殺せない、
だが。

127 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 18:59:29 ID:MFP0++N8
執筆スピードは個人差が大きいな
俺はtxt形式で1KB分書くのに、2〜3時間はかかってる
遅せえ…

128 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 19:02:01 ID:WGSkS6mo
一週間以上前からカトレアもの書いてるが、まだかかる。
10kb未満だと思うんだが。

129 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 20:19:09 ID:E22kPDuv
>>122 職人さんが減ってるのは読んでる俺らにも責任あるだろ。
作品来た時の感想とか、あんまり無いし。
新しい人来るどころか前からいる人のモチベーションもあがる状態じゃない。

ま、言った所でどうなる問題でもないんだがな。

>>127-128 コッパゲに殺されないよーがんばれー

130 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 20:37:44 ID:b6WVscOQ
>>126
ホントそうだよな。一生懸命書いてもらってて読むのはすぐだもんな。
書いてもらえてるだけいいと思う。せんたいさんとか全然多いほうなのに
質が落ちないし。これからもお世話になりますよ職人さん方々。

131 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 20:44:18 ID:gyTqDHEp
一概に、書き手の側には問題ないとは言えないがな。
まぁ、俺の邪推であってほしいんだが、この意見は。



それと、もっとSSを読みたいって愚痴る奴。それなら、お前らソレ相応の態度は取るべきだ。
愚痴る奴等は一様に、んな行動はしてもいない、考えもしないだろうし、書き手側の心情を慮ることもしてないと
相場は決まってるし。
まぁ、ここまで書けば、言いたいこと分かるよな?

132 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:08:03 ID:N1ZLXYmd
……?
俺の頭が悪いせいなんだろうが、普通に意味が分からない。
前半は、書き手の誰かが感想自演してるとか言いたいのか?
後半は、もっとSSが読みたいならもっと感想書けとか、そういう話?

133 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:09:48 ID:gyTqDHEp
>>132
分かってるじゃん

134 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:11:37 ID:zlqLnyy9
俺も何が言いたいのか理解できない
投稿するのも読むのも感想書くのも義務じゃないんだから好き勝手にやればいい

135 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:21:38 ID:N1ZLXYmd
>>133
って、これで当たってるのかよ。
まあ、職人が感想もらうと嬉しいのも、読み手が感想書くのがいいことなのも事実だが、
経験則から言わせてもらうと「書け」って強制するのは大抵逆効果だぞ。

……感想自演って、ひょっとしてせんたいさんに対する住人のマンセー振りが怪しいとか、
そういうひねくれた物の見方をしてるんじゃないだろうな?

136 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:26:31 ID:/svgxDCt
この程度で新作が無いってどういうことだよ。過疎ってるスレ行ってみれ
しかもこういう話って前にも上がったよね。不毛のループをまた立ち上げる気か?

137 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:27:08 ID:daL1tuJl
ついにこの平和だったスレにも訳わかんない奴が沸き始めたな
ひとまず作品が投下されないことなんかよりもここのいい空気が壊されるほうが不快だ

138 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:27:48 ID:CwOaOMj2
感想の絶対数が多い少ないではなく、SSの投下後よりも
こういう状況の方がスレが伸びるのが問題だという気も。
こんなに閲覧者がいるのに感想があれだけってことは
感想書くほど面白くないと思ってるROM以外がいっぱいいると解釈できる。


139 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:32:32 ID:GfRTBMcn
「ふぁ…ぁぁああぁ……んっ……」


ティファニアを無事王都に送り届けてから数日。
ルイズ達一行は魔法学院で平和な日々を過ごしていた。

「でかい欠伸ね〜。レディが大口開けるなんて、ヴァリエールの名が泣くわよ?」
「るさいわねー……」
キュルケは隣でぐったりしてる少女の反応に驚いた。
「ちょっとアナタ本当にどうしたの? いつもだったらもっと食ってかかるじゃない」
「あんたの相手をする程、ふぁぁ……暇じゃないのよぉ……」
ルイズは机に突っ伏したままである。
「ねぇ、キュルケぇ。次の授業、なんだっけぇ……?」
「我が愛しのジャンによる、系統別実践魔法学よ!!」
「あぁ……じゃあいいや……おやすみぃ……」
「ちょ、アナタ! ジャンの授業なのよ! コラ…って、もう寝てる…」
余程疲れてるのか、寝不足なのか。
「もう、なんなのよ、いったい」



 パリーンと厨房に何かが割れた音が響く。
「シエスタよぉ、本当に大丈夫なのかぁ?」
マルトーがやって来て、言う。今日三枚目であった。
「……はい」
「いや、大丈夫って面ァしてねーぜ。はっきり隈が出来てやがらぁ」
言われて水場の鏡を見れば、確かにひどい。
「その顔で貴族連中の前に出たら何言われるかわかったもんじゃねぇ、今日はもう休みな」
「……はい…すみません」
理由はわかってる。なぜならここ数日、ろくに寝てないんだから。


140 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:34:33 ID:E22kPDuv
>>138 だよな。
投票とかの時の盛況と、雑談の人数見た職人が来なくなるのも無理は無いと思うぞ。
あと自演は無いと思う。
自演だとしたら虚しすぎて、逆にこの期間モチベーションもたないだろ。
そろそろ一年じゃないか?

と、また雑談してしまう俺を誰か止めてくれ。

141 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:35:08 ID:GfRTBMcn
 話は、サイト達がティファニアを送り届け、帰ってきたその日の夜に遡る。
サイトのルイズに対する態度に違和感を覚えたが、ようやく落ち着いて川の字になって寝れる事にシエスタは喜んでいた。
どことなく、二人は一緒の寝具に入ることに抵抗があるような気がしたが、結局は川の字三人仲良く床についた。


 サイトが寝ついたのを見計らい、シエスタはサイトにベタベタしようと試みる。
「っ!!!!」
「ぁ!!!!」
すると、反対側からちょうど同じことをしようと接近中の桃色貴族とバッチリ目が合った。
「(ちょっとバカメイドっ! 私の犬に何しくさろうとしてんのよっ!!)」
「(ミス・ヴァリエールこそ一体何のつもりですか!? 貴族の女性ってのは寝込みを襲ってナンボなんですか!?)」
サイトを挟んで不毛すぎる争いをしていた二人は、同時に異変に気付いた。
「……ッ…ぅ……っく…」
「サイ……ト?」
「サイト…さん…?」
ゆっくり彼の顔を見上げる。
「うっく……ッ…ふ……ぅぅぁ……」
「「えっ?」」
声が重なる。
彼は、寝ながら涙を流していた。
「ちょっ…サイト! どうしたのよ!?」
「…ひっ……ぅうぁぁ……母っ…さん……」
「…――――っ」
二人は、何も言うことが出来なかった。
それ以来毎夜、彼は彼の家族を想って泣いていた。
その声を、身を裂かれる思いで聞く二人は眠れるはずもなく、
かと言って本人にそれを告げるのははばかれるし、
何よりそんな彼を独りにしておくことなど、出来るはずがなかった。


142 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:37:20 ID:GfRTBMcn
 そしてここ数日眠れぬ夜を過ごしていたルイズとシエスタ。二人は中庭のテーブルに二人して突っ伏していた。
「私、どうしたらいいのかしら……」
「ご家族、『この世界』にはいらっしゃらないんですよね……」
考えれば考えるほど、ルイズは自分が極悪人に思えてならなかった。
家族と引き離しただけじゃ飽きたらず、何度も危険な目に合わせ、あまつさえ一度は死なせてしまった。
しかも心を魔法で縛っていい気になって……あの時もしかしたらいの一番にサイトに殺されてしまっていたかもしれない。いや、死ぬべきだったのだ。

 シエスタは目の前の少女が、ガンガン絶望していくのがわかった。
そろそろ引き上げないと、また紐無しバンジーを結構しそうな勢いだったので、
『死ぬ気ならサイトさんを元の世界に返してから考えてください(はーと)』
と言おうとしたところで、ルイズの真後ろの人影に気付いた。

「策がある」
「わきゃあっ!!」
いきなり後ろから話しかけられ、椅子ごと後ろに豪快に倒れた。
まず見えたのは白いシルクのパンツ。さらに引っくり返ったまま視点を上げ(下げ)ると、水色の髪。
「ミス・タバサ……?」
「タバサっ!! あんたっ……え? 策!?」
タバサはこくりと頷き、


「ミソシルを作る」


「ミソシル?」
ルイズはキュルケにもらったちょっとアレな下着を、ま○ぐり返しの格好で惜しみ無く披露しつつ、聞き返したのだった。

143 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:40:25 ID:GfRTBMcn
あれ……?サイト爆弾化の続きを書いてたはずなのに……

例によって先のこと考えてないから丸投げしようかな(ry


最初の欠伸でエロスを感じたら紐無しバンジー

144 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:42:28 ID:OARAqGoU
この空気の中投下するお前の勇気に感動した。
GJ!

145 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:43:05 ID:GfRTBMcn
投下前にチェックすべきだった……
空気をミスリードした、そんな恐怖

146 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:45:11 ID:E22kPDuv
>>145 投下前にチェックすべきだったw

割り込んですまん。 以下自重す

147 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:46:00 ID:7kFZXIQA
>>143
おまえさん、ネタが良いんだから何回も丸投げは勘弁して。
このままだとネタを無駄に潰すことになっちゃうよ?

148 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:10:04 ID:wopXthWE
つまり>>143はここまで書いたから、gdgd言う暇があるならおまいらの脳内妄想能力発現させろって言ってるんだよ!!!

ひとりで
Ω ΩΩ<なっ(ry

149 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:33:06 ID:zlqLnyy9
ちょっとバンジー行ってきますね

150 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:33:08 ID:eW9CFhPG
GJ!
どんな味噌汁ができあがるかガクブルしてるw

>最初の欠伸でエロスを感じたら紐無しバンジー
ちょっとそこの窓から最高ダイブしてくるわ

151 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:06:43 ID:Gmy8cfVu
お茶があるんだから味噌もあるのかねぇ?

とにかくGJ!

152 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:09:39 ID:NcefY7DC
がんばれっ! みんなで味噌汁を作る方法を考えるんだ!

そして大豆を探す長い長い旅に出る一行

153 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:22:00 ID:uznaqTKy
エロスな電波を受信した。
俺もちょっと屋上から飛んでくる。

154 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:25:21 ID:019JJCYw
味噌汁って美味しいっていうのはシエスタくらいな気がする・・・・

タバサで「変わった味・・・」くらいでそれ以外の貴族は皆、全滅な気が・・・
そもそもアン様あたりが味噌汁を飲んでる姿は想像・・・(ry

155 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:43:58 ID:NcefY7DC
よく考えたら味噌汁よりも先に米のご飯が食べたくなりそう。

156 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:59:08 ID:9EPTvQ3Z
緑茶があるんだから味噌もあるのでは…?
いや、無いか

157 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:16:55 ID:/T+Ovkxa
さて、空気読まずにこどもさいとルイズバージョン投下いきます。
前スレ読むと幸せになれるにょろ!(ぁ

158 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:17:56 ID:/T+Ovkxa
目標の周辺の障害を排除。
そののち、目標を確保、保護。
そして気の済むまではぐはぐするのよ…!
未だ視線で火花を散らしあうタバサとシエスタを横目に、ルイズはこっそり詠唱を始めた。

「なにしてるの」
「横でこそこそ何やってんですか」

やっぱり気付かれた。

「あ、ああら何か御用しら」

ちょっと誤魔化してみたりなんぞするものの。
あっという間にシエスタに羽交い絞めにされ、タバサに隠していた杖を取り上げられてしまうルイズ。

「こっそり詠唱しようとしてもダメ」
「こそこそ魔法使おうとしても無駄ですよっ」

そして二人は気付く。
取り上げた杖に重さがないことに。
羽交い絞めしたルイズの腕に触感がないことに。

「…まさか」
「え、なんですかコレっ!?」

ナウシド・イサ・エイワーズ……

どこかで聞いた詠唱が、羽交い絞めにされたルイズとは別の空間から聞こえる。

「かかったわね」

そう、二人が見ていたのは『イリュージョン』によって作り出された虚像のルイズ。

「忘れてもらうわよ。ここ3時間ばかりの出来事」

そして、詠唱は完成し。
『忘却』の空気が、二人を包み込んだのだった。

159 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:18:41 ID:/T+Ovkxa
そしてタバサは自分の部屋に読書に、シエスタは厨房にお手伝いに行ってしまいました♪
やった!私の一人勝ち!

「さーてそれじゃあ」

私は愛しい愛しいサイトがいる方を振り向く。

「さ・い・とぉ〜♪」

そして目の前にいる小さなサイトを抱き締める。

「むぎゅ」

私の腕の中でうめき声をあげるサイト。
あーもうかわいいかわいいかわいいっ!
思わず手で頭をぐりぐりしてしまう。

「く、くるしい…」

あ、ちょっと力加減強かったかしら?

「あ、ごめんなさいね」

私は一旦サイトをはぐはぐするのをやめて、サイトの脇をかかえて持ち上げる。
私でも持ち上がるくらい、今のサイトは軽かった。
ちっちゃな手。ちっちゃい足。ちっちゃい身体。その上に乗っかってる、ふさふさの黒髪の、つぶらな瞳の、ちっちゃな頭。
それをこくん、とかしげてこっちを見てる…。
っっっっくぁーーーーーーーっ!
ん可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!

「おねえちゃんこわい…」
「ヨダレ出てんぞ嬢ちゃん」

はっ!?
いけないいけない私としたことがっ!
ついあまりの可愛さに我を忘れる所だったわ…!

「ご、ごめんねサイト」

私はとりあえずサイトを床に降ろす。
さて、これからどうしよっかな…。

160 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:20:55 ID:/T+Ovkxa
とりあえず、ぶかぶかのTシャツでは風邪をひいてしまうだろうというデルフリンガーの指摘もあって。

「お着替えしましょうか?サイト?」
「おきがえするの?」

才人は言ってくるりと回る。
たしかに、このぶかぶかの服はいまいち動きにくい。
それに、なにより下半身がスースーして心許ないのだ。

「うん」

才人は素直に頷いた。
とりあえずこの名前も知らない桃色の髪のおねえさんのいう事は、聞いたほうがいい。
そんな気がしていた。
才人の肯定を受け、ルイズは部屋のクローゼットから今の才人の着れそうな物を捜す。
しかし、子供の、それも男の子のものなどあるはずもなく。

「どーしよ」

言いながら服を捜し続けるルイズ。
しばらくそうして捜し続けていると、あるものが目に入った。
それは、ルイズが学院に入学する少し前。
姉エレオノールから受け取った、小さな紙袋。

『ほらちびルイズ。これ持っていきなさい』
『これなに、姉さま?』
『あんたが小さい時の服。まだ着れるかもしれないじゃない?』
『あねさまああああああああああああ』
『あはははははははははははは』

その時は厭味たっぷりの姉の態度に真っ赤になって怒ったが、カトレアの『お姉様、あなたの小さい時の服、ずっと大事にしてたのよ』という言葉から、仕方なく受け取って、クローゼットの奥に仕舞い込んでいたのだが。
姉さま、今度ばっかりは感謝するわよ…!

「サイト、いい服があったわ♪」

紙袋を後ろ手に、ルイズはにっこりと振り向く。
そして才人は。
自分の身に訪れる危機も知らず、待ち疲れてふかふかのベッドで眠りこけていたのであった。

161 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:21:25 ID:4gewqmff
アン様がみそ汁・・・・・・それもイイ!

しかし冒頭の欠伸をオレは喘g

162 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:22:23 ID:/T+Ovkxa
こ、これわ…!
ちょ、ちょっと洒落になってないんじゃないかしら!

「うんやばいね確かにコレは」

ま、剣にコレの価値がわかるかどうかは別にして。
私は一度壁に掛けたボロ剣にやった視線をベッドに戻す。
そこには。
ふりふり満載の白いワンピースに身を包んだ、ちっちゃなサイトがいた。
で、調子に乗って大きめのリボンなんか付けてみたんだけど。
な、なにこの洒落にならないほど可愛いお人形さんっ!
は、は、は。
はぐはぐしたいいいいいいいいいいいい!
でも私はかろうじて思いとどまる。
せっかくこんな可愛い寝顔してるのに、起こしちゃったらもったいない。
で、でも見てるだけって、ガマンきかないかも…。
そ、そうだ。
隣で横になるだけなら。横になるだけならっ…!
私はなるべくサイトを起こさないようにそっと、ベッドの上に上がる。
そしてサイトの隣にぽすん、と横になる。
うわあ。間近で見ると…。
ほんとにかわいいいいいいいいいいいいいい!
特に赤と黒のコントラストがっ!赤と黒のコントラストがやばいのよぉぉぉぉぉ!
ま、まずいまずいまずい!!!
き、きききききききき。
キス、したくなってきちゃった…!
だ、大丈夫よね、ちょっとだけなら。
ちょっとだけなら…!
そして私は目を瞑ってサイトの唇を…。

「なにしてんのおねえちゃん」

奪おうとしたら起きた。
ちっ。
ま、いいかあ。
動き出したサイトもかーいいし!
サイトはむにゅむにゅ言いながら目を擦っている。
その動作がまた可愛いのよこれが!
でも、次の瞬間。

「わ、なんだこれ!」

サイトは服を見て驚いている。
そして、あろうことか。

163 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:23:32 ID:/T+Ovkxa
「なんだよこれー。おんなのふくじゃないかあ!」
「あーだめだめ!脱いじゃだめ!」

服を脱ごうとするサイトを、私は必死に止める。
普段なら男の子の力になんてかないっこないんだけど、今は体格差がだいぶあるから簡単に抑え込める。

「なんだよ、はなせよー」

暴れるサイトを、私は必死に抑える。
だってもったいないじゃない?ねえ。

「はなせよ、ひんにゅう!」

なに?今なんだって?

「ないちち!せんたくいた!」

…アルェ?何を言ってるのかなこのおこちゃまは?
まー子供の喋るたわごとだし真に受けるのも

「ぼんちむね!」

ぴき。

「あーーーんーーーたーーわーーー!」

サイトの言葉を受けて、私の中で凶暴な力が渦巻く。
そして私の口から朗々と詠唱が流れて。
気づいた時には、私はサイトめがけて『虚無』をぶっぱなしていた。

164 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:24:23 ID:/T+Ovkxa
「さすがにやりすぎじゃないかね嬢ちゃん」

なぜかもうもうと白煙が立ち上がった室内で、デルフリンガーはそう突っ込んだ。
その白煙の中心で。

「ご、ごめんサイト!大丈夫?」

ルイズは、虚無の直撃を食らって目を回した才人を抱き上げる。
ぱっと見、その身体に特に変化は見られない。
それどころか、服に傷もついていない。

「あ、あれ?」

しかし、才人は何故か気絶している。

「ちょ、ちょっと!」

ルイズがちょっと強めに才人を揺すると。

「う、うーん…」

才人はかるく唸って目を覚ました。
よかった、大丈夫みたい…。
しかし、ルイズの安堵もそこそこに。

「い、いたいよ…!」

才人は急に涙目になり、痛みを訴えだした。
まずい。どこか打ち所でも悪かったのかしら。
ルイズは慌てて才人を介抱しにかかる。

「ど、どこがいたいのっ?」

ルイズの言葉に、才人は涙目で応える。

「お、おちんちん…っ!」

言いながら、その小さな身体をくの字に折って、痛みを全身で表す。
ルイズの目が点になる。
ドユコト?ねえ、ドユコト?

「い、いたいよぉ…!」

それでも必死に痛みを訴える才人に、ルイズは。

「ちょ、ちょっと見せてみなさいっ!」

才人のワンピースのスカートをまくりあげる。

165 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:25:40 ID:/T+Ovkxa
そして、そこでは。
小さな男性器が、限界以上にその容積を膨らませて、ピンク色の中身を外気に晒していた。
痛いはずである。この年齢のオトコノコというものは本来、皮に内茎を守られているものだ。
それが、何が原因なのか、急激に内部だけが膨張し、皮を剥き上げてその中身を晒している。
才人の訴える痛みもむべなるかな、である。

「いたいよぉ、おねえちゃん…」

小さな才人は、下半身を見られる羞恥など感じていなかった。
その股間から感じる痛みを消して欲しくて、目の前の年上の女性に訴えかける。
た、たぶんテキトーに放った『虚無』の力が、サイトの魔法を部分的に解いちゃったんだわ…!
ルイズはそう結論付ける。
それには根拠もあった。
才人の小さなおちんちんの先からは、その年齢からはありえない事に、先走りが溢れていたのだ。

「だ、大丈夫だから、ね?」

ルイズは言って、大きく膨らんだ、小さな才人の性器を指でつまむ。
ルイズは、一番単純な方法で、その痛みを抑えてあげることにした。
そう、晒された傷口を癒す、最も原始的な方法…。

ぺろ。

「ひゃうっ!?」

そう、舐めることである。
ルイズはスカートの下から才人を見上げ、頬を染めながら微笑む。

「お、おねえちゃんが痛いのないないしてあげるから、ね?
 足、開いて」
「う、うん…」

才人はルイズに言われるがまま、足を開く。
ルイズはそのまま、才人の小さなソレを、口に含む。
そして口の中に入った自分の親指ほどのソレを、丹念に舌で嘗め回し、吸い上げる。

ちゅぱっ。ちゅぱっ。

「お、おねえちゃんっ…!」

才人は、子供にはあるまじき感覚に背を逸らせ、その感覚に耐える。
その姿は、女の子の服装も相まって、ひどく背徳的に見えた。
ルイズは自分の唾液と才人の先走りの混合物で十分に才人を覆うと、顔を上げた。

「ねえサイト、もう痛くない…?」

その淫靡な視線とは目を合わさず、才人は震えながら必死に訴えた。

166 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:27:09 ID:/T+Ovkxa
「痛くない、痛くないけどっ…。
 なんか、なんかヘンだよぉ…」

その表情に、ルイズの背筋にゾクゾクと背徳の悪寒が走りぬける。
もっと乱れさせたい。
もっと、乱れた声が聞きたい。

「うふふ…ヘンになっていいのよ?
 おねえちゃんが、ヘンにしてあげる…」

そして、淫靡に笑うと、ルイズは再び才人の小さな一物を口に含んだ。
更に丁寧に、更に丹念に、そして執拗に舌を絡ませ、吸い上げ、唇で才人を犯す。

ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ。

唾液と唇の奏でる水音と。

「やぁっ、なにこれぇっ」

まるで女の子のような、幼い才人の悲鳴が、部屋にこだまする。

ちゅるるっ、ちゅぱっ、じゅるぅっ!

唾液と先走りの量が徐々に増え、潤滑油の役割を果たし、ルイズの頭の動きが早くなる。

「やだぁっ、くるっ、なんかくるよぉっ!」

小さな腰をかくかくと痙攣させ、才人が限界を告げる。
そして、次の瞬間。

「うあ、うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

どぷっ!どぷどぷどぷっ!

才人の悲鳴と共に、まるで大人の才人が出すような量の精液が、ルイズの口内を、喉を、食道を満たす。
その熱い迸りと共に、ルイズは軽い絶頂を感じていた。
そして、才人はそのまま、気絶してしまったのだった。

167 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:28:08 ID:/T+Ovkxa
目を覚ますと俺はルイズのベッドで寝ていた。
…んあー、ヘンな夢みちまったぞ…。
なんか、小さくなって、ルイズにさんざん可愛がられる夢。
しかも俺、女装してんの。
どーゆー趣味ですか俺。
なんて考えながら、何故か重い頭を振りながら俺は上半身を起こす。

「あ、サイト、目、覚めた?」

その声に振り向くと。
ベッドの脇に、ルイズがいた。屈みこんでなんかしてたみたいだけど。
俺は何かこっぱずかしくて、思わずルイズから目を逸らしてしまう。。
…だってなあ。あんな夢見た後だしなあ。

「あ、ああ。居眠りしてたみたいだな」

…ん?まてよ?
そういえば俺机で寝てたような?
さらに待て。
そう言えば寝ている時になんかされたような…?
いかん、何か大事なものが抜け落ちているカンジだ。

「まあ相棒、思い出さない方が幸せなこともあるって事だよ」

…なんか意味深だなデルフ。
まあいいや、とりあえず愛しのご主人様のご機嫌とらないとな。
きっと居眠りでほっとかれてご機嫌ナナメに…。

「ふんふ〜ん、これがいいかしら♪
 それともこれかしら〜♪」

…あら?鼻歌など歌って随分ご機嫌ですね?
俺はくるりとルイズの方を向く。
そちらを向くと。
ルイズがフリフリだらけの真っ赤なワンピースと、リボンまみれの真っ青なワンピースを手に、にっこにっこしながら立っている。

「どうしたんだそれ?また舞踏会かなんかあんの?」

どうやらルイズは、ベッド脇の緞子の中から、この服を選んでいたらしい。

168 名前:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:30:34 ID:/T+Ovkxa
「サイトは、どっちが好き?」

変わらずにこにこ笑顔でルイズが尋ねてくる。
うーん、赤いのもカワイイけど、青いのもいいなあ。
俺は目の前の二着を、それぞれ想像の中のルイズに着せてみる。
…ん?何か違和感が…。

「ルイズ、それ大きくない?」
「当然でしょ。私が着るんじゃないもの」

笑顔を崩さないまま、ルイズはそう言うけど。
ん?じゃあ誰が着るんだろう?
そっか、シエスタか。シエスタに着せて…なんでルイズが喜ぶんだ?
俺の心の中の疑問符に、ルイズが応えた。

「アンタが着るのよ」

笑顔は崩さないまま。
エ。待ってルイズさん。冗談ですよねもちろん?

「残念ながら嬢ちゃんはマジだぜ相棒」

デルフの追い討ちが俺を絶望の淵へ追いやる。
まさか、アレ正夢ってヤツっすかーーーーーーーー!!
後ずさる俺に、ルイズは笑顔を全く崩さないまま、そしてワンピースを手放さないまま、にじり寄ってくる。

「ねえ」

満面の、そしてドス黒い笑顔が迫ってくる。
その笑顔に俺は、恐怖さえ覚えた。

「赤いのと青いの、どっちがいい?」

どうやら俺に、拒否権はないようである…。〜fin

*追記*
この後シエスタに発見され、ついでにメイド服まで着せられたのはナイショの話。

169 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/02(土) 00:33:34 ID:/T+Ovkxa
はい終わりましたー。ショタモノテラムツカシス
なんか選択肢モノ好きじゃない人がいるみたい?なので、そろそろ自重しようかと考え中でございます。
荒れるのイヤだしね。
てかむしろ荒らしてるのが俺みたいな!
にゅう、難しいところですな。
それでは明日も仕事なのでこのへんでノシ

170 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:33:44 ID:4gewqmff
ルイズエロス!

それはさておき、分断した詫びにちょっと首つりに行って来るorz

GJですた

171 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:34:10 ID:CJA9e36O
この変態どもめwww 性倒錯バンザイなのですGJ!

172 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:36:41 ID:p7y2Q1vC
なんという桃色空間
この世界にまともな人間はいないのか
GJなんだぜ

173 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:39:43 ID:2Be+6IT/
結構長い事このスレに居るけどリアルタイムで見るのは初めてだ
せんたいさんGJです最高ですいつ俺の頭の中を見たんだ?

174 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:49:25 ID:WNhf1I7w
>169
GJだぜへんたいさん!
ルイ子がヘンな趣味に目覚めましたなw

選択肢モノ好き好きー
もっとやって

175 名前:どっかで聞いた話:2007/06/02(土) 01:01:27 ID:tgshzPus

「うーん、うーん……」
「何唸ってんだルイズ、腹でも痛いのかよ?」
「違うわよ。学院の課題で、物語を書くことになったの」
「はぁ? なんだってまた」
「貴族たるもの表現力が重要だとかなんとか」
「変なことになったな」
「全くだわ。ああもう、なんだってわたしが話なんか作らなくちゃならないのよ」
「ははは、まあやってみろよ、書きあがったら俺も読んでやっからよ」
「何でよ」
「そりゃ、お前が頭の中でどんなこと考えてんのかとか、気になるからな」
「やな言い方! 他人事だと思って……! 見てなさい、超大作を書き上げてやるんだから!」
「へいへい、ま、せいぜい頑張れよな」

 一ヵ月後。
「で、俺に何か用スかコルベール先生」
「うむ。先日生徒諸君に物語を作るよう課題を出したのだがね」
「ってあれ先生だったんスか」
「学院長の指示なのだよ。いやあ参った、私はこういう、物語というのにはどうも疎くてね。
 それぞれに魅力があるように思えて、どうにも評価を下しづらいのだよ。
 何本も書いてきてくれている生徒もいてね、どうにもこうにも……」
「ま、先生理系ッスからね……で、俺にどうしろと?」
「評価を手伝って欲しい。もちろん、給金は出そう」
「いらないッスよ、先生にはいろいろと世話になってるし。それに」
「それに?」
「あの愉快な連中がどんな話を書いたんだか、かなり興味ありますしね」

「さて、っつー訳で皆の物語を読むことになった訳だ」
「楽しそうだね相棒」
「おうよ。ま、とりあえず知ってる奴のから見ていくとするか。
 まずは……お、こりゃギーシュだな。どれどれ……」
「……恋愛物かね、こりゃ」
「……いや、っつーかこれ、ずいぶん現実離れした話の運びだなあ」
「主人公が理由もなくモテまくってんね」
「多数の美少女に迫られて、一人と濡れ場まで行った挙句、ちょっとボコボコにされただけで
 また全員と元通りの関係に戻れる主人公、か……欲望に正直すぎだろ、ギーシュ」
「なんてーか、男に都合の良すぎる話だね」
「ま、言っちゃなんだがモテない男が喜びそうな話だわな……
 あー、でもさ、こういう感じの話、俺の世界でもあったわ」
「こんな都合のいい話がウケるのかね?」
「やり方次第じゃねえのかな。それに、女の子の行動と思考があんまり現実的じゃないと考えても、
 話の構成とか要所要所のギャグはなかなかイケてるぜ、これ。
 最後の落とし所も心得てるし、読んでて不快になる感じは全くないな。
 出版したら、かなり大衆受けするんじゃねえのかね、これは。
 それに、数もやたら多いし……スゲエな、書くの早すぎだよあいつ」
「なるほどねえ。さて、じゃ、次は……」

176 名前:どっかで聞いた話:2007/06/02(土) 01:02:18 ID:tgshzPus

「タバサだな、これは……おっ、さすが文学少女だ、語彙も知識も豊富な……」
「でも中身は恋愛物だね」
「うむ。あいつも最近女の子っぽくなってきてるしな……実に喜ばしいことだ」
「しかし、書き慣れてる感じがするね、この文章はさ」
「ああ。ひょっとしたらあいつ、結構ちょくちょく話書いてたりするのかもしれないな」
「……しかし、この話の中身……」
「異世界に召喚された主人公が、ふとしたきっかけで元の世界に戻れることになる、と。
 ところが、本人だけでなく、彼に思いを寄せる少女も同行する。
 さらに主人公の主人や他の友人達も追いかけてきて、元の世界で大騒ぎ、と……」
「……どっかで聞いた話だねえ」
「……ま、タバサにもいろいろと地球のこと話したしなあ」
「……ふむ。それはそれとして、かなり面白いねこりゃ」
「ああ。あいつ、本職の作家としてもやっていけるんじゃねえの?」
「違ぇねえや。さて、お次は、と」

「マリコルヌか。ま、どうせあの太っちょのことだ、ギーシュ以上に都合のいい小説に決まって……うわ」
「……相棒よ」
「……ああ。なんか、スゲードロドロした話書いてるな、あいつ」
「おう。男が身勝手な欲望のままに女を……だの、
 復讐を誓った少女が返り討ちにあって記憶を消されて、気づかずに仇敵を愛してしまう……だの。
 凄く暗めの話が多いね、どうも……」
「要所要所はギーシュと同じで、男に都合のいい展開なんだがなあ」
「あの坊ちゃんも、昔からいろいろ馬鹿にされてたみたいだしな……
 腹に一物溜め込んでるってのも、まあおかしなことじゃないやね」
「うーむ。人間、見かけにはよらんもんだな。
 あの、女さえ絡まなきゃ臆病で大人しい野朗が、こんな残酷なこと考えられるとはねえ」
「ま、人間なんだから、一面だけじゃ判断できねえのは当然っちゃ当然だわな」
「まあな。何にしても、話が面白いのは事実だし」
「そういうこと。さて、次は誰かね」

「お、いよいよお待ちかねのルイズか」
「おうおう、愛しのご主人様だね相棒」
「よせやい、あんな我が侭女、使い魔としての感情が消された今じゃ
 なんとも思ってねえッスよ。……ホントだぜ?」
「へいへい。さて、それじゃ中身の方を読んでみるとするか。
 どうするよ相棒、今まで以上にベタベタで、相棒に対する愛に溢れてる話が出てきたら」
「止めろよな! 照れるぜ全く」
「いやいや、あの嬢ちゃんもなかなか頭の方はメルヒェンでラブラブだからね。分からんよそれは」
「だからよせって……ん?」
「……相棒よ。何というか、至って真面目な話じゃないかい?」
「……ああ。あんま、恋愛とか絡んでこねえな。ごくごく真面目に物語を書こうとしてる感じだ」
「……ある意味、嬢ちゃんらしいっちゃ嬢ちゃんらしいね」
「……ま、一生懸命話考えてたみたいだしな」
「……実際、ガックリしてるだろ、相棒」
「うるせえや」

 数時間後
「さーて、これであらかた読み終わったな」
「そうだね。で、どれが一番だったよ?」
「一番ってのはねえけど、とりあえず印象に残ってるのは最初に読んだ四人のやつかねえ」
「ふむふむ」
「っつーか、勿体ねえなこれ。こんなに面白いんなら、皆にも読んでもらって……そうだ!」

177 名前:どっかで聞いた話:2007/06/02(土) 01:03:14 ID:tgshzPus

「……で、何だって掲示板にわたしたちの作品が張り出されてるのかしら?」
「これも授業の一環だろ、ルイズよぉ」
「うう……なんか、すっごい恥ずかしいんだけど」
「でも、皆は喜んでるみたいだぜ?」

「おいギーシュ! なんだこの素晴らしい物語は! もっと書いてくれよ」
「そうだ。このままではあふれ出るパッションがどうにもならんぞ!」
「ははは、そうかそうか、それじゃあこれからも僕の素晴らしき空想を披露してあげようじゃないか」
「……どっちかと言うと妄想っつった方がいいけどな」
「イカしてるぜ、この変態野朗!」

「……」
「あらタバサ、今日はずいぶん嬉しそうじゃない」
「……そう?」
「ええ。あなたの書いた話、評判いいみたいだものね」
「……そんなことない。ただ、いつも通りに書いただけ」
「あらまあ、まるで本業の作家みたいなこと言うのね」
「……」
「……まさか、本当にそうなの?」
「……そうと言えなくもない、かも」
「キャーッ! ちょっと皆、聞いてちょうだい、タバサったらね」

「……正直さ、俺、マリコルヌの話になんか惹かれるんだよな」
「ああ。こう、一見明るいように見えて根底には暗くドロドロしたものがあるというか」
「……あのね皆、僕は女子をドン引きさせるために話を書いた訳じゃないんだよ……」
「そう言うなよ。なんかいいんだよねお前の話」
「そうだよ。もっと書けよ、俺らは見てやるからさ」
「はあ、全く……仕方ないなあ、これからも気が向いたら書くよ。
 でも、しばらくはこの掲示板の管理でもしようかな。ギーシュの話とか、読んでて楽しいし。
 うん、そうしよう。どうせなら感想書く紙も備え付けて、何人読んだかも分かるようにして……」

「……しっかし、今回は慣れないことしたせいで本当に疲れたわ……」
「そか。ご苦労さんだな、ルイズ」
「……なによそのおざなりな……まあいいわ。で、どうだった、わたしの話?」
「……まあ、いいんじゃねえのかな。結構面白かったぜ」
「……そう。あのねサイト、実は、まだいろいろと書きたいものが浮かんできたんだけど」
「おう。じゃ、また書いたら俺に読ましてくれよ」
「し、仕方ないわね。そこまで言うなら読ませてあげるわよ」
「へいへい」

 という経緯により、学院の掲示板に学院生の書いた物語が掲載されることとなった。
 公式に管理人となったマリコルヌは、その後も続々と寄せられた作品を熱心に管理し、
 学生達は気軽に友人達の話を楽しめるようになったのである。
 こうして掲示板には大量の作品が寄せられることとなった。
 が、大抵の生徒は一作ニ作書き上げるだけで飽きるか、
 人気のある生徒の作品に比べて自分の作品に対する評価が低いためにやる気を失い、
 その後もう二度と作品を書かないかのどちらかであった。
 そうして、十週間ほどの時が経過した頃になると、未だに新作を書き続けている生徒はごく少数となっていった。
 その中でも特に目立って賞賛を浴びていたのは、ギーシュとタバサとマリコルヌとルイズの四人である。
 ギーシュはこの中でも特にたくさんの作品を書き上げ、
 その軽妙な筆遣いと理由もなく女にモテる主人公により、モテない男達にウケまくった。
 タバサの方は淡々と作品を書き上げて、多少地味ながらも堅実な評価を受けていた。
 マリコルヌの方はどちらかと言えば管理を中心に活動していたが、
 作品の方も相変わらずドロドロとしたテイストを基本として書き上げ、その点を評価されていた。
 ルイズの方はやる気と執筆のペースにムラがあり、そのときそのときの気分によって
 様々な色合いの作品を唐突に書いては、周囲を感心させると同時に困惑させもした。
 このように、魔法学院掲示板の四人組は、それぞれの魅力を最大限に発揮していたのである。

178 名前:どっかで聞いた話:2007/06/02(土) 01:03:55 ID:tgshzPus

 ところが、その頃になって事件が起きた。
「クソッ、気に入らないぞあのチビッ子め」
 問題は、ド・ロレーヌが起こした。元からタバサが気に入らなかった彼ではあるが、
 今回のことでますます彼女が評価を上げることを妬み始めたのである。
 彼はタバサの人気を下げるために、様々な妨害工作を展開し始めた。
「見ろ、あのタバサの傲慢振りを。多少人気が高いのをいいことに、まるで作家気取りじゃあないか。
 聞けば、質問に対して思わせぶりな発言をして持ち上げられて、悦に浸っているという。
 こんな浅ましい女に、この掲示板を利用させておいていいのか!」
 そんな風に息巻いたものの、ド・ロレーヌの発言にはほとんど誰も耳を貸さなかった。
 それどころか、静かで誠実な対応を返したタバサに対してますます人気が上がる結果となったのである。
「クソッ、クソッ、クソッ! 見ていろあのチビっ子め、どうなることか……!」
 ド・ロレーヌは強硬手段に出た。なんと、姿を消すアイテムなど、ありとあらゆる手段を駆使して、
 掲示板に貼り付けられていたタバサの作品を破り捨てるという暴挙に出たのである。
「けしからん! どうしてこんなひどいことをするんだ!」
 その頃管理人としての立場がすっかり板についていたマリコルヌは、この許されざる犯罪に怒り狂い、
 タバサの作品を直しながら、犯人に対して散々警告を発した。しかしド・ロレーヌの方は少しも耳を貸さなかった。
「どうせ、あんな大人しい奴に何かが出来るわけもないだろう」
 と、調子に乗って、直る端からタバサの作品を破り捨てまくったのである。
「そうかそうか、そっちがその気ならこっちにも考えがあるぞ……!」
 ついに怒りが頂点に達したマリコルヌは、自分の持てる知識を総動員して犯人の捜査に当たった。
 油断していたド・ロレーヌは、あっさりと自分の犯罪を見抜かれることとなったのである。
「この腐れ(ピー)め、お前の赤裸々な私生活をバラされたくなかった、もう二度とこんなことはしないと誓え」
 普段舐めきっていたマリコルヌのド迫力に、ド・ロレーヌは震え上がって土下座した。
「許してくれマリコルヌ、あのチビっ子の作家気取りが気に入らなかったんだよ!
 反省してるから、先生に届けるのだけは勘弁してくれ!」
「……全然反省してるようには見えないが、まあいいだろう。次にやったら本気で通報するからな!」
 だが、残念ながら問題はこれで終わらなかった。
 タバサが、このような騒動になったことに責任を感じて、掲示板から自分の作品を取り下げるよう申し出たのである。
「そんな、別に君のせいでは」
「……わたしにも、責任の一端はある」
 という訳で、タバサの作品は惜しまれながらも掲示板から姿を消すこととなった。
 彼女はその後も物語を書き続けているという噂だったが、
 残念ながらそれらが学院生たちの目に触れることは、二度となかったのである。


179 名前:どっかで聞いた話:2007/06/02(土) 01:04:35 ID:tgshzPus

 こうして、四人組は三人組となった。
 ギーシュは相変わらずイケイケであり、マリコルヌもタバサの件で気落ちしたものの、その内また前のように作品を書き始めた。
 が、次の問題はルイズが起こした。
「駄目よ、駄目だわ、こんなものでは……!」
 真面目な性格の彼女は、やはり作品を書くときでもクソがつくほどに真面目だった。
 気楽に書いて気楽に読ませていればよかったのに、いつの間にやら
 「少しでもいい作品を書かなければ」という怨念めいた思い込みに縛られ始めていたのだ。
 彼女が潜在的に持つ自虐傾向が、悪い方向に働き始めたのである。
「皆は面白いって言ってくれるけど、本当は違う。こんな穴だらけな作品が面白い訳ないわ!
 きっと、わたしのこと哀れんでお世辞を言っているのよ!
 それに、わたしもいつの間にか賞賛の言葉に安住して、いい作品を書くという志を失いつつある!
 駄目、こんな腐りきった心のままじゃ、素晴らしい作品なんて書けるはずがない!」
 周りから見れば深刻になりすぎだったのだが、元々思い込みの激しいルイズ、こういうときの暴走は止まらない。
「これは駄目だわ、何とかしなくては!」
 彼女は早速マリコルヌのところへ赴くと、こう提案した。
「作品の悪いところをけなすためのコーナーを設けましょう!」
「ええ、そんなルイズ、これはあくまでも遊びだよ。別に人生が賭かってる訳じゃないんだし」
「いいえ、駄目よ! 芸術に妥協は許されないわ。さあやるのよ! 早くしなさい、この豚!」
「あひぃ! ……わ、分かった、とりあえず試しにやってみるよ」
 という訳で、掲示板に新たに「文句を言うコーナー」が新設されることとなった。
 多くの生徒はこれに困惑し、作者の心情を慮ってなかなか文句を言わなかった。
 で、ルイズはますます怒った。
「何よ、わたしの書いた話には文句をつける価値もないって言うわけ!?」
「落ち着けよルイズ、お前段々意味不明になってきてるぞ」
「お黙りなさい!」
 と、才人の助言にも耳を貸さず暴走するルイズを見かねて、マリコルヌが口を出した。
「分かった、じゃ、僕から見て気になったことを言うよ、ルイズ」
「よし、きなさい!」
「まずね、こことここ文章がおかしいし、ここも設定的に矛盾が……」
「馬鹿な、こんな簡単なことに気づかなかっただなんて!
 ああ、やっぱりわたしは駄目な子なんだわ! 褒められていい気になってただけなのよ!」
「……いや、別にそこまで深刻にならなくても。
 ほら、それでも皆が楽しんでるってことは、そういう欠点を補って余りある魅力がだね」
「マリコルヌ!」
「な、なに?」
「掲示板に載ってるわたしの作品、全部剥がして!」
「えぇ!? や、やだよそんなの、君の作品にだってファンが多いんだ、皆ガッカリするよ。
 それに、僕が文句言った途端にそんなことしたら、僕の方にも責めがくるかもしれないし……」
「いいから! こんな中途半端なものを、これ以上世に出しておくわけにはいかないわ!」
「そんなあ……」
 とは言え、結局のところ本人の自由ではある。マリコルヌは泣く泣くルイズの作品を剥がしてしまった。
 こうして、雰囲気が読めずに暴走したルイズは、結局暴走したまま引っ込むこととなったのである。
 この一連の騒ぎを横で見ていた才人は、こうコメントしている。
「いやあ、あいつなりに悩んではいるんだろうけど、正直何を考えてこういうことしてるんだかよく分かんないね」
 ルイズはその後もあれこれと試行錯誤しているようだが、未だにその作風は安定せず、変わらず周囲を困惑させているようである。

180 名前:どっかで聞いた話:2007/06/02(土) 01:05:40 ID:tgshzPus

 そうした一連の騒動の中、やはりギーシュはイケイケであった。
 その人気は留まるところを知らず、他の有力作家が諸々の事情で衰退した今となっては、ほとんど学生達の人気を一手に集めていたのである。
「はははは、声援ありがとう皆、一緒に話を盛り上げていこうではないか!」
 元々調子に乗りやすい性格のギーシュだったが、その性格が今回はプラスの方向に働いたらしい。
 彼は休むことなく作品を書き続け、またその作風も初期の軽いものからいい意味で変わらなかったために、
 学生達の支持も留まるところを知らなかった。
 が、やはり困ったちゃんというのはいるものである。
「おのれ、ギーシュの奴め、この僕を差し置いて」
 と再び憤ったのは、件のド・ロレーヌであった。
 ギーシュの人気に嫉妬した彼は、あらぬ噂を立て始めた。
「ギーシュの奴の話、見てみろよ。ずいぶんと低俗じゃないか。
 こんなくだらない話がウケてるだなんて、僕には信じられないね。
 きっと、奴が自分で筆跡を誤魔化して、多数の感想を自作自演しているに違いない。
 ま、僕の邪推でなければいいけどね……」
 前回に引き続き、今回も彼の策謀はうまくいかなかった。理由はいくつかある。
 その中傷の中身があまりにも馬鹿馬鹿しすぎたことが一つ。
 読んでいる人間のほとんどが、話の内容が低俗だとかを気にしない程度に寛容で、「面白けりゃいいじゃん」という思考だったことが一つ。
 ギーシュ自身がノリノリだったので、そんな中傷など大して気にせず作品を書き続けたのが一つ。
 そして何より、結局のところ彼の書く作品が非常に面白かった、というのが一つである。
 こうして、いつも通り気に病んでいるのはマリコルヌ一人だけとなった訳で。
「……ギーシュ、君はいいよな、いろいろと……」
「ん? どうしたんだい管理人殿。ははは、暗い顔してないで、新作でも読んでくれたまえよ」
「おおう、これは素晴らしい! いいなあ、僕も子供に戻ったら女の子に優しくしてもらってデヘヘヘヘ……」
「ははは、僕の空想は百八式どころでは留まらないぞ!」

 とまあ、あれこれと変な事件を巻き起こしつつ、トリステイン魔法学院の物語掲示板は未だ賑わいを見せているのである。

「ねえねえサイトさん、これ見てください」
「あん、なんだシエスタ、この紙束……おっ、こりゃ物語だな?」
「はい、わたしも書いてみたんです」
「へえ、シエスタが書いた話ならきっと優しい感じの……あの、シエスタ?」
「なんですか、サイトさん?」
「……この話、俺がシエスタに散々犯されるっていうとんでもねえ内容なんスけど……」
「フフフフフ……」
「ちょ、シエスタ、なんで後ろ手に鍵しめてんの!?」
「さあサイトさん、わたしと共にめくるめく甘美な世界に旅立ちましょう!」
「いやぁぁぁぁぁぁっ! 誰か助けてっ、ここに痴女が、痴女がぁぁぁぁぁぁぁっ!」

了。

※ この作品は二次創作です。現実とは一切関係がありません。
  何ていうか、笑って流してくれると信じてる。

181 名前:マリコルヌ:2007/06/02(土) 01:26:15 ID:tGzrXQVA
笑った。
他の人のコメント付くのまとうかとも思いましtが、自分から行ったほうが良さそうですので。
続いてゆきます。

ってか、掲示板の管理が最近おざなりなのを反省した。

あ、ちなみに自分の分は笑って流せる人ですので、良いのですが、
ルイズの扱いがちょっと……
イメージ的には苦笑してそうですが。ルイズさん。

誤字まである
>>14-19 の続き参ります。


182 名前:1/5:2007/06/02(土) 01:27:13 ID:tGzrXQVA
 失敗したかもしれませんな……
 コルベールは頭を抱えていた。

「さあっ、今日こそ手伝ってもらうからな」

 アニエスは今日も元気だ。
 水精霊騎士隊の訓練の前後、毎日顔を出してはコルベールを引っ張り出そうとしていた。

「折角のチャンスを棒に振ったのはお前だ、わたしはわたしの好きなようにやらせてもらうぞ」
「……そ、それはですな?」

 早まったかもしれない、毎日押しかけられると流石に挫けそうになる。
 のらりくらりと逃げるのも限界に近く、いっそ力づくで来てくれた方が楽だった。
 とはいえ、最早負けても納得してくれない相手をどうするか、

「こまりましたな……」
「何を困る事があるっ!」

 深々と溜息を付いたコルベールに、今こそ攻め時とばかりにアニエスは詰め寄った。

「こんな事なら、別の事を頼んで置けばよかったですな」

 ポソリとこぼした台詞は、コルベールの考えもしない効果を生んで、

「なぁっ、なっ、何を言っているっ、何をさせるつもりだっ」

 胸の辺りを手で押さえたアニエスは、その姿勢のまま壁際まで逃げ出した。
 わざとか偶然かまでは分からないが、出口とは真逆の方向で、必然的にアニエスに逃げ場は無い。

「あー、あのですな、シュヴァリエ・アニエス」
「ひっ……、よ、寄るなぁっ、寄るんじゃないっ」

 ……彼女の頭の中で、自分はどんな存在なんだ?
 聞かされたら凹みそうな問いを抱えて、コルベールはちょっと泣きそうだった。

183 名前:2/5:2007/06/02(土) 01:28:03 ID:tGzrXQVA
「こら、コルベール」

 『まるで覗いていた』様なタイミングで学院長が現れて、
 コルベールの気が逸れた隙にアニエスは廊下へ飛び出した。

「……で、おぬし、何をした?」
「……何もしてませぬ、学院長」

 嘘偽りは一切無いのに、アニエスの行動のせいで信憑性まで一切無かった。
 
「婦女暴行は重犯罪じゃ、学院長私的法廷では去勢の上『アッー』の刑じゃ」

 ……どんな刑だ? 疑問には思ったが、深く踏み込まない方が良さそうだった。

「学院長、どうせ何処かでご覧に成っていたのではないですかな?
 ……『遠見の鏡』とか……」
「む……」
「因みに先週、女子更衣室に防護魔法をかけたのはわたしで……」
「なんじゃとぉぉぉぉぉっ」

 やはり使用頻度は随分高いらしい。
 冷たい目で学院長を見ていると、決まり悪そうに咳払いをしてからおもむろに話し始めた。

「いや、しかしコルベール、あのシュヴァリエとはどこまでいっとるんじゃ?」
「どこまで……とは? 先日裏庭で決闘しましたが、なにか?」

 かみ合わない会話だった。

「……そうではなく、コルベールよ、あのシュヴァリエ美人じゃろ?」
「そうですな、可愛らしいですな」

 生徒が通りかかったのか、廊下で何かが小さな音がした。
 学院長は何かを悟ったように笑ったが、コルベールはそのまま話し続ける。

「元気が良くて愛らしい」
(……老眼が始まる歳じゃないはずだが)

 学院長は自分の認識とのギャップに悩んでいたが、コルベールが一言喋るたびに廊下から何かが倒れたり、
 崩れたり、壊れたりする音が響いていた。

「……で、コルベール、どこまで行ったのじゃ?」
「ですから、裏庭までですが?」

 怪訝な顔をしているコルベールに向かって、
 悪魔の顔をしている学院長は、再度問いかけた。

「で、シュヴァリエの事はどう思っておるんじゃ?」

 この日破壊された廊下の備品は、じつに数十点にものぼった。

184 名前:3/5:2007/06/02(土) 01:28:47 ID:tGzrXQVA
 レイナールは首を傾げる。

「っかしーな、なぁ、マリコルヌ」
「……アニエスたん、はぁはぁ」

 ……会話の通じない状態の相手に話しかける辺り、彼もまた混乱していた。

「なーんか、今日の訓練ぬるいよな?」

 学院の廊下の備品が随分減った翌日、騎士隊の訓練は何時もに比べて非常に楽だった。

「もっと……もっと、僕を苛めてくれぇぇぇぇえ」
「いや、楽なのは良いんだけどさ……」

 あらぬ方を向いて、幸せそうに笑うシュヴァリエ・アニエス。

 ……可愛いけど、ちょっと怖い。

「なーにがあったんだろうな?」
「可愛いアニエスたん、萌えー」

 昨日までは、『アニエス様、苛めてください』だったのに、
 マリコルヌの切り替えは早い。

「ん? あぁ、ランニング終わったのか……」
「はっ、ランニング、全員終了いたしましたっ」
「…………え……と……そうだな……」

 何時もは事前にトレニーングメニューを決めている、アニエスには考えられない事態。

「その……、あの……」

 もじもじするアニエスを見て、

『……かわぇぇ』

 こうして、密かに騎士隊内にアニエス親派が増えていった。

185 名前:4/5:2007/06/02(土) 01:29:29 ID:tGzrXQVA
 世界が柔らかい光で満ちて、仄かな炎が身体を中から暖め続けている。
 そんな錯覚を覚えるほど、アニエスは幸せな気分だった。

 しかし……

「一度報告に戻らないとならないとは……」

 その所為で、昨日はあの男に会えなかった。

「って、違うっ」

 陛下に報告に戻るのだから、これは当然の仕事で、
 会えないのなんて……当然……で……

 ……もし……昨日会えて……『可愛い』って言ってくれたのはどんなつもりだったのか……
 それを聞いていたら、何かが変わっていただろうか?

 そんな事を考えていると、胸がドキドキする。
 こんな事は始めてだ。

 謁見の順番を待つ間も、仕事以外の事で頭の中が一杯で、
 自分が自分で無くなったようで……

『くっ……陛下の前で、きちんと報告できるのかが不安など……』

 恥さらしも良い所だ。
 いつもとは違った緊張に包まれて、アンリエッタの前にでる。
 他の者と違い、アンリエッタが手を振るだけで一斉に皆退室する。

 『陛下の特別』アニエスや、サイト、ルイズにのみ許される特別扱い。

「ルイズはまだ戻りません」
「はっ」

 もう少し学院に居る事が出来る。
 本来ならば、ほんの少し前のアニエスならアンリエッタの側に居られない事に対して、
 苛立ちを隠せないはずだったが、今の彼女にとって、一番大切な事が変わりつつあった。

「もう少し、サイトさんの代わりを勤めてもらえますか? アニエス」
「はっ、陛下、御心のままに」

 伏した姿勢も、緩みそうになる表情を隠す役に立つ。
 目を閉じて、感情を押し殺しているアニエスに向かって、
 アンリエッタは爆弾を投げつけた。


「恋を……していますね? アニエス」

186 名前:5/5:2007/06/02(土) 01:30:15 ID:tGzrXQVA
「なっ……そんな事はっ」
「ほんの暫く会わないだけで、随分綺麗に成りましたもの……
 貴方に思われる、幸せな方はどなたかしら?」

 ぱくぱくと口が開閉する。
 獲物を見つけたアンリエッタは、嬉々としてアニエスを問い詰めた。

「どんな方? 学院ですものね、年下かしら?」

 ……いえ……かなり上です。
 何も言えないまま、アンリエッタは想像の中でアニエスの相手を構築して行き、
 どうやって付き合ったら良いのかまで指南してくれる。

「……というところかしら、アニエス……頑張ってくださいましね」
「……はぁ」

 頑張って、ナニをしろと言うんだろう、陛下は。
 自分の想像に頬を染めながら、陛下の話を聞く。

「でも、アニエス、わたくし少し心配です」
「は?」
「貴方って、免疫無さそうですから、『可愛い』とか言われて、
 悪い男の方に、ころっと騙されそうで、心配ですわ」

 ……チクリと胸の奥で何かが騒ぐ。

「貴方は綺麗で、格好良いですけど……」

 陛下の声が、段々遠くで聞こえる。

『騙されているのか? わたしは…… ダマサレテイルノ?』

 考えるべきでは無いのに、自分の心が冷たい方へと流されてゆく。
 陛下の前を下がっても、疑念は蜜の様にわたしに絡みつく。

「なぁ……」

 久々に戻った親衛隊の控え室で、手近な部下を捕まえて聞いてみる。

「わたしを見て、どんな感想を持つ?」
「はっ、アニエス隊長は、聡明で美しく……」

 ……数人がわたしを誉める。
 並べられる美辞麗句。

 どれだけ経っても、欲しい言葉は与えられない。

 誰も……そんな風に私を見ていない。
 あの人も……きっと、お世辞で言ったんだ。

 そんな疑念がどうしても心から離れなくて……

 凍った心は、小さな音を立てながら罅割れを広げて行った。


187 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:32:34 ID:tGzrXQVA
二日夜更かししただけで、仕事するのが精一杯になった体力の無い261です。

……それ以外もそれなりに書いてるつもりなのですが、いつまで経っても自分のイメージは黒いのね。
と、涙しつつ……

直後の投下がこれじゃ言い訳もできねぇ……

ではっ、近いうちに(保管庫の更新も含めて)

188 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:34:29 ID:99QFtsXf
ナニ、この唐突な投下ラッシュ。

皆、大儀であるぞヽ(゚∀゚)ノ

189 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 03:06:56 ID:9zmJDG6k
>>157>>175>>181
ちょwwwwwこんな時間に連続投下wwwGJwwww

あとせんたいさん。ディスプレイの前で土下座しますので選択肢モノは気にせず続けて下さいお願いします。
_| ̄|○

190 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 04:09:04 ID:/ljD+4tT
つうかご飯じゃなくて味噌汁なのか・・・
3日に1回はお米食わないと死んでしまう

191 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 05:17:22 ID:oXfbUehX
やっぱり週末は賑わうね

192 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 05:59:20 ID:wvRaqodS
某所でエロチップレースが行われてた
妖精亭の店長の娘のマンコやアナルに金貨を…

193 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 06:12:34 ID:WNhf1I7w
>>187
続き♪続き♪


>>192
二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ 第2牧場
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180027586/

194 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 08:52:02 ID:G8SqnNw4
休日はいいなあ。見てみれば新作三つもきてる。
正直サイトいい思いしすぎてると思うんだ。
GJ!

195 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 09:11:12 ID:oN9Dw8oc
>>187
久々に長編の予感。楽しみにしとります。

…自分の中では黒いイメージはあんまりなく、純情タバサの人って印象が強いすね。

196 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 09:32:12 ID:bSDaz/ll
ギーシュはラノベ作家だったのかw

197 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 11:41:05 ID:27kQTPmz
せんたいさん=ギーシュ 205氏=ルイズ
261氏=マリコルヌ ものかき氏=タバサ
痴女109号さん=シエスタでおk?

198 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 12:03:13 ID:C/qfVIIK
>>197
※ この作品は二次創作です。現実とは一切関係がありません。

199 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 13:28:32 ID:CJA9e36O
そういう興ざめな事わざわざ書かせないために

※ この作品は二次創作です。現実とは一切関係がありません。
  何ていうか、笑って流してくれると信じてる。

ってつけたんだろうに…

200 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 13:32:54 ID:p7y2Q1vC
ここまで典型的なゆとりは久々に見た

201 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 14:05:02 ID:CebACf5I
ゆとり、自演、(笑)
この辺をNGにするとスッキリする

202 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 15:55:59 ID:poAIznPg
知っててやったんだろ、荒らしたくて
エロパロに空気嫁ない厨房が来るわけないからな

203 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/06/02(土) 19:50:01 ID:66UVJman
『ゼロの飼い犬』の4回目投下します。
今回は、ちょっと時期が進んで原作では3巻の中盤の頃の話になってます。
3回目までの話は前スレか↓にあります。
http://wikiwiki.jp/zero/?Soft-M

204 名前:口付けの理由 1/7:2007/06/02(土) 19:50:50 ID:66UVJman
 部屋の灯りを消して床につき、夜もふけたころ。
 わたしは寝たふりをしていた瞼を開き、ゆっくり体を起こした。 
 僅かな月の光だけが照らすベッドの上で、隣に聞こえている寝息の方へ目を向ける。
そこには、わたしの使い魔……ヒラガサイトが、幸せそうに眠りこけている姿。
 
「寝てる、よね?」
 少しだけ彼の方に顔を寄せ、小声でつぶやく。サイトは、相変わらず気持ちよさそうな
寝息を立てていた。サイトの眠りが深いのは、ここ数日のことでよく知っている。
 
 とくん、と胸の奥が熱くなる。はやくはやく、と心ではなく体が急かす。
わたしは、サイトの寝顔へそっと顔を寄せると──その唇に口付けた。
 柔らかくて、あったかい。他の物に例えようがない、不思議な感触。
 
「……はぁ……」
 すぐに顔を離す。そして、体を再び寝かせる。唇が熱を持ち、そこから体中に
甘い感覚がじわじわ溶け出す。心地よい気だるさの中で、また目を閉じる。
 
 ふわふわと、体が浮いてるみたいな感じ。とくんとくん、と自分の心臓の鼓動が聞こえる。
 体が熱くなって、ちょっと苦しいくらいなのに、嫌じゃない。
 わたしは薄く目を開けると、今度は寝たままサイトの方に体をよじって、また、キスする。 
 体の中のふわふわがもっと膨らんで、熱くなって、切なくなる。
 どうしたらいいのか……自分がどうしたいのかもわからないまま、またキス。
 
 気持ちいいモヤモヤが溜まってきて、それが開放されなくて辛い状態のまま、
サイトの腕を枕にして、横になる。そうしてるだけで、またキスしたい気分になってくる。
 
 もう、何なのかしら、これ。自分でも嫌なのに、癖になっちゃってる。
 例えるなら──そうね、好きなお菓子をビン詰めで買って、少しだけと思っていくつか食べて、
残りはとっておいて蓋をするんだけど、やっぱりもうちょっとだけ、とまた手が伸びてしまう。
 そんな感覚に似てる。
 
 じゃあ、こいつとのキスはわたしにとって美味しいお菓子と一緒ってこと? 冗談じゃないわ。
 そう思うんだけど、わたしはついまた顔を寄せて、キスしてしまう。頭がとろんとしてくる。
 お菓子よりタチが悪いわ。お菓子と違って無くならないし、お腹が一杯になって
満足することもないんだから。
 
 わたしにこんなクセがついちゃったのは、あの時から。
 アルビオンでの任務の帰り。風竜の上でサイトに抱かれながら、キスされた時から。
 
「なんで、あんなことしたのよ」
 また、したらわかるかな、と思って、もう一度唇を重ねる。当然だけど、わかるはずなかった。
 ただ、わたしの中に熱い何かが膨らんでいくだけ。
 
 以前みたいにマッサージをしてくれたら、たぶんこの気持ちをどうにかしてくれるのに。
 そう思うのだけれど、アルビオンから帰ってきて、わたしを何度も助けてくれたサイトを
ベッドに寝かせてあげるようになったり、食事をまともにしてあげるようになってからは、
なんとなく、マッサージして欲しいって言い出せなくなってしまった。
 
 あのキスのせい? それとも、その前から?
 サイトに体に触れられたり、体を見られたりするのが恥ずかしくなった。
 初めてサイトをベッドに寝かせてあげた晩。サイトがわたしにキスしてきた理由が気になって、
寝ているサイトにキスしてみた。それ以来。こんなことを、毎晩のようにしてしまうようになったのは。
 
 それに……。何だから知らないけど、アルビオンから帰ってきて以来、サイトはわたしに対して
妙に遠慮がちというか、距離を置くようになった。どうしてよ。余計に気になっちゃうじゃない。
 ぜんぶ、こいつのせい。こんな事しちゃうのもこいつのせい。
 そんな風に心の中で八つ当たりしながら、わたしはまた、サイトにキスした。

205 名前:口付けの理由 2/7:2007/06/02(土) 19:51:36 ID:66UVJman
 サイトがわたしにキスした理由も気になる。でも、それと同じくらい、気になることがある。
 サイトが、わたしを助けてくれる理由。サイト自身も、何度も死にそうな目に遭っているのに。
 以前キュルケに言われた言葉が蘇る。わたしは、使い魔の主人として足りてないって。
 考えたら、そうなのだ。わたしは、サイトに酷いことばっかりしてる。
 
 サイトは、フーケと戦った時に必死でわたしを助けてくれた。
 ワルドに殺されそうになった時も、救い出してくれた。
 
 どうして? わたし、使い魔にこんなに尽くして貰えるほど、立派な主人だった?
 サイトをぶったり蹴ったり踏んだり鞭で叩いたりした光景が浮かぶ。
 犬呼ばわりして、首輪をつけて引きずり回したことを思い出す。
 ……落ち込んでいるサイトの前で、『ワルドと結婚するわ』って言い放った時の事を考える。
 思い返せば思い返すほど、わたしは使い魔に尽くされるに足る主人じゃないと知ってしまう。
 
 どうしてよ。どうしてわたしを助けてくれるの?
 どうして、勝手に呼び出して故郷に帰れなくしたわたしを恨まないの?
 ――どうして、キスしたの?
 
 サイトに覆い被さるようにして、強く唇を押しつける。わたしの体の中は、
ただ暖かくて気持ちいいだけじゃない、もっと重くて、切ない何かでいっぱいになっていた。
 
 
                      ∞ ∞ ∞
 
 
 気がついたら、俺はふわふわしたよくわからない場所に寝ころんでいた。
 暖かくて、心地よい。ここはどこだっけと思って辺りを見回そうとするが、よく見えない。
 
 これだけ居心地が良いってことは、ここは俺の寝床である藁束の上ではないはず。
 そこまで考えて、思い出した。確か、最近は、ルイズがベッドで寝ることを許可してくれたんだった。
 それまで使っていた藁束はもちろんのこと、日本にいたころのせんべい布団と比較しても
泣けるくらい寝心地の良いルイズのベッドで、ぬくぬくと眠れるようになったのだった。
 
 俺は一回寝たら朝まで起きないタイプだから、目が覚めたってことは、もう朝なのかな。
 だったら、ルイズの朝の支度をしてやらないと。最近はルイズ自身で色々やるようになったとはいえ、
着替えを用意したり洗顔の水を汲んでくるのは俺の仕事だし……。
 寝起きのせいか、ぼやけた頭でそう思ったとき。寝ている俺の体の上に、何かが覆い被さってきた。
 
「ん……何だ? 誰?」
 まだ、よく見えない。どうやら人らしい。いわゆるマウントポジションをとった相手に、聞いてみる。
 
「サイト……」
「ルイズ?」
 俺の耳に入ってきたのは、やや舌っ足らずな可愛らしい声。隣で寝ているはずの、ルイズの声だった。
 俺より先に起きてるなんて、珍しい。それはいいとして、何で俺の上にのし掛かってるんだろう。
「あ、悪い。今起きて準備するから…」
「いいの、起きなくて」
 どいてくれ、と言おうとした所で、ルイズに遮られてしまった。
 
「え、なんで? 今日休みだっけ?」
「サイトは、わたしより、学校の方が気になるの?」
 やっと周囲の様子が見えるようなって、俺の上にいるルイズの顔が目に入った。その端正な顔は、
寂しげな表情を浮かべている。心なしか、その頬が赤く上気しているようにも見える。
 
「気になるも何も、勝手に休んじゃまずいだろ。風邪でもひいたのか?」
「心配してくれるの? じゃあ、確かめて」
 ルイズは上体を倒して、顔を俺の方に近づけてきた。止める間もなく、その額が俺の額に
押しつけられる。まるで、キスしてるみたいな格好で。

206 名前:口付けの理由 3/7:2007/06/02(土) 19:52:19 ID:66UVJman
「どう? 熱い?」
「え、あっ、そ、そうだな、熱はない……かな?」
 ルイズの吐息が唇に当たる。鳶色の綺麗な瞳がすぐ目の前にある。ふわふわの桃色の髪が
顔や首筋に当たって、くすぐったいけどいい匂いがする。ルイズの細くて軽い体が、洋服越しとはいえ
俺に密着してる。
 ああ、やわらかい、ちっちゃい、かるい、かわいい。ルイズの人が変わったみたいな行動に、
心臓がばっくんばっくん鳴り響く。
 
「ほんとに? よく確かめて」
 目を閉じて、さらに強く頭を押しつけてくるルイズ。ああ、何だよこれ。ホントに熱でもあるんじゃないの。
 
「ない、ないから! だから起きて学校いかないと! ね?」
「うそ……。だって、こんなに熱いのに」
 必死で主張すると、ルイズは俺の手をとって、その指を……自らの唇へ持って行った。
 
 熱い。最初に感じたのは、ルイズの言葉通りの感触。
次いで、とろけそうな程の柔らかさが指に伝わる。
「ル、ルイズ?」
「あのね、あのね。サイトにキスされてからね、この唇が……ずっと熱いの」
 俺の指を唇に当てながら、ルイズは囁く。熱くて柔らかい唇が
ふるふる震える感触が伝わって、ぞくぞくする。
 
「て、てか、なに? 知ってたの? 起きてたの? 俺がキスしたとき」
 驚愕の新事実。あの時もしルイズが起きてたなら、その場で突き飛ばされて風竜の上から
真っ逆さまだったろうと予想した(まぁ、遅かれ早かれ落とされるわけだが)。なのに、全部知ってたって。
 
「うん、起きてた。気付いてた」
「じゃ、なんで止めなかったの……?」
「……ったから」
 ルイズの答えは、小さすぎて聞こえなかった。
 
「今、なんて言った?」
「……嫌じゃ、なかったから」
 顔を真っ赤にして、はにかみながら、ルイズはそう言った。頭の中が真っ白になる。ナニソレ。嫌じゃない。
キスされても嫌じゃない。キスされてもOK。むしろキスして。普通キスなんて好きな人にしか許さないから、
つまりこれは好きだからキスしても好きずきキス好きスキスキス……。
 
「えっと、それ、どういう……」
 混乱してきたので、ルイズにさらなる説明を求める。すると、ルイズは
ちょっとだけ怒った風な顔をして、唇に当てていた俺の指を、口に含んだ。
「うわっ! あ……!?」
 唇と同じくらい、いや、それ以上? ルイズの口の中は熱かった。
火傷するんじゃないかと思えるくらい。それに、唇と違って、湿った粘膜の中で唾液が絡んでくる。
怪我した時とかに自分で舐めるのとも違う、今までに感じたことがない異質な感覚。
 
「んむっ……ちゅる、ちゅぷっ……ん……」
 熱い口の中で、小さい舌が指を舐め上げる。背筋を電流が駆け上がり、
体が跳ねそうになってしまう。銜えられているのは指一本だけなのに、
まるで体全体をルイズに支配されてしまったように翻弄され、身を震わせていることしかできない。
「ぷはっ……はぁ……」
 しばらくしてから、ルイズはその指を口から放した。唾液に濡れた指が外気に晒され、ただ冷たいと
感じたいう以上の、大きな喪失感が俺を襲う。
 
「……嫌いじゃないの。サイトに触られるのも。触るのも」
 僅かに零れた唾液で口元を光らせながら、ルイズは両手で俺の手を包み込み。
「キスされるのも、するのも。……ううん、嫌いじゃないっていうのは嘘……」
 目を閉じて。
「好きなの」
 そう言って、俺の唇に唇を重ねてきた。今までで一番、熱い感触。体どころか、頭までとかされてしまうほど。
 ルイズの突然の行動を、俺はただ受け入れることしかできなかった。

207 名前:口付けの理由 4/7:2007/06/02(土) 19:53:02 ID:66UVJman
「あの、ルイズ、それって……」
 長いキスをして、ようやく唇を離してくれたルイズに言葉をかける。今の言葉は、その、つまり。
”俺のことが好き”って解釈していいってことなんだよな?
 ルイズは、俺の上に乗っかったまま、熱っぽい視線を俺に向けている。
 
 ルイズは答えない。恥ずかしがってるのかもしれないけど、いきなりこんな大胆なことをしてきたのだ。
今更、好きだという一言が言えないはずもあるまい。
 
「ルイズ、お前、俺のこと」
 そう言うと、ルイズは少しだけ目を伏せた。なに、何なのその反応。急に不安になる。
もし、俺のことが好きだって今はっきり言ってくれたら、すぐにでも抱きしめて逆に押し倒してしまうのに。
 
 そこまで聞いても、ルイズは何も言わない。じゃあ何? 今までのは何? 俺が好きだから、
こんなことしてきたんじゃないのか?
 それまで火がついていた衝動が、少しずつ冷えていく。何だろう。
ルイズが俺を好きと言えない理由って、一体何なんだろう。 
 そうして、思い出した。つい先日の、アルビオン遠征での出来事。
その時感じた、屈辱と、無力感と、劣等感と……それに、嫉妬。

「……まさか、まだ、ワルドのこと」
 自分でもあまり言いたくなかったが、つい、口に出して聞いてしまった。ルイズを傷つけるかもしれないのに。
「そんなっ! それは違うの! わたし、ワルドには幼い頃憧れてただけで!」
 取り乱し、必死に否定するルイズ。けれど、今の俺にはその慌て方が怪しく見えてしまった。
 
「ほんとに? もし、アイツが裏切り者じゃなかったら……敵じゃなかったら、あのまま結婚してたんだろ?」
「違うっ! ちがうの! わたし、しなかった! ワルドが敵だってわかる前に、式をやめたの!」
 ルイズはそう言うが、いまいち信用できない。あれだけ信頼してたワルドと式をあげることになって、
急に止めますなんて言い出すだろうか。もし止めたくなったとしても、ドタキャンできる空気じゃない。
 
「そんなこと、口で言われたって、信用できねーよ」
 言ってしまった。自分でも、なぜこんなに酷い台詞が口から出てくるのかわからない。
ルイズが俺を好きと言ってくれないのが、すごく不満で、不安だったからなのかもしれない。
 だから、この言葉は、『証明のかわりに、好きって言ってくれよ』という意味もあったのだけど。
 その言葉を引き金にして、俺をみつめるルイズの目から光る物が溢れ、頬をつたって落ちた。
 
「どうして……?」
 ルイズは、涙を拭こうともしないで、震える弱々しい声で呟く。
「どうしてそんな意地悪言うの……?」
 整った、綺麗な顔が、悲しみに歪む。それを見てようやく、俺がどれだけ残酷な事を
言ってしまったのかを理解した。
 
「あっ、ごごごごめんっ! 言い過ぎた! 俺が悪かった!」
 慌てふためいて、ルイズの肩を抱こうとする。けど、なぜか起きあがることも、手を上げることもできない。
「いいの。わかってる。わたし、サイトにひどいことばっかりしてたもん。意地悪いっぱいしたもん。
だから、サイトを責められないの……わかってるの」
 ルイズは、子供みたいに泣きじゃくり、子供みたいな口調で、俺に弁明する。泣かしたのは俺なのに。
悪いのは、絶対的に俺のはずなのに。
 
「サイト……どうしたらゆるしてくれる? どうしたら、わたしのこと信じてくれるの?」
 俺の顔をのぞき込んだルイズの涙が、頬に落ちる。俺の事なんていい。
俺の方が、この涙を止められる方法を聞きたい。
 
 ルイズは、涙ながらに、何かを決意したようだった。その瞳に、今までになかった光が宿る。
 その顔が俺の耳元に寄せられ、ルイズは内緒話をするように囁いた。
 
「なんでも、してあげる。なんでも、していいよ。…………それで、許してくれる?」

208 名前:口付けの理由 5/7:2007/06/02(土) 19:53:45 ID:66UVJman
 ボンっ、と爆発したみたいに、頭の中が沸騰する。な、ななななな、何でもって。なんでもって。
 そのルイズの声には、強い決意が込められていて、嘘だとも冗談だとも思えない。
 そして、言った後、恥ずかしそうに俺の服をぎゅっと握りしめ、顔を合わせるのを避けるために
俺の胸元に顔を押しつけた様子は、『なんでも』が、つまりその、”そういうこと”を想定してる事を示す。
 
 うそ、うそ、うそ、本当に? ホントにいいの? 犬いいの? いやいやいやいや、違う。
 俺はもともとルイズを恨んでなんかいないし、ルイズに悪意があって酷いことを言ったわけじゃない。
だから、ここでルイズが俺に贖罪する必要はなく、この提案は無効。無意味なのです。
 
 でも、ルイズはそうは思ってないですよ? 俺の中の悪魔がそう囁く。彼女は、勇気と覚悟を振り絞って
今の言葉を紡ぎ出したんですよ? 応えてあげるのが誠意ってものなんじゃないのかなぁ?
 
 あー! やめろー! 悪魔がっ、俺の中の暗黒面がっ!!
 俺は必死になって自らの中の誘惑を斬り捨てる。だめだ。だめなんだ。ルイズは可愛い。
可愛いし、綺麗だし、愛しいし、良い匂いするし、良い感触するけど、だからこそ駄目なんだ。
今、俺が彼女にしてあげるべきことは、そんなんじゃない。そんなんじゃないんだよう……。
 
「……じゃ、じゃあ、このお願い、聞いてくれるか?」
 俺は、震えて歯がかちかち鳴り始めたのを必死で止めながら、胸の上のルイズに言う。
 ルイズは、少しだけ顔を上げて俺を見て……口元は俺の胸に埋めながら、恥ずかしげに小首を傾げた。
 ああ、かわいい。俺は馬鹿だ。揃えれば何でも願いが叶えられるボールを集めておいて、
ギャルのパンティーを願ってしまう豚くらい馬鹿だ。
 
「俺は、ルイズが酷いご主人様だなんて思ってないし、ワルドとのことももう何もないって思ってる。
だから、それを信じて……もう、泣くのやめてくれ。な?」
 
 自分でも言っててクサいと思ったけど、本心。ルイズをこのままどうにかしてしまいたいと思うのと
同じくらい強く願ってること。こいつの泣き顔なんて、見たくないから。
 ルイズは、驚いた顔をした。そのまま、少しの間困惑の表情を浮かべ……
それから、照れくさそうに、微笑んだ。
 まだ、一回しか見たことがないルイズの笑み。それだけで、誘惑を振り切った甲斐があったと思えた。
 ああ、良かった。俺は間違ってない。
 
「嬉しい……サイト、やさしい……♪」
 ルイズは、嬉しそうに体をすり寄せ、俺に甘えてきた。その感触に、やっぱり誘惑に負けてた方が
良かったかなぁなんて速攻の前言撤回をしかけたところで、ルイズはまた俺の耳元へ口を寄せた。
 
「あのね、サイト」
「な、なんでしょう?」
「なんでもしてあげるし、していいって言ったの……ひとつだけじゃ、ないのよ?」
 そう言って、また口付けをしてきた。その頬の涙は、もう乾いている。
 
 K.O! カーンカーンカーン!
 
 俺の中で先程の悪魔が高らかに両手を上げてガッツポーズを取る。
腰にはチャンピオンベルトなんて巻いていやがる。
 だめだ。だめ。ルイズずるい。こんなのずるい。よくわかんないけど卑怯。才人、星になります。
今から空に向かいます。地球の青さと宇宙の広大さを知ります。この一歩は人類にとっては
極めてどうでもいい一歩だけれど、俺にとってはとっても大事な一歩です。
 
「ルイズ、ルイズ、ルイズっ!」
「ひゃっ!?」
 たまらなくなって、俺の体の上のルイズを抱きしめる。今まではなぜか腕が上がらなかったのに、
今になったら簡単にできた。細くて軽い体が、俺の手の中にすっぽり収まる。
 こんな可憐な子を。乱暴にしたら壊れてしまいそうな芸術品みたいな少女を。
でも、でも、優しくするから。俺を優しいって言ってくれたルイズを、幻滅させたりなんてしないから……!

209 名前:口付けの理由 6/7:2007/06/02(土) 19:54:27 ID:66UVJman
 
 
 
 抱きしめたルイズの体を横に下ろして、今度は俺がルイズに覆い被さる体勢になる。
 気付けば、まだ辺りは暗かった。自分の下にいるルイズの表情も、よくわからない。
 あれ、さっきまでは、普通にルイズの顔も体もよく見えてたのに。何か変だな、と思う。
 けど、その時の俺は、深く考える余裕もないほど興奮してしまっていた。
 
「えっ……なに、どうしたの、サイト?」
 ルイズの慌てた声が聞こえる。さっきまであんなに積極的だったのに。やっぱりいざとなると、
緊張してしまうものなのだろう。
 
「ごめん、なるべく怖がらせないようにするから……」
「何よそれ……ちょっと、やめて!」
 ネグリジェに手をかける俺の下で、ルイズはじたばたと暴れた。ちょっと、あそこまでやっておいて、
ここまで抵抗するのはあんまりじゃないだろうか。それとも、何か俺間違えてる?
 
「おい、あんま動くなよ、やりにくいだろ?」
「嘘、どうして!? やめてよ! こんなのやだっ! やだぁ……!!」
 その言葉の最後で、ルイズはしゃくりあげた。さっき、もう泣かないでくれってお願いを
聞いてもらったばかりなのに。
 
 さすがにおかしい。そう思って手を止めたとき、雲間に隠れていたらしい月が顔を出して、
窓明かりがベッドの上を微かに照らした。
 そこには、当然ながらルイズが横になっていて。困惑に怯える目元からは、
今にも零れそうな涙が光っていた。頬にはまだ涙の跡はなく、”今日初めて溢れそうな涙”が。
 
「あ…………」
 頭をハンマーでガツンと殴られたような衝撃。自分が、何をしようとしていたのか、気付く。
夢。今までのは、夢。俺は勝手な夢を見て、ルイズを抱きそうになって……それで、目を覚まして、
そのまま夢の続きを実行するみたいに、現実のルイズを押し倒した。
 寝ぼけた、なんて言い訳が通用する筈が無い。これは、これは、これは……。
 
「ごめ……!!」
 弾かれるようにルイズから離れ、ベッドから駆け下りる。そして、謝ろうとして、その舌が止まる。
謝って済む問題じゃない。許されるわけない……!
 ルイズは上体を起こし、その細い肩を自ら抱いて、小さく震えていた。顔はこちらを見ているけど、
窓とは逆方向で、その表情がわからない。きっと、俺を軽蔑の目で見ている。
いや、それどころじゃない。恐怖や、憎悪や、絶望の目を向けているのかもしれない。
 
 俺はそのまま、そろそろと後じさって、部屋のドアの近くまで行った。慌てたら、ルイズを
怯えさせてしまうと思ったから。
 ドアノブに手をかけたとき、ルイズが何か言おうと口を開いたのがわかって……。
 
 それを聞く前に、俺はルイズの部屋から飛び出し、廊下を走り抜けた。
 ひょっとしたら、もうここには、帰ってこないのかもしれない、なんて思いながら。

210 名前:口付けの理由 7/7:2007/06/02(土) 19:55:10 ID:66UVJman
 
 
                      ∞ ∞ ∞
 
 
 サイトが飛び出していったドアの方を呆然と見つめながら、わたしはベッドの上に座ったままでいた。
 まだ、心臓がばくんばくん言ってる。何が起きたのか、完全には飲み込めていなかった。
 
 最近のクセになってしまった、寝ているサイトへのキスを何度か繰り返して。
今日は、いつもより熱が入っちゃって。ひょっとしたらサイト、起きるかな? なんて思うくらい、
強くキスしちゃってたんだけど。
 
 何度目かわからないキスの途中に、急にサイトはわたしを抱きしめてきて、お互いの位置を
ひっくり返すみたいにわたしを組み敷いてきた。
 
 どくん、とまた心臓が跳ねる。あれって、あれって、もちろん、それよね。
 わたしを、その……どうにかしちゃうつもりだったのよね。
 かあっと頬が熱くなる。前……確か、フリッグの舞踏会の後も、サイトってば寝ているわたしに
のし掛かってきた。その時は、それまで見てた夢のこともあって、怒りだけが爆発したんだけど。
 
 今は、違う。そりゃ、びっくりしたし、怖かったけど……あの時とは、違う。
 だって、だって、急にあんなことしてきたってことは。まさか、わたしが寝ているあいつに
キスしてたことに、気付かれてたってことじゃないの?
 考えてみれば、寝てる時に何度もキスされるなんてことに気付いたら、そりゃ、
なんていうか、許してる、って誤解しても仕方ないわよね。……あくまで誤解だから。誤解なんだから。
 
 まくらを持って、ぎゅっと抱きしめる。気付いてた? わたしが何度もキスしてたことに、気付いてた?
 気付いてて、知らないフリしてたの? わたしの気付かないとこで、ニヤニヤ笑ったりしてたわけ?
 
「あああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!」
 
 ごろごろごろごろ。まくらを抱えたまま、ベッドの上をのたうち回る。屈辱だわ。恥ずかしすぎる。
もしそうだったら、死ぬしかない。名誉のためにこの命を絶つしかないわ。
 
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 荒くなった息を整えながら、考える。っていうか、違うわ。今問題なのはそこじゃない。
サイトが、わたしがその、許してるって誤解して、わたしにのし掛かってきたってこと。
 ナメられてるじゃない。そんな誤解、解かないとまずいじゃない。名誉の問題もあるし、
今後あんなことされないためにも必要だわ。
 
 だって、わたしが許すわけないじゃないの。あいつは平民だし、使い魔だし。
それどころかこの世界の人間ですらないし。ヴァリエール公爵家のわたしが許すわけないでしょ。
それくらい常識でわかりなさいよ。
 それに、まぁ有り得ない仮定だけど、もしも身分の差が無かったとしても、サイトなんかに
わたしが許すわけ……。何度も、命をかけてわたしを救ってくれたサイトに……。いざとなると、
結構格好いいわたしの使い魔に……。
 
 …………。
 
 あーもう! 有り得ない仮定の話はどーでもいいの! 考えても無駄!
 と、とにかく。あいつは何だか知らないけど逃げちゃったけど、帰ってきたらこの誤解はちゃんと
解いておかないと。あいつは使い魔で、わたしは主人。そのことはハッキリさせておかないとね。うん。
 
 
 
 この時のわたしは、サイトとの間で大きな気持ちの隔たりがあることにまだ気付いていなかった。
 それから、もうひとつ。サイトに許すわけがないとか、誤解されたら困るとかは考えていたのだけれど、
サイトにああいうことをされたのが”嫌”だとは感じていない自分がいることにも、気付いていなかったのだった。
 
つづく

211 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/06/02(土) 19:56:44 ID:66UVJman
続きます。次回はちょっと趣向が変わってシエスタの話になります。
では。

212 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:04:22 ID:3sMhPH38
せつねーーーーーーーー!!!!!
胸がぎゅ〜〜ってなるぜ……
超GJ




保管庫でサイトがテファの使い魔重複するヤツを見付けてしまった……
これはやはり自分のをちゃんと書き上げるしかないか……


ところでハルケギニアには塩は問題ないとして、麹はあるんだろうか?

213 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:15:32 ID:heCXHGEn
これはいい純愛。GJなのですよ!

214 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:25:24 ID:p7y2Q1vC
おお、夢オチを有効活用してる。
まさにラブコメ、GJなんだぜ

215 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:38:44 ID:ntEUgTEW
サイトがルイズではなく、テファの使い魔としてハルケギニアに召喚されたという電波を受信して書こうと思うんだが、
ルーンはどうするべきだろうか?

サイトと言ったらガンダールヴって感じもするが、テファの使い魔ならやっぱ最後の使い魔だろうし……
どうすっかなぁ〜やっぱ神の巨根しかないか?


216 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:46:27 ID:Sc9ngbiS
>>215
ルーンは胸に出たけど、名前も効果も分からないままってのは?
多分使い魔だと思うけど、あなた人間よね? 変なの…、と
そのほうがラブコメに専念できるし

217 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:55:52 ID:ntEUgTEW
>>216
名前や効果もわからないってのはストーリー的にちょっとなぁ。
テファは森に住んでるから名前は調べようがないで済ませるけど、やっぱなにか効果があったほうがいいと思うわけですよ。
真面目なのなら他の使い魔のルーンの能力を全部使用できるとか、ドロドロのエロ展開にもってくなら洗脳とか

218 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 21:19:26 ID:rwJNL1qi
>>211 GJ!
サイト、お前は悪くない決して悪くないぞ!
しかし、この話のルイズは悪気がない分タチが悪いなw

219 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 21:21:33 ID:Ob/cgvzB
いや、マジで神の心臓だと思うぞ。ルーンの出る位置と通り名は一致している。
胸に出る以上、心臓でなけりゃ、神のおっぱいしかない。

220 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 21:38:44 ID:5tY0/Pbt
>>215
デルフ曰く再契約の時にどっちになるか分からないなら
テファの使い魔でガンダールブでも問題ないんだZE☆

221 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 22:00:43 ID:N9UgNBIO
>>220
てことはルイズの使い魔だったのに途中からテファの使い魔になっちゃう可能性もありなのか
なんて寝取りフラグだ(*´д`*)

222 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 23:54:29 ID:TR25WZH0
神の心臓=主人の身代わり

ということを妄想してしまた

223 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:07:08 ID:UJVCZ9Vu
最初はブリミル復活の時の器だと思ったんだけど、それだと当時の使い魔の意味がなくなるから断念した

224 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:31:49 ID:ZTaoQy4g
生死を共にする存在、かなぁ。
ブリミルと愛し合っていたとかね。
うーむ……これもいまいちか…召喚したては初対面だし。
ブリミルの補佐として魔法使えたりして。

心臓の役割ってなんだろねぇ。
なくてはならないものだってのは、わかるけど。

225 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:48:52 ID:6aJlVTDq
>>211
GJ!
いつもながら面白い
読んでて思わず身もだえしてしまったw
続き期待してます

226 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:50:51 ID:uYl41wwq
胸の内ってことで、他人の思考を読み取れるとか

コンパクト!

227 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 01:11:30 ID:M7S/y9UE
>>211
あなたの書くルイズはいつもかわいい。
次も期待する。

228 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 01:33:06 ID:PclTS6tA
>>211
うわ
すげーな、なんてすれ違いだ
ノボル仕事しろw

229 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 03:24:44 ID:4e5aeLRJ
>>211
GJです!!
この3歩進んで2歩下がるような展開がたまんねぇ
次回投下心待ちにしてます

230 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 07:27:31 ID:OUdq6LT7

 次回 下心 待ち……



231 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 10:05:11 ID:xErbHetL
これはよいエロルイズ

232 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 12:23:23 ID:H7sqtw25
あの声優事務所前で枕投げオフ
http://blog107.fc2.com/m/makura528/file/P6028129.jpg
http://makura528.blog107.fc2.com/
http://www.nicovideo.jp/watch/sm395729


233 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 14:41:27 ID:v8p3l7eU
ソフトMさんの書く純愛もの
いいね。シエスタに期待

234 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 21:29:21 ID:uuuFFE58
そういえば戻ってくる宣言しておいてまだ戻ってきてない職人はどうしてるのだろうか?
純愛センターさんとか…

235 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:47:30 ID:K2Rc5gsM
最近になって保管庫を見つけました
これで当分生きれる…

236 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:49:09 ID:GHOgDqZ5
ちょ、おま、>>1もよく見てなかったのかよw
……それとも、全く別の保管庫の話とか?

237 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:56:55 ID:F8O7RbF3
たびたび>>1以外でもリンクは貼られてるのに。
>>203で気付いたとか?

ここでもアリだが保管庫で作者さんにコメントレスつければ
つづき書く励みになるかもしれない。

238 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:18:51 ID:xJaKYpg4
正直、途中で終わってるSSに続きが読みたいのが多すぎる…

それだけ放置の量も多いというわけだが…

ものかきさんしかり、純愛センターさんしかり

239 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:28:52 ID:6XtgcUfZ
ちょっとログ漁ってて気がついた
作者の皆様おつかれさまです!*大量
(正直具体的なコメントできなくてすげーしか言えないもので 毎回おんなじ事言ってもしょうがないのかな?
みたいな感じで最近お礼かいてませんでしたorz)

こ こんな人ってあんまり・・・・いないかw

240 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:29:13 ID:dDoLsfgx
>238
自分は205さんの「その名はイーヴァルディ」の続きが読みたい

241 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:14:51 ID:+ROuJolf
神の心臓どうこうと味噌汁の作者同じだよな?

アレはどうにかならんのかと小一時(ry

242 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 01:04:13 ID:3WZ2lCcd
ここほど恵まれてるスレも他に無いと思うがな。
ネタかぶりやキャラ偏重もほとんど無いし。

243 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 03:30:56 ID:J0UlbVCz
二次創作である以上、使えるネタが無限にあるわけじゃないんだから
ある程度のネタ重複くらいなら、そんなに気にならないな。

書き手が他の職人とのネタ被りを気にして書きたいものを書けなくなるより、
書き手の書きたい数だけSSがあったっていいと思うんだ。
(そう言っても、さすがに盗作レベルの重複まで行くとマズイとも思うが)

その最低条件というか書き手として守るべきマナーというか、
書きたいものを書くのはいいが、投下を始めたSSを未完のまま
放置してほしくないってのは当然あるけどな。

244 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 07:58:18 ID:VuZVh4/Y
>>243
んでも、誰もなにも反応無かったら、放置になんね?

せめて、・・・待ってるくらいは書き込まないと。
一方的に〜〜〜だからマナーがってのも見苦しい。

245 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 08:07:45 ID:3pTql3a2
てか極端なこと言っちゃうと書き手なんてボランティアなんだから
放置だろうが何だろうが読み手が文句言う筋合ないだろ

246 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 09:20:04 ID:ThWIN0XY
今書いてくれてる人やSSをさておいて
長期間放置されてる過去のSSの話するのもどうかと思うがな。
何かしら理由があって続きが書けなくなったんだろうものを
書くのが義務だ書かないのは不誠実だみたいに続き希望するのも何か違うと思う

247 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 10:45:03 ID:+ROuJolf
なら俺は激待ちだということを表明するッ!!>心臓&味噌汁

表明するだけですが


黒シエ&黒タバも気になるし、子供化サイトverタバサだって続きwktk
コルベールとアニエスが中心の話もガン待ちだ!!
すれちがうサイトとルイズの話も続きが知りたい!!


今思い出せなかった作品の作者には失礼かもだけど、待ってるから!!




スーパークレクレだと気付き、頭が痛い

248 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 11:07:29 ID:2Zsah1/y

それにしてもこの>>247、ノリノリである。



しかしオレもwktkなのさ!
子供サイトのタバサVerなんて想像しただけでハァハァ

249 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 11:22:58 ID:VuZVh4/Y
俺も待ってる〜

上に加えて、イーヴァルティの続きと、
(この職人、以前かきたときに書くうーてたにで、
クレクレ言いにくいが)

かなーりまえだが、裏タバサの職人の予告した百合話
(荒れたらかかねって宣告されてた希ガス)

純愛センターさんの・・・
(異動したぽいカキコあったなぁ・・)



待ってる・・・・
くじけそうになりつつ



250 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 11:27:29 ID:bCRF+bwm
Wikiの作者別ページのコメント欄に書き込むという手もあるのだぜ
しばらく凍結してるSSにはこっちのほうがいいかも

251 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:21:55 ID:I7JJAu2b
11巻のサイトをカトレアが慰めるシーンはエロゲーだと確実にセクロスシーンにつながる

神様書いて1!!!

252 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:34:38 ID:FkW/XjmS
恐れ多くて汚せない

253 名前:純愛センター:2007/06/05(火) 00:50:59 ID:YT0Rn6oc
どうやら自分なんかのSS

254 名前:純愛センター:2007/06/05(火) 00:53:09 ID:YT0Rn6oc
投稿ミスった(汗

どうやら自分なんかのSSを楽しみにしていてくれた人がいるみたいで…本当に嬉しいです。

それでは続きが行き詰まってた長編物の続き投下します!

255 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:58:07 ID:YT0Rn6oc
寺院の中はほとんど変わってはいなかった。
夕日に照らされたステンドグラス、荘厳な雰囲気をかもし出している祭壇、そして最奥に二人を歓迎するかのように立つ始祖の像。
だが変わっているものも見つかった。
少しだけ埃を被ったイス、旅人が訪れでもしたのだろうか、ロウが溶けきってしまったロウソク、そして落ちている二つのグラス。
「ここ…」
私はしっかりと覚えている。戦場から味方を逃がす、そのために敵軍に特攻する直前、最後に来た場所。最後にいようとした大切な場所。
なぜ自分はこんなところを最後の場所になどしようとしたのだろうか。
なんのためにこんなところに来たのだろうか。
わからないその理由。わからないからわかる。
ここは私とあの背中の人最後にいた場所なのだと。

寺院奥、祭壇近くまで進む。
「ここはね、私の一番大事な場所なの」
町から連れてきた平民に、ただの気まぐれで声をかけた。
「なんで…一番大事な場所なんだ」
男も寺院の奥にまで歩いてきた。
私は始祖の像を見上げながら質問に答えてやる。
「ここが最後に会った場所だから」
「そんな場所にオレなんかを連れてきてよかったのかよ」
バカ
「あんたは私のことを守るんでしょうが!離れてちゃ意味ないじゃない!」

256 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:00:14 ID:YT0Rn6oc
「そうだな」
後悔が心で渦巻く。
もしあの時に記憶を消していなかったら。
そんな思いを無理やり頭の中から追い出す。
ルイズの記憶を戻したい。でもそれをすればガンダールヴでない自分は必ず死ぬ。また自分が死んでルイズを泣かせるような真似はできないし、もとより自分が決めたことだから。
オレは強くならなきゃならない。ガンダールヴじゃなくてもルイズを守れるくらいに。
わかってる。理解している。
―そんなことは不可能だ―
これまでルイズを守ることができたのは虚無の力、ガンダールヴの力があったからである。
『平賀才斗』なんかになにができよう。どんなに修行しようと、どんなに時間をかけようと不可能は不可能、せいぜいそこいらの兵士一人を相手にするのが精一杯である。
できることと言えば次のルイズを守る者、次のガンダールヴが現れるまで命を賭けてルイズを守ることくらい。
それでも…なにかの拍子で、いつの日かルイズを守ることができる力が手に入るかもしれない…そうして記憶を戻せばまた前みたいに…
そんなくだらない希望、妄想に心が縋りつこうとする。
「お前方向音痴っぽそうだしじゃじゃ馬っぽいし、近くにいてやらないとどこ行くかわかったもんじゃないしな」
「あんですってぇ!?」
「ここに来る時もさんざん迷って迷ってだったしな」
「ああああああやって来るのが一番の近道だったのよ!」
怒ってる。
「へいへい、わかりやしたよ貴族様」
「なんか感じ悪いわねぇ」
むくれてる。
やっぱ無理。
「ちょ!!!ああああああああんたなにすんのよ!!!」
気づいたら腕の中にルイズがいた。


257 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:04:58 ID:YT0Rn6oc
「悪い…悪い…」
耐えられるわけがない…我慢など出来ようはずがない。
半年。半年一緒にいて、寝て、食べて、歩いて、生きた好きな人がそこにいるんだ。そこからいなくなっちゃうかもしれないんだ。いらないと言われるかもしれないんだ。
会った瞬間は我慢したんだ。二人っきりになっても我慢したんだ。
だから、許されないかもしれないけど。
でも…それでも…
「今だけ、もうしないしお前にも半径十メートル以内には近づかない!雑用だろうが奴隷だろうが犬だろうがなんだってするから…」
気づいたら泣いていた。
「許してくれ…」
その懇願はどこに向けたものなのだろうか。
今自分を抱きしめていること?
それとも全く違うこと?
男は滝のように涙を流し自分を抱きしめる。
不思議と嫌悪感はなかった。平民にだきしめられているのに、男のだれにも抱きしめられたことなんてなかったのに。
さらには心地良さまで感じてしまう。安心感という名の。
だから
「うん、許したげるわ」
男の肩がビクンと震えたが気にせず続ける。
「その変わり!あんたはこれから一生私を守りなさい!わかった!?」
男は驚いた顔をして
「オレで…いいのか?」
とかきいてきた。
聞かれてからなぜかのすごく恥ずかしくなってきた。
一生ってなんかプロポーズみたいじゃない!!ダメダメ!!ダメなんだから!
貴族が平民なんかと結婚できるわけがないんだから!!
「べべべべ別にあんた以外のやつでもいいんだけど探すの面倒だし、高貴な物のなかに一つくらいは汚い物があったっていいじゃない!」
「ルイズ…」
「そそそそそれに家に一匹くらいペットがいたっていいじゃない!よかったわねぇ、私がまだペットを飼ってなくって」
「ルイズ!」
男の顔には涙の跡など微塵もない。あるのは…
「オレ、守るから…」
揺るぎのない覚悟だけ。
「お前を一生…命を賭けて」



そうして数分、二人の間に会話が生まれなかった。


瞬間


その静寂を破る者が現れた。
「あら、もう茶番は終わり?」
冷たい女の声と無数のガーゴイルの群。


258 名前:純愛センター:2007/06/05(火) 01:07:15 ID:YT0Rn6oc
とりあえずここまでです。

とりあえず一時間くらいで書いちゃったので文章がおかしいところがあるかもです…

ありましたら脳内保管して頂けると幸いです

ではでは…

259 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:23:02 ID:5XYTErdU
ねんがんの続きが来てたぞ。
恋愛センター氏GJ!
でもこの展開なんか嫌な予感が・・・

260 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 04:10:43 ID:B9vRONiK
ふっかつキター
GJ!
クライマックスwkwk

261 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 08:22:01 ID:5puDnwWx
どれの続きですか?

262 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 08:33:53 ID:kJDD5aej
つ7-532
たぶんこれかと。

263 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 00:26:30 ID:7dA1e7oo
GJ
続き期待してます。

そしてせんたいさん。
ぜひともタバサを!
選択肢大好きです。

264 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 01:20:12 ID:fFi4u20r
続きktkr!!!
GJですよ、はい。
しかしこの話の流れだと・・・w

265 名前:純愛センター:2007/06/06(水) 02:12:22 ID:8lNQYXUY
あっちとは違うようにするのでそちらは気にしなくても大丈夫です

自分の考える構想に持っていくにはああするしかなかったので(汗

続きは週末に…

266 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/06(水) 11:22:07 ID:8KiNDfP4
さて夜勤前に投下。
こどもさいとタバサ編、いくよー

267 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/06(水) 11:22:49 ID:8KiNDfP4
三人の魔女が視線で火花を散らす中、子供になった才人は怯えていた。
なんかこわい。
それが自分を巡っての事だとは露ほども思わず、才人は三人の脇でただ、怯えていた。
そして。
自分と最も近い、背の低い少女の背中に、隠れた。
青い髪の、眼鏡の少女の背中に。
タバサは驚いて、思わず背中にしがみついてきた才人を振り返る。
その顔に、優しい微笑みが浮かんだのを、才人は見逃さなかった。

「ちょ、なにしてんのよアンタ!」
「そうですよ独り占めなんてズルいですっ!」

ハブにされた二人は物凄い剣幕でタバサに詰め寄る。
その剣幕に、才人は怯え、タバサのマントをきゅっときつく握る。
その感触に、タバサの中に熱い何かが点った。
この子は、私が守る。

「…サイトが怯えてる」

詰め寄る二人に、タバサはずいっ、と杖を差し出す。
その視線は心の奥底までも凍りつかせそうなほど冷たく、二人の動きを止めるのには十分過ぎた。

「な、なによ」
「凄んだって無駄、ですよ」

しかし言葉とは裏腹に、二人は突き出された杖より前に進む事ができない。
タバサから感じる異様なプレッシャーに、足が前に進まないのだ。
タバサはそのまま、無表情に杖を振る。
すると。
二人の周囲の水分が一瞬で凍りつき、二人の身体を氷の衣が固めてしまう。
タバサは、二人から見えないように呪文を詠唱していたのだった。
文句を言う口も完全に塞がれた二人を置いて、タバサは才人に優しい笑顔を向ける。

「行こ」

そして、才人に手を差し伸べる。
才人はその手を握り、タバサに手を引かれてルイズの部屋を出て行ったのだった。


268 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/06(水) 11:24:05 ID:8KiNDfP4
「おしっこ」
「え」

私の部屋に向かう途中、サイトが急にもじもじしだしたと思ったら、そんなことを言ってきた。
え。

「もれるぅ〜〜〜」
「ちょ、ちょっとまって」

この寮の共同トイレは一階だ。
私の部屋は三階で、今いるのは三階の階段の踊り場。
ま、まずい、間に合わない!
私はサイトを抱きかかえると、フライの魔法を使って、丁度開いていた廊下の窓から飛び出して…。

「うわっ!」

サイトの驚いた声と。

じょぼろろろろろろ〜

液体の零れる音が同時に響いた。
私は空中で、サイトのおしっこを下半身に思いっきり浴びてしまった…。

「もれちゃった…」

申し訳なさそうに私の腕の中でサイトはそう言うけど。
…うわぁ、生暖かい…。
私は思わず顔をしかめてしまう。

「ごめんなさい…」

でも、しょんぼりと謝る小さなサイトを見ると、そんな粗相も許せてしまう。
…この暖かいキモチが、母性ってやつなのかな…。
私は一旦踊り場に戻ると、サイトを床に降ろした。
そして、そっとサイトの頭に手を差し伸べる。
サイトの身体がびくん!と震える。たぶん、怒られると思ったんだろう。
私はそんなサイトの頭を、くしゃくしゃと撫でた。
サイトは驚いた顔で、私を見上げる。
そんなサイトに、私は。

「ごめんなさいね、驚かせちゃって」

できるだけ優しい笑顔で、応えたのだった。

269 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/06(水) 11:24:54 ID:8KiNDfP4
部屋に戻ると、タバサは服を脱いだ。
才人のおしっこはタバサのワイシャツからスカート、果てはその下のショーツにまで被害を及ぼしており、全部脱いで着替えるしか方法はなかった。
才人はといえば、タバサのベッドですやすやと眠っている。おしっこを出してすっきりしたせいだろう。
全裸になったタバサはそんな才人を見て優しく微笑む。
…可愛い。
昔のサイトって、こんなに可愛かったんだ。
そこまで考え、ふとある事に思い至る。
…昔の私が昔のサイトに逢ったら、どうなるんだろう。
やっぱり、今と同じように、彼の事を好きになるんだろうか。
そして、タバサの目に、机の上に置いたあの本が目に入る。
『形態変化』の術式を集めた書籍。『若返り』の術式を載せた、あの書籍。
…試してみよう…。
そしてタバサは、マントだけを羽織ると、本を手に術式の準備に入った。
家具を退け、魔法陣を描くスペースを確保する。
半時間ほどかけて魔法陣を完成させる。
魔法陣の周囲へ、増幅装置となる燭台の設置。呪文の確認。
ささやき、いのり、詠唱…ねんじろ!
そして術式は完成し、橙色の光が部屋を包む。
魔法陣の中心には、三歳くらいの、青い髪の少女が、ほけっと立っていた。

「…なーにー?」

それから少しして。術式の音と光に、眠っていた才人が目を覚ます。
その目の前に、青い髪の小さな女の子が、全裸で、才人の顔を覗き込んでいた。

「だーれ?」
「だーれ?」

二人は同時に同じ言葉を漏らす。

「ぼくはさいと。ひらがさいと」
「わたし、シャルロットっていうの」

二人はお互いに紹介しあった。
そしてシャルロットが才人に尋ねる。

「ねえ、ここどこ?」
「しらないー」

言って才人も首をかしげる。
二人で首をかしげていると、扉が開いて事情を知っていそうな大人がやってきた。

「おねえさまー!おなかすいたのねー!」

青い長い髪を揺らしながら、扉を開けてシルフィードが現れた。
そしてその目が点になる。

「あ、おとなのひとだ」
「おねえちゃん、ここどこー?」

シルフィードは完全に固まった。
誰コレ。どこの子。
そしてシルフィードのおつむは、最も可能性の高い答えを導き出した。

「いつのまに生んだのねおねえさまーっ!?」

確かに目の前にいる二人は、タバサと才人にそっくりだった。

270 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/06(水) 11:25:38 ID:8KiNDfP4
しかしここで続くなのです。ゴメンネ
続きは夜勤から帰ってきてからな!

んじゃ寝ますノシ

271 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 11:30:38 ID:cjo0Y0Y0
仕事中にリアルタイムktkr!
っていうか、まったくもって想像もしなかった展開にwktkが止まらぬっ!

272 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 11:38:28 ID:8qQOpMPd
ショタ路線ぶっちぎっていくのかと思いきや小1にして体験済みという究極のシチュ……
生暖かく見守るぜ……!

273 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 11:39:11 ID:ULeuqssp
タバサは大きいままでサイト食っちゃえばいいのに!


でもちびシャル子もかわええのう
この後の展開に期待

274 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 11:58:50 ID:+0oNroyU
なんというカオス

275 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 12:30:20 ID:hHzUW7c6
ふはははは、やはりせんたいさんは素晴らしき書き手。カオスの権化だ!
もっと、もっと見せてくれ私に!あなたの主観に満ちたSSを!!

276 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 12:41:51 ID:JHuW+3iZ
タバサ編はもうちょっと続くのか。
純愛センターさんの続きも来てたし
文句なしのGJ!

277 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 13:06:09 ID:afuHrpwa
>>270
さすがせんたいさん、俺達ができないことを平然と(ry


>>275
ジョージ乙

278 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 13:25:12 ID:gMwhaoT1
何という想像の斜め上……これぞ正にカオス。
間違いなくせんたいさんはへんたいさん。

279 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 13:38:16 ID:VI6FY5Vt
まさかここでお預けをくらうとは…


280 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 15:34:18 ID:cWJ3XyeT
*ささやき えいしょう いのり ねんじろ!*

サイトは灰になった

281 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 19:23:37 ID:dwNdYUle
おまえらせんたいさんが来るだけで盛り上がりすぎだろwレス速度が一気に
加速したw

へんたいさん・・・・。じらしは勘弁wwタバサ終わったらショタ
才人でアン様、カトレア姉さまverたn(ry

282 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/06/06(水) 23:28:10 ID:+0oNroyU
『ゼロの飼い犬』 5回目です。
前回までの話は>>203から見られます。

283 名前:メイドの温もり 1/8:2007/06/06(水) 23:28:58 ID:+0oNroyU
 昼休みの開始を告げるチャイムが鳴り響き、静かだった校内に生徒の喧噪が聞こえ始めた。
 校舎の裏で壁に寄りかかり、膝に顔を埋めて座り込んでいた俺は、何時間かぶりに顔を上げる。
陰鬱な俺の気分とは裏腹の、抜けるような青い空から照らす日差しが眩しい。
 
 昨晩、夜中にルイズの部屋から飛び出した俺は、人が来なさそうな場所まで逃げてきて
ここでずっと時間を過ごしていた。ルイズがどうしているのか、ちゃんと授業には出ているのか、
俺にはわからない。
 
 これから、どうしよう。昨日の、ルイズの涙が脳裏に鮮明に蘇る。
 俺は、使い魔失格どころか、人間としてやってはいけないことをしかけてしまった。
未遂だったとか、そんなつもりはなかったなんて言い訳はできない。
 ルイズを、傷つけたんだ。この世界に来たばかりの時よりも俺を信頼してくれて、
人間扱いしてくれて、一緒のベッドに寝かせてくれるようになったり、テーブルで学院の生徒と
同じ食事を食べさせてくれるようになったルイズを、俺は裏切って……傷つけた。
 あいつを守ってやろうって、決意したばかりだったのに。その決意を、俺自身がぶち壊した。
 
 ルイズは、俺をどう思ったんだろう。
 怒っているのか。悲しんでいるのか。
 罵倒したいと思ってるのか、もう二度と会いたくないと思っているのか。
 わからない。あの後、ちゃんと起きて学校に行けたのかどうかも、今の俺にはわからない。
 
 でも、ひとつだけはっきりしていることがある。左手に刻まれたルーンを見て思う。
 このまま、ルイズの元から逃げ出すわけにはいかないということ。あいつが、昨日の俺の行動を
どう思い、今後俺をどうするつもりなのか……聞かなきゃいけないということ。
 
 今は、ちょうど昼休みだ。ルイズが授業に出ているなら、昼食をとっているはず。
そうでなかったとしても、部屋に行けばいるはず。会うんだったら、今しかない。
 俺は、体を持ち上げると、重い足を無理矢理動かして校舎の中へ入っていった。
 
 
 テーブルが並べられた広場まで来た。ルイズはここで昼食をとることが多い。
 早く見つけたいような、見つけたくないような、複雑な気分で辺りを見回す。料理の皿が置かれた
テーブルのひとつの側に、目立つ桃色のブロンドの姿をみつけて、俺の心臓が跳ねる。
 テーブルには、これまた目立つ容姿のキュルケが座っていた。どうやら、ルイズはキュルケと
何か話しているらしい。
 意を決して、そこに近付いていく。どんな言葉をかけられるのか、どんな目で見られるのか、
不安で仕方ない。でも、ここでそれを避けるわけにはいかない……。
 
 だが、その直後。まだ背を向けていて、俺には気付いていないルイズがキュルケとの会話で
放った一言は、俺が想像していたどんな罵倒や恨み言よりも、俺の心を射抜くものだった。
 
「………アイツは使い魔なんだから、飼い犬同然なの! それでいいの!」
 
 
                        ∞ ∞ ∞
 

284 名前:メイドの温もり 2/8:2007/06/06(水) 23:29:40 ID:+0oNroyU
「サイト! どこ行ったのよ、サイトーっ!!」
 お日様が真上に輝くお昼休み。あたしが広場のテーブルについて優雅に昼食を楽しんでいると、
ゼロのルイズが年甲斐もなく大声を張り上げる声が聞こえてきた。
 
「騒々しいわねぇ、みんな食事をしているんだから、ちょっとは場所柄をわきまえなさいな」
 声のした方へ目を向けて、ピンク髪のちんちくりんにそう声をかける。
あたしの姿を確認したルイズは、つかつかとあたしのテーブルの横まで早足に歩いてきた。
 
「キュルケ! あんた、サイトを見なかった?」
 文句のひとつでも言い返してくるのかと思ったら、ルイズはいつになく真剣な表情でそう聞いてくる。
「今日は見てないわよー。そういえば、いつも一緒に授業受けてるのにいなかったわね。どうしたの?」
「……昨日の夜から帰ってこないのよ、アイツ」
 ルイズはちょっと思案してから、そう言った。たぶん、使い魔がいなくなってしまった不名誉を隠すよりも、
早く見つけ出すことを優先したのだろう。
 心細そうなルイズの声に、あたしは思わず吹き出しそうになった。
 
「何よ、なにがおかしいの?」
「いや、ゴメンね。なんかあなたの口ぶりが、男に逃げられた女っていうよりも、
飼い犬が行方不明になって不安がる子供みたいだったから」
 ふくれっ面をした彼女にそう言うと、ルイズの頬がみるみる紅潮する。
 
「なっ、なな何よ男に逃げられたって! アイツは使い魔なんだから、飼い犬同然なの! それでいいの!」
 あたしが笑ったのは”子供みたい”ってところだったんだけど、ルイズは別のところに反応した。
ルイズは未だにサイトをただの使い魔だなんだって主張するけど、信じられると思ってるのかしら。
 
「ちょっと、それはさすがにひどいんじゃない?」
「知らないわよ! 勝手にいなくなる使い魔なんて、犬と一緒なんだから!」
 ルイズは口をへの字にして両手を組む。やれやれと思った所で、ルイズの後ろに、
当の彼女が探している黒髪の使い魔さんが立っていることに気付いた。
 
「……っていうかルイズ。サイトだけど、そこにいるわよ」
 あたしが顎でそちらを指すと、ルイズは「えっ?」と振り向いた。そこにいた自分の使い魔の姿を目にして、
一瞬、ルイズは固まる。
「サっ、サササイト! 今までどこをほっつき歩いてたのよ!」
「あ、あぁ……ちょっと……」
 ルイズの剣幕に、たじろぐサイト。
「まったく、随分探したんだから。ご主人様の手を煩わせるんじゃないわよ、もう」
 ため息をつくルイズ。サイトは、なぜか心ここにあらずといった様子で、そんなルイズを見ていた。
 
「あ、あの……ルイズ。昨晩のことだけど……」
 サイトがそう言うと、ルイズはぎくっと身をすくませた。
「え、あ、それ。それだけどね。あの……あれは、何て言うか、気の迷いだから!
ちょっと興味があっただけなんだから。たっ、ただの気まぐれで、深い意味があったワケじゃなくて、
わたしはあんたに何か許したわけじゃないんだから。勘違いしないでよね!」
 ルイズは、慌てたように早口でべらべらとまくしたてた。何だか言ってることが抽象的で
よくわからないけど、サイトの方には伝わっているのかしら。
 
「え……そ、それだけ?」
「な、なによ、それだけ? って。重要なことよ。わたしは主人で、あんたは使い魔。
そこんとこ、はっきり理解しておきなさい。ヘンな誤解したら、許さないんだから」
 頬をりんごみたいに赤くして、サイトの方から顔を逸らすルイズ。
 あらあら、そんな態度とったら、ただのご主人様と使い魔じゃありませんって
告白してるようなもんなのに。思わず苦笑が漏れる。

285 名前:メイドの温もり 3/8:2007/06/06(水) 23:30:22 ID:+0oNroyU
 ――けど、次の瞬間。サイトの様子を見たあたしの背筋に、冷たい物が走った。
 
 その黒い瞳は、虚ろだった。怒ってるとか、不満だとか、逆にルイズの真意を見透かして
面白がってるとか、そんな目じゃない。
 大げさかもしれないけど……絶望の目。今までそうだと信じていたことを、根底から覆された。そんな目。
 
「……あぁ、そっか。使い魔だもんな。ごめん、勝手にいなくなったりして」
「? ……あ、うん、わかればいいのよ、わかれば」
 サイトは、その目とは釣り合わない、ごく自然な言葉を口にした。ルイズも、一瞬怪訝そうな顔をした後、
素直に自分の非を認めた使い魔に偉そうな返事をする。
 
「……じゃ、今日サボっちゃったぶん、部屋の掃除してくるから。じゃあな」
「え? あ、ちょっと!」
 サイトはルイズに微笑みかけると、踵を返して学生寮の方へ走っていった。
呼び止めようとしたルイズだったが、表面上は特に不自然なことを言ったわけではないサイトを、
無理に引き留めることはしなかった。
 
「……なんか、ヘンだった? 今のサイト」
 首をかしげるルイズ。
 そんな彼女に、あたしは……今までからかっていた時とは違う、本物の嫌悪を感じた。
 唇を噛む。どうして止められなかったのかしら。いずれこんなことになるのは、想像できたはずなのに。
 
「……ルイズ。あなた、何よりも得難いものを失ったかもしれないわよ」
 そう声をかけると、ルイズはきょとんとした顔であたしを振り向いた。
その顔。自分が間違っているなんて、少しも考えていない顔。
悪気がないっていうのは、この上なく手に負えないことなのかも。
 
「何よそれ。どういうこと?」
「……あなた、貴族に差別される平民の気持ち、考えたことある?」
 聞くと、ルイズは困惑の表情を浮かべたまま黙ってしまった。
「あたしも、あんたと同じで差別”する”側の人間だから、理解できてるとは思わない。
……でも、なるべく考えるようにはしてる」
 
「……何が言いたいのよ、キュルケ」
 察しの悪いこの子なりに、何かうすら寒いものを感じたのか、少し焦った口調でルイズは聞いてくる。
 でも、ここであたしが説明したって、解決にはならない。だからもう黙る。
 
 サイトの目。最後にルイズに笑いかけ、ここから去った時の目。
 ――それは、見慣れた目だった。あたしが、サイトに感じていた魅力が、失われつつある目。
 サイトは、ルイズを”平民が貴族を見る目”で見た。絶対的な目上の者を見る目。
住む世界が違う人間を見る目。相手が、自分を見下していることを前提にした目。
 それは、この学院にいる全ての平民が、あたし自身や、級友や、先生を見る目。
そして、サイトだけが。ルイズが召還した、あの少年だけが、平民であるのにその目をしていないはずだった。
 
 それを……恐らくこの主人が。生粋の貴族であるヴァリエール家のルイズが、奪った。
自覚を無しに、悪いことをしたと露とも思わずに。
 でも、このルイズだけを責められるわけじゃないのかもしれない。言うなれば、それはあたしたち貴族全ての
責任で……そして、サイトの件だけに罪悪感や喪失感を抱くこと自体、ただの偽善なのかもしれないのだから。
 
 
                           ∞ ∞ ∞

286 名前:メイドの温もり 4/8:2007/06/06(水) 23:31:03 ID:+0oNroyU
 部屋の掃除をし終わった俺は、ルイズが帰ってくる前に部屋を出て、ヴェストリ広場にやってきた。
 俺が作った風呂が置かれているあたりで、今日の昼まで校舎裏でそうしていたように、
建物の壁に背を預けて座り込む。心にぽっかり穴が開いたような気分だった。
 
『アイツは使い魔なんだから、飼い犬同然なの!』 
 昼間の、ルイズの言葉がまだ耳に残っている。はは、犬だってさ。飼い犬。
 今までにも、何度も犬呼ばわりされた。メイジとそれ以外は違う人間だって言い草も、何度も聞いた。
 けど、俺は、何て言うか……本気にしてなかったんだ。俺が、日本で暮らしていたからなのかもしれない。
 基本的に、人間は平等で。あんなことを言うルイズだって、心の底ではそう思っているはずだと考えてた。
 
 ここへ来たばかりの頃は確かに酷い扱いをされてたけど、最近は待遇を良くして貰えるようになった。
 それは、ルイズが俺をようやく人間扱いしてくれるようになったからだと思っていた。
使い魔ではあるけど、人間でもある。それを、ルイズの方でも認めてくれたのだと信じていた。
 
 けど、さっきのルイズの様子を見て、気付いてしまった。
 逆だった。俺の考えていたこととは、全くの逆だったのだ。
 ルイズは、俺を、使い魔であると認めたから、ベッドに寝かせてくれるようになったのだ。
 
 だって、考えてみれば、人間の……異性に、一緒のベッドで寝ることを許可するだろうか?
恋人でも何でもない男を相手にして、そんなこと有り得ない。
 けれど、使い魔……いや、ルイズが言ったように、飼い犬だったらどうか。人によっては、許すだろう。
ベッドに上がってくることや、一緒に寝ることを許す飼い主は、それなりにいる。
 
 つまり、ルイズは、最初から俺を同じ人間だなんて思ってなかったんだ。寝込みを襲われることとか、
本気で心配してはいなかった。危機感があまりにも薄かった。だって、完全に住む世界が違うものなんだから。
 フーケの事件の後、俺がカンチガイして、ルイズの寝込みを襲ってしまったことがあった。
あの後ルイズはどうしたか……俺に鎖をつけて、犬扱いしたんだ。人間ではなく、見境のない犬だって。
 
 アルビオンに行く前、ルイズが何度もマッサージをねだってきたことにも説明がつく。
 男の前でベッドに横になって、体を触らせて、しまいにはそのまま寝てしまったりしたルイズ。
どうしてそんなに無防備だったのか。それは、俺を人間で、男だと思ってなかったから。
 常識で考えたらそれで何もされない保証なんて無いんだけど、貴族の中でも最上級の家で育てられた
ルイズには、そんなことわからなかったんだろう。
 
 だから、だから……ついさっき広場で話したルイズは、昨晩、俺に組み敷かれたのに、
大してショックを受けた様子が無かった。
 そして、一緒に寝るのを許したのも、ただの気まぐれだなんて言ってきた……。
 
 涙が出そうになってきた。何だよ、なんでだよ。俺は、ルイズのことを、認めていた。
そりゃ、性格は酷いし、不器用だし、見た目が可愛い以外どうしようもないやつだと最初は思ってたけど、
あいつが本当は強い誇りと信念を持っていて。死にゆく人のために悲しめる心を持っていて。
 その小さくて、メイジの拠り所である魔法も満足に使えない体で頑張っていることを知って、
立派な人間だって認めてたんだ。尊敬できる部分もあると思った。側にいて、守ってやりたいと思ってたんだ。
 
 なのに。あいつの方は、俺を人間だとすら思っていなかった。ただの使い魔、飼い犬同然だって。
 そう思って、俺に接していたんだ。
 
 でも。それは、ルイズが悪いんじゃない。言わば、この世界のルールのせい。地球にだって、
差別はいっぱいあるという話だ。日本だって、平等だ、民主主義だなんてなったのはつい最近のこと。
 世界がそういう風にできている以上、仕方ない。どうしようもないこと。
 でも……それは、ルイズと俺の間には、個人の気持ちとかだけでどうにかできるわけではない壁が
存在することでもある。
 俺は、大きくため息をつく。悲しみとか絶望とかじゃなくて。言いようの無い空しさが体を包んでいた。

287 名前:メイドの温もり 5/8:2007/06/06(水) 23:31:44 ID:+0oNroyU
「あー、もう! 考えるな!」
 だったら、もうこれ以上悩んだって何にもならない。どうしようもないものはどうしようもない。
 今まで通り、使い魔としてルイズの世話をしてればいい。少なくとも、言いつけられた仕事をしているうちは
美味い食事を食わせてくれるんだし、寝るとこはあてがってくれる。それでいいじゃんか。
 
「まぁでも、そう簡単に割り切れるもんじゃねーよなぁ……」
 薄暗くなってきた空の下で、一人ごちる。少なくとも、今すぐにルイズの部屋に帰って、
あいつと顔を合わせる気にはなれなかった。もう、今までと同じ目でルイズを見ることができない。
 でも、いつまでも外で座ってるわけにもいかないし。夜は寒いし。
 そんなことを考えていたら、腹の虫がぎゅるると鳴いた。落ち込んでいても腹は減る。
ルイズの部屋を飛び出してから何も食べていないので、仕方ないといえば仕方ないのだが。
 
「……サイトさん?」
 そんな時、傷心だし帰る気にもなれないし空腹だしで惨めの極みみたいな気分になっていた俺を、
朗らかな声が呼んだ。ボロボロの心に染み入るような声の方へ、顔を向ける。
 
「どうされたんですか? こんなところで」
 そこにいたのは、学院のメイドであるシエスタ。俺がこの世界に来たばかりのころから、
何かと気遣ってくれる女の子。シエスタは、壁際に縮こまって座り込んでいる俺に
心配そうな表情を見せてくれた。
 
「いや、別に、何でも」
 俺を立派な人だとか、憧れだとか言ってくれるシエスタに、こんな姿を見られたくない。
作り笑いを浮かべて安心させようとしたところで、再び俺の腹の虫が盛大に鳴いた。
 シエスタはその音を聞いて目を丸くした後、可愛く苦笑する。
 
「ひょっとして、またミス・ヴァリエールにご飯を抜かれてしまったんですか?」
「いや、えーと、その……なんていうか」
 恥ずかしさに慌てて手を振ると、シエスタは小走りで隣まで来て、俺の顔を覗き込んだ。
「遠慮することなんてありませんよ。今ならまだ夕食の準備で忙しくなるまでに時間がありますから、
厨房で何かご馳走させてあげられます。来てください、ね?」
 
 微笑んで、シエスタは座り込んだ俺に手を伸ばす。思わずそれの手をとって立ち上がってしまうと、
鼻の奥がツンと痛くなった。シエスタの優しさが、人懐っこそうな笑みが、温かい手が、あまりにも染みた。
 それはまるで、くたくたに疲れた全身を、熱い湯船の中に沈めた時のように。
 
 
 
「どうですか? サイトさん。ありあわせのもので、申し訳ないんですけど…」
「いや、十分すぎるよ。美味い。滅茶苦茶美味い」
 厨房のテーブルで、シエスタが残り物を組み合わせて作ってくれた料理を、ガツガツと頬張る。
マジで泣けるくらい美味しい。お腹が空いてたっていうのもあるし、もともとの料理がよく出来てるって
いうのもある。けど、今の俺には、シエスタのかけてくれた気遣いが何よりの調味料になっていた。
 
「そんな、褒めすぎですよ。でも、お世辞でも嬉しいです」
「いや、お世辞じゃな……もごっ」
「あ、もう。ほら、そんなに急いで食べなくても、料理は逃げませんよ」
 がっついて食べながら話していたので喉に詰まらせてしまった俺に、シエスタは水の入ったコップを
差し出して、背中をトントン叩いてくれた。
 
「ぷはっ、ふぅ……ありがとう、シエスタ」
「いえ、いいんですよ、このくらい」
 あっという間に食べ終わり、シエスタの方をじっと見つめて礼を言うと、シエスタは頬を染めて、
照れくさそうに笑った。メイドらしい、控えめな態度。けど、その笑顔は仕事上の作った顔ではなく、
シエスタの本性から来るものなのだろう。愛嬌があって、見る人を安心させる魅力的な笑み。

288 名前:メイドの温もり 6/8:2007/06/06(水) 23:32:29 ID:+0oNroyU
「……サイトさん、何かあったんですか?」
 しばらく食休みをしていると、シエスタは俺にそんな言葉をかけてきた。
「え……何かって、何が?」
 ぎくっとしてとぼけると、シエスタは真剣な表情で俺に詰め寄る。
「サイトさん、落ち込んでるように見えます。
何かあったのでしょう。 ミス・ヴァリエールに酷いことをされたとか」
 鋭い。なんという洞察力。これが女のカンというやつなんだろうか。
 その黒い瞳に見つめられて、これ以上嘘をつくことができない気分になってしまう。
 
「うん……実は、ちょっとルイズと顔合わせにくい事情ができちゃって」
 照れ隠しに頭を掻きながら、そう白状する。シエスタは、そんなことだろうと思った、
という風に深いため息をついた。
「また、無茶なことをされたのですね。いくら平民だからって、貴族の方に何でも好き勝手されて
いいなんて法はありませんのに……」
「いや、今回は俺に非があるんだけどね」
 シエスタは、少しだけ考え込む様子を見せてから、何かひらめいたという顔をした。
 なぜか、その瞳がちょっとだけ怪しい色に輝く。
 
「……サイトさん、今日の夜、お風呂をご一緒してもいいですか?」
 頬を染めて、お盆で口元を隠しながら、シエスタはおずおずとそう聞いてきた。
「え、お風呂!?」
 急な提案に、驚く。確かに、何日か前、ひょんなことから俺が作った五右衛門風呂に
シエスタを入れてあげることになってしまった。
 その時は、シエスタの服が濡れてしまったハプニングのせいだと思っていたのだけど。
 
「えーと、あの風呂に入りたいなら、俺と一緒じゃなくても」
「でも、わたし、一人でああいうお風呂に入ったことないから、ちょっと不安で……」
 シエスタはもじもじと体を揺する。そのメイド服の下に隠れた、着やせする脱いだら凄い肢体を
思い出してしまい、頭が一気に熱くなる。
 シエスタとお風呂。シエスタの体。それに、あの時風呂から上がったシエスタに言われた、
『一番素敵なのは、あなたかも』なんて台詞。
 それらが鮮明に蘇る。そそ、それは。そのお誘いは。ただ”お風呂に入りたい”というお願いではなく、
”俺と一緒にお風呂に入りたい”というお願いなのではないでしょうか。
 
「あ、あああ、その……うん、わかった。シエスタの仕事が終わるころ、用意して待ってるから」
 頭で考える前に、口がそんな言葉を勝手に喋る。シエスタは、ぱあっと顔を輝かせた。
「は、はいっ! 楽しみにしてます! ……それじゃ、そろそろお夕飯の仕事があるから」
 さよなら、と言ってシエスタは足早に立ち去った。後に残された俺は、マルトー親父さんたちが
夕食の準備に厨房に入ってくるまで、その場にぼけーっと座り込んでいたのだった。
 
 
「お待たせしました、サイトさん」
 その日の夜。結局、俺はルイズの部屋に戻ることなく時間を潰し、頃合いを見計らって風呂の準備をした。
 ちょうど、釜の中のお湯が温まったあたりで、月明かりと薪の火が照らすヴェストリ広場に
シエスタがやってきた。
 
「あ、ちょうど良かった。今入れるようになったばっかりだから」
「そうですか。良かったです」
 既に部屋に戻って着替えてきたのか、シエスタの格好はいつものメイド服ではなく、薄手の寝巻きに
毛糸の温かそうな上着を羽織った姿だった。
 見慣れない……そして、メイドではなく、一人の女の子であることを嫌でも意識してしまういでたちに、
ついドキドキしてしまう。今までにルイズやキュルケの寝巻き姿も見たことはあるけど、シエスタの容姿は
俺にとって馴染み深い日本人の女の子に雰囲気が似ていて、生々しい雰囲気を放っている。
 
「えっと……それじゃ、入ろうか」
 妙に落ち着いた声でそう言う俺に、はにかんで頷くシエスタ。考えてみれば、なんかおかしくないか?
女の子と一緒にお風呂入るんだぞ? ただ事じゃないぞ? なんで、”そんなに大したことじゃない”
みたいな演技してるんだ?
 でも、冷静に考えて常識的な判断をしたら、一緒にお風呂に入れなくなる。
だから、俺は……きっとシエスタも、このよくわからない演技を続ける。

289 名前:メイドの温もり 7/8:2007/06/06(水) 23:33:17 ID:+0oNroyU
「はぁ……やっぱり、気持ちいいです」
 シエスタのうっとりとした声が背後から聞こえ、湯の中で温まった体がさらに熱くなる。
 二人で背中を向け合って服を脱ぎ、体を洗って、風呂に入った。一日中外にいて汚れていた
体がさっぱりしたのはいいのだが、ぜんぜんリラックスできる状況じゃない。
 だって、すぐ後ろには、脱いだらすごいシエスタが裸でいるのだから。
 
 先日も一緒に入ったシエスタの肢体が思い出される。湯気に湿ってしっとりした髪。
濡れて上気し、艶めかしい雰囲気を放つ肌。恥ずかしげな表情を浮かべる、可愛らしい顔。
 ああ、見たい。また見たい。あの時みたいに、こっち向いても良いですよ、
なんて言ってくれないだろうか。そんな、人としてちょっと終わってることを考える。
 
「月が綺麗ですね、サイトさん」
 そんな煩悩満載のところへ聞こえてきたシエスタの言葉につられて、空を見上げる。
ふたつの月の輝きも綺麗だったが、それより、星が無数に散らばる夜空に嘆息が漏れた。
電気による灯りのせいで、夜でも星があまり見えない日本の空とはまったくの別物。
 見惚れるほど綺麗ではあったけど、自分は異世界にいるんだなという事を再認識してしまう。
 
「お風呂に入りながら夜空が見られるなんて、貴族の方でもそうそうできない経験ですよね」
「ああ、そうかもな」
「えーと……あ、あれがグリフォン座ですね。となりがフクロウ座。わたしの星座はどこだったかな」
 星を見ているらしいシエスタが、聞き覚えのない星座の名前を呼ぶ。元々星に詳しいわけじゃない
俺にはよくわからないけど、見える星の並びや、星座の名前も地球とは全然違うのだろう。
 
「あ、あれがイーヴァルディ座ですよ。今日はすごく良く見えます」
「え、どれ?」
 確か、この世界で童話とかになってる勇者の名前だっけ。どんな格好なのか気になって、聞いてみる。
「赤い月の横です。剣と槍を構えているように見える」
「んー、よくわかんないな」
「ほら、あれですよ」
 俺が星空を見渡してきょろきょろしていると、シエスタの声が間近で聞こえた。 
「え?」
 シエスタの手が俺の顎に当たって、角度を調節してくる。当のシエスタの顔は、俺のすぐ隣にあった。
 星座の位置を教えてくれてるんだろうけど、そんなことより、俺の体に当たっている感触に意識が奪われる。
 シエスタ、俺の背中に寄り添うみたいな格好になってる。顔、近い。いやいやそれより、
背中になんかやわらかいの当たってる。ナニコレ。やーらかい。あったかい。脳溶けそう。
 
「シっ、シシシシシシシエシエ?」
 歯をかちかち鳴らしながら、やっとのことでそう言う。シエスタは俺の顔を空に向けさせるのをやめて、
吐息が聞こえるくらい近くへ顔を寄せてきた。
「……サイトさん……」
 耳元で、囁かれる。ぞくぞくぞくっ、と背筋が縮み上がる。甘えるような、ねだるような、微かな声。
「な、なに?」
 聞くと、シエスタはそのまま顎を俺の首筋へ乗せてきた。思わず叫び声を上げそうになる。
「……わたしの体、魅力ありませんか?」
 寂しそうな、シエスタの声。何ですかそれ。これだけえっちぃ体を押し付けておいて魅力ないですかって。
そんなん、拳銃を突きつけておいて『怖いですか?』って聞くみたいなものじゃんか。
 
「あっ、あああるあるよ。何言ってんの。シエスタは可愛いし、魅力的だし、脱いだら凄いし……」
 最後のはちょっとまずかったか。だけど、シエスタはそれを聞いて、俺の背中へさらに体を押し付けてくる。
「じゃあ……どうして、見てくれないんですか?」
「ど、どうしてって、そんなの……」
「そんなの?」
 俺の首に顎を押し付けたまま、小さく首をかしげるシエスタ。さらりとした黒髪が、俺の肩を撫ぜる。
 
「わ、わかるだろ? 男が、魅力的な女の子の裸なんてじろじろ見ちゃったら、どんな気分になるか……」
「……わかります。わかってて、サイトさんと一緒にお風呂に入りたいなんて言ったんです」
 シエスタの言葉が、すぐには理解できなかった。頭が煮えすぎてて、思考力が低下してる。
「サイトさんとだけですよ? こんなことして平気なの」
 シエスタは、泣きそうな声でそう言った。それって。それって。それって。うわぁ、なにそれ。
おかしい。なんかおかしい。これも夢なんじゃないの?

290 名前:メイドの温もり 8/8:2007/06/06(水) 23:34:03 ID:+0oNroyU
「サイトさん……わたし、こんなにどきどきしてるんです……倒れちゃいそうなくらい。
これ以上……恥をかかせないでください。嫌なら嫌って、言ってください」
 俺の胸に両手が回され、ぎゅっと抱きしめてくる。背中に、柔らかいふたつの膨らみが押し付けられて
形を変え、その奥から言葉どおりに早鐘を打つ鼓動が伝わってくる。
 夢なはずがない。そして、嘘や冗談なわけもない。この温もり。シエスタの言葉。紛れもない現実。
 
 シエスタは、俺を慕ってくれてる。信頼してくれてる。ここでどうにかされることを
許してくれると言ってる。
 人として、友人として、異性として。メイジに召還された使い魔としてではなく、
ヒラガサイトである自分を。それは、同情でも愛想でもなく、俺が俺だから、してくれること。 
 優しいシエスタ。いつも笑顔を見せてくれるシエスタ。ときどき、妙に積極的になるシエスタ。
 俺の中で、シエスタへの愛しさがどんどん膨らんでいく。ついさっきまで、可愛らしい外見や、
実はいやらしい体つきなんかばっかり意識してたけど、それよりも──いや、背中に当たってる
甘美な感触はそれはそれで意識しっぱなしなんだけど──シエスタという少女そのものへ向いた気持ちが、
自分でも驚くくらいに大きくなってくる。
 
「シエスタっ!」
「あっ……!」
 俺はシエスタの方を振り向いた。すぐ目の前にいる彼女は、俺を潤んだ瞳と上気した頬で見上げている。
「シエスタ、俺……」
 もう一度名前を呼ぶと、シエスタは小さく微笑んで、目を閉じた。卑怯だと文句をつけたくなるくらい、
可愛らしくて、男の情欲に火をつけるしぐさ。
 俺は、その顔に自分の顔を寄せて……寄せて、頬に口付けた。
 
「……え……?」
 シエスタは不思議そうな声を上げて、目を開けて俺を見る。嬉しいけど、期待と違う。そんな様子。
 俺も、よく自分で自制できたと思う。でも、やっぱり、ここでシエスタの唇を奪うわけにはいかなかった。
 
 だって、それは、逃避のような気がしたから。ルイズの事で傷つけられて、落ち込んでいるところを
シエスタが癒してくれて。だから、今までよりも強くシエスタを意識してしまっているのかもしれない。
 シエスタは可愛い。いい子だと思う。日本にいたときに、こんな子に好かれたりしたら、間違いなく
ふたつ返事で恋人になっていると思う。 
 でも、今の俺がシエスタをどうにかしてしまったら……それは、ルイズが駄目だったから彼女を。
そんなことにならないだろうか。俺の気持ちに、そんな要素が一切無いと言い切れるだろうか。
 いけない。そんな気持ちを疑ってしまっているうちは、できない。
 
「ごめん……俺、シエスタは凄く魅力的だし、このままどうにかしちゃいたくてたまらないくらいだけど……
でも、今、勢いでそんなことするわけにはいかない」
 言ってる途中に、首筋がピクピクいった。体の方は完全に今すぐこの子に思いをぶつけろと要求してる。
 でも、これだけはゆずるわけにはいかない。それこそ、俺が犬なんかじゃなく、人間だという証明だから。
 
「サイトさん……」
「でっ、でも、それは俺がシエスタを大事にしたいって、こういうのはきちんとしないと駄目だって
思ってるからで! だからこそ必死で我慢してるっていうか、いや我慢ってのも下品だけど……」
 俺がしどろもどろになってわけのわからないことをのたまっていると、シエスタはくすりと笑った。
 
「……ありがとう、サイトさん。嬉しいです。ひょっとしたら、ここで愛していただけるのと同じくらい」
「シエスタ……」
「わたし、待ってます。いつでも。……でも、あんまり待たせたら、またわたしの方から
迫っちゃうかもしれませんよ?」
 シエスタは悪戯っぽくウインクした。そして、「ちょっとのぼせちゃいました」なんて言いながら、
湯船から上がる。その姿を見ないように慌ててまた背中を向けて、俺も風呂から上がった。
 
 体を拭いて、お互い服を着直す。そこで、はたと気付いた。風呂で温まることができたのはいいけど、
これからルイズの部屋に帰らなければならないのだろうか。今の今までシエスタとしてたことを考えると、
風呂に入る前よりもずっと帰りにくい。
 どうしようと頭を抱えかけたところで、シエスタが、まるで今まで隠していた切り札を出すように口を開いた。
 
「あの……厨房でミス・ヴァリエールと顔を合わせにくいって聞いて、あの後、今夜だけ同室の子に
他の部屋に移ってもらったんです。……もし、良かったら……わ、わたしの部屋に、来ませんか?」

291 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/06/06(水) 23:34:59 ID:+0oNroyU
勘違いしていませんか? まだわたしのバトルフェイズは終了していませんよ?
次回、ゼロの飼い犬 『サイトの理性はとっくにゼロ』

続きます。

292 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:42:56 ID:e6dmaHx4
>>291
うわあああああ、GJ!
なんだかラブコメの王道を突っ走ってる感じが良い。
もともとゼロの使い魔自体がベタにベタを重ねてベタベタな作品だから
こういう王道的なストーリーがばっちり嵌るのかな。

293 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:43:05 ID:sXnIaza1
エロパロでやれ、と言いたいところだが
続けてくれ

294 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:43:08 ID:SJuyueIG
うあー、もうなんてコメントしたらいいかわからんよ、ほんと
なにはともあれ、Soft-Mさん、GJ!

295 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:44:24 ID:e6dmaHx4
>>293
君が何を言ってるのか分からない。
こっちが混乱しちゃったじゃないかw

296 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:47:15 ID:sXnIaza1
ノボルスレと混同してしまった…


とにかくGJ!
無礼をお許しいただきたい

297 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:48:12 ID:EL/bYgch
>>291
いやもうずっとバトルフェイズでもww
続きwktk!

298 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:51:20 ID:JHuW+3iZ
ずっとソフトMのターン!!
いやもうGJ!まだまだあなたのターンを続けてください。

299 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 01:27:34 ID:uXYZ3Y8y
うわぁ、目茶苦茶間が悪いルイズに目茶苦茶間がいいシエスタw
色んな意味で続き気になり過ぎ。GJ!

300 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 05:46:41 ID:ny2EXsUG
うッ!!

301 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 09:12:46 ID:B1cVjh90
>291
ずっとシェス子のターン!!!

夜通しサイトを誘惑しちゃうんだな
期待大だぜ

302 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 12:17:38 ID:aO1V5wTy
>>290
早く!早く続きを!

303 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 20:12:35 ID:/I6Yr/WR
最後は、ルイズもでてきて3Pか?

304 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 20:41:40 ID:01g5NdeN
キュルケも入って4Pじゃね?

305 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 20:58:43 ID:fwuh5qdu
最近はルイズ・シエスタ・タバサ分は安定して配給されてるな。前に
ルイズ・シエスタ分が足りないとか言ってた奴が居たのが懐かしい。
逆にアン様、テファとかは激減傾向にある。

306 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 21:09:06 ID:OmDZZyQT
アン様ネタでお勧めある?

307 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 21:12:00 ID:2pHx9NeN
>>305
新刊の影響で、アン様は立ち位置が良く分からなくなったしなあ
テファは最近ちょっと影が薄い

>>306
黒アン様で、バラフライ伯爵夫人を実践してくれ

308 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 22:19:26 ID:/1MnREuJ
マイナーキャラの話が好きなんだけどな
サイト×モンモンとかコルベールのとか
一番続き気になってるのはイザベラ慣らしです
続きお願いしますー

309 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:31:01 ID:3ZXhTbp7
イザベラ慣らしかぁ。あれもいいとこで止まってるんだよなぁ。

310 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 10:31:38 ID:pxJ15IVh
いつの間にかこんなにSSが

さすがせんたいさん、なんというカオス!
ソフMさん、王道ラブコメ待ってましたぁーっ!偉い・・・やっぱお前は偉いよサイト・・・だが真の試練はまだこれからのようでw続きwktk


311 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 12:51:40 ID:9jpzpKdy
>>308
サイト×モンモンだとある意味NTR

312 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 12:57:27 ID:t9QE/kkh
>>311
前にサイモンはあったけどNTRっぽくはなかったぞ

313 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 19:44:11 ID:VtCayinq
ルイズ、シエスタ、アンリエッタ、タバサ等が
サイト以外のキャラと寝るとそれはNTRだが
サイトは英雄なので誰と寝ようがそれはNTRではない。
というわけでサイト×モンモン希望。

314 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 20:05:15 ID:nYSMMN/n
ある意味寝取りだな

だが、それがいい

315 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 20:05:35 ID:ArIHwTLE
誰か… テファを知らない俺に救いの手を…

316 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 20:19:59 ID:uoYuFhdp
>>315
ttp://up.tseb.net/src/up17951.jpg

317 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 20:29:16 ID:JTJnFPTJ
テファを知らないってことは、アニメ派の人か?
それとも、前にもチラリと書き込んでた、「原作すら知らないけどこのスレにいる人」?
後者の方には、原作知らんのにここにいる理由と言うか経緯とかを聞いてみたい。
なんか、その辺スゲー興味がある。

318 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 20:33:03 ID:XToO4rhE
エロ同人誌作者買いじゃねーの?
それくらいしかパターンが思いつかん

319 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 20:35:01 ID:uoYuFhdp
微妙に話がずれるが、
その作品を実際に読んだり見たりしたことがないのに
ネットでの評判とか2chのスレとかAA・台詞ネタとかで
勝手に想像してたその作品の内容、って結構貴重だったりする。
実際に読んだり見たりすると二度と想像できないので。
で、本当の内容を知って全然違ってた過去の自分の想像に笑ったり

320 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 21:13:19 ID:k1c/kRfF
>>316
改めてこの絵を見ると、テファの胸はほんとにはしゃぎすぎだなw
スイカでも入れてんじゃねーかと思うよ

321 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 21:30:09 ID:H805gnal
テファの胸に入ってるのはオレ達の夢

322 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 21:48:28 ID:DGX/7MI+
確かに巨乳に詰まってるのは俺たちの醜い欲望


真に乙女の夢が詰まってるのは平な乳だと思うんだがどうだね?

323 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 21:51:48 ID:UMCn9iC0
>>319
その感じすごく分かる

とんでもない偏見持ってたりするよな

俺もゼロのタイトルだけみて
ゼロという男が使い魔(獣系)と旅する
熱い話だと思ってたからなw

324 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:22:50 ID:ArIHwTLE
>>316
なんだろう 目から汗が…
ありがと

小説1巻購入→アニメ(ようつべ)→金無いから買えない→て…ふぁ…?

325 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/09(土) 01:21:56 ID:tH05Iyw+
すまん…今晩中にあげようと思ったんだが…
明日早番なのを忘れていたYO…
そういうわけで途中だけど投下しまっす

あ、>>267の続きね

326 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/09(土) 01:22:38 ID:tH05Iyw+
「と、とりあえず落ち着くのね。
 大きく深呼吸なのね」

シルフィードは自分に言い聞かせ、大きく深呼吸をする。
ベッドの上の二人は、そんなシルフィードをきょとんとした目で見つめる。
そんな二人の視線などお構いなしに、シルフィードはすぅはぁと数回深呼吸する。
よーし落ち着いた。
シルフィードは落ち着いて、目の前の謎の二人に質問する。

「パパとママはどこ行ったの?」

やっぱり落ち着いてないかもしれない。
ベッドの上の青い髪の少女と黒い髪の少年は、互いに顔を見合わせると、声を合わせて言った。

「「しらないー」」

二人の即座の返答に、シルフィードは頭を抱える。

「あの色ボケバカップルー!またどっかにシケこんでるのねー!」

その色ボケバカップルなら今目の前にいるのだが、シルフィードは完全にこの二人を才人とタバサの子供だと思い込んでいた。
そもそも、二人が出逢った時期を考えればこんな大きな子供がいるはずはないのだが、人間の常識を風韻竜に求めるのがそもそもの間違いといえるだろう。
それ以前に常識をシルフィードに求める事自体が間違いなのだが。
シルフィードはそのバカップルを探し出しに行こうと外に出ようと振り向く。
その背中に、二つの重低音が響いた。

ぐうぅ〜っ。

これは。このよく身に覚えのある音は。

「おねえちゃん」
「おなかすいたー」

やはり。腹の虫。
シルフィードがその音と声に振り返ると、毛布に包まった二人が、期待に満ちた目でシルフィードを見つめている。
…う。

「おねえちゃーん」
「おなかすいたー」

きらきらと期待に満ちた目で、二人の子供はシルフィードを見つめる。
そ、そんな目で見られても困るのね…!

「お、おねえちゃん用事があるのね…!」

とりあえず嘘なんぞこいてみる。
しかし、二人は聞かなかった。

ぐうぅ。

「おなかすいたぁ」
「ごはんー」

シルフィードはぐぅ、と唸って、考える。

327 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/09(土) 01:23:30 ID:tH05Iyw+
そ、そうだ、棚にリンゴがとってあったのね!
そのリンゴは本来タバサのもので、食べたらお仕置きだから、と言い含められていたのだが。
背に腹は換えられないのね!ていうかおねえさまの子供にあげるんだから問題ないのね!
シルフィードは棚からリンゴを出すと、近くにあったナイフで不器用にリンゴをざく切りにした。
そして、そのへんにあった紙の上にのっけて、二人に差し出す。

「コレ食べて待ってるのね!おねえちゃんはパパとママを捜しにいくのね!きゅい!」

リンゴを受け取った二人を尻目に、シルフィードは部屋の外へと駆け出した。
子供ほっぽってどっかしけこむなんてお姉さまもヒジョーシキなのね!見つけたらオシオキなのね!
激しく勘違いなどをしながら。

部屋に残された二人は、あっというまにリンゴをたいらげてしまった。
お腹がすいていれば当然である。
そして、リンゴ一個では当然ものたりないわけで。

「おなかすいたねー」
「ねー」

言って二人はきょろきょろと部屋を見渡す。
他に食べ物はないか捜しているのだ。
才人は様式を含めてこの部屋は自分の全く知らないものだと思っていたが、タバサはなんとなく、この部屋を知っている気がしていた。

「サイトはここでまってて。たべものさがしてくる」

言ってタバサは毛布だけを体に巻きつけてベッドから降りる。
才人はそんなタバサを手を振って見送った。

「がんばってねー」

大人の才人なら自分から率先して食べ物を捜しに行くところだが、子供の才人はある意味ものすごく図々しかった。
さがしてくれるっていうなら、さがしてもらおうっと。
そして自分は、ふかふかのベッドの上で飛び跳ねてみたりなどしてみる。
才人がベッドの上で遊んでいる間に、タバサは先ほどシルフィードがリンゴを取り出した棚に目をつけた。
ここなら、何かあるかもしれない。
しかし、シルフィードが開けていた扉は高い位置にあり、自分の背では届かない。
仕方なく、一番下の開きの扉を開ける。
そこには、様々な形と色の、ガラス瓶が並んでいた。

「のみもの、かなあ」

しかし、中には黒いインクの入った壷や、銀色のどろりとした液体を満たしたものもある。
どうやら、飲んではいけないものもまじっているようだった。
どれがのめるんだろう、と考えながらタバサが飲めそうなものを捜していると。
一本の、小さなガラス瓶が目に留まった。
それには、小さな青いリボンが巻きつけられていて、そのリボンの先端に『とっておき』と書いてあった。

「これ、のめそうかも」

中には赤い液体が満たされている。
ぱっと見、飲んでも大丈夫そうだ。
タバサはこれを持っていく事にした。

328 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/09(土) 01:24:30 ID:tH05Iyw+
タバサがベッドに戻ってくると、才人がベッドで跳ねていた。

「なにしてるの!」

タバサがその歳に見合わない声を出す。
才人は思わずびくっ!として身体を縮こまらせる。
タバサはよっこらしょ、とベッドの上に登ると、才人の鼻先に指をつきつけた。

「ベッドのうえでとびはねたらだめって、おかあさんにいわれたでしょ!」

才人は憮然とその指を見つめて、言い返す。

「…ウチのおかあさんは『マットがこわれてなかったらはねていい』っていってたよ」

…どういう教育をしていたのだろうか。
しかし、その言葉にタバサはさらに反撃する。

「いうこときかないなら、のみものあげません」

言って、手にしたガラス瓶を抱き締める。

「えー」

才人は一度、不満そうにそう言ったが。

「しょうがないなー」

タバサのいう事を聞く事にした。
お腹もすいていたし、喉も渇いていたからだ。
今も昔も、才人は欲望に素直な性格だった。
才人がいう事を聞くというので、タバサは手にした瓶を才人に差し出した。

「これ、そこのたなでみつけた」
「なにこれ?」
「わかんない」

才人は受け取った瓶を傾けたりして、中身を確かめる。
赤い液体が、そのガラス瓶には満たされていた。
才人は自分の知識の中から、その中身を予想してみる。

「いちごじゅーす?」
「イチゴなのこれ?」

タバサの疑問に、才人は首をかしげる。
この中身がイチゴだという保証はどこにもない。
しかし、中身を確かめる方法はあった。

「のんでみる」

言って才人は、瓶の蓋を開ける。
くんくんと匂いをかいでみるが、これといった匂いはしない。
のんでもだいじょうぶそう?
とりあえず、飲んでみることにした。

329 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/09(土) 01:25:10 ID:tH05Iyw+
才人は瓶に口を付けると、その液体を一口、飲み込んだ。

「うえ」

まずい。変な味がする。

「これいちごじゃない〜〜」

眉をへの字にまげて、才人は顔全体でまずさを表す。
その顔が滑稽で。

「ぷ」

思わずタバサは笑ってしまう。
才人はあまりの後味の悪さに、まだ顔をしかめている。

「ねえ、そんなにまずい?」

子供は、とにかく好奇心が強い。
たとえそれが否定的なものだとしても、経験した事のないものには興味を示すものだ。
タバサはまずいまずいと言われるその飲み物を飲んでみたくなったのだった。
そして。

「なにこれ。まずい〜」

口に含んで文句を言って。
二人で顔を見合わせて、大笑いしたのだった。

330 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/09(土) 01:26:26 ID:tH05Iyw+
以上。続きは明日。
さ、寝なきゃ寝なきゃノシ

331 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:12:22 ID:+PNlwqVE
一番槍でGJと賛美を遅らせていただく

332 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:27:27 ID:g8P1UJyH
せんたいさんGJ!
いつもながらいい仕事だぜ

333 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:43:20 ID:NUO19Tn7
へんたいさんのネタの底無さには脱帽です。
どうなるんだろうwktk

334 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 04:52:40 ID:HtY/wUpw
GJであります
ところで才人が記憶喪失になってそれをルイズが
献身的に看護し、才人も少しずつ心を開いてくという電波を受信した

335 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 05:40:10 ID:mnbXx1q0
せんたいさん、GJ!
赤い液体ってまさか…

336 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 06:47:42 ID:g8P1UJyH
>>334
どっかで聞いたことのある話だw
わかんねーけどね。
毎回毎回せんたいさんのSSのネタはどこからくるんだろう
って思う。続きまってます。

337 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 07:26:23 ID:b4EHv+R6
においがしないイチゴジュースなんて飲んじゃいけませんGJ
続きもwktkして待ってる

338 名前:痴女109号:2007/06/09(土) 19:32:37 ID:kIHtn6WC
お久しぶりです。
お久しぶりすぎて、忘れられてるかもしれませんが、投稿します。
>>前スレ643の続きです。


339 名前:契約(その6):2007/06/09(土) 19:34:39 ID:kIHtn6WC

「……!!」

 才人は絶句した。
 
(どういう事態なんだ……これは……!?)

 いま、この部屋には、シエスタを含めて三人の女性がいる。
 タバサ。シルフィード。そして、この淫靡なイベントの主催者であるシエスタ。
――いや、何も知らない者が見れば、女性の人数は四人に見えたに違いない。そこに女装を強制された才人を加えたならば。


 いつもの通り、ノックもなしにイキナリ部屋に入ってきたシエスタに、当然のように突き出された、下ろしたてのメイド服。それと、ウィッグを含む数々の化粧用品。
「こ、このあたしを、お姉様の“いもうと”に戻して頂いて、有難うございます……」
 才人はそんなシエスタに、ぎこちない感謝の辞を述べ、彼女に為されるがままに着付けとメイキャップを施されてゆく。
 当然、ただ着替えるだけではすまない。
 才人の言葉に、鷹揚にうなづき、淫らな微笑を返しつつ、彼女はいつもの行動に移る。
 唇、ペニス、アナル、乳首、耳朶、うなじ、脇の下といった、才人の全身の性感帯を撫でまわし、存分に彼の悲鳴を堪能しながら、それでもシエスタは手際よく、才人を変身させてゆく。

 股間からペニスを生やした、とても残念な生き物……シエスタの“いもうと”に。


340 名前:契約(その6):2007/06/09(土) 19:36:32 ID:kIHtn6WC

 はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……。

 メイクが完了した頃には、才人はいつものように肌を紅潮させ、息も絶え絶えになっていた。
 そんな彼を見下ろし、シエスタは言う。

「喜んでくださいサイトさん。今日はね、特別ゲストがいらしてるんですよ」
「え?」
「どうぞ、準備は出来ましたのでお入りください。――ミス・タバサ」
「なっ!?」

――いま、いま何と言いやがった!? たばさ? タバサと言ったのか!?

 その言葉に才人が愕然となる暇すらなかった。
 扉が開いて現れたのは、まさしく、彼が知る寡黙な少女、タバサその人であった。

 さらにその後ろから、
「きゅいきゅい、待ちくたびれちゃったのね!」
 という、いかにも無邪気な声とともに入室してきた、もう一人の女性。
 タバサと同じく、青く美しい髪を背まで伸ばした、二十歳前後の綺麗な女性。
「――しっ、シルフィ……!?」

「あっ、サイトっ!? どうしたのね? 何かいつもと違う格好してるのね」
「あ、いや、その、これは――」

――ばたんっっ!!

 必死に言い訳しようとする才人の口は、重い音と共にシエスタに閉じられた部屋の扉によって、遮られた。
「……しえすた?」
 とっさに、幼児のように救いを求める視線を、シエスタに投げかける才人。

 しかし、シエスタは、まるで彼の逃げ場を塞ぐかのように扉の前に仁王立ちになり、さらに彼を追い詰める。

「さあ、サイトさん、この方々に説明してあげてくださいな。――いまの自分が、一体どういう事になっているのか」
「そっ、そんなっ!?」
「逆らうんですか?」
「……!」


341 名前:契約(その6):2007/06/09(土) 19:38:25 ID:kIHtn6WC

――ここまで、ここまでするのか、シエスタ……。

 何度も味わった、この絶望。
 絶望の淵に叩き落されていたはずの自分が、さらに深く、暗い闇の底まで引きずり落とされてゆく感覚。
 逆レイプに始まり、射精管理、飲尿行為、アナル開発、野外プレイ、さらには男性用貞操帯と授業中の道具責め。そして現在の強制女装からのレズセックス。
 シエスタの口が開くたびに、そこから紡ぎだされる新たな命令に才人は、いつもこの感覚を味合わされていた。すでにして希望を捨てている彼をして、更なる絶望の暗闇に叩き落す、彼女の恐るべき嗜虐性。

――何を言ってるんですかサイトさん。まだまだ、これからなんですよ。

 そして今もシエスタは、そう言わんばかりに両手を腰に当て、ねっとりとした視線を才人に送っている。

「きゅいきゅい、早く説明してサイトっ。一体なんでこんな格好してるのっ?」
「そうですよ、サイトさん。ゲストの方々をお待たせするのは、メイドとしてはとても恥ずべきことなのですよ。私は“姉”として、あなたをそんな“いもうと”に躾たつもりはありませんよ。ふふふ……」

 無邪気なシルフィード。その尻馬をあおるシエスタ。
 才人は、その迷える視線を、おそるおそる第三の少女……タバサに向けてみる。

 タバサの、常に自己の感情を窺わせない青い瞳。
 その美しい碧眼が、わずかに興奮の色合いをにじませつつ才人を射抜き、言う。

「早く」

 彼は、その一言を聞いた瞬間、まるで下半身が泥になったように、その場に崩れ落ちた。


342 名前:契約(その6):2007/06/09(土) 19:41:27 ID:kIHtn6WC

 この、絶望的なまでに無残な姿を晒している自分を見て、あのタバサが、僅かにであるが頬を紅潮させ、目を潤ませ、笑みすら浮かべている。それも、シエスタと同質の淫靡な微笑を。


(もうダメだ)
「……あ、あたしは……」
(ダメだよルイズ……)
「あたしは、――シッ、シエスタお姉様の“いもうと”で」
(もう……限界だ……!!)
「ドジで間抜けで、いつもお姉様にご迷惑をかけて、お仕置きをして頂いている、サイトっていうメイドです」
(俺、もう、何か、壊れちまったよ……)
 才人は、全身を震わせながらひざまずき、
「ミス・タバサ、それにミス・シルフィード。こんな哀れなあたしを、ど、どうか、お姉様と三人で、……お、お仕置きして下さい……!」


 そう言って才人は、三人の靴にキスをした。


343 名前:痴女109:2007/06/09(土) 19:44:26 ID:kIHtn6WC
異常です。もとい以上です。
今週は何とか週末が空いたので、今晩中か、もしくは明日にも続きを投稿したいと思います。

344 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 20:20:59 ID:ookqYXbs
>>343
うぉぉ、GJ!
相変わらず何と言うか凄まじいモノを…。
まぁ、嫌いじゃないっていうかむしろ好きだけどね。

345 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:57:56 ID:mcnLGIu8
どこまで堕としていくんだシエスタ……
果てしない彼女の暴走の結末に期待wktk

346 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:48:33 ID:oynfKjnL
>>291
>>330
>>343
GJ!!
あああ、このスレやべぇぇぇぇぇぇぇ
ちょっと高速行ってぬあわ遊びしてくる

347 名前:痴女109号:2007/06/10(日) 03:43:27 ID:V7ARRJ95
>>338-343の続きです。
もうやばいです。シエシエが恐ろしい勢いで壊れつつあります。
苦手な方は容赦なくスルーして下さる事を推奨します。

348 名前:痴女109号:2007/06/10(日) 03:44:54 ID:V7ARRJ95

 元来、この部屋はルイズの個室だった。

 そこに、使い魔として召喚された才人が同居し、さらに才人の“御付きメイド”となったシエスタが押しかけてきて、いつの間にやら三人部屋になったのだが、それでも、この部屋の家具や、クローゼットの衣装などはほとんどがルイズの私物である。
 つまり、この部屋の中には当然の事ながら、ルイズの体臭こそが一番染み付いている。
 ベッドにも、シーツにも、枕にも、布団にもである。
 そんなルイズの匂いにまみれた夜具の中で、彼女の夫になるべき男を蹂躙する。
 
――シエスタの優越感をこれ以上ないほどに刺激するこのシチュエーション。
 
 そして、肝心の“寝取られ男”は今、彼女――シエスタにスカートをまくりあげられ、四つん這いになって剥き出しの尻をさらし、シエスタにアナルを舐められていた。
 その連日の荒淫ですっかり黒ずんだ彼の菊門はパックリと口を開き、そこから伸びた黒い細紐の先には、金属製のリングが鈍く光っている。

――シエスタのアナルパールの紐であった。


349 名前:契約(その7):2007/06/10(日) 03:47:26 ID:V7ARRJ95

「きゅいきゅい、すごい! シルフィ、とっても気持ちいいのねん!!」

 ワンワンスタイルになった才人の頭部は、シルフィードの細く長い両足に挟まれ、拘束されている。
 いくら人間の姿をとったところで、元はドラゴンである。恐らく彼は、かつて経験した事のないパワーで頭蓋を圧迫され、必死になってシルフィードの恥部に舌を振るっているはずだ。

「きゅいきゅい!! こんなのっ!! こんなの初めてなのねんっ!!」
 いまシルフィードの神経を、どれだけの快楽電流が迸っているかは、そのムダ毛一本生えていない白い美脚が、真っ赤に紅潮している事でも予想はつく。

「きゅい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 二十歳前後の容貌に似合わぬ甲高い声を発し、シルフィードの全身から、一気に力が抜けた。
 首の骨を捻り折られる前に、どうやら才人が、この竜の幼生を頂上に追いやったようだ。
 イったシルフィードも、イカせた才人も、互いに肩で荒い息をしながら、ベッドに突っ伏した。


(当たり前よね)
 シエスタは、余韻に酔いしれるシルフィードを見て、むしろ自慢気に鼻を鳴らした。
 この“いもうと”は、シエスタが都合数十時間の連続調教の果てに、女性を(と言うか自分を)悦ばせるためのあらゆる手練手管を叩き込んだ、いわばシエスタ自慢の『作品』でさえある。
 いかに伝説の風韻竜といえど、いかに妙齢の美女に変身していたとしても、所詮は幼竜一匹、“いもうと”の手にかかれば物の数ではない。


350 名前:契約(その7):2007/06/10(日) 03:52:07 ID:V7ARRJ95

「んふふふふ……サイトさんったら、ホント学習しない人ですねえ」

 そんな上機嫌とは裏腹に、シエスタは尻肉に、がぶりと歯を立てる。
「〜〜〜〜〜っっ!!」
「私はサイトさんに『お尻を差し出しなさい』と言ったんですよ」
 彼の臀部に歯型を生産しながら、シエスタは言葉を続ける。
「誰が休んでいいと言ったんです? あなたがこのベッドでお休みになれるのは、ここにいる全員が、あなたを罰し終えてからなんですよ。まだそんな事も分かりませんか?」
「すっ、すびばせんっ! お姉様っ!!」

 そう言われて才人が、満面の恐怖を浮かべながらシエスタを振り返る。
 が、当然シエスタは彼を許すつもりはない。

「さあ、どういうお仕置きがいいでしょうか、ミス・タバサ?」
 そう言いながら、シエスタは視線をタバサに移す……が、その時になって、彼女の姿が自分の視界にないことに気が付いた。


「このリングは何?」

――っっっ!!?
 肩越しにかけられた冷静な声音に、シエスタは驚きの余り、体勢を崩して振り返る。
(いっ、いつの間に私の後ろにっ?)
 そこには、碧眼碧髪の眼鏡っ娘が、まるで理科の実験でも観察するような冷静な眼差しで、シエスタを見つめていた。

「それに、サイトの肛門が完全に口を開いてしまってる」

 いや、彼女が見つめていたのはシエスタではない。
「何をしたらこうなるの?」

 タバサの眼中にあるのは、あくまでも才人一人なのだ。
「この、お尻のリングが関係してるの?」


351 名前:契約(その7):2007/06/10(日) 03:55:49 ID:V7ARRJ95

 タバサは、シエスタの隣――丁度、才人のアナルを最もいい角度で覗ける場所に移動してくると、そこで初めてシエスタを振り向いた。
「引っ張っていい?」

 どうやら、タバサは才人のアナルから生えたリングに御執心らしい。
「その必要はありませんわ」

 シエスタは、さっきの驚きはどこへやら、逆に誇らしげに答える。
 彼女としても、才人の調教状態をタバサに示せる事が嬉しくてたまらないらしい。
「ミス・タバサのお手を煩わせるまでもありません。――サイトさん」
 シエスタは、歯型をぺろりと一舐めすると、闇に沁み入るような声で命じた。


「『産卵』のお時間ですよ」


「こっ、ここでですかっ!?」
「私に恥をかかせるおつもりですか、サイトさん?」

 その一言で才人の口答えは終焉を告げた。
「あ、いや、その、申し訳有りません、お姉様……」

 生半可な反抗が、どれほどの“罰”となって我が身に帰ってくるか、彼はもう、骨の髄まで承知しているのだろう。タバサには、そんな才人がとても新鮮に見えた。


352 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 03:59:31 ID:1TheSjWo
ドMの俺にはあなたのSSは貴重な
栄養分です。黒すぎるwww

353 名前:契約(その7):2007/06/10(日) 04:01:08 ID:V7ARRJ95

「ひっ、ひっ、――ふぅぅぅぅうううううう!!!」

 才人が、半ば悲鳴のような声を上げながら、全身の力を振り絞っていきみだす。
 すると、やがて才人のアナルから出現したのは、リングから伸びる紐に結ばれた直径3センチほどの球体だった。
「んっ、んっ、んっ、んっ、んんんんんんっ!!!」
 才人の全身が、電気椅子で処刑された死刑囚のように痙攣する。


「すごい……!!」


 思わずタバサが呟いた。
 才人のアナルから出現した球体は、なんと一個だけではなかったのだ。
 二つ、三つ、四つ、……。
――まだ、まだある? まだ入るの!?
 なるほど、『産卵』とはよく言ったものだ。しかし彼女たちの眼前で全身を震わせ、球体をひり出し続ける才人の姿には、ウミガメの出産のごとき荘厳さはカケラもない。

 タバサは、滅多に感情を表さぬその容貌を、驚きと悦びに染めながら、ひたすら球体を排出し続ける彼のアナルを、食い入るように見つめ、そんなタバサを、シエスタはこれ以上ないほどの優越感と誇りを持って見下ろしていた。

「お姉様ぁっ、お姉様ぁっ、もう、もう!!」
 そう叫ぶ才人の肛門からは、数珠繋ぎに結ばれた“卵”が四個ぶら下がり、しかも四つ目の“卵”からは、まだ紐が彼のアナルまで続いている。
「だらしないですねぇ、サイトさん」
 そう言うと、シエスタは、そこで初めてリングに指をかけ、
「御自分の異物を、排泄する事さえ出来ないのですか?」
 一気に引き抜いた。

 ずぶりっっ!!

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」

 鈍い音がして、さらに二つ、都合六個の“卵”が、異臭にまみれてベッドに落ちる。才人自身も、それと時を同じくして、再びベッドに崩れ落ちる。

 その数珠繋ぎのアナルパールを携え、ひょいと才人の枕元に移動したシエスタは、刹那、タバサに勝ち誇った眼差しを向け、戦慄すべき新たな指令を、愛する男に下した。


「さあ、サイトさん。御自分で汚したモノは、御自分で綺麗にして下さい。メイドの基本ですよ」


 糞臭匂うアナルパールを、才人の口元に突きつけながら下したこの言葉は、眼前の才人にのみ向けられたものではない。つまり、
(私が命じて、サイトさんに出来ない事など、もはや存在しない。貴方と私の、今の差を思い知らせてあげますわ、ミス・タバサ……!!)


354 名前:痴女109号:2007/06/10(日) 04:03:13 ID:V7ARRJ95
すんません、今晩はここまでです。
明日また、投下します。

355 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 07:56:01 ID:KEwkj7Hg
GJとしか言えない

356 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 08:25:47 ID:1TheSjWo
途中できってしまったみたいだぜ。スマソ
どんだけシエスタ黒いんだw

357 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 09:58:01 ID:53+/KD88
保管庫一通り読んできたけど
せんたいさんのオリジナルのアニエスにいたずらされちゃった
かわいそうな金髪少女フェリスがサイトに会ったらどうなるのか知りたい!

358 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 10:10:05 ID:WZ+YVmQg
テファってなんか一番襲われそうだな

359 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 11:34:30 ID:FCKX+iWM
>>354
もう鬼畜の域だなぁ・・・。才人崩壊END??

360 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/10(日) 13:49:06 ID:DumVqh2V
はいおまたー。買い物前に投下いくよん

361 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/10(日) 13:52:10 ID:DumVqh2V
二人はその後、なんとなく眠たくなって、ふかふかのベッドに二人で潜り込んだ。
さすがに裸に近い格好では、夏が近いとはいえ、寒気を感じずには居られない。
二人でシーツに潜り込むと、お互いの体温で布の中はぽかぽかと暖かかった。

「あったかいねー」
「だねー」

二人は向き合って、裸のまま見つめあう。
もう少し歳を取っていたなら恥ずかしがるような場面だが、性というものに無頓着な年齢の二人は、そんな事は気にも留めていなかった。
そうして少しすると、タバサがぶるっと震えた。
何故か、寒気がしたのだ。

「さむいの?」

震えるタバサに、才人が語りかける。
才人の質問に、タバサは頷く。

「うん。…そっちいってもいい?」

才人は目の前で震える少女を可哀想に思い、頷く。

「いいよ。くっついてたほうがあったかいし」

その言葉と共に、才人もタバサの方へにじり寄る。
お互いに寄り添った結果、二人は向き合う格好になった。
お互いの顔が正面に立ち塞がり、吐息がお互いの顔にかかる。

「あったかいね」
「…うん…」

異変に気付いたのは才人が先だった。
タバサのカンジがおかしい。
吐く息が荒く、頬は真っ赤に上気し、目がとろんとして潤んでいる。

「どうしたの?」
「なんか…へん…」

そう言って、タバサはゆっくりと手を才人の方へと伸ばしてきた。
どくん。
才人の心臓が一回、異常に大きく脈打った。
それは痛みさえ伴い、才人の動きを完全に止める。
その隙に、タバサの伸びてきた小さな手が才人の顔を挟む。
熱っぽい視線で才人を見つめ、タバサは言った。

「キス…してもいい?」

そしてそのまま返事も待たず、タバサは才人の唇を奪った。

362 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/10(日) 13:53:03 ID:DumVqh2V
キスの意味すらわからない幼い才人は、タバサの行為にされるがままになる。
タバサは己が内でうねる熱い何かに促されるまま、才人の唇を吸い、そして舌でその唇を舐めまわす。
最初は抵抗しようと思った才人だったが、タバサのキスが気持ちよくて、その意思はすぐに鳴りを潜めた。

ちゅぱ…ちゅぱ…

シーツの中に、幼い子供が立てるとは思えない、淫靡な水音が鳴り響く。
その音と、湿った空気と、タバサの牝の温もりが、才人の鼓動を早める。
そして才人の中にも、異変が起こり始めていた。
下腹部が熱い。尿意を堪えている時のそれに近いが、今彼の膀胱はからっぽだった。
キスを貪るタバサの下腹部が、才人の下半身に密着する。

びくん!

その瞬間、才人の背筋に恐ろしいまでの電流が走り、彼は仰け反った。

「うあっ!」

才人の反応に思わず手を離し、タバサは心配そうに尋ねた。

「だいじょうぶ?」
「う、うあ、うあっ…」

しかし才人は応えられない。
猛烈な尿意に似た『何か』が、彼の下半身を襲っていた。
才人はその感覚に恐怖を覚えていた。
だしたい。でも、だしちゃだめ。
彼の中で、二つの意思が必死に戦っていた。
それは三歳の少年にはけして起こりえない生理現象であった。
射精である。
彼の陰茎は三歳にはありえないほどに勃起し、先端からピンク色の中身と先走りを露にしていた。
彼の中の自然と、彼の中に芽生えた異変が、その行為を否定し、肯定していた。
そしてその均衡は、タバサの行為によって崩れ去る。

にゅる。

タバサはなんと、濡れた股間を、才人のソレに押し当てたのだ。
タバサの体にもまた、異常が起きていた。
キスによって高められた彼女の牝は、ありえないことにそこに牡を受け入れるための、潤滑油を分泌していたのだった。

「うあっ、うあぁぁぁぁぁーっ!」

才人の堰は容易く崩れた。
幼い身体をがくがくと痙攣させ、ありえないほどの精液がシーツの中に飛び散る。
その飛沫の大半はタバサの下半身から胸の付近までを白く汚していった。
そしてタバサもまた。
びくびくと射精を続ける間も固さを失わない才人の肉棒に己自身を擦りつけ、そして精液の熱さに酔いしれながら。

「ふぁっ…あぁぁぁぁぁぁっ…!」

脳髄を焼くありえない感覚に身体を震わせていた。
そして二人は抱き合い、泥のように眠ったのだった。

363 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/10(日) 13:54:20 ID:DumVqh2V
目が醒めると。
裸のサイトの腕の中にいた。
ぼやけた視界の中で、術式を行ってからの記憶がないことに気付いた。
…結局あのあと、どうなったんだろう…。
この状況を見てみると、けっこう仲良くしてたみたいだけど。
たんにシーツの中でじゃらってただけって可能性も…。

どくん。

あれ…なんだろ…この匂い…。
急に脈打った心臓も気になったけど、私はこの嗅ぎなれた匂いの方が気になっていた。
サイトの…におい…。
シーツの中をあらためると。
シーツの中と…私のおなかの部分に…白いのがいっぱい…。
え?え?なんで?
三歳くらいになってたはずなのに…。

どくん…どくん…。

やけに大きく脈打つ心臓の音が気になる。
そしてそれよりも。
目の前で眠る…サイトの事が…。
ま、まさか、これって…。
私は必死に理性を振り絞って、サイトから目を逸らしてベッドの周囲をあらためる。
そして、ベッドの脇に、開いた小瓶を見つけた。
あれ…!こないだ買ってきた『オーガの血』…!
まさか…。子供になった私とサイトが…飲んじゃった?それで…。
そこまで考えるのが精一杯だった。

「ん…ん?シャルロット?」

目覚めた彼の言葉を聴いて、私の中の牝が完全に目覚めた。
私は、起きたばかりのサイトの唇を乱暴に奪うと、そのまま彼を押し倒した…。

364 名前:タバサと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/10(日) 13:55:40 ID:DumVqh2V
シルフィードが二人を捜して、あっちこっちもののたとえではなく本当に飛び回って、ヘトヘトになってタバサの部屋に帰りついたのは、夕方のことだった。

「なんなのねもう!あの色ボケバカップル!もうしらないのね!」

憤慨しながら扉を開けて部屋の中に入る。

「もういいのね!子供達はシルフィが立派に育ててみせるのね!」

妙な決意に燃えながら、シルフィードが部屋の中に入ると。

「ぐえ」

部屋の中はものすごい異臭がしていた。
ていうか、この臭い。
シルフィードはつかつかとベッドの上で盛り上がっているシーツに近寄ると。
がばぁっ!と勢いよくシーツを捲り上げた。
そこには。
すやすやと満足そうに眠る、どうみてもヤっちゃった後の才人とタバサがいた。

ぷっちん。

シルフィードの中で何かが切れた。

「こらこの色ボケ夫婦ー!子供ほっぽってナニしてるのねー!?」
「うわっ、なんだよシルフィードかっ?」
「…五月蝿い」
「うるさいじゃないのねー!子供おいといてさんざん交尾!?何人作れば気が済むのね!?」
「な、なんだよ子供って?」
「…煩い」
「サカるのもたいがいにしないとおばかになるのねー!セックスは週に三度までなのねー!」
「う る さ い」

暴走して意味不明なことを喚き散らし、暴れまわるシルフィードを止めたのは、結局タバサの杖の一撃だった。〜fin

*追記*
シルフィードの誤解はしばらく解けず、説明に三時間を要したという。

365 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/10(日) 13:58:40 ID:DumVqh2V
第一部>>267第二部>>326
ごめん、マジで遅くなった。
なんか予想してたラスと微妙に違うものになってしまったけど…まあいいか。

んじゃ買い物いってきますノシ

366 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 14:13:24 ID:J1RxjgR3
一番槍GJ
さすがへんたいさんだぜ
ロリショタ(;´Д`)ハァハァ

367 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 14:34:46 ID:Xd2BZ9+A
超GJなんだが
ちょっと性描写があっさりしすぎでは?とも思った

368 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 14:47:15 ID:FCKX+iWM
>>367
バーロー。せんたいさんはいかにタバサで萌えさすかに特化してるんだよw

369 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 15:31:29 ID:2Am0H5Ao
なんたって僕はオンディーヌ家の一族だからね!!

370 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:32:52 ID:ATSU8DKb
ちょwwwテラナツカシスwwwww

371 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:45:35 ID:U52rKzZI
「ご主人様の夜の相手をつとめる使い魔なんて始めて見たぜ。」

なんか頭の中に聞こえてきた

372 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:58:01 ID:ATSU8DKb
舞踏会のデルフかww

373 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 21:37:36 ID:wcd2HFi4
ここみたいなSSスレって他板にもある?

374 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 21:56:54 ID:NrQqrvkl
>>373
ノボルスレはここだけかな。
あとは個人サイト巡り。

375 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 21:59:24 ID:wcd2HFi4
おお、ありがと
ちょっくら探してみるか

376 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:00:52 ID:FK2iaNLX
>>375
ステキなシェスタSSを見かけたら教えてくれよ

377 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:40:43 ID:l+eazEhc
ラノベ板本スレとかアニメ系のスレとかこことかで
シエスタをシェスタと書いてる奴は同一人物なのか?

378 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 14:55:23 ID:TQTmlVG6
普通に何人もいるんじゃない?
そんなどうでもいい話で決め付けとか他板の話とかやめてくれ

379 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 15:40:57 ID:MLWOJu07
お昼寝はシエスタだっけシェスタだっけ

まあどっちにせよシエス子可愛いよシエス子

380 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 16:03:01 ID:sMwB/uKk
うほ。せんたいさんきてた。
GJGJGJ!タバサ好きな俺にはタマラン

381 名前:284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/06/11(月) 17:30:02 ID:uHH+G4ua
 ∧_∧        
 (ヘ´Д`)       
 (  つ□つ  粗品ですが。       
 と_)_)    


タバサもの、エロ薄です。

382 名前:室内留学 ◆yJjGBLHXE6 :2007/06/11(月) 17:31:15 ID:uHH+G4ua
 …コンコン。
 ルイズもシエスタもいない少々寂しくも感じられる部屋で、才人がぼっとしていると
急に部屋の木製のドアがノックされた。
「はいはい、開いてるよっと」
 なんだろうと思い声をかけてみるが、ノックされたきり全く反応が無い。
「……………?」
 流石に才人も不振に思ったのか訝しげな顔をして、ゆっくりとドアに近づく。
 が、すぐに向こうにいる相手が分かった。
「…わたし」
「あぁ、なんだタバサか」
 才人は顔から険の表情を消すと、すぐにドアを開けてやる。
 すると、やはり廊下には才人の口元まで届くかどうか、というほどの身長しかない女の
子、タバサが立っていた。
 相変わらずのスッとした身体のラインとさらさらの青い髪、そしてふわっとした女の子
独特の香りに才人は少しドキッとする。
 何より、先日の出来事が才人の中のタバサのイメージを少なからず変化させていた。

「どうしたんだ? 今はルイズもシエスタもいないけど…」
 才人が何気なさを装い、問いかけるとタバサはマントの中から数冊の本を取りだした。
「これ」
「ん? 本?」
「この前の続き」
 それだけを言うとタバサはスタスタとルイズの部屋へと入っていく。
 そして、手に持っていた本を机の上に置くと、いすに座って才人の方を向いた。
「座って」
「いやでも、俺も結構読めるように…」
「だめ、まだ半分ぐらいしか教えてない」
 才人は何かを言おうと口を開いたが、有無を言わせないタバサの圧力を感じて二の句を
継げないでいた。
 あ〜。 と何かを言おうとする才人と黙って才人を見つめるタバサとの間にシン、とした
空気が流れる。
「……わかったよ」
 好意で来てくれてるんだしな。 と才人はいつも通りにタバサの横に座る。
「それじゃあ、まずはこれ」
 座ったのを確認すると、タバサは一番上にあった薄めの本を開いた。
 そうして、タバサの授業が始まった。


383 名前:室内留学 ◆yJjGBLHXE6 :2007/06/11(月) 17:32:07 ID:uHH+G4ua

 …。
 ……。
 ………。
「…によるものである。 っとこんな感じか?」
「うん、これはもう大丈夫」
 一時間半ほどをかけて二人は二冊を読破していた。
 以前に比べて明らかに才人の読むペースは速くなっている。
「じゃあ、これ」
「へいへい… えっと?『女主人のいけな…』」
 バタンッ。
 才人がタイトルを読もうとすると、タバサがバッと本をひったくってページを開く。
「ここから読む」
「あ、でもその前にタイトルを…」
「必要ない」
 それきり黙りこむと、タバサはずいっと本を才人の方へと押しやる。
「早く…読む」


384 名前:室内留学 ◆yJjGBLHXE6 :2007/06/11(月) 17:33:08 ID:uHH+G4ua
「…………………………」
 え? なに? なんですかこれ?
 才人は広げられた本を前にして硬直していた。
「……えっと…」
「―――っ!!」
 どういうことかタバサに尋ねようとしたら、タバサはビクッと身体を震わせる。
 タバサは先ほどからうつむいたまま顔を上げようとしない。
 よくよく顔を覗き込んでみると、いつもの白い顔とはうって変わって真っ赤になってい
た。
 やっぱり、これは…『アレ』だよなぁ…。
 才人の前には一部で大人気の女主人シリーズの一冊が開かれていた。
 ある程度、文字が読めるようになっている才人はその内容がはっきりと分かっている。
 これをどうしろというのだ。と才人は半ばパニックのまま固まっているのだった。
「……づき」
「…え?」
 独り言のような小ささで呟かれた言葉に、思わず才人は聞き返した。
 そして、この時、聞き取ろうと顔を寄せたのがいけなかった。
「この前の…続き…」
「――――――!?」
 タバサが才人の唇に自分のそれを重ね合わせたのだ。
 それはぎゅっと押し付けてすぐに離すだけの軽いキス。
 実際には数秒だったのだが、才人には何分、何時間もの長さに感じられた。
「お願いが…ある…」


385 名前:室内留学 ◆yJjGBLHXE6 :2007/06/11(月) 17:33:52 ID:uHH+G4ua
 タバサが出してきた『お願い』とは、「女主人ごっこ」だった。
「サイトがそれを読む…で、私が…」
「わたしが?」
「…その通りに行動する」
 そう言うとタバサは机の下に潜り込んでしまう。
「ちょ、タバサ?!」
 才人は、落ち着け。と反論しようとしたが、タバサの潤んだ瞳に見つめられて、何も言
えなくなってしまった。
「…いや?」
「え?」
 じっと見つめ上げていたタバサが、もぞもぞと机の下から才人の方へと這い出してきた。
「サイトは、こういうの…いや?」
 嫌なわけが、あぁありまっっせぇぇええんん!!!
 ですが! 友達同士でこういう事するのはアレなワケでしてっ。
 本の内容って言ったら当然ナニをするわけでありましてっ。
 そもそもご主人様が帰ってきたら…。
 と、才人が脳みそをフル回転させていると、タバサがぎゅっと抱きついてきた。
「私は…サイトと、こういう事…したい」
 才人の頭の中で、今何かが切れた…。

 と、いうわけで…
「んっ…サイト…おっき…ん、じゅぷ、ちゅっ…ふあ」
「お、女主人、はっ、くうっ…み、みだ、みだ、淫らに舌でっ、おうっ」
 才人がいすに座って本を読み、タバサが下に潜って才人の竿竹を口に含んでいる。
 才人は実際に与えられる刺激と、朗読する、という五感に直接働きかける行為のせいで、
既に限界ギリギリまで達しかけていた。
 只、はたから見るとエロ本を朗読するただのへんたいにしか見えないのだが…。
 既に才人にはそこまで考えられる余裕は無くなっていた。
「ご、ごめっ、タバサ…そろそろ、ヤバイ」
「れほう?」
 タバサは才人のモノおを咥えたままもごもごと喋る。
 それが更なる刺激となり、才人はこくこくと頷くことしかできなくなる。
 それを見つめていたタバサも頷くと本を無視してペースを速めた。

「んっ、ちゅっ、じゃあ…出して、いい」
 止めとばかりにタバサは才人を強く吸い込む。
「う、うああぁああ!! ご、ごめん、も、もうっ!」
 才人はおもむろにタバサの頭を掴むと、ぎゅっと腰に押し付けた。
 そして、電気が通ったように痙攣すると、タバサの小さい空洞にどくどくと白濁液を放
出していった。


386 名前:室内留学 ◆yJjGBLHXE6 :2007/06/11(月) 17:34:36 ID:uHH+G4ua

「――っ! …っはぁっ、はぁっ…タ、タバサ、大丈夫か?」
 タバサはしばらく才人を咥えていたが、やがてゆっくりと口から引き抜いていった。
 完全に離れるとタバサの口と才人の先端にてらてらとした白い橋がかかった。
「…んんっ…ん、こくっ、んんっ…ふうっ……大丈夫」
 ぐしぐしとタバサは自分のマントで口を拭う。
 拭き終わるとするすると机の下から出て才人の上に馬乗りになるように座った。
 それはちょうど向かい合うような向きになった。
 タバサは才人をぎゅっと抱きしめるとぼそぼそと耳打ちする。
「もっと…サイトと…いろいろ…してみたい…」
 それを聞くと、才人はタバサをお姫様抱っこしてベッドへと瞬間移動した。
「タ、タバサっ!」
「サイト…」
 こうして、タバサの指導は第二ラウンドに入った…

 ただ二人ともここがルイズの部屋だってこと忘れてるわけで…。
 出かけてるだけってことは、帰ってくるわけで…。
 そんな中で二人でベッドの中に裸でいるって言うのは…
「ご、ごごご、ご、ご、ご主人様のベッドの上で…な、なな、何してんのよバカ犬ぅぅぅ
うう!!」
「ま、待てルイズっ!! こ、これは…」
「 問 答 無 用ぉ〜〜〜!!!」
「ぐへぁあああやyうぇうふぁいpbヴぁっっ……あ」
 …こうなるわけで…。

「…サイト…可哀想」
 あれ? タバサさん?
                            <おしまい>


387 名前:284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/06/11(月) 17:35:21 ID:uHH+G4ua
新刊読んで電波受信。
かなり竜頭蛇尾になってしまった。

それでは、また。おじゃましました。

388 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 17:39:55 ID:V/0FNXiv
>379
まえ見た旅行のパンフではシェスタってのが多かったと思うんだけど、
ATOKのジーニアスでひいてみたらシエスタになってたw
まあどっちでもシエシエはお昼寝中に悪戯される運命なんだよキッと

389 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 17:50:34 ID:f4kohbP4
受信したそのまま出しちゃダメぢゃないですか w

タバサものというと、「豊富な知識で超絶テク」って展開が多いですけど、
知識は豊富なんだけど実践がともなってなくて→才人に主導権
ってのもアリな気がします。

んで、才人が夢中になってあんなことやこんなことしてるとルイズ乱入
といういつものオチに行きやすいですし www

390 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 17:51:19 ID:V/0FNXiv
>387
GJ!
外国語覚えるのはポルノ読むのが一番早道って昔っからいうよねえ
けど羞恥責めはおんにゃの娘に読ませる方が萌えると思いますw
あとタイトルが何気にエロくってグッド。

391 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 18:47:25 ID:rxVLLWxx
>>387
GJ!!
羞恥責めされるサイトww

392 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:58:52 ID:dPl3u3Mq
ええと?グリーングリーンの人

393 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:28:55 ID:XoLeiLfQ
サイトみたいに地球からやってきた男の名前
>>395

使い魔 小さい女の名前
>>400

394 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:04:42 ID:O9tcnHJP
ダンディズム山根

395 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:11:45 ID:xleETs27
海馬瀬戸

396 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:35:47 ID:TAYhXM6l
社長かよ!

397 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 00:02:22 ID:6cTOcsmM
ならば使い魔はブルーアイズホワイトドラゴンの一択だな

398 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 00:10:27 ID:kADySSNe
名前はモクバかキサラだな

399 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 00:12:01 ID:/MDkC6GK
と見せかけてアテム

400 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 00:23:32 ID:A89WPrqX
雷電娘々

401 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 00:26:01 ID:dKoeGTSA
>>400
柳沢がQBKしたときのようなため息が漏れた。

402 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 02:55:18 ID:hWMGAr+U
もう末期な流れだな・・・

403 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 07:51:57 ID:0xNaYk1Z
急にタバサが来たので

404 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 13:39:22 ID:DnHHwxae
>>403
シエスタもサイトと一緒に勉強する事にした。

405 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 15:17:33 ID:U3UROCHz
タバサはふたりをみて、わずかに表情を変えたが

406 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 16:32:04 ID:R8W9gNQI
>>395 >>400把握
書いてみる アナザーストーリね

407 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 17:10:00 ID:DnHHwxae
友達の少ないタバサは、これはこれでチャンスと思い、
シエスタにも文字を教える事にした

408 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 17:20:36 ID:U3UROCHz
シエスタは、しまったと思った。彼女にしてみれば

409 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 17:22:12 ID:5pHhvgAs
>>407
シエスタは学院での奉公決まってから寺院で文字勉強したでしょ

410 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 17:51:24 ID:bWJt/X6S
>>409という訳なので正直、お節介でしかないからだ

411 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 17:52:42 ID:DnHHwxae
勉強はサイトと一緒にいる口実でしかなかったのに、何故か自分まで文字が読めないと思われてしまった。
今更読めるとも言えない。タバサのみならず、サイトの気分まで害するのではないか?と思えてしまうのだ。

>>409
とりあえずすまん。

412 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 22:40:20 ID:WgPJ2pvG
10巻読んでて思ったのだが、韻竜にも処女膜はあるのだろうかw

413 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:00:38 ID:uOpx3DzP
何言ってんだ?あるに決まってるだろう?

414 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:17:18 ID:wxicQMQ7
人間以外にも処女膜ってあんのか

415 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:30:39 ID:VELtLjN1
有名なのはモグラかな

416 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:36:41 ID:R8W9gNQI
ギーシュ「あぁいいよ 我が愛しのry

417 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:39:02 ID:CfYx6wfh
本来の姿ではないだろうけど、人化したらどうなんだろうね

418 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:00:20 ID:VgMPtWM4
>>415
逆に言えば人間とモグラだけだがな

419 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:13:56 ID:nLmOkdA3
>>418
てきとーに調べた感じだとそれは古い説で、クジラとかジュゴンの水中に住んでる生物とか、他にも膜持ってるのはいるみたいよ

420 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:35:25 ID:zUEZ2OU2
そこで以前ここに投下されてた
ヴェルダンデ擬人化ネタが生きてくるわけだ

421 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/14(木) 01:51:15 ID:ve8irWsG
さて、突発で思いついたアン様もの投下。
でも続きは明日以降のヨカン。すまんね

422 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/14(木) 01:52:35 ID:ve8irWsG
「はっ…はぁ…あぁ…」

深夜のトリステイン王宮。
そこの最も奥まった部屋では、夜陰に紛れて女性の喘ぎ声と、水音が響いていた。
それは、魔法の結界によってけして外に漏れることなく、部屋の主の耳にだけ届いていた。

ぷちゅ…ちゅく…。

「あっ…はっ…さ、サイトさま…」

簡素なベッドの上で、シーツに包まれた肢体が熱い吐息と言葉を漏らす。
そのシルエットは厚いカーテンの隙間から零れた月明かりによって薄く闇から浮かび上がり、淫靡な律動を繰り返していた。

くちゅ、くちゅ、くちゅ。

水音がだんだん早くなる。それと共に、甘い声もだんだんそのトーンを上げていく。

「ふぁ、ふぁ、あぁ、いいの、そこ、もっとぉ、サイトさまぁ」

声の主はシーツの中で丸まって自慰をするだけでは我慢できなくなったのか、シーツを跳ね除けると淫らに膝を立て、自らを中空に持ち上げ、そこを白磁の指で犯し始めた。
薄青い月明かりに照らし出されたのは、この国の女王。アンリエッタ。
妖精に例えられる白い肢体をベッドの上で淫らに割り開き、女陰を白磁の指で自ら犯すその様は、酷く現実味を欠いていた。
やがてアンリエッタ女王の腰が激しく痙攣しはじめる。

「あ、だめ、だめ、いく、いくのぉ、いっちゃうのぉ!」

一際大きな嬌声を上げ、アンリエッタの身体がかくかくと震える。
それと同時に、透明な噴水が、桜色の裂け目から飛び散る。
最大まで反り返った身体が、その放出を境にくたり、とベッドに崩れ落ちる。

「あ、は、はぁ、はぁ、はぁ…」

荒い息をつき、女王は自らを犯していた掌を自分の前に持ってくる。
そこには、べっとりと女王の牝がこびりついていた。
…また、しちゃった…。
最近、アンリエッタには一つ悩みがあった。
三日に一度は自慰をしないと、身体の疼きが収まらないのだ。
その原因は分かっていた。才人を、牡を知ってから、こうなってしまったのだ。
それ以来、アンリエッタは体が疼くと、部屋にサイレンスの魔法をかけ、自慰に耽るようになってしまった。
でも。
それも、明日までの辛抱。
なぜなら、明日は、自分とアニエスの休みがちょうど重なる日。
そして、才人には王命でトリスタニアへの召還命令を出してある。

「いよいよ明日は『お稽古』の日ですわね、サイト様…」

双つの月に己と想い人を重ねながら、アンリエッタは明日の宴に思いを馳せて、眠りについたのだった。

423 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/14(木) 01:53:35 ID:ve8irWsG
短っ。
ごめんしてね、本編はちょっと待ってorz

あ、事前にhttp://wikiwiki.jp/zero/?11-249を読んでおくと幸せになれます

それじゃ明日も仕事なのでノシ

424 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 01:55:16 ID:DRPsDVvn
リアルタイムwktk

425 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 02:12:54 ID:lEGCV46G
短いのにすげえ期待が出来る!

つ・・・続き投下しないとGJなんていってあげないんだからね/////!!

426 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 10:05:56 ID:Y5QgZwug
うほ、短いけどせんたいさんきてる


427 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 11:53:02 ID:2I5aZxwB
末期な状況ですべてを吹き飛ばすせんたいさんのSSキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
しかもこの所、絶望的だったアン様SSwwwwwwwww

428 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 12:57:00 ID:2My3YCz4
おお、せんたいさん来ましたか。
ところで>>243のリンク先の

>陛下を狙う不貞の輩が、まだ残っているというのか…。

を見る度に「妻子がいるのにアンリエッタを狙う貴族のオッサン連中」を
想像して噴出してしまうんですが、このままですか。

429 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 15:04:56 ID:1PdAjNcw
本来ならそこは不貞ではなく不逞なんだろうがな
各自脳内で置き換えればいいんじゃね

430 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 19:42:24 ID:uxh6DHay
アニエスってどなた?

431 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 19:56:48 ID:IXoxS7Wh
オンザ眉毛の美女隊長

432 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 20:11:50 ID:H4tnTBcg
オレオレ、俺だよ

433 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/06/14(木) 20:57:07 ID:BkmvB3BE
『ゼロの飼い犬』 6回目です。
前回までの話は>>203から見られます。

434 名前:黒い瞳の彼 1/13:2007/06/14(木) 20:57:55 ID:BkmvB3BE
「ごめんなさい、狭いし、あんまり立派な部屋じゃないんですけど」
 他の部屋の子に聞こえないように、そっとドアを開いて、小声でサイトさんに言います。
 サイトさんは、「お邪魔します」なんて言いながら、わたしの後ろについて室内に入ってきました。
 
 二段ベッドと、古い机やタンスなんかが二人分。小さな窓にこれまた古いカーテン。
 ミス・ヴァリエールの部屋に住んでいるサイトさんを招くのは、ちょっとためらわれてしまうわたしの部屋。
一応、サイトさんのお風呂に行く前に、軽くお掃除しておいたのだけれど。
 
「いや、俺の部屋もこんな感じだったし、むしろ落ち着くかな」
「そうなんですか?」
「いや、広さがね。俺の部屋はもっと散らかってたけど」
 サイトさんは、冗談めかして笑いました。サイトさんはこことは全然違う国から
来たって言ってたけど、どんなお部屋に住んでたのでしょう。
 
「えっと……それで、俺はどこに寝たらいいのかな」
 サイトさんの、遠慮がちな質問に、どきっとします。そう、わたしはサイトさんを
この部屋に泊めるためにお呼びして……そして、サイトさんはこの部屋に泊まるつもりで
わたしについてきたのです。
 そのことを今更思い出して、先程のお風呂での体の火照りがずっと続いていることに気付きます。
 
「それじゃ、二段ベッドの下で構いませんか? わたしの使ってるベッドですけど」
「シエスタの使ってるベッドに!?」
「だって、もうひとつはわたしと同室の子のベッドですし」
「う、そういえばそうなるのか」
 
 わたしのベッドを使うようにサイトさんに言うと、サイトさんは慌てた様子を見せました。
わたしも、男の人に自分のベッドで寝てもらうなんて、今までだったら考えもしなかったでしょう。
 でも、サイトさんだったら構いません。そのつもりでここへお招きしたのですから。
 
「じゃあ、シエスタが上のベッドを使うっていうこと?」
「……わたしがどこで寝たらいいか、サイトさんがお決めになってくださってもいいですよ?」
 サイトさんの顔をのぞき込んで、ちょっと意地悪な台詞。
「え、あ、う、えっと……うん、シエスタは上でお願い」
「わかりました」
 サイトさんはわたしの意地悪に気付いたのか、面白いくらいにしどろもどろになって、そう答えました。
わたしも、それ以上は何も言いません。二段ベッドのハシゴに足をかけて、上に登ります。
 
 ――そこで、上の段のベッドを見て、わたしの体が固まりました。
 だって、そこには、掛け布団が無くなっていたのだから。
 
「シエスタ、どうしたんだ?」
「えと……その、掛け布団、持って行かれちゃったみたいです……」
 またどきんどきん鳴り出した心臓を持て余しながら、なるべく平静を装って、そう答えます。
「え!? それ、どういう……」
「なんていうか、その、よその部屋に移ってもらった子に、気を使われちゃったといいますか…」
 照れ笑いをしながらサイトさんの方を見ましたが、きっとわたし、顔が真っ赤になってると思います。
 
 でもでも、これはある意味チャンスというか、むしろ天が『今夜、一気に決めてしまいなさいシエスタ!』
なんて言ってるということなのかもしれないわ。そう、きっとそう。だって、わたしはさっきお風呂で
サイトさんに捧げてしまうつもりだったのだから。
 
「……わたしのベッドで、二人で寝るしかないみたいです……」
 ゆっくりハシゴから降りて、震える声を抑えながら、サイトさんにそう言います。
「それはちょっとまずいって! 俺は布団無しでもいいから!」
「駄目です、それじゃあ風邪ひいちゃいます……ダメです」
 わたしは強くそう続けて、サイトさんの服をぎゅっと掴みました。

435 名前:黒い瞳の彼 2/13:2007/06/14(木) 20:58:35 ID:BkmvB3BE
「……寒くないですか? お布団からはみ出したりしてませんか?」
「だ、だいじょぶ」
「ほんとですか、もうちょっと近付いた方が……」
「いやほんと、十分あったかいから」
 
 背中の方から、サイトさんの声。ベッドの中に、わたし以外の人の体温。
 結局、わたしとサイトさんは、同じ布団で寝ることになりました。
というか、わたしが強引に一緒に寝るように説得したのだけれど。
 
 サイトさんには寒いかどうか聞いたけど……でも、小さな布団の中に二人入っているのに、
本当はちっとも寒くなんかない。
 すぐ近くにあるサイトさんの体はすごく温かいし……それに、体がずっとのぼせたように
火照ったままだから。むしろ、汗が滲み出てきてしまうくらい。 
 サイトさんが、すぐ側に。振り向けば、その背中に触れることができるところに。
――わたしと一緒に、ベッドの中に。
 頭の中まで、沸騰したヤカンみたいに熱くなってぐらぐらする。この状況が信じられなくて、
夢みたいで、まるで他人のことのように思えてきて。
 でも、これは、わたしが望んで……サイトさんに求めて、つくった状況。紛れもない現実。
 
 そもそもの始まりは、ヴェストリの広場で座り込んでいたサイトさんを見つけたとき。
 サイトさんは、ミス・ヴァリエールと何かあって、落ち込んでいるようでした。
 そして、その落ち込み方は、今までに一度も見たことがないもので……何か、してあげないと。
誰かが支えてあげないと、サイトさんは本当に深く傷ついてしまいそうな気がしたのです。
 
 背中の、サイトさんの温もりを感じながら考える。
 何が、サイトさんをそんなに落ち込ませたのでしょう。サイトさんがそんなに落ち込むことって、何でしょう。
 わたしの知っているサイトさんは、凄く強い人です。貴族の方にへつらうのではなく、
言いたいことをはっきり言って、悠然と立ち向かえる人。まるで対等であるように接することができる人。
 それは、わたしが今まで一度も見たことがないもの。今まで考えていた世界が、ひっくり返るようなこと。
 
 サイトさんの強さは、目にも止まらない速さで剣が振れるとか、メイジにも負けないというだけではなく、
平民は貴族よりも劣るものであるという常識を壊すことができる強さです。
 心が、魂が強い人……だから、わたしは惹かれたのです。わたしたちに無いもの。
わたしたちが得られるはずがないと思っていたものを持っている、サイトさんに。
 
 だから、一人で校舎の壁を背にして座り込むサイトさんを見て、居ても立っても居られなくなったのです。
こんなに強いサイトさんを、本気で打ちのめすこと。それは並大抵のことじゃないはずです。
 わたしは、それを癒してあげたかった。忘れさせてあげたかった。
 わたしが恋してしまっている、彼を……助けてあげたかった。
 
 でも、サイトさんは、わたしに落ち込んでいる理由をはっきりとは言ってくれませんでした。
 きっと、話したくないことなのでしょう。言葉にしたら、もっと傷つくことだってあります。
 それでわたしは、サイトさんを助けてあげる方法に……。
 
 ぎゅうっ、と胸の奥が痛くなる。そう、わたしは、綺麗じゃない……汚い方法をとりました。
 サイトさんにわたしの体を差し出して、それで慰めになったらって思って。
 そう思って、サイトさんとまたお風呂を一緒したいなんて言って、その……迫ったのです。
 
 胸の痛みが大きくなる。思わず、体を丸めてしまう。
 それは、本当にサイトさんを慰めるため? わたしの中の何かが、そう聞いてくる。
 サイトさんのためじゃなくて、自分のためなんじゃないの?
 落ち込んでいるところにつけ込んで、優しくして、ご飯なんか食べさせてあげて、
あげくに体で釣って……彼に、自分のことを見てくれるようにしむけるつもりだったんじゃないの?
 
 耳を塞ぐ。実際に、誰かが自分に語りかけているわけじゃないのに。
 そう。わたしは怖かった。サイトさんがミス・ヴァリエールといつも一緒にいるのを見て。
ミス・ツェルプストーにあからさまな誘惑をされているのを見て。
 結局、サイトさんも、貴族の方のものになってしまって……その気持ちも、貴族の方に向いてしまうの
ではないかって、怖かった。ただのメイドなんかより、お金持ちで名誉も気品もある貴族の女性の方が
どう考えても魅力があることがわかっていて……それが怖かった。

436 名前:黒い瞳の彼 3/13:2007/06/14(木) 20:59:24 ID:BkmvB3BE
 だから、わたしは――サイトさんに、”手を付けようとした”のです。
 母が言っていたことを思い出す。『シエスタや、男の人が傷ついて落ち込んでる時こそ、
惚れさせるチャンスなんだよ。そういう時に一気に攻めなさい』と言っていました。
 たぶん、その言葉は正しい。正しいけど……時に、凄く汚らわしい手になります。
 
 涙が零れそうになってくる。この、サイトさんと一緒に寝ているという状況が、
すごく不安になってくる。サイトさんは、どう思ったのかしら。一緒にお風呂に入ろうだなんて言って、
あんなふうに迫って……最後には、部屋に呼んで一緒のベッドで寝ることになった女を。
 はしたない、と思ったかもしれない。汚いと思ったかもしれない。
 ――所詮、平民女なんてこんな軽いやつなんだ、なんて思ったかもしれない。
 わたしを大事にしてるって、魅力的だって言ってくれたサイトさんの言葉が、信じられなくなる。
 
「………うっ……!」
 つい、しゃくり上げて、嗚咽が漏れてしまいました。慌てて口を塞ぐけど、遅かったみたい。
「……シエスタ? どうしたの?」
「なんでもありません、なんでもっ……」
 弁解するけど、声が完全に震えてしまっている。サイトさんに信じてもらえるわけがありません。
「シエスタ……泣いてる?」
 サイトさんはわたしの方へ体を向けて、顔をのぞき込んできました。
 暗い部屋の中だけど、サイトさんの表情はわかった。わたしを、本気で心配している目。
純粋に、気遣っている目。
 わたしの好きな――わたしと一緒の、黒い瞳。
 
 その目を見て、今までサイトさんがわたしを汚いと思っているかもしれない、なんて
疑っていたことが恥ずかしくなる。サイトさんを信じていなかった自分を忌々しく思う。
 サイトさんは、貴族に物怖じしたり、へつらったりしない。そして同時に、平民を見下したりも
するはずがない。だから――。
 
「サイトさんっ……!」
「え!?」
 わたしは、サイトさんにすがりつく。サイトさんはわたしに下から抱きつかれて、
まるでわたしに覆い被さっているような格好になって、困惑の声を上げました。
 
「な、なな何なのシエスタ!?」
「…………好き」
 
 わたしは、まだ言っていなかった言葉を、サイトさんの胸に顔を埋めながら言いました。
 
「え……」
「好き。好きなんです。サイトさんのことが好きです。こんなに強い気持ちになったの、初めてなんです」
 
 言葉にしたら、今までぐちゃぐちゃになっていた胸の奥が、どんどんすっきりしていく。
 そうだ。わたし、サイトさんのことが好き。だったら、理屈なんてどうだっていい。
 綺麗でも汚くても、なんでも良い。サイトさんにしてあげたいことがあって、
サイトさんにしてもらいたいことがあって、それを求めて……それだけでいいじゃない。
 
「シエスタ……」
「好きだから、サイトさんが落ち込んでるところを見たくないんです。何か、してあげたいんです。
わたしが、サイトさんを、慰めてあげたいんです。わたし、サイトさんに何がしてあげられますか?
どうしたら、サイトさんは喜んでくれるんですか? 教えてください、サイトさん……」
 
 感情が溢れて、涙も零れて、サイトさんの服を濡らして……まるで、逆にこっちが
サイトさんにすがって慰めてもらっているみたいな状態で、必死に聞く。
 ああ、やっぱり、わたしは弱い人間で……何もできない平民でしかない。でも、それでも、
この気持ちだけは弱くなんて無い。嘘でも偽りでもない。誰にも負けない!

437 名前:黒い瞳の彼 4/13:2007/06/14(木) 21:00:07 ID:BkmvB3BE
 しばらくの間、サイトさんは、その大きな手で、わたしの髪を撫でてくれました。
お互い向かい合うように横になって寝て、ゆっくり、優しく、何度もわたしの頭を撫でてくれました。
 
「……俺は、今日だけじゃなくて、このせか……じゃなくて、国に来たときから、何度もシエスタには
助けられてる。回りが俺を平民だって見下す連中ばっかりだし、ご主人様もあんなだしで
滅入っていたところを、シエスタがいてくれたおかげで何度も気が楽になってた。
もちろん、厨房でご飯をご馳走してくれたことも、ものすごく感謝してるけど、それだけじゃない。
気持ちの面でも、シエスタがいなかったら今の俺はなかったかもしれない」
 
 サイトさんはわたしの頭を撫でながら、子供に言い聞かせるように。そして、自分で自分の気持ちを
整理するように、言葉を紡ぎ出します。
 
「特別、何かしてくれなくても……シエスタが俺に言葉をかけてくれて。笑顔を見せてくれるだけで……
どれだけ感謝してもしたりないくらい、俺は救われてた。助けられてた。
だから、シエスタは今のままでいいんだよ。……ありがとう、シエスタ」
 
 サイトさんの言葉で、わたしの胸に、今までとは違う温かさの火が灯ります。
 涙はもう止まっていたけど、今度は別の種類の涙が溢れそうで。
 そして、サイトさんへの愛しさも溢れて、こぼれ落ちそうで……もう、胸がいっぱいになっています。
 
「それに……」
「え?」
 サイトさんは、それまでわたしの頭を撫でていた手を止めて、体を少し離し、わたしの顔を
のぞき込みました。きっと、泣いた後でみっともなくなっているわたしの顔。
 
「やだ、こんな時の顔っ!」
「見せて」
 サイトさんは微笑んで、わたしの目をじっと見つめます。どきん、と一際大きく胸が高鳴る。
 
「それに、シエスタの目を見てると、なんか安心するんだ。懐かしいっていうか、そんな感じ。
俺と同じ……俺のいた所の人と同じ色の目だからかな」
 それ、わたしも同じです。サイトさんの目、好きです。目だけじゃなくて、髪の色も、顔かたちも、
肌の色も、しぐさも……何だか、”一緒”の人を見つけたような、そんな気になってしまうんです。
 言おうと思ったけど、口がうまく開きません。ただ、暗闇の中でももっと黒く輝くサイトさんの瞳に
魅入られたみたいになってしまって……その目を、もっと近くで見たくなって……。
 
 もしかしたら、サイトさんもそう思ったのでしょうか。そんなところも”一緒”なのね、なんて嬉しく
なりながら。わたしとサイトさんは……唇を重ねました。
 
 初めての他人の唇の感触は、すごく熱くて、甘くて、どきどきして。すごく、すごくすごく、素敵でした。
 
 その顔を離して、サイトさんは、照れくさそうに笑いました。わたしは……もう、体中いっぱいに
サイトさんへの気持ちが詰まっているような感じで、どうしようもなくなってしまいます。
 
「サイトさんっ…!」
 また、その背中に腕を回します。好きな人の温もりを肌で感じられるのって、信じられないくらいに
気持ちが良い。満たされる。満たされるのに、もっと欲しくなる。わたしにこんな気持ちを教えてしまって、
ひどいですサイトさん。せっ、責任とってもらわないと困ります。
 
「シっ、シシシエスタ、まずいって、そんなにくっつかれたら……」
「いやですか……?」
「嫌じゃないけど、むしろ嬉しいけど、駄目だって。今はまだ、シエスタにそういうことするわけには」
「……それでいいです」
 サイトさんの匂い――まだ残ってる、お風呂と石鹸の匂い――を感じながら、わたしは答えます。
「それでいいって……」
「サイトさんは、わたしに何かしてくれなくてもいいです」
「それなら頼むから離れて……」
「いやです。離れません」
「ああもう! だから、シエスタにこんなことされたら、俺……」
「わたしが、サイトさんに、”そういうこと”します」

438 名前:黒い瞳の彼 5/13:2007/06/14(木) 21:00:48 ID:BkmvB3BE
 サイトさんの顔を見つめながらわたしがそう言うと、サイトさんは表情を強ばらせました。
 何を言ってるのかよくわからない。そんな様子。
「はい?」
「サイトさん、わたしを大事にしたいから我慢してるって言ってくれましたよね」
「あ、あぁ、言ったけど……」
「……わたしは、サイトさんよりこらえ性が無いから……もう我慢できません。
サイトさんにしてあげたいこと。わたしがしたいこと。この気持ち、抑えられません」
 そう言って、今度は首筋に唇を当てました。サイトさんの温かい肌の中に、
熱い血が流れている様まで感じられます。
 
「あの、その、シエスタ、それって……」
「お嫌でしたら逃げてください。わたしにヘンな事されるのが不愉快なら、はね除けて下さい。
わたし、今からサイトさんを……お、おおお、襲っちゃいます……」
 そんなことを言われて、サイトさんが逃げられる人じゃないことを知っていて、
わざと意地悪な言葉をかける。そして、それこそ男性の精気を吸う淫魔みたいに、サイトさんの
首筋に当てた唇を開いて、軽く歯を立てる。
 サイトさんは、言葉を詰まらせて背中をぞくぞくと振るわせました。
 
「だ、だだ、駄目だシエスタ、そんなのよくないって!」
「はい、よくないです。わたし、いけない子です。でも、いけないのはわたしだけで……サイトさんは
何もしていませんから。わたしが、勝手にしているだけですから」
 開き直って耳元で囁くと、サイトさんは言い返す言葉が見つからずに、深いため息をつきました。
 
「ああ……シエスタ……」
「サイトさん、我慢……してるんですよね。わたしだって、経験は無いけど知ってはいます。
男性はそういう時、すっごくつらいんだって」
 同室の子に、ちょっといやらしい本を借りて読んでみたりして、それくらいは知ってます。
 それに……男性だけじゃなくて、女性だって、好きな人と側にいて、肌に触れて、
それだけで終わるのはもどかしくて堪らないことだってあります。――今の、わたしみたいに。
 
「サイトさんがつらい思いをしてるのは、わたしもつらいです」
 そもそも、そんな”つらい思い”をさせてる原因は誰なのか、なんていう本末転倒な疑問を無視して、
わたしは右手をそろそろと、サイトさんの腰の方へ持って行きます。
 
「シエスタ、やめっ…!」
 わたしがどこを触ろうとしているのか気付いたみたいでしたけど、もう遅いです。
わたしの手は、サイトさんのズボンの前に、触れてしまいました。
 
「あっ……!」「え……?」
 サイトさんがびくんと体を揺らしたのと同時に、わたしも驚きます。わたしが触れたところ……
まるで、ズボンの中に何か固いものでも入れてるみたいな感触だったから。
 
「あっ、えっと、これ……男の人の……こ、こんなに固いんですか?」
「だめっ、だめだってば!」
「ごめんなさい! あの、痛かったですか!?」
 恥ずかしいとか、いやらしい気分になるとかそれ以前に、本当にそれが”わたしの想像してるもの”
なのかどうか疑問に思えてしまうような感触で、思わず撫で回してしまいました。
サイトさんは、つらそうな声を上げて身をよじります。
 
「痛くはないけどっ、その……」
「苦しいですか? 苦しいですよね、こんなにパンパンになってて、生地を持ち上げてて……」
 それは、本当にそう思ったこと。もともとサイトさんのズボンの生地は硬めで、わりと足にぴったりした
形をしています。その中でこんなに固いのを押し込むみたいになってたら、きっと苦しいはず。
 わたしが心配して声をかけたら、サイトさんはただ苦しいだけなのとは違う表情で、わたしを見ました。

439 名前:黒い瞳の彼 6/13:2007/06/14(木) 21:01:30 ID:BkmvB3BE
「……サイトさん、恥ずかしいですか?」
「そりゃ、恥ずかしいよ! シエスタにそんなとこ触られて、そんなこと言われたら」
「わたしも、恥ずかしくて気絶しちゃいそうです。一緒ですね」
「なら止めて!」
「やめません……嫌だったらサイトさんの方で逃げて下さいって、言いました」
 なぜだろう。サイトさんが、わたしのすることで、慌てたり恥ずかしがったりするのが、嬉しい。
 本当は、わたしのすることを嫌がってないって……むしろ喜んでくれているのかもしれないって
思えるのが、すごく満たされる。こんなことをして楽しんでいるなんて、やっぱりわたし、おかしいのかも。
 
「このズボン……どうやって脱ぐんですか?」
「お、俺の口からは説明できません」
「じゃあ、勝手にいじっちゃいます」
 たぶん、ここら辺で着られている服とは、構造が違うサイトさんのお召し物。金属のホックところを
当てずっぽうに動かしてみたら、天が味方してくれたのか、偶然にも簡単に前が開いてしまいました。
 
「嘘!?」
 サイトさんは、簡単には開けられないと思っていたのでしょう。愕然とした声を上げました。
 でも、それだけじゃまだ下ろせないみたい。まだ金属の部分が残ってます。
 そこで、またしても天啓か、わたしはひらめいてしまいました。サイトさんが普段来ている厚手の上着。
あの上着は、前の合わせ目についているツマミを下げると前が開いて、上げると閉じる不思議な仕掛けに
なっているのを見せてもらったことがあります。
 ひょっとしたら、ズボンの方もそれと同じで……。
 
 ジジー。
 
「なんで!?」
「あっ、あああ開いちゃいました……!」
 サイトさんと一緒に、わたしも驚きます。いつのまにかただの好奇心みたいな感じでサイトさんのズボンを
いじってましたけど、よく考えたら、とんでもない事をしちゃったような。
 でも、よく考えるまでもなくわたしはとんでもないことしようとしてたわけで、今更引くのも何だし、
勢いでここまで来ちゃった以上もう突っ走るしかないというか、ああもうわけがわかりません。
 
 頭の中は煮え切ってしまっているのに、手の方は何かに誘われるように勝手に動く。
サイトさんのズボンの前が開いたらどうなるのか、気になってそこら辺を探ってみたら――触れました。
それまでよりもずっとずっと薄い布地越しに、すごく固くて……熱いもの。
 
「うぁ……!」
 観念したようなサイトさんの声。きっと逃げられないのではなく、逃げたくないって、
思ってしまっているのでしょう。これが、サイトさんの。
「サイトさん……これって、わたしがいるから……わたしと一緒に寝てるから、
こんなになってしまってるんだって、考えてもいいんですよね……?」
 聞くと、サイトさんは目を逸らしました。そうだ、って意味だと思います。思っちゃいます。
 
「あと、あと……我慢、してるんですよね? サイトさん、そう言いましたよね?」
 わたしは、また意地の悪い質問をする。この期に及んで、これはサイトさんのためだ、なんて
必死にアピールしてる。わたしが、汚くて、いやらしい子なんだってことくらい、きっとサイトさんからも
もうわかってるのに。それでも、わたしは、無意味に近い取り繕いをする。
 本当は、わたしが、これに触ってみたくて……してあげてみたくて、我慢できなくなっているのに。 
 でも、サイトさんだって、本気で抵抗していないんだから。きっと、わたしのすることに
期待しているんですから。”一緒”だから……いい。構わないんです。
 
「触りますよ……?」
 自分の喉から出たということが信じられないくらい、はしたない声。媚びた声。
 鏡を見たら目を覆いたくなるほどいやらしい顔をしているだろうわたしは、サイトさんの
下着の中へ手を差し入れました。
 
 すぐに、触れる。驚くほど熱くて、固いもの。
固いのに、表面は人肌の柔らかさを持ってる。びくんびくん、小刻みに震えてる。
 それに……何だか、ぬるぬる湿ってる。
 見たこともないのに、触ってしまった。サイトさんの……大切なもの。

440 名前:黒い瞳の彼 7/13:2007/06/14(木) 21:02:14 ID:BkmvB3BE
「あっ……!」
 その感触と、それに触れたときのサイトさんの声でを聞いて、わたしの体の奥が
きゅううっ、と締め付けられる。きっと、派手に滲み出てしまった。今まででも足の間が
少しずつじっとりして気持ち悪いくらいだったけど、今ので、本格的に。
 
 感じちゃってる。ほとんど、自分で触っても、サイトさんに触って貰ってもいないのに。
サイトさんに、触れているだけで。
 
「サイトさん、熱くて、それに……濡れてます」
「シエスタっ、そんなこと……!」
 わたし自身のことを言ったのか、サイトさんの事を言ったのか、自分でもわからない。
でも、どっちでもいい。わたしの手の中で、サイトさんのものは、もの凄い熱気を放っていて、
そしてべとべとに濡れているのだから。
 
「サイトさん、この湿ってるのって、サイトさんの……?」
「ちが、それは……くぅっ……!」
 
 本で多少読んだ程度の知識はあったけど、確証が持てなかったので、サイトさんに聞く。
 サイトさんはわたしがみなまで言わなくても、なんとなくわたしが言いたいことを察したみたい。
 それを聞いて、またわたしの体が反応する。これはきっと、女の人と一緒で、男の人が
感じているという証し。それに、今までずっとわたしを前にして”我慢”していたという証し。
 
 そして、このまま続けていたら、『その先』があるということ。
 わたしは、サイトさんのそれを、軽く握りしめるようにして、少しずつ動かしてみる。
 
「サイトさん、痛くないですか? つらくないですか?」
「そんなことないけど……でも、あっ、くぅ……!」
 サイトさんは息を荒くして、シーツを握りしめる。その顔が、声が、ものすごく……色っぽく見える。
胸が一杯になって、そのサイトさんの反応をもっと知りたいと思う。もっとしてあげたいと思う。
 くちゅくちゅと、わたしの指とサイトさんが擦れあう音が、布団の中から微かに聞こえてくる。
 
 肝心なところはお互い見ることができなくて、ただ一つ確かなのはその触感だけで。
本当にいやらしいことをしているのかどうか、ふとわからなくなる。
 もし、明るいところで、サイトさんのそれを間近に見ながらだったら、恥ずかしくてこんなこと
できなかったかもしれない。
 
「あ、あっ……はぁ……く……!」
 必死で、荒げた息と声を漏らさないようにしているサイトさん。
でも、それはわたしにとってはあまり嬉しくない。
「はぁ、はぁっ……サイトさん、声、聞かせてください。サイトさんの声、聞きたいですっ……」
「ふぅ……ぐ……シエスタ、そんなの……!」
「それ、それです。名前、呼んでください。シエスタって、呼んでください」
 わたしは、手を動かす速さを上げる。サイトさんから滲み出たもので、わたしの手はもう
完全に濡れてしまっている。
 
「くぁ……シエスタ、シエスタ……!」
「サイトさん、サイトさん……!」
 名前を呼ばれるのが、嬉しい。サイトさんをこんなにしているのがわたしだって、確認できる。
わたしの手で気持ちよくなっているのがサイトさんだって、はっきりとわかる。
 
 だんだん感極まっていくサイトさんの声。それと一緒に、わたしの方もどんどん気持ちが
高ぶっていく。
 サイトさんの腰が引けてきた。その声と表情に混じる、切なそうな色が濃くなっていく。
あ、きっと。直感的にわかった。それがわかったことも、嬉しい。
 
「シエスタっ、だめ、やめて……!」
「いいです、そのまま……いいですから」
 サイトさんの懇願を、わたしは否定する。そして、それに対してサイトさんが言い返す前に……
わたしは、先程のように、サイトさんの唇に吸い付く。

441 名前:黒い瞳の彼 8/13:2007/06/14(木) 21:02:56 ID:BkmvB3BE
「んっ……んむっ……!!」
 不意をつかれて、気持ちが緩んだのか……あるいは、キスが気持ちよかったのか。
 サイトさんは、わたしの体を抱き留めて。
 
 びゅっ、びゅくっ、びゅるぅっ!
 
 わたしの手の中に、体温より、お風呂のお湯よりも熱く感じるものが溢れました。
 サイトさんのそれは、どくどくと痙攣するように震えて、その度にわたしの手のひらに
熱いものがぶつかります。
 
 こんなに、多くて、熱くて、ねっとりしてる……それまでわたしの手を濡らしていたものとは
まったく別の感触に、わたしは呆然としている他なくて。サイトさんの震えが収まるまで、
ずっとサイトさんと唇を重ねたままでいました。
 
「……っはぁ、はぁ、はぁっ……!」
 わたしとサイトさんは、ゆっくりと顔を離しました。サイトさんの瞳は潤んで、その顔は心地よさに
とろけているのが見て取れて、わたしの方も何だか満たされてしまいます。
 
「……よかった、ですか?」
 囁くと、サイトさんは、恥ずかしそうに視線を逸らしながら、小さく頷きました。
 また、きゅうっ、と体の奥が締め付けられる。あぁ、可愛い。サイトさん可愛いです。
 わたしで、わたしの手で、こんな……!
 
 ゆっくり、慎重に、わたしは右手を布団の中から出しました。そのまま、零さないように
上半身をベッドの上に起こします。
 
「シエスタ?」
 不思議そうな声を上げるサイトさんを尻目に、わたしは右手の手のひらの上に
溜まったものを、眺めます。暗いから色はよくわかりませんでしたが。
 でも、これが、サイトさんの。これをもし、わたしがお腹の中に頂いたら……。
 そんなことを考えたら、わたしの手の中で外気に晒されて、だんだんと冷えていくそれが
ものすごく愛おしくなって、勿体なくなって。
 
 わたしは手の平に唇をつけて、それをすすりました。
 
「なっ……!? シエスタ、そんなのっ!!」
 サイトさんは信じられないといった声を上げて、わたしと同じように体を起こしました。
でも、もう遅いです。ほとんどそれはわたしの口の中に流し込まれてしまっています。
 
 ごくり、と喉を鳴らして飲み込みました。ちょっと、生臭くてしょっぱい。
喉に引っかかる感じもします。でも、全然イヤな味だとは思わなくて、むしろ……。
「はぁ………」
 飲み込んだ後に出た、自分自身の吐息に、驚きました。心の方は、まだ戸惑っているのに。
体は、明らかに――明らかに、悦んでいるみたいなのです。それがわかってしまう、とろけた息。
 
 わたしは、それが当然であるかのように、まだ手にこびりついている名残に舌を這わせました。
 
「シエスタっ、そんなことしなくていいから!」
 違いますよ。わたしがしたくてしているんです。
「わたしの、一番大事なところへはいただけませんでしたから。
せめて、口からでも、受け止めさせてください……ね?」
 最後の一滴を舌先で舐め取って、わたしはサイトさんに笑いかけました。
 
 
 この後、わたしたちは汚れてしまったところを綺麗にして、背中合わせにして眠りました。
 このまま、サイトさんに最後まで求めることも出来たはずだったのに、この時のわたしは
それをしませんでした。
 だって、そんな余裕が無いほど、頭の中が今の出来事の事でいっぱいになっていたから。
 そして、そんな自分の気持ちを整理しようと努力するので精一杯だったから。
 ――思い返せば、この時のことが、”今”のわたしに繋がる、はじまりだったのかもしれません。

442 名前:黒い瞳の彼 9/13:2007/06/14(木) 21:03:48 ID:BkmvB3BE
 
 
                     ∞ ∞ ∞
 
 
 窓から差し込む日差しの眩しさで、目が覚めた。鳥のさえずりを聞きながら体を起こす。
そのまま、まだ眠気が覚めない頭で、しばらくぼーっとベッドに座り込んでいた。
 何か、足りない。いつもと違う。それが何なのか気付いて、わたしは横を向いて口を開いた。
 
「ちょっと、サイト。顔洗うから水持ってきなさい」
 サイトに起こされたわけじゃないってことは、まだアイツ寝てるのかもしれない。
もしそうならお仕置きだかんね。ベッドの隣に目をやると……そこにサイトはいなかった。
 あれ? と思って、今度は部屋の隅の藁束を見る。そこにも誰もいなかった。
 そこで、ようやく頭が冴え、思い出す。昨日の朝もそうだった。サイトが、一昨日の夜から
部屋に帰ってこないのだ。
 
「何なのよ、もう」
 いらいらしながら、ベッドから降りる。壁に立てかけてある剣に八つ当たり気味に声をかけた。
「ねぇ、本当にサイトがどこに行ったか知らないの?」
「知らんよ。昨日、昼ごろに帰ってきて掃除してったがね。
俺をここに置いてってるってことは、そんなに遠くまでは行ってねえだろ」
 サイトに買ってあげた剣は、かちゃかちゃ金具を鳴らしながらそう答えた。
 ため息をつく。昨日、学校が終わった後にも、同じことを聞いて同じ答えをもらったのだった。
 
 確かに、サイトの仕事である部屋の掃除はちゃんとしてあった。でも、昨日の昼以来、
サイトとは顔を合わせていない。まるで、わたしに会うのを避けられてるみたい。
 
 どうしてよ。思い当たることと言えば、一昨日の夜、サイトがわたしに覆い被さってきたこと。
たぶんサイトはわたしが寝てるあいつにキスしたのをヘンな勘違いしたんだと思うけど、
わたしが嫌がったら逃げてしまった。
 ひょっとしたら、また前みたいに首輪つけられて「わん」とか言わされると思ってるのかも。
 
「ま、まぁ、あれは誤解されても仕方ない事したわたしにも責任あるから、そこまではしないわよ」
「何一人でぶつぶつ言ってるんだ?」
「うるさいわねっ!」
 考えてた事が口に出てしまい、デルフに聞かれて、頬が熱くなった。そういば、あいつが来てから、
毎日毎日、しょっちゅうこんなくだらない言い争いをしていた。
 それまで一人でこの部屋に住んでいたのが寂しかったとは思わないけど、今となっては
サイトがいないとなんか張り合いがない。
 
 早いうちに見つけて、連れ戻してやらないと。そう考えながら寝間着の裾に手をかけたところで
授業開始前の予鈴が聞こえ、わたしは顔から血の気が引くのがわかった。
 
 
 

443 名前:黒い瞳の彼 10/13:2007/06/14(木) 21:04:29 ID:BkmvB3BE
「珍しいわね、あなたが遅刻なんて」
 結局最初の授業には遅れてしまった。一時限目が終わって肩を落としながら教材を
整理していると、後ろの席からキュルケの声が聞こえた。
 
「あれからサイトとはどうなったの?」
 続けて、キュルケは少し真面目な声でそう聞いてくる。ここにいないんだから、わざわざ聞かなくても
大体は想像できるでしょうに。 
「……あれから、見てない。ホント、何が何だかわかんないわ」
「帰ってないの? あなたの部屋にも?」
 そうよ、と応えると、キュルケは黙ってしまった。どうしたのかと思って振り向くと、
彼女はいつになく真剣な顔つきで眉を寄せ、考え事をしている様子だった。
 
「あによ。サイトが何で帰ってこないのか、わかるの?」
「まぁ、推測だけど、大体はね。
……諦めて普通にしてるんじゃなく、帰ってこないのなら、まだどうにかできるかもね……」
 キュルケは独り言のようにぶつぶつ何か言っていたけど、しばらくして考えがまとまったのか、
顔を上げてわたしを見た。

「このあたしがヴァリエールの女に助け船出すのは癪だけど、あなたのためじゃなくて
サイトのためだから。心して聞きなさい」
 キュルケは何だか恩着せがましいことを言ってわたしの方へ身を乗り出してきた。そういえば、
こいつ、昨日もわたしとサイトの様子を見て自分だけ事態をわかってるような事を言ってた。
 
「偉そうに。なんであんたの助けなんか」
「いいから聞きなさいな。……ルイズ、サイトはあなたにとって何?」
 キュルケは強い口調でそう質問してきた。何で今更そんなこと聞いてくるのかしら。
「何って……使い魔よ。あんただってよく知ってるでしょ」
「そう、使い魔。でもね、彼はあたしのフレイムちゃんや、タバサの風竜とは違う。それはわかってる?」

 当たり前でしょ。あいつは普通の使い魔と違って人間で、わたしの言うことを素直に聞かない。
「わかってるわよ、それくらい」
 
「ううん、わかってないわ。いいこと? 人間の使い魔を召還してしまったメイジなんて、聞いたことがない。
ということは、一般的な『使い魔との接し方』はあなたの場合通用しないの。
でも、あなたは自分が考えている”使い魔はこうあるべき”という常識を
そのままサイトに押しつけてる。どうするのが正解かなんてあたしにはわからないけど、
少なくともあなたはサイトに間違った接し方をしてるのよ」
 
 キュルケの理路整然とした言葉に、言い返すことができない。何よこいつ。何で他人のことなのに、
ここまで考えてるのかしら。
 
「ねぇ、いくら平民でも、『無給で何でも主人の言うことを聞いてくれる使用人』なんているかしら?」
「いるわけないでしょ、そんなの」
 主人の言うことを何でも聞く使用人ならいるだろうけど、無給で、となったら別だ。
どんな優秀な使用人だって、相応のお給金を貰えるから主人に尽くしてくれる。
 ……そこまで考えて、わたしはようやく気付いた。
 
「そう。あなたは、サイトにそれを求めてるのよ? どれだけ我が侭で一方的かわかるかしら。
なのに、サイトはあれだけあなたにぞんざいに扱われてるのに、ちゃんとあなたの言いつけた仕事をしてる。
それどころか、あなたの命を救ったりまでしてくれてるわね。どうしてだと思う?」
 キュルケは、わたしが何度も自問していた事と同じことを聞いてきた。
心の中を見透かされたみたいで、ぞっとする。
 
「あ、あいつが……使い魔だから?」
「ノー。使い魔だからなんて理由で、そこまでしてくれるはずないわ。使い魔はきちんと愛でてあげて、
誠意を持って接して、お互いに信頼関係を作ってこそ、主人に尽くしてくれるの。あなたの普段の
行動からじゃ、とてもじゃないけど使い魔があなたを尽くすに足る主人だと思ってくれるはずないわ」

444 名前:黒い瞳の彼 11/13:2007/06/14(木) 21:05:11 ID:BkmvB3BE
「じゃあ、なんでよ!」
 思わず荒くなってしまった口調で聞くと、キュルケは大きくため息をついた。
「……ほんっとに。これだけ察しが悪くて、身勝手で性格も悪くてプライドだけ高くて、
しかもちんちくりんな女のどこがいいのかしら。あたしだったらお金貰っても相手したくないけどね」
「馬鹿にしてるの?」
「してないわよ。むしろ誉めてるの。それだけあなたって酷い女なのに、サイトに好かれてるんだから」
 
 呆れたように笑いながら言ってきたキュルケの言葉に、わたしは固まる。
 え? なに? なによそれ。サイトに、好かれてる? 誰が?
 
「な、ななな、何言ってるのよ、そんなの……」
「それ以外考えられないでしょ。ご主人様としては落第点。見た目だってそんなんだから、
カラダ目当てって事も有り得ないわね。だったら、好かれてるとまではいかないかもしれないけど、
サイトはあなたに情が移っちゃったから世話焼いてくれるんでしょうよ」
 
 カラダ目当て、というキュルケの言葉にぎくっとする。
 そうだ。ベッドの上で、サイトに二度ものし掛かられた。
 でも、よく考えたら、自分で言うのも情けないけど、わたしなんて胸もないし、やせっぽちだし、
背も低いしで、はっきり言って女として魅力があるとは思えない。
 それに、女の子とその、なんていうか……なんていうか、なことがしたいなら、
キュルケとそういうことができたはずなのだ。でも、サイトは、わたしにヘンなことしようとしてきた。
 それでも、わたしが嫌がったら、すぐにやめてくれた。
 あと、あと……キス、してきた。アルビオンでの帰り……わたしを助けてくれた後に。
 それって、それって……サイトが、わたしのことを……好き、だから?
 
「好きな相手に、犬だ馬鹿だって何度も言われたらどうかしら? ただの使い魔でそれだけだなんて
断言されたらどう感じるかしら? それくらいは想像できるわね、ゼロのルイズ」
 
 のぼせ上がって混乱してたところに、冷水を浴びせられた。
 わたし、自分のことばっかりで、サイトの気持ちを全然考えてなかった……。
 
「わたし……サイトを傷つけた?」
 背筋が冷たくなる。声が震えてる。今までに覚えのない感覚が湧き上がってくる。
「さぁね。何が決定的な原因になったのかはわからないわ。でも、このまま何もしなかったら……
サイトは、今までと同じようにあなたに尽くしてはくれなくなるでしょうね」
 
 わたしは、弾かれるように席を立った。そこで二時限目の時間を告げるチャイムが鳴ったけど、
今はそれどころじゃない。走って教室を出る。入り口の所で次の授業のために入ってきた
シュブルーズ先生とぶつかりそうになって何か言われたけど、耳に入らなかった。
 
                     ∞ ∞ ∞
 
「――全く。あたしから見たら、あの子の方が気位だけ高くててんで子供っぽいペットだわ」
「血統書付き」
「あら聞いてたの。結構上手いこと言うわね、タバサ」
 
                     ∞ ∞ ∞
 
 

445 名前:黒い瞳の彼 12/13:2007/06/14(木) 21:05:54 ID:BkmvB3BE
 教室のあった塔から飛び出して、学生寮まで走る。サイトがどこにいるのかは知らないけど、
とにかく何とかして探し出すつもりだった。まずはわたしの部屋から。
 
「何よ、好きって、好きって、そんなの……!」
 頭の中がぐちゃぐちゃになってる。サイトはわたしのことが好き。わたしのことが。
 えっと、えっと、落ち着きなさいルイズ。よく考えなさい。
 サイトが、わたしのことを好きだったとして。そう仮定して、今までのことを整理してみる。
 
 ええと、サイトがわたしの部屋から出て行って帰ってこなくなったのは、一昨日の晩。
 その時に何があったかというと、わたしが寝てるサイトにキスしてたら、急にサイトが目を覚まして
わたしを組み敷いてきた。それで、わたしが抵抗したら、サイトは逃げていった。
 サイトがわたしのことを好きだったとして……あの時、サイトがわたしのキスに気付いてたとする。
 そうしたら、サイトにとってあの状況は、『好きな相手が寝ている自分に何度もキスしてる』
となるわけで。そんな状況だったら、あいつはわたしの方もサイトのことが好き……だなんて思って、
あんなことしちゃったわけね。わたしのことが、すっ、すすす、好きだから。
 もちろん、誤解なんだけど。そんなこと許すわけ無いんだけど。
 
 それでもわたしが嫌がったから、サイトはびっくりして逃げた。それで、昨日の昼に
わたしの機嫌を伺いに来たんだけど、わたしは確か……『あんたに何か許したわけじゃない』って
はっきり言ってやったわね。それ以後、サイトはわたしに顔を合わせようとしない。
 
 それって……。もしかして、サイトはわたしにフラれたと思った、とか?
 キュルケが言っていたように、サイトはわたしに犬だとかただの使い魔だとか言われて、
傷ついてたのかもしれない。でも、わたしの所へ帰ってこなくなったのは、あの時から。
 サイトが、わたしのこと好きだったって考えれば……納得できる、かも。
 
 寮の入り口まで着いて、足が止まった。心臓がばくばく言ってる。走ったからというだけじゃない。
 こ、ここ、困るわよ、そんなの。勝手にわたしのこと好きになって、勝手にフラれたとか思うなんて。
あんたは使い魔なんだから。れっ、恋愛とか、そういうのの対象になる相手じゃないんだから。
 だから、だから……。
 
 そこまで考えて、頭を抱える。ホントに困るわよう。どうしたら、帰ってきてくれるのかしら。
 んー、えっと、サイトは、すぐわたしを怒らせることするけど、使い魔としては立派すぎるほど
仕事をしてくれてる。わたしを助けてくれてる。
 だから、その、恋とかじゃなくて、使い魔としてなら、す、す……き、嫌いじゃない、わよ?
 むしろ、それなりに感謝してる。ちょっと癪だけど、なるべく側に居て欲しいの……側にいなさい。
 
 サイトに会ったら言おうと思うことを、頭の中で整理する。でも、こんな言葉で
あいつが帰ってきてくれるかどうか、わからない。
 そういえば、あいつにちょっとはご褒美らしいものをあげようかななんて思って、
セーターを編んでる最中だった。あれを見せたら、喜んでくれるかしら。
喜ぶわよね。好きな相手からのプレゼントだもの。こっちは別に好きじゃないけど。
 
 あと、それから……マッサージ、してあげようかな。今度は踏んだりしないで、ちゃんと手で。
うん、わたしはサイトにマッサージされるの気持ちいいし、何か嬉しくなるし……いいよね。
 きっと、わたしのとこに居たくなるに違いない。間違いない。
 
 一人で頷くと、一気に寮の階段を駆け上がった。
 
  
                          ∞ ∞ ∞
 
 

446 名前:黒い瞳の彼 13/13:2007/06/14(木) 21:06:36 ID:BkmvB3BE
「いいの? 本当に手伝ってもらっちゃって」
「いいんですよ。もともと、こういう仕事はわたしの方が慣れてますし」
 
 朝の仕事が終わったシエスタと一緒に、ルイズの部屋の戸を開けた。この時間は
授業中だから、ルイズが帰ってくる心配は無い。
 昨日の昼に掃除しに来たばかりなのに、妙に久しぶりな気がする部屋の中から、洗濯物を探し出す。
 
「えっと、これとこれと……ここ何日かサボっちゃったから、結構あるな」
「でも、ミス・ヴァリエールお一人の分ですから、大したことありませんよ。すぐに洗ってしまいましょう」
 カゴの中にルイズの洗濯物を入れているうちに、シエスタがルイズのベッドを直してくれていた。
さっきの言葉通りに手慣れた様子で、感心してしまう。
 
「……おぉ、誰かと思ったら相棒じゃねーか。昨日からどうしたんだ? 貴族の娘っ子が探してたぞ」
 そんな時に聞こえてきた声に、ぎくっとする。この部屋に置きっぱなしだった、デルフの声だ。
「ルイズが探してた?」
「おおよ。寂しがってたぞ。昨日はどこで寝たんだね? まさか野宿したってわけじゃあるめ」
 寂しがってた、というデルフの言葉に、胸がちくりと痛んだ。でも、ルイズのそれはいつも近くにいた
使い魔がいなくなったからの寂しさ。飼い犬がどこかへ居なくなってしまったからの寂しさなんだよな……。
 
「えっと、昨日はこのシエスタの部屋に泊めてもらったんだけど、流石に何度もそんなことできないから。
今晩はたぶんここに帰ってくるよ。……あ、これルイズには内緒な」
 剣が喋る姿に目を丸くしていたシエスタを指して言う。デルフは柄をかちゃかちゃ鳴らした。

「おう、主人を放っておいてメイドの部屋にしけこんだんか。相棒もやるねぇ。
そりゃ、あの娘っ子に知られたら大変だぁな」
「そんな、しけ込んだだなんて……」
 シエスタは頬を赤くして体をもじもじさせた。俺も、そんな様子を見て顔が熱くなる。
確かに、ただ泊まっただけじゃなく、しけ込んだと言われても間違いじゃないことをしちゃったわけだし。 
「ま、まぁとにかく、ルイズには秘密で頼むぞ、デルフ」
 変な空気になってしまいそうだったので、慌てて洗濯物カゴを抱えて出口に向かう。
シエスタも俺を後をぱたぱたついてきて、俺が廊下へのドアを開けると――。
 
 そこに、ルイズが立っていた。
 
「え……」
「ミス・ヴァリエール?」
 一瞬、思考が停止して、何も考えられなくなった。
 そこにいたルイズの顔は、こちらが気圧されてしまうくらい、冷たい……無表情だったから。
 ルイズは、静かに顔を上げて俺を見た。ぞっとするような、何の感情も読み取れない顔。
その唇が、ゆっくりと開かれる。
 
「……メイドの部屋に、泊まってたの?」
 やっぱり、聞かれてた。ドアの外で立ち聞きしていたらしい。いっその事、怒って飛び込んできて
くれた方がまだよかったのに。どう答えて良いのかわからない。
 
「――間違えたんだ。寝ぼけるか何かして、間違えたのね。わたしを、あのメイドだと思って……。
それで、わたしだと気付いたから、慌てて逃げた。そう。そういうこと……」

 俺が返答に詰まっていると、ルイズはうつむき、ぼそぼそと消え入りそうな声で何か言った。
よく聞こえない。ルイズも、俺に聞かせる気は無いようだった。 
「ル、ルイズ?」
 その肩に手を伸ばすと、驚くような勢いではね除けられた。
俺の手を払ったルイズの手のひらが握りしめられ、ぶるぶると震える。

「……出て行って」
 絞り出すように、ルイズはそう言った。俺の顔を見ようとしないまま。
「え?」
「聞こえなかったの。もう二度とこの部屋に帰ってこないで。……クビよ」
 淡々とした声。その声に震えが混じり、ルイズの足下にぽたりと雫が落ちた。

447 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/06/14(木) 21:07:52 ID:BkmvB3BE
続きます。次回、宝探し編。意外かもしれませんがタバサの話になります。
では。

448 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:40:07 ID:2I5aZxwB
久しぶりの長編ktkr

449 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:40:08 ID:yoJYB+it
一番槍。
GJっす、期待してますよ。

450 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:22:04 ID:8SmEW21j
>>447
GJ!!!!いろんなキャラがいい感じで味を出してて良かったです。
ついでにシエスタと同室の子にもGJをww

451 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:22:22 ID:WrBDrnrL
SoftMさんキテタ───(・∀・)───!!!!

しかしすっげえ修羅場……ルイズが一体どう出るのかすげー気になるww
王道恋愛まじGJ!

452 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:38:30 ID:ZQ2U/MgV
期待どうりの展開だ〜

そしてGJ!!

453 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 23:11:17 ID:zVULyPae
修羅場いやっほおおおおおうううううううう

454 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 23:19:07 ID:yhPVgcit
今夜はSoftMさんのせいで徹夜だな。

続きが気になって眠れねぇww

455 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 23:20:49 ID:LVF11xjb
Soft-Mさん、GJ!!

>意外かもしれませんがタバサの話になります

なんと! タバサがこの話で絡んで来るのか
タバサファンとしてはどんな感じの話になるのか期待大!

456 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 00:05:07 ID:KXRyf6EW
Soft-Mさんのキャラ毎の丁寧な心理描写が原作のイメージとジャストフィットで!
シエスタは俺の嫁!!って叫んだの銀の降臨祭以来で!
フッたフラれた程度のレヴェルの話じゃないぜルイズ!って感じの、2人の倒錯具合もまたたまらんわけで!

とにかく超GGGGGGGGJJJJJJJJJJJ!!!!!待て続編・タバサ編!!待てるか!!

457 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 01:56:00 ID:sLfu6AP2
本編より面白いと思ったのヲレだけ?

458 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/15(金) 11:19:19 ID:b5JisBwB
ああダメだ結局勤務開始までに間に合わなかったorz
ダメなオイラを許してくれえ
>>422の続きです

459 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:20:41 ID:020dpNv1
たまたま見たらリアルタイムktkr!

460 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/15(金) 11:21:48 ID:b5JisBwB
今日はルイズはお出かけ、シエスタはジェシカんとこの手伝い。タバサはなんか本買いに行くとかで居ない。
だってのに。
俺は王都に呼び出されていた。
…まったく、姫さまの戯れにも困ったもんだよなあ…。
俺は手元の書状を眺めてそう思う。
その書状には、今日一人でトリスタニアの王宮まで出向くように書いてある。
ちなみにルイズには言ってない。言ったら魔法でフルボッコ確定だからだ。
俺はお城に着くと、門衛のひとに書状を見せ、通してもらう。
えーっと、東の塔の門で待つんだっけか、確か。
俺は東にそびえ立つ塔のふもとまで歩いていく。
すると、そこには見慣れた金髪が居た。

「待て、何故逃げるサイト」

…いやだって…そんな獲物を待ち受ける肉食獣の目で待ってられたら…。
ねえアニエスさん?

「…なんだその目は」
「いやなんでもないです!
 と、ところでなんでアニエスさんがここに?」

なんか嫌な予感がする。

「いや、私は今日非番なんだよ」

言って視線を逸らしながら頬をぽりぽりと掻くアニエスさん。
…まさか。

「…またなんか企んでますね?」
「まーな。そしてお前に拒否権はない」

言った瞬間に俺は百八十度反転して。

がしっ。

「ぐえ」

襟元をアニエスさんにひっつかまれて、塔の中に引きずり込まれたのだった…。

461 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/15(金) 11:22:51 ID:b5JisBwB
塔の中は窓が少なくて薄暗く、そこが王城であることを忘れさせるような造りだった。
そんな中を、アニエスは才人を引きずって階段を下へ、下へと歩く。

「ここはな、昔捉えた敵兵を収監する場所だったんだよ」

では今は違うのだろうか?
その疑問を才人が口にする前に、アニエスは続ける。

「今は、戦争もないから、犯罪の容疑者を一時的に収監したりする程度にしか使われん。
 それでだな」

アニエスが足を止める。
そこは大きく頑丈な扉で行き止まりになっており、地下の暗さと湿気も相まって、奇妙な威圧感を感じさせた。

「この先はだな。その昔、敵兵を拷問するのに使われた場所なんだよ」
「…そんなとこに俺を連れ込んでどうする気ですか」

やっぱアレっすか、SMっすか、などと不埒な事を考えた才人だったが。

「いや。スポンサーのたっての願いでな、今日はここで『お稽古』だそうだ」

その言葉と同時に、アニエスが扉のノブを引くと、その扉はその重厚さに似合わぬ軽快さで、開いていった。
その奥には。
テーブルや椅子、箪笥などの調度品と、その奥に簡素なベッド。
そしてその中央には。

「お待ちしておりました、サイト様」

まるで地下牢のようなその部屋とは全く不釣合いな、白い妖精がそこにいた。
真っ白な肌、薄手の真っ白なネグリジェ、そしてその頭に戴くは白金の王冠。
そこにいたのは、トリステイン女王、アンリエッタその人だった。

「姫さま…」

そこまで言って才人は思いとどまる。
突っ込んでいいんだろうか。非常に突っ込みたい。
アンリエッタは言葉を飲み込んだ才人を見て、促した。

「どうぞ、サイト様の思ったとおりにおっしゃってくださいな」
「なにやってんすか姫さまーッ!?」
「無礼だぞサイト」

ごつん、と思わず突っ込んだ才人の後頭部に、アニエスの拳骨がめり込む。
いやだって、と反論する才人に、アニエスがうるさい、ともう一度拳骨を食らわせる。
そんな二人のやりとりを見て、女王は。

「…無視しないでください…」

462 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/15(金) 11:23:33 ID:b5JisBwB
拗ねた。
アニエスは思わず慌てる。
このワガママ女王の機嫌を損ねると、何が起こるかわからない。

「いえあの陛下を無視してるわけではなくてですねっ!?」
「いいんだわそうやって二人で楽しめばいいんだわ私なんて所詮初心なネンネですもの、サイト様には相応しくないんだわっ」
「なんでそーなるんですかっ?」
「もういいです私は女王稼業に専念することにしますそうして女の幸せも知らずに朽ち果てていくんだわ…ああ」
「あ、あのですねえっ!」

二人のやり取りをぽかんと眺めていた才人だったが、これはチャンスだ、とばかりにそろりそろりと忍び足で逃げ出そうとする。

がしっ!

その両肩を、今まで口論していたアンリエッタとアニエスの手ががっしりと握る。

「あ、あのう…?」

二人はにっこりと笑って、才人をぐいっ、と引き寄せる。
そして二人で仲良く、こう言ったのだった。

「言っただろう?」
「あなたに拒否権はないんですよ、サイト様♪」


抵抗を続ける才人に、アニエスは尋ねた。

「何をそんなに嫌がるんだ?」

いやだって、俺の意思がないじゃないっすか、と言った才人に、今度はアンリエッタが応える。

「サイト様の意思も尊重しますよ、もちろん」

何か含みのある物言いに、才人が疑問をぶつけると、今度はアニエスが応えた。

「ただし、陛下の意思が尊重される場合もある」

なんじゃそりゃ、という顔の才人に、アニエスは説明を始める。

「今からお前には、陛下に尋問をしてもらう」

才人の顔が疑問に歪む。

「…陛下のたってのお望みでな。
 陛下が捕虜になった、という設定で、お前が陛下から『ある言葉』を引き出せばお前の勝ちだ」

才人ははぁ、と呆れた顔をした。

「…なんだその顔は。トリステイン女王を好き勝手できるんだぞ?もう少し喜べ。
 あと、私も手伝ってやるから、がんばれよ」

なにをだー!という才人の突っ込みに、後ろからアンリエッタが声を掛けた。

「あ、あの、お手柔らかにお願いしますね、サイト様…?」

その声に才人が振り向くと。
アンリエッタは簡素な木の椅子に腰掛けていた。
何故か両手を自らリボンで縛って、潤んだ目で才人を見上げながら。
どうやら戦いは既に始まっているようであった。

463 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/15(金) 11:24:51 ID:b5JisBwB
さて、すまんがこれから夜勤なのじゃ
それではまた明日!(ぁ

464 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:32:22 ID:zLIS1xV3
こ・ここでおあずけですかぁーーーーーーーーーーー

465 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:44:51 ID:020dpNv1
なんて生殺し……

466 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:48:02 ID:tSIyz1Uo
放置プレイという新しいカタチですか? orz

467 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:51:25 ID:2qwsipDl
焦らし戦法ktkr
書き上がってから投下してくれてもいいすよw

468 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:55:57 ID:k700Bwa/
夜勤の最中に死ぬんじゃないぜへんたいさん
生きて帰って来てアン様のエロ尋問を書き切ってから死んでくれ


三日後に生き返って次はシエスタのエロ尋問を……

469 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:56:51 ID:yhwt5u5w
尋問といえば

擽り>失禁

コンボ(゚∀゚)

470 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:57:17 ID:2kYty0Tr
チクショー。生殺しw
ソフトMさんもキテター。


471 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 13:11:20 ID:KXRyf6EW
(;゚д゚)おいお前ら聞いてくれ
    何度リロードしても、>462で話が止まったままなんだ……先が、先の展開が表示されねーんだ!
   一体Doなってやがんだこれはよぉ!!

472 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 14:33:16 ID:pFADPYqN
午前11時から始まる夜勤があるのかと(ry

473 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 14:50:36 ID:Mah7Hocq
>>471
ルイズが嫉妬でディスペル魔法かけたんじゃないかw

あれ?誰か(ry

474 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 15:40:47 ID:8ojr27js
いっそサイトの尋問も放置プレイでお願いします

475 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 15:44:38 ID:mWDKwMz2
>>472
仕事まで寝るんだろ?

476 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 20:05:37 ID:rXFcHhBk
だな。

477 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 20:10:58 ID:WW31q44d
実は海外から書き込んでいる

478 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 20:26:11 ID:7gH/TWdp
>>477
お前天才

479 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:25:39 ID:y4hE2czs
お前ら何かとんでもない思い違いをしていなかったか……?




昼に夜勤ということは、せんたいさんは日本の裏側にいる可能性が高いということだ。
そこで、『せんたい』をひっくり返すと……

『たいせん』

ゼロの作品内で『たいせん』と言ったら、正に『世界対戦』、そして『ゼロ戦』!『佐々木武雄』!

つまり、せんたいさんこそが、佐々木武雄氏の子孫であり、そして向こうの世界とこちらを自由に行き来する存在なんだよ!
せんたいさん、シエスタを俺にください!

480 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:27:26 ID:WW31q44d
Ω、ΩΩ <……

481 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:47:56 ID:FwRDP5x7
俺はまた2chというものの可能性を知った━━━━━━━━

482 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:53:40 ID:KXRyf6EW
>>479
(´・ω・`)……

483 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:53:57 ID:Dwa9Ri9C
いたんせ

484 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:04:01 ID:C+G3DCXH
コルベール「さて では皆さんに今から殺し合いをしてもらいます」

485 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 06:02:32 ID:CwSZEe8x
アニメゼロ魔二期決定記念総集編を見て思った事
・サイトの声脳内より男らしい
・キュルケ動くたびに揺れてるwww
・きゅいきゅいが普通に竜っぽい
・コルベール先生、やっぱハゲてんなwww
・ルイズかわいいよルイズ

486 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 08:18:12 ID:C+G3DCXH

やはりこの氷のような娘にも慈悲の心はあるのだろうか
マルコニルと向き合ったタバサは一瞬躊躇するそぶりを見せた
しかしマルコニルが演唱を呟き始めると タバサは諦めたように杖を振った

瞬時にマルコニルの周囲の水分が凝固しマルコニルを取り囲んだ
マルコニルは驚愕した顔のまま氷結し 絶命した

【残り16名】


487 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 09:12:21 ID:9yK7eFel
・・・マルコニルって誰だよ。あとメール欄にsageと書いてみてはどうだろうか?

488 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 09:17:05 ID:nC8D+IYA
あれ?
マリコルヌと思ってた自分がいた。 恥ずかしい。。。。

489 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 09:17:57 ID:C+G3DCXH
マンコルヌか すまん

しかもsage忘れたorz

490 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 09:36:09 ID:HfWliDj2
マンコヌルなスレはここですか?

491 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 14:26:08 ID:yY+kQbUx
いいえ、ここではありません
あのかどを曲がってまっすぐいったところがそうです
どうか道をお間違いなさらぬよう…

492 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:33:15 ID:amcNPkn8
ゼロの使い魔〜双月の騎士〜 キャラ人気投票
ttp://www.vote5.net/anime/htm/1181789832

493 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:41:08 ID:72WlswWa
アン様はさすが1位だな

494 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 23:25:28 ID:C+G3DCXH
タバサはそんな二人を指差しながら言った。
「雨降って地固まる」
キュルケ「知ったか乙wwwwwww」

495 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 00:15:45 ID:mo0Po0i1
ルイズ「あんくりあ えくすぷろーじょん…? まぁいっか えいっ!」


496 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 07:21:09 ID:kMkxu+hS
>>495
ギギギwwwwwwwwwww

497 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 16:45:22 ID:y2neJdgm
最近末期になるスピードが早過ぎやしないかw
良SSはその面白さ故に強い麻薬みたいにすぐ禁断症状が出てしまうのか…

498 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 17:03:52 ID:XKq4jMwo
おれはそういったときは保管庫の気に入ったSSを何回も読み返す。
ときどき誤字脱字を修正したりするのも良い暇つぶしになるし。

499 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 19:44:17 ID:aOgSDgxH
アン様の続きマダー?

500 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 20:23:22 ID:vh7Hu1QR
そーいや、前スレぐらいにテファがサイトを召喚した話が盛り上がっていたのだが。
そのときのスレの住人じゃないが、テファに脳みそをいじられたので話がまとまってきたのだが、投下していいだろうか?
…断られたらそれはそれで、KA I KA N☆

501 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 20:29:02 ID:GBRUUQ1b
タバサ編投下マダー?

502 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 20:29:42 ID:XKq4jMwo
>>500
話がよくみえないけど、ためらうことは無いよ。
バッチコーイ!

503 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 20:34:02 ID:E87E5T7e
じゃあ断りつつ投下を強制してみるか

「貼って欲しい訳無いじゃない!ほ、ほ、ほんとだからね!」

504 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 20:53:00 ID:mo0Po0i1

テファが使い魔召喚の魔法

光のゲート出現

使い魔(仮)が手探りでテファを引きずり込む

テファ「まいっか ルイズさんは確かこの後キスをするんだと…」

キス

テファ「あ あれ? 胸が…熱い!」

胸にルーンが出現


505 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:03:54 ID:WJDm5zfS
あああぁぁぁぁぁぁぁぁ
最後のSS投下からもう2日もおおおおおおぉぉぉぉ
うわああああああああああああああああああ

506 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:07:58 ID:1jFfllrm
落ち着け・・・落ち着いて祖数を数えるんだ

507 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:12:20 ID:SJYt7HNN
その代わりゼロ奇妙スレが
もうすぐ追いつくぐらいに加速してるな

508 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:40:59 ID:FTW/iXiL
そろそろアン様分が足りなくなってきた
はやくほQを・・・・・・・・

509 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 03:11:33 ID:jPv6vhJd
ゼロ奇妙スレっての初めて知った
結構おもしろいのもあるのな

510 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 04:07:49 ID:2hjrnA7V
ジョジョクロスって丞太郎が主人公の立場乗っとりするやつばっかだからつまんね
ジョジョファンっつーか3部しか読んでない丞太郎厨って感じがする

511 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 05:47:44 ID:MKfiHJUT
>>510
あのスレで召還されたのは20人を超えるが、承太郎は1人でそのディスクが召還された奴の2人しかいないぞ。
…何気に5部の暗殺チームがやたら充実してるw

512 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 06:11:11 ID:bp0jiIZZ
こういう時は抜いて落ち着くんだ
俺は3回抜いたから超冷静だぜ

513 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 06:13:51 ID:JBItWMBy
11売ってねぇorz

514 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 06:50:31 ID:JBItWMBy
てかガンダールブの剣はデルフで槍はちんこじゃね?

515 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 07:23:51 ID:iyTfoUkw
たわけ
ちんこは剣
これは真理じゃ

516 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 11:22:22 ID:G6XepInD
ゲイ・ボルグは槍だぞ

517 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 11:40:22 ID:BUo2E7Ph
催眠ものってないのかな?

518 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 11:41:09 ID:7sfRCKjK
エスカ○ボルクはバットだぞw

519 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:08:44 ID:SvGWLjPc
ごっめぇん。
遊んでたら遅くなったYO(何
つーわけで続きいきます >>422 >>460 の続きです

520 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:10:20 ID:SvGWLjPc
アニエスは才人をアンリエッタの前に立たせる。

「さ、はじめようかサイト」

しかし、尋問というものの経験のない才人は、目の前で両手を縛られたアンリエッタに、何をしていいのかわからない。

「えーっと…どうすればいいんです?」

才人の言葉に、呆れたようにアニエスは肩をすくめる。

「だから言ったろう。陛下から『ある言葉』を聞き出すんだよ。
 何をしてもいいから」

いや何をしてもいいって…と才人は考える。
とりあえず、聞き出せばいいんだよな…。

「じゃあ姫さま、その言葉とやら、教えてください」
「イヤです♪」

才人の間抜けな質問とアンリエッタの即答に、その場に流れるビミョ〜な空気。
その空気に最初に耐え切れなくなったのは、アニエスだった。
アニエスの手刀が軽い音を立てて才人の脳天に突き刺さる。
頭を抱えて振り向く才人に、アニエスは怒鳴った。

「アホかお前はっ!」
「アホで悪かったですねっ!」
「いーかよく聞け、尋問というのはな、情報を囲っている相手から情報を無理やり引き出す事を言うんだ!
 そんな馬鹿正直に正面から行ってどーする!」
「…ンなこと言われたって俺尋問のやり方とか知らないし」

ぽりぽりと頬を掻いてそう言い訳する才人。
アニエスはしょうがない、といった風に髪をかき上げると、言った。

「では教えてやろう。尋問の基本はな。
 『飴とムチ』だ」
「はぁ」

才人は思わずやっぱSMっすか、などという気分になる。

「相手に『言ったら楽になれる』と思わせるのがコツだな。
 ほら、やってみろ」
「…はぁ…」

今一度才人はアンリエッタに向き合う。
アンリエッタはそんな才人ににっこり微笑みかける。
…。

「無理です。」
「早いわボケ!」

即座にそう言った才人を、アニエスの蹴りがふっとばす。
『ぶべらっ』とかなんとか声を上げながら、才人は壁に叩きつけられた。

521 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:12:11 ID:SvGWLjPc
「あ、あの、アニエス…?」

肩で息をするアニエスに、アンリエッタが語りかける。
アニエスは思わずはっとなり、アンリエッタを振り返る。

「な、なんでしょう陛下!?」
「やっぱり…サイト様には、こういうのは…」

やはりアンリエッタも向いてないと思ったのだろう。
しかし、アニエスは覚えていた。

「…こういうのしたいって、言ってきたの陛下じゃないですか」

そう、これを言い出したのは実はアンリエッタなのだ。
しかし、見事に思惑は外れ、才人は今壁に激突して伸びている。

「ええ、でも…なんかもっとこう、なんていうか…」
「サイトは基本ヘタレですからね。人を責めるなんてそうそうできませんよ」

アニエスのいう事は確かに的を射ていたが、しかしそれでもアンリエッタは才人に責めて欲しいのだ。
アニエスはそんなアンリエッタの心情を、はからずも察してしまった。
…こういう時だけは伝説級に察しの悪いサイトが羨ましくなるな…。

「…わかりました。不本意ではありますが、アレを使う事にしましょう」
「…あれ、ですか?」
「ええ、アレです」

言ってアニエスの視線が向いた先には、小さな薬棚があった。

522 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:17:23 ID:SvGWLjPc
目を覚ますとアニエスさんが俺の顔を覗き込んでいた。

「大丈夫かサイト」
「大丈夫かじゃないですよ全く…いつつつつ…」

俺は蹴られたわき腹のあたりをさすりながら立ち上がる。
ったく、突っ込みも容赦ないんだからアニエスさんは…。

「そうか痛いか、ならいい薬があるぞ」

…突然何を言い出すんだこの人わ。
…っていうか思い切り棒読みじゃないすかアニエスさん。

「…何を企んでるんですか」

俺の質問に、しかしアニエスさんは。

「企むなど人聞きの悪い。ちょっと薬を盛ろうとしているだけだ」

にっこり笑ってとんでもない事を!
逃げるっ!
しかし、当然の事ながら、半端な姿勢の俺は問答無用で捕まってしまうわけで。

「さあサイト」

にっこり笑ってアニエスさんが俺を床に引きずり倒す。
そして背後から、謎の薬瓶を取り出した。

「だいじょおぶ、痛くしないから♪」
「薬で痛いのは劇薬でしょおおおおおおおおお!」

しかし俺の突っ込みは虚しく空に散って。
俺はその薬瓶の中身をまるごと、飲まされる事になってしまった…。

523 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:18:13 ID:SvGWLjPc
そして再び才人は、両手を縛られたアンリエッタの前に立つ。
しかし、その外見は先ほどとなんら変わる所はない。

「あ、あの、サイト様…?」
「まったく、エラい目にあいましたよほんとに」

才人は言いながら、アンリエッタの顎を軽くつまむ。
その才人の態度は、先ほどのそれとは確かに違っていた。
…どんな薬を使ったのかしら…?

「さてと、それじゃあ…」

そう言って才人はアンリエッタの顎に当てた指をつつつ、と喉の方へずらしていく。

「あんっ…」

その感覚に思わず、アンリエッタの喉から声が漏れる。

「あれえ」

アンリエッタの反応に、才人はアンリエッタの耳元に口を寄せる。

「今、可愛い声が漏れましたよ?
 あんなので感じちゃうんですか姫さま?」
「え、ちがっ…」

アンリエッタの反論を見て、才人は嗜虐心を煽られる。
そして、その無防備な耳の襞に、熱く湿った吐息を吹きかける。

びくん!

アンリエッタの身体がバネ仕掛けの人形のように縮こまる。

「ひゃぁっ?」

才人はその反応に気をよくして、跳ね上がった太股に手を這わせる。
そしてその手は動かさず、アンリエッタの耳元で囁く。

「さて、続きをして欲しかったら…って言いたい所ですけど」
「ふぇ?」
「もうちょっと、盛り上げましょうか…」

そしてその手を、足の付け根へ少しずつ少しずつ、にじり寄らせていく。
アンリエッタの声が、その微妙な刺激に震える。

「やぁっ…そんな…」
「あれれ?指でちょっと触られたくらいで感じるんですか?
 トリステインの女王はずいぶん淫乱なんですね?」

真っ赤になって、太股を閉じるアンリエッタ。
自ら望んだ行為ではあったが、才人の言葉に異常に羞恥心を煽られていた。
才人はいよいよアンリエッタの乙女を守る最後の白い布切れに指をかける。
その指先には、濡れた布の質感が伝わってきた。
才人はそのまま、布の上から女王の器をこね回す。

ぬちゅ…ぬちゅ…

「や…はぁ…だめぇ…」
「もうこんなになってますねえ。せっかくのお高い下着が台無しだ」

524 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:19:06 ID:SvGWLjPc
そしてそのまま、指に布を絡ませてアンリエッタの入り口を犯した。

ぐちゅ…

「やっ!ゆび、ゆびがぁ!」
「ほんとに…淫乱な女王様だ」

才人はそう言い放つと、布を残して、指をアンリエッタから引き抜く。

「え…なんで…」

上気した頬と潤んだ瞳で才人を見つめ、アンリエッタは呟く。
才人はその言葉には応えず、今度は白いネグリジェの襟元に両手の指をかける。
そして。

ビィィっ!

乱暴に白い布を引き裂くと、白い双丘が露になる。
その先端では、桃色の突起がはちきれんばかりに膨らんでいた。

「乳首もこんなに硬くして…それじゃあこのいけないおっぱいを虐めましょうか」

才人はアンリエッタの言葉を待たず、両手でその白い球体を押し潰す。

「やっ!いたっ…」

跡の残りそうな強さの責めに、アンリエッタは思わず苦悶の声を上げ、前で組まれたリボンで縛られた腕を縮こまらせる。

「これは失礼。痛かったですか?」

そして才人は、今度は優しくアンリエッタの乳房をこね回す。

「あっ…やぁ…」

その刺激にアンリエッタの喉から嬌声が漏れる。
しかし、その刺激は、最も敏感な部分で感じていた刺激には程遠かった。
物足りなさに、アンリエッタの足が交互に上下に動く。
その隙間からは、確かな水音が漏れていた。

「あれ?どうしたんですか姫さま?胸だけじゃ足りませんか?」
「…は、はい…」

物足りなさに、アンリエッタの心が悲鳴をあげていた。
そんなアンリエッタに、才人は追い討ちをかける。

「じゃ、どうして欲しいか言ってください」
「あ、あの…」
「具体的に、ね」

才人の催促に、アンリエッタは。

「あ、あの、下の、私の女の子の部分も、いじってください…」

そう言って、淫らに足を開く。

525 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:19:53 ID:SvGWLjPc
才人はそんなアンリエッタに満足そうに微笑むと、濡れそぼった白い布を退けて、右手の中指と人差し指をまとめると、アンリエッタの中にねじ込む。

ぐちゅうっ!

「ひぁっ!」

アンリエッタの背筋が、鋭い歓喜に反りあがる。
才人は指を開くと、アンリエッタの中を激しく犯し始めた。

ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅっ

淫らな音を立て、アンリエッタのそこは涎を垂らして才人の指を受け入れる。

「あ、あぁっ、はげしっ、ふぁぁっ」

やがて開いていた脚がだんだんと閉じ始め、アンリエッタの足の指先が内側に縮こまっていく。

「あ、いく、いく、わたし、もぉ」

ちゅぽんっ

しかし、体中を丸めて達しようとしていたアンリエッタの蜜壷から、不意に才人は指を引き抜いた。

「えっ、あっ、なんでっ」

涙を流し、絶頂への階段の途中から放り出されたアンリエッタは、逝けない不快感を露にする。

「今は姫さまの尋問中ですからね。姫さまから『ある言葉』を言ってもらわないと、続きはしてあげません」
「え、あ、そのっ」

思わずその言葉を口走ってしまいそうになるアンリエッタ。
しかし才人はその口を粘液で濡れた指で塞ぐと。

「まだですよ姫さま。もうちょっと、頑張りましょう」

意地悪くアンリエッタの言葉をそう止めて、後ろに控えているはずのアニエスに語りかける。

「それじゃあ出番ですよアニエスさん。手伝ってください」
「あ、ああ」

二人の行為に見入っていたアニエスを、才人は抱き寄せたのだった。

526 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:21:53 ID:SvGWLjPc
「やぁっ、そんなっ、ふぁぁ!」
「今日は、ずいぶん、可愛い、声で、啼くんですねっ?」

はしたない水音と嬌声が、部屋の中にはこだましていた。
今、私の目の前では、アニエスが円卓に手を着いたまま、しかも、普段の鎧姿のまま、下半身だけを裸にされて、サイト様に犯されている。
サイト様は『お手伝い』と称して、アニエスを私の目の前で犯していた。アニエスも、それを受け入れて…。こうなった。
そして、アニエスのお尻には信じられない事に、太い張形が刺さっている。
サイト様は腰を動かしながら、その張形をぐりぐりと動かしている。
…入れる前のを見たけど…あれって…。
大きなこぶがたくさんついてて…ぐねぐねと曲がっていて…たぶんあれ、中で…。

「だめぇっ、またくる、きちゃう、きちゃうぅっ!」
「あれえ、ずいぶん、だらしないですね?
 もう、三回目、ですよ…っと」

言ってサイト様は自分の動きを止めて、張形を激しく出し入れする。
それと同時に、前に回した手で…アニエスの大事な所を…つねりあげた。

「ひ、あひ、いくぅ、またいくぅぅぅぅぅ!」

かくかくとアニエスの身体が震え、その股間から…薄黄色い…。
やだ、アニエスったら…。

「あれえ、姫さまの見てる前でお漏らしですか?見られて感じて、しかもお尻がイイなんて、とんでもない変態の騎士様ですね」
「やぁ…ちがっ…そん」
「反論しても、ココは正直ですね?」

そしてサイト様はアニエスの反論を打ち切って、アニエスのお尻から…あの大きな張形を、一気に引き抜いた。

ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅっ!

すごい音を立てて、アニエスのお尻から大きな、歪なモノが引き抜かれる。
それと同時に。

「あひ、らめ、らめぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「おわっ、すごい締め付け…っ!」

アニエスは、また逝ってしまったみたい…。股間から、今度は透明な液体を撒き散らして、身体を反らせる。
そのアニエスの締め付けに、サイト様は耐える。そして、アニエスは身体をぐったりと円卓に預ける。サイト様は、まだアニエスの中に入れたままだ。

「さて、それじゃあ…」

不意に、サイト様がこっちを向いた。

527 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:23:43 ID:SvGWLjPc
や、だめ、見ないで…っ!
私の体が、羞恥に火照る。

「おやおや、ずいぶんとはしたない格好ですね、姫さま」

私は思わず顔を逸らして、身体を縮こまらせる。
私は…私は…。
二人の交わりを見ながら…。自由にならない手で…必死に…。

「オナニーは気持ちよかったですか?」

必死に…自分を慰めてたんだけど…。
もう、もう…。

「さて、それじゃあ姫さまに改めて質問です」

不意にサイト様がそう言ってくる。
え…?何を…?

「『ある言葉』、教えてください。
 早くしないと、俺、アニエスさんの中で果てちゃいそうです。気持ちよくて」

言ってサイトさんは、アニエスに突き刺したモノを…前後に動かし始める。

「ひ…まら…ら、めぇ…」

呂律の回っていないアニエスの声が、彼女に与えられた快感の大きさを私に伝える。

きゅんっ…。

私の中の、女の器官が、サイト様を…男を、欲しがっている。
もう…我慢…できない…。

「サイト、様…」

私は、欲望に耐え切れず、言ってはいけない言葉を口にする。

「なんでしょう?まだ言う気になれません?ああ、気持ちよくていっちゃいそうだなあ」

え…?ちがう、ちがうのに…!

「ち、違うんです!言葉っていうのは…あなたの、名前なんです!サイト様…!」
「え、そうなんですか?」

言って、サイト様はアニエスから離れる。
ちゅぽん、と水音がして、アニエスは円卓の上に解放される。
そして…。
サイト様は、椅子の上の私の傍まで寄ってきて…。

「それじゃあ、お望みどおりのものを差し上げますよ、姫さま」
「あ、はい…」

私の、目の前で…。アニエスの液でベトベトの、サイト様を…。

528 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:26:02 ID:SvGWLjPc
びゅびゅっ!

え…?
一瞬、目の前が白く染まる。
私が何が起こったのかに気がついたのは、身体に熱い液体がかかっていることに気付いた時だった。

「あら、すいません。出ちゃいました」

私の体に…熱い、サイト様が…いっぱい…。
私はもう、何も考えられなくなっていた。

「どうしましょう、縮んじゃいましたよ」

サイト様はそう言って、何か言葉を続けようとする。
でも…。

「ほしいの、サイト様が、欲しいの…」

その前に、私は縛られた手で、サイト様を手にして…。
まだ粘液でベトベトの柔らかいソレを、口に入れた。

529 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:27:52 ID:SvGWLjPc
正直疲れました。
さすがに4ラウンドはきついっす、薬の補正込みでも。
俺は今、王城の裏門にいる。俺はアニエスさんに言われて、ここでアニエスさんを待っている。
なんか用事があるそうだ。尋問できたご褒美だとかなんとか。
あの後結局、姫さまで3ラウンド、アニエスさんと1ラウンドしちゃった。
ていうかあの薬、大胆になるだけで記憶とか消えないのね…。
俺の頭の中に、さっきのさんざん責められている二人のエロ画像が再生される。
…いつの間に録画したんだ俺内HDD。グッジョブだぜ。
なんて考えてると。
や、やべ。

「…あれだけしておいて、まだ立つか。さすがだな」

ってアニエスさん!いつの間に!
アニエスさんは公務の時と違う、簡素な服に着替えて、俺の復活した息子を凝視していた。

「そんなに見ないでくださいっ!」

俺は慌ててアニエスさんから身体を逸らす。
だって恥ずかしいジャン。
すると。

「あら、それは男性として誇っていい事だと思いますよ。サイト様」

俺が向きを変えたそっち側にいたのは。
黒い髪をポニーテールに纏めた、ズボン姿の。
『アン』の格好をした姫さまだった。

「ちょ、姫さまっ!?公務はいいんすかっ!?」

王様が王城を離れていいとは思えないんだが。
すると、とんでもない答えが返ってきた。

「大丈夫、またルイズに変わってもらいましたから」

って、またかこのひとわ!
…で、なんで二人してこんなところに…?
俺が疑問を口にする前に、アニエスさんが応えた。

530 名前:ケイコとマナブ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:29:01 ID:SvGWLjPc
「うむ、尋問をうまくやった褒美をやると言ったろう?」

言ってアニエスさんは俺の右腕をがっしと抱える。
…イヤなヨカン。

「そうです、私もサイト様に喋ってしまった罰を受けなくてはなりません」

そして、逆サイドの腕を、今度はアンが抱える。
…だいたい予想ついてきたけど。
…一応聞こうかね?

「あ、あの、それってどういう…?」
「お前への褒美はな、二人の女奴隷だ」
「そういうわけで、好き勝手しちゃってくださいませ、サイト様♪」

そして二人は俺の両腕を抱えたまま、裏門の外へと歩き出す。
やっぱこうなるのかーーーーー!

「ちょっとまってーーー!まだスルんすか二人ともーーーーっ!?」
「大丈夫、薬と宿は用意してある、気にせずたっぷり楽しむといいぞ♪」
「いーっぱい、ご奉仕しちゃいますね♪」

いやそういう問題じゃなく!なんで勝ってもこういう展開なわけ!?

「言っただろう?」
「あなたに拒否権はないんですよ、サイト様♪」

そして俺は…。その夜、星になったのだった…。〜fin

531 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/18(月) 12:30:52 ID:SvGWLjPc
はい以上です。
なんつーかいろいろアレですよね。ほんとに。
早くアニメ2期始まってくんないと他の職人さんも枯渇しちゃいそうな勢いで。

まあとにかく、買い物にいってくるのでこのへんでノシ

532 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 12:33:51 ID:pxqWpnwN
うぉぁぁぁぁぁっ!!
素敵に無敵にGJです!

流石せんたいさんだよねぇ…てゆーか初のリアルタイムGJかもしれない。

はやく第二期見たいね

533 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 14:33:41 ID:gXDfIPUs
こんのぉへんたいさんめぇ!GJ

二期が開始すれば美味しいシチュが転がり込んできそうだしね

534 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 18:58:04 ID:65Oupi1r
>>531
GJ!!
2期始まるまで、このスレがあれば生きていける

535 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 21:16:23 ID:V8JRXatm
へんたいさんのへんたいっぷりにはGJせざるをえないぜ!

536 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 21:43:52 ID:LmwK6Y3o
俺は才人×ルイズしか読む気にならん

537 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 21:44:46 ID://ZXfkFb
GJ.....いやむしろGJという単語がとても陳腐な表現に感じられるくらいだ。
なんかもう、せんたいさんサイン貰いたいくらいだ。 神です。ホント。


538 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 22:44:33 ID:YES7duuj
アンリエッタものだと思って読み進んでいったのに
アニエスしか合体シーンがない… orz

おねだりしてる姫様カワイソス(´・ω・`)

539 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 23:12:35 ID:jCSPaR3h
ところでお前らのお薦めの個人SSサイトってどこよ

540 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 23:37:47 ID:tm/Mv6ll
あるにはあるが、名前出しちゃマズいだろ

541 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:09:12 ID:Dz/feQMR
>>540
グリーングリーンダヨー

542 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:21:18 ID:sa50GeOm
>>539
作品名でなら、『ゼロの使い魔・2回目』とかね。
オリ設定つーかキャラが多いのがなんだが。此処の感じともまた違うからなぁ。

某理想郷のその他板とか探すといいよ。

543 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:33:08 ID:9jX97xCb
>>542
あれは中々。更新度も良いし。
ストーリー的に無理があるのもあるけど【繰り返される日々】も楽しめた。
理想郷は漁ってみることにする、ありがとう

544 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:33:20 ID:emo62389
アニエス奴隷化とかエロ過ぎ(*´д`*)

545 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:38:14 ID:R0s1B9RS
暑くなってきたのタバサ&怪談ものでも誰か書いてくれ

546 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:53:19 ID:31NPOArF
理想郷にイチのタバサってのがあった
タイトルから見てタバサがヒロインかと思ったらルイズだった
タバサファンとしてはちと残念

>545
怪談物か〜
もうそんな季節なんだな

547 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 01:20:04 ID:HW6t5+yD
お前さんがなんでそう判断したのか俺にはわからん

548 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 01:33:57 ID:R6gHq2p3
>>545怪談もののタバサって既出じゃないっけか

549 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 02:12:46 ID:31NPOArF
>547
たしか作者さんがヒロインはルイズと後書きか感想のレスで書いてた(と思った)

550 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 06:01:57 ID:Dz/feQMR
その才人をはっては紅か

551 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 08:48:09 ID:B2qbIJtk
>>548
せんたいさんの「あらしのよるに」だね。

552 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 10:45:35 ID:sa50GeOm
実は怪談やお化けが大の苦手なアニエス

を妄想した

553 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 11:40:13 ID:sa50GeOm
>>550
辞書で理想郷を調べて変換してGGるべし。トップに出るから。
シャングリラでもユートピアでもない奴な。あと英字だぞ。

まずはSS投稿掲示板、
それからおすすめSS紹介板やSS捜索掲示板も活用するといい。

554 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:57:17 ID:31NPOArF
>545
205さんの「その名はイーヴァルディ」もあるね
これ続き書いて欲しいな・・・

555 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 20:15:49 ID:Q9GSjamV
>>539
vipからだが、「ベイダー卿がゼロのルイズに召喚されたようです」
最強モノだけどこれ結構おもしろかったよ。
ルイズじゃなくベイダー卿に萌えた。

556 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 20:53:13 ID:Dz/feQMR
実はコルベールの魔法の炎蛇を見ると蛇に睨まれた蛙状態になっちゃうアニエス

557 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 20:58:13 ID:Zk7Z0vnh
>>555
初期から見てる俺様よ

ところで今前スレ読み直してたんだけど、>>841-845の続きはまだなのかね

558 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 21:11:32 ID:Dz/feQMR
アンネの日記

559 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 21:39:28 ID:sa50GeOm
黒毛のアン・・・様

髪じゃなくて毛と書くとどうもエロイな。

560 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 21:48:18 ID:Dz/feQMR
あんあんあん とっても大好き


561 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:11:19 ID:CNDDjzIk
ラモえ〜もん〜

562 名前:りょうじょくはにい ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:20:20 ID:mRNK1DRn
>>500
で、「ルイズではなくテファに召喚されたサイトの話」が抜けてました。
はい。日本語でおkですね。一々訊いてすいません、生きていてすいません。

*ルイズにサイトがいないことになりますが、彼女はしぶとく生き抜いている。
*現作の流れでパロをしていくため、オリジナル設定が多数あり。
*しかも続き物という罠
*あ、私はデルフが大好きです。テファ? ぼっこぼこにしてやんよ。

某パロでデルフが出ているのに投票をするのをためらった人など、
そんな優しい異世界の住人様は、見てやってあげてくださいませ。

563 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:21:34 ID:mRNK1DRn
 …どうして俺は、こんなことをしているんだろうか?
 パカン。軽い音がして木が真っ二つに割れる。
 俺は元の世界に戻りたくないのか?
 切り株に乾燥した木を置き、ナタを振りかぶる。
 パカン。また軽い音がして木が、程よい大きさの薪になる。
 
 俺の名前は平賀才人。どこにでもいる普通の男だ。
 そんな俺だが鏡のようなものに潜ってからというもの、なんと異世界に呼ばれてしまったらしい。
 どうして俺が異世界に呼ばれたというのは、サモン…なんとかというやつに、召喚されたらしいからだ。
 らしいのはここが森の中の孤児しかいない集落のような村で、異世界という割にはピンとこないからだ。
 それになりよりも、異世界に来たのに落ち着いている俺がいるからだ。
 
 パカン。
 今まで都会とは言わないが、薪割りするような田舎に住んでいたわけでもないのに、慣れた手つきでナタを振る。
 パカン。
 気合を入れれば高速連続薪割りができるほどの熟練者の腕。
 それは右手の甲に光るルーンの力のせいだろう。
 自分がいた世界ではこんな力はなかったので、俺の中ではこれが一番の異世界の証だと思っている。

「サイトー」

 大きい声にもかかわらず、背中からやわらかい声が耳に届いた。
 うん、訂正。この手は二番の異世界の証です。
 声の持ち主は聞くだけでわかる。
 俺を召喚してくれたエルフのハーフである、ティファニアのことテファだ。

「おいしいクッキーができたので、みんなでおやつにしましょう」
「あとちょっとで終わるから、先に食べてていいよ」
「ダメよ。今からみんなと一緒に食べるから。それにこの前も後から来るって言って、一時間もまったからね」
「待っててなくてもいいのに」

 困ったように俺は笑った。
 きっと後ろの彼女は唇をへの字にして、不満そうな顔をしているだろう。
 後ろを見ながら喋るのは失礼だと思うが、彼女を直視するのはまだなれない。
 彼女には一番の異世界の証があるのだから…!

「子供たちが怒りますよ? それでもいいならどうぞ」
「…それは怖いなあ」

564 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:23:07 ID:mRNK1DRn
 子供たちは遠慮がないから怒らすと怖い。
 パンチやキックならまだやさしいほうだ。全員が俺の体にのっかり、好き勝手に俺の体を弄繰り回すのはもう勘弁だ。
 パカン。
 今日で何百回ならしたかわからないほどの音を締めくくる。
 あとで続きをするつもりだが、子供がいるからナタは分厚い袋に入れて腰にさした。
 いきなり子供がタックルすることがあるため、あんまり持ち運びたくないのだが置いといて、

「テファおねえちゃん。どいて! そいつ殺せない!」

 ナタを持って叫びだした子供がいたので、厳重に刃物類は管理してある。
 カナカナカナカナっと鳴く害虫も退治しないとな。
 
「それじゃいこっか」

 俺は立ち上がり、そのままカニのようにみんなが待っている家へと向かう。
 もちろんテファに背中を背中を向けてだ。

「あの…サイト」
「な、なんでしょうかテファ」

 後ろから不安そうな声が耳元に囁いた。
 近い! 近い! なんでそんなに近づいて言うの!

「そんなに私のことが怖いの?」
「っは? 怖い? 怖いって、何で?」
「私がエルフだから、見るのが怖いんだよね?」
「あいや、そうじゃなくって、ね。俺はエルフは知らないし、テファは優しいし、そんなんで怖がらないよ」
「じゃあ何なの? なにが怖いの?!」
「え、っと…それは。ね?」

 その胸が胸が胸が、なんつうか胸が! やばすぎて直視できません!
 なんていった日には、ここが日本だったらセクハラで刑務所行きだろう。
 それに出会い系サイトで期待をもって、異世界へとたどり着いたのだから、女の一つや二つのイメージはあった。
 もちろん巨乳のお姉さん系もばっちりいたが、俺の妄想を飛び越えた胸が目の前にあるのは、いかせんまずかった。
 そりゃあもうすごい胸。すごいを通り越して、ものすっごい胸。俺の中での一番の異世界の証になるほどの!
 もう、

「うひょー! おっぱーい!」

 とパンツ一丁でダイブしたかったが、彼女の性格は男の子をしらない少女だった。
 …俺の動作ひとつで彼女の仲で、男という生き物がどういうものかが決められる…!
 という、妙な使命を受けた感じで、軽々しくいえなかった。

「…テファは優しくしてくれるし、村の子供たちもまあ元気って言えば元気だし、ご飯も美味しいし、薪割りとか仕事は辛いけど楽しいこともある。
だけども俺にとってはここは異世界なんだ。俺がいた世界とぜんぜん違うわけだから、まだ慣れるのに時間がかかってるんだ。
だからもう少し慣れるまで待ってくれない? 自分でも何が怖いのかわからないんだ」

 これは嘘だ。もうなぜか異世界に慣れきっちゃっている。
 テファの耳なんぞよりも、テファの胸のほうが驚いたぐらいで慣れてしまっているのだ。
 ちょっと酷いかもしれないけど、嘘をついて胸のことははぐらかせてもらおう。
 それほどあの胸はすごすぎる。

565 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:27:53 ID:mRNK1DRn
「ご、ごめんなさい。私、サイトのことを気づいてあげられなくって…」

 声が震えている。
 俺をこの世界に呼んで、俺がこの世界の人間じゃないことを説明したときと同じ声。
 …足を止めて、振り返る。
 手で顔を抑えて涙をためているテファがいた。

 …なにやっているだ、俺。

 俺はテファをゆっくりと優しく抱いた。
 テファを俺の胸へと引き寄せて、頭をゆっくりなでてやる。
 絹のように細くて長い髪が指に絡まる。

「俺は大丈夫。俺はテファがいるから、この世界で生きているんだ。だから大丈夫」

 俺は優しく、細長い耳元へ囁く。
 さらに彼女を自分の身に寄せる。

「ごめん…ごめん…無理やり呼んじゃってごめんね…」
「泣いてもいいんだよ。テファは今まで年長で頑張っていたから、たまには泣いてもいいんだよ」

 俺の言葉に肩上下に揺らし、ひっくひっくと泣き始めた。
 俺は背中と頭を優しくなでてあげる。
 背中はガラスのように細く滑らかで、髪の毛に触れるたびにやわらかい香りが鼻をくすぐる。
 
 …やばい。ピンチ。だいぴんち
 とっさにテファを抱いてしまいました。
 俺のお腹に胸という存在を覆す、胸革命があります。
 これを世間に晒せば、胸という胸の存在が変わります。
 そんなのがおれのおなかに、押さえつけられてます。
 あとすこしでぼくのかはんしんに、せっしょくします。
 せっしょくしなくても、げんかいですがなにか?
 ああ、むねがものすごくおおきいから、てふあさまのおなかにぼくのかはんしんがあたらなくてよかったでしゅ。
 いいえどっちもじごくです、ぼすけて。

566 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:28:31 ID:mRNK1DRn
「あ、あの。もう大丈夫だから」
「え、あ、ああ!!! ごめんごめん!」

 必死に絶えていた間、テファはもう泣き止んでいた。
 俺に抱かれたのが恥ずかしいのか、俺から逃げようと暴れる。
 だが腰と頭を押さえつけられているので、逃げられようにも逃げられない。
 胸が、胸が胸があああああああああああ!!!
 テファが暴れば、胸も暴れる。
 俺のお腹あたりで胸がたゆんたゆんと!

「ちょ! テファ! 離すから暴れない!」
「こんな汚い顔見せたくない!」
「テファおねえちゃんを泣かしたな!」

 げ! この声は…! 

「やっぱり悪人だ!」
「悪人だ悪人だ!」
「いやそうじゃなくって、うわあああああああ!」

 子供が波のように俺に襲い掛かった。
 ごん! 頭に硬いものが激突。
 目の前が暗くなり、テファから手を離した。
 
 呼び出されたときもフライパンだったなあ。あれも痛かった。
 起きていても痛いだけ出しそのまま気絶しようか。
 
 どご! 横腹に強烈な衝撃。
 痛みで目を開き、ファイティングポーズをとっている子供がボディーブローを決めていた。
 フライパンをもった子供は俺の頭を叩いた後膝裏を叩き、俺の体が崩れる。
 わあ、目の前には大きな靴があるなあ。
 ドロップキックかな? てへ☆
 靴が俺の顔にめりこむ。うん、ぐっしゃっと鈍い音が聞こえるね。
 フライパンよりも深い闇が襲ってくる。
 気合を入れていつもの台詞を言わないと、もっと酷い目にあう…。

「テファ、誤解を解いといて…」
「ちょっとみんな! サイトは何もしてないから!」

 テファが子供を叱る声を子守唄で、俺は暗闇の中へと入っていった。
 いつものことだから、安心感があって心地よいです。

 な、わけあるかああああああああああ!!!

567 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:29:31 ID:mRNK1DRn
以上です。*はほぼ意味なかったですね。
胸ばっかりですいません。次スレが現れるまでにつづきを…!
最後まで見てくださった方々に深々と感謝。

PS
>>502
どうみても日本語でおkです。すいませんでした。

>>503
「あんたのために貼ったわけじゃないから、うせろ。気持ち…わるい、からね。ご、ごめ…」


568 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:37:09 ID:pFRzNXfD
(;゚д゚)……なんちゅう……なんちゅうもんを…………
あんさんはぁ……あんさんは、なんちゅうもんを……ソノ上お預けっ!?Wait、House!?

せんたいさんのラブコメ……誰かの黒テファ……そして今作!
……なんちゅうもんを……あんさんはなんちゅうもんを作ってしもたんや……まさに禁断の果実、口にしちゃあかん木の実、すごくいけないけしからん桃りんry
なんちゅうもんを……あんさんのおかげでぇ、ああああんさんのおかげでせっかく抑えつけてきた禁断症状ガqw背drftgyふじこlp;@:「」

569 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:49:14 ID:Q37X2l61
い、いかん!?
>>568が興奮のあまりGJを忘れている!

570 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 02:12:26 ID:RAPyAY61
>>562
俺はお前に恋してる

571 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 02:37:34 ID:GqGYT+Ys
>>555のやつ初めて読んでみたが面白いな
更新も頻繁なようだし期待大だ
>>562もこの後の展開が楽しみだ
原作以上にテファが掘り下げられそうだ
今日はいい日だ

572 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 03:38:03 ID:wiFzMeOu
>>562
           おっぱい!
       おっぱい! おっぱい!
    おっぱい おっぱい! おっぱい!
  おっぱい! ∩   ∩ ノ)   おっぱい!
 おっぱい!  川 ∩ 川彡'三つ  おっぱい!
おっぱい! ⊂ミ∩、⊂ミ∩彡⊃    おっぱい!
おっぱい!⊂三ミ( ゚∀゚)彡三彡三⊃ GJ!
おっぱい! ⊂彡川⊂彡川ミ⊃    おっぱい!
おっぱい!⊂彡川∪⊃ U川彡⊃   おっぱい!
 おっぱい! (ノ ∪  川 ∪ミ)  おっぱい!
  おっぱい!      ∪     おっぱい!
    おっぱい! おっぱい! おっぱい!
        おっぱい! おっぱい!
            おっぱい!


573 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 04:55:26 ID:CUj2paCR
>>571
俺も読んでるけど面白いなw
スターウォーズ全然知らないが

574 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 05:38:17 ID:iJHDTQck
これいいな。>>555

ライトセイバーがあるんじゃデルフもかたなしだが w

575 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 08:41:30 ID:5floR9xN
ヴェイダーが最強なだけじゃなくてちゃんと心の葛藤とかも書かれてるしな

SWファンでゼロ魔読んでる自分にとっては凄く面白い

576 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:48:51 ID:lzQrbC3v
ttp://clwarosu.blog77.fc2.com/blog-entry-223.html

お前がNo.1だ。


577 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 18:01:19 ID:pFRzNXfD
>>576
麦茶が飲めねえwwwwwwwwwwwwwww

578 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 19:08:20 ID:Z28jl9LM
>>576
これ地味に続きがあるんだよな
暗黒卿のよりバカっぽくて好き

579 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 19:55:32 ID:iJHDTQck
>>576-578
本編は凡庸だが、名無しのツッコミとそれをうまく拾ってるまとめ人が神 w

580 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 19:57:41 ID:SSgzWKnV
>>576
ベジータwwwwwwwwwwwwww

581 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 20:03:52 ID:JhwkyV3u
もぉすぐ二期め

582 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 20:09:36 ID:SSgzWKnV
アンと濃厚キスシーンはガチ

583 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 20:21:41 ID:ND0Nj18q
>>576
べジータ凄ぇwww
実際、べジータ召喚されたら虚無とかブリミルとかなんの意味もなくなるなw

584 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:07:33 ID:/MQNpO7s
>「少女の苦悩、少年の怒り」
>エロパロ版とゼロの保管庫にある18禁SSで、途中までは単なるエロですが途中でシリアスストーリーに変貌し、そこから途端におもしろくなります。
>話のヒロインはタバサですが、才人が好きなのはあくまでルイズと原作のスタイルを崩さず、脇キャラにも見せ場のある名作だと思います。


どれそれ・・・・・・

585 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:11:22 ID:pC6AiiQW
アニメ2期のOP聞いてICHIKOの歌唱力の上がり方にビックリした

586 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:16:37 ID:/4wWvyKN
アン様とローションプレイしたいお

587 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:37:32 ID:y+4SIkKR
>>584
作者の都合で消されたんじゃね?

588 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:40:50 ID:3IE1pmV4
過去ログ辿れば一応読めるはずだけどな。
でもそこまでして読むほど面白いもんでもない。
周囲が持ち上げすぎなだけ。

589 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:44:45 ID:/MQNpO7s
>>587
<(^o^)>

>>588
どの過去スレか教えてけれ

590 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:52:07 ID:8bzBpYRx
アニメ二期のオープニング曲かっけぇ!
アニメ二期のエンディング曲アホスww

愛の鎖で散歩しましょ♪

591 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 23:22:52 ID:krvuI4pU
やっぱジョジョでしょ
ttp://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2.html?

592 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 23:47:27 ID:ol7KtCjR
二期のオープニング曲カコイイ!!

593 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 23:58:57 ID:SSgzWKnV
>>585
うpうp

594 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 00:05:50 ID:xT/7Yq5z
ん、二期あるのか。ノーマークだったぜ。

595 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 00:07:15 ID:8bzBpYRx
341 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/06/20(水) 19:06:52 ID:krohS4DN
155 :メディアみっくす☆名無しさん:2007/06/20(水) 18:47:07 ID:???
>>90
これか
http://www.mediafactory.co.jp/files/d000093/zero_24_i8bg.asx
開始13分くらいからOP  名曲?

342 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/06/20(水) 19:08:39 ID:X7UMGKwf
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm484759

二期の情報すら知らないとかどんだけー。7月からだす

596 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:04:54 ID:d7suHtj5
……まだ1期のが色んな意味でインパクトあったからよかったなー

597 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:06:58 ID:uMFcCVIy
うまく表現できないけど
なんかはっちゃけた電波から重い電波になった感じがする

598 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:11:18 ID:HQuDeWpR
>>595
歌唱力云々と言うか、既に別人のようにさえ聞こえるな。
一体、第一期OPから今までに何があったんだ・・・?

いや、こういうのも好きだけども。

599 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:24:46 ID:hvNqfXNC
あら、意外に不評? かなり好きなんだけど。
ダサカッコイイのとか大好物だし微妙な古くささがゼロ魔に合ってる気がする

そういえば、一期のエンディングもだけど歌:ルイズとなってるが
ハルケギニアでは音楽とか歌唱とかどんな風なんだろ。
テファが楽器も歌も上手いのは確定だけど
例によってルイズはテラ音痴とか

600 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:29:06 ID:JYhA+kQA
別に音痴ではないが、その気になれば5m離れた場所のグラスを破壊できる

601 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:46:07 ID:hSj2yXKS
>598
保管庫にログがあるよ、
僕は好きだいまだに続きを待ってはいるが、
無理ぽいので、他のを待ってる。

話は変わるが、新刊のペースが落ちてるのが、SS減少の理由だと思ってるので、
アニメ二期始まっても、そんなに状況変わんないきがす

602 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:51:22 ID:n9fHe57B
>>600
うm
確かにやってるのをテレビで見た。

確かに名曲だ!

603 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 02:42:34 ID:XSWB8tft
SS減少は新刊のペースじゃなくて新刊の魅力が落ちてるのが原因であるような……

604 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 03:27:51 ID:JDGE1goa
>603
こんなに沢山投下されてるのに「減少」だなんていったら
飢餓地帯の住人のおいらはどう反応していいかわかんねえだ

月に2〜3SSくらいのスレなんてざらなんだぜ

605 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 08:09:45 ID:LhBDle2+
数か月保守しかないスレを知ってますが何か?

606 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/21(木) 11:59:47 ID:6r4ilEXR
二期EDに惚れた。いい電波だ。りぜるまいんOP並のいい電波だ。
ただし人前では聞けないなコレw
いやまあ一期のも聞けないけど…w

てなわけで、ヴァリエール三姉妹編、投下いきます。
あ、エロ抜きなんであんまりwktkしないよーに。

607 名前:ヴァリエール家家族会議 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/21(木) 12:00:29 ID:6r4ilEXR
「…決めた」

シエスタがヴァリエール邸に押しかけてきた次の日。
肘関節を脱臼して右腕を三角巾で吊られている才人に『あーん』するシエスタをテーブルの対面からジト目で見ていたルイズは、不意にそう言った。

「あら、婚約は時機尚早だとようやく悟りました?」

『サイトさんのメイドでいます』とか言いながら、やっぱり虎視眈々と才人を狙う黒髪のメイドは、スプーンを握り締めて嬉しそうにそう言い放つ。
あにいってんのよ婚約は決定事項なの、いい加減諦めたらどうなのこの平民女、ナニを言うんですか、まだ『婚約』ですから破棄する自由もサイトさんにはありますよミス平面胸、とか言い合いながら朝食をほっぽって取っ組み合いを始めた二人に、才人は。

「で、何を決めたんだよ?」

シエスタの上に馬乗りになって、お互いの髪を引っ掴んで引っ張り合っていたところでルイズは止まる。
それに合わせたようにシエスタも動きを止める。
そしてルイズは言った。

「…お父様に報告するわ。
 姉様たちのことも、シエスタのことも含めてぜーんぶ、ね」

才人の顔から血の気が一気に引く。
今となっては二人の新居の目の前となった、湖での一件が思い出される。
やばいまずい俺殺される。

「あら、そんなことしたら一直線に婚約破棄ですわね♪
 やっぱりサイトさんには私のような大き目の」
「だまんなさいこのバカ乳娘」
「ぐえ」

シエスタの口を手で塞ぐと、ルイズはシエスタの頭を床に押し付ける。
シエスタはもがもがと暴れるが、何故かルイズの手を振りほどけないでいる。
そしてルイズは、才人から顔を逸らしながら言う。

「い、言っとくけど婚約は破棄なんかしないかんね!
 わ、私の経歴にそんな傷付けられちゃたまったもんじゃないわ!
 い、いいこと、お父様に報告するのは、アンタを反省させるためなんだから!
 婚約破棄なんか絶対しないんだから!分かってる?」

才人からは見えなかったが、下に組み敷かれているシエスタからは、ルイズが真っ赤になっているのが見て取れた。
ほんと、こういう見栄っ張りな所直せばもう少し可愛げもあるんでしょうけどー、などと抑え付けられながら思うシエスタだった。

608 名前:ヴァリエール家家族会議 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/21(木) 12:01:21 ID:6r4ilEXR
そして舞台はヴァリエール本邸。
ルイズの申し出により、ヴァリエール家の一同がその食堂に勢ぞろいしていた。
まだ細かい事情を知らないヴァリエール公爵は才人と逢うなりにこにこしながら『久しぶりだな婿殿!』と言いながら才人の肩をばしんばしん叩いていた。
才人が三角巾で腕を吊っている事はあまり気にしていないようだ。
その公爵が最も上座の席に座り、その右側に公爵夫人、その隣にエレオノール、カトレアと続く。
そして公爵夫人の対面にルイズが掛け、その下座に才人、その脇にシエスタが控える。
前菜が運ばれてくると、ヴァリエール公爵が口を開いた。

「で、何だねルイズ、家族みんなで話し合いたい事とは」

ルイズは呼吸を整え、そして目の前に座る姉二人に、まるで敵対する氏族を見るような視線を送る。
二人はその視線に、エレオノールは赤くなって目を逸らし、カトレアは笑顔で受け止める。
そして、空気を全く読まずに才人の口に前菜を運ぶメイドにガンを飛ばした後。
ルイズは事の次第を話し始めたのだった。できるだけそういう描写は伏せて。
そしてルイズが話し終わると、公爵は眉間に皺を寄せ、その皺を右手で揉み解した。

「なるほど…」

はぁ、と公爵は深いため息をつく。
心なしか怒りを抑えているようにも見える。
死んだ。俺死んだ。絶対死んだ。
さようならお母様。才人は日本から説く離れた地で星になります…。
そしてルイズ。短い間だったけど、幸せだったぜ…。
才人は天を仰ぎ、涙する。

「サイトさんっ?どうしたんですかサイトさんっ?」

急に泣き出した才人にシエスタが声を掛けるが、才人は聞いていない。
シエスタ…君にも、世話になったっけなぁ…。

「エレオノール。例え研究に必要だからといって、妹の婚約者から採取するのは感心せんな」
「は、はい、お父様…」

しかし。
才人の想像とは裏腹に、公爵の言葉は、なんとエレオノールに向いていた。

「ちょ、ちょっと、お父様っ?」

ルイズは思わず立ち上がり、公爵に食って掛かる。
しかし公爵は涼しい顔で応える。

「ルイズは黙っていなさい。
 エレオノールは単に研究のために、婿殿から採取を行った。そうだろう?」
「え、ええ…そうです」

赤くなって俯きながら、エレオノールはそう応える。
驚いてエレオノールを見つめる才人と、ちらりと顔を上げて、なんと才人の方を見たエレオノールの視線が見事にぶつかる。
ぽんっ、と音を立てそうな勢いで真っ赤になって、エレオノールは才人から視線を逸らした。
え、なに?今の反応なに?
メガネ美人のお姉さんが俺の方見て赤くなってるよ?つか軽く萌えたんですケド。
さっきまで死を覚悟していた人間とは思えないほどデレった顔で、才人はエレオノールを見る。

609 名前:ヴァリエール家家族会議 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/21(木) 12:02:52 ID:6r4ilEXR
その二人の間に流れるなんだからストロベリィな空気に、ルイズは苦虫を噛み潰したような顔になる。
そうして才人の方を見ていると、同じように苦虫を噛み潰しているシエスタと目が合う。
そしてルイズがこくん、と頷くと、シエスタは涼しい顔で。

ぶぎゅる。

「いだっ…!」

思い切り才人のつま先を踏み潰した。
才人は必死に声を抑え、シエスタにあにすんだよ、と視線を送るが、シエスタは知らん振りを決め込む。
三人がそうしている間にも、公爵は話を進めていく。

「そしてカトレア。元気になったというのは本当かね?」
「はい、お父様♪」

公爵の質問ににっこりと答え、カトレアは懐に隠していた杖を取り出し、呪文を詠唱する。
すると、食べ終わった前菜の皿がふわりと浮き上がり、控えていた給仕の牽くワゴンの上にかちゃかちゃと重なる。

「この通り、カトレアは元気になりました」

以前なら気軽に魔法など使えないカトレアだったが、今は魔法を使ってもけろりとしている。

「でも…」

不意に、カトレアの表情が曇る。
そして続ける。

「定期的に『お薬』を摂取しないと、ダメみたいなんです」
「そ、そうなのか?」
「はい」

もちろん『お薬』というのは才人の精液なのだが、直接的な表現はアレなので避けている。

「そういうわけでルイズ、定期的にサイト殿をお借りする事になるけど、いいかしら?」

言って笑顔をルイズに向けるカトレア。その笑顔には一切他意はない…ように見える。

「え、あの、その」

一瞬戸惑うルイズであったが、カトレアの笑顔に思わず。

「い、いいけど…」

そしてその返答を聞くなり、カトレアは才人の方を振り向く。

「と、いうわけでこれからもよろしくお願いしますね、サイト殿♪」

にっこり笑うカトレアにつられて、だらしなくにへらと才人も相好を崩す。
ルイズが親指で首を掻き切るジェスチャーをすると、シエスタが目にも留まらぬ速さで手刀を才人の喉笛にクリーンヒットさせる。

「げほ!げほ!」

咳き込む才人に全員の視線が集まるが、その時にはシエスタは既に才人の斜め後方に涼しい顔して下がっており、何が起きたのかは当人達にしか知る由はない。
さらに公爵は続ける。

610 名前:ヴァリエール家家族会議 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/21(木) 12:03:55 ID:6r4ilEXR
「で、だ。そこに控えるメイドとのことだが」

その言葉にシエスタは一瞬ぎくりとする。
そしてルイズに、私たち友達ですよね、見捨てたりしませんよね、と笑顔を向ける。
あにいってんのよ誰が友達よこの淫乱メイド、屋敷の外に放り出されるがいいわ、としたり顔でルイズは視線を外す。
しかしルイズの思惑は見事に外れる事となる。
公爵はにっこり笑って言ったのだった。

「英雄色を好む、というではないか。
 妾の一人や二人、いて当たり前だよ。なあ婿殿?」

そして才人にウインクなどする。
正直親父のウインクなど気持ち悪いものでしかなかったが、才人はなんとなく笑顔で相槌を打つ。
公爵は気をよくしたのか、席を立ってすたすたと才人の所まで歩いていき、肩など組んで語りかける。

「なぁに、わしも若い頃はぶいぶい言わしたもんだ。
 婿殿はまだ大人しいほうじゃて。わしの若い頃なんぞ妻と同時に四人と」

その瞬間。
ばこん!とすごい音を立てて、食堂の大テーブルが揺れた。
公爵夫人が犯人だった。
公爵夫人はゆらりと立ち上がると、満面の笑顔を公爵に向けた。
それと同時に三姉妹の喉がごくりと鳴る。
公爵夫人は、にっこり笑いながら言った。

「あなた。すこぉしお話したいことがございます。
 ちょっと外出ろやゴルァ」

笑顔のまますごい迫力でそう言って、ものすごい黒いオーラを身に纏い、すたすたと軽快に公爵夫人は食堂から出て行く。
ぱたん…とあまりにも静かに食堂の扉が閉じ、公爵夫人の姿をかき消した。
公爵は才人の肩を抱いたまま真っ青な顔で固まっている。
そして、部屋の扉の外から大音声が響いた。

『駆けあーーーーーーしッ!』
「い、いえす、まむ!」

真っ青な顔のまま、公爵は駆け足で妻を追った。
一瞬で静かになった食堂で、給仕達が何事もなかったかのように三姉妹と才人の前にメインディッシュを持ってくる。
三姉妹は全員そろってほう、とため息をついた後、気を取り直して食事を始めた。
才人は呆気に取られ、何も言葉が出ない。

611 名前:ヴァリエール家家族会議 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/21(木) 12:05:59 ID:6r4ilEXR
そんな才人に、ルイズは警告する。

「食べておいたほうがいいわよ」

そしてそれにエレオノールがメインディッシュの鴨肉にナイフを入れながら続ける。

「これから、長時間の公開処刑が始まるから」

カトレアはあらあら困ったわ、という顔をしていたが、すぐに執事のジェロームを呼びつけて、言った。

「部屋と温室のお花たちに、水やりをお願いねジェローム。あと動物達の餌も」
「かしこまりました、お嬢様」

才人は我に帰ると、ルイズに尋ねた。

「も、もしかして、このウチで一番怖いのって…」
「母様よ。間違っても逆らわないようになさいサイト。
 あと早めにソレ片付けたほうがいいわよ。たぶんあと半日はモノを口に入れられないから」

そう言うルイズの皿の上は、すでにつけ合わせの温野菜が残るのみだ。
そして才人は慌てて皿の上の料理に手を出そうとする。
その瞬間。
ばたぁん!と物凄い音を立てて扉が開く。
そこから現れたのは。
騎士装束に身を固めた公爵夫人と、その手に吊り下げられてぼっこぼっこにされて原型を留めていない公爵がいた。

「さてそれでは」

にっこり笑いながら公爵夫人は。

「家族会議を始めましょうか♪」

公開処刑の開始を告げたのだった。

612 名前:ヴァリエール家家族会議 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/21(木) 12:07:59 ID:6r4ilEXR
結局、家族会議は公爵の過去のおいたを散々暴き立てる事に終始して、終了を迎えた。
別邸に戻ったルイズと才人は、疲れきってベッドに横になる。

「つ、疲れた…」
「あ、あんな荒れた母様初めて見たわ…」

仲良くベッドに伸びきって二人は同時にため息をつく。
そしてルイズは気付く。

「あー!アンタの処遇をどうするか忘れてたじゃないのっ!」

言って才人の鼻先にびしっ!と指を突きつける。

「ま、まあいいじゃないか、婚約破棄にならなかっただけ」
「そうです、ありがたいと思わないと」

いつの間にかベッドに腰掛けていたシエスタが才人に続ける。

「なんであんたまだ居るのよ!出て行きなさいよ!」
「私はサイトさんのメイドですっ!サイトさんがお暇を出さない限り私はサイトさんと一緒ですよーだ!」

掴みかかるルイズに、あっかんべーで応えてシエスタは言う。
そのまま、二人は取っ組み合いの喧嘩を始めてしまった。
才人はベッドの上で、大の字になって思った。
結局、変わらないまんまかぁ。
ため息をついて、喧嘩を続ける婚約者とメイドを眺めて、才人はまどろんでいった。
これから始まる、苦難の日々を想像すらせずに。

〜つづく

613 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/21(木) 12:10:11 ID:6r4ilEXR
http://wikiwiki.jp/zero/?%A4%BB%A4%F3%A4%BF%A4%A4%A4%B5%A4%F3
の、「ヴァリエール三姉妹編」を先に読んでおくと幸せになれます。たぶん。
とりあえず折り返し地点。三姉妹それぞれと、メイドの思惑を絡めて才人はどう調理されてしまうのか!べんべん!
好感度によっては親父と放逐ルートもありかも!(ありません

それでは買い物いってくるノシ

614 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 12:25:55 ID:P+fOExf5
一番槍!!GJでした〜、シエシエとルイズその内ジェスチャー
要らなくなってアイコンタクトで会話しそうな勢いだなw

何はともあれカトレアに萌えた。

615 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 12:44:35 ID:grjgIfan
懐かしいなあ。あれの続編かあ。
ルイズパパいい人だなあw
つーかサイトモテ過ぎ。一回殴らせろwww

616 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 18:47:56 ID:sbEfkD9u
おお。これってせんたいさんの作品の中でも1,2を争うくらい好きな奴だったから
結構うれしいです。GJです〜

617 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 22:51:10 ID:uYtcFW9d
いよぉぉぉし!せんたいさんktkr。せんたいさんがだいたいのキャラを
補ってくれるから一歩の所で過疎化を防いでくれてる

618 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:41:14 ID:bfL5a9tf
そもそも全然過疎化なんかしてないのに騒ぐな どこが一歩だ

>>613 続き期待だす

619 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:43:30 ID:d7suHtj5
まぁまぁ
朝から晩までPC貼り付いてる人には一週間作品投下がないスレと一週間レスのないスレが一緒に見えちまうんだよキット

>>613 続きwktk

620 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:47:21 ID:q25BOEeC
>>603の人気に嫉妬
触りすぎだろw


621 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 00:07:53 ID:UX/JlIst
新刊の内容に肩透かしを喰らったのは俺も同意なんだけどな。
あれ・・・期待していたほど話が、みたいな。
がんばれヤマグチノボル。エロゲなんかにかまけてる場合じゃないぞ。

622 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 00:42:33 ID:pQHZ8SI6
ノボルのエロゲの新作一応冬発売予定だしな。
結構エロゲにかまけるんじゃない。

623 名前:痴女109号:2007/06/22(金) 01:51:03 ID:o2mqbQuL
>>338-343
>>348-354
の続きです。
またもや、かなり間が空いてしまいました。

624 名前:契約(その8):2007/06/22(金) 01:52:27 ID:o2mqbQuL

(こっ、これを、……俺がっ!?)

 異臭を放ちつつ突きつけられた数珠繋ぎの物体は、才人に新たなる絶望を味あわせるには充分な存在だった。
、そして、いまや彼にとって、絶望という感情は、彼の魂を闇の淵に蹴りこむだけでは済まない、むしろ甘美な響きさえ伴う、黒い欲望に同化しつつあった。

――すなわち、マゾヒズム。

 元来、平賀才人という少年には、その素養があった。
 そもそも、ある日イキナリ、自分を異世界に召喚した、その実行犯たる少女に唯々諾々と従い、それでもなお、自分を人間以下に扱おうとする彼女に、好意を越えて愛情さえ抱いてしまう。
――常識的には、はっきり言って、考えられる事ではない。
 そんな非常識をあっさりクリアーしてしまう順応性。これをマゾヒズムの兆候と解釈する事に何の誤謬があるだろうか?

 まあいい。

 とにかく、この場において確かに言える事は、彼に与えられる更なる絶望は、もはや快楽に化学変化することさえ稀ではない、という事実。
 その証拠に、才人は眼前に突きつけられた、異臭漂うこの性具を見つめる眼差しに、明らかな興奮の熱を持った光を灯している。
 そして、ゆっくり、ゆっくりと、『それ』を手に取った才人を、シエスタはにやりと笑って見下ろした。


625 名前:契約(その8):2007/06/22(金) 01:54:13 ID:o2mqbQuL

「きゅい、きゅい! ズルイのねん。サイトだけ、美味しそうなお団子食べて!!」
 その声の所有者が、いきなりその性具を横取りして口に放り込まなければ、彼は間違いなく、その物体を自らの口に納めていただろう。
 しかし。

「――ぶほっ、なにこれっ!? ごほっ!! ごほっ!!」
「あっ、シルフィさん、だめっ!!」
 シエスタが止める暇さえなかった。
 シルフィードは、その堅い食感と、何よりその物質の全体を覆う臭味に驚き、アナルパールをそのまま、窓の外に放り投げてしまったのだ。

 一瞬、残念そうな、ほっとしたような表情の才人を残して。

「なにこれっ!? くさいのねんっ! まずいのねんっ!! 気持ち悪いのねんっ!!」
 全身に鳥肌を立たせるシルフィード。
 無理もない。
 才人のクンニにイカされて、ようやく天地晦冥の中から意識を取り戻したばかりの彼女は、残忍極まりないシエスタの産卵命令も、才人の出産シーンも見てはいないのだから。
 つまり、このピンポン球大の性具が、そもそもどこに仕込まれていたか知らない訳だ。

「自業自得」
「きゅいきゅいっ! お姉さまヒドイのねんっ!!」
「勝手な真似するから」
 そう言いながらタバサの指は、うなだれて、荒い呼吸を整えている才人の顎に、差し入れられた。
「サイト」
「……何? タバサ」
「貴方の身体で、この子を口直しさせてあげて」

 そうタバサが言った瞬間、きゅいきゅい騒いでいたシルフィードが突然静かになった。
「――いいの? お姉さま」
「……」
「お姉さまより先に、シルフィがサイトを食べちゃっても」
 
「いいの。順番なんてもう、無意味な事だもの」

「ミス・タバサ! ちょっ、ちょっと、待って下さいっ!」

 しかし、シエスタの声は結局タバサの唇によって中断された。
「んっ……んんんん〜〜〜〜っっっ!!」
 イキナリ敢行されたタバサのディープキスは、数瞬であっても、メイドから判断力を奪うには充分だった。

「おっ、おい、タバサっ!!」
 そして、彼女を振り返ろうとした瞬間、
「きゅい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」
 という、奇声と共に、碧髪の美女が才人の胸に飛び込んできたのだ。
「ちょっ、まっ、っっぁぁぁ〜〜〜〜〜!!」
 そしてたちまちの内に、うなじの急所に吸い付かれて、何も言えなくなってしまう。

「きゅいきゅいっ! お姉さまのお許しが出たのねんっ!!」
「しるっ、しるふぃっ!!」
「きゅいきゅいっ! うるさいのねんサイトっ!」
 胸のボタンを引き千切ると、そのままシルフィードは彼の乳首を音を立てて噛む。
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」


626 名前:契約(その8):2007/06/22(金) 01:55:46 ID:o2mqbQuL

「どう、おいしい? サイトの体は?」
 シエスタの胸を揉みながら、タバサがこちらに目をやる。
「すごいのねんっ!! とってもおいしくて、シルフィ感動しそうなのねんっ!!」
 そのまま、赤子のように、ちゅうちゅう彼の乳首を吸い始めるシルフィード。

 そうなのだ。
 彼女は、いまでこそ美しい髪を背まで伸ばした妙齢の美女の姿をとってはいるが、本来は竜の幼生。まだまだ母のぬくもりが恋しい年頃である。
 そして、そんな彼女ならばこそ、さっき才人の舌によって自分の肉体を襲った、未経験の快感についても、当然理解してはいなかった。

――ただ一つ、タバサから言い含められたサイトの『童貞』の件を除いては。

「どういう、どういう、おつもりなんですかミス――あっ……タバサっ!?」
「……」
「あなたはサイトさんを、一体――くぅぅ――どうするおつもりなんですか」
「サイトの童貞を、あの子に奪わせる」


 その言葉を聞いた瞬間に、シエスタはこの少女に対する自分の認識が、全く甘かった事を思い知った。

――敵っっ!

 この方は、やっぱり敵なんだ。
 ミス・ヴァリエールだけじゃない。私からすらも、サイトさんを奪おうとしている恋敵!
(甘かった。気を許したわけでもなかったのに、何でこんな……!!)

 さっきのあの瞬間、才人は完全にアナルパールを口に入れようとしていた。
 さっきのあの瞬間、才人は完全にシエスタの軍門に下った、いわば無条件降伏の状態だったのだ。
 しかし、その流れはいま断ち切られた。
 
 いま、才人の“男”は奪われつつある。
 シエスタがどうしても手を付けられなかった、才人の男としてのシンボル。
 ルイズへの遠慮なのか?
 いいや、それは言い訳に過ぎない。
 シエスタには分かっていた。
 彼女が、才人の“男”に手を付けなかったのは、そうする事で何かが終わってしまう、何かが変わってしまう、そう思ったからであり、それが怖かったからだ。
 何故なら、才人が本当に好きなのは、あくまでも自分ではなくルイズであるという事実を、彼女は誰よりもよく知っているからだ。
 しかし、このタバサという少女には、自分のような中途半端なためらいはない。
 その証しに、彼女の使い魔たるシルフィードは、才人の体を……。

「きゅいきゅい、サイトのおっぱいは何にも出て来ないから、ちょっとつまらないのねん」
 そう呟くと、シルフィードは才人の着るメイド服のエプロンごと、スカートを中央から縦に引き裂いた。

 びびっ、びびびびびっっ!!!

「ああああっ ちょっとお前、この服タダじゃないんだぞっ!!」
 この才人の叫びが照れ隠しだったのか否かは、恐らく問題ではない。
 スカートを縦に割って突如出現した巨大スリットのおかげで、小さなショーツからはみだした彼の堅いペニスが、大気中に一気に晒される事になったのだ。


627 名前:契約(その8):2007/06/22(金) 01:59:29 ID:o2mqbQuL

「きゅいきゅい!! サイトのおちんちん、可愛いぱんつからはみだしてるのねんっ!!」
「やっ、やめろぉっ!! みるな……ぁぁぁぁああああ!!!」
「んふふふふ。やっぱサイトは、いい反応してるのねん」

「あああっ!! いやだっ!! サイトさんっ!! サイトさんっ!! しっかりして下さいサイトさんっ!!」
「黙って」

 自分に乗りかかるタバサの小さな体の向こうから、あからさまな才人の悲鳴が聞こえて来る。それは、“姉”を名乗り、才人の身体を思うさま蹂躙してきたシエスタにとって耐え切れる響きではなかった。
 本当なら、今すぐにでも、自分にまとわり付くタバサを蹴散らして、愛する男の貞操を守りに行きたかった。

 しかし、跳ね除けられない。
 タバサが駆使する、舌、指などのテクニック。それに加えて、抵抗しようと暴れるシエスタの力を巧みに逸らし、流し、あるいは利用し、体格に於いて自分を圧倒しているはずのシエスタの体から引き剥がされないようにしている。

――もっとも、『北花壇騎士七号』として、魔法・体術を含む様々な戦闘訓練を修めているタバサにとっては、たかがメイド一匹グラウンドで押さえ込むのは、造作もない事なのだが……。
(でも、手加減はしない……!!)

「ひぃぃっ!! 剥かないでっ!! そこの皮は――痛でぇぇ!! 剥かないでぇぇ!」
「きゅいきゅい、意外なのねん。サイトってば、こんなに立派なの持ってるのに、先っちょは、『お子様』なのねん?」

 そう、そこに聳える才人の男根は、サイズはともかく、いまだ幼いままの形状を保っていた。
 シエスタは、彼がいくら泣き叫んでも、“そこ”に手を付けてはくれなかったのだ。
 そこに、シエスタ独特の不安感とルイズへの遠慮があった事は前述したが、しかし、それだけではない。
(徹底的に焦らせてあげます――!)
 彼の男としての機能を、あくまでも無視し、それ以外の性感帯の開発に重点を置く事で、より深い屈辱と、それによる快楽を与えよう。当時の彼女はそう思ったからだ。

――しかし、今は後悔している。
 こんな形で、こんな形で奪われてしまうなら、私がっ!! この私が誰よりも早く奪ってしまえば良かったっっ!!! 涙ながらにシエスタは思う。

「きゅいきゅい、サイトだめなのねん。あんまりモガモガすると、おちんちんの皮が剥きにくいのねん」
「だからっ!! 剥かなくていいっ!! って、聞いてねえだろオマエ――ああああ!!」
「嫌なのねん。シルフィは剥きたいのねん。サイトのおちんちん、剥きたいのねん」
「ちょっ……何すんだよっ!?」
「だから、サイトは少し静かにするのねん」
 シルフィードはくるっと体勢を入れ替えると、69の体位で自分の股間を、彼の口元に持っていった。

「男の子は我慢が大切なのねん。今からサイトは、シルフィのあそこを舐め舐めして、忍耐力を養うのねん」


628 名前:契約(その8):2007/06/22(金) 02:01:34 ID:o2mqbQuL

「見える?」

 タバサが、メガネの奥から、いつもとはまるで違う妖しい光を放ち、必死に抵抗を続けるメイド少女に囁く。
「サイトの皮が剥ける瞬間」

 めり……!

「サイトが大人になる瞬間」

 めりめりめりめり……!!

「ほら、どんどん剥けていく……」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
「あああっ、ダメなのサイトっ! もっともっとシルフィのあそこ舐め舐めするのぉ!!」
「いやっ! いやっ! サイトさんっ! サイトさんっ!! サイトさんっっ!!!」
「ほらっ、見なさいっ!! もっとしっかり、サイトが大人になる瞬間をっ!!!!」

 めりめりめりめりめり……びりっ!!



「――ひっく、うぐ……ううう、あううううう……」
「そんなに泣くことないのねん。たかだか、少し血が出たくらいで」
 
 そう。――才人は今、処女を破られた乙女のように、股間を抑えながら泣いている。
 シルフィードが敢行した皮剥きプレイによって、彼の亀頭を包んでいた分厚い包皮はめくれ上がり、恥垢によって癒着していた皮が無理やり剥き下ろされ、いま、彼のペニスは軽い出血状態にあった。
 しかし、それは傍目に見れば、恥垢で真っ白に染まった彼の亀頭を、鮮血がデコレートしているという、見ようによっては、これ以上はない刺激的な眺めだった。

「きゅいきゅい、それにしてもサイトのおちんちん、まるでストロベリームースみたいで、美味しそうなのねん」
「ひっ!!」

――れろり。

 シルフィードの長い舌が、彼の亀頭を舐めあげる。
「〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「んふふふ……。もうサイトったら、気持ちよすぎて声も出ないのねん」
「ちがっ!! いだっ!! いだいようっっ!!」
「きゅいきゅい、サイトったら嘘ばっかりなのねん」
「ちがっ! うそじゃなくてっ!! ぁぁぁああああ!! もうやめてよおおお!!!」
「だったら、どうしてこんなにサイトのおちんちんは、堅いままなの?」

 その一言は、彼から抵抗の言葉を奪った。
 シルフィードの言う通り、彼の股間は、初めて空気に晒された彼の白い亀頭を装備した事で、いよいよその角度・硬度を増し、文字通り漲るようなサイズにまで膨張していた。
――それも、かつて無かったほどの勢いで。

「シルフィ、サイトを立たせてあげて」
「はい、なのねん。お姉さま」
 シルフィードは、サイトの背後に回りこむと脇腹に両手を入れ、竜の怪力にモノを言わせて、一気に彼を、タバサと彼女が組み敷いているシエスタに見えるように立たせた。
「サイトさん……!!」
 シエスタが思わずうめき声を挙げる。

 そこにいるのは、縦に大きく割られたメイド服のスカートから、血のしたたるペニスを突き出し、絶望と快楽の狭間で呆然と立ちすくむ、彼女の“妹”……。


629 名前:契約(その8):2007/06/22(金) 02:04:11 ID:o2mqbQuL

 れろり。

「ぐふうっっっ!!」
 シルフィードの舌が、再び才人の股間を襲う。

 ちゅばっ……れろっ……じゅるっ……。

「……!!」

「サイト、痛い?」
「う、うん」
 タバサの声に顔をゆがめて答える。
 しかし、タバサは言う。

「嘘ね?」

「うそじゃないっ!!」
 思わず言い返すが、しかし、それが単なる反射でしかない事は、彼自身が一番良く知っていた。
「だったら、何故そんなイキそうな顔をしているの」

 そう言われた瞬間、心臓がドクンと激しく鳴った。
 そうなのだ。
 正直、シルフィードの舌など、気持ちよくも何とも無い。
 ただ、これまでの人生でも、かつて無いほどの激痛が、下腹部を中心に全身の神経を貫いている。
 なのに。
 そう、なのに、――だ。

 何故、こんなに射精感が昂ぶっている。
 痛くて痛くてたまらないのに、何故こんなに、それこそ今にもイってしまいそうなほどに、射精感が全身を包んでいるのは、何故なんだ!?
 彼には分からない。
 シエスタが、これまで与えてくれたのは、形はどうあれ、まっとうなエクスタシーだった。ペニス以外の性感帯を刺激や、他者に屈服する快楽など、歪曲はしていても、それは紛れも無い快感で構成された責めだった。――しかし、これは……違う!!

「サイト、オナニーしなさい。このシエスタ“お姉様”にちゃんと見えるようにね」
「……」
「ミス・タバサ……」

 もはやサイトは、その言葉に逆らえなかった。
 彼は出来る限り亀頭を刺激しないように根元を持つと、ゆっくりと扱き始める。

「顔をあげて」
「……」
 涙を堪えながら、タバサを見る才人。
「シルフィは、サイトの先っぽを舐めてあげて」
「はいなの」
「笑いなさい。サイト」
「……はい」

――いやらしい。
 タバサは心底そう思う。
 もっともそこに、彼を否定したり排撃したりする心境は、一分も無い。
 乱れたメイド服。
 乳首があらわになった右胸。
 恥骨まで切り裂かれた純白のエプロンから突き出した、剥き出しのペニス。
 遠い笑みを浮かべながら自分を見つめ、震えながらそのペニスを扱く少年。
――これが、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。その『本当の姿』

(まるで、天使のようだわ)
 彼に、新たなる頂上への階段を上らせながら、我ながら思わずうっとりする。


630 名前:契約(その8):2007/06/22(金) 02:05:50 ID:o2mqbQuL

 いまや才人は、さっきまでの激痛をまるで感じていないようだった。いや、この表現は正確ではない。
 その痛みはますますひどくなる一方だ。しかし彼の神経は、その痛覚をもはや、単なる苦痛とは感じていないのだ。SMにおける鞭打ちや、蝋燭責めのように、才人は徐々にではあるが、『苦痛系』の快楽を覚えつつある、ということなのだ。
 
 しかし、シエスタにはそれが分からない。
「何で……? 何でサイトさんは、あんなうっとりした顔を……?」
 思わずシエスタがそう呟いた。
 まるで、今までの才人がどこかに消えてしまったような、寂寥感すら彼女は感じた。

 ずぶりっ!!
「いだぁいっ!!」

 それまで、ぐずぐずだったシエスタのヴァギナをやさしく責めていたタバサの指が、突然激しさを増した。
「ふかいっ! 深いですぅっっミス・タバサァっ!!」
 タバサは、指を突っ込んだままくるりと体を入れ替えると、そのままメイドの上背を起こし、背後に回り込んで、自分にもたれる体勢になるシエスタを支えた。

「無理よシエスタ。貴方じゃ無理」
「ひ……っ……ぃぃぃ……!!」
「貴方には、――いいえ、私にも多分、サイトの立っているところへはいけない」
「そっ、そんな! そんなぁぁっっ!!」
「だからせめて、サイトと同時にイカせてあげる」
「いやあああ!! サイトさんっ!! サイトさぁぁぁんっっ!!!」

 才人が注視すると、タバサは彼に見えやすいように自分の体の位置を入れ替えた。
 シエスタのそこは、タバサの指を二本まで飲み込んでいるように見えた。

「ひいいぃぃぃっっっ!! 出るっ!! 出るようっ!!」
「きゅいきゅい、お姉さまっ、サイトがもう限界そうなのねん!!」
 美味しそうに亀頭を舐め回していたシルフィードが、主を振り返る。
 しかし、タバサの視線が自身の使い魔に向けられることは無かった。

「イキなさいっ、サイト!! 思いっきりブチまけなさいっっ!!」
「サイトさんっ! イクんですかぁっ!? イクんですかぁっ!!? サイトさぁぁん!!!」
「そうよ、シエスタっ! 貴方もイクのっ! 同時にイクのっ!!」
「「ああああああぁぁぁぁぁあああああ!!!!」」

 どくんっ、どくんっ、どくんっ、どくんっ!!!

――サイレントの呪文をかけられてなかったら、恐らく両者のその悲鳴は、階下どころか、女子寮全体にに響き渡っていただろう。それほどのイキっぷりだった。

 二人は精根尽き、特に才人はばったりとベッドに倒れ伏してしまった。


631 名前:契約(その8):2007/06/22(金) 02:11:21 ID:o2mqbQuL

「ね、サイト」
「……」
「痛かった?」
「……」
「答えなさい」

 そう言うと、少女は眼鏡の奥の碧眼を妖しく光らせ、そのペニスを一扱きする。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

「やっぱり痛いのね」
「痛い痛い痛い痛い痛い!! 決まってるだろっ!!」
 そう言って声を立てる少年を、くすりと笑いながら見つめると、そのままタバサは彼の背後の美女に言った。

「それじゃあシルフィ、予定通りに」
「はいなの、お姉さまっ!」

――予定?
 どうせろくでもない事だろうとは思うが、しかし、そう言ったタバサ本人はベッドの向こうに行ってしまった。
「おいシルフィ、お前の御主人様は一体――」
 そう言って振り返った瞬間、またもや、この竜族の娘の怪力は、少年を押し倒していた。

「ちょっ、おい、待ってっ!」
「きゅいきゅい、これからサイトの『どーてー』は、シルフィが頂いちゃうのねん!」
「ちょっと待てぇっ!! こんな血まみれのチンコで、エッチなんか出来るかぁっ!!」
「大丈夫なのねん。サイトならしっかり、中出しまで頑張ってくれるって言ってたのねん」
「だれが?」
「お姉さまが」
「――て、おいっ、タバサぁぁっっ!!」

 シルフィードの、あまりに頭の悪い物言いに再度彼女の主を振り返ろうとした、その瞬間だった。

「きゃあああああああ!!!!」



632 名前:契約(その8):2007/06/22(金) 02:12:44 ID:o2mqbQuL

 メイジの衣装を投げ捨て、全裸になったタバサ。
 その体格(特に上半身の或るパーツ)は、完全に年齢不相応の幼さに満ちており、とてもではないが、シエスタが絶叫を挙げて騒ぐほどの威厳は存在しない。――はずだった。

 その、股間から生えた、ある『物質』を除けば。

「しょっ、しょく……!!?」

 そう、彼女の股間でぐねぐねとうねるそれは、紛れも無い『触手』だった。

「ひぃっ、ひぃぃぃっっ……!!!」
 シエスタは、余りの恐怖のために“それ”を見る事も出来ないらしく、チアノーゼのような顔色でベッドを逃げ回る。が、タバサはそんなメイドを全く容赦のない動きで組み敷き、横たえる。

「まっ、待てっタバサぁっ!」
 その一言でこちらを振り向いた少女に、才人は恐る恐る口を開いた。
「それは……何?」
「これはトリスタニアの魔法道具店で見つけたバイオペニスの一種。『ナマコの――』」
「そんなこと訊いてるんじゃないっ!? それで……その、またぐらの化物を使って、一体シエスタをどうしようって言うんだ」

 タバサは答えた。
「決まってる」 
 それこそ、今まで見せた事の無いような楽しげな笑みを浮かべて。


「これでこの子の処女をもらうの。血まみれのペニスで童貞を散らされる貴方の隣でね」


 才人は絶望した。
 その言葉を聞いた瞬間、高らかに勃起した自分自身への、絶望。
 もはや、絶望を受け入れる事になんのためらいも無かった。
 背後からの手に自らを委ねる。
 激痛以外、もはや何も感じないはずのペニスを、シルフィードの下半身が飲み込んでゆく。
 ふと、目をやると、発狂せんばかりの絶叫とともに、処女を『触手』に散らされる“姉”がそこにいた。

 才人は子供のような笑みを浮かべてシエスタに手を伸ばし、彼女は、半分以上うつろになった瞳を彼に向けると、まるで、砂漠でオアシスを見つけた旅人のような勢いで、彼に熱烈なキスをした……。


633 名前:痴女109号:2007/06/22(金) 02:14:18 ID:o2mqbQuL
以上です。
次回か、もしくは次々回あたりでようやく完結篇です。



634 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 02:47:56 ID:lcZkUVSS
一番槍ゲットッ!
ドMの境地に達したなサイト。GJ!
どうでもいいが途中のシルフィードのしゃべり方が
桃鉄の貧乏神とかぶったww

635 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 02:51:09 ID:l5X95CS8
一番乗り!
深夜の投下GJ〜!

636 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 02:56:34 ID:l5X95CS8
>>634
マイリマシタorz


637 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 02:58:28 ID:lcZkUVSS
残念www
しかし二期楽しみだ。

638 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 04:18:45 ID:XZXyYqpZ
>>618
はぁ?投下のない週初めなんてただの雑談スレに成り下がってるだろうが。

639 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 08:15:37 ID:JHmWQjeC
才人オワタ\(^o^)/
どうなっちゃうのかすげー楽しみだぜw

640 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 09:30:53 ID:6vr0Ry8F
>>638
か-そ【過疎】
まばらすぎること。ある地域の人口などが少なすぎること。

・今月だけでも、複数の書き手によって小計10回以上の投下があった。単純計算、週に3度は作品が投稿されてる。まばらであるとは言いがたい。
・618の「そもそも過疎化していない」という提起に対し、「はぁ?投下のない週初めなんてただの雑談スレに成り下がってるだろうが」との受け答えに対する、俺の意見
●作品以外のものを見るのが嫌なら、保管庫だけチェックするようにすればいいんじゃね?

一応考え付く限り、638の言いたい事を汲み取って答えてやった 光栄に思え犬

641 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 09:36:39 ID:15ylhvP8
荒らしに反応する馬鹿まで現れた…末期か?

642 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 09:39:08 ID:Bqg4l/eX
過去のこのスレの賑わいと比べて数が減ったなぁといっているのに、
他作品のスレと比べると恵まれているとか、週3回投稿されているから十分だとかいうのは
話が噛み合っていないように思えますが如何か

643 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 10:05:02 ID:lcZkUVSS
まあみんな落ち着くんだ。

644 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 10:27:14 ID:V9tNKzz/
俺が行かなくなったスレと流れが似てる
過疎と書くと投下してくれる人に失礼だろ?少し考えろ
反応してる奴は荒らしと一緒、レス自重
 *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    みんな大人にな〜れ
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚

645 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 10:42:22 ID:6vr0Ry8F
>>644
正直スマンカッタ

646 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 10:57:31 ID:08ohtmRJ
>>633
GJ〜
触手キタ―――

あと、読んでて痛そうで腰が引けてたとこに、きゅいきゅいのストロベリームースで吹いたw


647 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/22(金) 11:21:14 ID:9NHPImz7
電波が来たので夜勤前に投下
テファものの「危ない桃りんご」の前くらいの話と思ってくだせい

648 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/22(金) 11:22:53 ID:9NHPImz7
「サイト、遅い!」
「ご、ごめんテファ」

朝靄に煙るウエストウッドの村。
まだ日も昇りきらないその入り口で、二つの人影がじゃれあっていた。
一人は黒髪の中肉中背の少年。一人は流れるような金髪の、胸の大きな少女。
才人とティファニアである。
二人は、朝早くにしか採れない珍しい果物を採りにいくため、準備をしていた。
その果物は、夜中に実を結び、朝までに熟して、そして朝日と共に地に落ちる。
ただし、それまでに枝ごと収穫し、暗闇に閉じ込めれば、高値で売れる妙薬になるのだ。

「ほら、早くしないと夜が明けちゃう!」

ティファニアは才人の手を取り、元気よく引っ張る。

「ちょ、ちょっと待ってくれよテファ、俺まだ寝起き…」

寝ぼけ眼でティファニアの手に半分引きずられながら、才人は朝から元気なハーフエルフの後に続いたのだった。

649 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/22(金) 11:23:38 ID:9NHPImz7
「随分たくさん取れたなあ」

手元の袋を見ながら、ティファニアは一息つく。
この果実は普通、採れても1、2個がせいぜいなのだが、今日に限ってはもう5個も採れている。
赤ん坊のこぶし大の大きさで、しかも木の葉と同じ緑色をしているせいで、見つけにくいのだ。
才人の方はどうだろうか?森の入り口で別れたときは、まだ生あくびをかみ殺していたが…。
東の空を見ると、地平線が橙色に染まり始めている。
あと、一個くらいはけるかな…?
そう思い、ティファニアは茂みの中に一歩を踏み出す。

がささっ!

その時。
自分の掻き分ける音とは別の音が、足元で響いた。
えっ?
声を上げる暇もなかった。
ティファニアはいきなり足を何かに絡め取られ、茂みの中に引きずり込まれた。
その際、ティファニアは木の根に後頭部を打ち、気を失ってしまう。
そして、気がつくと。
ティファニアは、巨大な花の中に横たわっていた。
いや、それは花ではなかった。
花のように花弁のようなものが開いているが、その花弁は花弁と言うにはあまりにも分厚く、また歪な形をしていた。
その表面にはびっしりと触手が生え揃い、その中でも特に肥大したものが、ティファニアの四肢を花弁に縛り付けていた。
ローパー…!
うかつだった。この辺りで簡単にあの果実が採れた理由は、これだったのだ。
ローパーがいるたえ、あの果実を捕食するような小動物が、この辺りには居なかったのだ。
ティファニアがその生物の正体に気づいた時には、すでに手遅れだった。
目の前に伸びてきた太い触手が、まるで猿轡のようにティファニアの口を塞ぐ。

「------------!」

それは、産卵の時期を迎えた、ローパーの生態だった。
産卵の時期を迎えたローパーは、他の生物の体内に卵を産み付ける。
しかしローパーには、鋭い牙も毒液もない。
ならば、どこに卵を産み付けるのか。それは、主に中型以上の動物の、直腸である。
ローパーの養分は、他の生物の排泄物である。普段は、その場にじっととどまり、小動物などを捕らえて、排泄が終わるまで拘束するのがローパーの生態だった。
宿主の排泄物を食らい、幼生のローパーは育つ。
そして、ある程度以上の大きさになると…。
触手で自らを動かし、宿主の肛門を引き裂いて生まれてくるのだ。
ティファニアは、まさにその苗床にされようとしていた。
数多の動物の排泄物に晒された、筆舌に尽くしがたい匂いが、彼女の意識を翻弄する。
…イヤ!ローパーの卵を産み付けられるなんて…!
しかし、暴れまわるティファニアを、ローパーの触手は放さない。
せっかく手に入れたこの苗床を、手放すわけには行かない。
そして、ローパーの表面に変化が訪れる。
ティファニアの強制的に開かれた股間のあたりの触手が退き、その間から茶褐色の、男性器を髣髴とさせる先端を持った、太い触手が現れたのだ。
その茶褐色の、球体で作られたようないびつな男性器こそが、ローパーの卵巣であった。
ローパーは、両性具有の上に、一生に一度しか産卵しない。そのため、受精した卵を、卵巣ごと他の生物に埋め込むのである。
小さな触手が、ティファニアの背面を撫で回す。排泄口を捜しているのだ。
そのあまりのおぞましさにティファニアは悲鳴を上げるが、口を塞がれているせいで声にならない。
…助けて…!サイト、助けて…!
しかしその声はどこにも響かない。小さな呻き声となって、森の中に吸い込まれていく。

650 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/22(金) 11:25:48 ID:9NHPImz7
そして。
細い一本の触手が、ティファニアの肛門にひたり、と張り付いた。
ローパーは、ティファニアの襞に残った、排泄物の匂いを感じ取っていた。
少し太めの触手によって、肛門の周囲に張り付く邪魔な薄い布が引き伸ばされ、桃色の、小さな排泄口が露になる。
そこに、才人のモノより大きく、歪な冷たい塊が、ぐりっ、と押し当てられる。
イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
ティファニアは必死に叫ぶが、身体は寸分も動かず、そして声は漏れない。

ぐぶ…。

歪な男性器はティファニアの小さな穴に向かって歪み、少しずつ沈んでいく。
だめ、入ってきちゃダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

ぐぶ、ぐぷっ…ずぶぶぶぶぶぶぶぶぶ

ティファニアの叫びも虚しく、最も太い部分が過ぎてからは、順調だった。
一気に卵巣が押し込まれ、黄褐色の触手だけが、ティファニアの肛門から生えている形になった。

ぶつんっ…。

そして、触手と卵巣の境目は、苗床の括約筋によって、断ち切られる。
これで、産卵は完了だった。
しかし、ローパーはティファニアを放さない。
このあと三日三晩、苗床は親のローパーに拘束される。
直腸に排泄物を溜め込まされ、夕方には孵化する幼生の餌となるのだ。
そして三日間で成長した数十匹のローパーが、苗床の肛門を引き裂き、生まれてくるのだ…。
ティファニアは、絶望にかられ、涙を流す。
たすけて…。サイト…たすけて…。

がささっ!

不意に、ローパーの巣となっている茂みが揺れる。
差し込む朝日。そしてそこに伸びる影。

「!テファ!今助けるっ!」

そこから現れたのは。
ティファニアが落とした果実の袋を持ち、デルフリンガーを背負った才人だった。
彼は、茂みの外でティファニアの持っていた袋を見つけ、彼女を捜しにきたのだった。
ティファニアは、才人の声と、ローパーの切り刻まれる音を聞きながら、安堵で失神してしまったのだった。

651 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/22(金) 11:26:42 ID:9NHPImz7
はい生態解説ウザいですね。
てか触手モノ初めて書いたけどへんたいっすねこれは。
続きは夜勤明け以降。さーどうなることやらノシ

652 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 12:49:48 ID:VhxHgeXN
どーなることやら、はコッチの台詞ですよwww
続きに期待しております

653 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 12:55:36 ID:lcZkUVSS
題名ナイスすぎてワロタw相変わらずいい仕事してるぜ。GJ!
テファかわいいよテファ

654 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 13:05:39 ID:08ohtmRJ
>>651
うは更に触手キタ〜〜〜〜
ローパーはイイ!ブラボー

欲を言えば、ねっとりと触手にいぢられる描写がほしいマニアな私ww


655 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 13:31:06 ID:DrUP7ls6
>>639
むしろ才人ハジマタ\(^o^)/

656 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 22:05:24 ID:cVEIiNN2
描写がリアルすぎて萌えるどころかガクブルな俺ガイル

誰かー!!お医者様呼んでーー!!!!

657 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 22:06:12 ID:OoMIZxrT
同意。これはリアルすぎて読めんわ
マジおっかない

658 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 22:27:24 ID:6vr0Ry8F
すまねぇ……マブ●ヴALTERNATIVEっつーゲームやって以来、触手は軽いトラウマなんだ……
続きが気になりつつもガクブルな俺

659 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 22:43:26 ID:EpxuRXiT
カトレア様の後ろにぃいいいいい

660 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 00:36:03 ID:ZVaQNal7
ちい姉様の病弱設定は、胸からエイリアンの赤ちゃんが産まれる伏線だな。
当然、乳首を拡張され、チンコ触手で入念に犯された上で、産卵されている。

661 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 01:31:22 ID:jpkS7M32
危機に遭うとルイズの見ているものがサイトにも見えてしまうという原作の設定使えないか…
んで、助けに行っても遠すぎて手遅れとか…


662 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 02:09:12 ID:lnqlNAdg
>>661それもうあるよ
君の望むバッドエンドではないがね

663 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 02:49:29 ID:ccXwRM6r
>>658
ババババババババパバ、バカヤロー!!!
触手を乗り越えて強い男になるのがあの場面だろう!!
それがトラウマなぞなってどうする!?



まぁ君が望む豊胸手術にはさすがに耐えきれなかったが

664 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 05:03:27 ID:oSL0/lwc
おいおいこの過疎はなんだ?かなりビビったぞ。


age

665 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 06:15:30 ID:CFJGtEnj
過疎と言うよりSS投下されない限りは静かなだけじゃない?


666 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 07:55:26 ID:RMJ2YkQB
禁断症状出るの早すぎ

667 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 08:43:10 ID:D36N+MHj
1日や2日投下がなかったくらいで「過疎」の言葉が出てくるのはここくらいだぞ。
禁断症状の末期も末期。

その原因は、
1、投下されるSSが毎度毎度良作すぎる。
もちろん職人さんには罪はない。
2、エロパロ板は基本的に過疎る。このスレが異常なだけ。
それに気づかない読者が多すぎる。
他のスレ見てみ。


書いてる人にも生活あんだよ…保守でもしながらのんびり待とうぜ。

668 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 08:59:03 ID:HvVvnict
数日おきに過疎過疎言うやつも、それに毎回反応するやつもうぜえ
いい加減放置しろよ

669 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 09:22:13 ID:MsuardWj
ごめんな?

670 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 09:26:31 ID:IkpCYGC0
あっ、あああ、謝ったって許さないんだからっ…!
わたしがいいって言うまで、ぎゅーってしてなさいよね…。

671 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 13:13:45 ID:yod86j8z
過疎?暇なら何かかそーか?

なんつって。

672 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 13:28:23 ID:hQLvMkuS
ここが過疎化したら671のせいだな

673 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 15:00:15 ID:Hgw2i6nV
>>672
君には失望した

674 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 15:47:32 ID:XXCdmicw
>>669
おまえの言い方もうざいよ。自重しろ

作品来ない時は静かで良いと思うけどな。来ないからって雑談スレ化してもな・・・

675 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 16:18:24 ID:MsuardWj
そうか…ごめんな?

676 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 18:17:16 ID:IkpCYGC0
また口だけはそんなこと言うんだから…
それで騙されちゃうわたしってば可哀想だわ。とっても可哀想な女の子だわ。

677 名前:220 1/3:2007/06/24(日) 20:30:58 ID:GCDgLWaa
「順番が違うじゃない…もう」
「ごめん…」
ふてくされて、そっぽ向かれちまった。同じベッド、同じ温かさの中でシーツから少しだけ見えるルイズの背中は…素肌だ。俺は触れないギリギリまで近付いて、声を掛けた。
「本当は先にちゃんと言うべきだったよな…」
「…そうよ」
背中を向けたままで、俺のご主人様らしい口調で命令した。

昨日の事。俺がちょっとした事をして、ご褒美を貰った時の事だ。冗談半分で俺は…いわゆる大人のキスを試してみた。
当然、ネットとか小説で見たくらいの知識。でもそれは充分過ぎるくらい刺激的で、ルイズなんか声も出なくなってた。
少し舌をいれてみるとルイズは目を閉じて、体だけ熱くして、俺の自由にさせてくれた。

調子に乗って唾液を送り込んだ時、ルイズは赤ん坊みたいに飲んじゃって…なんかいつもより可愛く見えて、もっと凄い事したくなって…

あとは…

俺の名前を呼んでたルイズがいた気がする。それしか覚えて無かった。
今やっと頭が冷えてきたところだ。


「お母様やお父様にお伺いをたてるのも忘れちゃったし…その内きちんとしてもらうわよ…」
「うん…頑張る」
背中を向けていたルイズがくるりと寝返って、俺の胸の中に潜り込んで来た。
目は俺の胸に向けたまま、指で俺の肌をなぞっていた。

「…ホントは…」
「え?」
「ホントは…待ってたんだから…痛かったけど…嬉しかったんだから…」
「…愛してる」
「言うの遅いのよ…バカ…」
あまり大きく無い腕を一生懸命に広げて、俺を抱きしめた。

678 名前:220 2/3:2007/06/24(日) 20:32:06 ID:GCDgLWaa
「ここで言うことは忘れるのよ?…私だって恥ずかしい事言いたいもの」
「ああ」
顔は見合わせないままで、俺は胸元から聞こえてくるルイズの声を聞いた。


「ずっとアンタの事ばっかり考えちゃうの。アンタとしちゃったのに、どんどん欲張りになりそうなの」
「欲張りって?」
「キスしたいとか、もっと抱きしめてとか、沢山言いたくなりそうなの」
「構わないさ」
「じゃあ…キスして」

ルイズの顔を持ち上げ、軽く唇を触れさせた。唇を離すと、ルイズはまた俺の胸元に頭を戻した。

「さっきは痛かったけどアレ…私が沢山したいって言ったら?」
「…大歓迎だと思う」
「アンタはすぐにがっつくんだから…優しくするのよ。痛いのはイヤ」
「わかってるって」

少し間が開いた後、ルイズは俺の手をとって、ルイズ自身が一番自信の無いところに導いた。柔らかい手応えと、小さな突起が硬くなっていくのが伝わる。

「え!え?」
「お、男の子ってこんな事すると興奮するんでしょ?」
「は、はい!」
「これくらいならいいわよ…私のココも好きって言ってくれたから…」
焦ったせいで、手が微かに動く。
「ひゃん…」
「ご、ごめん!」
「も、もう少し休んでからなら…」
顔を赤らめただけで、俺を怒る様な事はしなかった。

「そ、それと…」
「う、うん」
「あ、アンタにあげられるモノ全部あげちゃったんだから…その…もう私をドキドキさせないで」
「ど、どういう事?」
「ほ、他の子のトコ、出来るだけいかないで…あの時が一番辛いの…」

前より強く、俺の胸に顔をすり寄せてきた。

「今までも他の子のトコ行ってる時すごくつらかったから…もっと辛くなりそうだから…」
「…出来るだけで良いんだよな」
「だって、行かなかったらサイトじゃないじゃない…その代わり戻って来た時はいっぱい私を可愛がるのよ?わかった?」
「…わかった」
「これで終わり…もう少し抱いてるのよ。眠たくなっちゃった…」

行為の疲れがあったのか、ルイズの寝息はすぐに聞こえてきた。シーツの上に、いくつかの涙を落としたまま。

679 名前:220 3/3:2007/06/24(日) 20:33:55 ID:GCDgLWaa
「犬?」
「はい!」
「アンタまた勝手に…ドコへ行ってたのかしら?」
右手に持っている杖が恐かった。ここ、魔法学院の広場ならお仕置きするのに容赦する必要は無い。
周りの生徒達は、見世物を見るかのようにルイズを煽っている。
同時に、女学生が俺を応援している事、それがもっとルイズに油を注ぐ事になってるとは、アイツらは気づかないだろう。
「お・し・お・き」
「ぐえぇぇっ!」
見世物になる程度に、俺は面白可笑しく痛めつけられた。

で、これは昼、皆の前での事。
夜、寮に戻ってからは違った。

「アンタってば…」
「はは…ごめんなさい」
「…」
黙って俺に接近して、俺の顔を見上げた。
「キス」
俺は要求に応えて、軽く唇を当てた。
「…ん」
「…いいわ。言い訳は聞かないから、態度で示しなさい」
ルイズはくるりと俺に背を向けて、ベッドの上に身を投げ出した。自分でシャツのボタンを際どい所、第二ボタンくらいまで外していく。
「…淋しかったんだから」
「悪かった。疲れてないよな?」
「アンタの相手くらいできるわよ」
そこから顔の気の強さが全部消えて、あの時のルイズになる。頬を真っ赤にして、自信なさそうで、俺に尽くしてくれるルイズ。


「し、しっかり可愛がるのよ?」


今日もこんなご主人様との約束を果たすために、頑張ろうと思った。




680 名前:220:2007/06/24(日) 20:35:03 ID:GCDgLWaa
もうルイズじゃない位甘かったですね。ヤンデレ気味でしたね。おまけに忘れた頃に来てしまいました。
…正直反省してます。

では、またorz

681 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 20:39:09 ID:GFTsnLlG
>>680
うがあああ!
一番槍GJ!
本音剥き出しルイズかわいいよルイズ。

682 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 20:39:50 ID:eLCee0Yb
なんという八巻
このルイズは間違いなくデレ

683 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 20:58:11 ID:4M8l5Vuq
デレルイズキター!
はやく本編でもデレるところ見たいですな。
反動ですごいことになりそうだけど

さて、アレ>>648の続き行きますよー。

684 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 20:59:03 ID:4M8l5Vuq
ティファニアは、柔らかいベッドの上で跳ね起きた。
美しい髪が乱れながら舞い、その規格外の乳房が上半身を起こした反動でぶるんと揺れる。
あれは…夢…?
大量の寝汗で濡れた金髪を漉きあげ、ティファニアは悪夢の記憶を反芻する。
才人が洗ってくれたのか、臭いはしなかったが、鼻の奥で、あの刺すような悪臭が蘇る。
そして下腹に感じる、排泄物とは別の拡張感。
夢…じゃない…!
あの時の恐怖と絶望が蘇り、ティファニアを苛む。
ティファニアは両肩を抱き、シーツの中で震える。
そうしてティファニアが震えていると。

「おーいテファ、起きてるー?」

右手にお湯を満たしたバケツ、左手にリンゴとナイフの入った手籠を持ち、才人が部屋に入ってきた。
才人の視線と、シーツに包まって震えるティファニアの視線がぶつかる。
そのティファニアの顔がぐにゃりと歪む。
次の瞬間。
ティファニアは突然声もあげずに泣き出した。

「ど、どうしたんだテファっ!?」

才人はバケツと手籠をテーブルの上に置くと、慌ててティファニアに駆け寄って、ベッドの上で抱き締めた。
ティファニアは目の前の才人の胸に顔を埋めて、泣きじゃくる。

「怖かった…怖かったよぉ…」

才人はそんなティファニアの金色に流れる柔らかい髪を、優しく撫ぜ、抱き締める。
二人はしばらく何も語らず、抱き合っていたのだった。

685 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 21:00:27 ID:4M8l5Vuq
サイトの腕の中で抱かれていると、私の中にわだかまっていた恐怖や絶望が、洗い流されていく気がした。
私の涙はいつの間にか止まっていて、私はサイトの腕の中で、ただ彼の温もりと匂いに包まれていた。

ぐりゅ…

その時、不意にお腹の中に不快感が生まれた。
お腹の中で、何か柔らかい塊が、蠢くカンジ。
忘れてた…。ローパーの…卵…。
早くこれを取り出さないとタイヘンなことになる。
…で、でも…取り出すのは…。
私はサイトの腕の中で、真っ赤になって考える。
ローパーの卵を、自力で取り出すのは、不可能だ。
頑丈な卵巣があるから、無理やり排泄するのも無理。
…だ、だから…。
サイトに…。

「大丈夫かテファ?痛いとことかないのか?」

サイトは、私を一生懸命、心配してくれてる。
…そう、だよね…。
サイトだったら、いいよね…。
私は意を決して顔を上げた。
そして、今からやろうとしていることを考えて…考えて…。
あーだめだめだめ!考えちゃダメ!

「あ、あのね、サイト。お願いがあるの」

私は彼の腕の中で、一気に『お願い』を言い切った。

「お尻に詰まってるモノ、出して欲しいの」

686 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 21:01:35 ID:4M8l5Vuq
…正直、新手のプレイかと思いましたごめんなさい。
こんな時までエロ脳の俺様、超反省。
最初は思わず、『はぁ?』って顔をしてしまった。
で、テファの説明によれば。
森でテファを襲っていたアレは、ローパーとかいう生き物らしい。
他の動物の排泄物を食べて生きている生き物で、産卵の時期になると、朝方テファにしていたように、卵を他の動物の腸に産み付けるらしい。
で、今、テファのお腹の中には、そのローパーの卵が、産み付けられているらしい。

「で、でも、どうやって?」

俺の間抜けな質問に、テファは真っ赤なまんま応える。

「あ、あのね。
 私が両手でお尻開いてがんばるから、サイトは出てきた皮をナイフで切ってほしいの。
 そうすれば、卵は私の方で出せるはずだから…」

テファが言うには、卵巣の皮がつっかえの役割をしているから、がんばっても出せないらしい。
で?
ですね?
今このエロエルフときたら床にうつ伏せになって俺に上げたお尻向けて広げてるわけで──────!
くっはああああああああああああ!
プレイじゃないっつっても正直ガマンききません。

「あ、あの、サイト、早くして…」

テファは俺の方を見ないように、催促してくる。
でもでも。
どっんなっにじょっうずにかっくしても〜♪
まっかなおみみがみえてるよっ!
いかんだめだ落ち着け俺の熱いパトス&バカ息子。
今は、テファを助ける事に集中だ。いいね?
俺は深呼吸を数回したあと、テファのお尻に手を掛ける。

「…んっ…!」

テファの身体が一瞬びくん!と震え、そんなうめき声が漏れてくる。
エロいっ…!なんというっ…!なんというエロさだっ…!
俺はもう一度深呼吸をしたあと。
テファが一生懸命広げている、お尻の谷間に注目した。
テファの言うとおり、テファの小さな桃色の肛門から、何か植物のヘタみたいなものが飛び出ている。

「こ、これをひっぱって…切るんだな?」

俺は確認のため、テファに尋ねる。
しかしテファは。

「恥ずかしいんだからっ…早くしてよぅ…」

消え入りそうな可愛い声で、そう言うだけだった。
だーーーーーめーーーーー!
テファさんソレだーーーーめーーーーー!
せっかく鎮めた俺のマグナムが!ビッグマグナムに!
ええい素数を数えるんだ才人!
で、素数ってなんだっけーーーーーー!?

687 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 21:02:35 ID:4M8l5Vuq
しかし俺はなんとか欲望に打ち勝つと、テファのお尻から出ているそれを引っ張る。

ずにゅ…

「ンッ…!」

テファのうめき声とともに、それは数センチほどテファの中から引き出される。
俺は、それをナイフで切り取った。

「お、終わったよテファ…」

俺は終了を告げたけど、テファは応えない。
テファはお尻を上げたまま、手は頭を載せた枕を抱えている。

「だ、だめ、だめ…!」

え?何がダメ?
テファは震えながら、何かをガマンしているみたいだ。
俺は心配になって、テファの背中をさすった。

「大丈夫?テファ?」

それが引き金だった。

「だめ、見ちゃだめええええええええっ!」

ぶりゅっ…。ぼと。

テファの肛門がもりあがり、テニスボールくらいの柔らかい、黄土色の何かを吐き出した。
最初俺は、テファがおもらししたのかと思った。
違う。それこそが、ローパーの卵だったのだ。

「だめ、出ちゃう、出ちゃううぅぅぅぅぅぅっ!」

ぶりゅっ!ぶりゅりゅっ!ぼとぼとぼと!

見ている間にも、テファは次々と卵を出す。
そして俺は気付いてしまった。
テファは卵を出しながら…俺に見られながら…濡れていた。

「だめぇ、止まらないよぉ、見ないで、お願いみないでぇっ!」

真っ赤になって頭を振りながら、テファは卵をひり出し、懇願する。
でも、俺は見続けて…。

「いや、だめ、だめぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

ぶちゅ…ぼとっ…。しゃぁぁぁぁぁぁぁ!

卵巣の残りの皮と、最後の卵を出したテファは。
同時におもらしして、逝ってしまったみたいだった。

688 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 21:03:49 ID:4M8l5Vuq
ティファニアはそれでも応えず、膝小僧を抱えて俯いている。
よほど怒っているのだろうか。

「機嫌なおしてくれよ…」

才人はティファニアから離れ、所在なさげに横に座り込む。
すると、不意にティファニアが顔を上げた。
そして。
あっという間の早業で、才人の唇を奪った。
そしてそのまま押し倒し、唇を離す。

「…責任とって」
「え?」
「…サイトがずっと見てるから、えっちな気分になっちゃったじゃない…」

そして才人の身体を跨いだまま、簡素な布の寝巻きのスカートを、たくしあげる。
そこは既に、ティファニアが零した蜜でべとべとだった。

「責任、とってよね…」

淫靡に言ってもう一度、才人の唇を奪う。
そして、才人が反撃に出た。
今まで下敷きになってされるがままだったのを、ティファニアを抱き上げ、そしてベッドの上に引き倒した。

「なにが責任だよ、このエロエルフ」

そして、ティファニアの鼻先に指を突きつける。
目が逝っていた。

「あ、あの、サイト…?」
「俺もずっとガマンしてたんだっつーの!
 責任とるのはそっちだっつーの!
 いちいちエロい仕草とボディで誘惑しおってからに!
 俺のマグナムはすでにGENKAITOPPAだぜーっ!」

言って才人は一気に全裸になると、ティファニアに襲い掛かった。

「きゃーっ!けだものーっ♪」

襲われながらティファニアは、なんだか嬉しそうだった。

689 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 21:05:10 ID:4M8l5Vuq
私は襲い掛かってきたサイトに全身でぎゅっと抱きつく。

「なんだよ、もうガマンできないのか?」

そう言ったじゃない。もう、意地悪なんだから…。

「うん。早く欲しいの、サイトのおちんちん…」

言って私は、胸を彼の胸板に押し付けて揺する。
…これ、私はあんまり好きじゃないんだけど…。
サイトが、喜ぶから…。やってる…。

「ホント、おねだり上手になったよな、テファは」

…サイトのせいだもん…。
サイトがいっぱい、えっちなこと、するから…。
イヤって言っても…。ちゃんと止めてくれるけど…。でも止めてからおねだりするのは私で…。
やっぱり私がえっちなのかな…。
なんて考えてると。

ぐにゅ…。

硬くなったサイトが、入ってきた…。

「ふぁぁ…」

声が自然に漏れる。
私は彼の身体を腕と足で必死に抱きしめて、もっともっと彼を奥へ導く。

「それに、どんどんえっちになってるよ」

言ってサイトは、腰を動かす。

ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ…。

そう、だけど、えっちにしたのは…サイトだもん。
私は意地悪な彼に、仕返しをする。
腰に力を込めて、一番奥で彼を捕まえて、耳元で囁いてやる。

「えっちになるのは…サイトのせいなんだから…」

言いながら、腰を軽く揺すって、さらにきつく彼を締め付ける。

690 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 21:06:34 ID:4M8l5Vuq
「ちょ…テファそれっ…」
「サイトがえっち好きだから…えっちな娘が好きだから…私はどんどんえっちになるんだよ…」

言って今度は、足を使って体全体を動かす。
彼の下で、私の身体がグラインドする。
ソレと一緒に、彼の腰も動く。

「そういうの、俺のせい、なのっ?」
「そうよっ、サイトがっ、悪いんだからっ」

お互いに言い合いながら、キスをしながら、二人で身体を揺すりあう。
ベッドがありえないぐらい軋んで、私の身体も軋み始める。
…やば…限界みたい…。

「サイト、わたし、わたし、もういく、いくのっ」
「俺も、出すよ、テファ、出すよっ!」

私達はそう言いあうと、お互いをきつくきつく抱き締め…。

どくどくどくどく…。

そして、融けあった…。

691 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 21:07:19 ID:4M8l5Vuq
一通り行為が終わると、俺はテファに腕枕をしてやる。
なんつーかお約束だけど、テファも終わった後はこの体勢がいいみたい。
テファは俺の胸元に顔を寄せて、満足そうな顔をしている。

「…もう、えっちなんだから」

言って笑顔で、俺の胸板をつんつんする。
かーーーーわーーーーえーーーーーー!
思わず第二ラウンドに突入しそうになった俺を必死になだめて、俺はそんなテファの髪を撫でる。
テファはまるで仔猫みたいに嬉しそうに俺の手に頭をこすりつける。
…なんでいちいちこう人の萌えポイントを直撃しやがりますかねこのエルフっ娘は。
俺はちょっといたずら心から、テファの方に体を傾けると、空いた右手でテファのお尻をもみもみしてみた。

「やんっ」

テファは抵抗らしい抵抗もせずに、それどころか嬉しそうに、俺の手の中で悲鳴をあげる。
そして、次の瞬間。

「サイト、お尻でしたいの…?」

…はい?
一瞬俺は我が耳を疑った。
テファは軽く赤くなりながら続ける。

「いいよ。サイトがしたいなら。私、サイトになら、なにされてもいいから…」

言ってテファは、俺にぴったりくっついて、ももりんごを歪ませながら、俺を見上げた。

「そ、それに、お尻って、ちょっと、キモチいいかも、だし…」

言いながらもじもじなんぞする。
…。
………………。
………………………………………。
いーい度胸だこのエロエルフめ。

「そんなにお尻でして欲しいなら…!」

言って俺はテファを裏返す。
そして俺とテファのおつゆが零れる裂け目の上にある、小さな桜色の穴に、指を掛けて広げる。

ぐに。

「お尻で、やぁってやるぜっっ!」
「やん、サイトのけだものっ♪」

そして俺達は、2ラウンド目に突入したのだった。

692 名前:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 21:08:04 ID:4M8l5Vuq
ティファニアの部屋のカーテンがまだ開かないのを見てタニアはぼやいた。

「…もう夕方だぞそこのバカップル…!」

子供たちの面倒を日がな一日見させられて、タニアはキレかかっていた。
さらに、ひと段落したら戻るから、と言っていた才人も、今だ戻っていない。
よーく見ると、カーテンが軽く揺れている。
いつまでヤってんのよあのバカップルわぁ…!
そんなタニアに、エマが寄ってきて服の裾を引っ張る。

「ねえタニアおねえちゃん、おなかすいたあ」
「ああはいはいすぐ準備するからまっててねー」

言いながらタニアは台所へ向かう。

「タニアおねえちゃん、なんだかママみたいー」

エマの一言が、タニアの足を止めた。
…冗談じゃない。

「私はイヤよっ、こんなところで子守で行き後れるなんてええええええええええ!」

その言葉は図らずも的中するのだが。
そんなタニアの叫び声は、虚しく空に吸われていったのだった…。〜fin

693 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:09:09 ID:pQ1V984R
(・∀・)ニヤニヤ

694 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/24(日) 21:10:02 ID:4M8l5Vuq
はい終り。
スタートが触手モノだったのにぜんぜん触手ものじゃないオチ。
期待してたみなさんすみませんでしたorz

ていうか、久しぶりに自分のページ更新してみたら、訪問者が4ケタいっててマジビビタ
世の中にはよほど暇な人が多いと見えまする…。

ではではノシ

695 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:11:38 ID:hs0jHSt3
初のリアルタイム来たぜ!
せんたいさんGJ

696 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:14:15 ID:GFTsnLlG
>>694
GJ!
タニアカワイソス。

697 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:43:06 ID:CFJGtEnj
続編キテター。
GJ!!ご苦労様だぜせんたいさん。

698 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 22:05:16 ID:MsuardWj
>>680
な、なんというツンデレっぷりなんというGJ……ルイズ大事にして他の子には冷たく当たるなんて、サイトじゃねえもの……!
これはアカン、これはアカンで……!

>>694
ガクブルで掻い摘んで読んだらホッと一安心しまして、もう一度じっくり反芻……こ、これはななんというけしからんエロフry
タニアの保母さん適性度の高さは異常! GJや!

699 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 23:07:48 ID:Pl2BmCkq
>>680
甘―――――――い!
いやはやごちそうさまでした。GJ!

>>694
せんたいさん、遂にテファまでこわしちゃいましたかww

700 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 23:24:42 ID:XXCdmicw
>>675
スマン、>>668へのレスだ。本当にすまない

皆、GJ!

701 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 23:34:25 ID:8GqoMVh5
そういや、あの世界の性教育ってどうなってんのかね。
上流階級はそういうの早めにやるものらしいけど。

702 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 00:58:12 ID:+63cN/30
さてと…タニアメインの小説はまだですか?

703 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 01:48:50 ID:NpESyUPN
せんたいさん神GJ!!いやもうこれは言葉では言い表せない!俺の魂の叫びをきいてくれ!




ぐぎゃややあああああああgadgpjpwmtj.0mふじこ0tag ぼびゃああああかわなわらはあわはかまぶろああああああ かゆうま

704 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 04:34:53 ID:uElE25aP
ベイダー卿更新ktkr!!

705 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 05:06:12 ID:XZLDaStO
ルイズを目が虚ろになるまで犯したい

706 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 09:09:22 ID:cur5COKd
ルイズに目が虚になるまで犯されたい

707 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 09:16:52 ID:tZNNALLU
>>704
ところでvipってどこにあるんだ?

708 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 11:45:11 ID:IKTfgqZa
>707
2ちゃんの雑談系2のニュー速VIP
スレの流れが早いのでまとめの方を読む事を勧める
ベイダー卿がゼロのルイズに召喚されたようです、で検索すればすぐにHitする

709 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 13:54:34 ID:8UJQfvnq
ダークシュナイダーがルイズに召喚された話を考えれば

最強モノ+エロで2度美味しそうだ

710 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 14:10:13 ID:lzCAYCVE
さすがに実力差ありすぎてどうしようもない
一方的な展開になるな。

711 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 15:39:28 ID:wdYixsNp
むしろノボルがダークシュナイダーの作者に影響されたりしてな

712 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 17:07:00 ID:3Td1g9/T
ダース・ベイダーが召喚〜読んでるが

これ面白ーな。
原作相当すっとばして、ルイズ達がライトセイバー握ってんじゃね?とか、ギーシュやマリコルヌが戦闘機に乗って宇宙空間で撃ちあいか?
失礼な想像してまとめサイト開いたんだが、これがどうしてなかなか。

713 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 21:06:38 ID:BLyZBNRn
密かに、テファに顔とか治して貰って素顔のアナキンに、
ルイズその他がドキドキするっていう展開を期待してる俺ガイル。

714 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 21:13:53 ID:i5wa7FWp
確かに、イケメン具合ではサイトどころかジョゼフやワルドでも太刀打ちできんよな。
何と言っても、向こうはそれが商売の役者さんなわけだし。




え? レイア姫?
知りませんよ。そんなチンパンジーの姫様なんて。

715 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 21:17:22 ID:Be1GWC7i
>ベイダー卿〜
ゼロの使い魔の根本がw
これちょっと別の意味で人を選ぶな。

716 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 21:26:01 ID:KeV9J4g5
>714
謝れ!
島本須美ボイスのスペースお姫様が初恋の俺に謝れ!

717 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/25(月) 22:32:12 ID:5TseY/3a
すまん、今更なんだが、「禁断の果実」少々コピペミスがあったようで…。
修正版あげといたのでよろしこ
ttp://wikiwiki.jp/zero/?16-684

718 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 22:33:48 ID:8q5yvNgF
>>717
おつかれさま

719 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 23:37:49 ID:3Td1g9/T
>>713
さすがに鉄仮面のまんまじゃ、キスシーンもしまらねえもんなぁ……マスク外すわけにもいかねーし

720 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/06/25(月) 23:45:07 ID:d8Cj1pIC
『ゼロの飼い犬』7回目投下します。
長くなってしまうので前編だけ、申し訳ありません。

721 名前:月の涙(前編) 1/8:2007/06/25(月) 23:45:49 ID:d8Cj1pIC
「うーむ、手に入りさえすれば相当な価値があるものなんだろうけどねぇ」
「モノがどんなものなのか曖昧だし、リスクも大きすぎるわ」
 
 安宿の一室。
 ギーシュとキュルケがテーブルの上に並べた宝の地図やメモを睨んで相談している。
 この世界の宝の価値などに疎い俺は、ベッドに腰掛けてその会話を話半分に聞いていた。
 シエスタも俺と同様に座り込んで手持ちぶさたにしており、タバサに至っては
例によって本を開いて読みふけっている。宝になどまるで感心がないようだ。
 
 現在、俺とシエスタ、キュルケにギーシュにタバサの5人は、学院を無断で抜け出して
宝探しに来ている。ルイズに使い魔をクビにされ、本格的に学院内で野宿をすることになって
くすぶっていた俺に、キュルケが宝探しでの一攫千金を提案してきたのだ。
 
 何件かキュルケの持っている宝の地図や情報のポイントをあたってみたが、今のところ
ほとんどがガセネタもしくは大した物ではなく、ほとんど実入りがない。
 そして、キュルケが何度目かの『コレこそは!』という言葉と共に出してきた新たなお宝の
ネタを頼りに、この山間の小さな町までやってきたのだが。
 
「やっぱ、ちょっとこれを探しに行くのは現実的じゃないわね。
スパっと見限って、こっちの『ブリーシンガメル』をみつけにいくべきだわ」
「口惜しいが、その方が賢明だね」
 
 キュルケとギーシュの相談は、この近くにあるという『月の涙』というお宝を
諦めるという方針で決定したようだった。
 
 キュルケの持っていた『月の涙』のネタによれば、そのお宝は、この町の近くにある
谷に存在しているらしかった。
 そこで、今朝、この町までやってきた俺たちは、まず『月の涙』についての
情報を集めることとなった。
 手分けして町の住民に聞いた情報を集めると、キュルケのネタからは今ひとつはっきり
していなかった『月の涙』がどういったものなのか、大体はわかった。
 
 『月の涙』は宝物というよりも、稀少な秘薬の一種であるらしい。
 その秘薬は、あらゆる毒の効果を打ち消し、治癒する効果がある。
 この辺りの地域ではそれなりに有名な話ではあるが、実際に『月の涙』を見たり使ったり
したことがある者はいない。ただのおとぎ話か、伝承に過ぎないとの説もある。
 その『月の涙』は、村から少し離れたところにある深い谷の底に存在する。
 
 とまぁ、こんなところだった。
 しかし、情報はある程度集められたものの、キュルケやギーシュが言っているように、
問題点が二つあった。
 ひとつは、『月の涙』が貴重で、手に入ればかなりの価値があるだろうことはわかったが、
その実体がはっきりしないこと。秘薬というだけに、植物なのか。あるいは珍しい動物の
体の一部なのか。そして、そのまま薬として使えるのか、加工する必要があるのか。
 そういった具体的な情報がまったくと言っていいほど手に入らなかったこと。
 
 もうひとつは――こっちがとても大きい問題なのだが――『月の涙』を取りに行くのは
非常に危険だということ。
 『月の涙』があるという谷には、かなり強力な魔獣が棲んでいるらしかった。
しかも、その魔獣は怪鳥の一種。いくらこっちに魔法使いや風竜がいるとはいえ、
谷という明らかにあちらに有利、こちらに不利な地形で出会ったらあまりにも危険すぎる。
 
 このふたつの理由から、探すのは危険。危険を乗り越えても見つかるかどうか保証はなく、
さらには本当に存在するかどうかすらわからない宝を探しにいくのは
割りに合わないということで、悔しいけども『月の涙』は諦めるという事になったのだった。

722 名前:月の涙(前編) 2/8:2007/06/25(月) 23:46:32 ID:d8Cj1pIC
 この晩は町の安宿で過ごすことになり、明朝、次のお宝を探しに出発することに決まった。
 ふたつとった部屋で男女に分かれて床に就き、灯りを消した。
 けれど、俺はなかなか寝付くことができずに、窓の外を眺めながらぼーっとしていた。
 
「こんなんでいいのかなぁ……」
 隣のベッドの上で暢気に眠りこけているギーシュの寝息を聞きながら、ぽつりと呟く。
「宝が見つかりそうもねぇことかね?」
 窓の脇の壁に立てかけたデルフリンガーが、俺の独り言を聞きつけて質問してきた。
 
「それもあるんだけどさ、何て言うか、宝探しなんてしてる場合なのかなって」
「まぁ、見つかんなくても、前にも言ったとおり相棒なら傭兵をやりゃあ食ってけるさ。
何なら、メイドの娘っ子を嫁にもらって、ブドウでもワインでも作ればいいじゃねーか」
 
 どうも、デルフは俺の心配している事をちょっと勘違いしているらしい。
「そういうんじゃなくて……」
 月の光にかざして、自らの左手のルーンを見る。ルイズに”クビ”にされたけど、
それでこのルーンが消えたわけじゃない。俺はまだルイズの使い魔なんだ。
 
「貴族の娘っ子のことかね? まぁ、使い魔なら気になっても仕方ねぇか。
しっかし、使い魔をクビにする主人ってのも聞いたことねえや。
そんなことしたって主人の方が単純に損こくだけなんだがねえ」
 
 デルフの言葉に、少し胸が痛む。一方的にクビだなんて言って部屋を追い出したのは
ルイズの方だけど、彼女は俺がいなくなって、使い魔無しのメイジになってしまったんだ。
もともと魔法も使えないのに。それこそゼロのルイズだ。
 
「っていうか、それくらいわかっててクビにしたんだよな?」
 急に不安になってきた。あいつのことだから、勢いで後先考えずに
俺を放り出した可能性も十分にある……いや、十中八九そうなんじゃなかろうか。
 
 そんな風に、ルイズの事を心配している自分が不思議だ。
 だって、ルイズは俺の事を完全に犬扱いしてて、人間じゃないなんて思っている。
 それなのに、俺がシエスタの所に泊まったという話を聞いて、いきなり俺をクビだと
言ってきた。なにそれ。無茶苦茶だ。俺を男として見てないくせに、俺が他の女の子と
何かしたら許さない。クビにまでしたってことは、使い魔失格だとすら思ったってことだ。
 
 俺はともかく、シエスタまで犬扱いするのは申し訳ないけど、例えば飼い犬が他の犬と
仲良くすることを禁じるか? わけがわからない。
 ――いや、待てよ。地球でも、”愛犬”を飼い主の都合で去勢したり避妊手術したりする。
その理屈でいくと、本気で許さないとか思ってることもあり得る……。
 恐ろしい想像に、腰の辺りが寒くなった。止めよう。考えるの止めよう。
 
 まぁとにかく、勝手にクビにしたルイズの方に明らかに非がある。
だから、俺があいつのことを心配して気に病む必要なんてないはずなのに。
 なのに、やっぱり気になる。こんなことしてていいのかなんて、思ってしまう。
 それって、つまり……。
 
 ぶんぶんと頭を振る。これだ。こんな事を考えてしまうから、俺はこの前、
シエスタの気持ちに応えるわけにはいかなかった。シエスタに好きだとは言えなかった。
 
 そのくせ、シエスタにあーんなことをされてしまって、拒めずにいたんだから……
最低だ。終わってる、俺。
 でも、シエスタの事を可愛いと思うし大事にしたいと思うのは事実なんだから仕方ない。
 しかも献身的だし、時々ものすごいえっちぃ雰囲気させてくるし。
 あれで拒めっていう方が無理です。そんな風に自分の中で言い訳してる俺はやっぱ駄目だ。

723 名前:月の涙(前編) 3/8:2007/06/25(月) 23:47:14 ID:d8Cj1pIC
 鬱思考のスパイラルに陥りかけたところで、窓の下に見える宿の前の道を、
小柄な人影が歩いている姿が目に入った。
 こんな夜ふけに子供が? と思ってよく見ると、その影は身長より大きな杖を持っている。
 
 タバサだ。キュルケの友達だけど、キュルケとは正反対の外見や性格で、
まるで中学生かそれ以下に見えるくらい小さく、無口で無表情な少女。
 隣の部屋でキュルケやシエスタと一緒に寝ているはずなのだが、扉が開く気配もなかった。
つまり、彼女はこっそり抜け出して一人でどこかへ行くつもりなのだということ。
 
 気になる。俺はシャツの上にパーカーを着ると、デルフを掴んで窓から飛び降りた。
 
「こんな時間にどこ行くんだ?」
 俺はルーンの力を借りて急いで走って、タバサに追いついて声をかけた。
 
 タバサは、静かに振り向いた。透き通るような青い髪と雪のように白い瞳、
眼鏡の奥の、宝石のようなこれまた青い瞳が月の光に照らされ、
神秘的と言っていい程の美しさを放っている。
 見た目が幼すぎるし顔を見て話したことがほとんど無かったから気にしていなかったけど、
ルイズに勝るとも劣らないくらい綺麗な女の子だ。
 その、精巧な人形のような整った顔の表情を崩すことなく、小さな口が僅かに開いた。
 
「宝探し」
 いたって簡潔な一言。面食らってしまう。
「宝探しって、一人でか? ここの宝を探すのは危ないんだろ?」
「シルフィードは連れて行かない。怪我させるわけにいかないから。
それに、この場合わたし一人の方が安全」
 
 タバサは、淡々と答えた。タバサの風竜に危険な事はさせないというのは
皆で決めたことだった。だから、それは守っている。
 そして、タバサがその外見とは裏腹に、明らかにギーシュ以上。もしかしたら
キュルケよりも魔法や戦闘に長けていることは今までの付き合いで知っていた。
 だから、足手まといになるかもしれない人間と一緒よりは、単独の方がいいという
冷静な判断を述べたつもりなんだろうけど……。
 
「明日の朝までには戻る。手紙も置いておいた」
 タバサは、必要なことは伝えたとばかりにくるりと俺に背を向ける。
 
 彼女の言葉はもっともだ。嘘はついていない。けど、どうして仲間の目を盗んでまで
『月の涙』を探しにいきたいのかがわからない。
 タバサは、キュルケの付き合いでこの宝探しに来たはずなのだ。今までの様子からも、
宝物だの金品だのに執着するタイプには思えない。
 具体的にどんなものなのかもはっきりしない、本当にあるかどうかもわからない『月の涙』が、
彼女にはどうしても必要なのだろうか。
 
 普段、何を考えているのかわからないタバサ。その彼女が、どうしても必要としているもの。
勝手な独断専行をしてもやらなければならないと思っていること。それが、気になった。
 
「待った」
 呼び止めると、タバサは半身で振り向いて杖を軽く構えた。
これ以上無理に引き留めたら、魔法で眠らされたり気絶させられたりしてしまうかもしれない。
あくまでも静かなたたずまいに、そんな迫力が感じ取れる。
 
「ちょ、魔法は簡便な。……俺も一緒に行くから」
 タバサは、僅かに目を細めた。ほんの少しだけど、今日、初めての動揺らしい変化。
「わたし一人でいい」
「いや、君がよくても俺はそうはいかない。タバサが一人で手柄をとっちゃったら、
俺の分け前が減るだろ?」
 冗談めかして笑いながら、そう言う。まるっきりの嘘ではないけど、本気でもない。
 タバサは、その言葉の裏の、俺の気持ちを読み取れたようだった。

724 名前:月の涙(前編) 4/8:2007/06/25(月) 23:47:56 ID:d8Cj1pIC
「それとも、邪魔か? そうでないのに一人で行きたいっていうなら、
今すぐ宿に戻ってみんなにこのこと伝えるぞ」
 
 だめ押しの脅し。タバサは俺の顔と、俺が手に持ったデルフリンガーを交互に見てから、
小さく息をついて、「ついてきて」とだけ言った。
 
 
 夜の山道を30分ほど歩き、問題の谷にやってきた。
 夕闇の中、やや開けた山道が突然途切れ、大地が突如割り開かれたかのような
切り立った崖がぱっくりと口を開けている。
 反対岸までは約100メートルほどの距離。深さは……底は河になっているらしいのだが
ほとんど見えず、目算もつかない。
 
 ディアマン渓谷。ここへ来るまでに、タバサからこの谷のことについて説明を受けた。
 ハルケギニアでも指折りの深さの谷であり、この谷の底を流れる河は、
ガリア国内の山中を源流として国境を越えトリステインを縦断し、海まで続いているらしい。
 
 そして、この谷の岸壁には、ルフ鳥という怪鳥が巣を作り、生息している。
 ルフ鳥は翼を開いた状態で差し渡し20メートルはある巨大な怪鳥で、その巨体に似合わない
機敏な動きで空を舞う。鋭いクチバシや爪は筋力と相まって一撃の元に人間に致命傷を与え、
しかもそんじょそこらのメイジを軽く凌駕する威力で風を操るというのだ。
 
 さらに、そのルフ鳥がなぜこんな谷にいるのかというと、繁殖のシーズンだかららしい。
 岸壁に作った巣の中に卵を産み、雌が温める。その間、つがいの雄は自らの縄張りを外敵から
守りつつ、巣で待つ雌のために餌をとってくる。肉食であり、時には人間をも狩りの対象にする。
 ルフ鳥はこの時期、もっとも警戒心が強く、縄張りを侵す他者に敏感で、獰猛になるらしい。
 そんなルフ鳥が、各々のつがい同士で縄張りがかち合わないよう、一定の距離を置きつつ
この谷の岸壁に満遍なく、多数で巣を作っている。その巣ひとつごとに、縄張りを守る雄がいる。
 
「……っていうか、止した方がいいんじゃないの?」
 ルフ鳥がいかに脅威であるかということと、この谷に踏み込むことがいかに
危険であるかということを淡々と説明するタバサに、俺は引きつった苦笑いを向けた。
 
 この谷の底まで降りて宝を探すとか、無謀にも程がある。
 ルフ鳥が怖いのは繁殖のシーズンに限るのだから、せめて何ヶ月か待ってからまた来るとか、
そういう手段をとればいいのに。俺がタバサにそう言うと、
 
「得られた情報から推察すると、『月の涙』は入手できる時期が限られる。
ルフ鳥が危険である時期にしか手に入らないからこそ、その実体に関する情報が得られなかった」
 そんな答えが返ってきた。夕べ、みんなで集めた情報をまとめた時には、
タバサはそんなことは言わなかった。言うべきでないことは隠していたということだ。
 
「ってことは、要するに『月の涙』を探しに来た人間がことごとくルフ鳥の餌食になったから、
誰も『月の涙』について詳しいことは知らないっていうことだろ?」
「そうなる」
 こともなげに答えるタバサ。もう呆れるしかない。
 
「悪いことは言わないから帰ろうぜ」
「あなたは帰ってもいい」
 無駄だろうなぁと知りつつ言うと、やっぱりタバサは簡潔に言い返してきた。
俺が帰っても、予定通り一人でこの谷に挑むつもりだ。
 
「あー、嘘嘘。俺も行くってば。で、どうすんの? いきなり飛び降りるわけじゃないだろ?」
「作戦を説明する」
 タバサは俺の方を向いて口を開いた。

725 名前:月の涙(前編) 5/8:2007/06/25(月) 23:48:37 ID:d8Cj1pIC
 危険な魔獣がいる地域に足を踏み入れる場合、身を守る手段は大きく分けて二つある。
 ひとつは魔獣に出会っても倒すもしくは逃げること。もうひとつは、魔獣との遭遇を避けること。
 
 ここでは、後者の手段をとる。平地で出会っても危険であるルフ鳥と、足場が悪い所で
対峙するのは死と同義に近い。ならば、戦闘そのものを避けるのが得策だというのだ。
 シルフィードを使わないのと少人数で来たのは、後者の手段をとるからでもあるらしい。
 風竜が谷の中に入ったら、まず間違いなくルフ鳥に察知され、集団で襲われる。
多人数でぞろぞろ来ても同じ。気取られる可能性が上がるだけ。
 
 そして、『フライ』もしくは『レビテーション』を使って谷底に降りるのも危険らしい。
 ルフ鳥は特に魔法による大気の乱れに敏感であり、さらにメイジは脅威のある外敵であると
認識しているため、察知されやすい。
 一気に谷底まで飛び降りてしまうことも不可能ではないが、そうするとルフ鳥は
『メイジが縄張り内に進入した』ことに気付いてしまうため、帰りがとてつもなく危険になる。
 だから、ここで取るべき作戦は、極めて微弱な魔法で自分達の匂いや物音を遮断した上で、
慎重に岸壁を降りるというものらしかった。
 
「わかった?」
「あ、ああ……」
 全てを説明し終わったタバサに、俺は少々たじろぐ。この谷に来るまでの道中での説明も
含めて、タバサは要点をふまえたわかりやすい解説を、すらすらと俺に対して行った。
 普段ほとんど喋らないから、他人と話すのが苦手なのだと思っていたけど、全くそんなことはない。
むしろ、焦るとわけのわからない事を言い始めるルイズなんかよりよっぽど口が達者だ。
 この少女は、喋れないわけではなく、喋らないだけ。
 なぜだろう。こんな時なのに、目の前の女の子の内面が気になってしまった。
 
「じゃあ、ここから降りる。言ったとおり、先をお願い。……協力してくれる以上、頼りにする」
 あらかじめ岸壁の様子を見て選んだ、降りやすそうな場所を指してタバサは言う。
 さすがのこの少女もロッククライミングの技術は無いらしく、ガンダールヴの力で
身が軽くなっている俺が先に岸壁を下り、安全ならばタバサを呼ぶという手はずに決まった。
 
 頷いて返すと、タバサは小さく呪文を呟いて杖を振った。体感的にはよくわからないが、
これで匂いや気配が遮断されたらしい。それでもなるべく物音を立てないように崖に近付き、
俺は谷底へと降り始めた。
 
 慎重にルートを吟味し、そろそろと崖を降りていく。
 なかなか先へ進めない。岸壁はわりとデコボコしており、手や足をかけられる場所も多ため
俺一人ならばするすると岸壁を降りていけるのだが、俺は『タバサが後をついてこれるルート』
を探しつつそこを降りなければならない。
 
 少し進んでは手振りでタバサを呼ぶ。彼女が降りるのは厳しそうな場所では、手を貸す。
そんなことをしながらなので、まるでイモムシが壁を降りていくようなじれったさだ。
 でも、タバサの表情は真剣そのもの。小さな体や細い手足で、懸命に俺の後をついてくる。
仮にミスして落下しても、メイジの彼女なら墜落することはない。けれど、それはほぼ間違いなく
ルフ鳥に見つかるということになり、命の危険に繋がる。
 
 けれど、彼女の姿は、命を賭けているからというだけではなく。いや、それよりもっと大きい、
使命感のようなものが与えられて必死になっているように見えた。
 
 そもそもタバサがここへ来たのは、どうしても『月の涙』が欲しいから。
その理由は聞いても答えてくれなかったけど、ただ事ではない事情があるのだろう。
 
 言えないなら、聞かない。だって、この少女はアルビオンへの任務のとき、こちらが頼まなくても
俺やルイズを助けてくれた。ほとんど話もしておらず、お互いの事をまるで知らないのに。
 だから、その恩返しをするのなら、俺の方も理由に問わず彼女を助けるべきなのだと思う。

726 名前:月の涙(前編) 6/8:2007/06/25(月) 23:49:24 ID:d8Cj1pIC
 まぁ、そんな理屈つけなくても、ほっとけるわけないけどな。本当に、まるで子供みたいな外見の
タバサを見ていると、恩返しとかそれ以前の問題だと気付く。いくら魔法が得意だからとはいえ、
こんな小さい子が危ないことしようとしてるのに放っておけるわけがない。
 
 視線に気付いて、タバサは俺と目を合わせた。その額には、今までに見たことがない
汗が光っている。岩肌を掴む手も震えている。体力的にそろそろ厳しい感じだ。
 
 俺は、あらかじめあたりを付けていた大きめの足場まで移動し、岸壁に背中を預ける。
その状態でタバサに手を伸ばした。タバサは俺の意図を理解したのか、多少無理のある体勢から
その手を掴む。俺はタバサの小さな体を引き、抱き留めた。
 
「ふぅ、ふぅ、はぁ……」
 いつも涼しい顔をしているタバサだが、さすがに息が乱れている。疲労だけでなく、握力なども
限界に近かったようだ。やはりどんなに魔法が得意でも……いや、魔法が得意だからこそ?
体力面では年相応の少女と変わらない。
 
「……ありがとう」
 タバサは俺の胸に体を預けながら、小さく呟いた。
「声、出しても大丈夫なのか?」
「これくらいなら遮断できている」
 小声で聞くと、タバサはそう返した。どうやら、ちょっとした相談なら可能なようだ。
 
 顔を上げて今まで降りてきた分を再確認する。約20メートル。この距離なら例え敵に見つかっても
タバサの魔法で飛び上がれば逃げ切れるかもしれない。
 けれど、降りれば降りるほど、逃げるという手段がとりにくくなる。本番はこれからだ。
 
「タバサ、俺がお前を背負って降りるっていうのはどうだ? その方が早いと思うけど」
「それも考えたけど、敵に見つかった時に行動が制限される」
「けど、どっちにしろ見つかったら危険なんだろ? だったらなるべく早い方が……」
 
 そこまで会話した時、頭上で嫌な気配がした。咄嗟に見上げると、降りる途中に手をかけた
岩が、岸壁から剥がれて落っこちてくる光景が目に飛び込む。
 
「まず……!」
 当たったら怪我じゃ済まない大きさだ。俺一人だったら避けられる。
けど、足場が悪い上に今はタバサを抱えている。
デルフで防ぐか? しかし、弾いた岩がタバサにぶつかる可能性も――!!
 
 俺が一瞬迷ってしまった間に、タバサが杖を振った。頭上で岩が止まり、俺たちを避けるように
空中を移動してから、再び谷底に落下した。咄嗟に『レビテーション』を唱えてくれたのだろう。
 
 でも、これは。腕の中のタバサを見下ろすと、僅かに顔を歪ませて唇を噛んでいた。
「……今の一瞬、匂いや物音の遮断が途切れた」
「だよな……」
 ふたつ同時に魔法は使えない。だから、「気配を消しながらレビテーションで降りる」
といったことができないのだ。けれど、今の一瞬、タバサはレビテーションを使うために気配の遮断を
解かなければならなかった。もしその一瞬をルフ鳥が気取ることができたとしたら……。
 
 そう時間を置かずに、風を切る大きな羽音が聞こえてきて、タバサの体が強ばるのがわかった。
やっぱり、見つかってしまったらしい。あの一瞬で。とんでもない魔獣だ。
 月の光だけが照らす闇の中に、一層黒い影が現れた。シルエットは鳥のそれだけど、
遠近感が狂ったのじゃないかと思えてしまう。それくらいでかい。っていうか、でかすぎ。
 
「嘘だろ!?」
 冗談じゃ済まない状況なのに、思わず口元が引きつる。
「相棒! メイジの娘の補佐に回れ!!」
 俺が呆然としている間に、デルフが叫んだ。いつになくマジな声。相当やばいってことをこいつも
わかってるってことだ。その声に、はっとして頭の中を切り替える。

727 名前:月の涙(前編) 7/8:2007/06/25(月) 23:50:09 ID:d8Cj1pIC
「抑えてて」
 タバサは体をルフ鳥の方へ向け、杖を構え詠唱に入る。俺はその体を
後ろから片手で抱き留めた。
呪文が完成する前に、ルフ鳥の影が俺たちから距離を取り、翼を大きく広げ――。
 
 次の瞬間、猛烈な風圧が俺たちを襲った。意志と関係なく足場から足が浮き上がりかける。
風で空中に投げ出してからクチバシや爪でトドメをさすつもりらしい。
俺は、その突風から逃げるようにタバサを抱えたまま岸壁を駆け上がり、
数メートル上の足場まで移動した。
 
 そこで詠唱が完了したらしい。タバサが杖を持っていない方の手で俺の手を小さく叩く。
 俺がタバサを抱いていた手を緩めると、タバサは岸壁を蹴って中空に身を躍らせ、
十本近い氷の矢――ウィンディ・アイシクルといったか――をルフ鳥めがけて放った。
 
 巨大なぶん的も大きいはずのルフ鳥だったが、その矢の動きが完全に
予測できているかのように、軽やかに氷の刃をかわす。
 避けた所にもう一本、それをかわした死角にもう一本。
先の先を読んで放たれたタバサの攻撃呪文が、全て紙一重で回避されてしまった。
 
「ちっ、風をモノにしている魔獣相手に、風のメイジが挑むのは少々厳しいな」
 デルフが舌打ち(どこが舌なのかは謎だが)する。空中で魔法を放ったタバサは『フライ』を唱え、
今俺がいる足場の数メートル下、ついさっきまで俺たちがいた足場に着地した。
 ルフ鳥は、タバサが手練れであることを察したのか、ある程度距離をとってホバリングしながら
こちらの様子を伺っている。下手に動いたら、また突風をお見舞いしてくるだろう。
 
「あなたは崖の上まで逃げて」
 タバサが呟いた。焦りの色が混じった声。俺を逃がしてルフ鳥を食い止めるつもりだ。
「んなことできるわけないだろ!」
「どうして」
 その言葉に、カッとなる。さっきの呪文だって、俺が抱えて逃げなければ
タバサは風に叩きつけられて詠唱が完成しなかった。つまり、一人じゃ負けてたということ。
 そんな敵を相手にこんな所に放置していくってことは……タバサを見捨てるってことだ。
 
「どうしてもこうしてもあるか!」
 崖を再び駆け下り、タバサを小脇に抱える。逃げるならこいつと一緒にだ。
 
「……そのまま登って」
 タバサの言葉と同時に、体がふわりと軽くなった。ルフ鳥を魔法で牽制することは諦め、
自分の体ごと俺にレビテーションをかけたらしい。これにガンダールヴの力を足せば、
フライで上がるよりも速くなるということらしい。
 
「よしっ!」
 そのまま、多少足を踏み外しても浮遊でどうにかなることを想定に入れ、崖を駆け上がる。
ルフ鳥の放つ暴風を右へ左へ飛ばされつつどうにかいなす。あと5メートル足らず。
崖の上にさえ登ってしまえば、あとは林に飛び込むなりなんなり、どうとでもなる――!!

728 名前:月の涙(前編) 8/8:2007/06/25(月) 23:50:51 ID:d8Cj1pIC
 だが、もう少しで崖の縁に手が届くという所で、ガクンと体が重くなった。それと同時に、
タバサの押し殺したうめき声。タバサが、杖を手から放したのだった。
 なぜ、と思う前に、俺の顔を掠めて何かが岩肌に突き刺さった。
 黒い、大きな羽。こんなものが人間の肌に刺さったら、レイピアで突かれるのと変わらない。
ルフ鳥が攻撃手段として放ったものらしい。これがタバサの手かどこかを傷つけたのか。
 タバサが取り落とした杖は、ルフ鳥の起こした風に吹き上げられ、崖の上まで飛ばされていった。
 
 『レビテーション』の効果が無くなっただけなら。それを前もって知っていれば、まだ何とかなる。
 しかし、レビテーションによる浮遊を考えにいれた上で崖を登っていた俺は
その時足をかける場所を用意しておらず、岸壁から引きはがされた。
 落ちる。このままだと、岩に叩きつけられながら落下し、その途中でルフ鳥の餌食にされる。
 
 まずい、まずい、まずい。風景がスローモーションになったように見える。
俺は、落ちるわけにはいかないという瞬時の意識からデルフを岩肌に……。
「止せ! 刺すな相棒!!」
 突き刺し、そこにぶら下がった。
 
 だが、それを行うか行わないうちに聞こえたデルフの声が正解だったことにすぐ気付く。
 片手はタバサを抱えているので塞がり、もう片手は壁に突き刺さったデルフを握っている状態。
 その状態で、ルフ鳥は巨大な鋭いクチバシを構え、俺のデルフを握った手へ突っ込んできた。
 
 このままでいたら、腕をずたずたにされた上で落下する。
 手を放しても、もちろん落下する。
 手詰まり。俺の頭の中を絶望の二文字が埋め尽くす。
 
 俺は、デルフを握っていた手を放し、岸壁を蹴って跳んだ。もう、落ちるしかない。
だったら岸壁の岩にぶつかることはない距離まで跳ぶ。
 空中に投げ出された俺とタバサをめがけ、ルフ鳥が方向転換する。勝負はこの一瞬。
ただ落下したのだったら、途中でこの鳥畜生に捕まる。だから、それを避けるなら今しかない。
 
 ガンダールヴの力は、得物を手から放したからといってすぐさま消えるわけじゃない。
 まだ力の余韻が残っているうちに襲ってきてくれて助かった。俺は空中で身を捻り、
クチバシを大きく開いたルフ鳥の眉間めがけて、渾身の力でかかと蹴りを叩き込んだ。
 
「ギアアアァァァァァァァーーーッ!!!」
 
 ルフ鳥は耳をつんざくような悲鳴を上げ、身をよじらせた。
 高速で突っ込んできた相手へのカウンターになったため、ダメージは大きいはず。
後は、”俺たちが墜落するまでの間”、このバケモノが回復しないことを祈るしかない。
 
「サイトっ……」
「黙ってろ!」
 タバサの細い体を抱きしめ、小さな頭を抱える。魔法による浮遊もガンダールヴによる力も
失った俺の目に、ぐんぐん近付いてくる谷底がうつった。
 この高さから落ちたら、例え水の上でも痛いんだろうなぁなどと心配した直後、
俺とタバサは大きな水しぶきを上げて深い川の中へと沈んだ。
 
 
 つづく

729 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY :2007/06/25(月) 23:52:19 ID:d8Cj1pIC
後編に続きます。タバサとほとんどいちゃついてなくてすみません。
後編にはあります。では。

730 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 23:58:25 ID:Be1GWC7i
>>729
GJ!
いいオリ設定です。

731 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 00:18:01 ID:MMbyF09U
>>729
エロパロで手に汗にぎるとは思わなかったぜ!!続きwktk!

732 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 00:26:10 ID:pTdnWDSM
>>729
この夜更けにソフトMさんが来てようとは……続きwktk!

733 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 00:31:37 ID:hh0ACIee
>>729
いや凄い!ほんとGJ!!続き楽しみにしております

734 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 02:12:43 ID:ET+EWFs7
>729
GJです!
タバサがここで来るとはね〜
タバサファンとしては待ってた展開ですよ、ほんと
後編ではぜひともいちゃついてください^^
谷底に落ちるシ−ンは読んでてカリオストロを思い出しましたね

735 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 08:28:48 ID:lEiG7mnO
本当にここエロパロか?w
って思うくらい手に汗握る展開でした。続期に期待!

736 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 11:14:43 ID:PZLMWpiG
最近、理想郷のその他にあるゼロの使い魔のSSが熱い!!!

737 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 11:26:20 ID:1N3AjHzx
宣伝必死だなおい

738 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 11:30:40 ID:62lqMIBx
宣伝乙
最近余所のSSの話する奴多過ぎ

739 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 12:31:17 ID:Z+DX72qE
>729
乙です
いちゃついてないなんて無問題! 
前編でこんだけ熱い話が読めただけで充分です
後編も期待してますよ


740 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 12:39:24 ID:Tcr3VvrC
原作を読んでると裏の事情がわかる仕掛けが面白いなぁ。
今後どうリンクしてくのか楽しみ。GJだぜ!

741 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:59:40 ID:uIiXvBI6
>>735と全く同じ事を書こうとしてたw
Soft−MさんGJ!!

742 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:17:42 ID:cyTIiUu7
>>738
同意。

スターウォーズ厨も紛れてるみたいだしな。

743 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:34:15 ID:v4JAJtpM
これほど熱いSSの直後にこんな事を言い出すのは凄まじく空気読めてない事は理解している。
……が、敢えて言おう。

はじめてのゼロSS、投稿してもよろしいでしょうか? orz 土下座
ちなみに内容はシリアスでツン(ヤン?)デレ、主役は某お姫様です……。

(ココはsage進行でOKなんですよね?)

744 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:37:24 ID:imUZhWou
空気読めてないと自分で分かってるならどうして読もうとする努力をしないのか
誘い受けはいいから早く投下汁

745 名前:壊れた人形1:2007/06/26(火) 19:47:16 ID:v4JAJtpM
「は? 死んだ……?」

 ―――何故驚いている?
 そう問いかけたくなるほど、自分の発したその声は動揺に満ちていた。

「あの人形が?」

 ……いや、違う。
 わたしが本当に自身へと問いかけたいのは、震えの大きさではない。
 わたしが―――このガリア王国正当後継者である、このイザベラが、その結果に動揺したという事実。

 斯くあるべき通りに表れたはずの結果を、斯くあるべき通りに受け取れなかったという、その事実だ。

「ひっく…………はい……」

「わたしを謀(たばか)るつもりなら、死さえ生ぬるく感じる責め苦を罰とする」

「ぇ……?」

「そうだね……この間、東の商人に聞いたやつでもいいね。何でも、東にはダルマって言う手足のない人形があるんだってさ。その名を取った罰らしいけど……ククク、お前もそうやって人形になってみるかい?」

「ひっ!? ち、違います! 嘘ではありません! 確かにシャルロットさま―――あ…い、いえ、七号さまは殉死なされたと!!」

 侍女が涙ながらに訴えてくる、この報告。
 その真偽なんて、疑うまでもなく判っている。

 こいつは、あの人形の信者だ。
 アイツが死んだなんてそんな事、冗談でだって言えやしない。
 むしろ、その罰を受け入れる事で今の報告の内容を無かった事に出来るなら、こいつは喜んでその四肢を差し出すだろう。
 アイツへの忠義心だけは、こいつのことを信用している。

 だから、この事実は真偽の《真》。
 疑う余地さえ無かったはずだ。
 ……なのにどうして。

 ―――わたしはそこに、《偽》を持ち込んだのか……。

「ふぅん……どうやら嘘じゃないみたいだねぇ。…………そう。とうとう死んだんだ? あの人形」

 その言葉は確認でもなければ、事実を認める為のものでもなかった。
 ただ、行為として、受けた報告を復唱しただけ。
 唇から零れ落ちたその言葉はそのまま、胸(うち)に収まらなかったという結果の表れだ。

 それは分かっている。
 だからこそ、それが解らない。

「まぁ、今回は如何にあの人形と言っても、相手が悪かったからねぇ……。ははっ」

 そう。今回の相手は……相手として最悪だった。
 吸血鬼? エルフ? 何それ?
 ―――それくらいに。

746 名前:壊れた人形2:2007/06/26(火) 19:50:52 ID:v4JAJtpM
 デスドラゴン。
 最大、最強、最悪。三拍子揃った特級(スペシャルクラス)のドラゴンだ。
 滅多に起こらないドラゴンの異種交配、ほぼ不発に終わるその結果に混ざって稀に生まれるドラゴン―――と、言われている。だが、本当の所などきっと誰も知らない。あれは、本来触れてはいけないものだから。

 どんな竜狩刀(ドラゴンキラー)も、アレには刃が立たない。
 どんな竜狩人(ドラゴンキラー)も、アレを倒す事は出来ない。
 その鱗はあらゆる魔力をはじき、スクウェアメイジクラスの(人の)魔法は愚か、精霊のものだろうがエルフのものだろうが……たとえそれがヘクサゴン・スペルであろうとも無効化してしまう。
 辛うじて通じる可能性を持っているのは虚無(おとぎ話)くらいのものだろう。
 実質、殺す手段など無い相手なのだ。

 人々のアレに対する認知は、生物ではない。
 ただの天災だ。
 降りかかれば身を竦め、過ぎ去るのを待つしかない。
 目の前で人が飲み込まれようと、隣で夫が踏みつぶされようと、手繋ぐ友人が尾の先端でなぎ殺されようと。決して身動きしてはならない。ヤツが動く物に過敏な反応を示すのは、割と定説だ。

 動く物の亡くなった街を去る……その禍々しくも雄大な背を幸運にも見ることの出来た者達は、口を揃えてこういうのだ。

『アレは正に死神……死そのもの(デスドラゴン)だ』―――と。



「は、あはは……流石にデスドラゴンが相手じゃ、あの不死身の人形も形無しだったって訳だね。おほ、おほほほ……」

 ガリアの端の端、正直他国にくれてやって良いあんな場所に何の気まぐれなのか、らしからず住み着いたデスドラゴン。
 その巣をあろう事か単身で強襲するという行動。
 その結果としても、この報告は非常に妥当だった。

 なのに……。


747 名前:壊れた人形3:2007/06/26(火) 19:57:06 ID:v4JAJtpM
「ほほほ、ほほ…………」

 予想していたはずだ。
 デスドラゴンが住み着いたという話を聞いて、真っ先にこの方法(使い方)を思い付いて。その時にはもう。

 躊躇なんてしなかった。
 最強最悪の生物は、だがわたしには最高の道具で。
 わたしはすぐさまプチ・トロワ(ここ)にアイツを喚び寄せた。

 わたしは前回の失敗を活かし、相手の名は伏せた。
 吸血鬼(前回)は失敗だった。アイツだって、知らされた瞬間は怖れおののいていたのかも知れないのだから。
 今回は繕う準備など、させはしない。

 そして、アイツが来る。いつもの面を引っ提げて。
 ガーゴイル、七号、人形娘―――何でも良い。要は木偶、ただの人形、わたしの……わたしだけのおもちゃ。
 わたしは、たっぷり恐怖をまぶしてから、とうとうアイツに言ってやった。


『今度のアンタの相手は―――』


 その名を出した瞬間、吸血鬼の名を聞いても微動だにしなかったアイツの顔がピクリ…!
 今までどんな事をしても、どんな事を命じても、わたしに人形を貫いてきたアイツの顔がピクリ……って!!
 それは、如何な驚愕か! それが、如何な驚愕か!!

 そうだ、確かに。
 確かにあの瞬間は、天にも昇る愉悦を感じたはずなのに……。


748 名前:壊れた人形4:2007/06/26(火) 19:58:25 ID:v4JAJtpM
「……」

 何故こんなにも、この報告は空虚(むな)しいのか……。

「―――ちっ」

 イライラする。
 あるべきはずの悦びが来ない事。目の前で……いや、部屋中から聞こえる押し殺したすすり泣き。判断を間違えた自分。結果の内容も、わたしが今こう感じている事も。全て。腹立たしい……。
 何故―――。

「―――…そうか。きっとそうね」

 そうに違いない。
 このイライラは多分。
 肝心のモノを見てない所為だ。

「おい、お前」

「っ、はっ、はい!!」

 ちっ…、いちいち過剰な反応を寄越すな。
 本当に魔法で心を奪ってやろうか? わたしのでも、ただの人間相手なら十分好きに出来るのだから。

 ……まぁいい。

「アイツを連れてこい」

「アイツ……?」

「このっ……あの人形娘の事に決まってるだろう! 話の流れで解るだろっ、馬鹿! いいからさっさとしなよ愚図!!」

「―――っ!」

 水滴を残し走り去る侍女の姿を眺め、わたしは座深くに身を埋める。
 声を荒らげようと、依然として気分は晴れない。気分に茨が絡みつく。

「ふん……」

 ま、それも今の内だろう。
 アイツの死に化粧でも嘲(わら)ってやれば、いつものわたしになれるはず……。


 ―――――
 ―――
 ―


749 名前:壊れた人形5:2007/06/26(火) 19:59:44 ID:v4JAJtpM
 走り去った侍女が再び私の前に立ち準備が出来たと言ったのは、それから意外な程に早かった。
 急いだのか、それとも……既にそんな事は終えていたのか。恐らく後者だろう。

「―――で、肝心のアイツは? 準備は出来たんだろ?」

 報告の割に、アイツの棺が見あたらない。

「今は応接の間でお待ち頂いておりますが……」

 その返答。
 多分、ここへだと匂いや汚れの面で不適切だという配慮なんだろうが……。

「はぁ……おまえ、わたしの話を聞いてなかっただろう。わたしゃアイツを《連れてこい》と言ったんだ。……後瞬刻だけ待ってやる。今すぐココへ連れてこい」

 そうだ。
 いつだってわたしは、アイツに出向かせてきた。
 最後の面会だとて、何故(なにゆえ)わざわざわたしから出向かねばならぬのか。そんな道理、あるはずがない。

 再び慌ただしく踵を返す侍女。
 その顔がとうとう仮面で隠せなくなってきているのを知りながら、だけど今日のわたしは、横暴に振る舞う事を止めない。いつもなら何か、プライドだとか飽きだとか気まぐれだとか……あるいは恐れだとか、そういうモノによって歯止めが掛かるはずなのに。
 調子が狂っている。どこかおかしい。

 こんなの、ずっと夢見てきた場面を迎えるにしての、正常な状態じゃない。

「あの人形、最後までわたしを待たせるのだから……本当に良い身分だね」

 口を衝き出る冗談さえ、今日は冴えない。
 あいつが来るまでの時間がイヤに長く感じる。これでは本当に、わたしがアイツを待ってやってるんじゃなく、アイツがわたしを待たせているみたいじゃないか。

 間違えてはいけない。
 捕らえているのは私。捕らわれているのがアイツだ。



750 名前:壊れた人形6:2007/06/26(火) 20:02:01 ID:v4JAJtpM
 やがて、遣いやった侍女達が小さな……しかし遠目にも品の良い箱を、恭しく運んできた。
 あつらえられたに違いない上等なその棺、運ぶより連れると称すべきだろうその様、明らかに一騎士に対するモノではなかったが、そこは見逃してやった。死してようやく血筋に見合う扱いをされるというのも、皮肉になるだろうから。
 第一、今はそんな余計な事をして間を空けたくなかった。
 疾うに、待つ事に飽いていた。

「お連れ……致しました。っ」

 悲怒どちらによるもの……いや、両方か。体裁などもう欠片にしか残っていない態度、口調でそういって、侍女は退く。言葉こそ発しないが、まぁほぼ同じと言っていい体(てい)で他の侍女達も下がる。
 侍女達が割れ、棺が顕れる。そこに続くは、跪いた侍女の頭(こうべ)で出来た道。傅(かしず)く先がどちらであるか……忌々しくもそれは頭の向きから瞭然。
 必然、わたしの立場は逆の謁見者へ。
 ……不快だ。

「お前達、頭を上げろ。人形が壊れただけだ、礼など尽くす必要は無い」

 アイツに通ずる裂け目へと身を差し込みつつ、そう命令する。
 勘違いしてもらっては困る。わたしはアイツの扱いを許したわけではない。あくまで、待つ事を嫌ったまでだ。

「……」
「……っ」

 歯を食いしばり、わたしへの憎悪を懸命に噛み殺しながら首を伸ばす者。
 諦めを纏って、うなだれた面を見せる者。
 わたしが指摘するまでの僅かな間に全てを込めたと言わんばかりに、一種晴れ晴れしく顔を上げる者。
 普段のわたしがそういった者にどう対応するか知らぬはずが無かろうに……その証拠に震えながら、それでも断固として祷を納めない者。

 ……は。ならば好きにしろ。
 この棺を開ければ、否応にも知るだろう。現実を。献身的とさえ言えるその真摯な想いに対する、世界の答えを。
 それが、お前達への罰だ。

「蓋くらいは、わたしが外してやろうじゃないか」

 わざわざ宣言して、わたしは棺に手を掛ける。高尚な装飾の中、それを阻害しない形と位置に取り付けられた取っ手を掴んだ。


751 名前:壊れた人形7:2007/06/26(火) 20:04:03 ID:v4JAJtpM
 果たして、その下から現れるのは如何なるモノか。
 まぁ、人と思えるならまだ御の字だろう。こいつらは知らないだろうけれど、戦いで死ぬとはそういう事だ。最悪は……なんて表現が大袈裟なほど、人でなくなってしまう死に方だって多い。

 死に化粧(つまり、死体の見栄えを整える行為だ)は、それを専職とする水の術者によって行われる。傷を消し、張りを持たせ、臭いを閉じこめ、中身を洗い……浄化する。
 だが、当然それにも限界はある。小さな傷は隠せても、大きな傷は埋めきれない。欠損を復元する事は例え術者がスクウェアクラスだったとしても出来ないし、ましてや……そう、ましてや。


 ―――単なる肉の塊を『人』に戻すなんて事、絶対に出来やしないのだ。


 平民の焦がれる魔法。
 それは、こいつらが思うほどに万能ではなかった。



 わたしはゆっくりと蓋をずらしてゆく。
 国お抱えの、最上級のその者達が施したのだろう。僅かたりとも嗅覚を刺激するモノは洩れてこない。

「……」

 周りに悟られぬよう、密かに心を構える。
 わたしとて知識としてそう知っているだけで、実としてそういったものを見た事は無い。
 認めたくはないが、備えの有無しかわたしとこいつらの間に違いはない。

「……ふぅ」

 ……よし。


 侍女どもが固唾をのんで見守る中、わたしは更に腕へと力を満たし。
 重苦しく光景を塞いでいた蓋を、棺から引き落とした。
 城の採光の妙により、一段上の明度によって晒される、その中身。

「……は?」

 釣られ出た、今日二度目となる、わたしにあるまじき間の抜けた声。

 覚悟はしていた。
 仮にアイツがどんな姿で現れようと、もう動揺しない自信はあった。
 腕が無い、足が無い、頭が無い。骨が見える、臓が見える、脳が見える。
 パーツのない人形、パーツが壊れた人形、そもそもこれは人形?
 そんな、悉くのアイツをわたしは確かに棺の中に見ていた。
 見ておいたはずだった。

 だが、これは。
 この姿は……。
 完全に予想外。

「……っ」

 でも、同時に。
 これ以上ないほどに。
 納得。

「シャルロット……」

 ―――貴女は、結局最後まで、私の『思い通り』から逆らうのね……。


752 名前:壊れた人形8:2007/06/26(火) 20:07:09 ID:v4JAJtpM
「……この人形は、デスドラゴンと戦って死んだんじゃなかったのかい?」

 ならば、この姿は相応しくない。
 アイツとして、限りなくその姿がしっくり来たとしても。

 囓られても、潰されても、薙ぎ払われても、切り裂かれても。
 どのように殺されようともこんな事はあり得ないはずだ。
 無くすことなく、欠けることなく、晒けも出さず―――。

 ただ、眠るだけかのようにそこに存在するなんて姿は……。

「なんで、この人形は死んだんだい?」

 問う。
 この人形の任務には、基本的に何かしらの『目』を付けている。
 まして今回の任務、その一部始終を見るように命じていた。その報告を、私へこの事を報せたこの侍女は知っているはずだった。

「はい……。確かに七号さまはデスドラゴンと戦い、そして命を落とされたそうです……ブレスで」

「デスドラゴンがブレス……? だけど、それにしちゃあ―――」

 確かに、ドラゴンの中には吐息(ブレス)と呼ばれるものを吐く種がいる。火炎を、吹雪を、雷を、あるいは毒を……その息に纏わせて吐き出すことが出来る種だ。
 だが、知られているブレス―――そのいずれにしても、人の身で晒されたなら生死の心配どころか、棺桶の心配すら要らない代物ばかりだ。
 燃え尽き影しか残らないか、粉々に砕け欠片も残らないか、形にのみ人を残して炭となり果て崩れるか、腐りとろけて醜悪なスープとなるか……。
 いずれにしろ、そんな死に方だ。
 デスドラゴンがそういう種だったというのも初耳だが、その報告が本当なら、それはドラゴンのブレスに対する常識を覆すものでもあった。

「それは―――」

 話によれば、この人形は驚く事にデスドラゴンに対し手傷を負わせたらしい。全身に満遍なく生えている無敵の鱗。しかし、それの無い部位を的確に捉え傷つけたのだ。
 それが、目。
 そして、それによって光を奪った後、今度は鱗の無い内側へと繋がる部分―――口腔内を貫こうとして……。

「監視(み)てきた方によれば、それは一筋の光であったと……」

 反対に、胸を、乗っていた風竜ごと貫かれたらしい。

「……」

 衣をずらす。白い、こいつの字(あざな)である雪風のごとき繊細に透き通った柔肌が。差し込む光に眩しく煌めく。
 その慎ましやかささえ品の良さだと言わんばかりに美を主張するなだらかな稜線、その左の峰程近い所に、埋めきれなかったのだろう小さく孔(あと)。
 たったそれだけが、コイツが死んだ証拠であるらしかった。


753 名前:壊れた人形9:2007/06/26(火) 20:14:30 ID:v4JAJtpM

「光のブレスか……」

 コイツを殺した後、逃げるように慌てて飛び去ったという話からして、恐らくそれはデスドラゴンにとっての憎しみや怒り、そして恐れの対象に行う必殺の手段だったのだろう。
 だが、皮肉にも。こうして、死してなお美しいコイツの姿を見ていると。
 未だかつて誰も見た事の無かったそれは、未だかつて誰も傷つける事の出来なかった自分にその証を刻み込んだコイツに対する、精一杯の敬意にしか感じ得なかった。

 まったく……。

「あんたはつくづく、大したもんだねぇ」

 コイツは。
 ひとりでどんどん先に行く。
 わたしなんて眼中にないと言うように、自身は誰にも縛れやしないとでも言いたげに、わたしを置き去りにどんどん先へと……。

「―――とでも、言うと思ったかい……?」

 それが、許せない。

「…ぉ……ぃょ」

 お前はわたしのモノだ。
 わたしのおもちゃ、わたしの人形。
 お前を好きにして良いのはわたしだけ、お前自身にだってその権利は無いんだ。

 だから。

「……起きなさいよ」

 わたしは許さない。
 勝手に死ぬなんて事、許さない。
 勝手に殺されるなんて事、絶対に許さない。

 だからっ……!

「起きなさい、っ―――起きろシャルロットォォォォッ!!!」

「―――!」
「イザベラ様何をっ……!」

 ずり下げた死に装束を手に巻き込んで、それごと引き起こす。
 わたしの細腕でもってなお軽く感じるシャルロットが、くわんくわんと頭を揺らす。
 そのまま起きろ、起きろ!

754 名前:壊れた人形10:2007/06/26(火) 20:17:36 ID:v4JAJtpM

「死んで良いと誰が言った!? わたしはデスドラゴンを《倒して》こいと言ったんだ! 殺されてこいとは言ってない!!」

 力の限り、思いっきり。起きろ、起きろ、起きろ。と。
 起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ
 起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろっ!!

「お、おやめ下さいイザベ……ラ……様?」
「っ!」
「え……?」

 起きろ起きろ起きろ―――?
 あん?
 気持ち悪い声を出すな。一体なんだと―――。

「……?」

 何だ? お前ら……何故そんなに滲んでいる?
 いや、お前らだけじゃなく全部。
 何が―――?

「イザベラ様……。泣いて、おられるのですか……?」

「はぁ?」

 泣いてる? わたしが? なんでさ?
 そんなはず。


 ……ぽたり。


 あ?

「……え?」

 手の甲に雫。拭った袖に出来た染み。
 伸ばした指には言の証(しょう)。

「馬鹿な。嘘……っ」

 わたしが……泣いてる?

 言葉の否定。
 視界は肯定。

 違う。

 思いで否定。
 想いの否定。

 これは違う。

「これは―――」

 これはただの……。
 そう、ただの―――。


 ―――怒りの発露……っ!!

755 名前:壊れた人形11:2007/06/26(火) 20:19:05 ID:v4JAJtpM
「勘違いをするなっ!」

 わたしの許しもないのに勝手に壊れたコイツに対する、怒りの表れだ。
 断じて。
 断じて、コイツを喪った事に対する悲しみなんかじゃない!!

「くっ…!」

 強引に、忌々しく溢れてくる感情を袖で拭い取る。
 長く尾を引いた、その湿り気がまた、気にくわない。

「おいっ、お前!」

 その感情のまま、むかつくアホ面を向けてくる侍女達の一人に投げつける。

「っ!? は、はいっ」

「今すぐ、ここに凍結の術を使える者を連れてこい。―――ああ、死に化粧を施した(これを準備した)奴でいい」

 これほどの腕なら、その程度の事にしているだろう。

「ぇ……?」

「二度は言わない。良いか。今、すぐだ」

「ひ! 畏っ―――っただいま……!」


756 名前:壊れた人形12:2007/06/26(火) 20:20:53 ID:v4JAJtpM

「ふん……」

 駆け出す足音にむけ、鼻を鳴らす。

「……あの、イザベラ様?」

 そんなわたしへ遠慮がちに訊ねて来る、声。
 流し見る。

「なんだ」

「『凍結』とは……?」

「はん、物を知らないね。……まぁいい。凍結ってのはそのままさ。凍らせて、固めてしまう魔法さ」

 わたしの説明に、しかしそいつは首をすくませた。

「い、いえ。そちらは以前教えて頂きました……。―――ただ」

 コクリ…小さなノドを動かす。

「一体、どのような目的で使用されるのかと……」

 どうやら、それが。
 不機嫌なわたしに、それでもせずには居られなかった問いだったのだろう。

「ふっ。そんなの……ほほっ、決まっているだろう」

 そう、決まっている。
 わたしが、この場でああ言ったのだ。それがどのような意図によるものかなど、明らか。
 だからこそ、こいつは話しかけてきたに違いないのだから。

「この人形に使うのさ」

 棺の中静かに眠るアイツを目で指し、そう宣言する。
 瞬間、わたしの内(なか)でストンと居場所を見つける、感情。
 ああ、こうすれば良いんだ……という、納得。


757 名前:壊れた人形13:2007/06/26(火) 20:22:02 ID:v4JAJtpM

「な、何故………」

 心の安寧は、侍女の悪あがきさえ愉快に映す。

「簡単な事さ。だってまだ、コイツの役目は終わっちゃいないんだから。エモノを仕留める事も、わたしに尽くす事も……ね。ククッ」

 もたらされ、込み上げる、笑い。

「ですが! シャルロット様は……! ―――ひっ!!」

 名を呼ぼうとする行為を視線で切り捨て、わたしはもう一度笑う。

「ふふん、そんな事は知らないね。大体、壊れたなら直せば良いだけさ」

 実の所、当てはある。
 以前、アルビオンにて王家へ反旗を翻した貴族派(レコン・キスタ)。結果としてはお父さまにより壊滅させられたわけだが。その頭を務めていた男の術は、死者さえ蘇らすことが出来たという。
 ガリア空軍の集中砲火に晒されたその男がよもや生きているとは考えられないが、それでも、その男と同じことが出来る者―――というだけの話ならば、居ないと断ずるに早い。

 世界は広大く、時は永い。
 その中で、コイツを直す術(すべ)を探す事が不可能だとは、言い切れないだろう。

「……もっとも、それより早く腐られちゃ堪ったもんじゃないからね」

 だからこその『凍結』、と言うわけだ。

「ふん、理解は出来たかい?」

「―――っ」

 返事は無く。……されど、その反応は十分に返答で。

「ふふふ……、おっほほほほほほほ―――」

 わたしは見せつけるように三度(みたび)、肩を揺する。

 そうだ、アイツは人形で。私のおもちゃ。
 壊れたなら直してまた使えるようにするだけ。
 所詮は道具。その行く末は主(わたし)が決める。
 そしてわたしは、この程度の事でコイツを捨ててやるつもりは無い。



 ああ。
 これこそ、わたし。
 それこそが、わたし達だ。

758 名前:壊れた人形14:2007/06/26(火) 20:22:58 ID:v4JAJtpM

「おほ、おほほほっ……」

 戦く者どもより視線を外し、再びアイツの棺を捕らえる。
 派手でなく、華やかでもなく……それでも贅沢に上品な棺と、キーパーツ(心臓)を失い動かぬアイツ。
 納めたまま、わたしは語りかける。

「ふん。まぁ、今暫しだけは休ませてやるさ」

 わたしは心が広いんだ。

「だけどね……」

 同時に、これで捨ててやるほど大雑把じゃあない。
 意外と、物持ちは良い方なんだ。
 だから。

「人形娘(オマエ)でなくなれるなんて思い違いは、しないことさ」

 そう。
 壊れて(死んで)みせたって、直して(還して)やる。
 別にオマエへの情じゃない。わたしに湧く何かによるものでもない。
 ただ、当然の権利としてそれを行使しているだけの事。

 だって。
 だから……。

「オマエはずっと、ずっと―――」





 ふふ、逃がし(放し)やしないよ。
 死など関係ない。
 覚えておけ。
 そして、目覚めと共に胸へと刻むが良い。



 シャルロット……。
 アンタは―――。





「―――わたしのモノだ」





759 名前:CBA:2007/06/26(火) 20:32:20 ID:v4JAJtpM
以上です、私の我が儘を聞いて頂きありがとうございました。
その結果がこれなので、新手の荒らしと言われても仕方ありませんが。
あと、もっと空気を読む勉強したいと思います……。

で、色々おっしゃりたい事はあると思いますが、まずは投稿しだしてから早々に気付いた失敗について謝らせて下さい。
どう考えてもこの文章量で14分割は多すぎです……。//orz
次回書く事がありましたら、その辺も意識して書きたいと思います。

それでは、『デスドラゴン』に関する厨設定と
『元お姫様(とその使い魔)の死亡設定』以外に対する批判はノーガードで受け付けますので……。
お騒がせすみませんでした(;´Д`)ノシ

760 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 20:52:13 ID:yByHBMYh
デスドラゴンの設定をみてミラボレアスかとオモタ

761 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:09:07 ID:fnYTNJca
とりあえず読んでて()が気になる
ルビのつもりなんだろうが読みにくいかな

あとあまり自分を卑下するもんじゃないぜ
過剰な謙遜はここらでは好まれん
まぁなんだ
イザベラキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!

762 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:17:02 ID:tEXE7rvI
デスドラゴンてラオシャンロン?
まあともかくGJ!!

763 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:17:56 ID:R03LD4Md
俺の中のイザベラのイメージが良くなったぜ。GJ!

764 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 01:09:23 ID:W7iTmbk2
デスドラゴンって名前はどうにかならないかな・・・って初め思ったが感動した

GJ!

765 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 09:55:45 ID:wLqrKV6n
特に内容には問題無いのに
投下前と後のぐだぐだした説明で印象悪くしてる
多すぎなのは言い訳の方。1行でいい。

766 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 11:58:21 ID:tW4e9VBx
まぁ中身がちゃんとしてる分言い訳の不自然さが気になってしまうんだぜ。

俺もイザベラの印象良くなった。GJ!
でもこの姫裸踊りさせられてるんだよなw

767 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 11:59:59 ID:tW4e9VBx
まぁ中身がちゃんとしてる分言い訳の不自然さが気になってしまうんだぜ。

俺もイザベラの印象良くなった。GJ!
でもこの姫裸踊りさせられてるんだよなw

768 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:04:25 ID:tW4e9VBx
二重カキコスマソorz

769 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 13:22:26 ID:SnuuPdLx
>>760
むしろミラルーツだと思う。

770 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 17:00:14 ID:Y/ksezt/
イチのタバサって呼んだけど

ルイズが見事なビッチになっててウケたw

771 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 22:07:06 ID:wtvhIszL
ルイズやアンリエッタの尻軽ぶりを見てると、
むしろ元からビッチ設定だったキュルケのほうが今では一途に見える。

772 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 22:12:20 ID:HdY7Lw2N
アンリエッタは元々好きだった人がかなり前に死んでるし、
ルイズにしたって気持ち固まってからは本気で他の男になびいたりはしてないような……?
これで尻軽呼ばわりって正直どんだけ(ry

773 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:07:52 ID:Mjuvf4TP
アンリエッタはサイトが受け入れてやってたらそんなフラフラしないだろ
ルイズも何かもうデレデレだし

ただシエスタとは比べるべくもないけど

774 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:12:47 ID:2isRjUDk
余程のことがあったんだろうな、浮気とかそーいう第三者絡みで。それとも、何も無いからこそ、ただいたずらに潔癖を求めてるのか。
前者後者問わず、小説の登場人物とTVのタレントを混同してんのがなあ。何だかなー、もっと人生に刺激求めてみろよなーって感じ。

775 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:38:38 ID:d01ZekJv
アン様に限っては意図的に作中でそういう風に描かれてると思うけど。
もちろん、悪意があるわけじゃなく天然だからタチ悪いタイプで。

776 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:47:20 ID:IKi9bsPO
>>775
だが(ry

777 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:17:51 ID:2iEweV+H
つか>>774はキュルケ以外のキャラを尻軽だって言う奴に宛てたもんじゃねーの?

778 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:29:31 ID:4nHGSTGz
ルイズ尻軽描写あったっけ?

あと>>774は後半意味分かんなかったから誤爆かとすら思ったんだが

779 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:31:14 ID:e45gxGS4
>>778
ワルドになびいたりジュリオに色目使ってたりした辺りじゃねーの?

780 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:34:01 ID:vYSdkB2m
ジュリオのアレは、デルフも言ってたとおり
尻軽とかじゃなくて普通に性格悪い行動だよな。

781 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:52:17 ID:2E0/2Hvm

ここのスレ初心者でーす

良作SSなんぞをおしえてくれ〜

782 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 01:02:11 ID:wbpk/kXL
>781
1に書いてある保管庫行って色々読みなさい
お好みのssがあったらそれがあなたにとっての良作ss

783 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 14:36:27 ID:JB+M6M8w
過去ログ読んできたんで思ったんだが


選択肢モノに参加できなかった俺負け組(´・ω・`)

784 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/28(木) 21:38:40 ID:zkMaH16O
さてと、投下行きます。

今回は選択肢ものじゃよー。

…止めるとか言っといて舌の根も乾かんうちから…ダメダメデスネ

785 名前:ハッピーバースデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/28(木) 21:40:00 ID:zkMaH16O
よう。俺っちだよ俺っち。俺俺。
シャイでおしゃまなキューピッド、デルフリンガー、六千とんでじゅうよんさい、おとめざ、ちゅーに。
…いや、モノローグで自己紹介する時はこう言ったほうがウケがいいってブリミルが言ってたもんでな。
まあとにかく。
今日も今日とて俺っちは相棒にほっぽられて、部屋の隅で鞘に収まっていた。
…いやいいんだけどね?何百年もこの状態だったこともあるし、俺っちにとって時間なんてのは概念にしか過ぎないわけで…。
いいかげん使ってくんないと泣いちゃうぞ。女の子だもん。
いや冗談だがな。
…しっかしヒマだねえ。最近まともな戦闘もなくて、相棒も素振りくらいにしか使ってくんないし。
その相棒は、毎晩夜の戦闘で大忙しっぽいが。
…だから言ったのに、娘っこに手を出したらフラグの大連鎖が始まるって。
必死に運命がフラグから逃げようとしていたのに、うかつに転ぶもんだから運命ごと巻き込んでえらいことに…。
あ、このへんはデルリンガー教授著『必然と偶然の連鎖』で詳しく述べられてるから、読んどいてくれ。
いや冗談だがな。
…あーもー、マジでヒマだ。このまま力蓄えてラスボスになっちゃおうかしら、俺。
そうやって俺が暇を持て余していると。

ぎぃ。

扉を開く音が聞こえた。
でもまあ俺っちには縁のない話で…。
どうせ今日もまた、痴話喧嘩か濡れ場かの二択なんだからな。
ホントダレかどうにかしてくんないかね、あのバカップルども。
なんて思ってると。
あれ?足音が俺っちによってくるぞ?
この音は…虚無の娘っこだな。
…なんか嫌な予感。

すらっ。

久しぶりに引き抜かれた俺っちは、虚無の娘っこと対面する。

786 名前:ハッピーバースデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM :2007/06/28(木) 21:41:25 ID:zkMaH16O
「なんの用だね、嬢ちゃん」

まー、だいたい相棒絡みだってのは想像つくけどねえ。一応、ってやつだな。

「ちょっと、相談に乗らせてあげるわ。ありがたく思いなさい錆び包丁」

…言うに事欠いて『錆び包丁』かい。
よっぽど気に食わねえ事でもあったんかいな?

「どーした?またあのメイドが胸で相棒の頭でもサンドイッチにしてたのかい?」
「そーよ!なぁにが『今日は私の誕生日だからサイトさんを好きにしてもいいですよね』よ!
 サイトもサイトよ!思い切り鼻の下伸ばして!」

図星かいな。

「で、今度は何を企んでる?」

そう俺っちが促すと、虚無の娘っこは我に返った。

「企んでるなんて人聞きが悪いわね。
 私はちょっと、サイトに贈り物をしようと思っただけよ」

娘っこの言う事には。
相棒はこっちの日付を知らないんで、こっちの世界に召喚されて丁度一年目になる明日を、娘っこは便宜上の誕生日とするつもりらしい。
んでもって、そのついでに贈り物をするんだと。
べ、べつにサイトが喜ぶ必要なんかないんだけど、貴族として平民のあのメイドなんかに負けるわけにはいかないじゃない?
なんて言ってた。
まーようするに、相棒の誕生日を祝いたいんだけど、どうすればいいかわからんから相談に乗ってくれ、ってことらしい。

で、俺っちと娘っこはあーでもない、こーでもないと議論を繰り広げ…。
正直、武器屋の倉庫で眠ってた数十年よりこの議論の方が長かったように思えたが…。
俺っちがまあいけてんじゃね?と思ったのが、次の三つ。

『今日はアナタがご主人様にゃん!メイドでネコミミ大作戦』
『プレゼントはわ・た・し♪お色気突撃正面吶喊作戦』
『べ、べつにアンタのために選んだわけじゃないんだからね!史上最強の贈り物作戦』

ちなみに作戦名は俺っちの独断と偏見によるものだから抗議は受け付けない。
…まあはっきり言って、相棒は普通に嬢ちゃんが祝ってくれるだけで喜ぶと思うんだけどねえ。
どうしたもんかね。

787 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/06/28(木) 21:43:41 ID:zkMaH16O
さて、今回選んでもらうのは、
『ルイズがどの作戦を選んだか』です。

1.『今日はアナタがご主人様にゃん!メイドでネコミミ大作戦』
2.『プレゼントはわ・た・し♪お色気突撃正面吶喊作戦』
3.『べ、べつにアンタのために選んだわけじゃないんだからね!史上最強の贈り物作戦』

以上の3つのうちから一つ選んでください。
NGワードはもちろん、他の作戦及び、他のキャラです。
最初に5票集めた作戦でのみ書きますので。では、レディ・ゴゥ!

788 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:47:59 ID:2AXY3rgo
三番さんばんさんばーーーーーーーーーん!


789 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:49:04 ID:ahMQn6ZD
1で。

790 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:50:14 ID:ewnjofOh
是非二番で

791 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:55:41 ID:wbpk/kXL
3番を所望するのじゃよー
マルチバッドエンディンクに向けてGOなのじゃよー

792 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:55:48 ID:aP4kOBwm
3で

793 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:57:31 ID:GPgfWaSn
3番で

794 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:58:51 ID:LydiQK+J
2

795 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:59:19 ID:MvaIMzcp
2番で

796 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 22:07:23 ID:t67p0xzl
2番!2番!

797 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 22:08:32 ID:O/Q6sVJm


798 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 22:14:16 ID:IBwjyfaR
2以外あるとおもっているのかね?

799 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 22:27:28 ID:2iEweV+H
3で決まりだな

800 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 22:36:07 ID:MJx3STcC
これは3だな。

801 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 23:02:17 ID:2E0/2Hvm
1の人気の無さに愕然

802 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 23:25:09 ID:YwTiZJH8
ここで1だ

803 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 23:54:15 ID:NSCTHx3B
3だろ

804 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 00:10:47 ID:cI7oMcTF
人多すぎるから誰かSS投下したのかと思ったらせんたいさんの選択肢だったか…。

乗り遅れたorz

805 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 00:14:39 ID:OajHDQA6
2だす

806 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 00:16:12 ID:S0d6yNF8
よく分からないけどシエシエとシッポリどっか行ったまま帰ってこなかったに一票

807 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 01:08:58 ID:RmSU5/zA
1だな

808 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 01:42:58 ID:BsnueyOW
3に一票

809 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 02:15:40 ID:gewYaVqj
どう考えても1だろう・・・

810 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 02:22:53 ID:trAGQpy5
3でお願い

811 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 02:37:52 ID:1SScYTQQ
3かな

812 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 02:55:27 ID:Ve0ZezhU
アン様と夜の叙任式「早くその剣を私の鞘に収めなさい!」に一票

813 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 04:20:50 ID:bBR5vOhS
まさか2期ではルイズが危機に陥ると
黒髪で仮面の男が(ry

814 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 09:20:35 ID:8crSHrlk
3

815 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 09:33:53 ID:DfY8m4pq
Eパートで

816 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 11:58:28 ID:ZzPIffYJ
乗り遅れた orz

それはそと、そろそろ次スレ?

817 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 12:22:34 ID:LjaqSGKV
wiki以外でゼロの良作SSかいてるHPある?

818 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 12:32:39 ID:9V72iJ6L
>>817
>>539

819 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 17:56:43 ID:LvY8cu9T
3こそがツンデレの真髄であろう。

820 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 18:24:48 ID:FmC+1x4X
いやここは2だろ。

821 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:42:21 ID:+ZX+uxDU
2で

822 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:44:38 ID:+fNp81Rt
1で

823 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:50:05 ID:JLDwGjE0
2!2!2!

824 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:56:44 ID:LvY8cu9T
しっかしせんたいさんの選択肢モノだと物凄い勢いでスレが伸びるな。
偉大だww

825 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 01:43:31 ID:Eps0wIhg
ルイズすきーな俺としては、どれもみんな読んでみたい、などと言ってみる

826 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 05:16:35 ID:rmSlATom
それにしても、スレ住人のあの目はどうだ・・・・・
「せんたいさんなら・・・それでも、せんたいさんなら
きっと全部書いてくれる・・・!!」
そんな目をしている・・・

827 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 05:46:21 ID:kxjsiOlU
牧場スレでまたゼロ魔のがきてるぞ

828 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 06:05:12 ID:hfNHKju5
ベイダー卿が〜がなかなか更新されず、モンモンとした週末してる俺

829 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 07:12:58 ID:6tRSbViF
ベイダー卿もうそろそろ、完結か?一応3部完結らしいから。

830 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 07:55:20 ID:9zkV8/1/
>>812
これは激しく読みたい

831 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 08:46:05 ID:hfNHKju5
とうとうお迎えきたんだよな、ベイダー
まさか帝国軍とドンパチやらかすわけじゃないだろうし……どう転ぶんだ? 帝国軍駐留してハルケギニア制圧開始とかか?

832 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 08:59:18 ID:Q3oCYGTD
ここでベイダー卿の話をされても困る。

833 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 09:04:49 ID:je1u0f/2
牧場スレってなに?

834 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 09:29:37 ID:kUxvpmWN
ベイダー卿面白いのは分かるけど、いい加減ここで話すのちょっとウザい。
もっとこのシチュで萌えるとか、若いリビドーを垂れ流すとかしようよ。

835 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 09:34:00 ID:ThLlU2k+
平民煽って革命起こして、とッ捕まったアン様とマリアンヌ様の陵辱が見たいです!><

836 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 09:43:37 ID:TvcAwEC4
母娘丼の発想なかった…
恐ろしいスレだ w

837 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 10:24:31 ID:N1K11jjh
>>835
マリアンヌをマリコルヌと勘違いしてしまったw

838 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 10:33:16 ID:cL+jH2cd
デブ陵辱してどうするw

839 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 10:43:53 ID:fE6wYL/R
>>837
アッー!

840 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 17:46:42 ID:S1ohHQwL
12巻っていつ発売?


841 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:03:01 ID:+s3arb5u
もう出てるよ

842 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:13:48 ID:LubqcS3k
マジで?!

843 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:29:45 ID:hqYoN0Uq
出てない出てない

>837
いや、マリコルヌが実は男装キャラだと思えば問題なし

844 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:39:49 ID:cL+jH2cd
だから俺の脳内では31巻まで出ていると何回言えば(ry

845 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:56:14 ID:JJ+hoBCf
早くそれをSS化したまえ

846 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:32:33 ID:gLs/dhGd
カトレア姉さんかエレオノール姉さんが見たい。
在りし日の烈風カリンさんでもいいがw

847 名前:名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:48:06 ID:q0lB2edX
母娘丼ならアンリエッタかタバサ。
姉妹丼ならルイズ。
幼馴染丼ならアンリエッタとルイズ。

誰か任せた!

848 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 00:36:05 ID:DSiOx8W+
2期番宣でベイダー卿のライトセーバーが登場しやがったwwwwww

849 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 01:59:37 ID:Bl8KEzKX
ベイダースレの宣伝うぜぇ

巣に帰れよ

850 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:16:56 ID:vreZkezH
ランスに抱かれるとLV制限があがるとかあるから
ガンダールヴに抱かれて能力アップと治癒するとかでSSかけwwwww

851 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:32:47 ID:/EVVbjXu
そろそろタバサ分の補給が欲しいなぁ〜

852 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 08:42:53 ID:RBLrZ9Le
テメーラのビリドーが導くままに書いちゃいなYO!

853 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 09:09:57 ID:ZV1fbXxf
ところで二期まであと1週間を切った訳だが

854 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 09:41:53 ID:eof3VmnA
ベイダースレ面白いのは分かる、けどそろそろしつこい

855 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 09:51:50 ID:RBLrZ9Le
>>853
久々に俺のHDDが活躍してくれるわけだ

856 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/07/01(日) 10:27:09 ID:xQmcFtBE
ごめん、MHFとかやってたら遅くなっちゃった。
でもなにげに終わってないのよね(何

夜勤明けるまで待ってて皆の衆…。

857 名前:ハッピーバスデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/01(日) 10:28:00 ID:xQmcFtBE
あーだこーだ言いながら、結局ルイズが選んだ作戦は。

『べ、べつにアンタのために選んだわけじゃないんだからね!史上最強の贈り物作戦』

「…なんか作戦名がものすごくアレなんだけど」

眉をしかめながら、ルイズはデルフリンガーにそう言う。
デルフリンガーは気にも留めずに、言い返す。

「いやだって。お前さんの作戦内容聞いてるとこうとしか」

その作戦内容とは。
常日頃から私の使い魔として働いているサイトの誕生日(仮)に、お礼の贈り物をしようと思うの。
サイトの誕生日(仮)だからそういうことするわけじゃないの。
ただほらそのアレよ。たまには労ってあげないと、使い魔もやる気が出ないだろうって言うか。
そうよ、あくまでこれは、私に仕えているサイトのメリットであって。
本来感謝されるべきは私なわけ。
そういうことらしい。

「妥当な作戦名だと思うがなあ」

デルフリンガーは呆れたように言って、そして。

がっしゃん!

勢いよく鞘に収められた。

「全く、だからデリカシーのない剣って嫌いなのよ」

そう文句を垂れるルイズだったが、世の中にデリカシーというものを理解できる剣はそうはいない。

「さてと」

言ってルイズは踵を返し、部屋の外へと向かう。
才人に与える、贈り物を買うためだ。

「さあ、覚悟なさいサイト。いっぱいお礼言ってもらうんだから…!」

既に当初の目的とはかなりずれた場所に向かっているルイズであった。

858 名前:ハッピーバスデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/01(日) 10:29:47 ID:xQmcFtBE
まずは、モノがなくちゃ話になんないので。
私は馬で町へやってきた。
さて、何を買おうかしら。
私は通りを歩きながら、サイトの喜びそうなものを考える。
やっぱサイト剣士だし。ソレ関係がいいかしら。
武器はデルフリンガーがあるからいらないわよね。だとしたら、防具かしら。
防具ってなにがいいのかしら…。
鎧?だめだめ、重すぎるわ。持って帰れないじゃない。
盾はどうかしら?小型のならなんとかなるかも。
…よく考えたら、私防具の良し悪しなんてわかんないじゃない…。
それに、アイツってば一応騎士サマなんだし、官給品で防具ぐらい手に入るわよね。
変更変更。
私に見立てが出来るもので、アイツが喜びそうなものにしなきゃ。
服?装飾品?
服…服はねえ…。正直、男物の服なんてあんんまり気にしてないから、よくわかんない。
女物ならわかるけど…。でもサイトにドレス…。いいかも。やっぱり大きなリボンがついてるのが…。
じゃなくて!
やっぱり装飾品かしらね。
小さくても高級感があって。サイトもそうそう買えないだろうし。そうね、そうしましょ。
私はそう決めると、馬を繋ぐ場所を探し始めた。
すると。

「あれ?ルイズちゃんじゃないの」

どこかで聞いた声が、私にかけられた。
そこにいたのは、黒髪で長髪の町娘。
…誰だっけ。

「…私よ私。『魅惑の妖精亭』の」

あー、ジェニファーだっけ?

「ジェシカよジェシカっ!」

…あーそーいやそーだったっけ。
登場回数少ないから忘れてた。てへっ♪

「あのねえ。失礼にもほどがあるわよ…。
 まあいいわ。今日は何の用事?よかったら付き合うけど?」

…そうだ。
彼女なら、イロイロ男が喜ぶ贈り物とか知ってそう。
流行のものにも詳しそうだし。

「ちょうどよかったわジェシカ。買い物付き合ってくれない?」

私はジェシカに買い物の付き添いを頼んだのだった。

859 名前:ハッピーバスデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM :2007/07/01(日) 10:34:46 ID:xQmcFtBE
まずは、モノがなくちゃ話になんないので。
私は馬で町へやってきた。
さて、何を買おうかしら。
私は通りを歩きながら、サイトの喜びそうなものを考える。
やっぱサイト剣士だし。ソレ関係がいいかしら。
武器はデルフリンガーがあるからいらないわよね。だとしたら、防具かしら。
防具ってなにがいいのかしら…。
鎧?だめだめ、重すぎるわ。持って帰れないじゃない。
盾はどうかしら?小型のならなんとかなるかも。
…よく考えたら、私防具の良し悪しなんてわかんないじゃない…。
それに、アイツってば一応騎士サマなんだし、官給品で防具ぐらい手に入るわよね。
変更変更。
私に見立てが出来るもので、アイツが喜びそうなものにしなきゃ。
服?装飾品?
服…服はねえ…。正直、男物の服なんてあんんまり気にしてないから、よくわかんない。
女物ならわかるけど…。でもサイトにドレス…。いいかも。やっぱり大きなリボンがついてるのが…。
じゃなくて!
やっぱり装飾品かしらね。
小さくても高級感があって。サイトもそうそう買えないだろうし。そうね、そうしましょ。
私はそう決めると、馬を繋ぐ場所を探し始めた。
すると。

「あれ?ルイズちゃんじゃないの」

どこかで聞いた声が、私にかけられた。
そこにいたのは、黒髪で長髪の町娘。
…誰だっけ。

「…私よ私。『魅惑の妖精亭』の」

あー、ジェニファーだっけ?

「ジェシカよジェシカっ!」

…あーそーいやそーだったっけ。
登場回数少ないから忘れてた。てへっ♪

「あのねえ。失礼にもほどがあるわよ…。
 まあいいわ。今日は何の用事?よかったら付き合うけど?」

…そうだ。
彼女なら、イロイロ男が喜ぶ贈り物とか知ってそう。
流行のものにも詳しそうだし。

「ちょうどよかったわジェシカ。買い物付き合ってくれない?」

私はジェシカに買い物の付き添いを頼んだのだった。

860 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/07/01(日) 10:35:26 ID:xQmcFtBE
んじゃ続きは夜勤明けに。マジスマソ
ではあでぃおーすノシ

861 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 10:49:23 ID:sZCw+8nN
これは新手の焦らしですか…?w
いや、へんたいさんの事だ、きっと伏線に違いない!

862 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/07/01(日) 10:58:37 ID:xQmcFtBE
しまったよりにもよって二重投稿…マジスマン…。
寝ぼけてるわorz

863 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 11:54:28 ID:J/RsnfmT
>>862
せっかく投稿してくれてんのに誰も怒らんって

864 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 12:27:19 ID:JNnvTlaP
なんだかんだいってもせんたいさんが、一番だね!


865 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 12:51:56 ID:RBLrZ9Le
おお、いつのまにかせんたいさんのが……ってインタールードか('A`)ムギュウ
続きwktk

866 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 13:54:33 ID:rFBk/zWH
>>860
GJ!!待ってましたー!!
お供えは鉄刀でいいんでしょうか?

867 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:50:17 ID:oTXB9MA6
sage

868 名前:りょうじょくはにい ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:09:14 ID:z6E5av8g
>>563-566
の続きです。
お約束どおり次のスレが現れるまでに続きができました。
はい。ギリギリですね。MHFオモシロス。

*ルイズにサイトがいないことになりますが、彼女はしぶとく生き抜いている。
*現作の流れでパロをしていくため、オリジナル設定が多数あり。
*しかも続き物という罠。
*あ、私はデルフが大好きです。テファ? ぼっこぼこにしてやんよ。

某パロでデルフがでるのをまってまってまって裏切られた人など、
そんな優しい異世界の住人様は、見てやってあげてくださいませ。

869 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:11:10 ID:z6E5av8g
 テファたちが住んでいる村は年長がテファなだけで、あとは全て年下という危なっかしい村だ。
 ただ危なっかしいだけじゃない、本当に危ない村だ。
 一週間という時間帯があるのかわからないが、だいたい七日に一回は盗賊が来る。
 平和ボケした日本で暮らしていた俺にとって、盗賊すら見たことはないのがあたりまえで、誰かのお父さんかな? と勘違いした。
 危うく村が盗賊によって壊滅しかけました。
 子供たちのパンチ五発、キック十発、フライパン二十回、覚えているのはこれくらいです。

 テファいわく、こういった村に盗賊が来ることは珍しくもなく、他の村では女やメシや家などを与えて傭兵を雇うことは珍しくはないそうだ。
 傭兵というよりも用心棒といったほうがいいだろう。
 はじめはそこまでして用心棒を雇う? と思ったが、警察もいない小さな村では、自分の身は自分で守らないといけないだろうなっと納得した。
 ではテファと子供たちしかいないこの村で、どうやって盗賊から村を守っているかというと。

870 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:11:50 ID:z6E5av8g
 テファが呪文を言う。それはまるで子守唄。
 その歌を聞くと、俺はなぜか薪割りよりも力が増す。
 ただの腕力の力じゃない。
 風のように素早く、火のように強く、水のように滑らかに、土のように重い力だ。
 三人の盗賊の攻撃もただのナタで弾き、受け流し、回避する。
 ナタは盗賊たちの武器を防ぐために使うだけで、盗賊の動きを止めるために少々殴ったり蹴ったりするぐらいだ。
 テファは優しい。どんなに悪い盗賊とかでも、怪我をしたら形見である指輪で治してしまう。
 そんなんだから手を出すのは消極的にし、テファの『歌』が終わるまで耐える。

 右足を蹴り上げ、剣を持った手を蹴る。
 剣は空を舞い、蹴られた盗賊は手を押さえてうずくまる。
 蹴り上げた足を体に瞬時に引き寄せ、目だけを動かし右から剣を振りかぶる盗賊の腹を蹴っ飛ばす。
 ナタを持った左手を後ろます。
 キン! ギリギリギリ!
 金属音が響く軋む。蹴っ飛ばした右足を後ろにやり、左手を前へと体を回転する。
 回転した勢いで後ろから切りつけた盗賊の体も吹き飛ばす。
 風を切り、一番最初に蹴っ飛ばした剣が地面に刺さった。
 盗賊たちが地面に倒れ、テファの杖が振り下ろされた。胸もそれにつられて揺れる。
 テファが盗賊たちに二、三回話したあと、盗賊たちは去っていった。

 人の記憶を操る。それがテファが使う魔法だ。
 まあテファの胸が存在する限り、ある程度のことはなれてしまったので、魔法がある世界だということはもう慣れっこだ。
 テファの胸は魔法かどうか疑問に思ったが、天然物らしい。
 さすが異世界。どこまでも異世界だ。特に胸が。

871 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:12:34 ID:z6E5av8g
「もう、私を守るために盗賊と戦わなくてもいいのに」
「けど歌に自身があるから、歌を聴いてくれる? ていって魔法を放つなんて危ない」
「誰かが傷つくところなんて見たくないのに…」
「俺もテファも傷つくのなんて見たくないよ」
「おいこら! 俺を地面から指したままにするな!」

 大声に俺は身構える。
 テファを守るように、すぐに動けるように力を加える。

「! テファ、下がって。まだ盗賊がいるかもしれない」
「けど地面から声が聞こえる?」
「てめえの目は節穴か! 俺の姿が見えないのか!」
「姿ってどこにも…あ、あいつら剣忘れて帰りやがった!」

 周りを見渡すと、地面に深く刺さった剣があった。
 一番最初に蹴っ飛ばした剣だろう。刃の半分ぐらいは刺さっている。

「土の鞘なんてごめんだ。早く抜いてくれねえか!」

 剣を見ていたら急に怒鳴り声がでた。

「うわ! 剣が喋った!?」
「剣がしゃべったっだって? 俺はただの剣じゃねえ。意思を持つ魔剣、インテリジェンスソードのデルフリンガーだ」
「ふーん」

 テファの胸があるかぎり、喋る剣なんぞテファの乳首にも及ばない。
 あいや、見たことないですよ、ええ、ほんとです。
 そりゃあもう、お風呂とか、寝巻きから見てないですから、ね!
 ふっくらとした胸に、さくらんぼの色をした乳首。
 大きなケーキにぽつんと乗せた果物を、一番最初に摘むか最後に食べるか悩むほどのすぃ〜つな乳首。
 …ごめんさい。

872 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:13:59 ID:z6E5av8g
「意思を持つ剣? 初めて聞いたわ」
「え、テファ知らないの?」
「うん。私のここの暮らしが長いし、外のことあんまりしらないからね」

 そういえばテファは昔お城で生活してて、お城から出たあとはすぐこの村にきたんだっけ。
 この話を聞くまで、生まれてからずっとここにいると思っていた。
 エルフっていうのがどんな差別があるのかわらないけど、俺の世界と変わらないだろう。
 …たぶん、たぶんだけど、近くにお城らしきものはないし、どうしてお城を抜けてここにいるか訊いてないからわからない。
 けど馬鹿な俺でも予想はつく。この村に着くまでテファは差別を受けていた。
 どんなに離れているかわからないけど、最低一日二日はかかる道程を考えれば、休息のために村などに泊まるだろう。
 テファの耳は帽子をかぶっていても、よく見れば耳のところがおかしいと思う。
 そのそもあれほど綺麗だ。当然人の目も集めるだろう。
 …自分の勝手な妄想だ。だから今のテファだけでいいんだ。

「そっか。で、どうするこれ。うるさいから埋めとく?」

 !!!
 テファの声に、心臓が一センチ動いたきがした。
 うわ、すっげえどきどきしてる。
 …しっかりしろ、俺!
 
「あ、ああええあ。っと、そうだな、うるさいしな」
「う、埋めないでくれ。錆びちまう」
「けど戦ったとき錆び錆びだったぞ」
「サイト、抜いてあげましょうよ。剣だって生きて、る? みたいだしね」
「…疑問系だな」
「そうだけど…このままじゃかわいそうでしょ」
「だな」
 よいしょ、と掛け声とともに剣を地面から引き抜く。
「たく、えらい目にあった」

 ふーっとため息を吐く剣。
 …こいつ本当に剣か?

「で、テファこいつどうする? 潰しちゃって売っちゃおうか」
「うーん。生きているしそれはかわいそう。もう返せないからこのまま売ろうか?」
「えー。けどこんなウッサイ剣だれがほしがる?」
「…そうね。どうようかな」
「お前ら聞いてたなんだが、俺を使うつもりはないのか?」
「子供たちが危険な遊びをするかも知れないし、何より隙を見て俺を刺しにきそう」
「どんなガキどもだ」

 ごもっとも。薪割りのときも後ろを気づいてないと、フライパンで殴られます。
 まあそのお陰で、さっきの盗賊の後ろの一撃とか防いでいるんですけどね。
 …こんなんで強くなっても嬉しくないやい!

「そうね。最近サイトを落とし穴に落とす計画も立ててたしね。そろそろ本当で怒ったほうがいいかな」
「ボクノイノチガタイセツナラ、ハヤクオコッテクダサイ」
「夫婦漫才はこの辺にしろ」

 ため息交じりの声に俺とテファは赤くなる。
 な、なんていうことをいうんだ!
 俺はテファの…使い魔、だろ?!
 うん、そう。そう!
 俺が元の世界に戻るための資金として、薪割りとかしてお金を稼いでもらっている関係…だな。

873 名前:テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:14:30 ID:z6E5av8g
「まあ盗賊からテファを守るのにナタだといつか刃が欠けるし、どうせならサビサビの剣使ったほうがいいんじゃないか」
「そうね。薪割りすることが多いし、どうせいいかも。あとこんだけ喋るなら子供たちの世話もできるかもれないし、使いましょうか」
「仕方ないかって感じだな」
「まあそういうなって、えっとヘルフランミーだっけ?」
「デルフリンガー。デルフでいいよ」
「よろしくな、デルフ」
「よろしくね、デルフ」
「あいよ」

 ぶっきらぼうな返事に少し、ッムとする。
 あいよって使ってやるのにそれはないだろ。

「お前、もうちっと愛想良くしろよな」
「剣が愛想良くふりまくなんて、どうかとおもうぞ」
「そうね」

 くすりっとテファが上品に笑う。
 俺も釣られて笑う。
 
「そうだな」
 
 デルフを肩に担いで、俺たちは村へと戻った。
 右手のルーンが、今まで見たことがない光を出していることに、俺は気づかなかった。
 その光は喜んでいるように、光を強くしたり弱くしたりして、まるでデルフの帰りを待っていたかのように…。

874 名前:りょうじょくはにい ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:15:43 ID:z6E5av8g
以上です。*が一個ぐらい生きてきました。
前回胸ばっかりだったので、自重しました。
次も次スレが現れるまでに続きを!
最後まで見てくださった方々に深々と感謝。

PS
>>568-569
>>571-572
がんばります。とくに胸を。

>>570
「気持ち悪い…。た、体調よ! たいたた体調! 私の、ね?! ほら、頭真っ赤で熱あるし、ちょっと!! 顔を近づけないで!!」

875 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:22:11 ID:J/RsnfmT
>>874
次はサイト×ルイズを書いてくれんませんか

876 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:51:57 ID:RBLrZ9Le
なんだこの寸止めラッシュ
死ねと? 俺に死ねと?('A`)ツ,ツヅキwktkナンダカラ!

877 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:19:41 ID:VRjBTHTP
これは…いいものだ!

878 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:20:32 ID:BJlLNxTr
良いなぁ

879 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:21:17 ID:BJlLNxTr
>>875
同感です。
ぜひお願いします。

880 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:56:45 ID:uiiLcVy/
>>874
すごくgj

でも一つだけ気になることが

ガンダールヴっぽいサイトのルーンが右手にあるのは、何かの伏線なのか
ただの間違いなのか気になって夜も眠れない

881 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 01:14:36 ID:Uuednuut
右だとヴィンダールヴだもんな

882 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 01:17:35 ID:g8hYneSo
>>880
右手のルーンは「ヴィンダールヴ」
あらゆる幻獣を操るされているので…え?獣姦??

883 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 03:18:22 ID:a79X6E+0
次スレはまだ平気?

884 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 04:43:34 ID:pu4AyA6A
残2KBだな・・・そろそろ黄色信号だろう

885 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 04:55:21 ID:pu4AyA6A
立ててきた
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合17
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1183319583/

http://が多すぎと出たので、過去ログを多少変更した。

886 名前:りょうじょくはにい ◆JCgO7iTKKc :2007/07/02(月) 23:11:28 ID:DVvDbmzh
G Y A A A A A A A A A A A A ! ! !
盗賊との戦闘はちゃんと左手でナタもっているのに、ルーンがうっかり右に!
しかもわざわざ左手でナタ持てるように戦わせたのに!
しかも前の話も右に!

もうちょっと設定よく調べろよ、私…OTZ
ちょっとルイズの鞭で叩かれにいってきます。ハァハァ。

お詫びにサイト×ルイズの埋めパロ。
*『テファの使い魔』と関係ありません。
*短いです。エロなんぞ知りません。
*途中からなぜかルイズの視線に変わってます。
*たぶん、三巻頃の話でルイズは虚無を使えません。
それでも見てくry見てやってあげてくださいませ。

887 名前:ゼロじゃないキモチ ◆JCgO7iTKKc :2007/07/02(月) 23:14:09 ID:DVvDbmzh
「こんの犬! 犬、犬、犬ぅ!」

 ちゅんちゅんっと早朝の鳥の鳴き声の替わりに、ピッシーン! バシィー! と鞭の音が響く。
 このあたりの住人の目覚ましになっていることは、鞭を振るルイズには知らない。
 
「昨日寝ぼけて、ベットに入っただけだろうが!」

 ルイズに叩かれている少年、サイトは大声で言い訳をする。
 だがその言い訳も、鞭が答えるだけ。
 鞭が答える度に、ぎゃわん! と犬らしい悲鳴がでるだけだ。

 ルイズはサイトのご主人様であって、サイトはルイズの下僕もとい使い魔である。 
 上下関係もルイズが当然上で、サイトは下の下。
 この関係をわかりやすく言うと、普段が一緒に遊んでいる犬が、自分のものを毛だらけにする。
 だから追い払う。まったくそれと一緒だ。

「もうやめてくだしゃい。もう二度とはいりましゃん」

 土下座をして謝るサイトに、うっとあとずさる。
 ポーカーは鞭で破れているところもあるし、肌が露出するところはミミズバレがある。
 
 流石にやりすぎちゃったかな…。
 だだだだだだだけど、ベットに入るのは別!
 使い魔のくせに、平民のくせに、馬鹿なくせに!
 貴族のベットに寝ぼけて入ったなんて、許せない!
 …それにしても、赤いわね。

888 名前:ゼロじゃないキモチ ◆JCgO7iTKKc :2007/07/02(月) 23:15:04 ID:DVvDbmzh
 土下座するサイトの腕には、真っ赤になった線がいくつもある。
 つい先ほどまで自分でつけた鞭の後。

 …ガンダールヴなんだから、こんな鞭避けられるのに…。
 ギーシュのゴーレムの攻撃も避けられる、何で私は避けないの?
 ………。ま、さ、か。マゾっていうやつ?

 ぞぞっと身を震わせる。肌には鳥肌がふつふつっとできてきた。
 き、きもち、悪い…!
 一歩二歩っとサイトから離れていく。
 十分離れてから恐る恐るサイトを見た。
 ふるふるっと震えているサイトの体があった。

 まるで本当の犬みたい。顔だけ隠してお尻隠さないなんて。
 …マゾではないと思うけど、てか思いたくもないけど、たぶんマゾじゃないと思う。
 だってサイトは何度も私を守ってくれた。
 ボロボロに荒んだ私の名誉も、価値のない体も、サイトは守ってくれた。
 それをなんで私は、サイトを守ってあげないのだろう。

 主人が使い魔を守る話は別に普通だ。別にイヤラシイことじゃない、そもそも相手は獣だ。
 だから私は召喚した使い魔には、精一杯守ろうと思った。
 そう、私でも守ることができるのなら、何もないゼロじゃないと証明できると思ったからだ。
 
 だけども結果は平民だった。
 絶望した。
 自分がゼロだという証明を手に入れたと思ったから。
 だから自分の怒りをサイトにあたったのだ。
 サイトがいるせいで、私がゼロだと言われるからだと。
 
 散々自分がゼロだと馬鹿にされ続けた怒り。
 それを何も知らないサイトにあたるのは、単なる八つ当たり。
 …私はそんなもつりで召喚したつもりはなかった。
 だけどどうして、なんで、こんなことをしているの?

 サイトは、『ゼロのルイズ』と馬鹿にされていた私を、唯一否定してくれた人なのに。

889 名前:ゼロじゃないキモチ ◆JCgO7iTKKc :2007/07/02(月) 23:17:46 ID:DVvDbmzh
「ごめん、ごめんなさい」

 ぽたぽたっと涙が溢れてきた。
 けしてどんなに馬鹿にされてきても、人前では泣かなかった涙。
 私はサイトを馬鹿にした。
 馬鹿にされることがどんなに辛いのか、一番自分がわかっていたんじゃないの?
 そう思うと、涙が溢れる。止められない。
 
「る、ルイズ? おい?!」
 
 ぼやけた黒いものが、私の肩を掴んで揺らせしている。
 誰? 誰ですか?

「私なんかを、気を使わなくてもいいんですよ?」

 そう、だって私は、

「何もない、ゼロですから」

 そう、心も体もいらない。
 もう人を思う気持ちすらもないのなら、何もかもゼロでいい…。

890 名前:ゼロじゃないキモチ ◆JCgO7iTKKc :2007/07/02(月) 23:18:37 ID:DVvDbmzh
 パン!
 乾いた音がなった。
 頬が痛い…。

「なにがゼロだ! お前はゼロじゃないだろ! ゼロのルイズだぁ?! クソくらえだ! お前はルイズだろ!!!」

 さ、い、と?

「お前が召喚したのはガンダールヴだ! 虚無の使い魔ガンダールヴ! そんなすごいの呼んだのにお前がゼロ?! ふざけんな!」

 ぜ、ろ、じゃな、いの?

「それに! 好きなやつが、何もないゼロなんて、認めねえぞ!」

 え、好きなやつ…?

「な、な、ななななななによそれ!?」
「へ? なにって?」
「すすすすすすす好きなやつって、何?!」
「あ。あーあーあーあーーー。うん、そのまんまだ」
「!!!!!!!」

 私は声にならない声を出す。
 スキ? スキ、すきぃ?!
 なによそれ!

「だ、だからよ。そんなこと言うなって」
「う…うん…」

 思わず返事をしてしまう。
 うつむいてサイトの顔が見えない。
 いつのまにか涙が止まって、変わりに顔が熱い。
 たぶん耳まで真っ赤に染まっているだろう。

「私、がんばる。ゼロのルイズっと二度と言わせないように、がんばる」
「ああ。俺もそうなるようにルイズを守るよ」

 ぎゅっとサイトは私の体を自分の胸に引き寄せた。
 それだけで顔どころか全身が熱くなっていく。

 触れることも許したくなかったはずなのに、なんで?
 スキって言われたから? ききききキス、されたことがあるから?
 この胸にある、暖かいものは、なに?

 …私はまだ、サイトに守ってばかり。
 だけど私は、いつかサイトを守ろうと思う。
 それは遠くて長い年月がいるかもしれない。
 もしかしたら一生無理かもしれない。
 だけど、守りたいと思う気持ちだけは、無理だとは絶対に言わない。
 それだけはゼロじゃないと、胸を張って生きたいから…。

891 名前:りょうじょくはにい ◆JCgO7iTKKc :2007/07/02(月) 23:20:34 ID:DVvDbmzh
以上です。デルフがいません。ちょっと泣いてきます。
指摘が入り、どうにかして右手を誤魔化して続きを書こうとしましたが、正直に謝りました。
それにサイト×ルイズ書いて、謝ったほうがネタとしていいかなーっと。
…さーせん。
今日家に帰ってきてから、昨日の夜から妄想していたものを真っ白な状態で作ったある意味馬鹿の作品に、
最後まで見てくださった方々に深々と感謝。

PS
>>875
>>879
サイト×ルイズっていうより、ルイズ×サイトのほうがしっくりくるのは、うんそうたぶん…気のせいです。
リクエストに答えるほど書くスペースが早くないので、今後はネタとしていただきます。

>>876-878
>>880-882
GJと指摘とネタをありがとうございます。
獣…テファにウサギ耳をつけてひょんひょん跳ねてもらうとか? 胸も跳ねますね。
うん。誰か書いてくれると信じてる。

892 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:08:00 ID:xCMOeSTT
一番槍でGJ!

893 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:14:58 ID:EgiDTa2t
ポーカー?
とにかくGJ

894 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 03:36:08 ID:RkUlUcjg
埋め

895 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:49:01 ID:uwX078hP
少女の苦悩、少年の怒り
ってのが見れないんだけど もうどこにもないのか?

896 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 12:01:34 ID:2M0yF/E1
埋め

897 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 12:47:37 ID:cQRlot+u
>>895
作者が削除したからねぇ。未完結でも見たいというなら過去ログ辿れば見れるはず。
削除されてるのにわざわざ見るというのもどうかとは思うが

898 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 15:43:34 ID:hxfaE4Dr
チクトンネ・・・遅いな。このままじゃ俺、お爺ちゃんになっちゃいますよ・・・・・

899 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:37:19 ID:eZ8kgnCL
うめ

900 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 02:34:13 ID:ZDj7s5Bz
>>898
ごめん。でも忘れてないよ。ちゃんと書くからまっててーー

901 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 05:34:46 ID:V/Mh+gjm
>>900
楽しみ♪楽しみ♪

902 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 06:58:59 ID:+VGkysE6
埋め

903 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 08:56:54 ID:BlwGhLYG
>>900
wktkして待ってるのです。

904 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 11:01:29 ID:kse1s90T
                 -――- 、
                , ‐'´         \
             /            、 ヽ
             |l l /〃 ヽ ヽ} |  l  ',
    \          .ljハ トkハ  从斗j │ ハ
     \          l∧}ヾソ V ヾソ !  ! ヽ \
      \ __  __ リ.人  v‐┐ /" ト、  ヽ ヽ 埋
        {心下ヽ /"  >ゝ-'<{   Vl   } }
        ゝ<}ノ \  (:::::Y Y:::::!   ヽヘ  { {
           7´ ̄ )   )::∨::__::ヽ   }::\ \丶、
          /  /  /ィ'´ヽ:::::::::ノ  /:::::::::ヽ ヽ `ヽ
          ! ≦∠__ノ:::| /ハ::::/   ゝ、:::::::::`、 リ ノ
           |   .:.:::::::::::l  __ヾ\    ≧:::::::::'、ヽ {
          l_ .:.:::::::::/ >v'  l \::ヾ  ̄::::::::::::::::', }>
            ヽ.:::::::::V  |  ! l∧::::::::::::::::::::::::::::Vリ
             i::::::::::::`ドー rL.」 厶::::::::::::::::::::::::::::!
             l::::::::::::::j ̄ 7:::::├‐ ト、::::::::::::::::::::::::!
               \::::::/  :/::::::::::!   !:::`、:::::::::::::::::::!
               `/  :/ー‐‐┤  「¨¨ ヽ::::::::::/
               ,′ :/      !   !   レ' ´
               ┴‐┴━━━ゝ-┴

905 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 11:57:35 ID:q5dUFMJF
>>900
サイトはアンを助けちゃ駄目ぇW

906 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 12:14:27 ID:ZDj7s5Bz
>>905
わかった

907 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 16:27:12 ID:V/Mh+gjm
汚されるアン様・・・た、堪らん。

908 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 21:50:11 ID:TWpmbwnV
そう言えばアンリエッタはサイトの事をなんて呼んでたっけ?
さん?様?

909 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 21:56:28 ID:9qCKES4g
殿

910 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:58:32 ID:81ezk/WH
ご主人様ぁ

911 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:17:48 ID:BlwGhLYG
>>908
サイト殿 または 使い魔さん

912 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 15:10:10 ID:vf/Y9cWw
うめ


913 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 15:59:25 ID:M2/CN19/
埋め

914 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 17:31:03 ID:3ywypNUz
美味エ

915 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 22:52:28 ID:+DfQ6Jjn
     _      
    〃 ` ヽ    
    l lf小从} l  / 
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /  
  ((/} )犬({つ′  
   / '"/_jl〉` j   
.  ヽ_/ノヘ.)〜′  

916 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:09:32 ID:oElWnhRs
         /       /    、  \   ヽ  、                        
        l /        |     \   ヽ   ヽ  ',                       
        |/     / 人      ヽ,   ',   |   !                       
        ||  !. l 、| /  ヽ l    /l   |_,  !  ヽ                       
        ヽ |l | /ヾ|、 ノイ  /! /_,|イ'l´    |   \                       
         〉!ヽ\|ー,‐≧、,ノ /_ノ≦___| /   ト、    ヽ                       
        /   |\! ゝー'゙  ̄ ´ ゝ、_ノ  7   .!  ヽ     \                       
      /    |  |             /   |ヽ、|     〉                       
      ヽ     |  l u          u./.    |:::::::メ,    /                       
       〉  r'゙/   ヽ   ー─--、   /     |::::::::::::}_  /                       
      /  {./     |>- ` ー一'_, イ      /:::::::::´::::::ヽ `ヽ                       
    /  r'7     ノ:::::∧` >< /     /:::::::::::::::::::::::ハ  ` 、                       
   /   /´/     ∧:::::::::∨ ,、 ∧     ヽ; -ー' ´::::::::::::}.    \                       
. /    |::/     /::::::\:::::∨ | /:::::ヽ      \::::::::_,::::ハ       \                       
〈      /     /:::::::::::::::\ ヽ7::::/::ヽ      ヾ´::::::::::::::::l        \                       
 ヽ   /     /::::::::::::::::::::::::`::^__´::::::::::l       |::::::::::::::::::ヽヽ      ヽ                       
  }  〈      ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'一::〉       l:::::::::::::::::::::', |      /                       
  〉  ∧      ヽ::::::::::::::::::::∧:::::::::::::/         /::::::::::::::::::::::∨    /                       
. /  |:::::ヽ      ',::::::::::::/| ト;:::::/        /::::::::::::::::::::::::::::ヽ   /                       
. /   l:::::::::}      }::::::/  || || ∨        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\〈                       
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     
                                                                     

917 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:10:39 ID:oElWnhRs
                 |  l│└ ┐ ./   /        \   \
                 ┌‐┘ ノ./ー─┘/   /     i     ヽ    ヽ
                 └―〃/ | ̄ ̄|   ,′      ',      '.  ヽハ
              / ̄ ̄|│ 「丁   l        ヽ   ヽ   l.  l│
                  ヽ/丁| │|ヽ_>{  j{  /      N  }  │ │|
                |└┘ト l、∧  |ヽ {      } } ヽ, 斗-┼ │l
                |│  | lヾ >k{_ \    ノ_ル<ハj /   !│
                   八!  ∨ ‐〒示心ーヘ ヽ戈云テテ‐レ'     j八
               / "∧  ',   ゞー'´  j/  ゞー''   /    /   \
              /   ハ  ∨///      /// /   ∧    \
             /     /rヘ   ヘ        ___     _/_/¨ヾ ヘヽ    ヽ
            /    , -‐<:::::}   个 ,、 rー'´__う /〃⌒ヽ \:ヽ \   '.
            /    ,イ:::::::::::::}::::j   ∨ > ー-- ‐ァ<.じ⌒ヽ、   Y:ス \  l
       /     /::l :::::::::::{:: /    ',.   厂V弋′ /^\       /:::∧   \ }
      /      /:::::ヘ::::::::::∨     }ヽ /ー兮-ヽ /{ l、      //:::::l    \
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918 名前:名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:13:00 ID:oElWnhRs
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          _」::::_ノ ミ     `´/    | 
        / レ '´     ミミミミ.  >   | 【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合17
       /ミ: /     ∧       `r  | http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1183319583/
         | /  / _ノi/  \ i   i i i } |                                     
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  (.  (   |  | `--''   `‐‐' { {   )    //   `Y´ ペチ
\. \ \  |  .ハミミ:    _   ミミノ i!  /  ///                                   
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 ( ミミ//  ミミ: /  ヽ/\/_\ミミミ }/\/     ん!
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