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【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合29

1 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 22:44:36 ID:HeyA3ikE
     _      ここは「ゼロの使い魔」「グリーングリーン」に代表される
    〃 ` ヽ    ヤマグチノボル氏の作品のエロパロを書くスレよ。
    l lf小从} l  / 荒らし、それに反応する輩はあたしの虚無で一発なんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /  ご・・ご・・・ご主人様が好きならSSを書いてみなさい!
  ((/} )犬({つ′  あと、次スレは480KBか、970レスを過ぎたら立ててね。
   / '"/_jl〉` j    立てないとお仕置きだかんね!
.  ヽ_/ノヘ.)〜′   分かったら返事するのよっ!犬!

前スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合28
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203164640/

過去スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合27
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201174846/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199213475/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合25
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197993274/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合24
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195488562/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合23
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193840986/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合22
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191862054/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合21
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190655203/

まとめサイト ゼロの保管庫wiki(移転しました)
http://zerokan.digital-ark.com/

過去スレ(20スレ以前)については、上記のまとめサイトを参照になさいっ!

2 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 22:47:17 ID:HeyA3ikE
〜シルフィードでも分かる保管庫更新講座〜


○新規に保管する場合

 1.ゼロの保管庫を開く。

 2.上のメニューバーの『新規』をクリック。

 3.ページ新規作成メニューが出るので、欄の中にSSの通し番号を入力し、『編集』をクリック。
   (通し番号は、スレ番―レス番という形式。
   たとえば1スレ目の141番から投下されたSSの場合は1-141と入力すればよい)

 4.新規ページ編集画面が出るので、フォームに本スレからSSの本文をコピペする。

 5.コピペ後、フォーム下の『ページの更新』をクリック。
   ちゃんと出来ているか不安なら、まず『プレビュー』クリックし、実際にどのように表示されるか確認すること。

 6.対象SSの作者のページを開く。
   (たとえば261氏のSSを保管したい場合は261氏のページを開く)

 7.ページ上のメニューバーの『編集』をクリック。

 8.対象作者ページの編集フォームが開くので、SSのリストの中に、新規に追加するSSの通し番号とタイトルを入力。
   出来れば通し番号順に並べた方が見やすいと思われる。
   また、この際、通し番号を[[]]で囲むと、確実にリンクされるはず。
   (上の例で言えば、[[1-141]]ゼロの使い魔(タイトル) という風に入力する)

 9.入力後、フォーム下の『ページの更新』をクリック。

 10.更新終了。余裕があればキャラ別orジャンル別も同じように更新すべし。


○既出のSSの修正or続きを追加する場合

 1.ゼロの保管庫を開く。

 2.対象SSのページを開く。

 3.上のメニューバーの『編集』をクリック。

 4.編集フォームとその中に記入されたSSの本文が現れるので、必要な部分を追加or修正する。

 5.フォーム下の『ページの更新』をクリック。

 6.更新終了。

3 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 22:47:44 ID:HeyA3ikE
テンプレは以上です。

4 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 22:54:13 ID:PgoCT0Q1
>>1乙です

5 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 23:16:13 ID:I1BAkCAn
>>1
やらないか

6 名前:205:2008/03/09(日) 23:16:39 ID:Pi1RQtxy
>>1乙ですー。
引き続き、前スレの「Funny Bunny」の続きを投下いたします。

7 名前:Funny Bunny:2008/03/09(日) 23:17:29 ID:Pi1RQtxy
 息苦しい夜が明けて、次の日は休日だった。ケティはその日も変わらず森の道を歩いて
いたが、昨日までの弾むような足取りとは打って変わって、その歩みは重かった。
(勘違い、していました)
 胸中で呟き、溜息をつく。
 結局のところ、ケティは何も変わっていないのだった。ワイルダーと知り合い、自分一
人だけの秘密を持つことで、みんなと同じように何か特別なものになれたつもりでいた。
だが、実際には彼女自身は何も変わってはいないのだと、昨日の夜思い知らされた。
 自信に満ちたコゼットの笑顔、嬉しそうに細められたアメリィの瞳、静かに問いかける
エリアの声が、代わる代わる頭に浮かんでくる。
(ケッちゃんは、どうするんですか?)
「分かりません。まだ」
 昨日の答えを、もう一度繰り返してみる。この言葉は嘘だ。本当は、自分の将来など分
かりきっている。このまま何事もなく卒業して、自分の新たな未来など欠片も見えないま
ま故郷に帰り、親の選んだ好きでもない相手と結婚して、必死に体面を守りながら子供を
生み、何の楽しみもない根暗な夫人として死ぬまで生きるのだ。二週間ほど前に思い描い
た未来と、何ら変わっていない。おそらく、自分の存在は想い人の人生にかすりもしない
だろう。
 ワイルダーたちに出会い、未知の世界をほんの少し垣間見ただけで有頂天になっていた
自分が、今ではとても恥ずかしく思える。涙で視界が滲んだ。
(ギーシュ様に捨てられたときも、こんな風に過去の自分が恥ずかしく思えたっけ)
 つまり、あのころから少しも成長していないということだった。打ちのめされた惨めな
気分のまま、ケティはとぼとぼと歩き続ける。それでも、乱暴に涙を拭った。善人のワイ
ルダーに要らぬ心配をかけるのは、できるならば避けたかった。
(そう、せめて、あの人には笑顔で会わないと)
 心に言い聞かせて顔を上げたとき、ふと、耳慣れない音が聞こえてきた。頭上から響く、
大きな羽音。
(巡回中の竜騎士……?)
 それにしてはやけに羽音が近い気がする。頭上に目を向けた瞬間、物凄い勢いでこちら
に迫ってくる黒い影が見えた。驚きのあまり尻餅をついてしまったのは、むしろ幸いだっ
た。黒い影は先ほどまでケティが立っていた場所を、暴風のような勢いで通り過ぎていっ
た。立っていたらずたずたに切り裂かれていただろう。背中を冷たい汗が流れ落ちる。
 追い詰めた獲物を嬲って楽しもうとでも言うのか、黒い影はゆっくりとケティの眼前に
舞い降りてきた。長い二本脚や、腕と一体化した翼が特に目を引く空の怪物。
(ワイバーン……! どうしてこんなところに!?)
 ワイバーンは獰猛に息を吐き出しながら地面すれすれを滞空している。ケティとの距離
は十メイルもない。その気になれば、息をつく暇すら与えずに飛びかかれるだろう。
 一瞬、またスペンダーが凝った観測ユニットを作ったのではないか、という儚い希望が
芽生えかける。だが、人間の言葉を吐き出す気配など微塵も見せずにかぎ爪を振り上げる
怪物を前にして、望みはあっさりと砕け散った。
「いや……!」
 か細い悲鳴を絞り出しながら、ケティは尻餅を突いたままじりじりと後ずさる。腰が抜
けて立てないのだ。立てたところでほとんど違いはなかっただろうが。
 ケティの情けない姿を見て満足したのか、ワイバーンは見せつけるように大きく翼を広
げた。振り上げられた鉤爪が、日差しを照り返して物騒な光を放つ。ケティは瞬きするこ
とすらなく、ただそれを見つめることしかできない。
「いや……いや!」
 木の幹に背中がぶつかり、退路は完全に断たれてしまった。
「助けて……助けて!」
 無駄と知りつつも、ケティは全身の力を振り絞って絶叫した。
「助けて、サイトさま!」
 叫ぶと同時に、信じられないことが起きた。森の奥から一条の光が迸ったかと思うと、
ワイバーンの頭を跡形もなく消し飛ばしたのだ。突如として頭脳を失った翼が羽ばたくの
を止め、首のないワイバーンの体がどさりと地面に落ちる。
 何が起きたのか全く分からないまま、呆然として怪物の死体を見つめていたケティの耳
に、こちらへ急ぐ靴音が聞こえてきた。

8 名前:Funny Bunny:2008/03/09(日) 23:17:53 ID:Pi1RQtxy
(サイトさま?)
 立ち上がることすらできず、激しい動悸を感じながら靴音の主を待つ。
「無事か、ケティ!」
 息を切らして駆けてきたのは、才人ではなくワイルダーだった。汗の滴る顔に、今まで
見たこともない厳しい表情が浮かんでいる。彼は呆然と座り込むケティのそばに駆け寄っ
てくると、その肩をつかんでじっと顔を覗き込んだ。
「大丈夫か、ケティ? 僕が分かるか?」
「……ミスタ・ワイルダー?」
「そうだ、僕だ。すまない、またセンサーが不調とかで、あの怪物を発見するのが遅れて
しまったんだ。あんな物騒なのが飛び回っているんじゃ、おちおち出かけてもいられないな」
 軽口を叩きつつも、ワイルダーは鋭い目で周囲を見回している。その瞳に背筋を粟立た
せる何かを感じてしまい、ケティはわずかに後ずさる。だが、次にこちらを向いたとき、
彼の顔にはいつもの温和な笑みが浮かんでいた。
「どうやら、他にはいないようだな。君が無事で本当に良かった」
「……あなたが、助けてくださったんですか?」
 ようやくそれだけ聞いてから、ケティは不意に気がついた。ワイルダーの背中に、大き
な白い筒が背負われている。その視線に気付いてか、彼はどことなく気まずそうに、ごま
かすように笑った。
「ああ、これはレーザーライフルだ。護身用として、ロケットに積み込んであるんだよ」
「そうですか」
 レーザーライフル、というのが何なのかはよく分からなかったが、ケティはぼんやりと
頷いた。とにかく彼が助けてくれたのは事実なのだ。お礼を言いたがったが、舌が上手く
回らない。その内意識が遠のいてきて、体から力が抜けた。慌てて呼びかけているワイル
ダーの声を聞きながら、ケティは深い闇の中に落ちていった。

 目を覚ましたとき最初に見えたのは、白く丸い天井だった。見覚えのある場所だった。
(ミスタ・ワイルダーのロケットの中……?)
 ぼんやりそう考えると同時に、スペンダーの平坦な声が響いた。
「キャプテン、ミス・ロッタがお目覚めになりました」
「おお、そうか。大丈夫かい、ケティ」
 ワイルダーが心配そうにこちらの顔を覗き込んでくる。ケティは「はい、大丈夫です」
と答えながら体を起こした。まだ少し頭が痛かったが、動くのに問題はない。そこはやは
りロケットの中で、ケティは低いベッドの上に寝かされていた。これも、テーブルや椅子
同様、必要なときだけ床からせり出してくる仕組みらしい。
「本当に良かった。ケティが倒れたときは、ひどい怪我をしたのかと思って冷や汗が出たよ」
「脳の自己防衛機能が働いたものと考えられます。ミス・ロッタの体に外傷はありません」
「ああ、そのようだな。いや、本当に良かった」
 ワイルダーは心底安堵した様子で、ベッドのそばに置いてあった椅子にどっかりと腰を
下ろした。その姿を見ていて、ケティは彼が助けてくれたことをようやく思い出した。慌
てて頭を下げる。
「すみません、お礼を申し上げるのを忘れていました。危ないところを助けていただいて、
本当にありがとうございました、ミスタ・ワイルダー」
「ああいや、気にしないでくれ。友達を助けるのは当然のことさ」
 手を振るワイルダーの声に、スペンダーの平坦な声が重なった。
「キャプテンは、あなたが襲われているのをモニターで確認するや否や、レーザーライフ
ルを片手に船の外に飛び出して行かれたのです。走っても絶対に間に合わないと推測され
たので、仕方なくこの広場から狙撃を敢行いたしました」
「狙撃……つまり、ここからあのワイバーンを撃ったのですか?」
 ケティは驚いた。正確には覚えていないが、ワイバーンに襲われた場所は、ここからか
なり離れていたはずである。銃のことはそれほどよくは知らないが、容易く命中させられ
るような距離でないことぐらいは一応分かる。
「ミスタ・ワイルダー。あなたは、銃の名人でしたのね」
「いや、別に、そんなことは」
 ワイルダーは気まずげに言葉を濁す。謙遜しているというよりは、その話題を避けた
がっているような様子だった。どうしてだろう、とケティが考えていると、「そんなこと
より!」と、彼は無理に話題を変えた。

9 名前:Funny Bunny:2008/03/09(日) 23:18:20 ID:Pi1RQtxy
「ケティ、君に是非とも聞きたいことがあるんだが」
「なんでしょうか」
 ワイルダーは面白がるようににやにや笑いながら聞いてきた。
「サイト、というのは誰のことかな? 恋人かい?」
 彼としては、ここでケティが真っ赤になるとか、そういう反応を期待していたのだろう。
しかし、その質問はただ彼女の胸を重くしただけだった。
(『助けて、サイトさま!』ですって?)
 あのときの叫びの滑稽さに、ケティは自分で自分を嘲笑いたくなった。
(こちらの名前すら覚えていないであろうあの方に、あんな場所で助けを求めるなんて!)
 同時に、ケティは気がついてしまった。死の間際にあって、親や友人よりも先に助けを
求めるほど、自分は彼に惹かれているのだと。
(本当に……馬鹿なわたし)
 ベッドの上で膝を抱えて、ケティはとうとう泣き出してしまった。どうしようもない胸
の痛みに、止め処もなく涙が溢れ出してくる。慌てて謝ったり慰めたりしてくれているワ
イルダーに悪いと思いながら、ケティはどうしても、涙を止めることが出来なかった。

「いや、本当にすまなかった」
「キャプテンは最低の男です」
「まさか、君がそれほどまでに切ない恋心を抱いているとは思いもしなくて」
「キャプテンは人類史上最も劣った男です」
「配慮が足りなかった。どうか、許してほしい」
「キャプテンは全宇宙史上最も劣った最低の糞生命体です」
「決して君の……ってちょっと待て、お前にそこまで言われる筋合いはないぞ、スペンダー」
「キャプテンは最低の男です」
 しれっと平坦な声で繰り返すスペンダーに、ケティはつい笑ってしまった。泣きすぎて
しまったせいでまだ目は痛いが、ほんの少しだけ心が軽くなったような気がする。
 そんなケティを見てかすかに息をつきながら、ワイルダーはまた頭を下げた。
「本当にごめんよ。君のあのときの叫びを聞いて、この惑星の女の子も僕の故郷の女の子
と同じように、恋に夢中になるものなのだなあと、少し嬉しくなってしまってね。そうい
うことについても楽しく話せるんじゃないかと、つい舞い上がってしまったんだな」
「キャプテンのようなクズ男に乙女の切ない恋心が理解できるとは到底思えませんが」
「分かった、お前は少し黙ってろ、スペンダー」
「了解しました、クズキャプテン」
「スペンダー!」
 怒鳴るワイルダーに、ケティはまた笑ってしまう。彼もまた、そんな彼女を見て頭を掻
きながら椅子に座った。わずかに、沈黙が訪れる。
「ねえ、ミスタ・ワイルダー?」
「なんだい、ケティ」
「あなたも、恋をしたことがありますの?」
「キャプテンの乏しい人生経験に甘酸っぱさを求めるのは少々無謀」
「黙ってろと言ったろ、スペンダー」
「拗ねますよ、キャプテン」
 スペンダーが不服そうに黙り込んだあと、ワイルダーは無精髭の生えた顎をさすって、
「恋か」と遠い目をした。
「自分では久しく忘れていた感情だね、それは」
「そうなのですか。でもあなたはハンサムですし、相手には不足しなさそうですけれど」
「僕が? まさかな」
 ワイルダーは肩をすくめた。
「人生で初めて書いたラブレターは、僕が好きだった女の子の失笑を誘ったらしくてね。
次の日には教室の黒板に大々的に張り出されていたよ」
「そんな、ひどいわ」
「そうだね、ひどい話だと思う。だが、僕の情けない女性遍歴はここで終わりじゃなくて
ね。告白したら泣かれたり、受け入れてもらえたと思ったらからかわれているだけだった
り、ひどいときには名前すら覚えてもらえなかったりと、そんなことばっかりだったな」
 懐かしそうに話すワイルダーの口調は、内容の割にはひどく楽しそうだった。ケティか
ら見れば、話すのも嫌な思い出にしか聞こえないのだが。
「でも、信じられませんわ。ミスタ・ワイルダーはこんなにたくましくて、素敵な人ですのに」
 面白い冗談を聞いたとでも言うように、ワイルダーがぷっと吹きだした。ケティの顔を
見て、「すまない」と軽く詫びる。

10 名前:Funny Bunny:2008/03/09(日) 23:19:10 ID:Pi1RQtxy
「だけどねケティ。今の君と同じ年頃の僕を見たら、君だって『なんだこの情けない奴
は』と思うに違いないよ」
「そんな」
「いや、紛れもない事実なんだよ、これは」
 ワイルダーは、どこか遠くを見るような目をして、自分の過去を語り始めた。
「僕は、ある貿易会社の社長として手広く商売してた親父の、三男坊として生まれたんだ
けどね。これがまた出来の悪い息子で、学校の成績は最悪、運動神経もからっきし、その
上うじうじした性格で女の子にもモテないと、最悪なお坊ちゃんだったんだな。君ぐらい
の年になってもその辺りは変わらなくて、自分の人生はきっと、こうやって何もないまま
終わるんだろうなあって、漠然と考えながらただ生きていたんだ。でも、その頃かな。
『探検隊員募集!』なんてチラシを、そこかしこで見かけるようになったのは。その探検
隊ってのは、報酬は少ない上に、未知の宙域に一隻きりのロケットで踏み込んでいくって
いう、命知らずの馬鹿どもの集団さ。周りの連中はみんなせせら笑ってた。こんな探検隊
に参加するのは、よほどの馬鹿か自殺志願者ぐらいのものだって。でも、僕にはそのチラ
シが、やけに魅力的に見えたんだ。まるで、未知の世界に自分を導いてくれる天使の囁き
のように感じられたんだよ。今思えば単なる現実逃避に過ぎなかったのかもしれないけれ
ど、ともかく僕は、思い切って探検隊事務所の扉を叩いた。もちろん楽しいことばかり
じゃなくて、むしろ痛い思いや苦しい思いをしたときの方が多かった気もするけど、とに
かく、あの日勇気を持って扉を叩いたおかげで、今の自分があるってわけさ」
 滔々と語るワイルダーの声を、ケティは黙ったまま聞いていた。話し終えた彼が、苦笑
しながら頭を掻く。
「ごめん、元々は恋の話をしていたんだっけね。あー、まあ、一応ニ、三人ぐらい相手は
いたけれど、その人たちとも当の昔に別れてしまってね。結局のところ、君にアドバイス
をしてあげられるほどの経験はないってことになるのかな」
「当然ですね」
「黙れスペンダー」
「了解キャプテン」
 スペンダーが再度黙り込んだあと、ワイルダーはじっとケティの瞳を見つめてきた。深
い眼差しだった。
「でもね、ケティ。案外、思い切って踏み出してみるのも悪くはないものだよ。君は、自
分の前に絶対に乗り越えられない大きな壁が立ちふさがっていると思い込んでいるのかも
しれないが、案外、壁に見えるだけで実は単なる大きな扉かもしれない。君はそれを叩い
て誰かが開けてくれるのを待つことだってできるし、無理矢理蹴り開けようと脚を振り上
げてみることだってできる。とにかく、なにかアクションを起こしてみることさ。一見無
駄に思えても、君には分からないところで何かが変わっていくかもしれないからね」
 ワイルダーは肩をすくめた。
「結局説教臭くなってしまったな。分かりきったことを延々と聞かせてしまってすまない。
なんだか、今の君を見ていると、失礼ながら昔の自分を思い出すようで、ついつい要らな
いおせっかいをしたくなるんだな。気を悪くしないでくれ」
「いえ、わたしは」
 その後に続ける言葉が見つからず、ケティは黙り込んでしまった。

 いつも通り、学院に帰り着いたのは夕暮れどきだった。寂しげに鳴き交わす鴉の群が、
赤い空の彼方へ飛び去っていく。それを横目に、ケティは無言のまま歩き続けた。ヴェス
トリの広場の半ばに差し掛かり、その辺りに置いてあるベンチに腰を下ろす。俯いている
と、自然と溜息が漏れ出した。
(分かりきったこと、か)
 確かに、ワイルダーの言うとおりだ。自分から動かなければ何も変わらないし、何も起
こらない。ほんの小さな子供ならばいざ知らず、この年頃になれば誰もが理解する、世の
理である。
(扉を叩く……わたしの場合は、サイトさまにこの想いを告げる、ということになるので
しょうけれど)
 それを想像すると、ただ憂鬱な感情だけが心に重く圧し掛かるのだった。上手くいくと
は到底思えないし、そもそも、彼を前に一人立った自分が、まともに口をきけるとも思えない。

11 名前:Funny Bunny:2008/03/09(日) 23:19:46 ID:Pi1RQtxy
 奇跡的に想いを伝えることが出来たとして、思い浮かぶのは興味なさげな彼の顔だ。
『好きです、サイトさま!』
『ふーん。で、お前誰?』
 もちろんこの想像があまりにも悲観的過ぎるのは分かっている。だが、表に出すか否か
の違いだけで、才人が抱く感想に大した違いはないのではないだろうか。つい、そんな風
に考えてしまうのだ。
(ダメですね、わたし。長所なんて一つもないくせに、こんな風に暗くてうじうじしてて)
 ケティがまたも根暗な感情の渦にはまり込みそうになったとき、地面に誰かの影が落ち
た。誰だろう、とぼんやり考えながら顔を上げて、息が止まりそうになった。
「なにやってんの、こんなところで」
「さ」
 ――サイトさま。
 という言葉は、もちろん声にはならなかった。ケティの目の前に、夕映えを背負った才
人が立っていて、不思議そうな顔でこちらを見下ろしている。「さ?」と小さく首を傾げ
たあと、彼は何の気負いもなく、軽やかにケティの隣に腰を下ろした。
(なにこれ、なんなんですかこれ)
 ケティの胸の中で、心臓が狂ったように暴れ始める。手の平といわず背中といわず、全
身の至るところから汗が滲んできて、火でもつけられたかのように頭が熱くなった。まと
もにものが考えられない。
(落ち着くのよケティ。ありえないわこれは。誰かがアルヴィーで悪戯してるとかまたス
ペンダーの観測ユニットの一つとかそういう)
 自分でもわけの分からないことを頭の中で繰り返す内に、不意に才人が話しかけてきた。
「ケティ、でいいんだったよな」
「え?」
 誰のことだろう、と数秒ほど悩んで、唐突に自分の名前だと気付く。信じられなかった。
「わ」
「わ?」
 才人が眉をひそめる。ケティは一度息を飲み込んでから、わななく唇を押し開いた。
「わた、わたしの名前、覚えていてくださったんですか?」
「え? あれ、間違ってる?」
「いえ、いえいえいえ、間違ってないです。私ケティ・ド・ロッタと申しますので以後よ
ろしくお願いいたします」
「ああ、こりゃご丁寧にどうも。俺は」
「サイトさま! サイトさまですよね! もちろん覚えております。覚えておりますとも!」
「あ、ああ、そりゃどうも」
 突然叫びだしたケティに驚いたのか、才人がベンチの上で若干体を引く。死にたくなる
ほどの恥ずかしさと踊り出したくなるほどの喜びとが、ケティの体を同時に駆け巡った。
(サイトさまが! サイトさまが、わたしの名前を覚えていてくださった! サイトさまが!)
 幸福感で痺れたようになる頭に、さらに信じられない言葉が飛び込んでくる。
「確か、前にビスケットもってきてくれたよな。手作りの」
 言って、才人は苦笑する。
「まあ、あんときはルイズに邪魔されて食えなかったけどさ」
「そ、そんなことまで、覚えててくださったんですか……!」
「そりゃ覚えてるよ。美味そうだったし。だからまあ」
 才人は肩をすくめた。
「今、そこ通りかかったときに、なんか落ち込んでるみたいに見えたから、気になってさ。
それで声かけたんだけど」
 申し訳なさそうに頭を掻く。
「よく考えりゃ、馴れ馴れしかったよな。ごめん」
「いえ、そんなことはありません!」
 気がつくと、ケティは立ち上がって叫んでいた。ほとんど絶叫だった。才人がぎょっと
したように目を剥いて、こちらを凝視している。
「わたし、凄く元気になりましたから! 本当、もう、今なら空だって飛べそうなぐらい
です、はい!」
「そ、そうなのか。あー、まあ、そりゃ良かったな、うん」
 才人は少々ぎこちないながらも笑みを浮かべて、立ち上がった。

12 名前:Funny Bunny:2008/03/09(日) 23:20:15 ID:Pi1RQtxy
「まあ、よくわかんないけど元気になったのなら良かったよ。それじゃあな」
「はい、サイトさま!」
 片手を上げて去りかける才人の背中を、ケティは浮き上がるような幸福感に包まれたま
ま見送ろうとした。
(まさか、わたしなんかの名前を覚えていてくださるなんて……それに、今わたし物凄く
変なのに、あんなに優しいお言葉をかけてくださるだなんて! やっぱり、サイトさまは
素敵なお方だわ)
 夢見心地のまま立ち尽くすケティの前から、才人の背中がゆっくりと遠ざかっていく。
そのとき不意に、誰かが頭の中で問いかけてきた。
(それでいいの?)
 ケティははっと我に返った。痺れるような幸福感も、楽しい夢の中にいるようなうっと
りとした感情も、一瞬にして消え去った。誰かの声は、また問いかけてくる。
(それでいいの? 名前を覚えてもらったから、それで満足? 本当に、それでいいの?)
 気がつけば、去り行く背中に向かって手を伸ばしていた。
「サイトさま!」
 自分でも信じられないほど、大きな声が出た。才人が驚いたように振り返り、「なに、
どうした?」と近づいてくる。そのときケティは、初めて心の底から実感した。才人は絵
の中の王子様などではなく、自分が声を出せば答えてくれる、現実の人間なのだと。自分
だって、声を出せば、彼を呼び止めることぐらいは出来るのだと。
(ううん、もしも仮に、サイトさまが絵の中の王子様だったとしても、わたしだって、そ
の絵の中に無理矢理押し入ることは出来るんじゃないのかしら?)
 わけの分からない想像が、頭の中を埋め尽くす。ケティは思い切って口を開いた。
「あの!」
「うん」
「あの」
「ああ」
「……あの」
「……なに?」
 どんどん声が萎んでいくケティを前にして、才人が困惑したように眉をひそめている。
これじゃダメだ、とケティは思った。
(やっぱり、わたしには無理だったんだわ。「なんでもないです」って笑えば、今でもま
だ誤魔化しはきく……)
 そう考えたとき、不意に足元で何かが光った。黄昏の光を照り返すその物体に、自然と
目が引き寄せられる。それは、小さな宝石だった。昨日の夕暮れに、アメリィがばらまい
ていた宝石。誰にも拾われなかったものが一粒、ここに落ちたらしい。
 自信に満ちたコゼットの笑顔と、嬉しそうに細められたアメリィの瞳と、静かに問いか
けるエリアの声とが、頭の中で一斉に弾けた。
「好きです!」
 悲鳴のような叫び声。ぽかんと口を開けた才人の顔が見える。言葉は勝手に、次から次
へとあふれ出してきた。
「好きです、サイトさま! わたしなんかにこんなこと言われたって迷惑なだけかもしれ
ませんけど、好きで好きでどうしようもないんです。サイトさまを見ていると、胸が締め
付けれるみたいに痛みます。サイトさまの夢だって何度も見ました、ビスケットを焼いて
サイトさまがそれを食べてくださって、『おいしいよ』って言って喜んでくれるところを、
もう覚えてないぐらいに何度も何度も何度も何度も想像しました。わたしなんてルイズさ
まに比べたら女王陛下とオーク鬼みたいなものでしょうけれども、そうと分かっていても
この気持ちは押さえようがありません! 受け入れてくださいとは言いませんから、せめ
て覚えておいていただきたいんです。わたし、真剣です。サイトさまと話をしたことなん
てほとんどありませんけど、でも大好きなんです! 嘘じゃありません、本当に、本当に
大好きで、大好きで……!」
 ついに言葉が途切れた。言い尽くしたのだ。才人は最初こそ面食らっていたようだった
が、ケティが本気だと悟ってくれたのか、最後のほうは真剣な顔で聞き入ってくれた。

13 名前:Funny Bunny:2008/03/09(日) 23:20:45 ID:Pi1RQtxy
「そっか」
 ぽつりと呟く。ケティは何も言えず、息も出来ないまま立ち尽くしていた。夕暮れの風
がもの悲しげに吹きすぎる中、才人は少し考え込んだあと、静かに切り出した。
「俺も、ちゃんとした返事もらえない辛さってのは知ってるからさ。ここは、嘘もごまか
しもなく、真面目に答えなきゃいけないところなんだな」
 ケティは声も出せず、ただ震えながら頷くしかない。
 そんな彼女の前で、才人はただ小さく、目を伏せた。
「ごめん。その気持ちは受け取れない」
 ああ、やっぱり。溜息のような感情が、じわりと胸の中に広がった。
「ルイズさまのことが、好きだからですか」
 聞いても傷つくだけだと分かってはいたが、聞かずにはいられない。才人は深く頷いた。
「ああ、そうだ。だから、他の誰に、どんな風に言われたって、きっと同じ答えを返すと思う」
「そうですか。そう、ですよね」
 何かが胸からこみ上げてくる。ケティは拳を握り締めて、それがあふれ出すのを必死に
堪えた。笑おうと思ったがどうしても表情が作れず、せめてこれだけは、と、才人に向
かって大きく頭を下げる。
「真剣に応えてくださって、ありがとうございました! わたし、とても嬉しかったです。
さようなら!」
 一方的に言い捨てて、ケティは夕闇の中へ駆け出した。才人が呼び止める声は聞こえて
こない。こちらの気持ちを察してくれたのだろう、と思うと、少しだけ胸が温かくなった。

 もう夜の闇に覆われかけている森の中を夢中で駆け抜け、ケティはワイルダーのロケッ
トを目指した。走っているうちに涙は乾き切り、ただ湿っぽい満足感だけが体を満たして
いた。広場が見えてくる。ロケットは歓迎するように姿を現していて、入り口のところに
ワイルダーが立っているのが見えた。彼の目の前で立ち止まり、膝に手を突いて、ぜいぜ
いと息を整える。
「どうしたんだい、ケティ」
 困惑したような、労わるような声が、頭上から降ってくる。顔を上げると、優しい瞳が
こちらを見下ろしていた。乾いたはずの涙が、目の奥から湧き出してくるのを感じる。ケ
ティはほとんど体当たりするような勢いで、彼の胸に飛び込んだ。
「ケティ?」
「振られた」
 嗚咽混じりの情けない声が、口から漏れ出した。
「振られたの、わたし」
 それ以上は言葉にならず、ただ泣き叫ぶしかなかった。ワイルダーは黙って彼女の体を
抱きしめ、無言のまま優しく背中を撫でてくれた。

14 名前:205:2008/03/09(日) 23:23:35 ID:Pi1RQtxy
今回はここまでで。読んでくださってありがとうございました!
次回、終わりまで投下できるのががいつになるかは分かりませんが、
よく考えてみると結構短く収まるような気もしてきました。具体的には50KBぐらいで。
まあそんなわけなんで、読んでくださった方は次回もよろしくお願いします。

15 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 23:39:18 ID:HeyA3ikE
大作乙でした!

16 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 23:47:22 ID:vzVEfa0V
長話GJです。
学生と言えばやっぱり進路の話は必要不可欠。
あの学校って進路指導とかやってるのだろうか。

女生徒は大抵結婚する事になるんでしょうけど、男で家を継げない連中は悲惨だ。
考えてみれば四男坊のギーシュなんかは、軍に入る以外に道無さそうだったんですよね。

ルイズも、戦争も何も無かったらワルドあたりと結婚してたんだろうなぁ。
サイトと駆け落ちは…さすがに無いか。



17 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:21:33 ID:NTw034XV
205氏ぐじょーぶ。
きれいなさいとだな。ウチのとは大違いw

さてそれではアホ担当がスレを汚しますよっと
前スレ>>643の続き。

「よく売れる本」後半でございます

18 名前:よく売れる本 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:22:29 ID:NTw034XV
その時、ルイズの部屋では、部屋の主人がおかんむりだった。
不機嫌な顔で、窓の外を眺めている。

「なあ、相棒。主人の機嫌とらねぇのか今日は」
「…不機嫌の原因がわからねえもん。どうしようもねえよ」

部屋の隅で伝説の剣を手入れしながら、伝説の使い魔は小声で相棒に言う。
ルイズは今朝から不機嫌だった。
一度は理由を尋ねようとした才人だったが、ルイズは『ほっといてよ』と、にべもなく口を噤んでしまった。
これではとりつくしまもない。
才人はぽんぽんと綿毛のついた棒でデルフリンガーの刃を手入れする。

「お…おぉう、相棒上手ぇじゃねえか」
「…キモチ悪い声出すなよ、何も感じないくせにさ」
「…ノリだよノリ。なんだよ、『嬉しい事いってくれんじゃないの』とかって返してくれてもいいだろうに」
「前から思ってたけどお前ホントにメイドインハルケギニアか?製造地偽ってないだろうな?」

間抜けなやり取りを続ける恋人とボロ剣を横目に見ながら、ルイズは溜息をつく。
…ほんとに、誰のためにこんなキモチになってると思ってんのよ…。
ルイズが不機嫌なのは、あるものが手に入らなかったから。
それは、つい最近、シエスタに注意された事から、ルイズが手に入れようと考えたものだった。
シエスタはこう言っていた。

『ミス・ヴァリエール。最近サイトさんを酷使しすぎです。
 自分だけキモチイイんじゃ、いつかサイトさん、してくれなくなりますよ』

言い返せなかった。
実際ルイズの最近の才人の扱いは酷いの一言に尽きた。
一方的に擦ったり、搾り取ったりする行為が殆どで、才人がキモチイイかどうかなんて気にも留めていなかった。
で、でも、サイトも出してるってことはキモチイイんでしょ!
と思ったが。
その直後に思い直す。
もし、自分が、才人以外の男に自分のしているような行為をされたとしたら。
開発された自分の身体は、反応してしまうだろう。相手が才人でもないのに。
そう、互いを労わる心がなくては、身体を重ねる意味がない。
そう思い直したルイズは。
王都で評判になっているあるものが、すぐ近くの町にあると聞いて、出かけたのである。
しかし、その日には入荷しておらず、次の日に馬車で王都から届くという話だった。
その入荷予定の日は、どうしても外せない試験の日であった。
仕方なしにルイズはそれの入手を諦め、今に至るのである。
…なしでも、なんとかなるかなあ…。
そんな事を考え、ちらりと才人を見る。
目が合った。
すると。
才人は慌てて目を逸らした。
まるで、ルイズに怯えたように。
才人のその反応に、ルイズは一気に落ち込んでしまった。
…どうしよ…シエスタの言った事、ホントになっちゃうかも…。
そんな時。

コンコン。

ドアをノックする音が聞こえた。

「はーい、誰ー?」

その音に反応したのは才人だった。来客の応対は使い魔の仕事である。
正直、部屋の重苦しい空気に耐え切れなかったというのもあるが。
開いたドアの向こうには。
才人のペットがいた。

19 名前:よく売れる本 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:23:20 ID:NTw034XV
「こ、こんにちわ、サイト」

ぎこちない笑顔で、ティファニアはそう挨拶する。

「や、やあテファ。何か用?」

才人は部屋の中のルイズを気にしながら、開いたドアをできるだけ閉じながら尋ねた。
しかしその努力は徒労に終わる。

「何?誰が来たの?」

才人の態度に不審を抱いたルイズが、すぐそばまでやってきてドアの外を覗き込んだのである。
そして。
同じように部屋の中を伺おうとしていたティファニアと、視線がぶつかる。

「あー!あんたはエロエルフ!」

恋敵を認識したルイズは反射的にそう叫んでいた。

「い、いきなり人をエロエルフ呼ばわりはあんまりじゃないか?ルイズ…」

才人はそう指摘するが、心の中では半分あたってんなあ、などと不謹慎なことを考えていた。
そしてエロエルフ呼ばわりされた当人は。

「ひ、ひどいです…」

泣きそうな顔になっていた。
しかし。
すぐにティファニアはここに来た目的を思い出す。
そう。
今、自分が小脇に抱えている、あの本の中身を実践するためだ。
ちょうどいいことに、今目の前には正妻たるルイズもいる。
ティファニアは決心して、言葉を紡ごうとする。

「あ、あの」

紡ごうとしたが。

「あ、あんたその本…!」

ルイズは目ざとく、ティファニアが抱えている本の背表紙のタイトルを目に留めた。
それは。
ルイズが才人のために、捜し求めていた本。
『夜伽の達人 〜ひと目でわかる殿方の悦ばせ方講習〜』
であった。
ルイズは才人を押しのけてティファニアの前に立つ。そして、才人を部屋に押し込んで後ろ手にドアを閉じる。
そしてティファニアに詰め寄る。

「あ、あんた!それ!その本!どうやって手に入れたの!」
「え?えっと、昨日町の本屋さんで…」
「やっぱり昨日入荷してたんだ…!やられた!」
「あ、あの?」

20 名前:よく売れる本 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:24:11 ID:NTw034XV
悔しがるルイズに、事情のさっぱり飲み込めないティファニア。
そしてルイズは当然の結論に達する。

「…あなた。それ使ってサイトに何するつもり」

そう。彼女がこの本を持っているという事は。
その中身の超絶技巧を用いて、才人をメロメロにするために違いない。
しかし。
ティファニアの答えは、ルイズの予想の範疇外だった。

「うんと…ルイズさんと一緒に、サイトにご奉仕しようかな、って…」

え?
ルイズはティファニアの言っていることの意味が良く分からない。

「それ、どういう意味なわけ?」

思わず聞き返してしまう。

「えっと…ルイズさんは、サイトの正式な恋人だよね」

『正式』な『恋人』ときた。
ティファニアのその台詞に、な、なあんだこのエロエルフ立場ってもんわきまえてんじゃない、しょうがないから呼称をエロ乳娘に昇格してあげるわ、などと思うルイズ。

「そ。そうよ?あんたなんかの入り込む余地なんかないんだから」
「うん。だから…ね。私はサイトのペットだから、一緒にご奉仕」
「ちょいまち。いまなんつった淫乱エロエルフ」

聞き捨てならない台詞に、ルイズは目の前の少女の呼称を一瞬で淫乱エロエルフに降格させる。

「え?一緒にご奉仕って」
「その前」
「えっと、私はサイトのペット?」
「いいいいいいいいいいぬうううううううううううーーーーーーーーッッッ!」

ルイズの絶叫が廊下にこだまする。
一瞬で振り返って部屋のドアを開けたルイズだったが。
部屋の中はもぬけの空だった。
その部屋の窓は大きく開いており、そこから才人が逃げた事を用意に連想させた。

「くぁ、あ、あの犬、か、かかか帰ってきたらお仕置き、お仕置きなんだから」

怒りのあまり声を震わせながらルイズはそう漏らす。

「あ、あの、ルイズさん怒らないで」

背後からそう呼びかけてくるティファニアにルイズは怒りの形相でぐるん!と振り向いた。

「これが怒らずにいられるかぁぁぁぁぁ!」

しかし、ティファニアは怯まなかった。
そう。この人を納得させなきゃ、私はサイトと一緒にいられない。だから。

「うんと。私がペットにして、って勝手にお願いしたの。
 だから、サイトは悪くないの。ね?」

とんでもない理屈である。

21 名前:よく売れる本 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:24:58 ID:NTw034XV
しかし。
ルイズは、シエスタという、事実上の妾の存在を既に認めている。
実際、大貴族には何人も妾を囲う者もいる。
だから、彼女もそういう扱いでいいのではないだろうか。
そんな考えが頭をよぎる。
そう考えると、火照った思考も少しずつ冷めてきた。

「…あんたが何しても、サイトは私の物なのよ?」
「うん。私はサイトの傍にいられれば、誰のものでもかまわない」

…なんで、シエスタといい、この子といい、こんな考えが出来るのだろう。
フシギに思ったルイズだったが。
当初の目的を思い出す。

「だったら、その本寄越しなさい」
「…え?」
「私も読まないと話にならないでしょ!一緒にするんだから!」

まずは。
この本を読んで、サイトを喜ばせる。
その前に、この子を間に入れて、サイトを誘おう。
…じゃないと、逃げられちゃうかもだし…。
とりあえず、ティファニアを緩衝材にするつもりのルイズだった。

22 名前:よく売れる本 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:25:56 ID:NTw034XV
…も、もう大丈夫だろ。流石に。
あれから半日が過ぎていた。既に時間は深夜。
俺は、ルイズの部屋の前まで戻ってきていた。
学院内じゃ見つかるから、近くの町まで馬を走らせた。
晩飯はそこで済ませてきたけど…。
さすがに、泊まる気はなかった。
この状況で外泊なんかしようもんなら、ルイズのお仕置きがランクアップするのは目に見えている。
…いやね?お仕置きっつうても痛いのは最初だけで、後半はなんつうかキモチイイんですけど。
さすがにこう毎日じゃ、身がもたないっていうか。
さてと…それじゃあ。
俺はそっとドアを

「遅いじゃないのよ」

ってうわっ?ルイズっ?
ドアを開けた向こうからいきなりルイズの声がした。
…ってあれ?
声が…怒ってない?
…よかった、予想通り怒りは収まったか…。
と、俺が胸を撫で下ろしたのもつかの間だった。

「なんつーカッコしてんだよ!」

ルイズは。
スケスケの白いネグリジェに、黒いガーターだけ、という格好で、目の前に立っていた。
いやいやいやいやソレ全裸よりエロゐんですけど!

「…早く入りなさいよ」

ルイズはそんな俺を無視するように、そう言ってベッドに向かう。
その上には。
ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
俺は思わず吹いてしまった。

「あ、おかえりなさいサイト」

そこにいたのは。
薄いグリーンの、ルイズとよく似たスケスケのネグリジェに、白いガーターだけを履いたテファが寝そべっていた。

「お、お前ら何やってんだよっ!」

俺の言葉に二人は顔を見合わせる。
そして、テファが口を開いた。

「うんと。今夜はね。精一杯サイトを喜ばせてあげようと思って」

…うんとすいませんそれって性的な意味で?
いかん。夜遅いしこんなもん見たせいで相当沸き上がってんな俺。

「…そういうわけだから、ほら、脱いで」

うわっ?
いつの間にか、ルイズが俺の右側に立っていた。
そして、俺のパーカーの袖口をつまんで軽く引っ張る。
…いつもなら、ここで無理やり蹴り倒すとかして脱がされるんだが。
ルイズは、袖をつまんだまま、上目遣いに俺を見つめているだけだ。
ってーか。
かわええええええええええええええええ!?
その仕草がもうたまらんほどにクルわけで。

23 名前:よく売れる本 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:26:23 ID:NTw034XV
な、なんだ、どーしたんだ?何が起きているんだ?

「…なによ、私の顔に何か付いてる?」

いつもなら。
ルイズは自分を見つめる俺に、不機嫌な顔でそう言っただろう。
しかし、その時のルイズは。
きょとんとした顔で、本当に自分の顔にかにかついているのか、という表情を顔に出していた。
キタ。なんかずきゅんときましたヨ?

「い、いやなにもついてないよ」

そして。
次の瞬間、逆サイドの袖も引っ張られた。
犯人はテファだった。
テファは、にっこり笑って言った。
俺の腕を、深い深淵に挟み込みながら。

「サイトがしたくないなら、いいんだよ?」

そしてルイズが追い討ちしてくる。

「疲れてるなら、今夜はもう寝ましょ。
 でも、サイトがしたいなら…」

言って、俺の腕に絡み付いて。
俺の顔を見上げて、潤んだ瞳で。

「私たちが、シテあげるから…」
「今日はサイトは、ゆっくりすればいいんだよ…」

両側からそんなふうに挟まれたとあっては。
脱がずにはおられますまい!各々方〜っ!
そんなわけで、俺はあっとゆうまに全裸になって、ベッドに腰掛けたのだった。

24 名前:よく売れる本 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:27:21 ID:NTw034XV
二人は、屹立する才人を目の前に、ぺたんと床に座り込んでいた。
そして、打ち合わせどおりに動く。
まず、ルイズがその屹立した雄に、手を掛ける。
両手で包み込むように、まるで神に祈るように、指を絡ませる。。
これこそが、件の書に載っていた技の一つ。
『天使の祈り』である。

「くぁ…!」

才人の喉から喘ぎが漏れる。
ルイズはそれに気をよくし、そのまま行為を続ける。

「ふふ…キモチいいんだ…」

きつすぎず緩すぎず、絶妙な力加減でルイズは才人を刺激する。
細い指が生み出す快感に、才人は蕩けそうになる。

「ああ、いいよ、キモチイイ…っ!」

才人の声に気を良くしたルイズは、さらなる刺激を使い魔に与える。
掌からはみ出た才人の先端に、キスをしたのである。

「うぁっ!」

才人の背がびくん!と跳ね、丸くなる。
ルイズはさらに休むことなく、才人の先端にキスの雨を降らせ、両手でくにくにと硬い肉の槍を揉みしだく。
そいて、もう一人が才人を襲う。

「サイト、体もキモチよくしてあげるね」
「…えっ?」

いつの間にかベッドの上に乗っていたティファニアが、才人の首に両腕を絡ませた。
そして。
その規格外の胸を才人の胸板に押し付け、硬くなった乳首を押しつぶしながら、才人の身体にこすり付ける。
絶妙な力加減で押し当てられる柔肉は、快感となって才人の身体を駆け巡る。
この技は、ある程度の胸がなくてはできない。
そして、破壊的な胸を持つティファニアがこの行為を行うと、その快感は何倍にも膨れ上がった。
これこそが『バストマッサージ』と呼ばれる荒業である。
才人はたまらず、目の前の柔らかいペットを抱き締める。
それに応えるように、さらに激しく、淫らに、ティファニアは身体を才人にこすりつける。
ルイズも負けじと、膨らんだ才人の先端を口にくわえ、更なる刺激を才人に贈る。
二人の織り成す快感の波がは、やがて才人の堰を破る。

「うぁ、で、出るっ!」

そう言って才人はティファニアをきつく抱き締め、そして。
股間の堰を放ち、ルイズの口内へ白濁を注ぐ。
びくびくと才人のからだが震え、そしてすぐにくったりと力が抜ける。
それを感じたティファニアは、そっと才人をベッドに横たえる。
ルイズも、口内に満たされた才人の精液を飲み干すと、ベッドに上がる。
そして二人は、横たわる才人の右側に並んで座る。
才人はしばらく快感の余韻に浸っていたが。

25 名前:よく売れる本 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:27:59 ID:NTw034XV
自分を見つめる二人に気付き、身体を起こす。
それを見たルイズが口を開いた。

「ねえ、サイトがよかったら…だけど」
「え?」

そして、ルイズはその場で膝を立て、足を開く。
その谷間では、才人を飲み込んで溢れたルイズの潤滑油が、あふれ出して、彼女を淫らに光らせていた。
その上に覆いかぶさって、ティファニアは四つん這いになる。
そして、お尻を突き出して、その上から右手で濡れた己を開き、言った。

「私たちにも…してほしいの」

ごくり、と才人の喉がなる。
先ほど欲望を吐き出した才人の器官は、既に復活して硬さを取り戻していた。

「無理はしなくていいのよ…?」
「サイトの好きなように…していいんだよ…」
「「好きなだけ…していいんだよ…?」」

まるで淫魔のように、囁く二人の声に。
ひくひくと蜜を溢れさせ、ひくつく二つの蜜壷に。
才人の理性は完全に吹き飛んだのだった。


結局。
相棒は、二人と大合戦を繰り広げたってわけで。
ああ。そりゃもう、あの七万の大軍を相手にしていた時のような大立ち回りだったぜ。
なんせ相手は虚無二人だからな。相棒の全精力を持って相手しなきゃならんかったわけよ。
二人の担い手を落とすのに、結局相棒は夜明けまでかかってたな。
全く、伝説の使い魔ってのもタイヘンだぁね。
で、今相棒は、ベッドの上で死んだように気絶してる。
戦いの後で完全に果ててるな。ひょっとするとリアルに死んでるかも。
でもその顔はやり遂げた男の顔だった。
生死を賭けるのは男の仕事、ってわけだ。
…シャレにもなってねえやな。
さて、そんじゃあ俺っちもそろそろ寝るかな。
…相棒が起こしてくれるのはしばらく先になりそうだがな…。〜fin

26 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/10(月) 00:29:37 ID:NTw034XV
以上。
明日も仕事なのでここでおさらば。

次回はヴァリエール三姉妹編の予定。

まったねーノシ

27 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 01:09:00 ID:7ulJewGg
>>14
さすが205さん
一気に読み進めてしまいました。GJ!
続き待ってます

>>26
一番槍GJ!
ルイズスキーのおいらにも大満足なお話でした

28 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 01:14:08 ID:4MCSKtnW
>>14
あなたって人は・・・
本当に読み応えのある素晴らしい作品を書かれますね・・・。
ありがとう。続き楽しみにしています

さて、今からせんたいさんの作品を読むか。今夜は大忙しだな(´・∀・`)

29 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 02:01:29 ID:GCz83Oa5
GJ!
エロエルフよりエロ乳娘の方が格上なんだ。

30 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 02:01:31 ID:fmsXMUyy
ちょっくら「よく売れる本」増刷して、王宮と学院の図書館にも納めてくるわw

31 名前:痴女109号:2008/03/10(月) 02:57:02 ID:SNGk7bK0
深夜ですが、投下します。
前スレ>>625の続きです。

32 名前:契約(その11):2008/03/10(月) 03:00:02 ID:SNGk7bK0
.
「う……ん……」

 ルイズが目を覚ましそうだ。
 シエスタは急いだ。
 彼女に飲ませたポーションは、確実に効く代わりに、その持続時間は短い。10分か20分もすれば、目を覚ましてしまう。
 調合したアンリエッタは、“水”のトライアングルではあるが、所詮は、モンモランシーのような魔法薬調合の玄人ではない。だが、――10分もあれば、正直シエスタには充分だった。
 むしろ、この後のルイズの絶叫を思い浮かべれば、彼女が覚醒してくれいる方が、好都合なのだ。
 ロープを取り出し、彼女の細い両腕を、後ろ手に縛る。
 脚を閉じられないように、一メイルほどの鉄棒の両端に、彼女の足首を縛って固定する。

「……ん……んん……」
 眠り姫が目を覚ます。
 ルイズの美貌は、シエスタは十二分に知悉している。
 以前は、ルイズと才人と三人で、川の字になって毎晩眠ったものだったが、いつも真っ先に起床するのは、才人でもルイズでもない、シエスタだった。
 そしてシエスタは、目覚めると、思い人たる才人ではなく、むしろルイズの気品溢れる寝顔に眼を奪われる事が多かった。そして、いま――その神々しい寝顔が、自分の足元にある。ウェディングドレスという最高の装飾に包まれて。
 いまから、この文字通りの美少女を、自分の手でムチャクチャに出来るかと思うと――彼女は、濡れた。


33 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 03:00:30 ID:gLe39rCq
>14
しみじみ読みふけっちゃったんだぜ
こんな夜更けまで

上手いなあ
こんな大長編俺には書けねえー
完結編も楽しみにしてるよ

34 名前:契約(その11):2008/03/10(月) 03:02:00 ID:SNGk7bK0
.
「あ……れ……しえすた……?」
「おはようございます。ミス・ヴァリエール」
「どしたの……? なんで……そんな格好してるの……?」
「何を言ってるんです、ミス・ヴァリエール。今日はめでたい結婚式じゃありませんか」

 結婚式……?
 そう、わたしは、――確か、サイトに『二人だけで、もう一度結婚式を挙げよう』って言われて……始祖の像の前で誓いのキスをして……あれ、そこから……思い出せない?
 
――その瞬間、ようやくルイズは自分を取り戻したようだった。
 両手も両足も動かない、ダルマのような状態で転がされている自分。その自分の前を、仁王立ちに見下ろすドレス姿のシエスタ。
 ルイズの瞳に、いつものキツい光が戻った。

「ちょっ……シエスタっ!? これって、何の冗談なのっ!? 早くわたしを自由にしなさい!!」
 だが、その怒声にシエスタは、うっとりしたような表情で応える。
「ああ……やっぱり、ミス・ヴァリエールは……そうでなくっちゃ、らしくないですわ……」
「なにバカな事言ってるのっ!? いい加減にしないと、わたし本気で――」
 だが、まくしたてるルイズの唇を封じたのは、唾液を一杯に含んだシエスタの、これ以上はないくらいに情熱的なキスだった。
「んんんんんんんんんんんん!!」

 同性の舌に口内を凌辱され、再び意識が飛びそうになるルイズ。
 だが、その瞬間聞こえた悲鳴が、彼女の消え入りそうだった自我を、激しくノックする。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!」

(いまの声……サイト……!?)
 ふたたび目に光が戻ったルイズの唇を、シエスタは名残惜しそうに解放し、大聖堂に似つかわしくない悲鳴が響いた方向を、ルイズに顎で指し示す。
「ご覧下さい、ミス・ヴァリエール。祝言の花婿さんです」

 そこには、自分の花婿であるはずの少年がいた。
 ただし――“さっき”まで、始祖の像の前で誓いを共にしていた、凛々しい姿ではなかった。
 彼は、すでに身に付けるものは全て剥ぎ取られていた。
 さっきまで彼が袖を通していた、ばりっと糊のきいたタキシードは、しおれた花のように打ち捨てられ、もはや誰にも見向きもされない。
 そして、ルイズと同じく四肢を固定され、シエスタと同じく豪華なドレスを着込んだ3人の女が、その剥き出しにされた、全裸の彼にまとわりつき、奪い合っていた。
――それは、ルイズには、まるで才人が、3匹の巨大なヒルに血を吸われているかのように見えた。


35 名前:契約(その11):2008/03/10(月) 03:04:35 ID:SNGk7bK0
.
「サイトぉぉぉぉっっっ!!?」

「あら、目が覚めたの、ルイズ?」
 そう言って、顔を上げたのは、彼の顔面にキスの雨を降らせていたアンリエッタ。
(ひっ――ひめさまっ……!!)
 網膜を襲う、あまりのショッキングな映像に、ルイズは声も出ない。
「ちょうどよかったわ。『披露宴』はこれからよ。主役がいつまでも眠ってたら、盛り上がるものも盛り上がらないわ。――ねえ、テファ」
 突然、女王から無茶振りをされて、才人の乳首に吸い付いていたハーフエルフが――え?といった表情で振り返り、そのままルイズと目が合うと、怯えるように顔を伏せる。
 だが、――ルイズには見えた。そんなティファニアの唇から、少年の乳首に直結する唾液の糸が。
 そして、
「はじめる」
 そう一声呟くと、空色の髪をした無表情の少女が、才人の股間から顔を上げた。

「タバサ……あなたもなの……!?」

 もう、これ以上は何があっても驚けない。そんな顔をしたルイズだったが、次の瞬間、反射的に息を呑んだ。
 髪の色と同じく、薄い青地のウェディングドレスを纏った眼鏡少女。彼女がその重厚なスカートをまくり上げた瞬間、世にもおぞましい光景を、ルイズは見てしまったのだ。
――タバサの股間から生えた、一本の魁偉な『触手』を。
 タバサがなぞると、その触手は、まるで命を灯されたかのように蠢き始め、また、その赤い地肌から、半透明な粘液を発生させ始め、大聖堂の絨毯に、いやな色のシミを作った。
 だが、――ルイズが、本当におぞましい眺めを見たのは、その直後だった。

 3人の女は、そのまま才人の身体を引っくり返し、うつ伏せにさせる。
 そしてタバサは、才人の尻たぶを割ると、その蠢く触手を、彼の肛門に突き刺したのだ。

「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」

 さっきの絶叫をさらに凌ぐ、才人の悲鳴が大聖堂に轟いた。


36 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 03:06:25 ID:gLe39rCq
>26
へんたいさんもキターーーー!!!

相変わらずのへんたいっぷりにもうヘロヘロです。サイトも頑張れ。

37 名前:契約(その11):2008/03/10(月) 03:07:04 ID:SNGk7bK0
.
(何なのっ!? 何なのっ!? 一体何が起こっているのっ!!? これは何の冗談なのっ!?)

 しかし、いまだ現実を把握できないルイズの脳髄を、シエスタの嘲うような囁き声が直撃する。
「ほぅら、――よく御覧になって下さいな、ミス・ヴァリエール。サイトさんのお顔を」
「……え?」
「サイトさんったら、ミス・タバサの『おちんちん』にお尻を犯されて……感じていらっしゃいますよ……?」
「……!! う、うそ……!?」
「嘘じゃありませんよ、本当です。ミス・ヴァリエールはご存知なかったかも知れませんが……サイトさんって、飛びっ切りのヘンタイさんなんですよ?」

 言われてみれば、確かに、レイプされているはずの才人の表情は、次第に紅潮し、息も荒くなってきている。しかし、ルイズの視線に気付くと、恥じ入るように顔を伏せた。
 しかし、そんな『ワガママ』を許すほど、タバサは優しくはない。
「顔を上げなさい」
 うつ伏せになった才人の髪を掴み、無理やり少年の顔を上げた。

「……サ、イト……!?」

 彼は深く目を閉じ、唇は真一文字に結ばれていた。何かを懸命に堪えるように。
 だが、タバサは呟く。

「――無駄」

 その瞬間、彼の股間から、白い粘液が大量に噴出された。


38 名前:契約(その11):2008/03/10(月) 03:09:05 ID:SNGk7bK0
.
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 砲弾のような勢いで発射された精液は、数メイル離れたルイズたちのもとまで届き、さらにその勢いはとどまる事無く、アンリエッタやティファニアの顔を白く染めた。
 二人は嬉々として、その汚らしい慈雨を浴び、
「ああああああサイトどのぉぉっ!!」
 アンリエッタは感極まって、才人の股間にむしゃぶりついた。
「あああっ、独り占めはズルイですぅっ!!」
 ティファニアも、負けじと少年の股間にかじりつくが、アンリエッタが独占しているため、精液にありつけない。
「ひどい、ひどいひどい!! サイトぉっ、なんでわたしに白いの、くれないのよぉっ!!」
 尖った耳を震わせて、悩乱したように叫ぶハーフエルフは、おそろしく理不尽な怒りを、彼の乳首に再びぶつけた。
「っっっっ!!?」
 がぶりと歯を立てられた才人の乳首。だが――もはや彼の神経は、そんな激痛でさえ快感として歪曲させ、脳に伝達してしまう。
 だが、ルイズはもはや彼女たちなど見てはいない。

 少女の目は――才人の表情に釘付けになっていた。
 タバサの触手に前立腺を蹂躙され、アンリエッタに尿道から直接精液を吸引され、ティファニアからは乳首に歯を立てられた少年。
 だらしなく開いた口元からは、よだれが止めどなく溢れ、大きく見開かれた潤んだ瞳からは、やはり涙が止めどなく溢れ、まるで高純度の麻薬でも飲まされたかのように、大量の快楽にその神経を翻弄され切った、その表情。
「――サイト……かわいい……」
 思わずそう呟くルイズを、ぎょっとした表情でシエスタが覗き込む。――が、無論、ルイズはそんな無遠慮な視線など気にもしない。
 少なくとも、ルイズは、こんな顔をした彼を見たことがなかったのだ。

「――はぁっ」
 大きく息を吸い込む才人。ようやく射精も落ち着いたらしく、彼の目に、小さな正気の光が宿る。
「――サイト……」
 ルイズは思わず恋人の名を呼ぶ。
 だが、次の瞬間、ルイズの視線に気付いた才人は、
「やめろっ!! ――こっちを見ないでくれっ、ルイズっ!!」
 そう叫んでいた。

 まるで、暗中、化物にでも出会ったかのように怯えながら。


39 名前:契約(その11):2008/03/10(月) 03:11:21 ID:SNGk7bK0
.
 その声は、少女を無理やり、自分を取り巻く、現実離れした現実に引き戻してしまう。
 今日、挙式をあげたはずの新郎新婦。
 その二人が、深夜の大聖堂で、四人の襲撃者によって縛り上げられ、神聖なる始祖の像の眼前で、レイプされている。
 しかも、襲撃者たちは女――それも、一生の交誼を誓い合ったような、親しい友人たちばかりであった。

「シエスタ」
 そして、今、……ふたたびタバサが指示を出す。
「あなたも」
「はぁい」
 嬉しげにタバサに応えたシエスタは、そのまま蕩けるような顔を、ルイズに向けた。
「それじゃあ、ミス・ヴァリエール、わたしたちも始めましょうか?」

「始めるって……なにを?」
 半ば、恐怖に包まれながら、ルイズは、この平民の少女を見上げる。
 いや、――もはや、封建身分はこの場に於いては関係ない。
 シエスタは、確かに一平民に過ぎないが、それでも今の自分に対し、生殺与奪の権を握っている事に変わりはないのだから。
 そして、彼女は、やはりルイズの予想通り――聞かなければよかったと思わせる返事を、しれっと返す。



「決まっているじゃありませんか。新婚初夜といえば、――花嫁の“破瓜”でしょう?」



 そう言いながらスカートをまくり上げたシエスタの股間には、乳児の腕ほどもある、巨大な張型が生えていた。

「んふふふふ……ミス・ヴァリエール、あんまり暴れると……優しくしてあげませんよ?」
 愕然とするルイズを見下ろし、シエスタは、菓子を前にした幼児のような、あどけない笑顔を浮かべる。――その笑顔には、葛藤・躊躇といった感情は、一切含まれていなかった。

 ルイズは、その笑顔に、慄然とした。


40 名前:痴女109号:2008/03/10(月) 03:14:57 ID:SNGk7bK0
今回はここまでです。
なんか、……俺の投稿だけ、内容的にあまりにも浮いてるなあ……。
ここまで来て、いまさらラヴラヴ路線にテコ入れ出来ねえし、――まいったなぁ。

41 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 03:37:00 ID:4MCSKtnW
>>40
何をおっしゃいます。思った通り筆の進むままに書くべしです

42 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 03:45:34 ID:gLe39rCq
>40
割り込んでしまってスイマセン

黒シエスタに黒タバサ黒アン様がもうステキすぎます

43 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 06:33:17 ID:C7i8ZQme
冒頭のみ、エロなし、ちょっと黒いです。

44 名前:1/7:2008/03/10(月) 06:33:53 ID:C7i8ZQme
「結婚しようと思っております」

 ヴィットーリオの執務室に赴いたアンリエッタは、いきなりの宣言に驚いた。
 聖職者とはいえ還俗すれば結婚できないこともないが、教皇が結婚というのは珍しい。
 六千年の歴史でもそう何人もいないはずだった。

「お、おめでとうございます、聖下」

 相手は誰かしら?
 そんなことを考えながら、祝福の言葉を……

「あぁ、言い忘れておりました。相手はあなたですよ」

 ……は?

「せ、聖下?」
「お互いの公務です。ロマリアとトリステインの分かりやすい象徴として、わたくし達の結婚は効果的でしょう?」

 あっさりと言い切られる。
 ルイズの希望によりサイトが去ってから一月。
 仄かな思いを寄せていた相手の消失は、アンリエッタにも大きな影を残していた。

(……嘘でも……愛しているとは言っていただけないのですね)

 初恋の人から最後まで贈られることのなかった言葉。
 そして……これで一生縁の無くなる言葉。

 その感傷が、受けるべき縁談を拒絶しようとした。

 すると、それを察したようにヴィットーリオがアンリエッタに声をかけた。

「それと、あなたは水のメイジでしたね?」
「はい、聖下……それが何か?」

 猫のように優雅な身のこなしで、教皇は隣室へのドアに向かった。
 そこは公務が忙しい際に使われるという仮眠室のはずで、中には……確かベットが……

 慌てて逃げようとするアンリエッタを、笑顔で押しとどめながら小さな軋みを上げて隣室が開かれる。

「誤解ですよ、あなたに見て頂きたいのはコレです」

 無理やり手を出す気は無い。
 その事を示すように、大きく距離を取りながらアンリエッタに部屋の中を見せる。

「! っっっ、せ、聖下っ、ど、どうしてっ!」

 部屋の入り口に崩れ落ちていたのは、会いたかった人。

 ……二度と会えないはずの人。

「サイトさんっ!」

 ―― 一月前、ルイズの希望によって異界に送り返されたはずの少年がそこに居た。

45 名前:2/7:2008/03/10(月) 06:34:18 ID:C7i8ZQme
 慌てて駆け寄ったアンリエッタがサイトを抱き起こす。

「ひ……め……さま……」

 かさかさに乾ききった声がアンリエッタを追い詰める。

(熱い……脈は……ダメ……急がないと)

 この世界の水のメイジは、医者に近い技能を持っている。
 助け起したサイトは重度の脱水症状で、急いで処置しないと……

「聖下、これはどういう事ですか? 彼は元の世界に返したのではなかったのですが」

 言い捨てながら、部屋を出ようとしたアンリエッタの前に、ヴィットーリオが立ちふさがる。

「彼をそのまま帰すはずはないでしょう? ガンダールヴが居なければ四の四が揃わなくなってしまいますよ」

 始祖への信仰のためならば、人の命をなんとも思わない神の意思の地上代行者。
 教皇としての正しい姿かもしれなかったが、アンリエッタには納得できなかった。

「ならっ、ルイズにもそう説明すればっ」
「お陰で彼女は『聖女』としてよくやってくれていますよ」

 ルイズを好きに使うため、この男はサイトを監禁したのだ。
 その事に気づいたアンリエッタは、自分も無事にこの部屋を出れない可能性を考え静かに杖を握り締める。

「おや、恐ろしいですね、トライアングルメイジ、アンリエッタ陛下」
「そこを退きなさい、ヴィットーリオ」

 教皇としての敬意より助けたい者への愛情が勝り、アンリエッタは呪文を……

「どうぞ……陛下、お好きになさって下さい」

 虚無の魔法の使い手は、それぞれ特化されていてルイズ以外の使い手ならば力づくで押し通れる。
 アンリエッタは自分の判断が正しかったことを喜びながら、廊下に一歩ふみだし……

「ただし、陛下が戻ってきた頃には彼はこの部屋に居ませんよ」
「なっ……」
「もう彼は用済みですからね、一月も経てばミス・ヴァリエールも次の使い間が召還できた所でわたくし達を疑わないでしょうから」

 いつでも殺せる。

 この国の殆ど全ての国民が、『聖者』と信じてやまない青年の、無慈悲な宣告だった。

「わたくしは彼を助ける必要はないのです、あなたが人を呼びにいっている間に始末を付けるとしますよ」

 優しく微笑みながら、アンリエッタが部屋の外に出るのを待った。

「ひ、人を……だれか必要な魔法薬を持ってこさせてください」
「……この国の神官が、わたくしの命令よりあなたの命令を聞くとは思えませんけれど?
 あなたの命令を聞く理由は、彼らには『まだ』ありませんよ」

 至上最も美しい教皇は、首を傾げながら呟いた。

「ところで……先ほどの縁談、お受けいただけますか?」

46 名前:3/7:2008/03/10(月) 06:35:13 ID:C7i8ZQme
 『聖女』としてロマリア中を駆け回っているルイズが久方ぶりに大聖堂に戻ると、そこは一つの噂で持ちきりだった。

 ――アンリエッタと教皇・ヴィットーリオの結婚。

(姫さま……)

 一抹の寂しさが胸の中を通り過ぎるが、親友の幸せにほんの少しだけ救われた気がした。

(わたしは、もうサイトに会えないけど……もう二度と誰も愛さないけれど……)

 せめて自分を応援するといってくれた人は、自分の分まで幸せになって欲しかった。
 特に聞いて回ろうとしなくても、耳を澄ましながら廊下を歩いていると、
 柱の影で、部屋の入り口で、人が二人以上集まれば、自然その話で盛り上がっていた。
(ひ、ひめさまって……)

 ルイズは真っ赤に成りながら自分の部屋を目指す。
 火照った顔を隠すために、床をじっと見つめている。

 曰く

 ――婚約発表から毎日女王は、教皇の執務室に篭りきりらしい。
 ――精の付くものが大量に執務室に運び込まれた。
 ――夜中にやっと自分の部屋に戻る女王は、日に日にやつれていく。

 ――教皇聖下は、まだまだお若い。

 ――女王は、おぼつかない足取りでも次の日必ず執務室に早朝から向かう。


 下卑た噂の的になっていると知っているはずなのに、何を言われてもアンリエッタは教皇の部屋に向かう。

 服が汚れたからと、行きと帰りで違う服装の日があったと、男の神官が哂っていた。
 トリステインの王族は結婚まで純潔を保つしきたりだから、覚えたてで歯止めが利かないのね、訳知り顔の女官は美しい女王を蔑んでいた。

(姫さまったら、姫さまったら、姫さまったらっっ!)

 まるで仕組まれたかのように、ルイズの耳に注がれるアンリエッタの噂。

 確かにそれは、ロマリア中の誰でも知っている話だったが、明らかに偏ったものがルイズに知らされていた。

 ――ルイズは……

 どんな顔をして親友に会えばいいのか分からなかった為、アンリエッタに一度も会わずに次の旅に出る。

 それが誰かの企みだなどと、考えもしなかった。

47 名前:4/7:2008/03/10(月) 06:35:53 ID:C7i8ZQme
 熱で朦朧としていた意識が、ゆっくりと晴れていく。

『あぁ……そういえば、昨日も今日も水をやるのを忘れていたな……』

 最後に聞いたのは、教皇のそんな声。
 
(俺は、植物かなんかよ……)

 見慣れてしまった天井を見ていたサイトの左目に、馴染みに成った違和感が宿る。

(……ルイズっ……)

 主に危機が迫るたび、ガンダールヴの片目はそれをサイトに伝えていた。
 拘束された彼は、それを黙ってみていることしか出来ない。

(ルイズ……無事だったんだな……ルイズ……ルイズっ……危ないっ、ちがう……あぁぁぁぁぁあっぅっ)

 ガリアからの刺客が、今日も『聖女』のために選別された護衛を数人削り、
 数人の死者を出しながらも撃退されていく。
 既にカリスマと化しているルイズの護衛は、次から次へと補充されていたが……

(ルイズ……違うっ、お前の……お前の所為じゃない……)

 死した護衛の手を取って涙を落とす愛しい人の姿を、見ることだけ。
 それが今のサイトに唯一残された自由。

(……あ……消えていく……)

 左目の違和感が消え、ルイズの姿が霞んで行く。

 ――次にルイズを見れるのは、彼女が危険な目に会ったとき。

(……ダメだ……ダメだ……ダメダァァァァァっ)

 思わず、ルイズの危険を願ってしまう自分をサイトは恥じた。

 自分の助けなく切り抜けてしまった事に感じた寂しさに、サイトは死にたくなった。

 一睡もせずに部屋中漁り武器を探しても、
 喉が枯れるまで叫んでも、
 骨が折れるまで壁を殴っても、

 事態は何も変わらない。

 唯一の救いは僅かに回復を始めた体調。

(あのまま死ぬかと思った……でも……なんでだ?)

 折れていたはずの骨は繋がり、
 枯れていた筈の喉は、また声が出せるようになっていた。

(よし……動く……)
 もう少し休めば、また何かできることを考えよう。
(考えて……何とかしないと……)

 多分、次がラストチャンス、次に消耗したら立ち直る前に死ぬ。
 そんな直感があった。

 サイトはキィと、小さく軋んでドアが開くのに気が付いた。

48 名前:5/7:2008/03/10(月) 06:36:19 ID:C7i8ZQme
 仮眠室に入るたび、アンリエッタは緊張していた。

 ――サイトさんがそこに居なかったらどうしよう。

 それはヴィットーリオの気まぐれで十分に起こりうる事態。
 彼にとってサイトを生かしておく理由はもうない筈だった。

 心配で眠れない夜、十分に休めなくてやつれた自分が、
 朝一番にここに向かい、淑女として恥ずかしい時間までここに留まっている自分が、
 周りになんと言われているのかは知っていた。

 今アンリエッタの周りに、彼女を庇うものは一人も居なかった。
 アニエスや自分の身の回りの配下すら、婚約の翌日にはその事を国元に伝えるため、
 そんな理由で追い返された。

 ヴィットーリオの指示だ。

 サイトの命を盾に取られているアンリエッタは、逆らえぬまま親衛隊を追い返すしかなかった。

 孤立した彼女に、ロマリア中の悪意が突き刺さる。
 
 親愛なる教皇の下に、毎日毎日……

 そう見られていることが分かった日は、辛くて泣きはらした。

 ……その泣き腫らした目すら、教皇に鳴かされたと思われている。
 国に帰りたかった。

 でも帰れない。
 今帰れば、サイトが死ぬ。

 恥辱に耐えながら、この国に踏みとどまっている。

 それすら蔑みの元に成っている、サイトの為に手ずから作った料理を零さない様に慎重に運ぶ。

 ――聖下にがんばってもらいたいようですなぁ

 そう声を掛けた兵士は、アンリエッタの身体を上から下まで視姦してから立ち去った。

 ――気高い方とて、わたしたちと同じですのねぇ

 この国に着いた時、アンリエッタの美貌を羨ましそうに見ていた女官は、馴れ馴れしい態度で声を掛ける。

 歯を食いしばって前に進む。

 悲しくても誰も助けてくれない。
 泣いても何も変わらない。

 だから、自分ががんばるしかない。

 サイトの居る部屋のドアを開くため、手近なテーブルにサイトのための料理を置きながら、
 アンリエッタはそっと唇に手を当てる。
 
 朦朧としていたサイトに、栄養を取ってもらうため……重ねた感触が彼女の小さな慰めだった。

49 名前:6/7:2008/03/10(月) 06:37:08 ID:C7i8ZQme
「ひ……め……さま?」

 ドアの向こうに居た人影は、見間違えようの無い美貌の持ち主だった。

「あ……よ、良かった……気付かれたのですね……」

 ベットの側まで駆け寄ったアンリエッタは、杖を抜きサイトの状態を確認してから、そっとサイトの頭を抱いた。

「本当に……良かった……よか……ったぁ……」

 ぱたぱたと、熱い滴がサイトの頬に当たる。
 一月の間、人との触れ合いが一切無かったサイトは、自分がどれだけ温もりに飢えていたのかを思い知っていた。

 少しだけ自由の利くようになった腕を、アンリエッタの背中に回し優しく抱き返す。

「……あ……サイト……さ……ん……」

 抵抗する様子の無いその身体を、もっと強く感じるために抱き寄せようと……

「人に許婚に何をしているのでしょうか? ガンダールヴ」

 冷たい声が二人を引き裂いた。

「お、お前はっ……」
「エサが足りれば、次は? 浅ましいことです」

 自分を監禁した憎むべき敵をにらみつけた次の瞬間、サイトは先の台詞を思い出した。

「……いいな……ず……け?」
「ちっ……ちがっ」
「そうですよ、アンリエッタ・ド・トリステインはわたくしの許婚です、ガンダールヴ」

 手を離しなさい。
 ヴィットーリオがそう続ける前に、サイトの手はアンリエッタから離れていた。

「な、何で? 姫さま……姫さままで……俺を……」

 閉じ込めていた、教皇の仲間なのか?

 サイトの目が絶望と共にアンリエッタに向けられ、彼女の表情で真偽を悟った。


 一言も言葉交わされるとこがないまま、二人は引き離された。

 ――サイトの視界の端で、アンリエッタが作ったスープが冷えていく。

 彼女がどれほどの犠牲を払って作ったのか、知らないサイトはそれを冷めるに任せて……

 静かに泣いた。

50 名前:7/7:2008/03/10(月) 06:37:43 ID:C7i8ZQme
「ひ、ひどっ……どうし……てっ……」

 アンリエッタが我に返ったのは、ヴィットーリオに手を引かれるままに廊下に連れ出された後だった。

「当然でしょう? あなたはわたくしの許婚なのですから」

 にっこりと彼はアンリエッタに手紙を渡す。

 ソレはトリステインの宰相から。

 内容は……無断で婚約した事に対する苦言と……

「この上は……一刻も早い世継ぎの……」

 母国語で書かれたはずの手紙が、どこか知らない言葉で書かれたように意味が分からない。

「そういう事ですので、陛下」
「……ぇ?……」

「今夜にでも、『作業』に参りますがご予定の方はよろしいですか?」

 肉の欲望などは一切無く、淡々と……
 一切の興味の無い様子で綴られる教皇の言葉の意味が分かったのは、ふらふらと部屋に戻る途中。

 今夜何が起こるのかを理解したのは、止まらない涙を見たとき。

 逃げられないと悟ったのは、身体に回されたサイトの腕の感触を思い出したとき。
 彼の安全を確保する方法を、無力な彼女は他に思いつかなかった。




 今夜、この身体に回される手が、あの優しい感触でない事を想い。
 

 遠くで泣くサイトと響きあう様に、彼女もまた……静かに泣いた。

51 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 06:39:34 ID:C7i8ZQme
続きはまた後日

52 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 09:03:22 ID:Xd89LZYx
http://ohpai.com/
ルイズ 貧乳黒乳首だけどマシュマロおっぱい、当然うぶ。
シエスタ 釣鐘型で桃色乳首、シリコンのようなおっぱい。
アンリエッタ 巨乳だけど張りがある堅い胸、実は超H。
ティファニア 当然巨乳、乳輪大きめH度は普通。
タバサ 貧乳(当然か)乳輪大きめで超H。
・・・偶然とは思えないほど良くあたってるな。

53 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 09:09:48 ID:B/gOKxHS
ルイズ・ヒラガにするとH度が跳ね上がった・・・・!
そんなんありかよ・・・

54 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 11:08:58 ID:CBqZ1tJU
保管庫の人気ページにある”29-18(406) ”の括弧の中の数字はアクセス数かな。
だとすると半日で400人に読まれたのか。
他の作品も1日でかなりの人数に読まれてるし、このスレの作品群は人気ありますね。

55 名前:ボルボX:2008/03/10(月) 16:17:52 ID:1lZx7Wwc
>>51
GJ! アン様党なので、続きが気になります。

投下します。〈上〉を二回に分けていたつもりでしたが、量が相当あるのでいっそのこと今回UP分は〈中〉と銘打っちゃうことにしました。
というかこれだけで量が〈上〉の倍以上になった。
またしてもお尻メインな話なので、苦手な人にはすみません。


56 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:18:44 ID:1lZx7Wwc
  ○前回に引きつづき、お尻調教でSM風味。属性ない人は注意。


「新しく刊行されたサヴァラン氏の著書は読みまして? ええ、あれこそ天下の奇書ですわ。あれを読むといつでもよだれが出てまいりますのよ。
 “食物の本じゃありませんか、あなたときたら食べることばかり”ですって? 失敬な、食哲学と呼ぶべき本ですわ」

「大食哲学だろうと悪食魔法だろうとマラルメ夫人の言うとおり、あなたの食い意地が張っていることにみんな異存はありませんわよ。
 あなたときたら今日のようにサロンに貴賓を迎える日にも、緊張していたのは最初だけで、すぐいつもと変わらなくなるんですから」

「まったくね。でも何を語りましょう?
 あの歌姫はどこそこの家の貴公子と怪しい仲だとか、あの家の奥様は戯曲家を居候させてずいぶん熱をあげてらっしゃるとか、いつもはそんな話でけっこう長くもつけど」

「あのお調子者の詩人を、召使に粉をかけたからってここへの出入り禁止にしたのはまずかったわね。
 今ここにいたら陛下の美しさをたたえる詩でも作らせたのに」

「呼べばすっとんで来ると思うけど。このような高貴な佳人を迎えていると知ったら、あの男なら何が何でも入れてくれと頭を下げにくるわよ」

「こらお黙り! 私達のサロンをいかがわしいものと陛下が誤解するじゃないの!
 失礼いたしました陛下。いえね、彼女らはちょっとお茶目ぞろいで……陛下? まあ大変、具合が悪いのですか?」

「あらまあ、本当に。お顔が熱っぽいわ。いけません陛下、きっと夏風邪を召されたのですわ。ベッドに横になって、いますぐ侍医団を……いりませんか? あ、お帰りになられる? 大丈夫なのですか?
 い、いえ、謝られるなどそんなもったいない、もともと招待を受けてくださっただけでも望外のことだったのですから。
 ほんとうに離宮まで何ともございませんの? ええ、ええ、お気をつけてお帰りくださいまし」

…………………………
………………
……

 初夏の午後。西に日が傾いているとはいえ、光のまだ白い昼日中。
 離宮の最奥部、中庭に面した柱廊を一人きり、アンリエッタはドレスの裾をひるがえしてしずやかに歩く。

 いつもとは違う夏用デザインの清楚な水色のドレスは、シルクサテンの薄い生地。肩と胸元を露出させて、ぴったりと上体の線を見せている。
 少女が、同じ色のハイヒールの靴で歩むたびに、そのドレスの表面が波のようにうねる。ひじまで覆う長手袋もドレスと同系統の色。
 王冠のかわりに頭にのせている貴婦人用ティアラが輝き、耳の後ろと袖口にごく少量つけられた香水が、ほのかに花の甘い匂いをただよわせた。

 女王はたった今、招かれていた近場の貴婦人たちのサロンから帰ってきたのだった。
 よく見れば彼女の歩みは、妙に足どりがぎこちなくおぼつかない。
 目元が赤らんでゆるみ、しかし愁いをたたえている。



57 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:19:37 ID:1lZx7Wwc
 その麗貌がかすかに狼狽の色を浮かべて瞳を揺らめかせたのは、今まさに中庭から柱廊に上がってきたらしい少年が前方にあらわれたからである。

 午後をとおし中庭で剣をふって自己鍛錬していたらしき才人は、上半身はパーカーを脱いでシャツ一枚。
 列なる円柱の一つにもたれて、息をつこうとしているところだった。
 あらわな四肢はよりあわされた鋼線のごとくに見える。やや細身だがなかなか強靭そうな、若い男の体である。
 その躍動するような引き締まった筋肉のうえに、長時間の運動による汗をおびただしく流している。

 少年と少女の目が合った。才人が目を丸くする。

「あれ、夕方まで出かけてるんじゃなかった?」

 よくもそんなことを、とアンリエッタは恨みを抱いて唇を噛む。
 自分が帰ってくることになったのは、彼のほどこしたことが原因である。
 そのせいで会話に集中できずもじもじしているのを見咎められ、うす赤い顔色で病気と間違われたのだ。
 すっと才人から目をそらし、離宮での自分の寝室に入るべく、その横を黙って通りすぎようとする。

「ちょっと待った」

 手首をつかまれた。
 つかんでくる手にはほとんど力がこめられておらず、振りほどこうと思えば簡単にそうできただろうが、アンリエッタはとっさに振りはらえず立ち止まってしまった。
 無言のまま諦念と怨情をこめ、苦しげに唇をひきむすんだ表情で才人をふりかえる。

 その目が大きく見開かれたのは、腰を抱きよせられて唇を重ねられたからである。

「んん――!?」

 柳のような細腰に男の腕がまわされ、今度はしっかり抱きとめられている。
 「ほどこされたこと」のせいで、抱き寄せられたときグチャリと内奥をかきまわされた腰がぶるりとわななき、くぐもった叫びは唇と唇の間で発せられることなく消えた。
 とっさに才人の胸板に手をおいて押しのけようとしたものの、五体に力がはいらず、抵抗はきわめて弱々しかった。
 ましてや突きとばすことなどできるはずもなく、混乱したまま唇を好きなようにむさぼられる。

「んっ、ふ、ぁ――」

 一瞬口づけが止んでわずかに唇を離され、あえいで息をついだのもつかの間、すぐにもっと深くキスされる。

 口をぴったりふさがれて舌を吸われる。
 いままで鍛錬していた少年の、濃い汗のにおいを密着してかがされる。
 抱きすくめてくる少年の体は、豹のような力強さのほかに、浴びていた夏の陽の熱をアンリエッタの柔らかい体に伝えてくる。



58 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:20:06 ID:1lZx7Wwc
 くらりとして目元をじんわりゆるませてから、アンリエッタははっと我にかえった。
 あごをひいて唇をはなし、顔をそむける。
 その横顔に顔を近づけて、おっかぶせるように才人が低い声でささやく。

「忘れてないよな……朝に、『帰ってきたら』って約束しただろ?」

「……わたくしに、あ、あのようなことをしながらあなたが無理やり言わせたのに、約束などと……!
 あっ!? ひ、だめっ!」

 アンリエッタの夏用ドレスのスカート部分は、一見してそうは見えないながら太ももの付け根までスリットが入っているデザイン。常の女王の白ドレスとそこだけは似ている。
 そのスリットからするりと才人の手が入ってきて、下着の上から秘部に触れたのだった。
 幸いにもそれ以上をすることなく手はすっとドレスから抜かれたが、下着の熱い湿り気は間違いなく伝わっただろう。

 アンリエッタはすそを押さえ、顔を真っ赤にしてうつむき、ほぞを噛んだ。
 ずっと何かをされていたのは前の部分ではない。だが、そこもじっとり蒸れるほど潤ってしまっている。
 才人が、半分は意識してよそおっているらしき笑みを浮かべた。

「自分で我慢できないほど繰り返しイったのは、アンの体がえっちすぎるせいだろ。俺は指でおま○こかきまわしてやってただけだぜ。
 『後でかならずご奉仕しますからいまは許して』って、お潮ふきながら何度もお願いしていたくせに。だから本番は、おま○こもお尻もしないで我慢してやったんだからな。
 その場しのぎでそう言ったにしても、ちゃんと守ってもらうからな。今すぐ」

「そんな、あれだけ焦らすように触られたあとで……あんな……こんなもの使われながらだったら誰だってっ……!
 ……ぁ、ン……」

 才人の手が少女のおとがいに触れて顔を上向かせた。
 口を封じるようにまたキス。
 アンリエッタは後ろによろめき、円柱のひとつに背中をあずける。口づけは続いている。

 汗をひたいににじませ、悔しくも心にわきあがる甘い熱が体をますます火照らせるのを感じながら、アンリエッタは口づけの中で朦朧と考えた。

(なんで、こんなことに……)

…………………………

 数日前。あの恥辱の夜の記憶。

 浣腸液をそそぎこまれ、最低の恥をさらした後に浴室内で二回目にアヌスを犯された。
 失神し、意識が戻ったのは寝室のベッドに寝かされてからである。
 嬲られている最中は心を折られてひたすら哀願するしかできなかったが、目が覚めてしばらくして自失状態から立ちなおると、その記憶は屈辱の火となって怒りを呼び覚ました。



59 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:20:45 ID:1lZx7Wwc
 これまでも才人との交わりのたび、嗜虐的に責められるのは常ではあった。
 けれど、それはあくまで「情交に刺激を添える」ためのものだと少女は理解していた。
 本当にアンリエッタの心を傷つけるような抱き方を、これまでの才人がしたことはなかったのである。その夜までは。

 今回は――ひどすぎた。
 遊びとして許容できる範囲を、はるかに超えていた。

(今度という今度は、簡単に許さないわ!)

 アンリエッタとてあまり面には出さないが本来、高貴な身分の常として気位は高い。
 礼儀と物腰しとやかな上品さが表面をとりつくろっているが、中身はルイズに劣らず激情家で我が強い少女なのである。
 だから、ベッドのそばに付き添っていた才人を目覚めて見たとき、憤激を覚えた。
 アンリエッタは怒りと悲哀を声にこめて、才人に「なぜこんなことをするのですか」と訊いたのである。

 その問いかけに「なんでって……」とつぶやいたきり、才人の答えはすぐに返ってこなかった。
 アンリエッタの涙でにじんだ視界の向こうに、生乾きになって痛痒を感じさせる傷口の存在を、ありありと思い出させられたような少年の顔がある。
 才人も八つ当たりのようなことをしてしまった自分が情けなく、自己嫌悪はしていたのである。しかし発端となった、ルイズやアンリエッタに抱く鬱屈はけっして消えていない。
 そのときは少したってから、複雑ないらだちのこもった声が返ってきた。

「……最初の夜に自分の言ったこと思い返してください。
 心当たりまったくないとは言えねーだろ」

「……それは」

 アンリエッタは、ぴくんと反応した。

「あるだろ……?」

 苦い才人の声。
 才人は、アンリエッタがルイズと同じく「(隠してることは)なにもない」と嘘をついたことを指している。

 少女たちに正面から向き合ってもらえない不満と、疎外感からくる嫉妬。それが、わだかまりになっているのである。
 才人はナイーブな面も強く持ち、落ちこむときは落ちこむ少年である。
 だからこそ今回傷つけられて抱いた衝動は、体を重ねて以来アンリエッタに刺激される嗜虐的な情欲とからみあって、暴走したのだった。

 しかしこのとき、アンリエッタは才人の言葉を間違って受けとっていたのである。
 彼女は懊悩する。



60 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:21:12 ID:1lZx7Wwc
(たしかにあの夜「なんでもいたします」と言ったわ、けれど……)

 秘密のことはごまかしてうやむやにできたと信じているアンリエッタは、才人に「なんでもする」と言ったことを指摘されたと思ったのである。
 そう自分から言った以上、たしかにどんなことだろうと彼の要求に応えないとならないのかもしれない。

(でも、こんな辱めを受けるとは思わなかったもの……ひどいわ、……お、お尻、なんて……
 でも、我慢しなければ嘘をついたことになるわ……今だって避妊していないことを隠しているのに、サイト殿にまた嘘を重ねるの?)

 けっきょくそのとき、アンリエッタは涙をためた目をきっと上げて才人をにらみ、震えながら言ったのだった。

「……わかりました、あなたの好きに……好きになさればよろしいわ。
 でも、わたくしの心の奥までどうこうできると思わないで」

 このことは恨んでやるんだから、と胸中で続けている。
 言質をとって恥辱を強いてくる才人に怒りを覚えつつも、口にしたことを守るほうを選んだのである。
 砕かれたプライドの残りをどうにかかき集めて、敢然と顔を上げていた。

 一方、アンリエッタの意地をはる様子を見て、才人もまた怒気が再燃する。
 根底には、こっちにも勘違いがあった。

(……あー、そうかよ。また「俺にちょっとでも秘密にかかわることを話すくらいなら、黙って体を好きにさせるほうがマシ」ってわけか。
 本当に俺なんて信用してねえんだな、この人もルイズも。
 そこまで言うならほんとに、とことん好きなだけやらせてもらうからな)

 双方の言葉足らずと思いこみから、またしてもすれ違ったわけである。
 この場にいないルイズを含め、彼らはまだまだ若く未熟なのだった。
 若さはときに落ち着きと思慮を欠けさせ、感情と情欲を突っ走らせる。

…………………………

 現在。
 離宮の中庭に面した柱廊で、ドレスのよそおい華やかな少女と半裸の少年が唇を重ねつづけている。
 柱廊に一陣ふきぬけた夏風にドレスが揺れ、花の香がほのめいた。
 アンリエッタは円柱に背をあずけて口づけを受けている。というより、才人に細腕をつかまれてひんやりした円柱に押しつけられ、美しい形の唇をむさぼられている格好。

 その桜桃のような唇が優しく咬まれる。
 閉じようとしていた少女の唇がゆるむと、それを割るようにして少年の舌がすべりこんでくる。気がつくと震える舌まで吸われている。
 湿った音をたてて味わわれる深いキスの中で、アンリエッタの表情が夢心地に艶めいていく。

 夕べの近づく夏の午後、円柱のかげで行われる息苦しく、くらくら酩酊するようなキス。
 ここ数日の荒淫で抵抗力を弱められていた少女の肉体が、おののいてかぼそく震える。



61 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:21:43 ID:1lZx7Wwc
「……ン……ぁむ、ん……」

 気がつくとアンリエッタは自分からも、少年の舌と唇に奉仕するようなキスを返していた――ぴちゃりと小さな舌をからませ、ぷるりとした唇で相手の唇をこすって愛撫する。
 アンリエッタがその気になってきたと見てとってか、才人が彼女の頬を手ではさんでそっと顔を離した。
 ……あふ……と少女の濡れた唇から、どこか名残を惜しむようなあえぎがもれる。
 貴婦人たちのサロンで熱っぽいと言われた頬は、今やさらにうっすら色づき、ぽうっと才人を見つめる瞳はうるんで、えも言われぬ風情をたたえている。

「……まだ、キス欲しい?」

「ち……ちが、違います……」

「へえ、そう?」

 才人がアンリエッタの腰に回した手をさらに下にすべらせ、ドレスに包まれたまろやかな尻房の片方をつかんだ。
 びくんっと身をはねさせるように反応し、目に見えて少女の体がこわばる。

「もうおま○こしたいってことかよ?
 それともお尻されたい? そのために今日の朝から道具入れてほぐしてるもんな、準備はいつでもできてるだろ」

 才人のからかいの言葉にあらためて意識させられたとたん、こねられる美尻の奥がじんとうずき、重い熱をつたえてきた。
 少年が言うとおり、いまアンリエッタの肛内には淫具が埋まっているのである。
 おそらく歓楽街の怪しげな店あたりで買ってきたのであろうそれは、大きさもまちまちな真鍮の玉が十数個ほど。すべての玉をくっつけて棒状にしたものを、植物のオイルを塗ってからアヌスに挿入されている。

(あの日から、こんなものまでわたくしに使って……!)

 朝、着替える前に才人に「離宮近くのサロンを訪問するのは、護衛としてついてきてもらうほどのことではない」と告げたのだが、その後すぐにまた組み敷かれたのだった。
 最近は朝となく夜となく、唐突にみだらな行為を強要されるのである。
 それも以前とはちがい、双方がどこかで納得した「遊び」ではなく、本気でアンリエッタの心身を陵辱するような行為を。

 お尻の恥ずかしすぎる「準備」だけは自分ですることを許されたが、湯も使って清めてきた後に、淫具を肛門から押しこまれて涙をこぼしそうになった。
 そのまま、まずは全身をえんえんと長く焦らすように愛撫され、次に本格的にベッドに這わされて舌や指でいいように鳴かされた。
 それは恥辱をともなわせて容赦なく追いこむやり方で、アンリエッタは何度も肉がドロドロと溶けていくような絶頂に達した。

 「出かける前に腰が抜けてしまうからこれ以上はしないで」と懇願し、けっきょく帰ってからの奉仕を約束させられたのである。
 肛道につめこまれたまま抜かせてもらえなかった淫具のせいで、昼のあいだも淫熱を冷ますことができず、体を発情状態にとどめ置かれたままでもじもじしていたのだった。

(だ、だって……これ、うっかり腰をよじるとお尻のなかで動きますから……
 どうしても落ち着けなくて……ああ……)



62 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:22:15 ID:1lZx7Wwc
 思いかえすだに恥ずかしく情けなくなり、顔をおおいたくなる。
 埋めこまれたその淫具とさきほどのキスでとろかされていた自分をどうにか取り戻し、アンリエッタは怒りをこめて才人を見返す。

「……最初のときから、そんな場所をされるのを本心から望んだことなんか一度もありませぬ!
 こんなことまでして、最近のサイト殿は……ぁ……」

 すぐ口づけされ、もう何度目かに黙らされる。
 アンリエッタにはわけがわからないが、最近の才人はひどい嬲りかたをしてくるくせに、キスをふくめて前戯はますます丁寧で優しくなっているのである。
 だから、喧嘩をしていてもこれだけは拒みにくい。
 ――結果としてその後の淫虐の行為にも溺れさせられてしまうのは、愛撫で肉情を高められるせいとわかってはいるけれど。

 アンリエッタの唇をなぞるように軽いキスをほどこしつつ、才人が低くささやいた。わざと卑猥なことを口にしている。

「おま○こやお尻するのは後からな。俺も朝から我慢してて限界。
 さっそくだけど、まずこの唇で一回抜かせてもらうから。姫さま、しゃがんでくださいよ」

 アンリエッタは悔しげに眉をよせ、下唇を噛んだ。
 それでも才人の要求を受け入れるしかない。最初の夜に「何でも言いつけていい」と自分で約束したのだから。
 言われるとおり口で奉仕するため、アンリエッタは才人の前の白い床にしずしずとひざまずこうとする。
 と、才人がとどめた。

「あ、違う違う」

「え?」

「ひざを床につけるんじゃなくて、足をふんばるようにして腰を落としてしゃがめよ……手は後ろにまわして。壺の上にしゃがんだときみたいな格好。
 手は使うなよ、口だけでやってもらうから」

 言葉が耳にとどいても、その意味を正しく理解するまで数瞬を要した。
 なにを言われたのかわかったとき、かっと少女の顔が火照った。
 アンリエッタはわなわなと震える。

「あ……あなたという人は……」

 壺の上にしゃがむ格好。
 離宮滞在三日目の夜、二回目にアヌスを犯されたときのこと。最初に浣腸されて泣きながら排泄させられたときの体勢である。
 あのときも、しゃがんだまま才人のものに口で奉仕させられたのだった。



63 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:22:50 ID:1lZx7Wwc
 あの夜の一連の恥ずかしい記憶は、ぬぐいようもなくべっとりと心にへばりついている。
 あんなことをされたのに、体は反応して肉悦に泣き叫んだ。最後には浴室で女肛を貫かれながらクリトリスを嬲られて何度も絶頂に達し、恥辱のなかで黒い快楽を覚えこまされた。
 心と肉体に刻まれたその苦悩に近い快楽の記憶が、思いかえすたびに怒りとともにやるせない疼きを呼び起こすのである。

 才人もそれがわかっているから時々このように、あの屈辱の夜の行為をわざわざなぞるような責めをしてくる。

「〜〜くっ……」

 けっきょく、憤激と恥じらいで美貌に朱を散らしつつ、アンリエッタは指示されたとおりの格好でしゃがむ。
 青みがかったシルクの長手袋をはめた手を、体の後ろにまわして組む。夏用ドレスのすそがさらりと床に広がった。ハイヒールをはいているのは、あの夜と同じ。
 しゃがんだ尻の奥で、連なった玉がぐりゅと動き、思わず声を出してしまいそうになる。

「ほら」

 才人が自らのものを取りだして口元につきつけてくる。それに一度顔をそむけてから向きなおり、可憐な唇にそっとふくむ。
 桜色のぷるぷるした唇が亀頭をきゅっと包み、呑みこみながら幹のほうへおりていく。
 口内では舌でカリ周りをなぞり、ぬりぬりと裏筋をこすりあげ、繊細だが強烈な肉の快美を与える。

 才人がかすかにうめき、アンリエッタのティアラをのせた栗色の頭をかかえこむようにして、もっと奥まで呑みこんでくれとばかりに腰をすすませてきた。
 ゆっくりではあったが肉の猿ぐつわをのどまで押しこまれ、少女は苦しさに涙をうかべる。

 けれど同時に、口内ではねる男の肉の感触は、これまで躾けられてきた体を反射的に熱くさせてもいた。
 汗のにおい、そして男性器そのものの雄のにおい。それがアンリエッタの脳裏を刺激している。ずっとこれを嗅ぎながら抱かれて、愛欲を満たされてきた。
 肉棒を丁寧にねぶりつつとろんと瞳を弛緩させてから、少女はあわてて強く念じた。

(ま、また……だめ、わたくしはいま怒っているのだから……)

 こういうことに徹底的に慣らされて、簡単に反応するようになっている自分の体がうらめしい。
 アンリエッタは気をひきしめて、少年を憎々しげににらみつけようと見上げる。

 けれど見下ろしている才人の観察するような目と視線がかちあって、羞恥に頬が燃えた。
 ただ視線を伏せたり眉を気弱に下げたりしないことだけで、精一杯になってしまう。

 なにしろ、いかに気を張ろうとしても、自分は相手の少年のものに口で尽くしているところなのだった。
 こうしているときの上下関係をはっきりさせられている。
 少年に支配されている状況、と思えば、理不尽な満足感さえもがわきあがってしまう。

(こんな……いつのまに、心のほうまでこんなにまで……)



64 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:23:28 ID:1lZx7Wwc
 アンリエッタは、自分の心身が予想以上に躾けられていたことに、愕然とする。
 奉仕中の顔を見られていることを意識するだけで、脳裏が熱を帯びてうるんでいくのである。
 誇りを見せて、毅然とした態度でにらみつける……はずなのに、自分がいまどんな顔をしているかわからない。

 気をぬくとすぐ芯を抜かれて、「弱い女」の表情に戻ってしまいそうになる。
 とくとくと鼓動がはやまっていた。
 にらむのを諦めて目を伏せてから、アンリエッタは悲壮に決意する。

(やっぱり、いままでサイト殿に好きにさせすぎたんだわ。この約束の期間が終わったら、これからはもっと節度を持った抱き方を求めないと。
 ……でないとわたくし、どんどん……今だって、悔しいのに体が熱くて……このままでは後戻りできなくなってしまうもの……)

…………………………

 でも、と奉仕しながらアンリエッタの思考が揺れる。

(こういうことをさせなくなったとたん、サイト殿がわたくしをまったく見てくれなくなったらどうすればいいのかしら?
 そ、そんなことないわ、わたくしだって少しは気にかけてもらっているはずだもの。
 でも……サイト殿はきっと、ルイズにはこんなひどいこと、無理矢理しないわ……)

 いくら「好きにしていい」と言ったからとはいえ、なんでここ最近でこんな扱いを受けるようになったのか、他者の心の機微に鈍いアンリエッタにはよくわからない。
 理由をさぐろうとして、ここしばらくの意思を無視して性感を引きずりだされ、徹底的に嬲られるような抱かれ方を思いかえしてみる。
 恥じらいと憤りをあらためて覚え、(いままでも時々言いたかったけれど、わたくしをなんだと思っているの)と心中で怨嗟しながらも、ふと良くないほうに思考が転がった。

(こんな、わたくしの心を無視するようなことをするのは、もともとわたくしなど少しも気にかけていないからかも。
 もしかして、愛情なんて一片もなくてずっと、か、体だけ求められていた……のかしら……?)

 その可能性に思いあたったとき、アンリエッタは体が内側から急速に冷たくなった気がした。
 意地をはる余裕もなく気弱になってしまい、つい涙がにじんでくる。
 もごもごと口を使いながら、暗い底なしの悩みに沈んでいく。

 これまでに才人からほどこされてきた「躾け」は、いわば情交を濃密にするための遊びのようなものだと納得して受けいれていた。
 嗜虐的な形の情欲を才人が見せても、根底には愛情があるのだからと。そう思い、いつしか恥ずかしがりながらもそれに自分から溺れていっていた。

 けれど強引にお尻の処女を奪われてからこっち、それほど確信が持てなくなっている。
 思ってしまう。自分はずっと欲望のはけ口にされていただけではないのだろうか、と。



65 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:23:50 ID:1lZx7Wwc
 もしそうだったなら……と思うだけで、悲哀に心がうずく。
 つぎに「それなら、絶対に許さないわ」と恨みをいだく自尊心。
 それと反するように「体だけを求められているなら、この先拒めばいつ捨てられるかわからない」という怯え。
 怯えに続くように「それでも従っていれば、そばにいてくれるというのなら、いっそ……」との迷い。
 それがまた、自尊心とぶつかって堂々めぐりになる。

 複雑に想いがこんがらかり、アンリエッタはどうすればいいのか本格的にわからなくなる。
 彼女の胸の奥底には「すがれるものがほしい」という、暗く燃えさかるような欲求がある。
 それゆえ「手に入れたと思っていた愛情が、完全にまやかしだった」という仮定だけで心が乱され、情緒不安定になるのだった。

 「馬鹿にして! もうこんなことはさせないわ」と決意した端からすぐ、「なんでもいたしますからどこかに行かないで」とすがりそうになってしまう。
 気持ちの揺れ幅が大きくなり、自分でそれに振り回されてしまう。
 そうやって混乱している自分にも、アンリエッタは歯がゆさを覚えるのだった。

(ルイズならきっと……こんな情けないことにはならないわ。あの子はいつでも誇り高くて立派だもの。
 だから……ルイズなら、こんなとききちんと自分の誇りを保てるのでしょうけれど……)

 アンリエッタはルイズに昔から羨望をいだいている【9巻】。もっとも、彼女たちは微妙に互いを美化している気味があるのだが。

(あの子は喧嘩しても何をしても、きっとずっとサイト殿に好きでいてもらえる。
 けれど、わたくしは……? 意地を張りとおしても嫌われないかしら? いやよ、本気で怒っているのに、自分の気概をねじ曲げてまで殿方に媚びるような真似……
 でも、いまさら捨てられるのはもっといや……)

 初めて抱かれる前ならまだ諦められたが、いろいろあった今ではもう離れられない。

 才人は一番、ルイズが好きなのだ。アンリエッタはそう解釈して、そこはもう認めている。
 ただ、自分にも心の一部を向けてくれるなら。自分も愛してくれるなら、それでいい。
 いつからか、そう思うようになっていた。

 ――そして、少しは愛されているはず、と無邪気に信じきっていた。今までは。

…………………………

 考えごとをしているあいだも、体はなめらかに動いて愛戯をほどこしていた。
 頭をすこし前後にゆらして、肉棒を唇で柔らかくすべらかにしごいていたのである。
 それに気づいたとき、またしても狼狽を覚える。

(うそ……お口、勝手に動いております……こんなことまでするほどに、わたくし……)



66 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:24:13 ID:1lZx7Wwc
 意識しなくても、従順な口奉仕ができるほどに仕込まれた体。
 身の置き所もない恥ずかしさにうろたえていると、才人の静かに興奮した声が追いうちのようにふって来た。

「姫さまのお口ま○こ、気持ちいいな……本物のおま○こみたいに熱くて柔らかくて、濡れて吸いついてきてさ。
 舌づかいもうまくなってて、口の中で先っぽにからめながら熱心におしゃぶりしてくれるし」

 耳から流れこむその淫猥なほめ言葉が、身をよじりたくなるほどに心をさいなんだ。
 それなのに、奉仕で悦ばれてほめてもらえたことに、温かくなるほどの嬉しさを覚えている自分もいて、それがなおさらに許せない。

(だめ、気をしっかり……あ、いや、そんなのど奥のほうまで入れないで……
 大きい、く、苦し、い…………)

 また才人が深く呑みこませようと腰を送ってきたのだった。
 苦しさに涙ぐみ、思考がともすれば麻痺しそうになる。
 かわって口の中の肉棒の味、のどから鼻腔に入ってくるにおい、硬さと感触などが、淫具を詰められた肛肉のただれるような感覚とともに、より意識を占めてくる。
 窒息から逃れようとするかのように、口内のそれを吸い上げてしまう。

 急に才人が腰をひいた。
 ぬぽん、と少女の唇から、唾液の糸をひと筋ひいて肉棒が抜ける。
 男のほうから中断させられた口淫に、アンリエッタは顔を上向かせてとまどったように才人の様子をうかがう。
 紅潮して蕩け、本人の意思に反して哀しいほどに艶めいた表情で。

「首を前後にふって、もっと唇でしごいて。
 それが嫌なら、今みたいに俺が自分で動くけど」

 どっちか選べよ、と問いかけてくる才人を見上げたまま、アンリエッタののどがこくんと鳴った。
 無言のなかに被虐的な色香をただよわせ、悩ましくまつげを伏せて、唇をふたたび肉棒にかぶせていく。
 思いやりの感じられなさそうな動きで口を一方的に利用されるくらいなら、自分からするほうがまだまし、と思ったのである。

「……自分で動くんだ?
 じゃあ任せるから、その小さなお口ま○こでいやらしくクチュクチュして、すっきり抜いてくれよ」

 投げられた卑猥な言葉に、アンリエッタの唇が男の肉をふくんだまま震えた。
 腰をわずかにうねらせ、真っ赤な顔をふせて大きく呑みこんでいく。
 少女の温かくうるんだ口粘膜が、柔媚に肉棒にまといついて包んだ。
 輪になった唇をすぼめると同時に、おずおずと首を前後にふって、ぬめらかにしごきあげていく。



67 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:24:48 ID:1lZx7Wwc
 最初に言われたとおり律儀に手をつかわず、口だけで少年の性欲を処理していく。
 ねりねりと肉棒にからめた舌を波うたせて、男の先走りを舌奥にうけとめ、んく、んく、と嚥下する。
 才人がティアラをよけるように手を置いて、無言でアンリエッタの頭をなでた。
 優しい手つきに、すん、と少女は子犬のように鼻を鳴らしかけてしまい、自分への情けなさで泣きそうになる。

(怒らないと……ちゃんと怒っていないと駄目なのよ……
 駄目、許していないと示さなくてはならないのに……)

 最低のことをしてくる才人に対して、純粋に怒っていたはずなのに。
 いつのまにか愁いを覚えたり切なく悩んだり、心が千々に乱れていく。
 どうすればいいのかわからなくなった弱い精神が、ちゃんと愛されていると信じていられたころの情交の記憶に逃げこんで、快楽に溺れようとする。

 けっきょく、アンリエッタは男の性欲処理のために口を提供し、首をふってぞんぶんに愛戯をほどこしているのだった。
 上気した美貌を伏せて無心に舌を使っていく。
 汗を流したあとの濃い少年のにおいを、いやおうなしに間近で嗅がされながら。

 淫らな奉仕に集中することで、弱い心と性感に無防備な体が、肉の迷妄に落ちこんでいく。
 感じてはいけないはずの妖しい興奮が、血流をはやめて全身をともに駆けめぐっていった。

 口淫奉仕で勝手に得てしまった淫心の高ぶりに耐えかね、思わず美尻をうねらせるようによじってしまう。
 そのとたん、埋めこまれた真鍮の玉の連なりが、ぐにぐにと腸内でねじれた。簡単に動くように作られた道具なのである。
 順調に育てられつつあるおぞましい肛肉性感が、ぞわんっと背筋をはいのぼる。
 口を肉棒にふさがれていなければ、甘叫びしていただろう。

 体温が上がっていく。真鍮の玉で拡張されている肛肉が熱をはらんでうずき、壁一枚へだてた子宮がぐぐっと押し下がった気がする。
 じゅんと秘肉が熱くなり、なにかをどろっと吐き出した。

(……いやぁ……信じられない……わたくし、また濡らして……)

 下腹全体が熱い。肛肉だけでなく、蜜壺が奥の子宮からひくんひくんと息づいている。
 止まらない愛液が、きっとぐっしょり下着を濡らしてしまっている。
 涙が目にたまり、しばたたいたまつげが湿って光った。

(こんな、いやらしい女にされて……
 強要されてるのに……お口をいっぱい使いながら、お、お尻まで振って、感じるような……)

 屈辱になぜか汗がにじみ、呼吸が浅く速くなる。
 感じたくないと意識するほど、逆に全身の感覚が鋭敏になっていく。



68 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:25:10 ID:1lZx7Wwc
 男の手にこねまわしてほしい、とばかりに乳房が張りつめていく。青い静脈が透きとおりそうなほど白い乳肌が、うっすら汗をにじませてしまう。
 両方の乳首が服の下でぷくんと張りつめ、ドレス裏地にこすれてたまらなくうずいた。

 アンリエッタは感情や肉欲に振り回されている理性を、必死にとどめようとする。
 そのあいだも口粘膜がやすみなく動き、恋い慕うように少年の肉棒をしっとり吸いあげて愛撫しているのだった。
 丁寧に舌を使いながら、アンリエッタは真っ赤な顔で半ばべそをかく。

(思考なんてまとまりません……
 もう……頭がどうにかなってしまいそう……)

…………………………

 ……奉仕されている才人のほうもまた、アンリエッタを見下ろして異様な興奮を覚えている。
 鍛錬のなごりの汗が、彼の首筋から鎖骨に流れ落ちた。
 俺本格的にやばいかも、と少年はひそかに息をのんで見とれながら考えていた。

 ここ連日の才人が彼らしくもなく無茶なことをしているのは、もともとすれ違いゆえに抱えたアンリエッタへの鬱屈と憤懣からくる勢いだったのだが。
 それとはまた、別の心の動きとして。

(前から知ってはいたけど、こういうことしてる時の姫さま、とくに綺麗に見えるんだよな。なんかすげえなぁ、エロいことしてるのに。
 いや、すっかり慣れてたけど、ほんとはこの状況からしてすごいことなんだよな。
 このひと女王さまだし。年からいっても、まだお姫さまって感じだけど)

 この水の国のお姫さま。そんな人を、自分が好きなように扱っているという状況。
 その彼女はハイヒールで腰を落としてしゃがみ、後ろに手を組んで背筋をそらすような姿勢をとっている。
 いつもの女王のドレスとは違って、肩や胸元をむきだしにした露出が多いデザインのドレス。その深いえりぐりからは白い豊かな乳房が、上側三分の一近くの乳肌をのぞかせている。
 アンリエッタが首をふるたびにその双の乳肉はたゆたゆと揺れて、深い谷間に少年の目を誘うのだった。

 中庭から差しこむ光と、ならぶ円柱の影があわく混ざりあう柱廊。
 湿った音が秘めやかにひびき、奉仕に没頭する少女のまわりに色香が、危うく甘美に匂いたつ。
 ティアラの宝石が、かたむき始めた夏の陽に燦ときらめいていた。
 才人はその艶麗な情景に、目がはなせなくなりつつある。

(やっぱりどんどん綺麗になってる気がする……いじめてたら綺麗になるのかな……
 やばい……もっとそれを見てみたいと思ってる、俺……)

 彼を見上げてくるアンリエッタの顔の変化も楽しい。
 赤くなったり青くなったり、凛としてにらみつけてきたかと思うとすぐ弱々しく涙をきらめかせたり。
 怯えるように目をかたく閉じたり、なにかを考えて狼狽したようにおろおろした表情になったり。



69 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:25:31 ID:1lZx7Wwc
 今のアンリエッタは、眉を下げて頬を染め、やや伏せた目に愛欲と苦悩をおぼろに映している。危うい色香をただよわせる熱っぽい表情。
 ますます自身のものが興奮に怒張していくのを感じながら、才人はリクエストをつけた。

「さっきみたいに、お尻を揺すりながらしてみろよ……
 ……なんだよ、ふつうに気づいたってば、俺のしゃぶりながら泣きそうにぶるぶるしてんだもんよ。
 ほら口を止めてないで。腰も振ってみろってば」

…………………………

 ……呆然と見上げた状態からわれに返って、アンリエッタは哀怨と諦観に瞳を伏せた。
 ここ数日での経験上、もし今ここで言うとおりにしなかったとしたら、後からそれよりずっと恥ずかしいことをされるのだろう。
 どのみち選択権などないのだった。

 強要されているのだから、ということを免罪符にして、ハイヒールをふんばって、ぎこちなくわずかに腰を左右によじる。
 ドレスの上から妖艶な丸みを見せている美尻が、ひくりひくりと男を誘うようにうねった。
 とたんにきゅるりと淫具が動き、ぐにゅぐにゅと腸管を内部から刺激する。
 アンリエッタの肩がびくんと上がった。

(ひぃぃっ……くぅ、ん……やはりねじれて……)

 大きさの違う真鍮玉をつらねた淫具は、棒状だが微妙にジグザグ気味にくねり曲がっている。
 さらに、そういう構造なのか何かの魔法でも利用しているのか、一部の玉が動けば全体がぐにぐにと卑猥によじれる仕掛けなのだった。
 肛肉がグズグズと熱くとろけていくようで、アンリエッタはおぞましい官能に汗をにじませる。

「俺の上になった時みたいな腰使いでユサユサしてみせろよ。思い切って大胆にさ。
 五日くらい前からは毎日、その道具入れてお尻を振らせてきただろ。しゃぶってもらいながらはこれが初めてだけど、すっかり慣れてきてるはずだぜ。
 そうすればアンも気持ちよくなれるんだから、朝みたいに……朝は良かったろ。ベッドでお尻上げて、最後のほうは夢中で振りたくりながらいっぱい後ろにお潮ふいたよな」

 才人の言葉が、呪わしく子宮と腸管を震わせる。
 朝にされたことを思い返すだけで、全身が恥辱の火にあぶられるようだった。

(朝は……いやぁ……あんな……)

 朝の記憶がよみがえってくる。

 いつものように全身を愛撫されたあと、ベッドの上にうつぶせに転がされて大きなクッションを抱かされ、お尻を高々と突きだす恥ずかしすぎる格好をとらされた。
 アヌスに淫具を埋めこまれるときから声を上げてしまったが、そのまま後ろに陣取った才人に、蜜壺を指でかきまわされると叫びっぱなしになった。
 その前の全身愛撫ではそこは焦らされていて、溶けたようにうるみきっていたのである。



70 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:26:16 ID:1lZx7Wwc
 同時にお尻を自分で振って、淫具を肛内で動かすよう指示された。
 あまりの羞恥にすすり泣きながら上げた尻をしゃくるように振ると、淫具がぐにゅりぐにゅりと動いて肛肉を内側から揉みこみ、あの黒い性感がわきおこった。
 それは指で犯される蜜壺と連動して、脳裏に重くひびく肉悦となり、アンリエッタはたちまち悶絶させられた。
 泣き言をもらして動きを止めれば、少年の右手の指で膣内の弱いポイントを重点的に責めぬかれると同時に、ぷくりと勃起したクリトリスを左手の指で執拗に転がされるのである。

 絶頂に達しながら潮を二、三度と噴かされた後は頭が真っ白に灼熱し、恥もなにもかも忘れはてて無茶苦茶にお尻を宙で振りたててしまっていた。
 いつものように幾度達したのかもわからなくなるころ、ずっと叫びつづけていた懇願をどうにか聞きいれられて解放してもらえたのだった。
 ……帰ってきたらあらためて嬲られることを、息たえだえにベッドに這ったまま約束させられてから。

…………………………

 そしていま、アンリエッタは朝のときと同じように尻を振らされている。

(あ、あんな、淫らな……あんな……お尻の奥がむずむずして、どんどん熱くなって……
 いまも、お口でしながらわたくし……)

 才人に「上になったときのように」と指示されたため、左右に振るだけでなく、尻をしゃくって落としたり上げたりする動きを追加している。
 肉棒をなよやかに口唇愛撫しながらゆすゆすと尻をゆさぶり、うねらせていく。
 そうするたびに肛道が淫具に刺激され、耐えがたくなるような異様な官能を生みだしてアンリエッタの情念を狂わせていく。

 少女の湖水のような瞳はすっかり濡れてしめやかに伏せられ、紅潮した顔は肉の憂愁をたたえている。
 尻を卑猥にしゃくり、哀しげに長いまつげをそよがせながら、従順な口をにゅくにゅくと柔らかく使って男の精を抜きだそうとしていた。

(……とにかく……いまは、今はこうするしかないの……しかたないのですから……)

 切れ切れになってきた思考で自分に言い訳しながら、肉棒をねぶってますます甘く蕩けていく。もう才人の顔は見られない。
 こうしていて悔しいし悲しいし、恥ずかしいのだけれど、この淫らな心と体が情けなくも発情しきってしまっている。
 「こうして尽くしていれば、体だけだったとしてもきっと捨てられないわ」と、惨めすぎる卑屈な考えまで心の隅にわきあがってきて、レディとしての自尊心とぶつかるのだった。

(いっそ……溺れてしまえば楽なのかしら……)

 悩むことに疲れて、朦朧と瞳の焦点を拡散させていく。眉がますます下がり、美貌は切なげに赤らんでいく。

 肉欲に負けたかのように、奉仕に熱を入れていく。熱烈に尽くす口は本当に、蜜壺になったようだった。
 あふれ出る唾液を愛液のようにからませて、首を大きく振る。ときにじゅぽじゅぽと下品な音さえたてて、少年の肉棒に悲壮に尽くしていく。
 現実から目をそらして必死なほどに没頭していく奉仕の裏で、どろどろと興奮が蓄積していった。



71 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:26:56 ID:1lZx7Wwc
 淫艶にくねる美尻の動きからぎこちなさが取れていき、代わりにときおり快楽で小刻みな震えが走るようになったころ。
 才人がアンリエッタの頭を押さえた。たかぶりを抑えきれない様子で、少年が自分で腰を送りこみだす。
 約束を反故にされて、じゅぬっ、にゅぐっと柔媚な口を犯される少女は、諦めたというよりは悲しげに放心して舌を使っている。

 口を利用されながらも後ろ手でしゃがんだままの少女の頭から、ずれかけていたティアラがかしゃんと床に落ちた。
 汗のにじんだ額に艶めかしくほつれた髪をまといつかせながら、アンリエッタはほとんど無意識に尻をうねらせて、覚えたての毒々しい快楽にわが身を逃避させるのだった。
 その薄い舌の上で、才人の肉棒が充血してひときわ膨れあがった。

 口のなかで始まった脈動に射精の予兆を感じとり、肉情に溶けかけている意識がどうにか思考をつむぐ。

(……あぁ……出される……激しくて、熱いあれ……
 ……サイト殿の、精……びゅーって、のどの奥に……)

 想像したとき、全身の血管を淫欲が火となって流れ、かあっと脳裏が白熱した。
 アンリエッタの止まっていた腰がうちわななき、桜色の唇がつつんだ肉棒の幹をやや強く吸いあげ、ぬるんぬるんと舌を裏筋にまきつけるように動かした。

 そのとたん、才人が目をかたく閉じて体を硬直させた。動きの止まった肉棒がびくっ、びくっと少女の口内で大きくはねた。
 怖ろしいほど一気に快感がこみあげたためか、才人の肉棒は明らかに射精の動きをしながら鈴口をぱくぱく開くだけだったが、数拍おくれてようやくドプッと濃い精液を放出する。

 ドクドクと激しく噴出する精液を、アンリエッタは蜜壺に見立てられた口の中にそそがれていく。
 少女の意識に桃色の霧がかかり、残っていたまともな思考が、口内の男の脈動にあわせてこぼれ散る。
 本当に下の口を犯されて、理性を散らされていくときと同じように。

(ひ……ひぃ……っ……)

 精液は決して美味しいものではないはずなのだが、いつのまにか飲めば体が悦ぶようになっていた。
 男に奉仕した結果を褒美として与えられるまま、のどに流しこむ。
 疑似女性器と化した口が無意識にうごめいて、にゅくっ、にゅくっ、と射精中の男の肉をやんわり抜きしごき、嚥下する精液ごとのど奥にひきこもうとする。
 いつもより大きい飲精の陶酔に、雪の肌がますます火照って赤らんでいく。

 気がつけば、吸い尽くした母犬の乳首をなごりおしげにくわえる子犬のように、出した舌で裏筋をねぶりつつ亀頭を唇で締めつけてちゅうちゅう吸っている自分がいた。
 まるで「もっとちょうだい」とばかりに夢中になって。頬を薔薇色に染め、淫美な色香をくゆらせながら。
 陶酔に目を細め、甘やかに肉棒をしゃぶりつづける。

 残り汁まで吸い終わっていることに気づく前に、才人に静止と揶揄の声をかけられた。

「っく、くぅ……終わってるってば、そんなにゅるにゅる舌動かすな……
 ……はは、今日もそんなトロけきって精液飲んじゃって……姫さま、えっちぃ顔」



72 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:27:34 ID:1lZx7Wwc
「……ぁ……ぇふ……?」

 かすかに震える桜色の唇から、再度肉棒が抜かれる。精液と唾液の混合液の糸が、ぬちゃぁと幾筋もひかれて朱唇と亀頭をつないだ。
 目頭が熱く、視界がうるみ、周囲の物体の輪郭がおぼろにしか把握できない。
 ふやけた脳裏で、才人といまは喧嘩していることを思い出した。

 ぼんやりと才人を見上げる。
 なにかを言おうとしたが、どうにも舌と口がしびれて、はふはふと熱い息を押し出すばかりだった。
 美尻の奥が、とろ火であぶられているように疼いている。

「なあ、口、以前より感じてるよな? こんなふうだと、いつか口だけでイっちまうかもな。
 ……それとも、もしかして今のがそうだったりする?」

 冷たさのある笑みを浮かべた才人に指摘された。
 腕を後ろにまわしてしゃがんだ体勢のまま、アンリエッタはぼうっとした頭でその言葉を吟味する。

(わから……ない……そうかも…………)

 深く感じていたことは間違いなかった。ドレスにかくれた下着が熱く濡れて、気持ち悪くヌルヌルになっている。
 布を通してぽたぽたと愛液がしたたりそうなほどに。
 不意に、じわんと新しい涙があふれた。

(……いままで抱かれたときも、はしたなく乱れてしまっていたけれど……
 嬲るようにされてもあんなに気持ちよくなってしまうのは、きっとお互いに情があるからと、そう思っていたのに……)

 いまは、本当に嫌だったことを強要されている。怒りと、屈辱が心にある。
 ……それでも性感を高ぶらされてしまっている。
 自分はとっくの昔に、思いやりなど与えられなくても体を嬲られることだけで乱れるような、淫らな女になっていたのだと実感させられる。

 いや、それどころか、屈辱と恥辱の裏返しで余計に感じてしまっているとしたら。
 実はアンリエッタを全く好きでもなんでもなかった才人に、あらためて心も体も強引に屈服させられていくことを、どこかで甘い喜びとして受け止めてしまっているのだとしたら。
 それだと、本当に救いようがなかった。

(いやです……いやよ、そんなのは惨めすぎるもの……)

 けれどもし、自分は最初からルイズの代用品にすぎなくて、体しか求められていなかったというのなら。
 この先彼への奉仕を拒めばきっと、もともと愛情などなかったとはっきり引導を渡されてしまう。
 あとに自分に残されるものなど、反応が心の深層部にとどいてしまうほど開発された、浅ましく淫らになった肉体だけである。



73 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:28:01 ID:1lZx7Wwc
「ほら、立てよ……続きするから」

 哀愁の涙をたたえてうなだれたアンリエッタの頭に、才人が声をかけた。
 言葉こそ乱暴ながら、見下ろす少年の表情には、手のなかの貴重な宝物に見惚れるような色が見え隠れしはじめている。
 まつげを震わせながら、うつろに石の床を見つめるアンリエッタの半開きの唇が、てらてらとぬめった光沢を放っていた。

…………………………
………………
……

 アンリエッタは生まれてからずっと、周囲に対してごく自然に優位に立ってきた。
 いつか国の利益のために政略結婚させられるであろう黄金の籠の小鳥には、つねに周囲が気をつかい、一歩引いてくれたのである。

 それゆえ自分を対等とみなしてくる親しい人と、私事において喧嘩した経験がほとんどない。
 小さかったころのルイズとのいさかいくらいだが、なにぶんその貴重な経験をしたころは幼すぎた。
 それにあれは子猫二匹がもつれあって転げまわっていたような、たわいのないものである。打算もなにもなく、相手の機嫌をうかがう必要もなかった。
 恋の複雑さとは無縁だった。

 ……だからこういうときに、姫君育ちの身で人生の経験が浅いことを露呈してしまう。
 いまは優位どころかまるで玩具のように扱われている。激怒を覚えながらも、臣下に対するように叱責すればいい問題ではないのである。
 そういうわけで、根っこに我の強さと未熟さが同居している貴種の少女の心は、状況に対処できず混乱している。

 しかもこの状況は直接的には、自分の不用意な「何でもする」という約束が原因だと少女は思っている。
 だからといって意に沿わない調教を、簡単に受け入れられるはずもないから心が乱れるのだった。
 どんな行動をするにせよ、開きなおってしまえばいいわけだが……こういうとき開きなおれば、たいていは極端な反応になる。
 癇癪を起こしたように反発するか、男の言うがままに従順にかしずいてしまうか。

 いまのところ、彼女は後者を選びつづけている。

「ほら、おま○ことっくにドロドロ。広げてるとエロい眺め……
 綺麗なピンク色の穴が、俺のち○ぽ欲しそうに糸引きながらヒクついてさ。
 ホカホカに蒸れてて、広げたとたんむわぁって熱気あがったし。アンの発情したいい匂いもいっぱい立ちのぼってる」

「……や……やめて……」

「おま○こ穴がヒクヒクするたびにお肉の汁ふきこぼして、きゅぷきゅぷ鳴ってる。
 あーあ、奥のほうから白く濁った濃いお汁まで出てきた。姫さまの子宮のよだれみたいなもんだよな、これ。
 さっき脱いだパンツも、おま○こから垂れ流してた恥ずかしい汁で駄目にしちゃってたもんな?」



74 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:28:42 ID:1lZx7Wwc
 才人の言葉責めに、ただでさえ位置が下がって血がのぼっている顔がますます紅潮する。
 背後から耳からすべりこむ淫虐の言葉に、アンリエッタは羞恥心が沸騰しそうだった。
 足を肩幅より少し広めに開いて立ち、ひざをのばしたまま、手で自分の足首をつかまされている。上体を下げ、バックからの挿入をねだるようにお尻をツンと上げた姿勢。

「そんな広げないで……広げて見ないでくださいまし……」

 濡れた声で哀訴しながらアンリエッタは、シルクの長手袋の下で手が白くなるほど力をこめて足首をぎゅっとつかむ。
 ドレスを大きくまくりあげられて美尻をむきだしにされ、この姿勢をとらされて少年の前にすべてをさらすことを命じられた。
 そして、陰唇をつままれて左右に開かれ、本能にしたがって男をしゃぶろうと卑猥にうごめいている発情状態の肉花を、昼の光のなかでより鮮明に観察されているのだった。

 ……この数日でどれだけ気丈にふるまおうとしても、アンリエッタはけっきょく最後には、「従順にかしずく」ことを選びつづけている。
 自分の言った約束だけでなく、見返りに才人に与えられる濃密な恥辱と快楽、それに貪欲に反応する自分の肉体に翻弄されていた。

 毎回、最初のほうこそ凛然とした気概を見せるのだったが、泣いてしまうほどの肉悦を繰り返し叩きこまれているうちに、途中からは理性が雲散していく。
 意識が肉色に染まり、少年の言うことに心でさえも逆らえなくなっていき、彼の肉棒を悦ばせるために生きているような牝になってしまうのだった。

 いまでは才人を完全に失ってしまう可能性にさえ思い当たって、抵抗などとてもできなくなっている。この恥辱の姿勢をとらされるときも涙目で唇を噛むばかりだった。

「おしっこ穴までこんなヒクヒクさせてさ……朝にここからお潮をぬめり飛ばしてあんなにイッただろ?
 気持ちよすぎて、まだ体が忘れられないのかよ?」

 才人にくにくにと尿道口を指の腹で揉みこまれ、アンリエッタは「ひぃっ」と歯をくいしばる。
 膣口から出た濃い愛液が尿道口まで垂れてくると、そこをこする指のタッチがぬるぬると滑らかになり、妖しい感覚に少女の腰をふるわせた。

「あ、出てきたえっち汁、アンのお豆にまで伝って……とろぉっと床にねばり落ちてく。
 その勃起しかけの牝おちんちん、完全にぷっくりさせちゃえよ。ほら、かむってる皮すこしずつ押しのけて、ぴくぴく膨らみはじめてる……最後まで見ててやるから、さ。
 おっきくしたらいつもみたいに、指でシコシココリコリして可愛がってやるからな」

「……なんでぇ……なんで、いやらしいことばかり言うのですか……」

 アンリエッタが絶え入りそうな声を出した。
 「よく言うよ」とつぶやき、才人は少女の淫らな姿にしげしげと見入った。

 レースのニーソックスにぴっちりと太ももまでを包まれて、すらりと伸ばされたカモシカのような美脚。
 その上では、男性を妖惑する桃尻がエロティックにかかげられている。真っ白く柔らかく、とろけるようにクリーミーな女の脂肪をたたえた双丘。
 尻房に手をかけてこねると、芯にある若い弾力が確認できる。けれど表面は、平手で叩くとたぷりと揺れるほどに柔媚な牝肉だった。

 ハイヒールを履いてひざを伸ばし、上体を伏せている格好のため、その悩ましい牝尻が体で一番高い位置にあるのだった。
 最近はこうやって、執拗に尻を強調させるような姿勢をとらせることで、アンリエッタの羞恥心をあおりたてている才人である。



75 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 16:29:15 ID:1lZx7Wwc
 異物をうめこまれたアヌスからは、小さな輪をつけた細い鎖の端が出ている。淫具を引き出すための輪である。
 その下の秘肉は湯気がたちそうなほど熱くぬかるみ「殿方のものをください」とばかりにうごめいて、いっそ感心するほどの淫猥な眺めをさらしていた。

「声もおま○このほうもトロトロじゃねえかよ。すっかり発情してるぜ。
 俺のをしゃぶってただけでここまで感じたんだろ。それとも、朝からずっとこうだったのか?
 心までどうこうできると思うな、とか言ってたよな……体いじめられたら簡単に全部トロトロになる、骨の髄までいやらしい女に見えるんだけど」

「……ぅ……うっ……違います……
 あ、あっ、うああっ!?」

「違うならそんな敏感に反応する必要ないぜ。
 俺の指、こんなおいしそうにくわえてるくせに」

 ――にゅる、と蜜壺に才人の指が侵入してきたのだった。そろえた人差し指と中指。
 愛液を指と膣壁のあいだから噴きそうなほど、一気に膣口が締まって少年の指をくわえた。
 締めつけを無視して指でくちゅくちゅとかきまわされ、窮屈な姿勢をとるアンリエッタの震えが大きくなった。

「朝は……このへんだったっけ? ああ、ここだここだ。
 自分でわかるか姫さま? おま○こ肉のここらへん、コスってほしそうに腫れあがってる」

「……ぁ……ぁひ……っ」

 朝にさんざん嬲られた箇所。
 そこを責められて泣きながら恥辱的に尻を振り、繰りかえし潮を噴かされ、舌をこぼしてあえぎながら哀願したのだった。
 その充血した肉壁が、その下に密集した快楽神経を指で刺激されて嬉しそうに少年の指に応え、意思への裏切り者になっていく。裏切り者だらけの体、なのだけれど。

(なに……なんなの、この状況……)

 空虚になりつつあるまなざしを陶酔したように震え細めて、麗貌に紅葉を散らしながらアンリエッタはあえぐ。
 いまは日のまだ高い午後、ここは中庭に面した柱廊。
 人の姿はないとはいえ、陽光が中庭からふんだんに入り、初夏のさわやかな風が吹き抜けるひらけた場所。

 そんなところで自分は、ひざを伸ばし足首をつかんでお尻を男に差し出している。
 殿方の性欲処理用に自分の恥部を提供させられるだけの存在になったような、服従させられきった恥ずかしい格好。

 それも、喧嘩して許していないはずの相手に。
 そのうえで秘肉をもてあそばれ、しとどに濡らして甘く鳴きさえしている。
 あまりに誇りを傷つけるこの状況を、理解したくない。恥辱的な官能に色情を燃えたたせているこの体は自分のものじゃない、とさえ思い込みたくなってくるのだった。



76 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 16:51:54 ID:9ZKTiuNR


77 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 18:02:54 ID:PCkr0xT+
アン様エロす

78 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 18:37:26 ID:CBqZ1tJU
>>75の続きは規制のために投稿できなくなっており、規制解除まで待って欲しいとのことでした。

79 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 18:39:07 ID:E3Tw7+df
何、このSS投下春祭り・・・・・皆さんGJ!

>>40
いや、気にせず書いてくれ。。ダークなものもたまには読みたいんだw

80 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 18:39:12 ID:hssoL9wV
職場で携帯から見ちゃって思わずフル元気に
そして赤面しちまったぜ
ボルボの旦那はエロ杉だ!

81 名前:ボルボX:2008/03/10(月) 18:47:26 ID:1lZx7Wwc
ちょっ・・・数時間で規制が解けた・・・マジお騒がせしました。投下続き↓

82 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:48:59 ID:1lZx7Wwc
 と、才人が手首を返した。
 過敏になっている膣内の別のポイントに触れられ、アンリエッタの理性がまた一瞬飛んだ。

「ぁうああっ!」

「ん……こっち側の壁も感触がこりっとしてきたな……ほら、気持ちいいとこいっぱい指で可愛がってやる」

 膣内で反応して媚肉がしこってきた箇所を、男の指でコリコリほぐされると、腰がそれだけで抜けそうになる。
 耐え切れずアンリエッタは、あふれた愛液がつたわる太ももを内側によじる。内股気味になったひざが互いにぶつかりそうなほどガクガクした。

「昼のあいだはいっぱい我慢してただろうからな。ご褒美ってことで、すぐイカせてやるよ。
 いつでもお潮ふいてイッちゃっていいからな」

 指の責めが要所を的確に責めてくる。ハイヒールのつま先から太ももにかけて、細微な震えが走った。
 股間が溶けそうな切なさに目尻を下げ、たまらず尻をひゅくりとしゃくってしまい、とたんに腹の中でぐるりと玉がいくつもねじれた。
 真っ赤な顔で「ああっ」と叫んでしまう。その存在を思い出させられて、アンリエッタは懇願した。

「せ、せめてお尻のものを抜いてくださいまし!」

 肛肉に恥知らずな甘がゆさを与えてくるこの淫具を、一刻もはやく取り去ってほしかった。
 腹中でねじれる数珠つなぎの玉が、心底いとわしい。

「じゃ、取ってやるよ」

 珍しいことに、訴えをすぐ聞いてもらえた。
 少年の指がことさらに蜜壺内壁のポイントに押しつけられた後、速やかににゅぽっと抜かれ、アンリエッタはあやうく潮を噴きそうになった。
 彼女のつつましやかに固く締まっているアヌスからちょろんと出た鎖の端、淫具をひき出すための輪に才人が指をひっかける。
 引っ張られると、最初の真鍮の玉がくすんだピンクの肛口を円形に押しひろげ、ぬぷっと吐きだされた。

「ひぃ……っ」

 白い桃尻がヒクンと動いた。
 その大小のボールを何個もつなげた形の淫具が、ずる、ぬぷん、と一個一個、肛肉の輪の硬い締めつけを内側からおしわけて出てくる。

「あっ……くっ……」

 アンリエッタがあごを食いしばって、背徳的なその感覚に声をあげまいとした瞬間だった。
 かかげた牝尻の柔艶な二つの丘を、十指が食いこむほどわしづかまれる。
 淫具を途中まで引きだされたアヌスの下で、あざやかなほど美しい肉色を見せて濡れ光っていた膣口に、くちゅ……と何かがあてがわれた。
 何をされようとしているのかを認識する暇もなく、ずむっ、と子宮まで突き通された。



83 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 18:49:16 ID:e2IQznOs
支援仕る

84 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:49:41 ID:1lZx7Wwc
「ひっ、ひいいい゙ぃぃっ!?」

 臨戦態勢だった才人の肉棒を、受け入れ準備を完全に終えていた蜜壺にぶちこまれたのである。
 不意打ちされた秘肉がきゅんっと収縮し、官能が瞬時に沸騰した。
 さんざん焦らされていた女体があっさり崩落した。不自由な姿勢のまま、絶頂の声を噴きあげて身をくねらせる。

「ひあああぁぁっ! だめぇぇ、イきますぅっ」

 三割ほど外に出ていた真鍮玉の淫具が、尻の悶えにあわせてぶるんと揺れ、潤滑油と腸液をぬめらせてつやつやと光った。
 まだ腸管に詰めこまれたままの七割ほどがぐねぐねうねり、高みを極めさせられたアンリエッタをさらに悩乱に追いこむ。
 脳裏が白くうるんでいた。

「ひぃ――ぃぃいっ……!」

 ……白熱が去って視界がようやく定まったとき、まだちゃんと床と、自分でつかんだ足首が見えていることが、アンリエッタには信じられなかった。
 彼女は倒れていなかった。どうにか姿勢をくずさなかったのである。
 自分の熱いあえぎ声が聞こえる。眼下の床にぽたぽたと落ちている愛液は、貫かれている蜜壺から量を増してしたたっていた。潮を噴いてしまったのかもしれない。
 もっともその液体の大部分は、下にしたたるのではなく、内股をつたってニーソックスに吸われているのだった。

「やっぱりもう少し入れとこうか、これ。お尻刺激しながらのほうがアンのおま○こ反応いいし」

 才人がひくひくするアヌスに、ふたたび淫具の玉をひとつひとつ押し込んでくる。
 アンリエッタの躾けをほどこされている肛口が、それらをいとも簡単にくぷくぷ呑みこんでいく。
 腸管でまたしてもそれらがきゅるきゅる動き、少女にまぶたを固く閉じさせた。

「ひ……ひどいわ……」

 その恨みあるつぶやきもよろめいて、震える唇がよだれを垂らした。

「ほら、終わりじゃないって。その姿勢つらけりゃ、目の前の柱に抱きついていいよ」

 才人の許可に、少女は足首を握りしめていた手を離した。
 つながったまま上体を起こし、よろよろと眼前の石の円柱に手をまわしてすがりつく。
 アンリエッタが冷たい石に火照った頬をおしあてて、ぐったりと体重を押しつけたのを確認してから、才人の手がズボンに入っていた小さなビンを取り出した。
 中には、ここしばらく閨で使っていた潤滑用のクリームが入っている。ふたを開けて中身を指ですくった後、するりとその手がアンリエッタの腰の前にまわされた。

「さっき言ったようにここも触ってやるよ」



85 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:50:19 ID:1lZx7Wwc
 円柱に必死でしがみつき、あえぐ少女ののどが反らされた。そこから濡れた悲鳴が漏れる。
 ここ最近は女肛とセットで毎日責められて、充血した過敏状態が続いてじんじん疼くクリトリス。
 その弱い肉を、包皮を完全に剥きあげられてクリームをぬりつけられ、指でヌルヌルとしごかれだす。
 煩悦をもたらす苛烈な責めに、アンリエッタはつま先立ちになりひざ裏をピンと伸ばして尻をはねあげ、泣き言をもらした。

「うあああっ、そこ強くしないで、……あ、い、いやあっ、おなかのなか動いて……っ、
 あひんんっ、せめてやさしく、やさしくしてくださいぃっ」

「なに言ってんだ、下ごしらえならさんざんしてやったろ。
 ここまで体が出来上がってからなら、多少乱暴にしてもアンは感じるんだから。むしろちょっとくらい乱暴なほうが、だよな」

 空いた手で、ドレスの胸元を引き下げられ、たわわな乳房が引っぱり出される。今日のドレス姿ではコルセットを着用してはいない。
 重みのある柔肉がタプタプ揉みあげられ、形がむんにゅりと変わる。たちまちとろけ落ちそうに胸が甘ったるくなり、アンリエッタは瞳を切なげに細めて「あふ」と息をついた。
 乳首と肉豆をくりくりいじられつつ、からみつく肉ひだをめくりかえすようにゆっくり肉棒を抜き差しされると、内股ぎみに寄せた少女の太ももがわなないた。

…………………………

 日がかたむいていく。
 柱にすがりつくアンリエッタは、ドレスの下を腰までまくられただけではなく、上をみぞおちまで引きむかれている。
 雪白の肩と背中を剥きだしにされて、突き上げられるたびに乳房をたゆんたゆんと揺らしていた。

 いつものことだが、煮立たせられていた体で責めに長く耐えるのは難しかった。
 秘肉を犯されたまま、ふんわりした巨きな乳房をパン生地のように念入りにこねられているだけで、骨ぬきになったようにアンリエッタは腰がとろける。
 柱にしがみついていないと床にくずおれそうになってしまうのである。

 ゆっくり抽送されながら乳首や股間の肉豆をしごかれると、もう完全に駄目だった。
 皮を剥いてクリームを塗られたクリトリスを指でつままれてこすられ、もう片手で尿道口の上を押し揉まれたとき、また何度目かの絶頂の声と、少量の潮をもらして少年の指をぬらしてしまった。

「イくうぅぅっ……!」

 悩乱の叫びをあげながらアンリエッタは大理石の柱を抱きしめた。
 素足に履いたハイヒールでつま先立ちになって、白桃のような尻を突きあげ、尻の谷間をきゅうと寄せる。
 しかし、まったく才人の手は休まなかった。抜き差しもかえって少し速くなっている。
 達したばかりのクリトリスをくりゅくりゅひねられ、少女の口から薄い舌とともに苦悦のよだれがどろりとこぼれた。

「イきました、とめて、もうお豆はぁ……くううっ、敏感すぎるのです、
 あうっ、いっしょに奥も突かれたら、あ、ぁく、そんなああっ」



86 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:50:54 ID:1lZx7Wwc
 延々と責められる肉豆のうけとる激烈な刺激に、上向いて牝尻がはね、蜜壺がぎゅっと粘膜の鞘を収縮させる。
 そこに、才人がズヂュッと肉棒を根元までつきこむ。あがるアンリエッタの叫び声を聞きながら、彼もすっかり興奮しているようだった。
 柱に押しつけようとするかのようにぐいぐいと後ろから腰を使われ、背とのどを反らしてアンリエッタは切れ切れに、苦悶と艶のいりまじる濡れた声をふりしぼる。

 甘い香り。振りたくる栗色の髪が乱れて匂い、雪肌がぽうと血の色を透かす。
 尻をむき出しにするべく腰までまくりあげられた夏用のドレスが、さらさらと揺れる。
 初夏にふさわしい薄生地の清雅な色のドレスだが、それをまとう優美な肉体は濃淫な躾けをたっぷりほどこされているのだった。

「もう膝も伸ばしてられないっぽい? じゃ、床に伏せろよ」

 才人がぬちゅり、とゆっくり肉棒を抜きだした。
 とうにがくがくしていた膝がかくんと折れ、柱に抱きついたままアンリエッタはその場にへたりこんだ。
 四つんばいにうずくまって、ひぃひぃと喘鳴しながら呼吸を整えようとつとめる。背後で才人がしゃがんで彼女のむき出しの美尻に手をかけた。

「このまましてやるから。ほら、お尻上げて。
 もっと頭を下げて朝みたいに這って、犬みたいな格好になれよ」

 そのあまりにも侮辱的な命令を聞いた刹那、アンリエッタは歯を食いしばった。
 高ぶる淫情の中で忘れさせられかけていた怒りがこみあげ、肩越しに才人を、涙をたたえた目できっとばかりににらむ。
 このとき意識しないながら、生来このかた他者を従わせてきた王族としての威厳がにじみ出てきていた。

 厳然とにらまれて、才人の表情に驚きとひるみが浮かんだ。
 けれどためらいは一瞬だった。少年は少女の腰骨をつかんで強引に尻を上げさせ、ふたたび蜜壺にずちゅと挿入する。
 腰の前にもまた才人のまさぐる手がまわされ、簡単にクリトリスを見つけられる。

「〜〜ふ、ぁっ……」

 アンリエッタの眉が切なげに下がった。湖水のような瞳が、悔しさをたたえながらも元通り甘くほころびた。
 才人が淡々と言い聞かせるように命令を繰り返す。

「お尻しっかり上げろってば。まくりあげてるドレスのスカートが、つながってるところに落ちてきちゃうんだよ」

 ただでさえ肉を蕩かされながらの上に、もっともらしい理由をつけられると反論しにくかった。
 恥じらいと哀しみの色をただよわせながら、アンリエッタはひじを折った。ぶらさがって揺れる乳房の先端が石の床にこすれるほど、上体を低くして桃尻をかかげる。

 一度は強気を取りもどした少女がふたたび屈服する様を、才人は見ながらぞくぞく胸をうずかせている。
 女王になる時以来、強くなろうともがいてきたアンリエッタのこれまでの姿を才人は知っている。だからこそ、自分の手で徹底的に弱くなる姿も見たいと思うのだった。
 彼は手をのべて、言うことを聞いた少女の頭をやさしく撫でた。

「そうそう……よし」



87 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:51:31 ID:1lZx7Wwc
 愛玩動物のように扱われて、アンリエッタは悲痛にうめく。
 また頭を撫でられた。今度は牝犬の体勢でつながったまま背後から。今回も屈辱のはずなのに幸福感に胸を満たされ、とろんと目尻を下げきって瞳をうるめかせてしまった。
 甘い愛撫にそういう反応をしてしまうまでに躾けられたということもあるが、なにより今度もほめられたことを嬉しく感じてしまったのである。

(わたくし……こんな扱いをされているのに、どうして……)

 自己嫌悪が多くを占める悲嘆を噛みしめていると、彼女の頭を撫でていた手が髪をとくようにそっと落ちかかり、ぽうと夢うつつになっている顔面を繊細に愛撫した。
 後ろから頬を撫でながら、才人が提案した。

「お尻振って自分で動いてみます?」

 その提案に、アンリエッタはあえかに息をついて頭を重たげにうなだれさせた。
 このまま一方的に攻められるのは怖い。そういう意味では渡りに船だった。

(けれど、お尻にまだ……)

 淫具を詰めこまれたまま、肉棒を蜜壺に受けいれた状態で、腰を振らされる。
 それはいまも肛内から身をさいなむ、おぞましい背徳の快美を、わざわざ自分から深く掘りさげる行為だった。
 まるで、前で男のものをむさぼりつつ後ろで自慰をしている変態女になったような、言いようのない強烈な恥ずかしさがあるのだった。

「……じゃ、このままします」

 答えを待たず、才人がいきなり動き出した。
 興奮状態にある蜜壺を突き上げ、クリームにぬめった肉豆に指の腹をあてて愛撫し、抱えこんだ尻を揺する。
 アンリエッタは下がった子宮を揺らされて、「ひいいっ」と鳴き、甘い汗とともに嬲られる女の色香をどっと噴いてしまう。
 股間の結合部をまさぐってくる男の右手指の動きにも、血がざわめいた。

「あ、ああ、だめよ、……いやぁ、またそんな……!」

 少年の左手で、アヌスの締め付けからまたぷちぷちと玉を引きだされ、くぷくぷと押しこまれる。
 ぞわんと鳥肌を立たせながら、真っ赤な顔で叫びっぱなしになる。
 床に這う格好に変わったとたん、責めてくる才人の動きはますます激しいものになっていた。

 少女の甘い苦鳴が柱廊に響き、清雅な水色のドレスの表面がさざ波をなす。
 したたる陽光は、物憂く熱い。
 真白くそして夢ふかく、ドレスを半分剥かれた肌と光が溶けあっていく。



88 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:52:03 ID:1lZx7Wwc
 わずかのうちに、アンリエッタは提案をすぐ呑まなかったことを後悔しはじめていた。
 子宮口を突き上げられると腰がはねるようにわななき、するとその動きに連動する淫具が肛肉を刺激し、前で得ている快楽に妖しい色をそえる。
 しかも少年に操られてその玉の連なりの三割ほどが、前後動して肛口を出入りしているのである。
 自分で動かなくても、そこの邪悪さすら感じられる官能を存分に味わわされているのだった。

 二つの熱い粘膜の管を、道具と男の肉で犯されつつ、腰の前にまわされた手でクリトリスを愛撫され続ける少女が、紅潮した顔をひくんと上げた。

「お尻……お尻に入っている物だけでもぜんぶ抜いて……もう抜いてえっ!
 後生です、どこか一つでいいのおっ、すこしだけ責めを堪忍してぇぇっ!!」

「自分で動く?」

「うご……うごきますわ、動けばよろしいのれしょうっ!」

 アンリエッタはろれつが回らなくなってきた口で自暴自棄に叫んだ。
 淫悦の奔騰をこらえかねて、シルクの長手袋でかきむしるように床に爪をたてる。
 前後二穴での感覚が相乗して、内奥から肉が震撼している。あと数度えぐられれば、または剥けた肉豆を一ひねりされれば高みに飛翔させられる状態だった。

「それなら……」

 だというのに、少年が腰骨を両手でがっちりつかみ、より激しく犯してきた。
 愛液が飛び散るほどの肉棒の抜き差しに、少女の燃えていた体が一気に追いこまれた。叫び声もたちまちに緊迫の度を高める。

「あああ――たすけて、たふけてぇぇっ!
 いくぅ、ああ、うああああっ……!!」

 アンリエッタが達するぎりぎりの直前で、ぴたりと少年のすべての動きが止まった。

「…………あ……?」

 床で乳房を押しつぶすように突っ伏し、ぼんやりと涙で視界をぼやけさせた赤ら顔で、疑問のうめきを発する。
 恥を知らない肉体が、どうして止めるのとばかりに子宮をひくんひくん疼かせた。
 尻をぴしゃん、と平手で叩かれた。

「あひっ!」

「ほら、そこから動けよ。体がイきたくてたまらない状態からなら、スムーズに腰ふれるだろ。
 それと牝ちんちん触るのは勘弁してやるけど、俺もちょっとは動くからな」


89 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:52:51 ID:1lZx7Wwc
 哀しげに蕩けた顔で肩越しに才人を見上げ、アンリエッタは赤い手形をつけられた白桃を揺すろうとする。
 言われたとおり、沸点寸前に生煮えで放り出された体が、しっかりとどめをさして欲しいと訴えていた。
 けれどなかなかふんぎりがつかず、濡れきった蜜壺で肉棒をしっかり食い締めたままぐずぐずしていたが――もう一発ぴしゃっと尻を叩かれたとき、腰がひゅくっと踊った。

 あとは転がり落ちるように、牝の動きで尻をひゅくひゅくと胴体ごとくねらせていく。
 腹中できゅむきゅむ転がる淫具の感覚に翻弄されつつも、開き直ったようにだんだん尻の振り立てが、大きくなめらかになる。

「は……ああっ……」

 恥ずかしさに目を閉じ、双方の穴から湧き起こるそれぞれ違う快楽にあえぎながら、アンリエッタはクリクリと悩ましく美尻を振って男の肉棒に蜜壺で奉仕していた。
 いつもこうである。何度気丈さを見せつけても、最後にはけっきょく狂おしい快楽のなかで従わされるのだった。

 才人が、くなくな揺れる水色のドレスの細背におおいかぶさり、夕くれないの色に染まった可憐な耳に淫虐の言葉をささやいてくる。

「明日あたり下のお毛々、ぜんぶツルツルに剃ってやろうか? 子供みたいなおま○こになってみろよ。
 それからベッドの横の床に這わせて、お尻上げさせてペンペンして、真っ赤なお尻になるまで叩きながら指で三回はお潮噴かせてやるよ。
 それとも四つんばいのまま首輪と鎖だけ身につけて、部屋の中をひきまわされてみる? 
 犬みたいに扱ってやるよ。一晩中、人間の言葉を使わせないからな」

 あまりに惨い嬲られ方をにおわせられて、アンリエッタは必死に首をふって泣き濡れた声をだす。

「やめて……やめてください、変なことをおっしゃらないでっ……、
 できません、しませぬから! そのようなこと決してぇ……」

「と言ったって、体がやらしー反応してるじゃねえかよ。おま○こきゅうきゅうにしちゃって。
 姫さま、表面ではあんま認めたがってないようだけど、体はいじめられるのほんっと大好きだよな?」

 嗜虐趣味全開でそう意地悪に指摘して、才人が後ろから耳たぶを唇でくわえてしゃぶってくる。

「ひ、耳、ちがいます、大好きなんてことは……ぁ、あひ、ひいいいっ」

 小刻みに肉棒を抽送されて、アンリエッタの否定の声がとけ崩れた。
 徐々に少年の動きが元のように速まっていくが、少女のほうもいまさら腰のうねりを止められないようだった。
 互いに本能のままの交わりに近づいていく。
 高まりきって媚声をふきこぼすアンリエッタの様子を見て、才人が這った彼女の背中から手を前にまわした。

「お豆のかわりにこっちつまんでてやるよ。乳首もこんなしこらせちゃって」



90 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:53:24 ID:1lZx7Wwc
 下向きで、たゆたゆ踊る白い乳肉の頂点が、指にきゅっとつままれた。
 肉感のぷりっとした乳首をこすりつぶされながら、ぽよぽよと乳房をもてあそばれていく。
 快美のわななきが女体に走り、あごを上げて甘くむせびながら、少女が官能の灼熱するきざしを告げた。

「ああ、やめて、お乳もせつないのです……! お尻のなか灼けますっ、もうすぐなの、もうだめえっ」

 濃艶な熱を女体が放散する。無惨に剥かれかけたドレスが凄艶な影をおびていた。

「イくんだな? じゃあ姫さまがイったときに、お尻のやついっぺんに抜いてあげますよ。一昨日みたいに。
 あのとき、おま○こしながらお尻の道具何度も詰めこんで引っこ抜いてやって、そのたびに体がイくようになるまで続けたよな?」

「ひっ、いや、いやです、どうかそんなことはやめて、ひぅ、やぁぁ、
 だめ、だめ、ひいいい、いく、あ、イきますう……ああああ、イくうううっ!!」

 血を吐くような叫びとともに、アンリエッタが絶頂に到達する。先ほど一度寸止めにされたこともあって、それは強烈なものだった。
 淫奔に振りたてられていた魅惑的な尻が、動きを止めて痙攣し、蜜壺とアヌスをきゅうぅぅぅと締める。
 その瞬間、アヌスから淫具を一気に引き抜かれた。括約筋の締めつけをえぐりながら、ぷちぷちと真鍮玉が肛口を広げて出ていき、にゅじゅるん、と全体が飛びだす。

「ひぃいいっっ――あああああああっ!」

 淫具とともに魂を強引にひっこ抜かれたようだった。
 宣言されていたのに、まったく耐えられなかった。いま達したばかりの高みを台にして、もう一段上へ強制的にのぼらされる。

「だめ、またイくううっ、ひあっ、らめ、ああああっ、イくぅっ……!!」

 一瞬で火だるまになるような連続した絶頂に呑みこまれ、内臓から深く達して、泣きながらアンリエッタはかかげた尻を淫靡にくねり悶えさせる。
 蜜壺からも、好意たっぷりに熱く抱擁されていた肉棒が、アヌスの淫具とあわせて抜かれている。
 噴き癖をつけられている潮が、ぴしゅぴしゅと断続的に飛んだ。

 うつぶせに完全に床にくずれ落ちたアンリエッタの体を、背後から才人が乗りこえるようにまたいだ。
 肉棒を自分の手でしごきあげながら、びくびく脈打ちはじめた亀頭を少女の頭の上から押しあてる。
 どぴゅっ、どぷっと大量の精液が、栗色の髪の上からぶっかけられていく。

 力つきてぐったりし、火照った呼吸をつむいでいるアンリエッタが「……ぃゃぁ……」とおぼろな泣き声を漏らした。
 髪の生え際から美貌にとろとろと、熱い精液が流れ落ちていく。
 頭上から白濁をぶっかけられて、くらくらする猛烈な男の精臭につつまれながら、腰骨がなくなったかのような余韻にじんわりと少女はひたらされるのだった。

…………………………



91 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:54:13 ID:1lZx7Wwc
「こんなお尻の穴ぽっかり開いちゃって……いや無理ないか、ずっと入ってたんだもんな」

 床に這ったアンリエッタが、いつまでも夢幻をさまよっていられなかったのは、その一言と同時に触れてきた指のせいだった。
 直径二サントほどの、コインくらいの大きさの穴を開き、ピンクの内部肉壁を見せてひくひくするアヌスを才人に触れられたのである。
 快楽に使えるよう、肉が十分にほぐれてきたかを確かめるような手つきだった。

 彼女は「〜ひっ」と息をのみ、反射的に触られた場所を締めた。
 抜けかけている腰をよじって手をのばし、ドレスのすそで必死に尻を隠そうとする。
 恥じらいはもちろんだが、恐怖のほうが大きい。
 いまは体が蕩けすぎている。つづけてすぐアヌスを犯されたら、いままで行かなかった領域に連れ込まれてしまいそうで怖かった。

 しかし、才人もこの場ではそれ以上するつもりはないようだった。

「一度お風呂はいって、晩ごはんもちゃんと食べてからまたしような」

 アンリエッタは複雑な気分になる。
 いま嬲られずにすむことへの安堵が大きかったが、今夜もやはり身を少年に呈さなければならないようだった。
 まだ一日が終わっていないことが呪わしかった。
 少女は石の床に腕を必死につっぱり、震える上体をようようのことで立て直した。

「ひ……ひきょう、ものぉ……」

 へ? と目を丸くしている才人を必死ににらむ。
 悦びを極めた直後のことで美貌はゆるみきり、水面のような美しい瞳は蕩けてしまっていたが。

「あなひゃが……あなたが、いやらしいことをしなければ……わたくひは、もっとちゃんとした女でいられるのよ……こんなことで、だまらせようとして……
 わた、わたくしは……ずっと怒っているのですからね……」

(言えた、ちゃんと言えたわ……)

 本当はこのとき淫楽のなごりで、怒りの感情さえ一時的に溶き流されてしまっていたが……せめて、虚勢だけでも張らなければならなかった。
 才人にどんな反応をされるだろう、と怯えるかたわらで、言えた自分がかすかに誇らしくもある。
 ここ数日、心身を陵辱されて乱れながらも、自分自身に言いきかせてきた。「抱かれている最中はもう駄目でも、それが終わったら戻らなくては」と。

 毎回、快楽に弱りすぎて途中から狂わされてしまう。それはもう諦めた。
 けれどどれだけ乱れても、終わって体の熱が冷めれば、心をどうにか立ちなおらせてきた。怒りを再燃させて、誇りを取り戻してきた。
 それがアンリエッタがしがみついている、最後の気概なのだった。



92 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 18:54:53 ID:9sY09s+R
支援(この板で意味あるのかな?)

93 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:55:01 ID:1lZx7Wwc
 炎天下の氷のように濡れて溶けかけながら、どうにか意地を張っている少女を見て、才人は胸がまたしても妖しくうずくのを感じた。
 たぶんアンリエッタ自身は意識していないのだろうが、男をぞくぞくさせる艶めかしさが、その潤みをたたえてにらむ瞳にこぼれんばかりに満ちている。
 つい手をのばし、座りこんでいるアンリエッタの頬をなでる。

 ひっ、と少女が一瞬おびえたように身をこわばらせ、それから頬への穏やかな愛撫に細いため息をついている。
 その目が才人を悔しげににらもうとしながらも、安堵するような光をやどした。
 才人はアンリエッタの目を見ながら、静かに考える。

(この人、弱い人だけど、けっして弱いばかりじゃないんだよな……
 ほんとに複雑な人だよなぁ)

 嬲ればすぐ骨抜きになるのに、最後のところではなかなか折れない。その後、彼女は何度でも立ちなおるのだった。
 それでも体を重ねて何度も屈服させていると、少しずつ深みに落とせている実感があって、少年は容易にやめられなくなっている。
 自分の嗜虐的な行為に体で応えて、少女がしっとりと危うい色香を増していくことが、才人を夢中にさせているのだった。

●  ●  ●  ●  ●

 夕べの光も通りすぎ、トリステインは日没する。
 夜天の黒を背景に、星斗かがやく刻が来る。
 夜ごとのいとなみは、いまではアンリエッタにとって苦悩となっている。
 快楽を得られないわけではもちろんない。その真逆だからこそ泣きたくなるのだ。

…………………………

 興奮しすぎていなければ、才人の前戯はたいていいつも丁寧である。
 使い魔だからなのかこの少年は、どうも女の子に奉仕するのも大好きなようだった。

 最近は時間をたっぷり使って丹念に、アンリエッタの体のすみずみまで愛撫してくる。
 あちこちをちょこちょこ触るのではなく、一箇所一箇所をゆっくりと時間をかけて執拗に、完全にリラックスさせて少女の身も心もとろかすように。
 ときには二時間近くもじっくりと、やり方も触れるか触れないかのソフトなタッチが主である。

 それにお尻をされるようになってからは、前戯で敏感なところを責めてくることはあまりない。
 絶頂を与えることなくアンリエッタを煮込むように、才人はじれったい悦びを蓄積させて、少女の性感をやんわり追いつめてくる。

 乳輪をすりすりと穏やかに指の腹でなでられたり、縦長のへそを舌でつつかれたり、足の指を口に含まれて一本一本しゃぶられたりして、もどかしい快楽にアンリエッタは甘声をもらしながら陶酔させられるのだった。
 それこそ意識せず口が勝手に、何度も蜜壺への挿入をねだってしまうほどに。
 肉欲が我慢の限界にたっして雪肌がすっかり薔薇色にそまり、官能の汗にぬめり光るほど濡れて、全身がぴくぴくと痙攣しだすころに、ようやく才人が挿入してくる。

 しかし、前戯のときは高貴なレディとして最大限の尊重を払われるような奉仕をされるのに、挿入後は一転して奴隷のようなあつかいで激しく嬲られるのである。
 その落差が大きすぎて、倒錯して渦をまくような肉の悦びになおさら溺れさせられてしまう。



94 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:55:29 ID:1lZx7Wwc
 きっちり逃げられないように押さえつけられ、ときには、肌に柔らかい絹やビロードの布できちきちに拘束され、発情しきった蜜壺をつらぬかれて奥をこねまわされる。
 濃く甘すぎる愛悦を何度も極めさせられ、わけがわからなくなるまで子宮を突きあげられる。
 挿入されるのをねだったアンリエッタは、同じ口からやはり無我夢中で「許して」と言ってしまうのだった。

 途中からは回らないろれつでずっと許しを乞い、やめてほしければ肛門性交を自分からねだれと吹きこまれて、「今日もお尻をしてくださいまし」と絶頂で白く脳裏を塗りつぶされながら繰りかえし言わされる。
 これまでのように何度も潮を噴いて、真っ赤になった子宮の痙攣が止まらなくなるあたりでようやく責めが止む。

 その後、ときには回復の休みさえもらえずすぐ、よろめきながら四つんばいに這わされるか何かに抱きつかされて、クリームや植物油をクリトリスとアヌスに塗られ、背後から屈辱的に女肛を犯される。
 同時に腰の前にまわされた少年の手で肉豆をさんざんにいじられる。
 熱い叫びと涙をふりまきながら淫艶に若い肢体をくねらせ、あげくに嬲られる肉豆で被虐的な連続絶頂におちいる。

 途中からむせび泣きながら、気がつけば自分から腰をしゃくりさえしている。
 一日の行為のしめくくりとして精を女肛内部にそそがれ、急速に育ちつつある妖しい快楽に悩乱の声をほとばしらせる。
 そんなまさしく調教そのものの責めを受けつつ、アンリエッタの体ははやくも、射精する肉棒を肛門でキュッキュッと脈動にあわせて締めることを覚えだしているのだった。

 ……それがここしばらくの夜の大体のパターンだった。道具を使うなど細かいバリエーションの違いはあったが。
 けれど、責め手の少年が「もう慣れてきたかな」と見さだめたこの夜からはそうではなくなった。

…………………………

 寝室には、また蒼ずむ夏の闇が満ちていた。
 毎夜のように窓から入ってくるのは月の光、夜風と夜の鳥の声も。

「ぁ……ぁ……うぁ……」

 室内では熱をはらんだあえぎ声が、ベッドに這わされた少女ののどから漏れていた。
 またしても、尻を強調する姿勢をとらされていた。目隠しと拘束つきで。

 湯を使ってきたアンリエッタは完全に裸身。ただし、白いビロードの目隠しと、モスリンシーツを裂いた布を別にして。
 布はアンリエッタの手足を拘束している。右と左、それぞれの手首と足首を一まとめにしばられ、うつぶせで尻を高く差しあげる形である。
 ベッドに押しつけた泣きそうな美貌は、きっちり目隠しされ、責めをうける肉体を鋭敏にさせられている。

 朝のときと似たような体勢であっても、朝よりいっそう惨めに辱められるような這わされ方だった。
 そのかかげた尻のほうからは、ぺちゃぺちゃと舌の使われる音がする。
 ついに耐えかねたアンリエッタが、背後から舌で愛撫してくる少年に懇願した。

「サ……サイト殿……そんな恥ずかしいことはやめて……
 お尻なんか舐めないで……!」



95 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:56:01 ID:1lZx7Wwc
 才人は答えず、牝尻を割りひらいてアヌスに舌をはわせ続けていた。
 この格好にアンリエッタを拘束してから、これ以外の責めはいっさいしていなかった。
 少年の舌にねっちりとねぶられ続けている女肛は、とうにヒクヒクと反応を止められなくなっている。
 滑らかなビロードの目隠しの下で、アンリエッタは恥辱の涙をにじませながら、一気に羞恥が爆発したように声をあげた。

「やめてぇ、恥ずかしいのですっ、そんなことしなくても今夜もお尻でさせてあげますから!
 ……あ、あなたがそういうことをして欲しいのなら、わたくしが舌で舐めてあげます!
 ですからわたくしにはしないで、舐めないでえっ、辱めないで一思いにすればいいでしょうっ!」

 手足を拘束されていなければばたばたしていただろう。
 才人がようやく舌を離して答えた。

「アンにお尻舐めてもらうのもいいな。でもそれは今度でいいや。
 もちろんいつものように、もうすぐこっちを使わせてもらうさ。今夜はちょっと念入りに下ごしらえしてるだけだってば。
 いくらでも感じてていいからな……なんだかんだ言っても、お尻の穴責められるの好きになってきたろ? この場所と他のとこ一緒に責められて、あれだけ乱れちゃうんだもんな」

「嫌い! 大嫌いです! ……ひあ、やめて、いや、ぬるぬるしておりますぅ……!」

 また才人に執拗にアヌスをしゃぶられだした。
 羞恥と脊髄に流れっぱなしのおぞましい感覚に、アンリエッタは気が変になりそうだった。
 大嫌い、というのは嘘ではない。そこで感じてしまうのとは別の話なのだ。

 無理にその部位を使われるようになったあたりから、才人と仲たがいしている。誇りを傷つけられ、少しは愛されているはずとの確信もあやふやになった。
 屈辱も悲しさも捨てられるかもという怯えも、全部がはけ口を求めた。
 むろん主に才人に向けられるのだが、口約束の存在やら才人を失いたくないという想いやらで、アンリエッタは少年にはあまり表立って激しい感情をぶつけられない。

 おたおた動揺する心が、悩みから逃避して「責めても問題ない、罪をかぶるべき対象」を求め、それが「肛門を性交に利用するという恥知らずな行為」となったわけである。
 いまでは憎しみに近いほどのいとわしさを、その行為に感じていた。
 要するにアンリエッタはアナルセックスに対し、現在の諸悪の根源というレッテルを貼っているのだった。

「ぺろぺろしたらだめ、んんん、お願い、もう堪忍してくださいまし……
 ――やあぁっ! な、何なのですかそれ、何を当ててるの、ま、まさか、やめて、指を入れたりなんかしたら怒りますぅっ」

 ……それなのにそこを膣やクリトリスとともに責められて、肉が燃えただれるような官能を得させられてきた。嬲られながら毎回、溺れていく。
 なまじ忌避する対象に設定してしまっているばかりに、そこでの背徳的な悦びがますます屈辱の火となって身をあぶるのだった。
 二回目に肛門を犯されたときの体験は、トラウマと共に、肉体に苦悶するような快楽の記憶をしっかり刻みつけていたのである。

 その記憶におびえるようにつつましく震えるアヌスに、才人が中指を当てて丹念に揉みこんでいた。
 それだけでいっそう泣き騒ぎだしたアンリエッタの声に、彼はすこし笑う。



96 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:56:32 ID:1lZx7Wwc
「もうちゃんとお尻の穴も濡れるようになったんだな。
 適応はやい体だよなあ、ほんとえっちの素質あるや」

 才人の指の腹の下でアンリエッタの可憐な菊のつぼみが、くちゅり……と塗りこめられた唾液、それに腸液をにじませてほころび、恥ずかしげにわなないている。
 つぷ、と才人の中指がアヌスに浅くもぐりこむ。

「ぅああぁっ!」

 黒い快楽を覚えこまされているアンリエッタのその部分が、叫びとともにぎゅっと締まり、ぬるりと才人の指を押し出した。
 怖がるように固くきゅっと閉じて締まったアヌスを、なだめるように指の先でクリクリと揉みほぐされ、望まない異質の快美感に、拘束された雪肌が闇のなかでくねる。
 少女の意思に反して、おずおずながらふっくらとほころんだアヌスにまたしても指がもぐりこみ、浅い部分からくちくちと愛撫し始めた。
 指に犯される美尻が、黒い悦感に痙攣する。

「やめなさ、やめなさいぃっ、指も舌もいらないの、は、はやくあなたのを入れてください、お尻はやく入れてぇっ」

「ん、お尻ねだらせるのはいつも言わせてたから、さすがに開き直って自分から言うようになっちゃったか。
 ていうかそれ、おねだりでも趣旨は違うよな。『無理やり入れられて痛いほうがまし』とか思ってるだろ。だめだって、ちゃんと用意してやるから感じろよ。
 そんな嫌がらなくたって、夕方にまた自分でお腹の中きれいにして、お風呂で念入りに洗ってきたんだろ? 最初に舐めたとき、お湯の透明な味とにおいしかしなかったってば」

「〜〜〜っ、さ、最低よ、そんなこと確かめないで、もう触ったらだめええっ」

 目隠しのため視界を遮断されたことが、淑女ならだれでも恥じ入る責めとあいまって皮膚や粘膜の感覚をとぎすまし、少女を鳴かせていた。
 器具の責めよりずっと基本的な、だからこそ肌にしっくりなじんでくる指や舌の愛撫。
 その温かい愛撫でやさしく恥辱の場所をなぶられ、汚辱感とともに肉体の昂揚を高められていることが、あまりにも辛かった。

 夜の残酷な静けさのなかで、拘束された優艶な白い裸を身もだえさせ、総身をしとどの汗でじっとり濡らしながらアンリエッタはあえいだ。
 指が抜かれると、すぐ男の舌があてがわれた。
 「やんんんっ」と眉を下げて歯を食いしばり、少女は桃尻をぶるぶるさせつつ、尾てい骨のほうからぞわぞわ熱を伝えてくる黒い情炎に耐える。

「なあ、気づいてるか? おま○こまでまたぐっちょり濡れてる。お豆もぷくんて腫らしてるぞ。
 お昼でドロドロだったから、せっかくお風呂入って洗ってきたのにな。今ここ触ってやったら簡単にイケそうだよな?
 だけど今夜は触ってやらないから。お尻だけでイってもらうからな」

「いかない、お尻だけで気をやったりしません、あ、あああ、それやめて、
 舌、舌おなかの中に入ってこないで、あうっ、もういやああ……!」

…………………………
……………
……



97 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 18:56:37 ID:9sY09s+R
支援

98 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:57:01 ID:1lZx7Wwc
 時間がたち、ようやく才人が舌を離した。

「……このへんでいいかな」

 才人は用意していた植物オイルを手のひらにたらすと、その手で自らの怒張を二、三度しごきあげ、潤滑な肛門性交の用意をした。
 今から少年に捧げる尻をかかげたアンリエッタは、ベッドのシーツに横顔を押しつけ、荒い息をもらすばかりになっている。

 手足を拘束されて這った女体で形づくられる、卑猥な三角錐。
 その頂点になって高い位置にある美尻のなかで、長時間にわたって指でほぐされ舌で舐めしゃぶられた女肛が、ふやけきってあえぐような動きを見せている。
 知りたくもなかった肛門の性感はここ数日で開発されており、さきほど愛撫された感覚は粘つくようにべっとりと心身にからみついていた。

 美麗な白桃の実を、才人が両手でつかんで割りひらいた。亀頭がアヌスに当てられる。

 裸身を淫艶に汗でぬめり光らせ、ときに小刻みな痙攣をはしらせている少女が、目隠しされた顔をわずかにあげて弱々しく鳴いた。
 朦朧としていたが、気がつくとアヌスに挿入されようとしている状況。
 体に力がはいらず、抵抗心も消えるほど溶かされている。それ以前に拘束されていた。這ったままで、ひん、と鼻を鳴らすしかできない。

 ぬぷり、とほころびたアヌスをおしわけて肉棒が入ってくる。なにかの予兆に、子宮がひくんひくんと息づく。
 尻奥までじゅっぷり男の肉を詰めこまれたとき、アンリエッタのなめらかな背から細い首筋にかけて、ぶわっと一気に鳥肌がたった。
 それがすぐ消えてかわりに新しい汗の珠が噴き、透明なよだれの糸をたらす舌が朱唇からこぼれる。

「あ……あひ……? あ、あああっ……?」

 少女の括約筋がきゅっと締まり、強烈にしめつけられた才人がすこし驚いた声を出した。

「あ、今夜はすごく反応いい……それに強く締まるけど、固さがだいぶとれてる。姫さまのお尻、具合よくなってるや。
 朝から道具でほぐしてあげて、今いっぱい舐めてあげたのがよかったのかな」

「おし……お尻……いや……」

 アンリエッタは背をたわめ反らして、かかげた尻を犯されることに切れ切れのつぶやきをもらした。
 肉剣の鞘にされた腸管が、子宮とともにおののいて震えた。
 ――腰を使われはじめた。

「ああああっ!!」

 一瞬で叫ばされた。
 アンリエッタはぱくぱくと口を開ける。よだれが溢れた。

「うそ……何これ……お尻……」



99 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:57:30 ID:1lZx7Wwc
 朝から嬲られていたこの一日で、予想以上に慣らされていた。
 おぞましい異物感はまったく変わらない。けれど昨日はそれなりに残っていた挿入のときの痛みは、淡雪のように消えていた。
 肛肉が内部までとろけ、少年の肉棒を締めあげて、こちらからも搾るようにリズミカルに締めつけている。
 アヌスが完全に、男の肉をもてなすための器官にされていた。

「ま、待って、動かな……んひいいっ」

 制止は聞いてもらえず、スムーズな抽送がぐちゅぐちゅと少女の肉管でおこなわれる。
 そのたびに下半身で湧きおこるのは、もうはっきりと快楽だった。
 融解しかけた鉛を流しこまれたように熱くて重い、異質の快楽。魂をゆっくりけずられるような。

 太い肉棒をズルズル引きだされると、排泄に似てそれよりずっと深い、暗黒の深淵をのぞかされるような快美がわきおこる。
 奥に埋められて子宮を壁越しにノックされれば、おこりのように体に痙攣が走った。
 膣感覚より原始的で、そのくせ人の手で仕立て上げられた、独特のえぐみがある快楽。
 いまはアヌス以外を触れられず、純粋にその病的な快感だけを味わわされている。

「待って、待ってえっ」

 食い締める女肛から潤滑オイルにまみれた肉棒をぬるる……と引き出される。
 押しつけられる罪深い悦感に惑乱しながら、アンリエッタは拘束された体を必死によじり、首筋まで真っ赤にして叫んだ。
 まったく触れられない蜜壺からこぼれる愛液が、量を増してシーツにぽたぽた落ちている。

 才人の指がつつっとアンリエッタの背筋をなぞり、雪白の肌が微弱な電流を流されたようにびくっと引きつる。
 うなじの毛がぞわっと逆立ち、「ひゃん」と可愛らしい声が出てしまう。
 意識をずらされた瞬間に大きくずぬっと突きこまれ、「ああぁうっ」と美声が夜気を震わせた。

 夜は長かった。
 窓から見える星の位置が時々刻々と変わっていく。

 才人は責め方を変えている。激しい動きではなく、時間をかけて、目覚めかけの何かをなだめるように腰を使ってくる。
 焦ることなく着実に。突きこみでも男根の七、八割までしか呑みこまさず、じっくりと腰をすえて繊細に。
 ベッドの上で煮こまれるように責められる少女の唇から、よろめくような媚声が絶えず響く。
 おぼろめく白肌から量を増してたちのぼる甘い淫気が、月明かりの窓辺にとどいていく。

 自分の体の内で、丁寧に積み重ねられて育てられていくその何かに、アンリエッタはあえぎながら目隠しの顔をシーツにこすりつけて懊悩する。
 同じくシーツに押しつけられた乳房はむにゅんと円くつぶれ、切ない情感を一方的に伝えてくる。両乳首はとっくの昔にしこりきって甘痛いほどだった。
 ますます濡れていく蜜壺の惨状は、内ももを幾筋も粘りおちていく愛液の感触で、見えなくても簡単にわかってしまった。



100 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:57:58 ID:1lZx7Wwc
 昨夜までは肛門を犯されるときは蜜壺やクリトリスを少年の手でいじられ、前後をいっぺんに責められて悶え狂っていた。
 そのため条件反射が肉にしみこみ、いま蜜壺が子宮からよだれをこぼして「はやくこちらも触って」とばかりに催促しているのだった。
 ……昨夜までは、前後の性感帯への責めの組みあわせに子宮の痙攣が止まらなくなって、何度となく才人にすがりつくようにして許しを乞うたけれども。
 今夜このとき唐突に、アンリエッタはまったく逆のことを叫んだ。

「お、おねがいっ、前をさわって! 昨日までのようにしてくださいましっ」

「今さら必要ねえだろ、こっちだけでちゃんと感じられるようだしな」

 アンリエッタが言いたいのはそういうことではないのだが、才人はわかってとぼけているのだった。

「違うの、あああっ、違うのですっ、――お尻なんかで気をやらされるのは嫌ぁ!
 あひ、んんく、んんんうぅっ……!」

 官能味たっぷりの桃尻を逃げようとするかのように振りたて、女肛を貫く肉棒をかえって悦ばせてしまう。
 その肉丘を指が食いこむほどわしづかまれ、淫猥に谷間を開かれて肉棒を根元までずむっと突き通された。

「あああああっ! 深い、深いいいっ」

「そろそろイキそうなんだ? じゃ、少しずつ速くしてやるよ。
 ――お尻でイくときも、ちゃんと報告しろよ? しなきゃお仕置きだからな」

「ひうっ……気なんかやらないわ、あく、……や、やらせないで、気をやりたくない、
 お尻は嫌いなの、嫌いなのですっ……やあああぁっ」

 また深く突きこまれるようになっていった。
 子宮の存在を裏側から意識させられ、それが胎内で甘く煮立っていく。「いや」と言う声さえ艶めいて、ほろほろと落花のように散っていく。
 アヌスを肉棒に拡張されていながら体がすっかり、雄に嬲られるために生きている牝のような反応を返してしまっていた。

「うぁ、あつい、お尻が熱いの、ひ、いやです、くうっ……!」

 自尊心を壊されていく。
 白く滑らかなビロードの目隠しをはめられ、手足は獣のようにくくられている。恥ずかしくアヌスを差し出して、腸管を肉棒しごきの道具として男に使わせている状況。
 それなのに本物の獣のようにあえいでいる自分を認識して、アンリエッタは惨めでたまらなくなる。
 このうえに嫌っている肛門性交で絶頂に達してしまえば、もう取戻しがつかないとさえ思えた。

「……ひぁ……ひっ……あああぁ……あつい……」



101 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:58:29 ID:1lZx7Wwc
 耐えるため歯の根をしっかり閉じようとしても、気がつくと横顔をシーツに押しつけたまま舌をよだれと一緒にこぼして、荒く息をしている自分がいる。
 桃尻の真ん中をつらぬく灼けた串から、熱波が脊髄をかけあがってくる。
 もうこの感覚を忘れられそうになかった。意識を犯される女肛だけに集中させられることで、肉棒の形をしっかり肛肉に覚えさせられていた。

(だ……だめ……ああ……これ、だめかも……)

 歯をどれだけ食いしばっても、拘束された手を完全に白くなるまでかたく握りしめていても、足指をきゅっと握りこんでいても、全身の震えはどんどん大きくなっていく。
 肛肉がただれて、体が内側から炎上しているようだった。正直、なんでまだ絶頂をこらえられているのか自分でもよくわからない。
 わからないまま、熱だけがひたすらに蓄積していった。

 前兆もなく才人のとがらされた舌が、アンリエッタの耳の中にぬるりとすべりこんできた。
 ――瞬間、脳まで犯されたような感覚が呼び水となり、目隠しの下で視界がはじけた。

「……あひいいいっ……!」

 絶叫しながら総身をうちわななかせ、硬直させて、アンリエッタは純粋に始めての肛門性交での絶頂を味わっていた。
 絶対に、到達したくなかったところに無理やり突き落とされた。
 それも、厚ぼったい官能が相当に育っていたとはいえ、不意打ちで一押しされただけであっさりと。

 触られてもいないのにわななく蜜壺が、愛液を垂らしてベッドと蜜壺を粘った糸でつないでいた。
 牝尻が男のものをくわえたままぴくぴく小さく震える。余韻まで通常の性交と違い、残響がジーンと重苦しく長くつづく。
 アンリエッタは荒い息で枕辺を湿らせ、ぐったり体の力を抜きながらその余韻にどっぷりと浸からされた。

 精一杯の我慢もむなしく、とうとう前を触られないまま禁断の場所での極みを味わわされた。その悲嘆をじわじわと噛みしめはじめている少女に、才人が背後から声をかけた。

「……やっとイったな? 体はずいぶん燃えてたみたいだけど、お尻だけでのイキ方がわからなかったんだな。
 でも今ので覚えたろ。じゃ、次は俺を気持ちよくしてもらいますから」

 その宣言はすぐ実行に移された。

 抽送に拍車がかかり、ぴっちり肉棒に吸いついている肛口の粘膜の輪を押しこみ、引きだしする動きが急に速まっていく。
 肉をヒクつかせながらへたっている間も与えられなかったアンリエッタが、顔をあげて悲痛に鳴いた。
 今度は少女に絶頂を得させるためではなく、純然と少年の快楽のために肛肉を使われていく。

「ちょっとまって、やぁ、やすませて、ああっ、ひああんっ、は、激しすぎますっ……
 ……え? あ、あああ……? あれ……?」



102 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 18:59:03 ID:1lZx7Wwc
 ビロードの目隠しが少女の顔に巻かれてはいたが、そばで見るものが見れば、美貌に浮かんだ混乱の表情ははっきり視認できただろう。
 アンリエッタの中で重い残響を伝えながらもゆっくり沈潜しはじめていたはずの異質の官能が、下降をやめて急激に高まってきたのである。
 汗濡れした雪白の背中で、挿入のときとおなじく鳥肌が、もう一度ぷつぷつと滑らかな肌を覆った。

「まって……あ……なんで……だめ……ま――待ってえっ!」

 あごをはねあげて汗を飛び散らせながら叫ぶ。体が卑猥に突き上げた桃尻をきゅうと締め、使用されているアヌスを閉じようとする。
 すでに腸内にある肉棒の抜き差しを止められるわけもなく、肛肉をひき絞ることで少年を悦ばせただけだった。
 肉棒の突きこみが苛烈になり、ここ数日で柔らかくなったアヌスをさらにほぐされる。

「へ、変なのです、お尻が、お尻がまた熱くなっておりますうっ」

「へえ……連続してイけそうなんだ。じゃあ見せてみなよ、俺も出すから」

「ひゃぐううっ……! あう、グチュグチュしたらだめ、ゃあっ、うああっ」

 肛肉が突きこんでくる少年の肉棒を迎えて引きしごき、子宮が追加のように粘液を吐淫した。
 炉の鍋にかけたタールのごとく黒く熱くどろどろした快楽が、理性を侵食しながらすぐさま戻ってくる。

 二回目の絶頂へ向かう肉悦は、あきらかに最初より濃かった。アンリエッタに恐怖がこみあげ、それさえ肛門をえぐられる快楽に忘れさせられていく。
 続けて責められることで、先の絶頂の残響が次へつなげられて増幅されていくのは、その場所でも変わらないようだった。むしろ残響が重く鈍いぶん、どこよりもその傾向が強いかもしれない。
 とっくに声は止められなくなっている。

「相当よがりだしてるじゃねえかよ……ほんとにえっち好きな、やらしい女だな。
 お尻がすっかり美味しそうに俺のをくわえて……うわ、これきゅむきゅむ締まって噛みついてくるみたいだ。
 そんな背中くねらせたって手足の布はほどけないぞ。ほら、もっとグチュグチュしてやるからこっちに集中しろよ」

「んんんんんっ――くぅ、ひいいっ、ああああああっ!!」

 双丘にかけられた両手で牝尻をあらためてぐいっと割り開かれ、ぬめったアヌスの奥深くまでひときわ強く、熱い男の肉をぶちこまれた。
 いやらしい女という言葉に反論する余裕さえなく、アンリエッタは拘束された身をよじって、もだえながら叫び声を噴きあげた。
 肛肉がもっちりと蕩けきり、勝手に肉棒をしゃぶりだしている。自分の体の卑猥さと、刻々と倍増して熱と密度を高めていく性感に、脳が蒸発しそうだった。
 肛姦の、邪悪さすらある官能が少女を引きずって翻弄していた。

 子宮が痙攣し、ジュクンと恥丘の裏のほうで何かが溜まったような感覚があった。
 アンリエッタの全身がおぞ気だつ。
 肛門性交での二回目の極致、高みというより深淵といったほうがいいかもしれないそれに、もう踏み込みかけていることに気づいたのだった。
 泣きあえぎながら上気しきった頬をシーツにこすりつける。



103 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 18:59:34 ID:9sY09s+R
長編支援

104 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:00:09 ID:1lZx7Wwc
「――やっぱりだめぇっ、お尻は、ひいぅ、もっ、もうしませぬ、もうさせないわ!
 ふあっ、いやあああああっ!! 止まりなさいいっ、そんな激しくしないでえっ」

「そろそろだから……!」

 惑乱におちいったアンリエッタの突発的な言葉を無視して、才人が抜き差しを速めていく。
 やめられるもんか今さら、と彼は月光に映しだされる眼下の光景に凝然と見入っている。

 オコジョのようにしなやかな背、柳腰のくびれ、官能的な量感のある双丘をまろやかに形づくる尻、臥所(ふしど)にほどけて広がった栗色髪――白モスリンのシーツの上、同じ白布での拘束具、白ビロードの目隠し。
 それら上質の白布で手足を縛られて視界を奪われ、柔らかいベッドに這わされて甘汗を吸わせている少女。
 純白の中で彼女自身はぽうっと肌を紅潮させゆきながら身悶え、叫び、うちわなないている。
 艶にくずれていくその姿が、幽界に近いほどに妖しい淫美をふりまいていた。

 縛りあげたままツンと突きあげさせた桃尻を見下ろしてかかえこみ、こってりとアヌスを犯して美少女を快楽に泣き狂わせている。
 男の支配欲を満足させる状況を再度認識したとき、射精欲求がちりちりと睾丸のほうからわきあがってきた。
 俺も限界、と判断して才人はアンリエッタの腰骨をがっちりつかみ、尻を強く引きよせた。肛肉を深くえぐりこみ、子宮の壁越しの部分で亀頭を止める。

「あああーっ……!!」

 その瞬間、悲しげな艶声とともにアンリエッタの背筋がたわめそらされ、栗色の頭がびくんとはねた。
 牝尻がぐぐっとこわばり、女肛の輪が強烈に収縮して肉棒を締めあげはじめた。
 才人は眉根を寄せて目をぎゅっとつぶり、快楽のうめきをかみ殺して精液の放出をはじめる。
 昼間に二回出していたはずなのだが、いま得た快楽のあまりの大きさにぶびゅっ、びゅっと勢いも激しい。

「あああああああっ! あぁ、あああああっ!!」

 アンリエッタのほうは、精液を流しこまれることで声をいっそうほとばしらせていた。
 ドクドクと腸内を熱い白濁で満たされ、肉棒の脈動を感じたときに、深淵にはまりかけていた官能が完全に錯乱した。
 舌をなまめかしく宙に踊らせ、ひとたまりもなく二回目の肛肉での絶頂に突き落とされていた。
 圧迫感のある呪うような肉悦の中で、蜜壺でまでプチャと何かが弾けた気がした。

 才人の快楽にせっぱつまりながらも勝ち誇るような声が、首をのけぞらせて発作のようにがくがくしているアンリエッタの頭のうえから降ってきた。

「はっきりイってるよなっ……水鉄砲みてーに、ぴゅってお潮まで後ろに噴いたぜ、今……」

「…………ぁ…………ぅぁ…………」



105 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:00:53 ID:1lZx7Wwc
 全身の筋肉が、きしる音まで聞こえるかと思うほど緊縮しつづけ、それから一気に弛緩した。
 ベッドに完全に突っ伏して体重を投げだし、優美な裸身にどっと汗を噴きださせてあえぐ。

「……ひぃ……ぁ……」

 じんじんと五体がしびれて、淫気をくゆらせながらか細くうめくしかできない。
 才人にずるりと肉棒を抜かれても、体は反応を見せなかった。肛口はくちゃりとほころびて男根の形に開きっぱなし。

 終わったなら拘束をほどいてと言う気もおきず、玩弄された尻をもたげたまま、嬲られる快楽にひれ伏したような姿勢をとり続ける。
 虚ろに散らされた心を絶望が占めはじめていた。

 一回目はなにがなんだかのうちに達してしまっていたが、二回目は絶頂をはっきりと心身に刻まれた。
 また一つ戻れなくなったと思えば、涙がゆるかににじみ出る。

 けれど、アンリエッタが悲愁にくれている暇はなかった。
 犯されたばかりの肛口になにか細い管のようなものが入ってきた。

「え……え?」

 肛道に侵入してきた異物に戸惑った瞬間、びゅぅ……とそれが射精のように何かを噴出した。
 それを受けたとたん腸壁がじんとうずき、火傷したかと錯覚した。
 内臓からの痛覚に「ひいっ」とうめき声が出る。

「なに……なにして……?」

「お尻で二回もイっただろ? それなのに、ちゃんと口で報告しなかったよな。
 報告しなきゃお仕置き、って俺は言いましたよ」

 びゅーと肛門内部に注がれていく。水にワイン酢を混ぜたもの。差し込むような刺激をともない、腸壁が灼かれる。
 ぽかんとしている暇もなく、「ひぐっ、ひっ」とのどが勝手にうめいた。
 ぽっかり開いてひくひくうごめきつつ精液をとろっとこぼしていたアヌスも、いまは生き物のようにきゅっと固く閉じて浣腸器の管を食いしばっている。

「サイト殿……本当に、それだけはやめて……? やめてくださいまし……」

 頭のほうはショックを受けて反応が追いつかず、馬鹿のようにおっとりと丁寧に言ってしまう。
 内部を刺激物に蹂躙される苦痛に、剥き卵のような二つの尻房がじっとりとさらに汗をにじませた。

…………………………
……………
……



106 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:01:17 ID:1lZx7Wwc
 浣腸液を腹内に大量にそそぎこまれた少女は、全裸にハイヒールを履かされて壺の上にしゃがまされている。
 目隠しはそのまま。拘束は変化して、後ろ手にくくりあげられている。
 両ひざこそ縛られてはいないが、あの夜に受けたこれまでで最大の恥辱を、忠実に再現した状況だった。

 わななく下唇をちろりと才人に舐められた。
 それがキス奉仕要求の合図になっていた。顔をわずかに上げ、唾液に濡れてつやめく唇を、アンリエッタは前にいる少年のそれに深く重ねる。
 口内にぬるりとすべりこんできた男の舌に舌をからめ、下腹の内部でぐるぐると渦巻く感覚を少しでも忘れようとする。

「んむ、んむぅ、ンン……」

 一心不乱にくちゅくちゅと舌、唇で奉仕する。
 ぴくぴくと何度も火照った全身がうち震える。
 眉根を哀しげに寄せながら、視界を封じられた少女は苦悶に繊美な胴をよじらせていた。

 腸壁を浣腸液が焼くように刺激し、少年から唇を離して「ひっ」と鳴き、カチカチ奥歯を鳴らしながら必死にアヌスを締める。
 二回達したうえに熱い精液を注がれ、頭も女肛もその内側までふやけてしまったような状態だったのに、直後にこんな責め苦を強いられている。
 まばたきする間でも気を抜けば決壊しそうなほど、最初から臨界点すれすれの状況。

 心を切られるような涙声がついに夜気をかん高く裂いた。

「おへそ、触ってはだめ! やめてぇ、くりくりしないで!
 こんなひどいことはやめてください、――あんなところ見られるのはもういやぁ!」

 アンリエッタのわずかに膨らんだ腹の中央、つつましい小さな臍に才人がひとさし指の腹を埋めてくりくり刺激している。
 そうされることで下腹がなおさら悲鳴をあげていた。
 脂汗が流れるほど切迫した便意に、しゃがんだまま貧乏ゆすりのようにつま先に力をこめて膝をゆすぶり、ハイヒールのかかとを右左と鳴らす。
 そうすることで苦痛をどうにかまぎらわせようとしながら、我慢しきれず「あ、あ」と細くうめき声をたなびかせる。

 遠くからのように、才人の声が聞こえた。

「あの夜の言いつけ守って、いつもきちんと自分で『準備』してるだろ。今日は朝に一回、さっきお風呂入る前にもまた一回。
 おなかの中身なんて残ってないって。水しか出ないから、そこまで恥ずかしがるなよ」

 ――また下唇を舐められる。
 目隠しの下から滂沱と流れた涙が、少女の頬をあらたに伝わって落ちる。
 鼻の先がこすれるほどの近距離にいる才人に、噛みつくような勢いで唇を重ねる。

「ひむっ、むぅ、あ、あむ、んむんん……!」



107 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:01:45 ID:1lZx7Wwc
 とっくに抜き差しならない状況だというのに、すぐ前にいる才人に口づけして奉仕することを命じられているのだった。
 薔薇の花弁のような唇を少年の唇と深くかみ合わせ、薄くひらめく舌で彼の口内をすみずみまで愛撫していく。
 今にも意識が飛びそうだった。

 才人が、汗でぬめぬめと輝く乳房を、下から揺すりあげるように揉みこんでくる。
 より露骨な性感帯へ責めが変わったことで、アンリエッタはくぐもった叫びを、少年と重ねた口のなかで漏らす。
 乳首を指の間にはさまれて、全体を回すようにこねられ、胸脂肪がとろけ落ちそうなほど淫熱を高めていく。まともな思考が脳裏から駆逐されていく。

 ようやく才人が唇を自分から離してくれたが、少女のしこりきった乳首はいじられ続けている。
 敏感な両乳首をつままれ、手綱を引くように前に乳房を引っぱられる。そのぷりぷりに膨らんだ乳首を指でこすりつぶされ、甘く鳴かされつづけた。
 嬲られるピンク色の先端から流しこまれる快楽の電流に「あふ、あふ」と肉情で色づいたあえぎ声をもらしながら、アンリエッタは汗をべっとりと全身に流した。

「しんじられっ……しんじられ、ません……ひどすぎる……」

 しゃがんだままうわごとのように呆然と、哀怨の言葉をつぶやく。
 離宮滞在三日目の夜のことは心の傷になっている。二度と思い出したくもなかった。
 それなのにトラウマとともに植えつけられた官能が、あの日のことを思い出させられるたびに罪深い体によみがえる。

 だから才人もそれを見越してここ数日、わざわざ記憶を掘りおこすやり方の責めをほどこしてきたのだが、さすがにもっとも辛かったこの責めまで再現されたことはなかった。
 たった今までは。
 なんでここまでされなければならないの、と目隠しの布が涙で湿る。
 (少しでも情のある相手に、こんなことまでするはずがないわ)と頭に浮かんできた。

(…………わたくしを、きらいだったのでも……ここまで、することないじゃない……)

 うなだれて鼻をすすりながら、ぼんやり惨めなほうへと考えてしまう。
 その思考が飛ばされた。片方の乳首をはなした才人の指が彼女の股間に伸びて、赤く剥けでたクリトリスを指の腹で転がしたのだった。
 快楽神経そのものの器官が伝えてきた鋭敏な肉悦に、腰が砕けかけた。
 目隠しをした少女には責め手の次の行動が見えず、予想もしていなかったため余計に衝撃が濃密だった。

「ああぁっ! お、お豆さわらないでっ、いやぁ、漏れてしまいます、だめぇっ」

「皮をこんな剥けかえらせてさ……いつもみたいにお尻といっしょに触ってやらなかったから拗ねてるんだな。
 これ、いまここでイかせてやるから。クリームも持ってきたからあとで塗ってやろうな」

 少年の指が小鳥の頭を撫でるようなタッチで、くりくりと肉豆をあやしていく。
 とまどうように鳴いて前かがみになった少女の腰が、ひくんと自然に後ろに逃げたが、指はぴったり離れず快楽器官を愛撫しつづけて、煮立ちかけた官能ごと執拗に追いつめていく。
 舌がもつれて自分の名前さえ言えなくなる前に、逃げ道をさがす意識がなりふりかまわずアンリエッタを叫ばせていた。



108 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 19:02:10 ID:6XeWSkBf
投下ラッシュワロス

109 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:02:11 ID:1lZx7Wwc
「やめてぇ! わたくしは、ひっく、わたくしは女王なのよ……」

 叫びに手を止めた才人が、目を点にしている。

「……へ? はい、そうですね」

「だから……こんな……こんなことをわたくしにしたらいけないの……」

「……うーん」

 才人の手がいったん離れたが、やめてくれたわけではなかった。
 その手が戻ってきてまた充血したクリトリスをつまむ。今度は持ってきていたらしいクリームを塗りこまれ、ヌルヌルとしごかれだした。
 少女のひざがしらも細い肩も耐えている尻もわななき、濡れそぼつ栗色の恥毛のすぐ下が、その突起ごと燃えあがった感覚につつまれる。

「ひいいっ、やめてぇ! えぐっ、ひっく、なんっ、なんで言うことを聞かないの、ひううっ、
 いやぁ、イク、出ちゃう、出てしまうぅっ、ひ、いいいいいいっ……!!」

 淡々と肉豆を揉みぬかれて、背筋をつらぬかれるような絶頂に達する。
 美貌を泣きゆがめて歯をきりきりと食いしばり、ばらばらになりかけた精神力をついやして括約筋を叱咤し、決壊をやりすごすことだけに集中する。
 かろうじて漏らすのをまぬがれたのは奇跡のたぐいだった。
 けれど安堵も休息もなかった。股間では少年の指が、ペースをまったく変えず肉豆いじりを続けている。

 絶頂後の連続した刺激に、アンリエッタの目隠しの裏で、闇だけのはずの視界が真っ赤に明滅する。
 通常ならベッドの上でも身をはねさせて悶えてしまう責めだった。
 声も出せず歯を鳴らし、わななきつつ頭上に湯気がたちそうなほど全身を薔薇色に染めて耐えている少女に、意地悪く確かめるような声がかかる。

「へえ、やっぱりそれが本心ってわけかよ。俺にこうさせてるのはお情けなんだから分をわきまえろってことかな。
 そんなこと思ってたんだ。そりゃ、大切なこと話す気にもならないよな」

 後半は小声でつぶやいた少年の手が、するりと股間のさらに奥へ伸びた。
 この異常な状況で感じ、銀の糸をひいて愛液を素焼きの壺の中へ落としっぱなしになっている蜜壺に、指がくちゅりともぐりこんでいく。
 指をよろこんで食い締める膣口周辺を浅くかき回されて、骨までしびれるような快美が走る。
 心の一部がまたぽきりと折れた。

「……ちがうの……ゆるして……やめてほしかったの……やめ、やめてほしかっただけ、なのです……」

 苦痛と快楽がいり乱れて下腹部が紅爛に燃えさかっている。
 少年の指を受け入れさせられている蜜壺から、滝となってごぽりと愛液がねばり落ちた。
 蜜壺内のひだの一つ一つが、指を舐めるようにざわめいてからみついていく。



110 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:02:43 ID:1lZx7Wwc
 その熱い肉泥の沼で、才人が指をぬちゅぐちゅと動かしてポイントを探りはじめる。
 膣壁のしこった箇所をあっさり見つけられたとき、意思と関係なくアンリエッタの腰がぶるるっと愛液を飛ばしそうなほど震えた。
 指で犯されくちゅくちゅという水音を聞かされるとともに、腰が温かい水アメになっていくような甘悦が蓄積していく。その一方での間断ない腹痛にわけがわからなくなっていく。

「あの……さっき、いきました……こんどはちゃんと『イク』って言ったわ……
 ……だから、もう、ゆるして……」

 誇りも意地もなにもかも捨てて許しを乞うても、股間をまさぐる手は止めてもらえなかった。わかっていても、呆けたようにおっとりと「ゆるして」を繰り返すしかできない。
 股間の熱が急速に煮えたち、簡単に絶頂間際までくる。
 排泄欲求に呻吟しつつも耐えるという状況でさえなかったら、とっくに快楽に屈服して、潮を噴いて激しく達していただろう。

 月明かりの寝室が、妖夢に満たされた拷問部屋となっていた。
 アンリエッタは自分の存在が嬲られる蜜壺と肛肉だけになったかのような感覚を、しだいに得ていっている。
 濃艶に熱気を放散してうちわななく女体から、涙と汗と愛液、あえぎと理性がしぼりとられていく。エロスの概念そのものが化肉したかのような淫麗な姿。

 許しを乞うのをどこかであきらめ、少女は舌を垂らしてはぁはぁと湯気の呼吸をしながらうつむいた。
 苦悩のかなたから、おぼろに意識に浮かんできたものがある。
 かつて、自分は地獄に落ちるだろうと思った【6巻】。

(これ、これって……その、前払い、かしら……)

 今の状況は、そうかもしれないとさえ思えた。
 信じていた相手の心がわからなくなった。一方的に見放される恐怖でまともに喧嘩もできず、その少年に誇りを余さずはぎ取られ、おとしめられている。
 気づかぬうちに深層部まで開発されきっていた浅ましい心身が、そこにさえ暗い静かな悦びを見出していく。それがますます自尊心の崩壊に拍車をかける。
 地獄で裁かれて、肉欲という鎖で引き回される獣に転生させられたかのような錯覚におちいっていた。レディなどもうどこにもおらず、濡れて色づいた若い牝だけがいる。

 才人がアンリエッタのあごを上げさせ、下唇を数度目に舐めた。
 キス奉仕の催促に、少女が震えながらおとなしく応える……と見えたが、才人の唇に鮮烈な痛みが走った。
 アンリエッタに唇を咬みやぶられたのである。血がにじみ、鉄の味が双方の口内に広がる。才人は少女のぬかるみをかきまわす指をとめた。

 ぴちっと肉の裂ける痛みのなかで不思議なことに、才人まで酩酊したように夢心地になっていく。
 最後の一線でなかなか捨てきれないなにかを守ろうとするように、自分に咬みついて弱々しく震えている栗色の頭。それを抱き寄せて撫でたくてたまらなくなる。
 この心に妙なる痛みのあるキスに、少年は目を穏やかにほそめて陶然としてゆく。
 湿って熱いこの闇のなかが、退廃的な甘美さに満ちていく。まるで指で触れている少女の秘密の場所のようだった。

 わずかな時間の後、こみあげた激情がおさまったのか少女があえいで歯を離した。
 それからアンリエッタの舌が、才人の唇の傷口をちろ……と舐めた。申し訳なさと、体と心双方からの臆病な情愛がこもった舌。



111 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:03:11 ID:1lZx7Wwc
 が、舌で傷口を慰撫された瞬間に、才人の静かな陶酔が、一瞬でひどく攻撃的な獣欲に塗りかえられた。
 少年は自分でもその感情の移行に説明がつけられないまま、狼のように少女の唇にむさぼりつく。

「んむぅ、ん――――!? ぷぁ、まって、あ、あううっ……」

 突然に口づけをほどこされる側になったアンリエッタが、顔をそらして口を離し、惑乱した制止の声をあげる。

「やめて――あっ、ひ、我慢できなくなります、ん、指動かさないでえっ、ううううっ……!」

 指の動きを再開されたとき、かろうじて踏みとどまってきたものが奔騰した。
 一休みを置いたためかえってそうなったのか、官能の高さが急激に一段階はねあがる。
 膣内の恥骨裏のポイントを刺激されつつ、外にでた親指でクリトリスを押し揉まれだしたとき、絶頂にむけて蜜壺がきゅうううっと締まりはじめた。

「あああ、たすけて、イク、出てしまう、みないで、ひ、いく……
 ――いくの、いくっ、いくぅ、んんぅんっ、っ……ひいっ、ひいいいっ……!!」

 沸点の寸前で、追いかけるように唇を重ねられて舌を吸われた。いままで刻まれてきた、強引に奪われる悦びを味わわされる。それがとどめになった。
 脳裏でなにか大切な神経が焼き切れた気がした。
 官能と排泄欲求の双方が決壊し、腰がわななき――激しい放出の水音とともに一気に五感が灼熱する。おぞましい解放感と指淫の肉悦がからみあった。

 いつのうちにか、しゅるんと白いビロードの目隠しを外されていた。

 びちゃびちゃと浣腸液が放出され、なにもかもが崩れていく感覚のなかで、アンリエッタはほとんど無意識に少年の口づけに応えている。
 んん、んふ……と重ねた唇の間で息をあえがせながら、脳が溶けそうな情痴の口づけをもっととばかりに求めていく。少年の唇の傷からにじむ血の味がした。
 ぼろぼろと玉の涙をあふれさせている半開きの瞳は、光が消えて完全にとろけ、目隠しから解放されても何も見えなかった。
 ひきもきらず戦慄がはしっている茹だった体は、行水をしたようにしとどの快楽の甘汗で濡れている。

(すげ……姫さま、おもいっきりイッてる……)

 才人は呆然と目を見開いていた。
 自分の指を食い締めて粘っこい愛液を吐淫しながら、痙攣的に不規則なうねりを伝える蜜壺の感触で、少女がどんな状態にあるかは丸わかりだった。
 彼もこめかみがドクドクと鳴るほど興奮していた。

 ワイン酢を薄めた浣腸液を排泄しながら、きゅうきゅうと収縮する膣肉の中を指でなおコリコリといたぶられ、アンリエッタは間断のない絶頂状態におちいっていた。
 耐えに耐えたすえで引き金を引かれ、排泄させられながら深みに達しつづける姿を、少年の見ている前にさらしている。
 その、もう生きていられないと思うほどの恥辱がなおさら、精神を壊しかねないような圧倒的な被虐の快楽を少女にもたらしていた。

 水音がやむころに、才人が唇と股間の指を離した。双方からぬるりと糸がひかれる。
 唇からは才人の血のまじった赤い唾液、蜜壺からは子宮頚管粘液まじりの白く濁った濃い愛液。



112 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:03:45 ID:1lZx7Wwc
「…………ぁ……ぁ……」

 アンリエッタは後ろ手に拘束されたまま、もっと口づけしてとばかりに首を前にさしのべた。
 うるみ揺らめく虚ろな瞳から、宝石のような涙のしずくが床にこぼれて散り砕けた。
 男に完全に屈従して快楽をねだる弱い女の顔で、朦朧として血の味のキスを懇願する。

「……舌を……舌を吸って……おねがい……」

 地獄の火で焼かれるような黒々とした悦びに、アンリエッタの正気は溶き流され、なにもかも忘れたいという心が肉欲に逃げこんでいた。
 体が子宮から赤く火照り、骨を抜かれた腰が淫惨な余韻にぴくぴくしている。

 才人はとろけ崩れていく少女の、あまりにも淫美なその姿に魅入られている。彼の唇からはたらりと一筋の血が流れていたが、気にもとめていない。
 また、ひざ立ちになった彼の股間では肉棒がとっくに血管を浮かせてそそり立ち、先走りまでおどろくほどの量がこぼれて幹を伝っていたが、それさえも本人は気づいていなかった。
 それほど意識を眼前の少女に奪われていた。

 宙に差し出したアンリエッタの舌がはかなく震えた。

…………………………
……………
……

 心に空けられた穴を、肉を灼く火で埋められている。
 崩落寸前まで虚脱した心を、有無を言わせない快楽をねじこむことで叩きおこされていた。

「……ひぁん、ひいいいいっ……もうやめてください、やめてくれてもよろしいれしょうっ……」

 押しつけられる肛門性交による呪わしい炎の悦び、その絶頂を報告させられる声。
 肉情したたるようなあえぎ、動物めいた叫び声。
 休むこともできず、続けざまに堕とされていく。

「……とまって……ひぃん……あ、まって、まってと言っております、やぁ、いやよ、
 イく、またいきます、とめてぇ、んっく、んん、んんん、んーーー……っ! ああああっ、あひぃぃ……!!!」

 拘束はまた変えられ、後ろ手ではなく前で両手首をひとくくりに縛られた。
 そのままベッドの上で立て続けにアヌスを犯されている。
 上に乗せられて尻を淫猥に自分で振らされながら、向き合った座位でキス奉仕を命じられながら、シーツに横向きに寝かせられて片足を上げさせられ側位で、とさまざまな体位を強要されつつ。



113 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:04:14 ID:1lZx7Wwc
 いまは仰向けになってひざ裏を持ちあげられ、わきのあたりで両ひざがシーツにつくほど、体を深々と折り曲げられていた。
 やや股間を上向け、のしかかる男に向けて強調した卑猥な体位。鵞鳥の羽をつめたクッションを腰の下にさしこまれて尻の位置を高いままにされている。
 その姿勢をとらせて覆いかぶさってきた才人に、何度も肛姦での絶頂回数の上書きをさせられていた。

 男の目の前で浣腸液を排出させられながら絶頂を得てしまうという、女としてこれ以上ないような恥辱。
 その衝撃を味わわされた後では、性感にあまりに無防備になっていた。
 浣腸液に灼かれて腸管が過敏になり、あの屈辱の夜の記憶をなぞられて精神の防壁がくずれ、肛門性交で得る肉快への抵抗力が完全に無くなっていたところのなのである。
 そこに駄目押しのようにアヌスを延々と貫かれて、ひとたまりもなく淫らな炎に呑まれていた。

 淫らに狂った自分の体が、連続して倒錯した絶頂をむさぼりだし、絶望をかみしめる暇もなく凄艶に乱れて泣き叫ぶしかなくなった。
 肉体の暴走を止めるすべもなく、おぼえたての肛肉での絶頂を肉の芯まですりこまれる。肛門色情を最後のところまで促進させられたことを、強制的に確認させられている。
 力強く組み敷かれて女肛で男の肉棒をしごかされ、淫叫をほとばしらせる美しい獣に変えられていた。

 才人もすっかりのめりこみ、夢中になって攻めたてている。
 美麗な少女の体を押さえつけて、ときに繊細に偏執的に、ときに男の本能にまかせて力強く。
 あえぎと悩乱の叫びが交互に響く。絶頂が終わってから次の絶頂までの間隔がどんどん短くなり、叫んでいる時間が長くなっていく。

「――おしりグチュグチュしないでぇ! こんなこと続けられたら狂う、くるいます、あぅううッ……!
 くるってしまう、とめてくださいまひぃ、おねがいれふからっ……」

 動きをとめない少年にぐいぐいと責められるたびに、にじむ汗、前の穴から噴きでた愛液と潮、ぶっかけられた精液にまみれて表面がぬめりきった水気たっぷりの桃尻が、びくんびくんと大きく痙攣した。
 絶頂漬けになった狂おしいほどエロティックな尻が、才人の腰の下で妖艶にくねりもだえ、柔らかくほぐされたアヌスが淫猥にうごめいて、男の肉を咀嚼する。
 調教の成果を、最大限に発揮していた。

「ろれつ回んない?
 すっかりイキっぱなしだな……もうお尻だけでも戻ってこられなくなったんだ……」

 ほんとにどこもかしこも弱点な体だよな、と才人が感嘆したようにつぶやく。
 アンリエッタの体を折りたたむように覆いかぶさっている彼は、自身も汗に濡れきっている。
 体が興奮状態にあるのは彼も同じだった。昼に二回、この夜にもすでに二回放出しているのに、まったく勃起がおさまりそうにない。

 思考には一片の冷静さを残しながらも、男の本能が自分の下であえぎ泣く少女の痴態に触発されていた。
 妖美な薔薇色に染まっている柔肌を、憑かれたように執拗に、異色の快楽でいたぶってゆく。
 才人は腰を使いながら、そっとアンリエッタに顔を近づけた。

 嬲られる少女が、両手首を縛られた腕を才人の首にかけて、すがらんばかりに下から少年に抱きつく。
 あれほど嫌がっていたはずの肛門性交で、獣のように乱れさせられている惨めな状況を忘れたいのか、むしゃぶりつくように自分から唇を深く重ねる。
 とろけてほころびたアヌスにぐちゃりと肉棒を根元まで埋めこまれ、子宮裏の肉壁を押しあげるような位置で止められると、獰猛な悦びにアンリエッタの脳裏が灼けた。



114 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:04:42 ID:1lZx7Wwc
「あううッ……あひぃっ……ひむ、ぁむ……ちゅる、んむ」

 甘鳴きしながら才人の顔をさらに引きよせ、美麗な桜色の唇と舌でキス奉仕していく。
 ひゅくりひゅくり美尻を回すようにうねらせて女肛をきゅきゅと絞り、水面のような瞳を濃すぎる快楽にうるみ濁らせながら、男の欲望のために身をささげていく。
 連日の調教で体に覚えさせられたことを、ほとんど無意識に表に出しているのだった。

 顔をあげて唇を離した才人が、少女の顔を見下ろした。
 アンリエッタはようやく与えられた小休止に、よだれを口の端から流しながらはひはひと荒く息継ぎしている。
 涙でぐちゃぐちゃの美貌は、うつろに瞳をゆるませて忘我の態だった。途中で意識が何度も飛びかけていたのである。

「お尻……そんな乱れられるんだ? 正直、そこまでの弱点とは思ってなかったけど、今じゃお豆やおま○こ奥なみに反応してるよな。
 イくときの反応というかイキ方は違うけど、こっちもイキまくれるほど気持ちいいんだろ」

「い……や……ちがい、ます……」

「違わねえだろ……さっきから俺の下腹に、何度も小刻みな潮をぶっかけちゃってるくせして」

 揶揄した才人が突きこみ、少女が「ひいっ」と歯をくいしばた。
 ぐちぐちぐちぐち――と奥に埋めこまれたまま小さく速い突きこみを受け、首を左右に振って「あうっ」「あっ」と細かく鳴かされる。
 抽送が大きなストロークに切り替わって、女肛を本格的にえぐられだすと、たちまち黒くただれるような官能が戻ってきた。

 泣きながら身をよじるアンリエッタのくくられた両手が、今度は枕元のほうに上げられ、シーツをにぎりしめて引きちぎらんばかりに引っ張った。
 濃艶に肌に血を透かした汗みどろの上体が、柔らかい乳房をふるんふるんと躍らせて、ベッドの上で跳ねるようにのたうつ。
 反らされたのどから哀しく濡れた艶声がひびきわたる。

「ひ、あ、んんーっ、あああああっ! あ、い、いくっ、いくぅっ! んんんん……っ!!」

「ぐっ……く……ほらみろ、お尻の穴やらしくきゅーきゅー締めてイってる……」

「あああああっ、そうれす、やぐっ、そうですっ、おしりでなんろもイっておりまひゅぅぅっ、
 うぁ、みとめたでしょう、みとめまひた、と、とめて、とめてぇ、やぁぁ、とめてええっ」

「止まってとか言いながら自分から、お尻をゆすゆすさせてるだろ。
 う……、搾られる……ほんとやらしー尻……せーえきお尻のなかに出して欲しそうだな?」

「ひんんっ、ちがっ、ちがいます、ほしくないわ、あひっ、いやああ、おしりとまって、
 いやなの、ひうう、ああっ、うごいてはだめ、だめったらっ、ん、んううん……っ」

「言えよ、お尻に出してほしいんだろ?
 だってこんなにお尻の穴で、俺のを美味しそうにもぐもぐしてるじゃないかよ。腰振るのも止まってないよな」



115 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:05:08 ID:1lZx7Wwc
 女肛をヌプヌプとえぐりながら、才人が指摘する。
 アンリエッタの湯気たつあえぎに恥辱のすすり泣きが混じる。言われるとおり、すっかり淫らに仕込まれた体が奉仕を止められない。心と関係なく動くのである。
 貫かれた尻が左右にくねりもだえ、痙攣まじりに上下にしゃくられて、まるで殿方の精をお恵みくださいといわんばかりなのは確かだった。

 一度そそがれた精液を直後の浣腸で排出させられ、さきほどの二度目の射精では引き抜かれて尻の表面にぶちまけられている。
 もう一度きちんと中に熱い精液を注いで、とすがるようにアヌスが肉棒をぬっちり食いしめ、肛道が腰ごとうねって射精を誘っている。
 その痴態に触発されて、才人の情欲も止むところを知らないのだった。

 どこかしら竜涎香と麝香を混ぜたような動物的な匂いただよう甘い闇のなか、組み敷いたアンリエッタの理性を腐食させるべく少年が腰を使ってくる。
 少女は栗色の髪をしどろに振りみだす。病的な快楽に耽溺させられて、一生戻ってこれなくなりそうだった。
 十数回ほど抽送されただけで、狂わされた肛肉が次の焦げるような性感をもたらした。
 
「いやぁぁ、うそ、うそ、いくっ、こんなのうそぉっ、いくううっ」

 ピストンを受ける桃尻がびくんっ、びくんっと上下にはねて、凄絶な極めかたを見せる。
 才人は口をひきむすんでどうにか射精をこらえたらしく、断続的に引き絞ってくるアヌスから肉棒をぬるぅっ……と、カリ首のところまで八割がたゆっくり抜いていく。
 肛姦に急速に適応させられたアヌスの肉は、少年のものを抜かれるときに、柔らかく吸いつくように伸び、男根にまといつく粘膜のピンクの輪を淫猥にめくれあがらせさえしている。

 絶頂の中で締まっているアヌスから、太い肉棒をずるずるとゆっくり抜かれる背徳的な快美を味わわされて、少女が悩乱しきった鳴き声をあげる。
 小刻みに震えている尻が、ひくんひくんとしゃくられるように上下に動いた。

「……ゃ……ぁ……でちゃう……」

 アンリエッタの恥じらいの極致に達した声がむせび泣きに混じったとき、才人は下腹にちょろちょろとかかる温水を感じた。結合部の少し上である。
 彼は結合したままアンリエッタの足首をつかむ。
 少女が頭上のほうに折りたたんでいた美脚を左右に大きく開かせ、下腹をのぞきこんで何が起こったか確かめ、得心してうなずいた。

「気持ちよすぎて我慢できなかったのかよ? 完全におしっこ漏らしちゃうなんてさ」

「…………くぅん…………」

 煩悦に耐えきれず漏らした尿をちょろちょろと噴きあげ、紅潮した牝尻をブルブルと震わせつつ、子犬のような鼻声をアンリエッタがあげた。
 湯気をたてる尿を、美尻の結合部や下腹に伝わらせつつ、羞恥にまみれた泣き声で哀願する。

「……ごめんなさい……みないでぇ、もう、おゆるひを……
 …………ひあぁぁああっ!!? あ、ひっ、なん……?」

 アンリエッタはゆるく漏らしていた尿をジュッと噴出させて目を見開き、薄朱色に染まった全身をガクガクさせて声帯をふるわせた。
 才人が抜ける寸前まで戻していた肉棒を、柔らかくほぐされた女肛の奥までいきなり突きいれたのだった。
 肉身に食い入る劇感で頭のなかに火花が散り、あごが開きっぱなしになって唇があわあわした。



116 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:05:29 ID:1lZx7Wwc
 すぐに苛烈な抽送がはじまり、少女はまた黒い快楽に沈められていく。
 括約筋の締まりにあわせて断続的に尿が漏れ、下腹部を温かく濡らしていく。
 ひっきりなしに鳴き、濡れたシーツの上でさらに引きつってぐぐっと持ち上がった桃尻を少年に堪能されながら、惑乱の声をだす。

「ひぃいいいっ、なんれぇ、とめて、いま、今お粗相ひておりますのにぃっ」

 才人がアンリエッタのふくらはぎを自分の肩にかけさせてから、上半身を伏せる。
 あらためて女体を二つ折りにして、自分の下に押しつぶすような体位にもどる。
 彼は目をほそめて、危険な興奮を濃くにじませた声で、泣き叫ぶ少女の顔の真上から冷たく告げた。

「もしかして、止めてほしくてわざとお漏らししたのかよ?
 どっちにしろシーツべちょべちょになっちゃったし、しっかりまたお仕置きするからな」

「そ、そんな、ちがいますっ、いやぁ、ちがいまひゅう、あぐ、ひうう、
 ひどいわ、ごめんなひゃいって言っておりまひゅのにぃ、あ、ひ、ひいいいっ」

「どこもかしこも、えっちのためにあるような体だよな……
 いくらでもイきたいだけイけよ」

「ゃあああぅ、やめて、んぁっ、じゅ、じゅうぶんれす、もうじゅうぶんに気をやりまっ、やりましたからっ!」

 少年の右手に、ひとくくりに縛られたアンリエッタの両手首がとらえられ、ばんざいの形をとらされるように頭上のシーツに押し付けられた。
 桜色の唇を唇でふさがれる。
 少女は首をふってどうにか唇を離し、荒く呼吸しながら、拘束されたうえにのしかかられて二つ折りにされた裸身をよじらせ、哀しく艶ある叫び声をもらした。

 地獄の底をえんえんと這わされるような、罪と業に満ちた官能がまた炎上しはじめる。
 突如として体が鬼火となったかと錯覚するほど、じゅわんと熱が身を灼いた。

「あああ、またっ、あぐ、い、いきたくないのれふっ、これ以上お尻れ気をやらひゃれるのは嫌ぁ、
 ん、んぐぐぐっ、イ、イくううっ、ひむっ……あむぅ……!」

 一度逃げた唇もすぐ口づけにふさがれる。魂まで奪おうとするかのようにむさぼられ、絶頂の悲鳴を封じられる。
 才人が雄の本能にまかせた動きで、腰を繰り出してくる。
 痙攣とともにはねようとする女体を力ずくで押さえこまれ、征服されていく。

 酸欠に陥っているからか、脳細胞を相当数破壊していそうな絶頂を重ねられているからか、アンリエッタの思考がどろっと塗りつぶされた。
 頭上に押しつけられた両手が、こぶしを握り開きする。
 二つ折りで、これまた頭上のほうに向けられた美脚が、ひざ裏を柔軟にピンと伸ばす。
 組み敷かれた裸身が、人の形をした艶やかな水妖のように、各種の体液にぬめり濡れてくねる。



117 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:05:58 ID:1lZx7Wwc
 陸にあげられた魚のごとく、徐々にその動きがぐったりと弱々しくなっていく。
 暫時ののちに才人が張りつめきった肉棒を抜き、唇も離して顔を上げる。
 その下でぱくぱくと薔薇の唇が開き、空気を一心にむさぼる呼吸音のあとに濡れそぼつ声が力なく出てきた。

「…………ころしてぇ、いっそ……しにます、こんなの……」

 眠げに見えるほど、快楽に疲弊した放心の表情だった。
 青い瞳孔がうつろに拡散して、火の絹をまとったかと見えるほど雪白の肌があざやかに染まっている。

 どこからか闇のなかに匂う竜涎香、濁ったあえぎ声、煉獄であぶられる蝋燭の女体。
 充満する室内の淫気が、粘性をともなっているかのように五体に絡んでくる。

 かかげられていた脚がようやくベッドに下ろされた。
 才人が軽く手をのべて、汗でアンリエッタの額にはりついた髪を手ぐしですいた。

「何度だって『ころして』やるからな……でも今日は俺も、もう一度出して終わりにします。
 あとは俺がイくまで動きますから、舌を噛まないように注意してくださいよ」

「…………ああ……」

 体をひっくりかえされて、愛液と汗と尿をぐっしょり吸ったベッドにうつぶせに這わされる。
 アンリエッタは諦めた色を瞳に宿すしかできなかった。ほつれて口に入った髪を小さな唇にはさみ、絶え入りそうに艶な風情をただよわせる。

(……怒っているのよ、と昼間に……言ったばかりなのに……)

 せいいっぱい意地を張ろうとしたのに、今はもうこんな状態だった。
 肉悦に負けて何度もこちらから許しを乞うのはいつものことだが、今夜はとくに乱れてしまっている。
 あれほど忌避していた肛門性交で、すさまじい肉悦をすりこまれて抵抗の精神を折られ、繰り返し潮を噴いて失禁まで見せた。

 まったく愛されていると思えない抱き方で玩具にされて、それなのに体が拷問に近い快楽で従順にさせられる。
 こんな抱かれ方がこの先ずっと続くのだろうか。いつか屈辱を感じられなくなるほど狂わされて、彼の前に這いつくばって足を大切に舐めるまでに堕ちてしまう気がする。

 でも愛されていないのなら、体を拒めばあっさり関係が終わってしまう。

(……ちゃんと心を、くれるのなら……、今だって、足を舐めてもいいわ……)

 暗く思いつめた涙がこぼれて、シーツに吸われた。
 こんなことまでされておいて才人に愛を乞うのは、君臨する王族として元より持っている矜持が邪魔をする。
 けれど体も心も、もう離れられそうにはない。



118 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:06:32 ID:1lZx7Wwc
 高貴な者には何より大切なものの一つである「誇り」と天秤にかけても、愛欲の妄執を断ち切ることがついに彼女にはできないのだった。
 まさしく報いとして肉の奈落をのたうちまわり、わが身を淫獄に転がしながらどろどろに堕ちていく。

 アンリエッタはのろのろと身を起こし、牝犬の格好をおとなしく取って、ひくんと頭より高く尻を上げた。

 後ろから才人のがちがちの肉棒がズプズプと、とろけそうなアヌスに挿入されてくる。
 また酸鼻なほどの黒悦を味わわされると知っても、拘束された手首の上に頭をうなだれさせて耐えるのみだったが、続いて腰の前に手をまわされたときはさすがに声をあげて反応してしまった。

「……そ、そこぉ……っ」

「最後はいつもどおりに、お尻しながら前を触ってやるからな。
 自分からも腰を振ってみて」

「…………ひいいいっ……!」

 戻ってしまっていた包皮を剥かれ、生やわらかくなりかけた肉の芽を外気にさらけだされる。塗られたクリームで妖美に輝く肉の粒を。
 充血した陰唇まわりをさすられ、膣口につぷつぷと浅く指を埋められる。甘い愛悦に、放置されてきた蜜壺がよろこんで、男の指にちゅっとばかりに吸いついた。

 アンリエッタは魂までとどく痺れに鳴きながら、ひとくくりにされた手でシーツを握りしめる。
 同時にアヌスの肉棒が抜き差しされだすと、今度は前の甘い悦びと後ろの苦い悦びの入り乱れた深みに沈んでいく。
 たちまちめぐる淫熱に、総身が溶けるような感覚がはやくも近づいてくる。

「ほら、姫さま、『お尻に出してほしい』って言ってみろよ」

 ぐちぐちと肛姦されながら剥かれたクリトリスをつままれたとき、世界がぐらりと煮えた。
 薄い舌が震え、従順に言葉をつむいだ。

「…………だ……して……ほしい、です……
 ……あ……いく、いきそうです……ゆるしてくださいまし……おまめ、さわらないで……
 あたまのなか、ぐちゃぐちゃなの…………ひぃぃ……っ、いく……」

「もっとぐちゃぐちゃになればいいってば。こうされるの好きだろ」

 指で包皮を戻され、すぐ肉豆をにゅるりと剥かれるのを何度も繰り返される。
 何もかもが沸騰していく。

「…………いく……いきまひゅぅ……あぁぁ…………
 …………す、き……わた、わたくひ、これがすき……」



119 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:07:10 ID:1lZx7Wwc
「うん……素直になってきたな。
 あとから剥いたまま直接シコシコしてやるから、お尻しっかり使わせろよ」

 責めが惨烈になる。
 腸管を犯しぬく大きなストロークが始まり、恥丘下の突起や熱くうるんだ蜜壺をいじる指が存分に動く。
 牝尻が一度大きくとびはね、それでスイッチが入ったかのように、あとは躾けられた動きでひゅくりひゅくりと振られだした。

 快楽に負けた恥知らずな声がどんどん高まっていく。

「…………ひ……い……いいっ……」

「ああっ……あああっ……ふぁ、あううっ」

「うああっ、ひ、あああ、おしりあつい、とけるぅっ、すきぃ、んんんんくぅぅっ」

 この夜最初のときの自分が聞けば、耳をふさいだだろう。
 後ろにかかげた尻をみずから振りたくって背徳の肉悦を貪欲にむさぼっている姿を見れば、目をそらしたに違いない。
 光ない瞳に絶望的な喜悦を浮かべながら、いっそ彼の手で与えられるならもう地獄でもなんでもいい、とアンリエッタは思いはじめている。この地獄に溺れることで何もかも忘れてしまいたい、と。
 誇りが肉欲に、決定的にひざを屈しかけていた。

「やっぱり、このやり方だとすげえ乱れるよな……
 お尻で気持ちよくなってるだろ? 気持ちいい、って言ってみな」

 才人の命令が、暗黒と淫情に占められていく心に響く。
 首をそらし肩越しに振りむいて、空虚でありつつも深い艶かしさを感じさせる秋波を、無意識に少年に送りながら訴える。

「……は……い、きもちいい……きもちいいっ、
 お尻できもちよくなっておりますうぅっ」

 少女は口に出して認め、なにもかもに負けていく。
 そうすることで身を灼く火が、ますます黒い色に燃えさかった。
 白痴になったように淫蕩な笑みさえ浮かべながら、ぼろぼろと涙をあふれてさせていく。

 アンリエッタは上体を完全にベッドに伏せ、膨らんだ乳房をシーツに押しつけてくにっと乳首をつぶしながら、腰の上を支点にして淫奔に胴体をくねらせた。
 宣言どおり赤剥けしたクリトリスをぬるぬると本格的に愛撫されはじめ、また絶頂にぶるりと背筋をおののかせて鳴いた。
 その、頭のなかに高らかに響く鋭い悦びが、アヌスを犯される業火の悦びと混じり、万華鏡のように眩めいていく。

「あなたにひどいことされているのに、きもひいいの、ひっ、ひあっ、ふかいぃ、
 はずかひいのに、いやなのにきもちいいのぉ、ひっく、んんんんんっ、おしりいく、いくぅっ」



120 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:07:35 ID:1lZx7Wwc
 絶頂に達するたび、性器となった腸粘膜がもちもちと肉棒を包んで締めつけ、うねって引きこむような動きを見せる。

「おまめだめっ、ああぁ、ひぐっ、あぅ、いくっ、いきますぅっ、ああああああっ」

 峠が終わらないうちに二回目、三回目と絶頂を重ねさせられる。
 かろうじて残っていた精神の柱が、ポキポキと音をたててまとめて折れていく。
 いままでなんのために意地を張って耐えてきたのかさえ、壮絶な快楽をともなう肉のひきつりの中でわからなくなっていく。

「……いくぅぅっ……!」

 どこか傷ましさのある淫狂を、上体ごと頭をそらして宙にふりまいた。
 少女は濃密な絶頂に達しつづける。悪寒にも似たわななきが延々と、艶麗な肢体に走っていた。
 肉身も魂もじんと甘美に痺れていくような、黒い屈服の悦びのなかで、アンリエッタは意識をますます混濁させていった。
 再度の失禁が、ゆるく太ももを伝って落ちている。

「あ、またおしっこ漏らしちゃったな……
 っ、そんなお尻うねらせて俺の搾られたら……! なるべく我慢してたけど、こっちも限界……!」

 少年が自身もこらえかねた快楽の叫びを、わずかに歯の間からもらしながら、深々と肛肉を縫って抜き差しをとめ、腰をぶるぶる震わせた。
 肉棒が鈴口を数回ぱくぱくさせてから、本日五度目とは思えないほどの量の精液をドプッ、ドクッと腸内へとそそぎこんだ。
 射精を受けたときアンリエッタの背から、一気に霧が噴くように淫気が濃くたちのぼった。

「…………ぁ……いくっ、……イクっ……ころひて……イクぅ……」

 手首を拘束された手にシーツがぎゅうっと引っ張られて、張りつめた波を作る。
 脈動にあわせて女肛が淫蕩にうごめいて肉棒をねぶりしごき、コクコクと精を飲んでいく。
 少女は、背におおいかぶさってぎゅっと抱きしめてくる少年の脈動を、体内から受け止めさせられる。精液が一条ほとばしるごとに、彼女の意識が明滅した。
 アンリエッタはかすれた声で、まだ波状に重なっていく無残な絶頂を数えるように、「イク」と口に出し続けた。

…………………………
……………
……

 声も絶えてしばらくが経った。整っていく呼吸音のみになり、室内に夏の夜の静寂がもどっている。
 虫や鳥の、命のざわめきに満ちた独特の静寂であるが。
 窓からの風が一陣、汗みどろに火照った二つの体をそよぎ撫でてくる。

 ぱさりと黒髪を弱肩にかぶせるようにして、覆いかぶさったままアンリエッタの背を抱きしめていた才人が、そっとささやいた。



121 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:07:58 ID:1lZx7Wwc
「すっかり、お尻も大好きな体になったなぁ」

 そこで少女の様子に気づく。
 うつぶせに栗色の髪を枕元に広げたアンリエッタは、雰囲気が死人のごとく陰々として、暗雲につつまれてどんより沈みきっていた。

「ああもう、泣かないでくださいよ」

 才人は、シーツに顔を埋めたまま泣きだした少女の頭をよしよしと撫でる。
 その一方で涙に微妙に高ぶるものを覚え、まだアンリエッタの体内にある肉棒が一定の硬度を保ってしまう。
 嗜虐趣味に本格的に目覚めても、こういうときはいじめたいのか慰めたいのか自分の心がわからず困惑するのだった。
 さすがに先ほどまであった獣欲といえるほどの欲望は薄れているけれども、完全には消えていない。

(いや、さすがにたいがいにしとけって、俺。こんな、いつか壊してしまいそうな抱き方ばっかりしてさ……とは思うんだけど……
 どうしよう、もっといじめたいって気分が、何度ひどいことしても全然おさまりそうにない……姫さまの言ったとおり、最近の俺すっかりおかしいや。
 というかこれって深みにはまってるの、俺のほうじゃねえかな……)

 複雑な気分になっている才人の前で、しだいにアンリエッタの泣き震えが本格的な嗚咽に変わっていく。

 少女は子供のように泣いている。これまでは終わればどうにか立て直していた強気が、今回は戻っていない。
 体の熱が引いていき、冷静な認識能力が戻ってくると、先ほどさらした狂態が思いかえすだに情けなさすぎた。
 これまでのように威厳と意地をどうにか取りもどそうにも、今夜こそそれは粉微塵になった気がする。一時の快楽についに自分から溺れたことで、全てがあとの祭りとなっていた。
 それにくわえて、行為の最後では自暴自棄になって忘れていられたが、彼女が悩んでいた問題はまったく解決していないのである。

「うっ、ひっく、こんな体いや、元にもどひて……
 うんでくれた、かあさまにも、てんごくのとうさまにも、えっく、顔向けできませぬ、もどしてくだ、ください」

「戻せと言われても無理です……
 それに体がここまでえっちな子になったのは、さすがに生まれつきの素質が大きいと思うけど」

「ちがう、ちがうわ、ぜんぶあなたのせいです、せきにんをとりなさい……
 あぅ、うああ、おしり動かないで、あっ、ふ、あっ」

「往生際わるいなあ……もう生まれつきだって認めろよ。
 認めるまでまたイかせ続けてやってもいいんだからな」

「みとめない、ぜったい、ひっ、ひぃ、ひっく、ああうっ、おひりぐちゅってしないで、
 ゆるひっ、ゆるして、みとめたくないのれす、うっ、うまれつきらったら、あなたにせきにん、とっ、とってもらえない……」



122 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 19:08:19 ID:1lZx7Wwc
「……責任?」

「いままで、うっく、わたくひをすきじゃなかったなら、ちゃんとすきになりなさい、
 ちゃんと愛してくださいまし、それで今日までの無礼、ぜんぶゆるひてあげますから、
 ひっく、おねがい……」

 それがアンリエッタが、自尊心の残骸からとぼとぼ拾い集めてきた最後の意地なのだった。
 捨てきれない矜持と断ち切れない想いのせめぎ合いが、もう体裁が整えばなんでもいいからと、折衷した解決案を頭のどこかから見つけてきたのである。
 好きになれ、という命令。懇願とまぜこぜになったわがまま。ある意味では女王の無茶もここに極まった感がある。
 ……現実逃避気味に子供に戻っていなければ、さすがに口から出てこなかったろうが。

 が、才人が表情をこわばらせ、ぴたりと止まったのは「すきじゃなかったなら」という言葉を聞いたためだった。

「…………え?
 ちょっと待って」

…………………………
……………
……

 ずっと裸で、二人とも無言だった。
 浴槽がもうもうと植物の香気まじった湯気をたたせている。
 大理石の浴室で、才人はアンリエッタの体を洗っている。

 まず快楽のために使われた部分を丁寧に洗う。そのあと台を使わず直接ぺたりと床にすわりこんだ少女の背中をながし、細い首筋をこすり、伸べられた腕を指先まで泡でくるむ。
 オリーブオイルの石鹸と柔らかなスポンジを使って、玉の肌を傷つけないように丁寧に。
 少女の前にひざまずいて、うすくれないの雲母のような爪をそろえた手指の一本一本まで。ルイズ相手にも何度もやっているため、こうした世話の手際は板についていた。

 アンリエッタは視線を宙にふわふわとさまよわせ、うつろな夢のなかにいるように茫洋としながらも、洗われることにごくごく自然に身を任せている。
 生来、人にひざまずかれる身分なのである。貴なる者の常として、生活面ではこうした他者の徹底的な奉仕を受けることに慣れきっている。

 淫戯と呼ぶには激しすぎた行為の直後で、重い悦びの名残としての気だるさがアンリエッタの表情にはあった。
 いまも浅く息づく胸元からは、浴室の霧にまじってけぶるような色香がただよっている。
 それでも手をしなやかに伸べ、しどけなく足をくずして横ずわりになっている姿は、先ほどまでさらしていた痴態とはほど遠く見えた。
 あのベッドの上の姿を、匂いも色も濃く艶やかに咲き乱れた蘭の花とすると、いまは白薔薇のような清華さを取り戻しつつある。

 「足を出してください」と才人が求めた。
 アンリエッタが備えつけの台にふらふらと腰かけて脚を伸ばすと、少年がそれをスポンジで磨きだす。
 顔を起こさずに、才人がぼそりとつぶやく。



123 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 19:10:19 ID:9sY09s+R
このスレ、すでに200KBオーバーw 支援。

124 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 19:15:27 ID:9sY09s+R
規制中だそうで残り数スレは後のお楽しみ。

125 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 19:45:26 ID:PCkr0xT+
じらされてたまんねぇ〜

126 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 20:02:36 ID:e2IQznOs
ちょ、昨日の205さんといい、すんごいのが続いてるな

127 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 20:17:03 ID:E3Tw7+df
>>122
ちょうど良い感じにじらし展開になってるwwwwボルボ氏GJ!
ボルボ氏はエロすぎる(;´Д`)

つーかもう新スレ半分埋まりそうなのか・・・。最速で終わるかもな・・・・

128 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 20:34:24 ID:4MCSKtnW
もう言葉もないな・・・なんだこのスレ。このスレ、タダで読んでていいのか?

>それがアンリエッタが、自尊心の残骸からとぼとぼ拾い集めてきた最後の意地なのだった。

よくこんなフレーズが出てくるね。いやはや・・・。文章の書ける人って本当にすごいと思う。

129 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 20:54:22 ID:S2uMRc9M
ボルボさんの規制が解けるのを待ってる間に、
昨日投下されたSS群に感想をつけるってのはどうだろう?
ほとんど感想つかずに流れるのは勿体無いものばかりだと思うんだが。

130 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 21:06:46 ID:8kT8nwo6
昨夜から投下された傑作一覧

205氏 Funny Bunny
せんたいさん よく売れる本の後半
痴女109号氏 契約(その11)
名無しさん アンリエッタもの
ボルボX氏 退廃と哀歓の休暇〈中〉

感想を付けようにもこの密度は濃すぎる〜

131 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 21:11:19 ID:S2uMRc9M
まあさすがに強制はできんけど、感想ってのはないよりゃあった方が喜ばれっからね。
反応悪いとと「こんなん投下して迷惑がられてんのかな」ぐらいまで考えちゃうもんだし。

個人的には痴女氏の容赦のなさが好きだ。
ご本人は躊躇っておられるようだが、「契約」に関してはこのまま徹底的にイカれた路線を突っ走ってほしい。

132 名前:ボルボX:2008/03/10(月) 21:19:07 ID:1lZx7Wwc
たびたび規制くらって失礼しました・・・残り投下します。↓

133 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 21:19:55 ID:1lZx7Wwc
「……あのさ。ああいうやり方で、その、するのはさ。
 嫌いとか、そういうのとはぜんぜん違いますから」

 自分のほうこそ、ルイズやこの人に信頼されていないと思ったのが最初の鬱屈の原因である。裏返せば、想いがあるからこそ深く傷ついたのだ。
 才人がルイズとアンリエッタに向ける想いの種類はそれぞれ違うが、どちらも好意には違いない。
 要するに少年も少女も、どっちも不安だったのである。きちんと心を向けられているのかが。
 相手も同じ悩みにおちいっている、と知ってしまえばあっさり解決することだった。

(というか、ほんとなら俺のほうがこれで嫌われて当然なんだけどな……)

 彼も、自分のここ最近の行いがどんなものかわかってはいる。
 離宮滞在一日目の夜から、ずいぶんと最低のことをやっていた自覚があった。
 最初のうちは半ば自暴自棄だったため、勢いで突っ走っていたのが大きい。

 先刻にアンリエッタを責めている中で引き出した反応で、思いもかけずはっきりと彼女の真情が見えた。
 少年の抱いていた信頼云々の苦悩は、そのまま立ち消えになった。
 心を確かめてしまえば、発端の懐疑は小さなことだったとしか思えなくなったのである。追求する気もまったくない。

 そうなると、罪悪感と悔恨がじんじん湧いてくるのは当然である。嗜虐的な獣欲もさすがに引いていた。
 帰ったらルイズとももう一度話し合って俺から折れよう、と才人は思いつつ、今は目の前のアンリエッタに言葉をつむぐ。

「俺がああいうことしたのは、むしろ……逆みたいなもんです」

 最初の衝動は、無自覚に彼を傷つけたアンリエッタの言動から始まったのだが、途中からは主に強烈な情欲にとってかわっていた。
 網状の細かいひびが文様となって入ることで美しくなる、もろいクリスタルの細工のような反応を見せる少女を、「もっと自分の手でひびを入れて綺麗にしてみたい」とどこかで感じてしまった。
 妙味甘露の酒毒に酔わされたかのような、破滅的な美への憧憬に近いねじれた情愛。

 どちらにしても、好き放題に辱めたことを正当化する言い訳にはまったくならない。ただ、そのために止まれなくなっていたという事実だけがある。
 スポンジをすべやかな肌の上で動かしつつ、洗い終わったら床に頭を下げようと考える。

(謝ればすむことでもないけど、やっぱりまずは謝らなきゃな)

 と、アンリエッタが身じろぎする気配がした。磨いていた足がひっこめられ、才人は顔を上げる。
 眼前、同じ目の高さに、少女がしずやかにひざまずいてきた。
 白い腕が首にまきつけられる。濡れかがやく瞳に間近で見つめられて、才人は言葉をのむ。
 ときおりアンリエッタの目の奥には、暗い熾火のような何かが見える。このときも、それは見えた。

「……ねえ」



134 名前:退廃と哀歓の休暇〈中〉:2008/03/10(月) 21:20:23 ID:1lZx7Wwc
 ものぐるおしい熱が静かな瞳にこめられ、物憂い声がつむがれた。
 浴槽にたたえられた水がゆらめいている。泡がゆらゆら湧き上り、くだけ散りゆく。
 尻をつくように座りこんだ才人の首に、腕をまわして抱きついたまま、アンリエッタがやわらかな体の重みを彼にしんなりとあずけた。そのまま問う。

「もしも地獄に落ちるなら、いっしょに落ちてくださいますか……?」

 才人はにわかに、ぞくりと首筋が粟立つ感覚を覚えた。
 少女の形をした、怖いほどに綺麗なものが目の前にある。うかがい知れない狂気にも似た情火が、彼女の凄艶さをなお増していた。
 子供の言葉遊びのようで、真摯な問い。脈絡はなくても、重い何かが伝わってくる。

 声もなくそれを抱きとめて、魂を奪われたようにこくん、と才人はうなずいていた。見えない手で心臓を握られてしたがわされるように、ほとんど無意識のうちに。
 アンリエッタは男の腕の中でこわばりを解き、魔性のなにかから年相応の少女に戻ったようにすすりあげた。
 安堵のこもった涙声を出す。

「あ……それならもうすべて受け入れますわ、
 どれだけ淫らな女にしてくれてもかまいませぬから……」

 ここ数日のことは、あえてアンリエッタは口にしなかった。
 才人もまた、いまはそれに言及する場ではないような気がしてきて口をつぐんでいる。
 双方にまたしも、ほの暗い情感がこみあげてきている。あれこれ言葉を使うよりも、熱い肌を重ねてどろりと溶けていたかった。

 湯に濡れた裸。すべる大理石の床。
 ハーブの香のする湯気に包まれてくらくらと眩めく。
 美姫の肌からしたたった湯の雫がぴちゃんと鳴った。

 抱きしめた少女の鳩のように柔ぬくい乳房に頬を押し当てると、ことんことんと鼓動が伝わってくる。
 才人はほうとため息をつく。アンリエッタの忍んだ泣き声が心を切なく咬んだ。

 甘い嗚咽と心音が、魂とろかす蜜となって少年の耳にねっとりからみつく。
 男を惑わせて深い淵に誘うという、美しい水妖の歌にも似て。
 静寂のなかに儚くふるえて悩ましく響き、底なく溺れさせられるような……



135 名前:ボルボX:2008/03/10(月) 21:22:05 ID:1lZx7Wwc
この〈中〉に比べると〈下〉は量が少ないはずです。〈上〉と同じくらいになると思います、たぶん。
お尻偏重はさすがに〈下〉まで引っ張らないです。


136 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 21:45:02 ID:e2IQznOs
GJっしたー

残業中なのでこれからトイレで抜いてきます

137 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 21:59:47 ID:8kT8nwo6
この引きは良いものだ!
情念がうずまいてどろどろした中に正直な気持ちが小さくきらり輝くような。

138 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:31:32 ID:4MCSKtnW
こんな事毎日してたらアン様間違いなく早死にするなw

139 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:37:17 ID:2bhz6WRK
いや、きっとその前に俺が死ぬw

140 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 00:29:04 ID:bH6dkkGK
今来て見たら凄い数のSSだな 空気も読まずに
205氏、せんたいさん、痴女109号氏、名無しさん、そしてボルボX氏
みんなGJ! そしてありがとう

141 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 00:30:38 ID:bH6dkkGK
↑訂正
× 空気を読まずに ○ 空気も読まずに今更ながら礼を言わせてくれ

142 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 01:12:24 ID:iBsk5LsG
>135
ボルボ大兄には毎回すばらしい物を読ませてもらって感謝なんだぜ

一度回転しない寿司をご馳走したいくらいこのシリーズが好きだー
ありがとう。<下>を楽しみに待ってます!

143 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 03:20:02 ID:eq06TkIg
これすごすぎだろwwwww
SMの極地ともいえるものを描き出すことに成功していると思われ

このままいけば、すごいことになりそうな悪寒

144 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 04:30:02 ID:wHuzfUTk
すげえ。一気に全部読んじゃったよ
文章もいいし描写も素敵なエロスだしなにより
アン様&お尻スキーの俺にはど真ん中の大好物ですよ
マジ乙&GJ!ボルボさんのアン様好きっぷりにはかなわないww

145 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 10:01:06 ID:UVQzJhTK
尻とSMはイラネ

146 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 10:31:34 ID:XOpE47h7
各自取捨選択して好みのを読めばおk

147 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 11:37:28 ID:io4SIkH8
ここは取り捨て選択できるほどあるんだから幸せだよな

148 名前:バレット:2008/03/11(火) 12:36:15 ID:8Ena/9e5
シリーズ最新話、投下行きまーす。

・・・今回ちょっと地雷気味な展開なので皆様、ご注意下さいませ。

149 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/11(火) 12:38:28 ID:8Ena/9e5
拝啓、遠い遠い異世界に居る父ちゃん、母ちゃん。
今俺、唐突に拉致られて空の上にいます。問答無用です。



「で、とりあえずまずは一体何処に向かってんのか教えて下さいませんかねえジョゼフ様?」
「言ってなかったか?今ロマリアに向かっている所だが」


サイトが目の前の男性――ガリア王ジョゼフに強制連行された時はとりあえず、パニックだったと言っておこう。
何せ他国、しかも大国の王家の紋章が刻まれた特大の竜籠が突然中庭に舞い降りたかと思ったら、
降りてきたのは紛れも無い大国の指導者な上に、その本人が授業中の教室に乗り込んでサイトを強制連行して即効で飛び去っていってしまったのだから。
いきなり過ぎて周りには状況は把握不能、同じ教室にいた彼の娘&姪&顔見知りのハーフエルフの少女も思わずポカーンだ。
竜籠が飛び立って数秒後、教室に絶叫が響いたがそれは過ぎた事なので割愛。

さて、混乱から立ち直ってとりあえず行き先を聞いたサイトは、ジョゼフの返事に思わず顔をしかめた。
ロマリアという国にはサイトは言った事が無いのだが、話は立場上よく聞いている。

「あれか。またオッサンやテファの力で『聖地』を云々・・・って言ってきたのかよ?」
「そんな所だな。まったく、宗教狂いはいつになっても性質が悪くて堪らん」

珍しく、ジョゼフは疲れたような溜息を漏らした。
王族専用の広い竜籠にはサイトとジョゼフ以外は乗っていない。つまりはあまり表沙汰にしたくない会談、という事か。

何となく、自分が連れてこられた理由もサイトには合点がいった。
なるべく目立たない為には人数が少ない方がいい。つまり同行できる人数もかなり制限される為、その分質に特化した人間が必要になる。
だからこそサイトが選ばれたという事だ。何せ彼は『伝説の盾』ガンダールヴ。そのポテンシャルは常人を超える。
更に幾多の実戦経験―年月ではなく密度の問題―もある分、その能力はもはや絶大。
そして個人的なジョゼフとの結びつきも強い。彼の使い魔兼相棒兼悪友兼義理の息子(確定済み)としての立場はとっくの昔に王宮内では有名である。
まさに一騎当千でジョゼフの信頼も厚い。だからこそ、ガリアの頂点に立っているジョゼフのただ1人の護衛として選ばれたという事だ。


・・・いや、今回の立場上、もう1つ理由が加わるだろう。
それは、サイトが伝説の『虚無』の使い魔の1人だという事。
ジョゼフは『虚無』の使い手であり―――そしてジョゼフによれば、ロマリアの皇帝も『虚無』の使い手、という事らしい。


「別に奪い返さなくたって、色々めんどくさい手続きさえすれば自分達で行けるんだからそれでよくね、普通?」
「あっちの方はあそこを『我々の心の拠り所』などと言ってるがな・・・
要は、あそこがブリミル教なんてものの重要な場所だから自分達には奪い返さなくてはいけない目標だ、なんて勘違いしてるだけだ。
宗教の在り方と自分の目標を履き違えた大馬鹿者め。宗教は元々実体の無い単なる精神のみの拠り所でしかないだろうが」


150 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/11(火) 12:40:22 ID:8Ena/9e5
これは2人ともブリミル教の信者ではないからこそ言えるセリフだろう。
サイトは元々異世界、それも宗教が殊更ちゃんぽんになって扱われている日本の少年だ。
だからブリミル教の詳しい事なんて知ったこっちゃないし、宗教の重要な記念日なんてものも単なる祝い事の1つとしか思っちゃいない。

ジョゼフの場合はサイトと出会って『虚無』に目覚めるまでは王家の一員ながら魔法の使えない無能として扱われてきた。
そして弟・シャルルの魔法の才能と人望に嫉妬していた彼は、魔法というものを生み出した始祖ブリミルをむしろ恨んですらいた。
そんな彼が始祖ブリミルの伝説の系統である『虚無』の使い手だったのはえらい皮肉だが。
とりあえず、ジョゼフも『虚無』に目覚めてサイトと出会った以降は魔法の才能やら王家としての立場やらブリミル教やら、
それら全てがアホらしくなってきて、遂にそれらを一々気にする事を止めたのだ。
人、それを単にはっちゃけたとも言う。
だがそのお陰で逆に周りからの人望―それが王家の人間として正しい性質のものかは別として―が集まったとなっては、笑うしかない。

「何を信仰するかは各々の勝手だがな、興味の無いこちらを巻き込まんで欲しいもんだ」
「あー、確かに。そういうのって周りの迷惑や後先考えないよなー」

自爆テロだの何だの、そういう事からは到底縁遠かったサイトも思わずそう言いたくなる。
何といっても自分はそのお陰で授業中強制連行される羽目になったのだ。
学院に戻ってからが面倒になりそうな事請け合いである。ちょっと八つ当たりっぽいが突っ込んではいけない。

・・・いきなり連れてかれて、イザベラとかシャルロットとか心配してるよな、きっと。

トリステインからロマリアまで、多分1日はかかるだろう。会談の間の日程も考えると1週間は戻れないかもしれない
その間イザベラもシャルロットもティファニアも傍に居ない事を想って・・・・・・サイトは深々と、溜息をついた。




宗教都市ロマリア独特のルールにより、サイトは持っていた杖代わりに使っている短剣を没収される。
しかし没収されたのはそれだけで、花壇騎士団との訓練や実戦の経験からいつも密かに持ち歩いてる仕込み武器の数々はボディーチェックを受ける事無くあっさり持ち込めた。
あまりにもおざなりな衛士のその様子に、ジョゼフと顔を見合わせて苦みばしった表情を互いに浮かべてしまったのも仕方あるまい。

「ここまで金持ちと貧乏がハッキリしてるといっそ清々しいよな・・・」

道の一方でみすぼらしい格好の人々が配給の列をぞろぞろ作っていれば、
反対側の通りじゃ豪華な服装の神官達が談笑しながら、立派な寺院から出てくる所だ。
ブリミル教には『汝、隣人を愛せ』という訓戒は無い様である。

この世界は貴族と平民などの身分階級の差が明確にされているが、ここのように殊更ハッキリとはしていない。
やっぱり世の中、何処まで行っても不平等だとサイトは今更ながら再確認した。


151 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/11(火) 12:42:40 ID:8Ena/9e5
さて、話は飛んで夜―――――

サイトは大聖堂にあるVIP用の客室のベッドに寝転がって、今日3桁に及びそうな回数の溜息を吐き出した。
要点だけ言えば、ジョゼフとロマリアの指導者――聖エイジス32世、ヴィットーリオ・セレヴァレとの会談はやはり平行線に終わった。

ヴィットーリオが「『虚無』の使い手同士、手を取り合って『聖地』を取り返してハルケギニアを統一しましょう」と言えば、
ジョゼフは「そんなのはそっちが勝手にすればいいだろうが。俺は統一に興味無いから俺の国をそんなのに巻き込むな」と身も蓋も無くそうハッキリと言い放つ。
大体がその繰り返しみたいな物だ。言葉や言い回しがあれこれ違うだけで。

しかしどんな言い方であれ、ジョゼフがヴィットーリオの申し出を突っぱねるのは正当な理由がある。
ガリアはアルビオンとの合同計画の成果によって既に『聖地』を支配しているエルフとは友好関係にあるのだ。
それがどんなに細い糸で繋がった関係であれ、友好関係は友好関係だ。だからこそエルフの強大さを理解しても居る。
奇跡とまで賞された友好関係を自分からブッちぎって彼らを敵に廻した場合にかかる利益とコスト、そしてリスクを考えると・・・

――――答えはNo。算出された損害が大きすぎる。
大体、現時点でのエルフとの限定的な交易だけでも利益は膨大なのだ。
サハラで採掘される風石や、『東方』からサハラを経由して輸入される貴重品の利益。
それをむざむざ捨てるつもりは無い。大体、矢面にまず立たされるのはサハラに国境が接しているガリアだ。
何が悲しゅうて代理の宗教戦争をやらにゃいかんのだ・・・・・・そういう事である。

まがりなりにもジョゼフも国の指導者。貴族としての常識などはぶっちゃけても、自国の利益の為の判断を即座に下せなければ本当に無能になってしまう。

・・・個人的な理由としては、ハーフエルフの少女がもしかすると義理の娘になるかもしれないから、というのもあったりする。
ちゃっかり娘婿の愛人関係も把握しているこの男・・・恐るべし。

そんな事とは露知らないサイトの回想は、今度は今日出会った教皇とその副官らしい少年に移る。
2人の印象は・・・気に入らない、だ。
いやま、人間性みたいなものじゃなくて、その、サイトにとっては単に男として気に食わないだけだ。

しょうがねーじゃん!だって、2人とも女みたいなすっげえ美形なんだから!

あれだった。一目見た瞬間思わず2人とも女と勘違いしてビックリしたほどだった。
思わずそう声に出して、副官の少年にからかわれたから何とも恥ずかしいやら腹が立つやら。
2人とも額におっきな汗を浮かべて頬を引き攣らせていたのは、多分サイトの言葉が気に入らなかったからかもしれない。
ともかくヴィットーリオはともかく副官・・・確かジュリオだったか、とにかくセリフが毎回毎回キザったらしい。自分だったらぜってー恥ずかしくて言えねー!というくらいに。

言えない。俺だったらあんなクサい言い回し、イザベラやシャルロットやテファに言ってみせるなんて絶対ムリ!

しかももしイザベラやシャルロット達がジュリオと会う事になれば――
その可能性は低くない。各国の指導者達が集まる催しがあれば、ジュリオのような副官やイザベラ達王族の子女も出席する事が定例だ――
甘い言葉を囁かれて、彼にメロメロになってしまうかも知れない。
そんな事、絶対させてたまるかコンチクショウ。

・・・イザベラとシャルロットの場合、4年間ずっと想い続けてきた相手をあっさり鞍替えするつもりさらさら無いのだが。
そんな事、当の本人は全く知らない。そこまで想われてるとは考えちゃいないのだった。
どうもサイト、何気に自分を過小評価し過ぎる癖があるようで。


152 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/11(火) 12:45:22 ID:8Ena/9e5
そんな事を考えてたせいか、目が冴えてしまって一向に眠気が訪れない。
仕方ないので気晴らしに、部屋を出てあちこち散歩してみる事にした。
初めての場所という事で、本来の興味がある事には首を突っ込んでみる性質が首をもたげたのかもしれない。

夜も更けた大聖堂はシ・・・ンと沈黙さえ音として聞こえそうなぐらい静かだ。
スタスタスタスタ、サイトの履き古したスニーカーの柔らかい足音だけが廊下に響く。

スタスタスタスタ

でもやっぱここも金かかってんなー。王宮並みじゃね?

スタスタスタスタ

お、あのステンドグラスすげぇ。細かいな、どうやって作ってんだろ。

スタスタスタスタ

この絵って・・・あ、今までの教皇様の絵画か。あのヴィットーリオって人のもあるな。
・・・やっぱ女の人そっくりだよなぁ。こうしてみると。

スタスタスタスタ

あのデカい扉は何だろ?倉庫かな。いや、でも王様要の部屋とかって扉もでっかく作ってあるからあの教皇様の部屋か。
ここは念の為そーっと―――

スタス

・・・・・・ちょっと待て。

大きな扉の前に戻って試しに足踏みしてみる。
・・・音が、全くしない。
足音以外にも、外から微かに聞こえていた風の音さえも、何も聞こえてこない。
扉から離れると、すぐにまた足音と風の音が聞こえるようになった。

まさか、『サイレンス』!?

こういう時の状況で『サイレンス』が使われるとしたら・・・サイトが思いついたのは、最悪の想像。
暗殺。
『サイレント』さえ部屋にかけておけば、音が遮断される為騒ごうが悲鳴が上がろうが誰かが倒れようがその音は外へは届かない。
その為メイジの暗殺者にとって『サイレンス』は必須だ。サイトも何度か同じような経験があるから分かる。
人を呼ぶ余裕は無いだろう。『サイレンス』が発動したままという事は、まだ発動させた人間がそこに居るという事だ。
もしかすると、間に合うかもしれない。

隠し持っていた短刀の1つを両開きの扉の隙間に無理矢理ねじ込む。その音すら、無音だ。
ねじ込ませて短刀で隙間を広げながら、全身の体重を乗せて体当たりのような肘打ちを扉にぶち込む。
無音で当たった部分がひしゃげて、勢いよく扉が開いた。

大丈夫か!?

そう口に出したつもりだったが、『サイレンス』によって声は出てこない。
―――声に出た所で、どうせ途切れていただろうが。
サイトは中の様子を見て、大きく口をあんぐりと開けていた。


153 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/11(火) 12:46:16 ID:8Ena/9e5
中には深夜にも関わらずヴィットーリオとジュリオが起きて居た。それはまあいい。

2人とも服がはだけていたのも10歩譲って良しとしよう。

お互いの唇から光る橋がかかっていて、2人の目がサイトとシてる最中のイザベラやシャルロットみたいな熱っぽく潤んだ感じだったのも、1000歩下がってスルーして。










・・・・・・2人とも、ハッキリと分かるぐらいに、胸が柔らかみをもった曲線を描いているのは、どういう事でしょうか。


誰か、教えて下さい。切実に。


154 名前:バレット:2008/03/11(火) 12:49:10 ID:8Ena/9e5
今日はこれで投下完了。
・・・激しくやっちまった感がヒシヒシと。
でもまあああいう所って抑圧的な分溜まったり歪んだりしやすいらしいけど、実際どうなんだろう。
ジョゼフが偽者感溢れてます。誰か!まともなジョゼフの書き方教えてくれ!

155 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 12:50:00 ID:63SiOMuy
うわ、リアルタイム投下に遭遇しちゃったよ
おつかれ、そいつらもかよw
何はともあれ乙

156 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 13:18:57 ID:vfqgsnEb
>>155
レス遅れたけどリアルタイムで楽しませてもらったGJ!

ジョゼフ良い感じだと思うよ。。もうちょっと口悪くしたらそれっぽくなる気がする
ただジョゼフは原作で未だに才人達との絡みがないからしょうがないw

157 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 18:12:53 ID:PzWz0H6T
ジョゼフは素でこんな喋り方だと思うけどなぁ。
それにこの作品の世界観にもあってると思う

158 名前:アトピック ◆xsDbUITz4M :2008/03/11(火) 18:16:45 ID:yk3sBrTE
>>155
GJ!!
ジュリオッパイ!!ジュリおっぱい!!
てか原作でもそうなりそうな感じがしないでないんですが、ジュリオって完全に
「男」って書かれてるんですかね?

あと、エロじゃなくてネタが一本できました。投下してもOk?

159 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 18:18:55 ID:Z6rRX55c
おkおk

160 名前:曾祖父の日記:2008/03/11(火) 18:26:47 ID:yk3sBrTE
シエスタ「そういえば、実家をかたしていたら曾祖父の日記が出てきたんですけど…。
     どうやら元いたところの文字で書かれているので私達にはわからなかったんですけど。
     才人さん、翻訳できます?」

ということでシエスタのじいさんの日記の翻訳を任された。ぱらぱらとめくってみたら癖はあったも
のの見慣れた文字が目に入った、まごうこと無き日本語の文字だ。故人とはいえ、同胞が書いた日記
だ、俺はすぐさま了承し翻訳作業に取り掛かった。

一日目
神風特攻、お国の為に鬼畜米兵を殲滅せんとゼロ戦を駆り出撃するも突然の嵐と謎の霧に包まれ前後
不覚に陥る。雲が晴れるとそこはのどかな農村であった。おかしい、私は今まさに特攻をかけんと太
平洋上にでていたはずなのだが・・・。燃料が尽き、不時着す。この後どうするか思案にくれている
とわらわらとここの住民なのだろうか。
「ここはどこだ!日本なのか!?」
「いいえ、タルブの村です」
多留部という村が果たしてあっただろうか?いや、それ以前にここの者達の頭髪がおかしい。金、青
、緑…どうやら太平洋を越え亜米利加本土に上陸してしまったのだろうか?いや、それはありえない。
このゼロ戦の燃料ではそこまでいくのは不可能である。また、いかな鬼畜亜米利加といえど、まるで
虹のように色彩豊かな頭髪を持つというのは初めて聞く。とするとここは天国か、地獄か………。
とりあえず、どうとにでもなれとゼロ戦から降り成り行きに身を任せる所存。

ふーん、まぁそうだよなぁ。異世界に飛ばされましたなんて当時の人には考えつかねぇよな。それより
じいさん特攻隊だったのか…

三日目
どうやら、ここは天国でもなければ地獄でもない。亜米利加でもなければ独逸といった他国でもなさそ
うだ、なんせ月が二つあるのだから。これは神隠しにあったとしか説明できない。ああ、他の戦友達は
お国の為に散って逝ったのだろう、こんなところで生きながらえている自分が恥ずかしい、さりとて自
害せんとするも真っ先母の顔がちらつき、自害もできん。ああ、お母様、この弱虫めばをどうかお責め
下さい。

・・・なんで当事の人たちは死にたがるんだ、生きてこその人生だろう。

十日目
元の世界にも戻れず、しかし嘆いてばかりはいられない。ここの人たちは優しい、異国人の私を受け入
れてくれたのだから。寝床もご好意により貸してもらえ、さすがにこのままではいけないと思い立ち。
農作業を手伝う事にした、使う道具は日本の物とさして違うものではなかったので苦にならなかったが
、どうも米がないので腹から力がでない。ああ、あの白い米が喰いたい。

わかる!わかるぜ!じいさん、俺も米くいてぇなぁ

十三日目
厄介になってる家の娘さんと最近良く話すようになった。最近気付いたのだが、別に英語を話せるわけ
ではないのに会話ができる、不思議。それより、娘さん…モニカさんは私の話に大層興味をしめしてく
れる。試しに「米はないか?」と聞いてみると、よくわからないという答えが返ってきた。今度は米の
特徴を教えるとなんとなくだが思い当たるふしがあるのかあったような、なかったようなという答えが。
少し、希望がわいた。

何!?こっちにも米があるのか!?」


161 名前:曾祖父の日記:2008/03/11(火) 18:28:19 ID:yk3sBrTE
十八日目
ちょwwwwモニカさんwwwwwテラ乳デカスwwwwww
むwwwwねwwwwかwwwwくwwwwめwwwwいwwww

何があった!!じいさん!!それにしてもやはりこっちにくると胸革命は誰でも感じるんだな。

二十日目
村に訪れた夫婦の商人と話す機会があり、話してみた。どうやらこの商人東方の物を入荷したという。
もしかしたらと思い、品を見せてもらうとな、なんと米が!!私は入荷先と、これがいくらかを聞いた。
どうやら貴重な品らしく、男の商人は渋っていたようだが女の商人が「上質な林檎と交換なら考えてや
ろう」と言われたので、モニカさんに頼み込んで交換してもらった。「わっちは林檎が大好物でのう」
と男の商人と夫婦喧嘩をおっぱじめたようだが奥さんの方はご機嫌の様子だった。

二十二日目
商人から得たこの米、稲のままだったのでもしかするとそのまま植えれるかもしれない。使われてない
畑を少し借りて作付けしてみようと思う。

おお!!こっちにもあったのか!しかも作付けだって!?もしかしたら俺が知らなかっただけでタルブ
で米が作られているのか!?

三十日目
ヤバい、モニカさん。超ヤバい、どんくらいヤバイかって宇宙ヤバい。初めてなのにタフすぎ、抜かず
三発超ヤバい、モニカさんマジ淫乱。

じいさーーーん!!っつか初めてなのにいきなり三回戦か、しかも全部中。それよりもこの時代からこ
うだって言う事はシエスタが淫乱なのは遺伝のせいなのか…。

(ここからは〜日目と表記されていない、どうやらあきらめたようだ。文面上わかりやすくするため『』
で表す事にする)
『ヤバイよヤバイよ、山芋やばい。こないだ自生してたの見つけて喰ってみたら、倅大暴走。モニカ狂
 喜乱舞。』

山芋まであんのかよ!つーかじいさんハッスルしすぎだろ。

『採れた豆に知識を総動員させて作った醤油が成功した、少し本物の味には遠いがそれでも醤油と言わ
 れれば醤油ともいえる出来であった。一家の皆にも好評のようで嬉しい』

『昨年作付けした米が見事に作付け成功、試しに収穫して食してみたところまごう事無き米。やはり日
 本男児は米を喰わなければな。これを食べてモニカの腹にいる子供もすくすく育って欲しい』

おお!!米がっ、それに醤油も!!ナイスだ!じいさん、というか孕んだんですね。モニカさん。

『味噌の製造も成功!!イエッフーーー』

はっちゃけすぎだ!つーか醤油に味噌もって何者なんだ!あんた!

162 名前:曾祖父の日記:2008/03/11(火) 18:29:21 ID:yk3sBrTE
『そういえば気付いたのだが、これ日本語で書いているわけで。家族の者はわからないわけなのだから
 私が死ねば、もしかしたら私が生涯をかけて再現した日本の味が失われてしまうかも知れぬ。いちお
 う作り方は子供達に教えているものの、少し不安だ。よって、後の世に私と同じくこの地に神隠しに
 あうかもしれない同胞がこの日記を手にすると信じて作り方を書いておく、これが私にできる最後の
 あがきだ』

日記はこれで終わりになっている、どうやらシエスタの曾祖父さんは日本の味に飢えていたらしく、自
分なりに和食を再現しようと最後まで努力していたらしかった。

「うーん、なるほど……じいさんの日記が正しければタルブの村に米、味噌、醤油はあるのか…」

才人は何かを考え始めた。

「あ、才人さん。どうでしたか?」
「あ、大丈夫だったよ、それでさ?シエスタ」
「はい?なんでしょう?」

これがきっかけになったのかはわからない、ただ才人はこれを契機にハルケギニア中の郷土料理、食材
の探索と東方遠征に力をいれ始め、またそれらの資金を確保するために様々な事業を起す事になる。

163 名前:アトピック ◆xsDbUITz4M :2008/03/11(火) 18:33:49 ID:yk3sBrTE
とりあえず、これで才人が色々なものに手を出している理由づけになったかな?
シエスタとジェシカは胸があんなんなんだからきっと一族でああなんだと思うんだ。
きっと曾祖母は曾祖父にセーラー服で迫ったりとかもしたんだろうなぁ。

164 名前:アトピック ◆xsDbUITz4M :2008/03/11(火) 18:35:09 ID:yk3sBrTE
あ、オリキャラ注意って入れとくの忘れてました。
なんか連投ばっかしてすいません。

165 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 19:08:33 ID:XOpE47h7
GJです。
夫婦の商人に何となく心当たりがw

166 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 19:36:18 ID:rsj3VhNo
「わっちわっち〜 わっちのりんご〜」 に吹いたw

167 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 20:01:20 ID:ZRv0qrgV
当時の常用語ってカタカナだよな…
サイトもさぞ読みにくかったことだろう…

168 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 20:13:32 ID:XOpE47h7
>ちょwwwwモニカさんwwwwwテラ乳デカスwwwwww
おじいさんの名誉のため、ここらあたりは翻訳してないといいな。

169 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 20:34:47 ID:G0dA16zT
このスレでワッチという言葉を見れるとは

170 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 20:52:40 ID:0sop0veu
破産寸前のお二方がいたようなw

171 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 22:29:05 ID:YaC26bU8
わっちわちにしてやんよwww

172 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 22:35:43 ID:HsjBbwjM
すげーあの馬車世界を超えたのか。
さすが賢狼だw

173 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 23:29:45 ID:RJVB7CAW
わっちの人気に嫉妬w

174 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 01:35:05 ID:L+QypqlY
>>164
そしてハルケギニアに和食ブーム到来か…
ワタミのように畑から自社でやればいいんだろうからな。
才人は萌えから食文化まで、やりたい放題だw

175 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 09:12:37 ID:MHCUtJMm
春の投下ラッシュw

176 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 14:26:15 ID:9iAc1rl1
失礼とは思いながらも全部まとめてGJ

ボルボ氏の長編読むたびに自分はドSである、ということを再確認してる
ど真ん中ストライクです
<下>待ってます!


177 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 22:53:02 ID:ERomqumP
ボルボさんのラブエロ編、も少し短くてもいいんじゃないかなと思いました。
なんというか、
「アン様もうこれ以上ないくらい逝きまくり、いよいよクライマックス!」
と思って読み進めたらメーター振り切れたまんまあと半分ありました、みたいな。
いや、物凄いゼータクなこと言ってるのは分かってます。
ただ、シリアス長編では胃袋にどっしり溜まるような満足感を与えてくれた
ボリョームが、ほぼ全編エチシーンのラブエロ編ではメリハリという点でやや
マイナスに作用してしまっている気がします。
一応断っておくと、自分もボルボさんの作品毎回楽しみにしてますし、
その表現力をエロパロ板全体見渡してもトップクラスと感じた上での話です。
不快に思われたら申し訳ありません。

178 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 22:58:00 ID:ERomqumP
自分突っ込み orz
「ボリョームっていったい何ですか?(CV:福井裕香梨)」

179 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:03:31 ID:ehToFQif
あの畳みかけるような怒涛の攻めが良いんじゃないか・・・。で、それを飽きさせない
豊富な表現力。読んだあと額を拭いながら「プハーッ」状態だったぞ、俺は。

180 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:26:31 ID:DPGPgdvg
>177
いやいやいやいや
「さすがにこれ以上はないだろう」ってとこに畳み掛けるような更なる責め苦
アン様の絶望感を理解するには最適な長さなんだぜ

181 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 03:21:27 ID:35A3xgAe
牝肉奴隷のアン様だからこそ畳みかけるような責め苦が似合う希ガス。
これがアホ竜じゃこうはいかないw
でも、最後にはラブエロ的な救いになる描写があるとうれしいかもw

182 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 04:45:15 ID:v+W4kXtK
アン様好きの俺にはありがたすぎるぜ。


183 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 11:48:47 ID:lGMSCLe1
タバサネタはいつも心身共に潤される。
タバサキボン

184 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 18:46:50 ID:bSJyJiKo
ボルボ氏、アン様凌辱ゲーでも同人で出したら?www

185 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 12:50:25 ID:cSv789AC
とにかくGJ!!!

186 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 18:13:22 ID:QDgih1YP
>>174
これは立派な文化的侵略ですねwww
考察スレでも言われてるが、サイトの一般知識だけでもそうとういろいろ出来てしまうのはワクワクするな

187 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 19:48:23 ID:nCIraK4l
ヤマグチノボルってなんか新作エロゲのシナリオライターネームだったんだけど
本人?それとも名前が似てたとかパクリだったとかそっち?

188 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 20:20:51 ID:a+CxwSYC
ノボルはゼロ魔書く前からエロゲライターだ

189 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 21:08:25 ID:OhQqnM3Y
ジブリールあたりが有名じゃね?

190 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 22:26:18 ID:t8x42BIk
けどノボルって丸々一本書いた事はないよな
いつも個別シナリオだったし

191 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 22:32:51 ID:xmqyYQqz
>>160
遅まきながらGJ。
モニカさんタフすぎるwww

佐々木少尉が味噌とか醤油とか作ったのは不自然じゃないな。
あの世代の人間なら、家で味噌とか醤油とか作っていてもおかしくないし。
祖父曰く、米さえあれば天然の麹菌を集められるらしいから、あとは試行錯誤だな。



192 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 22:33:16 ID:20AsDJbC
グリーングリーンとかでノベライズもしてるな。
なんで1と3ではシナリオしてるのに2はノータッチなのかが不思議だがw

193 名前:はてなルイズ:2008/03/14(金) 23:20:22 ID:Sh/rXPeR
「はぁ・・・」
「何?そうしたの?サイト、元気ないわよ」
「いや、こっちきてからギャルゲとか萌え系のものに手をだしてないな・・・って思ってさ」
「ギャルゲ?萌え系?何なのよ、それ。」
「わからないだろうな・・・、ま、いいんだ。叶わない事なんだからな」
「ちょっと、何よそれ」

とまぁこんな感じの会話がある日された。この日のサイトは一日中元気がなく。ルイズはそれを気にし
ていた。

「(サイトの奴、元気がないわね。ちょっとちい姉さまに相談してみようかしら)」

ルイズは落ち込んでいるサイトを元気にするためにどうしたら良いか、カトレアに聞く事にした。
そして、少し月日がたったある日の事。

「ふぃ〜、いい風呂だったぜ。月が二つあんのは驚いたけど、満月になるとけっこーなもんだよなぁ。
 今度は月見酒でもやってみっかな〜」

と風呂からあがったサイトは口笛を吹きながら自室に戻った。

「おう、ルイズ。今戻ったぜ、さぁ寝る・・・か・・・ル、ルイズ?」

部屋に戻り、ルイズと共に寝ようかと思っていたら。なんかルイズの格好がおかしい事に気付いた。

「あ、さ、サイト・・・。どう?これ、似合う、かな?」
「ル、ルイズ・・・その格好は・・・!!」

そこにいたのはいつものキャミソール姿ではなく、はてなマークが描かれた帽子、同じくはてなマーク
があしらってあるケープに薄桃色の半袖、半袖と同じ色の少しギザギザのカットが入っているミニスカ
、そして赤いマントに先端がはてなマークな杖を持っているルイズ、というか某新入学児向け促販用DVD
に出てくるようせいの格好をしていた。

「お前、それどうしたんだよ!」
「サイト、最近元気なかったから。ちい姉様に相談したら『これを着ると殿方は元気を出してくれるそう
 よ』って言って。」
「(なんでこんなもんがあんだよ!!しかも違和感あんまねぇし!?)」

ちなみに烈風カリンも若い頃はこれを着用し夫を自分のものにしている。

「どう?サイト。似合うかな・・・」
「あ、ああ。すっげぇ似合ってるぜ」
「良かった、じゃあ、サイト。この格好した私を見て元気出た?」
「ああ、もちろん!逆に元気出過ぎて大変な事になってるぜ」
「やった!やっぱりこの服ってそういう効果あったの・・・んん!!」

才人は喜んでいるルイズに抱きつき、そのまま唇をふさいで押し倒した。

「ん・・・、もぅサイト元気になりすぎぃ・・・」
「ルイズ・・・、サイトじゃない『サイトくん』だ!」
「ふぇ?ちょっと」

と才人は細かいところに注意を入れながら、そのままルイズの両脚をM字に広げる。

「おぉおっ!!は、はいてない!!」
「きゃ、は、恥ずかしい・・・」

すでに才人の息子ははちきれんばかりに膨張し、ルイズの秘肉に喰らいつきたかったのだがせっかく
ルイズがこんな格好をしてくれているのだ、もっと楽しむというのが乙だろう。

194 名前:はてなルイズ:2008/03/14(金) 23:21:35 ID:Sh/rXPeR
「やっぱりいつ見ても綺麗だよな、ルイズのここ」
「あ、あまり見ないで・・・。恥ずかしいんだか、んんっ!?」

ゆっくりと中指を埋めていく。

「いい締め付けだぜ」
「はぅぅぅ、サ、サイトォ・・・」
「サイト『くん』!!」
「サ、サイトくん・・・」

ずっぱりと指が全部埋まりきったところで、少し涙目のルイズに顔を近づけまた唇を貪った。

「ん・・・んん・・・・!!」

舌を絡ませ、唾液を交換しあう。才人が指を軽く動かすとルイズは静かに呻いて体をピクンと仰け反ら
せる。そうしてる間、才人は上着を上にずらしてすでに硬くなったルイズの小さい乳首を露出させる。

「ルイズ、服落ちてこないように支えて」
「ん、あぅっ!」

ルイズが上にずらした上着を才人に言われるまま、落ちてこないように支えると急に乳首が吸われて
ルイズは可愛い悲鳴をあげる。才人はそれに構わず、もう一方の手も使ってルイズの胸を責めていく。
秘肉からは蜜が溢れ、その中で動く指がその蜜をかき出しグチュグチュといやらしい音を立てる。
そして、人差し指。指をもう一本挿れて激しく動かす。

「あん!ん、ひゃぅ!も、もうイ・・・!んん?サ、サイト、くん・・・や、やめちゃやだぁ・・・」

才人はルイズがそろそろイキそうになった頃を見計らって、一気に指を抜いた。指を引き抜くとつぅっ
と愛液が糸を引いた。

「すっげぇ・・・エロっ・・・」

胸を責めるのをやめ、顔をあげた才人が再び秘肉の方に目を向けるとそこは蜜を溢れさせヒクヒクと
誘うようにひくつかせていた。

「やぁ、途中でやめないでよ、いじわるしないで・・・」

上気した顔で目を潤ませながら淫らに男を誘っているはてなルイズ。そんな光景を見た才人の理性は
限界を超えてしまった。

「んん!!や、ちょっと、強すぎぃっ・・・!」

手早く下を脱いで、膨張しきった息子を突き入れた。指よりもはるかに太く大きいそれをルイズの秘肉
はあっさりと受け入れる。

「おおっ!す、すげぇ締め付け。ちょっとヤバかったぜ。」
「ふ、ふぅー。サァィトォ」

ルイズは軽い絶頂を感じながら、才人の髪を優しく撫でた。

「可愛い、可愛すぎるぜ。ルイズ。そうだ、自分から動いてみてくれよ」
「え?この体勢で?動きづらいよ」
「でもそうしない、ほら。イケないぜ」
「きゃぅん!」

才人は渋るルイズを急かすように腰を軽く動かして促す。ルイズは仕方なく腰を使い始めた。さすがに
正上位では動きにくいのかその動きはぎこちない。

195 名前:はてなルイズ:2008/03/14(金) 23:21:59 ID:Sh/rXPeR
「やぁ、もぅ、サイトくんも動いてよぉ」
「だぁめ、ほら動かせるのって腰だけじゃないんだぞ?もっと、中を使うようにイメージしてみろ」
「(必死に気持ちよくなろうと頑張ってるルイズ萌えぇぇぇ〜〜〜〜っ!)」←才人の心の声
「い、イメージったって・・・」

ルイズはそう言いながらも目を閉じて、中を使えるように集中し始める。

「(おおおおおおおお!!なんか、急にゾワってきた!!)」

元々、虚無に目覚める前は自分で魔法を使えるようにイメージトレーニングをしてきたルイズである。
中の動きこそ拙いものの、しっかりとその肉の壁は律動を始めていた。

「ん、ん、んん!!」
「くぅ、たまんねぇ!!」

才人もたまらず、腰を動かしルイズの小さい体に叩き付けた。

「きゃぅう!!」
「う、や、ヤベっ!」

おもわぬ才人の一撃がルイズの最奥を貫き、ルイズはあっという間にイッテしまった。才人も急な強い
締め付けに耐え切れなくなり、ドクンと溜まっていた物を一気に吐き出した。

「あ、ん。熱いぃ・・・サイトのぉ・・・サイトくんのがいっぱい出てるよぉ・・・」

恍惚の表情で才人の精液を受けるはてなルイズ。

「(やっべ、たまんねぇ)」

そんなルイズを見て才人は落ち着くどころかさらに燃え上がった。結局、この日は才人の弾が切れるまで
ルイズを抱き続けた。

「どう?元気でた?」
「ああ、ありがとうなルイズ」

着ていた衣装は才人とルイズの精液と愛液にまみれ、もはや衣服としての機能を失っていた。翌日、これ
を洗濯したシエスタは深いため息をついたとかつかなかったとか。

「(ルイズの奴、大分前に言った事。気にかけてくれてたんだな。)」

196 名前:すまそ、中途半端に切れてた:2008/03/14(金) 23:23:07 ID:Sh/rXPeR
自分の胸元に顔を擦り付けているルイズの頭を軽く撫でる。するとルイズは気持ち良さそうな声をあげた。

「(そうだな、確かにここでは二次元の世界にひたれないけど。それよりもいい物があるんだな)」

そう、自分には愛すべき者達がいる。改めてそれを感じ取る事が出来た才人は幸せをかみ締め心の中でこう
叫んだ。日本の萌え文化万歳!!と。

197 名前:アトピック ◆xsDbUITz4M :2008/03/14(金) 23:25:32 ID:Sh/rXPeR
はてなようせいみてたらなんとなく思いついた。
カトレアさんがこれ着たら胸のサイズ的な問題で臍だしルックになってしまうんだろうな。
もちろん両者とも才人のお名前シールが張られています。
では、また機会ができましたら。

198 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 00:10:12 ID:OhG/AZ3P
元ネタ知らないけどGJ!

199 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 00:22:46 ID:iBOnKyog
くるくるくるくるくるくるっパっ

200 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 03:00:16 ID:/hvc2mmh
くぱぁ☆

201 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 21:17:23 ID:x2KO7APd
>>197
今更ながらGJ! 
なんという方法で旦那をたらしこんでいるんだ烈風カリンはww

202 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 22:16:08 ID:u7HZtGov
このレスを見たあなたの部屋にルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが現れます

その方法はただ一つ
↓このスレに行き
http://ex21.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1204608839/


くぎゅがいちばんかわいくてすごい


と書き込んでください。
書き込めば確実にルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールがあなたの前に現れますよ


203 名前:バレット:2008/03/15(土) 23:52:13 ID:ba17lkSC
エロが出てこないが6話の続き投下するぜい。
男装宗教屋コンビの痴態を期待してた人はカンベンな!

204 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/15(土) 23:58:21 ID:ba17lkSC
もしイザベラが見たら「似合わないねぇ」などと言われそうなへの字口のぶっちょう面。
すぐ隣ではジョゼフが歯に頃も着せぬ言葉を吐いてる真っ最中だが、
右から左、耳に棒でも差し込んだらそのまま反対側から出てきそうなぐらいに絶賛素通り真っ最中、今のサイトには内容なんてこれっぽっちも入りはしない。

そんな風になるくらい今サイトが何に集中しているかといえば・・・
反対側でジョゼフに熱心になにやら説いているヴィットーリオと、にっこりアルカイックスマイルを貼り付けたままピクリとも表情を変えないジュリオである

・・・昨日のあれって、絶対見間違いじゃねぇよなあ。
あったよな。クッキリハッキリ2人もささやかだけど膨らんでたよな?
イザベラほどじゃねーけど、それでもシャルロットよりはおっきかった気がするし。
あークソ、2人とも着てる服がダブついてるから判りゃしねえ!

えらく力の篭った視線がこの場に居る3人にはバレバレだが、生憎本人はサッパリ気付かない。
ジョゼフの方は内心訝しげに何やってんだコイツ的な気分だったが、当事者2人は熱い視線にちょっといっぱいいっぱいだったり。
顔に出すような事はしなかったが、もし顔に出てたら似合わない冷や汗をタップリ流してた事だろう。
ポーカーフェイスって、偉大だ。

チラリと視線を交わした宗教家組は、内心をおくびにも出さず提案した。

「少々休憩しましょう。ああすみませんが国王陛下、彼と少し『話』をしても構いませんか?」
「構わぬ。だがコイツを引き込もうとしても無駄だと思うぞ。何と言ってもアルビオンのエルフの王女を愛人にしてる男だからな」

そこでようやく現世に帰還したサイト、ジョゼフの言葉に思わず盛大に噴き出す。

「な、何で知ってんだよ!?」
「ふむ、やっぱり手を出してたか。なあに、どうせ娘の同意も得てるんだろうが。
別に気にしなくてもいいぞ、もしろもっとやれ。だがせめて卒業までは孕ませるなよ?いやいやだがこの歳で『お爺ちゃん(はあと)』と呼ばれるのも捨てがたいな。
ああ、でもやはり孕ませるなら俺の娘からにしてくれ。名づけるのは俺だぞ。それだけは譲れん」
「あーっ、カマかけただけかよ!つーか(はあと)ってキモいわ!せめてその髭どうにかしてから言えよ!つーか気ぃ早いわ!」
「何を言う!俺から髭を取ったら何も残らんだろうが!」
「自分で言うか自分で!」

いきなりコンビ漫才勃発。唐突な掛け合いに信仰コンビ、思わず仮面が剥がれて唖然とした顔。
大国の指導者が一見冴えなさそうな青年とボケと突っ込みの欧州、じゃ無くて応酬をしはじめたら―――まあ、しょうがないよなぁ。
本場よろしくドツキ漫才に片足突っ込みそうなるも、何とか再起動して2人を止める。
それだけで、何だかとっても疲れた教皇様、今年で22歳。
2人の傍に居るとあっという間に老けそうな気がしたのは・・・・・・きっと気のせいじゃないだろう。


安心して欲しい。ガリアの王宮に行けばきっとお仲間がいっぱい居るから。主にジョゼフの弟を筆頭に。


205 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/16(日) 00:00:05 ID:ba17lkSC
まあそんなこんなで、呼び出されたサイトは教皇とそのお供の少年(少女?)に執務室へと招かれた。

「あー、2人が呼び出したのってやっぱ昨日の事ですよね?」

結局昨日は明らかに見ちゃいけない類の同姓?同士の濡れ場に飛び込んでしまったサイトは、回れ右してスタコラサッサと退却して終わった。
ジョゼフには言っていない。2人が周りには『男』で通してる以上、やっぱ言い触らしちゃ不味いだろと判断するだけの頭がサイトにはあった。
・・・今までそれで散々痛い目みたからなぁ。主にイザベラとシャルロット絡みで。

「確かにその通りさ。しっかり見たんだろ、君?」
「まーなぁ。そりゃ、見たか見てないかどっちかって聞かれたら『見た』としか言い様が無いし・・・」
「だろうね、さっきの君の僕達を見つめるあの目!物凄かったよ。人間あれだけ集中できるもんなんだな!」
「からかうのはそこまでにしておきなさいジュリオ。
・・・まずはお礼を言うべきなんでしょう。昨夜のわたくし達の事を、国王陛下に言わずにいてくれて本当にありがとうございます」

深々とヴィットーリオの頭が下がる。そうされてむしろサイトは慌てた。

「べ、別に教皇様が謝る事じゃありませんよ!ただ男のふりしてたんなら、周りにバラしたりしたら不味いよなと思っただけだし」
「ヴィットーリオと呼んで下さい。そこまで畏まらなくても結構です」
「は、はあ・・・」

ちょっと調子が狂い気味である。どうもこういう丁寧な物言いにはサイトは慣れてないらしい。

「きっとあなたはわたくし達が何故正体を隠しているのか気になっている事でしょう」
「はぁ、いや、まあ、正直言ってその通りです」
「ですから、まずその部分について説明をさせて下さい」



元々宗教というのは、基本的には女性に対する戒律が厳しい物が多い。
例えばイスラム教。年頃の女性は既婚者で無い限りベールで顔を隠して無ければならないというのは、サイトもうろ覚えだがどっかで聞いたような気がする。
この世界の主な宗教であるブリミル教も似たような物で、結婚しても三ヶ月過ぎるまで初夜は禁止云々も廃れ気味ではあるが主な戒律の1つである。

その関係で、ロマリアの神官達には女性が圧倒的に少ない。
居たとしても、せいぜい下っ端程度。上級神官のほぼ全員は男だ。
どうもロマリアでは男尊女卑という風潮が殊更強いらしい。

「信仰を誤った母を持つ者と後ろ指を指されぬ様神学に打ち込む為には・・・『女』である事を捨てなければならなかったのです」
「は、はあ」
「『男』として朝も昼も夜も打ち込んだ結果、私は今の地位を許されるまでになりました。
ですがある日、わたくしは己の『虚無』の系統について詳しい事を調べようと思い、その一環で『コントラクト・サーヴァント』を行い・・・」
「同じような立場の『僕』が召喚された、という訳さ」
「あー、んじゃやっぱりお前・・・えーっと?」
「ジュリオ・チェザーレ。ジュリオでいいよ」
「ジュリオってやっぱり使い魔だったりするのか?ガンダールヴは俺で、ミョズニトニルンは額だったから―――」
「そう、僕は神の右手ヴィンダールヴさ」

右だけに嵌められていた手袋を外すと、ルーンの刻まれたジュリオの右手が露になる。


206 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/16(日) 00:03:17 ID:ba17lkSC
「『コントラクト・サーヴァント』は契約を交わすと召喚されたものは召喚者への一種の愛着感を植え付けられるらしいけど、僕達の場合は特別だったらしくてね。
気が付いたら主従を超えた禁断の関係になってたわけさ!僕もいまだに驚いてるよ!」

芝居がかったジュリオの言葉だが、何となく自嘲染みたものも含まれてるのは気のせいだろうか。
ヴィットーリオの方は羞恥の滲んだ表情。心底悔いてるようにも見えなくも無い。
それは聖職者でありながらどんな宗教でも禁忌である同性愛に嵌ってしまった事へか、それともサイトに知られてしまったという事実からか。

「あなたをお呼びしたのは他でもありません。わたくしとジュリオの関係は許されざる事ですが、今後もここだけの話として秘密にして頂きたいのです」
「それは、別に構いませんけど・・・」

少々気まずそうにしながらも、サイトはまあいいかと頷きかけ。

「もちろん対価が欲しいというのでしたら、出来る限りの物をお渡ししても構いません。
ですからせめて、異人達から『聖地』を取り返すまでは秘密にしていただきたい。我々の悲願を達成しハルケギニアを統一出来たのならば、その後はわたくしはどんな罰も受けましょう・・・・・・」

直後の言葉に、ピキリと顔を引き攣らせた。
今の言葉は、気に食わない。

「・・・やっぱり、ダメです」
「何でですか?」
「一々『聖地』を取り返すだのなんの、ハッキリ言ってそういうのは俺は嫌いなんです。
そりゃあっちには俺達を見下す奴だって居ますけどエルフにだって良い奴は居る、話し合って仲良くする事も出来る――――人間とエルフだって愛し合ったりできる。
なのにわざわざ殺しあう必要が何処にあるんです?取り返そうとしなくたって別に『聖地』に行けるかもしれないんだし・・・
戦わずに済むんだったら、そっちの方を俺は選びます。
それでもそっちが力ずくで『聖地』を取り返すって言い続けるんだったら・・・やりたくは無いけど、バラしますよ。皆に」
「何故です?貴方や我々、伝説の力によって『聖地』を取り返せれば、我々は栄光の時代を築く事が出来るのですよ?
そうしてハルケギニアを統一できれば、争いの無い世界を作り出せます。
始祖ブリミルを祖と抱く我々は、みな、神と始祖の兄弟なのです」
「俺は伝説じゃない。統一や栄光の時代も望んじゃいません。
俺は・・・イザベラやシャルロットやジョゼフみたいな、俺の傍に居てくれてる大切な人を守れるんならそれだけで良いと思ってるただの男です。
その邪魔をするんだったら・・・神や始祖なんて知ったこっちゃ無いですよ。
俺の大切な皆に手を出すんなら――例え神だろうが始祖だろうが俺が殺してやる」

それはまさしく、始祖ブリミル、そしてそれを信仰する者達への宣戦布告。

ヴィットーリオは普段の全てを受け入れるような柔和な顔から遠くかけ離れた、愕然とした表情を浮かべつつも何となく納得を覚えた。

なるほど、確かに彼はジョゼフ王の使い魔に相応しい。
始祖だろうが聖地だろうが統一だろうが、彼らにとってはどうでも良い。
ただ自分とその周りの事だけ考えていて、理想よりも現実を優先しているのだ。

だが、自分達もあっさりと引いて終わるような『理想』で終わるつもりは無い。



サイトが出て行こうとしたその寸前、突然既に修復されていた扉の鍵が、勝手に掛けられた。


207 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/16(日) 00:07:06 ID:ba17lkSC
「んなっ!?」
「すまないね。決裂しちゃった以上、このままハイサヨナラって訳にはいかないだろ?」
「こういった手荒な真似はわたくし達も望んでませんが・・・統一のため、仕方ありません。ですが、貴方に苦痛を与えるつもりもありませんので、安心して下さい」
「信用できるか、こんな状況で!」
「あ、あと『サイレント』と同じ効果を発するマジックアイテムを作動させてあるし、人払いもしてあるから誰も来ないよ。
昨日の事を考えると皮肉な話だけどね」
「チクショウ!」

隠し持っていた武器を抜いて、サイトがガンダールヴを発動させるよりも早く。







―――――ヴィットーリオの向けた杖が振るわれるのを最後に、サイトの意識は闇へと堕ちた。


208 名前:バレット:2008/03/16(日) 00:09:47 ID:gh3AZkN8
今回分はこれで終了。宗教コンビの口調難しいなコンチクショー!
急展開だけど、次回はサイトのターン!

209 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:18:41 ID:p4QavGMo
サイトのターンってことは逆レイプじゃないのか?
とにかくwktkして待ってる

210 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:22:59 ID:DexUYhSD
次回への仕込み乙です。

211 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:24:55 ID:I3kC6d9V
>>208
今回も乙! 次回のエロに期待

212 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/16(日) 01:26:50 ID:T5Ri2rM6
さて、予告どおりヴァリエール三姉妹編の続き投下します。
事前に
ttp://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?%A4%BB%A4%F3%A4%BF%A4%A4%A4%B5%A4%F3
の「ヴァリエール三姉妹編」を読んでおくと幸せになれるかもです。

あ、ちなみに続くですのでよろぴこ(何

213 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/16(日) 01:27:37 ID:T5Ri2rM6
ヴァリエール別邸。
白亜の壁に彩られた湖畔の豪邸には、週に一度、必ず訪れる人物がいる。
カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌ。ルイズのすぐ上の姉。
今日も今日とて、カトレアは小さな馬車に乗り、手土産を持って、自分の妹の婚約者である才人に逢いに来る。
その目的は、自分の身体の不調を直す、薬を手に入れるため。
その薬とは、ガンダールヴの精液。
つまり、噛み砕いて言うと。
カトレアは毎週才人の精液を搾りに、ルイズの所へやってくるのである。
もちろん、ルイズはいい気がしない。自分が代わりに搾り取って、カトレアに渡そうかと提案したこともある。
しかし、カトレアの健康のためだし、それに毎週カトレアの持ってきてくれるお土産のおかげで才人との夜の生活は充実しているしで、ルイズはカトレアの来訪を断れずにいた。
そうして、カトレアの毎週の来訪が始まって、既に二ヶ月が過ぎようとしていた。

小さな一頭立ての馬車が、白亜の邸宅の門前に停まり、そこから大きな籠を抱えたカトレアが降り立つ。
カトレアは御者に合図を送って馬車を馬小屋に走らせ、自分は邸宅に向かう。
大きな扉の前に立つと、それを察したかのように扉が開く。
中に控える執事二人が、来客を察して扉を開けたのである。

「あら。いらっしゃいませカトレア様」

そう言って出迎えたのは黒髪のメイド。シエスタである。
才人直属のメイドであるシエスタは、紆余曲折を経て、半ば公認でこの屋敷のメイドとなっていた。
妾であることを隠しもせず、さらにそれを鼻にもかけず、他のメイドたちと同じように仕事に励む彼女は、いつの間にかこの屋敷の小間使いたちの長となっていた。
メイドの中には、この屋敷の主人よりもシエスタを慕う者もいるほどだ。
そのシエスタは今、大きな荷物を床において、カトレアに礼をする。
どうやら、誰かがどこかへ出かけるようだ。

「あら、そのお荷物はなんですか?」
「あ。これですか。ちょっと、王都までミス・ヴァリエール…じゃないや、ルイズがお出かけするので、その付き添いです」

ヴァリエール邸内でルイズを『ミス・ヴァリエール』と呼称すると、誰の事だかわからなくなる。
だから呼び捨てでいいわよ、て、ていうかトモダチなんだから他人行儀な呼び方はやめなさいよね、とのルイズ自身のお達しもあって、シエスタはルイズを呼び捨てにしていた。

「ああ。そういえばお父様がドレスを買ってやるとかどうとか言ってましたわね」

カトレアは昨日の晩餐を思い出す。
その席で公爵は、次の社交界のドレスをルイズに買ってやろう、と言い出したのだ。
その社交界でもってルイズと才人の婚約を公爵が正式に発表するつもりであろうことは容易に予想がついた。
どうせなら王都で、今流行りのデザイナーに作ってもらったものを、ということで、ルイズは父と一緒に王都まで出かけることになったのである。

「それで、何のご用件でしょう?カトレア様」

とりあえず出かける前に、用件だけでも、とシエスタは言う。
カトレアは、コロコロと笑いながら言った。

「いつもの『お薬』を戴きに♪」

もちろん『お薬』とは才人のアレなのだが。才人のメイドでルイズのともだちであるシエスタはその事を百も承知で、応えた。

「あ、もうそんなに経つんですね。
 サイトさんなら今の時刻はお庭で素振りしてますよ。
 …あんまり、無理させないであげてください。多分帰ってきたら、ルイズの餌食になるに決まってるんですから」

その予想は大方当たることになる。
シエスタの忠告を受けたカトレアは、にっこり笑って返した。

「善処いたしますわ…♪」

言って踵を返し、庭へ才人を捜しにいったカトレアの横顔に、シエスタは何か違和感を感じた。
が、とりあえず急がないといけないので、いつまで経っても衣装部屋から出てこないルイズを呼びに行くことにした。

214 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/16(日) 01:29:21 ID:T5Ri2rM6
才人は、一本の木立の下、上半身を春先の空気に晒し、デルフリンガーで初春の風を切り裂いていた。
空を裂く鉄の音が、のどかに春の訪れを告げる周囲の緑をかき乱す。
才人の気合いが弾けるたびに、緑を湛え始めた木々が緊張する様が、見えるようだった。
カトレアはその音を聞きつけると、才人の少し後ろで邪魔にならないよう控え、緑の芝生の上に腰を下ろして、籠を抱える。
柔らかいウェーブのかかった桃色のブロンドを才人の素振りに合わせるようにゆっくり揺らしながら、才人の素振りが終わるのを待つ。

「ぜぇいっ!」

最後の裂帛の気合いとともに、勢いよくデルフリンガーが振り下ろされ、中空に停まる。それと同時に、ぱしん!と才人の目の前の空が鳴った。
振り下ろしたデルフリンガーが、中空を舞う葉の葉脈を切り裂く寸前で停まり、そこで空を叩いたのである。
狙ってできる芸当ではなかったが、稽古の締めとしてはあまりに絵になる光景であった。

ぱちぱちぱち。

その光景に感心したように手を鳴らすカトレア。
その音に驚いたように才人が振り向く。そこで初めて、才人はカトレアが来ていることに気が付いた。

「か、カトレアさん?いつから来てたんですか」

芝生の上で座り込むカトレアに歩み寄りながら、稽古でかいた汗をタオルで拭きつつ、才人は驚いた顔で尋ねる。
すぐ近くに座ってたってのに、全く気配を感じなかった。マジでなにもんだこの人。

「最後の十本くらいは見ていたかしら?
 でも最後のアレ、すごかったわね。お姉さん感動しちゃった」

にっこり笑いながら立ち上がり、才人が手にするタオルを絡め取って、そして才人の頬を流れる汗を拭く。
…結構しっかり握ってたつもりなのに。何したんだ一体?

215 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/16(日) 01:30:07 ID:T5Ri2rM6
「ちょ、いいですよ自分でしますから」
「いいからいいから。お姉さんがきれいきれいしてあげる」

まるで幼子に言い聞かせるようにそう言って、カトレアは才人の背後に回りこみ、しっとりと湿った背中を拭き始めた。
まあキモチイイからいっかあ、などとされるがままになる才人。
そして背中を拭き終わると。

「はーい、前もきれいきれいしましょうねー」

言いながら背後から才人に抱きつき、その胸板をタオルを持った右手で撫で回し始める。
左右に揺れるその腕の動きに合わせ、才人の背中で極上の弾力が同じように左右に踊る。

「ちょっカトレアさんっ!?あ、あたってんですけどっ?」

思わずそう叫んでしまう才人。
しかしカトレアは、にっこり笑いながら、才人の耳元で嬉しそうに囁く。

「うふふ…♪当たってるんじゃなくて、あ・て・て・る・の♪
 それとも、サイト殿はお嫌いかしら?お姉さんのおっぱいは?」

いきなり何を言い出しますかこの人は。
しかし、才人はすぐに思い出す。
…そーいや、もう一週間経つんだっけね。
カトレアがどうしてこのような事をするのか思い当たった才人は、その行為を受け入れることにした。
すでに息子も準備万端、ズボンの前を元気に盛り上げている。

「いやむしろ大好きですけど…」
「あら嬉しい♪じゃあ今日は…」

言って才人の前に立ったカトレアは。
服の胸元をはだけ、その髪と同じ桃色の乳首をピンと尖らせ、桜色に染まった頬で、才人を見つめる。

「お姉さんのおっぱいで、はさんであ・げ・る♪」

カトレアはそう言い放ち、しなやかな白魚のような指で、才人の前を撫で上げたのだった。

216 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/16(日) 01:31:19 ID:T5Ri2rM6
にゅる、にゅる、にゅるっ

この上なく卑猥な粘り気のある水音が、春の空を汚していた。
それは、カトレアの胸の谷間で、才人の怒張が摩擦される音だった。

「うふふ…いっぱいえっちなお汁が溢れてる…。
 お姉さんのぉ、おっぱい、サイト殿の、えっちなお汁で、ぬるぬるにぃ、なっちゃうっ…♪」

先走りに塗れた才人を、その豊満な胸で挟みこみ、上下に身体を揺すりながら、カトレアは嬉しそうにそう呟く。
目の前の雄をうっとりとした瞳で見つめ、溢れる先走りを何の遠慮もなく己の胸の谷間に刷り込む。

にゅるんっ、にゅぷ…ぷちゅっ、にゅるるんっ

淫猥な音が春の空に小さく響く。
ここでその音を聞いているのは、木立と、淫らに交わる二人だけだった。

「くぁ、か、カトレアさんっ…」

芝生に腰を下ろした才人は、カトレアの胸での責めに耐え切れず、声を漏らす。
カトレアはその呼びかけに動きを止め、淫靡な笑顔で才人を見上げる。
何事か、と快楽の止んだ股間を才人は見下ろす。
カトレアはその視線を受け、先走りに塗れていやらしい光を帯びはじめた唇を笑みの形に歪めて、言った。

「カトレア、じゃなくて『お姉さん』って呼んでくれたら…もっとイイコト、してあげる…♪」

今の才人に、それに抗う術はなく。

「じゃ、じゃあ…。
 お、お姉ちゃん…」

きゅん。

才人の切ない視線と言葉に、カトレアの中で何かが疼いた。
カトレアは腰の奥で牝が疼き始めるのを感じながら、淫靡に笑って才人に言った。

「うふふ。よくできました♪
 すけべぇでえっちぃな弟くんには、お姉ちゃんが今からい〜っぱい、ご褒美あげますね♪」

言って、大きく口を開ける。
そして。
カトレアは喉の奥、食道の入り口までを使い、一気に才人を飲み込む。
陰茎から亀頭まで、丹念に舌全体を使って刺激し、喉の筋肉で先端を締め上げる。
そして、そのまま、カトレアは頭を前後に揺らし、口から喉を使って、才人を犯し始めた。

「んっ…んくっ…ふンっ…」

ちゅぷっ…ちゅるるるっ…ぷちゅ…。

肉の奥で響く水音が、淫靡な音楽となって辺りに響く。
柔らかい唇から喉までを使った口淫に、才人の体が反り上がる。

「くぁ、お、お姉ちゃん、お、俺もうだめだぁっ!」

絶頂を告げる才人を咥えたまま、カトレアは才人を見上げる。

217 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/16(日) 01:31:53 ID:T5Ri2rM6
そして、自由にならない口で、言った。

「らひて…おれぇひゃんのおふひ、いっふぁいにひて…」

(出して…お姉ちゃんのお口、いっぱいにして…)

くぐもった声だったがしかし、才人にはその内容ははっきりとわかった。
才人は最後の力を振り絞って、カトレアの頭を掴む。
そして、何の遠慮もなくカトレアの喉を貫くと、その最奥で果てた。

どくどくどくどくっ…!

いつかはその精液を飲みきれず、吐き出してしまったカトレアだったが。

ごきゅごきゅごきゅ…!

その勢いに見合った蠕動で、カトレアは白濁を胃に送り込んでいく。
胃の中に満たされる、牡の味に、カトレアの体が歓喜に震える。
それと同時に、カトレアの身体に点る、熱い火。
そう。
この二ヶ月、才人を呑むたびに感じていた、たまらない劣情。
今日は、今日こそは。
それを、解きほぐすために、ここに来たのだ。
精を出しつくし、くったりとなった才人を見つめ、カトレアは肩まではだけた服を、脱ぎ去ってしまう。
ついに全裸になったカトレアは、未だそれに気付かない大の字に寝転ぶ才人の隣に、座り込む。
そして才人の顔を覗きこんで、言った。

「今日は、これで終わりじゃないのよ…♪
 お姉ちゃん、とってもいいもの、用意してきたんだから♪」

そう言うと、カトレアは才人の唇を優しく塞いだのだった。

218 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/16(日) 01:32:39 ID:T5Ri2rM6
今日は以上。
続きは明日以降。
んじゃ明日寄席見に行くのでねゆ。ノシ

219 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 01:43:59 ID:6rn8uQSV
>>208
生贄は一人で道化は2人と・・
すべては道楽王の手の内に・・とかW

220 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 01:47:17 ID:6rn8uQSV
途中で書き込んだけど三姉妹編の続き来た〜W

221 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 03:44:31 ID:gbUImf3X
途中まででお預けなんて、なんてサディスティックな。
続き楽しみに待ってるんだから(ツンデレ風に)

222 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 04:37:28 ID:DuaeJU1/
>>204
慣用句は
「歯に衣(キヌ)着せず」ですよねsir.

223 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 12:24:20 ID:4+Jlkk4p
>222
俺は普段から肌にも衣は着せてないぜ!!

いや、ホント御二方ともいつもありがとう。
今日は気分が良いのでこのまま氷割りしてきます

224 名前:ネタで申し訳ない:2008/03/16(日) 20:43:48 ID:1EW+Shu6
「なぁ、ルイズ」
「……な、何よサイト」
真面目な顔でルイズの頬を優しく撫でるサイト。いつもと違う雰囲気にそっと目を閉じるルイズ。

「ルイズの魅力を語っていいか?」
「……はぁ!?」

「まずお前は声が滅茶苦茶可愛い!文章だと伝わらないだろうけど…ルイズの魅力の半分は声で出来ています(バファリン的に)」
「あんた…喧嘩売ってる?」
「リアルにルイズの声は主食だぜ!俺の世界の諺に『パンが食べれないのならルイズの声を聴けば良いじゃない』ってあるくらいだ」
「あ、ありがとう…あんまり褒められた気がしないけど」
「そして!その背中と見間違える胸」
「あんたコロス。瞬殺するわ!」
「まぁ、待て。サイトは馬鹿だ」
「はぁ?サイトはあんたでしょ」
「俺はサイトであってサイトじゃない」
「この文章のサイトはルイズにこう言うだろう」

「な、何て?」

「ルイズお前(の胸)がNo.1だ!!」
「ベジータ…じゃない、サイトぉ」

「何故俺はノーパソなんて持っていたのだろう…召喚されるときにマイクロビキニを持っていれば…くぅッ残念」

「あんた本当にサイト?」


すいません
勢いで書きましたorz

225 名前:痴女109号:2008/03/16(日) 20:55:17 ID:hpRxMZy1
投下します。
>>39の続きです。




>>224
わたくし釘宮、大好きです。


226 名前:痴女109号:2008/03/16(日) 20:57:01 ID:hpRxMZy1
.
「サイト」

 タバサの声と同時に、、再び少年は、その黒髪を掴まれた。
 ルイズから逸らした視線を、再度、眼鏡少女に無理やり修正されてしまう。
 才人は、膝立ちの姿勢から、俯いていたはずの上体をタバサに引っ張り上げられ、胸すら張ったような体勢になっていた。無論、その股間にはアンリエッタがかじりつき、左の乳首にはティファニアがくっついている。
「ルイズをよく見なさい」
 タバサが、残忍極まりない言葉を吐く。

「んふふふふ……」
 シエスタが、まるで初めてのカエルの解剖に胸躍らせる子供のような表情で、ルイズを見下ろす。
「ねえ、怖いですか? あなたの『初めて』は、愛しのサイトさんじゃなく、このわたしなんですよ? ねえ、どうなんです? ミス・ヴァリエール?」
「しっ、シエスタ……やめて……いいから、もう、正気に戻りなさい……っ!?」
「おかしな事を仰るんですのね。わたしは、最初から正気ですよ?」
 つぷり、という音がして、張型の先端が、開脚姿勢で固定されたルイズの股間に潜り込む。当然の事だが、恐怖で泣きそうになっている少女の陰部は、一滴の愛液すら分泌していない。



「あなたは、サイトさんを独占した報いを受けるんです。ミス・ヴァリエール――いいえ、“ルイズ”」



 ルイズの顔色が、変わった。
 かつてルイズは、シエスタに呼び捨てにされた経験はない。
 彼女たちは、互いに“友情”に近い感情を抱き合ってこそいたが、だからといって貴族を呼び捨てにするほど、シエスタは慎みのない女ではなかったし、また、才人以外の平民に呼び捨てを許すには、ルイズの気位は高すぎた。
 だが、この場合は違う。
 ルイズは、はっきりと悟った。
 眼前のメイドの中で、自分を見る意識が、明確に変わってしまった事を。

「シエスタ……!!」


227 名前:契約(その12):2008/03/16(日) 20:59:43 ID:hpRxMZy1
.
「シエスタ……? なんですか、その口の利き方は?」
 かつて、自殺しようとした自分を、身体を張って食い止めてくれた少女。
「今の自分がどういう立場か、まだ分からないんですか、……“ルイズ”?」
 同じ部屋で時間を過ごし、、同じベッドでともに眠った少女。
「“ミス・シエスタ”でしょう?」
 互いに、才人を奪い合う恋敵同士ではあったが、それでも同じ男を想い合うシンパシーさえ感じていた、そんな少女が、――いま、歪んだ笑みを顔に貼り付けて、酷薄な目を自分に向けている。
「『お願いですから止めてください、“ミス・シエスタ”』でしょう?」

「やめろぉっシエスタぁっ!! ルイズに、ルイズにだけはっっっっ!!」

 タバサに髪をつかまれ、視線を固定された才人が、血を吐くような叫び声を上げる。
 だが、その声は、シエスタの中の憎悪を掻き立てるだけの役割しか果たさなかった。

「――あなたさえ、あなたさえ、いなければぁっっ!!」

 シエスタは、眼前で震える少女の股間に、張型を一気に埋めた。



「ひぎゃあああぁぁぁぁぁぁっっっっ!!」
 肉を引き裂かれる激痛と共に、ルイズの絶叫が、大聖堂に響き渡った。
 彼女の“処女”は、この瞬間、ハルケギニアから姿を消した。


 
「…………っっっっ!!」
 才人は唇をかんだ。
 おれのせいだ。
 おれのせいで、とうとうルイズをこんな、酷い目に遭わせてしまった。
 もしもおれが、最初にシエスタの要求を、毅然と拒んでいれば、――ルイズにこんな悲惨な叫びを上げさせる事もなかったのだ。
 そして、その思いを裏付けるような流し目を、シエスタが才人に送って寄越す。
(まだですよ。まだまだこれからですよ)
 彼女の視線がそう言っている。
 いや、そう訴えるのは、目だけではない。
 シエスタの腰が――そのショーツに固定された張型が――ゆっくりと動き始めた。


228 名前:契約(その12):2008/03/16(日) 21:02:17 ID:hpRxMZy1
.
「いだい!! いだいいだいいだい!!! やべてジエズダ、おねがいだからもうやべてっ!!」
 あまりの激痛にルイズの舌は、もはや機能しなくなっているのだろう。発音がところどころおかしくなっている。だが、当のシエスタは、その激痛に歪んだルイズの顔を、うっとり眺めながら、……その前後運動は、さらに激しくなっていく。

「ルイズ!! ルイズ!! ルイズぅぅぅっっ!!」
 才人の目からは、もはや自分が嬲られているという快感は消えていた。
 そこにあるのは、愛する花嫁を守りきれなかった自分への怒りと、悔恨のみ。――不思議とシエスタに対する怒りは沸かなかった。
 しかし――だからと言って、愛する女が悲鳴をあげる様を、黙って見ているのは、彼にとっては、あまりに辛すぎた。
 だが、自分たちを無視して、ルイズのみを気にかける才人の言動は、やはり彼女たちにとって愉快ならざる事だった。

 ティファニアは、彼の乳首から口を離し、不安げにタバサとアンリエッタを見回す。
 タバサは、そんな彼女の目を見ても表情一つ変えなかったが、アンリエッタは、むしろ逆上した。
「サイト殿……すこし、騒がしいですよ!!」
 そう言いながら女王は、才人の股間から顔を離して、不満げに彼の鼻をつまんでしまう。
「あなたに出来ることは一つだけ。――ただ、最後まで黙って、ルイズを見続ける事だけです!!」
 そう言い放つと、アンリエッタは眼前で口を開いたまま、魚のように呼吸困難になった少年の、そのブザマな唇に吸い付いた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!」
 そして、従姉妹の穴を埋めるように、才人のペニスには、今度はティファニアがむしゃぶりつく。無論、その目に浮かんでいる不安は、払拭されてはいない。だが、彼女としてももう、こうなった以上は、この空気に従うしかなかった。

 だが、この宴の企画者――タバサは、あくまで冷静だった。
 やぶれかぶれのノリで、才人の舌を凌辱するアンリエッタの頬を撫でると、
「やりすぎ。このままだと窒息する」
 と、そう静かにアンリエッタをたしなめた。

 そう言われては、さすがに興奮しきった彼女の瞳にも、ささやかな理性が戻るしかない。
 アンリエッタは、銀色の唾液の糸を引きながら、“花婿”の唇を解放する。
「す……すみません、つい、……」
 そう言いながら。


229 名前:契約(その12):2008/03/16(日) 21:06:09 ID:hpRxMZy1
.
 だが、タバサには分かっていた。
 彼女も不安なのだ。その従姉妹のハーフエルフと同じく。
 才人の怒りが、もし自分たちに向けられたら、――それこそ彼を手に入れるどころではない。少年は自分たちを決して許さないだろう。自分たちがやっている事は、常識的には、絶対に許されざる行為なのだから。
 だからこそ反射的に、そんな腕づくで彼の口を封じるような暴挙に出てしまったのだ。
 しかし、タバサは知っている。
 少年が真に欲しているものの正体を。
 それは断じて、安っぽい愛や道義ではない。

……ごりっ。

「っっっっ!!」
 才人の肛門に埋め込まれたタバサの触手が、再度行動を開始した。

 この触手は、以前タバサが学院内の情事で使用した物より、性能が一枚上の物らしく、本体から無数の細かい枝状の繊毛が分岐し、直腸粘膜に侵入すると、彼の神経に直接、薬液を注入する。
――彼の神経感度を、更に数倍に上昇させる媚薬を。
 わずか数グラムの量ではあったが、それで充分だった。直腸粘膜の吸収性は、胃粘膜のそれを遥かに凌駕する。
 そして、薬物注入から数秒後、その反応は顕著に現れた。
 才人の瞳に、眼前に展開するルイズの『処女喪失ショー』を見る苦悶とは別種の、内なる衝動を堪えるような光が、またしても灯り始めたのだ。


230 名前:契約(その12):2008/03/16(日) 21:07:48 ID:hpRxMZy1
.
「サイト」

 タバサが、少年の耳朶を甘噛みする。
 肩で呼吸しながら、荒い息を吐きつづける才人が、びくんとその身を震わせる。
「感じなさい」
 彼の耳の穴に、、ぬっとり湿ったタバサの舌が侵入する。
「ひふぅっっ!!」
「激痛に身をよじるルイズを、あなたは感じながら見続けるの」
「はっ、はぁぁぁっ!!」
 タバサの腰が、シエスタに劣らぬ勢いで動き始めた。
「あなたは何も出来ない。ルイズの処女を他人に散らされても、あなたはただ見ているしか出来ない。――それがあなたに与えられた罰なのだから」
 タバサの前後運動はますます速度を増し、彼の臀部は、スパンスパンと間抜けな音を出し始めていた。そしてその音が、傍目には、これ以上ないほどに彼のブザマさを強調する。

「そしてあなたは、ルイズの分もよがり声を上げるの。男のクセに、後ろからお尻を犯されて」
「ひやだぁっっ!! そんなのいやだぁぁっっ!!」
「だめ――そんなわがまま許さない。誰が許しても、このわたしが絶対に許さない」
「もうっ、もうっ、かんにんしてぇぇぇ!!」
「あなたは、初夜の晩に花嫁を寝取られるという人生最大の屈辱を、――花嫁の前で、女の子に尻を犯さるという、人生最大の生き恥を晒しながら見続けるの」

 アンリエッタもティファニアも、もはや才人の体に取り付いてはいなかった。ただ、痺れたように、眼前の少年少女の“交合”を見ていた。
 もしキュルケがこの場にいたら、あまりに雄弁な、この親友の姿に呆然としただろう。
 だが、同じくこの場にいるアンリエッタとティファニアから言葉を奪ったのは、タバサの饒舌ゆえなどではない。タバサが見せた、その、あまりの残忍さゆえであった。

「サイト、あなたはもう永久に逃げられない。わたしが逃がさない。あなたを待っている明日は、暗黒と屈辱と苦痛と羞恥と、そして……絶望だけ」
 そして、タバサは最後にこう、付け加えた。


――それこそが、あなたが本当に望んだものでしょう? と。


 その瞬間、才人は射精した。
 それには、一度目に全く劣らぬ量と勢いがあった。


231 名前:契約(その12):2008/03/16(日) 21:15:20 ID:hpRxMZy1
今回はここまでです。

>>213
せんたい大先生へ。
わざわざ、付け加えたわけではないのですが、
やっぱり、その、ワタクシ的には、シエスタさんが『ルイズ』と呼び捨てにするのは、どうしても意味を持たせたくて、はい。
……喧嘩売ってるわけではないので、むかついたらゴメンなさいです。


232 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:28:50 ID:+vw1EIRB
SUGEEEE!

GJ! 乙っしたー(*´Д`)

233 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:29:52 ID:ONo9UInn
GJ。
やべーなこれ、読んでるとなんか背筋がゾクゾクしてくるわ。タバサ超怖ぇw

で、ええと、第三者が口を挟むのはよくないと思うんですが、
どっちかと言うと「大先生」って呼び方に皮肉っぽい調子を感じてしまうんですが、どうなんでしょうね?

234 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:33:02 ID:XS2Z3Kas
>231
うわ
黒シエスタに黒アン様!
たまりません
でもおしりはいやんw

続きを一刻も早く!

>233
いや、普通にせんたいさんは大先生だろ


235 名前:痴女:2008/03/16(日) 21:50:06 ID:hpRxMZy1
>>233
まじ? 他意はなかったんだが、
そんな風に見えたなら、それはそれでゴメンなさいです。

236 名前:233:2008/03/16(日) 21:53:07 ID:ONo9UInn
あー、いや、俺の母校のある先生が、仲の悪い先生の陰口叩くときに
「○○大先生は〜」とか嫌味な口調で言ってたんで、それが印象に残ってるだけかも……

余計なこと言ったようですみません。
っつーかそもそも、せんたいさんはんな細かいこと気にするような人じゃないか。
重ねて謝罪しつつ、以後スルーでヨロ。

237 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:56:35 ID:/dcPbwm3
女の子にいじめられるMプレイもなかなかいいなw

238 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 22:09:41 ID:v45wm59y
>かんにんして


だめだ耐えきれんwww

239 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 22:33:17 ID:soAkz4Es
最近にゃんにゃん分が少ない

240 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 22:53:02 ID:/dcPbwm3
にゃんにゃんって何? 猫?

241 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 22:56:25 ID:GTYNiF/9
いちゃいちゃ分って事だろうか

242 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 23:32:08 ID:Wfp3yYvI
>>238
お前は俺かwww

243 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 00:03:09 ID:I3kC6d9V
>>218
今更ながらでありますが乙! 
でももう焦らしプレイはかんべんしてください
>>231
今回もGJ! なんかタバサが半端なく怖い 
そしてテファもアンリエッタもシェスタもいかれてるな
愛に狂った女ってのはこんなにも怖いもんなのかな

244 名前:バレット:2008/03/17(月) 00:25:44 ID:BHa5Wof5
思ったより分が長くなったのでまた途中投下です。
・・・今回サイトのターンになる筈が、TS組のターンオンリーに。

245 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/17(月) 00:27:51 ID:BHa5Wof5
サイトがガクリと力無く倒れると、2人はぐったりとした彼の身体をソファーまで運んで横たえた。

「どうします、対処法は考えて有るんでしょう?」
「真に遺憾ですが、水の秘薬を使います。姦淫の罪を犯していた司祭から取り上げたものなんですが・・・」

それを同性愛の揉み消しの為に使うというのは何とも皮肉だ。
ヴィットーリオは珍しく言いよどみ、力仕事以外の理由で顔を赤らめているのに気づいたジュリオは怪訝そうな表情を浮かべる。

「なら早くそれを使いませんか」
「・・・その秘薬は、対象の相手の精液と混ぜ合わせる事で効果を発揮するのです」

バキリ、とジュリオは固まる。
自分の主とソファーに横たわるサイトの間を行ったり来たり。
『男』となって以来飄々とした振る舞いをしてどんな事でも受け流してきたジュリオだが、流石に今の言葉は許容範囲を超えてた様で。

「・・・手早くしてしまいましょう」
「そうですね」
「まず服を脱ぎましょう。何かの拍子で汚してしまったら怪しまれる事になります」

いそいそと脱ぎだす。
一糸纏わぬ姿になった2人は―――確かに女性としての身体を持っていた。

ジュリオの身長はサイトより少し低いぐらいで、スタイルはどちらかといえばスレンダー。
丈の大きめの服を身に纏えば確かに充分誤魔化せる体形だがしかし、
タバサよりは確実に大きい膨らみとなだらかな薄い金色の丘は確かに彼、いや彼女をはっきりと女だと教えてくれる。

対してヴィットーリオの場合は・・・何というか、ここの神官達の目って節穴どころかドーナツの穴か、ってなもんだった。
ハッキリ言って、よく今までバレなかったなと言いたくなるぐらいポイントごとの肉付きがいい。包帯で押さえ込まれている胸はとっても苦しそうではちきれそうだ。
男物の神官服を脱ぎ捨て、コック帽に似た形の帽子を下ろした姿はまさしく美女としか言いようが無い。


246 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/17(月) 00:29:04 ID:BHa5Wof5
さて、あっという間に男から紛れもない女へと変身・・・というか戻った主従は、恐る恐るサイトのズボンに手を掛けた。
『虚無』の魔法の1つで瞬間的に相手の考えを司る部分の『粒』を瞬間的に切り離す事で意識を飛ばす魔法をかけられたサイトは、
今の所2人からしてみれば目覚める様子はちっとも無い。
それでもゆっくり、少しずつ少しずつ中のパンツごとズボンはずらされていって――――

「こ、これが、男性の・・・・・・」
「な、中々、何と言うか・・・・・・」

何これ、何処に生息するヘビでしょうか。
思わず、そう問いたくなるような、サイトの代物だった。
どうしたものか。女の悦ばせ方は経験上ベテランでも、ひたすら神学に励んできたお陰で男の象徴を反応させる知識なんざこれっぽっちも持っちゃ居ないのだ。

「確か、口に咥えると反応すると聞いた事はありますけど・・・」

いや、使い魔の方はちょっとは知っていたらしい。

「で・・・でわ、仕方ありません。私が、やってみましょう・・・」

何事も自分から行わなければ気がすまない教皇は、こういう事も自分からまずやってみる事にした。

はむっ

「ん、ぷぁっ・・・・・・んちゅっ・・・・・・」

先端を口に含んで舌で舐めつつ動かしてみる。
特徴的な、今まで嗅いだ事も無い生臭さと味が、ヴィットーリオの頭を刺激した。

「んっ、んんっ、んはぁっ――――」

何故だろう。止まらない。
口の中でどんどん硬度を増していくサイト自身から口を離す事が出来ないでいる。
そんな、自分達の関係を除いて始祖に仕えるにも程があると言いたくなるような自分の主が夢中になっているのが気になったオッドアイの少女は。
身を乗り出すと、自分もサイトのえらの部分に横から口付けた。
一瞬サイトの体がビクリと震えたが、また動かなくなったので続行。

直立するのに充分となったソレは、ジュリオが予想していたよりも熱くて逞しくて―――
って、何処まで逞しくなるの、これ?

ずっと口に含んでいて遂に息苦しさに限界が来たのか、ヴィットーリオが口を離して荒い息をつこうとして・・・
かっちーんとなった。2つの意味で。ジュリオも一緒に。

でかかった。
それはあまりにもでかかった。
そして、巨大だった。
それはまさに鉄塊だった。

・・・いや、流石に鉄塊程じゃないけどね。


247 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/17(月) 00:30:30 ID:BHa5Wof5
なんかもう予想を超えた代物と化したサイトのブツに、
男装カップルが男のアレってここまでご立派になるんだ!と戦きと分けの分からない興奮に包まれた、その時!

突然身体を起こした、意識を失っていた筈のサイトの手刀を首筋に打ち込まれた2人はアッサリと昏倒した。



いやあの、気が付いた瞬間「またかよ!?」なんて叫びたくなった訳なんですが。
普通に押さえ込めて冷静に状況把握できるとは、慣れって結構恐ろしい。

入れ替わりに今気絶中の2人にとって想定外だったのは、サイトが気絶慣れしていたの一言に尽きる。
その原因とも言える青の姉妹のおっきい方としょっちゅういたずら代わりに『虚無』をぶっ放してくれる髭親父を思い浮かべ・・・・・・
静かに心の汗を流す。あれ、何で視界がぼやけるんだろう。

最も今回の場合、その事について元凶に感謝すべきなんだろう。
つーか、3回連続で気絶させられて次に目を覚ました時には愚息を咥えられてるって何さ。

「何でこんな事されてたんだ、俺?」

前後の繋がりがよく分からない。
あれか、口封じのついでに男の神秘も調べてみようと企んでたのか、この2人。

床に横たわる2人の身体を上から下まで眺め回し、思わず生唾を飲み込む。
男を演じてたとしても、それでも女としての2人の身体はあまりに美しすぎた。
ヴィットーリオの方はイザベラやマチルダと同じような豊満ともいえるタイプだが、ジュリオの方はサイトが見た事の無いタイプの女体である。
全体的にスラッとしているが、シャルロットの様に幼くも無ければイザベラの様に平均以上に発達してる訳でもない。
しかし、バランスは悪くない。これはこれでそそられる。

2人を見ていると、何だか不意にどす黒い何かが湧き上がってきた。
気に入らない。心許せる相手であるイザベラやシャルロットならともかく、会って殆ど間も無い2人に気絶させられて挙句あれこれされてたのが気に入らない。
それにアレだ、2人はジョゼフ達を巻き込んで、ティファニアの母親達を脅すような事を企んでるのだ。それも気に入らない。

ふと、2人の下腹部に視線が行く。
どうもサイトのを弄っている間に無意識の内に興奮していたらしい。太股が汗以外の液体ではっきりと濡れていた。
そして床に転がっている薬らしき小瓶。これでも使って何か企んでいたのか。

意識を失う前の会話、その時サイトの中に生じていた何かが形を成して表に出ようとしていた。

それは――――サイトの願いと、誓いと、信念と、欲望と、闇が入り混じったドス黒い何か。






見る者が居たら背筋を凍らせていたに違いない、冥(くら)い笑みが浮かんでいたのに――――サイト自身、気付いていなかった。


248 名前:バレット:2008/03/17(月) 00:32:33 ID:BHa5Wof5
今回分はこれだけ。出来たらまた今日中に話し終われるかも。
次回こそサイトのターン+闇サイト降臨!?

249 名前::2008/03/17(月) 01:12:55 ID:anZahuOI
ダークサイトキターーーー


250 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 01:17:23 ID:/81mtIVa
淫神降臨かwwwww。

251 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 03:00:49 ID:aCdeT5WN
なるほどwwサイトのターンとはこういう事かwwww
サイトがダークサイドに墜ちましたな。続きがどんな事になるか、凄いwktk!
GJ!

252 名前:バレット:2008/03/17(月) 12:09:46 ID:cTQm46Gb
イヤッホウ、2時間で残り書き終わったよコンチクショウ。
って訳で、投下開始。

253 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/17(月) 12:10:13 ID:cTQm46Gb
獣の鳴き声が聞こえた。気が、した。
しかもかなり近くで。もっと具体的には、すぐ隣で。

「ひぃ、あっ、はひっ、あっ、あ゛あ゛あ゛っ!!」

目が覚めた。ここは自分の執務室だというのは分かる。
しかし何時の間にやら、自分の両手首はソファーの手すりに結び付けられて固定されていた。
犬のような体勢から、身動きが取れない。
さっきから聞こえてくる悲鳴というにはあまりに甘さが混じった声、何なのかとヴィットーリオは隣に視線を向け。

グジュッジュッジュッズプププッ!!

「あ゛あ゛ああぁぁぁぁっ!!」

自分と同じ腰を高く上げて手首をソファーに繋ぎとめられた体勢で、はしたない嬌声を上げる自分の使い魔の姿に驚愕した。
日頃の飄々とした様子はどこにも無く、中性的な甘い顔を涙と涎で汚している。
・・・夜ヴィットーリオとシてる時も、ここまで乱れた事は1度も無いほどの、快楽に蕩けきった表情であった。

「あ、気が付いたみたいですね」

ジュリオを一方的に攻め立てていた張本人はサイトだった。

「な、何をしているのですか、貴方は!?」
「何って、ナニですけど?ってか最初にヤッてたのそっちの方じゃないんですか」

口を動かしながら腰も動かす。
一際大きく前後に動かしたかと思うとサイトはビクリと震えて、ジュリオはそれ以上に戦慄きながら殊更獣染みた嬌声を上げて、ぐったりとなった。
サイトが自身を引き抜くと、大量の白濁液がジュリオから溢れ出した・・・なだらかなお尻の割れ目から。
量からして、多分1回や2回じゃきかないと思う。入れっぱなしで続けてたようだ。

「『男』のフリしてたって事で後ろの方だけやってみたんですけど、やっぱりキツイと思ったんで置いてあった薬使ってみたんすけどね。
すっげぇ効き目ですね、これ」

サイトが手で弄ぶのは、ヴィットーリオがサイトに対して使おうとしていた薬。中身が目減りしている。ジュリオに対して使ったらしい。
どうも媚薬の効果もある代物だったようだ。
幾ら伝説の系統とはいえ、薬物に関しては殆ど門外漢なのは仕方ない。
むしろこっちに来てからの経験ゆえ、毒薬などに関しても教え込まれたサイトの方が詳しかったりする。

「それじゃあ次は、そっちの番ですよ」
「いけません、こんな事、神と始祖ブリミルはお望みになりませんよ!」
「何言ってんすか、さっきも言いましたけど、最初にしてたのはそっちですよ。
それに、俺のコレ舐めてて濡れてたのはそっちもでしょーが」

白とジュリオの腸液に塗れたサイト自身は、何度か果てた筈なのに萎える気配も無く存在を大いに主張している。
嫌悪を覚えるべきそれに、ヴィットーリオはゴクリと唾を飲み込んでしまった。
何故か、下腹部の辺りがキュン、と熱くなる。


254 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/17(月) 12:12:52 ID:cTQm46Gb
その間にサイトは男装の女教皇の足を膝で押さえつけると、整った尻の膨らみを割り開く。
濃い桃色と薄い桜色の前後は既に両方とも濡れていた。しかし、これぐらいじゃまだ足りない。
なので、まずは薬の入った小瓶とさっきヴィットーリオが使った杖を手に取る。
杖は長く大きな聖杖では無く、普通のメイジが使う持ち運び便利でコンパクトな一般的な魔法の杖。

杖を、チュプッと先端だけ差し込む。

「んひぃっ!?」

突然の異物感。どうも、こちらは初めてのようで。
しかしサイトは止まらない。というか、今のサイトは誰かが止めてもまず止まらなさそうだ。
なんつーか、顔に掛かった陰影がものっそ恐ろしい。

「安心してくださいよ、しっかりほぐしてあげますからねーvv」

しかも声だけは軽いときてる。そのギャップがまたなんとも恐ろしい。
少しだけ挿し込んだ杖の先を中心に大きく円を描く。それに合わせて後ろの窄まりも、少しずつ少しずつ広がっていく。

「だ、ダメッ、そこは不浄なっ!!」
「いやいや、中々綺麗ですけど。もっと中まで綺麗にしてあげますから」

ちゅぷぷぷぷっ!

いきなり杖が半ばまで挿し込まれた。一点集中的な衝撃が駆け巡る。
杖は締め付けに合わせてピコピコ揺れて立っている。揺れるだけでも刺激が伝わってくる。
続いて拡張作業も再開。杖の動きに合わせてヴィットーリオの身体がはねるはねる、ソファーもガタガタ揺れるほどに。

お尻がっ!・・・杖がっ!・・・腸中で、グリグリあちこち擦れる・・・!!

更に出し入れも追加。僅かに凸凹した杖の表面が腸中から入り口の窄まりまで擦りたてる。
出し入れされている杖はもう先から握りまでべとべとであるが、とっておきはまだこれから。

ある程度広がってポッカリ開いた後ろの穴に、サイトは挿さった杖に伝わせる形で小瓶の中身を流し込んだ。
瞬間的な直接内部に流し込まれる冷たさは次の瞬間、熱になって身体を駆け巡り。
凛々しさを何とか残していた顔も、あっさり蕩けた女の顔へと変貌してしまう。

熱い、こんなの、初め・・・て・・・・

数回杖を抜き差しされた。さっき以上の刺激―――いや快感が全身に広がった。
頭が痺れる。意識がどんどん上り詰めていく。
気が付けば、勝手に口が動いていた。

「もっと・・・私の不浄な穴を、苛めてくだしゃい・・・・!」
「ハイハイ分かってますって。でも、杖だけじゃもう足りないだろ。もっと凄いのをやるよ」

杖を荒々しく引き抜くと、それだけで透明な液体を前から噴き出したヴィットーリオの割れ目の底の窄まりに、
サイトはそのまま自分を、根元まで突き入れた。


255 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/17(月) 12:14:08 ID:cTQm46Gb
「はっ、ああああああああああっ!」

コレ、凄い、熱くて逞しくて・・・ずっと、イイ。
これが・・・男性の・・・・・・

サイトの先端まで引き抜かれたかと思うと、根元まで突き込まれて重い衝撃が何度も何度もヴィットーリオを攻め立てる。
今までずっと、色々と抑圧されてきた男装の教皇の身体、薬の相乗効果でたった数突きでもう、快楽の虜になっていた。

「どうだ、男のも気持ち良いもんだろ?」
「はひっ、いいです、気持ち良過ぎますぅ!堕ちてっ、しまいます!」
「どーぞどーぞ、ぜひ堕ちりゃいいさ。俺が救い上げるからな」
「ふあひっ、ではっ、でわっ、れひっ、わたくひを、堕とひて、くだひゃい!」



ヴィットーリオも詳しい事は知らず、サイトは単に媚薬だと思っていたあの薬だが。
アレの実際の効果は、性的な交わりの際『男性』が『女性』に対して使いそれぞれの体液と混ざって直接体内に取り込まれる事で効果を発揮するという代物である。
混ざり合った薬を取り込んだ女性は、相手の男性に対して潜在的に隷属するようになる。
効き目の強い即効性の媚薬としての効果は、そのおまけみたいな物。
その事をヴィットーリオは誤解したまま持ち出し、サイトは本当の効果を全く知らないまま、その薬を使ってしまったのだった。



何度も後ろを犯され、大量の精液を注ぎ込まれたヴィットーリオは―――2重の意味で、確かに堕ちた。


256 名前:(6)ダブルフェイス:2008/03/17(月) 12:15:53 ID:cTQm46Gb
数日後・・・・・・

出発間際の竜籠の中で、サイトは見事なまでに頭を抱えていた。見事なorzぶりである。
ジュリオとヴィットーリオを犯したあの後、我に返ったサイトは顔を目の前の現状に青褪めて、出来る限り証拠を隠蔽するとそのままばっくれた。
今日この日まで会談は1度もしちゃいない。2人揃って『急病』という事で面会謝絶だったのだが―――

真相、と言うかまんま元凶であるサイトはその間、ひたすら頭を抱えて身悶えてたのであった。
正直言って、穴掘ってモグラになるだけじゃ飽き足らず、そのまま一個艦隊に自分の頭上に砲撃を要請したい気分だ。
ぶっちゃけ、罪悪感と自分への嫌悪感で押しつぶされそうだったりする。
幾ら後の祭りとはいえ、強姦同然の事をしてなんとも思わない位に人間捨てちゃいない。

ジョゼフの怪しむような視線に突き刺されながら、刻一刻と竜籠が出る時間をサイトは待っていた。
その時である。
ヴィットーリオとジュリオが突然現れて竜籠の傍までやってきた。2人とも、最初と同じ神官と教皇の服に身を包んでいる。

思わずサイトは、竜籠から飛び出して2人の足元で土下座していた。
何だかあまりに勢いよく滑り込みながら土下座したお陰で、どこか焦げ臭いのは気のせいか。

「ほんっっっっとうに、ゴメンなさい!!」
「いえ、気になさらずに結構です。元々はわたくし達があのような事を行っていたのが悪いのですから」
「そうそう、あまり気にしなくてもいいんだぜ。今度からもっと気を配ればいいだけだしね」

2人、ペロッと悪戯っ子の様に愛嬌のある仕草で下を出してみせた。
拍子抜けしてサイト、思わず脱力した顔で2人を見てしまう。
いや、流石に軽く許される問題じゃないと思うんですけど!?

「い、いやでも、アレはその、何て謝りゃいいのか分かんないけどえっと、俺が悪いのであってだな・・・」
「ふふふ、ですからそこまで気になさらなくてもいいと言ってるでしょう。それに・・・」

おもむろにサイトの手を握ったヴィットーリオは、教皇服の隙間からサイトの手を内側に潜り込ませた。
指に触れたそこは、嬉しげに多分に濡れてひくついている。

「女としての新たな悦びを教えてくれたあなたには・・・サイト様には感謝する他ありませんから」
「サイト『様』ぁ!?って聖下何言ってんですかアンタ!!?」
「また君が来るのを期待してるよ、ガンダールヴ。また伝説に相応しい悦びを教えてくれるのを楽しみにしてるからね」

知っている、この2人の目は知っている・・・!
この目は―――エロい方向で興奮してる時の目だ!!

どう反応していいのか分からなくなって愕然と固まったサイトを見、
その傍で何だかえらく艶っぽい顔をして頬を染めている若き宗教指導者とその副官を、竜籠の中から交互に見たジョゼフは、ふと思った。





――――意外と幅が広かったんだな、サイトよ。


もしかすると、ハルケギニアが『統一』されるというのは・・・・・・

自分の娘婿による、性的なものによる『統一』なのかもしれないと、ジョゼフは考えざるおえなかった。


257 名前:バレット:2008/03/17(月) 12:18:52 ID:cTQm46Gb
はい、これで第6話終了であります。
・・・ホント、ジュリオとヴィットーリオ書くの難しいorz
偽者臭くてもカンベンな!

258 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 12:35:26 ID:wUXA6C/L
なんか亜流ランスみたくなってきたなw乙

259 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 13:12:35 ID:d7Al3LnN
>>257
いつも良作乙。もう40人以上が読んでるw

260 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 17:18:27 ID:wk9emoQl
>>257
今回も乙! 
>――――意外と幅が広かったんだな、サイトよ。
まあ、見た目はロリっ子のジョセフの姪にも手を出すくらいだから
男装の麗人くらい余裕だろと言ってみる
アレ、本来のヒロインである某公爵家の三女はどうなったんだっけ?

261 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 18:16:57 ID:Rik2nKQ4
>>260
いや、ジョゼフは二人を女だと知らないんだから、サイトのストライクゾーンがウホッでアッーなところまであると思ったんだろw

262 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 18:40:17 ID:d7Al3LnN
>>260
> アレ、本来のヒロインである某公爵家の三女はどうなったんだっけ?

クラスメートに在籍してるかしてないかさえはっきりしてなかったかと。

263 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 19:30:33 ID:I7TJAdhd
> アレ、本来のヒロインである某公爵家の三女はどうなったんだっけ?

ここまで来ればサイトのアレによるハルケギニア統一も間近だし残るはトリステインとゲルマニアのみ…。
恐らくアンリエッタとともにラスボスで登場するに違いない…。
もしくは存在すらない事になってるとか。
つか、ゲルマニアはどうするんだろうな…キュルケじゃそんなに地位高いとこでもないだろうし。

264 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 21:16:46 ID:FnivBazg
レコンキスタが存在しない以上アンリエッタはウェールズとよろしくやってるだろうし、
トリステインはアルビオンに吸収されるんじゃね?
そうすりゃ実質王族みんな親戚になるわけで。

ルイズに関してはワルドが国を裏切る事も無いし、二人で結婚して公爵家継ぐんだろ。
それか実は既に担い手として覚醒してました、なんて風に設定変えてもいいし。

265 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 21:27:53 ID:RmAVHqCs
国政関係でアカデミーへ

エレ子をたらしこむ

烈風様大激怒

なんやかんやでトリステインと戦争に

って流れに期待。別にエレオノール好きとかじゃないんだからね!

266 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 21:51:37 ID:G9Zkc30o
このハルケギニア世界は、サイトに世界“性”服されるわけだ。

267 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 22:08:27 ID:QyZmWtkY
>2人、ペロッと悪戯っ子の様に愛嬌のある仕草で下を出してみせた。
…ちょっwwww

268 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 22:57:59 ID:fY8U5/dl
>>267
逆に考えるんだ。
「それは誤字じゃない」と考えるんだ。

269 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 23:24:36 ID:QqPrqD3u
>>268
バレット氏のサイトはショタでもフタナリでも食ってしまうンですね。

270 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 23:45:36 ID:4pFDotxe
春シーズンの投下ラッシュですなぁいやすごいよGJ!
そういえば杉の木の花粉ってあれ全部精子なんだよな・・
この板のサイトの一生涯出すのとどっちが多いかな?



271 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/18(火) 00:05:19 ID:05TId6Lg
さておまたせ。
>>213の続き。いっくよー

272 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/18(火) 00:06:21 ID:05TId6Lg
カトレアは、傍らに置いてあった籠から小さな薬ビンを取り出す。
青いガラスでできたそのビンの蓋を開けると、焦がした砂糖のような甘い香りがした。
カトレアはそれを傾け、中から液体を零す。どろりとした琥珀色の粘液を左手で受け止め、そして。
芝生の上で立膝になると、両足を軽く開いて、股間に液体を溜めた左手を伸ばす。
左手は桜色の陰毛に覆われた女陰を通り過ぎ…。
薄桃色に染まった、白い臀部の隙間に、不浄の襞に、液体を塗りこみ始める。

「ん、うンっ…」

甘い喘ぎを漏らしながら、目の前で痴態を晒すカトレアに、才人は思わず呼びかける。

「か、カトレアさん?」

てっきり自分に薬を使われるものだと思っていたが、予想と違う展開に、驚きを隠せない。
そんな才人に、カトレアはにっこり笑いながら、言う。

「あのね。今日は…お姉ちゃん、お尻キレイにしてきたから…」

そう言って、才人に背を向けると。
ベッドの上で四つん這いになり、薄桃色の双丘を両手で割り開く。
琥珀色の粘液でどろどろになった肛門が、ひくひくと肉の谷間で蠢いているのが、才人の目に入った。
カトレアの言葉通り。
彼女は、ここに来る前に、下剤で腸を空にし、さらに、自室で栽培している無菌状態のローパーを使い、腸内を洗浄してきた。
なぜならば、直腸で薬を、才人の精液を受けたほうが、吸収がよい、とのことだったから。
しかし。
その前準備の段階、ローパーによる腸内の宿便洗浄の際。
カトレアは、とんでもないものに目覚めてしまう。
肛門を出入りする細い触角の感覚。排泄にも似た、その感覚で。
カトレアは絶頂を覚えたのである。
そして目的は摩り替わる。
薬の摂取のために肛門を使うのではなく。悦楽のために、肉欲のために、肛門を行使する。
それより大事なもう一つの物事の前に、カトレアは自分の欲望を果たそうと決めたのである。

「サイト殿がよかったら…だけど…。
 お姉ちゃんのお尻で、いっぱい出して…ね?」

膝を伸ばし、才人の鼻先に突き出さんばかりの勢いで、襞を限界まで引き伸ばした肛門を突き上げる。
そこから漂う、甘い香り。
通常の不浄から想像される腐卵臭ではなく、甘い蜜の香り。
その下で、溢れんばかりに愛液を滴らせる、牝の唇。
そして。
傍らから覗く、発情しきって潤み、牡による陵辱を期待する牝の瞳に。
才人の理性は吹き飛んだ。
才人はカトレアの腰を掴み、限界まで復活した怒張を、小さな小さな排泄口に押し当てる。

にゅるり。

肛門に塗りたくられた粘液が、才人の先走りと混じり、滑る。

「あんっ…」

それと同時に、肛門を犯される喜びに震える牝の鳴き声が、カトレアの喉からこぼれる。

273 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/18(火) 00:07:57 ID:05TId6Lg
ぐぷ。

「んん〜っ!」

先端が埋まる。
カトレアの指より太いものが入った事のない肉の門が、張り詰めた牡の破城槌で押し破られようとしていた。

ずぶり…。

返しの部分までが通る。
カトレアの背筋を、悪寒にも似た快感の電流が走り抜ける。その電流にたまらず、声が漏れる。

「ふ、太…っ!おっきぃ、か…たぃっ…!
 …………………熱ぅぃいっ…………!」

初めての男性器の侵入の感想が、思わず口を突いて出る。
苦しさを伴う快感に、カトレアの顔は耳まで真っ赤に染まり、だらしなく開いた口から唾液が溢れ、目の端からは涙が零れ落ちる。
しかし、ここで終わりではない。
男性器は亀頭だけでなく、陰茎も存在するのだから。
才人は容赦なく、肉棒をカトレアに突き刺していく。

ぐぶぶぶぶぶ…。

「ふぁっ!あっあっあっあっあっあっあっ…ふ、ふといのぉ…!ながいの、はいって、くるのぉ…!」

入り口だけでなく、腸内を奥まで削られる快感に啼くカトレア。
そして、その責め苦は長くは続かず。

「全部…入りましたよ…」

カトレアの耳元で囁かれる言葉の通り、腰が密着し、才人のモノは完全にカトレアに埋まる。

「は、は、はぁ、はぁ…」

荒い息をつき、しばしの安寧に身を委ねるカトレア。
しかしそれは長く続かない。

「それじゃあ…動きますよ」
「は……え?」

ずるるるるるるるるるぅっ!

「ふぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

まるで離したくないといわんばかりにカトレアの腸壁が才人の陰茎に絡みつき、粘液を潤滑油にして、卑猥な音をたてる。
陰茎に絡みついたカトレアの肛門の肉が、真っ赤に充血して盛り上がる。
そして快感を得ているのはカトレアだけではない。
才人も、締め上げられる快感と、腸壁の絡みつく快感に、我を忘れていた。
初めての肛虐に喘ぐカトレアを労わることすら忘れ、もう一度肉棒を差し込む。

ずるんっ!ぱちんっ!

完全に粘液に覆われた才人の肉棒は、摩擦を打ち消しながら、カトレアの肉を巻き込みながら、肉のぶつかり合う音を立て、もう一度底の無い腸内へ埋められる。

「あひぃぃっ!」

カトレアの背筋が反り上がる。桃色の髪が柔らかく舞い上がる。声が淫靡に踊る。
犯されていない女陰からは愛液が飛び散り、緑の大地を容赦なく汚す。
溢れた涎が、涙が、カトレアの下で交じり合って、小さな水溜りになっていた。

274 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/18(火) 00:08:38 ID:05TId6Lg
ぶちゅっ、びちっ、ずるんっ、ぱちん。

粘液の溢れる音と肉の爆ぜる音。そして。

「ひぁ、ひゅごいの、おちん、ちん、おしりぃ、すごいのぉぉっ!」

淫靡な牝の鳴き声が、春の風に乗って聞こえる、小鳥の声に混じる。
そして、何度目かの侵攻で、カトレアは限界を迎える。

「あひ!いく、いくぅ、も、らめええええええええええええっ!」

ぎゅううううっ!ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ……。

限界を迎えたカトレアは、腸壁で才人を締め付け、そして。
快感のあまり、失禁してしまう。
芝生をカトレアの漏らした小水が汚す。それと同時に。

「だ、出しますよっ…!」

どくどくどくっ!

才人も限界を向かえ、カトレアの腸内に大量の精液を吐き出した。

「ふぁ、あつい、あついの…いっぱいぃ…」

大量の迸りを腸に受け、カトレアはそのままくったりと地に伏せてしまった。


「…あれ?」

才人は異変に気付いた。
勃起が…収まらない。
大量に吐き出したにも関わらず、カトレアから抜き出した才人の肉棒は、今だ衰えずに天をついていた。

「あらあら。困りましたわね」

いつの間にやら、復活したカトレアが、才人の横で頬に右のひとさし指を当て、笑顔で首をかしげていた。
確信犯の笑顔だ。才人は勘付いた。

「…カトレアさん、ひょっとしてあの薬」
「うふふ。ちょっとね。媚薬が混じってるのよ」

にっこり笑い、とんでもない事を言う。
そして、続けた。
本来の、目的を。

「ねえ、そのままじゃ辛いでしょ…?」

ころん、と芝生に仰向けになり、足をM字に開いて。
恥丘に手を沿え、谷間を割り開く。

275 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/18(火) 00:09:23 ID:05TId6Lg
そこでは、キレイなピンクに濡れた内唇が、ひくひくと牡を誘っていた。

「今度は、ここに…ね?」

そして理性のぶっ飛んでいる才人は。
そのままカトレアにおおいかぶさった。

「ホントに…どうしようもなくエロいお姉ちゃんだなあ」
「あらあら。そんなお姉ちゃんを押し倒して乱暴しようとしてるのはどこの変態弟かしら?」

言ってカトレアは、愛液に塗れた右のひとさし指で、才人の唇を塞いだ。
才人は呆れたように肩をすくめると。

「じゃあ、お望みどおり、前もしちゃいますよ…」

ひたり、とカトレアの入り口に先端を押し当てる。

「どうぞ。お姉ちゃんの前も後ろも、ぜんぶ、あげるから。
 …いっぱい、だして…」

淫靡に微笑むカトレアにいても立ってもいられず。
才人は一気にカトレアを奥まで犯した。

ずぶぶ…ぶちっ…。

「え…?」

その侵攻の途中、感じた抵抗と。

「く、はぁ…っ!」

カトレアの苦悶の表情に。
才人は気付いてしまう。

「ちょ、まさかカトレアさんっ?」

それは、貴族の子女を相手にするうえで当然の事といえたが、現代日本の尺度で考えていた才人には、予想外であった。

「あらあら。どうしましょう。弟に処女を奪われてしまいましたわ」

言って、涙を浮かべながら、悪戯っぽく小さくぺろりと舌を出すカトレア。
才人は慌てて一物を引き抜こうとしながら、言った。

「さ、先に言ってくださいよっ!そしたらもう少し…」

才人にその先は言えなかった。さらに、一物を引き抜くこともかなわない。
カトレアが、腕と足で才人に絡みついたからだ。
そして、その耳元で、淫らに囁く。

「ここまでしておいて…途中で投げ出すなんて、男らしくないですわよ?」

そしてなんと。
痛みを感じているはずなのに、自ら腰を振り始めたのである。

「最後まで…ちゃんと、犯して。
 ま、前も後ろも…いっぱいに、してぇ…」

涙を浮かべ、そう訴えるカトレアに。
自分の理想に限りなく近い、淫らな姉に。
才人は完全に理性を失い、乱暴に腰を使い始めたのだった。

276 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/18(火) 00:09:52 ID:05TId6Lg
「ごちそうさまでした♪」

夕暮れ。
ヴァリエール別邸の玄関では、カトレアが馬車に乗りこみながら才人に礼を言った。
それは、先ほど才人と一緒に食べた夕食の礼ではない。
昼の間、全身で搾り取った、才人の精に対する礼である。
さらに、自分の処女を奪った、その戒めでもあった。
才人は疲れた顔で言った。

「…今日は、マジで疲れましたよ…」
「お疲れ様♪
 でも、これで今日が終わりって訳じゃないと思うわよ、お姉ちゃんは」
「…へ…?」

カトレアの意味深な台詞に、才人は疑問を顔に浮かべるが、カトレアは『あらあらうふふ』といった顔ではぐらかす。

「すぐ分かるわよ♪」

言ってにっこり笑う。
そして次の瞬間。
馬のいななきと共に、ヴァリエール別邸の正門が開く。
そこから現れたのは、白亜の三頭立ての大きな馬車。
ルイズの、馬車である。
それはすぐにカトレアの小さな馬車に並ぶ。
馬車が完全に止まり、御者が扉を開くと、中から馬車の持ち主が飛び出してきた。

「ただいま、サイト。
 …あとちいねえさまも」

姉への挨拶はついでである。
なぜなら、いかに姉とはいえ、毎週才人のアレをお口に咥える権利を持つ女性である。
才人をできることなら独り占めしたいルイズにとって、カトレアはあまりいい顔のできる存在ではない。
そして。
カトレアの台詞で、事態は急転する。

「ねえ聞いてルイズ。
 私、サイト殿にヴァージン奪われちゃった♪」

カトレアは照れたように赤く染まった頬に手を当て、そう言いはなったのである。

ぴきん。

完全に凍りつく場の空気。
待って待ってカトレアさん。その言い方だと俺が無理やり奪ったみた…。
才人の思考は、そこまでで停止する。

277 名前:ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/18(火) 00:10:19 ID:05TId6Lg
がしい。

ルイズのアイアンクローが、才人の頭を締め上げたからである。

「    い         ぬ       ?    」
「ふぁい」
「ちいねえさまに手ぇ出すなっつったでしょうがこの節操なしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッ!」

どこにそんな力があるのか。
ルイズはそのまま勢いよく片腕で才人をぶん回し。
湖に向かって、勢いよく放り投げた。
そして。

「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!
 死んでしまえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええっ!」

溢れる魔力の命ずるまま、虚無の爆発が、才人の落ちた地点で炸裂した。
それがひと段落すると。

「   ち   い   ね   さ   ま   ?   」

鬼の形相で、実の姉を振り仰ごうとして。
そこにカトレアはおらず。
小さな紙切れが、その場に残されていた。
そこには、こう書かれていた。

『私も、サイト殿気に入っちゃった♪
 これからは遠慮なく手を出すから、よろしくね♪』

ルイズはその紙を、容赦なく引き裂いた。
そして。
なぜか無傷で湖から上がってきた才人を見つけ。

「いいいいいいいいいいいいいいいいぬうううううううううううううううううううううううッッ!」

姉に向けるはずだった怒りをそのまま、婚約者兼飼い犬にぶつけたのだった。〜fin

278 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/18(火) 00:12:06 ID:05TId6Lg
はい以上。
先日の寄席で学んだ事。
オチって大事よね。以上。

って見事にテンプレオチなこんな話書いて何を言ってるんだかorz
まあ、明日も仕事だしねゆ。ノシ

279 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:16:04 ID:NyXxAj/X
>>278
一番槍GJ。
三姉妹編のルイズって結婚してるからか結構余裕があるね。
本編でこんなことやってたら発狂しかねん。

280 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 01:30:47 ID:hLokmNTR
>>278
今回も乙! てか三人ともサイトのお手つきかよ 
姉妹丼いいなあ 

281 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 02:12:35 ID:LgMBDCEK
>>280
まてっ!!
まだ、お義母さま――カリンさまが残っておいでだ!!

282 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 02:48:02 ID:/cCbV042
ちぃ姉さまど真ん中な俺には何よりタマンネ話しでしたw
前も後ろもGJっすw

283 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 12:51:04 ID:ECB2L5LU
俺ふと思ったんだけどカトレアの病気ってなんかの動物アレルギーじゃね?

284 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 13:15:58 ID:mP/OrneJ
カリン「あなたも学校いきなさい」
カトレア「(がーん)・・・社会にでたくない・・・」

285 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 14:50:49 ID:ln4Tn0Ao
ニートじゃんww

286 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 14:55:19 ID:65mbxvrk
持病の癪(しゃく)だったりして(w


287 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 16:53:49 ID:CfWOD7uc
「おしりぴりぴり病」「ひざがしらむずむず病」「くるぶしつやつや病」

288 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 17:04:37 ID:ftfsEAUd
アン様と3Pあったら最高だなw

一緒にアン様をラブエロ調教開始
当然ローションプレイな

誰かかいてくれw

289 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 18:26:29 ID:MMtunsT6
ちい姉様の病気はアレだ
MGS2の爆弾解体の爺さんみたいな感じの

290 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 19:38:36 ID:BSs+JChF
アン様「>>288だめよ、いいかげん現実をみなきゃ」
ルイズ「そうよ!いいかげん働いて貴族と国に納税しなさい」
テファ「そうですよ>>288さん現実から目を背けてはダメ」

291 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 23:03:24 ID:7D5Do6gR
せんたいさんの本編のルイズとタバサとアン様は性癖が固まりつつあるから
話が作りづらいと思うからルイズのエロが読める三姉妹はいいね。

あとは本編でルイズとタバサとアン様の絡んだ話を期待したいですね。


292 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 23:57:16 ID:OFaIhfCr
>>289
カトレア「ルイズ、よく聞け。私は実は歩けるのだ。」

293 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:32:03 ID:LVkAAPM3
このエレオノール、ルイズ+タバサ÷2な感じになってるな

http://up2.viploader.net/liveg/src/vlliveg012298.gif

294 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:45:08 ID:ZntaFVN0
なんという俺の理想系

295 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:48:22 ID:n1HqKsDH
畜生、周りの男子が情けないからこんな事取り返しの付かない事になっちまったんだ

296 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 12:16:24 ID:qRCzpnR+
>>257
遅れましたが乙です。
できればサイトには前の方も奪って欲しかった…。

297 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 18:14:00 ID:qKaVg3US
>>279
あれ?まだ婚約の段階ではなかったかね?

とりあえずアン様が婚約者に名乗りを上げるのを座して待つ

298 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:14:09 ID:iw6oZ57J
サイトは日ごろからルイズの下着を洗濯しているのだが、
それってえっちの時萎えないのかなぁ?w
下着を脱がす時にそれが自分が洗った下着だと、どうしても
汚れとかシミとか家庭的なことばかりに反応しちゃって、興奮が萎えたり
しないものだろうか…とかふと思った

299 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:37:30 ID:VXOqzoF8
恥じらいの対象でさえない(=男と見られていない)と言うことだから、サイトからすればそれはいじめかな?
それともルイズは小学生低学年並みに性的に未成熟な子供だと思うだけかな?
いやそれともSMプレイの一種と判断するか!?

300 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:38:30 ID:VXOqzoF8
(途中で送信してしまった。)
ただのずぼらな女と思われたらルイズの立場は…。

301 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:49:17 ID:g41zvJaj
いや、最初のころは「貴族ってそーゆーもんなんだろーな」で、ふざけやがってと腹を立てつつも
理解はしてたと思う(納得とは別)。

本編が進んだいまとなっては、さすがにもう下着洗いはルイズもやらせてないだろう。
裸とかまっとうに恥ずかしがるようになってるし。

302 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 21:46:45 ID:4OXasfM1
>>301
シエスタが居るしねえ。


303 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 21:50:30 ID:VXOqzoF8
最近サイトはシエスタの下着洗いにクラスチェンジしたと申すか。

304 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 22:12:30 ID:zTUJ4Khu
なんで自分のお付きのメイドの下着を洗ってやらにゃならんのだw
……あ、そういう特殊なプレイってこと? なら納得〜

305 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 23:13:04 ID:g41zvJaj
シエスタの下着ってカボチャパンツみたいなドロワーズか、「はいてない」なんだけどなw

一度貴族の下着を着てみたくなったシエスタが、ルイズの居ない間に下着を身につけたが、
実はそれはルイズがアン様からあずけられた妖刀・七丁念ぶt・・・違う、呪われたパンツで、
着用者をとんでもなくエロエロにしちゃう下着だった。みたいな電波が降りてきた。誰ぞ書いてけれ。

306 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 23:42:37 ID:+ymosjvl
>287
飼っているペットの動きを採り入れた、象形拳の
使い手っぽいちぃ姉さまだな

307 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 23:42:50 ID:nYQkJhuQ
シエスタに奉仕されたい

308 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 23:53:38 ID:cUhSx7HZ
>>305
こんなのが思いつくなんて
ホントお前らは変態だなwwwww

309 名前:アトピック ◆xsDbUITz4M :2008/03/20(木) 02:29:33 ID:cZOnWh+a
やべぇ>>305に触発されてルイズの下着穿くシエスタ書いてたらとんでもない
変態になってきた。投下していいかどうか悩むなぁ、これ。

310 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 02:31:57 ID:vVccXqvr
投下しないで悩むよりは、投下してから悩もうよ!

311 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 02:32:49 ID:rtXTL4vP
>>309
わっふるわっふる

312 名前:ルイズの下着を穿くとせつなくて:2008/03/20(木) 03:00:16 ID:cZOnWh+a
注:この作品のシエスタはど変態です。嫌な方はスルーしてください。

ヴァリエール家三女にして虚無の担い手であり伝説の使い魔ガンダールブの主人。
そして、ガンダールブ、英雄ヒラガサイトの本妻でもある。
見た目は20を迎えてもなお可愛らしく、相応の衣装を着させて学校等に放り込めば現役と間違われる
ほど。逆に大人な衣装を着させると背伸びをしている少女にも見え非常に愛くるしいお方だ。
そして、今私の手元にはそんな彼女の生下着が握られている。え?お前は誰だ?嫌ですね皆さん、ヴァ
リエール家のメイドにしてサイトさんの妾にしてルイズの妾のシエスタですよ。さて今私の手元に何故
ルイズの下着があるのかと申しますと、答えは簡単彼女の衣類の洗濯を命じられているからです。正確
に言うと洗濯物の中から一枚失敬したのですが。

(ごくり・・・)

思わず唾を飲みこんでしまいました、でも仕方ないですよね。今私の手元にはあの可愛らしいルイズが
今しがた着用していたパンツがあるのですから。握りこんだパンツを鼻に持っていき両手で覆うように
して一気に空気を吸い込む、すーはーすーはー。あぁ、なんとかぐわしい匂いなんでしょうか。その匂
いに私は早くも昇天しそうになるのですがなんとか持ちこたえました。本当ならばこの匂いをずっと堪
能していたいのですが、今日は他にやる事がありのでそちらを優先しました。下着から顔を離した私は
早速、今身に着けているパンツを脱ぎ捨てルイズの下着に脚を通しました。するするとそのまま上にス
ライドさせ、とうとう私の股間部にたどり着きフィット!あぁ・・・ちょっときついですけど、これが
ルイズの股を覆っていたとなるあったというのでは・・・、なんたる至福。鼻血が止まりません。
思い返してみると学院時代、まだサイトさんを争っていた頃。あの頃の私は馬鹿だった、本当はルイズ
の可愛らしさに気付いていた癖に意固地になってサイトさんにしか目を向けなかっただなんて!あの頃
もっと素直になっていれば、まだ初心だったルイズをサイトさんと一緒に開発できたり、今は上の姉達
や他の妾達に可愛がられているのを独占できたり。ああ、後悔の念が募る。とはいえ過去を悔いていて
は何も始まらない、今ただこの幸福を噛締めよう。

「んんっ!!」

下着ごしに秘裂をなぞる、今私の性器とルイズの性器を隠している布が擦れあっているのだ。上質な絹
の触りごちが心地よく、また長い間穿かれ続けていたであろうそれはすでに染み込み洗っても取れない
であろうかすかな汗、尿、そしてサイトさんや私達の情事によって分泌された愛液やら精液やらが染み
込まれているはず。そんなのを想像するとただでさえ高ぶっている私の体がさらに熱く燃え上がった。
やがて、私の愛液が染みヌチョヌチョといやらしい音を立て始めた。

「はぁ、ぁん。ルイズぅ・・・ルイズたんのパンツがぁ・・・私のあそこに喰いこんでるのをぉ・・・」

ぶっちゃけ、こんな自慰にふけなくともルイズとはサイトさんともども粘膜同士を擦り合わせたりや張型
を使ったプレイなどすでに充分なプレイを積み重ねてきているのだがそんな事は関係ない。
『ルイズの下着を穿いて』というファクターが重要であり私を狂わせているのだ。

313 名前:ルイズの下着を穿くとせつなくて:2008/03/20(木) 03:00:39 ID:cZOnWh+a
『あぁ、らめてぇ!壊れちゃぅぅっ!!』

執拗にルイズを責めている時の彼女の声と表情が脳内で再生される。私の指の動きも激しくなる。

『あ、あぁぁ、みちゃ、みちゃ嫌ぁぁぁぁっ』

次に尿道を責め、失禁させた時の姿が思い浮かんだ。あの時の彼女の泣いて屈辱に歪んだ表情は私の中で
のランキングでTOP5にランクインされている(ちなみに1位は警戒心がまったく感じられないルイズ
の寝顔)。えっくえっくと泣きじゃくった後「すいません、やりすぎてしまいました」と自分の胸に顔を
うずませて、あやしてやった時は本当に食べてしまいたいと思った。

「あぁ!!ルイズぅ!わらしもぉぉっ!!イクっ!イッちゃうう!!」
『許して!ごめ、んなさい!ダメェッ!』

脳内のルイズとシンクロして私も絶頂への頂へと到達する、意識が遠のき白んでいった。

「・・・はぁ、はぁ、はぁ」

軽く気絶していたのか、私は意識を取り戻すと呼吸を整える。全身に力は入らず、私の秘裂を包んでいる
下着もぐっしょりと濡れ、すでに下着の意味がなくなっていた。

「あはぁん、ルイズゥ・・・」

空想のルイズを抱きしめるかのように自分の腕で自分を抱きしめた。

「スプンでつつけばふるえーる黄色い・・・オワッ!!何やってんだシエスタ」

サ、サイトさん!!

「そんな股おっぴろげでぐしょぐしょに濡らして・・・」
「あぁ!!それ私のパンツじゃない!!」

ジャーンジャーンジャーン!!げぇっ!ルイズ!!

「一体なーにしってたのかなぁーん。シ・エ・ス・タ」
「ちょーっと、お話聞かせてもらおうか・・・」

いやらしく手をにぎにぎさせながら近づいてくるサイトさんに張型片手にこめかみに怒りマークを浮かべ
て近づいてくるルイズ。

「は、はは、お、お手柔らかに・・・」

さぁ、次は実践だ。ばっちこい。

314 名前:アトピック ◆xsDbUITz4M :2008/03/20(木) 03:03:40 ID:cZOnWh+a
やってしまった感はあるが私は謝らない!ちなみにアン王女とシエスタとルイズ
を同じ部屋に放り込みますとルイズが大変な事になります。大体自分の中では彼女達
はこんな感じ。では、また機会ができましたら。

315 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:05:27 ID:WIuTTTEA
ぐっじょー
次は実践編ですね
ばちこーい

316 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:07:58 ID:jUz/sC7r
GJ
…ところでそのシエスタ、おじいさんの名前は色丞な気がしたw

317 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:11:20 ID:0CY5SPaN
GJ!
シエスタはやっぱり…


318 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:43:14 ID:3DD0QhQb
だめだ。フェイト=シエスタ、なのは=ルイズのバカSSに脳内自動変換されてしまう><

319 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 07:37:58 ID:9H6O5GKS
おじゃる丸が途中にいただろwww

320 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 11:14:50 ID:YmDsHk/d
シエスタ 「ルイズのパンツを顔にかぶって……クロスアウトッ!>

321 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 15:02:40 ID:AdHkj9H9
サイト「素ー晴らしきーこーの世界ー♪
    まだまだ麿はー帰らーないー♪」
ルイズ「麿ってなに?」

322 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 16:50:32 ID:HX1qfFz3
サイト「わたしのーお墓のーまーえでー泣かないでくださいー♪」

ルイズ「サイト・・・なんでそんな悲しい歌を歌ってるの?」
シエスタ「サイトさん!何か悩みがあるんですね!」
ギーシュ「僕が相談になるぞ!」
テファ「サイト!死んじゃだめよ!」←自殺騒動に
シルフィ「シルフィのとっておいたお魚あげるのね、きゅい」
タバサ「この本はユニーク、人生が楽しくなる」
コルベール「いいかい、サイトくん、私も昔自分の犯した罪に耐えかねて(ry」
アニエス「その甘ったれた根性・・たたきなおしてやろう!」
アン「死ぬ前に一発ヤらせろ」
ジュリオ「兄弟!僕に全てを任せてくれ!心も!体も!」

323 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 16:57:14 ID:9FWaxmM3
>>312
アトピックさーん、「ガンダールブ」違うw
正しくは 「ガンダールヴ」 だよーwww
でもGJ♪w

324 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 18:38:38 ID:c/jPrzHy
>>322
アン様ww

325 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 18:45:35 ID:vwjVjRWY
死ぬ前に一発やらせろwww


326 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 19:24:20 ID:zLS8xMtO
女王が吐く台詞じゃねぇwww

327 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 19:41:28 ID:RzDchliF
ちょwww
これは女のいうことじゃねぇよwwwwww

328 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:13:49 ID:LL2/UWxB
男なら一度は言ってみたいセリフだなw
てかこれをリアルに言えた奴いるのだろうか

329 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:14:39 ID:DcQLlESK
マリコルヌ「よし、後始末は任せろ」

330 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:18:10 ID:rd7nx4zz
>>322
優しいきゅいきゅいに萌えた

331 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 21:18:22 ID:Nh/n6tlX
いいやつだなあ、きゅいきゅい

ところでドラゴンハーフってハルケギニアでは可能?

332 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 22:17:10 ID:AY17SSEC
たとえハルケギニアで不可能であっても、俺たちの脳内では可能。

と言うわけでそこに至るまでの過程を書くんだ>>331

333 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 23:06:12 ID:LL2/UWxB
サイトとルイズが幸せに中壮年か老後を過ごしてるようなSSが読みたい・・・。


とあるサイト邸。老サイトと老ルイズが穏やかに過ごす春の午後。
サイト「おーい、ルイズ。ギーシュにも酒をやってくれ〜」
ルイズ「やれやれ。あなた達は人使いが荒いんだから」
ギーシュ「それにしてもルイズ。相変わらず君は美しいね。まぁ、うちのモンモンにはかなわないがね!」
サイト「結局胸は育たなかったけどな!」
ギーシュ「はっはっはっ」
ルイズ「聞こえてますよ」
サイト「ギクッ」
グラスを持つサイトの手が、さっきまでの老いの為の小刻みな震えとは明らかに違い、カタカタと
大きく震え始める。
ルイズ「この馬鹿犬はいくつになっても躾が足りない様ね」
サイト「ば、婆さん?」
サイト「はぎゃあああああ」

みたいなの

334 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 23:09:48 ID:+Hpz2+eo
>>333
保管庫にあるぞ似たシチュエーションが
バリエーション豊富ですからなぁここは

335 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:34:18 ID:BIynj2EL
>>322
それはタバサじゃない。
長門だ。

336 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:44:19 ID:6FqEgQ2A
>>334
まじで?一つ紹介してもらえませんか?

自分の好きなキャラが幸せな余生を過ごしてる光景が好きなんだよね。
長くうる星やつらにはまってたんだが、ネット巡りしてて、ラムとあたるが一児をもうけて
幸せに暮らしてる様子をイラストで描いてるサイトを見て凄く感動した事がある。
事件や大きな出来事はいらないから、淡々とした余生を見たい。

337 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:52:01 ID:q0vg1tH6
>>336
自信を持ってオススメする一品なのね きゅいきゅい
ttp://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?2-197

338 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:56:11 ID:6FqEgQ2A
>>337
きゅいきゅいありがとう。

339 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 01:00:00 ID:G1ui7Qsa
うわ、なんかスゲー懐かしいものを見たw
これが初投下だったんだな。日付を見るとちょっと感慨深いものがある。

340 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 01:08:10 ID:6FqEgQ2A
>>337
今読み終わったけどこれって205氏だったんだ。良いね。
改めてファンになったぜ。紹介ありがとう

341 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 01:19:33 ID:oK/uTWa+
>>339
205ですかね。

ああ、「平賀さん家へいらっしゃい」の続編が読みたいですねと無理強いしてみるテスト。

342 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 04:21:59 ID:vaCU5Ry9
>>339
あなたの物語もこの時から始まったわけですね!わかります!

343 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 04:25:01 ID:w/ZBNR3q
そろそろアンリエッタ分が不足してきた…

甘エロでも陵辱でもバッチコーイ!

344 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 07:15:46 ID:5IwusTZM
>>341-342
あーいや、違う違う。
これが205氏の初投下だったんだなー、と。分かりにくくてスマソ。
こんな初期からいるのね、せんたいさんも。

345 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 11:15:47 ID:snF4EvDv
>>328
女友達に1発やらせろって言った事あるよ

結果は「死ね」って即答された!

346 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 14:53:30 ID:vaCU5Ry9
男友達に1発やらせろって言った事あるよ

結果は「ウホッ」って即答された!

347 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 19:19:18 ID:vJG2VKo8
そういう直情的な猿台詞が言えた漢な主人公はスクイズの誠くらいしか見当たらないw

348 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 19:41:43 ID:6FqEgQ2A
一発って言葉からして出す事しか考えてないよなw

349 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 23:02:05 ID:XcuHsYTL
アン「一発でーも妊娠♪」

350 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 23:07:06 ID:o2zaW48I
アン様「百発百中ですわ」

351 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 23:25:00 ID:c3ONcx6n
トリステインラブストーリー

○○「サイト、せっくすしよ。」
↑好きな名前を入れてね

352 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:00:49 ID:KAIObSeT
ワルド「サイトせっくすしよ」

こうですか?わかりかねます><

353 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:14:42 ID:EXRXz0ni
ショートショートほどには短くない短編で、お婆ちゃんになったルイズが小屋で一人暮らし
襲いに来た原作の子孫の子分をぶっ飛ばし、おじいちゃんになったサイトが帰ってきて
グッドエンドみたいなのがあった気がするが保管庫のルイズ非エロ見回してみたが見つからない

どこにあるんだろ?

354 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:26:30 ID:bv40AKTO
205氏
20-365 Please Mr.Lostman

綴り間違ってたら申し訳ない。

355 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:44:16 ID:bv40AKTO
因みに保管庫は
作者別>キャラ別>ジャンル別
という優先順位で収録されているようなので、キャラやジャンルには載ってないのが多くあったりする。
連投スマソ

356 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:50:11 ID:EXRXz0ni
>>354
それだ!
ニヨニヨしながら見て来た。
今日はこのままニヨニヨしながら寝るわ、サンクス

357 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 04:07:17 ID:IClLRDd1
>>349
アン「二本でーもサンドウィッチ♪」



何というビッチ( ゚д゚ )

358 名前:191の者:2008/03/22(土) 06:00:17 ID:iEsq5S2p
余りにもご無沙汰…また少しお邪魔しますのでよしなに。

359 名前:E慣らし:2008/03/22(土) 06:02:16 ID:iEsq5S2p
誰何の声を発する間も与えずに水の鞭が飛びサイトはエントランスから石畳へと弾き飛ばされる。

「っ?!」
かろうじて転がされる程度で済んだものの、サイトを強い違和感が襲う。
『どうしたよ、相棒。あんな単調な魔法にも反応できないなんて』
デルフに言われるまでもなかった。

 …感覚が無い、いや五感としては何も失っていない。ただ身体を動かすということだけが意思との
ズレを訴えていた。そう、悪い寝起き時の金縛りのように、視線を変えるのが精一杯だった。

「アッハハハハ! 無様だねぇ!? さっきまでの勢いはどうしたんだい?」
 段上からの哄笑が次第に近くなった、と感じた矢先に意思とは関係なくサイトは起き上がり
声の主に向き合っていた。当然視線の先にはさきほど組み敷いたはずの王女の姿があった。
――得物がナイフから杖に変わっているのは持ち替えただけなのか…?――
「さすがに手早いじゃないか。やっぱりお前はこの手の仕事にはうってつけだよ」

――お前?うってつけ?今の言葉は自分に向いて喋っているが
  自分に向けたものではない、がデルフにでもない。一体誰に?――

―〔俺にさ、不運な御客人〕―
自問するサイトの脳裏に自身の思考とはまったく異なる意思が響く。
――誰だ!?何処にいる?――〔やれやれ、どいつもこいつも話しかけてやればそればっかりだ〕――
――〔自分で招いた事態だってのにな。まぁだからこそ俺も活躍できるってもんだが〕――

「自己紹介はすんだかい?」
沈黙、の内面での会話を見越したようにイザベラが問いかけてくる。
「たいしたもんだろう?《地下水》の技は。姿も見せずに狙った相手を支配下に置く…
 そして獲物は私の命令ひとつでどうにでも料理できる状態になる。今みたいにね!」
サイトの頬に手を添え、彼の眼を覗き込むイザベラの表情はこんな事態でさえなければ実に蟲惑的だったろう。
「五感と思考を残してお前を捕らえたのは何でだと思う?」
「……」
「あぁ、そうだった。喋ることまでは許していなかったね」
一人で自らの問いかけの矛盾を指摘し、ケラケラと笑い出す。
「まぁいいさ、お聞き。あんたが私にしでかした非礼の数々を倍返しにしてやろうってのさ」
途端にその目つきが猛禽類のそれのごとき鋭さを帯びる。

「もっとも私は王族、お前のような下衆な真似はしないけどねぇ」
パンッ!!
再び頬に手が伸ばされたかと思うと渾身の一撃とばかりの平手打ちを見舞われる。
「お前たち適当に遊んでおやり!でも殺すんじゃないよ。トトメは私が刺すんだからね!!」
夜の庭に響く主の命を受けガーゴイル達が動き出す…

360 名前:191の者:2008/03/22(土) 06:05:21 ID:iEsq5S2p
あぁ…sage忘れた(汗 ごめんなさい。
今日はこの1レスだけですが新刊までにはまとまるように努力しますのでご容赦を。

361 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 13:28:27 ID:IXIjsorK
うわぁい。待ってました。

このスレは陰謀物も淫棒物も良作多いね



362 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 14:09:11 ID:jZI/SZUT
1年とかこのスレは平気で待てるからね。

363 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 17:48:17 ID:77M2PZAj
気に入ってたけど、間が開きまくってるのでもう続きは絶望的だなと思ってた作品の続きが来たときのうれしさは筆舌に尽くしがたい
陳腐な言い方に直すとすげー嬉しい

364 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 21:47:11 ID:jZI/SZUT
不幸せな〜とかは一回シリーズ凍結宣言出されたからな。
ここってマジで物書きさんに恵まれているスレだと思う。

365 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 00:51:18 ID:WxVJxe2z
タダで読めてるのが信じられないような作品が多いね。ありがたや(−人ー)

366 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 01:52:38 ID:DlaWiXzP
特にボルボ氏とかは神レベルだしな
クオリティ高杉る

367 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 15:16:53 ID:nPvXTm4g
そういう特定の職人さんだけを持ち上げる発言は他の職人さんを貶しているようにも見えるから避けた方が良いよ。
本人にその気が無くても、他人が読んで不快になる可能性のある発言は慎むべきではないかね。

368 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 15:38:42 ID:tQn72OxC
ボルボ氏に関しては>>366みたいな書き込みをよく見かけるから、
単に痛いファンが一人ついてるだけなんじゃないのかね。
それだけ氏のSSが好きだってことなんだろうし、大目に見てやろうぜ。

個人的には「俺は○○さんの方が上だと思う」的な痛い荒れ方をしてないことに感心する。

369 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 15:42:21 ID:KpgjiaXU
窮屈に考えすぎでは・・・。>>365>>366は主観な訳だし。
他人の否定と取るのではなく、そういう意見もあるのか〜ぐらいの懐広く心を
持って欲しいもんだけどな。まぁそうでない人もいるのは確かか・・・。世知辛いのぅ

370 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 17:45:22 ID:LnPolpB0
金取ってる分けでも無いのに投下してくれる作者はみんな神
その中で>>366は御二方を特に気に入ったてだけでしょ

むしろ>>367>>368の方が他の作者の痛いファンに見えるがな
一つの発言として流せば済むのになにをこだわってるんだか

371 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 21:16:42 ID:QEbzCQkq
作者が何人もいるからこそ、お気に入りの作者ができたりするんだよな。

俺が通ってるスレなんかもう半年くらい投下ないんだぜ…

372 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 21:21:48 ID:EG0tnYzC
俺の通ってるスレなんて、たったひとりで職人ががんばってるんだよな……
原作のマイナーぶりからすれば、ひとりいるだけでもマシだけどw

373 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 21:30:07 ID:9gih2XbE
俺の常駐スレはコテとかトリとかつけないから、好きな作者以前の問題。

374 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:20:53 ID:mtOCJ4tT
ほかのスレはほかのスレ。このスレにはこのスレの傾向がある。比べるもんでもないっしょ。
面白いと思うものをガンガン褒めときゃ「実力ある作家が気持ちよく書けるスレ」
ってんでスレ書き手が増える効果もある。
現実といっしょだよ。優遇されるところに人が集まるんだ。

度を越した馴れ合いとかが目につきだすと、アンチを生んで荒れるもとになるけどな。
「作家やファンが調子乗るのを見てると腹が立つ」ってのがアンチのもとだったりするし。
とくに他作家と比べて持ち上げるようなニュアンスは厳禁。
前にそういうことを言ったボルボ氏ファンに関しては、俺もここで前に注意したことがある。
いや、ボルボ氏とそのSSぜんぜん嫌いじゃないが。

>>366の意見は他作者と比べてるようには見えないし、「個人的に」とか付けときゃそれほど荒れなさそうだけどな。
それでもやっぱ、大げさな言い方は避けといたほうが無難だろ。

375 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 23:02:54 ID:t9J0lk6j
SSの妄想は湧くんだよなあ
13巻後の展開でどうやって再会するか、とか

ただえっちいシーンに持っていくまでが浮かばないんだよなー

あと個人的には携帯しか使えないから書くのは難しい

376 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/23(日) 23:40:57 ID:GOtjyBwX
そんじゃあ恒例のチラシの裏投下するじぇ。
途中で終わっている(お話的に)だが気にしたら負け。

377 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/23(日) 23:42:56 ID:GOtjyBwX
少女は両手を縛られて、ベッドの上に全裸で寝かされていた。
普段掛けている眼鏡は外され、ベッド脇の円卓の上に置かれている。
その脇には、綺麗に畳まれたトリステイン魔法学院の制服と、白いタイツと下着が置かれている。
青い髪の少女は、己を全裸にして拘束した男に唇を貪られていた。
だが、少女に抵抗の素振りはない。
それどころか、乱暴に唇を塞ぐ黒髪の男の口の中に、自ら求めるように舌を差し込む。
少女を拘束した黒髪の男は着衣のまま、己の唇で少女の唇を塞いでいた。
その手はあくまで優しく拘束された少女を抱き締め、右手で柔らかく背中を摩りながら、左手で少女の頭部を拘束する。
少女は何度も男の名を呼ぼうとするが、その度に唇を塞がれ、呼んだ名前は切ない喘ぎとなって漏れる。
何度もそうやって唇を交わし、少女の身体がはっきりと発情を示し始めると、男はようやく少女を解放する。
少女は荒い息をつきながら、ベッドに横たわる。
鼓動に上下する薄い胸の頂上は桜色に硬直し、まだ産毛すら生えていない股間からは、雌の淫液が漏れていた。

「そろそろ、よさそうだね?シャルロット」

黒髪の男は満足そうな笑みを浮かべると、青い髪の少女、シャルロットに覆いかぶさって、そう言った。
シャルロットは、甘い官能の波に酔いしれながら、目の前の愛しい男の名前を呼ぶ。

「さ、い、サイ、ト…」

弾む息に邪魔され、その名前は無残に切り取られる。
サイトと呼ばれた黒髪の男は、返事の代わりに、今しがた自分の名前を紡いだ唇からだらしなく垂れる、少女の唾液を舌で舐め取る。
その行為ですら今のシャルロットには背筋を走る電流となって、思考を淫らに染め上げる。

「ふぁ、ふぁぁ…!」

唇の端から顎の下までを舐め上げられ、蕩けたような表情で喘ぐシャルロット。
官能の種火に融かされている彼女は、気付いていなかった。
サイトが、何を手にしているかを。
不意に、サイトは両手でシャルロットの華奢な体を持ち上げると、裏返しにした。
シャルロットは本能的に膝を立ててしまい、腰を高く上げ、二つの穴を中空に晒してしまう。
恥ずかしさに頬が火を噴き、そして、抗議の声が出る。

「やだっ、こんな格好っ…!」

しかし口では抗議したものの、膝を折ったり閉じたりすることはせず、縛られた腕で蜜の溢れる花弁を隠そうともしない。
期待、しているのだ。
こんな恥ずかしい格好で、しかも、自分からは見えないような場所から、羞恥を煽る言葉を投げかけられながら、気が狂いそうになるまで犯されるのを。
彼女は、期待しているのだ。
だが。
彼女の期待は、裏切られる。
さらなる、羞恥と絶望をもって。
サイトは、先ほどからシャルロットからは見えないように手にしていた、ガラス製の注射器を掲げる。その中には、青い色の液体が満たされていた。
その先には羊の腸でできた耐水性のチューブが取り付けられている。
そして、その先端を、サイトはおもむろにシャルロットの肛門に押し込んだ。

「くひぃっ!」

突然の異物感にシャルロットの喉が踊る。
そして、身に覚えのある感覚に、背筋が凍る。

378 名前:チラシの裏 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/23(日) 23:43:41 ID:GOtjyBwX
今、自分の直腸に入ってきたものは…。
先だって、サイトに逢う前に、準備のために、同じように肛門に突き刺したもの。
腸内を洗浄するための、浣腸。
シャルロットは、愛する男の求める行為を全て叶えるため、サイトに逢う前には必ず、浣腸をして腸内を空にして、特殊な薬品で直腸を消毒する。
肛門での性行為のリスクを、極限まで減らすためだ。
そして、その行為は今、再現されようとしていた。
チューブの先端から、液体が流れ込んでくる。それも、かなりの量。

「やっ、やめっ、だめぇっ!」

今シャルロットの中に便はない。だから、浣腸をしても中身を漏らす、などということはなかったが。
便の代わりに、浣腸の薬が満たされればどうなるか。
愛する男の前で、肛門から薬品をひりだす自分を、見られてしまう。
その予想図に、シャルロットの中の羞恥と被虐的な快楽の本能が泣き叫ぶ。

「だめっ、だめぇっ、いっぱい、はいってくるぅっ!」

泣き叫ぶシャルロットにしかし、サイトは浣腸をやめない。
それどころか。
注射器の中身がカラになると、サイトは新たな薬品の瓶をベッドの脇から取り上げ、そして。
再び注射器を満たすと、その中身を容赦なく青い髪の少女の中に注いだ。

「ムリ、もうムリぃ!はいりゃ、はいらにゃいよぉ!」

涎を垂らし、涙を流し、腹部の拡張感に怯えるシャルロット。
排泄を見られる、という絶望的なまでの羞恥が、徐々に背筋を凍らせるような背徳感に置き換わって、股間からは零れ落ちそうなほどに蜜が滴ってきていた。
その下腹部は注ぎ込まれた大量の薬でぽっこりと膨らみ、そして。
小さな響きが、腸の蠕動を伝えていた。
腸の中に満たされた薬品の効果で、腸が内容物を残らず吐き出そうとしているのだ。

「ぎ、ひぃ、も、ダメ、もう、だめぇ…!
 お、おねが、おねがい、ひ、お、おトイレ、いかへてっ…!」

最後の抵抗だった。
せめて、トイレで中身をひりだせば、この羞恥は消える。
だがしかし。
無慈悲な主人は、シャルロットのもう一つの願望を叶えてしまう。

「大丈夫、今シャルロットの中身は全部、このお薬だけだから…。
 ここで、出しちゃいな…!」

そう言って。
膨らんだシャルロットの下腹部を、あくまで優しく、撫で上げたのだ。
そのあまりに優しい愛撫が、シャルロットの堰を乱暴に砕く。
背筋を一瞬、電流が駆け抜けた。
そして。

「やだぁ!もうだめぇ!みちゃ、みちゃだめええええええええええ!」

379 名前:チラシの裏 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/23(日) 23:44:14 ID:GOtjyBwX
まるで噴水のように、盛大な水音をたてながら、少女の水門は決壊した。
体温で変質した青い薬品は、無色透明の噴水となって、少女の肛門から噴出す。
それと同時に。
少女の尿道から、耐え切れなくなった小水が、漏れ出した。
それは始めは細い糸だったが、肛門の放出が弱くなるにつれ、やがて太さを増す。

「やぁっ!おひっこ、おしっこもぉ!だめぇ、ほんとにみちゃだめぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

必死に懇願するが、男はその一部始終を余さずに見ていた。
やがて放出が終わる。
本来ならば凄まじい刺激臭がするはずの行為であったが、薬品の影響で、部屋の中には柑橘系の果物を搾ったような香りが立ち込めていた。
シャルロットはそんな中、ベッドの上で縛られたまま嗚咽する。

「えぐ、ひ、ひろい、こんな、する、なんてぇ…」

『雪風』の名を冠するメイジとは思えないほど、弱弱しい表情で少女は泣き続けた。
しかし、そんな表情で手を止めてくれるほど彼女の想い人はお人よしではなかった。

「それじゃ次、これいってみようか」

そう言って彼が彼女の前に差し出したものは。
人差し指の先ほどの大きさの、まるで毛糸球な文様の刻まれた、球体だった。
少女はその正体を知っていた。

「そ、それは・・・」
「そ。シャルロットの想像してるとおりのもの。
 ちんぽの先で押し込んで、子宮に入れる。そうすると、シャルロットの子宮に取り着いて、中に精子が入っていかないようにできる。
 そのまた逆も可能。無理やり卵巣から卵子を出させて、孕ませる事もできる。
 それは全て、入れた男の思いのまま…」

言ってサイトはシャルロットの細い顎をつまんで、自分の瞳を覗き込ませる。
深い深淵に吸い込まれるように、シャルロットはその視線を外せずにいた。

「これ…入れていい?
 シャルロットを、全部、俺の思いのままにしたいんだ…」

その台詞に、シャルロットの心臓がとくん、と鳴る。
それは、シャルロットが常に望んでいる事。
心も、体も、何もかも。
彼の望むままにしたい。
それを…この球体は、叶えてくれる。
シャルロットは、頷いた。

「入れて。
 私の全部、サイトのものにして」

その言葉が放たれると。
サイトはあっという間にシャルロットの小さな膣にその球体を押し込む。
雌を削られる快感にシャルロットは小さく震える。
そして。
サイトの屹立した男性器が、その球体をシャルロットの奥の奥まで押し込む。

380 名前:チラシの裏 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/23(日) 23:44:52 ID:GOtjyBwX
その球体はシャルロットの子宮で変形を始める。
内蔵された魔法によって球体はあっという間に繊維になると、シャルロットの子宮口に蓋をする。
精液を中に入れないためだ。
そして、何本かが二本の卵管を潜っていく。それはやがて卵巣に辿り着き、その表面をくまなく覆いつくす。
この繊維たちが、シャルロットの排卵をコントロールする。
サイトが孕ませたいと思ったときだけ、子宮口の門は開き、そして卵子が排出されるようになったのである。

「あ、はぁ…!」

サイトの肉棒に貫かれる快感と、女の器官を犯される快感に、シャルロットの喉が踊る。
そして、サイトが動き出す。
激しい腰の動きに、シャルロットの全身が揺さぶられ、そして子宮に響く快感に、シャルロットの喉が囀る。
そして、何度目かの子宮口到達の際、それは起こる。
門を叩かれた球体が、不意に卵巣と卵管を締め上げたのである。
今まで感じたことのない快感に、一瞬でシャルロットは絶頂を迎える。

「ひぃ!いく、いっちゃうっ!」

使えない腕に代わって脚がサイトを抱き締め、そして肉棒を容赦なく肉襞が締め上げる。
しかし、サイトは止まらない。
何度も何度も、シャルロットの奥を衝き続ける。
そのたびにシャルロットは絶頂の海に沈み、そして目を醒ます。
しかしサイトは果てない。何度もシャルロットを犯し続ける。
やがて、その指が、大量の放出を終えて緩みきった肛門に伸びる。

「ひきぃ!?」

絶頂の中に新たな快感が加わり、シャルロットをさらなる混沌の渦へと引き込む。
その耳に、悪魔の囁きが、降りてくる。

「シャルロット…。こっちは、いらないのかい…?」

優しく、愛しく、悪魔は囁く。
その言葉を響かせるために、動きすら止めて。

「え…?」
「シャルロットの、大好きな、所。
 欲しいならいってごらん?シャルロットは、どこを、どうして欲しいのか…」

欲しい。前にも後ろにも欲しい。
きもちのいいところ、ぜんぶいれてほしい。
シャルロットは、悪魔の誘惑に負けた。

「ぜんぶ、おかして…。
 シャルロットの、えっちなあな、ぜんぶ、いっぱい、えっちにしてぇ…」

いつの間にか解かれていた両腕でサイトを抱き締めながら、シャルロットは己の欲望を吐き出した。
そして、契約を結んだ悪魔は、シャルロットをそのまま抱き上げ、ベッドの上で胡坐をかく。
最奥まで犯されたシャルロットは、また絶頂する。
しかし、悪魔は休む隙を与えない。

381 名前:チラシの裏 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/23(日) 23:45:31 ID:GOtjyBwX
いつの間にか手にしていた大きな張形を、シャルロットのだらしなくひくつく後ろの門に差し込む。

「あふ、ふぁぁっ!?」

シャルロットの背筋が伸びきり、再び絶頂を告げる。
サイトは容赦など一切せずに、少女の両方の穴の襞を肉の鑢と張形で削る。
シャルロットの視界が虹色に瞬き、世界を歪ませる。
快感の波の中で、もう彼女は何も考えられなくなっていた。
融ける。融けてしまう。
理想も、信念も、過去も、愛憎も、何もかも。
この、えっちな波で、ぜんぶ、流れちゃう…!
そして。
蓋をされた子宮の訴えを、シャルロットはそのまま口に出した。

「おね、おねあい、らかに、ちゃんとなかにだしてぇ…!」

その訴えに、サイトは応えた。

「ああ、分かったよ、シャルロットのえっちな子宮に、いっぱい出してやるっ…!」

そしてサイトの牡がシャルロットの中で吼える。
魔法の球体はサイトの意思を感じ取り、シャルロットの子宮口を開いた。
熱い白濁がシャルロットの子宮を満たす。
シャルロットは絶頂だけでは得られない、満たされた幸福を手に、愛する人の腕の中で事切れたのだった。
そして目が覚める。
目を醒ましたシャルロットの隣には、優しく微笑むサイトがいた。

「可愛かったよ。俺の人形姫」

その笑顔と言葉に、シャルロットの心臓が跳ねる。
『人形姫』。私はこの人の人形。好きなように弄られ、愛でられる、人形。
それが、たまらなく嬉しかった。
この人のモノになるのが、たまらなく嬉しかった。
でも。
人形だって、大事にされたい。
だから、シャルロットは不機嫌そうな顔で、言った。

「…次は、もうちょっと優しくして欲しい」

サイトはもちろん、笑顔で応えてくれた。

「じゃあ、蕩けるくらい優しくしてあげるよ」

382 名前:チラシの裏 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/23(日) 23:46:57 ID:GOtjyBwX
「…『そしてサイトは私に優しくキスをした。』…あら?最後だけ素に戻ってるのね?
 やっぱ書きかけだからなのね?」

シルフィードは、タバサの机の上で面白いものを見つけてしまった。
それは、タバサの書いたと思われる、タバサと才人の情事を妄想した文書。
なかなか面白くてつい読みふけってしまったのだが。
間抜けな風韻竜は、すぐ後ろに何かがいることすら気付かず、タバサ作のエロ小説の束をぱんぱん、と手ではたく。
そして言ってしまった

「やーっぱおねえさまは変態さんなのね。
 ハァハァしながらこんな妄想文章にしてるなんてよっぽどアレなのね」
「シ   ル   フ   ィ   ?」

あまりにも優しい声に、シルフィードは振り向かざるをえなかった。
そこには。
今だかつて見たこともないほど、自愛に満ちた笑顔を湛え、暗黒の殺気を身に纏った、雪風のタバサがいた。

「生まれてきた事を後悔するのと、生きているのを呪いたくなるの、
 どっちが お 好 み か し ら ?」

そして。
今日もトリステイン魔法学院に、絶滅危惧種の悲鳴がこだまする。〜fin

383 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 23:49:26 ID:WqVjowaf
よっしゃ!……あれ?夢落ちならぬ小説落ち?

384 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/23(日) 23:49:44 ID:GOtjyBwX
以上!なんかタバサって書いてそうだよね、ってとこでこういう内容。
他意はないんで許してちょ。

そういや三期決定ですねアニメ。
風韻竜の声は是非とも仁後真耶子さんがいいです。
イメージはうっうーの方ではなく
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2725049
のリリカなカンジがいいとです。

んじゃまたノシ

385 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 00:01:19 ID:PM/LXb1D
>>384
毎度の事ですが乙! タバサが痛い子にww そしてアホ竜KYww

386 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 02:56:25 ID:NSPWiM1t
>>384
処女の妄想小説キタコレコレキターーーーー!!!

タバっ子かわいいよタバサ!

いつもながらへんたいさんGJ!

387 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 05:14:24 ID:zA7XvpOi
>>384風淫竜「やっぱりせんたいさんはシルフィの事キライなのねーっ!!
どんだけシルフィのことDVすれば気が済むのねーっ!!」 
 
それはそれとして、すっごく…エロいです… 
やっぱりせんたいさんのシャルロットは色々な意味で天下一品ですな。
超GJ!

388 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 07:55:58 ID:m+0CYdXx

アニメ、ゲーム、漫画の表現の自由と、規制問題を議論しているスレです。

【表現規制】表現の自由は誰のモノ【89】
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news2/1206271160/

389 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 14:54:19 ID:ppyW3liI
タバサの冒険コミックの淫竜はいい感じですな

390 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 16:47:38 ID:kOhWWx4D
自作のエロ小説を家族や友人に見られるのは
――立派な拷問ですよ?

391 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 16:51:59 ID:ZUC5xEtQ
>390
私事で失礼。
今の私なら鼻で笑うような、十年近く前に書いた厨設定全開のSSを、昨夜のチャットで真面目に評論されたのも拷問でしたよ。
……私が何者かは聞かないでくださいね?

392 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 18:10:35 ID:Wy3dNS+U
ヤマグッティ乙

393 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 18:15:25 ID:PM/LXb1D
>>390 >>391
おまいらの切ない過去の心の傷に全俺が泣いた(ノД`)
まあ、エロ同人を家族に読まれて白い目で見られた俺に比べればましだろ
アレ? なんで俺自身のトラウマ告白してるんだろorz

394 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 20:37:08 ID:rAOPOvPf
高校の頃、学校のPC室に某サイトで発表する予定だった中二病全開の自作小説入りのUSBメモリ忘れてしまって、
次の日に全頁プリントアウトされて掲示板に張り出されましたが何か

395 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 22:14:49 ID:85kXJxmx
ゼロ魔キャラじゃないけど
数年前にキャラ板でなりきりやってるのを弟に見られた

396 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 22:57:37 ID:+gWG2Kbx
アニメ第3期の監督がまたあのバカだ

きゅいきゅい、オレの心をいやして・・・・

397 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 23:48:32 ID:Q3Xzs2hQ
>>396
まじかよ・・・・・


398 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:37:10 ID:1NgTwrfe
学校に持っていったエロ同人が先生に見つk(ry

399 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:50:14 ID:8VLZ/KQg
>>398
ガンダールヴは人気エロ同人作家だった!
というしようもない三期を希望します><


つか2期オチをどうやって3期につなげるんだろうなあ。

400 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 01:23:23 ID:Ry/UQqVt
3期からは学園ゼロ魔が始まります

401 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 01:32:27 ID:qoATk8Yk
なにその学園ソドム

402 名前:小ネタ:竜が啼く夜に:2008/03/25(火) 02:37:57 ID:iUUozK1f
>396
「はぁ、まったくやってらんねぇよ」
 トリステイン魔法学院の洗濯場で才人はズタボロになって座り込んでいた、理由はいつもと変わらない、不器用な主の照れ隠しと言う名の愛の鞭のせいである。
 だがいくらなんでもこれはないだろう、と才人は思う。勢いとは言え体中に青痣や生傷をこさえるほどの“オシオキ”は正直勘弁して欲しかった。
 しかし無理もない、とも才人は思う。彼の主も好きで才人を虐待している訳ではないのだから。
「やっぱ耐えるしかねぇよなぁ……」
 これほどの傷を体に刻みながらもそう言えてしまうあたり、重症である。
 だがいくら惚れているとは言え鬱屈した思いは溜まっていく、だからある夜思わずタバサの使い魔であるシルフィード相手に愚痴をこぼしてしまったのも仕方がないことだったのだろう。
 愚痴を零す才人と聞いているのかいないのかよく分からない態度できゅいきゅいと啼き声をあげるシルフィード。
 才人がマルトーから貰っ賄いの一部を愚痴の相手をする駄賃としてシルフィードに提供した為か、一人と一匹の付かず離れず関係はそれなりに長い期間続いた。
 とある事件をきっかけとしてシルフィードが話せることが分かってからも、その関係に変化はなかった。

 ――そんなある日である。
「ひどいのね! いくなんでもサイトが可哀相なのね! しょうがないからシルフィが癒してあげるのね」
「お、おい……」
 何時になく恥ずかしげな様子のシルフィードの声に才人は思わず後ずさる、無理もない。今の今までシルフィと話していたと思ったらシルフィの居るはずの木立ち奥から全裸の女性が現れたのだから。
「おっ、お前、シルフィードか?」
「そうなのね、きゅい。あんまりにもサイトが可哀相だからシルフィが体で慰めてあげるのね!」
 その言葉に才人は思わず噴出した。
「いいい、一体何を!?」
「ぜーんぶおねえさんがやってあげるのね! サイトははそこで待っててるーるーるー」
 そう言うとシルフィはゆっくりとその場に体を横たえ……




403 名前:小ネタ:竜が啼く夜に:2008/03/25(火) 02:38:40 ID:iUUozK1f
>396
「はぁ、まったくやってらんねぇよ」
 トリステイン魔法学院の洗濯場で才人はズタボロになって座り込んでいた、理由はいつもと変わらない、不器用な主の照れ隠しと言う名の愛の鞭のせいである。
 だがいくらなんでもこれはないだろう、と才人は思う。勢いとは言え体中に青痣や生傷をこさえるほどの“オシオキ”は正直勘弁して欲しかった。
 しかし無理もない、とも才人は思う。彼の主も好きで才人を虐待している訳ではないのだから。
「やっぱ耐えるしかねぇよなぁ……」
 これほどの傷を体に刻みながらもそう言えてしまうあたり、重症である。
 だがいくら惚れているとは言え鬱屈した思いは溜まっていく、だからある夜思わずタバサの使い魔であるシルフィード相手に愚痴をこぼしてしまったのも仕方がないことだったのだろう。
 愚痴を零す才人と聞いているのかいないのかよく分からない態度できゅいきゅいと啼き声をあげるシルフィード。
 才人がマルトーから貰っ賄いの一部を愚痴の相手をする駄賃としてシルフィードに提供した為か、一人と一匹の付かず離れず関係はそれなりに長い期間続いた。
 とある事件をきっかけとしてシルフィードが話せることが分かってからも、その関係に変化はなかった。

 ――そんなある日である。
「ひどいのね! いくなんでもサイトが可哀相なのね! しょうがないからシルフィが癒してあげるのね」
「お、おい……」
 何時になく恥ずかしげな様子のシルフィードの声に才人は思わず後ずさる、無理もない。今の今までシルフィと話していたと思ったらシルフィの居るはずの木立ち奥から全裸の女性が現れたのだから。
「おっ、お前、シルフィードか?」
「そうなのね、きゅい。あんまりにもサイトが可哀相だからシルフィが体で慰めてあげるのね!」
 その言葉に才人は思わず噴出した。
「いいい、一体何を!?」
「ぜーんぶおねえさんがやってあげるのね! サイトははそこで待っててるーるーるー」
 そう言うとシルフィはゆっくりとその場に体を横たえ……


「ああ、凄いよシルフィ。汁がこんなに」
「きゅい、言わないで。恥ずかしいのね、きゅ、きゅい……」

「でも本当によかったのか? 痛いんじゃないのか?」
「サイトの為ならこのくらいの痛みなんともないのね!」

「どうサイト? シルフィの体おいしい?」
「ああ、シルフィ、凄く……上手いよ。すごく歯ごたえがあって、油が乗ってて、肉の味が凄く、濃い」
 ありがとうなのねー、と笑うシルフィを前にサイトはシルフィの体(の一部)にむしゃぶりつく。
 焚き火で焼いて表面に塩を振っただけだけだと言うのに、今口にしている肉の味は才人にはまるで天上の神々の食事のようだ。
 鶏の腿肉にも似た触感の肉を噛み締めると肉汁と共に溶けた油が舌の上で踊る、触感は鶏に似ていると言うのに味は牛肉よりもなお濃厚な野味に溢れ、そして一切臭みがない。

「しかし良かったのか? 尻尾を切ってしまうだなんて……」
 
 才人の問いにシルフィードは笑って答えた。

「別にいいのね、それに切れてもまた生えてくるのね!」

 才人の脳裏にタバサのおしおきからトカゲのように尻尾を切って逃げるシルフィードの姿が浮かび、そして消えた。

404 名前:小ネタ:竜が啼く夜に:2008/03/25(火) 02:41:36 ID:iUUozK1f
以上!
期待したか?けどエロなんてないぜ!(まさに外道

405 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 02:50:50 ID:ZLeck3UK
おいw

406 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 02:56:08 ID:8VLZ/KQg
>>404
しかしこんなSSでもチンコこちんになるんだぜ。

407 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 03:31:01 ID:8q7gzR5L
あぁ、なんと言うか…新境地開拓GJ(w


408 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 04:01:28 ID:7zKIr5Xq
なんというカニバリズムwwwww吹いたwwwwGJ!

409 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 08:58:32 ID:E0N9J8XV
シルフィーを大量生産すればハルケギニアの食糧問題は全て解決だな。

410 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 09:34:43 ID:GgEHLYKW
切ったり生やしたりしてるからおなかが減るんじゃないのか

411 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 11:35:41 ID:K9xdDfJi
そしたら、サイトを食べればいい(性的な意味で)

412 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 12:34:17 ID:8VLZ/KQg
>>411
「シルフィーもサイトの尻尾を食べたいのね」
ああ、ここに惨劇の幕が切って落とされるわけですね><

413 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 12:54:00 ID:E4dq/WI1
お肉はダメです。分泌液で我慢して下さい。

414 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 14:16:36 ID:pGRW98l9
シルフィードのグルメレース
きゅい!きゅい!きゅいきゅいきゅい!

415 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 16:36:43 ID:8q7gzR5L
>>403
>>タバサのおしおきからトカゲのように尻尾を切って逃げるシルフィードの姿が

先生!それ以後、小腹がすくたびにシルフィードを折檻するタバサが見られるようになるわけですか?(W


416 名前:痴女109号:2008/03/25(火) 17:11:15 ID:4uVgggY6
会社からこっそり投下します。
>>230の続きです。

417 名前:契約(その13):2008/03/25(火) 17:13:33 ID:4uVgggY6
.
 それは、披露宴の前夜のこと。

「タバサさん……あなた一体、何を言っているの……!?」
 ティファニアは、最初、タバサが何を言っているのか、全く理解できなかった。
「そんな事をしたら、一体どうなると思っているの? サイトの幸せを壊したいの? あなたたちは、サイトのことが嫌いだったの?」
 その質問はもはや、咎める語調ですらなかった。それほど、眼前に居並ぶタバサとシエスタの提案は、彼女にとって慮外の発言だったのだ。


『サイトとルイズの初夜に乱入し、彼らを徹底的に凌辱する。ついては、その仲間にならないか?』


 彼女たちの提案内容は、端的に言えば、こうなる。
 もはや、バカバカしいなどという次元でさえない。
 と言うより、ティファニアには、何故タバサたちがそんな事を言い出すのかさえ見当もつかない。彼女は反射的に、二人の正気すら疑った。
 しかし、眼鏡の奥に光るタバサの瞳には、いつもの――いや、いつも以上の怜悧な光が瞬いている。そして、それはタバサの背後に侍るメイド姿の少女……シエスタも同じであった。

「ならば、こちらからもお尋ねします、ミス・ウェストウッド」
 シエスタが、その眼光に劣らぬほどの冷たい声で自分を呼ぶ。ティファニアは、この陽気なメイド少女が、こんな冷厳な声を出せる事すら知らなかった。

「貴女はサイトさんの事が好きではなかったのですか?」
「そんな……好きに決まっているわ。だってサイトは、わたしの大事なお友達――」
「そういう意味ではありません」

 ならば、どういう意味なのか。――それを問うほど、ティファニアという少女の女心は、自分自身に対し鈍感ではない。彼女には、シエスタの言葉の意味は充分すぎるほどに理解する事が出来た。
 だからこそ、ティファニアは、とっさにその質問に答えることが出来なかった。
 彼女は、その白い肌を、特徴的な長い耳まで真っ赤に染めて、俯く。


418 名前:契約(その13):2008/03/25(火) 17:16:04 ID:4uVgggY6
.
 女性として、サイトのことが好きかと問われれば、――「否」などと、言えるはずもなかった。
 才人は、――エルフの血を継ぎ、恥じ入るようにひっそりと暮らしてきた自分を、全く恐れずに心を許してくれた最初の異性であり、そんな自分を太陽の下に連れ出してくれた大恩人であり、そして、何があっても自分の味方でいてくれた頼れる友人であった。
 彼がいなければ、今でも自分は、我が身と我が血と我が境遇を嘆きつつ、アルビオンで寂しく時を過ごしていたに違いない。ルイズが才人によって人生を変えられたのと同じく、――いやルイズ以上に劇的に、ティファニアの人生も、才人によって変わったのだ。
 そんな才人を、女性として愛さないほど、ティファニアの女心は乾燥してはいない。

 だが、それでもティファニアは知っていた。
 才人という少年は、決して自分の手の届く処にいる存在ではない、と。
 アルビオンで七万の軍勢を相手に戦い、瀕死の状態だった彼を助けた時から、ティファニアは分かっていた。才人の心の中に、自分ならぬただ一人の少女が棲んでいることを。
 だから、才人の幸福を願う女性の一人として、明日の婚礼をティファニアは出来る限り祝福するつもりだった。悔しくない、寂しくないと言えば嘘になる。それでも仕方がないと、笑って諦めるつもりだった。
 だが……。

「なら、御理解いただけると思います。わたしたちが同志であることも。そして、我らが敵はルイズ・ラ・ヴァリエールただ一人であることも」
 
 ティファニアは慄然とした。
 シエスタの言葉に、ではない。
 シエスタの言い分が理解できる自分にである。

「……でも、でも、ルイズも、わたしの大事なお友達なのに……」
 何かに抵抗するように、ティファニアは言う。だが、言葉の語尾はかすれ、俯いたその目は、決してシエスタとタバサの言葉を正面から否定する力を持ってはいない。
 そして、そんな彼女に、シエスタは囁く。

「サイトさんが欲しくないんですか? わたしたちと行動を共にすれば、少なくともサイトさんが、誰か一人だけのものになる事はないんですよ?」
「でも……でも……」
「このままだと、サイトさんは行ってしまうのですよ。わたしたちの二度と手の届かないところに。そしてミス・ヴァリエールの胸の中で、わたしたちの顔さえ思い出さなくなるでしょう。そんな事が耐えられるのですか、ミス・ウェストウッド?」
「……でも、サイトが望んでいるのは、ルイズとの結婚だから……それを邪魔するなんて……」


419 名前:契約(その13):2008/03/25(火) 17:18:40 ID:4uVgggY6
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「問題ない」
 それまで沈黙していたタバサが、シエスタの“悪魔の囁き”を最大限に援護する。

「サイトが本当に望んでいるのは、絶望と凌辱。たとえわたしたちが彼に何をしたとしても、サイトがわたしたちに牙を剥くことは在り得ない」
 そう言うと、彼女は、その青い瞳で傍らのメイドに流し目を送り、シエスタは、その意図を正確に受諾した行動を取る。
 つまり……ティファニアは、一枚の羊皮紙をシエスタから受け取り、
「ミス・タバサがおっしゃったお言葉の、証しの品です」
 そこには、流暢な筆跡で、こう書かれていた。


『サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガは、わたくしことシエスタに、病めるときも健やかなるときも、死が二人を分かつまで、絶対の服従と永遠の忠誠を尽くす事を、ここに誓います』


 ……無論、その筆跡は才人のものではない。だが、その文章の下に記されたサインは、紛れもなくティファニアが知る才人の筆跡そのものであった。
「……これって……まさか……!?」
 すべての発端となった“契約書”を、ティファニアは愕然としながら見つめ、そんな彼女にシエスタは、笑いさえ含んだ声で告げる。
 平賀才人と、彼を取り巻く現状を。

「サイトさんはねえ、……くすくす……本当に可愛い人なんですよ? 貴女やミス・ヴァリエールが知らないだけで、もう何度も何度も、あの人はわたしたちに、その身を捧げているんです。泣きながら跪いて、許しを請いつつ、――ね、ミス・タバサ?」
「うそ……うそよ……!?」
「嘘じゃありませんよ、本当です。サイトさんの身体で、わたしたちの舌と指が触れていない場所なんて、もう何処にもありませんよ?『気持ちいいです。だから、もっとイジめてください』って悶え泣きながら、あの人はお尻の穴まで差し出すんですから」
「……そんな……サイトが、そんな……!!」

「あなたが信じられないのは当然」
 タバサが、シエスタの言葉を引き継ぐ。
「でも、彼女が言ったことは、紛れもない事実」
 だが、その言葉は、淡々としているだけに、シエスタの告白よりも、さらに真実味があった。


420 名前:契約(その13):2008/03/25(火) 17:21:52 ID:4uVgggY6
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 ティファニアは、今夜初めて、二人の闖入者を真正面から睨みつけた。
 想い人を辱められた怒り……だけではない。
 何故か彼女は、すでに二人の言う“事実”を疑ってはいなかった。
 表面的にしか才人を知らない者が聞いたら、一笑に付すに違いない。普段の彼の凛々しさと“契約書”の内容は、どう考えても結び付くものではなかったからだ。
 だが、ティファニアには分かる。ガンダールヴとして毅然と剣を振りかざす才人と、泣きながら許しを請いつつ、少女たちのブーツに口付けする才人の姿は、全く矛盾しないものである事を。
 何故なら、そういった彼の脆さ・弱さを含めて、ティファニアは才人を愛しているのだから。
 だから、その時、ティファニアの胸を支配していたのは、――彼女にとっても意外な事に――満腔の嫉妬であった。

「お門違い」
 燃える瞳を自分たちに向けるティファニアに、タバサがぼそりと呟く。
「貴女の怒りは、ルイズにこそ向けられるべき」
 ティファニアの長い耳が、ピクリと動く。
「サイトがわたしたちに牙を剥くとすれば、それは、わたしたちの手がルイズに及んだ時。そして、それが原因で、サイトがルイズに捨てられた時。彼が恐れているのは、まさにその事態だけ」
「……」
「だからこそ、わたしたちはサイトが許せない。でも、それ以上に許せないのが――ルイズ」
 
 タバサの目は、相変わらず、その怜悧な光を宿したままだ。いや、もはや、その冷たすぎる眼光は、怜悧などと呼ぶべきレベルではない。闇さえ飲み込む暗黒の光――そう表現すべき暝い輝きを放っていた。

「でも、貴女なら出来る。ティファニア・ウェストウッド――他者の記憶を自在に改竄できる、もう一人の“虚無の担い手”たる、貴女なら」
「なにが、出来るって言うの……?」
 もはや、ティファニアには、地獄へ通じる穴ボコのようなタバサの眼差しを睨み返す気力はなくなっていた。彼女は、タバサから目を逸らす事さえ出来ず、呆然と、しびれたように立ち尽くすだけで精一杯だった。



「サイトの眼前で、全てを奪われたルイズを、希望に満ちた“若妻”に戻すことが」




421 名前:契約(その13):2008/03/25(火) 17:24:14 ID:4uVgggY6
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「……なんですって……!!」
「希望に満ちた“若妻”のルイズを、わたしたちは凌辱する。そして、その都度ルイズの記憶を改竄し、彼女に幸福を与えなおす。そして、頃合を見計らって、またルイズを蹂躙する。サイトの眼前で、何度でも何度でも」
「……」
「彼女は死ぬまで絶望を味わいつづけ、そして、それに決して慣れる事も出来ない。その怒りを維持する事さえ出来ない。彼女は、わたしたちから幸福を与え続けられるためだけに生きる、ただの人形に成り下がる」

 
 ティファニアには、もはやタバサが人間には見えなかった。
 こんな恐るべき言葉を、表情一つ変えずに、淡々と吐き続ける少女――まさしく、人の姿をした暗黒がそこにいた。

「……なぜ、そこまで……!?」
 ティファニアは、おそるおそるタバサに尋ねた。
「あなたにとって、ルイズはお友達じゃなかったの……?」

 不意に、タバサの瞳から闇が消えた。
 碧眼を彩る睫毛が伏せられ、その美しい瞳は、見る見るうちに涙で潤んだ。
 そこには、父を殺され、母を狂わされた、無残なまでに孤独な少女が立っていた。

「……だからこそ、許せない」
「……」
「友達だと思っていたのに……わたしからサイトを……わたしだけの『イーヴァルディの勇者』を奪ったルイズを……絶対に、許す気にはなれない……!!」
「……」
「サイトがいないと……サイトがいなくなったら……わたしはまた……また独りぼっちに戻っちゃう……それだけは……それだけは……もう……!!」

「ミス・タバサ……!?」
 唖然としたように、シエスタが後ずさる。彼女にとっても、この成り行きは意外そのものの流れだったのだ。
 だが、ティファニアには、分かる。
「……わかった」
 タバサが恐れた孤独は、等しくティファニア自身が恐れたものでもあったからだ。

「ルイズからサイトを取り戻しましょう。わたしたちの手で」



422 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 17:24:58 ID:BwyImnsI
>会社からこっそり投下します。
ログ取られてるお

423 名前:契約(その13):2008/03/25(火) 17:26:39 ID:4uVgggY6
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「こんな夜半に一体何用です? 火急の用件というから陛下のお取次ぎをしましたが、……詰まらぬ用なら、たとえ貴女方とはいえ、見過ごしには出来ませんぞ」
 
 アニエスが苛立つ気持ちもアンリエッタには理解できる。
 こんな真夜中まで、彼女と国政の話を詰めていたマザリーニは、さっきようやく退室したばかりだ。これでやっと眠れるとばかりに気を緩めたアニエスが、不意の訪客を喜ばないのは――しかもそれが、旧知の者たちなら尚更――無理はない。
 女王警護役たるアニエスは、アンリエッタが起きている限り、決して眠れる事はないのだから。
 だが、そんな彼女には気の毒だが、……アンリエッタは、この不意の来客を内心歓迎していた。
(明日はもう、サイト殿とルイズの結婚式……)
 そう思うと、今宵はとても眠れそうになかったから。
 何の用で来たのかは知らないが、眠れぬ夜の来客ほど、今の彼女にとって喜ばしいものはなかった。
 
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガとの婚姻において、一番に奔走したのは当事者の二人ではなく、このアンリエッタであったといえるであろう。
『虚無の血統を後世に遺す』という大義名分のもと、“担い手”ルイズと“使い魔”才人を娶わせ、ルイズに新たに爵位を与える形で、ラ・ヴァリエール公爵家の分家を建てさせる。それが、アンリエッタがぶちあげた、二人の結婚の意義であった。
 ハルケギニアに生きる、ほぼ全ての貴族にとって“虚無”の名は、まさしく神聖不可侵というべきものであり、それに反対する者など皆無であるはずだった。――表面上は。



424 名前:契約(その13):2008/03/25(火) 17:29:34 ID:4uVgggY6
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 だが、内実は違う。

 アンリエッタは、宮廷内のあらゆる反対勢力と闘わねばならなかった。
 本来、王家が受け継ぐべき『虚無の血統』を、新たに一門を興すという行為で、王家から隔離してしまう事に危惧を抱く者。
 また、“虚無”の血統に、出自も怪しい平民の血が混じる事を厭う者。
 さらには、女性が爵位を叙勲されることに『悪しき前例を作る』と嫌悪を感じる者。
 まさに、宮廷内の九分九厘は、この婚姻に反対であったと言っても過言ではない。
 そして、反対派の急先鋒こそが――皮肉な事に――ルイズの実父たるヴァリエール公爵その人と、トリステイン貴族の出自ですらない枢機卿マザリーニであった。
 アンリエッタはその二人を粘り強く、懸命に説得し、時には自分の退位さえほのめかし、ようやく婚儀への協力を取り付けた。その姿勢は、もはや執拗とさえ言えるほどの熱心さであった。

 しかし、ある意味、それも無理からぬ話だった。
 アンリエッタは、知っていたのだ。
 才人の目が常に追う先には、必ずルイズがいる事を。
 彼の心にはもともと、自分の居場所など最初からなかったのだという事を。

――フラレ女が打ち込めるものは、趣味か仕事以外に存在しない。
 だから彼女は、文字通り寝食を忘れる勢いで、“仕事”に熱中した。この婚儀の実現こそが、才人にとって――ルイズではない――彼への、何よりのプレゼントになる事を知っていたから。

 だが、彼女の心中に複雑なものがあったことは否めない。
 たとえ、ルイズの存在がなかったとしても、女王たる我が身が、平民の男と結ばれる事など在り得ない。――そう諦めていたとしても、それでも、穏やかならざる感情が、一抹すらも存在していないわけがない。
 アンリエッタは、もはや誤魔化しようもないほどに、才人を愛していたのだから。
 彼とウェールズを比較する事は、アンリエッタには出来ない。しかし、出自はともかく、男としての平賀才人は……おそらくウェールズが納得してくれるであろう、唯一の男性であると、アンリエッタは思っていた。
 そんな想い人と“他の女”との婚儀を、万難を排すために駆けずり回る自分に、ふと、やり場のない怒りが発生する瞬間は、――ある。当然だ。女王とはいえアンリエッタも、所詮一人の生身の女に過ぎないのだから。
 だから、タバサが発した最初の一言を聞いた瞬間も、彼女は戸惑う事はなかった。

――サイトを、ルイズの手から奪還する。そのために、ぜひ陛下の協力が欲しい。

 そう言ったタバサの声は硬かった。
 そして、タバサに付き従う二人の女――ティファニアとシエスタの表情も。


425 名前:契約(その13):2008/03/25(火) 17:33:16 ID:4uVgggY6
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「ミス・タバサ……いや、シャルロット・エレーヌ・オルレアン」
「はい」
「わたくしは、具体的に、一体何をすればいいのです?」
「……っ!?」

 常識的には、絶対に在り得ないはずの提案を、文字通り、待っていたかのような速やかさで、アンリエッタは受諾する。むしろこの成り行きに戸惑ったのはタバサたち三人の方であった。
 何故なら、彼ら二人の婚儀を最も強力に推進したのが、このアンリエッタ女王その人なのだから。

 だが、アンリエッタは、もうこの瞬間に、全ての嘘を投げ打つ覚悟を決めていた。
 誰に対してついた嘘でもない。自分自身に対しての嘘、だ。
 サイトの幸せを願う。彼が望む一番の未来をプレゼントする。――みんな嘘だ。

 分かっていた。本当は理解していた。
 わたくしが欲しいのは、権力でも名誉でもない。ただ一人の平賀才人だけなのだ、という事も。
 そして、才人を愛する以上に、彼の心を奪ったルイズを、この世の誰よりも憎んでいるのだという事も。
 自分に嘘はつかないと覚悟を決めた以上、もはやタバサたちの言葉を聞く必要すらない。



「女王として、メイジとして、おんなとして、――わたくしにできる一切の協力は惜しみません。サイト殿を、この手に取り戻す事が出来るならば」



 そう言いきったアンリエッタの薄いブルーの瞳は、ティファニアの部屋でタバサが見せた、同質の光を放っていた。


426 名前:痴女109号:2008/03/25(火) 17:36:15 ID:4uVgggY6
投下は以上です。

>>422
休憩時間中なので、首にはならないと思いたいです。


427 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 17:53:37 ID:kJgb5JVK
>>426
今回も乙! 
タバサもテファもシェスタもアンリエッタも全てなんというヤンデレww
>休憩時間中なので、首にはならないと思いたいです。
ばれたら拙いから次回以降は止めた方がいいと思います 
首になったらSSを書くなんて趣味は出来なくなるかもしれないし

428 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 18:01:55 ID:kJgb5JVK
>そして、我らが敵はルイズ・ラ・ヴァリエールただ一人であることも」
ここは ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールの間違いじゃないの?


429 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 21:46:38 ID:wP6xN9R/
ウチの会社はアウアウだな…
・会社資産PCの私的利用→NG
もしくはフィルタリングされてるハズなんだけども
・業務時間内(含む拘束時間(これは休憩時間のこと))に外部にアクセスすること。
携帯を使ってのアクセスも禁止していることがある。

最近はnyとかに厳しいし、2chやwiki、ブログアクセスも目を光らせてる大企業がある。
(といっても転勤で2大官民公社しかしらないけども…)

会社からはまじでやめた方が良い。


430 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 22:37:53 ID:8Nx9tFL+
せいぜい警察みたいに形だけ、使用厳禁の誓約書だけ書かせて
実態は何もなしってのがフツーじゃね?

431 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 22:41:23 ID:nfmDc5fK
話ぶった切るが、変わった名前で【翼】と書いてタバサって名前つけてる親がいるらしいぞ

即出ならスマン

432 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 22:52:04 ID:E4dq/WI1
将来ハート様みたいな体型になるかも知れないのに…

433 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 22:57:26 ID:E0N9J8XV
漏れの知り合いで、業務時間帯のネット使用でマジで辞めさせられた奴いるぞ。

434 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 23:11:21 ID:E4dq/WI1
業務時間内にネットを見る≒業務時間内に漫画を読む
そう考えれば会社の偉い人が怒る可能性は高い。

435 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 23:24:49 ID:RYbPcfnO
ROM専でもいい

おまいら
ノシ

436 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 23:28:12 ID:kJgb5JVK
なあ、おまいら、痴女氏の境遇にあれこれ心配するのも悪い事じゃないが
折角新作を書いてくれたんだから“感想も”書こうぜ

437 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 01:08:18 ID:SCrLFZwn
サイトが勤務中に18歳未満お断りサイトにアクセスしてたらどうなるか?

438 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 01:16:04 ID:iR9Bvd1+
>>426
乙です。なんか皆黒いなぁ……
>>437
才人が、年上好きな才人にアクセス……?

439 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 10:33:35 ID:tgxnaWLn
>426
そっちの属性は無いハズなのに、手でうしろを庇ってドキドキしながらよんでます。

>438
サイトは偏在するっ!!
…あれ?デジャヴ?

440 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 11:22:48 ID:+gVzxgUA
それにしても痴女109号氏のサイトが不憫でならない。
このホロウペンで過去を修正することが出来ればいいんだけど……(談・時尾歩朗)

441 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 22:36:57 ID:f3uz3f5K
タイムホロウ
〜奪われた童貞を求めて〜

442 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:17:09 ID:ZiUWmPOW
アン「サイト殿を手に入れるにはまだ彼が童貞だったころに戻って食っちゃえばいいのです」(ガサごそ)
アニエス「姫様、そんな所にタイムマシンはありません」

443 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:28:35 ID:wYI2mxqh
しっかしホント姫様はエロイよな

地下室に閉じ込めて1週間くらいずっとセクロスできそうなカンジだぜwwww

444 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:56:53 ID:TpQC6SUl
姫様を選択すればもれなくアニエスも付いてきます!
対価は虚無と忘却、エア・ハンマーとフライパンですけどね。

445 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 10:49:53 ID:+SURui83
一週間も受け系サキュバス姫とやってたらこっちが干からびるだろう・・・jk・・・

446 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 20:44:11 ID:+TT+qLW/
>>440
多分このスレ史上一番不幸なサイトだよな……あれは死ぬより辛い状況だ。
逆に一番幸福なサイトとか一番カコイイサイトとかはどのサイトだろう。

447 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 20:55:01 ID:4UevzBd/
それは205さんの風神だと思う

かっこよすぎ

448 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 21:00:20 ID:lRJu/WDh
格好いいのはマリコルヌだけどな

449 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 00:34:09 ID:C+AWhnXg
個人的には“蜘蛛の糸”のサイトが一番幸福だと思う
あれだけ好き放題やっておいて誰からも刺されていないところが

450 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 00:37:11 ID:yVyjamKy
痴女109号氏GJ!
俺の理想のサイト像がココに!

451 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 06:35:15 ID:sgCn4R1g
じゃあ、一番エロいルイズはどのルイズ?

452 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 11:35:46 ID:R1XyPXRb
コンドームの袋咥えてるルイズ

453 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 16:04:14 ID:htz04eu7
>>450
君の性癖がドMだと言うことが理解できたよw

454 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 00:40:31 ID:NDAes8wM
痴女さんのも好きだが
S系の鬼畜話ももっと欲しいんだ

455 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 00:41:24 ID:uFmGf/pM
サイトが性的にじゃなくて軍事的に覇権を握るSSってあるのかいな?


456 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 00:56:50 ID:gE0EvFaB
二次創作関連で「軍事的に」という単語を見ると、どうしてもあの「軍事的に正しい」アレを連想してしまう俺。
やっぱり最後はルイズが悲惨なことになってしまうのか。

457 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 01:26:59 ID:j+eIKeor
>>455
6-359の魔王くらいしか思いつかん
まあそれとてどちらかと言うと鬼畜物だが
>>456
体験E○Aだな 
個人的には結構楽しめたがアレを批判する側の意見もうなずけるな 
特に少年兵シ○ジだのメル○ン地獄読んだ後に読み返すと
シ○ジのア○カに対する対応は三十路の大人の対応ではないよなあ
>やっぱり最後はルイズが悲惨なことになってしまうのか。
最初の頃のルイズは無能な働き者だからなあ 
サイトみたいなお人よしなら兎も角まともな軍事教練を受けてるような人物や
メイジを圧倒可能な戦闘能力の持ち主が召喚されたら
最後どころか最初の方で消されてるだろ

458 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 02:12:53 ID:TO4edBmQ
こいつら気持ち悪い

459 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 02:36:36 ID:rVJYuX73
懐かしのワルシャワ条約機構軍が攻めこんできたり、米軍特殊部隊がトリステインでブラックホークダウンしているスレなら知ってる

460 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 06:03:51 ID:UyaxK5N+
軍ネタ振るやつって大抵こんな風に聞いてもない事や
受け付けない人もいるかも知れないグロっぽい史実を
鼻の穴広げて語りだして本気で気持ち悪い。
軍オタっぽい事語る奴ってそういうことを話す場所かくらい判らない様な
馬鹿だけだし。
腐女子がウザイのと同様、まともな軍オタは口閉じてるもの。
そんな発想もなく家と外の区別つかないクズが>>457>>459

461 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 06:37:10 ID:o9+PhMHW
春休みだな〜

462 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 08:09:27 ID:JJS5A0sd
>>460
軍オタ中傷する奴って大抵こんな風に(ry


463 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 08:59:36 ID:hgePOCHe
>>457
6-359読んできました
作者が明言しているとおりグダグダでワロタ
でもthx。

464 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 16:01:05 ID:nAKCBPIg


465 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 17:00:08 ID:isod10Sw
軍事的な話をしたけりゃ軍板に来い
ココは普通にエロイ妄想を書き込む板だ


466 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 18:24:51 ID:d4KrlNKX
>>459
kwsk

467 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 20:56:09 ID:p09KQnvw
http://hobby10.2ch.net/test/read.cgi/army/1201970134/

468 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 22:25:35 ID:eWWp0SxT
http://08.mbsp.jp/houan18/

469 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 00:36:21 ID:i7xlQDX1
第3シリーズ 正式タイトル決定!
「ゼロの使い魔〜三美姫(プリンセッセ)の輪舞(ロンド)〜」
・アン様
・ティファニア
・シャルロット様
の3人のお姫様の期だなwwww

ttp://www.zero-tsukaima.com/story/index.html

470 名前:アニエスは体操服がよく似合う:2008/03/30(日) 02:11:12 ID:z+u/jsUr
「もっと気合をいれろ!!」

アニエスの怒鳴り声が鍛錬場に響きわたると、女性衛士隊の隊員達も負けじと声をはり木刀を振るう。
女性衛士隊の訓練は厳しい、男社会の軍隊の中で遅れを取らぬ為舐められない為である。毎年、春には
輝かしい女性衛士を目指し新人達が何十人も入ってくるが、1年が過ぎると残る者は一桁、最悪な年だ
と一人も残らなかったりする。これはアニエスの指導もあるのだがとかく女性衛士隊の訓練はきつい。

「よし!軽く一周したところで今日は終わりにするぞ!」
「はい!!」

アニエスを先頭に衛士隊が列を作り鍛錬場を一周する、新人の隊員はすでに息を切らしてバテバテだ。

「ほら!ガンバ」
「ハァッハァッ、ありあっす」
「そこ!話をするな!一周追加するぞ!」

先輩が新人を励まし教官がそれをたしなめる、ここではよく見られる光景だ。

「よし、これで今日は終わりにする。礼!」
「ありがとうございました!」

訓練が終わるとぞろぞろと隊員達は鍛錬場を後にする。アニエスもさっさと着替えて持ち場に戻ろう
とすところで、古参の隊員に話しかけられた。

「やっぱり、ブランクがあるときついわね。結構体力落ちてるわぁ」
「そうか、それならば無理をせず育児に専念しておけばよかっただろうに」
「何言ってるのよ、まだまだ若いのには負けられないってね」

彼女は戦争前からもアニエスに従っていた古参の隊員の一人だ。今は解体された水精霊騎士団だったあ
る隊員一人に恋をし、誘惑、結婚、妊娠、出産にいたり現在子供がある程度育ってきたため複隊したのだ。
ちなみに、彼女のようなケースは決して少なくはない。相手は違えど結婚しを契機にそのまま寿退社(?)
をした者もいる、ちなみにマリコルヌはは今でも童貞を守り続けているので安心していただきたい。

「それに、うちのひとこの格好でスルの大好きで」
「はいはい、惚気るな」

惚気る同僚に呆れるアニエス、ちなみにトリステイン女性衛士隊は体操服にブルマを訓練着として採用
している。もちろんこの女性隊員も体操服姿なら、他の体操服。アニエスだって体操服姿だ、胸にはも
ちろん縫い付けられた名札にハルケギニア語で名前が刺繍されている。

「それじゃあね、隊長」
「ああ、・・・ふぅ私もさっさと戻るかな」
「よっ、終わったところか?アニエス」

女性隊員と交代に今度は才人が現れた。

「なっ!サイトか。何の用だ。」
「あらら、つれないなぁ。ま、いいや。ちょっと話があってな、ここで話せない事だから。少し場所
 変えようぜ」
「話?私はかまわん、ここで話せ」
「それは・・・俺が困るんだよ、な?ちょっと場所変えようぜ」
「ぐっ、お、お前なぁ。何も裏とか変な事しないんだな?それならいいぞ」
「疑り深いなぁ、アニエスは」
「そりゃあ、色々とお前と姫様に騙されていれば疑い深くもなるさ」

過去に同じパターンで騙されてはアンリエッタやサイトの奇行や淫行に巻き込まれているアニエスである。
(二人羽織で熱々おでんを食べる、主従逆転プレイ、前と後ろのはさんでエロマッサージ等)少し疑心暗鬼
に陥っていた。しかし、もう半分は諦めているのか渋々ながらもアニエスは才人に促されるまま人気の少な
い所に移動する事にした。

471 名前:アニエスは体操服がよく似合う:2008/03/30(日) 02:11:45 ID:z+u/jsUr
「で、話ってなんうむ!?」

ある程度まで歩き、そろそろ話しを切り出そうとしたアニエスだが、不意をつかれて唇を唇でふさがれてし
まう。才人はそのまま、体を前面に押し出して、アニエスを木の方へ追いやり体を密着させ逃げ場をなくす
る。その行動に迷いはなく、実に手馴れた行動だった。

「ん、はぁっ、おい!サイト!」
「大きな声出すなって、いくら人気なくてもばれるだろ」
「そ、そういう事じゃ、んぅ」

アニエスは才人の行動に抗議の声をあげるが、才人はそれを無視して体操服とブラの上から手を入れ柔らか
な胸を軽く揉みあげた。

「半ばこうなるってわかってたんだろ?」
「まったく、し、仕方ないな・・・」

観念した様子でアニエスは才人は受け入れた、こういった事は今回が初めてではない。こういう時は下手に
反抗しないで流れに身を任せた方がいい事をアニエスは理解していた。再び才人はアニエスの唇を奪った。
アニエスも今度は両手を才人の肩にのせて自分から舌を絡めていく。

「ふっ、んん・・・」

才人の片手が脚の付け根に伸び、ブルマの横からそろそろと指を入れ直にアニエスの秘裂を弄り始める。

「もう、濡れ始めてきてるぞ。やっぱり期待してたんじゃないのか?」
「ふぅ、ば、馬鹿な事をいうな」
「それよりさ、後ろ向いて。そうそう、尻を突き出して」
「は、恥ずかしい・・・」
「アニエス、その顔すっごい可愛いぜ」

アニエスは才人に言われたとうり、方向転換してバックの体勢をとった。

「あぁ、ちょ、脱がすな」
「ほら、もうちょっと脚広げ・・・おお、ビューティフル・・・」

すると才人はするするとブルマを脱がし始めた、そしてちょうど膝まで脱がしアニエスに脚を少し広げる
ように促すと、そこには才人が長年思い描いていた楽園が広がっていた。木を支えに手を突いて体操服から
ちらちらみえるブラからこぼれた双丘、そしてブルマの下に隠されていた健康的で肉つきのいい尻が突き出
され、アニエスの恥ずかしい穴が二つひくひくと動いている。そして極めつけにこんな恥ずかしい格好をさ
せられて羞恥にそまるアニエスの顔である。それらを見た才人はつい感嘆の声をあげた。

「そ、そんなにしげしげと見るな」
「アニエスの恥ずかしいところ、二つとも見えてるぜ」

と言うと、才人は人差し指と中指をアニエスの秘裂に差込みそのまま開くと愛液がひとすじ、ブルマと下着
の方に垂れていった。

「うわぁ・・・エロい・・・」
「はぁ・・・そんな・・・、そんな事しなくても見慣れてるだろ・・・」

か細い声でアニエスは呻いた、すでにベッドの上では色々と視姦されてはいるのだが後背位の体勢で見られ
るのは経験にないらしかった。

「味も見ておこう」
「ひゃっ、あ、汗をかいてるからきたな・・・あぁっ」

472 名前:アニエスは体操服がよく似合う:2008/03/30(日) 02:12:40 ID:z+u/jsUr
開いて閉じたりと遊んでいた才人は次に顔を近づけて、舌を突き入れ舐めあげた。運動してきた後らしい酸っ
ぱい匂いと軽い塩味がフェロモンと混ざり合ってなんともいえないコントラストを描いている。才人の舌が器
用にアニエスの膣内で動くたび、アニエスは脱力しないように脚に力を入れ体をプルプル震わせていた。

「はぁうっ!」

じゅるっと才人が秘裂に吸い付くとアニエスは甲高い声をあげた、軽くイッたのだ。

「あれ?もうイったの?」
「んん・・・サイト・・・もう、焦らさないでくれ・・・早く・・・」
「はいはい、わかりましたよ」

才人はアニエスの言葉を聞くと、下を手早く脱ぎすでにガチガチになった愚息をアニエスの肉に一気に沈めた。

「くぁぁっ!!」
「もう、アニエスは声出しやすいからなぁ。ほら、体操服の裾咥えて」

才人は体操服の裾をつまむとアニエスの口元に持っていって咥えるように促した。するすると体操服が
ずり上がり健康的な背中が顔を出し始める、また今まで見えそうで見えなかった胸も顔を出し始めた。

(これに鉢巻つけてたらもっと最高だったんだけどなぁ)
と才人は頭の中で一人ごちたがさすがにそこまで行くと贅沢すぎるな、と思い返した。

「よし、動かすぞ」
「ふ、ふむぅっ」

大きく腰を動かすとパチンと肉と肉が響き音を奏で、アニエスの双丘はプルンと震えた。そして、腰に
手を置いていた才人の手が胸の方にまで伸び、がっしりとアニエスの両方の胸は才人の両手に捕われて
しまった。

「む、むむぅっ!」
「やっぱりアニエスの胸ってちょうどいい大きさだよな、形もいいし」

むにむにと手全体で揉みながら、中指で乳首をころころと転がしては潰しをしながら才人は感想をのべた。
アニエスは目に涙を溜めながら必死に快楽と闘い、歯をぎゅっと噛み締めた。パンパンと肉塊が撃ち込ま
れるたび、アニエスの意識は軽く白みかけていった。

(も、もう。もた・・・)

「アニエス、出すぜ」
「ふむっ!ひょうはひけん」
「行くぞ!」

才人は抜けるか抜けないかの所まで腰を引くと一気に突き上げた。

「んんんんんん!!!!」
「おおぁ!」

アニエスの最奥まで突き上げると、ぎゅうっとアニエスの膣は収縮し才人のモノを締め付けた。その締め
付けに才人のモノは耐え切れず、一気に精液をどくどくと解き放った。

(き、今日は危険日なのに・・・)

腹部で放たれた熱い感触を感じ取りつつも、アニエスは残された力で倒れないように木にしがみつくように
抱きついた。才人は自分の欲望をアニエスに全て出し切ると、ゆっくりと愚息を抜いていく。

473 名前:アニエスは体操服がよく似合う:2008/03/30(日) 02:13:11 ID:z+u/jsUr
「おお、すげぇ・・・」

どろっと逆流し、溢れてきた精液がぼとりと下に落ちアニエスの下着とブルマを汚した。

「さ、サイト・・・終わったんだろ。だったら、もう」
「だぁめ、まだまだこれから」
「そ、そんな・・・」

と、才人はするりと開いているアニエスの両脚の膝の裏に手を回しアニエスの体を持ち上げた。

「な、こ、この格好は!」
「へへ、ほーら。もし誰か覗いてたら丸見えだな」

俗に言う「おしっこしー」の状態で抱えられるアニエス、ブルマと下着はとっくにずり落ちて今は片足に
ようやく引っ掛かっている。

「さ、サイト!もう、ヤメ」
「ほ〜ら、アニエス。きちんと力抜けよ?」

と才人はそのまま抱えあげている手を上手く使って今度はアニエスの尿道を弄り始めた。実はちょっと尿
意を催していたアニエスである。今の状況でここを攻め込まれると非常に危険だ。

「ぐっ、ぐぐぐぐ」
「あらら、もう我慢しちゃって」

なんとか粗相をしまいとふんばるも、才人に抱きかかえられている以上努力は無駄になるのだがそこは人
としてのプライドの問題であった。しかし、そんなアニエスに才人は非常にも尿道攻めの他に下腹をぷに
ぷにと突付き刺激を与えた。やがて、限界が訪れ。

「あ」

とアニエスがあっけない声を一つあげると、プシャァァァっと黄色い噴水を撒き散らした。

「あ、あ・・・」

やがて勢いも衰えチョロチョロと小さくなって、全て出し切るとアニエスは放心しつーっと気がつけば涙が
こぼれていた。

「あ、う、う、うぅぅぅぅぅ・・・」

才人のせいとはいえ、プライドを砕かれたアニエスは小さく泣き始めた。そして、その張本人である才人は
よしよしとアニエスの頭を軽く撫でていた。

「ひどい、ひどすぎる・・・サイト、サイトォォォ・・・」
「うーん、ごめんな?ちょっと、アニエスが可愛かったから」
「お前はいつもそういってごまかす、それに今日は危険日なんだぞ。どう、責任とってくれる」
「そう、危険日なんだ。じゃあ、もっとだな」
「サイ、くぅ!」

と、声を荒げ抗議しようとするも。間髪をいれずに才人は再度愚息をアニエスに突き入れた。
そして、そのまま体を上下にゆすりアニエスの体を弄ぶ。

474 名前:アニエスは体操服がよく似合う:2008/03/30(日) 02:13:40 ID:z+u/jsUr
「あ、あ、ああ!」

その動きに翻弄されてしまい、アニエスはもうわけがわからない状態になるが。ふとピタリと動きが止まった。

「さ、サイト・・・?」
「アニエスさ、ちょっと楽になろうよ」

すでになすがままのアニエスに才人は囁いた。

「子供、出来ても大丈夫だから。気にしてるようだけどさ、ルイズは逆に受け入れて喜ぶぜ『家族が一人また
 増える』って」
「え・・・?」
「アンも・・・アンは逆に『なんでアニエスが先なのかしら!』って怒るかもしれないな。けどさ、大丈夫
 だから。俺がきちんとするから」

アニエスとて、才人の女性関係はある程度把握している。まず正妻のルイズ、というかヴァリエール三姉妹
、平民のメイド、そして自分の主人。他にもハーフエルフやらガリアの少女達など。なによりも凄いのがこれ
らが全て彼の妻となっているところであろうか。その中に自分が入っていても一人増えたな的な感覚でしか
ないのであるが、アニエスはこれを心のどこかで拒絶していた。それはその中に自分の主人アンリエッタが
含まれているためである。アンリエッタは一応妾という立場になっているで、自分もその中に入ると同じ妾
となり立場が一緒になってしまう事を恐れていたのである。
そんなアニエスになおも才人は囁き続けた。

「アニエスはさ、もう休んでいいんだ。だから・・・な」
「サイ、ト」

ぼろぼろと泣き崩れるアニエスに才人は目に軽くキスをした。

「ほら、今度はアニエスが動いてよ」
「あ、ああ。」

今度はお互いの体を向き合わせた、体操服をずりあげ剥きだしになった綺麗なアニエスの胸に才人は顔をうずめ
た、アニエスは自分から腰を動かした。

「サイト・・・あぁ・・・サイトォ・・・」

蕩けきった顔に甘い声で才人に抱きつき腰を上下に動かす。

「ぁはぁあ・・・サイトォ・・・イイか?私の・・・」
「ああ、二回目だってのに気を抜くと出ちまいそうになるよ」
「ふふ・・・出していいんだぞ。遠慮なく、私のナカを汚し、ヒッ」

475 名前:アニエスは体操服がよく似合う:2008/03/30(日) 02:14:02 ID:z+u/jsUr
才人も腰を使い始め、二人は共に絶頂の階段を昇り始めた。

「ん、んんぅ、サイ、トォ・・・」
「アニエス、行くぞ、出るっ!」

アニエスがぎゅっと才人を抱きしめ、腰をすとんと下に降ろすと二人は共にイッた。

「あ、あったかい・・・暖かいのが出てる・・・」
「アニエス・・・」

恍惚の表情を浮かべナカに出された余韻にひたるアニエスの唇を才人は優しく奪った。

「あ、足に力が・・・」

度重なる絶頂にアニエスは腰を抜かしていた、一方才人はまだピンピンしている。おそらく経験の差だろう。

「じゃあ、乗れよ。アニエス」
「い、いい。ちょっと休んでからいく」
「じゃあお姫様抱っこで連れて行く」
「ちょっと腰が抜けたみたいだ、おぶってくれないか?」

さすがにお姫様抱っこはきついとアニエスは折れた、ちなみに本来なら溢れたくる精液を処理してから一人で
行きたかったのだがそれは叶わぬ事となった。ちなみに、漏れるのがもったいないからと抜いた直後にブルマ
を才人に穿き直されてしまったのでアニエスの股間部は今大変な事になっているだろう。ただ、才人がおぶって
くれるという事で横から精液が漏れる心配は薄くなったのが幸いか。

「部屋についたら、また可愛がってやるからな」
「・・・馬鹿者」

顔を赤くしながらアニエスは才人の背に抱きついた。


「え!?私もしかして出番無し?クキー、アニエス!ァァァァアアアアアニエェェェェスゥゥゥゥゥッッッッ!!」
一方、その頃出番のなかったアンリエッタはCV若本の様な声で怒鳴り声をあげていた。

476 名前:アトピック ◆xsDbUITz4M :2008/03/30(日) 02:17:54 ID:z+u/jsUr
アニエスは本編のゴタゴタが終わった後で平和になった時が一番陥ちやすいと思う
のですよ。それにしても体操服にするかスク水にするか、迷ったけど結局アニエス
に一番似合いそうな奴にしときました。そう、今は廃止された濃紺のあれです。
チェッザーレ(某憂鬱の超能力者っぽく)

477 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 03:00:16 ID:OwEA6fZ0
余韻が、CV若本で吹っ飛んだじゃねぇかw
でもGJ!

478 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 03:33:07 ID:Fzdz9P0X
いいか、俺はトイレが嫌いなんだ
…おかげで2×歳にも関わらず寝小便さ、ハハハ

479 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 03:34:26 ID:M+TnbUn7
>>476
このサイト人生謳歌してるなあ GJ!

480 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 03:34:42 ID:Fzdz9P0X
えらい所に誤爆した
ちょっとヴェルダンデに掘られてくる

481 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 04:32:44 ID:uRHUMz6A
>>478
こんなところにいたのか。
さあ、早くファンタズマと融合する作業に戻るんだ。

482 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 05:40:39 ID:+E8gOvc7
 

483 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 09:12:58 ID:OFh7tUsR
>476
スク水…………だと…………?
嘘…………だろ…………?

はやくスク水編を書く作業に入るんだ!
アニエスかわいいよアニエス

484 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 10:15:35 ID:ZOw9RcsJ
>>478>>481
消えろイレギュラー!

485 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:45:38 ID:C7EkY2k6
おいおい、ACネタはスレ違いだぜ……








なあ、ナインボール

486 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 21:30:31 ID:GAFPBuSV
フーケ「ワルド…どうして…あたしたちは、ただの駒か…」

ワルド「我々はいつも過ちを犯す。そうは思わないか、ガンダールヴ。
     メイジだけの国…私はそれほど愚かではない。
     全ては理想の為…復活の為…。」

「消えろイレギュラー!」

487 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 22:33:11 ID:+n+OPOda
アニエス×コルベールのってなんてSSだっけ?

488 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/30(日) 23:05:00 ID:bWGAwJx2
さてさて。煮詰まったので外伝投下。

*注意事項*
このオハナシは作者が勝手に妄想したゼロ魔の未来SSです。
オリキャラオリ設定バリバリなので読む際には覚悟が必要です

それでは、覚悟完了された方だけどーぞ

489 名前:きっとこんな未来〜三人の魔法使い編〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/30(日) 23:06:19 ID:bWGAwJx2
賞金稼ぎ。
賞金首と呼ばれる懸賞金のかかったものを、生き死にを問わずに捕らえることで、官憲などから金を得る職業。
その賞金稼ぎたちの間で、最近噂になっている腕利きの賞金稼ぎがいる。
彼女は。
そう、『彼女』。その賞金稼ぎは、年端も行かない少女だという。
短く刈り込んだ青い髪が特徴で、『風』系統の魔法を得意としているらしい。
その武勇伝は、枚挙に暇がない。
曰く。
複数の賞金稼ぎが組んだ『黒の旅団』でも不可能だった、峠の盗賊団の城砦をただの一人で落とした。
曰く。
とある台地で数年間、水害を生み出し続けていた魔獣を、独力で追い払った。
曰く。
トリステイン国王、『慈愛の女神』アンリエッタの暗殺計画を、幾度となく挫いた。
などなど。
ガリアの賞金稼ぎで、『青い髪の少女』を知らない者は、モグリとすら言われた。
あのハルケギニア始まって以来の賞金首といわれる『黒髪の男』を捕らえるのも、彼女であろうと言われていた。
だが。
その本名を知る者は、賞金稼ぎの中には一人もいなかった。
何故なら彼女は、けして自分の名前を名乗らなかったから。
しかし、彼女はかつてガリアの裏世界で名を馳せた一人の騎士になぞって、噂の中でこう呼ばれていた。
『雪風』と。


「ねえねえ、行き先アソコであってんの?」
「そうねえ。たぶんねー」
「たぶんて…。どう見ても切り立った崖だよね?なんもないよね?」

そこは空の上。
本来は聞こえるはずのない明るい声が、風を切りながらそこで響いていた。
一つは高く響く、声変わり前の少年のような男の子の声。
一つは鈴を転がすような、綺麗な少女の声。
雲を切り裂き風に乗り、一匹の白い竜が悠々と空を飛んでいた。
その背に跨るのは、青い髪を短く刈り込んだ少女。
まだ成長する前の体を覆うのは羽織った黒い革のポケットの沢山ついたベストに、動きやすいベージュの貫頭衣。オレンジと黒が縞になったニーハイソックスに包まれた細いが肉付きのよい脚が、こげ茶色の半ズボンから伸びる。
少女は竜に語りかけ、そして竜も言葉を返す。
ハルケギニアの竜の中でも喋れるほど知能が発達しているものは、ごく一部。
それは韻竜と呼ばれ、その殆どが息絶えたと言われる。
しかし。
風の韻竜であるその竜は、数少ないその韻竜の生き残りである。
その名前を、シャーイーネィリィと言った。ただこれは彼の一族に伝わる名前で、『光り輝くもの』という意味。名を付けてくれたのは彼の従姉妹らしい。
今は、その背に跨らせている少女に、使い魔として使役されていた。そして、召喚してくれた彼女の付けてくれた名前は、ヴァルファーレ。
なんでも、召喚した者を堕落させる悪魔の名前らしいが、彼女なりの自制の意味もこめてそう名づけたらしい。
シャーイーネィリィ自身は響きがカッコイイので元の名前より気に入っている。特に、略称の『ヴァル』で呼ばれるのが好きだった。

490 名前:きっとこんな未来〜三人の魔法使い編〜 ◆mQKcT9WQPM :2008/03/30(日) 23:06:41 ID:bWGAwJx2
「ヴァル、ここで止めて?」

背中に跨る少女は、そう言ってヴァルファーレの首の付け根を軽く叩いた。
そして、羽ばたいて浮かんだ揺れる韻竜の背の上で、まるでその揺れがないかのように、平地に立つように、すっくと背筋を伸ばして立つ。かなりのバランス感覚と、姿勢保持能力である。
それこそが、彼女を卓越した風使いたらしめている理由。
自分の立つ場所の状態を瞬時に理解し、己の望む状態に己が体をもっていく。風を纏う者としての資質を、彼女は生まれながらにして持っていた。
そう、彼女が、彼女こそが。
ガリアでも腕利きの、風使いにして賞金稼ぎ。『雪風』その人である。
『雪風』は懐から細い杖を取り出すと、詠唱を始める。
呪文によって流れを変えた魔力が彼女の目の前に収束していく。
それは、空気中の水分を、『雪風』の身長よりも大きい、白く輝く巨大な氷の槍へと形を変える。
『アイシクル・ランス』の魔法であった。
巨大な氷の槍は、『雪風』の杖に合わせ、ゆらゆらと揺れる。

「んー…あのへんかなあ…」

『雪風』は何もない崖にどうやら何かを見つけたらしい。
そう呟くと、杖を軽く振り下ろす。
すると、氷の槍は崖に向かって一直線に空中を突き進む。
そして。
岩で出来た崖にぶつかって、四散…しなかった。
まるで、そこには『崖が存在していないかのように』、氷の槍は崖の中に消える。
そして響く轟音。
まるで、鉄の門扉を巨大な槌が叩くような音。
それは、『雪風』の追い求めていたもの。
ずっと、捜していた、捜し物。

「当たり…かな?」
「だね。この幻は間違いないね。『虚無』だね」

そう、彼女の捜し物、それは。
『虚無の担い手』『破滅の女王』『トリステインの大絶壁』ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
彼女がトリステインから強奪したあるものを、手に入れるため。
そして『雪風』は、己が使い魔に命令を下す。

「…じゃあ行こうかヴァル。留守のうちにかっさらうよ」
「あいあーい。了解したねご主人。きゅいきゅい」

白い韻竜は羽ばたき、幻の崖めがけて急降下していった。

491 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/03/30(日) 23:08:11 ID:bWGAwJx2
でもここで終了。
親戚のコドモが来てるので筆が進まない進まないorz

書いてる最中にPC覗き込むんじゃネエヨ!

でも面倒みないといけないんですよ…。

んじゃ続きはまた後日。ノシ

492 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 23:13:32 ID:qNHexuuK
大絶壁?
胸か!

493 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:00:38 ID:VsLSMT3F
誰がうまいこと言えとwwww

GJ!続き頑張って書いて下さい

494 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:13:12 ID:q6uX7Jdw
>>491
春休み乙です。なるたけ早めでよろしく〜

495 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 05:41:30 ID:fYv84sgu
>>491
新作乙! 事情がある以上無理せず頑張ってください

496 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 18:11:33 ID:ps4ILN5o
GJ! 関係無い話だが「メイドガイ『コガラシ』がルイズに召喚されてえらいことに」なんて夢を昼寝してたら見た

497 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 18:31:47 ID:kI5OTWAk
>496
それは既に存在してますよ。

498 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 20:56:10 ID:Ky/PL6y6
『鉄壁』かと思ったら『絶壁』かよw
噴いたwww

499 名前:バレット:2008/03/31(月) 23:25:30 ID:VR0riRWZ
昨日は規制で投下できなかったけど、続編投下行かせてもらいやす。
突発的にコッパゲ×キュルケ書きたくなったから主人公勢微妙に影薄いけどカンベンな!

500 名前:(7)HEAT:2008/03/31(月) 23:29:47 ID:VR0riRWZ
魔法学院の生徒達は皆貴族の子息子女、未来の紳士淑女候補である。
毎晩3人の王家の少女と仲良くシッポリしている某黒髪の青年を見てると何処が紳士淑女だバカヤローと言いたくなるだろうが、
それでも未来の紳士淑女といったらそうなのである。反論は却下だ却下。

とにかく、そんな少年少女ばかりだからこそ休日の過ごし方は限られてくる。
馬を遠乗りするか、部屋で趣味にでも耽るか、魔法の鍛錬でもするか、仲の良い者同士ワインかお茶を飲み交わすか。
『貴族たるもの優雅であれ』が一般的であるハルケギニアでは、お上品な坊ちゃん嬢ちゃんがたが思いつく娯楽などその程度でしかない。

そして、この少女達もその例外ではなく――――


「・・・暇ねぇ」

赤髪褐色肌の少女、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーは飲み干した紅茶のカップを受け皿に置くと、億劫そうに髪を掻き上げた。
何とも舌を噛みそうなフルネームだが我慢して欲しい。誰か一息で呼べた人が居たらまず尊敬されるだろうからぜひチャレンジしたまえ。

動作に合わせて、下着のラインが全く見えない豊満な胸元がプルンと揺れる。
この学院で過ごす野郎どもなら確実に彼女に釘付けになるだろうその様子も、今現在彼女の一番傍に居る年上の青年にはあまり効果が無い。
それ以上の脅威を持ったお妾さん2号(オプション:尖がりエルフ耳、ちょっと気弱、ドジッ娘属性)が居るしねえすぐ隣に。
青い本妻と、同じく青いお妾さん1号と仲良く一緒に。誰か藁人形と五寸釘持ってこーい。

ちなみに前者の属性はツンデレ姉系着痩せタイプ、後者はクーデレつるぺた妹系メガネッ娘タイプと幅広いニーズに対応しております。

「確かに娯楽とかって少ないよな、ここ」
「むしろ私達の所が騒がしすぎたのさ。というか、いつも賑やかにしてたのはアンタと父様の方じゃないか」
「愉快痛快、コメディアンも形無し」

ちなみにジョゼフがボケでサイトはツッコミだ。時々イザベラも混じって強烈な魔法ツッコミをかます場合もある。
そしてシャルロットが締めのオチ担当。冷静かつ的確な一言は王宮内でもファンが多い。

何だか一国の指導者として色々と間違ってる気がとってもするが、気にしてはいけない。
この作品自体ボケとエロと萌えで構成されてるんだから、今更考え込んでもきりが無いし。


501 名前:(7)HEAT:2008/03/31(月) 23:32:39 ID:VR0riRWZ
「男漁りは飽きたのかい?またあれこれ貢がせりゃ少しは暇が潰せるかもねえ」
「たまにはそれ以外もしたくなる時もあるのよ。皆つまらない男ばかりだもの」
「そ、それはちょっと、言い過ぎじゃないかなぁ」

相手によっては怒らせるのに充分な一言を言ったイザベラだが、言われたキュルケは気分を害した風も無く溜息。
だって事実だし。

対照的―主な理由は髪と得意な魔法の系統―なイザベラとキュルケ。
だが2人共明け透けなのを好む似たような性格の為か、お互いこの学院で最初に出来た友人となった。
キュルケは『火』のトライアングルである為同じくトライアングルの『風』であるシャルロットとは実力者同士通じる物があったのか、
イザベラ以上に正反対なコンビだがこれまた仲が良い。
そして生来によるものか生まれなどをあまり気にしないゲルマニア人らしい性質というべきか、
半分エルフの血を引き特徴的な耳を持つティファニア相手でも臆する事無く普通に同じ立場の相手として接しているお陰で彼女からも懐かれている。

イザベラだけでなく、他国からの留学生である王家の彼女達にとってこの学院で出来た初めての友人。

それがサイトの客観的視点を考慮して出した結論だ。
紛れも無く良い事だろう。彼女達の会話の内容は男として激しく複雑だが。

「大体ねぇ、トリステインの男は皆口ばかりで心が篭ってないのよ。分かる?幾らでも甘い言葉は囁く割に情熱が感じられないのよ」
「まあアンタの色仕掛けにホイホイ引っかかる様な男は皆そうだろうねぇ」
「下半身に忠実」

何とも厳しい事で。幾ら該当しない(多分)サイトも思わず頬にマンガ汗。

「・・・シャルロット、そろそろ私と交代する時間だよ」
「もうちょっとだけ」
「10分前もそう言ったじゃないか。それじゃあこれでいいだろう?」

イザベラが杖を振ると、『レビテーション』をかけられたシャルロットが座った姿勢のまま宙に浮いた・・・サイトの膝の上から。
空いたサイトの膝に今度はイザベラが素早く腰を下ろして、そのイザベラの膝にシャルロットが乗る。
瞬間周囲の視線・・・主に向けてくる相手は男子生徒ばかり・・・に篭る殺気の量が倍増したが華麗にスルー。

イザベラ共々サイトに抱き締められ、イザベラに優しく頭を撫でられているシャルロットの表情は満更でも無さそうだった。
そんな3人の様子をキュルケは呆れた様子で見ている。

「本当・・・仲が良いわね」
「結構長い付き合いだしねえ。昔からこういう風にして貰ってたからさ、気に入ってるんだよ」
「2人の膝の上、落ち着く」
「足は痺れたりするけどまあ慣れたし。俺もこうして抱き締めてると落ち着くんだよ」

ピュアにラブラブである。しかも姉妹丼である。何気にハブられてるエルフっ娘はちょっと羨ましそうだ。
これでほぼ毎晩毎晩王家の跡継ぎの3人が揃って仲良く、パッと見冴えないこの青年の手で―いや腰で?―啼かされてるから世の中分からない。
つーかヤるのは構わないがもうちょっと落ち着いてして欲しい。
主に4人がイタす時に使ってるイザベラの部屋の隣はキュルケなのだ。寝不足はお肌の天敵である。


502 名前:(7)HEAT:2008/03/31(月) 23:34:55 ID:VR0riRWZ
彼女達と交流を持つ様になってから、時折キュルケが感じるようになった事がある。
こんな風に純粋に―男1人に女3人という比率は置いといて―幸せそうにイチャ×2しているのを見ていると、
幾ら『微熱』の2つ名でもって数々の男性達を手玉に取ってきた彼女でも、ふと思ってしまうのだ。


―――――たまにはあたしも、純粋な恋愛がしてみたい。


それは彼女にとってある意味、もっとも贅沢な悩みだった。



とある日の『虚無』の曜日。

キュルケはいつかと同じ様に受け皿に紅茶のカップを乗せると溜息をついた。
但し今回テーブルに座っているのは彼女1人で、場所はトリステイン王家のお膝元の城下町だが。
かれこれ21人目の男友達に誘われて暇潰しのデートとばかりに馬に遠乗りしてきたは良いのだが・・・
一緒に店を廻ってる途中(もちろん代金は男持ち)で、何だかどうしようもなく飽きたキュルケは勝手にお開きにして分かれたのだった。
その際買い込んだ荷物を全て男に押し付けたのは、彼女らしいと言えば彼女らしいかもしれない。
男は哀れだが、名前も出てこないモブキャラは放っといて。

「何だか空しいわぁ・・・」

ほぅ、と憂鬱そうに溜息。
ナイスバディの美少女の悩ましげな様子に店員と客―もちろん、全員男―が鼻の下を伸ばして釘付けになっているが、それはいつもの事なので無視。
むしろどんどん見てちょーだいとばかりに丈の非常に短い改造スカートから覗く健康的な太ももを組み替える。
早くも前屈みになった男が1人2人。元気だ。

しかし、とっくに興奮している周りの野郎どもとは対照的に、そんな彼らにアピールして見せている当のキュルケは何とも億劫そうだった。

どうも最近、どんな男(主に魔法学院の男子生徒)と遊んでも楽しくない。つまらない。
まるで、自分の中の情熱の火種が掻き消えてしまったかのような、冷めた感覚。
もちろん、原因は分かってる。

――――やっぱり、イザベラ達が羨ましいのかしらねぇ。

男と一緒に居るだけであんなに幸せそうになった事はキュルケは一度も無い気がする。
キュルケが相手にした事があるのは自分から誘って堕ちた男ばかりで、彼女達のように1人の男を想い続けた事があったかと聞かれたら・・・
首を横に振らざる負えない。
あっさり男を誘惑してきたからキュルケだからこそ、そんな思慕の結果結ばれた経験など無かった。
そんな相応しい相手と出会う事が無かった、という点もあるかもしれないが。

そんな時。

「おや、もしやミス・ツェルプストーではありませんか?」

どこかで聞き覚えのある声が賭けられた。誰かと思って目を向けてみれば、居たのはあれこれ詰まった紙袋を抱えた冴えない中年が1人。
頭部の髪が無くて剥き出しのお肌がとっても眩しいお方であった。


503 名前:(7)HEAT:2008/03/31(月) 23:37:08 ID:VR0riRWZ
「ほっといて下さい!」
「誰に言ってるんですの、ミスタ・コルベール?」
「ああいえすみません、ミス・ツェルプストーに言った訳ではありませんよ」

『火』系統の講義を担当している魔法学院の教師、コルベールだった。
ちなみに天の声(ナレーション)に突っ込む程度に壊れているのは仕様だ。

「こんな所で会うとは奇遇ですな。お1人ですかな?」
「ええ、『今の所』はそうですわ。ミスタは、買い物ですか?」
「ええその通り、実験には魔法だけでなく薬品や機材が不可欠ですからな!やはり魔法で全てが全て行える訳ではありませんので」

キュルケのコルベールに対する評価は、『教師としては優秀だがパッとしない男』である。
一部の教師みたいにイヤミったらしく自分の実力や系統を授業にかこつけてひけらかさずにどの生徒でも平等に親切に接するが、言ってしまえばそれだけである。
ああそれにしょっちゅう自分の研究室に閉じこもってはあれこれ実験しているらしいから、研究好きの変り者も付け足すべきか。
むしろ、様々な実験や研究が仕事のアカデミーに就職した方が良かったんじゃなかろうか。
彼の得意な系統はキュルケと同じ『火』らしいが、それらしい情熱の欠片など別の方向でしか見当たらない相手だ。

テンション高めで抱えていた紙袋の中身を見せようとしていたコルベール。
だがふと真面目な顔になると、まっすぐキュルケを見つめて教師としての口調で注意を言い始めた。

「ミス・ツェルプストー、最近は夜になると学院と城下町の間の道で人や動物が襲われる事件が多発しているそうだから、早めに学院に戻るのですぞ」
「お気になさらず。どんな相手であろうと私の炎でこんがりウェルダンにしてみせますわ」
「油断は禁物です。例えどのような実力者であっても、驕りと油断は死を招く一番の要因なのですから。
もっとも誰も傷つく事無く解決できるのなら、それが何よりですけどね・・・・・・」

心底真面目で心配そうな実感の篭められた声だったが、キュルケの返答は馬鹿にしたような笑い。

「ご忠告だけは受け取らせていただきますわ。ミスタ・コルベール」
「・・・・・・くれぐれも気をつけるのですよ。それでは私は他に寄る場所がありますから、失礼しますぞ」

足早に立ち去って行くコルベールの言葉は、キュルケの耳には届かなかった。

キュルケは―――今度は教師を相手にしてみるのもいいかしらと、暢気に早くも今の会話の内容を忘れ去ってしまっていた。


504 名前:バレット:2008/03/31(月) 23:45:36 ID:VR0riRWZ
今回分投下終了。
昨日は何だか筆のってて投下後も続き書こうと思ってたのに投下しようとしたら規制食らって一気に萎えたorz
主人公達がアンアンじゃねぇ、あんなんだから隣の芝は青い的な感じでキュルケも乙女っぽくなっております。
でもやっぱ褐色肌に巨乳ってエロいよなとしみじみ思う今日この頃。
誰かー、キュルケのエロ絵も描いてー!(調子に乗るな)



原作ヒロインはどうしたって?



・・・どう絡ませりゃいいのかサッパリ分かんないんだ。悟ってくれそこら辺。
だってツンデレ(イザベラ)もツルペタ(シャルロット)も虚無(テファ)も当て嵌まる様な全ポジション埋まってるし!
とりあえず所属は原作と変わり無しと思って欲しい。今日はこの辺でトンズラさせてもらう。
そんじゃま、おやすみなさい。

505 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 23:52:16 ID:YwDQF3Ok
乙でした。
規制されたなら避難所(?)に投稿して代理カキコしてもらう手があります。

原作ヒロインは…居なくても困らない気が…

506 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 23:54:12 ID:Rd5SZPzl
>>505
だがこのままでは不幸一直線だ>原作ヒロイン
いっそ二重契約とか

507 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:03:23 ID:zyyAJ91k
二重契約か〜。もしそれが実現したとしたら、あのグループの中ではルイズは格下扱いされるよ
(ルイズの脳内で)。それに耐えられるかな?
それだったらもともと存在しなかった、でも良いかも。

508 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:15:57 ID:DuWNmgZb
今日はエイプリルフールだそうな
なんかそれでSSが書けそうな書けなさそうな気がする

509 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:19:15 ID:c10nHi9R
いよいよゼロ使最終巻発売決定か・・・・

510 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:21:43 ID:SfY9Sw2o
まさか・・・マリコルヌが童貞卒業しただなんて・・・

511 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:23:59 ID:y5T4wEKe
>>509

俺にそんなネタは心臓に悪すぎだ(マジで)

512 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:24:46 ID:JH/ewshL
>>504
新作投下乙! 今回はほのぼのとした話ですな
>>506
レコンキスタ関連の揉め事がなければ普通に子爵夫人で終わるんじゃね?
>>507
王女に親王家の公女に大公家の姫なんて言うメンバーの中では公爵家の3女
なんて目立たないわな しかも全員、一桁の王位継承権の持ち主だし
その上ルックスでもルイズと対等に渡り合えるものな

513 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:24:53 ID:Q33BwCUE
>>508
なるほど、「あんたなんて好きでもなんでもないんだからっ!」とか言いつつ、最後には「今日はエイプリルフールだから……」と恥じらうツンデレの日ですね?

514 名前:191の者:2008/04/01(火) 04:58:43 ID:H9RUA88W
さて、今日から新年度ですね。エイプリルフールをいいことにやったモン勝ち
な展開で参ります、といっても2レスだけですが…。

515 名前:E慣らし3:2008/04/01(火) 04:59:57 ID:H9RUA88W
後悔……、とまではいかぬ半端なこの心情をどう表現すべきか。

このときイザベラをそうさせたのが一体なんであったか、いっそ判らなければ楽であったものを。
そう、他ならぬ自分が元なのだから…

イザベラは自身の発した命令のバカバカしさに飽いていた。

 適当に遊んでやれ

擬似思考を持つとはいえ所詮はガーゴイルである、猫ほどにも獲物を嬲れもすまい。
 実際ガーゴイル達は動けぬ獲物を扱いかねているようにも見えた。
「嬲る」というのは相手が、敵わぬながらも「抵抗」したり「防御」するから成立する行為であり
地下水に自由を奪われている時点で、眼下の侵入者はその要件を満たさないのである。
 子供達が鞠をあっちこっちと投げあったり壁にぶつけている、その程度の味気無さでしかない。

――つまらない こうも退屈であるならば、むしろ――

「お前達、くだらない座興はそこま……」(ザンッ)(ガシャッ)
止めてしまえ、という言葉を遮って足元の階段に剣と腕が降り刺さる。

――殺すな、と言ったのに。腕をもいだのか、
  アイツを八つ裂きにするのは、していいのは私だけなのに!――

「誰が切り刻んでいいと言ったんだい!?私の話を聞いていなかったのか!
 それともお前たちまで私を虚仮にッ…!」
「そんなに怒ってちゃ、かわいい顔が台無しだって前にも言ったよな?」

軽くヒステリーを起こしかけたイザベラの耳に響く人の声。
地下水でもなく、侵入者の持つ大剣でもなく、まして囮とした人形でもない声。
昨夜から忘れもせず、だが完全に捕らえたはずの人物のものであった。

516 名前:E慣らし3:2008/04/01(火) 05:01:01 ID:H9RUA88W
まるで幽霊の声でも聞いたかのように驚く段上のイザベラを‘彼’は見上げる。

 左手にデルフリンガー右手に地下水を持ち、周囲をガーゴイルに囲まれ、サイトは声を発する。
「確かにこんな座興はもう終わりにするべきだよな…」
地下水を逆手に持ち直しデルフの柄と重ねるように両手で握りこむ。

「地下水! ふざけ方にも程度ってもんがあるだろう!?」
「やっぱり、こいつが《地下水》か」『だったな、相棒』
「お前、まさか…支配を受けていないのかい!?」

「最初は支配されかけてたさ、でもあんたが意識を残させてくれたおかげで気付けたのさ。
 体が動かなくなったのはいつからからか、どうしてかってね。そして決定的に俺はコイツに強い、
 そうわかった瞬間に動けるようになった」
「な、なんでよ……」

「持った人間を支配するマジック‘アイテム’だったらお終いだった。でもこいつはインテリジェンス‘ナイフ’だった。
 あんたも知ってるだろう?伝説を詠った一節を、そこに歌われた《神の左手》を」
「《神の左手》ガンダールヴ…ありとあらゆる武器を使いこなせし、勇猛果敢な神の盾……!」

信じられないといった呟きがイザベラの口から漏れる。
「そ、そんなデタラメを良く思いつくものだわ。地下水、いい加減にしないと本当に怒るわよ?」

周囲のガーゴイルがめいめいの得物を構えサイトを取り囲む。が、次の瞬間には羽根のごとく包囲網から脱出していた。
そのふわりとした軌道がイザベラの神経を逆なでする。
 (イル…フル・デラ…ソル……)
「何を逃げられてるんだい、落ちてくるところを狙うんだよ!」(…ウィンデ)
わめきたてる主に従うように、護るように武器を構える、が獲物は降ってはこない。
頭上を滑る影にイザベラは少し安堵する

―フライの呪文!ならばメイジだ。使い魔であるメイジがいるはずが無い
ましてや伝説の始祖の使い魔であろうはずが……ー

517 名前:191の者:2008/04/01(火) 05:06:46 ID:H9RUA88W
と、今投下できるのはここまででして。以降も自分わーるどで進めてしまいますが
よろしくお付き合いくださいまし〜。(ゆっくり花見したいなぁ…)

518 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 12:33:29 ID:lEqefFc6
キュルケ一息で言えるってことは俺は偉い人だったのか

519 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 16:55:38 ID:3MeOnL/g
ルイズ「き、今日は安全日だからあなたの好きにしていいんだからね」

数ヵ月後
サイト「あ、安全日だっていったじゃねぇかよ・・・」
ルイズ「え、エイプリルフールよ」

520 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:32:03 ID:TbB8VgKf
ルイズに中田氏したら最高に気持ちいいんだろうなぁ…
オナホ飽きてきたわ

521 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:07:40 ID:SfY9Sw2o
オナホとかあり得んわ

男ならコンニャクだろ






ってマリコルヌが言ってた!

522 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:34:56 ID:wln09roO
各系統ごとにそれ用の魔術があるに違いない。

523 名前:ギムリ:2008/04/01(火) 20:53:34 ID:7TVGQc4l
こんにゃくはあまりお勧めできないな。
昔試したことはあるが。

第一ちょうど良い温度に暖める必要があるし、
なにより匂いが移る。

それに自分の場合、何突きかすれば破れてしまってカリから先が出てしまったぞ。
あくまで市販のサイズのこんにゃくで、だが。

もしかしてお前ならちょうど良いサイズかもしれないがな。マリコルヌ。

524 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 23:07:22 ID:SfY9Sw2o
ポークビッツと申すか

525 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 03:14:11 ID:g0fiTolu
そこは無駄に高性能だったりするんだよな。

マリコルヌ「右手が発達してるはオナ筋がついてるわけではないからな!
      ないからな!」

526 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 10:10:14 ID:2QOte/he
マリコルヌはぽっちゃりなのに右腕だけで腕立てが出来るんだ!

527 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 14:32:57 ID:EM5zCc/C
そら、腹が地面に着いているからな

528 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:14:25 ID:e1lthQb8
>>523
中学生のころコンニャクおなぬーのことを聞き、夜中にこっそりお湯で熱したはいいが、
予想外にコンニャク内部が熱くなりすぎていたため失敗したやつの話を思い出した。

はやる心をいかんともしがたく、「いざ尋常に参らん」と自らのランスを構え、
コンニャクにあけた切れ目に突っ込んだその馬鹿は
一瞬でヤケドを追い、すさまじい悲鳴をあげ、
悲鳴を聞いた両親が「なにが起きた!?」と飛びおきてかけこんできて、すべてを見られたらしい。

529 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:37:35 ID:9HlGXb3h
>>528

想像しただけで火傷してしまいそうだわw

530 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:13:49 ID:oOOAmWIr
>>528
悲惨すぎだろ…俺だったら自決してるぞそれ…。
テファに頼んで忘却してもらいたい気分だろうなぁ。

531 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 15:31:06 ID:cFnSu82g
そうして、>>530の恥辱体験の記憶が消されたのであった。
もちろん両親はそのまま。

532 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:09:44 ID:ZeF41ZX4
幸せな息子様と不幸せな両親たちか……

533 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:16:22 ID:9kWNyjc2
カトレアさんの原作の病弱っぷりを見てると、
保管庫のSSのようなハードな攻めかましたら死んじゃいそうな気がして
何だか色々と複雑な気分にw

534 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:19:42 ID:BcUD/9eN
まぁ、そこはエロパロだから死なないで済むという事で・・ダメ?

535 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:22:38 ID:TsGjyeio
>>533
毎日のガンダールヴ液がカトレアさんの健康を守ります

536 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:32:55 ID:uIDAhqM/
橘右京が死なないようなもんだと思えばいいんだ

537 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:38:20 ID:4Bos4ig+
あんなアナルセックスとかかましたら心臓止まってしまうかも知れん

538 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:40:11 ID:szrdAB5B
「やあ!ゼロ魔シリーズの巨乳キャラ、ティファニアだよ!」
「こんにちは。同じくゼロ魔シリーズの巨乳キャラ、シエスタです。」

「……」

「カトレアさんだ」
「カトレアさんですね」




反省している

539 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:51:10 ID:LTft98Bp
>>536
女装した右京がはかなく笑いかけてくる図が浮かんでしまったじゃないか!こえーよ。

540 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 06:31:04 ID:BooiqwM5
まあアスラ斬魔伝で遂に死んだけどな

541 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 07:52:57 ID:MoqpFc1Z
春だな

542 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 18:57:56 ID:QTH4RUd+
まあ、去年の11月からずっと春休みの俺には叶わないがな。
ハロワ?先月行ったから大丈夫。

543 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:10:27 ID:0teTtZU9
>>542
オレと同じだなw
でもそのままズルズルといってしまう可能性が高いよな・・・orz

544 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:07:53 ID:ATvpFCsq
なあ、おまいら いい加減脱線は止めてゼロ魔の話に戻ろうぜ

545 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:51:05 ID:UQeXS7BN
意表を突いて烈風カリンさんが年下の女好きだったらどうしよう?

「シエスタさん、夕飯の仕込みは順調のようね、肩を揉んであげましょう」
「あ、ありがとうございます……あ、あの胸が当たってるんですが…」
「当ててるのよ、ところでアナタの胸のほうはどうなの?」
「…あ、それはその……」
「胸の筋肉も鍛えなさい、ほらココよココの筋肉」
「ち、ちょっとドコを触って…?」
「アナタの肌スベスベ…若いっていいわね」


いかん、ただのセクハラ主人だコリャ

546 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:03:34 ID:1nJLkM0m
>>545
だが、それがいい

547 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:48:51 ID:/3TNm0ne
カリン様がそんなだったら3姉妹も無事であるはずがないな

親父涙目w

548 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:11:04 ID:Zl5u+zR5
>545-546
姉妹スレの茨ルイズで、
「ヴァリエール家からのお叱り?『子供できるわけじゃ無し、近親でも問題ないよね♪』で
押し倒しちゃった♪ でも…





ずるいわよねー、お父様ったらあんなに可愛いお母様独りじめしてたんですもの、
あんなに可愛らしいお母様初めて見たわ」

なんてサムズアップでイイ笑顔キメるルイズ、
妄想しちまったの、思い出したじゃねーか。

549 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 16:08:50 ID:CRaSnERe
軍属の頃は男装してたみたいだし、色々苦労したんだろうな。
どうしても男優位の環境だろうから。

公爵とは…ウルトラの父母みたいに戦場ででも会ったのか?

550 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 16:18:20 ID:G6eOorjo
カリン様がいかにしてヴァリエール公爵をモノにしたか話してあげれば、エレオノール嬢の伴侶獲得に大いに参考になると思うんだが(w


551 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 17:04:36 ID:uVmS3LJk
>>550
「押し倒されちゃったの><」とか言い始めたらどうするつもりだ

552 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 18:21:55 ID:IaF0SzVI
>>551
公爵「押し倒されちゃったの><」

こうですね。わかります。

553 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:04:14 ID:Ad+zJh+d
>>551-552
不覚にも吹いた

554 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 20:31:20 ID:rVPPsdAK
「やあヴァリエール、どうしたんだい憂鬱そうな顔で」
「ああグラモンか。いや、最近烈風のカリン殿と会うことが多くてな」
「なに、あのおっかない隊長どのにかい。それはなんとも……苦労するね君も!」
「うむ、毎回小言と賞賛を交互に……だが、なんだかな」
「どうしたんだね」
「いや……最近、あの方に会うと妙な胸のときめきを感じるように……」
「……ヴァリエール、それはつまり……」
「引きつった笑みを浮かべるな! だから私もこうして悩んでいるのではないか」
「すまない、冗談ではないんだね」
「もちろんだとも。そもそも親友の君にでもなければ打ち明けられんぞ、こんなこと」
「ふむ……しかし、参ったねえそれは」
「ああ。よりにもよって男性に心惹かれるとは……これでは始祖ヴリミルや父母に顔向けできん……」
「……彼が女だったら何の問題もなかったのだがね」
「烈風カリンは男装の麗人だ、というあの噂か? それは都合の良すぎる話だ。あんな完璧な女性がこの世に存在するものか」
「彼を称して完璧な女性、とは……いよいよ進退窮まったね、君も」
「放っておいてくれ」

「カリーヌさま、監視役から連絡が入りました」
「ご苦労。首尾はどうですか?」
「順調です。予定通り、ヴァリエール郷は隊長に心惹かれているようです」
「そうですか。ではフラグは立ったのですね?」
「はい、確認しました」
「……ではいよいよ、わたしの秘密を打ち明けるときが来たのですね」
「計画は完璧です。ヴァリエール郷は今までの後ろめたさの反動もあって、ますますカリーヌさまに心惹かれることでしょう」
「これで夫婦生活の主導権も確保できました。あとはあの方にこの思いと秘密を打ち明けるだけ……ご苦労でしたね」
「いえ。それでは、引き続き郷の監視を続行します」

「……カリーヌさまにも困ったものだな」
「全くだ。だがああでもしないと、完璧主義の彼女は安心できないんだろう」
「ヴァリエール郷も気の毒だな。同時に世界一の幸福者でもあるが」
「両者ベタ惚れだからな……いろいろな意味で方向性に多少の違いはあるが」
「二人の行く末に幸多からんことを。では行こうか」
「うむ。いよいよこの恋愛劇の最終幕が上がる。長かった任務もこれで終了だ。今夜は一杯付き合ってもらうぞ」
「我らの任務達成と、二人の恋愛成就を祝って、だな」

555 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 20:49:34 ID:axdE6E+P
つ「卿」

だがともあれほかはGJ

556 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 20:59:42 ID:EECV1eO9
どういう誤変換だよ w

「きょう」もしくは「けい」だろ

557 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:06:57 ID:rVPPsdAK
だから「きょう」で変換したんじゃないか。
いや、「ほうれんそう」の中に「ほうれそんう」が混じってても気付かない人が多いって聞いたんで
ちょっと仕込んでみたんだが……案外気付くものなんだなあ。

……ほ、本気で間違っちゃったんじゃないんだからね!

558 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:18:11 ID:AdYe1fyw
なんだろうな…この切なさは…その後のルイズパパの苦労が瞼の裏に浮かぶようだ

グラモンと腐れ縁ってのもいいな ギーシュや次男があんなだからグラモンもさぞかしオモテになったのだろう


くっそ、たったの1レスでここまで妄想できちまったぜGJ!

559 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:22:27 ID:e+6Ra3d6
>>557
素晴らしい!面白かったです

560 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:26:47 ID:EECV1eO9
>>557
なんだよそれツンデレ www

誤変換騒動にまぎれて、ルイズパパがあっちの趣味だった件が埋没 w

561 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:40:41 ID:IisH3yPb
一瞬、男装の麗人ルイズという、ありえない幻想が見えたじゃないですか。

562 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 22:02:01 ID:M3sznl7a
>>561
やあ俺

563 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 22:10:18 ID:8rxzhNBw
>>561
シエスタ攻でよろ

564 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 22:29:55 ID:AdYe1fyw
>>561
>>563


「あ、あれ? 騎士様って女性の方でいらしたんですか!? え? でもお胸が…その…あれれ?」



言葉攻めってか

565 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 18:30:16 ID:smUdHQQn
最近こう・・・ちょっと寂しくない?
作品の投下頻度的な意味で

566 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 18:39:32 ID:zRtvL1k0
SS書き手も充電中なんじゃない?
書き手のネタになるかもしれなさそうな雑談でもしてマターリ待つが吉。

567 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 18:56:07 ID:j5HoGFFc
時期的に忙しいからじゃないかね
進学就職転居、そうじゃなくても社会人なら年度末進行
まったり待つよろし

568 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 19:00:10 ID:75LqndYz
月に一回以上投稿があるのに寂しいとか贅沢だと思う俺は過疎スレ住人

569 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 19:29:23 ID:29Jeytr9
そっか。確かに忙しい時期だしね・・・。
てかいつの間にかデフォルトsageが外れてた。申し訳ない

570 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 23:10:23 ID:LBXNRmP4
人が多い時期には、3〜4日くらいで一気に作品投下されて、500レス行かずに470kb超えたこともあったね
そんな時期と比べちゃうとどうしても寂しく感じるのは仕方ないようにも思えるんだぜ

もう一つSS有りの常駐スレがあるから、そっちで足りない分は補ってる エロはないが
エロパロじゃなかったら自分も多少書くんだがなぁ
えっちぃのは苦手です

571 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:09:09 ID:hDAmxHlG
>>570

> えっちぃのは苦手です

桃色空間を発生させるようなラブラブバカップル系のSSを創作してみるといいんじゃないかな?かな?



靴下だけ履いて待ってます

572 名前:191の者:2008/04/07(月) 01:17:33 ID:IHQfsnF2
昨日今日と仕事、明日も仕事…だけどなんか受信したので。

573 名前:花見?:2008/04/07(月) 01:18:16 ID:IHQfsnF2
「……う、う…だぁ〜〜我慢できねぇ!!」
「な、なんだい突然に」

フェオの月、いつものように水精霊騎士隊が広場で訓練を始めようとした矢先
サイトが咆哮し、横にいたギーシュを驚かせる。

「だってよ、もう一年だぜ?俺は一年もクニを離れてるんだ。
 いい加減、故郷の空気を吸いたくもなるってんだ」
「そ、そうか、確か君はロバ・アル・カリイエ出身だったな。
 僕はてっきりルイズとあのメイドにお預けでもく…ゴアッ!」
余計な気を回す隊長に反逆行為を加える副隊長であったが隊員たちは慣れたものである。

「二人ともよく飽きないよなぁ」「でも今回は溺れたりボロ雑巾にならずに済みそうだね」
「今度こそは絶対来ると思ったんだけどなぁ」

勝手な事を云いつつレイナールの差し出す袋に銅貨や銀貨を入れていく。
「しっかし毎度毎度よく当てるよな、脱帽だわ」
豪快に笑いつつギムリが新金貨を放ってよこす。
「ちょっと観察してみればわかることさ。でも判らないでいてくれたほうが騎士隊としては
 備えができていいんだがね」
《騎士隊雑費》と書かれた袋の口を結びつつレイナールが笑う。

彼らは自分たちの上司がふざけだした場合のオチについて賭けていたのである。
即ち、両者が飽きて止めるか、彼らの相手が制裁することでお開きになるかを。

さて話を上司たちに戻せば、彼らはまた会話に戻っていた。
「だいたい、故郷の空気というが具体的には何を指すんだい?」
そう問いかけるギーシュに真顔のサイトが答える。

「花見」

574 名前:花見?:2008/04/07(月) 01:18:48 ID:IHQfsnF2
「花見?花を見たいならそこらじゅうに咲いてるんだから
 いくらでも見ればいいじゃないか」
ギーシュが不思議そうに返す

「違うんだよ。俺の欲してる花見ってのはな《サクラ》っていうピンク色の花をつける木じゃないとダメなんだ。
 でもって只、見るだけじゃない。花を咲かせた木の下で弁当とか酒を持ち寄ってみんなで楽しく飲み食いするんだ。
 《サクラ》じゃなきゃダメなんだ!旨い弁当や酒がなくちゃダメなんだぁ!!」

「そ、そうか。要するに季節の花を肴に宴会をする、のが君の故郷の花見なんだな」
「でも僕たちにそんな宴をするほどの余裕は……」
鬼気迫るサイトの説明にたじろぎつつもギーシュが合いの手をうつ。と、いつの間にか周りに集まっていた
隊員たちの中からマリコルヌが進み出る。手には《雑費》と書かれた袋が握られている。
必死に取り返そうとするレイナールをギムリ達が抑え込むなか、朗らかに提案する。
「軍資金ならここにあるじゃないか」
「ま、待て!それはもっと重大な事態に遭遇した時のために!」

「隊員の士気が落ち込んでいるというこの時期に使わずして何のための金か!そうだろ、みんな!」
制止の言葉を遮り皆に問うマリコルヌに同意の拍手が贈られる。

そうと決まれば動きが早いのが水精霊騎士である。
マルトーの親父さんにサイトをダシに料理を分けてもらい、めいめい秘蔵のワインなど持ちだして来る。
会場となったのは例の如くにゼロ戦の格納庫兼騎士隊宴会場となっている小屋の前である。

サイトの希望する《サクラ》に近いイメージにするためにギーシュを筆頭に土系統のメイジたちが
ヴェルダンデの掘り起こした土山を錬金しかたどっていく。

準備万端、いざ花見とはいっても隊員にとってはいつもの馬鹿騒ぎと変わりはないのだが…。
途中、マルトーから聞きつけたシエスタが乱入したことが間違いの元であった。
最初こそ「これがサクラなんですねぇ。おじいちゃんもよく言ってました、もう一度見たいって。
 あいつらとまた飲めたらなぁ、って。タルブにはあんなにきれいな花畑があるのに満足できなかった理由が
 わかる様な気がします。ちょっぴり、だけですけど」
クスッと笑いつつサイトに寄り添う姿はなかなかに絵になっていた、故に場にそぐわぬオーラを纏うものが
現れるのも世界の理であったのだろう。
格納庫前にきれいなクレーターを作り上げ、気絶した者たちの中から己が使い魔を引き摺り出す。
しっかとしがみついたまま気絶している邪魔なメイドを引っぺがし、サイトだけを部屋に運び込む。

575 名前:花見?:2008/04/07(月) 01:19:21 ID:IHQfsnF2
使い魔のご主人さまは聞いていたのである。
構ってくれない使い魔に何か構ってもらえる材料はないかと。

そして格好のお題を聞いたのだ。「花見がしたい」

「花見」ってなんだろうと詳しく聞こうとするが相手は遮蔽物の無い広場にいるためそう近づけない。
さらに間の悪いことに騎士隊の連中が周りに集まってしまって一層聞き取りづらくなってしまった。

切れ切れにサイトの声が聞こえてくる。
「花見・てのは……って…ピンク…花びら………を見ながら……酒を飲んだり…」

そこまで聞いたところで人の気配を感じ、盗み聞きを見つかっては貴族の恥と退却せざるを得なかった。

そのうち騎士隊連中が恒例の馬鹿騒ぎを始めたが、その中に使い魔と使い魔に寄り添うメイドを視野に捕えてしまい
気づけば宴会の声はすでになく気絶した者たちが死屍累々となっていたのである。

―しょうがないわよね、真昼間から騒ぐ連中が悪いんだもん。ご主人さま差し置いてメイド侍らしてるコイツが
 悪いのよ。そうよ、私はちゃんと躾ける義務があるんだもん。ごごごご主人さまとして当然よね―

などと半分煮えながら部屋にサイトを回収し鍵をかける。
ベッドにサイトをどうにか運び上げるとワインの瓶を片手に自分もベッドにあがる。

「ピ、ピピピンクのは、は花びら見ながら、ののの飲みたいだなんてそんな贅沢滅多にないんだからね。
 わわわたしはしたくないんだから。ごご御主人様としてのぎ義務で仕方なくなんだからね…」

などと呟きつつスカートを脱ぎ、パンツを脱ぎサイトの枕もとに座り込み……

576 名前:191の者:2008/04/07(月) 01:21:24 ID:IHQfsnF2
と、ここまでは受信したのですが続きはノイズばかりでした。
発信者は続きプリーズw

577 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:30:34 ID:xghTs4W2
>>570
そのスレ教えてください。

578 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/07(月) 01:41:28 ID:Ucem6tKe
すまにゅ遅くなった。
>>489の続き。
でもここに投下すべきではないと思い直したので(オリ設定ばかり・厨設定)
保管庫のみ投下です。
オリ設定でもおkって方だけどうぞ。↓
http://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?29-489

んじゃ寝ますノシ



579 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:44:22 ID:hDAmxHlG
>>576

・ルイズの桃色の髪を桜に見立て、彼女から溢れ出てくる密をお酒として、ハッスルする才人

・桃色に染まったルイズの頬を桜に見立て、彼女から溢れ出てくる密をお酒として、ハッスルする才人

・ルイズの花びらを、自分の分身から飛び出す甘酒で汚しちゃう才人


自分はネタを提供するしか能がありません><

にしてもなまごろしGJ

580 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 08:08:50 ID:MzVEhnGJ
191の者氏、せんたいさん、相変わらずGJです!
しかし、このスレのサイトは頑丈無比ですなw

581 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 16:02:57 ID:2CpX5V0m
>>579
サイトの桜の幹とつぼみを鑑賞するルイズとシエスタ、という手もある

582 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 19:50:43 ID:t01YAGSr
キタ━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━!!!!
ttp://www.honya-town.co.jp/hst/HT/kinkan/bunko/01_b.html
MF文庫J
5/23発売
●ゼロの使い魔 (14) 【著:ヤマグチノボル/絵:兎塚エイジ】
●かのこん 10 【著:西野かつみ/絵:狐印】
●フレンズ×ナイフ 【著:星家なこ/絵:後藤なお】
●明日にはきみがいない (仮) 【著:早矢塚かつや/絵:夕仁】

583 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 21:37:13 ID:qAAgx7r6
>>577
ごめん 勘違いしてるかもしれない
ゼロ魔じゃなくて、別の作品のスレなんだ

>>582
ノボル神早すぎだろJK…

遅くなったが、
>>576>せんたいさん
GJ!

584 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:19:43 ID:m3M+F67i
>>578
今読んできた!せんたいさんGJ!
ホントうまいね。エロ無し全然OK!

続きを読みたい気もするが、うまく纏まっているので無理か・・・

だが父親を見直すストーリをキボン
考えといてみてくれwww

585 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 10:28:04 ID:34EPXMiu
>ノボル神早すぎだろJK…
何時もに比べたらスゲー遅い

586 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 13:36:37 ID:dbByuGyS
うむ。
5ヶ月のインターバルはちと長いかな。

たまたま今回が遅いのか、それとも今までが速筆だったのか・・・・

587 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 15:16:04 ID:c8KfJF5b
ページ数ちょっと多め・執筆4ヶ月と見積もって1日2.5ページ計算だな
このペースだとハリーポッターアズカバン(日本語版で計算)がだいたい8〜10ヶ月
新宿鮫 狼花が19〜21ヶ月 三毛猫ホームズの失楽園が8〜9ヶ月だから鬼早いと思うぞ

588 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 15:18:51 ID:c8KfJF5b
ミスってた新宿鮫 狼花は8〜10ヶ月 三毛猫ホームズの失楽園が4〜6ヶ月だから爆速すぎワロタ

589 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 15:32:00 ID:pwhR0hb4
>>588
そこら辺の小説とは全く練りこみの期間が違うだろ
あくまでラノベなんだぞ?w

最近ちゃんとした小説読んでねぇなぁ・・・

590 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 15:42:25 ID:c8KfJF5b
ゼロとはまったく関係ないがサクリファイスオススメ
非常に読みやすいぞ

591 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 16:07:56 ID:GNUXbryO
>>586
けっこう長くて
ゼロ魔のSSの内容と本編の内容がごっちゃになってるんだぜ俺

ちょっくら読み直してきます

592 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 17:32:26 ID:EKH5ZKgz
>>578
これかなり面白いね。生き生きしてる。別にスレで投下しても全然
おkだと思うけど、続き楽しみにしています。

593 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:01:03 ID:Q/AFwg3B
ゼロ魔とかまだ出るの早い方だろ。
ヤ○モト・○ーコなんか次が最終巻のはずだったのにその最終巻がずーーーーーーっと出ない…。
もう何年目だよ!!!_| ̄|○

594 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:17:15 ID:T2FGf7E8
ラノベは涼○○ルヒシリーズとゼロ魔を読んでる俺だが、
あっちは初め10巻が、
「5月23日出します」
「延期します。7月23日に(ry」
「えんk(ry」
2月だか3月の新刊情報に来ててヒャッホーってなってたら、
結局まだ出てないっていうね('A`)
ちなみに、確かその間にノボル神は11〜13を出してると思ふ

>588の比較を見て更に驚いた
やっぱりノボル神早いんだな…

595 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:03:10 ID:MMNHbwlO
このスレだとせんたいさんが一番早いのかな。
ボルボさんも分量から考えれば速筆だろうか。

596 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:05:19 ID:pwhR0hb4
そろそろボルボ氏のアン様分が足りなくなってきた
新作マダー?

597 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:13:28 ID:c8KfJF5b
いやいや、商業ベースだと色々手間もかかるからSSと比べるのはナシだろ
第一、あっちは食うためにやってるのに対しおそらくここの人たちは他の事を生業にしてるんだから

598 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:25:32 ID:cqePbkNP
やっぱサイトが早いのかな・・・
マリコルヌや・・・あえてレイナールが早いという可能性も・・・

599 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 23:51:21 ID:OgB85mAx
サイトのナニが早いって?

600 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 23:52:33 ID:1zKiYXVv
もっと太くて遅いのがいいわ

601 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 00:05:44 ID:B+XNMtUO
いやいや遅くてもダメだね。サイトなら銃身が焼き付くまで射ち続ければ……

602 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 06:57:20 ID:SlzaMX7U
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔


水精霊騎士隊隊長ギーシュは、字の書けないサイトに替わって彼の休職願を書いていた。
「報告は簡潔に!」とアニエスにしつこく聞かされたギーシュは翌日その休職願を提出した。

『休職願
 ルイズ女史を探していたサイト副隊長は女子更衣室を開けた。
 いた。全治3ヶ月。』

603 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 10:17:07 ID:+ISVruLm
その時ルイズは着替え中、だった。
ルイズ:「・・・見たわね」
サイト:「見てないよ、いや、ホント」
ルイズ:「私の胸、…見えたでしょ!
サイト:「見てない!見てないって!」
ルイズ:「嘘!この距離で見えないわけがないじゃない!」
サイト:「いやだって、ないものはいくら近くでも・・・」


604 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 20:46:46 ID:vE6AfrXS
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔

『拝啓ちいねえさま
 お手紙します、ちいねえさま。ルイズです。
 先日の満月の夜、ついにサイトと結ばれました。サイトはとても優しくしてくれました。
 結ばれた後、サイトは他のオンナノコに目を向けなくなって、とてもうれしいです。
 でもそれからというもの、時を選ばずわたしのからだを求めてきます。
 寝るときも、食事中も、おトイレのときも、ついには授業中でも、常に求めるのです。
 わたしもサイトが気持ちよくなってくれるのならと、いつも身を委ねてしまうのですが、
 流石にやりすぎではないかと思い始めました。
 サイトが求めてくるのをほんの少しだけでも抑える方法はありませんでしょうか?
 お手紙お待ちしております。


 追伸 乱筆をお許しください。』

605 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 21:09:32 ID:2Axhjb1S
ヤりながら書いてるのかw

606 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 21:12:42 ID:235xotc0
>>605
おお、そういうことかw

607 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 02:04:27 ID:oLeK1hBr
ルイズがある日変装して魔法学院に出かけてサイトに尋ねた。
「しょ、正直、ミス・ヴァリエールのことを、ど、どう思っているのかしら?」
サイトはその問いに顔を青くすると、ルイズの手を引き、
ほとんどの生徒がその存在すら知らない学院の地下室に連れ込み、
誰にも聞かれないのを確認してこう言った。
「実はルイズのことが大好きなんだ」

ヒトラーのやつを弄ったらタダの甘い話になってしまったじゃないか/(^o^)\

608 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 03:14:32 ID:Q/W/tBli
クロスワード作品ってここに投稿してもいいんでしょうか?

609 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 03:19:09 ID:dXXUgxYK
クロスワードとはまた新しい

610 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 03:33:44 ID:Q/W/tBli
クロスオーバーでした。恥ずかしい・・・

611 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 03:41:52 ID:j7dM6u39
>610
エロければいいけど…
キライなひともいるからなあ

まとめwikiに直投稿してここにはリンクだけ書くとかにすれば?

612 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 09:58:52 ID:QjFi3nxW
>>610
ttp://www35.atwiki.jp/anozero/
↑の専門のまとめスレがあるのだかそっちでやった方がいいと思う

613 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 11:17:11 ID:yanCeh9n
どうもありがと。そっちいってくるね。

614 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 15:02:06 ID:LAEzm0KS
>>613
直接投稿は禁止だからしないようにw
エロありは避難所の避難所用SS投下スレにどうぞ

615 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 15:18:27 ID:gx0COKHB
クロスワードワロタ

616 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 20:20:53 ID:K/qOSebr
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔


ある日の妖精亭 スカロンの業務記録

[17:00] 客が30人入る。
[18:00] 客にお酒を注ぐ。
[19:00] チュレンヌがジェシカを指名する。
[20:00] チュレンヌがジャンヌを指名する。
[21:00] チュレンヌがマレーヌを指名する。
[22:00] チュレンヌが誰か一人を今夜世話しないと
     ここにいる全員をひっ捕らえるぞと脅す。
[07:00] 店員および客29人の貞操を救う。


617 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 22:48:14 ID:QjFi3nxW
>>616
チュレンヌがスカロンに掘られたわけなww

618 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 22:49:55 ID:nT3xPr6D
その日以来、チェレンヌは椅子に座らなくなったという――

619 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/10(木) 23:15:44 ID:gmW5Ooqo
さてと、それじゃあ導入だけ投下いきますよ。
明日も仕事なんで〜

620 名前:アンリエッタの野望 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/10(木) 23:17:32 ID:gmW5Ooqo
ルイズの部屋をノックするのは、なにもルイズに用事のあるものだけではない。

「おーい、サイトー」

今彼女の部屋のドアをノックしているのは、ギーシュ。
モンモランシーに逢いに行くついでに、親切にも才人の所へ届け物を持ってきてやったのである。
それは、王都よりの書状。
近衛騎士団銃士隊隊長、アニエスの封蝋の施された才人宛の封書を、ギーシュは才人の届けにきたのである。
しかし。

「あによギーシュ、サイトならいないわよ」

ドアを開けたのは才人でも、そのメイドでもなく、意外なことにこの部屋の主人だった。
その美麗な眉をへの字に曲げた不機嫌そうな顔で、ルイズはギーシュを睨む。
ギーシュは、当然の疑問を口にする。

「なら、彼はどこへ行ったんだい?」

まあ聞いた所でギーシュは封書をルイズに預けるつもりでいたが。
ルイズはその台詞を聞いて更に不機嫌になる。
理由は単純。
シエスタがクルデンホルフ嬢のパーティをするとかで、厨房の手が足りないとかいうので、才人を攫っていったからである。
せっかく珍しく二人一緒に一日暇だから思う様イチャコラしようと思ってたのに。

「今ごろ厨房でヒィヒィ言いながら手伝いしてるわよ。
 …でサイトに何か用事なワケ?」

もう殆ど肩をぶつけて因縁をつけるチンピラの形相で、ルイズはギーシュにそう促す。
ギーシュはそんなルイズの表情など気にも留めず、封書を差し出す。
ぶっちゃけ、ルイズの機嫌がどうだろうが知ったこっちゃない。今の彼はただひたすらに愛の道を征き、愛を司る男なのだ。モンモランシーに逢う事に較べたらルイズの機嫌などアリの行進並みに些事である。

「これ、サイト宛ての手紙。彼に渡しておいてくれないか」

人差し指と中指で気障につまんで差し出された封書を、ルイズは勢い良く毟り取る。

「それじゃあ、僕はコレで〜♪」

謳うようにそう言い放ち、世界中の幸せを掻き集めた絨毯の上を跳ねるようなスキップで、ギーシュは去っていった。
対照的に、ルイズの眉根はこれ以上ないくらい引き絞られ、眉間の皺が深淵を刻む。
ルイズはその封書を隅から隅まで、嘗め回すように観察する。
宛名は書かれていないが、封書を綴じている封蝋は、銃士隊隊長のもの。
ということは、この手紙は王宮絡み。
ルイズの中の、正妻センサーがビビビと反応する。

…あンのわたあめ姫、また人の男に手ぇ出そうってぇの…?

ルイズはこの手紙がアニエスからのものではなく、アンリエッタからのものだろうとアタリをつけた。
ていうか、最近アニエスはコルベールにえらくご執心だ。
この間も、似合わないふりふりのスカートなんぞ履いて、手作りの弁当なぞ差し入れにきていた。
当然キュルケとひと騒動あったわけだが、そのへんは割愛。
というわけだから、アニエスが今更才人に手を出すなど考え難い。
ルイズは、その封蝋を何の遠慮もなく開く。常識的に考えて、法治国家で他人宛の封書を許可なく開けば手が後ろに回っても文句は言えないのだが。
才人はルイズの使い魔なのだからして、使い魔宛の封書を勝手に開けたところで何の問題もない、とルイズは考えている。
そして。
その封書の中身を読んだルイズは。

「ああああぁぁぁンのわたあめ姫ぇぇぇぇぇぇぇぇ…!」

怒りのあまり思わず握りつぶしそうになったが、思いとどまった。

621 名前:アンリエッタの野望 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/10(木) 23:17:59 ID:gmW5Ooqo
それは、王から騎士に宛てられた親書であった。

『親愛なる我が騎士へ。
 温かい春の風が吹きましたが、まだまだ夜風は冷たく、健勝であることを願います。
 さて、今度の虚無の曜日、王宮にて、デムリ伯の誕生日を祝う晩餐会がございます。
 その晩餐会にて、剣舞を披露していただきたく思います。
 その剣舞を以って王家よりの祝いとしたいので、何卒良いお返事を期待しております。
 それでは、王都にてお待ちしております。
 国王 アンリエッタ』

ちゃんとした王よりの親書のカタチを取っていたが、ルイズの自動翻訳機はその文章をこう訳していた。。

『愛しい愛しいサイトさまへ♪
 めっきり春めいてまいりました。でも一人で寝る夜の床はちょっぴり冷たいです…。なんて♪
 さて、今度の虚無の曜日、王宮でパーティをします。
 サイトさまのちょっとカッコイイところが見たいので、是非とも来てくださいな。
 来てくれないと泣いちゃうゾ♪
 それじゃ、待ってますから。絶対来てね。アンリエッタとの約束DA・ZO♪
 あなたのアンリエッタより』

しかしそれはルイズの妄想上の文章でしかないので、この親書を握りつぶすわけにはいかない。
というよりルイズとて貴族の端くれである。王よりの親書を握りつぶすことがどれだけ重い罪か理解していた。
だからこそ。
裏の意味の読み取れたルイズには業腹ものであった。

「やってくれんじゃないの、あンの色狂い…!」

幼馴染かつかつての親友かつ現国王を色狂い呼ばわりである。
しかし、正式な親書のカタチを取っている以上、この内容を正式なトリステインの騎士である才人に伝えないわけにはいかない。
どうしたものか、と考えるルイズ。
そして、思いつく。
それは、才人を晩餐会に参加させ、なおかつ、アンリエッタの毒牙から彼を守る方法。
それは。

「…私も一緒に行くっきゃないわね…」

とりあえずそれにはサイトを丸めこまなきゃね、とルイズは意気込む。
そして、意気込むルイズの前で、再び扉は開く。
間抜け面の使い魔が、その開いた扉の向こうにいた。

622 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/10(木) 23:19:07 ID:gmW5Ooqo
いじょ。
残業代も出ない仕事なんてとっとと辞めなきゃなあ…。
まあ愚痴はともかく、続きは明日以降。
ノシ

623 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:28:46 ID:QjFi3nxW
>>622
GJ! いつもご苦労様であります
無理をせずこれからも頑張ってください

624 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:30:57 ID:K7x0I6oP
>>622
乙楽しみにしてるよ

625 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:40:16 ID:mLS773bG
>>622
乙です。めっちゃ楽しみw

626 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:47:18 ID:Z9BO0l35
>>622
乙、楽しみにしているよ

ルイズとアンリエッタの対決くるかな・・w

627 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:51:57 ID:3niEzakG
>>622
わたあめ姫あつかい超ひどす。

GJ

628 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:10:52 ID:R8z5ffCU
>>622


>>627
だがそこがいい
コメディチックになってて俺は好きだぜ

629 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:45:16 ID:WrBs6TkO
>>622
乙&GJ!です

自動翻訳機吹いた www

630 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 10:38:59 ID:dAmdVNRi
へんたいさん待ってました!!

というか、アニエスww

631 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 21:17:31 ID:BN0erQot
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔

ヴァリエール公爵は、従者も使い魔も付けず、ルイズをたった一人領地へ呼び出した。
公爵は男子に恵まれておらず、ひょっとしたら女である娘達も王宮にて政治に関わることが
あるかもしれないと考え、末の娘に裁判の陪審をやらせてみることにしたのだった。
しかし、末の娘は前の戦争に参加したせいか、どんな罪であろうと自分の判断で
他人を死に至らしめること、つまりは死刑という制度に反発していた。
公爵は、そんな娘の、他人への思いやりに感銘を覚え、一層この役目を担って欲しいと考えた。

 「ルイズよ、今回の裁判は殺人や政治犯などの、死刑になるような重大なものではない。
  今回は、妻の留守中に他の女を家に連れ込んだ夫を、その妻が訴えたものなのだ」

その言葉を聞いたルイズは、内容を反復するように大きく頷きつつ、決意を込めて言った。

 「申し訳ございません、お父様。やはり引き受けるわけには参りません。
 わたしは今すぐにでも学院に帰らなければならないのです」

 「そうか・・・そこまで言うのなら無理強いはできまい」

残念そうにする父に、身支度を整えようと退室しようとしたルイズが振り返り言った。

 
 「ただ、死刑に対する私の考え、間違っていたかもしれませんわ」

632 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 21:28:55 ID:v22pcbgX
>>631
HAHAHAHAHAHAHAHAw

633 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 21:37:25 ID:OFfqw0Pm
>>631
「違うっ、連れ込んだんじゃない!姫様が入って来たんだ!!」

634 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 21:40:41 ID:eahpB8m0
へんたいさんの書いたルイズは貴族としても、他人宛の手紙を勝手に見る
ってのは倫理観にかけてるな

種馬にゃ適わんけど

635 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 22:45:03 ID:iONjp34/
>>622
すばらしい翻訳機だwww

よくこんな手紙書けるなと感嘆したところで、この翻訳。

続きは明日なんだよね。

636 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 23:01:59 ID:mBI9508I
アン様は何をしても許されると思うんだ。。

637 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 23:17:11 ID:tBbb681u
まぁノボルもそう言ってるしな

638 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 23:33:54 ID:0yqird/W
>>634
ヒント:サイトに人権は無い

639 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 23:35:39 ID:TJ+ulSOd
サイトはルイズの犬であり姫様の奴隷wwww

640 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:07:06 ID:eXPfgYUj
>>634
原作でもサイトの稼いだ金を巻き上げて賭け事に突っ込むような女だぞ
何を今更ww 主人がDQNなら従者も同類なのはある意味必然

641 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 08:05:12 ID:ZNF6DY6j
保管庫に繋がる?

642 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 09:21:19 ID:FKE/DKeC
繋がらないねぇ…


643 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 12:25:28 ID:eXPfgYUj
繋がらないのは俺だけじゃなかったのか よかった

644 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 15:16:31 ID:4M48eJ3U
今繋がるが・・・

645 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 15:26:11 ID:2LC9LI0y


646 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 16:56:38 ID:dCXZpxG7
さあ、みんなで繋がろうよ!

647 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 17:10:29 ID:ZNF6DY6j
直った(?)のか。良かった。

648 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 19:31:15 ID:bxi2NMZw
>>633
っていうかそれなら、サイトを裁判で死刑にしようとしてもアン様が手をまわしてお咎めなしだなw
スパイな高等法院長(裁判長も兼ねる)を排除した後、
そのポストにはしっかり息のかかった者入れてそうだし。

649 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 21:04:36 ID:HkzNecqJ
かといって身内に甘いと貴族からね突き上げが大変なわけで
ここは、地下牢にサイトを呼びつけて直々にお仕置きをしてもらうのが…


あれ?

650 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 10:28:16 ID:wY8Y6+pN
そろそろ次スレだな

651 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:31:02 ID:IM547DST
投下します。余裕で容量内に終わるはず。
『アトリア』

652 名前:アトリア:2008/04/13(日) 17:32:59 ID:IM547DST
--------------
〜お人形さん〜
--------------

「は? 私が……メイド?」

アンリエッタ女王陛下の自室に呼び出された私、アニエスは思わず間抜けな声を出してしまう。

「そうです。最近益々貴族達の反感を買うようになってしまったので、いつ命を狙われてもおかしくありません」
「そこで貴女には魔法学院にてメイドのなんたるかを学んできて頂きたい」

陛下の言葉を宰相のマザリーニ殿が引き取った。因みに自室であるが寝室ではないので宰相がいてもおかしくはない。
ない、のだが。どこか引っかかる。いつもと違う。

「いや、でしたら警護の者を増やすなりすればよろしいのでは? 私がメイドをやる理由が」

私は当然の疑問を口にする。
百歩譲って、陛下の戯れごとならまだわかる。
嫌だけど。
だが、本来それを止めるはずの宰相がここにいて、且つ賛同しているのはどういうことだ?
私を警護の任から解いて、学院に行かせる理由がわからない。

「貴族達がいつ、王宮に勤めるメイド達を買収し私の暗殺を計るかわかりません。
 ですから貴女にはメイドについて学んでいただき、もしもの時に護衛兼メイドにもなれるようにしてほしいのです。」
「学ぶと同時に、どこで狙われそうかの調査と、簡単な料理も作れるように
 ……毒を盛られる可能性もあるのでな」
「な、なるほど」

ここまでの理由があるならやらねばなるまい。
私は陛下の剣なのだから。

「やってくれますね。アニエス」
「はっ」
「因みに、このことは機密なので貴女が銃士隊の隊長、アニエスであることはくれぐれもバレ
ないように。
 名前はアネットという偽名で届け出てあります」
「わ、わかりました」

「では、頼みましたよ」
「御意」

どうやら心してかかる必要がありそうだ。二つの意味で。
そんなことを考えつつ私は陛下の自室を後にし、出発の準備に向かった。

* * * * * * * * * * * * * * *


653 名前:アトリア:2008/04/13(日) 17:34:44 ID:IM547DST
数刻後。
流石に馬に乗って行くわけにもいかず、不馴れな馬車を頼んで魔法学院へとやって来た私は学院長室へと通された。
格好も鎧などではなく田舎の娘の一般的なもので、変装用に眼鏡をつけていたりする。
慣れない格好に戸惑いつつも、これからのことを考えた。

(挙動などでバレてもいかんし、口調なども改めなくてはならんな……)

「書類は受け取っておるよ。アネット君、だったね」
「は、はい」
書類と私を見比べるかのように見つめられる。
私のことを知らないことから考えて、オスマン氏にもバレてはいけないようだ。
何度か顔を合わせたことがある相手だ。迂濶なことは言えないな。

「うん? 君、どっかで会ってないかの?」
いきなり核心をつかれた。

「いえ、そんなことはないと思う……のでございます、はい」

クッ、変な言葉遣いなのは自分でもわかるのだが、急には直しようがない。
とにかく表面上は知らぬふりをしておかなければ。
必死に冷静さを保とうとする私な対して、オスマン氏はその長い髭をいじりながら呟く。

「ふむ、わしはこと女性に関しては一度会えば名前も覚えているはずなんじゃが……」

なんという嫌な能力を……。
話を反らさなくては。
「ひ、人違いじゃありませんこと?」
この口調もなんか違うな。だが今はそれを直している暇は無さそうだ。

「そうかのぉ」
何かがひっかかる、そういった表情である。
窓から差し込む陽射しを背に受け、学院長の迫力が更に増した気さえする。
暫しの無言。
それでもどうやら、何とかなった。彼はまた書類の方を目がいったのだ。
「ふむ……」
ふぅ、と彼に気づかれぬように溜め息をつく。
さて、今の内に状況を再確認しておこうか。

私の名はアニエス……じゃない。アネット。メイドの見習いとして学院にやって来た。
注意しなければならないのは、学院長のオスマン氏、ルイズ、サイト、シエスタ、それに今はティファニアも此処にいたのだったな。
眼鏡をかけているから大丈夫だとは思うが、顔を知られているので用心しといて損はない。
やるべきことは、メイドについて学びつつ、メイドが暗殺をしようとするときどういった方法があるのかの考察と多少料理が作れるように……だったな。


654 名前:アトリア:2008/04/13(日) 17:37:48 ID:IM547DST
眼鏡の位置を直しつつ、オスマン氏の方を伺う。まだ書類に目を通しているようだ。
意外に時間がかかるものだな。平民の審査など有って無いようなものかと思っていたのだが。
しかし書類に何が書かれているのか私は事前に見ていない。聞かれたらどう答えるか慎重に考える必要がありそうだな。
そんなことを思っていると、学院長の足元に鼠が寄ってきた。

「おぉ、モートソグニルや、調査が終わったかね」

話から察するに彼の使い魔らしい、彼が手を差し出すと登っていった。
そして彼の肩にくるとちゅうちゅうと鳴く。

「さすが、我が友じゃ」

学院長そう言ってナッツを一つ与えた。どうやら話は通じているらしい。

「して、結果は」
また鼠は鳴いた。私にはさっぱり鳴き声の違いがわからないのだが、彼には通じたようだ。

「なにっ、真紅となっ! それは確認せねば」

変わった―――。
一瞬にしてオスマン氏の眼光が変わった。
先程までののんびりした様子がどこにもない、まるで獲物を狙うようなそんな目だ。
とても百歳を超えるような爺さんには見えない。
私の全身を舐めるように、視線が刺さってくる。
私の内側を覗こうとしているのだろうか。

(真紅とはなんだ?)

そうすると気になってくる先程の台詞。
真紅とは何を意味するのか、普通に考えれば只の色でしかない。
しかし、二人だけに通じる暗号だったら? だとしたら真紅は何かの暗喩なのかもしれない。
真紅。真紅と聞いて私がまず連想するのは血と炎だ。まぁ幼い頃に焼き付いたイメージがそうさせるのだろう。
ここで血だとすると『私が危険人物だ』という警告か、私から血の臭いがするということか。
どちらにせよ窮地に立たされたことには変わりはない。
こればかりは他の可能性に賭けるばかりだが。
迂濶に動いて警戒されても不味い。オスマン氏の行動を待つ。

「ところでアネット君」
「は、はいっ」

気づけばオスマン氏は立ち上がりこちらへと歩を進めていた。

「メイドのメイドたる所以はどこにあると思うかね?」

何の問いかけだろうか? あの眼光の後の行動だ、意味があるに違いない。
そう思い、考えてみるも上手い答えなど見つからない。
いや、全く検討もつかないと言った方が正しいか。

「どうかね?」
「っ―――!!」

私の尻に手の感触が―――。
ぴったりと吸い付くように動かないが間違いない、学院長が触れている。


655 名前:アトリア:2008/04/13(日) 17:40:04 ID:IM547DST
(試しているのか)
私は一つの考えに至る。
なるほどこうして、私が暴れるようなら私を学院に入れずに排除するつもりなのだろう。
それならば、私は迂濶に動くわけにもいくまい。
未だに動かずにただ私の臀部に当てられた手の感触に嫌悪感を覚えるが、私は待つ。

「君の考えを聞かせてほしいんじゃが」

そんなことを言いながら不躾に私の臀部を撫ではじめた。
最初は指先だけで、弾力を確かめているのか、ふにふにと押すように。
それが徐々に大胆さを増していき、手のひら全体を使って撫でる動きになる。

「あの、私にはわかり―――んっ!」

私の返答を待っていたのだろう、タイミングを見計らって私の尻は揉みこまれた。
揉まれた瞬間に背筋に寒気に似た何かが走ったような感覚がした。
突如与えられた強めの刺激に思わず声が出てしまう。
いつもなら痣ができようが切傷ができようが何ともないのに、こんなことで声をあげるとは我ながら情けない。

「アネット君、考えるんじゃない。感じるんじゃ」

か、感じる? どうやって?
メイドの所以は感じることができるものなのだろうか。
尻の谷間に中指を這わせ、なぞりあげられる感覚に身を震わせながらも必死に考える。

「ひっ、くぅぅ」
「感覚に身を委ねるように!」

身を……委ねる?
わからない。私には理解することが出来ないのだろうか。所詮私には無理な命令
だったのだろうか。
オスマン氏の中指が徐々に前に延びてきているのを、何となく感じながら私は耐えた。
そう。抵抗してはならないのだ。
メイドは学院長に絶対服従。私も学院に入るためには甘んじてその恥辱を受けよ
う。
そう固く自分に言い聞かせ、ただその場に立ちつくす。

「それにしてもこの感触、久方ぶりじゃのう……」
「んぁっ!」

感慨に耽るようにそう呟きながら彼は私のスカートを捲りあげていく。

「だ、だめぇ」
「ほっほ、これはまた」

慌てて手で抑えようとするも既に遅く、後ろだけ私の下着が露になってしまった。
(ッ――――――!!)
誰にも見られたことがないのに。こんな、こんな老人に。
恥ずかしさに顔が熱くなる。

「ぷりぷりじゃのぉ」
「くっ……」

これで薄い生地一枚しか彼の手と私を阻むものがなくなった。
オスマン氏の手の生々しい感触が下着越しに伝わってくる。


656 名前:アトリア:2008/04/13(日) 17:42:40 ID:IM547DST
皺のある、乾いた手。だが、その動きは衰えることを知らないみたいだ。
表面は手全体で撫でさするように、谷間は指で執拗に擦られる。

「ん……んぁ」
「ほほっ、濡れておるのかの?」

彼の指摘通り、私の秘処は快楽の証である液体を溢していた。
はっとして股を閉じようとするが時既に遅い。彼の指は私のアソコを捉えて離さなかった。
むしろ太ももで彼の手を挟むだけになってしまっている。
言葉もでない。既に状況が私のキャパシティを超えている。
―――私はこんなに弱かったのか。
今はただ、早く終わってほしいと願うのみだった。

くちゅ、くちゅと時折私の秘処から漏れる音が私の脳を溶かしていく。
霞がかかったように考えがまとまらない。
気づけば私はオスマン氏の机に手をついて彼の愛撫にされるがままになっていた

なんともはしたない、自分の恰好。

「長年の夢が、今叶う」

彼はそう言って私の下着を寄せ始めた。
(何を……?)
下着の生地を中央に寄せた彼はそれをクイと上に持ち上げた。
当然、下着の生地はできるだけ上に登ろうと迷走するが、私の身体が邪魔で思うようにいかない。

「ほれほれ」
「んぁっ」

そこで彼が小刻みに震わせることで生地の動きが活発になる。
動きに自由ができた生地はとある場所を見つけた。
それは一番上に行けるところ。私の大切な場所。
Tバック状態の完成である。

「あ、あっ、ゃあっ!」
「おお、どんどん食い込んでいく」

オスマン氏の手の振動が私の秘処を、淫蕾を細かく刺激していく。
その度に下着が私の秘処に食い込み、その度に私は望まぬあえぎ声をあげた。
なんとか刺激を弱めようと爪先立ちになるが人の腕には敵うわけもない。
むしろ彼の劣情を刺激するだけだった。


657 名前:アトリア:2008/04/13(日) 17:44:18 ID:IM547DST
「汁が溢れておる、舐めとってしまわんとな」
「ひっ―――!」

学院長は腕はそのままに、舌をのばして垂れていく私の愛液を受け止めた。
生暖かいざらついた舌の感触を覚える。
もともと太ももの内側は刺激に弱い。
舌先が当たっただけでもピクリと反応してしまった。
それだけには止まらず舌先は私の秘処をめがけて、つつとなぞりあがってきた。

「ぁぁぁぁあああああ!!」
「素晴らしい、なんという逸材じゃ」

私の愛液を味わいながら彼はそう漏らした。
彼の湿った吐息がさらに近く、臀部を撫でる。
(気持ち、わるいぃ……)

「んぁあっ、あっ」
「いい匂いじゃ、若返る」

うっとりと呆けた様子で宣うオスマン氏。
調子にのったらしい彼はより強く私の下着を引っ張った。

「まだまだ」
「やめろぉ…アソコに食い込んで」
「“アソコ”とはどこかの? アネット君」
「そんな、言えにゃぁぁぁああ!!」

(私の矜持が……)
今度は私の細やかなプライドさえも奪いにきた。
貴族の云々は未だに理解できないが、使えるべき主君に認められ、抜擢された。
それが私をここまで動かしてきたのだ。
(それを、この男はッ!)

「言えぬわけがなかろう?」

さも当たり前のようにそういうオスマン氏。
その彼の目の前で、手をつき下着が丸見えの尻を見せつけている私。
屈辱的過ぎる。これでは私が誘っているみたいではないか。
未だ、私の秘処を下着越しに擦ってくる指にいちいち反応してしまう自分が憎い 。

「く、……んっ、んっ」
「もしや、言葉を知らぬのか? それもまたよしッ!」

何かよくわからないが、一層気合いの入ったオスマンは、私の尻を握るほどに揉みこむ。

「ふぁっ―――」
「第一印象はきつい目で近より難い感じを受ける。しかし、エロイことには疎く、男のされる
 がままになってしまう。……素晴らしい! 私の好みど真ん中ではないか! おぉ、今こそ
 始祖ブリミルに感謝の祈りをささげねばなるまい。これほどの女性を与えてくださるとは……」

とりあえず色々とツッコミたい所があるんだが、……突っ込まれたくないので無視しておく。
それより、いつまでこの審査は続くのだろうか。
この学院のメイドたちは全員これをクリアしたのか?
だとしたら以前までの見方を改めなければならないだろう。


658 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:48:22 ID:iiIEIimI
支援?

659 名前:アトリア:2008/04/13(日) 17:48:47 ID:IM547DST
そんなことを考えていた私を無視して、オスマン氏は私の耳もとに顔を寄せてくる。

「私色に染めてしんぜよう」

余りの気持ち悪さに体が強張る。首筋や頬に怖気が走った。
こんなやつに気をやるつもりなど毛頭ない。メイドに身をやつそうとも、心は陛下の剣なのだ。

「わ、私は」
「まずは―――」
「んっ、くぅぅぅ」

臀部を撫でる右手をそのままに、左手をじわじわと上半身へと運んだ。
下腹部などを擦りつつ、上昇を続けた左手はある一点で止まる。

「ここかの」

そこは、女性特有の膨らみを持つ母性の象徴、胸。
オスマン氏はそれを服の上からやんわりと揉み始めた。

「ここの名前は?」
「あ、ゃぁ……」
「働く気はないのかの?」
「む、む」
「んん?」
「む、胸……」

「ちっがぁぁぁぁあああああう!」
「ひゃっっ」

大声を出されるのと同時に胸を強く握られ、苦悶の声がでてしまう。
何が違うというのだ……。胸は胸だろう?

「ここはの、“おっぱい”じゃ」
「おっぱい?」
「ノンノンノン。“おっぱい”」
「お、おっぱ―――」
「もっと可愛らしく!」
「おっぱいぃん」
「よし!」

納得の出来だったのか背後でうんうんとうなずくオスマン氏。
正直さっぱりなのだが。揉みこまれて変な声になってしまったし。
学院長の手によって服ごと形を変えられる自分の胸。こんなことで身体が熱くなるなんて。

「次は例文じゃ、〜〜〜〜と、申してみよ」
「そ、そんな」
「メイドの代わりはいくらでもおるでの」

学院長の告げた言葉は私の想像を超えたものだった。
胸を揉みしだかれ秘処をなぞられ、ぼやけた頭でもわかるほど、淫らで変態的。
おおよそ普通の会話ではでてきそうにないような、そんな言葉。だが、言わなければ……わたしは……へいかの……ちゅるぎ。

「わ、わたしはいま、オスマンさまにおっぱいをむにゅむにゅもまれてぇ、はしたなくてぃくびをたたせてます。
 おま〇こも、ちょくせつさわってもらえないのにあつくて、ぐちゅぐちゅおしるをたらしてるへんたいですぅぅ。
 どうかこのち〇ぽぐるいなあにえすに、あなたさまのにくぼうでおしおきをしてくださいぃぃぃぃ!!!」

「ほっほ。仕方ないのぉ」

660 名前:アトリア:2008/04/13(日) 17:50:12 ID:IM547DST
バタンッ
「学院長っ! あなた何をしているんですかっ!?」
「み、ミス・シュヴルーズ……これはだな……」
「メイドに手をだすなとあれほど申しましたでしょう!? 早く仕事に戻って下さい」

……………………どうやら、おわったようだ。
安堵のため息と共にある言葉が漏れてくる。

「……コンプリート」

* * * * * * * * * * * * * * *

一方、王宮では
「で? 陛下。本当の目的をお聞かせ願いたい」

二人だけとなった部屋で、マザリーニはアンリエッタに問いただしていた。

「言ったではありませんか」
「たかが銃士隊の一人を学院に送った程度で機密にする必要がありますまい。他に理由があるのでしょう?」

アンリエッタは暫く考えるふりをした後、白状した。

「余興ですわ」
「は?」

「アニエスの慌てふためく姿が見てみたいのよ。サイト殿にはもう伝えてありますし 、面白いことになるでしょう」
「……はぁ」

そういうわけでアニエスのメイド生活が始まった。


661 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:53:24 ID:IM547DST
投下終了です。支援thanks
本番ナシですが、オスマンだし、いいよね。

662 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:56:51 ID:XM2VuIrP
乙です。
ところで作者さん、本番ナシなのはオスマンが『現役引退』しているからですか?

663 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 18:09:59 ID:wM8fiE4o
使い魔の中でもみなに慕われているモートソグニルの主人だぞ

現役引退なんてするわけないじゃないか
全部の魔法力をそこの現役化に使ってるんだよ、だから本編では強く見えない

664 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 18:33:09 ID:D56b9r81
オスマンくらいになると本番なんてノーマルなプレイじゃ満足できないんだよ

665 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 18:43:08 ID:7Ra76M8P
>>661
Gjです。
>>664
調教する側からしたら、べつに自分自身が突っ込まなくてもエロは追求できるもんな。

666 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 23:35:57 ID:Tms703ry
原作には、オスマン「氏」と必ず表記されてるところに、ノーヴォル御大の意図が感じられるのだが。

それより30スレ目のテンプレ、マッパあほ竜orルイズに化けたシャルロットという噂を聞いたのですが、誠ですか?w

667 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:07:46 ID:rFDnEg/0
誠←この字を見ただけで脊髄反射で市ねとレスしたくなるわ

つか>>666のオスマン子ってまじかwよく見てるなww

668 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:09:04 ID:rFDnEg/0
>>667
子と氏を間違えてた
モグラになってくる

669 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:12:01 ID:t5ry7ibJ
オスマンコ・・・だと・・・?

670 名前:バレット:2008/04/14(月) 00:29:13 ID:dhHPx+7N
おひさー。第7話の続き投下しやす。
今回まだエロ無しで短め也。

671 名前:バレット:2008/04/14(月) 00:30:32 ID:dhHPx+7N
時は過ぎ、ハルケギニアの夜空に双月が浮かんで、太陽の代わりに仄かに地上を照らす頃。
キュルケは1人街道にて馬を走らせていた。トリスタニア散策を再開してる内に気が付けば夕食の時間帯だったのである。
城下町から学院まで馬で3〜4時間。下手をすれば日付を超えてしまいかねない。
睡眠不足はお肌の天敵だというのに、そんな事を言ってみせた自分が夜更かししてちゃ意味は無い。

ふと街道が2手に分かれている所に差し掛かった。
行きに使ったのは左側の広くきちんと整備された街道。
右側は森の中を突っ切る形の馬ぐらいは通れるが大して整ってない道だ。
しかし代わりといっては何だが、こっちの方は学院の近くまでまっすぐ道が貫いている。
左側の整備されている方は森を迂回する形で遠回りなのだ。

もちろん――――キュルケは左を選んだ。
今は走り易さよりもかかる時間である。急がば回れは彼女の性に合わない様で。
ふと何故か昼間のコルベールの注意が脳裏に過ぎったが、あえてそれを無視する事にした。
自分の情熱の証である炎なら、どんな物でも焼き尽くせる。

彼女はそう信じきっていた・・・・・・自信を通り越し、過信として。

あの時続けて言ったコルベールの警告にいたっては―――彼女はとうに忘れ去ってしまっていたのだ。

だから。

「へっ?きゃあっ!?」

突然馬の足元の地面が陥没し、馬の嘶きと共に宙へと放り出され。
いきなりの事に杖を引き抜いて己に『レビテーション』をかける暇も無く地面に背中から叩きつけられた直後・・・
黒い影に覆い被さられたのを最後の記憶に、キュルケは意識を失った。


672 名前:(7)HEAT:2008/04/14(月) 00:33:01 ID:dhHPx+7N
鉄錆の臭いがした。
何かを啜り、水気の多い何かを引きずり出す異様な音でキュルケは目を覚ます。
目を開いた瞬間、焦点のハッキリしない瞳に飛び込んできたのは、カッと見開かれて生気の無い馬の眼だった。
首から下が荒々しく断ち切られていれば、当たり前だ。

「ひっ!?」

普段の気丈さが消え去った悲鳴を咄嗟に漏らす。
手をつくと雨上がりの地面のような嫌な感触。
しかし水分の正体は雨ではない。立ち込める臭いとすぐ隣に転がる馬の生首、少し粘度のある感触で悟る。
馬の血。馬の血がキュルケの周り一面にぶちまけられている。夜の地面に染み込んだ血は、土を闇よりも暗く染めているように感じる。

2色の月光が広がり、キュルケの周りを仄かに照らし出す。
今度こそキュルケの脳裏を、恐怖が瞬く間に染め上げた。

彼女が跨っていたらしい馬は解体されていた。切り裂かれた腹から胴体の中身を引きずり出され、黒い塊がそれを貪っている。
遠目からならそれはジャイアントモールに見えただろうが、近くで見るその獣は温厚な性分であるそれとはかけ離れている。
全長5メイルはあるそれが纏っているのは毛皮ではなく竜のような鱗でもない、岩そっくりの隆起した黒色の表皮。鏃の様に鋭い鼻先。
前足の爪も50サントはありそうな長さで鋭く、赤黒く染まっている。この生えた凶器で馬を掻っ捌いたのか。
オーク鬼より醜悪ではないが、代わりに暴虐さはこっちの方がよっぽどある。

顔を上げた怪物の瞳がキュルケと合った。
もう1つ普通のジャイアントモールとは違う点があった。奇妙な1対の乳白色の瞳。

「このぉっ・・・・・!」

全体像をハッキリと捉えた為か、少しは我を取り戻したキュルケは杖を引き抜こうと胸元に手をやる。
怪物の反応速度はキュルケの予想以上だった。5メイルほどの距離から1飛びでキュルケにのしかかる。馬乗りに押さえつけられる格好になった。
とにかく重い。キュルケ程度の力では振りほどけない。
杖を向けようにも、飛び掛られた衝撃で生憎杖はどこかに転がって手を離れた。これでもはやキュルケはただの少女と変わりない。
いや、幾ら洗練された豊満な肉体でも、日頃大半の作業を魔法や平民任せにしている以上、普通よりもむしろ非力かもしれない。

スカートの上から何か熱い物が押し付けられている。
思わず当たっている部分を覗き見た。すぐ後悔した。
そこには今まで何度か見た事のあるのよりよほど巨大な―何せ根元がワインの壜より太い―透明な粘液をだらだら先端から出している男の代物が、こすり付けられていたのだから。
極端に短く改造されたスカートの裾から潜り込んで、今度は下着越しに擦り付けてくる。

――――こんな事になるんなら、丈を詰めるんじゃなかった!!

「この、離しなさいよ!ケダモノの癖にツェルプストーを襲うなんて100年速いわよ!」

叫びが通じる訳も無く。女の力で数倍の体積で押さえ込んでくる獣を払いのけれる訳も無く。
悲鳴だけが、空ろに夜に響く。

塗りたくられた先走りの粘液で湿った下着が、獣の雄の性器で股に食い込まされる。
割れ目を今や用を成していない下着越しに荒々しく擦られ、敏感な部分を押し潰される。
反応したくないのに、何故か身体は熱を持ってキュルケの脳髄を痺れさせてくる。





――――いや、何よこれぇ、塗りたくられてる所からどんどん熱く・・・!


673 名前:(7)HEAT:2008/04/14(月) 00:34:27 ID:dhHPx+7N
一部の動物が分泌する成分は、異性を性的に興奮させる媚薬としての効果がある。
この場合・・・キュルケにとって不幸な事に、塗りたくられた先走りの粘液も同じ効果を持っているらしく。
心が拒否しても、既に男を知る彼女の身体はその効果をどんどん受け入れてしまう。

「やだ、やだぁ・・・こんな・・・いやよ・・・・・・」

下着ごと中に突き込まんと、ハッキリ獣の生殖器が宛がわれる。
生娘じゃない。それでもこんな異常な状況で、人里放れた森の中たど分かっていても―――――
恥も外聞も、普段の気丈さもかなぐり捨てて叫んだ彼女を、誰が責められようか。

「誰か・・・・・・助けてっ!!」

懇願に対する返答は、闇から突如飛来した炎の蛇だった。
獣の体格と比べれは余りに細く小さな炎。
しかし岩の表面に触れた瞬間突如大きさを増し、火山のような爆炎がキュルケの身体から獣を吹き飛ばす。
すぐ下で圧し掛かられていた彼女の柔肌には火傷1つ無い。
完全な指向性を持った爆発。こんな芸当、トライアングルクラスのキュルケでもそうそう真似出来ない。

それを放った本人の姿を捉えたキュルケは、見た瞬間思わず呆然と呟きを漏らしてしまった。
それほど、昼間に出会った時からは想像も出来ないような気配を纏っていたから。
極寒の吹雪の様に冷酷で、しかし同時に溶岩よりも灼熱が混ざり合ったその気配は。

見た者全てに死を告げる、死神のそれ。

「ミスタ・・・・・・コルベー、ル?」

冴えない魔法学院の教師は、静かにキュルケの傍らで膝を突く。

「怪我はありませんか、ミス・ツェルプストー?」
「は、はい、無いみたいです・・・」
「それは良かった。ならすぐにここから離れて下さい。アレの後始末は私がしますから」

コルベールが地面に転がった獣を見やる。
一見その様子は研究対象を観察する学者のようだが、その目は感情が一欠けらも見当たらない冷酷な眼差し。
こんな目をする男を見たのは、キュルケにとって生まれて初めてだった。

と、地面に叩きつけられた獣が身体を起こしてコルベールを睨みつける。

「早く行きなさい」
「え、ええ・・・っ!」

再度の警告にキュルケは立ち上がって・・・・・すぐに膝が勝手に折れた。
足に力が入らない。その癖下腹部の内部は絶え間無く燃え盛っている。
キュルケが再び倒れた一瞬後、獣がまた巨体に似合わない俊敏さで飛び掛ったのはその時だ。
すぐ後ろにキュルケが居るから、コルベールが避ければ彼女は押し潰されるだろう。
獣が爪を振り上げる。




鮮血が、飛び散った。



674 名前:バレット:2008/04/14(月) 00:38:10 ID:dhHPx+7N
今回投下分はこれだけ。
小説からのネタですが、黒犀の角は媚薬の効果があって密売されてるそうな。昔の作品からだから今どうなのかは知らんが。
それから対戦車砲の砲弾にもHEAT弾ってのがあるそうです。どうでもいいけどねこんなミリタリーなネタ。
次回こそ完結&エロを・・・!

675 名前:バレット:2008/04/14(月) 00:39:05 ID:dhHPx+7N
今回投下分はこれだけ。
小説からのネタですが、黒犀の角は媚薬の効果があって密売されてるそうな。昔の作品からだから今どうなのかは知らんが。
それから対戦車砲の砲弾にもHEAT弾ってのがあるそうです。どうでもいいけどねこんなミリタリーなネタ。
次回こそ完結&エロを・・・!

676 名前:バレット:2008/04/14(月) 00:40:00 ID:dhHPx+7N
ゴメン投下ミスった(泣)
そして立て方分からないので誰か新スレッド頼みます(土下座)

677 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:50:44 ID:t5ry7ibJ
>>674
乙です

【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合30
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208101783/

678 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 01:10:33 ID:Ix1ZCDtI
>>674
期待を高まらせるじゃないかおい
次にはちゃんとエロをおながい

679 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 01:22:51 ID:NIITQzYX
バレット氏GJ&>>677乙!!
そういえば、漢方薬に犀の角ってありましたな

680 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 02:38:24 ID:GtBlbM06
>>661
乙! コンプ発言はメイド全て調教済みかよww
なんというけしからん教職者だ 馘首して替りに俺がその座に座りたい
>>674
新作乙! 個人的にはこのまま助けがこず獣姦でもありかと思った俺は鬼畜
>>677
スレ立て乙!

681 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 22:07:54 ID:NZTugTZN
「………ふう」
「なによ、サイト? 溜息なんかついちゃって」
「ん? いや、そろそろかなって」
「なにがよ?」
「お別れだよ」

「……………え?」
「もう大分世話になったしな。いつまでもここにはいられないよ」
「ま、待ちなさいよ!! 何でそんな急に…」
「限界なんだ」
「え………」
「だから、もう無理なんだよ。もうここには居られない」
「うそ…うそよ…」

「うそなんかじゃないさ。前からこうなることは決まってたんだ」
「何よそれ…なんで? …なんでいきなりそんなこと言うのよっ!!」
「言ったところで、ルイズには何も出来ないだろ?」
「そんなこと……分からないかもしれないじゃない……!」
「…わかるんだよ、これは…もう、仕方無いんだ」
「そんな……」

「さて、もう時間かな。行くぞデルフ」
「やれやれ、相棒もせっかちだねぇ。まだもう少し時間はあるってのに」
「そうは言ったってここに居たって何も出来ないだろ?」
「まあな」

「………………だ」
「え?」
「…やだぁ……」
「ルイズ?」
「いっちゃやだあ! 出てっちゃ、やだぁ! ……ひっく、えぐ…もう、鞭で叩いたりし
ないからぁ!…ひぐっ、犬って言わない、からぁ…一人に…うぐ、えぐ…しないでよぉ…
サイトぉ…」
「ルイズ……」

682 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 22:11:11 ID:NZTugTZN
「もうやなのぉ!! サイトがそばに居ないのはぁっ! だから…だから…どこにも行か
ないでぇっ! そばに…ずっと…いてよぉ…」
「ルイズ……」
「ぐすっ、えぐっ、ひっく……」


「……なにいってんだおまえ? なんで離れる必要があんだよ?」


「……………ふぇ?」

「あのなぁ、俺だけ行ったってしょうがねぇだろ。ルイズも一緒に行くんだよ」
「…え? え? だって、もう限界だって……あたしのことじゃ…」
「アホか、確かにルイズのわがままには我慢ならんが、それで出てくんだったらとっくに
でてくっつの」
「じゃ…出てくって?」
「あぁ、今のスレはもう500KB越えちゃうからな、次スレに行かなきゃ。書き込めないだ
ろ?」

「…………………………」
「早く準備しろよ? 遅くなるぞ?」
「………か」
「え? なに?」
「こんの…ばかあぁあああああああああああ!! まぎらわし言い方するなぁっ!! 不
安になっちゃったじゃないのぉっ!!」
「うわぁぁぁああああああああああああ?!」

「もう、ほんと…ばか…ご主人様泣かせるなんて…」
「悪かったって。…でも、ルイズは俺が居ないとダメなんだな、やっぱ」
「な、なによ急に?!」
「だって『ひとりにしないでよぉ〜』って。可愛かったぞ?」
「―――――――――っ!! あ、あれはっ!」
「あれは?」
「〜〜〜〜〜〜〜っっ! ……もう…ばかっ」
「ははは…ほら、置いてくぞ? ルイズ」
「あ、待ちなさいよ! ご主人様を置いてく気!?」

683 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 22:12:07 ID:NZTugTZN
.   / :/ .:.:./    .:\.:.:/  .:.{ :l  .:.:   :.  :.:..  、   :.:.:.  ヽ  :.: }l:.:.:. l
   l :/ :.:.:/:.:.   .:.:.:.:.:X:.:. .:./l .:.|  :.:/    :.:. 丶:. .:.:\.: :ヽ:.:.  :l  :.:.:l|:.:.:. |
   |:ハ  .: l:.:.:  .:.:.:.:.:.:|:l:\/ !:.:.! :.:.!     :.ヽ:.:\ :.:..} ヽ.:._:ヽ-‐|  :.:.:l|:.:.:.: !
   |:l l :.:.:|:.:.: :.:.:.:.:. / l:.:..:l\|.:.:| :.:.l     :.:.!:..:.::l.:.:.:l イl :.:.:|:.:.:.|  :.:.:l|:.:.:.: l
   V l:.! :. |:.i:. :.:.:.:.:.:l ル≧ァz\l :.:.:',    .:.:.jヽ.: l∠j≦:.!.:.:∧:. l  :.:/:!:.:.:.:. ヽ
   /ヽ{:.:.l:.l:.:. .:.:.:.:. j彳 〃´¨ヾ\.:.:.ハ    .:.:/ ァ匕 j/ `ヾ`ミ<!:.,'  :.:.:.:lヽ:.:.:.:.. \   いつまでここにいるのよっ!?
  /  .:.:.\i小:.:.:.:.:.l:.:l ヽ |l\__ /i`ヽ{ ヽ ..:.:7´ |l \__ / i /ハ:./  :.:.:.:,':.:.:\:.:.:.:..    さっさと次スレに行くわよ!!!!
. / .:.:.:.:.:.:.:.\:l\:.:.∨   弋{::::::::::j.l    j.::/   代{:::::::j ,'   / j  :.:.:/:.:.:.:.:.: \:.:.     べっ、別にアンタのこと気遣って
../ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l `ヾハ    vヘ三イソ    '´    vヘ三イ/     / .:.:.∧:.:.::.:.::.:.:.: \     誘導してるんじゃないんだからねっっ!
/ .:.:.:.:.:.:.:.:./∨l :.:.:.:.:',   '´                  ``′   / .:.:./::::::ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.
 .:.:.:.:.:.:.:/::::::::l:::l :.:ヽ∧             ' ___           / .:.:.:.l::::::::::::::Y^ヽ:.:.:.:
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ヽ:.:.:.:{::::::::::::::::::::∨  :.:.:.ヽ:.\    〃           }   //.:.:./:.:.:. l::::::::::/:::::::::::::::::
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【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合30
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